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特許6695968株主優待装置、株主優待方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6695968
(24)【登録日】2020年4月24日
(45)【発行日】2020年5月20日
(54)【発明の名称】株主優待装置、株主優待方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/04 20120101AFI20200511BHJP
【FI】
   G06Q40/04
【請求項の数】12
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-517985(P2018-517985)
(86)(22)【出願日】2016年5月17日
(86)【国際出願番号】JP2016064663
(87)【国際公開番号】WO2017199354
(87)【国際公開日】20171123
【審査請求日】2018年8月27日
【審判番号】不服2019-7185(P2019-7185/J1)
【審判請求日】2019年5月31日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500521522
【氏名又は名称】株式会社オプティム
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】菅谷 俊二
【合議体】
【審判長】 佐藤 聡史
【審判官】 渡邊 聡
【審判官】 石川 正二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−31300(JP,A)
【文献】 特開2003−6423(JP,A)
【文献】 特開2007−323539(JP,A)
【文献】 特開2006−11815(JP,A)
【文献】 特開2005−267402(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q40/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
株主に優待を日割りで行う株主優待装置であって、
株取引終了時に、株式の名称である銘柄と株主IDとを対応付けて記憶する銘柄データベースを参照し、株式を保有している株主IDを検出する株主検出手段と、
一の株主IDに対して複数の銘柄とを対応付けて記憶する株主データベースを参照し、前記検出された株主IDが保有している銘柄を判断する銘柄判断手段と、
一の銘柄と複数の株主優待とを対応付けて記憶する優待データベースに基づいて、各銘柄に紐付いた株主優待を取得し、前記判断された銘柄に基づいて、当該銘柄に紐付けられた前記株主IDに前記株主優待を日割りで付与し、付与したその日に、当該株主IDに紐付けられた株主端末に、当該株主優待を送信する株主優待手段と、
を備えることを特徴とする株主優待装置。
【請求項2】
前記株主優待手段は、前記判断された銘柄に基づいて、前記株主IDに紐付いた専用サービスへのログイン権限を日割りで付与する、ことを特徴とする請求項1に記載の株主優待装置。
【請求項3】
前記株主優待手段は、前記判断された銘柄に基づいて、前記株主IDにポイントを日割りで関連づける、ことを特徴とする請求項1に記載の株主優待装置。
【請求項4】
前記付与されたポイントが所定の条件を満たした場合に、前記株主IDに紐付いた前記株主のランクを変動させて管理するランク変動管理手段と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の株主優待装置。
【請求項5】
株主に優待を時間割りで行う株主優待装置であって、
所定の時間間隔で、株式の名称である銘柄と株主IDとを対応付けて記憶する銘柄データベースを参照し、株式を保有している株主IDを検出する株主検出手段と、
一の株主IDに対して複数の銘柄とを対応付けて記憶する株主データベースを参照し、前記検出された株主IDが保有している銘柄を判断する銘柄判断手段と、
一の銘柄と複数の株主優待とを対応付けて記憶する優待データベースに基づいて、各銘柄に紐付いた株主優待を取得し、前記判断された銘柄に基づいて、当該銘柄に紐付けられた前記株主IDに前記株主優待を時間割りで付与し、付与したその時に、当該株主IDに紐付けられた株主端末に、当該株主優待を送信する株主優待手段と、
を備えることを特徴とする株主優待装置。
【請求項6】
前記株主優待手段は、前記判断された銘柄に基づいて、前記株主IDに紐付いた専用サービスへのログイン権限を時間割りで付与する、ことを特徴とする請求項5に記載の株主優待装置。
【請求項7】
前記株主優待手段は、前記判断された銘柄に基づいて、前記株主IDにポイントを時間割りで関連づける、ことを特徴とする請求項5に記載の株主優待装置。
【請求項8】
前記付与されたポイントが所定の条件を満たした場合に、前記株主IDに紐付いた前記株主のランクを変動させて管理するランク変動管理手段と、を備えることを特徴とする請求項7に記載の株主優待装置。
【請求項9】
株主に優待を日割りで行う株主優待装置が実行する株主優待方法であって、
株取引終了時に、株式の名称である銘柄と株主IDとを対応付けて記憶する銘柄データベースを参照し、株式を保有している株主IDを検出するステップと、
一の株主IDに対して複数の銘柄とを対応付けて記憶する株主データベースを参照し、前記検出された株主IDが保有している銘柄を判断するステップと、
一の銘柄と複数の株主優待とを対応付けて記憶する優待データベースに基づいて、各銘柄に紐付いた株主優待を取得し、前記判断された銘柄に基づいて、当該銘柄に紐付けられた前記株主IDに前記株主優待を日割りで付与し、付与したその日に、当該株主IDに紐付けられた株主端末に、当該株主優待を送信するステップと、
を備えることを特徴とする株主優待方法。
【請求項10】
株主に優待を時間割りで行う株主優待装置が実行する株主優待方法であって、
所定の時間間隔で、株式の名称である銘柄と株主IDとを対応付けて記憶する銘柄データベースを参照し、株式を保有している株主IDを検出するステップと、
一の株主IDに対して複数の銘柄とを対応付けて記憶する株主データベースを参照し、前記検出された株主IDが保有している銘柄を判断するステップと、
一の銘柄と複数の株主優待とを対応付けて記憶する優待データベースに基づいて、各銘柄に紐付いた株主優待を取得し、前記判断された銘柄に基づいて、当該銘柄に紐付けられた前記株主IDに前記株主優待を時間割りで付与し、付与したその時に、当該株主IDに紐付けられた株主端末に、当該株主優待を送信するステップと、
を備えることを特徴とする株主優待方法。
【請求項11】
株主に優待を日割りで行う株主優待装置に、
株取引終了時に、株式の名称である銘柄と株主IDとを対応付けて記憶する銘柄データベースを参照し、株式を保有している株主IDを検出するステップ、
一の株主IDに対して複数の銘柄とを対応付けて記憶する株主データベースを参照し、前記検出された株主IDが保有している銘柄を判断するステップ、
一の銘柄と複数の株主優待とを対応付けて記憶する優待データベースに基づいて、各銘柄に紐付いた株主優待を取得し、前記判断された銘柄に基づいて、当該銘柄に紐付けられた前記株主IDに前記株主優待を日割りで付与し、付与したその日に、当該株主IDに紐付けられた株主端末に、当該株主優待を送信するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【請求項12】
株主に優待を時間割りで行う株主優待装置に、
所定の時間間隔で、株式の名称である銘柄と株主IDとを対応付けて記憶する銘柄データベースを参照し、株式を保有している株主IDを検出するステップ、
一の株主IDに対して複数の銘柄とを対応付けて記憶する株主データベースを参照し、前記検出された株主IDが保有している銘柄を判断するステップ、
一の銘柄と複数の株主優待とを対応付けて記憶する優待データベースに基づいて、各銘柄に紐付いた株主優待を取得し、前記判断された銘柄に基づいて、当該銘柄に紐付けられた前記株主IDに前記株主優待を時間割りで付与し、付与したその時に、当該株主IDに紐付けられた株主端末に、当該株主優待を送信するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、株主に優待を行う株主優待装置、株主優待方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、株式を発行する企業が、この株式を所有する株主に対して、株主優待を行うことが一般的である。このような株主優待としては、例えば、金銭による配当、この企業が販売する商品や提供するサービス等に使用可能な商品券が存在する。
【0003】
株主優待の構成として、株式の所有数に応じたポイントを、株主に付与し、株主は、このポイントを消費し、所望する商品やサービスの提供を受ける構成が開示されている(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−323539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の構成では、ポイントが付与されるタイミングは、通常である場合、この株式を発行した企業の決算日であることから、その日以前に株式を手放した株主に対しての株主優待を実行することは困難であった。そのため、株主にとっては、利便性が低かった。
【0006】
本発明の目的は、株主の利便性を向上させた株主優待装置、株主優待方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0008】
第1の特徴に係る発明は、株主に優待を日割りで行う株主優待装置であって、
株取引終了時に、株式の名称である銘柄と株主IDとを対応付けて記憶する銘柄データベースを参照し、株式を保有している株主IDを検出する株主検出手段と、
一の株主IDに対して複数の銘柄とを対応付けて記憶する株主データベースを参照し、前記検出された株主IDが保有している銘柄を判断する銘柄判断手段と、
一の銘柄と複数の株主優待とを対応付けて記憶する優待データベースに基づいて、各銘柄に紐付いた株主優待を取得し、前記判断された銘柄に基づいて、当該銘柄に紐付けられた前記株主IDに前記株主優待を日割りで付与し、付与したその日に、当該株主IDに紐付けられた株主端末に、当該株主優待を送信する株主優待手段と、
を備えることを特徴とする株主優待装置を提供する。
【0009】
第1の特徴に係る発明によれば、株主に優待を日割りで行う株主優待装置は、株取引終了時に、株式の名称である銘柄と株主IDとを対応付けて記憶する銘柄データベースを参照し、株式を保有している株主IDを検出し、一の株主IDに対して複数の銘柄とを対応付けて記憶する株主データベースを参照し、前記検出された株主IDが保有している銘柄を判断し、一の銘柄と複数の株主優待とを対応付けて記憶する優待データベースに基づいて、各銘柄に紐付いた株主優待を取得し、前記判断された銘柄に基づいて、当該銘柄に紐付けられた前記株主IDに前記株主優待を日割りで付与し、付与したその日に、当該株主IDに紐付けられた株主端末に、当該株主優待を送信する。
【0010】
ここで、第1の特徴に係る発明は、株主優待装置のカテゴリであるが、方法又はプログラム等の他のカテゴリにおいても、そのカテゴリに応じた同様の作用・効果を発揮する。
【0011】
第2の特徴に係る発明は、前記株主優待手段が、前記判断された銘柄に基づいて、前記株主IDに紐付いた専用サービスへのログイン権限を日割りで付与する、
ことを特徴とする第1の特徴に係る発明である株主優待装置を提供する。
【0012】
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である株主優待装置は、前記判断された銘柄に基づいて、前記株主IDに紐付いた専用サービスへのログイン権限を日割りで付与する。
【0013】
第3の特徴に係る発明は、前記株主優待手段が、前記判断された銘柄に基づいて、前記株主IDにポイントを日割りで関連づける、
ことを特徴とする第1の特徴に係る発明である株主優待装置を提供する。
【0014】
第3の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である株主優待装置は、前記判断された銘柄に基づいて、前記株主IDにポイントを日割りで関連づける。
【0015】
第4の特徴に係る発明は、前記付与されたポイントが所定の条件を満たした場合に、前記株主IDに紐付いた前記株主のランクを変動させて管理するランク変動管理手段と、
を備えることを特徴とする第3の特徴に係る発明である株主優待装置を提供する。
【0016】
第4の特徴に係る発明によれば、第3の特徴に係る発明である株主優待装置は、前記付与されたポイントが所定の条件を満たした場合に、前記株主IDに紐付いた前記株主のランクを変動させて管理する。
【0017】
第5の特徴に係る発明は、株主に優待を時間割りで行う株主優待装置であって、
所定の時間間隔で、株式の名称である銘柄と株主IDとを対応付けて記憶する銘柄データベースを参照し、株式を保有している株主IDを検出する株主検出手段と、
一の株主IDに対して複数の銘柄とを対応付けて記憶する株主データベースを参照し、前記検出された株主IDが保有している銘柄を判断する銘柄判断手段と、
一の銘柄と複数の株主優待とを対応付けて記憶する優待データベースに基づいて、各銘柄に紐付いた株主優待を取得し、前記判断された銘柄に基づいて、当該銘柄に紐付けられた前記株主IDに前記株主優待を時間割りで付与し、付与したその時に、当該株主IDに紐付けられた株主端末に、当該株主優待を送信する株主優待手段と、
を備えることを特徴とする株主優待装置を提供する。
【0018】
第5の特徴に係る発明によれば、株主に優待を時間割りで行う株主優待装置は、所定の時間間隔で、株式の名称である銘柄と株主IDとを対応付けて記憶する銘柄データベースを参照し、株式を保有している株主IDを検出し、一の株主IDに対して複数の銘柄とを対応付けて記憶する株主データベースを参照し、前記検出された株主IDが保有している銘柄を判断し、一の銘柄と複数の株主優待とを対応付けて記憶する優待データベースに基づいて、各銘柄に紐付いた株主優待を取得し、前記判断された銘柄に基づいて、当該銘柄に紐付けられた前記株主IDに前記株主優待を時間割りで付与し、付与したその時に、当該株主IDに紐付けられた株主端末に、当該株主優待を送信する。
【0019】
ここで、第5の特徴に係る発明は、株主優待装置のカテゴリであるが、方法又はプログラム等の他のカテゴリにおいても、そのカテゴリに応じた同様の作用・効果を発揮する。
【0020】
第6の特徴に係る発明は、前記株主優待手段が、前記判断された銘柄に基づいて、前記株主IDに紐付いた専用サービスへのログイン権限を時間割りで付与する、
ことを特徴とする第5の特徴に係る発明である株主優待装置を提供する。
【0021】
第6の特徴に係る発明によれば、第5の特徴に係る発明である株主優待装置は、前記判断された銘柄に基づいて、前記株主IDに紐付いた専用サービスへのログイン権限を時間割りで付与する。
【0022】
第7の特徴に係る発明は、前記株主優待手段が、前記判断された銘柄に基づいて、前記株主IDにポイントを時間割りで関連づける、
ことを特徴とする第5の特徴に係る発明である株主優待装置を提供する。
【0023】
第7の特徴に係る発明によれば、第5の特徴に係る発明である株主優待装置は、前記判断された銘柄に基づいて、前記株主IDにポイントを時間割りで関連づける。
【0024】
第8の特徴に係る発明は、前記付与されたポイントが所定の条件を満たした場合に、前記株主IDに紐付いた前記株主のランクを変動させて管理するランク変動管理手段と、
を備えることを特徴とする第7の特徴に係る発明である株主優待装置を提供する。
【0025】
第8の特徴に係る発明によれば、第7の特徴に係る発明である株主優待装置は、前記付与されたポイントが所定の条件を満たした場合に、前記株主IDに紐付いた前記株主のランクを変動させて管理する。
【0026】
第9の特徴に係る発明は、株主に優待を日割りで行う株主優待装置が実行する株主優待方法であって、
株取引終了時に、株式の名称である銘柄と株主IDとを対応付けて記憶する銘柄データベースを参照し、株式を保有している株主IDを検出するステップと、
一の株主IDに対して複数の銘柄とを対応付けて記憶する株主データベースを参照し、前記検出された株主IDが保有している銘柄を判断するステップと、
一の銘柄と複数の株主優待とを対応付けて記憶する優待データベースに基づいて、各銘柄に紐付いた株主優待を取得し、前記判断された銘柄に基づいて、当該銘柄に紐付けられた前記株主IDに前記株主優待を日割りで付与し、付与したその日に、当該株主IDに紐付けられた株主端末に、当該株主優待を送信するステップと、
を備えることを特徴とする株主優待方法を提供する。
【0027】
第10の特徴に係る発明は、株主に優待を時間割りで行う株主優待装置が実行する株主優待方法であって、
所定の時間間隔で、株式の名称である銘柄と株主IDとを対応付けて記憶する銘柄データベースを参照し、株式を保有している株主IDを検出するステップと、
一の株主IDに対して複数の銘柄とを対応付けて記憶する株主データベースを参照し、前記検出された株主IDが保有している銘柄を判断するステップと、
一の銘柄と複数の株主優待とを対応付けて記憶する優待データベースに基づいて、各銘柄に紐付いた株主優待を取得し、前記判断された銘柄に基づいて、当該銘柄に紐付けられた前記株主IDに前記株主優待を時間割りで付与し、付与したその時に、当該株主IDに紐付けられた株主端末に、当該株主優待を送信するステップと、
を備えることを特徴とする株主優待方法を提供する。
【0028】
第11の特徴に係る発明は、株主に優待を日割りで行う株主優待装置に、
株取引終了時に、株式の名称である銘柄と株主IDとを対応付けて記憶する銘柄データベースを参照し、株式を保有している株主IDを検出するステップ、
一の株主IDに対して複数の銘柄とを対応付けて記憶する株主データベースを参照し、前記検出された株主IDが保有している銘柄を判断するステップ、
一の銘柄と複数の株主優待とを対応付けて記憶する優待データベースに基づいて、各銘柄に紐付いた株主優待を取得し、前記判断された銘柄に基づいて、当該銘柄に紐付けられた前記株主IDに前記株主優待を日割りで付与し、付与したその日に、当該株主IDに紐付けられた株主端末に、当該株主優待を送信するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを提供する。
【0029】
第12の特徴に係る発明は、株主に優待を時間割りで行う株主優待装置に、
所定の時間間隔で、株式の名称である銘柄と株主IDとを対応付けて記憶する銘柄データベースを参照し、株式を保有している株主IDを検出するステップ、
一の株主IDに対して複数の銘柄とを対応付けて記憶する株主データベースを参照し、前記検出された株主IDが保有している銘柄を判断するステップ、
一の銘柄と複数の株主優待とを対応付けて記憶する優待データベースに基づいて、各銘柄に紐付いた株主優待を取得し、前記判断された銘柄に基づいて、当該銘柄に紐付けられた前記株主IDに前記株主優待を時間割りで付与し、付与したその時に、当該株主IDに紐付けられた株主端末に、当該株主優待を送信するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、株主の利便性を向上させた株主優待装置、株主優待方法及びプログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1図1は、株主優待システム1の概要を示す図である。
図2図2は、株主優待システム1の全体構成図である。
図3図3は、サーバ10、株主端末100の機能ブロック図である。
図4図4は、サーバ10、株主端末100が実行する株主優待処理を示す図である。
図5図5は、銘柄データベースである。
図6図6は、株主データベースである。
図7図7は、ランクデータベースである。
図8図8は、優待データベースである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0033】
[株主優待システム1の概要]
本発明の好適な実施形態の概要について、図1に基づいて説明する。図1は、本発明の好適な実施形態である株主優待システム1の概要を説明するための図である。株主優待システム1は、サーバ10、株主端末100から構成される。
【0034】
なお、図1において、株主端末100は、1つに限らず複数であってもよい。また、サーバ10又は株主端末100は、実在する装置に限らず仮想的な装置であってもよい。また、後述する各処理は、サーバ10又は株主端末100のいずれか又は双方により実現されてもよい。
【0035】
サーバ10は、株主端末100とデータ通信可能なサーバ装置である。
【0036】
株主端末100は、サーバ10とデータ通信可能な株主が保有する端末装置である。株主端末100は、例えば、携帯電話、携帯情報端末、タブレット端末、パーソナルコンピュータに加え、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、携帯型音楽プレーヤ等の電化製品や、スマートグラス、ヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブル端末や、その他の物品である。
【0037】
サーバ10は、株取引終了時又は所定の時間間隔で、株式を保有する株主IDを検出する(ステップS01)。株取引終了時とは、例えば、前場や後場の終了時や、前後場全ての終了時や、有価証券の取引の終了時等である。また、所定の時間間隔とは、例えば、30分毎、1時間毎、2時間毎、2時間30分毎、12時間毎、24時間毎等である。株主IDとは、一の株主に対して付与される株主を識別するIDである。このIDは、株主が口座を開設時に付与されてもよいし、このシステムを利用する株主に対して付与されてもよいし、この他の構成により付与されてもよい。サーバ10は証券会社のサーバ、株主端末100、その他のサーバやデータベース等から、予め設定された株式や全ての株式における其々の保有者である株主IDを検出する。
【0038】
サーバ10は、検出した株主IDに紐付けられた株主が保有している銘柄を判断する(ステップS02)。サーバ10は、検出した株主IDが保有する株式の銘柄を取得することにより、銘柄を判断する。
【0039】
サーバ10は、取得した各株式の銘柄に紐付けられた株主優待を抽出し、株主IDに日割り又は時間割りで付与する(ステップS03)。株主優待は、例えば、株主IDに紐付いた専用サービスへのログイン権限や、株主IDに紐付いた専用アプリケーションのインストール権限や、クーポン券や商品券等の株式を発行する企業の商品やサービスの提供を受けることが可能となるサービス権限等である。
【0040】
なお、サーバ10は、この株主が保有する株式の数及び保有日数や保有時間等に基づいてポイントを付与する構成であってもよい。このポイントが所定の条件を満たした場合に、株主IDに紐付いた株主のランクを変動させて管理してもよい。所定の条件とは、例えば、ポイントが予め定めた値を超えた場合に、株主のランクを上昇させることや、逆に、ポイントが予め定めた値を下回った場合に、株主のランクを降下させることである。サーバ10は、このランクに基づいて、上述した株主優待の内容を変更する構成であってもよい。例えば、ランクの上昇に併せて、株主優待の内容を豪華にしていくことや、ランクの降下に併せて、株主優待の内容を質素にしていくことが可能である。
【0041】
サーバ10は、付与した株主優待を、この株主IDに紐付いた株主端末100に送信する(ステップS04)。
【0042】
株主端末100は、株主優待を受信し、受信した株主優待の内容を表示する(ステップS05)。例えば、専用サービスへのログイン権限である場合、ログインした状態の画面、ログイン可能日時等を表示し、専用アプリケーションのインストール権限である場合、この専用アプリケーションのダウンロード先のリンクURLを表示し、株主にこの専用アプリケーションのインストールを促す内容を表示し、サービス権限である場合、提供可能な商品やサービスの一覧を表示する。
【0043】
以上が、株主優待システム1の概要である。
【0044】
[株主優待システム1のシステム構成]
図2に基づいて、本発明の好適な実施形態である株主優待システム1のシステム構成について説明する。図2は、本発明の好適な実施形態である株主優待システム1のシステム構成を示す図である。株主優待システム1は、サーバ10、株主端末100、公衆回線網(インターネット網や、第3、第4世代通信網等)5から構成される。なお、株主端末100は、1つに限らず、複数であってもよい。また、サーバ10、株主端末100は、実在する装置に限らず、仮想的な装置であってもよい。また、後述する各処理は、サーバ10又は株主端末100のいずれか又は双方により実現されてもよい。
【0045】
サーバ10は、後述の機能を備えた上述したサーバ装置である。
【0046】
株主端末100は、後述の機能を備えた上述した端末装置である。
【0047】
[各機能の説明]
図3に基づいて、本発明の好適な実施形態である株主優待システム1の機能について説明する。図3は、サーバ10、株主端末100の機能ブロック図を示す図である。
【0048】
サーバ10は、制御部11として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部12として、他の機器と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi(Wireless Fidelity)対応デバイスを備える。また、サーバ10は、記憶部13として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。記憶部13には、後述する各種データベースが記憶される。
【0049】
サーバ10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部12と協働して、時刻検知モジュール20、株主検知モジュール21、銘柄検知モジュール22、優待送信モジュール23を実現する。また、サーバ10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことにより、記憶部13と協働して、データ記憶モジュール30、ランク取得モジュール31、優待取得モジュール32を実現する。
【0050】
株主端末100は、サーバ10と同様に、制御部110として、CPU、RAM、ROM等を備え、通信部120として、他の機器と通信可能にするためのWiFi対応デバイス等を備える。また、株主端末100は、入出力部140として、制御部110で制御したデータや画像を出力表示する表示部や、株主からの入力を受け付けるタッチパネルやキーボード、マウス等の入力部等を備える。
【0051】
株主端末100は、制御部110が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部120と協働して、優待受信モジュール150を実現する。また、株主端末100は、制御部110が所定のプログラムを読み込むことにより、入出力部140と協働して、優待表示モジュール170を実現する。
【0052】
[株主優待処理]
図4に基づいて、株主優待システム1が実行する株主優待処理について説明する。図4は、サーバ10、株主端末100が実行する株主優待処理のフローチャートを示す図である。上述した各装置のモジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0053】
時刻検知モジュール20は、現在時刻が、株取引終了時であるか否かを判断する(ステップS10)。ステップS10において、株取引終了時とは、前場や後場の終了時間や、前後場全ての終了時間や、有価証券の取引の終了時間等である。ステップS10において、時刻検知モジュール20は、株取引終了時ではないと判断した場合(ステップS10 NO)、本処理を終了する。なお、本処理は、日本国内の株取引終了時に限らず、外国における株取引終了時であるか否かを判断する構成であってもよい。この場合、システムの管理者や株主等が適宜変更すればよい。
【0054】
なお、本処理は、株取引終了時以外であっても実行可能である。例えば、時刻検知モジュール20は、前回本処理を行ったタイミングから所定の時間経過したか否かを判断する構成であってもよい。所定時間経過とは、例えば、1時間経過、2時間経過、12時間経過、24時間経過等である。また、所定の時間経過ではなく、前回本処理を行ったタイミングから所定の時間間隔毎に、後述する処理を実行する構成であってもよい。所定の時間間隔とは、例えば、1時間間隔、2時間間隔、12時間間隔、24時間間隔等である。この所定の時間間隔の構成は、適宜変更可能である。
【0055】
一方、ステップS10において、時刻検知モジュール20は、株取引終了時であると判断した場合(ステップS10 YES)、株主検知モジュール21は、株式を保有する株主に紐付けられた株主IDを検出する(ステップS11)。ステップS11において、株主検知モジュール21は、銘柄データベースを参照し、一の株式に紐付いた複数の株主IDを検出する。株主IDとは、一の株主に対して付与される株主を識別するIDである。この株主IDは、例えば、株主が口座を開設した際に各株主に対して付与される。一の株主IDに対して、一の株主が紐付けられている。なお、株主IDは、株主優待システム1を利用する株主に対して付与されてもよいし、その他の構成により付与されてもよい。また、株主検知モジュール21は、証券会社、証券取引所、外部サーバやデータベース等から株主IDを検出する構成であってもよい。また、株主を識別する識別子は、IDに限らず、IPアドレス、MACアドレス、その他の構成であってもよい。また、株主検知モジュール21は、銘柄データベースに限らず、証券会社のサーバ、取引所のサーバ等の外部サーバやデータベース等から株主IDを検知する構成であってもよい。
【0056】
[銘柄データベース]
図5に基づいて、データ記憶モジュール30が記憶する銘柄データベースについて説明する。図5は、データ記憶モジュール30が記憶する銘柄データベースを示す図である。図5において、データ記憶モジュール30は、銘柄と株主IDと保有数と保有開始日を対応付けて記憶する。銘柄とは、株式の名称である。株主IDとは、株主を特定する識別子である。保有数とは、この株主IDに紐付いた株主が保有するこの銘柄の株式の数である。保有開始日とは、この株主IDに紐付いた株主がこの株式の保有を開始した日付である。図5において、データ記憶モジュール30は、一の銘柄に対して、複数の株主IDを対応付けて記憶する。図5において、データ記憶モジュール30は、各株主IDに対して、保有数及び保有開始日を対応付けて記憶する。すなわち、銘柄データベースは、一の銘柄を保有する株主のデータベースである。
【0057】
なお、本実施形態において、複数の銘柄を示しているが、一の銘柄のみを記憶する構成であってもよい。この場合、銘柄毎に、銘柄データベースが存在する構成であってもよい。また、銘柄データベースの各項目は適宜変更可能であり、例えば、保有開始日に替えて保有日数を記憶する構成や、保有日数を単純に追加する構成であってもよい。また、銘柄は、株式の名称に限らず、証券コード等の銘柄を一意に識別可能な構成であればよい。
【0058】
サーバ10は、証券会社やその他のサーバやデータベース等から、各銘柄を保有する株主の株主ID、保有数及び保有開始日を取得し、この銘柄データベースを作成し、記憶する。なお、銘柄データベースは、上述した項目以外の項目が追加されていてもよい。また、銘柄データベースとして記憶する銘柄の数及び株主IDの数は適宜変更可能である。
【0059】
データ記憶モジュール30は、検出した株主IDに紐付いた銘柄に基づいて株主データベースを作成し、記憶する(ステップS12)。ステップS12において、データ記憶モジュール30は、検出した一の株主IDと、この一の株主IDに紐付いた複数の銘柄とを対応付けて記憶する。
【0060】
[株主データベース]
図6に基づいて、データ記憶モジュール30が記憶する株主データベースについて説明する。図6は、データ記憶モジュール30が記憶する株主データベースを示す図である。図6において、データ記憶モジュール30は、一の株主IDに対して、複数の銘柄と保有数と保有開始日とを対応付けて記憶する。株主ID、銘柄、保有数及び保有開始日は、上述した銘柄データベースと同様の構成である。すなわち、株主データベースは、一の株主が保有する銘柄のデータベースである。
【0061】
なお、本実施形態において、一の株主IDのみを示しているが、複数の株主IDを記憶する構成であってもよい。また、一の株主ID毎に株主データベースが存在する構成であってもよい。また、各項目は、上述した銘柄データベースと同様に、適宜変更可能である。
【0062】
銘柄検知モジュール22は、検出した株主IDに紐付けられた株主が保有する銘柄を取得する(ステップS13)。ステップS13において、株主データベースを参照し、取得した一の株主IDに紐付いた全ての銘柄を取得することにより、株主が保有している銘柄を判断する。このとき、この銘柄の保有数及び保有開始日も取得する。なお、ステップS12において、銘柄検知モジュール22は、証券会社、証券取引所、外部サーバやデータベース等から株主IDに紐付いた株主が保有する株式の銘柄を検出する構成であってもよい。なお、ステップS12及びステップS13の処理は、省略されてもよい。この場合、ステップS11の処理を実行し、検出した株主ID、銘柄、保有数、保有開始日等に基づいて後述する各処理を実行する構成であればよい。
【0063】
ランク取得モジュール31は、検出した株主IDに紐付いた株主が保有する各銘柄におけるランクを取得する(ステップS14)。ステップS14において、ランク取得モジュール31は、ランクデータベースを参照することにより、この検出した株主IDに紐付いたランクを取得する。
【0064】
[ランクデータベース]
図7に基づいて、データ記憶モジュール30が記憶するランクデータベースについて説明する。図7は、データ記憶モジュール30が記憶するランクデータベースを示す図である。図7において、データ記憶モジュール30は、一の株主IDに対して、複数の銘柄、ポイント及びランクを対応付けて記憶する。株主ID及び銘柄は、上述した構成と同様である。ポイントは、株主が保有する銘柄の保有数と、保有開始日から現時点での日時を示す保有日数とに基づいて算出される。具体的には、データ記憶モジュール30は、保有数と、保有日数/365日(なお、閏年である場合には、366日としてもよい。)との積により算出する。例えば、データ記憶モジュール30は、保有数が100、保有日数が1/365日である場合、ポイントを1(小数点以下切り上げ)として算出する。同様に、データ記憶モジュール30は、株主が保有する全ての銘柄に対して、ポイントを算出する。データ記憶モジュール30は、このようにして算出したポイントに基づいてランクを決定する。ランクは、所定のポイントに対して決定される値である。例えば、ポイントが1〜10である場合、ランクを1として決定する。同様に、データ記憶モジュール30は、この銘柄を保有する株主のランクを決定する。すなわち、ポイントは、保有数が大きくなればなるほど及び保有日数が長くなればなるほど増加する。
【0065】
ポイントは、株主が株式を売却した場合、減少し、株主が株式を購入した場合、増加する。ランクは、ポイントが減少した場合、減少し、ポイントが増加した場合、増加する。すなわち、ポイントに合わせてランクは変動する。データ記憶モジュール30は、このポイントが所定の条件、例えば、保有数、保有日数等の条件を満たした場合に、株主のランクを変動させて、管理する。
【0066】
なお、ポイントの算出方法は、上述した構成に限らず、他の構成であってもよい。例えば、保有数と保有日数との積により算出してもよいし、小数点以下の数字を四捨五入してもよいし、小数点以下の数字を切り下げてもよい。また、ランクの決定方法は、上述した構成に限らず、他の構成であってもよい。例えば、ポイントの幅をもっと大きくしてもよいし、ポイントの幅をもっと小さくしてもよいし、ポイントと同じ数字であってもよい。
【0067】
また、ポイント及びランクは、必ずしも必須な構成ではなく、単純に、保有数に基づいて、後述する処理が実行される構成であってもよい。この場合、上述したランクデータベースは存在していなくてもよく、後述する各処理におけるランクの構成を、保有数と変更すればよいし、その他の構成であってもよい。
【0068】
優待取得モジュール32は、各銘柄に紐付いた株主優待を取得する(ステップS15)。ステップS15において、優待取得モジュール32は、優待データベースに基づいて、株主優待を取得する。
【0069】
[優待データベース]
図8に基づいて、データ記憶モジュール30が記憶する優待データベースについて説明する。図8は、データ記憶モジュール30が記憶する優待データベースを示す図である。図8において、データ記憶モジュール30は、一の銘柄と、複数の株主優待と、ランクとを対応付けて記憶する。一の銘柄とランクとは、上述した構成と同様である。株主優待とは、例えば、専用サービスへのログイン権限、専用アプリケーションのインストール権限、クーポン券や商品券等の株式を発行する企業の商品やサービスの提供を受けることが可能なサービス権限等である。優待取得モジュール32は、ランクデータベースにおける現在の株主IDのランクと、優待データベースにおけるランクとを比較し、株主IDのランク以下の株主優待を全て取得する。例えば、優待取得モジュール32は、株主IDのランクが3である場合、株主優待として、クーポン券、ログイン権限、アプリケーションインストールを取得する。
【0070】
なお、優待取得モジュール32は、株主IDのランク以下の株主優待を全て取得する構成でなくてもよい。例えば、優待取得モジュール32は、株主IDのランクと一致する株主優待のみを取得する構成であってもよいし、それ以外の構成であってもよい。また、データ記憶モジュール30は、一のランクに対して、複数の株主優待を対応付けて記憶する構成であってもよい。例えば、ランク2として、クーポン券及びログイン権限が対応付けられていてもよい。この場合、優待取得モジュール32は、株主IDのランクとこのランクとにおいて、一致するランクに対応付けられた株主優待を取得すればよい。
【0071】
優待送信モジュール23は、取得した株主優待を、株主IDに紐付けられた株主端末100に送信する(ステップS16)。
【0072】
優待受信モジュール150は、サーバ10が送信した株主優待を受信する。優待表示モジュール170は、受信した株主優待に基づいて、株主優待の内容を表示する(ステップS17)。優待表示モジュール170が表示する株主優待の内容とは、例えば、専用サービスのログイン権限である場合、専用サービス、ログイン可能日時、株主ID等を表示し、専用アプリケーションのインストールである場合、専用アプリケーションのダウンロード先のURL、ダウンロード方法を表示し、クーポン券である場合、クーポン券、使用可能日時、商品やサービスの一覧、使用可能店舗、使用可能販売サイトのURL等を表示する。
【0073】
以上が、株主優待処理である。
【0074】
なお、上述した実施形態において、日割りで株主優待を実行する処理を説明しているが、日割りではなく、時間割りであってもよい。この場合上述した処理における日数に関する処理を、日数の替わりに時間として処理する構成であればよい。また、サーバ10は、ポイントやランクを、保有日数ではなく、保有時間等に基づいて、各処理を実行する構成にすればよい。
【0075】
上述した株主優待処理により、リアルタイムに株主を把握することが可能となり、株を保有した株主に対して、リアルタイムに株主優待を行うことが可能となる。さらにはリアルタイムに、専用サービスへのログイン権限を付与することが可能となる。また、株主にポイントを付与してランクを変動させて管理することが可能となる。例えば、朝に一の銘柄を保有していた場合であっても、株取引終了時に、株式を既に売却済みである場合、その日の優待を受けることはできないといったことが可能となる。
【0076】
すなわち、株式を保有していれば、その日に株主優待を受けることが可能となり、毎日が優待日となる。したがって、決算日である3月31日に株を保有しなければならないという制約がなくなる。
【0077】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置又は外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0078】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0079】
1 株主優待システム、10 サーバ、100 株主端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8