(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態は、端末機器とウェアラブルデバイスとの間の通信が切断されているときに端末機器がゲートウェイを用いてウェアラブルデバイスと通信することができるように、ウェアラブルデバイスの通信方法、通信システム、および関連機器を提供する。
【0005】
本発明の実施形態の第1の態様はウェアラブルデバイスの通信方法を提供し、本方法は、
ユーザ機器が属するネットワーク内のネットワーク接続機器が、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定し、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するステップと、
ネットワーク接続機器が、ユーザ機器によってネットワーク接続機器への第3の通信接続を介して送信された第1の情報を受信するステップと、
ネットワーク接続機器が、第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するステップと、
を含む。
【0006】
本発明の実施形態の第1の態様の第1の可能な実施態様において、ネットワーク接続機器が、ユーザ機器によってネットワーク接続機器への第3の通信接続を介して送信された第1の情報を受信するステップの前に、本方法は、
ネットワーク接続機器が、ユーザ機器によって送信された、ウェアラブルデバイスのブルートゥースアドレスおよび鍵を含む第1の構成情報を受信し、ネットワーク接続機器が、第1の構成情報を記憶するステップであって、第1の構成情報はネットワーク接続機器によって、第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するのに用いられる、ステップ、
または、
ネットワーク接続機器が、ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器にウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリング手順を有効にするよう要求するのに用いられる手順要求メッセージを受信し、手順要求メッセージに従ってウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリング手順を有効にするステップ、または、
ネットワーク接続機器が、ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器にブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするよう要求するのに用いられるモード要求メッセージを受信し、ウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリングを受け入れるように、モード要求メッセージに従ってブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするステップ、
をさらに含む。
【0007】
本発明の実施形態の第1の態様または第1の態様の第1の可能な実施態様に関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第2の可能な実施態様において、ネットワーク接続機器が、ユーザ機器によってネットワーク接続機器への第3の通信接続を介して送信された第1の情報を受信するステップの前に、本方法は、
ネットワーク接続機器が、ユーザ機器によって送信された、ウェアラブルデバイスによってサポートされているブルートゥースサービス情報を含む第2の構成情報を受信し、ブルートゥースサービス情報と第3の通信接続によってサポートされているサービス情報との間のマッピング関係を確立し、マッピング関係を記憶するステップ、
をさらに含み、ネットワーク接続機器が、第1の情報を、確立された第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するステップは、マッピング関係に従って、第3の通信接続を介してユーザ機器によって送信された第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介して送信される第1の情報に変換し、第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するステップ、を含む。
【0008】
本発明の実施形態の第1の態様、または第1の態様の第1から第2の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第3の可能な実施態様において、ユーザ機器が属するネットワーク内のネットワーク接続機器が、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定するステップの前に、本方法は、
ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するよう命令するのに用いられるトリガコマンドを受信するステップ、または、
ネットワーク接続機器が、ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見するステップ、または、
ネットワーク接続機器がウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見した後で、ユーザ機器へ、ユーザ機器に、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間で第1のブルートゥース接続が確立されるべきかどうか判定するよう要求するのに用いられる承認要求メッセージを送信し、ユーザ機器によって返された承認メッセージを受信するステップ、
をさらに含む。
【0009】
本発明の実施形態の第1の態様、または第1の態様の第1から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第4の可能な実施態様において、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するステップは、
ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を、ネットワーク接続機器と通信するブリッジデバイスを用いて確立するステップ、
を含み、
第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するステップは、ネットワーク接続機器が、第1の情報をブリッジデバイスへ送信するステップと、ブリッジデバイスが、第1の情報を、ブリッジデバイスとウェアラブルデバイスとの間のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するステップと、を含む。
【0010】
本発明の実施形態の第1の態様、または第1の態様の第1から第4の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第5の可能な実施態様において、本方法は、
ネットワーク接続機器が、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスによって送信された第2の情報を受信するステップと、
ネットワーク接続機器が、第2の情報を、第3の通信接続を介してユーザ機器へ送信するステップと、
をさらに含む。
【0011】
本発明の実施形態の第1の態様、または第1の態様の第1から第5の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第6の可能な実施態様において、本方法は、
ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器に、ネットワーク接続機器ウェアラブルデバイス間の第1のブルートゥース接続を切断するよう命令するのに用いられる第1の通知メッセージを受信し、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を切断するステップ、または、
ネットワーク接続機器とユーザ機器との間の第3の通信接続を切断し、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を切断するステップ、
をさらに含む。
【0012】
本発明の実施形態の第2の態様はウェアラブルデバイスの通信方法を提供し、本方法は、 ユーザ機器が、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定するステップと、
ユーザ機器が属するネットワーク内のネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立されている場合、ネットワーク接続機器が第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ第1の情報を送信するように、ユーザ機器が、第1の情報を、ネットワーク接続機器への第3の通信接続を介してネットワーク接続機器へ送信するステップと、
を含む。
【0013】
本発明の実施形態の第2の態様の第1の可能な実施態様において、ユーザ機器が、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定するステップは、
ユーザ機器が、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていることを検出するステップ、または、
ユーザ機器が、ネットワーク接続機器への第3の通信接続が確立されていると判定したときに、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を切断するステップ、
を含む。
【0014】
本発明の実施形態の第2の態様または第2の態様の第1の可能な実施態様に関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第2の可能な実施態様において、ユーザ機器が、ネットワーク接続機器への第3の通信接続を介してネットワーク接続機器へ第1の情報を送信するステップの前に、本方法は、
ユーザ機器が、ネットワーク接続機器へ、ウェアラブルデバイスのブルートゥースアドレスおよび鍵を含む第1の構成情報を送信し、ユーザ機器が、ウェアラブルデバイスへ、ネットワーク接続機器のブルートゥースアドレスおよび鍵を含む第3の構成情報を送信するステップ、または、
ユーザ機器が、ウェアラブルデバイスへ、ウェアラブルデバイスにブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするよう要求するのに用いられるモード要求メッセージを送信し、ユーザ機器が、ネットワーク接続機器へ、ネットワーク接続機器にウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリング手順を有効にするよう要求するのに用いられる手順要求メッセージを送信するステップ、または、
ユーザ機器が、ネットワーク接続機器へ、ネットワーク接続機器にブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするよう要求するのに用いられるモード要求メッセージを送信し、ユーザ機器が、ウェアラブルデバイスへ、ウェアラブルデバイスにネットワーク接続機器とのブルートゥースペアリング手順を有効にするよう要求するのに用いられる手順要求メッセージを送信するステップ、
をさらに含む。
【0015】
本発明の実施形態の第2の態様または第2の態様の第1から第2の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第3の可能な実施態様において、ユーザ機器が、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定するステップの後に、本方法は、
ユーザ機器が、ネットワーク接続機器へ、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するよう命令するのに用いられるトリガコマンドを送信するステップ、および/または、
ユーザ機器が、ネットワーク接続機器によって送信された、ユーザ機器にネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立されていることを通知するのに用いられる告知メッセージを受信するステップ、
をさらに含む。
【0016】
本発明の実施形態の第2の態様または第2の態様の第1から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第4の可能な実施態様において、本方法は、
ユーザ機器が、ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見し、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を確立し、ユーザ機器が、第2のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ第1の情報を送信するステップ、または、
ユーザ機器とネットワーク接続機器との間の第3の通信接続が切断された後で、ユーザ機器が、ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見し、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を確立し、ユーザ機器が、第2のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ第1の情報を送信するステップ、または、
ユーザ機器がネットワーク接続機器によって送信された、ユーザ機器にネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が切断されていることを通知するのに用いられる第2の通知メッセージを受信した後で、ユーザ機器が、ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見し、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を確立し、ユーザ機器が、第2のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ第1の情報を送信するステップ、または、
ユーザ機器がウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見したときに、ユーザ機器が、事前設定時間のうちにネットワーク接続機器を用いてウェアラブルデバイスと情報インタラクションを行わなかったときに、ユーザ機器がネットワーク接続機器へ、第1のブルートゥース接続を切断するよう求める要求を送信し、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を確立し、ユーザ機器が、第2のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ第1の情報を送信するステップ、
をさらに含む。
【0017】
本発明の実施形態の第2の態様または第2の態様の第1から第4の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第5の可能な実施態様において、ユーザ機器が、ネットワーク接続機器への第3の通信接続を介してネットワーク接続機器へ第1の情報を送信するステップは、
ユーザ機器が、第1の情報を、インターネットプロトコルIPを用いてネットワーク接続機器へ送信するステップ、または、ユーザ機器が、第1の情報を、ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイUPnPプロトコルを用いてネットワーク接続機器へ送信するステップ、または、ユーザ機器が、第1の情報を、ワイヤレスフィデリティWi−Fiプロトコルを用いてネットワーク接続機器へ送信するステップ、を含む。
【0018】
本発明の実施形態の第3の態様はネットワーク接続機器を提供し、本ネットワーク接続機器は、
ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定し、ウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続を確立するように構成された、通信確立部と、
ユーザ機器によってネットワーク接続機器への第3の通信接続を介して送信された第1の情報を受信するように構成された、情報受信部と、
第1の情報を、通信確立部によって確立された第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するように構成された、送信部と、
を含む。
【0019】
本発明の実施形態の第3の態様の第1の可能な実施態様において、ネットワーク接続機器は、
ユーザ機器によって送信された、ウェアラブルデバイスのブルートゥースアドレスおよび鍵を含む第1の構成情報を受信し、第1の構成情報を記憶するように構成された第1の構成部であって、第1の構成情報は送信部によって、第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するのに用いられる、第1の構成部、または、
ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器にウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリング手順を有効にするよう要求するのに用いられる手順要求メッセージを受信し、手順要求メッセージに従ってウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリング手順を有効にするように構成された、第1の構成部、または、
ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器にブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするよう要求するのに用いられるモード要求メッセージを受信し、ウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリングを受け入れるように、モード要求メッセージに従ってブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするように構成された、第1の構成部、
をさらに含む。
【0020】
本発明の実施形態の第3の態様または第3の態様の第1の可能な実施態様に関連して、本発明の実施形態の第3の態様第2の可能な実施態様において、ネットワーク接続機器は、
ユーザ機器によって送信された、ウェアラブルデバイスによってサポートされているブルートゥースサービス情報を含む第2の構成情報を受信し、ブルートゥースサービス情報と第3の通信接続によってサポートされているサービス情報との間のマッピング関係を確立し、マッピング関係を記憶するように構成された、第2の構成部、
をさらに含み、送信部は、第2の構成部によって記憶されたマッピング関係に従って、第3の通信接続を介してユーザ機器によって送信された第1の情報を第1のブルートゥース接続を介して送信される第1の情報に変換し、第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するように特に構成されている。
【0021】
本発明の実施形態の第3の態様または第3の態様の第1から第2の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第3の可能な実施態様において、
通信確立部は、ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するよう命令するのに用いられるトリガコマンドが受信された後で、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定し、または、
ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号が発見された後で、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定し、または、
ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号が発見された後で、ユーザ機器へ、ユーザ機器にネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間で第1のブルートゥース接続が確立されるべきかどうか判定するよう要求するのに用いられる承認要求メッセージを送信し、ユーザ機器によって返された承認メッセージが受信された後で、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定する、ように特に構成されている。
【0022】
本発明の実施形態の第3の態様または第3の態様の第1から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第4の可能な実施態様において、
通信確立部は、ネットワーク接続機器と通信するブリッジデバイスを用いてウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続を確立するように特に構成されており、
送信部は、第1の情報をブリッジデバイスへ送信するように特に構成されており、ブリッジデバイスは第1の情報を、ブリッジデバイスとウェアラブルデバイスとの間のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信する。
【0023】
本発明の実施形態の第3の態様または第3の態様の第1から第4の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第5の可能な実施態様において、
情報受信部は、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスによって送信された第2の情報を受信するようにさらに構成されており、
送信部は、第2の情報を、第3の通信接続を介してユーザ機器へ送信するようにさらに構成されている。
【0024】
本発明の実施形態の第3の態様または第3の態様の第1から第5の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第6の可能な実施態様において、ネットワーク接続機器は、
ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器にネットワーク接続機器ウェアラブルデバイス間の第1のブルートゥース接続を切断するよう命令するのに用いられる第1の通知メッセージを受信し、ネットワーク接続機器ウェアラブルデバイス間の第1のブルートゥース接続を切断し、または、
ネットワーク接続機器とユーザ機器との間の第3の通信接続を切断し、ネットワーク接続機器ウェアラブルデバイス間の第1のブルートゥース接続を切断する、ように構成された、切断部、
をさらに含む。
【0025】
本発明の実施形態の第4の態様はユーザ機器を提供し、本ユーザ機器は、
ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定するように構成された、通信判定部と、
ユーザ機器が属するネットワーク内のネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立されている場合、ネットワーク接続機器が第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ第1の情報を送信するように、第1の情報を、ネットワーク接続機器への第3の通信接続を介してネットワーク接続機器へ送信するように構成された、情報送信部と、
を含む。
【0026】
本発明の実施形態の第4の態様の第1の可能な実施態様において、本ユーザ機器は、
ネットワーク接続機器へ、ウェアラブルデバイスのブルートゥースアドレスおよび鍵を含む第1の構成情報を送信するように構成された構成送信部であって、ウェアラブルデバイスへ、ネットワーク接続機器のブルートゥースアドレスおよび鍵を含む第3の構成情報を送信するようにさらに構成されている、構成送信部、または、
ウェアラブルデバイスへ、ウェアラブルデバイスにブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするよう要求するのに用いられるモード要求メッセージを送信し、ネットワーク接続機器へ、ネットワーク接続機器にウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリング手順を有効にするよう要求するのに用いられる手順要求メッセージを送信するように構成された、構成送信部、または、 ネットワーク接続機器へ、ネットワーク接続機器にブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするよう要求するのに用いられるモード要求メッセージを送信し、ウェアラブルデバイスへ、ウェアラブルデバイスにネットワーク接続機器とのブルートゥースペアリング手順を有効にするよう要求するのに用いられる手順要求メッセージを送信するように構成された、構成送信部、
をさらに含む。
【0027】
本発明の実施形態の第4の態様または第4の態様の第1の可能な実施態様に関連して、本発明の実施形態の第4の態様第2の可能な実施態様において、本ユーザ機器は、
ネットワーク接続機器へ、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するよう命令するのに用いられるトリガコマンドを送信するように構成された、トリガ部、および/または
ネットワーク接続機器によって送信された、ユーザ機器にネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立されていることを通知するのに用いられる告知メッセージを受信するように構成された、トリガ部、
をさらに含む。
【0028】
本発明の実施形態の第4の態様または第4の態様の第1から第2の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第4の態様の第3の可能な実施態様において、本ユーザ機器は、
ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見し、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を確立し、または
ユーザ機器とネットワーク接続機器との間の第3の通信接続が切断された後で、ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見し、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を確立し、または、
ネットワーク接続機器によって送信された、ユーザ機器にネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が切断されていることを通知するのに用いられる第2の通知メッセージが受信された後で、ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見し、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を確立し、または、
ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号が発見されたときに、ユーザ機器が、事前設定時間のうちにネットワーク接続機器を用いてウェアラブルデバイスと情報インタラクションを行わなかったときに、ネットワーク接続機器へ、第1のブルートゥース接続を切断するよう求める要求を送信し、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続を確立するように構成された、通信確立部、
をさらに含み、情報送信部は、第1の情報を、第2のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するようさらに構成されている。
【0029】
本発明の実施形態の第5の態様は、ネットワーク接続機器と、ユーザ機器と、ウェアラブルデバイスとを含む通信システムを提供し、
ネットワーク接続機器は、本発明の実施形態の第3の態様、第3の態様の第1から第3または第5および第6の可能な実施態様のいずれか1つによるネットワーク接続機器であり、ユーザ機器は、本発明の実施形態の第4の態様、または第4の態様の第1から第3の可能な実施態様のいずれか1つによるユーザ機器であり、
ウェアラブルデバイスは、ネットワーク接続機器への第1のブルートゥース接続が確立された後で、ネットワーク接続機器によって送信された第1の情報を受信する、ように構成されている。
【0030】
本発明の実施形態の第6の態様は、ネットワーク接続機器と、少なくとも1台のブリッジデバイスと、ユーザ機器と、ウェアラブルデバイスとを含む通信システムを提供し、少なくとも1台のブリッジデバイスは電力ケーブルを用いてネットワーク接続機器に別々に接続されており、
ネットワーク接続機器は、本発明の実施形態の第3の態様、または第3の態様の第1から第6の可能な実施態様のいずれか1つによるネットワーク接続機器であり、ユーザ機器は、本発明の実施形態の第4の態様、または第4の態様の第1から第3の可能な実施態様のいずれか1つによるユーザ機器であり、
ウェアラブルデバイスは、ネットワーク接続機器に接続されたブリッジデバイスを用いて第1のブルートゥース接続が行われた後で、ブリッジデバイスによって転送され、第1のブルートゥース接続を介してネットワーク接続機器によって送信された第1の情報を受信する、ように構成されている。
【0031】
本実施形態の本方法では、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されている場合、ネットワーク接続機器が、前述の第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ、ユーザ機器によってネットワーク接続機器への第3の通信接続を介して送信された第1の情報を送信することができるように、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立される。このようにして、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の間接通信がネットワーク接続機器を用いて実現され、そのためユーザ機器とウェアラブルデバイスとは通信範囲によって制限されない。
【0032】
本発明の実施形態における、または先行技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下で、各実施形態または先行技術を説明するのに必要とされる添付の図面について簡単に記述する。明らかに、以下の説明における添付の図面は単に本発明のいくつかの実施形態を示すにすぎず、当業者は、これら添付の図面から難なく他の図面をさらに導出することができる。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下で、本発明の実施形態における添付の図面に関連して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は本発明の実施形態の全部ではなく一部であるにすぎない。本発明の実施形態に基づいて当業者によって難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
【0035】
本発明の明細書、特許請求の範囲、および添付の図面において、「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」などの用語は(存在する場合には)類似した対象を区別するためのものであるが、必ずしも特定の順序や連続を示しているとは限らない。そのように呼ぶデータは、本明細書に記載される本発明の実施形態が本明細書に例示され、または記載される順序以外の順序でも実施することができるように、しかるべき状況において相互に交換可能であることを理解すべきである。加えて、「include」、「contain」という用語、およびこれらの用語の任意の他の変形は非排他的包含を含むためのものであり、例えば、ステップもしくはユニットのリストを含むプロセス、方法、システム、製品、もしくは機器は、必ずしもそれらのユニットだけに限定されるものであるとは限らず、明記されていない、またはそうしたプロセス、方法、システム、製品、もしくは機器に固有の他のユニットを含む可能性がある。
【0036】
本発明の一実施形態は、
図1aおよび
図1bに示すデータ通信システムに主に適用することができるウェアラブルデバイスの通信方法を提供する。
図1aに示す通信システムは、ユーザ機器と、ウェアラブルデバイスと、ネットワーク接続機器とを含む。ユーザ機器は、携帯電話機、パッド(Pad)、パーソナルコンピュータといった、ネットワーク接続機器を用いてネットワークにアクセスすることができる機器とすることができる。ウェアラブルデバイスは、スマートバンドやスマートウォッチといった、ユーザ機器とのペアリングによって用いることができる機器(例えば、
図1のスマートバンド)とすることができる。ネットワーク接続機器は、ホーム・ワイヤレス・フィデリティ(wireless fidelity、Wi−Fi)ルータやゲートウェイといった、ネットワーク接続機能を有する機器とすることができる。本発明の一実施形態では、ネットワーク接続機器はブルートゥース機能を必要とし得る。
【0037】
一般に、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の通信接続は直接確立され、例えば、ブルートゥース通信接続とすることができる。ユーザ機器は、実行のためにウェアラブルデバイスへメッセージを送信することができる。例えば、ユーザ機器に着信があると、ユーザ機器はウェアラブルデバイスへメッセージを送信することができ、ウェアラブルデバイスはユーザ機器の着信を表示する。
【0038】
しかし、本実施形態では、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の通信接続が距離といった理由のために切断されているときに、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の間接通信を、ネットワーク接続機器を用いて実施することができる。具体的には、あるプロトコルのものであり、ネットワーク接続機器とユーザ機器との間のものである通信接続、例えば、ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ(Universal Plug and Play、UPnP)プロトコルの通信接続やWi−Fiプロトコルの通信接続が確立される。ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間ではブルートゥースプロトコルのものである通信接続が確立される。ユーザ機器によってウェアラブルデバイスへ送信されたメッセージを、ネットワーク接続機器を用いてウェアラブルデバイスへ間接的に送信することができる。
【0039】
図1bに示す通信システムは、ユーザ機器と、ネットワーク接続機器と、ウェアラブルデバイスと、少なくとも1台のブリッジデバイスとを含む。ユーザ機器とネットワーク接続機器との間の接続については、
図1aのユーザ機器とネットワーク接続機器との間の接続を参照されたい。各ブリッジデバイスは電力ケーブルを用いてネットワーク接続機器に接続することができ、ブルートゥースプロトコルのものである通信接続は、ブリッジデバイスのいずれか1台を用いてネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間で確立することができ、そのためネットワーク接続機器はユーザ機器によって送信された情報をブルートゥースパケットにカプセル化し、電力ケーブルプロトコルを用いてブルートゥースパケットをブリッジデバイスへ送信することができ、次いでブリッジデバイスはブルートゥースパケットをウェアラブルデバイスへ送信する。
【0040】
ブリッジデバイスの主機能は、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の通信のカバレッジエリアを保証し、ネットワーク接続機器によって送信されたメッセージがウェアラブルデバイスに確実に到達できるようにすることである。
【0041】
本発明の本実施形態のウェアラブルデバイスの通信方法は
図1aまたは
図1bに示すシステムにおいてネットワーク接続機器によって行われる。流れ図が
図2に示されており、以下のステップを含む。
【0042】
ステップ101:ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定し、ユーザ機器が属するネットワーク内のネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立する。
【0043】
一般には、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が確立されており、ユーザ機器はウェアラブルデバイスと直接通信することができる。第2のブルートゥース接続が切断されている場合、本実施形態では、ユーザ機器がネットワーク接続機器を用いてウェアラブルデバイスと間接的に通信することを実現するために、ネットワーク接続機器はウェアラブルデバイスへの通信接続とユーザ機器への通信接続とを別々に確立する。ネットワーク接続機器とユーザ機器との間の通信接続については、ユーザ機器がネットワーク接続機器を用いてネットワークにアクセスする場合に、ネットワーク接続機器とユーザ機器との間の通信接続が確立される。ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の通信接続については、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続の確立を以下の事例においてトリガすることができる。
【0044】
(1)ユーザ機器が、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続が切断されていることを発見すると、またはユーザ機器が、ネットワーク接続機器への第3の通信接続が確立されていることを発見すると、ユーザ機器はユーザネットワーク接続機器へトリガコマンドを直接送信することができ、トリガコマンドはネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するよう命令するのに用いられる。ユーザ機器によって送信されたトリガコマンドを受信すると、ネットワーク接続機器は、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定し、ウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続を能動的に確立することができる。具体的には、トリガコマンドを受信した後で、ネットワーク接続機器はブルートゥース・ページング・メッセージを送信する。ユーザ機器への第2のブルートゥース接続が切断されていることを発見すると、ウェアラブルデバイスは、ネットワーク接続機器によって送信されたブルートゥース・ページング・メッセージを受信することができるかどうか判定する。あるいは、ウェアラブルデバイスとユーザ機器との間の第2のブルートゥース接続が切断されていない場合、ウェアラブルデバイスは、ネットワーク接続機器によって送信されたブルートゥース・ページング・メッセージが受信されたかどうかをリアルタイムでやはり検出し、ブルートゥース・ページング・メッセージが受信された場合、ブルートゥースページング応答がネットワーク接続機器へ送信され、ネットワーク接続機器がウェアラブルデバイスによって送信されたブルートゥースページング応答を受信した場合、ウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続が確立される。
【0045】
(2)ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見した後で、ネットワーク接続機器は、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定する。具体的には、ネットワーク接続機器はブルートゥース・ページング・メッセージを周期的に送信することができる。ユーザ機器への第2のブルートゥース接続が切断されていることを発見すると、ウェアラブルデバイスは、ネットワーク接続機器によって送信されたブルートゥース・ページング・メッセージを受信することができるかどうか判定する。あるいは、ウェアラブルデバイスとユーザ機器との間の第2のブルートゥース接続が切断されていない場合、ウェアラブルデバイスは、ブルートゥース・ページング・メッセージが受信されたかどうかをリアルタイムでやはり検出し、ブルートゥース・ページング・メッセージが受信された場合、ブルートゥースページング応答がネットワーク接続機器へ送信され、ネットワーク接続機器がウェアラブルデバイスによって送信されたブルートゥースページング応答を受信した場合、ウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続が確立される。
【0046】
(3)ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見した後で、ネットワーク接続機器はユーザ機器へ承認要求メッセージを送信し、承認要求メッセージはユーザ機器にネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間で第1のブルートゥース接続が確立されるべきかどうか判定するよう要求するのに用いられる。ユーザ機器によって返された承認メッセージが受信された場合、ネットワーク接続機器は、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定し、次いで、ウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続を確立し、ユーザ機器によって非承認メッセージが返された場合、第1のブルートゥース接続は確立されない可能性がある。
【0047】
第2の事例では、ネットワーク接続機器がウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見し、第2のブルートゥース接続を判定した後で、第1のブルートゥース接続が確立され、またはネットワーク接続機器がウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見した後で、第1のブルートゥース接続がまず確立され、次いでユーザ機器は第2のブルートゥース接続を切断し、これにより第2のブルートゥース接続が切断されていると判定することに留意すべきである。
【0048】
図1aおよび
図1bに示す通信システムの2つの事例では、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間で確立された第1のブルートゥース接続が異なることに留意すべきである。
図1aに示すシステムでは、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間に直接第1のブルートゥース接続が確立されるが、
図1bに示すシステムでは、ネットワーク接続機器と通信するブリッジデバイスを用いてネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間に間接的に第1のブルートゥース接続が確立される。
【0049】
任意選択で、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立された後で、ネットワーク接続機器はユーザ機器へ告知メッセージをさらに送信することができ、告知メッセージはユーザ機器にネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立されていることを通知するのに用いられ、これによりユーザ機器はネットワーク接続機器を用いてウェアラブルデバイスへ第1の情報を送信することができることにさらに留意すべきである。
【0050】
ステップ102:ネットワーク接続機器は、ユーザ機器によってネットワーク接続機器への第3の通信接続を介して送信された第1の情報を受信し、第1の情報は、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されているときに第3の通信接続を介してユーザ機器によってネットワーク接続機器へ送信される。
【0051】
ステップ103:ネットワーク接続機器は、第1の情報を、ステップ101で確立された第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信する。
【0052】
ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立された後で、ユーザ機器はまず、ネットワーク接続機器へ、ウェアラブルデバイスへ送信されるべき第1の情報を送信することができ、次いでネットワーク接続機器は第1の情報をウェアラブルデバイスへ送信する。第1の情報は、ユーザ機器によってウェアラブルデバイスへ送信されるコンテンツ、命令、データなどとすることができる。ユーザ機器によってネットワーク接続機器へ送信される第1の情報のフォーマットは、ネットワーク接続機器によってウェアラブルデバイスへ送信される第1の情報のフォーマットと同じであっても異なっていてもよい。ユーザ機器が第1の情報をネットワーク接続機器へ送信するときには、第3の通信接続によってサポートされている通信プロトコルフォーマットを用いることができ、ネットワーク接続機器が第1の情報をウェアラブルデバイスへ送信するときには、ブルートゥース・プロトコル・フォーマットが主に用いられる。したがって、具体的動作に際して、ネットワーク接続機器は、第3の通信接続によってサポートされている通信プロトコルフォーマットの第1の情報をブルートゥース・プロトコル・フォーマットの第1の情報に変換することができる。
【0053】
具体的には、ネットワーク接続機器とユーザ機器との間の第3の通信接続はインターネットプロトコル(IP)をサポートする通信接続とすることができ、そのためネットワーク接続機器はインターネットプロトコルを用いてユーザ機器によって送信された第1の情報を受信することができる。具体的には、ネットワーク接続機器は、ブルートゥース・プロトコル・フォーマットで、IPパケットのペイロードにおいて搬送された第1の情報を受信し、第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信することもでき、あるいは、ネットワーク接続機器は、上位層プロトコルフォーマットで、IPパケットにおいて搬送された第1の情報を受信し、第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信することもできる。上位層プロトコルには、それだけに限らないが、UPnPプロトコル、ディジタル・リビング・ネットワーク・アライアンス(Digital Living Network Alliance、DLNA(登録商標))プロトコル、IGRSプロトコルとも呼ばれるインテリジェント・グルーピング・アンド・リソース・シェアリング・プロトコル(Intelligent Grouping and Resource Sharing、IGRS)、ハイパーテキスト転送プロトコル(Hypertext Transfer Protocol、HTTP)、伝送制御プロトコル(Transmission Control Protocol、TCP)、およびユーザ・データグラム・プロトコル(User Datagram Protocol、UDP)が含まれる。ネットワーク接続機器は、上位層プロトコルフォーマットの第1の情報をブルートゥース・プロトコル・フォーマットの第1の情報に変換する。
【0054】
第3の通信接続はさらに、ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ・プロトコルをサポートする通信接続とすることができる。ネットワーク接続機器は、UPnPプロトコルフォーマットで、ユーザ機器によって送信された第1の情報を受信し、またはUPnPプロトコルフォーマットの第1の情報をブルートゥース・プロトコル・フォーマットの第1の情報に変換し、次いで、第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信することができる。
【0055】
第3の通信接続はさらに、Wi−Fiプロトコルをサポートする通信接続とすることができる。ネットワーク接続機器は、ブルートゥース・プロトコル・フォーマットで、Wi−Fiプロトコルの媒体アクセス制御アドレス(Media Access Control Address、MAC)フォーマットのペイロードにおいて第1の情報を受信し、第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信することもでき、あるいは、ネットワーク接続機器は、上位層プロトコルフォーマットで、ユーザ機器によって送信された第1の情報を受信し、上位層プロトコルフォーマットの第1の情報をブルートゥース・プロトコル・フォーマットの第1の情報に変換し、第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信することもできる。上位層プロトコルには、それだけに限らないが、UPnPプロトコル、DLNAプロトコル、IGRS、HTTP、TCP、UDP、およびIPが含まれる。
【0056】
ネットワーク接続機器が第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介して送信するときに、
図1aに示すシステムでは、ネットワーク接続機器は第1の情報をウェアラブルデバイスへ直接送信することができ、
図1bに示すシステムでは、ブルートゥースプロトコルの通信接続を、ブリッジデバイスのいずれか1台を用いてネットワーク接続機器とネットワークデバイスとの間に確立することができ、そのためネットワーク接続機器はユーザ機器によって送信された第1の情報をカプセル化してブルートゥースパケットにし、ブルートゥースパケットを、電力ケーブルプロトコルを用いてブリッジデバイスへ送信することができ、次いでブリッジデバイスはブルートゥースパケットを、ブリッジデバイスの通信範囲内のウェアラブルデバイスへ送信することにさらに留意すべきである。
【0057】
さらに、ウェアラブルデバイスによってユーザ機器へ能動的に送信される第2の情報について、ネットワーク接続機器は、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスによって送信された第2の情報を受信し、第2の情報はウェアラブルデバイスによってユーザ機器へ送信される通知またはデータ、ウェアラブルデバイスによってユーザ機器に報告される情報などとすることができる。ネットワーク接続機器は、第2の情報を、ユーザ機器への第3の通信接続を介してユーザ機器へ送信することができる。ウェアラブルデバイスによってネットワーク接続機器へ送信される第2の情報のフォーマットは、ネットワーク接続機器によってユーザ機器へ送信される第2の情報のフォーマットと同じであっても異なっていてもよい。
【0058】
本実施形態の方法では、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されている場合、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間で第1のブルートゥース接続が確立され、ネットワーク接続機器は、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ、ユーザ機器によって送信された第1の情報を送信することができることが分かる。このようにして、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の間接通信がネットワーク接続機器を用いて実現され、そのためユーザ機器とウェアラブルデバイスとは通信範囲によって制限されない。
【0059】
ステップ101からステップ103の通信方法では、ユーザ機器はユーザ機器が属するネットワーク内のネットワーク接続機器を用いてウェアラブルデバイスと間接的に通信することに留意すべきである。ある事例、具体的には、以下の条件のうちのいずれか1つの下での事例では、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続は切断され、ユーザ機器はウェアラブルデバイスと直接通信する。
【0060】
ネットワーク接続機器は、ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器に、ネットワーク接続機器ウェアラブルデバイス間の第1のブルートゥース接続を切断するよう命令するのに用いられる第1の通知メッセージを受信し、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第3の通信接続は切断される。
【0061】
ステップ101からステップ103の通信方法は、
図1aまたは
図1bに示すシステム内の各機器が構成された後で行われる通信を示していることにさらに留意すべきである。したがって、ステップ101の前に、ユーザ機器はネットワーク接続機器をさらに構成する。具体的には、ステップ101の前に、ネットワーク接続機器は以下のやり方のいずれか1つで構成ステップをさらに行うことができる。流れ図が
図3に示されており、以下のステップを含む。
【0063】
ステップ104:ネットワーク接続機器はユーザ機器によって送信された第1の構成情報を受信し、第1の構成情報は、ウェアラブルデバイスのブルートゥースアドレスおよびネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の通信のための鍵を含み、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間のペアリング関係といった情報をさらに含むことができる。ネットワーク接続機器は第1の構成情報を記憶し、第1の構成情報はネットワーク接続機器によって、第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するのに用いられる。任意選択で、第1の構成情報がユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間のペアリング関係を含まない場合、ネットワーク接続機器は、第1の構成情報に従って、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間のペアリング関係を生成してもよい。したがって、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間で情報が伝送されるときに、ネットワーク接続機器は第1の構成情報に従って第1のブルートゥース接続を確立し、第1のブルートゥース接続を介して情報を送信することができる。
【0064】
さらに、ネットワーク接続機器は、ユーザ機器によって送信された第2の構成情報をさらに受信することができ、第2の構成情報は、ブルートゥースプロトコルの特性情報やブルートゥースプロトコルのコマンドといった、ウェアラブルデバイスによってサポートされているブルートゥースサービス情報を含む。したがって、ネットワーク接続機器は、ブルートゥースサービス情報と第3の通信接続によってサポートされているサービス情報との間のマッピング関係を確立し、マッピング関係を記憶することができる。第1の情報を送ウェアラブルデバイスへ送信するときに、ネットワーク接続機器は、マッピング関係に従って、第3の通信接続を介して送信された第1の情報を第1のブルートゥース接続を介して送信される第1の情報に変換し、第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信することができる。
【0065】
マッピング関係を確立するときに、ネットワーク接続機器は、ブルートゥースサービス情報内の各情報と第3の通信接続によってサポートされているサービス内の各情報との間の対応関係を主に確立し、例えば、ブルートゥースプロトコル内のコマンドまたはメッセージと第3の通信接続によってサポートされているプロトコルのコマンドまたはメッセージとの間の対応関係を確立する。
【0066】
(2)ユーザ機器は、ネットワーク接続機器がウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリングを能動的に行うことを間接的に構成する。
【0067】
ステップ105:ネットワーク接続機器は、ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器にウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリング手順を有効にするよう要求するのに用いられる手順要求メッセージを受信し、ネットワーク接続機器は、手順要求メッセージに従ってウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリング手順を有効にする。すなわち、ネットワーク接続機器はウェアラブルデバイスへブルートゥースペアリング要求を能動的に送信する。ペアリングに成功すると、ネットワーク接続機器は、ブルートゥースアドレスおよび鍵といった情報を含むウェアラブルデバイスに関する情報を記憶することができる。さらに、ネットワーク接続機器は、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間のペアリング関係を生成する。
【0068】
(3)ユーザ機器は、ネットワーク接続機器がウェアラブルデバイスとのペアリングを受動的に受け入れることを間接的に構成する。
【0069】
ステップ106:ネットワーク接続機器は、ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器にブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするよう要求するのに用いられるモード要求メッセージを受信し、ネットワーク接続機器は、ウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリングを受動的に受け入れるように、モード要求メッセージに従ってブルートゥース・ペアリング・モードを有効にする。すなわち、ネットワーク接続機器はある期間内に別のブルートゥース機器によって探索されることが可能な状態に設定され、ペアリング要求を受け入れることができる。ペアリングに成功すると、ネットワーク接続機器は、ブルートゥースアドレスおよび鍵といった情報を含むウェアラブルデバイスに関する情報を記憶することができる。さらに、ネットワーク接続機器は、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間のペアリング関係を生成する。
【0070】
ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間のペアリング関係の機能は以下を含む。ユーザ機器はまず、ネットワーク接続機器へ、ウェアラブルデバイスへ送信される第1の情報を送信し、ネットワーク接続機器は第1の情報を、ペアリング関係に従って対応するウェアラブルデバイスへ送信する。
【0071】
本発明の一実施形態は、
図1aまたは
図1bに示す通信システムに適用することができるウェアラブルデバイスの別の通信方法をさらに提供する。本実施形態の方法はシステムにおいてユーザ機器によって行われる方法である。流れ図が
図4に示されており、以下のステップを含む。
【0072】
ステップ201:ユーザ機器は、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定する。一般に、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の通信接続はブルートゥース通信接続である。ユーザ機器がウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を検出せず、またはウェアラブルデバイスの検出されたブルートゥース信号の強度が閾値未満であるときには、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定される。あるいは、別の事例では、ユーザ機器が属するネットワーク内のネットワーク接続機器への第3の通信接続を判定するときに、ユーザ機器はウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を能動的に切断することもできる。したがって、ユーザ機器とネットワーク接続機器との間で第3の通信接続が確立されているときに、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続は切断されていると判定される。
【0073】
ユーザ機器がウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続が切断されていることを発見した後で、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立されている場合、ユーザ機器はステップ202を行うことができることを理解すべきである。具体的には以下のとおりである。
【0074】
ユーザ機器はネットワーク接続機器を能動的にトリガして、ウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続を確立させることができる。具体的には、ユーザ機器は、ネットワーク接続機器へ、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するよう命令するのに用いられるトリガコマンドを送信することができ、したがってユーザ機器はネットワーク接続機器を用いてウェアラブルデバイスと間接的に通信することが可能になる。したがって、ユーザ機器は、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立されているとみなし、後続のステップ202を行う。別の事例では、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続の確立は、ウェアラブルデバイスによってトリガされる。ウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続を確立した後で、ネットワーク接続機器はユーザ機器へ、ユーザ機器にネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立されていることを通知するのに用いられる告知メッセージを送信することができ、したがってユーザ機器は告知メッセージに従って後続のステップ202を行うことが可能になる。ユーザ機器がネットワーク接続機器を能動的にトリガしてウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続を確立させるときには、ユーザ機器がトリガコマンドを送信した後で、ユーザ機器はネットワーク接続機器によって返される告知メッセージをさらに受信し、次いでユーザ機器は後続のステップ202を行うことができる。
【0075】
ステップ202:ユーザ機器がウェアラブルデバイスへ送信すべき情報を含むときに、ユーザ機器は、ユーザ機器が属するネットワーク接続機器が第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ第1の情報を送信することができるように、ネットワーク接続機器への第3の通信接続を介してネットワーク接続機器へ第1の情報を送信する。
【0076】
具体的には、ネットワーク接続機器とユーザ機器との間の第3の通信接続はインターネットプロトコル(IP)の接続をサポートすることができ、そのためユーザ機器は第1の情報を、インターネットプロトコルを用いてネットワーク接続機器へ送信することができる。具体的には、ブルートゥース・プロトコル・フォーマットの第1の情報がIPパケットのペイロードにおいて搬送され、ネットワーク接続機器へ送信され、またはユーザ機器は上位層プロトコルフォーマットの第1の情報を、IPパケットを用いてネットワーク接続機器へ送信し、上位層プロトコルには、それだけに限らないが、UPnPプロトコル、DLNAプロトコル、IGRS、HTTP、およびTCPが含まれる。
【0077】
第3の通信接続はさらに、ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ・プロトコルをサポートする接続とすることができ、ユーザ機器は第1の情報を、ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ・プロトコルを用いてネットワーク接続機器へ送信する。具体的には、UPnPプロトコルフォーマットの第1の情報がネットワーク接続機器へ送信される。あるいは、第3の通信接続は、Wi−Fiプロトコルをサポートする接続とすることもでき、ユーザ機器は第1の情報を、Wi−Fiプロトコルを用いてネットワーク接続機器へ送信する。具体的には、ブルートゥース・プロトコル・フォーマットの第1の情報がWi−FiプロトコルのMACフレームのペイロードにおいて搬送され、ネットワーク接続機器へ送信され、または上位層プロトコルフォーマットの第1の情報がWi−Fiを用いてネットワーク接続機器へ送信され、上位層プロトコルには、それだけに限らないが、UPnPプロトコル、DLNAプロトコル、IGRS、HTTP、TCP、UDP、およびIPが含まれる。
【0078】
ユーザ機器によって送信される第1の情報は、ユーザ機器によってウェアラブルデバイスへ送信されるコンテンツ、命令、データなどとすることができ、ユーザ機器によってネットワーク接続機器へ送信される第1の情報のフォーマットは、ネットワーク接続機器によってウェアラブルデバイスへ送信される第1の情報のフォーマットと同じであっても異なっていてもよい。ユーザ機器が第1の情報をネットワーク接続機器へ送信するときには、第3の通信接続によってサポートされている通信プロトコルフォーマットを用いることができ、ネットワーク接続機器が第1の情報をウェアラブルデバイスへ送信するときには、ブルートゥース・プロトコル・フォーマットが主に用いられる。したがって、具体的動作に際して、ネットワーク接続機器は、第3の通信接続によってサポートされている通信プロトコルフォーマットの第1の情報をブルートゥース・プロトコル・フォーマットの第1の情報に変換することができる。ネットワーク接続機器によって具体的に行われる方法については、本実施形態の前述の説明を参照されたい。ここでは詳細を述べない。
【0079】
さらに、ユーザ機器は、ネットワーク接続機器を用いて、ウェアラブルデバイスによって送信された第2の情報を受信することができる。ネットワーク接続機器は、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスによって送信された第2の情報を受信し、第2の情報はウェアラブルデバイスによってユーザ機器へ送信される通知またはデータ、ウェアラブルデバイスによってユーザ機器へ報告される情報などとすることができる。ネットワーク接続機器は、第2の情報を、ユーザ機器への第3の通信接続を介してユーザ機器へ送信する。ウェアラブルデバイスによってネットワーク接続機器へ送信される第2の情報のフォーマットは、ネットワーク接続機器によってユーザ機器へ送信される第2の情報のフォーマットと同じであっても異なっていてもよい。
【0080】
さらに、条件のうちのいずれか1つが発生したときに、ユーザ機器はウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を確立することができ、ユーザ機器は第1の情報を、第2のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信する。
【0081】
ユーザ機器はウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見する。例えば、ユーザ機器はウェアラブルデバイスのブルートゥース信号の強度が閾値に到達していることを発見する。
【0082】
ユーザ機器とネットワーク接続機器との間の第3の通信接続が切断された後で、ユーザ機器はウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見する。
【0083】
ユーザ機器が、ネットワーク接続機器によって送信された、ユーザ機器にネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が切断されていることを通知するのに用いられる第2の通知メッセージが受信した後で、ユーザ機器はウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見する。
【0084】
ユーザ機器がウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見したときに、ユーザ機器が、事前設定時間のうちにネットワーク接続機器を用いてウェアラブルデバイスと情報インタラクションを行わなかったときに、ユーザ機器は、ネットワーク接続機器へ、第1のブルートゥース接続を切断するよう求める要求を送信する。
【0085】
本実施形態の方法では、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されている場合、ユーザ機器のネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間で第1のブルートゥース接続を確立することができることが分かる。ユーザ機器がウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続が切断されていることを発見すると、ユーザ機器はネットワーク接続機器を用いてウェアラブルデバイスへ第1の情報を送信することができる。このようにして、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の間接通信がネットワーク接続機器を用いて実現され、そのためユーザ機器とは通信範囲によって制限されずに相互に通信することができる。
【0086】
ステップ201およびステップ202の通信方法は通信システム内の機器が構成された後で用いられる通信方法であるが、ステップ201の前に、ユーザ機器はウェアラブルデバイスとネットワーク接続機器とを以下のように別々に構成することができることを理解すべきであり、具体的には以下のとおりである。
【0087】
(1)ユーザ機器は、ネットワーク接続機器およびウェアラブルデバイスのために、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間で第1のブルートゥース通信を行うのに必要とされる情報を、直接、別々に構成する。
【0088】
ユーザ機器はネットワーク接続機器へ第1の構成情報を送信することができ、第1の構成情報は、ウェアラブルデバイスのブルートゥースアドレスおよびネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間でブルートゥース通信を行うための鍵を含み、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間のペアリング関係をさらに含むことができ、したがってネットワーク接続機器は第1の構成情報を記憶する。ユーザ機器はウェアラブルデバイスへ第3の構成情報を送信することができ、第3の構成情報は、ウェアラブルデバイスのブルートゥースアドレスを含み、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間で通信を行うための鍵といった情報をさらに含むことができる。
【0089】
さらに、ユーザ機器はネットワーク接続機器へ第2の構成情報をさらに送信することができ、第2の構成情報はウェアラブルデバイスによってサポートされているブルートゥースサービス情報を含む。したがって、ネットワーク接続機器は、第2の構成情報に従って、ブルートゥースサービス情報と第3の通信接続によってサポートされているサービス情報との間のマッピング関係を確立し、マッピング関係を記憶することができる。
【0090】
(2)ユーザ機器は、ネットワーク接続機器がウェアラブルデバイスに対するブルートゥースペアリング手順を能動的に開始し、ウェアラブルデバイスがネットワーク接続機器と受動的にペアリングされ得るように、ネットワーク接続機器の機能とウェアラブルデバイスの機能とを間接的に、別々に構成する。
【0091】
ユーザ機器はウェアラブルデバイスへモード要求メッセージを送信し、モード要求メッセージはウェアラブルデバイスにブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするよう要求するのに用いられ、すなわち、ウェアラブルデバイスは、ある期間内に別のブルートゥース機器によって探索されることが可能な状態に設定され、ペアリング要求を受け入れることができる。ユーザ機器はネットワーク接続機器へ手順要求メッセージを送信し、手順要求メッセージはネットワーク接続機器にウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリング手順を有効にするよう要求するのに用いられる。
【0092】
あるいは、ユーザ機器は、ブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするためにウェアラブルデバイスへモード要求メッセージを送信するのではなく、ネットワーク接続機器にウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリング手順を有効にするよう要求するのに用いられる手順要求メッセージをネットワーク接続機器へのみ送信する。ウェアラブルデバイスはペアリングモードを有効にするように事前設定されており、すなわち、別のブルートゥース機器によって探索されることが可能な状態に事前設定されており、ペアリング要求を受け入れることができる。ペアリングプロセスにおいて、ウェアラブルデバイスは、ネットワーク接続機器とのペアリングを受け入れるべきかどうかユーザを促すことができる。ユーザがネットワーク接続機器とのペアリングを受け入れることに決定した後で、ウェアラブルデバイスはネットワーク接続機器とのペアリングを受け入れる。
【0093】
(3)ユーザ機器は、ウェアラブルデバイスがネットワーク接続機器に対するブルートゥースペアリング手順を能動的に開始し、ネットワーク接続機器がウェアラブルデバイスと受動的にペアリングされ得るように、ネットワーク接続機器の機能とウェアラブルデバイスの機能とを間接的に、別々に構成する。
【0094】
ユーザ機器はネットワーク接続機器へモード要求メッセージを送信し、モード要求メッセージはネットワーク接続機器にブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするよう要求するのに用いられ、すなわち、ネットワーク接続機器は、ある期間内に別のブルートゥース機器によって探索されることが可能な状態に設定され、ペアリング要求を受け入れることができる。ユーザ機器はウェアラブルデバイスへ手順要求メッセージを送信し、手順要求メッセージはウェアラブルデバイスにネットワーク接続機器とのブルートゥースペアリング手順を有効にするよう要求するのに用いられる。
【0095】
以下では、一応用実施形態を用いて本発明で提供するウェアラブルデバイスの通信方法について説明する。
図1aに示す本実施形態の通信システムでは、ユーザ機器はUPnPプロトコルを用いてネットワーク接続機器と通信し、ネットワーク接続機器はブルートゥースプロトコルを用いてウェアラブルデバイスと通信し、ユーザ機器はブルートゥースプロトコルを用いてウェアラブルデバイスと通信する。本実施形態では以下のとおりである。
【0096】
1.ユーザ機器はネットワーク接続機器およびウェアラブルデバイスを構成する。流れ図が
図5aに示されており、以下のステップを含む。
【0097】
(1)ユーザ機器はネットワーク接続機器のブルートゥースアドレスBD_ADDR1およびウェアラブルデバイスのブルートゥースアドレスBD_ADDR2を取得し、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間でブルートゥース通信を行うための鍵Link_Keyを生成する。
【0098】
具体的には、ユーザ機器は、ユーザ機器にインストールされたウェブクライアントを用いて、ウェブサーバ、すなわちネットワーク接続機器からネットワーク接続機器のブルートゥースアドレスBD_ADDR1を取得することができ、あるいは、ユーザ機器は制御点として機能し、UPnPプロトコルを用いてネットワーク接続機器からブルートゥースアドレスBD_ADDR1を読み出す(ネットワーク接続機器はUPnPデバイスとして用いられる)。
【0099】
(2)ユーザ機器はネットワーク接続機器のブルートゥースアドレスBD_ADDR1や鍵Link_Keyといった情報を記憶するためにウェアラブルデバイスへ送信する。
【0100】
(3)ユーザ機器はウェアラブルデバイスのブルートゥースアドレスBD_ADDR2や鍵Link_Keyといった情報を記憶するためにネットワーク接続機器へ送信する。任意選択で、ユーザ機器はユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間のペアリング関係といった情報を記憶するためにネットワーク接続機器へ送信する。
【0101】
ネットワーク接続機器がユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間のペアリング関係を受信しない場合には、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間のペアリング関係が確立される。
【0102】
(4)ユーザ機器はウェアラブルデバイスからウェアラブルデバイスによってサポートされているブルートゥースサービス情報を取得し、ブルートゥースサービス情報をネットワーク接続機器へ送信する。
【0103】
したがって、ネットワーク接続機器はウェアラブルデバイスによってサポートされているブルートゥースサービス情報とUPnPプロトコルのサービス情報との間のマッピング関係を確立し、ウェアラブルデバイスをネットワーク接続機器のUPnPルートデバイスにマップすることができる。例えば、ネットワーク接続機器はUPnPプロトコルの構成管理サービス(Configuration Management Service、CMS)情報とウェアラブルデバイスによってサポートされている心拍数サービス(HEART RATE SERVICE)情報との間のマッピング関係を確立し、具体的には以下のとおりである。
【0104】
A.ウェアラブルデバイスのブルートゥースアドレスをUPnPルートデバイスの汎用一意識別子(Universally Unique Identifier、UUID)にマップする。
【0105】
B.CMSサービスおける関数(action)およびイベントとブルートゥースプロトコルにおけるGATTおよび特性(CHARACTERISTIC)コマンドとの間のマッピング関係を、例えば以下のように確立する。
【0106】
CMSサービスにおける値設定関数(SetValues)はブルートゥースプロトコルにおける書込み要求(Write Request)に対応する、CMSサービスにおける値取得関数(GetValues)はブルートゥースプロトコルにおける読取り要求(Read Request)に対応する、CMSサービスにおける報告イベントはブルートゥースプロトコルにおける値処理通知(Handle Value Notification)に対応する、など。
【0107】
C.ブルートゥースプロトコルにおける特性(CHARACTERISTIC)とCMSサービスのデータモデルにおけるパラメータとの間のマッピング関係を、例えば以下のように確立する。
【0108】
心拍数測定(Heart Rate Measurement)、心拍数測定クライアント特性構成記述子(Heart Rate Measurement Client Characteristic Configuration descriptor)、人体センサ位置(Body Sensor Location)、心拍数制御点(Heart Rate Control Point)などを含む、ブルートゥースプロトコルにおける特性を、CMSサービスのデータモデルにおけるパラメータとみなす。
【0109】
D.ウェアラブルデバイスが特性値を報告することができるように、ブルートゥースプロトコルにおける通知(Notify)属性を有する特性と、CMSサービスにおける状況変数との間のマッピング関係を、例えば以下のように確立する。
【0110】
ブルートゥースプロトコルにおける心拍数測定(Heart Rate Measurement)はUPnPプロトコルの状況変数に対応している。
【0111】
2.ユーザ機器はネットワーク接続機器を用いてウェアラブルデバイスと間接的に通信する。流れ図が
図5bに示されており、以下のステップを含む。
【0112】
(1)ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間でブルートゥース通信を行うプロセスにおいて、ウェアラブルデバイスが、ある期間内に、ユーザ機器によって送信されたブルートゥース心拍パケットを受信しない場合、ウェアラブルデバイスとユーザ機器との間のブルートゥース接続は切断されていると判定される。この場合、ウェアラブルデバイスは引き続き、ネットワーク接続機器によって送信されたブルートゥース・ページング・メッセージを受信することができるかどうか判定する。ネットワーク接続機器によって送信されたブルートゥース・ページング・メッセージを受信することができる場合、ウェアラブルデバイスは、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間のブルートゥース通信接続を確立するように、ブルートゥースページング応答を返すことができる。
【0113】
別の具体的な実施形態では(
図5bに破線で示すように)、ユーザ機器が、ある期間内に、ウェアラブルデバイスによって送信されたブルートゥース心拍応答メッセージを受信しない場合、ウェアラブルデバイスへのブルートゥース接続は切断されていると判定され、ユーザ機器は、ネットワーク接続機器をトリガしてウェアラブルデバイスへのブルートゥース通信相手ノード通信を確立させるように、UPnPプロトコルを用いてネットワーク接続機器へトリガコマンドを送信する。
【0114】
(2)ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間のブルートゥース通信接続が確立された後で、告知メッセージがユーザ機器へ送信され、告知メッセージは、ユーザ機器に、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立されていること、またはウェアラブルデバイスがオンライン状態にあることを通知するのに用いられる。例えば、告知メッセージはユーザ機器に、ウェアラブルデバイスに対応するUPnPルートデバイスがオンライン状態にあることを通知するのに用いられ、告知メッセージは具体的には、単純なサービス発見プロトコル(Simple Service Discovery Protocol、SSDP)::アライブ(alive)告知メッセージである。
【0115】
(3)ネットワーク接続機器によって送信されたSSDP::alive告知メッセージを受信した後で、ユーザ機器はウェアラブルデバイスと間接的に通信することができ、具体的には以下のとおりである。
【0116】
ユーザ機器はUPnPプロトコルを用いてネットワーク接続機器へ第1の情報を送信し、ネットワーク接続機器はUPnPを用いて送信された第1の情報をブルートゥースプロトコルを用いて送信される第1の情報に変換し、第1の情報をウェアラブルデバイスへ送信する。例えば、ユーザ機器によってウェアラブルデバイスへ送信される第1の情報はパラメータ値読取りである。ユーザ機器はUPnPプロトコルのGetValues()コマンドをネットワーク接続機器へ送信し、ネットワーク接続機器はGetValues()コマンドをブルートゥースプロトコルのRead Request()コマンドに変換し、Read Request()をウェアラブルデバイスへ送信する。
【0117】
ウェアラブルデバイスがユーザ機器へ第2の情報を送信するときに、ウェアラブルデバイスは第2の情報を、ブルートゥースプロトコルを用いてネットワーク接続機器へ送信し、ネットワーク接続機器はブルートゥースプロトコルを用いて送信された第2の情報をUPnPプロトコルを用いて送信される第2の情報に変換し、第2の情報をユーザ機器へ送信する。例えば、ウェアラブルデバイスによってユーザ機器へ送信される第2の情報は心拍数報告である。ウェアラブルデバイスはブルートゥースプロトコルのHandle Value Notification()メッセージを用いてネットワーク接続機器へ心拍数測定(Heart Rate Measurement)パラメータ値を送信し、ネットワーク接続機器は心拍数測定パラメータ値をUPnPプロトコルの通知イベントに変換し、心拍数測定パラメータ値をユーザ機器へ報告する。
【0118】
(4)ユーザ機器が、ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号の強度が閾値に達したことを発見すると、ユーザ機器は直接通信接続を確立することによってウェアラブルデバイスと通信することができるように、ネットワーク接続機器にウェアラブルデバイスへのブルートゥース接続を切断するよう命令する。
【0119】
以下では、以下のもう1つの実施形態を用いて本発明で提供するウェアラブルデバイスの通信方法について説明する。
図1bに示す本実施形態の通信システムにおいて、本実施形態の方法は
図1aに対応する応用実施形態の方法と同様である。違いは以下のとおりである。本実施形態では、ネットワーク接続機器はブリッジデバイスを用いてウェアラブルデバイスと通信し、ブリッジデバイスは電力ケーブルを用いてネットワーク接続機器に接続されており、ブリッジデバイスは、ネットワーク接続機器またはウェアラブルデバイスによって送信されたブルートゥースメッセージを主に伝送する。
【0120】
本発明の一実施形態はネットワーク接続機器をさらに提供し、本ネットワーク接続機器はWi−Fiルータといったゲートウェイ機器とすることができる。本ネットワーク接続機器の概略的構造図が
図6に示されており、本ネットワーク接続機器は、
ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定し、ウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続を確立するように構成された、通信確立部11であって、
具体的には、ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するよう命令するのに用いられるトリガコマンドが受信された後で、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定し、ウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続を確立し;または、ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号が発見された後で、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定し、ウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続を確立し;または、ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号が発見された後で、ユーザ機器へ、ユーザ機器にネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間で第1のブルートゥース接続が確立されるべきかどうか判定するよう要求するのに用いられる承認要求メッセージを送信し、ユーザ機器によって返された承認メッセージが受信された後で、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定し、ウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続を確立する、ように特に構成されている、
通信確立部11と、
ユーザ機器によってネットワーク接続機器への第3の通信接続を介して送信された第1の情報を受信するように構成された、情報受信部12と、
通信確立部11によって確立された第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ情報受信部12によって受信された第1の情報を送信するように構成された、送信部13と、
を含む。
【0121】
ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するときに、通信確立部11は、ネットワーク接続機器と通信するブリッジデバイスを用いてウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続を確立することができ、送信部13は、第1の情報をブリッジデバイスへ送信するように特に構成されており、ブリッジデバイスは第1の情報を、ウェアラブルデバイスへのブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信することが理解できる。
【0122】
さらに、本実施形態では、情報受信部12は、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスによって送信された第2の情報を受信するようにさらに構成されており、送信部13は、第2の情報を、第3の通信接続を介してユーザ機器へ送信するようにさらに構成されている。
【0123】
本発明の本実施形態では、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されている場合、通信確立部11を用いてネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立され、情報受信部12が、ユーザ機器によってネットワーク接続機器への第3の通信接続を介して送信された第1の情報を受信すると、送信部13が第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信することが分かる。このようにして、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の間接通信がネットワーク接続機器を用いて実現され、そのためユーザ機器とウェアラブルデバイスとは通信範囲によって制限されない。
【0124】
図7に示すように、一具体的実施形態では、
図6に示す構造に加えて、ネットワーク接続機器は、第1の構成部14、第2の構成部15、および切断部16を含む。
【0125】
第1の構成部14は、ユーザ機器によって送信された、ウェアラブルデバイスのブルートゥースアドレスおよび鍵を含む第1の構成情報を受信し、第1の構成情報を記憶するように構成されており、第1の構成情報は、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間のペアリング関係といった情報をさらに含み、第1の構成情報は送信部によって、第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するのに用いられる。あるいは、第1の構成部14は、ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器にウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリング手順を有効にするよう要求するのに用いられる手順要求メッセージを受信し、手順要求メッセージに従ってウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリング手順を有効にするように構成されている。あるいは、第1の構成部14は、ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器にブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするよう要求するのに用いられるモード要求メッセージを受信し、ウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリングを受け入れるように、モード要求メッセージに従ってブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするように構成されている。第1の構成部14は、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間のペアリング関係を確立するようにさらに構成されている。
【0126】
第2の構成部15は、ユーザ機器によって送信された、ウェアラブルデバイスによってサポートされているブルートゥースサービス情報を含む第2の構成情報を受信し、ブルートゥースサービス情報と第3の通信接続によってサポートされているサービス情報との間のマッピング関係を確立し、マッピング関係を記憶するように構成されている。送信部13は、第2の構成部15によって記憶されたマッピング関係に従って、第3の通信接続を介してユーザ機器によって送信された第1の情報を第1のブルートゥース接続を介して送信される第1の情報に変換し、第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するように特に構成されている。
【0127】
切断部16は、ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器にネットワーク接続機器ウェアラブルデバイス間の第1のブルートゥース接続を切断するよう命令するのに用いられる第1の通知メッセージを受信し、ネットワーク接続機器ウェアラブルデバイス間の第1のブルートゥース接続を切断し、または、ネットワーク接続機器とユーザ機器との間の第3の通信接続を切断し、ネットワーク接続機器ウェアラブルデバイス間の第1のブルートゥース接続を切断する、ように構成されている。
【0128】
本発明の一実施形態はユーザ機器をさらに提供する。ユーザ機器の概略的構造図が
図8に示されており、本ユーザ機器は、
ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定するように構成された、通信判定部20であって、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続が切断されていることが検出されると、または、ユーザ機器がネットワーク接続機器への第3の通信接続を確立することを決定すると、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を切断する、ように特に構成されている、通信判定部20と、
通信判定部10が第1のブルートゥース接続が切断されていると判定した後で、ユーザ機器が属するネットワーク内のネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立されている場合、ネットワーク接続機器が第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ第1の情報を送信するように、第1の情報を、ネットワーク接続機器への第3の通信接続を介してネットワーク接続機器へ送信する、ように構成された、情報送信部21と、
を含む。
【0129】
さらに、ユーザ機器は、構成送信部22、トリガ部23、および通信確立部24をさらに含むことができる(
図8では、破線を用いてユーザ機器にさらに含まれる構造が表されている)。
【0130】
構成送信部22はネットワーク接続機器へ第1の構成情報を送信するように構成されており、第1の構成情報は、ウェアラブルデバイスのブルートゥースアドレスおよび鍵を含み、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間のペアリング関係といった情報をさらに含むことができ、構成送信部22は、ウェアラブルデバイスへ第3の構成情報を送信するようにさらに構成されており、第3の構成情報はネットワーク接続機器のブルートゥースアドレスおよび鍵を含む。あるいは、構成送信部22は、ウェアラブルデバイスへ、ウェアラブルデバイスにブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするよう要求するのに用いられるモード要求メッセージを送信し、ネットワーク接続機器へ、ネットワーク接続機器にウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリング手順を有効にするよう要求するのに用いられる手順要求メッセージを送信するように構成されている。あるいは、構成送信部22は、ネットワーク接続機器へ、ネットワーク接続機器にブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするよう要求するのに用いられるモード要求メッセージを送信し、ウェアラブルデバイスへ、ウェアラブルデバイスにネットワーク接続機器とのブルートゥースペアリング手順を有効にするよう要求するのに用いられる手順要求メッセージを送信するように構成されている。
【0131】
さらに、構成送信部22はネットワーク接続機器へ第2の構成情報を送信するようにさらに構成されており、第2の構成情報はウェアラブルデバイスによってサポートされているブルートゥースサービス情報を含む。したがって、ネットワーク接続機器は、第2の構成情報に従って、ブルートゥースサービス情報と第3の通信接続によってサポートされているサービス情報との間のマッピング関係を確立し、マッピング関係を記憶することができる。
【0132】
トリガ部23は、ネットワーク接続機器へ、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するよう命令するのに用いられるトリガコマンドを送信するように構成されており、かつ/または、トリガ部23は、ネットワーク接続機器によって送信された、ユーザ機器にネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立されていることを通知するのに用いられる告知メッセージを受信するように構成されている。
【0133】
本ユーザ機器では、通信判定部20がウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続が切断されていると判定した後で、情報送信部21は第1の情報を直接送信し、または、通信判定部20がウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続が切断されていると判定した後で、トリガ部23はまず、ネットワーク接続機器をトリガしてウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続を確立させ、または、トリガ部23が告知メッセージを受信した後で、情報送信部21は第1の情報を送信することが理解できる。
【0134】
通信確立部24は、ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見し、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を確立し、または、ユーザ機器とネットワーク接続機器との間の第3の通信接続が切断された後で、ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見し、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を確立し、または、ネットワーク接続機器によって送信された、ユーザ機器にネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が切断されていることを通知するのに用いられる第2の通知メッセージが受信された後で、ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見し、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を確立し、または、ユーザ機器がウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見したときに、ユーザ機器が、事前設定時間のうちにネットワーク接続機器を用いてウェアラブルデバイスと情報インタラクションを行わなかったときに、ネットワーク接続機器へ、第1のブルートゥース接続を切断するよう求める要求を送信し、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を確立するように構成されている。この場合、情報送信部21は、第1の情報を、通信確立部24によって確立された第2のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するようにさらに構成されている。
【0135】
本実施形態では、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されている場合、ユーザ機器が属するネットワーク内のネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立されることが分かる。ユーザ機器内の通信判定部20が、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続が切断されていることを発見したときに、情報送信部21は、第1の情報を、ネットワーク接続機器を用いてウェアラブルデバイスへ送信することができる。このようにして、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の間接通信がネットワーク接続機器を用いて実現され、そのためユーザ機器とウェアラブルデバイスとは通信範囲によって制限されない。
【0136】
本発明の一実施形態は別のネットワーク接続機器をさらに提供し、本ネットワーク接続機器はWi−Fiルータといったゲートウェイ機器とすることができる。本ネットワーク接続機器の概略的構造図が
図9に示されており、本ネットワーク接続機器は、バスの接続されたプロセッサ30と、メモリ31と、通信部32と、電源33とを含み、通信部32は送信機321と受信機322とを含むことができる。
【0137】
メモリ31はソフトウェアプログラムおよびモジュールを記憶するように構成することができる。プロセッサ30はネットワーク接続機器の様々な機能またはアプリケーションを実行し、メモリ31に記憶されたソフトウェアプログラムおよびモジュールを動作させることによってデータ処理を実施する。メモリ31はプログラム記憶領域およびデータ記憶領域を主に含み、プログラム記憶領域はオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能が必要とするアプリケーションプログラムを記憶することができ、データ記憶領域はネットワーク接続機器の使用に従って作成されたデータなどを記憶することができる。本発明の一具体的実施形態では、メモリ30は、例えば、不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(Nonvolatile Random Access Memory、NVRAM)、相変化ランダム・アクセス・メモリ(Phase Change RAM、PRAM)、磁気抵抗ランダム・アクセス・メモリ(Magetoresistive RAM、MRAM)といった揮発性メモリを含むことができ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、電気的消去可能プログラム可能読取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory、EEPROM)、あるいは、NORフラッシュメモリ(NOR flash memory)やNANDフラッシュメモリ(NAND flash memory)といったフラッシュ・メモリ・デバイスをさらに含むことができる。不揮発性メモリはプロセッサ30によって実行されるべきオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを記憶し、プロセッサ30は、不揮発性メモリから、実行するプログラムおよびデータをメモリにロードし、多数の記憶装置にディジタルコンテンツを記憶する。オペレーティングシステムは、一般的なシステムタスク、例えば、メモリ管理、記憶装置制御または電源管理、ならびに、様々なソフトウェアとハードウェアとの間の通信を円滑化する様々な構成要素および/またはドライブを制御し、管理するのに用いられる。
【0138】
本実施形態では、メモリ31のプログラム記憶領域は、
図2または
図3に対応する実施形態の通信方法を実行するプログラムを記憶することができる。ここでは詳細を述べない。
【0139】
電源33はネットワーク接続機器の様々な部分にそれらが動作し続けるための電力を供給するように構成されている。電源33は内蔵式電池、例えば、一般のリチウムイオン電池やニッケル水素電池とすることができ、ネットワーク接続機器に電力を直接供給する外部電源、例えばACアダプタを含むこともできる。本発明のいくつかの実施形態では、電源33はより広い定義を有していてよく、例えば、電源管理システム、充電システム、電源障害検出回路、電力変換装置または逆変換装置、電力状況指示装置(発光ダイオードなど)、ならびに電子デバイスの電力発生、電源管理、および電力分配に関連した任意の他の構成要素をさらに含むことができる。
【0140】
プロセッサ30はネットワーク接続機器のコントロールセンタであり、様々なインターフェースおよび配線を用いてネットワーク接続機器全体の各部に接続されている。プロセッサ30はネットワーク接続機器の様々な機能を実現し、かつ/または、メモリ31に記憶されたソフトウェアプログラムおよび/もしくはモジュールを動作させ、もしくは実行し、メモリ31に記憶されたデータを呼び出すことによってデータを処理する。プロセッサ30は集積回路(Integrated Circuit、IC)によって構成されていてよく、例えば、単一のパッケージICによって構成されていてもよく、同じ機能または異なる機能を有する複数のパッケージICを接続することによって構成されていてもよい。例えば、プロセッサ30はただ1つのCPU(Central Processing Unit、CPU)を含んでいてもよく、GPUとディジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)と通信部のコントロールチップ(例えば、ベースバンドチップ)との組み合わせであってもよい。本発明の一実施態様では、CPUは単一のコンピューティングコアであってもよく、複数のコンピューティングコアを含んでいてもよい。
【0141】
本実施形態では、プロセッサ30はプログラム記憶領域に記憶されたプログラムを呼び出すことができ、
図2または
図3に対応する本実施形態の通信方法を実行する。ここでは詳細を述べない。
【0142】
通信部32は、ネットワーク接続機器が通信チャネルを用いてウェアラブルデバイスとユーザ機器とを接続することができるように、通信チャネルを確立するように構成されている。通信部32は、無線ローカル・エリア・ネットワーク通信、ブルートゥース通信ならびに/または、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、W−CDMA)および/もしくは高速ダウンリンク・パケット・アクセス(High Speed Downlink Packet Access、HSDPA)といったセルラ通信システム通信を行うように、無線ローカル・エリア・ネットワーク(Wireless Local Area Network、略称wireless LAN)モジュール、ブルートゥースモジュール、ベースバンド(Base Band)モジュールといった通信モジュール(
図9には不図示)、およびこれらの通信モジュールに対応する無線周波数(Radio Frequency、RF)回路を含むことができる。これらの通信モジュールは、ネットワーク接続機器内のすべての構成要素間の通信を制御するように構成されており、直接メモリアクセス(Direct Memory Access)をサポートすることができる。
【0143】
本発明の様々な実施態様において、通信部32内の各通信モジュールは一般に、集積回路チップ(Integrated Circuit Chip)の形態で表されており、各通信モジュールは、すべての通信モジュールおよび対応するアンテナグループを含むのではなく、選択的に組み合わせることができる。例えば、通信部32は、セルラ通信システムの通信機能を提供するように、ベースバンドチップ、無線周波数チップ、および対応するアンテナのみを含んでいてもよい。電子デバイスは、通信部32によって確立された無線通信接続、例えば、無線ローカル・エリア・ネットワーク・アクセスやWCDMA(登録商標)アクセスを介してセルラネットワーク(Cellular Network)またはインターネット(Internet)に接続されていてよい。本発明のいくつかの任意選択の実施態様において、通信部32内の通信モジュール、例えばベースバンドモジュールは、通常は、例えばクアルコム(Qualcomm)が提供するAPQ+MDMプラットフォームのように、プロセッサ30に組み込まれていてよい。
【0144】
無線周波数回路は、情報を送受信し、または呼び出し時の信号を送受信するように構成されている。一般に、無線周波数回路はこれらの機能を果たすのに用いられる周知の回路を含み、この回路は、それだけに限らないが、アンテナシステム、送信機321および受信機322を含む無線周波数送受信機、1つまたは複数の増幅器、チューナ、1つまたは複数の発振器、ディジタル信号プロセッサ、コーデック(Codec)チップセット、およびメモリを含む。加えて、無線周波数回路は、無線通信によってネットワークおよび別の機器とさらに通信することもできる。無線通信は任意の通信規格またはプロトコルを用いることができ、これらの規格またはプロトコルには、それだけに限らないが、モバイル通信用グローバルシステム(Global System of Mobile communication、GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access、高速アップリンク・パケット・アクセス)、およびロング・ターム・エボルーション(Long Term Evolution、LTE)が含まれる。
【0145】
具体的には、本実施形態では、ネットワーク接続機器のプロセッサ30は、メモリ31に記憶されたプログラムを呼び出して以下の機能を実現することができる。
【0146】
プロセッサ30は、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定し、通信部32とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するよう命令するように構成されている。ユーザ機器とネットワーク接続機器との間の第3の通信接続を介して送信された第1の情報を受信すると、通信部32内の受信機322は通信部32内の送信機321に、第1の情報を、確立された第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するよう命令する。このようにして、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の間接通信がネットワーク接続機器を用いて実現され、そのためユーザ機器とウェアラブルデバイスとは通信範囲によって制限されない。
【0147】
具体的には、受信機322がユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するよう命令するのに用いられるトリガコマンドを受信すると、プロセッサ31は、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定し、ウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続を確立し;または、通信部32がウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見した後で、例えば、送信機321はブルートゥース・ページング・メッセージを送信し、受信機322がウェアラブルデバイスによって送信されたブルートゥースページング応答を受信すると、プロセッサ30はユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されている判定し、通信部32とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するよう命令し;または、通信部32がウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見した後で、送信機321はユーザ機器へ承認要求メッセージを送信し、承認要求メッセージはユーザ機器にネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間で第1のブルートゥース接続が確立されるべきかどうか判定するよう要求するのに用いられ、受信機322はユーザ機器によって返された承認メッセージを受信し、プロセッサ30はユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定し、次いでプロセッサ30は通信部32とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するよう命令する。
【0148】
プロセッサ30が通信部32とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するよう命令するときに、具体的には、ウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続は、ネットワーク接続機器と通信するブリッジデバイスを用いて確立することができることが理解できる。具体的には、プロセッサ30は送信機321に、第1の情報をブリッジデバイスへ送信するよう命令し、ブリッジデバイスは第1の情報を、ウェアラブルデバイスへのブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信する。
【0149】
さらに、プロセッサ30は、受信機322が第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスによって送信された第2の情報を受信すると、送信機321に、第2の情報を、第3の通信接続を介してユーザ機器へ送信するよう命令する、ようにさらに構成されている。
【0150】
一具体的実施形態では、プロセッサ30は、受信機322がユーザ機器によって送信された、ウェアラブルデバイスのブルートゥースアドレスおよび鍵を含む第1の構成情報を受信すると、第1の構成情報をメモリ31に記憶する、ようにさらに構成されている。第1の構成情報は送信部によって、第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するのに用いられ、第1の構成情報は、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間のペアリング関係といった情報をさらに含む。あるいは、プロセッサ30は、受信機322が、ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器にウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリング手順を有効にするよう要求するのに用いられる手順要求メッセージを受信すると、手順要求メッセージに従ってウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリング手順を有効にする、ように構成されている。あるいは、プロセッサ30は、受信機322がユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器にブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするよう要求するのに用いられるモード要求メッセージを受信すると、ウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリングを受け入れるように、モード要求メッセージに従ってブルートゥース・ペアリング・モードを有効にする、ように構成されている。プロセッサ30は、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間のペアリング関係を確立するようにさらに構成されている。
【0151】
さらに、プロセッサ30は、受信機322が、ユーザ機器によって送信された、ウェアラブルデバイスによってサポートされているブルートゥースサービス情報を含む第2の構成情報を受信すると、ブルートゥースサービス情報と第3の通信接続によってサポートされているサービス情報との間のマッピング関係を確立し、マッピング関係をメモリ31に記憶する、ようにさらに構成されており、プロセッサ30は、マッピング関係に従って、送信機321に、第3の通信接続を介してユーザ機器によって送信された第1の情報を第1のブルートゥース接続を介して送信される第1の情報に変換し、第1の情報を、第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するよう命令する、ように特に構成されている。
【0152】
別の具体的実施形態では、プロセッサ30は、受信機322が、ユーザ機器によって送信された、ネットワーク接続機器にネットワーク接続機器ウェアラブルデバイス間の第1のブルートゥース接続を切断するよう命令するのに用いられる第1の通知メッセージを受信すると、ネットワーク接続機器ウェアラブルデバイス間の第1のブルートゥース接続を切断し、または、ネットワーク接続機器とユーザ機器との間の第3の通信接続を切断し、ネットワーク接続機器ウェアラブルデバイス間の第1のブルートゥース接続を切断する、ようにさらに構成されている。
【0153】
本発明の一実施形態は別のユーザ機器をさらに提供する。本ユーザ機器の構造は
図9に示すネットワーク接続機器の構造と同様であってよく、本ユーザ機器は、バスに接続されたプロセッサと、メモリと、通信部と、電源とを含み、通信部は送信機と受信機とを含むことができる。
【0154】
プロセッサはメモリに記憶されたプログラムを呼び出して以下の機能を実現することができる。
【0155】
プロセッサは、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の第2のブルートゥース接続が切断されていると判定し、ユーザ機器が属するネットワーク内のネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立されている場合、ネットワーク接続機器が第1のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ第1の情報を送信するように、送信機に、第1の情報を、ネットワーク接続機器への第3の通信接続を介してネットワーク接続機器へ送信するよう命令するように構成されている。このようにして、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の間接通信がネットワーク接続機器を用いて実現され、そのためユーザ機器とウェアラブルデバイスとは通信範囲によって制限されない。プロセッサは、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続が切断されていることを検出し、または、ユーザ機器がネットワーク接続機器への第3の通信接続を確立することを決定すると、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を切断し、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続が切断されていると判定するように特に構成されている。
【0156】
一具体的実施形態では、プロセッサは送信機に、ネットワーク接続機器へ、ウェアラブルデバイスのブルートゥースアドレスおよび鍵を含み、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間のペアリング関係といった情報をさらに含むことができる第1の構成情報を送信するよう命令し、送信機に、ウェアラブルデバイスへ、ネットワーク接続機器のブルートゥースアドレスおよび鍵を含む第3の構成情報を送るよう命令するようにさらに構成されている。あるいは、プロセッサは、送信機に、ウェアラブルデバイスへ、ウェアラブルデバイスにブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするよう要求するのに用いられるモード要求メッセージを送信し、ネットワーク接続機器へ、ネットワーク接続機器にウェアラブルデバイスとのブルートゥースペアリング手順を有効にするよう要求するのに用いられる手順要求メッセージを送信するよう命令するようにさらに構成されている。あるいは、プロセッサは、送信機に、ネットワーク接続機器へ、ネットワーク接続機器にブルートゥース・ペアリング・モードを有効にするよう要求するのに用いられるモード要求メッセージを送信し、ウェアラブルデバイスへ、ウェアラブルデバイスにネットワーク接続機器とのブルートゥースペアリング手順を有効にするよう要求するのに用いられる手順要求メッセージを送信するよう命令するようにさらに構成されている。
【0157】
さらに、プロセッサは送信機にネットワーク接続機器へ第2の構成情報を送信するよう命令するようにさらに構成されており、第2の構成情報はウェアラブルデバイスによってサポートされているブルートゥースサービス情報を含む。したがって、ネットワーク接続機器は、第2の構成情報に従って、ブルートゥースサービス情報と第3の通信接続によってサポートされているサービス情報との間のマッピング関係を確立し、マッピング関係を記憶することができる。
【0158】
別の具体的実施形態では、プロセッサは、送信機に、ネットワーク接続機器へ、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続を確立するよう命令するのに用いられるトリガコマンドを送信するよう命令するようにさらに構成されており、かつ/または、受信機は、ネットワーク接続機器によって送信された、ユーザ機器にネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が確立されていることを通知するのに用いられる告知メッセージを受信するように構成されている。
【0159】
ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続が切断されていると判定された後で、プロセッサは送信機に第1の情報を送信するよう直接命令することができ、または、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続が切断されていると判定された後で、送信機に、ネットワーク接続機器をトリガして、ウェアラブルデバイスへの第1のブルートゥース接続を確立させるよう命令することができ、または、受信機が告知メッセージを受信した後で、送信機に第1の情報を送信するよう命令することができる、ことが理解できる。
【0160】
別の実施形態では、プロセッサはさらに、ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見し、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を確立し、または、ユーザ機器とネットワーク接続機器との間の第3の通信接続が切断された後で、ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見し、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を確立し、または、ネットワーク接続機器によって送信された、ユーザ機器にネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の第1のブルートゥース接続が切断されていることを通知するのに用いられる第2の通知メッセージが受信された後で、ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号を発見し、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を確立し、または、ウェアラブルデバイスのブルートゥース信号が発見されたときに、ユーザ機器が、事前設定時間のうちにネットワーク接続機器を用いてウェアラブルデバイスと情報インタラクションを行わなかったときに、ネットワーク接続機器へ、第1のブルートゥース接続を切断するよう求める要求を送信し、ウェアラブルデバイスへの第2のブルートゥース接続を確立する。したがって、プロセッサは送信機に、第1の情報を、確立された第2のブルートゥース接続を介してウェアラブルデバイスへ送信するよう命令するようにさらに構成されている。
【0161】
本発明の一実施形態は通信システムをさらに提供する。本通信システムの概略的構造図が
図1aに示されており、本通信システムは、ユーザ機器と、ウェアラブルデバイスと、ネットワーク接続機器とを含む。
【0162】
ネットワーク接続機器の構造は
図6、
図7、または
図9に対応する実施形態のネットワーク接続機器の構造と同様であってよく、ネットワーク接続機器は主に、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の通信を接続するのに用いられる。ユーザ機器の構造は
図8に対応する実施形態のユーザ機器の構造と同様であってよく、ここでは詳細を述べない。
【0163】
ウェアラブルデバイスは、ネットワーク接続機器への第1のブルートゥース接続が確立された後で、ネットワーク接続機器によって送信された第1の情報を受信し、第1のブルートゥース接続を介してネットワーク接続機器へ第2の情報を送信する、ように構成されている。
【0164】
本発明の一実施形態は別の通信システムをさらに提供する。本通信システムの概略的構造図が
図1bに示されており、本通信システムは、ネットワーク接続機器と、少なくとも1台のブリッジデバイスと、ユーザ機器と、ウェアラブルデバイスとを含む。少なくとも1台のブリッジデバイスは電力ケーブルを用いてネットワーク接続機器に別々に接続されており、ブリッジデバイスは、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間で第2の通信プロトコルのメッセージ転送のみを行い、ネットワーク接続機器とウェアラブルデバイスとの間の通信範囲を保証するように構成されている。
【0165】
ネットワーク接続機器の構造は
図6、
図7、または
図9に対応する実施形態のネットワーク接続機器の構造と同様であってよく、主に、ユーザ機器とウェアラブルデバイスとの間の通信を接続するのに用いられる。ユーザ機器の構造は
図8に対応する実施形態のユーザ機器の構造と同様であってよく、ここでは詳細を述べない。
【0166】
ウェアラブルデバイスは、ネットワーク接続機器に接続されたブリッジデバイスを用いて第1のブルートゥース接続が行われた後で、ブリッジデバイスによって転送され、第1のブルートゥース接続を介してネットワーク接続機器によって送信された第1の情報を受信する、ように構成されている。
【0167】
当業者は、各実施形態における方法の各ステップの全部または一部を関連ハードウェアに命令するプログラムによって実現することができることを理解するであろう。プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクを含むことができる。
【0168】
本発明の各実施形態で提供されるウェアラブルデバイス、通信システム、および関連機器の通信方法については以上で詳細に説明されている。本発明の原理および実装については本明細書で具体例を用いて説明されている。各実施形態に関する説明は単に、本発明の方法および中核をなす思想の理解を助けるためのものにすぎない。加えて、当業者は、本発明の思想に従って具体的実装形態および応用範囲に関して本発明に変形および改変を加えることができる。したがって、明細書の内容を本発明に対する限定として解釈してはならない。