(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記投入エリアと、前記物品搬送手段と、容器搬送手段と、は、前記ピッキングエリアにおいてピッキングされる物品を前記物品搬送手段に投入する作業者に対して同じ側に配設されること
を特徴とする請求項1に記載のピッキング設備。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に示すピッキング設備においては、設置可能な仮置き台の数、大きさ、設置スペース等が限られているため、ユーザーからの注文の偏り(ばらつき)或いは仮置き台から物品をピッキングして集品容器に投入する作業者の作業進捗の滞りにより、仮置き台が満量となり、それ以上物品を仮置きすることができない場合がある。そのため、先行ピッキング作業を行う作業者は、投入作業の進捗に応じて仮置き台の空きを待たなくてはならず、ユーザーの注文に応じて先行ピッキング作業ができなくなり、それゆえにピッキング作業の作業効率が悪くなるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、仕分け先からの要求の偏り(ばらつき)により、ピッキング作業の作業量に変動が生じる物品をピッキングするピッキング設備において、ピッキング作業の作業量を平準化して、ピッキング作業の効率を向上させるピッキング設備及び物品のピッキング方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の解決しようとする課題は以上であり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明のピッキング設備は、仕分け先が割り付けられた集品容器に対して物品を投入するピッキング設備であって、前記物品が収納され、前記仕分け先から要求される物品がピッキングされるピッキングエリアと、前記ピッキングエリアにおいてピッキングされる物品を前記集品容器に投入する投入エリアと、前記集品容器を搬送する容器搬送手段と、
前記物品を搬送及び停止可能な物品蓄積部によって、前記ピッキングエリアにおいて投入される物品を搬送する物品搬送手段と、を備え、
前記物品搬送手段は、前記物品蓄積部を前記物品の搬送方向に複数配置することによって前記物品の搬送ラインを形成し、前記物品搬送手段に投入される前記物品を順送りで各物品蓄積部上に停止させながら搬送し、又は、前記物品を各物品蓄積部上で停止させることなく搬送し、前記物品搬送手段により搬送される物品は、前記投入エリアの作業者によって、前記容器搬送手段により搬送される集品容器に投入されるものである。
上記構成では、ピッキングエリアにおいて仕分け先の要求に応じてピッキングされた物品を物品搬送手段の物品蓄積部に蓄積しながら投入エリアまで搬送し、投入エリアの作業者によって集品容器に投入する。
【0009】
本発明のピッキング設備は、上記ピッキング設備において、前記投入エリアと、前記物品搬送手段と、容器搬送手段と、が、前記ピッキングエリアにおいてピッキングされる物品を前記物品搬送手段に投入する作業者に対して同じ側に配設されるものである。
上記構成では、ピッキングエリアの作業者に対して同じ側において、物品搬送手段によって搬送される物品が、容器搬送手段によって搬送される集品容器に投入される。
【0010】
本発明のピッキング設備は、上記ピッキング設備において、前記物品搬送手段は、前記仕分け先からの要求に応じて設備全体でピッキングされる物品のうち
、前記設備から出荷される個数の多い物品が前記仕分け先から要求される頻度と比べて前記仕分け先から要求される頻度が低い低頻度の物品を搬送するものである。
上記構成では、ピッキングエリアにおいて仕分け先の要求に応じてピッキングされた低頻度の物品を物品搬送手段の物品蓄積部に蓄積しながら投入エリアまで搬送する。
【0011】
本発明のピッキング設備は、上記ピッキング設備において、前記投入エリアに隣接し、前記ピッキングエリアの上流側のエリアにおいてピッキングされた物品を前記集品容器に投入する隣接投入エリアを備え、前記物品搬送手段は、前記ピッキングエリアにおいてピッキングされた物品であって、前記隣接投入エリアにある集品容器に対して先行して投入する物品を搬送するものである。
上記構成では、隣接投入エリアにある集品容器に対して先行して投入する物品が物品搬送手段により搬送された場合は、投入エリアにおける物品の投入より先行して隣接投入エリアにおける物品の投入を行う。
【0012】
本発明のピッキング設備は、上記ピッキング設備において、前記物品搬送手段は、複数の搬送ラインにより構成され、1つの前記集品容器に対して投入される複数の物品のそれぞれを前記複数の搬送ラインに分散して搬送するものである。
上記構成では、1つの前記集品容器に対して投入される複数の物品が複数の搬送ラインから分散して投入エリアに搬送される。
【0013】
本発明のピッキング設備は、上記ピッキング設備において、前記物品搬送手段は、複数の搬送ラインにより構成され、1つの前記集品容器に対して投入される複数の物品を同一の搬送ラインで連続して搬送しないものである。
上記構成では、1つの前記集品容器に対して投入される複数の物品が同一の搬送ラインから連続して搬送されない。
【0014】
本発明のピッキング設備は、上記ピッキング設備において、前記物品搬送手段は、前記仕分け先からの1つの要求おいて複数の物品が要求されている場合には、前記複数の物品を1つにまとめて搬送するものである。
上記構成では、仕分け先からの1つの要求おいて複数の物品が要求されている場合には、複数の物品を1つにまとめて投入エリアまで搬送される。
【0015】
本発明のピッキング設備は、上記ピッキング設備において、前記物品搬送手段は、その搬送方向において複数に分割される分割コンベヤにより構成される前記物品蓄積部を備える複数の搬送ラインにより構成され、前記搬送ラインの下流側端部に、前記集品容器に投入すべき物品の情報を表示する表示部を備え、前記ピッキングエリアと、前記物品搬送手段と、容器搬送手段と、が、前記物品搬送手段により搬送される物品を前記投入エリアにおいて前記容器搬送手段により搬送される集品容器に投入する作業者に対して同じ側に配設されるものである。
上記構成では、複数の搬送ライン上に複数の物品蓄積部を形成し、当該複数の搬送ラインの下流側端部に設けられる表示部の表示に従って物品を集品容器に投入する。また、投入エリアの作業者に対して同じ側において、物品がピッキングされ、ピッキングされた物品が物品搬送手段に投入されて蓄積可能に搬送される。
【0016】
本発明のピッキング設備は、上記ピッキング設備において、前記ピッキングエリアには前記物品を収納する収納棚が設けられ、前記収納棚は、前記物品を収納する複数の間口を備え、前記物品を収納する間口の間隔を変更可能に構成され、前記物品搬送手段は、前記収納棚の間口と関連付けられた物品を搬送するものである。
上記構成では、収納する物品の大きさ、数量等に応じて収納棚の間口の間隔を変更し、収納した間口と関連付けて物品を物品搬送手段により搬送する。
【0017】
本発明のピッキング設備は、上記ピッキング設備において、前記物品搬送手段は、前記ピッキングエリアにおいて物品のピッキング作業を行う作業者が音声の指示によりピッキングした物品を搬送するものである。
上記構成では、作業者は音声の指示により収納棚から物品をピッキングして物品搬送手段に投入する。
【0018】
本発明の物品のピッキング方法は、仕分け先が割り付けられた集品容器に対して物品を投入するピッキング設備における物品のピッキング方法であって、前記ピッキング設備は、前記物品が収納され、前記仕分け先から要求される物品がピッキングされるピッキングエリアと、前記ピッキングエリアにおいてピッキングされる物品を前記集品容器に投入する投入エリアと、前記集品容器を搬送する容器搬送手段と、前記ピッキングエリアにおいてピッキングされる物品を搬送する物品搬送手段と、を備え、前記ピッキングエリアと、前記物品搬送手段と、容器搬送手段と、が、前記物品搬送手段により搬送される物品を前記投入エリアにおいて前記容器搬送手段により搬送される集品容器に投入する作業者に対して同じ側に配設され、前記投入エリアと、前記物品搬送手段と、容器搬送手段と、が、前記ピッキングエリアにおいてピッキングされる物品を前記物品搬送手段に投入する作業者に対して同じ側に配設され、前記物品搬送手段が、前記ピッキングエリアおいて投入される物品を
搬送及び停止可能な物品蓄積部を備えるものであり、
前記物品蓄積部を前記物品の搬送方向に複数配置することによって前記物品の搬送ラインを形成するものであり、前記物品搬送手段に投入される前記物品を順送りで各物品蓄積部上に停止させながら搬送し、又は、前記物品を各物品蓄積部上で停止させることなく搬送するものであり、前記ピッキングエリアに収納される物品を前記仕分け先の要求に応じてピッキングし、前記ピッキングエリアにおいてピッキングされた物品を前記物品搬送手段に投入し、前記物品搬送手段に投入された物品を前記物品搬送手段により前記投入エリアまで搬送し、前記投入エリアまで搬送された物品を前記容器搬送手段により搬送される集品容器に投入する方法である。
上記方法では、ピッキングエリアにおいて仕分け先の要求に応じてピッキングされた物
品を物品搬送手段の物品蓄積部に蓄積しながら投入エリアまで搬送する。
【発明の効果】
【0019】
本発明のピッキング設備及び物品のピッキング方法によれば、仕分け先の要求に応じてピッキングされた物品を物品搬送手段の物品蓄積部に蓄積しながら投入エリアまで搬送することから、仕分け先の要求に応じて投入エリアに搬送される物品の数量を調整することができる。そのため、ピッキング作業の作業量を平準化することができ、仕分け先からの要求の偏り(ばらつき)によるピッキング作業の遅れ又はピッキング作業待ちが生じない。それゆえに、ピッキング作業の効率を向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明に係るピッキング設備10について説明する。なお、本発明は、以下に示すピッキング設備10に限定されるものではない。
図1に示すように、ピッキング設備10は、個別の予め登録されたユーザー(「仕分け先」の一例)から注文(要求)を受けた物品90を、ユーザーが割り付けられた集品容器91に集めて配送する設備である。ピッキング設備10は、高頻度の物品90を集品容器91に投入する高頻度品ピッキングエリア11と、低頻度の物品90を集品容器91に投入する低頻度品ピッキングエリア20と、から構成される。ここで、高頻度の物品90とは、ユーザーからの注文に応じてピッキング設備10全体でピッキングされる物品90のうちユーザーから注文される頻度が高い物品90であり、多くのユーザーから注文があり毎日の出荷個数が多い物品90をいう。低頻度の物品90とは、ユーザーからの注文に応じてピッキング設備10全体でピッキングされる物品90のうちユーザーから注文される頻度が低い物品90であり、ユーザーからの注文が少なく毎日の出荷個数が少ない物品90をいう。
高頻度品ピッキングエリア11と、低頻度品ピッキングエリア20と、は隣接して設けられ、高頻度品ピッキングエリア11において物品90が投入された集品容器91が低頻度品ピッキングエリア20に搬送される。
【0022】
[高頻度品ピッキングエリア11]
高頻度品ピッキングエリア11は、ピッキングされる高頻度の物品90が収納されるストレージライン12(「ピッキングエリアの上流側のエリア」の一例)と、ストレージライン12からピッキングされた物品90を集品容器91に投入する集品ライン13(「隣接投入エリア」の一例)と、から構成される。
ストレージライン12及び集品ライン13には、複数のゾーン14が設定されている。各ゾーン14には、ストレージライン12に収納された物品90をピッキングして集品容器91に投入する作業(ピッキング作業)を実行するように構成され、ピッキング作業を行う作業者H1(ピッキング作業者)が1人ずつ配置される。ストレージライン12及び集品ライン13は、作業者H1に対して(作業者H1から見て)同じ側に片寄らせて配置されている。
ストレージライン12は、フローラック15により構成されている。フローラック15は、物品90が収納される間口16を複数列有する棚17が上下に複数段配置されたものである。フローラック15は、各棚17の先端であって各間口16の前面に、取り出す物品90の数量を表示する数量表示器と、ランプ部を有する完了押釦スイッチと、から構成される間口表示器18が設けられる。作業者H1は、各間口表示器18の表示に従って間口16から物品90をピッキングする。
集品ライン13には、集品容器91を1個毎に蓄積及び移動可能であり、集品容器91が互いにぶつからないで集積するように設計されたアキュムレーションコンベヤにより構成される搬送コンベヤ95が設けられている。搬送コンベヤ95は、フローラック15に沿って配置される。
搬送コンベヤ95により搬送される集品容器91は、トレー92に載置された状態で搬送される。トレー92は、集品容器91を載置する板状の底面部と当該底面部の端部から垂直な姿勢で立設される板状の側面部とを備える側面視L字状のトレーである。トレー92の側面部の頂部には、物品90を投入する投入対象の集品容器91であることを表示する投入対象表示手段としての投入表示器93が取り付けられている。投入表示器93は、集品容器91に投入すべき物品90の数量を表示する数量表示部93a(
図4)と、通常のピッキング作業を行うべき集品容器91であることを報知する第1ランプ部93b(
図4)と、後述する先行ピッキング作業を行うべき集品容器91であることを報知する第2ランプ部93c(
図4)と、から構成される。
搬送コンベヤ95の側部フレームあって、フローラック15側とは反対側の側部フレームの上面には、フローラック15からピッキングした物品90を所定の集品容器91に投入した際に作業者H1が押す投入完了テープスイッチ19が設けられている。作業者H1が投入完了テープスイッチ19を押すことにより、所定の集品容器91への物品90の投入が完了する。
【0023】
[低頻度品ピッキングエリア20]
図1及び
図2に示すように、低頻度品ピッキングエリア20は、ピッキングされる低頻度の物品90が収納され、ユーザーからの注文に応じて物品90がピッキングされるピッキングエリア21と、ピッキングエリア21においてピッキングされる物品90を集品容器91に投入する投入エリア22と、搬送コンベヤ95と、ピッキングエリア21においてピッキングされる物品90を搬送するバッファコンベヤ40(「物品搬送手段」の一例)と、から構成される。
ピッキングエリア21には、ピッキングエリア21においてピッキングされる物品90をバッファコンベヤ40に投入する複数(
図1においては2人)の作業者H2が配置される。投入エリア22には、バッファコンベヤ40により搬送される物品90を搬送コンベヤ95により搬送される集品容器91に投入する作業者H3が1人配置される。
ピッキングエリア21と、バッファコンベヤ40と、搬送コンベヤ95と、は投入エリア22の作業者H3に対して(作業者H3から見て)同じ側となるように配置されるとともに、投入エリア22と、バッファコンベヤ40と、搬送コンベヤ95と、は、ピッキングエリア21の作業者H2に対して(作業者H2から見て)同じ側となるように配置される。具体的には、ピッキングエリア21はバッファコンベヤ40の上流側に設けられ、投入エリア22はバッファコンベヤ40の下流側に設けられる。搬送コンベヤ95は投入エリア22であって、バッファコンベヤ40の下流側にバッファコンベヤ40と直交するように設けられる。
【0024】
[ピッキングエリア21]
ピッキングエリア21は、複数の中量棚23(「収納棚」の一例)により構成されている。
図3に示しように、中量棚23はその底部にキャスター24を有する移動可能な棚である。中量棚23は、物品90が収納される棚25が上下に複数段配置されている。中量棚23は、棚25を所定の間隔で仕切ることにより物品90を収納するための間口26を形成する可動仕切り板27が各段の棚25に複数設けられている。すなわち、中量棚23は、間口26の間隔を所定間隔に変更可能に構成されている。
可動仕切り板27は、各段の棚25に対して摺動可能に設けられ、棚25の幅方向に摺動させることで、間口26を所定の間隔で形成する。すなわち、中量棚23は、棚25に収納すべき物品90の大きさ、数量等に応じて、可動仕切り板27を摺動させることにより、棚25に収納すべき物品90に合わせて自由に間口26の幅を調整することができる。このため、中量棚23自体を収納する物品90の大きさ、数量等に応じて別途用意する必要がない。
可動仕切り板27は、その前面に間口26の場所を識別するための間口用バーコード28(間口用識別子)が貼付されている。間口用バーコード28は、例えば、棚25のロケーションIDが割り当てられたバーコード、棚25の段番号、間口26の番号(段番号、列番号)等が記載されている。
【0025】
中量棚23には、物品90を入荷する入荷エリア97(
図4)にて、各間口26に物品90が収納される。中量棚23では、入荷されてくる物品90の大きさ、数量等によって、物品90を収納する間口26が決定され、間口26毎に収納される物品90の種類が異なる。すなわち、中量棚23では、常に同一の物品90が同一の間口26に収納されるとは限らない。そこで、中量棚23においては、中量棚23の各間口26に物品90を収納する際に、物品90と、収納する間口26と、を関連付ける。具体的には、中量棚23の各間口26に物品90を収納する際に、ハンディターミナル98(
図4)により、物品90に付されている物品識別用のバーコード(物品用識別子)と、物品90が収納される間口26の可動仕切り板27に貼付されている間口用バーコード28と、を合わせて読み取ることで、物品90と間口26とを関連付ける。なお、物品90に物品識別用のバーコードが付されていない場合には、可動仕切り板27に貼付されている間口用バーコード28のみをハンディターミナル98により読み取り、間口26に収納されている物品90の種類等をハンディターミナル98に直接入力する。このように、物品90と間口26とを関連付けることで、中量棚23における物品90の収納位置を、物品90の大きさ、数量等に応じて自由に変更することができる。
図1に示すように、中量棚23は、中量棚23の収納容量を超えた物品90を収納するための補助用中量棚29が付随して設けられる。補助用中量棚29においては、中量棚23に収納されている間口26と同一の間口26に、物品90が収納される。
【0026】
図1及び
図2に示すように、ピッキングエリア21の作業者H2は、ボイス端末30を装着している。ボイス端末30は、ピッキングエリア21におけるピッキング作業に関する指示を音声ガイダンスにより作業者H2に対して行うものである。ボイス端末30は、作業者H2が装着するヘッドセットと、後述する低頻度品エリアコントローラ62と通信を行うボイス端末本体と、主に構成される。作業者H2は、ボイス端末30からの指示に従って中量棚23から所定の物品90をピッキングし、バッファコンベヤ40の所定の搬送ライン42に物品90を投入する。このように、作業者H2はボイス端末30からの音声ガイダンスによる指示により中量棚23から物品90をピッキングしてバッファコンベヤ40に投入することから、行うべきピッキング作業の内容を作業者H2が瞬時に把握でき、効率よくピッキング作業を行うことができる。
【0027】
[バッファコンベヤ40]
図2に示すように、バッファコンベヤ40は、複数(
図2では7体)のベルトコンベヤ41(「物品蓄積部」の一例)が物品90の搬送方向に直列に配置される分割コンベヤにより1列の搬送ライン42が形成され、物品90の搬送方向に対して水平に直交する方向に複数列(
図2では4列)の搬送ライン42を並列に配置して構成される。搬送ライン42を構成する各ベルトコンベヤ41は、物品90の搬送方向の両端部に設けられた平行な2本のローラに、輪状にされた幅広のベルトが掛けられたものである。
バッファコンベヤ40においては、ピッキングエリア21の中量棚23からピッキングされた物品90が、各搬送ライン42の各ベルトコンベヤ41のベルト上に載置されて、バッファコンベヤ40の上流側のピッキングエリア21からバッファコンベヤ40の下流側の投入エリア22まで搬送される。
各搬送ライン42の各ベルトコンベヤ41は、搬送する物品90をそのベルト上で蓄積可能に設けられ、バッファコンベヤ40に投入される物品90の量に応じて、物品90を順送りで各ベルトコンベヤ41上に停止させながら搬送し、又は最上流側のベルトコンベヤ41から最下流側のベルトコンベヤ41まで物品90を停止させることなく搬送する。
【0028】
バッファコンベヤ40の最上流部には、物品90に付されている物品識別用のバーコードを読み取るためのバーコードリーダ43が設けられている。バーコードリーダ43は、その載置部に物品90が載置された際に、物品90の上面、側面、及び底面に付されている物品識別用のバーコードを読み取り可能に構成されている。すなわち、バーコードリーダ43は、その載置された物品90の上面、側面、及び底面の三方向から物品識別用のバーコードを読み取り可能な読み取り部を備える。なお、物品90に物品識別用のバーコードが付されていない場合には、バッファコンベヤ40の最上流部に設けられる制御パネル44において物品90の種類等を直接入力する。
【0029】
バッファコンベヤ40の最上流部には、中量棚23よりピッキングした物品90を投入すべき搬送ライン42を作業者H2に指示する指示ランプ45が搬送ライン42毎に設けられている。作業者H2は、指示ランプ45が点灯している搬送ライン42に、中量棚23よりピッキングした物品90を投入する。
バッファコンベヤ40の最上流部には、中量棚23よりピッキングした物品90をバッファコンベヤ40の所定の搬送ライン42に投入した際に作業者H2が押す完了テープスイッチ46が設けられている。作業者H2が完了テープスイッチ46を押すことにより、所定の搬送ライン42への物品90の投入が完了する。
バッファコンベヤ40の最上流側のベルトコンベヤ41の側部には上流側在荷センサ47(
図4)が設けられる。ピッキング設備10においては、中量棚23よりピッキングした物品90が所定の搬送ライン42に投入されたか否かを上流側在荷センサ47の検出信号に基づいて判断する。
バッファコンベヤ40の最上流側のベルトコンベヤ41には、ベルトコンベヤ41のベルト上に載置された物品90の重量を検出する重量検出計48(
図4)が設けられている。
【0030】
バッファコンベヤ40の最下流部には、集品容器91に投入すべき物品90の数量を表示する数量表示器と、ランプ部を有する完了押釦スイッチと、から構成される表示器49(「表示部」の一例)が搬送ライン42毎に設けられている。作業者H3は、完了押釦スイッチのランプ部の点灯及び投入表示器93の数量表示器に表示される物品90の数量に基づいて物品90を集品容器91に投入する。また、作業者H3が投入表示器93の完了押釦スイッチを押すことにより、集品容器91への物品90の投入が完了する。
バッファコンベヤ40の最下流側のベルトコンベヤ41の側部には下流側在荷センサ50が設けられる。ピッキング設備10においては、中量棚23よりピッキングした物品90が所定の搬送ライン42の最下流位置まで搬送されているか否かを下流側在荷センサ50(
図4)の検出信号に基づいて判断する。
【0031】
[投入エリア22、搬送コンベヤ95]
投入エリア22には、搬送コンベヤ95がバッファコンベヤ40の最下流端に沿って設けられる。搬送コンベヤ95は、高頻度品ピッキングエリア11においてピッキング作業が完了した集品容器91を投入エリア22まで搬送する。すなわち、投入エリア22(低頻度品ピッキングエリア20)は、高頻度品ピッキングエリア11(集品ライン13)の下流側に設けられる。そして、搬送コンベヤ95は、集品容器91を高頻度品ピッキングエリア11、低頻度品ピッキングエリア20の順で搬送する。
搬送コンベヤ95の側部フレームあって、バッファコンベヤ40側とは反対側の側部フレームの上面には、バッファコンベヤ40により搬送された物品90を所定の集品容器91に投入した際に作業者H3が押すテープスイッチ51が設けられている。作業者H3がテープスイッチ51を押すことにより、所定の集品容器91への物品90の投入が完了する。
【0032】
次に、ピッキング設備10の制御構成について説明する。
図4に示すように、ピッキング設備10の制御手段として、統括コントローラ60と、高頻度品ピッキングエリア11に設けられる高頻度品エリアコントローラ61と、低頻度品ピッキングエリア20に設けられる低頻度品エリアコントローラ62と、搬送コンベヤ95を制御する搬送コンベヤコントローラ63と、が備えられている。また、ピッキング設備10の入荷エリア97においては、中量棚23の各間口26に物品90を収納する際に、物品90と、収納する間口26と、を関連付けるためのハンディターミナル98を作業者が携帯している。
【0033】
統括コントローラ60には、高頻度品エリアコントローラ61と、低頻度品エリアコントローラ62と、搬送コンベヤコントローラ63とがハブ64を介して接続されている。また、統括コントローラ60は、入荷エリア97のハンディターミナル98と通信可能に構成されている。そして、統括コントローラ60は、搬送コンベヤ95の起動及び停止を実行し、各ユーザーからの注文が入力されると、ストレージライン12及び中量棚23のピッキングデータを形成して高頻度品エリアコントローラ61及び低頻度品エリアコントローラ62へ出力し、また、集品容器91にオーダー・ナンバーを割り付ける。
【0034】
高頻度品エリアコントローラ61には、間口表示器18と、投入完了テープスイッチ19と、が接続されている。高頻度品エリアコントローラ61には、フローラック15の間口16の配列及び各間口16に収納されている物品90のデータが設定される。高頻度品エリアコントローラ61は、ユーザーに割り付けられたオーダー・ナンバー及び各オーダー・ナンバーにより特定されるピッキングデータが統括コントローラ60によって入力される。
低頻度品エリアコントローラ62には、バッファコンベヤ40と、バーコードリーダ43と、制御パネル44と、指示ランプ45と、完了テープスイッチ46と、上流側在荷センサ47と、重量検出計48と、表示器49と、下流側在荷センサ50と、テープスイッチ51と、が接続されている。また、低頻度品エリアコントローラ62は、ボイス端末30と通信可能に構成されている。低頻度品エリアコントローラ62は、ユーザーに割り付けられたオーダー・ナンバー及び各オーダー・ナンバーにより特定されるピッキングデータが統括コントローラ60によって入力される。入荷エリア97のハンディターミナル98により読み取られて関連付けられた物品90と中量棚23の間口26とのデータ、ユーザーに割り付けられたオーダー・ナンバー及び各オーダー・ナンバーにより特定されるピッキングデータが統括コントローラ60によって入力される。
搬送コンベヤコントローラ63には、搬送コンベヤ95が接続されている。また、搬送コンベヤコントローラ63は、集品容器91に設けられる投入表示器93と通信可能に構成される。
【0035】
次に、低頻度品ピッキングエリア20における物品90のピッキング作業について説明する。
低頻度品ピッキングエリア20において物品90のピッキング作業が行われる際には、前工程(準備工程)として、入荷エリア97において中量棚23及び補助用中量棚29に物品90が収納される。この時、物品90に付されている物品識別用のバーコードと、間口26の可動仕切り板27に貼付されている間口用バーコード28と、をハンディターミナル98により読み取ることで、物品90と間口26とが関連付けられる。ハンディターミナル98により読み取られた物品90と間口26とのデータは、統括コントローラ60に送られる。統括コントローラ60は、物品90と間口26とのデータ、ユーザーからの注文データに基づき、ピッキングエリア21における物品90のピッキング作業を制御する。
中量棚23及び補助用中量棚29に対する物品90の収納が完了すると、中量棚23及び補助用中量棚29が入荷エリア97からピッキングエリア21の所定の位置まで搬送される。中量棚23及び補助用中量棚29がピッキングエリア21まで搬送されると、作業者H2に対してピッキングエリア21のピッキング作業に関する指示がボイス端末30のヘッドセットから音声ガイダンスとして発せられる。ここで、ボイス端末30から発せられる音声ガイダンスとしては、物品90をピッキングすべき中量棚23及び間口26の番号(位置)、ピッキングすべき物品90の数量、が挙げられる。なお、ボイス端末30は、作業者H2が話す言葉(例えば、ボイス端末30のピッキング指示に対する応答「OK」、物品90のピッキング完了時の応答「完了」)を識別し、識別した情報を低頻度品エリアコントローラ62に送信する。
作業者H2は、ボイス端末30から発せられる音声ガイダンスに従って、中量棚23から物品90をピッキングする。中量棚23から物品90をピッキングすると、作業者H2は、ピッキングした物品90をバーコードリーダ43まで運び、物品90に付されている物品識別用のバーコードをバーコードリーダ43に読み取らせる。これにより、低頻度品エリアコントローラ62は、ピッキングした物品90がバッファコンベヤ40に投入されるべき物品90であるか否かを判断する。なお、ピッキングした物品90がバッファコンベヤ40に投入されるべき物品90でないと低頻度品エリアコントローラ62が判断した場合には、ブザー音を鳴動させて作業者H2に誤投入を報知する。
ピッキングした物品90がバッファコンベヤ40に投入されるべき物品90であると判断されると、ピッキングした物品90を投入すべき搬送ライン42に設けられる指示ランプ45が点灯する。作業者H2は、指示ランプ45が点灯している搬送ライン42に対して物品90を投入する。この時、ベルトコンベヤ41の側部に設けられる上流側在荷センサ47が物品90を検出することで、低頻度品エリアコントローラ62は、所定の搬送ライン42に物品90が投入されたと判断する。また、重量検出計48が投入された物品90の重量を計測する。そして、低頻度品エリアコントローラ62は、重量検出計48が計測した物品90の重量と、予めデータとして記憶されている物品90の重量データとを比較することで、所定の搬送ライン42に所定の物品90が投入されているか否かを判断する。なお、上流側在荷センサ47の検出及び重量検出計48の計測により、所定の搬送ライン42に所定の物品90が投入されていないと低頻度品エリアコントローラ62が判断した場合は、ブザー音を鳴動させて作業者H2に誤投入を報知する。
作業者H2は、物品90を搬送ライン42に投入すると、完了テープスイッチ46を押すことにより、所定の搬送ライン42への物品90の投入を完了させる。
【0036】
バッファコンベヤ40は、所定の搬送ライン42に物品90が投入されると、物品90をバッファコンベヤ40の下流側まで搬送する。この時、低頻度品エリアコントローラ62は、バッファコンベヤ40の下流側に先行して投入されている物品90が搬送ライン42上に待機(蓄積)しているか否かを判断する。先行して投入されている物品90が搬送ライン42上に待機(蓄積)している場合には、バッファコンベヤ40は、先行の物品90が待機(蓄積)しているベルトコンベヤ41に隣接するベルトコンベヤ41まで物品90を搬送する。先行して投入されている物品90が搬送ライン42上に待機(蓄積)していない場合には、バッファコンベヤ40は、最下流側のベルトコンベヤ41まで物品90を搬送する。最下流側のベルトコンベヤ41まで物品90が搬送されると、最下流側のベルトコンベヤ41の側部に設けられる下流側在荷センサ50が物品90を検知し、中量棚23よりピッキングした物品90が所定の搬送ライン42の最下流位置まで搬送されたと低頻度品エリアコントローラ62が判断する。
【0037】
中量棚23よりピッキングした物品90が所定の搬送ライン42の最下流位置まで搬送されるとともに、搬送された物品90を投入すべき集品容器91が投入エリア22まで搬送されると、バッファコンベヤ40の最下流部に設けられる表示器49の完了押釦スイッチのランプ部が点灯する。作業者H3は、完了押釦スイッチのランプ部が点灯する表示器49が設けられる搬送ライン42上の物品90をピッキングし、ピッキングした物品90を、第1ランプ部93bが点灯する投入表示器93を備える集品容器91に投入する。作業者H3は、物品90を集品容器91に投入すると、テープスイッチ51を押すことにより、所定の集品容器91への物品90の投入を完了させる。
このように低頻度品ピッキングエリア20においては、バッファコンベヤ40の上流側で物品90のピッキング作業を行う。そして、バッファコンベヤ40により搬送された物品90をバッファコンベヤ40の下流側で集品容器91に投入する。すなわち、低頻度品ピッキングエリア20においては、物品90のピッキング作業と、集品容器91への物品90の投入作業と、の間にバッファコンベヤ40による物品90の搬送を追加することで、集品容器91への物品90の投入作業の作業量を調整する。
【0038】
バッファコンベヤ40においては、4列の搬送ライン42のうちのある特定の搬送ライン42に物品90が集中して搬送されると、ピッキング作業の遅れ又はピッキング作業待ちが生じる。特に、1つの集品容器91に対して複数の物品90を投入する場合には、集品容器91に投入すべき物品90の全てを同一の1つの搬送ライン42で搬送すると、全ての物品90が搬送ライン42の最下流位置に搬送されるまで集品容器91への物品90の投入を完了させることができない。そのため、物品90の投入が完了するまで集品容器91を投入エリア22から搬送させることができず、後続の集品容器91が投入エリア22で停滞し、又は投入エリア22まで搬送できない場合があり、ピッキング作業の遅れ又はピッキング作業待ちが生じる。
そこで、低頻度品ピッキングエリア20では、物品90を4列の搬送ライン42に分散させて搬送できるように、ピッキングエリア21において中量棚23から物品90をピッキングする時点で、作業者H2のピッキング作業が制御されている。具体的には、バッファコンベヤ40の4列の搬送ライン42を中央から2列の搬送ライン42に分けるように、ピッキングエリア21を2つのエリアに分ける。そして、1つの集品容器91に対して複数の物品90を投入する場合には、低頻度品エリアコントローラ62は、投入する物品90を上記2つのエリアのそれぞれの中量棚23から分散してピッキングさせるように、作業者H2に対して音声ガイダンスを発する。さらに、低頻度品エリアコントローラ62は、作業者H2がピッキングした物品90を上記2つのエリアのそれぞれの搬送ライン42に分散して投入させるように、作業者H2に対して音声ガイダンスを発する。すなわち、ピッキングエリア21に配置される2人の作業者H2のそれぞれが異なる中量棚23からピッキングした物品90を、異なるバッファコンベヤ40の搬送ライン42に投入し、異なるバッファコンベヤ40の搬送ライン42から搬送される複数の物品90を、投入エリア22において、作業者H3が1つの集品容器91に投入する。
また、1人の作業者H2が複数の物品90をバッファコンベヤ40に投入する場合、低頻度品エリアコントローラ62は、作業者H2が物品90の投入を担当する2列の搬送ライン42に複数の物品90を振り分けて投入させるように、作業者H2に対して音声ガイダンスを発する。すなわち、同一の搬送ライン42に連続して複数の物品90が投入されないように、搬送ライン42への物品90の投入が制御されている。これにより、1つの集品容器91に対して投入する複数の物品90が、同一の搬送ライン42に連続して搬送されることがない。
【0039】
さらに、ユーザーからの1つの注文において複数種類の物品90が注文されている場合(1オーダーで複数アイテムが注文されている場合)、低頻度品エリアコントローラ62は、1つのベルトコンベヤ41に、複数種類の物品90を1つにまとめて投入するように、作業者H2に対して音声ガイダンスを発する。具体的には、ユーザーからの1つの注文において、「肉」と、「ヨーグルト」とが注文されている場合には、作業者H2は、中量棚23から「肉」と、「ヨーグルト」とをピッキングし、ピッキングした「肉」と、「ヨーグルト」とを、所定の搬送ライン42の最上流側のベルトコンベヤ41にまとめて載置する。
ピッキング設備10においては、高頻度品ピッキングエリア11(搬送コンベヤ95の上流側のピッキングエリア)の作業者H1が、低頻度品ピッキングエリア20の中量棚23から物品90をピッキングすることができない。そのため、ピッキング設備10においては、複数種類の物品90を1つのベルトコンベヤ41にまとめて投入エリア22に搬送することで、1つにまとめた複数種類の物品90を、高頻度品ピッキングエリア11においてピッキングした物品90と効率良く投入エリア22において1つにまとめて集品することができる。
なお、ユーザーからの1つの注文とは、低頻度品ピッキングエリア20における注文だけでなく、高頻度品ピッキングエリア11を含むピッキング設備10全体における1人のユーザーからの注文をいう。
【0040】
さらに、投入エリア22内を搬送されている集品容器91に対するピッキング作業が無い場合には、上流側の高頻度品ピッキングエリア11への先行ピッキング作業、すなわち、高頻度品ピッキングエリア11内の搬送コンベヤ95上を搬送されている集品容器91を物品90の投入対象として指定し、ピッキングエリア21の中量棚23からピッキングした物品90を指定した高頻度品ピッキングエリア11の集品容器91へ投入し、高頻度品ピッキングエリア11の投入完了テープスイッチ46の操作により作業完了を確認するピッキング作業を行う。
具体的には、投入エリア22に配置された作業者H3は、高頻度品ピッキングエリア11内の集品容器91に設けられる投入表示器93の第2ランプ部93cが点灯している場合、バッファコンベヤ40の最下流部に設けられる表示器49の完了押釦スイッチのランプ部の点灯に基づいて、上流側の高頻度品ピッキングエリア11に位置し、投入表示器93の第2ランプ部93cが点灯している集品容器91に対して、表示器49の完了押釦スイッチのランプ部が点灯しているバッファコンベヤ40の搬送ライン42からピッキングした物品90を投入する。そして、作業者H3は、全ての物品90の投入が終了すると、高頻度品ピッキングエリア11の投入完了テープスイッチ46を押し、投入対象の集品容器91に対するピッキング作業を終了する。
【0041】
以上のように、本実施の形態によると、ユーザーの注文に応じてピッキングされた物品90をバッファコンベヤ40のベルトコンベヤ41に蓄積しながら投入エリア22まで搬送することから、ユーザーの注文に応じて投入エリア22に搬送される物品90の数量を調整することができる。そのため、ピッキング作業の作業量を平準化することができ、ユーザーからの注文の偏り(ばらつき)によるピッキング作業の遅れ又はピッキング作業待ちが生じない。それゆえに、ピッキング作業の効率を向上させることができる。
【0042】
なお、本実施の形態においては、搬送コンベヤ95の搬送方向に対して、低頻度品ピッキングエリア20を高頻度品ピッキングエリア11より下流側に配置しているが、これに限定されるものではなく、低頻度品ピッキングエリア20を高頻度品ピッキングエリア11より上流側に配置しても構わない。
本実施の形態においては、バッファコンベヤ40を低頻度の物品90の搬送に用いているが、これに限定されるものではなく、高頻度の物品90の搬送に用いても構わない。
本実施の形態においては、中量棚23を可動式の棚で構成しているが、これに限定されるものではなく、物品90を収納可能であれば、据付式の中量棚であっても構わない。また、物品90を中量棚23に収納することに限定されるものではなく、例えば、直置きした収納箱、フローラック等に収納しても構わず、また、搬送コンベヤ等により物品90を搬送しても構わない。
本実施の形態においては、ピッキングエリア21の作業者H2が複数人配置されているが、これに限定されるものではなく、1人であっても構わない。同様に、投入エリア22の作業者H3についても1人ではなく、複数人配置しても構わない。
本実施の形態においては、バッファコンベヤ40の最上流部に設けられる指示ランプ45に基づいて物品90を所定の搬送ライン42に投入しているが、これに限定されるものではなく、搬送ライン42に投入すべき物品90の数量を表示する数量表示器と、ランプ部を有する完了押釦スイッチと、から構成される表示器に基づいて物品90を所定の搬送ライン42に投入する構成としても構わない。
本実施の形態においては、ピッキングエリア21における物品90のピッキング作業をボイス端末30による音声ガイダンスにより行っているが、これに限定されるものではなく、例えば、中量棚23に設けた表示器の表示、或いは制御パネル44の表示等により物品90のピッキング作業を行う構成としても構わない。
本実施の形態においては、物品90を投入する集品容器91をトレー92に載置した状態で搬送コンベヤ95により搬送しているが、これに限定されるものではなく、集品容器91のみを搬送しても構わない。
本実施の形態においては、物品90を投入する集品容器91に投入表示器93を設けているが、これに限定されるものではなく、投入表示器93を設けない集品容器91であっても構わない。また、本実施の形態においては、トレー92に投入表示器93を設けているが、これに限定されるものではなく、集品容器91に直接投入表示器93を設けても構わない。さらに、本実施の形態においては、集品容器91と、投入表示器93とを搬送コンベヤ95により搬送しているが、これに限定されるものではなく、集品容器91を搬送する搬送コンベヤ95と、投入表示器93を搬送する搬送手段と、を並列に配置して、集品容器91と、投入表示器93と、を個別の搬送手段により搬送しても構わない。
本実施の形態においては、搬送コンベヤ95をアキュムレーションコンベヤにより構成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、ローラコンベヤ、ベルトコンベヤ等の従来周知のコンベヤにより構成しても構わない。