(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ベースフィルムと、接着フィルムと、カバーフィルムとがこの順に設けられた原反接着テープの端部の接着フィルムとカバーフィルムとの間、及び連結基材と、粘着フィルムと、剥離フィルムとがこの順に設けられた原反連結テープの端部の粘着フィルムと剥離フィルムとの間に挿入テープを中心部が前記原反連結テープ内にあるように設けて前記接着フィルム及び前記粘着フィルムを接着し、複数の原反接着テープのカバーフィルムが一体的に剥離されるように構成する連結工程と、
前記連結された原反接着テープと原反連結テープとを所定幅に切断する切断工程と、
前記切断された接着テープと連結テープとを、前記挿入テープが設けられた接着フィルムの端部がカバーフィルム剥離方向の終端側となるようにリールに巻き取る巻取工程と
を有する接着テープ構造体の製造方法。
接着フィルムと、カバーフィルムとが設けられた原反接着テープの端部の接着フィルムとカバーフィルムとの間、及び粘着フィルムと、剥離フィルムとが設けられた原反連結テープの端部の粘着フィルムと剥離フィルムとの間に、第1の接着面と第2の接着面とを有し、前記第1の接着面と前記接着フィルムとの接着力が、前記第2の接着面と前記カバーフィルムとの接着力よりも小さい挿入テープを設けて前記接着フィルム及び前記粘着フィルムを接着し、複数の原反接着テープのカバーフィルムが一体的に剥離されるように構成する連結工程と、
前記連結された原反接着テープと原反連結テープとを所定幅に切断する切断工程と、
前記切断された接着テープと連結テープとを、前記挿入テープが設けられた接着フィルムの端部がカバーフィルム剥離方向の終端側となるようにリールに巻き取る巻取工程と
を有する接着テープ構造体の製造方法。
接着フィルムと、カバーフィルムとが設けられた原反接着テープの端部の接着フィルムとカバーフィルムとの間、及び粘着フィルムと、剥離フィルムとが設けられた原反連結テープの端部の粘着フィルムと剥離フィルムとの間に、中心部に切り込みを有する両面テープである挿入テープを設けて前記接着フィルム及び前記粘着フィルムを接着し、複数の原反接着テープのカバーフィルムが一体的に剥離されるように構成する連結工程と、
前記連結された原反接着テープと原反連結テープとを所定幅に切断する切断工程と、
前記切断された接着テープと連結テープとを、前記挿入テープが設けられた接着フィルムの端部がカバーフィルム剥離方向の終端側となるようにリールに巻き取る巻取工程と
を有する接着テープ構造体の製造方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本技術の実施の形態について、下記順序にて詳細に説明する。
1.接着テープ構造体の貼付装置
2.接着テープ構造体
3.具体例
【0012】
<1.接着テープ構造体の貼付装置>
図1は、接着フィルムを接続部材に貼付する貼付装置を模式的に示す図である。
図1に示すように、貼付装置は、接着テープ1を有する接着テープ構造体が巻かれたリール2を装着する巻出軸3と、接着テープ構造体を引き回すローラ4a〜4eと、カバーフィルムを剥離する剥離ローラ5と、接着フィルムを所定長さにカットするカッター部6と、接着フィルムを貼り付ける貼付部7とを備える。
【0013】
接着テープ構造体は、後述するように、ベースフィルム1aと、接着フィルム1bと、カバーフィルム1cとがこの順に設けられた複数の接着テープ1が、連結テープを介して連結されている。接着テープ構造体の長さは、特に限定されることはないが、リールの頻繁な交換を防ぐ観点から、50〜5000mのものを好適に用いることができる。
【0014】
リール2から引き出された接着テープ構造体は、ローラ4a〜4eによって引き回され、先ず、剥離ローラ5によりカバーフィルム1cが剥離され、カバーフィルム1cが巻き取られる。次に、カッター部6によりベースフィルム1aは切断せずに接着フィルム1bのみ所定長さに切断するハーフカットが行われる。そして、貼付部7の熱圧着ヘッドが、接着テープ1をベースフィルム1a側から押圧することにより、ステージ8上の貼付対象物9に所定長さの接着フィルム1bが転着される。接着フィルム1bが転着された接着テープ1は、ベースフィルム1aのみとなって巻き取られる。
【0015】
また、貼付装置は、連結テープが熱圧着ヘッドで押圧されないように制御する。例えば、連結テープを非透過性とし、カッター部6の光センサにより連結テープを検知することにより、連結テープがハーフカットされないようにするとともに、熱圧着ヘッドにより押圧されないように接着テープ構造体の搬送を制御する。
【0016】
<2.接着テープ構造体>
図2は、本実施の形態の接着テープ構造体の連結部を模式的に示す断面図である。
図2に示すように、接着テープ構造体は、第1の接着テープ10と、第2の接着テープ20と、第1の接着テープ10と第2の接着テープ20とを連結する連結テープ30とを備える。
【0017】
第1の接着テープ10、及び第2の接着テープ20は、それぞれ、ベースフィルム11、21と、接着フィルム12、22と、カバーフィルム13、23とがこの順に設けられている。連結テープ30は、連結基材31と、粘着フィルム32と、剥離フィルム33とがこの順に設けられている。
【0018】
また、第1の接着テープ10のベースフィルム11の端部と連結テープ30の連結基材31の端部とは、第1のベース側接着部材41によって接着され、第2の接着テープ20のベースフィルム21の端部と連結テープ30の連結基材31の端部とは、第2のベース側接着部材42によって接着されている。これにより、ベースフィルム11、21と連結基材31とが、一体的に剥離されるように構成される。
【0019】
また、第1の接着テープ10のカバーフィルム13の端部と連結テープ30の剥離フィルム33の端部とは、第1のカバー側接着部材51によって接着され、第2の接着テープ20のカバーフィルム23の端部と連結テープ30の剥離フィルム33の端部とは、第2のカバー側接着部材52によって接着されている。これにより、カバーフィルム13、23と剥離フィルム33とが、一体的に剥離されるように構成される。
【0020】
ベース側接着部材41、42、及びカバー側接着部材51、52は、基材上にアクリル系、シリコーン系などの接着剤層が設けられたものである。また、その長さは、特に限定されることはないが、接着テープ10、20と連結テープ30を確実に接続する接着力を有し、かつ、貼り合わせ時の作業性をできる限り容易にする観点から、10〜100mmに設定することがより好ましい。
【0021】
[接着テープ]
接着テープ10、20は、それぞれ同一の構成を有しており、ベースフィルム11、21上に接着フィルム12、22とカバーフィルム13,23が順次設けられた3層構造である。接着テープ10、20は、連結テープ30の長さよりも長くなるように構成され、各接着テープ10、20の長さは、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。接着テープ10、20の長さは、特に限定されることはないが、接着テープ構造体の使用時の連結テープ30のスキップの回数を少なくすること、及び接着テープ10、20の塗布設備の最大塗布長さを考慮すると、10〜1000mのものを好適に用いることができる。
【0022】
ベースフィルム11、21は、テープ状に成型され、接着フィルム12、22を支持する支持フィルムである。ベースフィルム11、21に用いられる基材としては、例えば、PET(Poly Ethylene Terephthalate)、OPP(Oriented Polypropylene)、PMP(Poly-4-methylpentene−1)、PTFE(Polytetrafluoroethylene)などが挙げられる。また、ベースフィルム11、21は、少なくとも接着フィルム12、22側の面が例えばシリコーン樹脂により剥離処理されたものを好適に用いることができる。
【0023】
ベースフィルム11、21の厚さは、特に限定されることはないが、材料強度の確保と巻径を大きくしない観点からは、10〜100μmのものを好適に用いることができる。また、ベースフィルム11、21の幅は、特に限定されることはないが、各種電子部品を確実に覆う観点からは、20〜2000μmのものを好適に用いることができる。
【0024】
接着フィルム12、22としては、電子部品を回路基板等に実装するCOG(Chip On Glass)実装や基板同士を接続するFOG(Film On Glass)実装などに用いられる異方性導電フィルム(ACF:Anisortropic Conductive Film)、接着剤フィルム(NCF:Non Conductive Film)、太陽電池の電極とタブ線とを接続する導電性接着フィルムなどが例示される。接着フィルム12、22のバインダーとしては、通常の接着用テープの接着剤に用いる樹脂、例えば、エポキシ系樹脂、フェノキシ系樹脂、ウレタン系樹脂などを用いることができる。
【0025】
接着フィルム12、22の厚さは、特に限定されることはないが、各種電子部品の高さにばらつきのある端子を確実に接続する観点からは、10〜100μmに設定することがより好ましい。
【0026】
カバーフィルム13、23は、接着フィルム12、22を保護するものであり、使用時には剥離されるものである。カバーフィルム13、23に用いられる基材としては、ベースフィルム11、21と同様のものを用いることができる。また、カバーフィルム13、23は、少なくとも接着フィルム12、22側の面が例えばシリコーン樹脂により剥離処理されたものを好適に用いることができる。
【0027】
カバーフィルム13、23の厚さは、特に限定されることはないが、材料強度の確保と巻径を大きくしない観点からは、10〜100μmに設定することがより好ましい。
【0028】
[連結テープ]
連結テープ30は、連結基材31上に粘着フィルム32と剥離フィルム33が順次設けられた3層構造である。連結テープ30は、接着テープ10、20の長さよりも短くなるように構成され、各連結テープ30の長さは、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。連結テープ30の長さは、特に限定されることはないが、光センサによるセンシングが可能であり、かつ、ラインの搬送速度をなるべく下げない観点から、50〜1000mmに設定することがより好ましい。
【0029】
連結基材31は、テープ状に成型され、粘着フィルム32を支持する支持フィルムである。連結基材31に用いられる基材としては、ベースフィルム11、21と同様のものを用いることができる。また、連結基材31としては、光センサによって検出可能な非透光性の材料からなるものを用いることができる、例えばPETからなる樹脂中に黒色のフィラーを分散させたものを用いることができる。これにより、光センサによって連結テープ30を検出することができ、連結テープ30がハーフカットされないようにするとともに、熱圧着ヘッドにより押圧されないように接着テープ構造体の搬送を制御することができる。
【0030】
連結基材31の厚さ及び幅は、特に限定されることはないが、接着テープ構造体の円滑な巻取、引出及び走行を行う観点から、接着テープ10、20のベースフィルム11、21と同等とすることが好ましい。
【0031】
粘着フィルム32は、剥離フィルム33を円滑に剥離させるためのものであり、本来的に被着体に対して転写されず、スキップされる部分である。粘着フィルム32に用いられる基材としては、接着テープ10、20の接着フィルム12、22と組成が同一又は異なる樹脂のいずれも用いることができる。また、保存安定性を向上させるために、非硬化系の樹脂又は硬化後の樹脂を用いることができる。
【0032】
粘着フィルム32と剥離フィルム33との剥離力は、接着フィルム12、22とカバーフィルム13、23との剥離力と同等であることが好ましい。これにより、剥離フィルム33を剥離する際に、搬送速度が一時的に変化して製造ラインの搬送速度にずれが生じるのを防ぐことができる。また、粘着フィルム32の厚さは、特に限定されることはないが、接着フィルム12、22と同等とすることが好ましい。
【0033】
剥離フィルム33は、粘着フィルム32を保護するものであり、使用時にはカバーフィルム13、23と一体となって剥離される。剥離フィルム33に用いられる基材としては、カバーフィルム13、23と同様のものを用いることができる。
【0034】
剥離フィルム33の厚さは、特に限定されることはないが、接着テープ構造体の円滑な巻取、引出及び走行を行う観点から、接着テープ10、20のカバーフィルム13、23と同等とすることが好ましい。
【0035】
<3.具体例>
具体例として示す接着テープ構造体は、ベースフィルムと、接着フィルムと、カバーフィルムとがこの順に設けられた複数の接着テープと、連結基材と、粘着フィルムと、剥離フィルムとがこの順に設けられ、接着テープ間を連結する連結テープと、接着テープのカバーフィルム剥離方向の終端側端部の接着フィルムとカバーフィルムとの間、及び連結テープの剥離フィルム剥離方向の始端側端部の粘着フィルムと剥離フィルムとの間に挿入され、接着フィルム及び前記粘着フィルムを接着する挿入テープとを備え、複数の接着テープのカバーフィルムが一体的に剥離されるように構成されてなるものである。
【0036】
すなわち、
図2に示す接着テープ構造体において、接着テープ10のカバーフィルム剥離方向の終端側端部の接着フィルム12とカバーフィルム13との間、及び連結テープ30の剥離フィルム剥離方向の始端側端部の粘着フィルム32と剥離フィルム33との間に挿入テープを挿入し、接着フィルム12及び粘着フィルム22を接着している。これにより、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着テープ10の端部のカバーフィルム13への転着を抑制することができ、接着フィルム12の使い残しを容易に剥離することができる。
【0037】
また、具体例として示す接着テープ構造体の製造方法は、ベースフィルムと、接着フィルムと、カバーフィルムとがこの順に設けられた原反接着テープの端部の接着フィルムとカバーフィルムとの間、及び連結基材と、粘着フィルムと、剥離フィルムとがこの順に設けられた原反連結テープの端部の粘着フィルムと剥離フィルムとの間に挿入テープを挿入して接着フィルム及び粘着フィルムを接着し、複数の原反接着テープのカバーフィルムが一体的に剥離されるように構成する連結工程と、連結された原反接着テープと原反連結テープとを所定幅に切断する切断工程と、切断された接着テープと連結テープとを、接着テープが挿入された接着フィルムの端部がカバーフィルム剥離方向の終端側となるようにリールに巻き取る巻取工程とを有するものである。
【0038】
以下、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着テープの連結部、すなわち第1の接着テープ10が連結テープ30と連結される接着テープの終端側連結部の具体的な構成について説明する。同様に、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着テープの連結部、すなわち第2の接着テープ20が連結テープ30と連結される接着テープの始端側連結部の具体的な構成について説明する。なお、
図2に示す接着テープ構造体と同様の構成には、同一符号を付し、説明を省略する。
【0039】
[具体例1]
図3は、具体例1の接着テープの終端側連結部を模式的に示す断面図である。具体例1として示す接着テープ構造体は、ベースフィルム11と、接着フィルム12と、カバーフィルム13とがこの順に設けられた接着テープ10と、連結基材31と、粘着フィルム32と、剥離フィルム33とがこの順に設けられ、接着テープ10と連結する連結テープ30とを備える。
【0040】
また、接着テープ構造体は、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着テープ10の端部の接着フィルム12とカバーフィルム13との間、及びカバーフィルム剥離方向の始端側の連結テープ30の端部の粘着フィルム32と剥離フィルム33との間に挿入される挿入テープとしての片面接着テープ61を備える。
【0041】
片面接着テープ61は、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着フィルム12の端部とカバーフィルム剥離方向の始端側の粘着フィルム32の端部とを接着面61aで接続する。また、接着面61aの反対面は、剥離処理されていることが好ましい。
【0042】
具体例1として示す接着テープ構造体によれば、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着フィルム12の端部のカバーフィルム13への転着を抑制することができ、接着フィルム12の使い残しを容易に剥離することができる
【0043】
具体例1として示す接着テープ構造体は、前述の連結工程において、原反接着テープの端部の接着フィルムとカバーフィルムとの間、及び原反連結テープの端部の粘着フィルムと剥離フィルムとの間に片面接着テープを挿入して接続することにより得ることができる。
【0044】
[具体例2]
図4は、具体例2の接着テープの終端側連結部を模式的に示す断面図である。具体例2として示す接着テープ構造体は、具体例1と同様、接着テープ10と、連結テープ30とを備える。
【0045】
また、接着テープ構造体は、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着テープ10の端部の接着フィルム12とカバーフィルム13との間、及びカバーフィルム剥離方向の始端側の連結テープ30の端部の粘着フィルム32と剥離フィルム33との間に挿入される挿入テープとしての片面接着テープ62を備える。
【0046】
片面接着テープ62は、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着フィルム13の端部とカバーフィルム剥離方向の始端側の粘着フィルム32の端部とを接着面62aで接続し、片面接着テープ62の中心部は、連結テープ30内にある。また、接着面62aの反対面は、剥離処理されていることが好ましい。
【0047】
具体例2として示す接着テープ構造体によれば、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着フィルム12の端部のカバーフィルム13への転着を抑制することができる。また、片面接着テープ62の中心部が連結テープ30内にあるため、接着フィルム12の使い残りを容易に剥離することができる。
【0048】
具体例2として示す接着テープ構造体は、前述の連結工程において、原反接着テープの端部の接着フィルムとカバーフィルムとの間、及び原反連結テープの端部の粘着フィルムと剥離フィルムとの間に片面接着テープを挿入して接続することにより得ることができる。
【0049】
[具体例3]
図5は、具体例3の接着テープの終端側連結部を模式的に示す断面図である。具体例3として示す接着テープ構造体は、具体例1と同様、接着テープ10と、連結テープ30とを備える。
【0050】
また、接着テープ構造体は、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着テープ10の端部の接着フィルム12とカバーフィルム13との間、及びカバーフィルム剥離方向の始端側の連結テープ30の端部の粘着フィルム32と剥離フィルム33との間に挿入される挿入テープとしての両面接着テープ63を備える。
【0051】
両面接着テープ63は、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着フィルム12の端部とカバーフィルム剥離方向の始端側の粘着フィルム32の端部とを第1の接着面63aで接続し、カバーフィルム剥離方向の終端側のカバーフィルム13の端部とカバーフィルム剥離方向の始端側の剥離フィルム33の端部とを第2の接着面63bで接続する。また、両面接着テープ63は、第1の接着面63aと接着フィルム12との接着力が、第2の接着面63bとカバーフィルム13との接着力よりも小さい。
【0052】
具体例3として示す接着テープ構造体によれば、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着テープ10の端部の接着フィルム12とカバーフィルム13との間、及びカバーフィルム剥離方向の始端側の連結テープ30の端部の粘着フィルム32と剥離フィルム33との間が、第1の接着面63aと接着フィルム12との接着力が、第2の接着面63bとカバーフィルム13との接着力よりも小さい両面接着テープ63により接着しているため、接着フィルム12の使い残りを容易に剥離することができる。また、貼付装置のローラで接着テープ構造体が屈曲した際に応力が加わっても、カバーフィルム13が接着フィルム12から剥離してしまうのを抑制することができる。
【0053】
具体例3として示す接着テープ構造体は、前述の連結工程において、原反接着テープの端部の接着フィルムとカバーフィルムとの間、及び原反連結テープの端部の粘着フィルムと剥離フィルムとの間に両面接着テープを挿入して接続することにより得ることができる。
【0054】
[具体例4]
図6は、具体例4の接着テープの終端側連結部を模式的に示す断面図である。具体例4として示す接着テープ構造体は、具体例1と同様、接着テープ10と、連結テープ30とを備える。
【0055】
また、接着テープ構造体は、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着テープ10の端部の接着フィルム12とカバーフィルム13との間、及びカバーフィルム剥離方向の始端側の連結テープ30の端部の粘着フィルム32と剥離フィルム33との間に挿入される挿入テープとしての両面接着テープ64を備える。
【0056】
両面接着テープ64は、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着フィルム12の端部とカバーフィルム剥離方向の始端側の粘着フィルム32の端部とを第1の接着面64aで接続し、カバーフィルム剥離方向の終端側のカバーフィルム13の端部とカバーフィルム剥離方向の始端側の剥離フィルム33の端部とを第2の接着面64bで接続する。また、両面接着テープ64の中心部には、切り込み64cが入れられている。
【0057】
具体例4として示す接着テープ構造体によれば、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着テープ10の端部の接着フィルム12とカバーフィルム13との間、及びカバーフィルム剥離方向の始端側の連結テープ30の端部の粘着フィルム32と剥離フィルム33との間が、両面接着テープ64により接着しているため、貼付装置のローラで接着テープ構造体が屈曲した際に応力が加わっても、カバーフィルム13が接着フィルム12から剥離してしまうのを抑制することができる。さらに、両面接着テープ64の中心部に切り込み64cを有するため、接着フィルム12の使い残りを容易に剥離することができる。
【0058】
具体例4として示す接着テープ構造体は、前述の連結工程において、原反接着テープの端部の接着フィルムとカバーフィルムとの間、及び原反連結テープの端部の粘着フィルムと剥離フィルムとの間に両面接着テープを挿入して接続することにより得ることができる。
【0059】
[具体例5]
図7は、具体例5の接着テープの始端側連結部を模式的に示す断面図である。具体例5として示す接着テープ構造体は、ベースフィルム21と、接着フィルム22と、カバーフィルム23とがこの順に設けられた接着テープ20と、接着テープ20と連結し、接着テープ20のカバーフィルム23が一体的に剥離されるように構成された連結テープ30とを備える。
【0060】
接着テープ20は、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着フィルム22の端部がカバーフィルム23の先端から剥離方向に所定長さ完全に除去されてなり、接着フィルム22の端部に空隙部22aを有する。すなわち、接着テープ20は、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着フィルム22の端部がカバーフィルム23の先端から剥離方向に所定長さ除去されている。接着フィルム22の端部の除去長さ、すなわち空隙部の長さは、短すぎるとはみ出し抑制の効果が得られず、長すぎると接着フィルム22の使用可能量が減少するため、1mm〜10mmであることが好ましい。
【0061】
具体例5として示す接着テープ構造体によれば、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着フィルム22の端部が完全に除去されているため、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着テープの連結部における接着剤のはみ出しの発生を抑制することができる。また、カバーフィルム23の剥離の際に接着フィルム22がベースフィルム21から剥離されてしまうのを抑制することができる。
【0062】
具体例5として示す接着テープ構造体は、原反接着テープの長手方向の一方の接着フィルムの端部をカバーフィルムの先端から所定長さ完全に除去し、前述の連結工程において、除去された接着フィルムの端部の方向を揃えて、原反接着テープの間を原反連結テープで連結することにより得ることができる。
【0063】
なお、具体例5では、接着テープの始端側連結部を示して説明したが、接着テープの終端側連結部も同様に構成してもよい。すなわち、具体例1〜4において、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着フィルムの端部がカバーフィルムの先端から剥離方向の反対方向に所定長さ除去されていてもよい。これにより、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着テープの連結部における接着剤のはみ出しの発生を抑制することができる。
【0064】
[具体例6]
図8は、具体例6の接着テープの始端側連結部を模式的に示す断面図である。具体例6として示す接着テープ構造体は、具体例5と同様、接着テープ20と、連結テープ30とを備える。
【0065】
接着テープ20は、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着フィルム22の端部が一部除去されてなり、接着フィルム22の端部の一部に空隙部22bを有する。すなわち、接着テープ20は、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着フィルム22の端部がカバーフィルム23の先端から剥離方向に所定長さ接着剤部22cを有したのち、所定長さの空隙部22bを有する。空隙部22bの長さは、短すぎるとブロッキング抑制の効果が得られず、長すぎると接着フィルム22の使用可能量が減少するため、1mm〜10mmであることが好ましい。
【0066】
具体例6として示す接着テープ構造体によれば、カバーフィルム23の剥離方向始端側の接着フィルム22の端部が一部除去されているため、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着テープの連結部における接着剤のはみ出しの発生を抑制することができる。また、たとえ接着剤部22cにはみ出しが発生した場合でも、空隙部22bを有するため、カバーフィルム23の剥離の際に接着剤22cのみがベースフィルム21から剥離されることになり、剥離方向の接着フィルム22がベースフィルム21から剥離されてしまうのを抑制することができる。
【0067】
具体例6として示す接着テープ構造体は、原反接着テープの長手方向の一方の接着フィルムの端部を先端から所定長さを残して除去し、前述の連結工程において、除去された接着フィルムの端部の方向を揃えて、原反接着テープの間を原反連結テープで連結することにより得ることができる。
【0068】
なお、具体例6では、接着テープの始端側連結部を示して説明したが、接着テープの終端側連結部も同様に構成してもよい。すなわち、具体例1〜4において、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着フィルムの端部がカバーフィルムの先端から剥離方向の反対方向に所定長さ接着剤部を有したのち、所定長さの空隙部を有してもよい。これにより、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着テープの連結部における接着剤のはみ出しの発生を抑制することができる。
【0069】
[具体例7]
図9は、具体例7の接着テープの始端側連結部を模式的に示す断面図である。具体例7として示す接着テープ構造体は、具体例5と同様、接着テープ20と、連結テープ30とを備える。
【0070】
接着テープ20は、カバーフィルム23の剥離方向始端側の接着フィルム22の端部が完全に除去されてなり、接着フィルム22の端部が片面接着テープ22dでベースフィルムに固定されている。
【0071】
具体例7として示す接着テープ構造体によれば、カバーフィルム23の剥離方向始端側の接着フィルム22の端部が除去され、さらに片面接着テープ22dでベースフィルムに固定されているため、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着テープの連結部における接着剤のはみ出しの発生を抑制することができる。さらに、カバーフィルム23の剥離の際に接着フィルム22がベースフィルム21から剥離されてしまうのを確実に防止することができる。
【0072】
具体例7として示す接着テープ構造体は、原反接着テープの長手方向の一方の接着フィルムの端部をカバーフィルムの先端から所定長さ完全に除去し、接着フィルムの端部を片面接着テープでベースフィルムに固定し、前述の連結工程において、除去された接着フィルムの端部の方向を揃えて、原反接着テープの間を原反連結テープで連結することにより得ることができる。
【0073】
なお、具体例7では、接着テープの始端側連結部を示して説明したが、接着テープの終端側連結部も同様に構成してもよい。すなわち、具体例1〜4において、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着フィルムの端部が完全に除去されてなり、接着フィルムの端部が片面接着テープでベースフィルムに固定されていてもよい。これにより、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着テープの連結部における接着剤のはみ出しの発生を抑制することができる。
【0074】
[具体例8]
図10は、具体例8の接着テープの始端側連結部を模式的に示す断面図である。具体例8として示す接着テープ構造体は、ベースフィルム21と、接着フィルム22と、カバーフィルム23とがこの順に設けられた接着テープ20と、連結基材31と、粘着フィルム32と、剥離フィルム33とがこの順に設けられ、接着テープ20と連結する連結テープ30とを備える。
【0075】
また、接着テープ構造体は、第2の接着テープ20のベースフィルム21の端部と連結テープ30の連結基材31の端部とを接続する第2のベース側接着部材42と、第2の接着テープ20のカバーフィルム23の端部と連結テープ30の剥離フィルム33の端部とを接続する第2のカバー側接着部材52aとを備える。
【0076】
第2のカバー側接着部材52aの厚みは、第2のベース側接着部材42の厚みよりも小さい。第2のカバー側接着部材52aの具体的な厚みとしては、5mm〜20mmであることが好ましい。
【0077】
具体例8として示す接着テープ構造体によれば、第2のカバー側接着部材52aが薄いため、貼付装置のローラで接着テープ構造体が屈曲した際に受ける応力を軽減させることができ、カバーフィルム23が接着フィルム22から剥離してしまうのを抑制することができる。
【0078】
具体例8として示す接着テープ構造体は、前述の連結工程において、第2のベース側接着部材の厚みよりも小さい厚みを有する原反の第2のカバー側接着部材を用いて、原反接着テープのカバーフィルムの端部と原反連結テープの剥離フィルムの端部とを接続することにより得ることができる。
【0079】
なお、具体例8では、接着テープの始端側連結部を示して説明したが、接着テープの終端側連結部も同様に構成してもよい。すなわち、具体例1〜4において、第1のカバー側接着部材51の厚みが、第1のベース側接着部材41の厚みよりも小さいものを用いることができる。これにより、貼付装置のローラで接着テープ構造体が屈曲した際に受ける応力を軽減させることができ、カバーフィルム13が接着フィルム12から剥離してしまうのを抑制することができる。また、具体例8において、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着フィルムの端部の少なくとも一部を除去してもよい。これにより、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着テープの連結部における接着剤のはみ出しの発生を抑制することができる。
【0080】
[具体例9]
図11は、具体例9の接着テープの始端側連結部を模式的に示す断面図である。具体例9として示す接着テープ構造体は、ベースフィルム21と、接着フィルム22と、カバーフィルム23とがこの順に設けられた接着テープ20と、連結基材31と、粘着フィルム32と、剥離フィルム33とがこの順に設けられ、接着テープ10と連結する連結テープ30とを備える。
【0081】
また、接着テープ構造体は、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着テープ20の端部の接着フィルム22とカバーフィルム23との間、及びカバーフィルム剥離方向の終端側の連結テープ30の端部の粘着フィルム32と剥離フィルム33との間に挿入される挿入テープとしての両面接着テープ65を備える。
【0082】
両面接着テープ65は、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着フィルム22の端部とカバーフィルム剥離方向の終端側の粘着フィルム32の端部とを第1の接着面65aで接続し、カバーフィルム剥離方向の始端側のカバーフィルム23の端部とカバーフィルム剥離方向の終端側の剥離フィルム33の端部とを第2の接着面65bで接続する。
【0083】
具体例9として示す接着テープ構造体によれば、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着テープ20の端部の接着フィルム22とカバーフィルム23との間、及びカバーフィルム剥離方向の終端側の連結テープ30の端部の粘着フィルム32と剥離フィルム33との間が、両面接着テープ65により接着しているため、貼付装置のローラで接着テープ構造体が屈曲した際に応力が加わっても、カバーフィルム23が接着フィルム22から剥離するのを抑制することができる。
【0084】
具体例9として示す接着テープ構造体は、前述の連結工程において、原反接着テープの端部の接着フィルムとカバーフィルムとの間、及び原反連結テープの端部の粘着フィルムと剥離フィルムとの間に両面接着テープを挿入して接続することにより得ることができる。
【0085】
[具体例10]
図12は、具体例10の接着テープの始端側連結部を模式的に示す断面図である。具体例10として示す接着テープ構造体は、具体例9と同様、接着テープ20と、連結テープ30とを備える。
【0086】
接着テープ20は、カバーフィルム剥離方向の始端側の端部の接着フィルム22と剥離フィルム23との間に挿入される挿入テープとしての両面接着テープ66を備える。両面接着テープ66は、カバーフィルム剥離方向の始端側の端部の接着フィルム22とカバーフィルム23とを接着する。
【0087】
具体例10として示す接着テープ構造体によれば、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着テープ20の端部の接着フィルム22とカバーフィルム23との間が、両面接着テープ66により接着しているため、貼付装置のローラで接着テープ構造体が屈曲した際に応力が加わっても、カバーフィルム13が接着フィルム12から剥離してしまうのを抑制することができる。
【0088】
具体例10として示す接着テープ構造体は、前述の連結工程において、原反連結テープの端部の粘着フィルムと剥離フィルムとの間に両面接着テープを挿入した後、原反接着テープの間を原反連結テープで連結することにより得ることができる。
【0089】
[具体例11]
図13は、具体例11の接着テープの始端側連結部を模式的に示す断面図である。具体例11として示す接着テープ構造体は、ベースフィルム21と、接着フィルム22と、カバーフィルム23とがこの順に設けられた接着テープ20と、連結基材31と、粘着フィルム32と、剥離フィルム33とがこの順に設けられ、接着テープ20と連結する連結テープ30とを備える。
【0090】
また、接着テープ構造体は、第2の接着テープ20のベースフィルム21の端部と連結テープ30の連結基材31の端部とを接続する第2のベース側接着部材42と、第2の接着テープ20のカバーフィルム23の端部と連結テープ30の剥離フィルム33の端部とを接続する第2のカバー側接着部材52bとを備える。ここで、第2のカバー側接着部材52bの長さは、第2のベース側接着部材42の長さよりも大きい。
【0091】
具体例11として示す接着テープ構造体によれば、第2のカバー側接着部材52bの長さが、第2のベース側接着部材42の長さよりも大きいため、貼付装置のローラで接着テープ構造体が屈曲した際に受ける応力を軽減させることができ、カバーフィルム23が接着フィルム22から剥離してしまうのを抑制することができる。
【0092】
具体例11として示す接着テープ構造体は、前述の連結工程において、第2のベース側接着部材の長さよりも大きい長さを有する原反の第2のカバー側接着部材を用いて、原反接着テープのカバーフィルムの端部と原反連結テープの剥離フィルムの端部とを接続することにより得ることができる。
【0093】
なお、具体例11では、接着テープの始端側連結部を示して説明したが、接着テープの終端側連結部も同様に構成してもよい。すなわち、具体例1〜4において、第1のカバー側接着部材51の厚みが、第1のベース側接着部材41の厚みよりも小さいものを用いることができる。これにより、貼付装置のローラで接着テープ構造体が屈曲した際に受ける応力を軽減させることができ、カバーフィルム13が接着フィルム12から剥離してしまうのを抑制することができる。また、具体例11において、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着フィルムの端部の少なくとも一部を除去してもよい。これにより、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着テープの連結部における接着剤のはみ出しの発生を抑制することができる。
【0094】
[具体例12]
図14は、具体例12の接着テープの始端側連結部を模式的に示す断面図である。具体例12として示す接着テープ構造体は、ベースフィルム21と、接着フィルム22と、カバーフィルム23とがこの順に設けられた接着テープ20と、連結基材31と、粘着フィルム32と、剥離フィルム33とがこの順に設けられ、接着テープ20と連結する連結テープ30とを備える。
【0095】
また、接着テープ構造体は、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着テープ20の端部の接着フィルム22とカバーフィルム23との間、及びカバーフィルム剥離方向の終端側の連結テープ30の端部の粘着フィルム32と剥離フィルム33との間に挿入される挿入テープとしての片面接着テープ67を備える。
【0096】
片面接着テープ67は、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着フィルム22の端部とカバーフィルム剥離方向の終端側の粘着フィルム32の端部とを接着面67aで接続する。また、接着面67aの反対面は、剥離処理されていることが好ましい。
【0097】
具体例12として示す接着テープ構造体によれば、片面接着テープ67とカバーフィルム23との間の剥離が容易となるため、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着テープ20の端部において、接着フィルム22の接着剤のはみ出しによるブロッキングを抑制することができる。
【0098】
具体例12として示す接着テープ構造体は、前述の連結工程において、原反接着テープの端部の接着フィルムとカバーフィルムとの間、及び原反連結テープの端部の粘着フィルムと剥離フィルムとの間に片面接着テープを挿入して接続することにより得ることができる。
【0099】
[具体例13]
図15は、具体例13の接着テープの始端側連結部を模式的に示す断面図である。具体例12として示す接着テープ構造体は、具体例12と同様、接着テープ20と、連結テープ30とを備える。
【0100】
また、接着テープ構造体は、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着テープ20の端部の接着フィルム22とカバーフィルム23との間、及びカバーフィルム剥離方向の終端側の連結テープ30の端部の粘着フィルム32と剥離フィルム33との間に挿入される挿入テープとしての片面接着テープ68を備える。
【0101】
片面接着テープ68は、カバーフィルム剥離方向の始端側のカバーフィルム23の端部とカバーフィルム剥離方向の終端側の剥離フィルム33の端部とを接着面68aで接続する。また、接着面68aの反対面は、剥離処理されていることが好ましい。
【0102】
具体例13として示す接着テープ構造体によれば、片面接着テープ68と接着フィルム22との間の剥離が容易となるため、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着テープ20の端部において、接着フィルム22の接着剤のはみ出しによるブロッキングを抑制することができる。
【0103】
具体例13として示す接着テープ構造体は、前述の連結工程において、原反接着テープの端部の接着フィルムとカバーフィルムとの間、及び原反連結テープの端部の粘着フィルムと剥離フィルムとの間に片面接着テープを挿入して接続することにより得ることができる。
【0104】
[具体例14]
図16は、具体例14の接着テープの始端側連結部を模式的に示す断面図である。具体例14として示す接着テープ構造体は、具体例12と同様、接着テープ20と、連結テープ30とを備える。
【0105】
また、接着テープ構造体は、カバーフィルム剥離方向の始端側の接着テープ20の端部の接着フィルム22とカバーフィルム23との間、及びカバーフィルム剥離方向の終端側の連結テープ30の端部の粘着フィルム32と剥離フィルム33との間に挿入され、両面剥離処理されてなる両面剥離テープ69を備える。
【0106】
具体例14として示す接着テープ構造体によれば、両面剥離テープ69と接着フィルム22との間、及び両面剥離テープ69とカバーフィルム23との間の剥離が容易となるため、カバーフィルム剥離方向の終端側の接着テープ20の端部において、接着フィルム22の接着剤のはみ出しによるブロッキングを抑制することができる。
【0107】
具体例14として示す接着テープ構造体は、前述の連結工程において、原反接着テープの端部の接着フィルムとカバーフィルムとの間、及び原反連結テープの端部の粘着フィルムと剥離フィルムとの間に両面剥離テープを挿入して接続することにより得ることができる。