特許第6697053号(P6697053)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6697053-不規則な摩耗を抑制したタイヤ 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6697053
(24)【登録日】2020年4月27日
(45)【発行日】2020年5月20日
(54)【発明の名称】不規則な摩耗を抑制したタイヤ
(51)【国際特許分類】
   B60C 11/13 20060101AFI20200511BHJP
【FI】
   B60C11/13 A
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-211513(P2018-211513)
(22)【出願日】2018年11月9日
(65)【公開番号】特開2019-189198(P2019-189198A)
(43)【公開日】2019年10月31日
【審査請求日】2018年11月9日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0048515
(32)【優先日】2018年4月26日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514040088
【氏名又は名称】ハンコック タイヤ アンド テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HANKOOK TIRE & TECHNOLOGY CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、ヘ イン
(72)【発明者】
【氏名】チョン、ユン チャン
(72)【発明者】
【氏名】クク、ハ ウン
【審査官】 鏡 宣宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開平7−17216(JP,A)
【文献】 特開2015−171865(JP,A)
【文献】 特表2003−504268(JP,A)
【文献】 特開平10−86611(JP,A)
【文献】 特開2003−159911(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C 11/00−11/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トレッドにグルーブが形成されたタイヤにおいて、
前記グルーブを形成する両側壁のうちの一つの側壁である第1の側壁と結合し、前記第1の側壁から前記グルーブの方向に向かって突出した形状である補強リブと、
前記グルーブを形成する両側壁のうちのもう一つの側壁である第2の側壁のある部位に形成される溝の形状であるヒドゥン・グルーブと、
前記第2の側壁の他の部位であって、前記ヒドゥン・グルーブの側面に対して前記グルーブの方向に向かって突出した形状である残存トレッド部と、
を備え、
前記ヒドゥン・グルーブは、流体が流動する流路を提供し、
前記補強リブは、前記グルーブの底面から延伸し、前記補強リブの高さは、前記グルーブの深さの80〜90%の割合の長さであり、また、前記補強リブの突出幅は、前記グルーブの幅の30〜70%の割合の長さであり、
前記ヒドゥン・グルーブの高さは、前記補強リブの高さよりも低く、
前記第1の側壁のみに複数の前記補強リブが配列して、前記ヒドゥン・グルーブは略直線状であると共に、前記ヒドゥン・グルーブの側面は、前記補強リブから離隔する方向に傾斜している
ことを特徴とする不規則な摩耗を抑制したタイヤ。
【請求項2】
前記補強リブは、複数形成されて所定の間隔で配列される
請求項1に記載の不規則な摩耗を抑制したタイヤ。
【請求項3】
前記補強リブ同士の間隔は、前記補強リブと前記第1の側壁との接触面において、前記タイヤの円周方向長さに対して80〜100%の割合の長さに形成される
請求項2に記載の不規則な摩耗を抑制したタイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不規則な摩耗を抑制したタイヤに関し、さらに詳しくは、グルーブに補強リブを形成してトレッドの不規則な摩耗を防止し、グルーブに補強リブが形成されるにも拘わらず、補助的なヒドゥン・グルーブ(隠れグルーブ)が形成されてタイヤの吸水と排水の機能を向上させたタイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、重荷重用空気入りタイヤの排水能、制動性能、発熱などの種々の性能を確保するために、車両用の空気入りタイヤのトレッドには、複数のグルーブが設けられており、前記グルーブによって複数のブロックが区切られて形成される。
【0003】
そして、タイヤの重要な性能のうち、濡れた路面における吸水と排水の機能の向上は益々強調されている。なお、前述したような吸水と排水の機能を向上させながらも、タイヤの耐久性を維持または増大させる技術が求められている。
【0004】
特許文献1(発明の名称:重荷重用空気入りラジアルタイヤ)には、中間リブに新たな溝を追加して広幅リブと狭幅リブを形成し、狭幅リブが広幅リブと同様の同じトレッド高さに形成されており、これにより、有効な接地面積を低減させないとともに、トレッドゴムがタイヤの軸方向に動かないように抑制することにより、偏摩耗が抑制されるタイヤが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3539450号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明は、タイヤの不規則な摩耗を防止しながらも、タイヤの吸水と排水の機能を向上させることを目的とする。
【0007】
本発明が解決しようとする技術的課題は、前述の技術的課題に限定されるものではなく、言及していない他の技術的課題は、以下の記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明は、トレッドにグルーブが形成されたタイヤにおいて、前記グルーブを形成する両側壁のうちの一つの側壁である第1の側壁と結合し、前記第1の側壁から前記グルーブの方向に向かって突出した形状である補強リブと、前記グルーブを形成する両側壁のうちのもう一つの側壁である第2の側壁のある部位に形成される溝の形状であるヒドゥン・グルーブと、前記第2の側壁の他の部位であって、前記ヒドゥン・グルーブの側面に対して前記グルーブの方向に向かって突出した形状である残存トレッド部と、を備え、前記ヒドゥン・グルーブは、流体が流動する流路を提供することを特徴とする。
【0009】
本発明の実施形態において、前記補強リブは、前記グルーブの底面に接触するように形成されてもよい。
【0010】
本発明の実施形態において、前記補強リブの高さは、前記グルーブの深さに対して80〜90%の割合の長さに形成されてもよい。
【0011】
本発明の実施形態において、前記ヒドゥン・グルーブの高さは、前記補強リブの高さよりも低くてもよい。
【0012】
本発明の実施形態において、前記補強リブの突出幅は、前記グルーブの幅に対して30〜70%の割合の長さに形成されてもよい。
【0013】
本発明の実施形態において、前記ヒドゥン・グルーブの側面は、前記補強リブから離隔される方向に勾配を有してもよい。
【0014】
本発明の実施形態において、前記補強リブは、複数形成されて所定の間隔で配列されてもよい。
【0015】
本発明の実施形態において、前記補強リブ同士の間隔は、前記補強リブと前記第1の側壁との接触面において、前記タイヤの円周方向の辺の長さに対して80〜100%の割合の長さに形成されてもよい。
【発明の効果】
【0016】
前述したような構成に係る本発明の効果は、タイヤのグルーブに補強リブを形成してトレッドの不規則な摩耗を防止し、グルーブに補強リブが形成されるにも拘わらず、補助的なヒドゥン・グルーブが形成されてタイヤの吸水と排水の機能を向上させることである。
【0017】
本発明の効果は、前記効果に限定されるものではなく、本発明の詳細な説明または特許請求の範囲に記載されている発明の構成から推論可能なあらゆる効果が含まれるものと理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態に係るグルーブと補強リブの斜視図
図2】本発明の一実施形態に係るグルーブと補強リブの断面図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して本発明について説明する。しかしながら、本発明は、様々な異なる形態で実現され得るので、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。また、図面において、本発明を明確に説明するために説明に関係のない部分は省略し、明細書全体を通して類似の部分には類似の符号を付した。
【0020】
明細書全体を通して、ある一部分が他の部分と「連結(接続,接触,結合)」されているという場合、それには「直接連結」されているものだけでなく、その間にさらに他の部材を介して「間接的に連結」されているものも含まれる。また、ある部分がある構成要素を「含む」という場合、それは特に断らない限り他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに備えることを意味するものである。
【0021】
本発明に用いられる用語は、単に特定の実施形態について説明するために用いられるものであり、本発明を限定しようとする意図はない。単数の表現には、文脈からみて明らかに他の意味を有さない限り、複数の言い回しを含む。本発明における「含む」、「有する」などの用語は、明細書に記載されている特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはそれらの組み合わせが存在することを示すものであり、1つまたはそれ以上の他の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはそれらの組み合わせの存在または付加可能性を予め排除するものではない。
【0022】
以下、添付図面を参照して本発明について詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態に係るグルーブ100と補強リブ200の斜視図であり、図2は、本発明の一実施形態に係るグルーブ100と補強リブ200の断面図である。
【0024】
図1及び図2に示すように、トレッド(Tread)10にグルーブ(Groove)100が形成されたタイヤである本発明のタイヤは、グルーブ100を形成する両側壁のうちの一つの側壁である第1の側壁101と結合し、第1の側壁101からグルーブ100の方向に向かって突出した形状である補強リブ200と、グルーブ100を形成する両側壁のうちのもう一つの側壁である第2の側壁102のある部位に形成される溝の形状であるヒドゥン・グルーブ110と、第2の側壁102の他の部位であって、ヒドゥン・グルーブの側面111に対してグルーブ100の方向に向かって突出した形状である残存トレッド部120と、を備え、ヒドゥン・グルーブ110は、グルーブ100とともに流体が流動する流路を提供してもよい。
【0025】
補強リブ200は、第1の側壁101に拘束されるため、ブレーキの制動の際にタイヤに形成される力であるブレーキ力(Braking Force)を吸収することができる。
【0026】
具体的に、ブレーキの制動に際して、タイヤは地面に対して圧力が増加して形状が変化し、これにより、グルーブ100の体積が減少するようにグルーブ100の形状が変化することがある。このような場合、グルーブ100の形状が変化したタイヤが地面に対して滑りを行い、トレッド10に対する不規則な摩耗が形成されることがある。
【0027】
そこで、グルーブ100に補強リブ200を形成することにより、グルーブ100の形状の変化を減らすことができ、その結果、トレッド10に対する不規則な摩耗を防止することができる。なお、摩耗の初期には、補強リブ200によってトレッド10の全体の剛性が向上する。
【0028】
補強リブ200は、タイヤ付き車両の走行に際してタイヤに形成される力である駆動力(Driving Force)を分散させてトレッド10の均一な摩耗を導くことができる。
【0029】
具体的に、車両の走行に際して、車両の走行方向の切り換えまたは加速や減速により、トレッド10は様々な方向から力を伝達されることがあり、このような場合、グルーブ100の形状もまた種々に変化する結果、トレッド10に不規則な摩耗が形成されることがある。そこで、グルーブ100に補強リブ200を形成することにより、グルーブ100の形状の変化を減らすとともに、グルーブ100を形成する第1の側壁101に補強リブ200が形成されて、補強リブ200がグルーブ100を形成する第2の側壁102に接触することでトレッド10のある部位に集中する力を分散させ、トレッド10の均一な摩耗を導くことができる。
【0030】
但し、前述したように、グルーブ100に補強リブ200を形成する場合、グルーブ100の体積が減少し、流路を提供するグルーブ100の形状が複雑になって、グルーブ100において行われる吸水能と排水能が低下することが懸念される。
【0031】
これを防止すべく、本発明のタイヤは、グルーブ100にヒドゥン・グルーブ110を形成し、これにより、グルーブ100の吸水容量が増大されて、補強リブ200の効果を維持しながらも、グルーブ100の吸水能と排水能を向上させることができる。
【0032】
本発明のタイヤに対する摩耗が進んで、摩耗率が30〜50%である場合、ヒドゥン・グルーブ110が外部に露出されることがあり、ヒドゥン・グルーブ110もまたグルーブ100に含まれてグルーブ100の機能を果たし、グルーブ100の吸水容量が増大された状態で補強リブ200の効果も維持されるので、トレッド10の不規則な摩耗が抑制される。
【0033】
グルーブ100を形成する両側壁は、ブロックによって形成されてもよい。具体的に、第1の側壁101は、一つのブロックの側部位であり、第2の側壁102は、もう一つのブロックの側部位であってもよい。
【0034】
図1に示すように、タイヤの外周面の方向から眺めた、すなわち、補強リブの外側面220の方向から眺めた補強リブ200の断面は、平行な二本の直線のそれぞれの両側が曲線でつながれる形状であってもよい。そして、平行な二本の直線のうち第1の側壁101と接する一本の直線が、もう一本の直線よりも長い長さに形成されてもよい。これにより、補強リブ200の両側に曲面部210が形成されてもよい。
【0035】
これにより、たとえグルーブ100に補強リブ200が形成されてグルーブ100に形成された流路の形状にうねりがあるとしても、グルーブ100を通過する流体に対する抵抗が極力抑えられる。グルーブ100に沿って流動する流体は、補強リブ200の曲面部210による抵抗を受けることになるが、曲面部210が曲面の形状を呈することにより、流体に働く曲面部210の抵抗を極力抑えることができる。
【0036】
補強リブ200は、グルーブ100の底面に接触するように形成されてもよい。そこで、補強リブの高さ(B)は、グルーブの深さ(A)に対して80〜90%の割合の長さに形成されてもよい。そして、補強リブの突出幅(C)は、グルーブの幅(D)に比べて30〜70%の割合の長さに形成されてもよい。
【0037】
補強リブ200は、基本的に、グルーブ100の内部に小石などの異物が挟まれないようにして、本発明のタイヤの元の寿命を保証することができる。前述したような割合で補強リブ200が形成されることにより、小石などの異物がグルーブ100に挟まれないように遮断することができる。
【0038】
そして、補強リブ200がグルーブ100の底面に接触することで、クラックが集中的に発生するグルーブ100の底面のクラックの発生、あるいは、グルーブ100の底面とグルーブ100の各側壁とが接する部位のクラックの発生を未然に防止することができる。
【0039】
また、前述したような割合で補強リブ200が形成されることにより、補強リブ200とトレッド10に形成されたブロックとの間の相対的な動きが生じる場合、有効な相互拘束が生じ得る。そこで、それぞれのブロックによって第1の側壁101または第2の側壁102が形成され得ることはいうまでもない。
【0040】
ヒドゥン・グルーブの高さ(E)は、補強リブの高さ(B)よりも低くても良い。そこで、ヒドゥン・グルーブの高さ(E)は、図2に示すように、残存トレッド部120の下端の終点からグルーブ100の底面までの垂直長さであってもよい。そして、補強リブの高さBは、外部に露出された補強リブの外側面220からグルーブ100の底面までの長さであってもよい。
【0041】
これにより、残存トレッド部120の下端の高さが補強リブの外側面220の高さよりも低く形成され、グルーブ100の体積が減少するようにグルーブ100の形状が変化する場合、残存トレッド部120の下端が補強リブ200と接触することになり、これにより、グルーブ100の形状の変化の進行が抑えられてトレッド10の不規則な摩耗の防止が図れる。
【0042】
補強リブ200は、複数形成されて所定の間隔で配列されてもよい。そこで、補強リブ200同士の間隔は、補強リブ200と第1の側壁101の接触面において、タイヤの円周方向の辺の長さに対して80〜100%の割合の長さに形成されてもよい。
【0043】
補強リブ200は、タイヤの円周方向に前述の間隔を隔てて形成されてもよい。濡れた路面を走行したり、雨天時に走行したりする場合、グルーブ100及び補強リブ200の間に形成された空き空間を介して濡れた路面の水または雨水が効率よく排水可能になる。
【0044】
図2に示すように、ヒドゥン・グルーブの側面111は、補強リブ200から離隔される方向に勾配を有してもよい。これにより、ヒドゥン・グルーブの側面111とグルーブ100の底面との間に形成される挟角は、鈍角に形成されてもよい。
【0045】
ヒドゥン・グルーブの側面111とグルーブ100の底面との挟角が鈍角に形成される場合、たとえヒドゥン・グルーブの側面111とグルーブ100の底面とが出会う部位に繰り返し外部力が働くとしても、クラックによる損傷を防止することができる。なお、ヒドゥン・グルーブ110の体積が増加し、グルーブ100及びヒドゥン・グルーブ110の吸水能と排水能を向上させることができる。
【0046】
本発明の実施形態においては、ヒドゥン・グルーブの側面111とグルーブ100の底面との挟角が鈍角に形成されると説明しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、タイヤのデザインに応じて、ヒドゥン・グルーブの側面111とグルーブ100の底面との挟角が垂直角もしくは鋭角に形成されてもよい。
【0047】
下記の表1は、他の設計寸法は固定し、グルーブの幅(D)に対する補強リブの突出幅(C)の割合(30%〜70%)に伴うグルーブ100の体積の変化を示すものである。そこで、適用前は、ヒドゥン・グルーブ110を適用する前に関するものであって、100%に設定し、適用後は、ヒドゥン・グルーブ110を適用した後に関するものであって、適用前の100%に比べて増加したグルーブ100の体積比であってもよい。
【0048】
具体的に、グルーブの幅(D)に対して補強リブの突出幅(C)の割合が70%である場合、ヒドゥン・グルーブ110を適用する前よりも適用した後にグルーブ100の体積が73%増加することを示す。その他の表1の残りの数値もまた同様に解析可能である。
【0049】
【表1】
前記の表1の解析から明らかなように、たとえグルーブ100を形成する第1の側壁101に補強リブ200が設けられるとしても、グルーブ100の吸水能と排水能の低下を防止できる、ヒドゥン・グルーブ110によるグルーブ100の体積の増加が図れることを確認することができる。
【0050】
前述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更することなく、他の具体的な形態に容易に変形できる。よって、前述の実施形態はあくまで例示的なものであり、限定的なものでない。例えば、単一型で説明された各構成要素を分散して実施してもよく、同様に分散したものと説明された構成要素を結合された形態に実施してもよい。
【0051】
本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、並びにその均等概念から導かれるあらゆる変更または変形された形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0052】
10:トレッド
100:グルーブ
101:第1の側壁
102:第2の側壁
110:ヒドゥン・グルーブ
111:ヒドゥン・グルーブの側面
120:残存トレッド部
200:補強リブ
210:曲面部
220:補強リブの外側面

図1
図2