【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、データの送受信を行う信号処理回路と、前記信号処理回路に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記信号処理回路に流れる電流を測定する電流測定部と、前記情報処理装置を認証するための所定の電力消費動作を、通常動作に付加して前記情報処理装置に実行させる制御部と、前記情報処理装置が電力消費動作を実行している期間に前記電流測定部によって測定された実測電流値と、正規品又は非正規品が電力消費動作を実行した場合の電流値である既知の基準電流値とに基づいて、前記情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する判定部と、を備えることを特徴とするものである。
【0008】
第1の態様に係る情報処理装置によれば、制御部は、情報処理装置を認証するための所定の電力消費動作を、通常動作に付加して情報処理装置に実行させる。また、判定部は、情報処理装置が電力消費動作を実行している期間に電流測定部によって測定された実測電流値と、正規品(又は非正規品)が電力消費動作を実行した場合の電流値である既知の基準電流値とに基づいて、情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。従って、非正規品が電力消費動作を実行できない場合には、実測電流値は基準電流値に一致しないため、判定部によって情報処理装置の真贋判定を容易に実行することができる。また、正規品の全てのファンクションを完全にコピーした非正規品であったとしても、デバイス構造や製造プロセスの相違等に起因して正規品と非正規品とでは消費電力特性が相違するため、非正規品(又は正規品)の実測電流値は正規品(又は非正規品)の基準電流値に一致しない。従って、判定部によって情報処理装置の真贋判定を容易かつ高精度に実行することができる。しかも、情報処理装置を認証するための電力消費動作は、情報処理装置の通常動作そのものではなく、通常動作に付加される独立的な動作であるため、消費電流値及びその変化態様等が顕著となる恣意的な電力消費動作を情報処理装置に実行させることができる。その結果、判定部による真贋判定の精度をさらに向上することが可能となる。
【0009】
本発明の第2の態様に係る情報処理装置は、第1の態様に係る情報処理装置において特に、前記制御部は、通常動作において前記情報処理装置が動作を休止している休止期間中に、前記情報処理装置に電力消費動作を実行させることを特徴とするものである。
【0010】
第2の態様に係る情報処理装置によれば、制御部は、通常動作において情報処理装置が動作を休止している休止期間中に、情報処理装置に電力消費動作を実行させる。休止期間中は通常動作に伴う消費電流値及びその変化量が小さいため、休止期間中に電力消費動作を実行することにより、電力消費動作に伴う情報処理装置の消費電流値及びその変化態様を顕在化することができる。その結果、判定部における実測電流値の解析を容易化することが可能となる。
【0011】
本発明の第3の態様に係る情報処理装置は、第1の態様に係る情報処理装置において特に、前記情報処理装置には付属装置が接続され、前記制御部は、通常動作において前記情報処理装置から前記付属装置へのコマンド送信が完了してから、前記付属装置から前記情報処理装置への応答が開始されるまでの待ち時間中に、前記情報処理装置に電力消費動作を実行させることを特徴とするものである。
【0012】
第3の態様に係る情報処理装置によれば、制御部は、通常動作において情報処理装置から付属装置へのコマンド送信が完了してから、付属装置から情報処理装置への応答が開始されるまでの待ち時間中に、情報処理装置に電力消費動作を実行させる。従って、待ち時間を有効に活用することによって、通常動作の実行期間とは別に電力消費動作の実行期間を確保する必要がないため、電力消費動作に伴って通常動作に遅延が発生する事態を回避することが可能となる。
【0013】
本発明の第4の態様に係る情報処理装置は、第1〜第3のいずれか一つの態様に係る情報処理装置において特に、前記信号処理回路は、通常動作に寄与するデータ処理回路を有し、前記制御部は、前記データ処理回路に電力消費動作を実行させることを特徴とするものである。
【0014】
第4の態様に係る情報処理装置によれば、制御部は、情報処理装置の通常動作に寄与するデータ処理回路に、電力消費動作を実行させる。従って、電力消費動作を実行させるための専用の付加回路を実装する必要がないため、情報処理装置において回路規模の増大を回避することが可能となる。
【0015】
本発明の第5の態様に係る情報処理装置は、第4の態様に係る情報処理装置において特に、前記データ処理回路は、M個(Mは複数)のロジック回路を有し、前記制御部は、前記M個のロジック回路の各々に電力消費動作を実行させ、前記判定部は、前記M個のロジック回路の各々に関して、実測電流値と基準電流値とを比較し、M回の比較処理の全てにおいて実測電流値が基準電流値に一致していると判定されたか否かによって、前記情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0016】
第5の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、M個のロジック回路の各々に関して、実測電流値と基準電流値とを比較し、M回の比較処理の全てにおいて実測電流値が基準電流値に一致していると判定されたか否かによって、情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。従って、非正規品の実測電流値が、M個のロジック回路の一部において正規品の実測電流値と異なる場合であっても、そのような非正規品を判定部によって高精度に排除することが可能となる。
【0017】
本発明の第6の態様に係る情報処理装置は、第4の態様に係る情報処理装置において特に、前記データ処理回路は、M個(Mは複数)のロジック回路を有し、前記制御部は、前記M個のロジック回路の各々に電力消費動作を実行させ、前記判定部は、前記M個のロジック回路の各々に関して、実測電流値と基準電流値とを比較し、M回の比較処理のうち、実測電流値が基準電流値に一致していると判定された割合が第1のしきい値以上であるか否かによって、前記情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0018】
第6の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、M個のロジック回路の各々に関して、実測電流値と基準電流値とを比較し、M回の比較処理のうち、実測電流値が基準電流値に一致していると判定された割合が第1のしきい値以上であるか否かによって、情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。従って、M個のロジック回路の一部において突発的なノイズ等に起因して正規品の実測電流値が瞬間的に増減した場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避することが可能となる。
【0019】
本発明の第7の態様に係る情報処理装置は、第1〜第3のいずれか一つの態様に係る情報処理装置において特に、前記信号処理回路は、通常動作に寄与しない付加回路を有し、前記制御部は、前記付加回路に電力消費動作を実行させることを特徴とするものである。
【0020】
第7の態様に係る情報処理装置によれば、信号処理回路は通常動作に寄与しない付加回路を有し、制御部は付加回路に電力消費動作を実行させる。従って、消費電流値及びその変化態様等が顕著となる恣意的な電力消費動作を付加回路に実行させることができるため、判定部による真贋判定の精度を向上することが可能となる。
【0021】
本発明の第8の態様に係る情報処理装置は、第1〜第7のいずれか一つの態様に係る情報処理装置において特に、前記判定部は、前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するパターン作成部と、前記パターン作成部によって作成された実測電流値パターンと、基準電流値が時系列順に配列された既知の基準電流値パターンとを比較するパターン比較部と、を有し、前記パターン比較部による比較結果に基づいて、前記情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0022】
第8の態様に係る情報処理装置によれば、パターン比較部は、パターン作成部によって作成された実測電流値パターンと、基準電流値が時系列順に配列された既知の基準電流値パターンとを比較し、判定部は、パターン比較部による比較結果に基づいて、情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第9の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとを比較するため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、情報処理装置の真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0023】
本発明の第9の態様に係る情報処理装置は、第8の態様に係る情報処理装置において特に、前記パターン比較部は、実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値と、基準電流値パターンを構成する複数の基準電流値とをそれぞれ比較し、前記判定部は、全ての実測電流値が、対応する基準電流値と一致しているか否かによって、前記情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0024】
第9の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、全ての実測電流値が、対応する基準電流値と一致しているか否かによって、情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。従って、非正規品(又は正規品)の実測電流値パターンの一部のみが正規品(又は非正規品)の基準電流値パターンと異なる場合であっても、情報処理装置の真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0025】
本発明の第10の態様に係る情報処理装置は、第8の態様に係る情報処理装置において特に、前記パターン比較部は、実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値と、基準電流値パターンを構成する複数の基準電流値とをそれぞれ比較し、前記判定部は、全ての実測電流値のうち、対応する基準電流値と一致する実測電流値の割合が第2のしきい値以上であるか否かによって、前記情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0026】
第10の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、全ての実測電流値のうち、対応する基準電流値と一致する実測電流値の割合が第2のしきい値以上であるか否かによって、情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。従って、突発的なノイズ等に起因して正規品(又は非正規品)の実測電流値が瞬間的に増減した場合であっても、正規品(又は非正規品)が誤って非正規品(又は正規品)と判定される事態を回避することが可能となる。
【0027】
本発明の第11の態様に係る情報処理装置は、第8〜第10のいずれか一つの態様に係る情報処理装置において特に、前記判定部は、前記パターン作成部によるパターン作成処理、及び、前記パターン比較部によるパターン比較処理をN回(Nは複数)実行し、前記パターン比較部によるN回の比較処理のうち、実測電流値パターンが基準電流値パターンに一致していると判定された割合が第3のしきい値以上であるか否かによって、前記情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0028】
第11の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、パターン作成部によるパターン作成処理、及び、パターン比較部によるパターン比較処理を複数N回実行し、パターン比較部によるN回の比較処理のうち、実測電流値パターンが基準電流値パターンに一致していると判定された割合が第3のしきい値以上であるか否かによって、情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。このように、パターン作成部及びパターン比較部による一連の処理を複数N回繰り返して実行し、パターン比較部によるN回の比較結果に基づいて情報処理装置の真贋判定を行うことにより、判定精度を向上することが可能となる。
【0029】
本発明の第12の態様に係る情報処理装置は、第1〜第7のいずれか一つの態様に係る情報処理装置において特に、前記判定部は、前記電流測定部によって測定された実測電流値の変化周期を算出する周期演算部と、前記周期演算部によって算出された実測電流値の変化周期と、基準電流値に関する既知の変化周期とを比較する周期比較部と、を有し、前記周期比較部による比較結果に基づいて、前記情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0030】
第12の態様に係る情報処理装置によれば、周期演算部は、電流測定部によって測定された実測電流値の変化周期を算出し、周期比較部は、周期演算部によって算出された実測電流値の変化周期と、基準電流値に関する既知の変化周期とを比較する。そして、判定部は、周期比較部による比較結果に基づいて、情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。正規品と非正規品とではデバイス構造や製造プロセスが異なるため、電力消費動作に伴う実測電流値の変化周期が正規品と非正規品とで異なる場合が多い。従って、実測電流値の周期変化と基準電流値の周期変化とを比較することにより、情報処理装置の真贋判定を簡易に実行することが可能となる。
【0031】
本発明の第13の態様に係る情報処理装置は、第12の態様に係る情報処理装置において特に、前記判定部は、前記周期演算部による周期演算処理、及び、前記周期比較部による周期比較処理をN回(Nは複数)実行し、前記周期比較部によるN回の比較処理のうち、実測電流値の変化周期が基準電流値の変化周期に一致していると判定された割合が第4のしきい値以上であるか否かによって、前記情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0032】
第13の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、周期演算部による周期演算処理、及び、周期比較部による周期比較処理を複数N回実行し、周期比較部によるN回の比較処理のうち、実測電流値の変化周期が基準電流値の変化周期に一致していると判定された割合が第4のしきい値以上であるか否かによって、情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。このように、周期演算部及び周期比較部による一連の処理を複数N回繰り返して実行し、周期比較部によるN回の比較結果に基づいて情報処理装置の真贋判定を行うことにより、判定精度を向上することが可能となる。
【0033】
本発明の第14の態様に係る情報処理装置は、第1〜第7のいずれか一つの態様に係る情報処理装置において特に、前記判定部は、前記情報処理装置が電力消費動作の実行を開始した前後で、前記電流測定部によって測定された実測電流値に第5のしきい値以上の変化があるか否かによって、前記情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0034】
第14の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、情報処理装置が電力消費動作の実行を開始した前後で、電流測定部によって測定された実測電流値に第5のしきい値以上の変化があるか否かによって、情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。従って、非正規品が電力消費動作を実行できない場合には、実測電流値には通常動作に伴う電流値変化以上の変化は生じないため、実測電流値に第5のしきい値以上の変化があるか否かを判定することによって、情報処理装置の真贋判定を簡易に実行することが可能となる。
【0035】
本発明の第15の態様に係る情報処理装置は、第1〜第14のいずれか一つの態様に係る情報処理装置において特に、前記情報処理装置は、記憶回路を有し、基準電流値は、前記記憶回路に記憶されており、前記判定部は、前記記憶回路から基準電流値を読み出すことを特徴とするものである。
【0036】
第15の態様に係る情報処理装置によれば、基準電流値は情報処理装置の記憶回路に記憶されている。情報処理装置の基準電流値は、デバイス構造や製造プロセス等に依存するため、デバイス毎に異なる。従って、ある情報処理装置に関して求めた基準電流値を、その情報処理装置の記憶回路に記憶しておくことにより、デバイス毎に異なる基準電流値を簡易に管理することが可能となる。
【0037】
本発明の第16の態様に係る付属装置は、情報処理装置に接続される付属装置であって、前記情報処理装置との間でデータの送受信を行う制御回路と、前記制御回路に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記制御回路に流れる電流を測定する電流測定部と、前記付属装置を認証するための所定の電力消費動作を、通常動作に付加して前記付属装置に実行させる制御部と、前記付属装置が電力消費動作を実行している期間に前記電流測定部によって測定された実測電流値と、正規品又は非正規品が電力消費動作を実行した場合の電流値である既知の基準電流値とに基づいて、前記付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する判定部と、を備えることを特徴とするものである。
【0038】
第16の態様に係る付属装置によれば、制御部は、付属装置を認証するための所定の電力消費動作を、通常動作に付加して付属装置に実行させる。また、判定部は、付属装置が電力消費動作を実行している期間に電流測定部によって測定された実測電流値と、正規品(又は非正規品)が電力消費動作を実行した場合の電流値である既知の基準電流値とに基づいて、付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。従って、非正規品が電力消費動作を実行できない場合には、実測電流値は基準電流値に一致しないため、判定部によって付属装置の真贋判定を容易に実行することができる。また、正規品の全てのファンクションを完全にコピーした非正規品であったとしても、デバイス構造や製造プロセスの相違等に起因して正規品と非正規品とでは消費電力特性が相違するため、非正規品(又は正規品)の実測電流値は正規品(又は非正規品)の基準電流値に一致しない。従って、判定部によって付属装置の真贋判定を容易かつ高精度に実行することができる。しかも、付属装置を認証するための電力消費動作は、付属装置の通常動作そのものではなく、通常動作に付加される独立的な動作であるため、消費電流値及びその変化態様等が顕著となる恣意的な電力消費動作を付属装置に実行させることができる。その結果、判定部による真贋判定の精度をさらに向上することが可能となる。
【0039】
本発明の第17の態様に係る付属装置は、第16の態様に係る付属装置において特に、前記制御部は、通常動作において前記付属装置が動作を休止している休止期間中に、前記付属装置に電力消費動作を実行させることを特徴とするものである。
【0040】
第17の態様に係る付属装置によれば、制御部は、通常動作において付属装置が動作を休止している休止期間中に、付属装置に電力消費動作を実行させる。休止期間中は通常動作に伴う消費電流値及びその変化量が小さいため、休止期間中に電力消費動作を実行することにより、電力消費動作に伴う付属装置の消費電流値及びその変化態様を顕在化することができる。その結果、判定部における実測電流値の解析を容易化することが可能となる。
【0041】
本発明の第18の態様に係る付属装置は、第16の態様に係る付属装置において特に、前記制御部は、通常動作において前記情報処理装置から前記付属装置へのコマンド送信が完了してから、前記付属装置から前記情報処理装置への応答が開始されるまでの待ち時間中に、前記付属装置に電力消費動作を実行させることを特徴とするものである。
【0042】
第18の態様に係る付属装置によれば、制御部は、通常動作において情報処理装置から付属装置へのコマンド送信が完了してから、付属装置から情報処理装置への応答が開始されるまでの待ち時間中に、付属装置に電力消費動作を実行させる。従って、待ち時間を有効に活用することによって、通常動作の実行期間とは別に電力消費動作の実行期間を確保する必要がないため、電力消費動作に伴って通常動作に遅延が発生する事態を回避することが可能となる。
【0043】
本発明の第19の態様に係る付属装置は、第16〜第18のいずれか一つの態様に係る付属装置において特に、前記制御回路は、通常動作に寄与するデータ処理回路を有し、前記制御部は、前記データ処理回路に電力消費動作を実行させることを特徴とするものである。
【0044】
第19の態様に係る付属装置によれば、制御部は、付属装置の通常動作に寄与するデータ処理回路に、電力消費動作を実行させる。従って、電力消費動作を実行させるための専用の付加回路を実装する必要がないため、付属装置において回路規模の増大を回避することが可能となる。
【0045】
本発明の第20の態様に係る付属装置は、第19の態様に係る付属装置において特に、前記データ処理回路は、M個(Mは複数)のロジック回路を有し、前記制御部は、前記M個のロジック回路の各々に電力消費動作を実行させ、前記判定部は、前記M個のロジック回路の各々に関して、実測電流値と基準電流値とを比較し、M回の比較処理の全てにおいて実測電流値が基準電流値に一致していると判定されたか否かによって、前記付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0046】
第20の態様に係る付属装置によれば、判定部は、M個のロジック回路の各々に関して、実測電流値と基準電流値とを比較し、M回の比較処理の全てにおいて実測電流値が基準電流値に一致していると判定されたか否かによって、付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。従って、非正規品の実測電流値が、M個のロジック回路の一部において正規品の実測電流値と異なる場合であっても、そのような非正規品を判定部によって高精度に排除することが可能となる。
【0047】
本発明の第21の態様に係る付属装置は、第19の態様に係る付属装置において特に、前記データ処理回路は、M個(Mは複数)のロジック回路を有し、前記制御部は、前記M個のロジック回路の各々に電力消費動作を実行させ、前記判定部は、前記M個のロジック回路の各々に関して、実測電流値と基準電流値とを比較し、M回の比較処理のうち、実測電流値が基準電流値に一致していると判定された割合が第1のしきい値以上であるか否かによって、前記付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0048】
第21の態様に係る付属装置によれば、判定部は、M個のロジック回路の各々に関して、実測電流値と基準電流値とを比較し、M回の比較処理のうち、実測電流値が基準電流値に一致していると判定された割合が第1のしきい値以上であるか否かによって、付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。従って、M個のロジック回路の一部において突発的なノイズ等に起因して正規品の実測電流値が瞬間的に増減した場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避することが可能となる。
【0049】
本発明の第22の態様に係る付属装置は、第16〜第18のいずれか一つの態様に係る付属装置において特に、前記付属装置は、通常動作に寄与する記憶回路を有し、前記制御部は、前記記憶回路に電力消費動作を実行させることを特徴とするものである。
【0050】
第22の態様に係る付属装置によれば、制御部は、記憶回路に電力消費動作を実行させる。従って、電力消費動作を実行させるための専用の付加回路を実装する必要がないため、付属装置において回路規模の増大を回避することが可能となる。
【0051】
本発明の第23の態様に係る付属装置は、第16〜第18のいずれか一つの態様に係る付属装置において特に、前記付属装置は、通常動作に寄与しない付加回路を有し、前記制御部は、前記付加回路に電力消費動作を実行させることを特徴とするものである。
【0052】
第23の態様に係る付属装置によれば、信号処理回路は通常動作に寄与しない付加回路を有し、制御部は付加回路に電力消費動作を実行させる。従って、消費電流値及びその変化態様等が顕著となる恣意的な電力消費動作を付加回路に実行させることができるため、判定部による真贋判定の精度を向上することが可能となる。
【0053】
本発明の第24の態様に係る付属装置は、第16〜第23のいずれか一つの態様に係る付属装置において特に、前記判定部は、前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するパターン作成部と、前記パターン作成部によって作成された実測電流値パターンと、基準電流値が時系列順に配列された既知の基準電流値パターンとを比較するパターン比較部と、を有し、前記パターン比較部による比較結果に基づいて、前記付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0054】
第24の態様に係る付属装置によれば、パターン比較部は、パターン作成部によって作成された実測電流値パターンと、基準電流値が時系列順に配列された既知の基準電流値パターンとを比較し、判定部は、パターン比較部による比較結果に基づいて、付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第24の態様に係る付属装置によれば、判定部は、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとを比較するため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、付属装置の真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0055】
本発明の第25の態様に係る付属装置は、第24の態様に係る付属装置において特に、前記パターン比較部は、実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値と、基準電流値パターンを構成する複数の基準電流値とをそれぞれ比較し、前記判定部は、全ての実測電流値が、対応する基準電流値と一致しているか否かによって、前記付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0056】
第25の態様に係る付属装置によれば、判定部は、全ての実測電流値が、対応する基準電流値と一致しているか否かによって、付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。従って、非正規品(又は正規品)の実測電流値パターンの一部のみが正規品(又は非正規品)の基準電流値パターンと異なる場合であっても、付属装置の真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0057】
本発明の第26の態様に係る付属装置は、第24の態様に係る付属装置において特に、前記パターン比較部は、実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値と、基準電流値パターンを構成する複数の基準電流値とをそれぞれ比較し、前記判定部は、全ての実測電流値のうち、対応する基準電流値と一致する実測電流値の割合が第2のしきい値以上であるか否かによって、前記付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0058】
第26の態様に係る付属装置によれば、判定部は、全ての実測電流値のうち、対応する基準電流値と一致する実測電流値の割合が第2のしきい値以上であるか否かによって、付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。従って、突発的なノイズ等に起因して正規品(又は非正規品)の実測電流値が瞬間的に増減した場合であっても、正規品(又は非正規品)が誤って非正規品(又は正規品)と判定される事態を回避することが可能となる。
【0059】
本発明の第27の態様に係る付属装置は、第24〜第26のいずれか一つの態様に係る付属装置において特に、前記判定部は、前記パターン作成部によるパターン作成処理、及び、前記パターン比較部によるパターン比較処理をN回(Nは複数)実行し、前記パターン比較部によるN回の比較処理のうち、実測電流値パターンが基準電流値パターンに一致していると判定された割合が第3のしきい値以上であるか否かによって、前記付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0060】
第27の態様に係る付属装置によれば、判定部は、パターン作成部によるパターン作成処理、及び、パターン比較部によるパターン比較処理を複数N回実行し、パターン比較部によるN回の比較処理のうち、実測電流値パターンが基準電流値パターンに一致していると判定された割合が第3のしきい値以上であるか否かによって、付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。このように、パターン作成部及びパターン比較部による一連の処理を複数N回繰り返して実行し、パターン比較部によるN回の比較結果に基づいて付属装置の真贋判定を行うことにより、判定精度を向上することが可能となる。
【0061】
本発明の第28の態様に係る付属装置は、第16〜第23のいずれか一つの態様に係る付属装置において特に、前記判定部は、前記電流測定部によって測定された実測電流値の変化周期を算出する周期演算部と、前記周期演算部によって算出された実測電流値の変化周期と、基準電流値に関する既知の変化周期とを比較する周期比較部と、を有し、前記周期比較部による比較結果に基づいて、前記付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0062】
第28の態様に係る付属装置によれば、周期演算部は、電流測定部によって測定された実測電流値の変化周期を算出し、周期比較部は、周期演算部によって算出された実測電流値の変化周期と、基準電流値に関する既知の変化周期とを比較する。そして、判定部は、周期比較部による比較結果に基づいて、付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。正規品と非正規品とではデバイス構造や製造プロセスが異なるため、電力消費動作に伴う実測電流値の変化周期が正規品と非正規品とで異なる場合が多い。従って、実測電流値の周期変化と基準電流値の周期変化とを比較することにより、付属装置の真贋判定を簡易に実行することが可能となる。
【0063】
本発明の第29の態様に係る付属装置は、第28の態様に係る付属装置において特に、前記判定部は、前記周期演算部による周期演算処理、及び、前記周期比較部による周期比較処理をN回(Nは複数)実行し、前記周期比較部によるN回の比較処理のうち、実測電流値の変化周期が基準電流値の変化周期に一致していると判定された割合が第4のしきい値以上であるか否かによって、前記付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0064】
第29の態様に係る付属装置によれば、判定部は、周期演算部による周期演算処理、及び、周期比較部による周期比較処理を複数N回実行し、周期比較部によるN回の比較処理のうち、実測電流値の変化周期が基準電流値の変化周期に一致していると判定された割合が第4のしきい値以上であるか否かによって、付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。このように、周期演算部及び周期比較部による一連の処理を複数N回繰り返して実行し、周期比較部によるN回の比較結果に基づいて付属装置の真贋判定を行うことにより、判定精度を向上することが可能となる。
【0065】
本発明の第30の態様に係る付属装置は、第16〜第23のいずれか一つの態様に係る付属装置において特に、前記判定部は、前記付属装置が電力消費動作の実行を開始した前後で、前記電流測定部によって測定された実測電流値に第5のしきい値以上の変化があるか否かによって、前記付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0066】
第30の態様に係る付属装置によれば、判定部は、付属装置が電力消費動作の実行を開始した前後で、電流測定部によって測定された実測電流値に第5のしきい値以上の変化があるか否かによって、付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。従って、非正規品が電力消費動作を実行できない場合には、実測電流値には通常動作に伴う電流値変化以上の変化は生じないため、実測電流値に第5のしきい値以上の変化があるか否かを判定することによって、付属装置の真贋判定を簡易に実行することが可能となる。
【0067】
本発明の第31の態様に係る付属装置は、第16〜第30のいずれか一つの態様に係る付属装置において特に、前記付属装置は、記憶回路を有し、基準電流値は、前記記憶回路に記憶されており、前記判定部は、前記記憶回路から基準電流値を読み出すことを特徴とするものである。
【0068】
第31の態様に係る付属装置によれば、基準電流値は付属装置の記憶回路に記憶されている。付属装置の基準電流値は、デバイス構造や製造プロセス等に依存するため、デバイス毎に異なる。従って、ある付属装置に関して求めた基準電流値を、その付属装置の記憶回路に記憶しておくことにより、デバイス毎に異なる基準電流値を簡易に管理することが可能となる。
【0069】
本発明の第32の態様に係るプログラムは、データの送受信を行う信号処理回路と、前記信号処理回路に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記信号処理回路に流れる電流を測定する電流測定部と、を備える情報処理装置に搭載されるコンピュータを、前記情報処理装置を認証するための所定の電力消費動作を、通常動作に付加して前記情報処理装置に実行させる制御手段と、前記情報処理装置が電力消費動作を実行している期間に前記電流測定部によって測定された実測電流値と、正規品又は非正規品が電力消費動作を実行した場合の電流値である既知の基準電流値とに基づいて、前記情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する判定手段と、として機能させるためのプログラムである。
【0070】
第32の態様に係るプログラムによれば、制御手段は、情報処理装置を認証するための所定の電力消費動作を、通常動作に付加して情報処理装置に実行させる。また、判定手段は、情報処理装置が電力消費動作を実行している期間に電流測定部によって測定された実測電流値と、正規品(又は非正規品)が電力消費動作を実行した場合の電流値である既知の基準電流値とに基づいて、情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。従って、非正規品が電力消費動作を実行できない場合には、実測電流値は基準電流値に一致しないため、判定手段によって情報処理装置の真贋判定を容易に実行することができる。また、正規品の全てのファンクションを完全にコピーした非正規品であったとしても、デバイス構造や製造プロセスの相違等に起因して正規品と非正規品とでは消費電力特性が相違するため、非正規品(又は正規品)の実測電流値は正規品(又は非正規品)の基準電流値に一致しない。従って、判定手段によって情報処理装置の真贋判定を容易かつ高精度に実行することができる。しかも、情報処理装置を認証するための電力消費動作は、情報処理装置の通常動作そのものではなく、通常動作に付加される独立的な動作であるため、消費電流値及びその変化態様等が顕著となる恣意的な電力消費動作を情報処理装置に実行させることができる。その結果、判定手段による真贋判定の精度をさらに向上することが可能となる。
【0071】
本発明の第33の態様に係るプログラムは、情報処理装置との間でデータの送受信を行う制御回路と、前記制御回路に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記制御回路に流れる電流を測定する電流測定部と、を備える付属装置に搭載されるコンピュータを、前記付属装置を認証するための所定の電力消費動作を、通常動作に付加して前記付属装置に実行させる制御手段と、前記付属装置が電力消費動作を実行している期間に前記電流測定部によって測定された実測電流値と、正規品又は非正規品が電力消費動作を実行した場合の電流値である既知の基準電流値とに基づいて、前記付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する判定手段と、として機能させるためのプログラムである。
【0072】
第33の態様に係るプログラムによれば、制御手段は、付属装置を認証するための所定の電力消費動作を、通常動作に付加して付属装置に実行させる。また、判定手段は、付属装置が電力消費動作を実行している期間に電流測定部によって測定された実測電流値と、正規品(又は非正規品)が電力消費動作を実行した場合の電流値である既知の基準電流値とに基づいて、付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。従って、非正規品が電力消費動作を実行できない場合には、実測電流値は基準電流値に一致しないため、判定手段によって付属装置の真贋判定を容易に実行することができる。また、正規品の全てのファンクションを完全にコピーした非正規品であったとしても、デバイス構造や製造プロセスの相違等に起因して正規品と非正規品とでは消費電力特性が相違するため、非正規品(又は正規品)の実測電流値は正規品(又は非正規品)の基準電流値に一致しない。従って、判定手段によって付属装置の真贋判定を容易かつ高精度に実行することができる。しかも、付属装置を認証するための電力消費動作は、付属装置の通常動作そのものではなく、通常動作に付加される独立的な動作であるため、消費電流値及びその変化態様等が顕著となる恣意的な電力消費動作を付属装置に実行させることができる。その結果、判定手段による真贋判定の精度をさらに向上することが可能となる。
【0073】
本発明の第34の態様に係る情報処理装置の真贋判定方法は、データの送受信を行う信号処理回路と、前記信号処理回路に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記信号処理回路に流れる電流を測定する電流測定部と、を備える情報処理装置において、前記情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する、情報処理装置の真贋判定方法であって、(A)前記情報処理装置を認証するための所定の電力消費動作を、通常動作に付加して前記情報処理装置に実行させるステップと、(B)前記情報処理装置が電力消費動作を実行している期間に前記電流測定部によって測定された実測電流値と、正規品又は非正規品が電力消費動作を実行した場合の電流値である既知の基準電流値とに基づいて、前記情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかを判定するステップと、を備えることを特徴とするものである。
【0074】
第34の態様に係る情報処理装置の真贋判定方法によれば、ステップ(A)では、情報処理装置を認証するための所定の電力消費動作が、通常動作に付加して情報処理装置で実行される。また、ステップ(B)では、情報処理装置が電力消費動作を実行している期間に電流測定部によって測定された実測電流値と、正規品(又は非正規品)が電力消費動作を実行した場合の電流値である既知の基準電流値とに基づいて、情報処理装置が正規品であるか非正規品であるかが判定される。従って、非正規品が電力消費動作を実行できない場合には、実測電流値は基準電流値に一致しないため、ステップ(B)によって情報処理装置の真贋判定を容易に実行することができる。また、正規品の全てのファンクションを完全にコピーした非正規品であったとしても、デバイス構造や製造プロセスの相違等に起因して正規品と非正規品とでは消費電力特性が相違するため、非正規品(又は正規品)の実測電流値は正規品(又は非正規品)の基準電流値に一致しない。従って、ステップ(B)によって情報処理装置の真贋判定を容易かつ高精度に実行することができる。しかも、情報処理装置を認証するための電力消費動作は、情報処理装置の通常動作そのものではなく、通常動作に付加される独立的な動作であるため、消費電流値及びその変化態様等が顕著となる恣意的な電力消費動作を情報処理装置に実行させることができる。その結果、ステップ(B)による真贋判定の精度をさらに向上することが可能となる。
【0075】
本発明の第35の態様に係る付属装置の真贋判定方法は、情報処理装置との間でデータの送受信を行う制御回路と、前記制御回路に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記制御回路に流れる電流を測定する電流測定部と、を備える付属装置において、前記付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する、付属装置の真贋判定方法であって、(A)前記付属装置を認証するための所定の電力消費動作を、通常動作に付加して前記付属装置に実行させるステップと、(B)前記付属装置が電力消費動作を実行している期間に前記電流測定部によって測定された実測電流値と、正規品又は非正規品が電力消費動作を実行した場合の電流値である既知の基準電流値とに基づいて、前記付属装置が正規品であるか非正規品であるかを判定するステップと、を備えることを特徴とするものである。
【0076】
第35の態様に係る付属装置の真贋判定方法によれば、ステップ(A)では、付属装置を認証するための所定の電力消費動作が、通常動作に付加して付属装置で実行される。また、ステップ(B)では、付属装置が電力消費動作を実行している期間に電流測定部によって測定された実測電流値と、正規品(又は非正規品)が電力消費動作を実行した場合の電流値である既知の基準電流値とに基づいて、付属装置が正規品であるか非正規品であるかが判定される。従って、非正規品が電力消費動作を実行できない場合には、実測電流値は基準電流値に一致しないため、ステップ(B)によって付属装置の真贋判定を容易に実行することができる。また、正規品の全てのファンクションを完全にコピーした非正規品であったとしても、デバイス構造や製造プロセスの相違等に起因して正規品と非正規品とでは消費電力特性が相違するため、非正規品(又は正規品)の実測電流値は正規品(又は非正規品)の基準電流値に一致しない。従って、ステップ(B)によって付属装置の真贋判定を容易かつ高精度に実行することができる。しかも、付属装置を認証するための電力消費動作は、付属装置の通常動作そのものではなく、通常動作に付加される独立的な動作であるため、消費電流値及びその変化態様等が顕著となる恣意的な電力消費動作を付属装置に実行させることができる。その結果、ステップ(B)による真贋判定の精度をさらに向上することが可能となる。