特許第6697600号(P6697600)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6697600
(24)【登録日】2020年4月28日
(45)【発行日】2020年5月20日
(54)【発明の名称】モータ引出線の自動捻り・切り装置
(51)【国際特許分類】
   H02K 15/04 20060101AFI20200511BHJP
   H02K 15/02 20060101ALI20200511BHJP
【FI】
   H02K15/04 E
   H02K15/02 A
【請求項の数】8
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-55009(P2019-55009)
(22)【出願日】2019年3月22日
(65)【公開番号】特開2019-176721(P2019-176721A)
(43)【公開日】2019年10月10日
【審査請求日】2019年3月22日
(31)【優先権主張番号】201810254360.2
(32)【優先日】2018年3月26日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516333551
【氏名又は名称】東莞理工学院
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】苗強
【審査官】 末續 礼子
(56)【参考文献】
【文献】 韓国公開特許第10−2017−0027385(KR,A)
【文献】 特開昭60−245452(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0061702(US,A1)
【文献】 特開昭60−226743(JP,A)
【文献】 特表2012−528554(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 15/04
H02K 15/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータ引出線の自動捻り・切り装置であって、それはフレーム(2)、フレーム(2)に設置された回転盤機構(5)及び配電制御ボックス(1)を備え、
フレーム(2)には、回転盤機構(5)の周りに沿って引出線整理機構(6)、引出線掻き分け機構(7)、複本数引出線切り機構(8)、単本引出線切り機構(9)と引出線捻り機構(3)が順次設置され、前記引出線捻り機構(3)の上方において且つフレーム(2)に、引出線捻り押圧機構(4)が設置され、前記複本数引出線切り機構(8)と単本引出線切り機構(9)の下方において且つフレーム(2)に、廃棄物ボックス(10)が設置され、上記各機構の動力部品は何れも配電制御ボックス(1)に電気を介して接続されることを特徴とするモータ引出線の自動捻り・切り装置。
【請求項2】
前記回転盤機構(5)はサーボ駆動モータ(11)、減速ボックス(12)、円盤(14)、クランププレート(15)、位置決めブロック(16)、クランプ中心カバー(17)、引出線掻き分け爪(18)を備え、前記サーボ駆動モータ(11)の出力軸はタイミングベルトプーリを介して減速ボックス(12)の入力軸と連係し、前記減速ボックス(12)の出力軸の上端は円盤(14)の中心と接続し、前記円盤(14)の外縁にクランププレート(15)が間隔をあけて均一に設置され、前記クランププレート(15)にワークピース(13)をクランプするクランプ中心カバー(17)が設置され、前記クランプ中心カバー(17)の下端にワークピース(13)における引出線と連係する引出線掻き分け爪(18)が設置され、前記クランププレート(15)にワークピース(13)と連係する位置決めブロック(16)が設置され、前記サーボ駆動モータ(11)は配電制御ボックス(1)に電気を介して接続されることを特徴とする請求項1に記載のモータ引出線の自動捻り・切り装置。
【請求項3】
前記引出線整理機構(6)は、ばね台ブロック(19)、位置決めピン軸(20)、回転ベース(22)、引出線整理底板(23)、調整板(24)、エア掴み爪(25)、引出線梳き爪(26)、第一滑り台シリンダー(27)を備え、前記引出線整理底板(23)に回転ベース(22)が設置され、前記回転ベース(22)に調整板(24)が設置され、前記調整板(24)に第一滑り台シリンダー(27)が垂直方向に設置され、前記第一滑り台シリンダー(27)の滑り台にエア掴み爪(25)が垂直方向に設置され、前記エア掴み爪(25)の上端にワークピース(13)と連係する引出線梳き爪(26)が設置され、前記引出線整理底板(23)に互いに連係するばね台ブロック(19)と位置決めピン軸(20)が設置れ、前記位置決めピン軸(20)は回転ベース(22)の側面に設けられた位置決め穴(21)と貫通して連係され、前記第一滑り台シリンダー(27)、エア掴み爪(25)は何れも配電制御ボックス(1)に電気を介して接続されることを特徴とする請求項2に記載のモータ引出線の自動捻り・切り装置。
【請求項4】
前記複本数引出線切り機構(8)は左切り板(39)、上切り口(40)、締付ブロック(41)、廃棄線溝(42)、下切り口(43)、右切り板(44)、複本数引出線切り底板(45)、ダブルヘッドシリンダー(46)、頂板(47)を備え、前記複本数引出線切り底板(45)にダブルヘッドシリンダー(46)が設置され、前記ダブルヘッドシリンダー(46)の両側の出力端に互いに連係する左切り板(39)と右切り板(44)がそれぞれ接続され、前記左切り板(39)、右切り板(44)は何れも複本数引出線切り底板(45)に設置された頂板(47)と摺動連係され、前記左切り板(39)の右端に上切り口(40)が設けられ、前記右切り板(44)の左端に上切り口(40)と連係する下切り口(43)が設けられ、前記左切り板(39)に右切り板(44)と接合して連係する締付ブロック(41)が設置され、前記頂板(47)において且つ締付ブロック(41)の下方に廃棄線溝(42)が設置され、前記ダブルヘッドシリンダー(46)は配電制御ボックス(1)に電気を介して接続されることを特徴とする請求項3に記載のモータ引出線の自動捻り・切り装置。
【請求項5】
前記引出線掻き分け機構(7)は引出線掻き分けブラケット(32)、掻き分け針(33)、掻き分け針押出シリンダー(34)、掻き分け針水平移動シリンダー(35)、引出線掻き分け昇降台(36)、引出線掻き分け昇降シリンダー(37)、上接続板(38)を備え、前記引出線掻き分け昇降シリンダー(37)は上接続板(38)を介して引出線掻き分けブラケット(32)に垂直方向に設置されて、且つ引出線掻き分け昇降シリンダー(37)の出力端に下向きに引出線掻き分け昇降台(36)が接続され、前記引出線掻き分け昇降台(36)の底部に掻き分け針水平移動シリンダー(35)が接続され、前記掻き分け針水平移動シリンダー(35)の出力端に掻き分け針押出シリンダー(34)が接続され、前記押出シリンダー(34)の出力端にワークピース(13)と連係する掻き分け針(33)が接続され、前記引出線掻き分け昇降シリンダー(37)、掻き分け針水平移動シリンダー(35)、掻き分け針押出シリンダー(34)は何れも配電制御ボックス(1)に電気を介して接続されることを特徴とする請求項4に記載のモータ引出線の自動捻り・切り装置。
【請求項6】
前記単本引出線切り機構(9)は単本引出線切り底板(48)、第二滑り台シリンダー(49)、エアカッター(50)、エアチャック(51)、調整ハンドル(52)、カッター昇降台(53)、支持ロッド(54)を備え、前記単本引出線切り底板(48)に第二滑り台シリンダー(49)が設置され、前記第二滑り台シリンダー(49)の滑り台に支持ロッド(54)が垂直方向に設置され、前記支持ロッド(54)にカッター昇降台(53)が被装され、前記カッター昇降台(53)にワークピース(13)と連係するエアカッター(50)が設置され、且つカッター昇降台(53)にエアカッター(50)と一致するエアチャック(51)が設置され、前記支持ロッド(54)の上端に横板が設置され、前記横板にカッター昇降台(53)と接続する調整ハンドル(52)がネジ込まれ、前記第二滑り台シリンダー(49)、エアカッター(50)、エアチャック(51)は何れも配電制御ボックス(1)に電気を介して接続されることを特徴とする請求項5に記載のモータ引出線の自動捻り・切り装置。
【請求項7】
前記引出線捻り機構(3)は引出線捻じりサーボモータ(55)、固定板(56)、引出線捻じり掴み爪(57)、回転台(58)、光電センサー(59)、ベアリングシート(60)、回転軸(61)、タイミングベルト(62)を備え、前記固定板(56)に引出線捻じりサーボモータ(55)が垂直方向に設置され、前記引出線捻じりサーボモータ(55)の出力端にタイミングベルト(62)を介して回転軸(61)が連係され、前記回転軸(61)はベアリングシート(60)を介して固定板(56)に垂直方向に設置され、且つ回転軸(61)の上端が回転台(58)に接続され、前記回転台(58)にワークピース(13)と連係する引出線捻じり掴み爪(57)が垂直方向に接続され、且つ回転台(58)の縁に遮光シートが設置され、前記遮光シートは固定板(56)に設置された光電センサー(59)と連係し、前記引出線捻じりサーボモータ(55)、光電センサー(59)、引出線捻じり掴み爪(57)は何れも配電制御ボックス(1)に電気を介して接続されることを特徴とする請求項6に記載のモータ引出線の自動捻り・切り装置。
【請求項8】
前記引出線捻り押圧機構(4)は押圧縦板(28)、押圧ヘッド(29)、押圧昇降シリンダー(30)、押圧上横板(31)を備え、前記押圧縦板(28)に押圧昇降シリンダー(30)が垂直方向に設置され、前記押圧昇降シリンダー(30)の出力端に押圧縦板(28)と摺動連係する押圧上横板(31)が接続され、前記押圧上横板(31)にワークピース(13)と連係する押圧ヘッド(29)が設置され、前記押圧昇降シリンダー(30)は配電制御ボックス(1)に電気を介して接続されることを特徴とする請求項7に記載のモータ引出線の自動捻り・切り装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はモータの製造設備に関し、特に一種のモータ引出線の自動捻り・切り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
モータの製造技術分野において、よく引出線が使われている。引出線の長さは短くて(通常5cm以内)、引出線の両端に一層の錫層がある。既存の技術では、このような引出線を作るために、殆どが人手で行われて、引出線を規定の長さに切った後、それを捻じり、最後は引出線の捻じり端に対して錫メッキ処理を行う。ただし、既存技術の良くないところが以下の通りである。人手による作業を行っているので、長さが短い銅線に対する作業は、操作の手間がかかり、生産効率が低く、労働強度が大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明はモータ引出線の自動捻り・切り装置を提供することを目的とし、モータの製造設備と組み合わせて自動化生産ラインを形成し、それは主に回転盤機構、引出線整理部、引出線切り部及び引出線捻じり部等を含み、構造が巧みであり、高度な自動化を実現し、人手による作業と比べて、時間と手間を大いに省くことが可能になり、モータの生産ラインの効率を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を実現するために、本発明の使用する技術的な解決方案は以下の通りである。モータ引出線の自動捻り・切り装置であって、それはフレーム、フレームに設置された回転盤機構及び配電制御ボックスを備え、前記フレームには、回転盤機構の周りに沿って引出線整理機構、引出線掻き分け機構、複本数引出線切り機構、単本引出線切り機構と引出線捻り機構が順次設置され、前記引出線捻り機構の上方において且つフレームに、引出線捻り押圧機構が設置され、前記複本数引出線切り機構と単本引出線切り機構の下方において且つフレームに、廃棄物ボックスが設置され、上記各機構の動力部品は何れも配電制御ボックスに電気を介して接続される。
【0005】
さらに、前記回転盤機構はサーボ駆動モータ、減速ボックス、円盤、クランププレート、位置決めブロック、クランプ中心カバー、引出線掻き分け爪を備え、前記サーボ駆動モータの出力軸はタイミングベルトプーリを介して減速ボックスの入力軸と連係し、前記減速ボックスの出力軸の上端は円盤の中心と接続し、前記円盤の外縁にクランププレートが間隔をあけて均一に設置され、前記クランププレートにワークピースをクランプするクランプ中心カバーが設置され、前記クランプ中心カバーの下端にワークピースにおける引出線と連係する引出線掻き分け爪が設置され、前記クランププレートにワークピースと連係する位置決めブロックが設置され、前記サーボ駆動モータは配電制御ボックスに電気を介して接続される。
【0006】
さらに、前記引出線整理機構はばね台ブロック、位置決めピン軸、回転ベース、引出線整理底板、調整板、エア掴み爪、引出線梳き爪、第一滑り台シリンダーを備え、前記引出線整理底板に回転ベースが設置され、前記回転ベースに調整板が設置され、前記調整板に第一滑り台シリンダーが垂直方向に設置され、前記第一滑り台シリンダーの滑り台にエア掴み爪が垂直方向に設置され、前記エア掴み爪の上端にワークピースと連係する引出線梳き爪が設置され、前記引出線整理底板に互いに連係するばね台ブロックと位置決めピン軸が設置され、前記位置決めピン軸は回転ベースの側面に設けられた位置決め穴と貫通して連係され、前記第一滑り台シリンダー、エア掴み爪は何れも配電制御ボックスに電気を介して接続される。
【0007】
さらに、前記複本数引出線切り機構は左切り板、上切り口、締付ブロック、廃棄線溝、下切り口、右切り板、複本数引出線切り底板、ダブルヘッドシリンダー、頂板を備え、前記複本数引出線切り底板にダブルヘッドシリンダーが設置され、前記ダブルヘッドシリンダーの両側の出力端に互いに連係する左切り板と右切り板がそれぞれ接続され、前記左切り板、右切り板は何れも複本数引出線切り底板に設置された頂板と摺動連係され、前記左切り板の右端に上切り口が設けられ、前記右切り板の左端に上切り口と連係する下切り口が設けられ、前記左切り板に右切り板と接合して連係する締付ブロックが設置され、前記頂板において且つ締付ブロックの下方に廃棄線溝が設置され、前記ダブルヘッドシリンダーは配電制御ボックスに電気を介して接続される。
【0008】
さらに、前記引出線掻き分け機構は引出線掻き分けブラケット、掻き分け針、掻き分け針押出シリンダー、掻き分け針水平移動シリンダー、引出線掻き分け昇降台、引出線掻き分け昇降シリンダー、上接続板を備え、前記引出線掻き分け昇降シリンダーは上接続板を介して引出線掻き分けブラケットに垂直方向に設置されて、且つ引出線掻き分け昇降シリンダーの出力端に下向きに引出線掻き分け昇降台が接続され、前記引出線掻き分け昇降台の底部に掻き分け針水平移動シリンダーが接続され、前記掻き分け針水平移動シリンダーの出力端に掻き分け針押出シリンダーが接続され、前記押出シリンダーの出力端にワークピースと連係する掻き分け針が接続され、前記引出線掻き分け昇降シリンダー、掻き分け針水平移動シリンダー、掻き分け針押出シリンダーは何れも配電制御ボックスに電気を介して接続される。
【0009】
さらに、前記単本引出線切り機構は単本引出線切り底板、第二滑り台シリンダー、エアカッター、エアチャック、調整ハンドル、カッター昇降台、支持ロッドを備え、前記単本引出線切り底板に第二滑り台シリンダーが設置され、前記第二滑り台シリンダーの滑り台に支持ロッドが垂直方向に設置され、前記支持ロッドにカッター昇降台が被装され、前記カッター昇降台にワークピースと連係するエアカッターが設置され、且つカッター昇降台にエアカッターと一致するエアチャックが設置され、前記支持ロッドの上端に横板が設置され、前記横板にカッター昇降台と接続する調整ハンドルがネジ込まれ、前記第二滑り台シリンダー、エアカッター、エアチャックは何れも配電制御ボックスに電気を介して接続される。
【0010】
さらに、前記引出線捻り機構は引出線捻じりサーボモータ、固定板、引出線捻じり掴み爪、回転台、光電センサー、ベアリングシート、回転軸、タイミングベルトを備え、前記固定板に引出線捻じりサーボモータが垂直方向に設置され、前記引出線捻じりサーボモータの出力端にタイミングベルトを介して回転軸が連係され、前記回転軸はベアリングシートを介して固定板に垂直方向に設置され、且つ回転軸の上端が回転台に接続され、前記回転台にワークピースと連係する引出線捻じり掴み爪が垂直方向に接続され、且つ回転台の縁に遮光シートが設置され、前記遮光シートは固定板に設置された光電センサーと連係し、前記引出線捻じりサーボモータ、光電センサー、引出線捻じり掴み爪は何れも配電制御ボックスに電気を介して接続される。
【0011】
さらに、前記引出線捻り押圧機構は押圧縦板、押圧ヘッド、押圧昇降シリンダー、押圧上横板を備え、前記押圧縦板に押圧昇降シリンダーが垂直方向に設置され、前記押圧昇降シリンダーの出力端に押圧縦板と摺動連係する押圧上横板が接続され、前記押圧上横板にワークピースと連係する押圧ヘッドが設置され、前記押圧昇降シリンダーは配電制御ボックスに電気を介して接続される。
【発明の効果】
【0012】
本発明の有益な効果は以下の通りである。
【0013】
1、モータの製造設備と組み合わせて自動化生産ラインを形成し、それは主に回転盤機構、引出線整理部、引出線切り部及び引出線捻じり部等を含み、構造が巧みであり、高度な自動化を実現し、人手による作業と比べて、時間と手間を大いに省くことが可能になり、モータの生産ラインの効率を向上させる。
【0014】
2、回転盤機構の設計により、円盤を介して持続的に材料を投入して加工を行うと共に、クランプ中心カバーと位置決めブロックを介して極めて正確に位置決めできるため、クランププレートにおけるワークピースの安定性を確保し、引出線掻き分け爪を介して絡み合っている引出線を掻き分ける。
【0015】
3、引出線整理機構の設計により、第一滑り台シリンダーを介してエア掴み爪を上下に滑らせると共に、引出線梳き爪と組み合わせて絡み合っているモータ引出線を掻き分けて、引出線が結び目をつくることを防止する。また、回転ベースにおける位置決め穴と位置決めピン軸とを組み合わせることで、引出線を梳く角度を調整することができ、順調的に引出線を整理することを確保する。
【0016】
4、複本数引出線切り機構の設計により、ダブルヘッドシリンダーを介して左、右切り板を合わせて、続いて上切り口と下切り口を合わせて引出線の余計な部分を切る。また、締付ブロックによって引出線を押圧し、構造が巧みである。
【0017】
5、引出線掻き分け機構の設計により、掻き分け針押出シリンダーを介して掻き分け針を駆動させてモータ引出線を掻き分けことで、引出線が結び目をつくることを防止する。
【0018】
6、単本引出線切り機構の設計により、エア掴み爪を介して引出線をしっかり締め付けると共に、エアカッターを介して一本の引出線に対して剪定する。
【0019】
7、引出線捻り機構の設計により、引出線捻じり掴み爪を介して引出線をしっかり締め付けると共に、引出線捻じりサーボモータによって回転軸を回転させて、また光電センサーにより回転軸の回転角度をコントロールし、快速に引出線捻じり工程を完成できるようになる。
【0020】
8、引出線捻り押圧機構の設計により、押圧昇降シリンダーを介して押圧ヘッドを駆動させてワークピースを下に向かって押圧し、引出線捻じる過程においてワークピースが震えることを防止する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】モータ引出線の自動捻り・切り装置の構造の模式図である。
図2】回転盤機構の構造の模式図である。
図3図2におけるA箇所の部分拡大図である。
図4】引出線整理機構の構造の模式図である。
図5】引出線掻き分け機構の構造の模式図である。
図6】複本数引出線切り機構の断面図である。
図7】引出線捻り押圧機構の構造の模式図である。
図8】単本切り機構の構造の模式図である。
図9】引出線捻り機構の構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
当業者が本発明の技術的な解決手段をより良く理解するため、次に、図面と併せて本発明を詳しく説明する。この部分の説明は、実証性と解釈性のみであり、本発明の保護範囲は何ら限定されない。
【0023】
図1図9に示すように、本発明の構造は以下の通りである。モータ引出線の自動捻り・切り装置であって、それはフレーム2、フレーム2に設置された回転盤機構5及び配電制御ボックス1を備え、
前記フレーム2には、回転盤機構5の周りに沿って引出線整理機構6、引出線掻き分け機構7、複本数引出線切り機構8、単本引出線切り機構9と引出線捻り機構3が順次設置され、前記引出線捻り機構3の上方において且つフレーム2に、引出線捻り押圧機構4が設置され、前記複本数引出線切り機構8と単本引出線切り機構9の下方において且つフレーム2に、廃棄物ボックス10が設置され、上記各機構の動力部品は何れも配電制御ボックス1に電気を介して接続される。
【0024】
好ましくは、前記回転盤機構5はサーボ駆動モータ11、減速ボックス12、円盤14、クランププレート15、位置決めブロック16、クランプ中心カバー17、引出線掻き分け爪18を備え、前記サーボ駆動モータ11の出力軸はタイミングベルトプーリを介して減速ボックス12の入力軸と連係し、前記減速ボックス12の出力軸の上端は円盤14の中心と接続し、前記円盤14の外縁にクランププレート15が間隔をあけて均一に設置され、前記クランププレート15にワークピース13をクランプするクランプ中心カバー17が設置され、前記クランプ中心カバー17の下端にワークピース13における引出線と連係する引出線掻き分け爪18が設置され、前記クランププレート15にワークピース13と連係する位置決めブロック16が設置され、前記サーボ駆動モータ11は配電制御ボックス1に電気を介して接続される。
【0025】
好ましくは、前記引出線整理機構6はばね台ブロック19、位置決めピン軸20、回転ベース22、引出線整理底板23、調整板24、エア掴み爪25、引出線梳き爪26、第一滑り台シリンダー27を備え、前記引出線整理底板23に回転ベース22が設置され、前記回転ベース22に調整板24が設置され、前記調整板24に第一滑り台シリンダー27が垂直方向に設置され、前記第一滑り台シリンダー27の滑り台にエア掴み爪25が垂直方向に設置され、前記エア掴み爪25の上端にワークピース13と連係する引出線梳き爪26が設置され、前記引出線整理底板23に互いに連係するばね台ブロック19と位置決めピン軸20が設置され、前記位置決めピン軸20は回転ベース22の側面に設けられた位置決め穴21と貫通して連係され、前記第一滑り台シリンダー27、エア掴み爪25は何れも配電制御ボックス1に電気を介して接続される。
【0026】
好ましくは、前記複本数引出線切り機構8は左切り板39、上切り口40、締付ブロック41、廃棄線溝42、下切り口43、右切り板44、複本数引出線切り底板45、ダブルヘッドシリンダー46、頂板47を備え、前記複本数引出線切り底板45にダブルヘッドシリンダー46が設置され、前記ダブルヘッドシリンダー46の両側の出力端に互いに連係する左切り板39と右切り板44がそれぞれ接続され、前記左切り板39、右切り板44は何れも複本数引出線切り底板45に設置された頂板47と摺動連係され、前記左切り板39の右端に上切り口40が設けられ、前記右切り板44の左端に上切り口40と連係する下切り口43が設けられ、前記左切り板39に右切り板44と接合して連係する締付ブロック41が設置され、前記頂板47において且つ締付ブロック41の下方に廃棄線溝42が設置され、前記ダブルヘッドシリンダー46は配電制御ボックス1に電気を介して接続される。
【0027】
好ましくは、前記引出線掻き分け機構7は引出線掻き分けブラケット32、掻き分け針33、掻き分け針押出シリンダー34、掻き分け針水平移動シリンダー35、引出線掻き分け昇降台36、引出線掻き分け昇降シリンダー37、上接続板38を備え、前記引出線掻き分け昇降シリンダー37は上接続板38を介して引出線掻き分けブラケット32に垂直方向に設置されて、且つ引出線掻き分け昇降シリンダー37の出力端に下向きに引出線掻き分け昇降台36が接続され、前記引出線掻き分け昇降台36の底部に掻き分け針水平移動シリンダー35が接続され、前記掻き分け針水平移動シリンダー35の出力端に掻き分け針押出シリンダー34が接続され、前記押出シリンダー34の出力端にワークピース13と連係する掻き分け針33が接続され、前記引出線掻き分け昇降シリンダー37、掻き分け針水平移動シリンダー35、掻き分け針押出シリンダー34は何れも配電制御ボックス1に電気を介して接続される。
【0028】
好ましくは、前記単本引出線切り機構9は単本引出線切り底板48、第二滑り台シリンダー49、エアカッター50、エアチャック51、調整ハンドル52、カッター昇降台53、支持ロッド54を備え、前記単本引出線切り底板48に第二滑り台シリンダー49が設置され、前記第二滑り台シリンダー49の滑り台に支持ロッド54が垂直方向に設置され、前記支持ロッド54にカッター昇降台53が被装され、前記カッター昇降台53にワークピース13と連係するエアカッター50が設置され、且つカッター昇降台53にエアカッター50と一致するエアチャック51が設置され、前記支持ロッド54の上端に横板が設置され、前記横板にカッター昇降台53と接続する調整ハンドル52がネジ込まれ、前記第二滑り台シリンダー49、エアカッター50、エアチャック51は何れも配電制御ボックス1に電気を介して接続される。
【0029】
好ましくは、前記引出線捻り機構3は引出線捻じりサーボモータ55、固定板56、引出線捻じり掴み爪57、回転台58、光電センサー59、ベアリングシート60、回転軸61、タイミングベルト62を備え、前記固定板56に引出線捻じりサーボモータ55が垂直方向に設置され、前記引出線捻じりサーボモータ55の出力端にタイミングベルト62を介して回転軸61が連係され、前記回転軸61はベアリングシート60を介して固定板56に垂直方向に設置され、且つ回転軸61の上端が回転台58に接続され、前記回転台58にワークピース13と連係する引出線捻じり掴み爪57が垂直方向に接続され、且つ回転台58の縁に遮光シートが設置され、前記遮光シートは固定板56に設置された光電センサー59と連係し、前記引出線捻じりサーボモータ55、光電センサー59、引出線捻じり掴み爪57は何れも配電制御ボックス1に電気を介して接続される。
【0030】
好ましくは、前記引出線捻り押圧機構4は押圧縦板28、押圧ヘッド29、押圧昇降シリンダー30、押圧上横板31を備え、前記押圧縦板28に押圧昇降シリンダー30が垂直方向に設置され、前記押圧昇降シリンダー30の出力端に押圧縦板(28)と摺動連係する押圧上横板31が接続され、前記押圧上横板31にワークピース13と連係する押圧ヘッド29が設置され、前記押圧昇降シリンダー30は配電制御ボックス1に電気を介して接続される。
【実施例】
【0031】
具体的に使用する際に、まず該当設備の制御プログラムを設定してから、電源スイッチを入れて、続いて材料投入マジックハンドによりワークピースを回転盤5におけるクランププレート15の上に置いて、クランプ中心カバー17と位置決めブロック16とを組み合わせることでワークピース13を位置決めし、且つ引出線掻き分け爪18によりモータ引出線を掻き分ける。続いて円盤14を次のステーションに回転させ、ワークピース13を引出線整理機構6の上方に回転させて、エア掴み爪25を介して引出線梳き爪26を開合させて、モータ引出線を引出線梳き爪26における相応な歯溝に係止させ、続いて第一滑り台シリンダー27を介してエア掴み爪25を上下に移動させて、引出線を整理する。また回転ベース22における位置決め穴21と位置決めピン軸20とを組み合わせることで、引出線の梳き角度を調整しやすくなる。引出線整理が完了した後、円盤14を次ぎのステーションに回転させ、ワークピース13を複本数引出線切り機構8の上方に回転させて、引出線掻き分け機構7における引出線掻き分け昇降シリンダー37を介して引出線掻き分け昇降台36を上下に押動し、同時に掻き分け針水平移動シリンダー35を左右に運動させて、且つ掻き分け針押出シリンダー34により掻き分け針を押し出して引出線を掻き分けて、続いて複本数引出線切り機構8におけるダブルヘッドシリンダー46を駆動させて、上切り口40と下切り口43とを合わせて引出線を切る。切り口が合う時、締付ブロック41を介して右切り板44を組み合わせてモータ引出線を締め付けて、切った後引出線を廃棄線溝42に落として、収集を行い。一回目の引出線切り工程が完了した後、円盤14を次のステーションに回転させ、ワークピース13を単本引出線切り機構9の上方に回転させて、必要な製品サイズに基づき、調整ハンドル52を回転して、エアカッター50の切り口の高さを調整することにより引出線の希望長さをコントロールする。続いて第二滑り台シリンダー49の供給動作を介してエア掴み爪51を動かして、一本のモータ引出線を挟むと共に、エアカッター50により引出線を切る。二回目の引出線切り工程が完了した後、円盤14を次のステーションに回転させ、ワークピース13を引出線捻り機構3の上方に回転させてから、引出線捻じり掴み爪57により引出線を挟むと共に、引出線捻り押圧機構4における押圧昇降シリンダー30により押圧上横板31を下に向かって押圧し、押圧ヘッド29をワークピースの上端に押圧させて、続いて引出線捻じりサーボモータ55がタイミングベルト62を介して回転軸61を回転させて、且つ光電センサー59を介して遮光シートと組み合わせて回転角度をコントロールし、自動引出線捻じり工程を実現することが可能になり、構造が巧みであり、操作しやすく、時間と手間を省くだけでなく、製造の効率も向上させる。
【0032】
説明すべきなのは、本明細書において、専門用語の“含む”、“含有”またはそのいかなる他の変化は、非排他的な含有を網羅することを意味する。従って、一連の要素を含む過程、方法、物品または装置がそれらの要素を含むだけではなく、かつ明確に列挙されていないその他の要素をさらに備え、またはこの種類の過程、方法、物品または装置の固有の要素をさらに含んでいる。
【0033】
本明細書に具体的な個別事例を応用して本発明の原理及び実施方式を説明したが、上記の実例の説明は本発明の方法及びその基本理念に対する理解を手伝うだけに用いる。上記は本発明の好ましい実施方式のみであり、注意すべきなのは、文字表現の制限性のため、客観的に無限の具体的な構造が存在し、本技術分野の当業者にとって、本発明の原理から逸脱しない前提において、さらにいくつかの改善、修正または変化を実施でき、さらに上記の技術的特徴を適切な方式で組み合わせることができる。これらの改善と修正、変化または組み合わせ、または改善せずに発明の構想と技術的解決手段をその他の場合に直接応用するものは、いずれも本発明の保護範囲とみなすべきである。
【符号の説明】
【0034】
1 配電制御ボックス
2 フレーム
3 引出線捻り機構
4 引出線捻り押圧機構
5 回転盤機構
6 引出線整理機構
7 引出線掻き分け機構
8 複本数引出線切り機構
9 単本引出線切り機構
10 廃棄物ボックス
11 サーボ駆動モータ
12 減速ボックス
13 ワークピース
14 円盤
15 クランププレート
16 位置決めブロック
17 クランプ中心カバー
18 引出線掻き分け爪
19 ばね台ブロック
20 位置決めピン軸
21 位置決め穴
22 回転ベース
23 引出線整理底板
24 調整板
25 エア掴み爪
26 引出線梳き爪
27 第一滑り台シリンダー
28 押圧縦板
29 押圧ヘッド
30 押圧昇降シリンダー
31 押圧上横板
32 引出線掻き分けブラケット
33 掻き分け針
34 掻き分け針押出シリンダー
35 掻き分け針水平移動シリンダー
36 引出線掻き分け昇降台
37 引出線掻き分け昇降シリンダー
38 上接続板
39 左切り板
40 上切り口
41 締付ブロック
42 廃棄線溝
43 下切り口
44 右切り板
45 複本数引出線切り底板
46 ダブルヘッドシリンダー
47 頂板
48 単本引出線切り底板
49 第二滑り台シリンダー
50 エアカッター
51 エア掴み爪
52 調整ハンドル
53 カッター昇降台
54 指示ロッド
55 引出線捻じりサーボモータ
56 固定板
57 引出線捻じり掴み爪
58 回転台
59 光電センサー
60 ベアリングシート
61 回転軸
62 タイミングベルト
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
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図9