特許第6697809号(P6697809)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6697809フッ素化リシルオキシダーゼ様2阻害剤とその使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6697809
(24)【登録日】2020年4月30日
(45)【発行日】2020年5月27日
(54)【発明の名称】フッ素化リシルオキシダーゼ様2阻害剤とその使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 213/38 20060101AFI20200518BHJP
   C07D 213/64 20060101ALI20200518BHJP
   C07D 213/643 20060101ALI20200518BHJP
   C07D 213/70 20060101ALI20200518BHJP
   C07D 213/74 20060101ALI20200518BHJP
   C07D 213/81 20060101ALI20200518BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20200518BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20200518BHJP
   C07D 405/12 20060101ALI20200518BHJP
   C07D 405/14 20060101ALI20200518BHJP
   C07D 409/12 20060101ALI20200518BHJP
   C07D 413/12 20060101ALI20200518BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20200518BHJP
   C07D 491/107 20060101ALI20200518BHJP
   C07D 498/10 20060101ALI20200518BHJP
   A61K 31/4422 20060101ALI20200518BHJP
   A61K 31/4436 20060101ALI20200518BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20200518BHJP
   A61K 31/444 20060101ALI20200518BHJP
   A61K 31/4545 20060101ALI20200518BHJP
   A61K 31/4709 20060101ALI20200518BHJP
   A61K 31/4725 20060101ALI20200518BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20200518BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20200518BHJP
   A61K 31/513 20060101ALI20200518BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20200518BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20200518BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20200518BHJP
   A61P 13/12 20060101ALI20200518BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20200518BHJP
   A61P 19/00 20060101ALI20200518BHJP
   A61P 19/04 20060101ALI20200518BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20200518BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20200518BHJP
【FI】
   C07D213/38CSP
   C07D213/64
   C07D213/643
   C07D213/70
   C07D213/74
   C07D213/81
   C07D401/12
   C07D401/14
   C07D405/12
   C07D405/14
   C07D409/12
   C07D413/12
   C07D413/14
   C07D491/107
   C07D498/10 A
   A61K31/4422
   A61K31/4436
   A61K31/4439
   A61K31/444
   A61K31/4545
   A61K31/4709
   A61K31/4725
   A61K31/497
   A61K31/506
   A61K31/513
   A61P1/16
   A61P9/00
   A61P11/00
   A61P13/12
   A61P17/00
   A61P19/00
   A61P19/04
   A61P27/02
   A61P43/00 111
【請求項の数】19
【全頁数】199
(21)【出願番号】特願2017-543746(P2017-543746)
(86)(22)【出願日】2016年3月3日
(65)【公表番号】特表2018-512381(P2018-512381A)
(43)【公表日】2018年5月17日
(86)【国際出願番号】US2016020732
(87)【国際公開番号】WO2016144703
(87)【国際公開日】20160915
【審査請求日】2019年2月26日
(31)【優先権主張番号】62/129,543
(32)【優先日】2015年3月6日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516079800
【氏名又は名称】ファーマケア,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】ローボトム,マーティン ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】ハッチンソン,ジョン ハワード
(72)【発明者】
【氏名】カルデロン,イメルダ
【審査官】 安藤 倫世
(56)【参考文献】
【文献】 特表2018−513107(JP,A)
【文献】 特表2014−500260(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/026025(WO,A1)
【文献】 特開平02−003626(JP,A)
【文献】 特表2013−521312(JP,A)
【文献】 特表2014−530869(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/161308(WO,A1)
【文献】 国際公開第2006/053555(WO,A2)
【文献】 特表2018−510852(JP,A)
【文献】 Bertini, Vincenzo; Buffoni, Franca; Ignesti, Giovanni; Picci, Nevio; Trombino, Sonia; Iemma, Francesca; Alfei, Silvana; Pocci, Marco; Lucchesini, Francesco; De Munno, Angela,Alkylamino Derivatives of 4-Aminomethylpyridine as Inhibitors of Copper-Containing Amine Oxidases,Journal of Medicinal Chemistry ,2005年,48(3),664-670
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩であって、
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
はそれぞれ独立してH、D、またはFであり、
は存在しないか、X、X−C−Cアルキレン、またはC−Cアルキレンであり、
は−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、または−NR−であり、
は、H、置換または非置換のC−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、またはC−Cジュウテロアルキルであり、
はそれぞれ独立して、H、D、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−OCO、−N(R、−OC(=O)N(R、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
mは0、1、または2であり、
はそれぞれ、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、および置換または非置換のヘテロアリールから独立して選択され、
はそれぞれ、H、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、および置換または非置換のヘテロアリールから独立して選択され、あるいは、同じN原子上の2つのRが、それらが結合するN原子と一体となって、置換または非置換のN含有複素環を形成し、
環Aは単環式炭素環、二環式炭素環、単環式複素環、または二環式複素環であり、
は存在しないか、−X−、または−C−Cアルキレン−X−であり、
は−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−S(=O)NR−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NR−、−C(=O)NRO−、−NRC(=O)−、−NRS(=O)−、または−NR−であり、
はH、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、またはC−Cジュウテロアルキルであり、
QはH、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のアリール、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のアリール)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、
あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、環Bは置換または非置換のN−含有複素環であり、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換され、
はそれぞれ独立して、D、ハロゲン、CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−OS(=O)、−S(=O)N(R、NRS(=O)、C(=O)R、OC(=O)R、CO、OCO、N(R、OC(=O)N(R、−NHC(=O)R、−NHC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
あるいは、同じ炭素原子に結合する2つのR基は、それらが結合する炭素原子と一体となって、置換または非置換の炭素環、あるいは置換または非置換の複素環のいずれかを形成し、
ただし、[2−(トリフルオロメチル)−6−[2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ピリジン−4−イル]メタンアミンは、前記化合物から除外されるものとする、化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項2】
はそれぞれHであり、
環Aはフェニルであり、
は−O−または−O−CH−であり、
は存在しないか、−O−、−CH−O−、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、−NR−、または−CH−C(=O)NR−である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項3】
環Aは、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
である、請求項1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項4】
はそれぞれHであり、
は−O−または−O−CH−であり、
は存在しないか、−O−、−CH−O−、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、−NR−、または−CH−C(=O)NR−であり、 環Aは、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む単環式の複素環、0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む単環式の複素環、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環、あるいは0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項5】
環Aは、ピロリジニル、ピロリジノニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラノニル、ジヒドロフラノニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリジノニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、インドリニル、インドリノニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニル、フラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、プリニル、シンノリニル、フタラジニル、プテリジニル、ピリドピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、またはアザインドリルである、請求項4に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項6】
環Aは
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
であるか、
環Aは
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
である、請求項5に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項7】
QはH、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のフェニル)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、あるいは、
QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN−含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN−含有複素環であり、ここで環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される、請求項1−6のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項8】
は−C(=O)NR−、または−CH−C(=O)NR−であり、
QはH、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のフェニル)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、あるいは、
QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN−含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN−含有複素環であり、ここで環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される、請求項1−7のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項9】
−L−Qは−C(=O)NR−Qであり、
QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN−含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN−含有複素環であり、ここで、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される、請求項1−8のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項10】
QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、環Bは置換または非置換のアジリジニル、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピロリジノニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のピペリジノニル、置換または非置換のモルホリニル、置換または非置換のチオモルホリニル、置換または非置換のピペラジニル、置換または非置換のピペラジノニル、置換または非置換のインドリニル、置換または非置換のインドリノニル、置換または非置換の1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、置換または非置換の1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、置換または非置換の3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニルであり、ここで、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される、請求項1−9のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項11】
前記化合物は式(VI)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有し、
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
は存在しないか、−O−、または−O−CH−であり、
は存在しないか、−O−、−CH−O−、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−NR−、または−CH−C(=O)NR−である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容な塩。
【請求項12】
以下の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩であって、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは、以下の構造の1つを有する置換または非置換の単環式のN−含有複素環であり、
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
はそれぞれ独立して、D、F、Cl、CN、−OH、−OCH、−OCHCH、−NH、−N(CH、−CH、−CHCH、−CF、または−CHCFである、化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項13】
QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは、以下の構造の1つを有する置換または非置換の単環式のN−含有複素環であり、
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
はそれぞれ独立して、D、F、Cl、CN、−OH、−OCH、−OCHCH、−NH、−N(CH、−CH、−CHCH、−CF、または−CHCFである、請求項12に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項14】
(6−(トリフルオロメチル)−[2,3’−ビピリジン]−4−イル)メタンアミン;
(2−([1,1’−ビフェニル]−3−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミン;
(2−(3−フェノキシフェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミン;
(2−(3−(フェノキシメチル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミン;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルアラニン;
(2−(3−(1H−ピラゾール−4−イル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミン;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル−d)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−フルオロベンジル)−ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチル)−ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)メタノン;
(3−(1H−ピラゾール−1−イル)アゼチジン−1−イル)(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)メタノン;
N−((2H−テトラゾール−5−イル)メチル)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド;
N−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチル)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド;
N−(2−(1H−テトラゾール−1−イル)エチル)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド;
(S)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
(R)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
ラセミ体−トランス−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
(S,S)−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
(R,R)−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
(R)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−アミノピロリジン−1−イル)メタノン;
ラセミ体−トランス−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(−3−(ジメチルアミノ)−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
(S)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン;
8−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)エチル)ベンズアミド;
ラセミ体−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−((5−オキソピロリジン−2−イル)メチル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ベンズアミド;
(R)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−スルファモイルエチル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド;
ラセミ体−トランス−(3−(((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
(2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミン;
2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−N−メチル−N−フェニルアセトアミド;
(R)−3−(4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピロリジン−1−カルボキサミド;
(S)−3−(4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピロリジン−1−カルボキサミド;
4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド;
4−(((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド;
(R)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド;
(S)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド;
(S)−3−(((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド;
(S)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)−2−フェニルエタノン;
(S)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)−2−(3,4−ジクロロフェニル)エタノン;
(S)−2−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボニル)−4H−クロメン−4−オン;
(S)−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)(ピリジン−3−イル)メタノン;
(S)−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)(ピリミジン−5−イル)メタノン;
(S)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メタノン;
(S)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オン;
5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)ニコチンアミド;
(R)−(5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)(3−アミノピロリジン−1−イル)メタノン;
ラセミ体−トランス−(5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)(−3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(ピペリジン−1−イル)エタノン;
tert−ブチル4−(2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)アセチル)ピペラジン−1−カルボキシラート
(2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミン;
5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン;
5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)チオ)−N−フェニルベンズアミド;
3−(((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)アミノ)メチル)−N−フェニルベンズアミド;
3−(((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)アミノ)メチル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル)−1−ベンジル−6−メチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−6−メチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
4’−(アミノメチル)−6’−(トリフルオロメチル)−2H−[1,2’−ビピリジン]−2−オン;
1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリジン−2(1H)−オン;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−シアノエチル)ベンズアミド;
1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)アゼチジン−3−カルボニトリル;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(オキセタン−3−イル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルベンズアミド;
(S)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン;
(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン;
(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)メタノン;
(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−(メトキシメチル)アゼチジン−1−イル)メタノン;
(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(7−オキサ−2−アザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)メタノン;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−((3S,4S)−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−((1R,2S)−2−ヒドロキシシクロペンチル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−((1S,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル)ベンズアミド;
ラセミ体−シス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
(R)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロピロリジン−1−イル)メタノン;
(S)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロピロリジン−1−イル)メタノン;
(3R,4R)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−3−イルメタンスルホナート;
(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)メタノン;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(ヘキス−5−イン−1−イル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−(1−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブチル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−ヒドロキシベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−メトキシベンズアミド;
メチル(S)−3−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)ペント−4−イノアート;
(S)−3−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)ペント−4−イン酸;
メチル(R)−3−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)ペント−4−イノアート;
(R)−3−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)ペント−4−イン酸;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−アミノフェニル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(ピリミジン−5−イル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(オキサゾール−2−イル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンズアミド;
ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−4−ヒドロキシフェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−5−ヒドロキシフェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−4−(ベンジルオキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−5−メトキシフェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)エタン−1−オン;
2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−N−カルバムイミドイルアセトアミド;
エチル2−(5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)酢酸エステル
2−(5−((4−(アミノメチル)−6−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)酢酸;
(S)−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)アミノ)メチル)フェニル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
メチル3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)安息香酸エステル
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)安息香酸;
−(4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−フェニルイソフタルアミド;
(S)−N−(4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3−(3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド;
−(4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)イソフタルアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル)−6−メチル−1−(ピリミジン−4−イルメチル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1−(2−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−イル)エタノン;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−エチルフェニル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−エチルフェニル)−ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−エチニルフェニル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(プロプ−2−イン−1−イル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)N−(4−メチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ベンズアミド;
(R,S)又は(S,R)−シス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
(R,S)又は(S,R)−シス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン;
4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピコリンアミド;
である、化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項15】
以下の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【請求項16】
以下の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【請求項17】
トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノンである化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項18】
請求項1−17のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、および少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項19】
哺乳動物の線維症の処置で使用される薬物の製造における、請求項1−17のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願>
本出願は、2015年3月6日に出願された米国仮特許出願第62/129,543号の利益を主張するものであり、当該文献は全体として参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書には、フッ素化リシルオキシダーゼ様2(LOXL2)阻害剤である化合物、そのような化合物を作る方法、そのような化合物を含む医薬組成物と薬物、および、LOXL2活性に関係する疾病、疾患、または障害の処置においてそのような化合物を使用する方法が記載されている。
【背景技術】
【0003】
リシルオキシダーゼ様−2(LOXL2)は細胞外マトリックスタンパク質の架橋を触媒するアミンオキシターゼ酵素である。LOXL2も、細胞の上皮間葉転換を媒介するような細胞内のプロセスにも関与する。LOXL2シグナル伝達は例えば、線維性の疾患と癌に関係している。
【発明の概要】
【0004】
1つの態様において、本明細書には、LOXL2阻害剤とその使用が記載されている。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤は、式(I)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
【0005】
1つの態様では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩が本明細書に記載されており、
【0006】
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
はそれぞれ独立してH、D、またはFであり、
は存在しないか、X、X−C−Cアルキレン、またはC−Cアルキレンであり、
は−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、または−NR−であり、
は、H、置換または非置換のC−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、またはC−Cジュウテロアルキルであり、
はそれぞれ独立して、H、D、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−OCO、−N(R、−OC(=O)N(R、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
mは0、1、または2であり、
はそれぞれ、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、および置換または非置換のヘテロアリールから独立して選択され、
はそれぞれ、H、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、および置換または非置換のヘテロアリールから独立して選択され、あるいは、同じN原子上の2つのRが、それらが結合するN原子と一体となって、置換または非置換のN含有複素環を形成し、
環Aは単環式炭素環、二環式炭素環、単環式複素環、または二環式複素環であり、
は存在しないか、−X−、または−C−Cアルキレン−X−であり、
は−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−S(=O)NR−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NR−、−C(=O)NRO−、−NRC(=O)−、−NRS(=O)−、または−NR−であり、
はH、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、またはC−Cジュウテロアルキルであり、
QはH、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のアリール、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のアリール)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、
あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、環Bは置換または非置換のN−含有複素環であり、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換され、
はそれぞれ独立して、D、ハロゲン、CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、NRS(=O)、C(=O)R、OC(=O)R、CO、OCO、N(R、OC(=O)N(R、−NHC(=O)R、−NHC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
あるいは、同じ炭素原子に結合する2つのR基は、それらが結合する炭素原子と一体となって、置換または非置換の炭素環、あるいは置換または非置換の複素環のいずれかを形成する。
【0007】
ありとあらゆる実施形態について、置換基は列挙される代替物の部分集合の中から選択されている。例えば、いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立してH、D、またはFである。他のいくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立してHまたはFである。他の実施形態では、RはそれぞれHである。いくつかの実施形態では、RはそれぞれDである。いくつかの実施形態では、RはそれぞれFである。
【0008】
いくつかの実施形態では、RはそれぞれHであり、Lは存在しないか、X、またはX−C−Cアルキレンである。
【0009】
いくつかの実施形態では、Xは−O−である。
【0010】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、または−O−CH−である。
【0011】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(II)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する:
【0012】
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
【0013】
いくつかの実施形態では、Lは−O−、または−O−CH−である。
【0014】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(III)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する:
【0015】
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
【0016】
いくつかの実施形態では、環Aは単環式のC−C炭素環、二環式のC−C12炭素環、単環式のC−C複素環、二環式のC−C10複素環である。
【0017】
いくつかの実施形態では、環Aは単環式のC−C炭素環、二環式のC−C10炭素環、単環式のC−C複素環、二環式のC−C複素環である。
【0018】
いくつかの実施形態では、環Aは単環式のC−C炭素環である。
【0019】
いくつかの実施形態では、環Aはフェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルである。
【0020】
いくつかの実施形態では、環Aはフェニルである。
【0021】
いくつかの実施形態では、環Aは、
【0022】
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0023】
いくつかの実施形態では、環Aは、
【0024】
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0025】
いくつかの実施形態では、環Aは二環式のC−C12炭素環である。いくつかの実施形態では、環Aは、縮合したC−C12炭素環、架橋したC−C12炭素環、またはスピロ環C−C12炭素環である、二環式のC−C12炭素環である。
【0026】
いくつかの実施形態では、環Aは二環式のC−C10炭素環である。
【0027】
いくつかの実施形態では、環Aは、ナフチル、インダニル、インデニル、またはテトラヒドロナフチルである。
【0028】
いくつかの実施形態では、環Aは、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む単環式の複素環、0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む単環式の複素環、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環、あるいは0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環である。
【0029】
いくつかの実施形態では、環Aは、ピロリジニル、ピロリジノニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラノニル、ジヒドロフラノニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリジノニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、インドリニル、インドリノニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニル、フラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、プリニル、シンノリニル、フタラジニル、プテリジニル、ピリドピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、またはアザインドリルである。
【0030】
いくつかの実施形態では、環Aは、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピペリジニル、ピペラジニル、インドリニル、インドリノニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、またはベンズイミダゾリルである。
【0031】
いくつかの実施形態では、環Aは
【0032】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0033】
いくつかの実施形態では、環Aは、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む二環式のC−C10複素環、あるいは、縮合した二環式のC−C10複素環、架橋した二環式のC−C10複素環、またはスピロ二環式のC−C10複素環である、0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環である。
【0034】
いくつかの実施形態では、環Aは
【0035】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0036】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、−CH−O−、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、−NR−、または−CH−C(=O)NR−である。いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、−CH−O−、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−NR−、または−CH−C(=O)NR−である。
【0037】
いくつかの実施形態において、QはH、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のフェニル)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN−含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN−含有複素環であり、ここで環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0038】
いくつかの実施形態では、Qは置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のフェニル)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN−含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN−含有複素環であり、ここで環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0039】
いくつかの実施形態では、Lは−C(=O)NR−、または−CH−C(=O)NR−であり、QはH、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のフェニル)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN−含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN−含有複素環であり、ここで環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0040】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は式(IV)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する:
【0041】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
【0042】
いくつかの実施形態では、−L−Qは−C(=O)NR−Qであり、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN−含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN−含有複素環であり、ここで、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0043】
いくつかの実施形態では、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、環Bは置換または非置換のアジリジニル、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピロリジノニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のピペリジノニル、置換または非置換のモルホリニル、置換または非置換のチオモルホリニル、置換または非置換のピペラジニル、置換または非置換のピペラジノニル、置換または非置換のインドリニル、置換または非置換のインドリノニル、置換または非置換の1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、置換または非置換の1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、置換または非置換の3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニルであり、ここで、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0044】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は式(V)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有し、
【0045】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
環Bは、単環式のN−含有複素環または二環式のN−含有複素環であり、
nは0、1、2、または3である。
【0046】
いくつかの実施形態では、
【0047】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【0048】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
nは0、1、または2である。
【0049】
いくつかの実施形態では、
【0050】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0051】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0052】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は式(VI)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有し、
【0053】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
は存在しないか、−O−、または−O−CH−であり、
は存在しないか、−O−、−CH−O−、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−NR−、または−CH−C(=O)NR−である。
【0054】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は式(VII)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する:
【0055】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0056】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、−C(=O)NR−、または−CH−C(=O)NR−である。
【0057】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は式(VIII)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する:
【0058】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0059】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は式(IX)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する:
【0060】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0061】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、−C(=O)NR−、または−CH−C(=O)NR−である。
【0062】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は式(X)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する:
【0063】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
【0064】
様々な変数について上に記載された基のどんな組み合わせも本明細書で企図される。明細書全体にわたって、基とその置換基は安定した部分と化合物を提供するために当業者によって選択される。
【0065】
1つの態様において、本明細書では、本明細書に記載される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、あるいは溶媒和物、および少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物が記載されている。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、静脈内投与、皮下投与、経口投与、吸入、経鼻投与、皮膚投与、または経眼投与による哺乳動物への投与のために処方される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は静脈内投与、皮下投与、または経口投与によって哺乳動物への投与のために処方される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は経口投与によって哺乳動物への投与のために処方される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、錠剤、丸剤、カプセル、液体、懸濁剤、ゲル、分散剤、溶液、エマルジョン、軟膏、またはローション剤の形態である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、錠剤、丸剤、またはカプセルの形態をしている。
【0066】
1つの態様において、本明細書では、置換されたトリフルオロメチルピリジニルメチルアミン化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、あるいは溶媒和物を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、リシルオキシダーゼ様−2(LOXL2)活性の阻害または減少から利益を得る哺乳動物の疾患または疾病を処置する方法が記載されている。いくつかの実施形態では、疾患または疾病は線維症または癌である。いくつかの実施形態では、線維症は肺線維症、肝線維症、腎線維症、心線維症、腹膜線維症、目の線維症、または皮膚の線維症を含む。いくつかの実施形態では、線維症は骨髄線維症である。いくつかの実施形態において、置換されたトリフルオロメチルピリジニルメチルアミン化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、あるいは溶媒和物は、リシルオキシダーゼ様−2(LOXL2)阻害剤である。いくつかの実施形態において、置換された2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イルメチルアミン化合物
【0067】
1つの態様において、本明細書では、治療上有効な量の本明細書に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、または溶媒和物を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、本明細書に記載される疾患または疾病の任意の1つを処置するまたは予防する方法が記載されている。
【0068】
1つの態様において、本明細書では、治療上有効な量の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、あるいは溶媒和物を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物の線維症の処置または予防のための方法が記載されている。他の実施形態では、線維症はLOXL2阻害剤を用いる処置に適している。いくつかの実施形態では、線維症は肺線維症である。いくつかの実施形態では、方法は、本明細書に記載される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物に加えて、哺乳動物に第2の治療剤を投与する工程をさらに含む。
【0069】
前述の態様のいずれかにおいて、有効な量の本明細書に記載される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩が:(a)哺乳動物に全身に投与され、および/または、(b)哺乳動物に経口で投与され、および/または、(c)哺乳動物に静脈内投与され、および/または、(d)吸入によって投与され、および/または、(e)経鼻投与によって投与され、あるいは、および/または、(f)哺乳動物へ注入によって投与され、および/または、(g)哺乳動物に局所的に投与され、および/または、(h)点眼によって投与され、および/または、(i)哺乳動物に直腸で投与され、および/または、(j)哺乳動物に非全身的に、または局所的に投与される、さらなる実施形態がある。
【0070】
前述の態様のいずれかにおいて、有効な量の化合物の単回投与を含むさらなる実施形態は、化合物が哺乳動物へ一日に一度投与されるか、または化合物が1日のスパンにわたって哺乳動物に複数回投与されるさらなる実施形態を含んでいる。いくつかの実施形態では、化合物は連続的な投薬スケジュールで投与される。いくつかの実施形態では、化合物は連続的な毎日の投薬スケジュールで投与される。
【0071】
疾患または疾病の処置に関する前述の態様のいずれかにおいて、本明細書に記載される式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の投与に加えて、少なくとも1つの追加の薬剤の投与を含む、さらなる実施形態がある。様々な実施形態では、それぞれの薬剤は同時を含む任意の順に投与される。
【0072】
本明細書に開示された実施形態のいずれかにおいて、哺乳動物はヒトである。
【0073】
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される化合物はヒトに投与される。
【0074】
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される化合物は経口で投与される。
【0075】
包装材料と、包装材料内部の本明細書に記載される化合部、または、その薬学的に許容可能な塩と、化合物または組成物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に活性代謝物、薬学的に許容可能なプロドラッグ、あるいは薬学的に許容可能な溶媒和物は、LOXL2の活性の阻害、またはLOXL2活性の阻害または減少から利益を得る疾患または疾病の1つ以上の症状の処置、予防、または改善のために使用されることを指示するラベルとを含む製品が提供される。
【0076】
本明細書に記載される化合物、方法、および組成物の他の目標、特徴、および利点は、以下の詳細な記載から明らかとなる。しかしながら、本開示の精神と範囲内の様々な変化と修飾が詳細な記載から当業者に明らかとなるため、詳細な記載と特定の実施例は特定の実施形態を示しつつも一例として与えられるものに過ぎないことが理解されよう。
【発明を実施するための形態】
【0077】
リシルオキシダーゼ様−2(LOXL2)はリシルオキシダーゼ(LOX)ファミリーのメンバーであり、これはCu2+とリジンチロシルキノン(tyrosylquinone)(LTQ)依存性のアミンオキシターゼを含む。このファミリーは5つの遺伝子を含む:lox(LOX)、loxl1(リシルオキシダーゼ様−1、LOXL1)、LOXL2(LOXL2)、loxl3(リシルオキシダーゼ様−3、LOXL3)、およびloxl4(リシルオキシダーゼ様−4、LOXL4)。LOXファミリーは、コラーゲンとエラスチン中のリジンとヒドロキシリシンのε−アミノ基の酸化的脱アミノを触媒して、これらの分子の架橋を促すことで知られている。コラーゲンとエラスチンの架橋は細胞間マトリックスの抗張力の維持にとって必要不可欠である。
【0078】
LOXL2は細胞間マトリックスのリモデリングにおけるその役割に加えて細胞内機能を有することが実証されている。LOXL2は、上皮間葉転換(EMT)トランスデューサー(Snail1)の安定性と機能的な活性を促進することにより、Snail1を正に調節する。LOXL2は、接着斑キナーゼ(FAK)シグナル伝達経路の活性化に正に寄与し、接着斑複合体の組織化に関与する。LOXL2遺伝子のサイレンシングにより上皮細胞極性が再獲得され、乳腺細胞株の移動および侵襲能力が減少する。細胞接着と細胞極性の調節は細胞内のLOXL2によって媒介することが報告されている。LOXL2は、Snail1依存性のメカニズムとSnail1から独立したメカニズムによって、密着結合と細胞極性の遺伝子と同様に、転写的にE−カドヘリンを抑制する。LOXL2は最近では染色質に関連付けられると説明されており、LOXL2の触媒性ドメインに依存する機能であるヒストンH2脱アミノに関与することが報告されている。
【0079】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示された方法は細胞内のLOXL2を阻害する方法である。いくつかの実施形態では、本明細書に開示された方法は細胞外の(分泌された)LOXL2を阻害する方法である。いくつかの実施形態では、本明細書に開示された方法は細胞外および細胞内のLOXL2を阻害する方法である。
【0080】
線維症
LOXL2は、線維形成プロセスに関与することが示されている。線維形成プロセスは、コラーゲンのような細胞外マトリックス成分の過剰な沈着を含み、これは、不完全な臓器機能と臓器不全をもたらす身体的、生化学的、および生体力学的なマトリックス特性を変える。組織線維症も細胞形質転換と転移を直接的に促すことによって癌の進行に関係している。腫瘍は一般に正常組織より堅く、腫瘍の硬さは腫瘍の転移に影響を及ぼす。
【0081】
過剰なLOXL2酵素活性は腫瘍の硬さの増大に関与している。高いLOXL2は、ウィルソン病や原発性胆汁性肝硬変に苦しむ患者の肝臓由来の線維症の病変にも関与している。さらに、LOXL2に特異的なモノクローナル抗体AB0023の投与は、線維症のモデルにおいて疾患を減少させるのに効果的であった。AB0023は成長因子および架橋コラーゲンマトリックスの産生とTGFベータのシグナル伝達とを阻害することが示された。
【0082】
いくつかの実施形態において、本明細書で開示された化合物で線維症を処置する方法が本明細書で開示される。
【0083】
「線維症」は、本明細書で使用されるように、外傷、炎症、組織修復、免疫反応、細胞過形成、および腫瘍形成後に生じる細胞間マトリックス成分の蓄積を指す。
【0084】
いくつかの実施形態において、線維症を減少させるかまたは阻害するのに十分な量の、本明細書に開示される化合物に線維症の細胞または組織を接触させる工程を含む、組織中の線維症を減少させる方法が本明細書で開示される。いくつかの実施形態では、線維症は線維性疾患を含む。
【0085】
いくつかの実施形態では、線維症は肺線維症、肝線維症、腎線維症、心線維症、腹膜線維症、目の線維症、または皮膚の線維症を含む。いくつかの実施形態では、線維症は肺線維症を含む。いくつかの実施形態では、線維症は肝線維症を含む。いくつかの実施形態では、線維症は腎線維症を含む。いくつかの実施形態では、線維症は心線維症を含む。いくつかの実施形態では、線維症は腹膜線維症を含む。いくつかの実施形態では、線維症は目の線維症を含む。いくつかの実施形態では、線維症は皮膚の線維症を含む。
【0086】
いくつかの実施形態では、線維症を減らすこと、または線維性の疾患の処置は、以下の1つ以上を減少させるか阻害することを含んでいる:細胞外マトリックスタンパク質の形成または沈着;前線維症性の細胞タイプの数(例えば、線維芽細胞または免疫細胞の数);線維症の病変内の細胞のコラーゲンまたはヒドロキシプロリンの含有物;線維形成タンパク質の発現または活性;あるいは、炎症反応に関連する線維症の減少を含む。
【0087】
いくつかの実施形態では、線維性の疾患は肺の線維性の疾患である。
【0088】
いくつかの実施形態では、線維性の疾患は肝臓の線維性の疾患である。
【0089】
いくつかの実施形態では、線維性の疾患は心臓の線維性の疾患である。
【0090】
いくつかの実施形態では、線維性の疾患は腎臓の線維性の疾患である。
【0091】
いくつかの実施形態では、線維性の疾患は皮膚の線維性の疾患である。
【0092】
いくつかの実施形態では、線維性の疾患は目の線維性の疾患である。
【0093】
いくつかの実施形態では、線維性の疾患は胃腸管の線維性の疾患である。
【0094】
いくつかの実施形態では、線維性の疾患は骨髄の線維性の疾患である。
【0095】
いくつかの実施形態では、線維性の疾患は特発性である。いくつかの実施形態では、線維性の疾患は、疾患(例えば、感染症、炎症性疾患、自己免疫疾患、悪性または癌の疾患、および/または、結合性疾患);毒素;発作(例えば環境ハザード(例えばアスベスト、炭塵、多環式芳香族炭化水素)、たばこの煙、創傷);医学的処置(例えば、外科的切開、化学療法、または放射線)、あるいはこれらの組み合わせに関連付けられる(例えば、これらに続発する)。
【0096】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物の線維症の処置または予防のための方法が本明細書で開示される。
【0097】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物の肺機能を改善する方法が本明細書で開示される。いくつかの実施形態では、哺乳動物は肺線維症を患っていると診断された。
【0098】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物の特発性肺線維症を処置する方法が本明細書で開示される。
【0099】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物の組織中の細胞、フィブロネクチン、コラーゲン、または増大した線維芽細胞動員の異常な蓄積または活性化を制御する方法が本明細書で開示される。いくつかの実施形態では、組織中の細胞、フィブロネクチン、コラーゲン、または増大した線維芽細胞動員の異常な蓄積または活性化は、線維症を生じさせる。
【0100】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物中の強皮症の処置または予防のための方法が本明細書で開示される。
【0101】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、含む哺乳動物における望ましくないまたは異常な皮膚の肥厚を減らす方法が本明細書で開示される。いくつかの実施形態では、皮膚の肥厚は強皮症に関連付けられる。
【0102】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物の組織中の細胞、フィブロネクチン、コラーゲン、または増大した線維芽細胞動員の異常な蓄積または活性化を制御する方法である。いくつかの実施形態では、真皮組織中の細胞、フィブロネクチン、コラーゲンあるいは増大した線維芽細胞動員の異常な蓄積または活性化は、線維症を生じさせる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、線維症を患う哺乳動物の組織中のヒドロキシプロリン含有物を減少させる方法が本明細書に記載される。
【0103】

LOXL2は、癌細胞の増殖、接着、運動、および浸潤に関連してシグナル伝達に関与することが示されている。具体的には、LOXL2は、腫瘍浸潤を促すために細胞の上皮間葉転換(EMT)を引き起こす。LOXL2はさらに腫瘍細胞の浸潤を増強する低酸素性の腫瘍環境下でアップレギュレートされる。LOXL2は低酸素性の腫瘍環境下で血管新生を促すことが示されている。
【0104】
LOXL2発現の増加は、結腸、食道腫瘍、口の扁平上皮細胞癌、喉頭の扁平上皮細胞癌、および頭頸部扁平上皮癌を抱える患者の予後不良に関係している。LOXL2は乳癌、結腸癌、胃癌、頭頸部癌、肺癌、および黒色腫に関与すると提唱されている。
【0105】
いくつかの実施形態において、本明細書で開示される化合物を用いて癌を処置する方法が本明細書で開示される。
用語「癌」は、本明細書で使用されるように、制御できない方法で増殖する、例によっては、転移する(拡散する)傾向のある細胞の成長異常を指す。癌のタイプとしては、限定されないが、固形腫瘍(膀胱腫瘍、腸腫瘍、脳腫瘍、乳腫瘍、子宮内膜腫瘍、心臓腫瘍、腎臓腫瘍、肺腫瘍、肝臓腫瘍、子宮腫瘍、リンパ組織腫瘍(リンパ腫)、卵巣腫瘍、膵臓腫瘍、または他の内分泌器官(甲状腺)腫瘍、前立腺腫瘍、皮膚腫瘍(黒色腫または基底細胞癌)、または転移のあるまたは転移のない疾患の任意の段階の血液の腫瘍(白血病とリンパ腫など)が挙げられる。
【0106】
化合物
その薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、活性代謝物、および薬学的に許容可能な溶媒和物を含む、本明細書に記載される化合物は、LOXL2阻害剤である。
【0107】
1つの態様では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩が本明細書に記載され、
【0108】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
はそれぞれ独立してH、D、またはFであり、
は存在しないか、X、X−C−Cアルキレン、またはC−Cアルキレンであり、
は−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、または−NR−であり、
は、H、置換または非置換のC−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、またはC−Cジュウテロアルキルであり、
はそれぞれ独立して、H、D、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−OCO、−N(R、−OC(=O)N(R、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
mは0、1、または2であり、
はそれぞれ、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、および置換または非置換のヘテロアリールから独立して選択され、
はそれぞれ、H、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、および置換または非置換のヘテロアリールから独立して選択され、あるいは、同じN原子上の2つのRが、それらが結合するN原子と一体となって、置換または非置換のN含有複素環を形成し、
環Aは単環式炭素環、二環式炭素環、単環式複素環、または二環式複素環であり、
は存在しないか、−X−、または−C−Cアルキレン−X−であり、
は−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−S(=O)NR−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NR−、−C(=O)NRO−、−NRC(=O)−、−NRS(=O)−、または−NR−であり、
はH、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、またはC−Cジュウテロアルキルであり、
QはH、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のアリール、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のアリール)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、
あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、環Bは置換または非置換のN−含有複素環であり、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換され、
はそれぞれ独立して、D、ハロゲン、CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、NRS(=O)、C(=O)R、OC(=O)R、CO、OCO、N(R、OC(=O)N(R、−NHC(=O)R、−NHC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
あるいは、同じ炭素原子に結合する2つのR基は、それらが結合する炭素原子と一体となって、置換または非置換の炭素環、あるいは置換または非置換の複素環のいずれかを形成する。
【0109】
任意のおよびすべての実施形態について、置換基は列挙される代替物の部分集合の中から選択される。例えば、いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立してH、D、またはFである。他のいくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立してHまたはFである。他の実施形態では、RはそれぞれHである。いくつかの実施形態では、RはそれぞれDである。いくつかの実施形態では、RはそれぞれFである。
【0110】
いくつかの実施形態では、RはそれぞれHであり、Lは存在しないか、X、またはX−C−Cアルキレンである。
【0111】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、X、X−CH−、または−CH−である。
【0112】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、−NR−、−O−CH−、−S−CH−、−S(=O)−CH−、−S(=O)−CH−、−C(=O)−CH、−C(=O)O−CH−、−C(=O)NR−CH−、−NRC(=O)−CH−、−NR−CH−、または−CH−である。
【0113】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、−S−、−S(=O)−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、−NR−、−O−CH−、−S−CH−、−NR−CH−、または−CH−である。
【0114】
いくつかの実施形態では、Xは−O−である。
【0115】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、X、X−CH−、または−CH−である。
【0116】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、または−O−CH−である。
【0117】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(II)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
【0118】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
【0119】
いくつかの実施形態では、Lは−O−、または−O−CH−である。
【0120】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(III)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
【0121】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【0122】
いくつかの実施形態では、環Aは単環式のC−C炭素環、二環式のC−C12炭素環、単環式のC−C複素環、二環式のC−C10複素環である。
【0123】
いくつかの実施形態では、環Aは単環式のC−C炭素環、二環式のC−C10炭素環、単環式のC−C複素環、二環式のC−C複素環である。
【0124】
いくつかの実施形態では、環Aは単環式のC−C炭素環である。
【0125】
いくつかの実施形態では、環Aはフェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルである。
【0126】
いくつかの実施形態では、環Aはフェニルである。
【0127】
いくつかの実施形態では、環Aは
【0128】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、環Aは
【0129】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0130】
いくつかの実施形態では、環Aは二環式のC−C12炭素環である。いくつかの実施形態では、環Aは、縮合したC−C12炭素環、架橋したC−C12炭素環、またはスピロ環C−C12炭素環である、二環式のC−C12炭素環である。
【0131】
いくつかの実施形態では、環Aは二環式のC−C10炭素環である。
【0132】
いくつかの実施形態では、環Aは、ナフチル、インダニル、インデニル、またはテトラヒドロナフチルである。
【0133】
いくつかの実施形態では、環Aは、
【0134】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
である、架橋した二環式のC−C12炭素環である。
【0135】
いくつかの実施形態では、環Aは、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む単環式の複素環、0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む単環式の複素環、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環、あるいは0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環である。
【0136】
いくつかの実施形態では、環Aは、ピロリジニル、ピロリジノニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラノニル、ジヒドロフラノニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリジノニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、インドリニル、インドリノニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニル、フラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、プリニル、シンノリニル、フタラジニル、プテリジニル、ピリドピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、またはアザインドリルである。
【0137】
いくつかの実施形態では、環Aは、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピペリジニル、ピペラジニル、インドリニル、インドリノニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、またはベンズイミダゾリルである。
【0138】
いくつかの実施形態では、環Aは
【0139】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0140】
いくつかの実施形態では、環Aは、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む二環式のC−C10複素環、あるいは、縮合した二環式のC−C10複素環、架橋した二環式のC−C10複素環、またはスピロ二環式のC−C10複素環である、0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環である。
【0141】
いくつかの実施形態では、環Aは
【0142】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0143】
いくつかの実施形態では、環Aは、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環、あるいは0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環である。
【0144】
いくつかの実施形態では、環Aは、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む二環式のC−C10ヘテロシクロアルキル、あるいは、縮合した二環式のC−C10ヘテロシクロアルキル、架橋した二環式のC−C10ヘテロシクロアルキル、またはスピロ二環式のC−C10ヘテロシクロアルキルである0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環である。
【0145】
いくつかの実施形態では、環Aは、
【0146】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
である、架橋した二環式のC−C10ヘテロシクロアルキルである。
【0147】
いくつかの実施形態では、環Aは、
【0148】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
である、スピロ二環式のC−C10ヘテロシクロアルキルである。
【0149】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、−CH−O−、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、−NR−、または−CH−C(=O)NR−である。いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、−CH−O−、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−NR−、または−CH−C(=O)NR−である。
【0150】
いくつかの実施形態において、QはH、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のフェニル)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN−含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN−含有複素環であり、ここで環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0151】
いくつかの実施形態では、Qは置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のフェニル)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN−含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN−含有複素環であり、ここで環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0152】
いくつかの実施形態では、Lは−C(=O)NR−、または−CH−C(=O)NR−であり、QはH、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のフェニル)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN−含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN−含有複素環であり、ここで環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0153】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は式(IV)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する:
【0154】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0155】
いくつかの実施形態では、−L−Qは−C(=O)NR−Qであり、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN−含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN−含有複素環であり、ここで、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0156】
いくつかの実施形態では、−NRQは
【0157】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0158】
いくつかの実施形態では、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、環Bは置換または非置換のアジリジニル、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピロリジノニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のピペリジノニル、置換または非置換のモルホリニル、置換または非置換のチオモルホリニル、置換または非置換のピペラジニル、置換または非置換のピペラジノニル、置換または非置換のインドリニル、置換または非置換のインドリノニル、置換または非置換の1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、置換または非置換の1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、置換または非置換の3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニルであり、ここで、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0159】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は式(V)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有し、
【0160】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
環Bは、単環式のN−含有複素環または二環式のN−含有複素環であり、
nは0、1、2、または3である。
【0161】
いくつかの実施形態では、−NRQは
【0162】
【化32】
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である。いくつかの実施形態では、
【0163】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0164】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
であり、nは0、1、または2である。いくつかの実施形態では、
【0165】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0166】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、
【0167】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0168】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、
【0169】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0170】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、
【0171】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0172】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、
【0173】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0174】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、
【0175】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0176】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0177】
いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、D、F、Cl、CN、−OH、−OCH、−OCHCH、−S(=O)CH、−S(=O)NH、−S(=O)N(CH、−C(=O)CH、OC(=O)CH、−COH、−COCH、−COCHCH、−COCH(CH、−COC(CH、−NH、−N(CH、−CH、−CHCH、−C≡CH、−CF、−CHCF、または−OCHOHである。
【0178】
いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、D、F、Cl、CN、−OH、−OCH、−OCHCH、−NH、−N(CH、−CH、−CHCH、−CF、−CHCF、または−OCHOHである。
【0179】
いくつかの実施形態では、同じ炭素原子に結合した2つのR基は、それら結合する炭素原子と一体となって、置換または非置換の単環式の3−6員の炭素環、あるいは置換または非置換の単環式の3−6員の複素環を形成する。
【0180】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は式(VI)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有し、
【0181】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
は存在しないか、−O−、または−O−CH−であり、
は存在しないか、−O−、−CH−O−、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−NR−、または−CH−C(=O)NR−である。
【0182】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は式(VII)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する:
【0183】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0184】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、−C(=O)NR−、または−CH−C(=O)NR−である。
【0185】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は式(VIII)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する:
【0186】
【化49】
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【0187】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は式(IX)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する:
【0188】
【化50】
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【0189】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、−C(=O)NR−、または−CH−C(=O)NR−である。
【0190】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は式(X)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する:
【0191】
【化51】
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【0192】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は以下の構造:
【0193】
【化52】
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または、その薬学的に許容可能な塩を有する。
【0194】
いくつかの例では、Rは表1に記載される通りである。いくつかの例では、−L−は表1に記載される通りである。いくつかの例では、
【0195】
【化53】
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は表1に記載される通りである。いくつかの例では、−L−Qは表1に記載される通りである。いくつかの例では、R、−L−、および、−L−Qは表1に記載される通りである。いくつかの例では、R、−L−、
【0196】
【化54】
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および、−L−Qは表1に記載される通りである。
【0197】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、限定されないが、表1に記載されるものを含む。
【0198】
【表1-1】
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【0199】
【表1-2】
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【0200】
【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0201】
【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0202】
【表1-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0203】
【表1-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0204】
【表1-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0205】
【表1-8】
[この文献は図面を表示できません]
【0206】
【表1-9】
[この文献は図面を表示できません]
【0207】
【表1-10】
[この文献は図面を表示できません]
【0208】
【表1-11】
[この文献は図面を表示できません]
【0209】
【表1-12】
[この文献は図面を表示できません]
【0210】
【表1-13】
[この文献は図面を表示できません]
【0211】
【表1-14】
[この文献は図面を表示できません]
【0212】
【表1-15】
[この文献は図面を表示できません]
【0213】
【表1-16】
[この文献は図面を表示できません]
【0214】
【表1-17】
[この文献は図面を表示できません]
【0215】
【表1-18】
[この文献は図面を表示できません]
【0216】
【表1-19】
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
【表1-20】
[この文献は図面を表示できません]
【0218】
【表1-21】
[この文献は図面を表示できません]
【0219】
【表1-22】
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、限定されないが以下を含む:
(6−(トリフルオロメチル)−[2,3’−ビピリジン]−4−イル)メタンアミン(化合物1−1);
(2−([1,1’−ビフェニル]−3−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物1−2);
(2−(3−フェノキシフェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物1−3);
(2−(3−(フェノキシメチル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物1−4);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルアラニン(化合物1−5);
(2−(3−(1H−ピラゾール−4−イル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物1−6);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルベンズアミド(化合物1−7);
3−((4−(アミノメチル−d2)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルベンズアミド(化合物1−8);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−フルオロベンジル)−ベンズアミド(化合物1−9);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチル)−ベンズアミド(化合物1−10);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)メタノン(化合物1−11);
(3−(1H−ピラゾール−1−イル)アゼチジン−1−イル)(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)メタノン(化合物1−12);
N−((2H−テトラゾール−5−イル)メチル)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド(化合物1−13);
N−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチル)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド(化合物1−14);
N−(2−(1H−テトラゾール−1−イル)エチル)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド(化合物1−15);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド(化合物1−16);
(S)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−17);
(R)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−18);
ラセミ体−トランス−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−19);
(S,S)−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−20);
(R,R)−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−21);
(R)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−アミノピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−22);
ラセミ体−トランス−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(−3−(ジメチルアミノ)−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−23);
(S)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸(化合物1−24);
(R)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸(化合物1−25);
(R)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−26);
8−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン(化合物1−27);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)エチル)ベンズアミド(化合物1−28);
ラセミ体−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−((5−オキソピロリジン−2−イル)メチル)ベンズアミド(化合物1−29);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)ベンズアミド(化合物1−30);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ベンズアミド(化合物1−31);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ベンズアミド(化合物1−32);
(R)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ベンズアミド(化合物1−33);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−スルファモイルエチル)ベンズアミド(化合物1−34);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド(化合物1−35);
ラセミ体−トランス−(3−(((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−36);
(2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物1−37);
2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−N−メチル−N−フェニルアセトアミド(化合物1−38);
(R)−3−(4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピロリジン−1−カルボキサミド(化合物1−39);
(S)−3−(4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピロリジン−1−カルボキサミド(化合物1−40);
4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド(化合物1−41);
4−(((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド(化合物1−42);
(R)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド(化合物1−43);
(S)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド(化合物1−44);
(S)−3−(((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド(化合物1−45);
(S)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)−2−フェニルエタノン(化合物1−46);
(S)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)−2−(3,4−ジクロロフェニル)エタノン(化合物1−47);
(S)−2−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボニル)−4H−クロメン(chromen)−4−オン(化合物1−48);
(S)−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)(ピリジン−3−イル)メタノン(化合物1−49);
(S)−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)(ピリミジン−5−イル)メタノン(化合物1−50);
(S)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メタノン(化合物1−51);
(S)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オン(化合物1−52);
5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)ニコチンアミド(化合物1−53);
(R)−(5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)(3−アミノピロリジン−1H−イル)メタノン(化合物1−54);
ラセミ体−トランス−(5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)(−3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−55);
2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(ピペリジン−1−イル)エタノン(化合物1−56);
tert−ブチル4−(2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)アセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(化合物1−57);
(2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物1−58);
5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(化合物1−59);
5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(化合物1−60);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)チオ)−N−フェニルベンズアミド(化合物1−68);
3−(((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)アミノ)メチル)−N−フェニルベンズアミド(化合物1−105);
3−(((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)アミノ)メチル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)ベンズアミド(化合物1−106);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル)−1−ベンジル−6−メチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(化合物1−134);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−6−メチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(化合物1−135);
4’−(アミノメチル)−6’−(トリフルオロメチル)−2H−[1,2’−ビピリジン]−2−オン(化合物1−161);
1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物1−169);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−シアノエチル)ベンズアミド(化合物1−198);
1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)アゼチジン−3−カルボニトリル(化合物1−199);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(オキセタン−3−イル)ベンズアミド(化合物1−200);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)ベンズアミド(化合物1−201);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルベンズアミド(化合物1−202);
(S)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン(化合物1−203);
(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン(化合物1−204);
(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)メタノン(化合物1−205);
(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−(メトキシメチル)アゼチジン−1−イル)メタノン(化合物1−206);
(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(7−オキサ−2−アザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)メタノン(化合物1−207);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−((3S,4S)−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ベンズアミド(化合物1−208);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−((1R,2S)−2−ヒドロキシシクロペンチル)ベンズアミド(化合物1−209);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−((1S,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル)ベンズアミド(化合物1−210);
ラセミ体−シス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−211);
(R)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−212);
(S)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−213);
(3R,4R)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−3−イルメタンスルホナート(化合物1−214);
(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)メタノン(化合物1−215);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(ヘキス−5−イン−1−イル)ベンズアミド(化合物1−216);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−(1−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブチル)ベンズアミド(化合物1−217);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−ヒドロキシベンズアミド(化合物1−218);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−メトキシベンズアミド(化合物1−219);
メチル(S)−3−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)ペント−4−イノアート(化合物1−220);
(S)−3−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)ペント−4−イン酸(化合物1−221);
メチル(R)−3−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)ペント−4−イノアート(化合物1−222);
(R)−3−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)ペント−4−イン酸(化合物1−223);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸(化合物1−224);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−アミノフェニル)ベンズアミド(化合物1−225);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(ピリミジン−5−イル)ベンズアミド(化合物1−226);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(オキサゾール−2−イル)ベンズアミド(化合物1−227);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンズアミド(化合物1−228);
ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−4−ヒドロキシフェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−229);
ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−5−ヒドロキシフェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−230);
ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−4−(ベンジルオキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−231);
ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−5−メトキシフェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−232);
2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)エタン−1−オン(化合物1−233);
2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−N−カルバムイミドイルアセトアミド(化合物1−234);
エチル2−(5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)酢酸塩(化合物1−235);
2−(5−((4−(アミノメチル)−6−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)酢酸(化合物1−236);
(S)−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)アミノ)メチル)フェニル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−237);
メチル3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)安息香酸塩(化合物1−238);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)安息香酸(化合物1−239);
−(4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−フェニルイソフタルアミド(化合物1−240);
(S)−N−(4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3−(3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド(化合物1−241);
−(4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)イソフタルアミド(化合物1−242);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル)−6−メチル−1−(ピリミジン−4−イルメチル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(化合物1−243);
1−(2−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−イル)エタノン(化合物1−244);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−エチルフェニル)ベンズアミド(化合物1−245);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−エチルフェニル)−ベンズアミド(化合物1−246);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−エチニルフェニル)ベンズアミド(化合物1−247);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(プロプ−2−イン−1−イル)ベンズアミド(化合物1−248);
3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)N−(4−メチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ベンズアミド(化合物1−249);
(R,S)又は(S,R)−シス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−250);
(R,S)又は(S,R)−シス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−251);
4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピコリンアミド(化合物1−252);
或いはそれらの薬学的に許容可能な塩。
【0221】
様々な変形について上述される基の任意の組み合わせが、本明細書で考慮される。本明細書を通じて、基とその置換基は、当業者によって選択されることで安定した部分と化合物を提供する。
【0222】
1つの態様において、本明細書に記載される化合物は、薬学的に許容可能な塩の形態である。同様に、同じタイプの活性を持つこのような化合物の活性代謝物は、本開示の範囲に含まれている。加えて、本明細書に記載される化合物は、水やエタノールなどの薬学的に許容可能な溶媒を有する溶媒和形態のみでなく、非溶媒和形態でも存在することができる。本明細書に提示される化合物の溶媒和形態はまた、本明細書で開示されるものと考慮される。
【0223】
「薬学的に許容可能な」は、本明細書で使用されるように、化合物の生物活性又は特性を無効化せず、且つ総体的に無毒である、担体或いは希釈剤のような物質を指し、即ち、該物質は、望ましくない生物学的効果を引き起こすことなく、又は、この物質が含まれる組成物のどの成分とも有害に相互作用することなく、個体に投与される。
【0224】
用語「薬学的に許容可能な塩」は、治療上活性な薬剤の形態を指し、これは、適切なアニオンと組み合わせた治療上活性な薬剤のカチオン形態、又は、代替的な実施形態において、適切なカチオンと組み合わせた治療上活性な薬剤のアニオン形態から成る。Handbook of Pharmaceutical Salts: Properties, Selection and Use。International Union of Pure and Applied Chemistry, Wiley−VCH 2002. S.M. Berge, L.D. Bighley, D.C. Monkhouse, J. Pharm. Sci. 1977, 66, 1−19. P. H. Stahl and C. G. Wermuth, editors, Handbook of Pharmaceutical Salts: Properties, Selection and Use, Weinheim/Zuerich:Wiley−VCH/VHCA, 2002。医薬品の塩は一般に、非イオン性の種よりも胃液と腸液で可溶性が強く、且つ迅速に溶解可能であり、従って、固体の剤形に役立つ。更に、その溶解度がしばしばpHに応じたものであるため、消化管の1つ又は別の部分における選択的な溶解が可能であり、こうした能力は遅延放出及び徐放の挙動の1つの態様として操作可能である。更に、塩成形分子が中性の形態と平衡状態にあり得るため、生体膜の通過を調節することができる。
【0225】
いくつかの実施形態において、薬学的に許容可能な塩は、本明細書に記載される化合物を酸と反応させることにより得られる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物(即ち、遊離塩基形態)は塩基性であり、有機酸又は無機酸と反応される。無機酸は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、及びメタリン酸を含むが、これらに限定されない。有機酸は、限定されないが、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸;2,2−ジクロロ酢酸;2−ヒドロキシエタンスルホン酸;2−オキソグルタール酸;4−アセトアミド安息香酸;4−アミノサリチル酸;酢酸;アジピン酸;アスコルビン酸(L);アスパラギン酸(L);ベンゼンスルホン酸;安息香酸;樟脳酸(+);カンフル−10−スルホン酸(+);カプリン酸(デカン酸);カプロン酸(ヘキサン酸);カプリル酸(オクタン酸);炭酸;桂皮酸;クエン酸;シクラミン酸;ドデシル硫酸;エタン−1,2−二スルホン酸;エタンスルホン酸;ギ酸;フマル酸;ガラクタル酸;ゲンチジン酸;グルコヘプトン酸(D);グルコン酸(D);グルクロン酸(D);グルタミン酸;グルタル酸;グリセロリン酸;グリコール酸;馬尿酸;イソ酪酸;乳酸(DL);ラクトビオン酸;ラウリン酸;マレイン酸;リンゴ酸(−L);マロン酸;マンデル酸(DL);メタンスルホン酸;フマル酸モノメチル、ナフタレン−1,5−二スルホン酸(;)ナフタレン−2−スルホン酸;ニコチン酸;オレイン酸;シュウ酸;パルミチン酸;パモ酸;リン酸;プロピオン酸;ピログルタミン酸(−L);サリチル酸;セバシン酸;ステアリン酸;コハク酸;硫酸;酒石酸(+L);チオシアン酸;トルエンスルホン酸(p);及びウンデシレン酸を含む。
【0226】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、塩化物塩、硫酸塩、臭化物塩、メシル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、又はリン酸塩として調製される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、塩酸塩として調製される。
【0227】
いくつかの実施形態において、薬学的に許容可能な塩は、本明細書に記載される化合物を塩基と反応させることにより得られる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は酸性であり、塩基と共に反応される。そのような状況において、本明細書に記載される化合物の酸性プロトンは、金属イオン、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、又はアルミニウムのイオンと置き換えられる。場合によっては、本明細書に記載される化合物は、限定されないが、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、メグルミン、N−メチルグルカミン、ジシクロヘキシルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミンなどの有機塩基と調和する。他の場合において、本明細書に記載される化合物は、限定されないがアルギニンやリジンなどのアミノ酸を持つ塩を形成する。酸性プロトンを含む化合物を持つ塩を形成するために使用される許容可能な無機塩基は、限定されないが、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどを含む。いくつかの実施形態において、本明細書に提供される化合物は、ナトリウム塩、カルシウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、メグルミン塩、N−メチルグルカミン塩、又はアンモニウム塩として調製される。いくつかの実施形態において、本明細書に提供される化合物は、ナトリウム塩として調製される。
【0228】
薬学的に許容可能な塩に対する言及は、溶媒付加形態を含むことを理解されたい。いくつかの実施形態において、溶媒和物は、化学量論量又は非化学量論量のいずれかの溶媒を含み、且つ水やエタノールなどの薬学的に許容可能な溶媒を用いた結晶化のプロセス中に形成される。水和物は溶媒が水である時に形成され、又は、アルコラートは溶媒がアルコールである時に形成される。本明細書に記載される化合物の溶媒和物は、本明細書に記載されるプロセス中に都合よく調製又は形成される。加えて、本明細書で提供される化合物は、溶媒和形態と同様に、非溶媒和形態でも随意に存在し得る。
【0229】
本明細書に記載される方法及び製剤は、本明細書に記載される化合物のN−オキシド(適切な場合)、結晶形態(多形体としても知られる)、又は薬学的に許容可能な塩、同様に、同じタイプの活性を持つこのような化合物の活性代謝物の使用を含む。
【0230】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物の有機ラジカルの部位(例えば、アルキル基、芳香環)は、様々な代謝反応に敏感である。有機ラジカル上での適切な置換基の組み込みは、この代謝経路を減らし、最小化し、又は除去する。特異的な実施形態において、代謝反応に対する芳香環の感受性を減少、最小化、又は除去するのに適切な置換基は、ほんの一例ではあるが、ハロゲン、重水素、アルキル基、ハロアルキル基、又はジューテロアルキル基である。
【0231】
別の実施形態において、本明細書に記載される化合物は、同位体的に(例えば、放射性同位体を用いて)、又は、限定されないが発色団又は蛍光部分、生物発光標識、又は化学発行標識の使用を含む、他の手段により標識化される。
【0232】
本明細書に記載される化合物は、同位体的に標識化された化合物を含み、1以上の原子が、通常自然に見出される原子質量又は質量数とは異なる、原子質量又は質量数を持つ原子と置き換えられるという事実が無ければ、前記化合物は、本明細書に提示される様々な式及び構造に列挙されたものと同じである。本化合物に組み込むことが出来る同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素、フッ素、及び塩素の同位体であり、例えば、H、H、13C、14C、15N、18O、17O、35S、18F、36Clなどである。1つの態様において、本明細書に記載される同位体的に標識化された化合物、例えば、Hや14Cなどの放射性同位体が組み込まれるものは、薬物及び/又は基質組織分布アッセイに役立つ。1つの態様において、重水素などの同位体での置換は、例えば、インビボでの半減期の増加、又は必要投与量の減少といった、より大きな代謝的安定性から生じる特定の治療上の利点をもたらす。
【0233】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、1以上の立体中心を備えており、各立体中心は、R又はSの配置のいずれかに独立して存在する。本明細書に提示される化合物は、ジアステレオマー、エナンチオマー、アトロプ異性体、及びエピマーの形態、同様にそれらの適切な混合物全てを含む。本明細書に提供される化合物及び方法は、シス、トランス、シン、アンチ、エントゲーゲン(E)、及びツザメン(Z)異性体、同様にそれらの適切な混合物を全て含む。
【0234】
個々の立体異性体は、所望される場合、立体選択的合成及び/又はキラルクロマトグラフィーカラムによる立体異性体の分離などの方法により得られる。特定の実施形態において、本明細書に記載される化合物は、化合物のラセミ体混合物を光学的に活性な分解剤と反応させて一対のジアステレオ異性体の化合物/塩を形成し、ジアステレオマーを分離し、及び、光学的に純粋なエナンチオマーを回収することにより、化合物の個々の立体異性体として調製される。いくつかの実施形態において、エナンチオマーの分解は、本明細書に記載される化合物の共有結合性ジアステレオマー誘導体を用いて行われる。別の実施形態において、ジアステレオマーは、溶解度の差異に基づき分離/分解技術によって分離される。他の実施形態において、立体異性体の分離は、クロマトグラフィー、又はジアステレオマー塩の形成により、及び、再結晶、又はクロマトグラフィー、或いはそれらの任意の組み合わせにより実行される。文献「Jean Jacques, Andre Collet, Samuel H. Wilen, “Enantiomars, Racemates and Resolutions”, John Wiley And Sons, Inc, 1981」を参照。いくつかの実施形態において、立体異性体は立体選択的合成により得られる。
【0235】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、プロドラッグとして調製される。「プロドラッグ」は、インビボで親薬物へと変換される薬剤を表す。いくつかの状況において、プロドラッグは、親薬物よりも容易に投与しやすいため、しばしば有用である。それらは、例えば、経口投与によって生物学的に利用可能であるが、親薬物はそうではない。プロドラッグは輸送体のための基質の場合もある。更に又は代替的に、プロドラッグはまた、親薬物以上に改善された医薬組成物の溶解度を有する。いくつかの実施形態において、プロドラッグの設計は、有効な水溶性を増加させる。プロドラッグの限定されない例は、本明細書に記載される化合物であり、これは、エステル(「プロドラッグ」)として投与されるが、その後代謝的に加水分解されることで活性部分をもたらす。プロドラッグの更なる例は、ペプチドが代謝されることで活性部分を明らかにする、酸基に結合された短鎖ペプチド(ポリアミノ酸)である。特定の実施形態において、インビボでの投与後、プロドラッグは、化合物の生物学的、薬学的、又は治療上活性な形態へと化学的に変換される。特定の実施形態において、プロドラッグは、1以上の工程又はプロセスによって、化合物の生物学的、薬学的、又は治療上活性な形態へと酵素的に代謝される。
【0236】
本明細書に記載される化合物のプロドラッグは、限定されないが、エステル、エーテル、炭酸塩、チオ炭酸塩、N−アシル誘導体、N−アシルオキシアルキル誘導体、第三級アミンの四級誘導体、N−マンニッヒ塩基、シッフ塩基、アミノ酸接合体、リン酸エステル、及びスルホン酸エステルを含む。例えば、各々参照により本明細書に組み込まれる、Design of Prodrugs, Bundgaard, A. Ed. , Elseview, 1985 and Method in Enzymology, Widder, K. et al., Ed. ; Academic, 1985, vol. 42, p. 309−396; Bundgaard, H “Design and Application of Prodrugs” in A Textbook of Drug Design and Development, Krosgaard−Larsen and H. Bundgaard, Ed. , 1991, Chapter 5, p. 113−191;及びBundgaard, H. , Advanced Drug Delivery Review, 1992, 8, 1−38を参照。いくつかの実施形態において、本明細書に開示された化合物におけるヒドロキシル基は、プロドラッグを形成するために使用され、ここで、ヒドロキシル基は、アシルオキシアルキルエステル、アルコキシカルボニルオキシアルキルエステル、アルキルエステル、アリールエステル、リン酸エステル、糖エステル、エーテルなどに組み込まれる。いくつかの実施形態において、本明細書に開示された化合物におけるヒドロキシル基は、カルボン酸基をもたらすためにヒドロキシルが後にインビボで代謝されるプロドラッグである。いくつかの実施形態において、カルボキシル基が、エステル又はアミド(即ちプロドラッグ)をもたらすために使用され、これは後にインビボで代謝されることでカルボン酸基をもたらす。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、アルキルエステルのプロドラッグとして調製される。
【0237】
本明細書に明記されるように、プロドラッグがインビボで代謝されることで本明細書に記載される化合物をもたらす、本明細書に記載される化合物のプロドラッグの形態は、請求の範囲内に含まれる。場合によっては、本明細書に記載される化合物の一部は、別の派生的又は活性な化合物のためのプロドラッグである。
【0238】
付加的又は更なる実施形態において、本明細書に記載される化合物は、必要とする生物体への投与後に代謝されることで代謝物を生成し、この代謝物は後に使用されることで所望の治療効果を含む所望の効果をもたらす。
【0239】
本明細書に開示される化合物の「代謝物」は、化合物の代謝時に形成される、化合物の誘導体である。用語「活性代謝物」は、化合物の代謝時に形成される、化合物の生物学的に活性な誘導体を指す。用語「代謝される」は、本明細書で使用されるように、有機体によって特定の物質が変化するプロセス(加水分解反応、及び酵素により触媒された反応などを含むが、これらに限定されない)の全体を指す。従って、酵素は化合物に対して特異的な構造上の変化を生成し得る。例えば、チトクロームP450は、様々な酸化反応及び還元反応を触媒する一方で、ウリジン二リン酸グルクロニルトランスフェラーゼは、芳香族アルコール、脂肪族アルコール、カルボン酸、アミン、及び遊離スルフヒドリル基への活性化グルクロン酸分子の転移を触媒する。本明細書に開示される化合物の代謝物は、宿主への化合物の投与及び宿主から採取した組織サンプルの解析により、又は肝細胞を用いた化合物のインビトロでのインキュベーション及び得られた化合物の分析のいずれかにより、随意に特定される。
【0240】
<化合物の合成>
本明細書に記載される式(I)の化合物は、標準的な合成技術を使用して、又は当該技術分野で知られている方法を本明細書中に記載されている方法と併用して合成される。
【0241】
特に指示がない限り、質量分析、NMR、HPCL、タンパク質化学、生化学、組み換えDNA技術、及び薬理学の従来の方法が使用される。
【0242】
化合物は、例えば「March’s Advanced Organic Chemistry, 6th Edition, John Wiley and Sons, Inc」に記載されるものなど、通常の標準有機化学技術を使用して調製される。溶媒、反応温度、反応時間の変化、及び様々な化学試薬や他の反応条件などの本明細書に記載される合成形質転換の代替的な反応条件が用いられることもある。出発物質は市販の供給源から入手可能であるか、又は容易に調製される。
【0243】
ピリジンは、周知の有名な合成経路を用いて調製され(例えば、Allais et al Chem. Rev., 2014, 114, p10829−10868及び引用文献を参照)、これらは更に、様々な方法を用いて官能化されることで2−置換ピリジンをもたらす。いくつかの実施形態において、2−クロロピリジンは、適切な塩素化試薬を使用してピリジンを直接塩素化することで得られる。いくつかの実施形態において、塩素化試薬はClである。いくつかの実施形態では、2−クロロピリジンは、POClによる2−ヒドロキシピリジンの処理により調製される。他の実施形態において、2−クロロピリジンは、適切な塩素化試薬によるピリジン−N−オキシドの塩素化によって調製される。いくつかの実施形態において、塩素化試薬はPOCl、ホスゲン、又はトリホスゲンである。2−アミノピリジンは、様々な方法によって調製される。いくつかの実施形態において、2−アミノピリジンは、ザンドマイヤー反応を使用して2−ハロピリジンに変換される。他の実施形態において、2−アミノピリジンは、t−ブチルアミン/TsOによる処理、その後のインサイツの脱保護を介する、対応するN−オキシドの反応から調製される。2−トリフルオロメチル置換ピリジンは、様々な経路によって調製される。いくつかの実施形態において、2−ヨードピリジンを(トリフルオロメチル)銅と反応させることで、2−トリフルオロメチルピリジンを得ることができる(Cottet and Schlosser Eur. J. Org. Chem., 2002, 2, p327−330を参照)。
【0244】
いくつかの実施形態において、一般構造1−2を持つ式(I)のO結合化合物が、模式図1に示されるように調製される。
【0245】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0246】
いくつかの実施形態において、4−置換−2−ハロピリジン1−1を、適切な極性溶媒を用いて強塩基の存在下で適切に置換されたアルコールROHで処理することにより、1−2を得る。いくつかの実施形態において、強塩基はKOBuである。いくつかの実施形態において、極性溶媒はDMFである。いくつかの実施形態において、Rがアリール又はヘテロアリールである場合、適切でより穏やかな塩基を利用してもよい。いくつかの実施形態において、より穏やかな塩基はCsCOである。他の実施形態において、1−2は、2−ヒドロキシピリジン(2−ピリドン)1−3から調製される。いくつかの実施形態において、o−アルキル化を、適切な有機溶媒において適切な塩基及びアルキル化剤により行い、1−2を得る。いくつかの実施形態において、適切な塩基はAgCOである。他の実施形態において、適切なアルキル化剤はR−Br又はR−Iである。他の実施形態において、Mitsunobu条件が、同じ形質転換を達成するために使用される。
【0247】
いくつかの実施形態において、2−チオアルキルピリジン/2−チオアリールピリジン2−2(硫黄結合を含む式(I)の化合物)は、適切な溶媒における、適切なチオールRSH及び適切な塩基による、対応する2−ハロピリジン2−1の処理により調製される(模式図2)。いくつかの実施形態において、適切な塩基はCsCOである。いくつかの実施形態において、適切な溶媒はDMFである。
【0248】
【化56】
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【0249】
いくつかの実施形態において、アミン連結基(Y=NR2’)が存在する式(I)の化合物は、模式図3に従って合成される。
【0250】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0251】
いくつかの実施形態において、適切な有機溶媒においてアミンNHR2’と適切な塩基を用いた2−ハロピリジン3−1の求核置換は、3−2をもたらす。いくつかの実施形態において、熱と圧力が反応を促進する。いくつかの実施形態において、適切な塩基はKOBuである。いくつかの実施形態において、適切な有機溶媒はDMFである。いくつかの実施形態において、パラジウム又は銅触媒も使用される。いくつかの実施形態において、一般構造3−3のピリジンは、適切な酸化剤を使用してN−オキシド(3−4)に酸化される。いくつかの実施形態において、適切な酸化剤はmCPBAである。いくつかの実施形態において、溶媒中のブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBroP)と適切な有機塩基の存在下でのアミンNHR2’によるN−オキシドの処理は、3−2をもたらす(Londregan Org. Lett., 2010, 12, p5254−5257を参照)。いくつかの実施形態において、適切な有機塩基はPrEtNである。いくつかの実施形態において、適切な溶媒はCHClである。
【0252】
いくつかの実施形態において、アミド結合を含む式(I)の化合物(4−4)が、模式図4に示されるように調製される。
【0253】
【化58】
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【0254】
いくつかの実施形態において、2−ハロピリジン4−1を、適切な有機溶媒中の適切なパラジウム触媒と適切な塩基の存在下でCOにより処理することで、エステル4−2を得る。いくつかの実施形態において、パラジウム触媒はPdCl(PPhである。いくつかの実施形態において、塩基はNaOAcである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はMeOHである。いくつかの実施形態において、適切な有機溶媒を含む水性LiOHを使用してエステルを加水分解することで、酸4−3を得る。いくつかの実施形態において、有機溶媒はMeOH又はTHFである。いくつかの実施形態において、適切に置換されたアミンHNR’R’’との標準のペプチド結合反応条件を使用して、アミド4−4を得る。
【0255】
いくつかの実施形態において、メチレンオキシ又はメチレン結合を含む式(I)の化合物が、模式図5に示されるように調製される。
【0256】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0257】
いくつかの実施形態において、エステル5−1は、適切な溶媒中の適切な還元剤を使用してアルコール5−2に還元される。いくつかの実施形態において、適切な還元剤はNaBHである。いくつかの実施形態において、適切な溶媒はMeOHである。いくつかの実施形態において、アルコール5−2は、Mitsunobu反応プロトコルを使用してエステル5−3に変換される。いくつかの実施形態において、アルコール5−2は、適切なハロゲン化試薬を使用してハロゲン化された5−4に変換される。いくつかの実施形態において、5−4においてY=Brである。いくつかの実施形態において、ハロゲン化試薬はTPP又はCBr4である。いくつかの実施形態において、アルコール又はフェノールによる5−4上での脱離基の置換は、5−3をもたらす。他の実施形態において、化合物5−4を、適切な塩基と適切な溶媒の存在下で他の求核基と反応させることで、メチレン結合化合物5−5を得る。いくつかの実施形態において、塩基はNaHである。いくつかの実施形態において、適切な溶媒はTHFである。
【0258】
いくつかの実施形態において、アリール(又はヘテロアリール)置換基への結合を含む式(I)の化合物は、模式図6に記載されるように調製される。
【0259】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0260】
いくつかの実施形態において、一般構造6−1の2−ハロピリジン化合物は、Liu et al, ARKIVOC, 2013, (i) p135−153に記載されるものなど、標準方法を用いて対応する2−ボロン酸又は2−ボロン酸エステル誘導体6−2に変換される。いくつかの実施形態において、適切な塩基と適切な溶媒の存在下でパラジウム触媒を使用する、6−2及び適切に置換されたアリール(又はヘテロアリール)臭化物又はヨウ素を利用するSuzuki反応は、化合物6−3をもたらす。いくつかの実施形態において、パラジウム触媒はPd(OAc)又はPd(PPhである。他の実施形態において、適切な塩基はKCOである。他の実施形態において、溶媒はDMFである。他の実施形態において、化合物6−1を、Suzuki反応の標準条件を用いてアリール(又はヘテロアリール)ボロン酸/エステルと結合させることで、直接6−3を得る。
【0261】
当業者に既知の多くの経路を使用して、4−アミノメチルピリジンを調製する。いくつかの実施形態において、4−アミノメチルピリジンは、模式図7に記載されるように調製される。
【0262】
【化61】
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【0263】
いくつかの実施形態において、4−ブロモ−2−ピコリン酸エステル誘導体7−1(模式図7)は、適切なパラジウム触媒の存在下でZn(CN)を持つ4−シアノアナログ7−2に変換される。いくつかの実施形態において、適切なパラジウム触媒はPd(PPhである。いくつかの実施形態において、適切な還元剤によるニトリルの還元は、メチルアミン7−3をもたらす。いくつかの実施形態において、還元剤はCoCl及びNaBHである。いくつかの実施形態において、NaBHの代わりにNaBDを使用することで、ジュ―テロメチルアミンの調製が可能になる。
【0264】
いくつかの実施形態において、4−アミノメチル置換基を含むピリジン化合物が、模式図8に示されるように調製される。
【0265】
【化62】
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【0266】
いくつかの実施形態において、適切に官能化した4−アミノメチルピリジン8−1をBocOにより処理することで、8−2を得る。いくつかの実施形態において、8−2を、本明細書に記載される手順を使用して8−3に形質転換することで、適切な置換基−ZRを設置する。いくつかの実施形態において、TFA又はHClによるアミンの脱保護は、対応する塩として8−4をもたらす。
【0267】
いくつかの実施形態において、アミド結合を含む式(I)の化合物(9−3)が、模式図9に示されるように調製される。
【0268】
【化63】
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【0269】
いくつかの実施形態において、2−ハロピリジン9−1を、適切な塩基の存在下、及び有機溶媒中でアミンNHにより処理することで、9−2を得る。いくつかの実施形態において、適切な塩基はKOBuである。いくつかの実施形態において、適切な有機溶媒はDMFである。いくつかの実施形態において、適切に置換されたカルボン酸RCOHとの標準のペプチド結合反応条件は、アミド9−3をもたらす。
【0270】
いくつかの実施形態において、化合物は、実施例に記載されるように合成される。
【0271】
<特定の専門用語>
特に明言されない限り、本出願に使用される以下の陽碁は、以下に与えられる定義を持つ。用語「含んでいる(including)」の使用は、「含む(include)」、「含む(includes)」、及び「含まれる(included)」といった他の形態と同じく、制限はない。本明細書に使用されるセクションの見出しは、構成上の目的のためのみのものであり、記載された主題を制限すると解釈されるものではない。
【0272】
本明細書で使用されるように、C−Cは、C−C、C−C...C−Cを含む。ほんの一例として、「C−C」として指定された基は、その部分に1から4の炭素原子があることを示す(即ち、基は、1つの炭素原子、2つの炭素原子、3つの炭素原子、又は4つの炭素原子を含有する)。故に、ほんの一例として、「C−Cアルキル」は、アルキル基に1から4の炭素原子があることを示す(即ち、アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、及びt−ブチルから選択される)。
【0273】
「アルキル」基は脂肪族炭化水素基を指す。アルキル基は分枝鎖又は直鎖である。いくつかの実施形態において、「アルキル」基は、1から10の炭素原子、即ちC−C10アルキルを有する。「1から10」などの数の範囲は、本明細書で出てくるときは常に、所定の範囲内の各整数を指す;例えば、「1から10の炭素原子」は、アルキル基が、1つの炭素原子、2つの炭素原子、3つの炭素原子などから最大で10の炭素原子までから成ることを意味するが、本定義は更に、数の範囲が指定されていない用語「アルキル」の出現も包含するものである。いくつかの実施形態において、アルキルはC−Cアルキルである。1つの態様において、アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、又はt−ブチルである。典型的なアルキル基としては、限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、三級ブチル、ペンチル、ネオペンチル、又はヘキシルが挙げられる。
【0274】
「アルキレン」基は、二価アルキルラジカルを指す。上記の一価アルキル基のいずれかが、アルキルからの第2の水素原子の除去によるアルキレンであってもよい。いくつかの実施形態において、アルキレンはC−Cアルキレンである。他の実施形態において、アルキレンはC−Cアルキレンである。典型的なアルキレン基は、限定されないが、−CH−、−CH(CH)−、−C(CH−、−CHCH−、−CHCH(CH)−、−CHC(CH−、−CHCHCH−、−CHCHCHCH−などを含む。
【0275】
「ジューテロアルキル」は、アルキルの1以上の水素原子が重水素と置換されるアルキル基を指す。
【0276】
用語「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素炭素二重結合が存在するアルキル基の一種を指す。1つの実施形態において、アルケニル基は、式−C(R)=CRを有し、Rはアルケニル基の残りの部分を指し、それは同じこともあれば、異なることもある。いくつかの実施形態において、RはH又はアルキルである。アルケニル基の非限定的な例としては、−CH=CH、−C(CH)=CH、−CH=CHCH、−C(CH)=CHCH、及び−CHCH=CHが挙げられる。
【0277】
用語「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素炭素三重結合が存在するアルキル基の一種を指す。1つの実施形態において、アルケニル基は式−C≡CRを有し、Rはアルキニル基の残りの部分を指す。いくつかの実施形態において、RはH又はアルキルである。アルキニル基の非限定的な例としては、−C≡CH、−C≡CCH、−C≡CCHCH、−CHC≡CHが挙げられる。
【0278】
「アルコキシ」基は、(アルキル)O−基を指し、アルキルは本明細書で定義される通りである。
【0279】
用語「アルキルアミン」は、−N(アルキル)基を指し、ここでxは0であり、yは2であり、或いはxは1であり、yは1であり、又は、xは2であり、yは0である。
【0280】
用語「芳香族」は、4n+2πの電子を含む非局在化したπ−電子系を有する平面環を指し、ここで、nは整数である。用語「芳香族」は、炭素環式アリール(「アリール」、例えば、フェニル)と複素環式アリール(又は「ヘテロアリール」或いは「複素環式芳香族」)基(例えばピリジン)の両方を含んでいる。この用語は単環式又は縮合環の多環式(つまり、隣接する炭素原子対を共有する環)基を含んでいる。
【0281】
用語「炭素環式」又は「複素環」は、環の骨格を形成する原子が全て炭素原子である環、又は環系を表す。故に、該用語は、環骨格が炭素とは異なる少なくとも1つの原子を含有している「複素環式」又は「複素環」と、炭素環式とを区別している。いくつかの実施形態において、二環式の炭素環の2つの環の少なくとも1つは、芳香族である。いくつかの実施形態において、二環式の炭素環の両方の環は、芳香族である。いくつかの実施形態において、二環式炭素環は、縮合され、架橋され、又はスピロ環状である。
【0282】
本明細書で使用されるように、用語「アリール」は、環を形成する原子の各々が炭素原子である芳香環を表す。1つの態様において、アリールは、フェニル又はナフチルである。いくつかの実施形態において、アリールはフェニルである。いくつかの実施形態において、アリールはC−C10アリールである。構造によっては、アリール基はモノラジカル又はジラジカル(つまり、アリーレン基)である。
【0283】
用語「シクロアルキル」は、単環式又は多環式の脂肪族、非芳香族ラジカルを指し、ここで、環を形成する原子(即ち、骨格原子)の各々は炭素原子である。いくつかの実施形態において、シクロアルキルは、スピロ環状化合物又は架橋化合物である。いくつかの実施形態において、シクロアルキルは、随意に芳香環で縮合され、付着点は、芳香環炭素原子ではない炭素にある。シクロアルキル基は、3〜10の環状原子を有する基を含む。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、シクロオクチル、スピロ[2.2]ペンチル、ノルボルニル、及びビシクロ(bicycle)[1.1.1]ペンチルから選択される。いくつかの実施形態において、シクロアルキルは、C−Cシクロアルキルである。
【0284】
用語「ハロ」、又は代替的に、「ハロゲン」、或いは「ハライド」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを意味する。いくつかの実施形態において、ハロはフルオロ、クロロ、又はブロモである。
【0285】
用語「フルオロアルキル」は、1以上の水素原子がフッ素原子により置換されるアルキルを表す。1つの態様において、フルオロアルキルはC−Cフルオロアルキルである。
【0286】
用語「ヘテロアルキル」は、1以上のアルキルの骨格原子が炭素以外の原子、例えば酸素、窒素(例えば、−NH−、−N(アルキル)−)、硫黄、又はそれらの組み合わせから選択されるアルキル基を表す。ヘテロアルキルはヘテロアルキルの炭素原子で分子の残りに結合される。1つの態様において、ヘテロアルキルはC−Cヘテロアルキルである。
【0287】
用語「複素環」又は「複素環式」は、環に1〜4個のヘテロ原子を含む複素芳香環(ヘテロアリールとしても知られている)及びヘテロシクロアルキル環(ヘテロ脂環式基としても知られている)を表し、環内の各々のヘテロ原子はO、S、及びNから選択され、各々のヘテロ脂環式基は、任意の環が2つの隣接するO又はS原子を含まない条件で、環系に3〜10個までの原子を備える。非芳香族複素環基(ヘテロシクロアルキルとしても知られる)は、その環系に3から10の原子を有する環を含み、芳香族複素環基は、その環系に5から10の原子を有する環を含む。複素環式基は、ベンゾ縮合した環系を含む。非芳香族複素環基の例は、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリジノニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チオキサニル、ピペラジニル、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、ピロリン(pyrrolin)−2−イル、ピロリン−3−イル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、3H−インドリル、インドリン−2−オニル(onyl)、イソインドリン−1−オニル、イソインドリン−1,3−ジオニル、3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オニル、3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オニル、イソインドリン−1,3−ジチオニル、ベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オニル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オニル、ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オニル、及びキノリジニルである。芳香族複素環式基の例は、ピリジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、シンノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、及びフロピリジニルである。前述の基は、可能であれば、C結合される(又はC連結される)か、或いはN結合される。例えば、ピロールに由来する基は、ピロール−1−イル(N結合された)又はピロール−3−イル(C結合された)を含む。更に、イミダゾールに由来する基は、イミダゾール−1−イル又はイミダゾール−3−イル(両方ともN結合された)或いはイミダゾール−2−イル、イミダゾール−4−イル、又はイミダゾール−5−イル(全てC結合された)を含む。複素環式基は、ベンゾ縮合した環系を含む。非芳香族複素環は、ピロリジン−2−オンなどの、1又は2つのオキソ(=O)部分と随意に置換される。いくつかの実施形態において、二環式の複素環の2つの環の少なくとも1つは芳香族である。いくつかの実施形態において、二環式の複素環の両方の環は芳香族である。いくつかの実施形態において、二環式の炭素環は、縮合され、架橋され、又はスピロ環状である。
【0288】
用語「ヘテロアリール」、又は代替的に、「複素芳香族」は、窒素、酸素、及び硫黄から選択される1以上の環状へテロ原子を含むアリール基を指す。ヘテロアリール基の実例となる例は、単環式のヘテロアリールと二環式のヘテロアリールを含む。単環式のヘテロアリールは、ピリジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、ピリダジニル、トリアジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、及びフラザニルを含む。単環式のヘテロアリールは、インドリジン、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インダゾール、ベンゾイミダゾール、プリン、キノリジン、キノリン、イソキノリン、シノリン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン、1,8−ナフチリジン、及びプテリジンを含む。いくつかの実施形態において、ヘテロアリールは環に0−4のN原子を含有する。いくつかの実施形態において、ヘテロアリールは環に1−4のN原子を含有する。いくつかの実施形態において、ヘテロアリールは環に0−4のN原子、0−1のO原子、及び0−1のS原子を含有する。いくつかの実施形態において、ヘテロアリールは環に1−4のN原子、0−1のO原子、及び0−1のS原子を含有する。いくつかの実施形態において、ヘテロアリールはC−Cヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、単環式のヘテロアリールはC−Cヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、単環式のヘテロアリールは5−員又は6−員のヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、二環式のヘテロアリールはC−Cヘテロアリールである。
【0289】
「ヘテロシクロアルキル」又は「ヘテロ脂環式」基は、窒素、酸素、硫黄から選択されるヘテロ原子を少なくとも一つ含むシクロアルキル基を表す。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキルはアリール又はヘテロアリールで縮合される。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキルは、オキサゾリジノニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジン−2−オニル、ピロリジン−2,5−ジチオニル、ピロリジン−2,5−ジオニル、ピロリジノニル、イミダゾリジニル、イミダゾリジン−2−オニル、又はチアゾリジン−2−オニルである。ヘテロ脂環式との用語は、限定されないが、単糖類、二糖類、及び少糖類を含む、炭水化物の環状形態も全て含んでいる。1つの態様において、ヘテロシクロアルキルはC−C10ヘテロシクロアルキルである。別の態様において、ヘテロシクロアルキルはC−C10ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキルは環に0−2のN原子を含有する。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキルは環に0−2のN原子、0−2のO原子、及び0−1のS原子を含有する。いくつかの実施形態において、二環式のヘテロシクロアルキルは、縮合され、架橋され、又はスピロ環状である。
【0290】
用語「単結合(bond)」又は「単結合(single bond)」は、単結合により連結された原子がより大きな部分構造の一部であると考えられる場合、2つの原子又は2つの部分間の化学結合を指す。1つの態様において、本明細書に記載の基が単結合の場合、参照された基は存在せず、それにより単結合は、残存する確認された基の間で形成されることが可能となる。
【0291】
用語「部分」は、分子の特定のセグメント又は官能基を表す。化学部分は大抵、分子に埋め込まれた、又は分子に付加された化学実体(chemical entities)と認識される。
【0292】
用語「随意に置換された」又は「置換された」は、参照された基が、ハロゲン、−CN、−NH、−NH(アルキル)、−N(アルキル)、−OH、−COH、−COアルキル、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)、−C(=O)N(アルキル)、−S(=O)NH、−S(=O)NH(アルキル)、−S(=O)N(アルキル)、アルキル、シクロアルキル、フルオロアルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、フルオロアルコキシ、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルスルホン、及びアリールスルホンから個々に且つ独立して選択される1つ以上の追加の基で随意に置換されることを意味する。他のいくつかの実施形態では、随意の置換基は、ハロゲン、−CN、−NH、−NH(CH)、−N(CH、−OH、−COH、−CO(C−Cアルキル)、−C(=O)NH、−C(=O)NH(C−Cアルキル)、−C(=O)N(C−Cアルキル)、−S(=O)NH、−S(=O)NH(C−Cアルキル)、−S(=O)N(C−Cアルキル)、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cフルオロアルコキシ、−SC−Cアルキル、−S(=O)C−Cアルキル、及び−S(=O)−Cアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態において、随意の置換基は、ハロゲン、−CN、−NH、−OH、−NH(CH)、−N(CH、−CH、−CHCH、−CF、−OCH、及び−OCFから独立して選択される。いくつかの実施形態において、置換された基は、前述の基の1又は2つで置換される。いくつかの実施形態において、脂肪族炭素原子(非環式又は環式)上の随意の置換基は、オキソ(=O)を含む。
【0293】
本明細書で使用されるように、製剤、組成物、又は成分に関して、用語「許容可能な」は、処置を受ける被験体の全般的な健康に対し、持続的な有害な効果を及ぼさないことを意味する。
【0294】
用語「調節する」は、本明細書で使用されるように、標的の活性を変化させるために標的と直接的又は間接的に相互作用することを意味し、標的の活性の変化は、ほんの一例ではあるが、標的の活性の増強、標的の活性の阻害、標的の活性の制限、又は標的の活性の拡張を含む。
【0295】
用語「モジュレータ」は、本明細書で使用されるように、標的と直接的又は間接的に相互作用する分子を表す。相互作用は、アゴニスト、半アゴニスト、逆アゴニスト、又はアンタゴニスト、ディグレーダー、又はそれらの組み合わせの相互作用を含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、モジュレータはアンタゴニストである。いくつかの実施形態において、モジュレータはディグレーダーである。
【0296】
用語「投与する(administer)」、「投与すること(administering)」、「投与(administration)」などは、本明細書で使用されるように、生物作用の所望部位への化合物又は組成物の送達を可能にするために使用され得る方法を指す。これらの方法は、限定されないが、経口経路、十二指腸内経路、非経口注入(静脈内、皮下、腹腔内、筋肉内、血管内、又は点滴を含む)、局所投与、及び直腸投与を含む。当業者は、本明細書に記載される化合物及び方法を用いて使用され得る投与技術に精通している。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物及び組成物は、経口投与される。
【0297】
用語「同時投与」などは、本明細書に使用されるように、一人の患者への選択された治療剤の投与を包含することを意味し、同じ又は異なる投与経路、若しくは、同じ又は異なる投与時間で薬剤が投与される処置レジメンを含むことが意図されている。
【0298】
用語「有効な量」又は「治療上有効な量」は、本明細書で使用されるように、処置される疾患又は疾病の1以上の症状をある程度和らげる、投与される薬剤又は化合物の十分な量を表す。結果は、疾患の徴候、症状、又は原因の減少及び/又は緩和、或いは生体系の他の所望の変化を含む。例えば、治療用途のための「有効な量」は、疾患症状の臨床的に有意な減少をもたらすのに必要とされる、本明細書に開示されるような化合物を含む組成物の量である。個々のケースでの適切な「有効な」量は、用量漸増試験などの技術を使用して随意に決定される。
【0299】
用語「増強する(enhannce)」又は「増強すること(enhancing)」は、本明細書に用いられるように、効力又は持続時間のいずれかにおいて、所望の効果を増加又は延長することを意味する。従って、治療薬の効果を増強することに関して、用語「増強すること」は、効力又は持続時間のいずれかで、系に対する他の治療薬の効果を増加又は延長する能力を指す。「増強させる有効な量」は、本明細書で使用されるように、所望の系において別の治療薬の効果を増強するのに十分な量を指す。
【0300】
用語「医薬配合物」は、本明細書で使用されるように、1より多くの活性成分の混合又は組み合わせから結果として生じる生成物を意味し、活性成分の固定配合と非固定配合の両方を含む。用語「固定配合」は、有効成分、例えば、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩、及び助剤が、単一の実体又は用量の形態で同時に患者に両方とも投与されることを意味する。用語「非固定配合」は、有効成分、例えば、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩、及び助剤が、特定の介在する時間制限なく、同時に、同時発生的に、又は連続して、別々の実体として患者に投与されることを意味し、こうした投与は、患者の身体に有効レベルの2つの化合物を提供する。後者の用語はカクテル療法、例えば、3以上の活性成分の投与にも当てはまる。
【0301】
用語「キット」及び「製品」は、同義語として用いられる。
【0302】
用語「被験体」又は「患者」は哺乳動物を含む。哺乳動物の例は、限定されないが、哺乳動物のクラスの任意のメンバーを含んでいる:ヒト、チンパンジーのようなヒト以外の霊長類、及び他の類人猿並びにサル類;ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタなどの家畜;ウサギ、イヌ、及びネコなどの飼育動物;ラット、マウス及びモルモットなどの、げっ歯類を含む実験動物を含む。1つの態様において、哺乳動物はヒトである。
【0303】
用語「処置する(treat)」、「処置すること(treating)」、及び「処置(treatment)」は、本明細書で使用されるように、予防的及び/又は治療的のいずれかで、疾患又は疾病の少なくとも1つの症状を軽減、減少、又は改善すること、更なる症状を予防すること、疾患又は疾病を阻害すること、例えば、疾患又は疾病の進行を停止すること、疾患又は疾病を緩和すること、疾患又は疾病を退行させること、疾患又は疾病により生じる状態を緩和すること、或いは疾患又は疾病を止めることを含む。
【0304】
<医薬組成物>
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物は、医薬組成物へと製剤される。医薬組成物は、薬学的に使用される調製物への活性化合物の処理を促進する1つ以上の薬学的に許容可能な不活性成分を使用して、従来の方法で製剤される。適切な製剤は、選択される投与の経路に依存する。本明細書に記載される医薬組成物の要約は、例えば:The Science and Practice of Pharmacy, Nineteenth Ed (Easton, Pa.: Mack Publishing Company, 1995);Hoover, John E., Remington’s Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Co., Easton, Pennsylvania 1975;Liberman, H.A. and Lachman, L., Eds., Pharmaceutical Dosage Forms, Marcel Decker, New York, N.Y., 1980;及びPharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems, Seventh Ed.(Lippincott Williams & Wilkins1999)で見ることができ、これらの文献は、開示のために引用することで本明細書に組み込まれる。
【0305】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、単独で、或いは、医薬組成物中で薬学的に許容可能な担体、賦形剤、又は希釈剤と組み合わせて投与される。本明細書に記載される化合物及び組成物の投与は、作用部位への化合物の送達を可能にする方法によって達成され得る。こうした方法は、限定されないが、腸内経路(経口、胃、又は十二指腸の栄養管、肛門坐剤、及び直腸浣腸を含む)、非経口経路(動脈内、心臓内、皮内、十二指腸内、髄内、筋肉内、骨内、腹腔内、鞘内、血管内、静脈内、硝子体内、硬膜外及び皮下を含む、注射又は注入)、吸入、経皮、経粘膜、舌下、頬側、及び局所(上皮、皮膚、浣腸、点眼、点耳、鼻腔内、膣を含む)を介した送達を含むが、最も適切な経路は、例えばレシピエントの疾患及び障害に依存することもある。ほんの一例として、本明細書に記載される化合物は、例えば、手術中の局所注入、クリーム剤又は軟膏剤などの局所適用、注射、カテーテル、或いは移植によって、処置を必要としている領域へと局所的に投与され得る。投与は病変組織又は臓器の部位での直接注射によるものでもあり得る。
【0306】
いくつかの実施形態において、経口投与に適している医薬組成物は、各々が予め定めた量の活性成分を含有するカプセル剤、カシェ剤、又は錠剤などの個別のユニットとして;粉末又は顆粒として;水性液又は非水性液中の溶液又は懸濁液として;或いは、水中油型エマルション又は油液中の油中水型エマルションとして示される。いくつかの実施形態において、有効成分は、巨塊剤(bolus)、舐剤、又はペースト剤として提供される。
【0307】
経口で使用され得る医薬組成物は、錠剤、ゼラチン製の押し出し型カプセル、同様にゼラチン製の柔らかい密封されたカプセル、及びグリセロール又はソルビトールなどの可塑剤を含む。錠剤は、随意に1つ以上の副成分とともに、圧縮又は成形によって作られてもよい。圧縮錠剤は、随意に結合剤、不活性希釈剤、潤滑剤、表面活性剤、又は分散剤と混合して、粉末又は顆粒などの自由流動形態で有効成分を適切な機械で圧縮することによって調製され得る。成型錠剤は、不活性な液体希釈剤で湿らせた粉末化合物の混合物を適切な機械で成形することによって作られ得る。いくつかの実施形態において、錠剤はコーティングされるかスコア化され、製剤されることで、その中の有効成分の遅延放出又は制御放出をもたらす。経口投与のための全ての製剤は、こうした投与に適した量でなければならない。押し出し型のカプセル剤は、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤、及び/又は滑石或いはステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、及び随意に安定化剤と組み合わせて活性成分を含むことができる。柔らかいカプセル剤において、活性化合物は、脂肪油、流動パラフィン、又は液体のポリエチレングリコールなどの、適切な液体中に溶解又は懸濁され得る。いくつかの実施形態において、安定剤が加えられる。糖衣錠コアは適切なコーティングと共に提供される。この目的のために、濃縮した糖溶液が使用されてもよく、これは随意に、アラビアゴム、滑石、ポリビニルピロリドン、カーボポールゲル、ポリエチレングリコール、及び/又は二酸化チタン、ラッカー溶液、及び適切な有機溶媒又は溶媒混合液を含有し得る。染料又は色素は、識別のために、又は活性化合物の投与量の様々な組み合わせを特徴付けるために、錠剤又はドラゼーコーティングに加えられ得る。
【0308】
いくつかの実施形態において、医薬組成物は、例えばボーラス注射又は連続注射による非経口投与のために製剤される。注入のための製剤は、追加の保存剤とともに、単位剤形で、例えば、アンプル又は複数回投与用容器で提供されてもよい。組成物は、油性又は水性のビヒクル中で懸濁液、溶液、又はエマルジョンなどの形態をとってもよく、懸濁化剤、安定化剤、及び/又は分散剤などの調合剤を含有し得る。組成物は、単位投与用又は複数回投与用の容器、例えば密封したアンプル及びバイアル中に提供されてもよく、使用の直前に、粉末形態で、或いは無菌の液体担体、例えば、生理食塩水又は発熱性物質除去蒸留水の付加のみを必要とする冷凍乾燥(凍結乾燥)状態で保存され得る。即時の注射液及び懸濁液は、以前に記載された種類の無菌の粉末、顆粒、及び錠剤から調製されてよい。
【0309】
非経口投与のための医薬組成物は、活性化合物の水性及び非水性(油性)滅菌注射液を含み、これは、抗酸化剤、バッファー、静菌剤、及び、製剤を意図したレシピエントの血液と等張にする溶質;及び、懸濁化剤及び増粘剤を含み得る水性及び非水性の無菌の懸濁液を含む。適切な親油性溶媒又はビヒクルは、ごま油などの脂肪油、オレイン酸エチル又はトリグリセリドなどの合成の脂肪酸エステル、又はリポソームを含む。水性の注射懸濁液は、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、ソルビトール、又はデキストランなどの、懸濁液の粘度を増加させる物質を含み得る。随意に、懸濁液は、高濃度の溶液の調製を可能にするために化合物の溶解度を増加させる適切な安定剤又は薬剤も含んでもよい。
【0310】
医薬組成物はデポ製剤としても処方され得る。そのような長時間作用型の製剤は、移植によって(例えば皮下又は筋肉内)或いは筋肉内注射によって投与されてもよい。故に、例えば、化合物は、適切な高分子材料又は疎水性材料(例えば、許容可能な油中のエマルジョンとして)或いはイオン交換樹脂で、又は難溶性誘導体として、例えば、難溶性塩として製剤されてもよい。
【0311】
バッカル投与又は舌下投与のために、組成物は、従来の方法で処方される錠剤、ロゼンジ、パステル剤、又はゲル剤の形態を取ってもよい。そのような組成物は、スクロース及びアカシア又はトラガントなどの香味をつけた(flavored)主成分中の有効成分を含み得る。
【0312】
医薬組成物はまた、例えば、ココアバター、ポリエチレングリコール、又は他のグリセリドなどの従来の坐剤基剤を含有する、坐剤又は保持浣腸剤などの直腸組成物において処方され得る。
【0313】
医薬組成物は、局所投与、即ち非全身投与され得る。これは、外部の表皮又は頬腔への本発明の化合物の投与、及びそのような化合物の耳、目、及び鼻への滴下を含み、その結果、化合物は、血流に著しく侵入することはない。対照的に、全身投与とは、経口、静脈内、腹腔内、及び筋肉内の投与を指す。
【0314】
局所投与に適した医薬組成物は、ゲル剤、リニメント剤、ローション剤、クリーム剤、軟膏剤、又はペースト剤などの、皮膚を介した炎症部位への浸透に適した液体又は半液状製剤、及び、目、耳、又は鼻への投与に適した液滴を含む。有効成分は、局所投与のために製剤の0.001重量%から10重量% w/w、例えば、1重量%から2重量%を含み得る。
【0315】
吸入による投与のための医薬組成物は、空気吸入器、噴霧器加圧パック(nebulizer pressurized pack)、又はエアロゾル噴霧を送達する他の都合の良い手段により、都合良く送達される。加圧パックは、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素、又は他の適切な気体などの、適切な噴霧剤(propellant)を含み得る。加圧エアロゾルの場合、投与単位は、測定された量を送達するためのバルブを設けることによって決定されてもよい。代替的に、吸入又は通気による投与のために、製剤は、乾燥粉末組成物、例えば、化合物の粉末混合物、及びラクトース又はデンプンなどの適切な粉末基剤の形態をとってもよい。粉末組成物は、粉末が吸入器又は注入器を用いて投与され得る単位剤形、例えば、カプセル剤、カートリッジ、ゼラチン、又はブリスターパックで提供されてもよい。
【0316】
特に上記で言及した成分に加えて、本明細書に記載される化合物及び組成物が、問題の製剤の種類を考慮する当該技術分野における従来の他の薬剤を含み、例えば、経口投与に適したものは香料を含み得ることを、理解されたい。
【0317】
<投薬の方法及び処置レジメン>
1つの実施形態において、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩は、LOXL2活性の阻害又は低減から利益を得る、哺乳動物における疾患又は疾病の処置のための薬物の調製に使用される。そのような処置を必要としている哺乳動物の、本明細書に記載される疾患又は疾病のいずれかを処置するための方法は、本明細書に記載される少なくとも1つの化合物、或いはその薬学的に許容可能な塩、活性代謝物、プロドラッグ、又は薬学的に許容可能な溶媒和物を、治療上有効な量で哺乳動物に投与する工程を含む。
【0318】
特定の実施形態において、本明細書に記載される化合物を含有する組成物は、予防的及び/又は治療的処置のために投与される。特定の治療用途では、組成物は、疾患又は疾病の症状の少なくとも1つを治癒する又は少なくとも部分的に阻止するのに十分な量で、疾患又は疾病に既に苦しんでいる患者に投与される。この使用に有効な量は、疾患又は疾病の重症度及び経過、以前の治療、患者の健康状態、体重、及び薬物に対する反応、並びに処置する医師の判断に依存する。治療上有効な量は、限定されないが、用量漸増及び/又は投与量決定の臨床試験を含む方法によって随意に決定される。
【0319】
予防用途において、本明細書に記載される化合物を含有する組成物は、特定の疾患、障害、又は疾病の影響を受け易く、又は他にその危険に曝されている患者に投与される。こうした量は「予防的に有効な量又は投与量」であると定義される。この用途では、正確な量は患者の容態、体重などによって変わる。患者に使用される際、この使用に有効な量は、疾患、障害、又は疾病の重症度及び経過、以前の治療、患者の健康状態及び薬物に対する反応、並びに処置する医師の判断に依存する。1つの態様において、予防処置は、疾患又は疾病の症状の再発を防ぐために、処置されている疾患の少なくとも1つの症状を以前に経験し、現在寛解期にある哺乳動物に、本明細書に記載される化合物又はその薬学的に許容可能な塩を含む医薬組成物を投与する工程を含む。
【0320】
患者の疾病が改善されない特定の実施形態において、患者の疾患又は疾病の症状を改善、或いは他に制御又は制限するために、医師の裁量により化合物の投与は、慢性的に、つまり、患者の生存時間全体を含む長時間の間、投与される。
【0321】
患者の状態が改善する特定の実施形態において、投与される薬物の投与量は、一時的に減少するか、又は一定時間にわたり一時的に停止させられる(即ち休薬期間)場合もある。特定の実施形態では、休薬期間の長さは、ほんの一例として、2日、3日、4日、5日、6日、7日、10日、12日、15日、20日、28日、又は28日以上を含む、2日から1年の間である。休薬期間中の用量減少は、ほんの一例として、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、及び100%を含む、10%−100%である。
【0322】
一旦患者の疾病の改善が生じると、必要ならば維持量が投与される。続いて、具体的な実施形態において、投与の用量又は頻度、或いはその両方は、症状に応じて、改善された疾患、障害又は疾病が保持されるレベルまで減少される。しかしながら、特定の実施形態において、患者は、症状の再発時に長期間にわたって間欠処置を必要とする。
【0323】
このような量に相当する与えられた薬剤の量は、特定の化合物、処置を必要とする被験体又は宿主の疾患状態及びその重症度、アイデンティティ(例えば体重、性別)などの要因次第で変わるが、それにもかかわらず、例えば投与される特定の薬剤、投与経路、処置される疾病、及び処置される被験体又は宿主を含む、症例を取り囲む特定の環境に従って定められ得る。
【0324】
しかし通常、成人の処置に利用される投与量は、典型的に1日当たり0.01mg−5000mgである。1つの態様において、成人のヒトの処置に利用される投与量は、1日当たり約1mgから約1000mgである。1つの実施形態において、所望の投与量は、単回投与で、或いは、同時に又は適切な間隔で投与される分割量で、例えば、1日当たり2、3、4回又はそれ以上のサブ用量として、好適に提供される。
【0325】
1つの実施形態において、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩に適切な1日の用量は、体重1kgにつき約0.01から約50mg/kgである。いくつかの実施形態において、剤形中の有効成分の毎日の投与量は、個々の処置レジメンに関する多くの変数に基づいて、本明細書に示される範囲より少なくなるか又は高くなる。様々な実施形態において、毎日の投与量及び単位用量は、限定されないが、使用される化合物の活性、処置される疾患又は疾病、投与の様式、個々の被験体の必要条件、処置されている疾患又は疾病の重症度、及び開業医の判断を含む、多くの変数に依存して変更される。
【0326】
そのような治療レジメンの毒性及び治療効力は、限定されないがLD50及びED50の決定を含む、細胞培養物又は実験動物における標準の医薬的手順によって決定される。毒性と治療効果との間の用量比が治療指数であり、これはLD50とED50との間の比率として表される。特定の実施形態において、細胞培養アッセイと動物研究から得られたデータは、ヒトを含む哺乳動物で使用するための治療上有効な毎日の投与量範囲及び/又は治療上有効な単位用量の製剤で使用される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物の毎日の投与量は、最小限の毒性のED50を含む血中濃度の範囲内にある。特定の実施形態において、毎日の投与量範囲及び/又は単位用量は、使用される剤形及び利用される投与経路に依存して、この範囲内で変動する。
【0327】
前述の態様のいずれかにおいて、更なる実施形態では、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩の有効な量は、(a)哺乳動物に全身に投与される、及び/又は(b)哺乳動物に経口投与される、及び/又は(c)哺乳動物に静脈内投与される、及び/又は(d)哺乳動物に注入によって投与される、及び/又は(e)哺乳動物に局所的に投与される、及び/又は(f)哺乳動物に非全身的又は局所的に投与される。
【0328】
前述の態様のいずれかにおいて、有効な量の化合物の単回投与を含む更なる実施形態が提供され、該実施形態において、(i)化合物は1日1回投与され;又は、(ii)化合物が1日のスパンにわたって哺乳動物に複数回投与される。
【0329】
前述の態様のいずれかにおいて、化合物の有効な量の複数回投与を含む更なる実施形態が提供され、該実施形態において、(i)化合物は単回投与量として連続的又は断続的に投与され;(ii)複数回投与の間隔が6時間ごとである、(iii)化合物が8時間ごとに哺乳動物に投与される、(iv)化合物が12時間ごとに哺乳動物に投与される、(v)化合物が24時間ごとに哺乳動物に投与される。更なる又は代替的な実施形態において、前記方法は休薬期間を含み、ここで、化合物の投与は一時的に中断されるか、又は投与されている化合物の量は、一時的に減らされ、休薬期間の終わりに、化合物の投与が再開される。1つの実施形態において、休薬期間の長さは2日から1年と様々である。
【0330】
特定の例において、1以上の他の治療剤と組み合わせて、少なくとも1つの本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩を投与することが、適切である。特定の実施形態において、医薬組成物は更に1つ以上の抗癌剤を含む。
【0331】
1つの実施形態において、本明細書に記載される化合物の1つの治療効果は、アジュバントの投与により増強される(即ち、それ自体によりアジュバントは最小限の治療的効果を備えるが、別の治療薬剤と併用すると、患者にとっての総合的な治療効果が増強される)。或いは、いくつかの実施形態において、患者が受ける効果は、本明細書に記載される化合物の1つを、同様に治療効果を有する別の薬剤(これは治療レジメンも含む)と共に投与することによって増加される。
【0332】
1つの特異的な実施形態において、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩は、第2の治療剤と同時投与され、ここで、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩、及び第2の治療剤は、処置される疾患、障害、又は疾病の異なる態様を調節し、それにより、いずれかの治療剤単独の投与よりも大きな全体的な利益をもたらす。
【0333】
あらゆる場合において、処置される疾患、障害、又は疾病に関わらず、患者が受ける総合的な効果は、2つの治療薬剤の添加でもよく、又は、患者は相乗的効果を受ける場合もある。
【0334】
特定の実施形態において、本明細書に開示される化合物の様々な治療上有効な用量は、本明細書に開示される化合物が、付加的な治療上有効な薬物やアジュバントなどの、1以上の添加剤と併用して投与される場合、医薬組成物の処方及び/又は処置レジメンで利用される。併用処置レジメンで使用される薬物及び他の薬剤の治療上有効な量は、随意に、有効成分自体に対して上に明記された手段と類似した手段によって決定される。更に、本明細書に記載される予防/処置の方法は、規則正しい(metronomic)投薬の使用を包含する、つまり、毒性の副作用を最小限に抑えるために、より頻繁且つ少ない投与量を提供する。いくつかの実施形態において、併用処置レジメンは、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩の投与が、本明細書に記載される第2の薬剤での処置の前に、その最中、或いはその後に始められ、第2の薬剤による処置の間又は第2の薬剤による処置の終了後のあらゆる時点まで継続する、処置レジメンを包含する。併用処置レジメンは、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩、及び組み合わせて使用されている第2の薬剤が、同時に又は異なる時間に、及び/又は処置期間の増減する間隔で投与される処置を含む。併用処置は更に、患者の臨床管理を援助するために様々な時点で開始及び停止される定期的処置も含む。
【0335】
緩和が求められる疾病を処置、予防、又は寛解するための投与レジメンは、様々な要因(例えば、被験体が患う疾患、障害、又は疾病;被験体の年齢、体重、性別、食事、及び病状)に従って修正される。従って、いくつかの例において、実際に利用される投与レジメンは、本明細書で明記される投与レジメンとは異なり、いくつかの実施形態においては、該投与レジメンから逸脱する。
【0336】
本明細書に記載される併用療法に関して、同時投与された化合物の用量は、利用される同時薬物(co−drug)の種類、利用される特定の薬物、処置される疾患又は疾病などに依存して、変動する。付加的な実施形態において、1以上の他の治療剤と同時投与されると、本明細書で提供される化合物は、1以上の他の治療剤と同時に、又は連続して投与される。
【0337】
併用療法において、多数の治療剤(その1つは、本明細書中に記載される化合物の1つである)は、任意の順で、又は同時にも投与される。投与が同時である場合、多数の治療剤は、ほんの一例ではあるが、単一の統一形態で、又は多数の形態で(例えば、単一の丸剤として、又は二つの別個の丸剤として)提供される。
【0338】
本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩、同様に併用治療は、疾患又は疾病の発症前、最中、又は後に投与され、化合物を含有する組成物の投与のタイミングは変動する。従って、1つの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、予防薬として使用され、疾患又は疾病の発症を防ぐために、疾病又は疾患を進行させる傾向のある被験体に連続的に投与される。別の実施形態において、化合物及び組成物は、症状の発症の間、又は発症後可能な限り早急に、被験体に投与される。特異的な実施形態において、本明細書に記載される化合物は、疾患又は疾病の発症が検出又は疑われた後、実施可能な限り早急に、及び疾患の処置が必要とされる時間にわたり、投与される。いくつかの実施形態において、処置に必要な時間の長さは変動し、処置の長さはそれぞれの被験体の特定の必要性に合うよう調節される。例えば、特異的な実施形態において、本明細書に記載される化合物又は該化合物を含む製剤は、少なくとも2週間、約1ヵ月から約5年までの間、投与される。
【0339】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩は、化学療法、ホルモン遮断療法、放射線療法、モノクローナル抗体、又はそれらの組み合わせと組み合わせて投与される。
【0340】
化学療法は、抗癌剤の使用を含む。
【0341】
1つの態様において、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩は、1以上の抗癌剤と組み合わせて投与又は製剤される。
【実施例】
【0342】
以下の実施例は、例示目的のためのみに提供され、本明細書で提供される請求項の範囲を制限するものではない。
【0343】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0344】
<工程1:メチル3−((4−シアノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸塩(A−2)>
THF/DMF(4:1、55ml)の混合物中の2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリルA−1(4.0g、19.4mmol)とメチル3−ヒドロキシベンゾアート(3.24g、21.3mmol)の溶液に、炭酸カリウム(8.0g、58mmol)を加えた。反応混合物を60℃で2時間加熱した。THFを減圧下で蒸発させ、残りの反応混合物を、水(200mL)と酢酸エチル(100mL)に分割した。有機質層を分離し、水層をEtOAc(1×100ml)で再抽出した。組み合わせた有機質層を乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の0−50%のEtOAcで溶出する)、淡黄色固形物(5.63g、91%)として化合物A−2を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.21 (m, 1H), 8.07 (m, 1H), 7.87 (m, 1H), 7.77 (m, 1H), 7.64 (m, 1H), 7.55 (m, 1H), 3.85 (s, 3H);LCMS質量:323.0(M+1)。
【0345】
<工程2:メチル3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸塩(A−3)>
0℃でTHF/MeOH(1:1、140mL)中のメチル3−((4−シアノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸塩A−2(1.5g、4.65mmol)の撹拌溶液に、CoCl(1.8g、13.98mmol)、その後NaBH(1.77g、46.5mmol)を一部ずつ加えた。反応混合物を0℃で20分間撹拌した。混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、セライトに通して濾過した。濾液を濃縮し、結果として生じる残留物を水(200mL)とEtOAc(200mL)に分割した。水−有機質層をセライトに通して濾過し、有機質層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮して、更なる精製を必要としない琥珀油(1.38g、92%)として化合物A−3を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 7.83 (m, 1H), 7.67 (m, 1H), 7.65 (br m, 1H), 7.60 (m, 1H), 7.47 (m, 1H), 7.33 (br m, 1H), 3.80−3.83 (m, 5H);LCMS質量:327.0(M+1)。
【0346】
<工程3:メチル3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸塩(A−4)>
0℃でTHF(25mL)中のエステルA−3(1.38g、4.24mmol)の撹拌溶液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.29g、5.94mmol)とDIEA(2.21mL、12.74mmol)を加えた。混合物を室温(RT)に暖め、更に4時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物をEtOAc(50mL)と水(50mL)に分割した。有機質層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の0−60%のEtOAc)、コハク油(1.42g、78%)として化合物A−4を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 7.85 (m, 1H), 7.69 (m, 1H), 7.58−7.62 (m, 2H), 7.48−7.51 (m, 2H), 7.13 (br m, 1H), 4.20 (m, 2H), 3.84 (s, 3H), 1.36 (s, 9H);LCMS質量:427.0 (M+1)。
【0347】
<工程4:3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸(Int−A)>
THF/HO(6:1、21mL)の混合物中のエステルA−4(1.42g、3.34mmol)の撹拌溶液に、4M LiOH水溶液(17mL、68mmol)を加えた。混合物をRTで16時間撹拌し、水(30ml)で希釈し、水性飽和クエン酸を使用してpH3−4に酸性化した。混合物をEtOAc(2×50mL)で抽出し、組み合わせた有機質層を乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮して、オフホワイト固形物(1.2g、87%)としてInt−Aを得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 13.17 (br s, 1H), 7.83 (m, 1H), 7.66 (br m, 1H), 7.53−7.62 (m, 2H), 7.44−7.51 (m, 2H), 7.12 (br m, 1H), 4.25 (m, 2H), 1.36 (s, 9H);LCMS質量:413.0 (M+1)。
【0348】
【化65】
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【0349】
<3−(((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)安息香酸(Int−B)>
工程1において3−(ヒドロキシメチル)安息香酸メチルエステルを使用する、Int−Aについて記載された手順を使用して、表題化合物(Int−B)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 12.99 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.70 (m, 1H), 7.45−7.60 (m, 2H), 7.35 (m, 1H), 6.99 (m, 1H), 5.42 (s, 2H), 4.15−4.22 (m, 2H), 1.36 (s, 9H);LCMS質量:427.0 (M+1)。
【0350】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0351】
<工程1:(R)−tert−ブチル3−((4−シアノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピロリジン−1−カルボン酸塩(C−2)>
0℃でTHF(4mL)中の(R)−1−N−boc−3−ヒドロキシピロリジン(250mg、1.34mmol)の撹拌溶液に、NaH(鉱油中の60%の分散液の64mg、1.60mmol)を加えた。混合物を0℃で20分間撹拌した。THF(3mL)中の2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリルC−1(276mg、1.34mmol)の溶液を加え、混合物をRTに暖め、6時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をDCM(50mL)と水(50mL)に分割した。有機質層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空内で濃縮した。粗製の残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の0−30%のEtOAcで溶出する)、無色の油(317mg、66%)として化合物C−2を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.04 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 5.49 (m, 1H), 3.58 (m, 1H), 3.20−3.45 (m, 3H), 2.18 (m, 1H), 2.09 (m, 1H);LCMS質量:258.0(M+1−Boc)。
【0352】
<工程2:(R)−2−(ピロリジン−3−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル塩酸塩(Int−C)>
RTでDCM(3mL)中のC−2(313mg、0.876mmol)の撹拌溶液に、EtO(3mL、6.0mmol)中の2M HClを加えた。混合物をRTで18時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、白色固形物として化合物Int−C(229mg、89%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 9.45 (br s, 2H), 8.09 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 5.58 (m, 1H), 3.53 (m, 1H), 3.30−3.40 (m, 3H), 2.10−2.40 (m, 2H);LCMS質量:258.0(M+1)。
【0353】
【化67】
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【0354】
(S)−2−(ピロリジン−3−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル塩酸塩(Int−D)
工程1において(S)−1−N−boc−3−ヒドロキシピロリジンを使用する、Int−Cについて記載された手順を使用して、表題化合物(Int−D)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 9.40 (br s, 2H), 8.10 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 5.58 (m, 1H), 3.51 (m, 1H), 3.30−3.40 (m, 3H), 2.10−2.40 (m, 2H);
LCMS質量:258.0(M+1)。
【0355】
【化68】
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【0356】
(R)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル塩酸塩(Int−E)
工程1において(R)−1−N−boc−3−ヒドロキシピペリジンを使用する、Int−Cについて記載された手順を使用して、表題化合物(Int−E)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 9.28 (br s, 1H), 8.94 (br s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 5.31 (m, 1H), 3.20−3.50 (m, 2H), 3.00−3.10 (m, 2H), 1.80−2.00 (m, 3H), 1.70 (m, 1H);LCMS質量:272.0(M+1)。
【0357】
【化69】
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【0358】
(S)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル塩酸塩(Int−F)
工程1において(S)−1−N−boc−3−ヒドロキシピペリジンを使用する、Int−Cについて記載された手順を使用して、表題化合物(Int−F)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 9.26 (br s, 1H), 8.90 (br s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 5.30 (m, 1H), 3.20−3.50 (m, 2H), 3.00−3.10 (m, 2H), 1.80−2.00 (m, 3H), 1.71 (m, 1H);LCMS質量:272.0(M+1)。
【0359】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0360】
2−(ピペリジン−4−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル塩酸塩(Int−G)
工程1において1−boc−4−ヒドロキシピペリジンを使用する、Int−Cについて記載された手順を使用して、表題化合物(Int−G)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.89 (br s, 2H), 8.04 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 5.24 (m, 1H), 3.05−3.30 (m, 4H), 2.10−2.25 (m, 2H), 1.85−2.00 (m, 2H);LCMS質量:272.0(M+1)。
【0361】
【化71】
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【0362】
(S)−2−(ピペリジン−3−イルメトキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル塩酸塩(Int−H)
工程1において(S)−N−boc−3−ピペリジンメタノールを使用する、Int−Cについて記載された手順を使用して、表題化合物(Int−H)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 9.02 (br s, 1H), 8.85 (br s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 4.16−4.35 (m, 2H), 3.23 (m, 1H), 2.65−2.80 (m, 2H), 2.24 (m, 1H), 1.60−1.90 (m, 3H), 1.25−1.40 (m, 2H);LCMS質量:286.0(M+1)。
【0363】
【化72】
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【0364】
2−(ピペリジン−4−イルメトキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル塩酸塩(Int−I)
工程1において1−boc−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジンを使用する、Int−Cについて記載された手順を使用して、表題化合物(Int−I)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.96 (br s, 1H), 8.63 (br s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 4.15−4.25 (m, 2H), 3.20−3.30 (m, 2H), 2.80−2.95 (m, 2H), 2.06 (m, 1H), 1.80−1.95 (m, 2H), 1.40−1.60 (m, 2H);LCMS質量:286.0(M+1)。
【0365】
【化73】
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【0366】
5−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ニコチン酸(Int−J)
工程1において5−ヒドロキシ−ニコチン酸メチルエステルを使用する、Int−Aについて記載された手順を使用して、表題化合物(Int−J)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.92 (m, 1H), 8.70 (m, 1H), 8.05 (m, 1H), 7.61 (m, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 4.24−4.29 (m, 2H), 1.39 (s, 9H);LCMS質量:414.0(M+1)。
【0367】
【化74】
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【0368】
3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル−d2)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸(Int−K)
工程2においてNaBD4、THF−d8、及びMeOH−d4を使用する、Int−Aについて記載された手順を使用して、表題化合物(Int−K)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 13.00 (br s, 1H), 7.82 (m, 1H), 7.66 (m, 1H), 7.55−7.60 (m, 2H), 7.43−7.52 (m, 2H), 7.12 (m, 1H), 1.36 (s, 9H);LCMS質量:415.0(M+1)。
【0369】
【化75】
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【0370】
3−(((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)アミノ)メチル)安息香酸(Int−L)
工程1においてメチル3−(アミノメチル)安息香酸塩酸塩(benzoate hydrochloride)を使用する、Int−Aについて記載された手順を使用して、表題化合物(Int−L)を調製した。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ 12.82 (br s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.79 (m, 1H), 7.71 (m, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.41 (m, 2H), 6.79 (s, 1H), 6.59 (s, 1H), 4.51 (m, 2H), 4.04 (m, 2H), 1.37 (s, 9H);LCMS質量:426.0(M+1)。
【0371】
【化76】
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【0372】
<工程1:エチル3−((4−シアノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)チオ)安息香酸塩(M−2)>
表題化合物(M2)(680mg、100%)を、Int−Aについて記載された手順の工程1を使用して、2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(M−1)とエチル3−スルファニルベンゾアートから調製した。LCMS質量:353.0(M+1)。
【0373】
<工程2:エチル3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)チオ)安息香酸塩(M−3)>
0℃でTHF(10mL)及び酢酸(6mL)の中の化合物M−2(680mg、1.93mmol)の撹拌溶液に、CoCl(626mg、4.82mmol)、その後NaBH(365mg、9.65mmol)を一部ずつ加えた。反応混合物を0℃で20分間撹拌し、次いでRTに温め、10分間撹拌した。混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、セライトに通して濾過した。濾液を濃縮し、結果として生じる残留物を水とEtOAcに分割し、15分間撹拌した。水−有機質層をセライトに通して濾過し、有機質層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮して、化合物M−3(565mg)を得て、これを更に精製することなく使用した。LCMS質量:357.0(M+1)。
【0374】
<工程3:エチル3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)チオ)安息香酸塩(M−4)>
表題化合物(M−4)(410mg、57%)を、Int−Aについて記載された手順の工程3を使用して、化合物M−1から調製した。LCMS質量:457.0(M+1)。
【0375】
<工程4:3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)チオ)安息香酸(Int−M)>
表題化合物(Int−M)(340mg、88%)を、Int−Aについて記載された手順の工程4を使用して、化合物M−4から調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.00−8.10 (m, 2H), 7.82 (m, 1H), 7.64 (m, 1H), 7.51 (m, 1H), 7.44 (m, 1H), 7.03 (m, 1H), 4.09−4.18 (m, 2H), 1.30 (s, 9H);LCMS質量:429.0(M+1)。
【0376】
【化77】
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【0377】
<工程1:エチル4−シアノ−6−(トリフルオロメチル)ピコリン酸塩(N−2)>
RTでDMF(10mL)中のエチル4−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ピコリン酸塩N−1(1g、3.35mmol)の撹拌溶液に、Zn(CN)(589mg、5.03mmol)、その後Pd(PPh(387mg、0.33mmol)を加えた。混合物を10分間、アルゴン下で脱気した。反応混合物をBiotageマイクロウェーブシンセサイザーに配し、160℃で1時間撹拌した。反応混合物をRTに冷却し、水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物をブライン(25mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の4%のEtOAcで溶出する)、白色固形物として化合物N−2(400mg、49%)を得た。H NMR(500MHz,CDCl):δ 8.51 (s, 1H), 8.07 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 4.54 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.47 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0378】
<工程2:エチル4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピコリン酸塩(N−3)>
RTでエタノール(10mL)中のN−2(250mg、1.02mmol)の撹拌溶液に、PtO(25mg)を加えた。反応混合物を水素(1気圧)の下、RTで1時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、セライトをエタノール(10mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を減圧下で濃縮し、所望のアミンを得た。
【0379】
アミンをCHCl(10mL)に溶解し、0℃に冷却し、これにジ−tert−ブチル−重炭酸塩(0.35mL、1.54mmol)、その後TEA(0.43mL、3.07mmol)を加えた。反応混合物をRTに暖め、3時間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の15%のEtOAcで溶出する)、浅黄色油として化合物N−3(180mg、50%)を得た。H NMR(500MHz,CDCl):δ 8.20 (s, 1H), 7.77 (s, 1H), 5.11 (br s, 1H), 4.46−4.54 (m, 4H), 1.50 (s, 9H), 1.46 (t, J = 7.1 Hz, 3H);LCMS質量:349.1(M+1)。
【0380】
<工程3:tert−ブチル((2−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(N−4)>
不活性雰囲気の下、0℃でエタノール(10mL)中の化合物N−3(180mg、0.52mmol)の撹拌溶液に、NaBH(79mg、2.07mmol)を一部ずつ加えた。反応混合物をRTに暖め、4時間撹拌した。反応混合物を飽和水性NH4Cl溶液(15mL)でクエンチし、EtOAc(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物をブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の30%のEtOAcで溶出する)、無色の粘着性シロップとして化合物N−4(100mg、63%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.50 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 5.02 (br s, 1H), 4.82 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 4.41 (br d, J = 6.3 Hz, 2H), 3.19 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 1.47 (s, 9H);LCMS質量:306.9(M+1)。
【0381】
<工程4:tert−ブチル((2−(クロロメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(Int−N)>
0℃でCHCl(5mL)中のtert−ブチル((2−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩N−4(60mg、0.2mmol)の撹拌溶液に、塩化チオニル(0.02mL、0.29mmol)、その後DMF(cat)を滴下で加えた。反応混合物をRTに暖め、8時間撹拌した。反応混合物を氷水(10mL)に注ぎ、飽和水性NaHCO溶液によりpH〜8に塩基化し、CHCl(2×10mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物をブライン(7mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮して、淡黄色油としてInt−N(45mg)を得て、これを更に精製することなく使用した。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.63 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 5.09 (br s, 1H), 4.72 (s, 2H), 4.42 (br d, J = 5.9 Hz, 2H), 1.48 (br s, 9H);LCMS質量:325.2(M+1)。
【0382】
【化78】
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【0383】
4−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピコリン酸(Int−O)
工程1において4−ヒドロキシ−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステルを使用する、Int−Aについて記載された手順を使用して、表題化合物(Int−O)を調製した。LCMS質量:414.0(M+1)。
【0384】
<実施例1:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルベンズアミド塩酸塩(化合物1−7)>
【0385】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0386】
<工程1:tert−ブチル((2−(3−(フェニルカルバモイル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(1)>
DCM/DMF(3:1、12mL)の混合物中のInt−A(750mg、1.82mmol)の撹拌溶液に、HATU(1.04g、2.74mmol)を加え、混合物をRTで20分間撹拌した。アニリン(219mg、2.35mmol)とDIEA(702mg、5.44mmol)を加え、混合物をRTで18時間撹拌した。DCMを減圧下で蒸発させ、残りの反応混合物を、水(100mL)とEtOAc(100mL)に分割した。有機質層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中で0−60%のEtOAcで溶出する)、オフホワイトの固形物として化合物1(630mg、71%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 10.27 (s, 1H), 7.86 (m, 2H), 7.72−7.77 (m, 2H), 7.57−7.64 (m, 2H), 7.51 (m, 1H), 7.44 (m, 1H), 7.30−7.36 (m, 2H), 7.06−7.13 (m, 2H), 4.25 (m, 2H), 1.35 (s, 9H);LCMS質量:510.0(M+Na)及び432.0(MH−C)。
【0387】
<工程2:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルベンズアミド塩酸塩(化合物1−7)>
RTでDCM(27mL)中のアミド1(630mg、1.29mmol)の撹拌混合物に、EtO(9.69mL、19.38mmol)中の2M HClを加えた。混合物をRTで18時間撹拌した。EtO(9mL、18.0mmol)中の追加の2M HClを加え、混合物を更に2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、白色固形物として表題化合物1−7(375mg、69%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 10.35 (s, 1H), 8.56 (br s, 3H), 7.84−7.90 (m, 2H), 7.74−7.79 (m, 3H), 7.65 (m, 1H), 7.52 (m, 1H), 7.45 (m, 1H), 7.31−7.38 (m, 2H), 7.09 (m, 1H), 4.23 (m, 2H);LCMS質量:388.0(M+1)。
【0388】
<実施例2:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−フルオロベンジル)−ベンズアミド塩酸塩(化合物1−9)>
【0389】
【化80】
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【0390】
工程1において4−フルオロベンジルアミンを使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−9)を調製した。LCMS質量:420.0(M+1)。
【0391】
<実施例3:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチル)−ベンズアミド塩酸塩(化合物1−10)>
【0392】
【化81】
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【0393】
工程1において1−ベンゾチオフェン−2イル−メチルアミンを使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−10)を調製した。LCMS質量:458.0(M+1)。
【0394】
<実施例4:(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−11)>
【0395】
【化82】
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【0396】
工程1において1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−11)を調製した。LCMS質量:428.0(M+1)。
【0397】
<実施例5:(3−(1H−ピラゾール−1−イル)アゼチジン−1−イル)(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)メタノントリフルオロ酢酸塩(化合物1−12)>
【0398】
【化83】
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【0399】
工程1において1−(アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾールを使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−12)を調製した。化合物1−12を、分取HPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50×100mmのカラム;20分にわたり、0.1%のTFAを含有する10−90%のACN/HOで溶出する)を介して精製した。LCMS質量:418.0(M+1)。
【0400】
<実施例6:N−((2H−テトラゾール−5−イル)メチル)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−13)>
【0401】
【化84】
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【0402】
工程1において(2H−テトラゾール−5−イルメチル)アミン塩酸塩を使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−13)を調製した。LCMS質量:394.0(M+1)。
【0403】
<実施例7:N−(2−(1H−1,2,4−テトラゾール−1−イル)エチル)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−14)>
【0404】
【化85】
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【0405】
工程1において2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタンアミンを使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−14)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.65−8.80 (m, 5H), 8.08 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.72 (m, 1H), 7.51−7.60 (m, 3H), 7.35 (m, 1H), 4.37 (m, 2H), 4.21 (m, 2H), 3.62−3.66 (m, 2H);LCMS質量:407.0(M+1)。
【0406】
<実施例8:N−(2−(1H−テトラゾール−1−イル)エチル)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−15)>
【0407】
【化86】
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【0408】
工程1において2−(1H−1,2,3,4−トリアゾール−1−イル)エタンアミンを使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−15)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 9.39 (s, 1H), 8.75 (m, 1H), 8.55 (br s, 3H), 7.83 (s, 1H), 7.67 (m, 1H), 7.54−7.57 (m, 2H), 7.48 (m, 1H), 7.37 (m, 1H), 4.60−4.64 (m, 2H), 4.20−4.24 (m, 2H), 3.67−3.71 (m, 2H);LCMS質量:408.0(M+1)。
【0409】
<実施例9:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−16)>
【0410】
【化87】
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【0411】
工程1において2−アミノエタノールを使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−16)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.50−8.60 (br m, 4H), 7.83 (s, 1H), 7.78 (m, 1H), 7.65 (m, 1H), 7.54 (m, 1H), 7.48 (m, 1H), 7.34 (m, 1H), 4.74 (br s, 1H), 4.19−4.23 (m, 2H), 3.47−3.51 (m, 2H), 3.29−3.33 (m, 2H);LCMS質量:356.0(M+1)。
【0412】
<実施例10:(S)−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−ヒドロキシピロリジン−1H−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−17)>
【0413】
【化88】
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【0414】
工程1において(S)−3−ピロリジノール塩酸塩を使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−17)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.60 (br s, 3H), 7.83 (s, 1H), 7.49−7.52 (m, 2H), 7.39 (m, 1H), 7.25−7.33 (m, 2H), 4.18−4.31 (m, 3H), 3.20−3.60 (m, 5H), 1.70−2.00 (m, 2H);LCMS質量:382.0(M+1)。
【0415】
<実施例11:(R)−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−ヒドロキシピロリジン−1H−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−18)>
【0416】
【化89】
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【0417】
工程1において(R)−3−ピロリジノール塩酸塩を使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−18)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.63 (br s, 3H), 7.85 (s, 1H), 7.49−7.56 (m, 2H), 7.40 (m, 1H), 7.27−7.34 (m, 2H), 4.15−4.25 (m, 3H), 3.18−3.58 (m, 5H), 1.70−1.95 (m, 2H);LCMS質量:382.0(M+1)。
【0418】
<実施例12:ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−19)>
【0419】
【化90】
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【0420】
工程1においてラセミ体−トランス−4−フルオロ−3−ヒドロキシピロリジン塩酸塩を使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物1−19)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.62 (br s, 3H), 7.86 (s, 1H), 7.51−7.57 (m, 2H), 7.41 (m, 1H), 7.30−7.40 (m, 2H), 5.62 (m, 1H), 4.95 (m, 1H), 4.12−4.30 (br m, 3H), 3.45−3.92 (m, 4H);LCMS質量:400.0(M+1)。
【0421】
<実施例13:(S,S)−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−20)>
【0422】
【化91】
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【0423】
<工程1:ラセミ体−トランス−tert−ブチル((2−(3−(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバマート(1)>
2つの別個の等しい反応バッチを以下のように設定した:DCM/DMF(3:1、11mL)の混合物中のInt−A(750mg、1.82mmol)の撹拌溶液にHATU(1.0g、2.63mmol)を加え、混合物をRTで20分間撹拌した。ラセミ体−トランス−4−フルオロ−3−ヒドロキシピロリジン塩酸塩(304mg、2.14mmol)とDIEA(938mg、7.27mmol)を加え、混合物をRTで2.5時間撹拌した。この時点で、両方の反応バッチを組み合わせ、DCMを減圧下で蒸発させた。残りの反応混合物を、水(200mL)とEtOAc(200mL)に分割した。有機質層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中で10−100%のEtOAcで溶出する)、白色固形物として化合物1(1.58g、87%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 7.60 (m, 1H), 7.47−7.56 (m, 2H), 7.36−7.44 (m, 2H), 7.31 (m, 1H), 7.14 (s, 1H), 5.56 (m, 1H), 4.93 (m, 1H), 4.10−4.30 (m, 3H), 3.45−3.90 (m, 4H), 1.38 (s, 9H);LCMS質量:522.0(M+Na)。
【0424】
<工程2:(R,R)−トランス−tert−ブチル((2−(3−(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(2)、及び(S,S)−トランス−tert−ブチル((2−(3−(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(3)>
化合物2(102mg)と化合物3(88mg)を共に、キラルHPLC分離(Chiral Pak ADH、250×20mm、5μmのカラム、10%のMeOH:イソプロパノール(1:1)及び90%のヘキサン(0.1%のDEAを含有する)により均一濃度で溶出し、流速18mL/min)を介して、化合物1(300mg、0.60mmol)から得た。
【0425】
化合物2:H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 7.59 (m, 1H), 7.47−7.56 (m, 2H), 7.35−7.45 (m, 2H), 7.31 (m, 1H), 7.16 (s, 1H), 5.56 (m, 1H), 4.94 (m, 1H), 4.25−4.30 (m, 2H), 4.17 (m, 1H), 3.45−3.90 (m, 4H), 1.39 (s, 9H);LCMS質量:500.0(M+1)。キラルHPLC分析:R=11.84min(Chiral Pak ADH、250×4.6mm、5μmのカラム、25分にわたり10%のMeOH:EtOH(1:1)及び90%のヘキサン(0.1%のDEAを含有する)により均一濃度で溶出し;流速1.0mL/min)。
【0426】
化合物3:H NMR(400 MHz, DMSO−d):δ 7.59 (m, 1H), 7.47−7.56 (m, 2H), 7.35−7.45 (m, 2H), 7.31 (m, 1H), 7.16 (s, 1H), 5.56 (m, 1H), 4.95 (m, 1H), 4.25−4.30 (m, 2H), 4.17 (m, 1H), 3.45−3.90 (m, 4H), 1.39 (s, 9H);LCMS質量:500.0(M+1)。キラルHPLC分析:R=14.71min(Chiral Pak ADH、250×4.6mm、5μmのカラム、25分にわたり10%のMeOH:EtOH(1:1)及び90%のヘキサン(0.1%のDEAを含有する)により均一濃度で溶出し;流速1.0mL/min)。
【0427】
<工程3:(S,S)−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−20)>
表題化合物(1−20)(77mg、100%)を、実施例1の工程2の手順を使用して化合物3(88mg、0.176mmol)から調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.61 (br s, 3H), 7.84 (s, 1H), 7.51−7.57 (m, 2H), 7.43 (m, 1H), 7.28−7.37 (m, 2H), 5.57 (br m, 1H), 4.95 (m, 1H), 4.12−4.30 (br m, 3H), 3.30−3.92 (m, 4H);LCMS質量:400.0(M+1)。
【0428】
<実施例14:(R,R)−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−21)>
表題化合物(1−21)(89mg、100%)を、実施例1の工程2の手順を使用して化合物2(102mg、0.204mmol)(実施例13の工程2から)から調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.61 (br s, 3H), 7.84 (s, 1H), 7.51−7.57 (m, 2H), 7.43 (m, 1H), 7.28−7.37 (m, 2H), 5.62 (br m, 1H), 4.95 (m, 1H), 4.12−4.30 (br m, 3H), 3.30−3.92 (m, 4H);LCMS質量:400.0(M+1)。
【0429】
<実施例15:(R)−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−アミノピロリジン−1−イル)メタノン二塩酸塩(化合物1−22)>
【0430】
【化92】
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【0431】
工程1において(R)−tert−ブチルピロリジン−3−イルカルボン酸塩を使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−22)を調製した。LCMS質量:381.0(M+1)。
【0432】
<実施例16:ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(−3−(ジメチルアミノ)−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−23)>
【0433】
【化93】
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【0434】
工程1においてラセミ体−トランス−4−(ジメチルアミノ)−3−ピロリジノールを使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物1−23)を調製した。LCMS質量:425.0(M+1)。
【0435】
<実施例17:(S)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸塩酸塩(化合物1−24)>
【0436】
【化94】
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【0437】
<工程1:(S)−メチル1−(3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸塩(1)>
表題化合物(1)(117mg、92%)を、実施例1の工程1の手順を使用してInt−A及び(S)−メチルピロリジン−2−カルボキシラート塩酸塩(carboxylate hydrochloride)から調製した。LCMS質量:546.0(M+Na)。
【0438】
<工程2:(S)−1−(3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸(2)>
RTでTHF(1.5mL)及び水(0.75 L)の混合物中のエステル1(117mg、0.223mmol)の撹拌溶液に、4M LiOH水溶液(1.1mL、4.4mmol)を加えた。反応混合物をRTで16時間撹拌した。THFを減圧下で除去し、残りの混合物を水で希釈し、飽和クエン酸水溶液によりpH3−4に酸性化した。濾過により沈殿物を分離し、高真空下で乾燥して、オフホワイト固形物として化合物2(87mg、77%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 7.47−7.64 (m, 3H), 7.41 (m, 1H), 7.31 (m, 1H), 7.13−7.25 (m, 2H), 4.35 (m, 1H), 4.20−4.25 (m, 2H), 3.45−3.53 (m, 2H), 2.22 (m, 1H), 1.75−1.90 (m, 3H), 1.25−1.37 (br m, 9H);LCMS質量:532.0(M+Na)。
【0439】
<工程3:(S)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸塩酸塩(化合物1−24)>
表題化合物(1−24)(31mg、41%)を、実施例1の工程2の手順を使用して酸2から調製した。LCMS質量:410.0(M+1)。
【0440】
<実施例18:(R)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)ピロリジン−2−カルボン酸塩酸塩(化合物1−25)>
【0441】
【化95】
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【0442】
工程1において(R)−メチルピロリジン−2−カルボキシラート塩酸塩を使用する、実施例17の手順を使用して、表題化合物(1−25)を調製した。LCMS質量:410.0(M+1)。
【0443】
<実施例19:(R)−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−26)>
【0444】
【化96】
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【0445】
工程1において(R)−ピロリジノン−3−イルメタノール塩酸塩を使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−26)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.60 (br s, 3H), 7.83 (s, 1H), 7.48−7.55 (m, 2H), 7.39 (m, 1H), 7.25−7.34 (m, 2H), 4.19−4.24 (m, 2H), 3.17−3.60 (m, 6H), 2.28 (m, 1H), 1.85 (m, 1H), 1.61 (m, 1H);LCMS質量:396.0(M+1)。
【0446】
<実施例20:8−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン塩酸塩(化合物1−27)>
【0447】
【化97】
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【0448】
工程1において1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン塩酸塩を使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−27)を調製した。LCMS質量:451.0(M+1)。
【0449】
<実施例21:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)エチル)ベンズアミド(化合物1−28)>
【0450】
【化98】
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【0451】
工程1において3−(2−アミノエチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オンを使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−28)を調製した。LCMS質量:425.0(M+1)。
【0452】
<実施例22:ラセミ体−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−((5−オキソピロリジン−2−イル)メチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−29)>
【0453】
【化99】
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【0454】
工程1においてラセミ体−5−(アミノメチル)−2−ピロリドンを使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物1−29)を調製した。LCMS質量:409.0(M+1)。
【0455】
<実施例23:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−30)>
【0456】
【化100】
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【0457】
工程1において2−(メチルスルホニル)エタンアミン塩酸塩を使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−30)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.87 (m, 1H), 8.64 (br s, 3H), 7.85 (s, 1H), 7.76 (m, 1H), 7.51−7.64 (m, 3H), 7.37 (m, 1H), 4.21 (s, 2H), 3.60−3.64 (m, 2H), 3.33−3.37 (m, 2H), 3.01 (s, 3H);LCMS質量:418.0(M+1)。
【0458】
<実施例24:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−31)>
【0459】
【化101】
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【0460】
工程1において(1−アミノシクロプロピル)メタノールを使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−31)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.74 (s, 1H), 8.59 (br s, 3H), 7.83 (s, 1H), 7.77 (m, 1H), 7.64 (m, 1H), 7.47−7.55 (m, 2H), 7.33 (m, 1H), 4.74 (m, 1H), 4.21 (s, 2H), 3.47−3.51 (m, 2H), 0.65−0.78 (m, 4H);LCMS質量:382.0(M+1)。
【0461】
<実施例25:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−32)>
【0462】
【化102】
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【0463】
工程1において1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オールを使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−32)を調製した。LCMS質量:384.0(M+1)。
【0464】
<実施例26:(R)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−33)>
【0465】
【化103】
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【0466】
工程1において(R)−3−アミノ−1,2−プロパンジオールを使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−33)を調製した。LCMS質量:386.0(M+1)。
【0467】
<実施例27:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−スルファモイルエチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−34)>
【0468】
【化104】
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【0469】
工程1において2−アミノエタン−1−スルホンアミドを使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−34)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.76 (m, 1H), 8.54 (br s, 3H), 7.82 (s, 1H), 7.75 (m, 1H), 7.62 (m, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.49 (m, 1H), 7.37 (m, 1H), 6.94 (s, 2H), 4.19−4.23 (m, 2H), 3.59−3.63 (m, 2H), 3.20−3.24 (m, 2H);LCMS質量:419.0(M+1)。
【0470】
<実施例28:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド二塩酸塩(化合物1−35)>
【0471】
【化105】
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【0472】
工程1において2−(ジメチルアミノ)エチルアミンを使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−35)を調製した。LCMS質量:383.0(M+1)。
【0473】
<実施例29:ラセミ体−トランス−(3−(((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−36)>
【0474】
【化106】
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【0475】
工程1においてInt−B及びラセミ体−トランス−4−フルオロ−3−ヒドロキシピロリジン塩酸塩を使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−36)を調製した。LCMS質量:414.0(M+1)。
【0476】
<実施例30:3−((4−(アミノメチル−d2)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルベンズアミド塩酸塩(化合物1−8)>
【0477】
【化107】
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【0478】
工程1においてInt−Kを使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−8)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 10.33 (s, 1H), 8.51 (br s, 3H), 7.84−7.91 (m, 2H), 7.72−7.79 (m, 3H), 7.62 (m, 1H), 7.51 (m, 1H), 7.43 (m, 1H), 7.31−7.38 (m, 2H), 7.09 (m, 1H);LCMS質量:390.0(M+1)。
【0479】
<実施例31:(R)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピロリジン−1−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(化合物1−39)>
【0480】
【化108】
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【0481】
<工程1:(R)−3−((4−シアノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピロリジン−1−カルボキサミド(1)>
RTでTHF(4mL)中のInt−C(225mg、0.766mmol)とDIEA(248mg、1.92mmol)の撹拌溶液に、イソシアン酸フェニル(137mg、1.15mmol)を加えた。混合物をRTで3.5時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を精製して(シリカゲル;DCM中で0−25%のEtOAcで溶出する)、無色の油として化合物1(288mg、100%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.23 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.44−7.51 (m, 2H), 7.16−7.25 (m, 2H), 6.91 (m, 1H), 5.60 (m, 1H), 3.74 (m, 1H), 3.57−3.68 (m, 2H), 3.48 (m, 1H), 2.10−2.40 (m, 2H);LCMS質量:377.0(M+1)。
【0482】
<工程2:(R)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピロリジン−1−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(化合物1−39)>
カルボキサミド1(288mg、0.765mmol)、炭素上の10wt%のPd(0.076mmol)、及びEtOAc:MeOH(1:1、6mL)の混合物を、1気圧のHガスの下、RTで撹拌した。3時間後、混合物をセライトに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50×100mmのカラム;20分にわたり0.1%のTFAを含有する10−90%のACN/HOで溶出する)を介して精製して、白色固形物として化合物1−39(265mg、70%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.33 (br s, 3H), 8.24 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.45−7.51 (m, 2H), 7.17−7.25 (m, 3H), 6.92 (m, 1H), 5.57 (m, 1H), 4.10−4.22 (m, 2H), 3.41−3.78 (m, 4H), 2.10−2.40 (m, 2H);LCMS質量:381.0(M+1)。
【0483】
<実施例32:(S)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピロリジン−1−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(化合物1−40)>
【0484】
【化109】
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【0485】
工程1においてInt−Dを使用する、実施例31の手順を使用して、表題化合物(1−40)を調製した。LCMS質量:381.0(M+1)。
【0486】
<実施例33:(R)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピロリジン−1−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(化合物1−43)>
【0487】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0488】
工程1においてInt−Eを使用する、実施例31の手順を使用して、表題化合物(1−43)を調製した。LCMS質量:395.0(M+1)。
【0489】
<実施例34:(S)−3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(化合物1−44)>
【0490】
【化111】
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【0491】
工程1においてInt−Fを使用する、実施例31の手順を使用して、表題化合物(1−44)を調製した。LCMS質量:395.0(M+1)。
【0492】
<実施例35:(S)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)−2−フェニルエタノントリフルオロ酢酸塩(化合物1−46)>
【0493】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0494】
<工程1:(S)−2−((1−(2−(3,4−ジクロロフェニル)アセチル)ピペリジン−3−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(1)>
DMF(3mL)中の3,4−ジクロロフェニル酢酸(150mg、0.731mmol)及びHATU(370mg、0.974mmol)の溶液を、RTで20分間撹拌した。Int−F(150mg、0.487mmol)とDIEA(252mg、1.95mmol)を加え、混合物をRTで18時間撹拌した。水(50mL)、ブライン(20mL)、及び2M HCl水溶液(10mL)を加え、混合物をEtOAc(4×10mL)で抽出した。組み合わせた有機質層を乾燥し(MgSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中で0−50%のEtOAcで溶出する)、無色の油として化合物1(180mg、81%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.02 (s, 1H), 7.67 (m, 1H), 7.37−7.60 (m, 2H), 7.16 (m, 1H), 5.05 (m, 1H), 3.30−4.00 (m, 6H), 1.96 (m, 1H), 1.85 (m, 1H), 1.65 (m, 1H), 1.51 (m, 1H);LCMS質量:458.0(M+1)。
【0495】
<工程2:(S)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)−2−フェニルエタノントリフルオロ酢酸塩(化合物1−46)>
表題化合物(1−46)(68mg、34%)を、実施例31の工程2の手順を使用して、(S)−2−((1−(2−(3,4−ジクロロフェニル)アセチル)ピペリジン−3−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル1から調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.33 (br s, 3H), 7.61 (m, 1H), 7.07−7.37 (m, 6H), 5.03 (m, 1H), 4.10−4.22 (m, 2H), 3.30−4.00 (br m, 6H), 1.30−2.00 (br m, 4H);LCMS質量:394.0(M+1)。
【0496】
<実施例36:(S)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)−2−(3,4−ジクロロフェニル)エタノントリフルオロ酢酸塩(化合物1−47)>
【0497】
【化113】
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【0498】
0℃でMeOH/THF(1:1、2mL)中の(S)−2−((1−(2−(3,4−ジクロロフェニル)アセチル)ピペリジン−3−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル1(75mg、0.164mmol)(実施例35の工程1から)の撹拌溶液に、CoCl(43mg、0.333mmol)とNaBH(62mg、1.64mmol)を加えた。混合物を室温(RT)に暖め、更に4時間撹拌した。セライトに通して濾過する前に、混合物を部分的に濃縮し、EtOAc(40mL)で希釈した。セライトをEtOAc(30mL)ですすぎ、組み合わせた濾液を水(2×100mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50×100mmのカラム;20分にわたり0.1%のTFAを含有する10−90%のACN/HOで溶出する)を介して精製して、黄色の油として化合物1−47(36mg、38%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.35 (br s, 3H), 7.37−7.60 (m, 3H), 7.10−7.20 (m, 2H), 5.03 (m, 1H), 4.10−4.20 (m, 2H), 3.50−4.00 (m, 5H), 3.40 (m, 1H), 1.96 (m, 1H), 1.82 (m, 1H), 1.62 (m, 1H), 1.52 (m, 1H);LCMS質量:462.0(M+1)。
【0499】
<実施例37:(S)−2−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボニル)−4H−クロメン(chromen)−4−オントリフルオロ酢酸塩(化合物1−48)>
【0500】
【化114】
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【0501】
工程1において4−オキソ−4H−クロメン−2−カルボン酸を使用する、実施例35の手順を使用して、表題化合物(4−48)を調製した。LCMS質量:448.0(M+1)。
【0502】
<実施例38:(S)−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)(ピリジン−3−イル)メタノントリフルオロ酢酸塩(化合物1−49)>
【0503】
【化115】
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【0504】
工程1においてニコチン酸を使用する、実施例35の手順を使用して、表題化合物(1−49)を調製した。LCMS質量:381.0(M+1)。
【0505】
<実施例39:(S)−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)(ピリミジン−5−イル)メタノントリフルオロ酢酸塩(化合物1−50)>
【0506】
【化116】
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【0507】
工程1においてピリミジン−5−カルボン酸を使用する、実施例35の手順を使用して、表題化合物(1−50)を調製した。LCMS質量:382.0(M+1)。
【0508】
<実施例40:(S)−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メタノントリフルオロ酢酸塩(化合物1−51)>
【0509】
【化117】
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【0510】
工程1において5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボン酸を使用する、実施例35の手順を使用して、表題化合物(1−51)を調製した。LCMS質量:386.0(M+1)。
【0511】
<実施例41:(S)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オントリフルオロ酢酸塩(化合物1−52)>
【0512】
【化118】
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【0513】
工程1においてイソ酪酸を使用する、実施例35の手順を使用して、表題化合物(1−52)を調製した。LCMS質量:346.0(M+1)。
【0514】
<実施例42:(S)−3−(((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(化合物1−45)>
【0515】
【化119】
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【0516】
工程1においてInt−Hを使用する、実施例31の手順を使用して、表題化合物(1−45)を調製した。LCMS質量:409.0(M+1)。
【0517】
<実施例43:4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(化合物1−41)>
【0518】
【化120】
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【0519】
工程1においてInt−Gを使用する、実施例31の手順を使用して、表題化合物(1−41)を調製した。LCMS質量:395.0(M+1)。
【0520】
<実施例44:4−(((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(化合物1−42)>
【0521】
【化121】
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【0522】
工程1においてInt−Iを使用する、実施例31の手順を使用して、表題化合物(1−42)を調製した。LCMS質量:409.0(M+1)。
【0523】
<実施例45:5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)ニコチンアミド塩酸塩(化合物1−53)>
【0524】
【化122】
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【0525】
工程1においてInt−Jと2−(メチルスルホニル)エタンアミン塩酸塩を使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−53)を調製した。LCMS質量:419.0(M+1)。
【0526】
<実施例46:(R)−(5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)(3−アミノピロリジン−1−イル)メタノン二塩酸塩(化合物1−54)>
【0527】
【化123】
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【0528】
工程1においてInt−Jと(R)−tert−ブチルピロリジン−3−イルカルボン酸塩を使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−54)を調製した。LCMS質量:382.0(M+1)。
【0529】
<実施例47:ラセミ体−トランス−(5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)(−3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−55)>
【0530】
【化124】
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【0531】
工程1においてInt−J及びラセミ体−トランス−4−フルオロ−3−ヒドロキシピロリジン塩酸塩を使用する、実施例1の手順を使用して、表題化合物(1−55)を調製した。LCMS質量:401.0(M+1)。
【0532】
<実施例48:(2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物1−58)>
【0533】
【化125】
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【0534】
0℃でTHF/MeOH(1:1、4mL)中の2−(1H−インドール−4−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル1(100mg、0.33mmol)(実施例49の工程1から)の撹拌溶液に、不活性雰囲気下でCoCl(85mg、0.66mmol)とNaBH(125mg、3.3mmol)を加え、混合物を0℃で3時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、セライトに通して濾過した。濾液を10%のMeOH/CHCl(2×10mL)で抽出した。有機質層をブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を分取HPLCによって精製し、オフホワイトの固形物として化合物1−58(25mg、24%)を得た。H NMR(400 MHz, DMSO−d):δ 11.31 (br s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.33−7.28 (m, 2H), 7.16 (s, 1H), 7.11 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.12−6.09 (m, 1H), 3.79 (s, 2H), 2.02 (br s, 2H);m/z 308.3(M+H)。
【0535】
<実施例49:(2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物1−37)>
【0536】
【化126】
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【0537】
<工程1:2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(2)>
N−メチル−2−ピロリドン(12.5mL)中の1H−インドール−4−オール1(500mg、3.76mmol)の撹拌溶液に、2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(774mg、3.76mmol)、KCO(1.04g、7.52mmol)、及びTMS−Cl(0.5mL、3.76mmol)を加えた。反応混合物をマイクロウェーブシンセサイザーの中で45分間、150℃に加熱した。反応混合物を水(40mL)でクエンチし、EtO(2×5mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を精製し(シリカゲル;4%のEtOAc/ヘキサンで溶出する)、オフホワイトの固形物として化合物2(180mg、16%)を得た。H NMR(400 MHz, DMSO−d):δ 11.37 (br s, 1H), 8.16 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.37−7.32 (m, 2H), 7.14 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.86 (dd, J = 7.6, 0.6 Hz, 1H), 6.14−6.13 (m, 1H);LC−MS(ESI):72.74%;m/z 303.9(M+H)。
【0538】
<工程2:2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(3)>
トルエン(5mL)中の化合物2(100mg、0.33mmol)の撹拌溶液に、4−ブロモ−1−メチル−1H−ピラゾール(68mg、0.36mmol)、N、N’−ジメチルエチレンジアミン(0.014mL、0.13mmol)、リン酸カリウム(176mg、0.82mmol)、及びCuI(6.2mg、0.03mmol)を加えた。反応混合物をRTで30分間、Arの下で脱気し、次いで12時間にわたり140℃に加熱した。混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、セライトに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物を精製して(シリカゲル;20%のEtOAc/ヘキサンで溶出する)、粘着性の固形物として化合物3(65mg、51%)を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d):δ 8.26 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.52 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.25 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.38 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 3.92 (s, 3H);LC−MS(ESI):97.13%;m/z 383.9(M+H)。
【0539】
<工程3:(2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物1−37)>
0℃でTHF/MeOH(1:1、4mL)中の化合物3(65mg、0.17mmol)の撹拌溶液に、不活性雰囲気の下、CoCl(44mg、0.33mmol)とNaBH(64mg、1.7mmol)を一部ずつ加えた。反応物をRTに暖め、5時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、残留物を10%のMeOH/CHCl(20mL)で洗浄した。濾液をブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮して、所望のアミンを得た。
【0540】
CHCl(2mL)中のこのアミンに、不活性雰囲気の下、0℃でEtO(5mL、10mmol)中の2M HClを加えた。得られた固形物を濾過し、真空下で乾燥して、浅黄色固形物として化合物1−37(20mg、30%)を得た。H NMR(400 MHz, DMSO−d):δ 8.56 (br s, 3H), 8.24 (s, 1H), 7.82 (s, 2H), 7.51−7.38 (m, 3H), 7.23 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 3.2, 0.6 Hz, 1H), 4.21−4.16 (m, 2H), 3.91 (s, 3H);MS(Agilent 6310 Ion Trap):m/z 388.3(M+H)。
【0541】
実施例50:2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−N−メチル−N−フェニルアセトアミド塩酸塩(化合物1−38)
【0542】
【化127】
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【0543】
工程1:2−(4−((4−シアノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−N−メチル−N−フェニルアセトアミド(2)
0℃でのDMF(3mL)中の(実施例49、工程1からの)2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル1(100mg、0.33mmol)の撹拌溶液に、2−ブロモ−N−メチル−N−フェニルアセトアミド(113mg、0.49mmol)、CsCO(214mg、0.66mmol)およびn−BuNBr(5.3mg、0.02mmol)を加えた。混合物を、室温に暖め、12時間撹拌した。反応混合物を、水(20mL)でクエンチし、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、精製し(シリカゲル;10−15%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、オフホワイト固形物として化合物2(130mg、87%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.18 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.57−7.55 (m, 4H), 7.46−7.44 (m, 1H), 7.22−7.12 (m, 3H), 6.89 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.14 (br s, 1H), 4.78 (br s, 2H), 3.21 (br s, 3H);LC−MS(ESI):m/z 451.1(M+H)。
【0544】
工程2:2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−N−メチル−N−フェニルアセトアミド塩酸塩(化合物1−38)
0℃でのTHF/MeOH(1:1、6mL)中の化合物2(130mg、0.29mmol)の撹拌溶液に、不活性雰囲気下でコバルト(II)クロリド(74mg、0.58mmol)およびNaBH(109mg、2.88mmol)一部ずつ加えた。混合物を、室温に暖め、4時間撹拌した。反応混合物を、セライトのパッドに通して濾過し、セライトを、10%のMeOH/CHCl(30mL)で洗浄した。濾液を、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮して、望ましいアミンを得た。
【0545】
CHCl(2mL)中のこのアミンに、不活性雰囲気下での0℃でEtO(3mL、6mmol)中の2M HClを加え、30分間撹拌した。得た固形物を、濾過し、真空下で乾燥し、オフホワイト固形物として化合物1−38(91mg、70%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ8.37 (br s, 3H), 7.78 (s, 1H), 7.59−7.47 (m, 5H), 7.40 (s, 1H), 7.24−7.13 (m, 3H), 6.84 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.78 (br s, 2H), 4.20 (br s, 2H), 3.22 (br s, 3H);MS(Agilent 6310 Ion Trap):m/z 455.3(M+H)。
【0546】
実施例51:2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(ピペリジン−1−イル)エタノン(化合物1−56)
【0547】
【化128】
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【0548】
工程1:4−(ベンジルオキシ)−1H−インドール(2)
アセトン(50mL)中の1H−インドール−4−オール1(1g、7.52mmol)の撹拌溶液に、不活性雰囲気下での室温で臭化ベンジル(1.54g、8.95mmol)およびKCO(3.11g、22.56mmol)を加えた。その後、反応混合物を、還流温度まで加熱し、12時間撹拌した。混合物を、水(60mL)で希釈し、EtOAc(2×60mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、精製し(シリカゲル;1−6%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、粘着性固形物として化合物2(650mg、41%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ11.08 (br s, 1H), 7.49 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.39 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.34−7.29 (m, 1H), 7.21 (t, J = 2.6 Hz, 1H), 7.01−6.92 (m, 2H), 6.55 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.45−6.43 (m, 1H), 5.20 (s, 2H);LC−MS:m/z 224.3(M+H)。
【0549】
工程2:2−(4−(ベンジルオキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(ピペリジン−1−イル)エタノ−1−オン(3)
室温でのDMF(10mL)中の化合物2(200mg、0.9mmol)の撹拌溶液に、2−ブロモ−1−(ピペリジン−1−イル)エタノ−1−オン(277mg、1.34mmol)、CsCO(584mg、1.8mmol)およびn−BuNBr(触媒量)を加えた。混合物を12時間室温で撹拌した。混合物を、水(30mL)で希釈し、よく撹拌し、濾過した。得た固形物を、CHCl中に溶解し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、精製し(シリカゲル;30%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、オフホワイト固形物として化合物3(150mg、48%)を得た。
H NMR(500MHz、DMSO−d):δ7.64 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.54 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.49−7.44 (m, 1H), 7.29 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 7.15−7.05 (m, 2H), 6.73 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 5.36 (s, 2H), 5.24 (s, 2H), 3.64 (br t, J = 4.9 Hz, 2H), 3.55 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 1.76−1.65 (m, 4H), 1.58−1.56 (m, 2H);
LC−MS(ESI):m/z 349.0(M+H)。
【0550】
工程3:2−(4−ヒドロキシ−1H−インドール−1−イル)−1−(ピペリジン−1−イル)エタノ−1−オン(4)
EtOAc(30mL)およびMeOH(5mL)中の化合物3(150mg、0.43mmol)の撹拌溶液に、不活性雰囲気下で10%のPd/C(50%の湿気、50mg)を加えた。反応混合物を、12時間室温でH雰囲気(バルーン)下において排除し、撹拌した。反応混合物を、セライトのパッドに通して濾過し、EtOAc(10mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮し、オフホワイト固形物として化合物4(80mg、72%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ9.32 (s, 1H), 7.06 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 6.85 (t, J = 7.8 Hz,1H), 6.73 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.35 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.03 (s, 2H), 3.47 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 3.39 (t, J = 4.9 Hz, 2H), 1.61−1.48 (m, 4H), 1.43−1.40 (m, 2H);LC−MS(ESI):m/z 258.9(M+H)。
【0551】
工程4:2−((1−(2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(5)
N−メチル−2−ピロリドン(3mL)中の化合物4(80mg、0.31mmol)の撹拌溶液に、2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(77mg、0.37mmol)およびKCO(86mg、0.62mmol)を加えた。反応混合物を、1時間マイクロウェーブシンセサイザーにおいて150℃に加熱した。混合物を、水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、精製し(シリカゲル;30%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、オフホワイト固形物として化合物5(30mg、23%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.19 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.30 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.15 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.16 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H), 3.53−3.50 (m, 2H), 3.43 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.64−1.53 (m, 4H), 1.46−1.42 (m, 2H);LC−MS(ESI):m/z 429.1(M+H)。
【0552】
工程5:2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(ピペリジン−1−イル)エタノ−1−オン(化合物1−56)
0℃でのTHF/MeOH(1:1、8mL)中の化合物5(30mg、0.07mmol)の撹拌溶液に、CoCl(18mg、0.14mmol)およびNaBH(27mg、0.7mmol)を加えた。混合物を1時間0℃で撹拌した。混合物を濾過し、濾液を、水(15mL)で洗浄し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機質層を、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、n−ペンタン(2×5mL)で粉砕し、その後、分取HPLCによって精製し、淡茶色固形物として化合物1−56(10mg、33%)を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ7.58 (s, 1H), 7.29−7.26 (m, 1H), 7.22 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.16−7.11 (m, 2H), 6.90 (dd, J = 7.5, 0.7 Hz, 1H), 6.20 (dd, J = 3.2, 0.7 Hz, 1H), 5.18 (s, 2H), 4.18 (s, 2H), 3.62−3.54 (m, 4H), 1.75−1.68 (m, 2H), 1.66−1.61 (m, 2H), 1.60−1.53 (m, 2H);LC−MS(ESI):m/z 433.1(M+H)。
【0553】
実施例52:tert−ブチル4−(2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)アセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(化合物1−57)
【0554】
【化129】
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【0555】
工程1:tert−ブチル4−(2−ブロモアセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(2)
0℃でのCHCl(15mL)中のtert−ブチルピペラジン−1−カルボン酸塩4(1g、5.38mmol)の撹拌溶液に、2−ブロモアセチルブロミド(864mg、4.3mmol)およびTEA(1mL、7.53mmol)を加えた。反応混合物を、室温に暖め、4時間撹拌した。混合物を、水(50mL)でクエンチし、CHCl(2×40mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、精製し(シリカゲル;25%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、淡黄色固形物として化合物2(900mg、54%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ4.16 (s, 2H), 3.47−3.42 (m, 4H), 3.38−3.35 (m, 2H), 3.31−3.29 (m, 2H), 1.41 (s, 9H);LC−MS(ESI):m/z 328.1(M+Na)。
【0556】
工程2:tert−ブチル4−(2−(4−((4−シアノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)アセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(3)
0℃でのDMF(12mL)中の(実施例49、工程1からの)2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル1(150mg、0.5mmol)の撹拌溶液に、tert−ブチル4−(2−ブロモアセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩2(228mg、0.74mmol)、CsCO(324mg 0.99mmol)およびnBuNBr(8mg 0.02mmol)を加えた。反応混合物を、室温に暖め、12時間撹拌した。混合物を、水(30mL)でクエンチし、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製物を得た。粗製物を、EtO(2×10mL)で粉砕し、白色固形物として化合物3(150mg、57%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.32 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.47 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.29 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.31 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 5.37 (s, 2H), 3.72−3.70 (m, 2H), 3.59−3.56 (m, 4H), 3.48−3.46 (m, 2H), 1.56 (s, 9H);LC−MS(ESI):m/z 474.0(MBu)。
【0557】
工程3:tert−ブチル4−(2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)アセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(化合物1−57)
0℃でのTHF/MeOH(1:1、10mL)中の化合物3(100mg、0.19mmol)の撹拌溶液に、CoCl(61mg、0.5mmol)およびNaBH(36mg、0.94mmol)を加えた。反応物を、室温に暖め、1時間撹拌した。混合物を、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を、水(20mL)で洗浄し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機質層を、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、分取HPLCによって精製し、オフホワイト固形物として化合物1−57(23mg、15%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ7.61 (s, 1H), 7.28 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.24−7.19 (m, 2H), 7.13 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.14 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 5.22 (s, 2H), 3.79 (s, 2H), 3.57−3.55 (m, 2H), 3.45−3.42 (m, 4H), 3.34−3.32 (m, 2H), 2.21 (b s, 2H), 1.42 (s, 9H);LC−MS(ESI):m/z 478.1(MBu)。
【0558】
実施例53:5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(化合物1−59)
【0559】
【化130】
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【0560】
工程1:2−((2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(2)
室温でのN−メチル−2−ピロリドン(3mL)中の5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン1(50mg、0.31mmol)の撹拌溶液に、2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(63mg、0.31mmol)およびKCO(85mg、0.61mmol)を加えた。混合物を3時間室温で撹拌した。混合物を、水(10mL)で希釈し、EtOAC(2×15mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、EtO(2×5mL)で粉砕し、白色固形物として化合物2(50mg、49%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 10.28 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.23 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.85−6.78 (m, 2H), 2.65 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.42−2.35 (m, 2H);LC−MS(ESI):m/z 332.1(M−1)。
【0561】
工程2:5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(化合物1−59)
0℃でのTHF/MeOH(1:1、6mL)中の化合物2(50mg、0.15mmol)の撹拌溶液に、不活性雰囲気下でCoCl(39mg、0.3mmol)およびNaBH(57mg、1.5mmol)を加え、室温に暖め、2時間撹拌した。混合物を、EtOAc(20mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過し、セライトパッドをEtOAc(10mL)で洗浄した。濾液を、水(15mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。有機質層を、分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物をEtO(2×5mL)で粉砕し、淡茶色固形物として望ましいアミンを得た。
【0562】
CHCl(2mL)中のこのアミンに、0℃でEtO(0.5mL)中の2M HClを加えた。混合物を、室温に暖め、15分間撹拌した。得た固形物を、濾過し、真空下で乾燥し、オフホワイト固形物として化合物1−59(35mg、69%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ10.30 (s, 1H), 8.43 (br s, 2H), 7.77 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.22 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.19 (br s, 2H), 2.60 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.40−2.36 (m, 2H);MS(Agilent 6310 Ion Trap):m/z 338.2(M+H)。
【0563】
実施例54:(6−(トリフルオロメチル)−[2,3’−ビピリジン]−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物1−1)
【0564】
【化131】
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【0565】
工程1:6−(トリフルオロメチル)−[2,3’−ビピリジン]−4−カルボニトリル(2)
2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル1(125mg、0.605mmol)、3−ピリジルボロン酸(90mg、0.738mmol)、2Mの
NaCO水溶液(0.6mL)、およびACN(3mL)の混合物を、3分間室温で窒素を用いてパージした。DCM(1:1)(5mol%)との[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)複合体を加え、混合物を4時間100℃で加熱した。 混合物を、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色固形物として化合物2(114mg、76%)を得た。LCMS質量:250(M+1)。
【0566】
工程2:(6−(トリフルオロメチル)−[2,3’−ビピリジン]−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物1−1)
表題化合物(1−1)(121mg、72%)を、実施例31、工程2に対する手順を使用して、6−(トリフルオロメチル)−[2,3’−ビピリジン]−4−カルボニトリル2から調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 9.28 (m, 1H), 8.75 (m, 1H), 8.49 (m, 1H), 8.43 (br s, 3H), 8.05 (s, 1H), 7.65 (m, 1H), 4.26−4.34 (m, 2H);LCMS質量:254.0(M+1)。
【0567】
実施例55:(2−([1,1’−ビフェニル]−3−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物1−2)
【0568】
【化132】
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【0569】
工程1:2−([1,1’−ビフェニル]−3−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(2)
2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル1(75mg、0.363mmol)、[1,1’−ビフェニル]−3−オール(75mg、0.435mmol)、KCO(150mg、1.089mmol)、およびTHF(3mL)の撹拌した混合物を、32時間75℃で加熱した。室温に冷却した後に、混合物を、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、無色の油として化合物2(75mg、61%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.20 (m, 1H), 8.03 (m, 1H), 7.50−7.70 (m, 2H), 7.35−7.48 (m, 3H), 7.20 (m, 1H), 6.90−7.08 (m, 3H)。
【0570】
工程2:(2−([1,1’−ビフェニル]−3−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物1−2)
表題化合物(1−2)(51mg、69%)を、実施例31、工程2の手順を使用して 、2−([1,1’−ビフェニル]−3−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル2から調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.36 (br s, 3H), 7.79 (m, 1H), 7.65−7.71 (m, 2H), 7.55−7.62 (m, 2H), 7.35−7.61 (m, 5H), 7.18 (m, 1H), 4.19−4.26 (m, 2H);LCMS質量:345.0(M+1)。
【0571】
実施例56:(2−(3−フェノキシフェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物1−3)
【0572】
【化133】
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【0573】
表題化合物(1−24)を、工程3の3−シアノピロリジンを用いて、実施例14のための手順を使用して調製した。LCMS質量:361.0(M+1)。
【0574】
実施例57:(2−(3−(フェノキシメチル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物1−4)
【0575】
【化134】
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【0576】
工程1:2−(3−(ヒドロキシメチル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(2)
表題化合物(2)(250mg、59%)を、実施例55、工程1の手順を使用して、3−(ヒドロキシメチル)フェノールを用いて調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.18 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.40 (m, 1H), 7.22 (m, 1H), 7.14 (m, 1H), 7.08 (m, 1H), 5.29 (m, 1H), 4.49−4.53 (m, 2H);LCMS質量:295.0(M+1)。
【0577】
工程2:2−(3−(フェノキシメチル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(3)
0℃でのTHF(1mL)中のPhP(49mg、0.186mmol)の溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(38mg、0.186mmol)を加えた。混合物を、室温に暖められ、15分間撹拌した。2−(3−(ヒドロキシメチル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル2(50mg、0.169mmol)を加え、混合物をさらに15分間撹拌した。フェノール(16mg、0.169mmol)を加え、混合物を15時間室温で撹拌した。混合物を、EtOAc(20mL)と水(10mL)との間で分割した。有機質層を、分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、その後、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、無色の油として化合物3(25mg、40%)を得た。LCMS質量:371.0(M+1)。
【0578】
工程3:(2−(3−(フェノキシメチル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物1−4)
表題化合物(1−4)(17mg、59%)を、実施例31、工程2の手順を使用して 、2−(3−(フェノキシメチル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル3から調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.38 (br s, 3H), 7.77 (s, 1H), 7.25−7.55 (m, 6H), 7.18 (m, 1H), 6.90−7.00 (m, 3H), 5.12 (s, 2H), 4.18−4.22 (m, 2H);LCMS質量:375.0(M+1)。
【0579】
実施例58:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルアニリン(化合物1−5)
【0580】
【化135】
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【0581】
表題化合物(1−5)を、実施例55のための手順を使用して、工程1の3−(フェニルアミノ)フェノールを用いて調製した。化合物1−5は、HPLC精製を必要とせず、むしろ、得た固形物をEtOで粉砕して、純粋な1−5を得た。LCMS質量:360.0(M+1)。
【0582】
実施例59:(2−(3−(1H−ピラゾール−4−イル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物1−6)
【0583】
【化136】
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【0584】
表題化合物(1−6)を、実施例55のための手順を使用して、工程1の3−(1H−ピラゾール−4−イル)フェノールを用いて調製した。LCMS質量:335.0(M+1)。
【0585】
実施例60:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−シアノエチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−198)
【0586】
【化137】
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【0587】
表題化合物(1−198)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の3−アミノプロピオニトリルを用いて調製した。LCMS質量:365.0(M+1)。
【0588】
実施例61:1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)アゼチジン−3−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩(化合物1−199)
【0589】
【化138】
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【0590】
表題化合物(1−199)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の3−シアノアゼチジン塩酸塩を用いて調製した。LCMS質量:377.0(M+1)。
【0591】
実施例62:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(オキセタン−3−イル)ベンズアミドトリフルオロ酢酸塩(化合物1−200)
【0592】
【化139】
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【0593】
表題化合物(1−200)を、実施例1のための手順を使用して、工程1のオキセタン−3−アミン塩酸塩および工程2のDCM中のトリフルオロ酢酸を用いて調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.36 (br s, 3H), 7.74−7.81 (m, 2H), 7.58−7.63 (m, 2H), 7.39−7.45 (m, 2H), 4.49−4.57 (m, 2H), 4.32−4.40 (m, 2H), 4.20−4.27 (m, 2H), 3.54 (m, 1H)。
【0594】
実施例63:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−201)
【0595】
【化140】
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【0596】
表題化合物(1−201)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の1−(アミノメチル)シクロブタノールを用いて調製した。LCMS質量:396.0(M+1)。
【0597】
実施例64:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルベンズアミド塩酸塩(化合物1−202)
【0598】
【化141】
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【0599】
表題化合物(1−202)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の2−(メチルアミノ)エタノールを用いて調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.73 (br s, 3H), 7.83−8.01 (m, 2H), 7.51−7.66 (m, 2H), 7.21−7.30 (m, 2H), 4.51 (m, 1H), 4.16−4.24 (m, 2H), 3.25−3.36 (m, 2H), 2.94 (s, 3H)。
【0600】
実施例65:(S)−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−203)
【0601】
【化142】
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【0602】
表題化合物(1−203)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の(S)−ピペリジン−3−イルメタノールを用いて調製した。LCMS質量:410.0(M+1)。
【0603】
実施例66:(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−204)
【0604】
【化143】
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【0605】
表題化合物(1−204)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の4−ヒドロキシメチルピペリジン塩酸塩を用いて調製した。LCMS質量:410.0(M+1)。
【0606】
実施例67:(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−205)
【0607】
【化144】
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【0608】
表題化合物(1−205)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン塩酸塩を用いて調製した。LCMS質量:410.0(M+1)。
【0609】
実施例68:(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−(メトキシメチル)アゼチジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−206)
【0610】
【化145】
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【0611】
表題化合物(1−206)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の3−(メトキシメチル)アゼチジン塩酸塩を用いて調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.66 (br s, 3H), 7.85 (m, 1H), 7.78 (m, 1H), 7.66 (m, 1H), 7.51−7.59 (m, 2H), 7.39 (m, 1H), 4.20−4.24 (m, 2H), 3.68−3.72 (m, 2H), 3.28−3.48 (m, 4H), 3.24 (s, 3H), 2.27 (m, 1H)。
【0612】
実施例69:(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(7−オキサ−2−アザスピロ[3.5]ノナノ−2−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−207)
【0613】
【化146】
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【0614】
表題化合物(1−207)を、実施例4のための手順を使用して、工程1の7−オキサ−2−アザスピロ[3.5]ノナン塩酸塩を用いて調製した。LCMS質量:422.0(M+1)。
【0615】
実施例70:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−((3S,4S)−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−208)
【0616】
【化147】
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【0617】
表題化合物(1−208)を、実施例1の手順を使用して 、工程1の(3S,4S)−3−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを用いて調製した。LCMS質量:412.0(M+1)。
【0618】
実施例71:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−((1R,2S)−2−ヒドロキシシクロペンチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−209)
【0619】
【化148】
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【0620】
表題化合物(1−209)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の(1S,2R)−2−アミノシクロペンタノール塩酸塩を用いて調製した。 LCMS質量:396.0(M+1)。
【0621】
実施例72:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−((1S,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−210)
【0622】
【化149】
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【0623】
表題化合物(1−210)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の(1R,2S)−2−アミノシクロペンタノール塩酸塩を用いて調製した。 LCMS質量:396.0(M+1)。
【0624】
実施例73:ラセミ体−シス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−211)
【0625】
【化150】
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【0626】
工程1:ラセミ体−tert−ブチル((2−(3−(3−フルオロ−4−オキソピロリジン−1−カルボニル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(2)
不活性雰囲気下における0℃でのCHCl(15mL)中の(実施例13、工程1からの)化合物1(400mg、0.8mmol)の撹拌溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(1.36g、3.21mmol)を一部ずつ加えた。反応混合物を、室温に徐々に暖め、さらに5時間撹拌した。混合物を、CHCl(50mL)で希釈し、氷冷の飽和したNaHCO(20mL)で洗浄した。有機質層を、分離し、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空内で濃縮し、淡茶色固形物としての化合物2(390mg)を得て、これを更なる精製なしで使用した。
【0627】
工程2:ラセミ体−シス−tert−ブチル((2−(3−(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(3)
不活性雰囲気下における0℃でのMeOH(15mL)中の化合物2(390mg、粗製)の撹拌溶液に、NaBH(119mg、3.14mmol)を一部ずつ加えた。反応混合物を、室温に徐々に暖め、さらに5時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で(35℃で)除去された。残留物を、EtOAc(50mL)中に溶解し、水(15mL)およびブライン(15mL)で洗浄した。有機質層を、分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;20−50%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、淡茶色固形物として化合物3(110mg、28%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ7.59 (m, 1H), 7.49−7.55 (m, 2H), 7.29−7.43 (m, 3H), 7.15 (s, 1H), 5.48 (m, 1H), 4.87 (m, 1H), 4.15−4.34 (m, 3H), 3.46−3.82 (m, 3H), 3.26 (m, 1H), 1.39 (s, 9H)。キラルHPLC分析:2−ピークを観察する;R=14.21および15.31分(Chiral Pak ADH、250×4.6 mm、5μmのカラム、25分間にわたって10%のMeOH:EtOH(1:1)および90%のヘキサン(0.1%のDEAを含有している)を用いて均一濃度で溶出する;流量1.0mL/分)。
【0628】
工程3:ラセミ体−シス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−211)
0℃でのCHCl(1mL)中の化合物3(50mg、0.1mmol)の撹拌溶液に、EtO(1mL、2mmol)中の2M HClを加えた。反応混合物を、室温に徐々に暖め、さらに12時間撹拌した。その後、揮発性物質を除去し、残留物をEtO(2×2mL)で粉砕し、真空下で乾燥し、淡茶色固形物として化合物1−211(30mg、77%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.50 (br s, 3H), 7.83 (s, 1H), 7.56 (m, 1H), 7.50 (br s, 1H), 7.43 (m, 1H), 7.30−7.35 (m, 2H), 5.50 (m, 1H), 4.89 (m, 1H), 4.21−4.24 (m, 3H), 3.46−3.82 (m, 3H), 3.26 (m, 1H);LCMS質量:400.0(M+1)。
【0629】
実施例74:(R)−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−212)
【0630】
【化151】
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【0631】
表題化合物(1−212)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の(R)−3−フルオロピロリジン塩酸塩を用いて調製した。LCMS質量:384.0(M+1)。
【0632】
実施例75:(S)−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−213)
【0633】
【化152】
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【0634】
表題化合物(1−213)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の(S)−3−フルオロピロリジン塩酸塩を用いて調製した。LCMS質量:384.0(M+1)。
【0635】
実施例76:(3R,4R)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−3−イルメタンスルフォナート塩酸塩(化合物1−214)
【0636】
【化153】
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【0637】
工程1:(3R,4R)−1−(3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−3−イルメタンスルホン酸塩(2)
0℃でのDCM(1mL)中の(実施例13,工程2からの)(R,R)−トランス−tert−ブチル((2−(3−(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩1(58mg、0.116mmol)およびDIEA(30mg、0.232mmol)の撹拌溶液に、メタンスルホニルクロリド(14mg、0.118mmol)を加えた。混合物を、室温に暖め、2時間撹拌した。メタンスルホニルクロリド(5mg、0.039mmol)をさらに加え、混合物を30分間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を精製し(シリカゲル;0−100%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、白色固形物として化合物2(53mg、79%)を得た。LCMS質量:578.0(M+1)。
【0638】
工程2:(3R,4R)−1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンゾイル)−4−フルオロピロリジン−3−イルメタンスルホン酸塩(化合物1−214)
表題化合物(1−214)(42mg、89%)を、実施例1、工程2の手順を使用して 、化合物2から調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.56 (br s, 3H), 7.82 (s, 1H), 7.30−7.60 (m, 5H), 5.20−5.50 (br m, 2H), 4.21 (s, 2H), 3.60−4.10 (m, 4H), 3.31 (s, 3H);LCMS質量:478.0(M+1)。
【0639】
実施例77:(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−215)
【0640】
【化154】
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【0641】
表題化合物(1−215)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の2,5−ジヒドロ−1H−ピロール塩酸塩を用いて調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.62 (br s, 3H), 7.83 (m, 1H), 7.51−7.56 (m, 2H), 7.39−7.44 (m, 2H), 7.29 (m, 1H), 5.93 (m, 1H), 5.80 (m, 1H), 4.16−4.30 (m, 6H)。
【0642】
実施例78:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(ヘキス−5−イン−1−イル)ベンズアミドトリフルオロ酢酸塩(化合物1−216)
【0643】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0644】
表題化合物(1−216)を、実施例1のための手順を使用して、工程1のヘキス−5−イニルアミン塩酸塩を用いて調製した。LCMS質量:392.0(M+1)。
【0645】
実施例79:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−(1−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−217)
【0646】
【化156】
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【0647】
工程1:tert−ブチル((2−(3−(ヘキス−5−イン−1−イルカルバモイル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(1)
表題化合物(1)(610mg、86%)を、実施例1、工程1のための手順に従って、ヘキス−5−イニルアミン塩酸塩を用いて調製した。LCMS質量:492.0(M+1)。
【0648】
工程2:tert−ブチル((2−(3−((4−(1−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブチル)カルバモイル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(2)
0℃でのDMSO(0.6mL)および水(1.4mL)中の化合物1(50mg、0.10mmol)の撹拌溶液に、アジドベンゼン(TBME中の0.5Mの溶液0.22mL、0.11mmol)、CuSO(13mol%)、ナトリウムL−(+)−アスコビル酸塩(25mol%)、および安息香酸(10mol%)を加えた。混合物を、室温に暖め、20時間撹拌した。混合物を、水とEtOAcとの間で分割した。有機質層を、分離し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。残留物を、精製し(シリカゲル;80%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、白色固形物として化合物2(38mg、62%)を得た。LCMS質量:611.0(M+1)。
【0649】
工程3:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−(1−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−217)
表題化合物(1−217)を、実施例1、工程2の手順を使用して 、化合物2(30mg、88%)から調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.50−8.63 (m, 5H), 7.80−7.88 (m, 3H), 7.75 (m, 1H), 7.40−7.62 (m, 6H), 7.34 (m, 1H), 4.18−4.28 (m, 2H), 3.22−3.38 (m, 2H), 2.70−2.80 (m, 2H), 1.55−1.80 (m, 4H);LCMS質量:511.0(M+1)。
【0650】
実施例80:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−ヒドロキシベンズアミド塩酸塩(化合物1−218)
【0651】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
【0652】
表題化合物(1−218)を、実施例1のための手順を使用して、工程1のヒドロキシルアミン塩酸塩を用いて調製した。LCMS質量:328.0(M+1)。
【0653】
実施例81:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−メトキシベンズアミド塩酸塩(化合物1−219)
【0654】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0655】
表題化合物(1−219)を、実施例1のための手順を使用して、工程1のO−メチルヒドロキシルアミンを用いて調製した。LCMS質量:342.0(M+1)。
【0656】
工程82および83:メチル(S)−3−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)ペント−4−イノアート(化合物1−220)および(S)−3−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)ペント−4−イン酸(化合物1−221)
【0657】
【化159】
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【0658】
工程1:メチル(S)−3−(3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)ペント−4−イノアート(2)
室温でのDMF(8mL)中のInt−A(200mg、0.48mmol)の撹拌溶液に、メチル(S)− 3−アミノペント−4−イノアート塩酸塩(62mg、0.48mmol)(J. A. Zablocki et al, J. Med.に記載される手順に従って調製した)、HATU(277mg、0.73mmol)、およびDIEA(0.25mL、1.46mmol)を加え、混合物を16時間室温で撹拌した。混合物を、水(20mL)でクエンチし、EtOAc(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;30−35%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、オフホワイト粘着性固形物として化合物2(60mg、24%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.94 (br m, 1H), 7.75 (m, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.53−7.59 (m, 2H), 7.50 (s, 1H), 7.38 (br m, 1H), 7.11 (s, 1H), 5.08 (m, 1H), 4.25 (br m, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.25 (m, 1H), 2.77−2.88 (m, 2H), 1.37 (s, 9H);LCMS質量:544.1(M+Na)。
【0659】
工程2:メチル(S)−3−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)ペント−4−イノアート(化合物1−220)および(S)−3−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)ペント−4−イン酸(化合物1−221)
不活性雰囲気下における0℃でのCHCl(1mL)中の化合物2(60mg、0.11mmol)の撹拌溶液に、EtO(1mL、2mmol)中の2M HClを加えた。反応混合物を、室温に徐々に暖め、16時間撹拌した。揮発性物質を除去し、残留物を、n‐ペンタン(2×2mL)、その後EtO(2×2mL)で粉砕し、真空下で乾燥し、固形物を得て、これを精製し(分取HPLCによって)、無色の油として化合物1−220(7mg、14%)および白色固形物として化合物1−221(6.5mg、14%)を得た。
【0660】
化合物1−220:H NMR(500MHz、CDOD):δ7.70 (m, 1H), 7.61 (m, 1H), 7.51−7.55 (m, 2H), 7.36 (m, 1H), 7.22 (s, 1H), 5.26 (m, 1H), 3.92 (s, 2H), 3.69 (s, 3H), 2.87 (m, 2H), 2.75 (m, 1H);LCMS質量:422.0(M+1)。
【0661】
化合物1−221:H NMR(500MHz、CDOD):δ7.74 (m, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.54−7.58 (m, 2H), 7.39 (m, 1H), 7.30 (s, 1H), 5.11 (m, 1H), 4.16 (s, 2H), 2.67 (br m, 2H), 2.62 (m, 1H);LCMS質量:408.0(M+1)。
【0662】
実施例84および85:メチル(R)−3−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)ペント−4−イノアート塩酸塩(化合物1−222)および(R)−3−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)ペント−4−イン酸塩酸塩(化合物1−223)
【0663】
【化160】
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【0664】
表題化合物(1−222および1−223)を、実施例82および83のための手順を使用して、工程1のメチル(R)−3−アミノペント−4−イノアート塩酸塩(J. A. Zablocki et al, J. Med. Chem. 1995, 38, 2378に記載される手順に従って調製した)を用いて調製した。
【0665】
化合物1−222:H NMR(500MHz、CDOD):δ7.87 (br m, 1H), 7.77−7.79 (m, 2H), 7.71 (m, 1H), 7.48−7.55 (m, 2H), 5.41 (m, 1H), 4.45 (s, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.03 (m, 2H), 2.91 (m, 1H);LCMS質量:421.9(M+1)。
【0666】
化合物1−223:H NMR(500MHz、CDOD):δ7.88 (m, 1H), 7.77−7.79 (m, 2H), 7.71 (m, 1H), 7.53 (m, 1H), 7.49 (s, 1H), 5.39 (m, 1H), 4.44 (s, 2H), 2.99 (m, 2H), 2.89 (m, 1H);LCMS質量:407.9(M+1)。
【0667】
実施例86:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸塩酸塩(化合物1−224)
【0668】
【化161】
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【0669】
表題化合物(1−224)を、実施例1、工程2の手順を使用して 、Int−Aから調製した。LCMS質量:313.0(M+1)。
【0670】
実施例87:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−アミノフェニル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−225)
【0671】
【化162】
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【0672】
表題化合物(1−225)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の5−アミノピリミジンを用いて調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ10.42 (br s, 1H), 8.66 (br s, 3H), 8.00 (m, 1H), 7.84−7.89 (m, 2H), 7.63 (m, 1H), 7.56 (m, 1H), 7.41−7.48 (m, 2H), 7.16−7.30 (m, 3H), 4.20−4.24 (m, 2H)。
【0673】
実施例88:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(ピリミジン−5−イル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−226)
【0674】
【化163】
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【0675】
表題化合物(1−226)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の5−アミノピリミジンを用いて調製した。LCMS質量:390.0(M+1)。
【0676】
実施例89:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(オキサゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−227)
【0677】
【化164】
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【0678】
表題化合物(1−227)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の2−アミノオキサゾールを用いて調製した。LCMS質量:379.0(M+1)。
【0679】
実施例90:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−228)
【0680】
【化165】
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【0681】
表題化合物(1−228)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の1,3,4−オキサジアゾール−2−アミンを用いて調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.74 (br s, 3H), 7.88 (m, 1H), 7.53−7.70 (m, 6H), 7.36 (m, 1H), 4.20−4.30 (m, 2H)。
【0682】
実施例91:ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−4−ヒドロキシフェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−229)
【0683】
【化166】
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【0684】
室温でのMeOH(10mL)中の(実施例93、工程6からの)ラセミ体−トランス−tert−ブチル((2−(2−(ベンジルオキシ)−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(20mg、0.04mmol)の撹拌溶液に、濃縮したHCl(1滴)および10%のPd/C(50%の湿気、2mg)を加えた。反応混合物を、1時間H(1気圧)下での室温で撹拌した。混合物を、セライトに通して濾過し、MeOH(8mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、残留物をEtO(2×1mL)で粉砕し、オフホワイト固形物として化合物1−229(15mg、91%)を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ7.61 (s, 1H), 7.34−7.40 (m, 3H), 7.04 (m, 1H), 4.95 (m, 1H), 4.37 (m, 1H), 4.30 (br s, 2H), 3.78−4.05 (m, 2H), 3.73 (m, 1H), 3.60 (m, 1H);LCMS質量:416.0(M+1)。
【0685】
実施例92:ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−5−ヒドロキシフェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−230)
【0686】
【化167】
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【0687】
工程1:メチル3−((4−シアノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−5−ヒドロキシベンゾアート(3)
室温でのDMF(10mL)中のメチル3,5−ジヒドロキシベンゾアート2(163mg、0.97mmol)の撹拌溶液に、KCO(161mg、1.16mmol)および2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル1(200mg、0.97mmol)を加えた。反応混合物を、16時間室温で撹拌した。混合物を、水(20mL)でクエンチし、EtOAc(2×20mL)で抽出し、組み合わせた有機抽出物を、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;20−25%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、白色固形物として化合物3(110mg、34%)を得た。H NMR(500MHz、CDCl):δ7.59 (s, 1H), 7.41−7.44 (m, 2H), 7.36 (s, 1H), 6.90 (br s, 1H), 3.91 (s, 3H);LCMS質量:339.1(M+1)。
【0688】
工程2:メチル3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−5−ヒドロキシベンゾアート(4)
不活性雰囲気下における0℃でのTHF(5mL)およびMeOH(10mL)中の化合物3(500mg、1.48mmol)の撹拌溶液に、CoCl(572mg、4.44mmol)およびNaBH(562mg、14.8mmol)を一部ずつ加えた。
反応混合物を、室温に徐々に暖め、1時間撹拌した。混合物を、氷冷水(20mL)でクエンチし、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮し、オフホワイト固形物として化合物4(415mg)を得て、これを更なる精製なしで使用した。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ7.67 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.24 (m, 1H), 7.12 (m, 1H), 6.82 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 2.2 (br s, 2H);LCMS質量:342.9(M+1)。
【0689】
工程3:メチル3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−5−ヒドロキシベンゾアート(5)
室温でのTHF(10mL)中の化合物4(410mg、粗製)の撹拌溶液に、(Boc)O(0.33mL、1.44mmol)およびTEA(0.33mL、2.4mmol)を加えた。混合物を16時間室温で撹拌した。混合物を、水(20mL)でクエンチし、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;30−40%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、白色固形物として化合物5(2工程にわたって、490mg、75%)を得た。H NMR(500MHz、CDCl):δ7.40 (m, 1H), 7.33 (m, 1H), 6.95−7.07 (m, 2H), 6.89 (m, 1H), 5.04 (br s, 1H), 4.37−4.41 (m, 2H), 3.90 (s, 3H), 1.47 (br s, 9H);LCMS質量:443.0(M+1)。
【0690】
工程4:3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸(6)
室温でのMeOH(3mL)および水(3mL)中の化合物5(245mg、0.55mmol)の撹拌溶液に、LiOH.HO(46mg、1.1mmol)を加え、混合物を16時間室温で撹拌した。MeOHを減圧下で除去し、混合物を、水(5mL)でクエンチし、クエン酸でpH〜3まで酸性化し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。
組み合わせた有機抽出物を、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮し、淡黄色粘性油として化合物6(200mg、84%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ12.99 (br s, 1H), 10.10 (s, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.07 (m, 2H), 6.79 (m, 1H), 4.24 (m, 2H), 1.36 (s, 9H);LCMS質量:429.0(M+1)。
【0691】
工程5:ラセミ体−トランス−tert−ブチル((2−(3−(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)−5−ヒドロキシフェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(7)
室温でのCHCl(5mL)中の化合物6(200mg、0.47mmol)の撹拌溶液に、EDCI塩酸塩(178mg、0.93mmol)、HOBt(32mg、0.23mmol)、ラセミ体−トランス−4−フルオロピロリジン−3−オール塩酸塩(99mg、0.7mmol)およびDIEA(0.16mL、0.93mmol)を加えた。混合物を16時間室温で撹拌した。混合物を、水(20mL)でクエンチし、CHCl(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;3−5%のMeOH/CHCl)、オフホワイト固形物として化合物7(150mg、62%)を得た。LCMS質量:538.0(M+1)。
【0692】
工程6:ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−5−ヒドロキシフェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−230)
0℃でのCHCl(3mL)中の化合物7(125mg、0.24mmol)の撹拌溶液に、EtO(3mL、6mmol)中の2M HClを加えた。反応混合物を、室温に徐々に暖め、16時間撹拌した。揮発性物質を真空内で除去し、粗製物を精製し(分取HPLC)、無色の油として化合物1−230(45mg、41%)を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ7.62 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.84 (m, 1H), 6.78 (m, 1H), 6.73 (m, 1H), 5.06 (m, 1H), 4.95 (m, 1H), 4.39 (m, 1H), 4.29 (s, 3H), 3.69−3.99 (m, 4H), 3.63 (m, 1H), 3.50 (m, 1H)、回転異性体の混合物として;LCMS質量:416.0(M+1)。
【0693】
実施例93:ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−4−(ベンジルオキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−231)
【0694】
【化168】
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【0695】
工程1:メチル4−(ベンジルオキシ)−3−ヒドロキシベンゾアート(2)
0℃でのTHF(40mL)中のアゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.9mL、4.46mmol)およびPPh(1.17g、4.46mmol)の撹拌溶液に、ベンジルアルコール(321mg、2.98mmol)を加え、混合物を10分間撹拌した。THF(10mL)中のメチル3,4−ジヒドロキシベンゾアート1(500mg、2.98mmol)を加え、混合物を、室温に暖め、6時間撹拌した。混合物を濃縮し、粗製物を精製し(シリカゲル;5%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、オフホワイト固形物として化合物2(50mg、45%)を得た。H NMR(500MHz、CDCl):δ7.57−7.62 (m, 2H), 7.41−7.43 (m, 4H), 7.26 (s, 1H), 6.95 (m, 1H), 5.68 (s, 1H), 5.17 (s, 2H), 3.88 (s, 3H);LCMS質量:256.9(M−H)。
【0696】
工程2:メチル4−(ベンジルオキシ)−3−((4−シアノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸塩(3)
0℃でのDMF(10mL)中の化合物2(350mg、1.36mmol)の撹拌溶液に、2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(279mg、1.36mmol)およびKCO(281mg、2.03mmol)を加えた。混合物を、室温に徐々に暖め、4時間撹拌した。混合物を、水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;2%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、オフホワイト固形物として化合物3(540mg、93%)を得た。H NMR(500MHz、CDCl):δ7.96 (m, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.26−7.28 (m, 3H), 7.03−7.07 (m, 3H), 5.04 (s, 2H), 3.90 (s, 3H);LCMS質量:427.1(M−H)。
【0697】
工程3:メチル3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−4−(ベンジルオキシ)安息香酸塩(4)
不活性雰囲気下における0℃でのTHF(10mL)およびMeOH(20mL)中の化合物3(540mg、1.26mmol)の撹拌溶液に、CoCl(488mg、3.78mmol)を加え、続いて、NaBH(479mg、12.62mmol)を一部ずつ加えた。混合物を10分間0℃で撹拌した。混合物を、氷冷水(30mL)でクエンチし、セライトに通して濾過した。濾液を、EtOAc(2×30mL)で抽出し、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮し、緑油として化合物4(540mg)を得た。これを更なる精製なしで使用した。LCMS質量:433.3(M+1)。
【0698】
工程4:メチル4−(ベンジルオキシ)−3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸塩(5)
0℃でのTHF(50mL)中の化合物4(540mg、粗製)の撹拌溶液に、(Boc)O(0.34mL、1.5mmol)およびEt3N(0.26mL、1.87mmol)を加えた。反応混合物を、室温に徐々に暖め、4時間撹拌した。混合物を、水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;15%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、無色の油として化合物5(2工程にわたって、350mg、53%)を得た。H NMR(500MHz、CDCl):δ7.90 (m, 1H), 7.86 (m, 1H), 7.23−7.25 (m, 4H), 7.06−7.10 (m, 2H), 6.96−7.02 (m, 2H), 5.06 (s, 2H), 4.90 (br s, 1H), 4.34 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 1.53 (s, 9H)。
【0699】
工程5:4−(ベンジルオキシ)−3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸(6)
0℃でのMeOH(15mL)および水(5mL)中の化合物5(350mg、0.66mmol)の撹拌溶液に、LiOH.HO(55mg、1.31mmol)を加えた。反応混合物を、室温に徐々に暖め、12時間撹拌した。混合物を濃縮し、得た残留物を、水(20mL)で希釈し、クエン酸でpH〜4まで酸性化した。沈殿した固形物を、濾過し、真空下で乾燥し、オフホワイト固形物として化合物6(208mg、61%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ12.86 (br s, 1H), 7.86 (m, 1H), 7.72 (m, 1H), 7.60 (m, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.32 (m, 1H), 7.22−7.26 (m, 3H), 7.12 (s, 1H), 6.98−7.01 (m, 2H), 5.13 (s, 2H), 4.25 (m, 2H), 1.38 (s, 9H);LCMS質量:519.0(M+1)。
【0700】
工程6:ラセミ体−トランス−tert−ブチル((2−(2−(ベンジルオキシ)−5−(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(7)
0℃でのCHCl(15mL)中の化合物6(208mg、0.4mmol)の撹拌溶液に、ラセミ体−トランス−4−フルオロピロリジン−3−オール塩酸塩(73mg、0.52mmol)、EDCI塩酸塩(115mg、0.6mmol)、HOBt(54mg、0.4mmol)およびDIEA(0.21mL、1.2mmol)を加えた。反応混合物を、室温に徐々に暖め、12時間撹拌した。混合物を、水(15mL)で希釈し、CHCl(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;40%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、オフホワイト固形物として化合物7(113mg、46%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ7.59 (br m, 1H), 7.45−7.52 (m, 3H), 7.22−7.29 (m, 4H), 7.13 (s, 1H), 7.01−7.04 (m, 2H), 5.56 (m, 1H), 5.11 (s, 2H), 5.00 (m, 1H), 4.25 (m, 2H), 4.20 (m, 1H), 3.38−3.92 (m, 4H), 1.39 (s, 9H)、回転異性体の混合物として。
【0701】
工程7:ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−4−(ベンジルオキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−231)
0℃でのCHCl(5mL)中の化合物7(110mg、0.2mmol)の撹拌溶液に、EtO(12mL、24mmol)中の2M HClを加え、混合物を、室温に暖めら、12時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物を精製し(分取HPLC)、無色の油として化合物1−231(40mg、40%)を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ7.56 (s, 1H), 7.50 (m, 1H), 7.44 (m, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.23−7.28 (m, 4H), 7.12−7.15 (m, 2H), 5.10 (s, 2H), 4.96 (m, 1H), 4.36 (m, 1H), 4.25 (s, 2H), 4.02 (m, 1H), 3.69−3.94 (m, 3H), 3.60 (m, 1H)、回転異性体の混合物として;LCMS質量:506.3(M+1)。
【0702】
実施例94:ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−5−メトキシフェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−232)
【0703】
【化169】
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【0704】
工程1:ラセミ体−トランス−tert−ブチル((2−(3−(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)−5−メトキシフェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(2)
0℃でのTHF(3mL)中の(実施例92、工程5からの)ラセミ体−トランス−tert−ブチル((2−(3−(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)−5−ヒドロキシフェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩1(24mg、0.046mmol)の撹拌溶液に、KCO(13mg、0.091mmol)およびヨードメタン(13mg、0.091mmol)を加えた。混合物を、室温に暖め、16時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、これにヨードメタン(26mg、0.183mmol)およびDMF(1.5mL)を加えた。混合物を3時間室温で撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮し、真空下で乾燥し、白色固形物として2(45mg)を得て、これを更に精製しなかった。LCMS質量:530.0(M+1)。
【0705】
工程2:ラセミ体−トランス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−5−メトキシフェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−232)
表題化合物(1−232)を、実施例1、工程2の手順を使用して 、化合物2(37mg)から調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.80 (br s, 3H), 7.87 (m, 1H), 7.52 (m, 1H), 6.91−6.95 (m, 3H), 5.67 (m, 1H), 4.79−5.08 (m, 2H), 4.10−4.30 (m, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.40−3.70 (br m, 3H);LCMS質量:430.0(M+1)。
【0706】
実施例95:1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物1−169)
【0707】
【化170】
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【0708】
工程1:1−(3−メトキシフェニル)ピリジン−2(1H)−オン(2)
室温でのCHCl(40mL)中のピリジン−2−オール1(500mg、5.26mmol)の撹拌溶液に、(3−メトキシフェニル)ボロン酸(1.59g、10.53mmol)、Cu(OAc)2(209mg、1.05mmol)、ピリジン(0.8mL、10.53mmol)および4ÅMS(cat.)を加えた。混合物を、24時間O雰囲気下において室温で撹拌した。混合物を、セライトに通して濾過し、EtOAc(50mL)で洗浄し、濾液を濃縮した。残留物を、水(20mL)中に溶解し、飽和した水性のCuSO(20mL)で希釈し、その後、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。得た残留物を精製し(シリカゲル;35%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、オフホワイト固形物として化合物2(760mg、76%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ7.61 (m, 1H), 7.49 (m, 1H), 7.40 (m, 1H), 7.01 (m, 1H), 6.91−6.97 (m, 2H), 6.45 (m, 1H), 6.29 (m, 1H), 3.77 (s, 3H);LCMS質量:201.9(M+1)。
【0709】
工程2:1−(3−ヒドロキシフェニル)ピリジン−2(1H)−オン(3)
不活性雰囲気下における0℃でのCHCl(10mL)中の化合物2(170mg、0.84mmol)の撹拌溶液に、BBr3(0.16mL、1.69mmol)を加えた。混合物を、室温に暖め、2時間撹拌した。混合物を、飽和した水性のNaHCO(20mL)でクエンチし、CHCl(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製物を、EtO(2×5mL)で粉砕し、オフホワイト固形物として化合物3(65mg、41%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ9.81 (s, 1H), 7.59 (dd, J = 6.9, 1.7 Hz, 1H), 7.46−7.51 (m, 1H), 7.29 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.83 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 6.74−6.78 (m, 2H), 6.45 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.28 (td, J = 6.7, 1.2 Hz, 1H);LCMS質量:187.9(M+1)。
【0710】
工程3:2−(3−(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(4)
2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(200mg、0.97mmol)、化合物3(181mg、0.97mmol)、KCO(268mg、1.94mmol)、およびDMF(5mL)の混合物を、12時間室温で撹拌した。混合物を、水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;50%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、オフホワイト固形物として化合物4(220mg、77%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ8.23 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.58−7.67 (m, 2H), 7.50 (m, 1H), 7.33−7.41 (m, 3H), 6.49 (m, 1H), 6.33 (m, 1H);LCMS質量:357.9(M+1)。
【0711】
工程4:1−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物1−169)
不活性雰囲気下における0℃でのTHF/MeOH(1:1、10mL)中の化合物5(150mg、0.42mmol)の撹拌溶液に、CoCl(136mg、1.05mmol)およびNaBH(80mg、2.11mmol)を一部ずつ加えた。混合物を30分間0℃で撹拌した。混合物を、EtOAc(20mL)および水(20mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過し、EtOAc(15mL)で洗浄した。濾液を、水(15mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮し、望ましいアミンを得た。このアミンに、0℃で1,4−ジオキサン(5mL)中の4M HClを加え、30分間室温で撹拌した。その後、混合物を真空内で濃縮し、粗製物を得て、これを精製し(分取HPLCによって)、オフホワイト固形物として化合物1−169(24mg、15%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ7.64−7.68 (m, 2H), 7.57 (m, 1H), 7.50 (m, 1H), 7.25−7.34 (m, 4H), 6.48 (m, 1H), 6.32 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 2.21 (br s, 2H);LCMS質量:361.9(M+1)。
【0712】
実施例96:5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(化合物1−60)
【0713】
【化171】
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【0714】
工程1:エチル2−(5−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)酢酸塩(1)
室温でのCHCl(20mL)中の(実施例97からの)エチル2−(5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)酢酸塩(120mg、0.28mmol)の撹拌溶液に、(Boc)O(0.1mL、0.42mmol)およびTEA(0.08mL 0.57mmol)を加えた。混合物を3時間室温で撹拌した。混合物を、水(15mL)で希釈し、CHCl(2×15mL)で抽出し、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;20%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、オフホワイト固形物として化合物1(100mg、67%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ7.58 (m, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.29 (m, 1H), 7.06 (s, 1H), 6.90 (m, 2H), 4.67 (s, 2H), 4.24 (m, 2H), 4.13 (m, 2H), 2.61−2.67 (m, 2H), 2.51−2.53 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 1.19 (m, 3H);LCMS質量:546.1(M+Na)。
【0715】
工程2:tert−ブチル((2−((1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(2)
不活性雰囲気下における室温でのEtOH(2mL)中の化合物1(50mg、0.009mmol)の撹拌溶液に、NaBH(54mg、1.43mmol)を加え、混合物を20時間室温で撹拌した。混合物を、水(15mL)で希釈し、クエン酸でpH〜3まで酸性化し、EtOAc(2×15mL)で抽出し、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;40%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、淡茶色粘着性固形物として化合物2(20mg、43%)を得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ7.29 (s, 1H), 7.25 (m, 1H), 6.93−7.02 (m, 2H), 6.85 (m, 1H), 5.03 (br s, 1H), 4.38 (m, 2H), 4.18 (m, 2H), 3.98 (m, 2H), 2.74−2.80 (m, 2H), 2.59−2.64 (m, 2H), 1.46 (s, 9H);LCMS質量:482.1(M+1)。
【0716】
工程3:5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(化合物1−60)
0℃でのEtO(5mL)中の化合物2(20mg、0.04mmol)の撹拌溶液に、1,4−ジオキサン(2mL)中の4M HClを加えた。混合物を、室温に徐々に暖め、4時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残留物を、EtO(2×1mL)、n‐ペンタン(2×1mL)で粉砕し、真空下で乾燥した。粗製物を、水(2mL)中に溶解し、減圧下で濃縮し、オフホワイト粘着性固形物として化合物1−60(10mg、58%)を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ7.62 (s, 1H), 7.31−7.38 (m, 2H), 7.26 (m, 1H), 6.87 (m, 1H), 4.30 (s, 2H), 4.13 (m, 2H), 3.80 (m, 2H), 2.73−2.78 (m, 2H), 2.54−2.59 (m, 2H);LCMS質量:381.9(M+1)。
【0717】
実施例97:エチル2−(5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)酢酸塩(化合物1−235)
【0718】
【化172】
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【0719】
工程1:5−(ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(2)
室温でのアセトニトリル(80mL)中の5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン1(2g、12.27mmol)の撹拌溶液に、CsCO(6g、18.4mmol)および臭化ベンジル(1.46mL、12.27mmol)を加えた。混合物を4時間還流まで加熱した。室温に冷却した後に、混合物を、水(50mL)で希釈し、20分間撹拌した。沈殿した固形物を、濾過によって集め、水(15mL)で洗浄し、真空下で乾燥し、オフホワイト固形物として化合物2(2.5g、81%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ10.05 (s, 1H), 7.44−7.47 (m, 2H), 7.40 (m, 2H), 7.33 (m, 1H), 7.08 (m, 1H), 6.70 (m, 1H), 6.49 (m, 1H), 5.10 (s, 2H), 2.84 (m, 2H), 2.41 (m, 2H);LCMS質量:254.0(M+1)。
【0720】
工程2:エチル2−(5−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)酢酸塩(3)
不活性雰囲気下における室温でのTHF(80mL)中の化合物2(2.5g、9.88mmol)の撹拌溶液に、室温でNaH(鉱油中に60%、593mg、14.82mmol)を加え、混合物を30分間撹拌した。これにエチル2−ブロモ酢酸(2.47g、14.82mmol)を加え、混合物を12時間室温で撹拌した。混合物を、氷冷水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;20%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、オフホワイト固形物として化合物3(2g、61%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ7.43−7.47 (m, 2H), 7.39 (m, 2H), 7.32 (m, 1H), 7.16 (m, 1H), 6.83 (m, 1H), 6.57 (m, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.62 (s, 2H), 4.11 (m, 2H), 2.86 (m, 2H), 2.53 (m, 2H), 1.18 (t, J = 7.2 Hz, 3H);LCMS質量:340.0(M+1)。
【0721】
工程3:エチル2−(5−ヒドロキシ−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)酢酸塩(4)
室温でのEtOAc(50mL)およびMeOH(20mL)中の化合物3(2g、5.9mmol)の撹拌溶液に、10%のPd/C(50%の湿気、〜800mg)を加えた。混合物を、12時間H(1気圧)下での室温で撹拌した。混合物を、セライトに通して濾過し、MeOH(30mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、粗製物をn‐ペンタン(2×10mL)で粉砕し、オフホワイト固形物として化合物4(1.4g、95%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ9.61 (s, 1H), 7.00 (m, 1H), 6.57 (m, 1H), 6.38 (m, 1H), 4.60 (s, 2H), 4.12 (m, 2H), 2.76−2.81 (m, 2H), 2.51−2.54 (m, 2H), 1.19 (m, 3H);LCMS質量:250.0(M+1)。
【0722】
工程4:エチル2−(5−((4−シアノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)酢酸塩(5)
室温でのN−メチル−2−ピロリドン(5mL)中の化合物4(200mg、0.8mmol)の撹拌溶液に、KCO(222mg、1.61mmol)および2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(182mg、0.88mmol)を加え、混合物を12時間撹拌した。混合物を、水(15mL)で希釈し、20分間撹拌した。得た固形物を濾過によって集め、これを、CHCl(50mL)中に溶解し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を、n‐ペンタン(2×2mL)で粉砕し、オフホワイト固形物として化合物5(210mg、62%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.21 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.32 (m, 1H), 6.94 (m, 2H), 4.70 (s, 2H), 4.15 (m, 2H), 2.65−2.70 (m, 2H), 2.50−2.55 (m, 2H), 1.20 (m, 3H);LCMS質量:420.0(M+1)。
【0723】
工程5:エチル2−(5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)酢酸塩(化合物1−235)
室温でのエタノール(10mL)中の化合物5(158mg、0.38mmol)の撹拌溶液に、PtO(16mg)を加えた。反応混合物を、4時間H(1気圧)下での室温で撹拌した。混合物を、セライトのパッドに通して濾過し、EtOH(10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、粗製物をn−ペンタン(2×5mL)で粉砕し、淡茶色固形物として化合物1−235(126mg、79%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ7.62 (s, 1H), 7.26−7.33 (m, 2H), 6.89 (dd, J = 8.2, 4.0 Hz, 2H), 4.69 (s, 2H), 4.15 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.83 (s, 2H), 2.65−2.70 (m, 2H), 2.51−2.55 (m, 2H), 2.03 (br s, 2H), 1.21 (t, J = 7.2 Hz, 3H);LCMS質量:424.3(M+1)。
【0724】
実施例98:2−(5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)酢酸塩酸塩(化合物1−236)
【0725】
【化173】
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【0726】
工程1:2−(5−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)酢酸(2)
室温でのエタノール/水(1:1、10mL)の混合物中の(実施例96、工程1からの)エチル2−(5−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)酢酸塩1(35mg、0.07mmol)の撹拌溶液に、LiOH一水和物(3mg、0.13mmol)を加え、混合物を3時間撹拌した。揮発性物質(エタノール)を、減圧下で除去した。残留物を、水(10mL)で希釈し、クエン酸でpH〜4まで酸性化し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(8mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、EtO(2×3mL)、続いて、n‐ペンタン(2×3mL)での粉砕によって精製し、真空下で乾燥し、オフホワイト固形物として化合物2(28mg、85%)を得た。LCMS質量:496.1(M+1)。
【0727】
工程2:
2−(5−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)酢酸塩酸塩(化合物1−236)
化合物2(28mg、0.06mmol)に、HCl(1,4−ジオキサン中に4Mの溶液、5mL、20mmol)を加えた。混合物を2時間室温で撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、EtO(2×2mL)、続いて、n‐ペンタン(2×2mL)での粉砕によって精製し、真空下で乾燥し、オフホワイト固形物として化合物1−236(19mg、76%)を得た。
【0728】
H NMR(400MHz、DMSO−d):δ12.63 (br s, 1H), 8.61 (br s, 3H), 7.83 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.33 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 6.90 (dd, J = 8.3, 1.8 Hz, 2H), 4.60 (s, 2H), 4.21 (s, 2H), 2.64−2.69 (m, 2H), 2.52−2.55 (m, 2H);LCMS質量:395.9(M+1)。
【0729】
実施例99:2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)エタノ−1−オン ジヒドロクロリド(化合物1−233)
【0730】
【化174】
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【0731】
0℃での1,4−ジオキサン(1mL)中の(実施例52からの)tert−ブチル4−(2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)アセチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩1−57(100mg、0.19)の撹拌溶液に、1,4−ジオキサン(5mL)中の4M HClを加えた。混合物を、室温に暖め、1時間撹拌した。混合物を真空内で濃縮し、粗製物を、EtOAc(2×3mL)で粉砕し、その後、精製し(分取HPLC、)オフホワイト固形物として表題化合物(18mg、22%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ8.97 (br s, 2H), 8.39 (br s, 3H), 7.77 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.33 (m, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.15 (m, 1H), 6.85 (m, 1H), 6.16 (m, 1H), 5.27 (s, 2H), 4.21−4.23 (m, 2H), 3.78−3.80 (m, 2H), 3.65−3.67 (m, 2H), 3.25−3.27 (m, 2H), 3.05−3.16 (m, 2H);LCMS質量:433.9(M+1)。
【0732】
実施例100:2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−N−カルバムイミドイルアセトアミド ジヒドロクロリド(化合物1−234)
【0733】
【化175】
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【0734】
工程1:エチル2−(4−((4−シアノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)酢酸塩(2)
室温でのDMF(5mL)中の(実施例49、工程1からの)2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル1(440mg、1.46mmol)の撹拌溶液に、エチル2−ブロモ酢酸(487mg、2.91mmol)、CsCO(983mg、4.37mmol)およびNBuI(234mg、0.73mmol)を加えた。混合物を12時間室温で撹拌した。混合物を、水(25mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;10%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、オフホワイト固形物として化合物2(370mg、65%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.17 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.30−7.37 (m, 2H), 7.16 (m, 1H), 6.90 (m, 1H), 6.18 (m, 1H), 5.15 (s, 2H), 4.13 (m, 2H), 1.19 (m, 3H);LCMS質量:390.0(M+1)。
【0735】
工程2:エチル2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)酢酸塩(3)
不活性雰囲気下における0℃でのTHF/MeOH(1:1、20mL)中の化合物2(310mg、0.8mmol)の撹拌溶液に、CoCl(76mg、2.0mmol)を加え、続いて、NaBH(257mg、2.0mmol)を一部ずつ加え、混合物を10分間撹拌した。混合物を、セライトのパッドに通して濾過し、濾液を濃縮し、淡茶色半固形物として化合物3(230mg)を得て、これを更なる精製なしで使用した。LCMS質量:394.3(M+1)。
【0736】
工程3:エチル2−(4−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)酢酸塩(4)
室温でのCHCl(40mL)中の化合物3(230mg、粗製)の撹拌溶液に、TEA(0.24mL、1.76mmol)を加え、続いて、(Boc)O(0.15mL、0.64mmol)を加え、混合物を12時間撹拌した。混合物を、水(20mL)でクエンチし、EtOAc(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(150mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。粗製物を精製し(シリカゲル;10%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、淡茶色固形物として化合物4(2工程にわたって、191mg、49%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ7.56 (m, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.31−7.35 (m, 2H), 7.16 (m, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.85 (m, 1H), 6.17 (m, 1H), 5.16 (s, 2H), 4.22 (m, 2H), 4.16 (m, 2H), 1.34 (s, 9H), 1.22 (m, 3H);LCMS質量:494.1(M+1)。
【0737】
工程4:2−(4−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)酢酸(5)
室温でのTHF/MeOH(1:1、10mL)中の化合物4(140mg、0.28mmol)の撹拌溶液に、LiOH.HO(60mg、1.42mmol)を加え、混合物を2時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残留物を、水(15mL)で希釈し、EtOAc(2×5mL)で洗浄した。有機質層を分離し、水層を、飽和したクエン酸溶液でpH〜3まで酸性化し、CHCl(2×15mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空内で濃縮し、オフホワイト固形物として化合物5(110mg、83%)を得て、これは更なる精製を必要としなかった。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ7.52 (m, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.28−7.32 (m, 2H), 7.14 (m, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.82 (m, 1H), 6.13 (m, 1H), 4.89 (s, 2H), 4.20 (m, 2H), 1.34 (s, 9H)。
【0738】
工程5:2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−N−Boc−カルバムイミドイルアセトアミド(7)
室温でのDMF(5mL)およびTHF(1mL)中の化合物5(31mg、0.07mmol)の撹拌溶液に、HATU(38mg、0.1mmolおよびDIEA(0.03mL、0.2mmol)を加え、混合物を15分間撹拌した。これにN−Boc−グアニジン6(16mg、0.1mmol)を加え、混合物を12時間室温で撹拌した。混合物を濃縮し、残留物を、水(10mL)で希釈し、その後、EtOAc(2×10mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(8mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;10%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、オフホワイト固形物として化合物7(35mg、62%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ11.11 (br s, 1H), 8.62 (br s, 1H), 7.54 (m, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.26−.34 (m, 2H), 7.15 (m, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.83 (m, 1H), 6.16 (br s, 1H), 5.01 (br s, 2H), 4.21 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.34 (s, 9H);LCMS質量:629.2(M+Na)。
【0739】
工程6:2−(4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−N−カルバムイミドイルアセトアミド ジヒドロクロリド(化合物1−234)
0℃でのMeOH(1mL)中の化合物7(30mg、0.05mmol)の撹拌溶液に、MeOH(2mL)中のHClを加えた。反応混合物を、室温に徐々に暖め、12時間撹拌した。揮発性物質を除去し、粗製物を精製し(分取HPLC)、オフホワイト固形物として化合物1−234(10mg、43%)を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ7.61 (s, 1H), 7.33 (m, 1H), 7.21−7.28 (m, 3H), 6.93 (m, 1H), 6.31 (m, 1H), 5.21 (s, 2H), 4.25 (s, 2H);LCMS質量:407.0(M+1)。
【0740】
実施例101:1−(2−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−6−アザスピロ[3.4]オクタノ−6−イル)エタノン塩酸塩(化合物1−244)
【0741】
【化176】
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【0742】
工程1:tert−ブチル2−((4−シアノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸塩(3)
tert−ブチル2−ヒドロキシ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボン酸塩1(950mg、4.18mmol)、2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル2(1.03 g、4.99mmol)、CsCO(2.73g、8.4mmol)、およびDMF(22mL)の混合物を、16時間室温で撹拌した。
混合物を、水、ブライン、水性の1M HCl、およびEtOAcとの間で分割した。有機質層を分離し、水層を更なるEtOAcで再抽出した。組み合わせた有機質層を、乾燥し(MgSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;0−40%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、黄色油として化合物3(1.04g、63%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.00 (m, 1H), 7.77 (m, 1H), 5.14 (m, 1H), 3.10−3.30 (m, 6H), 2.00−2.20 (m, 2H), 1.80−2.00 (m, 2H), 1.36 (s, 9H);LCMS質量:342.0(M+1−C)。
【0743】
工程2:2−(6−アザスピロ[3.4]オクタノ−2−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル塩酸塩(4)
化合物3(935mg、2.35mmol)、HCl(EtO中に2M、5mL、10mmol)、およびDCM(5mL)の混合物を、16時間室温で撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮し、乾燥し、白色固形物として化合物4(775mg、99%)を得て、これは更なる精製を必要としなかった。
【0744】
H NMR(300MHz、DMSO−d):δ9.11 (br s, 2H), 8.02 (m, 1H), 7.78 (m, 1H), 5.15 (m, 1H), 3.00−3.40 (m, 5H), 2.62 (m, 1H), 2.10−2.40 (m, 2H), 2.00−2.20 (m, 2H);LCMS質量:298.0(M+1)。
【0745】
工程3:2−((6−アセチル−6−アザスピロ[3.4]オクタノ−2−イル)オキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(5)
室温での化合物4(100mg、0.30mmol)、DIEA(0.116mg、0.899mmol)、およびTHF(1.5mL)の撹拌した混合物に、塩化アセチル(23mg、0.30mmol)を加えた。混合物を3時間室温で撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物を直接精製し(シリカゲル;0−100%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、無色の油として化合物5(38mg、38%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.01 (m, 1H), 7.78 (m, 1H), 5.15 (m, 1H), 3.20−3.40 (m, 6H), 2.10−2.30 (m, 2H), 1.80−2.00 (m, 5H);LCMS質量:340.0(M+1)。
【0746】
工程4:1−(2−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−6−アザスピロ[3.4]オクタノ−6−イル)エタノン塩酸塩(化合物1−244)
0℃でのTHF/MeOH(1:1、2mL)中の化合物5(38mg、0.112mmol)の撹拌溶液に、不活性雰囲気下でCoCl(29mg、0.224mmol)およびNaBH(42mg、1.12mmol)を一部ずつ加えた。反応物を、室温に暖め、45分間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得た残留物をEtOAc中に溶解した。これをセライトのパッドに通して濾過し、残留物を10%のMeOH/CHClで洗浄した。濾液を、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、減圧下で濃縮して、望ましいアミンを得た。
【0747】
CHCl(2mL)中のこのアミンに、HCl(EtO中に2M、2mL、4mmol)を加え、混合物をび10分間室温で撹拌した。得た固形物を、濾過し、真空下で乾燥し、白色固形物として化合物1−244(25mg、59%)を得た。LCMS質量:344.0(M+1)。
【0748】
実施例102:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)チオ)−N−フェニルベンズアミド塩酸塩(化合物1−68)
【0749】
【化177】
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【0750】
表題化合物(1−68)を、実施例1のための手順を使用して、工程1のInt−Mを用いて調製した。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ10.40 (s, 1H), 8.45 (br s, 3H), 8.21 (m, 1H), 8.12 (m, 1H), 7.72−7.85 (m, 4H), 7.67 (m, 1H), 7.48 (m, 1H), 7.30−7.35 (m, 2H), 7.10 (m, 1H), 4.07−4.17 (m, 2H);LCMS質量:404.0(M+1)。
【0751】
実施例103:3−(((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)アミノ)メチル)−N−フェニルベンズアミド塩酸塩(化合物1−105)
【0752】
【化178】
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【0753】
表題化合物(1−105)を、実施例1のための手順を使用して、工程1のInt−Lを用いて調製した。
【0754】
H NMR(500MHz、DMSO−d):δ10.21 (s, 1H), 8.24 (br s, 3H), 7.90−7.96 (m, 2H), 7.82 (m, 1H), 7.74 (m, 2H), 7.53 (m, 1H), 7.47 (m, 1H), 7.33 (m, 2H), 7.05−7.11 (m, 2H), 6.79 (s, 1H), 4.57 (m, 2H), 3.99 (m, 2H);LCMS質量:401.3(M+1)。
【0755】
実施例104:3−(((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)アミノ)メチル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−106)
【0756】
【化179】
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【0757】
表題化合物(1−106)を、実施例1のための手順を使用して、工程1のInt−Lおよび2−(メチルスルホニル)エタン−1−アミン塩酸塩を用いて調製した。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ8.70 (m, 1H), 8.34 (br s, 3H), 7.91 (m, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.69 (m, 1H), 7.49 (m, 1H), 7.40 (m, 1H), 7.08 (s, 1H), 6.80 (s, 1H), 4.53 (m, 2H), 3.98 (m, 2H), 3.61−3.69 (m, 2H), 3.32−3.37 (m, 2H), 3.01 (s, 3H);LCMS質量:431.3(M+1)。
【0758】
実施例105:(S)−(3−(((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)アミノ)メチル)フェニル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−237)
【0759】
【化180】
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【0760】
表題化合物(1−237)を、実施例1のための手順を使用して、工程1のInt−Lおよび(S)−ピロリジン−3−オールを用いて調製した。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.48 (br s, 3H), 7.93 (br s, 1H), 7.41−7.48 (m, 2H), 7.33−7.39 (m, 2H), 7.11 (s, 1H), 6.83 (s, 1H), 4.53 (s, 2H), 4.31 (m, 1H), 4.20 (m, 1H), 3.96−3.99 (m, 2H), 3.45−3.59 (m, 2H), 3.34 (m, 1H), 3.14 (m, 1H), 1.70−1.97 (m, 2H);LCMS質量:395.1(M+1)。
【0761】
実施例106:N−(4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−フェニルイソフタルアミドトリフルオロ酢酸塩(化合物1−240)
【0762】
【化181】
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【0763】
工程1:2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(1)
不活性雰囲気下における室温でのN−メチル−2−ピロリドン(20mL)中の2−クロロ−4−ヨード−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(5g、16.29mmol)の撹拌溶液に、CuCN(5.84g、65.15mmol)を加えた。反応混合物を3時間120℃で加熱した。混合物を、室温に冷却し、EtOAc(25mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過し、EtOAc(20mL)で洗浄した。濾液を、水(60mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出し、ブライン(40mL)で洗浄した、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;2−4%のEtOAc/ヘキサンで溶出、続いて、30%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、淡茶色固形物として化合物1(500mg、7%)を得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ 7.96 (m, 1H), 7.89 (s, 1H), 6.03−6.32 (m, 2H);LCMS質量:222.9(M−H)。
【0764】
工程2:(2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メタンアミン(2)
不活性雰囲気下における0℃でのTHF(60mL)中の化合物1(5g、22.32mmol)の撹拌溶液に、BH3.DMS(EtO中に5Mのゾル、22.3mL、111.61mmol)を滴下で加えた。反応混合物を、還流まで加熱し、16時間撹拌した。混合物を、氷冷水(80mL)へと注ぎ、EtOAc(2×80mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(40mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮し、淡黄色油として化合物2(5.3g)を得て、これを更なる精製なしで使用した。
【0765】
工程3:tert−ブチル((2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(3)
室温でのCHCl(60mL)中の化合物2(5.3g、粗製)の撹拌溶液に、(Boc)O(6.95mL、30.28mmol)およびTEA(7.03mL、50.48mmol)を加え、混合物を16時間撹拌した。混合物を、水(80mL)でクエンチし、CHCl(2×80mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(40mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;15%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、淡黄色の結晶として化合物3(2工程にわたって、2g、29%)を得た。H NMR(500MHz、CDCl):δ7.51 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 5.03 (br s, 1H), 4.39 (m, 2H), 1.47 (br s, 9H);LCMS質量:310.9(M+1)。
【0766】
工程4:tert−ブチル(E)−((2−ヒドラゾノ−6−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)メチル)−カルバミン酸塩(4)
化合物3(2g、6.45mmol)に、室温でヒドラジン水和物(35mL)を加えた。反応混合物を、100℃に加熱し、16時間撹拌した。室温に冷却した後に、混合物を減圧下で濃縮した。残留物に、EtO(10mL)およびMeOH(5mL)を加え、30分間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、淡茶色粘性液として化合物4(2g)を得て、これは更なる精製を必要としなかった。H NMR(500MHz、CDOD):δ6.90 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.20 (s, 2H), 1.46 (s, 9H);LCMS質量:307.2(M+1)。
【0767】
工程5:tert−ブチル((2−アミノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(5)
不活性雰囲気下における室温でのEtOH(5mL)中の化合物4(50mg、粗製)の撹拌溶液に、ラネーニッケル(5mg)を加えた。反応混合物を、16時間H(1気圧)下での室温で撹拌した。混合物を、セライトのパッドに通して濾過し、MeOH(10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、オフホワイト固形物として化合物5(35mg)を得て、これを更なる精製なしで使用した。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ7.44 (m, 1H), 6.99−7.25 (m, 2H), 6.75 (s, 1H), 6.51 (m, 1H), 4.03 (m, 2H), 1.38 (s, 9H)。
【0768】
工程6:tert−ブチル((2−(3−(フェニルカルバモイル)ベンズアミド)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(7)
0℃でのピリジン(4mL)中の3−(フェニルカルバモイル)安息香酸(124mg、0.51mmol)の撹拌溶液に、化合物5(150mg、0.51mmol)に続いて、POCl(0.47mL、5.15mmol)を加えた。混合物を1時間0℃で撹拌した。混合物を、氷冷水(20mL)へと注ぎ、CHCl(2×20mL)で抽出した。有機質層を、分離し、水性のCuSO(20mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;30−35%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、淡青色固形物として化合物7(90mg、34%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ11.27 (s, 1H), 10.35 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.16 (m, 2H), 7.77 (m, 2H), 7.67 (m, 1H), 7.62 (m, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.36 (m, 2H), 7.11 (m, 1H), 4.28 (m, 2H), 1.40 (s, 9H);LCMS質量:513.2(M−H)。
【0769】
工程7:N−(4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−フェニルイソフタルアミドトリフルオロ酢酸塩(化合物1−240)
0℃でのCHCl(2mL)中の化合物7(20mg、0.04mmol)の撹拌溶液に、TFA(0.1mL)を加えた。反応混合物を、室温に徐々に暖め、16時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物を、EtO(2×1mL)、その後、n‐ペンタン(2×2mL)での粉砕によって精製し、真空下で乾燥し、オフホワイト固形物として化合物1−240(12mg、75%)を得た。
【0770】
H NMR(500MHz、DMSO−d):δ11.44 (s, 1H), 10.36 (s, 1H), 8.60 (m, 2H), 8.34 (br s, 3H), 8.19 (m, 2H), 7.75−7.81 (m, 3H), 7.69 (m, 1H), 7.37 (m, 2H), 7.12 (m, 1H), 4.26 (s, 2H);LCMS質量:415.0(M+H)。
【0771】
実施例107:(S)−N−(4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3−(3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミドトリフルオロ酢酸塩(化合物1−241)
【0772】
【化182】
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【0773】
工程1:メチル3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)安息香酸塩(3)
0℃でのピリジン(3mL)中の3−(メトキシカルボニル)安息香酸2(100mg、0.55mmol)の撹拌溶液に、(実施例106、工程5からの)tert−ブチル((2−アミノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩1(162mg、0.55mmol)に続いて、POCl(0.51mL、5.55mmol)を滴下で加えた。混合物を2時間0℃で撹拌した。混合物を、氷冷水(20mL)でクエンチし、CuSO溶液(20mL)で洗浄し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;25−30%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、淡黄色粘着性固形物として化合物3(50mg、20%)を得た。H NMR(500MHz、CDCl):δ8.71 (br s, 1H), 8.51−8.57 (m, 2H), 8.27 (m, 1H), 8.16 (m, 1H), 7.63 (m, 1H), 7.41 (s, 1H), 5.08 (br s, 1H), 4.38−4.49 (m, 2H), 3.99 (s, 3H), 1.49 (s, 9H);LCMS質量:476.1(M+Na)。
【0774】
工程2:3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)安息香酸(4)
MeOH:HO(1:1:、4mL)中の化合物3(175mg、0.39mmol)の撹拌溶液に、LiOH.HO(18mg、0.77mmol)を加え、混合物を3時間室温で撹拌した。MeOHを減圧下で除去し、その後、混合物を、水(15mL)で希釈し、クエン酸でpH〜3まで酸性化し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空内で濃縮し、オフホワイト固形物として化合物4(200mg)を得て、これを更なる精製なしで使用した。LCMS質量:438.1(M−H)。
【0775】
工程3:tert−ブチル(S)−((2−(3−(3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミド)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(5)
室温でのCHCl(6mL)中の化合物4(220mg、粗製)の撹拌溶液に、EDCI塩酸塩(191mg、1.0mmol)、HOBt(34mg、0.25mmol)、(S)−ピロリジン−3−オール(65mg、0.75mmol)およびDIEA(0.17mL、1.0mmol)を加えた。混合物を48時間室温で撹拌した。混合物を、水(20mL)でクエンチし、CHCl(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;90−95%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、オフホワイト固形物として化合物5(2工程にわたって、50mg、25%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ11.30 (m, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.14 (m, 1H), 8.09 (m, 1H), 7.73 (m, 1H), 7.56−7.64 (m, 2H), 7.50 (s, 1H), 5.00 (m, 1H), 4.23−4.37 (m, 3H), 3.52−3.64 (m, 2H), 3.41 (m, 1H), 3.20 (m, 1H), 1.76−1.97 (m, 2H), 1.42 (s, 9H); LCMS質量:507.2(M−H)。
【0776】
工程4:(S)−N−(4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3−(3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)ベンズアミドトリフルオロ酢酸塩(化合物1−241)
0℃でのCHCl(2mL)中の化合物5(20mg、0.04mmol)の撹拌溶液に、TFA(0.03mL、0.39mmol)を加えた。反応混合物を、室温に徐々に暖め、7時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を、EtO(2×1mL)、n‐ペンタン(2×1mL)で粉砕し、その後、真空下で乾燥し、オフホワイト固形物として化合物1−241(10mg、62%)を得た。H NMR(500MHz、CDOD):δ8.69 (s, 1H), 8.15 (m, 1H), 8.11 (m, 1H), 7.80 (m, 1H), 7.62−7.69 (m, 2H), 4.53 (br s, 1H), 4.41 (br s, 1H), 4.33 (s, 2H), 3.62−3.85 (m, 3H), 3.50 (m, 1H), 1.92−2.20 (m, 2H), 1.35 (m, 1H);LCMS質量:409.0(M+H)。
【0777】
実施例108:N−(4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)イソフタルアミドトリフルオロ酢酸塩(化合物1−242)
【0778】
【化183】
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【0779】
工程1:メチル3−((2−(メチルスルホニル)エチル)カルバモイル)安息香酸塩(2)
0℃でのDMF(5mL)中の3−(メトキシカルボニル)安息香酸1(500mg、2.78mmol)の撹拌溶液に、2−(メチルスルホニル)エタン−1−アミン塩酸塩(443mg、2.78mmol)、HATU(1.58g、4.17mmol)、およびDIEA(1.45mL、8.33mmol)を加えた。反応混合物を、室温に徐々に暖め、16時間撹拌した。混合物を、水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;3%のMeOH/CHClで溶出)、オフホワイト固形物として化合物2(450mg、57%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.93 (m, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.06−8.11 (m, 2H), 7.63 (m, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.68 (m, 2H), 3.38 (m, 2H), 3.02 (s, 3H);LCMS質量:285.9(M+H)。
【0780】
工程2:3−((2−(メチルスルホニル)エチル)カルバモイル)安息香酸(3)
0℃でのTHF:HO(2:1、8mL)中の化合物2(450mg、1.58mmol)の撹拌溶液に、LiOH.HO(133mg、3.16mmol)を加えた。
反応混合物を、室温に徐々に暖め、16時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留物を、水(30mL)で希釈し、その後、クエン酸でpH〜4まで酸性化した。沈殿した固形物を、濾過によって集め、真空下で乾燥し、白色固形物として化合物3(400mg、94%)を得た。LCMS質量:271.8(M+H)。
【0781】
工程3:tert−ブチル((2−(3−((2−(メチルスルホニル)エチル)カルバモイル)ベンズアミド)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(5)
0℃でのピリジン(3mL)中の(実施例106、工程5からの)tert−ブチル((2−アミノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩4(50mg、0.17mmol)および化合物3(46mg、0.17mmol)の撹拌溶液に、POCl(0.16mL、1.72mmol)を滴下で加えた。混合物を、1時間0℃で撹拌し、その後、氷冷水(15mL)へと注ぎ、EtOAc(2×15mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;1−5%のMeOH/CHClで溶出;続いてEtO(2×2mL)での粉砕)、淡黄色固形物として化合物5(15mg、16%)を得た。LCMS質量:543.1(M−H)。
【0782】
工程4:
−(4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)イソフタルアミドトリフルオロ酢酸塩(化合物1−242)
0℃でのCHCl(3mL)中の化合物5(15mg、0.03mmol)の撹拌溶液に、TFA(0.004mL、0.05mmol)を加えた。反応混合物を、室温に徐々に暖め、16時間撹拌した。揮発性物質を除去し、粗製物をEtO(2×1mL)で粉砕し、淡黄色固形物として化合物1−242(10mg、67%)を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ8.69 (s, 1H), 8.46 (m, 1H), 8.16 (m, 1H), 8.07 (m, 1H), 7.63−7.68 (m, 2H), 4.33 (s, 2H), 3.88−3.93 (m, 2H), 3.45−3.50 (m, 2H), 3.06 (s, 3H);LCMS質量:444.9(M+H)。
【0783】
実施例109:メチル3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)安息香酸塩 トリフルオロ酢酸塩(化合物1−238)
【0784】
【化184】
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【0785】
0℃でのCHCl(3mL)中の(実施例107、工程1からの)メチル3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)安息香酸塩1(50mg、0.11mmol)の撹拌溶液に、TFA(0.08mL、1.1mmol)を加えた。反応混合物を、室温に徐々に暖め、16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、粗製物を、真空下で乾燥し、EtO(2×2mL)で粉砕し、白色固形物として化合物1−238(25mg、65%)を得た。H NMR(500MHz、CDOD):δ8.67 (s, 1H), 8.62 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 8.19−8.27 (m, 2H), 7.63−7.68 (m, 2H), 4.32 (s, 2H), 3.96 (s, 3H);LCMS質量:353.8(M+1)。
【0786】
実施例110:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)安息香酸トリフルオロ酢酸塩(化合物1−239)
【0787】
【化185】
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【0788】
表題化合物(1−239)を、実施例109の手順を使用して 、(実施例107、工程2からの)3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)安息香酸から調製した。H NMR(500MHz、CDOD):δ8.70 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.28 (m, 1H), 8.22 (m, 1H), 7.65−7.70 (m, 2H), 4.34 (s, 2H);LCMS質量:339.9(M+1)。
【0789】
実施例111:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル)−1−ベンジル−6−メチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩(化合物1−134)
【0790】
【化186】
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【0791】
工程1:1−ベンジル−6−メチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(2)
5−アセチル−4−ヒドロキシ−2H−1,3−チアジン−2,6(3H)−ジオン1(1g、5.35mmol)に、不活性雰囲気下での室温でベンジルアミン(15mL)を加えた。反応混合物を、撹拌し、1時間還流まで加熱した。過剰のベンジルアミンを減圧下で留去した。残留物を、0.5NのNaOH水溶液(30mL)で希釈し、30分間室温で撹拌した。混合物を濾過して(固形物を除去して)、濾液を2NのHCl水溶液(20mL)で酸性化した。沈殿した固形物を、濾過によって集め、真空下で乾燥し、淡黄色固形物として化合物2(250mg、28%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ11.32 (br s, 1H), 7.32−7.37 (m, 2H), 7.26 (m, 1H), 7.16 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 5.54 (s, 1H), 5.03 (s, 2H), 2.10 (s, 3H);LCMS質量:216.9(M+1)。
【0792】
工程2:tert−ブチル((2−((3−ベンジル−4−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−dihydroピリミジン−1(2H)−イル)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(4)
不活性雰囲気下における0℃での無水のTHF(10mL)中の化合物2(40mg、0.18mmol)の撹拌溶液に、(Int−N、工程3からの)tert−ブチル((2−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩N−4(62mg、0.2mmol)、PPh(73mg、0.28mmol)に続いて、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.05mL、0.28mmol)を加えた。反応混合物を、室温に暖め、24時間撹拌した。反応混合物を、水(10mL)で希釈し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(7mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製し、無色の粘性のシロップとして化合物4(8mg、9%)を得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ7.51 (m, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.36 (m, 1H), 7.30 (m, 1H), 7.18 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 5.69 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 5.37 (s, 2H), 5.15 (s, 2H), 4.34−4.43 (m, 2H), 2.20 (s, 3H), 1.58 (br s, 9H), 1.47 (br s, 3H);LCMS質量:527.2(M+Na)。
【0793】
工程3:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル)−1−ベンジル−6−メチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩(化合物1−134)
0℃での化合物4(8mg、0.01)に、HCl(1,4−ジオキサン中に4M、0.5mL、2mmol)を加えた。反応混合物を、室温に暖め、2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、EtO(2×1mL)での粉砕によって精製し、真空下で乾燥し、無色の粘性のシロップとして化合物1−134(6mg、86%)を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ7.91 (m, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.25−7.37 (m, 2H), 7.21 (br d, J = 7.2 Hz, 2H), 5.79 (s, 1H), 5.39 (s, 2H), 5.23 (s, 2H), 4.27−4.35 (m, 2H), 2.25 (s, 3H);LCMS質量:405.3(M+1)。
【0794】
実施例112:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−6−メチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩(化合物1−135)
【0795】
【化187】
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【0796】
工程1:1−(2−ヒドロキシエチル)−6−メチルピリミジンe−2,4(1H,3H)−ジオン(2)
【0797】
表題化合物(2)(300mg、33%)を、実施例111、工程1の手順を使用して、工程1の2−アミノエタン−1−オールを用いて調製した。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ11.11 (br s, 1H), 5.45 (s, 1H), 4.93 (br s, 1H), 3.77 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.56 (br t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.26 (s, 3 H);LCMS質量:171.3(M+1)。
【0798】
工程2:tert−ブチル((2−((3−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチル−2,6−ジオキソ−3,6−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(3)
0℃でのDMF(6mL)中の化合物2(40mg、0.23mmol)の撹拌溶液に、化合物Int−N(84mg、0.26mmol)、KCO(97mg、0.7mmol)およびヨウ化テトラブチルアンモニウム(cat.)を加えた。反応混合物を3時間50℃で加熱した。反応混合物を、水(10mL)で希釈し、EtOAc(2×15mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(8mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;2%のMeOH/CHClで溶出;続いて分取HPLC)、無色の粘性のシロップとして化合物3(13mg、12%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ7.59 (s, 1H), 7.55 (br t, J = 5.9 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 5.71 (s, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.96 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.22 (br d, J = 6.1 Hz, 2H), 3.86 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.57 (q, J = 5.6 Hz, 2H), 2.35 (s, 3H), 1.38 (s, 9H);LCMS質量:459.2(M+1)。
【0799】
工程3:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−6−メチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩(化合物1−135)
0℃でのCHCl(1mL)中の化合物3(16mg、0.03)の撹拌溶液に、HCl(1,4−ジオキサン中に4Mの溶液、1mL、4mmol)を加えた。反応混合物を、室温に暖め、2時間撹拌した。その後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、EtO(2×2mL)で粉砕し、真空下で乾燥し、オフホワイト固形物として化合物1−135(11mg、78%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ8.43 (br s, 3H), 7.93 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 5.73 (s, 1H), 5.16 (s, 2H), 5.01 (br s, 1H), 4.19 (br s, 2H), 3.87 (br t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.57−3.61 (m, 2H), 2.37 (s, 3H);LCMS質量:359.3(M+1)。
【0800】
実施例113:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル)−6−メチル−1−(ピリミジン−4−イルメチル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩(化合物1−243)
【0801】
【化188】
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【0802】
表題化合物(1−243)を、実施例112のための手順を使用して、工程1のピリミジン−4−イルメタンアミンを用いて調製した。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ9.12 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 8.75 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.52 (br s, 3H), 7.94 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.47 (dd, J = 5.2, 1.1 Hz, 1H), 5.86 (s, 1H), 5.20 (s, 2H), 5.16 (s, 2H), 4.18 (q, J = 5.6 Hz, 2H), 2.26 (s, 3H);LCMS質量:407.3(M+1)。
【0803】
実施例114:4’−(アミノメチル)−6’−(トリフルオロメチル)−2H−[1,2’−ビピリジン]−2−オン塩酸塩(化合物1−161)
【0804】
【化189】
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【0805】
工程1:2−オキソ−6’−(トリフルオロメチル)−2H−[1,2’−ビピリジン]−4’−カルボニトリル(2)
室温でのN−メチル−2−ピロリドン(10mL)中の2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル1(500mg、2.43mmol)の撹拌溶液に、ピリジン−2−オール(461mg、4.85mmol)に続けて、KCO(1g、7.28mmol)を加えた。混合物を12時間室温で撹拌した。水(30mL)を加え、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;10%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、淡茶色固形物として化合物2(520mg、81%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.71 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 7.90 (m, 1H), 7.61 (m, 1H), 6.59 (m, 1H), 6.47 (m, 1H);LCMS質量:265.9(M+1)。
【0806】
工程2:4’−(アミノメチル)−6’−(トリフルオロメチル)−2H−[1,2’−ビピリジン]−2−オン塩酸塩(化合物1−161)
不活性雰囲気下における0℃でのTHF/MeOH(1:1、20mL)中の化合物2(500mg、1.89mmol)の撹拌溶液に、CoCl(487mg、3.77mmol)およびNaBH(179mg、4.72mmol)を一部ずつ加えた。混合物を10分間0℃で撹拌した。混合物を、セライトのパッドに通して濾過し、EtOAc(10mL)で洗浄し、濾液を真空内で濃縮して、望ましいアミンを得た。
【0807】
室温でのCHCl(20mL)中のアミンの撹拌溶液に、Et3N(0.79mL、5.66mmol)および(Boc)O(0.65mL、2.83mmol)を加えた。混合物を12時間室温で撹拌した。混合物を、水(15mL)でクエンチし、CHCl(2×15mL)で抽出し、ブライン(15mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を(分取HPLCによって)精製して、Boc保護されたアミンを得た。このBoc保護されたアミンに、不活性雰囲気下において0℃で1,4−ジオキサン(4mL)中の4M HClを加え、2時間室温で撹拌した。揮発性物質を真空内で除去し、粗製物をEtO(2×2mL)で粉砕し、真空下で乾燥し、白色固形物として化合物1−161(18mg、3%)を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ8.20 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.96 (m, 1H), 7.67 (m, 1H), 6.69 (m, 1H), 6.56 (m, 1H), 4.38 (s, 2H);LCMS質量:269.9(M+1)。
【0808】
実施例115:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−エチルフェニル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−245)
【0809】
【化190】
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【0810】
表題化合物(1−245)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の3−エチルアニリンを用いて調製した。LCMS質量:416.0(M+1)。
【0811】
実施例116:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−エチルフェニル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−246)
【0812】
【化191】
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【0813】
表題化合物(1−246)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の4−エチルアニリンを用いて調製した。LCMS質量:416.0(M+1)。
【0814】
実施例117:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−エチニルフェニル)ベンズアミド塩酸塩(1−247化合物)
【0815】
【化192】
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【0816】
表題化合物(1−247)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の3−エチルアニリンを用いて調製した。LCMS質量:412.0(M+1)。
【0817】
実施例118:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(プロプ−2−イン−1−イル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−248)
【0818】
【化193】
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【0819】
表題化合物(1−248)を、実施例1のための手順を使用して、工程1のプロパルギルアミンを用いて調製した。LCMS質量:350.0(M+1)。
【0820】
実施例119:3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−メチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−249)
【0821】
【化194】
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【0822】
表題化合物(1−249)を、実施例1のための手順を使用して、工程1の7−アミノ−4−メチルクマリンを用いて調製した。LCMS質量:470.0(M+1)。
【0823】
実施例120:(R,S)または(S,R)−シス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(エナンチオマー1)(化合物1−250)
【0824】
【化195】
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【0825】
工程1:シス−tert−ブチル((2−(3−(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)フェノキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(2)および(3)の単一のエナンチオマー
化合物2(35mg)および化合物3(35mg)の両方を、キラルHPLC分離(Chiral Pak ADH、250×20mm、5μmのカラム、10%のMeOH:EtOH(1:1)および90%のヘキサン(0.1%のDEAを含有している)を用いて均一濃度で溶出、流量18mL/分)によって(実施例73、工程2からの)化合物1(160mg、0.32mmol)から得て、ここで化合物2を最初に溶出し、化合物3を2番目に溶出した。
【0826】
化合物2:H NMR(500MHz、DMSO−d):δ7.59 (m, 1H), 7.49−7.55 (m, 2H), 7.29−7.43 (m, 3H), 7.15 (s, 1H), 5.48 (m, 1H), 4.87 (m, 1H), 4.15−4.34 (m, 3H), 3.46−3.82 (m, 3H), 3.26 (m, 1H), 1.39 (s, 9H)。キラルHPLC分析:R=14.21分(Chiral Pak ADH、250×4.6mm、5μmのカラム、25分にわたって10%のMeOH:EtOH(1:1)および90%のヘキサン(0.1%のDEAを含有している)を用いて均一濃度で溶出;流量1.0mL/分)。
【0827】
化合物3:H NMR(500MHz、DMSO−d):δ7.59 (m, 1H), 7.49−7.55 (m, 2H), 7.29−7.43 (m, 3H), 7.15 (s, 1H), 5.48 (m, 1H), 4.87 (m, 1H), 4.15−4.34 (m, 3H), 3.46−3.82 (m, 3H), 3.26 (m, 1H), 1.39 (s, 9HH)。キラルHPLC分析:R=15.31分(Chiral Pak ADH、250×4.6mm、5μmのカラム、25分にわたって10%のMeOH:EtOH(1:1)および90%のヘキサン(0.1%のDEAを含有している)を用いて均一濃度で溶出;流量1.0mL/分)。
【0828】
工程2:(R,S)または(S,R)−シス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(エナンチオマー1)(化合物1−250)
表題化合物(1−250)(26mg、97%)を、実施例1、工程2の手順を使用して 、単一のエナンチオマー2(35mg、0.07mmol)から調製した。H NMR(400MHz、CDOD):δ7.64 (s, 1H), 7.58 (m, 1H), 7.45 (m, 1H), 7.30−7.38 (m, 3H), 5.09 (m, 1H), 4.26−4.48 (m, 3H), 3.63−3.95 (m, 3H), 3.46 (m, 1H);LCMS質量:400.0(M+1);キラルHPLC分析:R=14.86分(Chiralpak−IA、250×4.6mm、5μmのカラム、20%のMeOH:DCM(1:1)および80%のヘキサン(0.1%のDEAを含有している)を用いて均一濃度で溶出;流量1.0mL/分)。
【0829】
実施例121:(R,S)または(S,R)−シス−(3−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(エナンチオマー2)(化合物1−251)
表題化合物(1−251)(23mg、85%)を、実施例1、工程2の手順を使用して 、(実施例120、工程1からの)単一のエナンチオマー3(35mg、0.07mmol)から調製した。H NMR(400MHz、CDOD):δ7.65 (s, 1H), 7.58 (m, 1H), 7.45 (m, 1H), 7.32−7.40 (m, 3H), 5.09 (m, 1H), 4.26−4.50 (m, 3H), 3.63−3.96 (m, 3H), 3.46 (m, 1H);LCMS質量:400.0(M+1);キラルHPLC分析:R=17.53分(Chiralpak−IA、250×4.6mm、5μmのカラム、20%のMeOH:DCM(1:1)および80%のヘキサン(0.1%のDEAを含有している)を用いて均一濃度で溶出;流量1.0mL/分)。
【0830】
実施例122:4−((4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピコリンアミド塩酸塩(化合物1−252)
【0831】
【化196】
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【0832】
表題化合物(1−252)を、実施例1のための手順を使用して、工程1のInt−Oを用いて調製した。LCMS質量:389.0(M+1)。
【0833】
実施例A−1:非経口医薬組成物
注入(皮下、静脈内)による投与に適した非経口医薬組成物を調製するために、本明細書に記載される1−1000mgの化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を、滅菌水中に溶解し、その後、0.9%の無菌食塩水10mLと混合する。適切な緩衝液を、随意の酸または塩基とともに加え、pHを調節する。混合物を、注入による投与に適した単位剤形に組み込む。
【0834】
実施例Aー2:経口溶液
経口送達用の医薬組成物を調製するために、本明細書に記載される十分な量の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を、(随意の可溶化剤、随意の緩衝液、および矯味賦形剤(taste masking excipients)とともに)水に加え、20mg/mLの溶液を提供する。
【0835】
実施例A−3:経口錠剤
本明細書に記載される20−50重量%の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、20−50重量%の微結晶性セルロース、1−10重量%の低置換のヒドロキシプロピルセルロース、および1−10重量%のステアリン酸マグネシウムまたは他の適切な賦形剤を混合することによって、錠剤を調製する。錠剤を直接圧縮によって調製する。圧縮錠剤の全重量を、100−500mgで維持する。
【0836】
実施例A−4:経口カプセル
経口送達用の医薬組成物を調製するために、本明細書に記載される10−500mgの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を、デンプンまたは他の適切な粉末ブレンドと混合する。混合物を、経口投与に適した、硬ゼラチンカプセルなどの経口剤形に組み込む。
【0837】
別の実施形態では、本明細書に記載される10−500mgの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を、サイズ4のカプセル、またはサイズ1のカプセル(ヒプロメロースまたは硬ゼラチン)に入れ、カプセルを密閉する。
【0838】
実施例A−5:局所ゲル組成物
医薬用の局所ゲル組成物を調製するために、本明細書に記載される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を、ヒドロキシプロピルセルロース、プロピレングリコール、イソプロピルミリステートおよび精製したアルコールUSPと混合する。結果として生じるゲル混合物を、その後、局所投与に適した、チューブなどの容器に組み込む。
【0839】
実施例B−1:ヒトLOXL2アミンオキシダーゼ活性アッセイ
ヒトLOXL2を安定して発現するCHO細胞からの10−20×濃縮した調整培地を使用して、Amplex Redの蛍光を測定することによって、LOXL2アミンオキシダーゼ活性を評価する。アミンオキシダーゼ活性を分析するために、10μLの濃縮した調整培地を、37℃で2時間、DMSOおよび73μLのアッセイ緩衝液(Assay Buffer)(50mMのホウ酸塩緩衝液(Borate Buffer)、pH8)中の2μLの試験化合物でインキュベートする。2時間のインキュベーション後、アッセイ緩衝液中で希釈した10mMの1,5−ジアミノペンタン(DAP)5μlおよびAmplex Red Mix 10μl(8.5μlのアッセイ緩衝液+10mMのAmplex Red 0.5μl+500U/mlのホースラディッシュペルオキシダーゼ 1μl)を加え、プレートを混合し、すぐに蛍光測定のためにFlexStaion上に置く。蛍光を、励起=544および発光=590で1時間2分ごとにカイネティックモード(kinetic mode)で読み取る。アミンオキシダーゼ活性を、曲線の直線部分の勾配から計算する。
【0840】
【表2-1】
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【0841】
【表2-2】
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【0842】
【表2-3】
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【0843】
【表2-4】
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【0844】
実施例Bー2:LOXL2ヒト血液アミンオキシダーゼ活性アッセイ
ヒト全血に関連するヒトLOXL2のアミンオキシダーゼ活性を、Amplex Redのアッセイを使用して測定する。ヒトにおいて、組み換えヒトLOXL2(Sino Biologicals, Beijing, Chinaから購入した)を、ヒト血液に加え、ヘパリンバキュテーナーチューブに収集する。簡潔には、DMSO中の0.5−2μgの組み換えの、ヒトLOXL2(水中で再構成された)および2μlの試験化合物を、192μlの血液に加え、混合し、2時間37℃でインキュベートする。2時間のインキュベーション後、血液を、室温にて15分間2000xgで遠心分離にかけ、血漿を分離する。50μlの血漿を除去し、40mMのDAP(水中で希釈した)25μlおよびAmplex Red Mix 25μl(50mMのホウ酸塩緩衝液23.5μl、pH8+10mMのAmplex Red0.5μl+500U/mlのホースラディッシュペルオキシダーゼ1μl)を混合する。サンプルを混合し、すぐに蛍光測定のためにFlexStaion上に置く。蛍光を、励起=544および発光=590で1時間2分ごとにカイネティックモードで読み取る。アミンオキシダーゼ活性を、曲線の直線部分の勾配から計算する。
【0845】
実施例B−3:肺線維症のマウスの中咽頭のブレオマイシンモデル
中咽頭での滴下を介してブレオマイシン(0.1−4U/kg)を投与することによって、C57Bl/6雄マウス中で肺線維症を誘発する。マウスを、ブレオマイシン投与(予防投薬)の前またはブレオマイシン滴下(治療投薬)の7−14日後に、経口、腹腔内、静脈内、または皮下で、ビヒクルまたは試験化合物で前処置する(1日〜1時間)。投薬の経路および頻度は、マウス中のLOXL2阻害剤に対する以前に判定された薬物動態特性に基づいている。ブレオマイシン滴下後、動物を、屠殺前に14−28日間体重減少および臨床的症状に関して毎日モニタリングする。動物を、研究の終わりに安楽死させ、計量し、血液(血漿の分離のために)を採取し、気管支肺胞洗浄を行い、続く分析のために凍結する。肺を、除去し、計量し、その後、10%のホルマリンの滴下によって膨張且つ固定させて組織学的検査のために調製するか、あるいはヒドロキシプロリンアッセイを使用するコラーゲン判定のために1mlのPBS中で均質化する。組織学的検査のために、肺切片を、Massonのトリクロームまたはピクロシリウスレッドで染色し、線維症の指標としての架橋コラーゲンおよび判定された肺線維症および炎症性の損傷のAshcroftスコアを測定する。さらに、平滑筋アクチンなどの線維性タンパク質の免疫組織化学を記録することができる。肺のヒドロキシプロリンの含有量に関して、0.5mlの肺ホモジネートを 除去し、12NのHClを0.5ml加え、サンプルを一晩120℃で加熱する。酸加水分解の後、25−100μlの上清を、乾燥し、25μlの水中に再懸濁し、ヒドロキシプロリン含有量を、0.5mlのクロラミンT溶液(6.5mlのddHO+1mlのn−プロパノール+2.5mlの1M 酢酸ナトリウムにおける140mgのクロラミンT)の添加および20分間の室温でのインキュベーションによって判定した。インキュベーション後、0.5mlのErlichの溶液(7mlのn−プロパノール+2.88mlの60%の過塩素酸および0.12mlのddHO中の1.48gの4−(ジメチルアミノ(ベンズアルデヒド))を、加え、550nmで吸光度を読み取る前に15分間65℃でインキュベートする。各皮膚生検におけるヒドロキシプロリンの濃度を、ヒドロキシプロリン(Sigmaから購入した)の標準曲線から判定する。
【0846】
化合物1−7、1−15、1−19、1−20、1−21 1−30および1−59(60mg/kgの経口(p.o.)で予防的に投薬した)は、このモデルにおいて効果的であった。化合物1−19、1−20および1−21(60mg/kg p.o.で治療上投薬した)は、このモデルにおいて効果的であった。
【0847】
実施例B−4:皮膚と肺の線維症のマウスの皮下ブレオマイシンモデル
皮下注射を介してブレオマイシンをマウスの背中上の2つの部位(50μgブレオ/部位)に投与することによって、皮膚と肺の線維症を、雌のC57Bl/6マウスにおいて誘発する。イソフルランで動物に麻酔をかけ、ブレオマイシン(100μl、またはPBS対照)を28日間毎日同じ部位に注入し、皮膚と肺の線維症を誘発する。マウスを、ブレオマイシン注入(予防投薬)の前またはブレオマイシン注入(治療投薬)の7−14日後に、経口、腹腔内、静脈内または皮下に、ビヒクルまたは試験化合物で前処置する(1日〜1時間)。動物を、研究の終わりに安楽死させ、計量し、血液(血漿の分離のために)を採取し、気管支肺胞洗浄を行い、続く分析のために凍結する。肺を、除去し、計量し、その後、ヒドロキシプロリンアッセイを使用するコラーゲン含有量の判定のためにPBS中で均質化するか、または10%のホルマリンの滴下によって膨張且つ固定させて、トリクローム染色またはピクロシリウスレッド染色による組織学的検査のために調製する。6mmの皮膚のパンチ生検(Acuderm)を使用して、各注射部位から皮膚生検を得る。1つのパンチ生検を、スポンジを備えたカセットにおいて挟み、ホルマリンに入れ、H&E染色、トリクローム染色及び/又はピクロシリウスレッド染色による組織学的検査のために調製する。もう1つのパンチ生検を、0.5mlのPBSに入れ、上質なハサミを使用して細かく切った。その後、500μlの12N HClを加え、サンプルを一晩120℃で加熱する。酸加水分解の後、25−100μlの上清を、乾燥し、25μlの水中に再懸濁し、ヒドロキシプロリン含有量を、0.5mlのクロラミンT溶液(6.5mlのddHO+1mlのn−プロパノール+2.5mlの1M 酢酸ナトリウムにおける140mgのクロラミンT)の添加および20分間の室温でのインキュベーションによって判定した。インキュベーション後、0.5mlのErlichの溶液(7mlのn−プロパノール+2.88mlの60%の過塩素酸および0.12mlのddHO中の1.48gの4−(ジメチルアミノ(ベンズアルデヒド))を、加え、550nmで吸光度を読み取る前に15分間65℃でインキュベートする。各皮膚生検におけるヒドロキシプロリンの濃度を、ヒドロキシプロリン(Sigmaから購入した)の標準曲線から判定する。
【0848】
実施例B−5:肝臓線維症のラット/マウスCClモデル
4−8週間毎週2回トウモロコシ油中に希釈したCCl(0.5−2ml/kg体重)の腹腔内投与によって、または漸増用量のプロトコルを使用する毎週2−3回の経口投与によって、マウス(Balb/cまたはC57Bl/6)において肝臓線維症を誘発する(Popov et al. 2011 Gastroenetrology; 140(5): 1642−1652.)。肝臓線維症を、6−12週間毎週2回、油(鉱物、オリーブまたはトウモロコシ)中の腹腔内投与(1−2.5ml/kg)または経口投与によって、ラットにおいて誘発する。LOXL2阻害剤を、最初のCCl投薬(予防投薬)の1日から1時間前に又は最初のCCl投薬(治療投薬)の1−4週間後に、経口、腹腔内、静脈内または皮下に送達する。研究の終わりに、イソフルラン下で胸腔を開けることによって、マウスを屠殺し、血液を心臓穿刺によってEDTAバキュテーナーチューブに引き、肝臓を採取する。肝臓の一部を、H&E染色およびピクロシリウスレッド染色による炎症および線維症の続く組織病理学的分析のために10%の中性緩衝ホルマリン中に固定する。残りの組織を、総コラーゲン含有量の続くヒドロキシプロリン分析のために−80℃で瞬間冷凍する。
【0849】
実施例B−6:胆汁線維症のマウスのMdr2ノックアウトモデル
肝臓病は、8から12週齢で、架橋繊維症/初期の肝硬変を有するBALB/c.Mdr2−/−マウスモデルにおいて進行する(Ikenaga et al. 2015 Am J Pathology, 185: 325−334)。LOXL2阻害剤を、生後6週目で始まり6週間毎日1回、BALB/c.Mdr2−/−マウスへと、経口、腹腔内、静脈内または皮下に送達する。研究の終わりに、正確な気化器によってイソフルラン(1.5% v/v)でマウスに麻酔をかける。開腹術後、高忠実度の圧力カテーテルを門脈に挿入し、5分間圧力信号を測定することによって、門脈圧を直接測定する。肝臓(ALT、ASTM、ALP、およびビリルビン)および腎臓(クレアチニン)生化学の分析のために、血清を収集する。肝臓の一部を、H&E染色およびピクロシリウスレッド染色による炎症、壊死および線維症の組織病理学的分析のために10%の中性緩衝ホルマリン中に固定する。ヒドロキシプロリン分析を使用して、肝臓組織の一部からコラーゲン含有量を判定する。
【0850】
実施例B−7:腎臓線維症のマウスのAlportモデル
糸球体基底膜コラーゲン(Collagen IV−a3/a4/a5)の遺伝子の1つにおいて変異を有するマウスは、糸球体機能に欠陥を有し、腎臓線維症が進行している。これらのマウスは、腎機能障害を進行させ、変異が存在する菌株の遺伝的背景に依存して特定のタイミングで腎不全により時期尚早に死亡する。LOXL2阻害剤を、予防的(およそ2−3週齢)または治療的(およそ4−6週齢)に、SV129背景にあるCol4A3欠損マウスに経口で投与する。マウスを、予め定義された時間(7−9週齢)に屠殺するか、または1−3日で死亡前に体重の>15%を失うまでマウスに継続的に投薬を行う。具体的に終了した場合、マウスをPBSで経心的に灌流し、1つの腎臓を腎動脈で固定し、もう1つを糸球体の磁気分離のためにDynabeadsで灌流する。後者の腎臓を半分にし、腎皮質の小さなサンプルを透過電子顕微鏡(TEM)分析のために固定し、腎皮質の第2のサンプルをRNA分離に使用する。二分された腎臓のもう半分を、免疫組織化学分析のためにOCTに埋め込む。糸球体および腎皮質からのRNAを、MMP−10、MMP−12、IL6、MCP−1、TGF−b1、CTGF、MMP−2、およびMMP−9を含む対象の遺伝子のためにリアルタイムRT−PCRによって分析する。免疫組織化学分析は、コラーゲン1、CD45、フィブロネクチン、平滑筋アクチン、WT−1、およびインテグリンアルファ8/ラミニンα5のための染色を含む。コラーゲン1染色を、塩維症スコアリングのために盲検的に分析し、フィブロネクチン染色を、糸球体硬化症スコアリングのために盲検的に分析する。すべての研究に関して、アルブミン尿を毎週評価し、BUNを組織採取時に評価する。化合物1−21(30mg/kg p.o.で予防的に投薬した)は、このモデルにおいて効果的であった。
【0851】
本明細書に記載される実施例および実施形態は、例示目的のみであり、当業者に示される様々な変更または変化は、本出願の精神および範囲および添付の特許請求の範囲内に含まれることとする。