特許第6697923号(P6697923)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シチズンファインデバイス株式会社の特許一覧
<>
  • 特許6697923-反射型液晶表示装置 図000002
  • 特許6697923-反射型液晶表示装置 図000003
  • 特許6697923-反射型液晶表示装置 図000004
  • 特許6697923-反射型液晶表示装置 図000005
  • 特許6697923-反射型液晶表示装置 図000006
  • 特許6697923-反射型液晶表示装置 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6697923
(24)【登録日】2020年4月30日
(45)【発行日】2020年5月27日
(54)【発明の名称】反射型液晶表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/13357 20060101AFI20200518BHJP
   G02F 1/1335 20060101ALI20200518BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20200518BHJP
【FI】
   G02F1/13357
   G02F1/1335 500
   G02F1/1335 510
   G02F1/1335 520
   G09F9/00 336B
【請求項の数】10
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-68196(P2016-68196)
(22)【出願日】2016年3月30日
(65)【公開番号】特開2017-181746(P2017-181746A)
(43)【公開日】2017年10月5日
【審査請求日】2018年10月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000166948
【氏名又は名称】シチズンファインデバイス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000001960
【氏名又は名称】シチズン時計株式会社
(72)【発明者】
【氏名】関口 金孝
【審査官】 岩村 貴
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−356323(JP,A)
【文献】 特開2003−043453(JP,A)
【文献】 特開2003−043479(JP,A)
【文献】 特開2007−233361(JP,A)
【文献】 特開2008−070424(JP,A)
【文献】 特開2004−061699(JP,A)
【文献】 特開2001−228476(JP,A)
【文献】 特開2001−228473(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2013−0056389(KR,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0240639(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/13357
G02F 1/1335
G09F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
反射型液晶表示パネルと、該反射型液晶表示パネルの表示領域を取り囲む領域の少なくとも一部を遮光する遮光マスクと、前記表示領域から出射された光を選択的に透過させる表示側偏光部材と、を有する反射型液晶表示装置において、
前記遮光マスク上に前記光源が配置され
前記光源から出射された光を直線偏光として前記表示領域側へ出射する光源側偏光部材を有し、該光源側偏光部材が前記遮光マスク上に配置されている
ことを特徴とする反射型液晶表示装置。
【請求項2】
前記反射型液晶表示パネルの外周部の一部のみに、前記反射型液晶表示パネルを外部回路に電気的に接続するための接続部を有し、前記遮光マスクは、前記接続部上に張り出した張出部を有し、該張出部上に前記光源を設けたことを特徴とする請求項1に記載の反射型液晶表示装置。
【請求項3】
前記接続部を覆う保護樹脂を有し、該保護樹脂が前記遮光マスクと接触していることを特徴とする請求項2に記載の反射型液晶表示装置。
【請求項4】
前記光源側偏光部材が前記遮光マスクの前記張出部上に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の反射型液晶表示装置。
【請求項5】
前記光源から出射された光を前記光源側偏光部材へ導光する光源側導光部材を有し、該光源側導光部材が前記遮光マスク上に配置されていることを特徴とする請求項2〜4の何れか一つに記載の反射型液晶表示装置。
【請求項6】
前記光源側導光部材が前記遮光マスクの前記張出部上に配置されていることを特徴とする請求項に記載の反射型液晶表示装置。
【請求項7】
前記反射型液晶表示パネルと前記表示側偏光部材との間に、前記光源から出射された光を前記表示領域へ導光する平板状の表示側導光部材が配置されていることを特徴とする請求項1〜の何れか一つに記載の反射型液晶表示装置。
【請求項8】
前記表示側導光部材は、前記表示領域と対向する面に透過型ホログラム層を有するホログラム導光部材であることを特徴とする請求項に記載の反射型液晶表示装置。
【請求項9】
前記表示側導光部材は、互いに屈折率の異なる下側導光部材と上側導光部材とが積層された複合導光部材であり、前記下側導光部材と前記上側導光部材との境界面は、前記光源から出射された光を前記表示領域に向けて反射する反射面とされていることを特徴とする請求項に記載する反射型液晶表示装置。
【請求項10】
前記表示側導光部材の前記光源側偏光部材に近接する側とは反対側の面に、光吸収部材が配置されていることを特徴とする請求項のいずれか1つに記載の反射型液晶表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、反射型液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示パネルは自発光表示デバイスではなく、光源からの光を液晶により変調して画像を表示しているため、光源が必要となる。光源は、液晶表示パネル周辺に配置されるが、その具体的な構成として、特許文献1には、液晶表示パネル上に光源を直接配置した液晶表示装置が開示されている。
【0003】
図6は、従来の液晶表示装置の断面図である。第1の基板1上には、所定の間隙を設けて、第2の基板3がシール材5を介して接着され、第1の基板1と第2の基板3との間には、液晶8が封入されて、液晶表示パネルが構成されている。第1の基板1と第2の基板3は、透光性の基板であり、第1の基板1の液晶8に接する側の表面には、図示しない透明画素電極と光反射層が形成され、第2の基板3の液晶8に接する側の表面には、図示しない透明対向電極が形成されている。
【0004】
第2の基板3上には、フレキシブルプリント基板(FPC)35が配置され、その上に発光ダイオード(LED)からなる光源34が実装されている。光源34の上には、透明基板73が配置され、液晶表示パネルとFPC35と光源34と透明基板73の外周には、反射板71が設けられている。この構成では、光源34が液晶表示パネル(第2の基板3)上に直接配置されているため、液晶表示装置を小型化することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−109876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
液晶表示パネルの表示領域の周囲には、表示領域のスイッチング素子を駆動するためのドライバー回路や光源を制御する光源制御回路が設けられている場合があるが、それらの回路に光が入射すると誤動作を起こす。また、液晶表示パネルの観察者に表示領域の周囲が認識されることは、画像の表示品質を低下させることとなる。しかし、特許文献1に開示されている液晶表示装置では、FPCのみで表示領域の周囲が遮光されているため、それらの問題に対して確実に対処することは難しい。
【0007】
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、表示品質が良好で、動作の安定した、小型の反射型液晶表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
反射型液晶表示パネルと、該反射型液晶表示パネルの表示領域を取り囲む領域の少なくとも一部を遮光する遮光マスクと、前記表示領域から出射された光を選択的に透過させる表示側偏光部材と、を有する反射型液晶表示装置において、前記遮光マスク上に前記光源が配置され、前記光源から出射された光を直線偏光として前記表示領域側へ出射する光源側偏光部材を有し、該光源側偏光部材が前記遮光マスク上に配置されている反射型液晶表示装置とする。
【0009】
前記反射型液晶表示パネルの外周部の一部のみに、前記反射型液晶表示パネルを外部回路に電気的に接続するための接続部を有し、前記遮光マスクは、前記接続部上に張り出した張出部を有し、該張出部上に前記光源を設けた反射型液晶表示装置としても良い。
【0010】
前記接続部を覆う保護樹脂を有し、該保護樹脂が前記遮光マスクと接触している反射型液晶表示装置としても良い。
【0012】
前記光源側偏光部材が前記遮光マスクの前記張出部上に配置されている反射型液晶表示装置としても良い。
【0013】
前記光源から出射された光を前記光源側偏光部材へ導光する光源側導光部材を有し、該光源側導光部材が前記遮光マスク上に配置されている反射型液晶表示装置としても良い。
【0014】
前記光源側導光部材が前記遮光マスクの前記張出部上に配置されている反射型液晶表示装置としても良い。
【0015】
前記反射型液晶表示パネルと前記表示側偏光部材との間に、前記光源から出射された光を前記表示領域へ導光する平板状の表示側導光部材が配置されている反射型液晶表示装置としても良い。
【0016】
前記表示側導光部材は、前記表示領域と対向する面に透過型ホログラム層を有するホログラム導光部材である反射型液晶表示装置としても良い。
【0017】
前記表示側導光部材は、互いに屈折率の異なる下側導光部材と上側導光部材とが積層された複合導光部材であり、前記下側導光部材と前記上側導光部材との境界面は、前記光源から出射された光を前記表示領域に向けて反射する反射面とされている反射型液晶表示装置としても良い。
【0018】
前記表示側導光部材の前記光源側偏光部材に近接する側とは反対側の面に、光吸収部材が配置されている反射型液晶表示装置としても良い。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、液晶表示パネルの表示領域の周囲に遮光マスクを配置し、その遮光マスクの上に光源を配置することで、光源から出射された光が遮光マスクにより確実に遮光されるため、光源から出射された光が表示領域の周囲に設けられた回路に入射して誤動作を起こすのを防止することができ、さらに、光源が遮光マスク上の小スペースに配置されるため、反射型液晶表示装置を小型化することができる。
【0023】
さらに、遮光マスクを液晶表示パネルの外周部よりも外側に延在させ、その延在した部分に光源を配置した場合には、光源が液晶表示パネルから遠ざかることにより、観察者が光源を視認し難くなって画像の表示品質が向上すると共に、光源から発生した熱や電気的ノイズが液晶表示パネルに及ぼす影響を低減することができる。特に、遮光マスクを液晶表示パネルと外部回路との電気的な接続部上に延在させ、その延在した部分に光源を配置した場合には、光源が電気的な接続部上のデッドスペースに立体的に配置されることになるため、反射型液晶表示装置をさらに小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の第1の実施形態における反射型液晶表示装置の平面図である。
図2】本発明の第1の実施形態における反射型液晶表示装置の断面図である。
図3】本発明の第2の実施形態における反射型液晶表示装置の断面図である。
図4】本発明の第3の実施形態における反射型液晶表示装置の断面図である。
図5】本発明の第4の実施形態における反射型液晶表示装置の断面図である。
図6】従来の液晶表示装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0025】
図1は、本発明の第1の実施形態における反射型液晶表示装置の平面図である。図2は、図1のA−A線における断面図である。以下、図1図2を用いて第1の実施形態を説明する。
【0026】
反射型液晶表示装置に使用する反射型液晶表示パネル28は、例えば、第1の基板1として液晶8に所定の電圧を印加する半導体回路を有するシリコン基板からなる集積回路搭載基板を使用し、その第1の基板1と所定の間隙を設けてシール材5によりガラス基板からなる第2の基板3を接着し、シール材5の一部に設けられた注入口から液晶8を注入した後、注入口を封口材により封止してなるLCOS(Liquid Crystal On Silicon)構造を有する反射型液晶表示パネルである。
【0027】
反射型液晶表示パネル28は、回路基板21上に両面接着テープ22を用いて固定されている。第1の基板1上の反射電極や半導体回路と回路基板21とは、超音波ワイヤボンディング法などにより形成されたアルミニウム細線からなる導通ワイヤ25により電気的に接続されている。導通ワイヤ25は、その保護のためにワイヤ保護樹脂26により覆われている。第2の基板3上の透明電極と回路基板21とは、導電性接着材からなる上下導通部材11により電気的に接続されている。回路基板21は、フレキシブルプリント基板(FPC)33により外部回路と電気的に接続されている。回路基板21上には、外部回路接続用コネクター24が設けられており、その外部回路接続用コネクター24にFPC33が接続されて安定的に保持されている。
【0028】
第2の基板3上には、両面テープや樹脂からなる接着部材により遮光マスク31が固定されている。遮光マスク31は、例えば、遮光性を有する黒樹脂を射出成型した遮光板、あるいは、金属板をプレス加工により成形し、その表面を黒色インキにて塗装した遮光板であり、反射型液晶表示パネル28の表示領域の周囲を覆うように枠状に形成され、さらに、反射型液晶表示パネル28と回路基板21との電気的な接続部(導通ワイヤ25の接続部)上にまで張り出している。また、遮光マスク31の端部は、筐体57に設けられた溝に係合し、保持されている。
【0029】
遮光マスク31の張り出した部分には、赤と緑と青(RGB)の3色の発光ダイオード(LED)を1パッケージとする光源34が設けられている。光源34は、両面テープや樹脂により遮光マスク31に固定されている。光源34は、FPC33と一体的に形成された光源用のFPC35上に実装されている。尚、位置出しと安定化のためには、遮光マスク31の端部は、筐体57に設けられた溝に係合し、且つ、光源34は、遮光マスク31に固定されているのが好ましい。
【0030】
遮光マスク31の張り出した部分には、さらに、光源側導光部材37と光源側拡散部材38と光源側偏光部材39が設けられている。光源側導光部材37は、例えば、光源34を収容する空間を有する光反射部材、あるいは、透明な樹脂で構成された導光板からなり、光源34からの出射光が入射するように配置されている。光源側拡散部材38と光源側偏光部材39は、光源側導光部材37からの出射光が順次入射するように互いに重ねて配置されている。
【0031】
反射型液晶表示パネル28の表示領域の上方には、反射型偏光板53と吸収型偏光板54を互いの偏光透過軸が平行となるように積層してなる複合偏光板55が、反射型偏光板53を反射型液晶表示パネル28側に向けて配置されている。複合偏光板55と光源側導光部材37と光源側拡散部材38と光源側偏光部材39は、回路基板21に嵌合した筐体57により直接的又は間接的に保持されている。
【0032】
光源34から出射された光は、光源側導光部材37を通過して光源側拡散部材38に入射し、光源側拡散部材38を通過することで拡散されて光源側偏光部材39に入射し、光源側偏光部材39を通過することで直線偏光となって複合偏光板55の反射型偏光板53に入射し、反射型偏光板53により反射されて反射型液晶表示パネル28の表示領域に入射する。
【0033】
反射型液晶表示パネル28の表示領域に入射した直線偏光は、液晶8により変調され、第1の基板1上の反射電極により反射されて、複合偏光板55側に出射する。複合偏光板55側に出射した光のうち、偏光軸が複合偏光板55の透過軸と平行な光は、複合偏光板55を透過して観察者側に出射し、偏光軸が複合偏光板55の反射軸又は吸収軸と平行な光(透過軸と直交する光)は、複合偏光板55により反射又は吸収されて観察者側に出射することはなく、これらの関係により観察者に画像として認識される。
【0034】
本実施形態では、光源34から出射された光が遮光マスク31により確実に遮光されるため、反射型液晶表示パネル28の表示領域に表示される画像の視認性を高めることができると共に、反射型液晶表示パネル28の表示領域の周囲に設けられた回路に光が入射して誤動作を起こすのを防止することができる。
【0035】
さらに、光源34が強固な遮光マスク31上に配置されているため、光軸のずれ等が防止されて表示品質を安定かつ良好に保つことができる。特にここでは、光源側導光部材37、光源側拡散部材38、光源側偏光部材39も遮光マスク31上に配置されているため、表示品質をより安定かつ良好に保つことができる。
【0036】
さらに、遮光マスク31を反射型液晶表示パネル28と回路基板21との電気的な接続を行う導通ワイヤ25上に張り出し、その張り出した部分に光源34を立体的に配置しているため、表示領域に干渉することのない位置まで光源34を確実に遠ざけることができると共に、光源34が反射型液晶表示パネル28から遠ざかることにより、光源34で発生した熱や電気的ノイズが反射型液晶表示パネル28に及ぼす影響を低減することができる。特に、遮光マスク31の張り出した部分がワイヤ保護樹脂26と接触していた場合には、その接触した部分から光源34で発生した熱をワイヤ保護樹脂26へ逃がすことができる。また、光源34が導通ワイヤ25上のデッドスペースに配置されることになるため、反射型液晶表示装置を小型化することができる。特に本実施形態では、光源側導光部材37、光源側拡散部材38、光源側偏光部材39も遮光マスク31の張り出した部分に配置されているため、反射型液晶表示装置をより小型化することができる。
【0037】
尚、遮光マスク31の反射型液晶表示パネル28と回路基板21との電気的な接続部(導通ワイヤ25)上に張り出した部分は、反射型液晶表示パネル28周囲のその他の領域上に張り出した部分とすることも可能である。また、光源34、光源側導光部材37、光源側拡散部材38、光源側偏光部材39は、遮光マスク31の張り出した部分ではない部位(第2の基板3上に位置する部位)に配置することも可能であり、さらに、その場合において、遮光マスク34は、第2の基板3の表面に形成された遮光膜とすることも可能である。また、光源側導光部材37、光源側拡散部材38、光源側偏光部材39は、適宜省略することが可能である。
【実施例2】
【0038】
次に図3を用いて第2の実施形態を説明する。図3は、本発明の第2の実施形態における反射型液晶表示装置の断面図で、図2と同様のA−A線における断面を示している。反射型液晶表示パネル28を構成する第2の基板3上には、遮光マスク31が両面テープなどからなる接着部材により位置合わせして接着されている。遮光マスク31は、例えば、遮光性を有する黒樹脂を射出成型した遮光板、あるいは、金属板をプレス加工により成形し、その表面を黒色インキにて塗装した遮光板である。遮光マスク31の一部は、反射型液晶表示パネル28の表示領域の周囲から回路基板21と反射型液晶表示パネル28の導通ワイヤ25との接続部上にまで張り出しており、その張り出した部分に光源34と光源側偏光部材39が配置されている。光源34と光源側偏光部材39は、遮光マスク31上に配置された枠状の光源保持部材61により保持され、遮光マスク31上における位置が固定されている。
【0039】
遮光マスク31上には、反射型液晶表示パネル28の表示領域を覆うように、平板状の表示側導光部材62が配置されている。表示側導光部材62は、例えば、透光性樹脂で構成された導光板からなり、光源側偏光部材39から出射された直線偏光を表示領域の上方に導光して表示領域に向けて投光するように構成されている。表示側導光部材62の第2の基板3に近接する側とは反対側の面(上面)には、光源側偏光部材39から出射された直線偏光を表示領域に向けて反射する微細な凹凸が一体的に形成されており、さらに、反射型偏光板又は吸収型偏光板からなる表示側偏光部材65が配置されている。尚、表示側偏光部材65は、図2に示した複合偏光板55と同様の役割を果たすものである。
【0040】
表示側導光部材62の側面のうち光源側偏光部材39に近接する側とは反対側の一側面には、不要な戻り光(反射光)が表示領域に入射するのを防止するために、光吸収部材68が設けられている。本実施形態では、表示側導光部材62の一側面にのみ光吸収部材68が設けられているが、表示側導光部材62の側面のうち光源側偏光部材39で覆われていない領域の全てを覆うように光吸収部材68を設ければ、不要な光の反射をより効果的に防止することができる。
【0041】
尚、反射型液晶表示パネル28と光源34を外部回路と電気的に接続するための手段は、図示されていないが、その手段としては、例えば、図1に示したようなFPC33やFPC35をそれぞれ採用することができる。
【0042】
本実施形態では、平板状の表示側導光部材62を用いていることから、反射型液晶表示装置をより小型化することができる。
【実施例3】
【0043】
次に図4を用いて第3の実施形態を説明する。図4は、本発明の第3の実施形態における反射型液晶表示装置の断面図で、図2と同様のA−A線における断面を示している。反射型液晶表示パネル28を構成する第2の基板3上には、遮光マスク31が両面テープなどからなる接着部材により位置合わせして接着されている。遮光マスク31は、例えば、遮光性を有する黒樹脂を射出成型した遮光板、あるいは、金属板をプレス加工により成形し、その表面を黒色インキにて塗装した遮光板である。遮光マスク31の一部は、反射型液晶表示パネル28の表示領域の周囲から反射型液晶表示パネル28とフレキシブルプリント基板(FPC)69との接続部上にまで張り出しており、その張り出した部分に光源34と光源側偏光部材39が配置されている。光源34と光源側偏光部材39は、遮光マスク31上に配置された枠状の保持部材61により保持され、遮光マスク31上における位置が固定されている。
【0044】
FPC69は、図1に示した回路基板21とFPC33とが機能的に一体化されたもので、その一端部は、反射型液晶表示パネル28の第1の基板1に接続されており、それにより、第1の基板1上の反射電極と、第2の基板3上の透明電極が、FPC69を介して外部回路と電気的に接続されている。尚、第2の基板3上の透明電極は、反射型液晶表示パネル28の内部を通して第1の基板1上の配線と電気的に接続されている。
【0045】
FPC69には、光源用のFPC35が一体化されている。光源用のFPC35の一端部は、遮光マスク31上に配置され、その上に光源34が面実装されている。FPC35の遮光マスク31と接する面には、電極端子等の凹凸が設けられておらず、FPC35と遮光マスク31は、実質的に平坦な面同士が接触するように、接着部材により互いに固定されている。
【0046】
第1の基板1の液晶8に近接する側とは反対側の面(下面)には、両面接着テープ22により、保持基板75が接着されている。保持基板75は、反射型液晶表示装置を電子ビューファインダ等の電子機器に組み込んだ際に反射型液晶表示パネル28を保持する役割を果たすものであるが、省略することも可能である。
【0047】
遮光マスク31上には、反射型液晶表示パネル28の表示領域を覆うように、平板状のホログラム導光部材67が配置されている。ホログラム導光部材67は、例えば、透光性樹脂で構成された透過型ホログラム方式の導光板からなり、光源側偏光部材39から出射された直線偏光を表示領域の上方に導光して表示領域に向けて投光するように構成されている。ホログラム導光部材67の第2の基板3に近接する側の面(下面)には、導光した光を反射型液晶表示パネル28の表示領域に向けて回折させる透過型ホログラム層が形成されている。また、ホログラム導光部材67の第2の基板3に近接する側とは反対側の面(上面)には、反射型偏光板又は吸収型偏光板からなる表示側偏光部材65が配置されている。
【0048】
ホログラム導光部材67の側面のうち光源側偏光部材39に近接する側とは反対側の一側面には、不要な戻り光(反射光)が表示領域に入射するのを防止するために、光吸収部材68が設けられている。本実施形態では、ホログラム導光部材67の一側面にのみ光吸収部材68が設けられているが、ホログラム導光部材67の側面のうち光源側偏光部材39で覆われていない領域の全てを覆うように光吸収部材68を設ければ、不要な光の反射をより効果的に防止することができる。
【0049】
本実施形態では、回路基板21とFPC33とが機能的に一体化されたFPC69を使用し、さらに、FPC69に光源用のFPC35を一体化させているため、部品点数の低減や小型化が可能となる。また、ホログラム導光部材67を用いているため、光源34からの出射光を反射型液晶表示パネル28の表示領域へ効率良く投光することができる。
【実施例4】
【0050】
次に図5を用いて第4の実施形態を説明する。図5は、本発明の第4の実施形態における反射型液晶表示装置の断面図で、図2と同様のA−A線における断面を示している。反射型液晶表示パネル28を構成する第2の基板3上には、遮光マスク31が両面テープなどからなる接着部材により位置合わせして接着されている。遮光マスク31は、例えば、遮光性を有する黒樹脂を射出成型した遮光板、あるいは、金属板をプレス加工により成形し、その表面を黒色インキにて塗装した遮光板である。遮光マスク31の一部は、反射型液晶表示パネル28の表示領域の周囲から回路基板21と反射型液晶表示パネル28の導通ワイヤ25との接続部上にまで張り出しており、その張り出した部分に光源34と光源側偏光部材39が配置されている。光源34と光源側偏光部材39は、遮光マスク31上に配置された枠状の光源保持部材61により保持され、遮光マスク31上における位置が固定されている。さらに、遮光マスク31には、光源34の横方向と高さ方向の位置決めを行うための凹部66が設けられており、そこに光源34が係合することにより、光源34が所定の位置に位置決めされている。
【0051】
遮光マスク31上には、反射型液晶表示パネル28の表示領域を覆うように、平板状の複合導光部材70が配置されている。複合導光部材70は、断面が概ね楔形の下側導光部材63と上側導光部材64とが積層された全体として1つの導光板からなり、光源側偏光部材39から出射された直線偏光を反射型液晶表示パネル28の表示領域の上方に導光して表示領域へ向けて投光するように構成されている。複合導光部材70を構成する下側導光部材63と上側導光部材64との境界面は、光源側偏光部材39から出射された直線偏光を反射型液晶表示パネル28の表示領域に向けて反射する曲面とされ、さらに、下側導光部材63と上側導光部材64との間で所定の屈折率差を有している。複合導光部材70の第2の基板3に近接する側とは反対側の面(上面)には、反射型偏光板又は吸収型偏光板からなる表示側偏光部材65が配置されている。
【0052】
複合導光部材70の側面のうち光源側偏光部材39に近接する側とは反対側の一側面には、不要な戻り光(反射光)が表示領域に入射するのを防止するために、光吸収部材68が設けられている。本実施形態では、複合導光部材70の一側面にのみ光吸収部材68が設けられているが、複合導光部材70の側面のうち光源側偏光部材39で覆われていない領域の全てを覆うように光吸収部材68を設ければ、不要な光の反射をより効果的に防止することができる。
【0053】
本実施形態では、遮光マスク31に設けられた凹部66に光源34が係合していることから、光源34を容易かつ確実に位置決めすることができると共に、光源34を遮光マスク31上に安定的に保持することができる。また、複合導光部材70を用いていることから、光源34からの出射光を下側導光部材63と上側導光部材64との境界面で光の乱反射等を抑えつつ反射型液晶表示パネル28の表示領域へ効率良く反射させることができる。
【0054】
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。また、以上の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、互いに組み合わせて実施することが可能である。
【符号の説明】
【0055】
1 第1の基板
3 第2の基板
5 シール材
8 液晶
11 上下導通部材
21 回路基板
22 両面接着テープ
24 外部回路接続用コネクター
25 導通ワイヤ
26 ワイヤ保護樹脂
28 反射型液晶表示パネル
31 遮光マスク
33 フレキシブルプリント基板(FPC)
34 光源
35 フレキシブルプリント基板(FPC)
37 光源側導光部材
38 光源側拡散部材
39 光源側偏光部材
53 反射型偏光板
54 吸収型偏光板
55 複合偏光板
57 筐体
61 光源保持部材
62 表示側導光部材
63 下側導光部材
64 上側導光部材
65 表示側偏光部材
66 凹部
67 ホログラム導光部材
68 光吸収部材
69 フレキシブルプリント基板(FPC)
70 複合導光部材
71 反射板
73 透明基板
75 保持基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6