(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
LAA周波数点のLAAセル、LTE周波数点のLTEセルまたはMulteFire周波数点のMulteFireセルを含む測定対象のタイプを区別することに用いられる区別識別子が運ばれる測定対象配置情報を含む測定配置情報を基地局から受信することに用いられる受信機と、
絶対無線周波数チャネル番号である前記区別識別子に基づいて前記測定対象を特定する機能と、特定済みの前記測定対象を測定して測定結果を得る機能とを実現するように構成されるプロセッサと、
前記測定結果を基地局に送信することに用いられる送信機とを備え、
前記LAA周波数点に対応する第1絶対無線周波数チャネル番号は、前記MulteFire周波数点に対応する第2絶対無線周波数チャネル番号とは異なり、かつ、前記第1絶対無線周波数チャネル番号と前記第2絶対無線周波数チャネル番号とは、同一周波数帯に属し、
前記第1絶対無線周波数チャネル番号は、実際に使用される周波数帯での絶対無線周波数チャネル番号であり、
前記第2絶対無線周波数チャネル番号は、実際に使用されない周波数帯での絶対無線周波数チャネル番号であり、
前記プロセッサが特定済みの前記測定対象を測定して測定結果を得ることは、
前記プロセッサが、前記第2絶対無線周波数チャネル番号と、実際に使用される周波数帯での絶対無線周波数チャネル番号とのマッピング関係に基づいてMulteFireの中心周波数点を得、前記MulteFireの中心周波数点のセルを測定して測定結果を得ることを含む端末。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して本発明の例示的な実施形態をさらに詳細に記載する。本発明の例示的な実施形態を図面に示しているが、本発明は、ここで説明した実施形態に限定されることなく様々な形態で実現されうることが理解されるべきである。これらの実施形態を示すことは、本発明をより徹底的に理解してもらい、本発明の範囲を当業者に全面的に伝えるためである。
【0021】
図1は、MulteFireのNHNアクセスモードのアーキテクチャを示す。
図2は、MulteFireのNHNアクセスモードの別のアーキテクチャを示す。
図3は、MulteFireのPLMNアクセスモードのアーキテクチャを示す。
図1〜
図3に示されるように、NHモードは、MulteFire RANとMulteFire CNとをドッキングさせるネットワークモードである。MulteFire CNは、MulteFireに新規に導入されたものであって、統一的に計画されて自己組織化された中立ネットワークであり、3GPPネットワークとのRANレベルの切り替えをサポートしない。MulteFire RANでは、NHネットワークID(NHN−ID)およびPSP−IDが放送される。EPC接続モードは、MulteFire RANと、関連する3GPP CNとをドッキングさせるネットワークモードである。端末は、MulteFire RANと3GPP RANとの間でS1またはX2切り替えを行い、MulteFire RANでは、PLMN IDが放送される。
図3に示されるように、以上2種類のアクセスモードのネットワークの間での端末の切り替えがサポートされない。
【0022】
MulteFireアクセス技術が導入されると、EUTRAN測定対象情報ユニットMeasObjectEUTRAは、測定対象が、LAAに対する隣接セル測定であるか、それとも、MulteFireに対する隣接セル測定であるかを指示することができない。しかも、MulteFire基地局の動作周波数帯および周波数点が可変であるため、基地局(MulteFire基地局とLTE基地局を含む)は、隣接MulteFire基地局の動作周波数点が分からない可能性があるので、MulteFireの全体または一部の周波数帯で測定するよう端末に指示する必要がある。しかし、現在のMeasObjectEUTRAは、全体または一部の周波数帯でMulteFireセルのチャネル品質を測定するよう端末に指示することもできない。
【0023】
関連技術において、MulteFireの公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)アクセスモードネットワークまたはLTEネットワークにおいて、端末の登録公衆陸上移動体ネットワーク(RPLMN)または等価な公衆陸上移動体ネットワーク(EPLMN)のMulteFireセルへの端末の切り替えしか許容されない。MulteFireのNHNアクセスモードネットワークにおいて、現在のNHネットワーク(すなわち同一NHN−IDを有するセル)での端末の切り替えしか許容されない。
【0024】
MulteFireがアンライセンスバンドで動作するため、複数のMNO(Mobile Network Operator)のMulteFireネットワークが同一の動作周波数点を同時に使用する可能性がある。すなわち、1つのアンライセンス周波数点で、複数のPLMNのMulteFireセルまたは複数のNHネットワークのMulteFireセルが端末に測定される。
【0025】
関連技術によれば、端末は、測定報知ルールを満たすMulteFireセルの測定結果を、チャネル品質の高い順に基地局に送信するが、多数の測定する必要のないMulteFireセルの測定結果を基地局に送信することや、基地局に必要されるMulteFireセルの測定結果を基地局に報知できないことがありうる。これによって、アップリンクシグナリングコストが大幅に増加し、システム性能が低下し、測定という目的が達成できない可能性がある。
【0026】
本発明の一実施形態として、無線通信ネットワーク用の測定方法、基地局および端末を提供する。LAA隣接セル測定対象とMulteFire隣接セル測定対象を区別可能に指示できないことや、端末がどのようにMulteFireの全体または一部の周波数帯での周波数点で測定するかの関連技術の問題に対し、本発明の一実施形態によれば、端末が、LAAの測定対象とMulteFireの測定対象を区別することができ、MulteFireの全体または一部の周波数帯の周波数点のチャネル品質を測定することができるので、LTEネットワークからMulteFireネットワークへの端末の切り替えをサポートすることができる。また、MulteFireセルの測定プロセスについて、本方法によれば、基地局に必要されるMulteFireセルの測定結果を端末から基地局に報知することができるため、測定する必要のないMulteFireセルの測定結果を端末から基地局に送信することが避けられる。よって、アップリンクシグナリングコストを低下させ、システム性能を向上させ、効果的なMulteFire隣接セル測定を行うことができる。
【0027】
図4は、本発明の一実施形態の無線通信ネットワーク用の測定方法を示す。方法は、基地局側で実行され、しかも、下記ステップ41とステップ42とを含む。
【0028】
ステップ41において、測定対象のタイプを区別することに用いられる区別識別子が運ばれる測定対象配置情報を含む測定配置情報を端末に送信する。
【0029】
ステップ42において、端末から特定済み測定対象の測定後に送信される測定結果を受信する。特定済み測定対象は、端末が前記区別識別子に基づいて特定したものである。
【0030】
本実施形態において、測定配置情報は、測定配置情報を識別するための測定配置情報IDを有する。
【0031】
測定対象のタイプは、LAA周波数点のLAAセル、LTE周波数点のLTEセルまたはMulteFire周波数点のMulteFireセルを含む。区別識別子は、絶対無線周波数チャネル番号EARFCN(EUTRAN Absolute Radio Frequency Channel Number)である。
【0032】
本実施形態において、区別識別子は、測定対象がLAA周波数点のLAAセル、LTE周波数点のLTEセルまたはMulteFire周波数点のMulteFireセルであることを指示する。例えば、第1EARFCNは、LAAの周波数点に用いられるEARFCNであり、第2EARFCNは、MulteFireの周波数点に用いられるEARFCNであり、第3EARFCNは、LTE周波数点に対応するEARFCNである。
【0033】
LTE技術において、使用可能な各動作周波数帯Bandでのチャネルは、EARFCNで識別され、EARFCNの範囲が0〜262143である。
【0034】
EUTRANは、68の動作周波数帯を有する。EUTRAN動作周波数帯とEARFCNの対応関係は、下記の表1および表2に示されている。現在の3GPPのLAAとMulteFireのセルは、5150MHz〜5925MHzのBand46の動作周波数帯を使用し、すなわちアンライセンスバンドBand46での周波数点を使用する。
【0037】
EARFCNと動作周波数帯Bandでのチャネルの中心周波数点との関係は、以下である。
F
DL=F
DL_low+0.1(N
DL−N
Offs−DL)
F
UL=F
UL_low+0.1(N
UL−N
Offs−UL)
ここで、
F
DL:ダウンリンク動作周波数帯の中心周波数点;
F
DL_low:ダウンリンク動作周波数帯の最小周波値;
N
DL:ダウンリンクEARFCN;
N
Offs−DL:ダウンリンク動作周波数帯のEARFCNオフセット;
F
UL:アップリンク動作周波数帯の中心周波数点;
F
UL_low:アップリンク動作周波数帯の最小周波値;
N
UL:アップリンクEARFCN;
NO
ffs−UL:アップリンク動作周波数帯のEARFCNオフセット。
【0038】
本実施形態において、測定対象のタイプを区別することに用いられる区別識別子が運ばれる測定対象配置情報を含む測定配置情報を端末に送信し、端末から特定済み測定対象の測定後に送信される測定結果を受信する。特定済み測定対象は、端末が区別識別子に基づいて特定したものである。よって、端末が、区別識別子に基づいて、例えばLAAのセルか、MulteFireのセルであるか、測定対象のタイプを区別することができ、区別識別子に基づいて特定した測定対象のチャネル品質(すなわち測定結果)を測定することができるので、基地局が、端末から報知される特定済み測定対象のチャネル品質を取得することができ、さらに端末のネットワーク切り替えを実現することができる。
【0039】
図5は、本発明の一実施形態に係る無線通信ネットワーク用の測定方法を示す。方法は、基地局側で実行され、しかも、下記ステップ51とステップ52とを含む。
【0040】
ステップ51において、測定対象のタイプを区別することに用いられる区別識別子が運ばれる測定対象配置情報を含む測定配置情報を端末に送信する。区別識別子は、MulteFireネットワークのセルの第2EARFCNであり、測定対象のタイプは、MulteFireネットワークのセルである。
【0041】
区別識別子は、さらに、MulteFireネットワークの指定周波数帯の指定周波数点を測定すること、または、指定MulteFireネットワークの周波数帯の周波数点の全体集合を測定すること、または、指定MulteFireネットワークの周波数帯の周波数点の部分集合を測定することを指示することに用いられる。または、測定対象配置情報には、指定MulteFireネットワークの周波数帯の周波数点の全体集合を測定すること、または、指定MulteFireネットワークの周波数帯の周波数点の部分集合を測定することを指示することに用いられるMulteFire周波数帯指示フィールドも運ばれる。
【0042】
ステップ52において、端末から特定済み測定対象の測定後に送信される測定結果を受信する。特定済み測定対象は、端末が区別識別子に基づいて特定したものである。
【0043】
本発明の一実施形態は、MulteFire周波数点のMulteFireセルの測定を行うよう端末に指示することができ、さらに、MulteFire周波数点の全部集合、部分集合または単一周波数点の測定を行うよう指示することができることによって、システム性能を向上させ、効果的なMulteFire隣接セル測定を行うことができる。
【0044】
図6は、本発明の一実施形態に係る無線通信ネットワーク用の測定方法を示す。本方法は、基地局側で実行され、しかも、下記ステップ61とステップ62とを含む。
【0045】
ステップ61において、測定対象のタイプを区別することに用いられる区別識別子が運ばれる測定対象配置情報を含む測定配置情報を端末に送信する。
【0046】
測定対象のタイプは、LAA周波数点のLAAセル、LTE周波数点のLTEセルまたはMulteFire周波数点のMulteFireセルを含む。区別識別子は、EARFCNであり、LAAの周波数点が第1EARFCNに対応し、MulteFireの周波数点が第2EARFCNに対応し、LTEの周波数点が第3EARFCNに対応するように区別する。
【0047】
具体的に、MulteFireネットワークとLAAネットワークを区別するために、MulteFireとLAAに異なるEARFCNの範囲が使用されると設定する必要がある。MulteFireの第2EARFCN設定方式は、2種類ある。
【0048】
方式1:LAA周波数点に対応する第1EARFCNとMulteFireの周波数点に対応する第2EARFCNとは同一周波数帯を使用し、LAA周波数点に対応する第1EARFCNとMulteFireの周波数点に対応する第2EARFCNとは異なり、しかも、第1EARFCNと前記第2EARFCNとは同一周波数帯を使用し、第1EARFCNは、実際に使用される周波数帯でのEARFCNであり、第2EARFCNは、実際に使用されない周波数帯でのEARFCNである。
【0049】
方式2:LAA周波数点に対応する第1EARFCNとMulteFireの周波数点に対応する第2EARFCNとは異なり、しかも、第1EARFCNと第2EARFCNとは異なる周波数帯に属する。さらに、第1EARFCNは、実際に使用される周波数帯でのEARFCNであり、第2EARFCNは、現在定義されていない専用周波数帯番号に設定されるチャネル番号であり、専用周波数帯番号には、定義されていないEARFCNが対応付けて設定されている。
【0050】
ステップ62において、端末から特定済み測定対象の測定後に送信される測定結果を受信する。特定済み測定対象は、端末が前記区別識別子に基づいて特定したものである。
【0051】
方式1において、MulteFireのEARFCNとLAAのEARFCNは、同一の周波数帯番号に属する。MulteFireのEARFCNとLAAのEARFCNは、同一のアンライセンスバンドの異なるEARFCN値を使用する。
【0052】
EUTRANのアンライセンスバンド(例えばBand46)での実際に使用可能な周波数点の間隔が20MHzであるが、現在定義されている各周波数点の間隔が100KHzであるため、アンライセンスバンドでの定義されるEARFCNは、実際に使用されるEARFCNより遥かに多い。
【0053】
LAAは、実際に使用可能なEARFCNを占用する。LAAとMulteFireとを区別するために、MulteFireが実際に使用されないEARFCNを占用すると設定してもよい。一部のMulteFireネットワークのEARFCNは、MulteFireの周波数帯の周波数点の全部集合または周波数点の部分集合を示してもよい。
【0054】
実際に使用されるEARFCNとアンライセンスバンドでの中心周波数点の関係は、以下の式を満たす。ユーザ端末(端末)は、EARFCNに基づいて、測定対象の中心周波数点を計算する。
F
DL=F
DL_low+0.1(N
DL−N
Offs−DL)
F
UL=F
UL_low+0.1(N
UL−N
Offs−UL)
ここで、
F
DL_low:ダウンリンク動作周波数帯の最小周波値;
F
DL:ダウンリンク動作周波数帯の中心周波数点;
N
DL:ダウンリンクEARFCN;
N
Offs−DL:ダウンリンク動作周波数帯のEARFCNオフセット;
F
UL_low:アップリンク動作周波数帯の最小周波値;
F
UL:アップリンク動作周波数帯の中心周波数点;
N
UL:アップリンクEARFCN;
N
Offs−UL:アップリンク動作周波数帯のEARFCN。
【0055】
MulteFireが未使用のEARFCNを占用するため、各MulteFire周波数帯でMulteFireのEARFCNと実際に使用されるEARFCN(すなわち参照EARFCN)とのマッピング関係を設定する必要がある。
【0056】
端末は、基地局から送信される測定配置を受信すると、その中のEARFCNからMulteFireのEARFCNであると判断し、MulteFireのEARFCNと実際に使用されるEARFCNとのマッピング関係に基づいて、測定配置でのMulteFire EARFCNを、対応する参照EARFCNに変換し、参照EARFCNと中心周波数点の計算式から、測定対象の中心周波数点を計算する。
【0057】
変形例において、MulteFire EARFCNと参照EARFCNとの対応関係を設定してもよい。
【0058】
Band46を一例とし、表3のように、MulteFire(MF) EARFCNと参照EARFCNとの対応関係を設定する。
【0059】
ここで、MF−EARFCN−1〜MF−EARFCN−39は、MulteFireに占用されるBand46の39個のEARFCNであり、MF−GROUP−EARFCN−0は、Band46のすべてのMulteFire EARFCNの集合であり、MF−GROUP−EARFCN−1〜MF−GROUP−EARFCN−4は、それぞれBand46の4つのMF EARFCNの部分集合であり、n1〜n4は、順に大きくなる所定値であり、範囲が0〜39である。
【0060】
端末は、基地局から送信される測定配置を受信すると、その中のEARFCNからMF EARFCNであると判断し、MF EARFCNと参照EARFCNとの対応関係に基づいて、測定配置でのMF EARFCNを、対応する参照EARFCNに変換し、参照EARFCNに基づいて、測定対象の中心周波数点を計算する。
【0062】
変形例として、各MulteFireのEARFCNと、対応する参照EARFCN(すなわち実際に使用されるEARFCN)との間隔K(K<200)を設定してもよい。
【0063】
変形例として、周波数点が微調整できるので、参照EARFCNは、2つのEARFCNで微調整する。K<198。
【0064】
端末は、基地局から送信される測定配置を受信すると、その中のEARFCNからMulteFireのEARFCNであると判断し、MulteFireのEARFCNに対応する参照EARFCNが(N−K)であると算出し、測定配置でのMF EARFCNを、対応する参照EARFCNに変換し、参照EARFCNと中心周波数点の計算式から、測定対象の中心周波数点を計算する。ここでNは、MF EARFCNである。
【0065】
MF EARFCNとMulteFire周波数帯での中心周波数点の関係は、下記式を満たす。
F
DL=F
DL_low+0.1(N
DL−K−N
Offs−DL)
F
UL=F
UL_low+0.1(N
UL−K−N
Offs−UL)
ここで、
F
DL:ダウンリンク動作周波数帯の中心周波数点;
F
DL_low:ダウンリンク動作周波数帯の最小周波値;
N
DL:ダウンリンクEARFCN;
N
Offs−DL:ダウンリンク動作周波数帯のEARFCNオフセット;
F
UL:アップリンク動作周波数帯の中心周波数点;
F
UL_low:アップリンク動作周波数帯の最小周波値;
N
UL:アップリンクEARFCN;
N
Offs−UL:アップリンク動作周波数帯のEARFCNオフセット;
K:EARFCNと、対応する参照EARFCNとの間隔。
【0066】
本実施形態において、別途、実際に使用されないEARFCNによって、アンライセンスバンドの周波数点の全部集合または周波数点の部分集合を示してもよい。
【0067】
上記方式2において、MulteFireとLAAは、それぞれ異なる周波数帯番号に属する。具体的には、MulteFireに対し専用周波数帯番号を設定し、MulteFireに使用される各アンライセンスバンドに対し、専用の周波数帯番号を設定する。MulteFireは、現在定義されていないEUTRAN Band番号(Band47−Band63またはBand69−Band255)を使用する。同時に、MulteFireの各周波数帯番号でのEARFCNを設定し、MF EARFCNは、現在定義されていないEARFCN(54540−65535または67836−262143)を使用する。
【0068】
また、現在定義されていないEARFCNによって、MulteFire周波数帯のEARFCNの全部集合または部分集合を示してもよい。
【0069】
例えば、Band46に対応するMulteFire専用周波数帯をBand255と設定する。表4に示されるように、LAAはBand46を使用し、MulteFireは、Band255を使用する。両者の周波数範囲は、ともに5150MHz〜5925MHzであり、単に周波数帯番号が異なる。
【0070】
表5に示されるように、Band255のEARFCNの範囲は、254381〜262135である。254381〜262130は、単一EARFCNであり、262131は、Band255のEARFCNの全部集合を示す。表6に示されるように、262132〜262135は、それぞれ、Band255のEARFCNの部分集合を示す。または、表7に示されるように、262132〜262135は、それぞれBand255の部分周波数帯を示す。
【0071】
MF EARFCNとアンライセンスバンドでの中心周波数点の関係は、関連するEARFCNと中心周波数点の関係式を満たす。
F
DL=F
DL_low+0.1(N
DL−N
Offs−DL)
F
UL=F
UL_low+0.1(N
UL−N
Offs−UL)
ここで、
F
DL_low:ダウンリンク動作周波数帯の最小周波値;
F
DL:ダウンリンク動作周波数帯の中心周波数点;
N
DL:ダウンリンクMF EARFCN;
N
Offs−DL:ダウンリンク動作周波数帯のEARFCNオフセット;
F
UL_low:アップリンク動作周波数帯の最小周波値;
F
UL:アップリンク動作周波数帯の中心周波数点;
N
UL:アップリンクMF EARFCN;
N
Offs−UL:アップリンク動作周波数帯のEARFCNオフセット。
【0072】
本方式において、MulteFireとLAAとは、周波数帯番号が異なるものがあるため、異なるEARFCNを占用する。
【0077】
本実施形態は、LAA周波数点のLAセルとMulteFire周波数点のMulteFireセルを区別識別子によって区別することができ、MulteFire周波数帯の周波数点の全部集合またはMulteFire周波数帯の周波数点の部分集合での測定を指示することもできることによって、端末が、LAAネットワークのセルまたはMulteFireネットワークのセルに対し測定を行い、測定結果を基地局に報知することができる。
【0078】
図7は、本発明の一実施形態に係る無線通信ネットワーク用の測定方法を示す。本方法は、基地局側で実行され、しかも、下記ステップ71とステップ72とを含む。
【0079】
ステップ71において、測定対象のタイプを区別することに用いられる区別識別子が運ばれる測定対象配置情報を含む測定配置情報を端末に送信する。
【0080】
測定配置情報には、測定報告配置情報がさらに含まれる。測定報告配置情報には、測定報告報知指示情報が運ばれ、または、測定配置情報の測定対象配置情報には、測定報告報知指示情報が運ばれる。
【0081】
測定報告報知指示情報は、指定MulteFireセルの測定結果を報知するよう端末に指示することに用いられる。
【0082】
ステップ72において、端末から特定済み測定対象の測定後に送信される測定結果を受信する。特定済み測定対象は、端末が前記区別識別子に基づいて特定したものである。
【0083】
本実施形態において、測定報告報知指示情報は、公衆陸上移動体ネットワークPLMNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみ、またはNHNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。または、測定報告報知指示情報は、指定公衆陸上移動体ネットワークPLMN−IDまたは指定NHN−IDのMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。
【0084】
さらに、測定報告報知指示情報は、指定PLMN−IDまたは指定NHN−IDのMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。測定報告報知指示情報は、第1PLMN−IDリストを含む。測定報告報知指示情報は、第1PLMN−IDリストのうちの少なくとも1つのPLMN−IDが放送メッセージでのPLMN−IDリストに含まれるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。または、測定報告報知指示情報は、第1NHN−IDリストを含む。測定報告報知指示情報は、測定報告報知指示情報でのNHN−IDリストのうちの1つのNHN−IDと放送メッセージでのNHN−IDとは同一であるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。
【0085】
さらに、測定報告報知指示情報は、指定PLMN−IDまたは指定NHN−IDのMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。測定報告報知指示情報は、切り替えが許容されるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。
【0086】
切り替えが許容されるMulteFireセルは、端末の登録公衆陸上移動体ネットワークRPLMNまたは等価な公衆陸上移動体ネットワークEPLMNが放送メッセージでのPLMN−IDリストに含まれるMulteFireセル、または、アクセス中セルとはNHN−IDが同一であるMulteFireセルを含む。
【0087】
さらに、測定報告報知指示情報は、切り替えが許容されるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。測定報告報知指示情報は、測定報告配置情報に含まれるsi−RequestForHOフィールドである。si−RequestForHOフィールドは、切り替えが許容されるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。
【0088】
端末は、測定結果を報知する際に、基地局から送信された測定配置情報を受信したのであれば、測定配置での測定対象配置情報でのEARFCNフィールドを取得する。端末は、EARFCNフィールドによって、測定対象がLAAセルであるか、LTEセルであるか、MulteFireセルであるかを区別することができる。
【0089】
測定対象がMulteFireセルであれば、端末は、EARFCN、または、測定対象配置情報に含まれるMulteFire周波数帯指示フィールドに基づいて、測定対象が、指定MulteFire周波数帯の周波数点の全部集合のセルであるか、指定MulteFire周波数帯の周波数点の部分集合のセルであるかが分かる。
【0090】
MulteFireのEARFCNとMulteFire周波数帯指示は、システムによってあらかじめ設定される。基地局と端末は、MulteFireのEARFCNとMulteFire周波数帯指示を識別することができる。
【0091】
端末は、EARFCNフィールドによって、測定対象がMulteFireの周波数点の全部集合であるか、周波数点の部分集合であるか、単一周波数点であるかが分かる。
【0092】
端末は、MulteFireの周波数点でチャネル品質測定を行った後に、測定結果が測定配置情報に含まれる測定報告配置情報に指示される測定報告ルールを満たすのであれば、測定結果メッセージ(MeasResults)でのEUTRANの測定結果報告IE(MeasResultEUTRA)を用いて、MulteFireのチャネル品質測定結果を基地局に送信する。チャネル品質測定結果は、セルのRSRP(参照信号受信電力)、RSRQ(参照信号受信品質)および/またはCGI(セルグローバル識別子)などの情報が含まれる。セルのCGI情報は、ECGI(EUTRAN CGI)とTAC(トラッキングエリアコード)を含み、さらにPLMN情報とNHN−IDとを含む可能性もある。
【0093】
測定結果メッセージでの測定識別子(measID)は、上記MulteFire測定配置情報に含まれる測定識別子(measID)に対応し、両者が同一であってもよい。各MeasResultEUTRAに1つのセルの測定結果が含まれ、1つの測定結果メッセージには、最多で8セルの測定結果が含まれる。
【0094】
基地局が単一周波数点のみの測定ではなく、すべてのMulteFire周波数帯またはMulteFireの部分周波数帯の測定を1つのMulteFire測定配置情報で指示するのであれば、端末は、測定結果を送信する際に、測定結果メッセージで、測定済みのMulteFire周波数点情報を指示し、または、測定結果メッセージの各セルの測定結果IE(MeasResultEUTRA)で、測定済みのMulteFireセルの周波数点を指示する(例えばMeasResultEUTRAでEARFCNフィールドを追加する)必要がある。よって、基地局は、測定結果に対応する周波数点が分かる。基地局が1つのMulteFire測定配置で単一周波数点を測定すると指示するのであれば、端末は、測定済みのMulteFireセルのEARFCNを測定結果メッセージで指示する必要がない。
【0095】
端末は、2種類の方式によって、測定される周波数帯の周波数点情報を測定結果メッセージで指示する。
方式1:測定結果IE(MeasResultEUTRA)でEARFCNフィールドを追加する。
方式2:測定結果IE(MeasResultEUTRA)での他のフィールドで周波数点情報を運ぶ。
【0096】
例えば、端末は、測定結果IEでのMeasIDに占用されるフィールドの長さを増やし、MeasIDで周波数点情報を運ぶ。すなわち、MeasIDフィールドには、同時に測定識別子情報と測定周波数点情報とが含まれる。
【0097】
ここで、測定周波数点情報は、EARFCNであってもよく、測定される周波数帯における周波数点のインデックス値であってもよい。
【0098】
基地局は、指定のすべてのMulteFire周波数帯またはMulteFireの部分周波数帯の周波数点でMulteFireセルのチャネル品質を測定するよう端末に指示するのであれば、測定結果での周波数点情報によって、測定結果に対応する周波数点を取得する。
【0099】
基地局は、測定対象配置情報でのEARFCNまたはMulteFire周波数帯指示フィールドによって、指定のすべてのMulteFire周波数帯またはMulteFireの部分周波数帯の周波数点でMulteFireセルのチャネル品質を測定するよう端末に指示するのであれば、測定結果での周波数点情報によって、測定結果に対応する周波数点を取得し、端末の異なる周波数点での測定結果によって、端末をLTEネットワークから指定周波数点のMulteFireセルに切り替えることができる。
【0100】
一方、端末は、基地局から送信された測定配置情報を受信する場合、測定配置情報での測定対象配置情報でのEARFCNフィールドを取得する。端末は、EARFCNフィールドによって、測定対象がLAAセルであるか、LTEセルであるか、MulteFireセルであるかを区別することができる。
【0101】
さらに、端末は、EARFCN、または、MulteFire周波数帯指示フィールドによって、測定対象がすべてのMulteFire周波数帯であるかMulteFireの部分周波数帯であるかが分かる。MulteFireのEARFCNとMulteFire周波数帯指示は、システムによってあらかじめ設定される。基地局と端末は、MulteFireのEARFCNとMulteFire周波数帯指示を識別することができる。
【0102】
端末は、上記MulteFire測定対象セルに対する測定結果が測定配置に含まれる測定報告配置IEに指示される測定報告条件を満たすのであれば、自主的に、または、基地局の測定報告報知指示に基づいて、MulteFireセルの測定結果を選択して基地局に送信する。
【0103】
3GPPネットワークにおいて、測定報告配置IEでの配置される測定報告のタイプは、イベントトリガー測定報告、周期的測定報告およびCGI測定報告を含む。
【0104】
イベントトリガー測定報告は、切り替えるために設定される。端末は、MulteFire隣接セルに対する測定結果が測定報告配置IEで指示されるイベントトリガー測定報告のトリガー条件を満たすと、MulteFire隣接セルの測定結果を信号品質の高い順に基地局に報告する。EUTRAN測定イベントは、A1〜A6、B1、B2、C1、C2を含む。
【0105】
周期的測定報告は、ネットワーク最適化のために設定され、例えばANR(Automatic Neighbour Relationship)機能のために設定される。端末は、最大信号品質の隣接セルの測定結果を周期的に報知する。端末は、測定結果を信号品質の高い順に基地局に報告する。
【0106】
CGI測定報告は、PCI(物理セル識別子)混同問題を解決することや、ANRを行うために設定される。端末は、基地局に指定される隣接セル放送メッセージでのCGI(ECGI、TACなどの情報を含む)を読み取ると、セルのCGI情報を基地局に報告する。
【0107】
現在、MulteFireのPLMNアクセスモードネットワークまたはLTEネットワークにおいて、NHNアクセスモードのMulteFireネットワークとの隣接セル関係を確立することが許容されず、端末を端末のRPLMNまたはEPLMNのMulteFireセルに切り替えることしか許容されない。MulteFireのNHNアクセスモードネットワークにおいて、PLMNアクセスモードのMulteFireネットワークとの隣接セル関係を確立することが許容されず、端末が現在のNHネットワーク(すなわち同一NHN−IDを有するセル)で切り替えることしか許容されない。MulteFireがアンライセンスバンドで動作するため、複数のMNOのMulteFireネットワークが同一の動作周波数点を同時に使用する可能性がある。すなわち、1つのアンライセンス周波数点で、複数のPLMNのMulteFireセルまたは複数のNHネットワークのMulteFireセルが端末に測定されうる。関連技術によれば、端末は、測定報知条件を満たす測定結果を、チャネル品質の高い順に基地局に送信するが、多数の測定する必要のないMulteFireセルの測定結果を基地局に送信することや、基地局に必要されるMulteFireセルの測定結果を基地局に報知できないことがありうる。これによって、アップリンクシグナリングコストが大幅に増加し、システム性能が低下し、測定という目的が達成できない可能性さえある。
【0108】
シグナリングコストを節約し、効果的なMulteFire隣接セル測定を行うために、端末は、MulteFireセルの測定結果を選択して基地局に送信する。具体的には、下記2種類の方式を含む。
【0109】
方式1:端末は、自主的にMulteFireセルの測定結果を選択して基地局に送信する。
【0110】
現在のセルのネットワークタイプが、MulteFireのPLMNアクセスモードネットワークまたはLTEネットワークであると、端末は、PLMNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを基地局に送信し、または、端末の切り替えが許容されるMulteFireセルの測定結果のみを基地局に送信する。
【0111】
変形例として、端末は、以下3種類の測定報告のタイプに基づいてセルの測定結果を基地局に送信することを、同時に実現してもよく、非同時に実現してもよい。
【0112】
1.測定報告のタイプがイベントトリガー測定報告である。
端末は、MulteFire隣接セルに対する測定結果が測定報告配置情報ユニットIE(Information Element)で指示されるイベントトリガー条件を満たすと、切り替えが許容されるセルのみの測定結果を報知するために、RPLMNまたはEPLMNとは同一のPLMNが放送メッセージでのPLMNリストに含まれるMulteFireセルの測定結果のみを報知する。条件を満たすMulteFireセルが複数あれば、チャネル品質の高い順に測定結果を報知する。ここで、測定結果には、MulteFireセルのPCIとチャネル品質(RSRPおよび/またはRSRQ)を含む。
端末は、MulteFire隣接セルに対する測定結果が測定報告配置IEで指示されるイベントトリガー条件を満たすと、PLMNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを報知し、条件を満たすMulteFireセルが複数あれば、チャネル品質の高い順に測定結果を報知する。ここで、測定結果には、MulteFireセルのPCIとチャネル品質(RSRPおよび/またはRSRQ)とを含む。
さらに、異なるMNOにより配置されるMulteFireセル同士のPCI衝突問題を解決するために、端末は、MulteFireセルのCGI情報を取得したのであれば、セルの測定結果にCGI情報を含ませてもよい。
【0113】
2.測定報告のタイプが周期的測定報告である。
端末は、MulteFire隣接セルを周期的に測定した後に、PLMNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを報知する。条件を満たすMulteFireセルが複数あれば、チャネル品質の高い順に測定結果を報知する。ここで、測定結果には、MulteFireセルのPCIとチャネル品質(RSRPおよび/またはRSRQ)を含む。さらに、異なるMNOにより配置されるMulteFireセル同士のPCI衝突問題を解決するために、端末は、MulteFireセルのCGI情報を取得したのであれば、セルの測定結果にCGI情報を含ませてもよい。
または、端末は、MulteFire隣接セルを周期的に測定した後に、RPLMNまたはEPLMNとは同一のPLMNが放送メッセージでのPLMNリストに含まれるMulteFireセルの測定結果のみを報知する。条件を満たすMulteFireセルが複数あれば、チャネル品質の高い順に測定結果を報知する。ここで、測定結果には、MulteFireセルのPCIとチャネル品質(RSRPおよび/またはRSRQ)を含む。さらに、異なるMNOにより配置されるMulteFireセル同士のPCI衝突問題を解決するために、端末は、MulteFireセルのCGI情報を取得したのであれば、セルの測定結果にCGI情報を含ませてもよい。
【0114】
3.測定報告のタイプがCGI測定報告である。
端末は、指定される目標MulteFireセルのCGIを測定すると、MulteFireセルのCGI情報でのECGIとTACとを報知する。シグナリングコストを節約するために、端末は、NHN−IDを報知しない。端末は、PLMNアクセスモードのMulteFireセルのPLMNリストのみ、または、MulteFireセルで放送されるPLMNリストのうちRPLMNまたはEPLMNとは同一のPLMNを報知する。
【0115】
現在のセルのネットワークタイプが、MulteFireのNHNアクセスモードネットワークであると、端末は、NHNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを基地局に送信し、または、端末の切り替えが許容されるNHNネットワークのMulteFireセルの測定結果のみを基地局に送信する。
【0116】
例えば、端末は、以下3種類の測定報告のタイプに基づいてセルの測定結果を基地局に送信することを、同時に実現してもよく、非同時に実現してもよい。
【0117】
1.測定報告のタイプがイベントトリガー測定報告である。
端末は、MulteFire隣接セルに対する測定結果が測定報告配置IEで指示されるイベントトリガー条件を満たすと、NHNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを報知する。条件を満たすMulteFireセルが複数あれば、チャネル品質の高い順に測定結果を報知する。ここで、測定結果には、MulteFireセルのPCIとチャネル品質(RSRPおよび/またはRSRQ)を含む。
または、端末は、MulteFire隣接セルに対する測定結果が測定報告配置IEで指示されるイベントトリガー条件を満たすと、切り替えが許容されるNHNネットワークのMulteFireセルの測定結果のみを報知するために、放送メッセージでのNHN−IDがアクセス中セルとは同一であるMulteFireセルの測定結果のみを報知する。条件を満たすMulteFireセルが複数あれば、チャネル品質の高い順に測定結果を報知する。ここで、測定結果には、MulteFireセルのPCIとチャネル品質(RSRPおよび/またはRSRQ)を含む。
さらに、異なるNHネットワークのMulteFireセル同士のPCI衝突問題を解決するために、端末は、MulteFireセルのCGI情報を取得したのであれば、セルの測定結果にCGI情報を含ませてもよい。CGI情報には、MulteFireセルのNHN−IDが含まれる。
【0118】
2.測定報告のタイプが周期的測定報告である。
端末は、MulteFire隣接セルを周期的に測定した後に、NHNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを報知する。条件を満たすMulteFireセルが複数あれば、チャネル品質の高い順に測定結果を報知する。ここで、測定結果には、MulteFireセルのPCIとチャネル品質(RSRPおよび/またはRSRQ)を含む。
または、端末は、MulteFire隣接セルを周期的に測定した後に、放送メッセージでのNHN−IDがアクセス中セルとは同一であるMulteFireセルの測定結果のみを報知する。条件を満たすMulteFireセルが複数あれば、チャネル品質の高い順に測定結果を報知する。ここで、測定結果には、MulteFireセルのPCIとチャネル品質(RSRPおよび/またはRSRQ)を含む。
さらに、異なるNHネットワークのMulteFireセル同士のPCI衝突問題を解決するために、端末は、MulteFireセルのCGI情報を取得したのであれば、セルの測定結果にCGI情報を含ませてもよい。CGI情報には、NHN−IDが含まれる。
【0119】
3.測定報告のタイプがCGI測定報告である。
端末は、指定される目標MulteFireセルのCGIを測定すると、MulteFireセルのCGI情報でのECGIとTACを報知する。シグナリングコストを節約するために、PLMNリストが報知されない。端末は、NHN−IDを報知し、または、現在のセルのNHN−IDとは同一であるMulteFireセルのNHN−IDのみを報知する。
【0120】
方式2:端末は、基地局の測定報告報知指示に基づいて、基地局に必要される測定報告条件を満たすMulteFireセルの測定結果を基地局に送信する。
【0121】
基地局は、測定配置の測定対象IEまたは測定報告配置IEで測定報告報知指示フィールドを送信する。
【0122】
測定報告報知指示フィールドは、PLMNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみ、またはNHNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。
【0123】
測定報告報知指示フィールドは、さらに、指定PLMNまたは指定NHN−IDのMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。例えば、端末のアクセス中セルがPLMNアクセスモードのMulteFireセルまたはLTEセルであれば、測定報告報知指示は、端末のRPLMNまたはEPLMNが放送メッセージでのPLMN−IDリストに含まれるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。端末のアクセス中セルがNHNアクセスモードのMulteFireセルであれば、測定報告報知指示は、アクセス中セルのNHN−IDとは同一であるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。
【0124】
または、測定報告報知指示フィールドは、1つのPLMNリストを含み、測定報告報知指示フィールドでのPLMNリストのうちの少なくとも1つのPLMNが放送メッセージでのPLMNリストに含まれるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示する。または、測定報告報知指示フィールドは、1つのNHN−IDリストを含み、放送メッセージでのNHN−IDと、測定報告報知指示フィールドでのNHN−IDリストのうちの少なくとも1つのNHN−IDとは同一であるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示する。測定報告報知指示フィールドは、1つまたは複数のフィールドである。
【0125】
例えば、測定配置の測定対象IEまたは測定報告配置IEで測定報告報知指示フィールドを新たに追加する。フィールドは、すべての測定報告のタイプ(イベントトリガー測定報告、周期測定報告またはCGI測定報知)に適用し、PLMNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみ、またはNHNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示する。または、フィールドは、指定PLMNまたは指定NHN−IDのMulteFireセルの測定結果を報知するよう端末に指示することに用いられる。さらに、フィールドには、指定PLMNまたは指定NHN−IDのMulteFireセルの測定結果を報知するよう端末に指示することに用いられる1つのPLMNリストまたは1つのNHN−IDリストをさらに含んでいてもよい。
【0126】
関連するsi−RequestForHOフィールドは、切り替えが許容されるMulteFireセルのCGI情報のみを報知するよう端末に指示することに用いられ、測定報告のタイプがCGI測定報告である測定に適用する。
【0127】
具体的には、端末は、基地局から送信されるsi−RequestForHO指示を受信すると、PLMNアクセスモードのMulteFireセルまたはLTEセルにアクセスしているのであれば、指定される目標MulteFireセルのCGIを測定した場合、NHN−IDを報知せず、放送されるPLMNリストのうち端末のRPLMNまたはEPLMNとは同一であるMulteFireセルの測定結果のみを報知する。端末は、NHNアクセスモードのMulteFireセルにアクセスしているのであれば、指定される目標MulteFireセルのCGIを測定した場合、PLMNリストを報知せず、アクセス中セルのNHN−IDとは同一であるMulteFireセルのNHN−IDのみを報知する。
【0128】
本実施形態において、基地局は、端末が基地局の測定配置に指示される測定対象に基づいて測定をした後に送信した測定結果を受信する。端末から送信される測定結果に基づいて、ネットワークの最適化が可能であり、または、端末をLTEネットワークからMulteFire隣接セルに切り替えたり、MulteFire隣接セルと隣接セル関係を確立したりすることができる。
【0129】
本発明の上記実施形態においては、MulteFireセルの測定プロセスに対し、基地局に必要されるMulteFireセルの測定結果を端末から基地局に報知することができるため、測定する必要のないMulteFireセルの測定結果を端末から基地局に送信することが避けられる。よって、アップリンクシグナリングコストを低下させ、システム性能を向上させ、効果的なMulteFire隣接セル測定を行うことができる。
【0130】
さらに、LAA隣接セル測定対象とMulteFire隣接セル測定対象を区別可能に指示できないことや、端末がどのようにMulteFire周波数帯での周波数点の全部集合または部分集合を測定するかの関連技術の問題に対し、本発明の一実施形態によれば、端末が、LAAの測定対象とMulteFireの測定対象を区別することができ、すべてまたは一部のMulteFire周波数帯の周波数点のチャネル品質を測定することができ、LTEネットワークからMulteFireネットワークへの端末の切り替えをサポートすることができる。
【0131】
図8は、本発明の一実施形態に係る無線通信ネットワーク用の測定装置を示す。測定装置80は、基地局に備えられ、しかも、送信モジュール81と受信モジュール82とを備える。
【0132】
送信モジュール81は、測定対象のタイプを区別することに用いられる区別識別子が運ばれる測定対象配置情報を含む測定配置情報を端末(端末)に送信することに用いられる。
【0133】
受信モジュール82は、端末から特定済み測定対象の測定後に送信される測定結果を受信することに用いられる。特定済み測定対象は、端末が区別識別子に基づいて特定したものである。
【0134】
測定対象のタイプは、LAA周波数点のLAAセル、LTE周波数点のLTEセルまたはMulteFire周波数点のMulteFireセルを含む。区別識別子は、EARFCNである。
【0135】
なお、装置の実施例は、上記
図4〜
図7に示す実施例の方法に一対一に対応する装置である。上記
図4〜
図7に示す一実施形態におけるすべての実現方式は、いずれも装置の実施形態に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。
【0136】
図9は、本発明の一実施形態に係る基地局を示す。
図9の基地局90は、送信機91と受信機92とを備える。
【0137】
送信機91は、測定対象のタイプを区別することに用いられる区別識別子が運ばれる測定対象配置情報を含む測定配置情報を端末に送信することに用いられる。
【0138】
受信機92は、端末から特定済み測定対象の測定後に送信される測定結果を受信することに用いられる。特定済み測定対象は、端末が区別識別子に基づいて特定したものである。
【0139】
測定対象のタイプは、LAA周波数点のLAAセル、LTE周波数点のLTEセルまたはMulteFire周波数点のMulteFireセルを含む。区別識別子は、EARFCNである。
【0140】
なお、基地局の実施形態は、上記
図4〜
図7に示す一実施形態に係る方法に一対一に対応する装置である。上記
図4〜
図7に示す一実施形態におけるすべての実現方式は、いずれも基地局の実施形態に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。
【0141】
図10は、本発明の一実施形態に係る無線通信ネットワーク用の測定装置を示す。測定方法は、端末側で実行され、しかも、下記ステップ101〜ステップ104を含む。
【0142】
ステップ101において、測定対象のタイプを区別することに用いられる区別識別子が運ばれる測定対象配置情報を含む測定配置情報を基地局から受信する。
【0143】
ステップ102において、区別識別子に基づいて、測定対象を特定する。測定対象のタイプは、LAA周波数点のLAAセル、LTE周波数点のLTEセルまたはMulteFire周波数点のMulteFireセルを含む。区別識別子は、EARFCNである。
【0144】
ステップ103において、特定済みの測定対象を測定して測定結果を得る。
【0145】
ステップ104において、測定結果を基地局に送信する。
【0146】
本実施形態において、端末は、受信した測定対象配置情報での区別識別子に基づいて測定すべく測定対象を特定し、特定済み測定対象を測定して測定結果を取得して基地局に報知する。よって、基地局に必要される測定結果を端末から基地局に報知し、測定する必要のないセルの測定結果を端末から基地局に送信することが避けられる。よって、アップリンクシグナリングコストを低下させ、システム性能を向上させ、効果的なMulteFire隣接セル測定を行うことができる。
【0147】
図11は、本発明の一実施形態に係る無線通信ネットワーク用の測定装置を示す。測定方法は、端末側で実行され、しかも、下記ステップ111〜ステップ114を含む。
【0148】
ステップ111において、測定対象のタイプを区別することに用いられる区別識別子が運ばれる測定対象配置情報を含む測定配置情報を基地局から受信する。
【0149】
ステップ112において、区別識別子に基づいて、測定対象を特定する。区別識別子がLAAの周波数点に対応する第1EARFCNであれば、測定対象がLAAセルであると特定し、区別識別子がMulteFireの周波数点に対応する第2EARFCNであれば、測定対象がMulteFireセルであると特定し、区別識別子がLTEの周波数点に対応する第3EARFCNであれば、測定対象がLTEセルであると特定する。
【0150】
ステップ113において、特定済みの測定対象を測定して測定結果を得る。
【0151】
ステップ114において、測定結果を基地局に送信する。
【0152】
MulteFireネットワークのセルを測定対象として特定すると、本方法において、第2EARFCNまたは測定対象配置情報に運ばれるMulteFire周波数帯指示に基づいて、指定MulteFire周波数帯の指定周波数点のセル、または、指定MulteFire周波数帯の周波数点の全部集合のセル、または、指定MulteFire周波数帯の周波数点の部分集合のセルを測定対象として特定することをさらに含む。
【0153】
MulteFireネットワークの第2EARFCNとMulteFire周波数帯指示は、システムによってあらかじめ設定される。基地局と端末は、MulteFireのEARFCNとMulteFire周波数帯指示を識別することができる。
【0154】
測定対象が、指定MulteFire周波数帯の周波数点の全部集合のセルまたは指定MulteFire周波数帯の周波数点の部分集合のセルであれば、測定結果には、測定済みのMulteFire周波数点情報を指示する指示フィールドが運ばれる。指示フィールドは、測定結果に追加されるEARFCNフィールドまたは測定結果の任意のフィールドである。
【0155】
現在、MulteFireとLAAは、アンライセンスバンドを使用するが、LTEは、ライセンスバンドを使用する。LAAとMulteFireとを区別するために、MulteFireとLAAに異なるEARFCNの範囲が使用されると設定する必要がある。MulteFire EARFCNの設定方式は、2種類ある。
【0156】
方式1:前記LAAの周波数点に対応する第1EARFCNと前記MulteFireの周波数点に対応する第2EARFCNとは異なり、しかも、前記第1EARFCNと前記第2EARFCNとは同一周波数帯に属する。前記第1EARFCNは、実際に使用される周波数帯でのEARFCNであり、前記第2EARFCNは、実際に使用されない周波数帯でのEARFCNである。
【0157】
さらに、ステップ113において、第2EARFCNと、実際に使用される周波数帯でのEARFCNとのマッピング関係に基づいてMulteFireの中心周波数点を得、MulteFireの中心周波数点のセルを測定して測定結果を得ることを含む。
【0158】
上記実施形態における表3を取り入れる。具体的に、F
DL=F
DL_low+0.1(N
DL−N
Offs−DL)によって、MulteFireのダウンリンク周波数帯の中心周波数点を得、F
UL=F
UL_low+0.1(N
UL−N
Offs−UL)によって、MulteFireのアップリンク周波数帯の中心周波数点を得る。
ここで、
F
DL_low:ダウンリンク動作周波数帯の最小周波値;
F
DL:ダウンリンク動作周波数帯の中心周波数点;
N
DL:第2EARFCNに対応する実際に使用されるダウンリンク周波数帯のEARFCN;
N
Offs−DL:ダウンリンク動作周波数帯のEARFCNオフセット;
F
UL_low:アップリンク動作周波数帯の最小周波値;
F
UL:アップリンク動作周波数帯の中心周波数点;
N
UL:アップリンク第2EARFCNに対応する実際に使用されるアップリンク周波数帯のEARFCN;
N
Offs−UL:アップリンク動作周波数帯のEARFCNオフセット。
【0159】
本実施形態において、MulteFireとLAAのEARFCNは、同一のアンライセンスバンドの異なるEARFCN値を使用する。EUTRANのアンライセンスバンド(例えばBand46)で実際に使用可能な周波数点の間隔が20MHzであるが、定義されている各周波数点の間隔が100KHzであるため、アンライセンスバンドで定義されるEARFCNは、実際に使用されるEARFCNより遥かに多い。LAAは、実際に使用可能なEARFCNを占用する。LAAとMulteFireを区別するために、MulteFireが実際に使用されないEARFCN値を占用すると設定してもよい。一部のMulteFire EARFCNは、MulteFire周波数帯の周波数点の全部集合または周波数点の部分集合を示してもよい。
【0160】
また、変形例として、各MulteFire EARFCNと、対応する参照EARFCN(すなわち実際に使用されるEARFCN)との間隔K(K<200)を設定してもよい。
【0161】
変形例として、周波数点が微調整できるため、参照EARFCNは、2つのEARFCNで微調整してもよい。K<198。
【0162】
端末は、基地局から送信される測定配置を受信すると、その中のEARFCNからMF EARFCNであると判断し、MF EARFCNに対応する参照EARFCNが(N−K)であると算出し、測定配置でのMF EARFCNを、対応する参照EARFCNに変換し、参照EARFCNと中心周波数点の計算式から、測定対象の中心周波数点を計算する。ここで、Nは、MF EARFCNである。
【0163】
具体的に、第2EARFCNと、実際に使用される周波数帯でのEARFCNとのマッピング関係に基づいてMulteFireの中心周波数点を得るステップは、F
DL=F
DL_low+0.1(N
DL−K−N
Offs−DL)によって、MulteFireネットワークのダウンリンク周波数帯の中心周波数点を得ることと、F
UL=F
UL_low+0.1(N
UL−K−N
Offs−UL)によって、MulteFireネットワークのアップリンク周波数帯の中心周波数点を得ることとを含む。
ここで、
F
DL:ダウンリンク動作周波数帯の中心周波数点;
F
DL_low:ダウンリンク動作周波数帯の最小周波値;
N
DL:ダウンリンク第2EARFCNに対応する実際に使用されるダウンリンク周波数帯のEARFCN;
N
Offs−DL:ダウンリンク動作周波数帯のEARFCNオフセット;
F
UL:アップリンク動作周波数帯の中心周波数点;
F
UL_low:アップリンク動作周波数帯の最小周波値;
N
UL:アップリンク第2EARFCNに対応する実際に使用されるアップリンク周波数帯のEARFCN;
N
Offs−UL:アップリンク動作周波数帯のEARFCNオフセット;
K:第2EARFCNと、対応する参照EARFCNとの間隔。
【0164】
方式2:前記LAAの周波数点に対応する第1EARFCNとMulteFireの周波数点に対応する第2EARFCNとは異なり、しかも、第1EARFCNと第2EARFCNとは異なる周波数帯に属する。
上記ステップ113は、F
DL=F
DL_low+0.1(N
DL−N
Offs−DL)によって、MulteFireのダウンリンク周波数帯の中心周波数点を得ることと、F
UL=F
UL_low+0.1(N
UL−N
Offs−UL)によって、MulteFireのアップリンク周波数帯の中心周波数点を得ることとを含む。
ここで、
F
DL_low:ダウンリンク動作周波数帯の最小周波値;
F
DL:ダウンリンク動作周波数帯の中心周波数点;
N
DL:ダウンリンク第2EARFCN;
N
Offs−DL:ダウンリンク動作周波数帯のEARFCNオフセット;
F
UL_low:アップリンク動作周波数帯の最小周波値;
F
UL:アップリンク動作周波数帯の中心周波数点;
N
UL:アップリンク第2EARFCN;
N
Offs−UL:アップリンク動作周波数帯のEARFCNオフセット。
【0165】
第1EARFCNは、実際に使用されるチャネル番号であり、第2EARFCNは、現在定義されていない専用周波数帯番号に設定されるチャネル番号であり、専用周波数帯番号には、定義されていないEARFCNが対応付けて設定されている。
【0166】
具体的には、MulteFireに対し専用周波数帯番号を設定し、MulteFireに使用される各アンライセンスバンドに対し、専用の周波数帯番号を設定する。MulteFireは、現在定義されていないEUTRAN Band番号(Band47−Band63またはBand69−Band255)を使用する。同時に、MulteFireの各周波数帯番号でのEARFCNを設定し、MF EARFCNは、現在定義されていないEARFCN(54540−65535または67836−262143)を使用する。また、現在定義されていないEARFCNによって、MulteFire周波数帯のEARFCNの全部集合または部分集合を示してもよい。
【0167】
例えば、Band46に対応するMulteFire専用周波数帯をBand255と設定する。表2に示されるように、LAAはBand46を使用し、MulteFireは、Band255を使用する。両者の周波数範囲は、共に5150MHz〜5925MHzであり、単に周波数帯番号が異なる。
【0168】
上記表4、表5、表6および表7を一実施形態に取り入れる。本実施形態において、MulteFireとLAAとは、周波数帯番号が異なるものがあるため、異なるEARFCNを占用する。
【0169】
上記実施形態において、測定対象が、指定MulteFireの周波数帯の周波数点の全部集合のセルまたは指定MulteFireの周波数帯の周波数点の部分集合のセルであれば、測定結果には、測定済みのMulteFire周波数点情報を指示する指示フィールドが運ばれる。
【0170】
指示フィールドは、測定結果に追加されるEARFCNフィールドまたは測定結果の任意のフィールドである。
【0171】
図12は、本発明の一実施形態に係る無線通信ネットワーク用の測定装置を示す。測定方法は、端末側で実行され、しかも、下記ステップ121〜ステップ124を含む。
【0172】
ステップ121において、測定対象のタイプを区別することに用いられる区別識別子が運ばれる測定対象配置情報を含む測定配置情報を基地局から受信する。
【0173】
ステップ122において、区別識別子に基づいて、測定対象を特定する。
【0174】
ステップ123において、特定済みの測定対象を測定して測定結果を得る。
【0175】
ステップ124において、測定結果を基地局に送信する。
【0176】
具体的には、ステップ124において、端末は、自主的に、または、測定配置情報での測定報告報知指示情報に基づいて、指定MulteFireセルの測定結果を基地局に送信するステップ1241を含む。
【0177】
ステップ1241において、端末が、測定配置情報での測定報告報知指示情報に基づいて、指定MulteFireセルの測定結果を基地局に送信することは、ステップ12411を含む。
【0178】
ステップ12411において、端末は、測定配置情報の測定報告配置情報に運ばれる測定報告報知指示情報、または、測定配置情報での測定対象配置情報に運ばれる測定報告報知指示情報に基づいて、指定MulteFireセルの測定結果を基地局に送信する。ここで、測定報告報知指示情報は、指定MulteFireセルの測定結果を報知するよう端末に指示することに用いられる。
【0179】
ステップ1241において、端末が自主的に指定MulteFireセルの測定結果を基地局に送信することは、ステップ12412またはステップ12413またはステップ12414を含む。
【0180】
ステップ12412において、アクセス中セルがPLMNアクセスモードのMulteFireセルまたはLTEセルであれば、端末は、PLMNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを基地局に送信する。
【0181】
ステップ12413において、アクセス中セルがNHNアクセスモードのMulteFireセルであれば、端末は、NHNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを基地局に送信する。
【0182】
ステップ12414において、端末は、端末の切り替えが許容されるMulteFireセルの測定結果のみを基地局に送信する。
【0183】
ステップ12414において、さらにステップ124141またはステップ124142を含む。
【0184】
ステップ124141において、アクセス中セルがPLMNアクセスモードのMulteFireセルまたはLTEセルであれば、端末は、端末のRPLMNまたはEPLMNが放送メッセージでのPLMN−IDリストに含まれるMulteFireセルの測定結果のみを基地局に送信する。
【0185】
ステップ124142において、アクセス中セルがNHNアクセスモードのMulteFireセルであれば、端末は、アクセス中セルとはNHN−IDが同一であるMulteFireセルの測定結果のみを基地局に送信する。
【0186】
ここで、測定報告報知指示情報は、指定MulteFireセルの測定結果を報知するよう端末に指示することに用いられる。測定報告報知指示情報は、公衆陸上移動体ネットワークPLMNアクセスモードのMulteFireネットワークのセルの測定結果を基地局に送信するよう端末に指示することに用いられる。または、測定報告報知指示情報は、NHNアクセスモードのMulteFireネットワークのセルの測定結果を基地局に送信するよう端末に指示することに用いられる。または、測定報告報知指示情報は、指定PLMN−IDまたは指定NHN−IDのMulteFireネットワークのセルの測定結果を報知するよう端末に指示することに用いられる。
【0187】
ここで、測定報告報知指示情報は、指定PLMN−IDまたは指定NHN−IDのMulteFireセルの測定結果を報知するよう端末に指示することに用いられる。測定報告報知指示情報は、第1PLMN−IDリストを含み、測定報告報知指示情報は、第1PLMN−IDリストのうちの少なくとも1つのPLMN−IDが放送メッセージでのPLMN−IDリストに含まれるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。または、測定報告報知指示情報は、第1NHN−IDリストを含み、測定報告報知指示情報は、放送メッセージでのNHN−IDと、測定報告報知指示情報でのNHN−IDリストのうちの1つのNHN−IDとは同一であるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。
【0188】
ここで、測定報告報知指示情報は、指定PLMN−IDまたは指定NHN−IDのMulteFireセルの測定結果を報知するよう端末に指示することに用いられる。測定報告報知指示情報は、切り替えが許容されるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。
【0189】
さらに、切り替えが許容されるMulteFireセルは、端末のRPLMNまたはEPLMNが放送メッセージでのPLMN−IDリストに含まれるMulteFireセル、または、アクセス中セルとはNHN−IDが同一であるMulteFireセルを含む。
【0190】
さらに、測定報告報知指示情報は、切り替えが許容されるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。測定報告報知指示情報は、測定報告配置情報に含まれるsi−RequestForHOフィールドである。si−RequestForHOフィールドは、切り替えが許容されるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。
【0191】
本実施形態において、端末は、基地局から送信される測定配置情報を受信する際に、測定配置での測定対象配置情報でのEARFCNフィールドを取得する。端末は、EARFCNフィールドによって、測定対象がLAA周波数点のセルであるか、LTE周波数点のセルであるか、MulteFire周波数点のセルであるかを区別することができる。
【0192】
測定対象がMulteFireセルであれば、端末は、EARFCN、または、測定対象配置情報に含まれるMulteFire周波数帯指示フィールドに基づいて、測定対象が、MulteFire周波数帯の周波数点の全部集合であるか、MulteFire周波数帯の周波数点の部分集合であるかが分かる。
【0193】
ここで、MulteFireのEARFCNとMulteFire周波数帯指示は、システムによってあらかじめ設定される。基地局と端末とは、MulteFireのEARFCNとMulteFire周波数帯指示を識別することができる。
【0194】
端末は、EARFCNフィールドによって、測定対象がMulteFireのすべてまたは一部の周波数帯であるか、単一周波数点であるかが分かる。
【0195】
端末は、MulteFireの周波数点でチャネル品質測定を行った後に、測定結果が測定配置情報に含まれる測定報告配置情報に指示される測定報告ルールを満たすのであれば、測定結果メッセージ(MeasResults)でのEUTRANの測定結果報告IE(MeasResultEUTRA)を用いて、MulteFireのチャネル品質測定結果(セルのRSRP、RSRQおよび/またはCGIなどの情報を含む)を基地局に送信する。セルのCGI情報は、ECGIとTAC(トラッキングエリアコード)を含み、さらにPLMN情報とNHN−IDを含む可能性もある。ここで、測定結果メッセージでの測定識別子(measID)は、上記MulteFire測定配置情報に含まれる測定識別子(measID)に対応する。各MeasResultEUTRAに1つのセルの測定結果が含まれ、1つの測定結果メッセージには、最多で8セルの測定結果が含まれる。
【0196】
基地局が単一周波数点のみの測定ではなく、すべてのMulteFire周波数帯またはMulteFireの部分周波数帯の測定を1つのMulteFire測定配置情報で指示するのであれば、端末は、測定結果を送信する際に、測定結果メッセージで、測定済みのMulteFire周波数点情報を指示し、または、測定結果メッセージの各セルの測定結果IE(MeasResultEUTRA)で、測定済みのMulteFireセルの周波数点を指示する(例えばMeasResultEUTRAでEARFCNフィールドを追加する)必要がある。よって、基地局は、測定結果に対応する周波数点が分かる。基地局が1つのMulteFire測定配置で単一周波数点を測定すると指示するのであれば、端末は、測定済みのMulteFireセルのEARFCNを測定結果メッセージで指示する必要がない。
【0197】
端末は、2種類の方式によって、測定される周波数帯の周波数点情報を測定結果メッセージで指示する。
方式1:測定結果IE(MeasResultEUTRA)でEARFCNフィールドを追加する。
方式2:測定結果IE(MeasResultEUTRA)での他のフィールドで周波数点情報を運ぶ。
【0198】
例えば、端末は、測定結果IEでのMeasIDに占用されるフィールドの長さを増やし、MeasIDで周波数点情報を運ぶ。すなわち、MeasIDフィールドには、同時に測定識別子情報と測定周波数点情報が含まれる。
【0199】
ここで、測定周波数点情報は、EARFCNであってもよく、測定される周波数帯における周波数点のインデックス値であってもよい。
【0200】
基地局は、指定のすべてのMulteFire周波数帯またはMulteFireの部分周波数帯の周波数点でMulteFireセルのチャネル品質を測定するよう端末に指示するのであれば、測定結果での周波数点情報によって、測定結果に対応する周波数点を取得する。
【0201】
基地局は、測定対象配置情報でのEARFCNまたはMulteFire周波数帯指示フィールドによって、指定のすべてのMulteFire周波数帯またはMulteFireの部分周波数帯の周波数点でMulteFireセルのチャネル品質を測定するよう端末に指示するのであれば、測定結果での周波数点情報によって、測定結果に対応する周波数点を取得し、端末の異なる周波数点での測定結果によって、端末をLTEネットワークから指定周波数点のMulteFireセルに切り替えることができる。
【0202】
一方、端末は、基地局から送信された測定配置情報を受信する場合、測定配置情報での測定対象配置情報でのEARFCNフィールドを取得する。端末は、EARFCNフィールドによって、測定対象がLAAであるか、LTEであるか、MulteFireであるかを区別することができる。
【0203】
さらに、端末は、EARFCN、または、MulteFire周波数帯指示フィールドによって、測定対象がすべてのMulteFire周波数帯であるかMulteFireの部分周波数帯であるかが分かる。ここで、MulteFireのEARFCNとMulteFire周波数帯指示は、システムによってあらかじめ設定される。基地局と端末とが、MulteFireのEARFCNとMulteFire周波数帯指示を識別することができる。
【0204】
端末は、上記MulteFire測定対象セルに対する測定結果が測定配置に含まれる測定報告配置IEに指示される測定報告条件を満たすのであれば、自主的に、または、基地局の測定報告報知指示に基づいて、MulteFireセルの測定結果を選択して基地局に送信する。
【0205】
3GPPネットワークにおいて、測定報告配置IEで構成される測定報告のタイプは、イベントトリガー測定報告、周期的測定報告およびCGI測定報告を含む。
【0206】
イベントトリガー測定報告は、切り替えるために設定される。端末は、MulteFire隣接セルに対する測定結果が測定報告配置IEで指示されるイベントトリガー測定報告のトリガー条件を満たすと、MulteFire隣接セルの測定結果を信号品質の高い順に基地局に報告する。EUTRAN測定イベントは、A1〜A6、B1、B2、C1、C2を含む。
【0207】
周期的測定報告は、ネットワーク最適化(例えばANR(Automatic Neighbour Relationship))のために設定される。端末は、最大信号品質の隣接セルの測定結果を周期的に報知し、測定結果を信号品質の高い順に基地局に報告する。
【0208】
CGI測定報告は、PCI混同問題を解決することや、ANRを行うために設定される。端末は、基地局に指定される隣接セル放送メッセージでのCGI(ECGI、TACなどの情報を含む)を読み取ると、セルのCGI情報を基地局に報告する。
【0209】
MulteFireのPLMNアクセスモードネットワークまたはLTEネットワークにおいて、NHNアクセスモードのMulteFireネットワークとの隣接セル関係を確立することが許容されず、端末を端末のRPLMNまたはEPLMNのMulteFireセルに切り替えることしか許容されない。MulteFireのNHNアクセスモードネットワークにおいて、PLMNアクセスモードのMulteFireネットワークとの隣接セル関係を確立することが許容されず、端末が現在のNHネットワーク(すなわち同一NHN−IDを有するセル)で切り替えることしか許容されない。MulteFireがアンライセンスバンドで動作するため、複数のMNOのMulteFireネットワークが同一の動作周波数点を同時に使用する可能性がある。すなわち、1つのアンライセンス周波数点で、複数のPLMNのMulteFireセルまたは複数のNHネットワークのMulteFireセルが端末に測定される。関連技術によれば、端末は、測定報知条件を満たす測定結果を、チャネル品質の高い順に基地局に送信するが、多数の測定する必要のないMulteFireセルの測定結果を基地局に送信することや、基地局に必要されるMulteFireセルの測定結果を基地局に報知できないことがある。これによって、アップリンクシグナリングコストが大幅に増加し、システム性能が低下し、測定という目的が達成できない可能性がある。
【0210】
シグナリングコストを節約し、効果的なMulteFire隣接セル測定を行うために、端末は、MulteFireセルの測定結果を選択して基地局に送信する。具体的には、下記2種類の方式を含む。
【0211】
方式1:端末は、自主的にMulteFireセルの測定結果を選択して基地局に送信する。
【0212】
現在のセルのネットワークタイプが、MulteFireのPLMNアクセスモードネットワークまたはLTEネットワークであると、端末は、PLMNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを基地局に送信し、または、端末の切り替えが許容されるMulteFireセルの測定結果のみを基地局に送信する。
【0213】
変形例として、端末は、以下3種類の測定報告のタイプに基づいてセルの測定結果を基地局に送信することを、同時に実現してもよく、非同時に実現してもよい。
【0214】
1.測定報告のタイプがイベントトリガー測定報告である。
端末は、MulteFire隣接セルに対する測定結果が測定報告配置情報ユニットIEで指示されるイベントトリガー条件を満たすと、切り替えが許容されるセルのみの測定結果を報知するために、RPLMNまたはEPLMNとは同一のPLMNが放送メッセージでのPLMNリストに含まれるMulteFireセルの測定結果のみを報知する。条件を満たすMulteFireセルが複数あれば、チャネル品質の高い順に測定結果を報知する。ここで、測定結果には、MulteFireセルのPCIとチャネル品質(RSRPおよび/またはRSRQ)を含む。
端末は、MulteFire隣接セルに対する測定結果が測定報告配置IEで指示されるイベントトリガー条件を満たすと、PLMNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを報知する。条件を満たすMulteFireセルが複数あれば、チャネル品質の高い順に測定結果を報知する。ここで、測定結果には、MulteFireセルのPCIとチャネル品質(RSRPおよび/またはRSRQ)を含む。
さらに、異なるMNOにより配置されるMulteFireセル同士のPCI衝突問題を解決するために、端末は、MulteFireセルのCGI情報を取得したのであれば、セルの測定結果にCGI情報を含ませてもよい。
【0215】
2.測定報告のタイプが周期的測定報告である。
端末は、MulteFire隣接セルを周期的に測定した後に、PLMNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを報知する。条件を満たすMulteFireセルが複数あれば、チャネル品質の高い順に測定結果を報知する。ここで、測定結果には、MulteFireセルのPCIとチャネル品質(RSRPおよび/またはRSRQ)を含む。さらに、異なるMNOにより配置されるMulteFireセル同士のPCI衝突問題を解決するために、端末は、MulteFireセルのCGI情報を取得したのであれば、セルの測定結果にCGI情報を含ませてもよい。
または、端末は、MulteFire隣接セルを周期的に測定した後に、RPLMNまたはEPLMNとは同一のPLMNが放送メッセージでのPLMNリストに含まれるMulteFireセルの測定結果のみを報知する。条件を満たすMulteFireセルが複数あれば、チャネル品質の高い順に測定結果を報知する。ここで、測定結果には、MulteFireセルのPCIとチャネル品質(RSRPおよび/またはRSRQ)を含む。さらに、異なるMNOに配置されるMulteFireセル同士のPCI衝突問題を解決するために、端末は、MulteFireセルのCGI情報を取得したのであれば、セルの測定結果にCGI情報を含ませてもよい。
【0216】
3.測定報告のタイプがCGI測定報告である。
端末は、指定される目標MulteFireセルのCGIを測定すると、MulteFireセルのCGI情報でのECGIとTACを報知する。シグナリングコストを節約するために、端末は、NHN−IDを報知しない。端末は、PLMNアクセスモードのMulteFireセルのPLMNリストのみ、または、MulteFireセルで放送されるPLMNリストのうちRPLMNまたはEPLMNとは同一のPLMNを報知する。
【0217】
現在のセルのネットワークタイプが、MulteFireのNHNアクセスモードネットワークであると、端末は、NHNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを基地局に送信し、または、端末の切り替えが許容されるNHNネットワークのMulteFireセルの測定結果のみを基地局に送信する。
【0218】
例えば、端末は、以下3種類の測定報告のタイプに基づいてセルの測定結果を基地局に送信することを、同時に実現してもよく、非同時に実現してもよい。
【0219】
1.測定報告のタイプがイベントトリガー測定報告である。
端末は、MulteFire隣接セルに対する測定結果が測定報告配置IEで指示されるイベントトリガー条件を満たすと、NHNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを報知する。条件を満たすMulteFireセルが複数あれば、チャネル品質の高い順に測定結果を報知する。ここで、測定結果には、MulteFireセルのPCIとチャネル品質(RSRPおよび/またはRSRQ)を含む。
または、端末は、MulteFire隣接セルに対する測定結果が測定報告配置IEで指示されるイベントトリガー条件を満たすと、切り替えが許容されるNHNネットワークのMulteFireセルの測定結果のみを報知するために、放送メッセージでのNHN−IDがアクセス中セルとは同一であるMulteFireセルの測定結果のみを報知する。条件を満たすMulteFireセルが複数あれば、チャネル品質の高い順に測定結果を報知する。ここで、測定結果には、MulteFireセルのPCIとチャネル品質(RSRPおよび/またはRSRQ)を含む。
さらに、異なるNHネットワークのMulteFireセル同士のPCI衝突問題を解決するために、端末は、MulteFireセルのCGI情報を取得したのであれば、セルの測定結果にCGI情報を含ませてもよいが、中にはMulteFireセルのNHN−IDが含まれる。
【0220】
2.測定報告のタイプが周期的測定報告である。
端末は、MulteFire隣接セルを周期的に測定した後に、NHNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを報知する。条件を満たすMulteFireセルが複数あれば、チャネル品質の高い順に測定結果を報知する。ここで、測定結果には、MulteFireセルのPCIとチャネル品質(RSRPおよび/またはRSRQ)を含む。
または、端末は、MulteFire隣接セルを周期的に測定した後に、放送メッセージでのNHN−IDがアクセス中セルとは同一であるMulteFireセルの測定結果のみを報知する。条件を満たすMulteFireセルが複数あれば、チャネル品質の高い順に測定結果を報知する。ここで、測定結果には、MulteFireセルのPCIとチャネル品質(RSRPおよび/またはRSRQ)を含む。
さらに、異なるNHネットワークのMulteFireセル同士のPCI衝突問題を解決するために、端末は、MulteFireセルのCGI情報を取得したのであれば、セルの測定結果にCGI情報を含ませてもよいが、中にはNHN−IDが含まれる。
【0221】
3.測定報告のタイプがCGI測定報告である。
端末は、指定される目標MulteFireセルのCGIを測定すると、MulteFireセルのCGI情報でのECGIとTACを報知する。シグナリングコストを節約するために、PLMNリストが報知されない。端末は、NHN−IDを報知し、または、現在のセルのNHN−IDとは同一であるMulteFireセルのNHN−IDのみを報知する。
【0222】
方式2:端末は、基地局の測定報告報知指示に基づいて、基地局に必要されて測定報告条件を満たすMulteFireセルの測定結果を基地局に送信する。
【0223】
基地局は、測定配置の測定対象IEまたは測定報告配置IEで測定報告報知指示フィールドを送信する。
【0224】
測定報告報知指示フィールドは、PLMNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみ、またはNHNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。
【0225】
測定報告報知指示フィールドは、さらに、指定PLMNまたは指定NHN−IDのMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。例えば、端末のアクセス中セルがPLMNアクセスモードのMulteFireセルまたはLTEセルであれば、測定報告報知指示は、端末のRPLMNまたはEPLMNが放送メッセージでのPLMN−IDリストに含まれるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。端末のアクセス中セルがNHNアクセスモードのMulteFireセルであれば、測定報告報知指示は、アクセス中セルのNHN−IDとは同一であるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示することに用いられる。
【0226】
または、測定報告報知指示フィールドは、1つのPLMNリストを含み、測定報告報知指示フィールドでのPLMNリストのうちの少なくとも1つのPLMNが放送メッセージでのPLMNリストに含まれるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示する。または、測定報告報知指示フィールドは、1つのNHN−IDリストを含み、放送メッセージでのNHN−IDと、測定報告報知指示フィールドでのNHN−IDのうちの少なくとも1つのNHN−IDとは同一であるMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示する。測定報告報知指示フィールドは、1つまたは複数のフィールドである。
【0227】
例えば、測定配置の測定対象IEまたは測定報告配置IEで測定報告報知指示フィールドを新たに追加する。フィールドは、すべての測定報告のタイプ(イベントトリガー測定報告、周期的トリガー測定報告またはCGI測定報知)に適用し、PLMNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみ、またはNHNアクセスモードのMulteFireセルの測定結果のみを報知するよう端末に指示する。または、フィールドは、指定PLMNまたは指定NHN−IDのMulteFireセルの測定結果を報知するよう端末に指示することに用いられる。さらに、フィールドには、指定PLMNまたは指定NHN−IDのMulteFireセルの測定結果を報知するよう端末に指示することに用いられる1つのPLMNリストまたは1つのNHN−IDリストをさらに含んでいてもよい。
【0228】
関連するsi−RequestForHOフィールドは、切り替えが許容されるMulteFireセルのCGI情報のみを報知するよう端末に指示することに用いられ、測定報告のタイプがCGI測定報告である測定に適用する。
【0229】
具体的には、端末は、基地局から送信されるsi−RequestForHO指示を受信すると、PLMNアクセスモードのMulteFireセルまたはLTEセルにアクセスしているのであれば、指定される目標MulteFireセルのCGIを測定した場合、NHN−IDを報知せず、放送されるPLMNリストのうち端末のRPLMNまたはEPLMNとは同一であるMulteFireセルの測定結果のみを報知する。端末は、NHNアクセスモードのMulteFireセルにアクセスしているのであれば、指定される目標MulteFireセルのCGIを測定した場合、PLMNリストを報知せず、アクセス中セルのNHN−IDとは同一であるMulteFireセルのNHN−IDのみを報知する。
【0230】
本実施形態において、基地局は、端末が基地局の測定配置に指示される測定対象に基づいて測定をした後に送信した測定結果を受信する。端末から送信される測定結果に基づいて、ネットワークの最適化が可能であり、または、端末をLTEネットワークからMulteFire隣接セルに切り替えたり、MulteFire隣接セルと隣接セル関係を確立したりすることができる。
【0231】
本発明の上記実施形態において、MulteFireセルの測定プロセスに対し、基地局に必要とされるMulteFireセルの測定結果を端末から基地局に報知することができるため、測定する必要のないMulteFireセルの測定結果を端末から基地局に送信することが避けられる。よって、アップリンクシグナリングコストを低下させ、システム性能を向上させ、効果的なMulteFire隣接セル測定を行うことができる。
【0232】
さらに、LAA隣接セル測定対象とMulteFire隣接セル測定対象を区別可能に指示できないことや、端末がどのようにMulteFire周波数帯での周波数点の全部集合または部分集合を測定するかの関連技術の問題に対し、本発明の一実施形態によれば、端末が、LAAの測定対象とMulteFireの測定対象を区別することができ、すべてまたは一部のMulteFire周波数帯の周波数点のチャネル品質を測定することができ、LTEネットワークからMulteFireネットワークへの端末の切り替えをサポートすることができる。
【0233】
本発明の上記実施形態において、基地局に送信される測定結果には、測定配置情報での測定識別子とは同一の測定識別子が運ばれる。
【0234】
本発明の上記実施形態において、基地局に送信される測定結果には、8より少ないセルの測定結果が含まれる。
【0235】
図13は、本発明の一実施形態に係る無線通信ネットワーク用の測定装置を示す。
図13の測定装置130は、端末に備えられ、しかも、受信モジュール131と、特定モジュール132と、測定モジュール133と、送信モジュール134とを備える。
【0236】
受信モジュール131は、測定対象のタイプを区別することに用いられる区別識別子が運ばれる測定対象配置情報を含む測定配置情報を基地局から受信することに用いられる。
【0237】
特定モジュール132は、区別識別子に基づいて、測定対象を特定することに用いられる。測定対象のタイプは、LAA周波数点のLAAセル、LTE周波数点のLTEセルまたはMulteFire周波数点のMulteFireセルを含む。区別識別子は、EARFCNである。
【0238】
測定モジュール133は、特定済みの測定対象を測定して測定結果を得ることに用いられる。
【0239】
送信モジュール134は、測定結果を基地局に送信することに用いられる。
【0240】
なお、装置の実施形態は、上記端末側の方法の実施形態に対応する装置である。上記端末側の方法の実施形態におけるすべての実現方式は、いずれも装置の実施形態に適用し、上記方法の実施形態と同一の技術効果を奏することもできる。
【0241】
図14は、本発明の一実施形態に係る端末を示す。
図14の端末140は、受信機141と、プロセッサ142と、送信機142とを備える。
【0242】
受信機141は、測定対象のタイプを区別することに用いられる区別識別子が運ばれる測定対象配置情報を含む測定配置情報を基地局から受信することに用いられる。
【0243】
プロセッサ142は、区別識別子に基づいて測定対象を特定する機能と、特定済みの測定対象を測定して測定結果を得る機能とを実現するように構成される。ここで、測定対象のタイプは、LAA周波数点のLAAセル、LTE周波数点のLTEセルまたはMulteFire周波数点のMulteFireセルを含む。区別識別子は、EARFCNである。
【0244】
送信機143は、測定結果を基地局に送信することに用いられる。
【0245】
なお、端末の実施形態は、上記端末側の方法の実施形態に対応する装置である。上記端末側の方法の実施形態におけるすべての実現方式は、いずれも装置の実施形態に適用し、上記方法の実施形態と同一の技術効果を奏することもできる。
【0246】
本発明の一実施形態に係る端末は、モバイル電話機(または携帯電話)や、無線信号の送受信が可能な機器であり、ユーザ機器(端末)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線モデム、無線通信装置、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、無線ローカルループ(WLL)局、移動信号をWiFi信号に変換可能なCPEやMifi、スマート家電、またはそれ以外の人の操作によらずに自発的に移動通信ネットワークと通信可能な機器などが含まれる。
【0247】
本発明の上記実施形態によれば、基地局に必要されるMulteFireセルの測定結果を端末から基地局に報知することができるため、測定する必要のないMulteFireセルの測定結果を端末から基地局に送信することが避けられる。よって、アップリンクシグナリングコストを低下させ、システム性能を向上させ、効果的なMulteFire隣接セル測定を行うことができる。
【0248】
さらに、LAA隣接セル測定対象とMulteFire隣接セル測定対象を区別可能に指示できないことや、端末がどのようにすべてまたは一部のMulteFire周波数帯での周波数点を測定するかの関連技術の問題に対し、本発明の一実施形態によれば、端末が、LAAの測定対象とMulteFireの測定対象を区別することができ、すべてまたは一部のMulteFire周波数帯の周波数点のチャネル品質を測定することができ、LTEネットワークからMulteFireネットワークへの端末の切り替えをサポートすることができる。
【0249】
以上の記載は、本発明の選択可能な実施形態である。なお、当業者にとって、本発明に記載した原理を逸脱することなくいくつかの改良や修飾を行うこともできる。これらの改良や修飾も、本発明の保護範囲として見なされるべきである。