特許第6698691号(P6698691)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6698691モジュラ壁システムおよびそのシステムに使用するためのパネル体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6698691
(24)【登録日】2020年5月1日
(45)【発行日】2020年5月27日
(54)【発明の名称】モジュラ壁システムおよびそのシステムに使用するためのパネル体
(51)【国際特許分類】
   A47F 5/00 20060101AFI20200518BHJP
   H01R 13/46 20060101ALI20200518BHJP
   E04B 2/74 20060101ALI20200518BHJP
【FI】
   A47F5/00 Z
   H01R13/46 304Z
   E04B2/74 541G
【請求項の数】18
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-555199(P2017-555199)
(86)(22)【出願日】2016年1月11日
(65)【公表番号】特表2018-504255(P2018-504255A)
(43)【公表日】2018年2月15日
(86)【国際出願番号】NL2016050018
(87)【国際公開番号】WO2016111628
(87)【国際公開日】20160714
【審査請求日】2019年1月10日
(31)【優先権主張番号】2014105
(32)【優先日】2015年1月9日
(33)【優先権主張国】NL
(73)【特許権者】
【識別番号】517243345
【氏名又は名称】オプティコン センサ―ズ ヨーロッパ ベー.フェー.
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】特許業務法人 武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デ ハース,ディック
(72)【発明者】
【氏名】フルーネフェルト,ルディ
【審査官】 村山 達也
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭53−026985(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3047139(JP,U)
【文献】 実開昭61−169970(JP,U)
【文献】 特開平10−050389(JP,A)
【文献】 特開2000−129831(JP,A)
【文献】 特開平04−223073(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3193890(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0130476(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第1911140(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 5/00
E04B 2/74
H01R 13/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直支持構造を有するモジュラ壁システムに使用するためのパネル体であって、
前記垂直支持構造のうちの少なくとも1つが、前記垂直支持構造のうちの少なくとも1つの内部に位置する第1および第2電力供給接点と、前記垂直支持構造のうちの少なくとも1つの表面に位置する離隔開口部とを備え、
前記離隔開口部は、ピンが通過して前記第1および第2電力供給接点に接触するように構成され、
前記パネル体は、
平面表面および前記平面表面に対して横方向の側縁部を有するパネルと、
電気接続を行なうための第1および第2コネクタピンを備える電気コネクタであって、前記第1および第2コネクタピンが、前記離隔開口部内に適合する構成とされた断面を有し、前記コネクタピンが、前記電気コネクタの伸長位置と引き込み位置との間で前記平面表面と平行の少なくとも1つの方向に前記第1および第2コネクタピンが移動可能となるように、前記パネルに移動可能に結合され、前記電気コネクタが、前記引き込み位置となるように力を及ぼすためにばね荷重される電気コネクタと、
前記伸長位置にある前記コネクタピンを有する前記電気コネクタを受け止める構成とされた戻り止め部と、
を備える、パネル体。
【請求項2】
前記平面表面が、前記垂直支持構造のうちの連続する間の距離に最終的にほぼ等しい長さに亘って、前記側縁部間に延在する、
請求項1に記載のパネル体。
【請求項3】
前記パネル体が、前記垂直支持構造のうちの少なくとも1つに備えられた第2型嵌合部材と嵌合するように配置された第1型嵌合部材をさらに備え、
前記パネル体が前記垂直支持構造にて支持可能とされている、
請求項1または2に記載のパネル体。
【請求項4】
前記第1型嵌合部材および前記第2型嵌合部材のうちの1つ目が、第1開口部および/または第1突出部を備え、
前記第1型嵌合部材および前記第2型嵌合部材のうちの2つ目が、第2開口部および/または第2突出部を備える、
請求項3に記載のパネル体。
【請求項5】
前記電気コネクタが、前記パネル内または前記パネルに取り付けられたハウジングと、前記ハウジングに対して移動可能である可動部とを備え、
前記第1および第2コネクタピンが前記可動部上に位置する、
請求項1から4のいずれかに記載のパネル体。
【請求項6】
前記電気コネクタが、前記ハウジングの壁と前記動部の内壁との間の空間への入口開口部を有し、
前記第1および第2コネクタピンが前記動部の外壁から延在する、
請求項5に記載のパネル体。
【請求項7】
前記電気コネクタが、前記パネルの上縁部または下縁部に位置し、
前記入口開口部が、前記上縁部または下縁部に対して横の方向からアクセス可能である、
請求項6に記載のパネル体。
【請求項8】
前記電気コネクタが、前記パネルの隅に位置する、
請求項7に記載のパネル体。
【請求項9】
前記電気コネクタが、前記パネルの後側平面から後方に位置する、
請求項1から8のいずれかに記載のパネル体。
【請求項10】
前記電気コネクタが、前記パネル内または前記パネルに取り付けられたハウジングと、前記ハウジングに対して移動可能である可動部とを備え、
前記パネルの前記後側平面に垂直の回転軸の周りの回転を可能にする構成とされたヒンジ結合部を前記ハウジングと前記可動部との間に備え、それにより前記第1コネクタピンが前記パネルの前記後側平面に平行の平面内で移動する、
請求項に記載のパネル体。
【請求項11】
前記ハウジングが、固定部に取り付けられた弾性リップ部と、前記弾性リップ部上の戻り止め切欠部とを備える、
請求項5から10のいずれかに記載のパネル体。
【請求項12】
前記パネルが、前記後側平面に閉じた面を有し、
前記ハウジングが前記パネルの前記後側平面上に位置する、
請求項9または10に記載のパネル体。
【請求項13】
前記第1および第2コネクタピンが、少なくとも1つの電気絶縁バス中に位置する第1および第2導電性先端部を備え、
前記少なくとも1つの電気絶縁バスが、前記垂直支持構造のうちの前記少なくとも1つの前記離隔開口部内に適合する構成とされた断面を有する、
請求項1から12のいずれかに記載のパネル体。
【請求項14】
前記コネクタが、前記第1コネクタピンと同じ前記パネル内の電力供給ラインに電気的に接続されたさらなるコネクタピンを備え、
前記さらなるコネクタピンが、前記第1コネクタピンと平行に方向付けられている、
請求項1から13のいずれかに記載のパネル体。
【請求項15】
第1および第2垂直支持構造と、第1および第2垂直支持構造に掛着される請求項1から14のいずれか一項に記載のパネル体とを備えるモジュラ壁システムであって、
前記第1垂直支持構造が、前記第1垂直支持構造の外表面に第1および第2電力供給接点と第1および第2接点開口部とを備え、
前記第1および第2コネクタピンが、前記伸長位置にある前記第1および第2接点開口部をそれぞれ通って前記第1および第2電力供給接点と接触している、
モジュラ壁システム。
【請求項16】
前記第1垂直支持構造が、第1および第2内部垂直導体路を備え、
前記第1および第2電力供給接点が、前記第1および第2内部垂直導体路それぞれの表面の一部である、
請求項15に記載のモジュラ壁システム。
【請求項17】
前記第1垂直支持構造の前記外表面が、前記第1垂直支持構造に沿って複数の高さに第1および第2接点開口部の組を備え、
各組が、前記第1および第2コネクタピンによるアクセスをそれぞれ異なる高さで前記第1および第2内部垂直導体路に行い、
前記第1および第2垂直支持構造が、前記パネル体を前記それぞれ異なる高さで前記第1および第2垂直支持構造に掛着させるための開口部および/または突出部を備える、
請求項16に記載のモジュラ壁システム。
【請求項18】
前記パネル体の後面が、前記第1および第2垂直支持構造の前記外表面の前面向き部分を向いて掛着し、
前記第1および第2接点開口部が、前記第1垂直支持構造の前記外表面の側面向き部分に位置する、
請求項15から17のいずれかに記載のモジュラ壁システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気回路を含むパネル付きのモジュラ壁システム、例えば小売品の陳列のための小売棚システムに関する。さらに、本発明は、モジュラ壁システムに使用するためのパネル体に関する。
【背景技術】
【0002】
小売店において、商品は、壁およびその壁から延在する棚に並べられる。店舗空間内の自立壁、または店舗空間自体の壁の上壁が使用される。モジュラ壁システムにおいて、壁は、自立式垂直支持構造または店舗空間の壁に取り付けられる垂直支持構造、および垂直支持構造に掛着される垂直パネルから構築されている。水平棚も、垂直支持構造に掛着する垂直パネルに固定されて掛着されたり、垂直支持構造に直接掛着されたりする。
【0003】
棚およびパネルは、商品および価格情報を示すための表示画面、その情報を更新するための無線通信回路、光源などの電気部品を備える。電力供給電圧が、パネルおよび必要に応じ棚を通る電気配線を介して垂直支持構造からその部品に印加される。
【0004】
米国特許出願第20110273867号によって、モジュラシステムの水平棚の中に電気コネクタを設けることが知られている。棚は、2つの垂直支持構造の間に掛着され、垂直支持構造のうちの1つは、垂直電力供給導体路を含む。棚は、隣接する垂直支持構造内の垂直導体路に接触するための、棚の側縁部にばね荷重接続ピンを有する電気回路を含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願第20110273867号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
利用可能なモジュラ壁システム用のパネル体は、容易に設置でき、かつパネル体が掛着されるときの接点跳動のリスクを低減してシステムの垂直構造体内の電力供給接点に電気的に接続されることが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の形態は、垂直支持構造を有するモジュラ壁システムに使用するためのパネル体を提供し、垂直支持構造のうちの少なくとも1つが、垂直支持構造のうちの少なくとも1つの内部に位置する第1および第2電力供給接点と、垂直支持構造のうちの少なくとも1つの表面に位置する離隔開口部とを備え、離隔開口部は、ピンが通過して第1および第2電力供給接点に接触するように構成されている。パネルの後縁部は、側面に隣接する、垂直支持構造の前面に掛着される。
【0008】
パネル体は、平面表面および平面表面に対して横方向の側縁部を有するパネルと、電気コネクタとを備えている。電気コネクタは、電気接続を行なうための第1および第2コネクタピンを備え、第1および第2コネクタピンが、離隔開口部内に適合する構成とされた断面を有し、コネクタピンが、電気コネクタの伸長位置と引き込み位置との間で平面表面と平行の少なくとも1つの方向に第1および第2コネクタピンが移動可能となるように、パネルに移動可能に結合され、電気コネクタが、引き込み位置となるように力を及ぼすためにばね荷重されている。パネル体は、伸長位置にある電気コネクタを受け止める構成とされた戻り止め部をさらに備える。
【0009】
伸長位置で、コネクタピンの先端部は、引き込み位置に存在する場合よりもコネクタの固定部から遠くに離れている。伸長位置は、コネクタピンの先端部が垂直支持構造内の第1および第2電力供給接点と接触している、コネクタピンの先端部の位置に相当する。引き込み位置は、ほぼ外表面において垂直支持構造の外表面の外側の先端部の位置に相当する。この方式で、パネルへの電力供給は、パネルが引き込み位置にあるコネクタを用いて掛着された後、続いてコネクタを受け止めて伸長位置にすることにて確立される。パネルがシステムから取り外される前に、コネクタが引き込み位置に戻るように、受け止めを解放することによって接触が断たれる。
【0010】
一実施形態において、電気コネクタは、パネル内またはパネルに取り付けられたハウジングと、ハウジングに対して移動可能である可動部とを備え、第1および第2コネクタピンが可動部上に位置している。そのため、2つの状態間の切り替えは、可動部をハウジングに対して移動させて行われる。
【0011】
一実施形態において、電気コネクタは、ハウジングの壁と可動部の内壁との間の空間への入口開口部を有し、第1および第2コネクタピンが可動部の外壁から延在する。入口開口部内に指または器具を置くことによって、可動部が容易に移動される。別の実施形態において、コネクタは、可動部を移動させるためのレバーを備える。
【0012】
一実施形態において、電気コネクタは、パネルの上縁部または下縁部に位置し、入口開口部またはレバーに、上縁部または下縁部に対して横の方向からアクセス可能とされている。これにより、パネル体が掛着されたときにコネクタピンを位置間で移動させることを容易にする。
【0013】
一実施形態において、電気コネクタは、パネルの隅に位置する。これにより、隅での垂直支持構造との接触を容易にする。少なくとも1つの垂直支持構造がパネルの縁部の間に位置するとき、コネクタは、その近くとなるように、隅からずれて位置する。
【0014】
一実施形態において、コネクタは、パネルの後側平面から後方に位置する。これにより、接点は、パネルの後側平面が垂直支持構造の前面に掛着するとき、垂直支持構造の側面を通って容易に確立される。
【0015】
一実施形態において、コネクタは、パネルの後側平面に垂直の回転軸の周りの回転を可能にする構成とされたヒンジ結合部をハウジングと可動部との間に備え、それにより、第1コネクタピンがパネルの後側平面に平行の平面内で移動する。本明細書において、ヒンジ結合部は、既定の回転軸の周りの相対的な回転を可能にする任意の形態の結合部を意味する。
【0016】
一実施形態において、ハウジングは、固定部に取り付けられた弾性リップ部と、弾性リップ部上の戻り止め切欠部とを備える。これは、受け止め可能にするために使用される。一実施形態において、パネルは、その後側平面に閉じた面を有し、ハウジングがパネルの後側平面上に位置する。これにより、電気配線との偶発的な接触が防止される。一実施形態において、第1および第2コネクタピンが、少なくとも1つの電気絶縁バス、および少なくとも1つの電気絶縁バスの中に位置する第1および第2導電性先端部を備える。これにより、垂直支持構造の外側、例えばそれが金属の場合に、それとの電気接点を防止することを容易にする。
【0017】
一実施形態において、コネクタは、第1コネクタピンと同じパネル内の電力供給ラインに電気的に接続されたさらなるコネクタピンを備え、さらなるコネクタピンが、第1コネクタピンと平行に方向付けられている。これは、接点をより信頼性のあるものにするために使用される。一実施形態において、さらなるピンがそれぞれのコネクタピンに使用される。
【0018】
パネル体は、第1および第2垂直支持構造と、第1および第2垂直支持構造に掛着される請求項1から14のいずれか一項に記載のパネル体とを備えるモジュラ壁システムの一部であり、第1垂直支持構造が、内部に第1および第2電力供給接点、および第1垂直支持構造の外表面に第1および第2接点開口部を備え、第1および第2コネクタピンが、前記伸長位置にある第1および第2接点開口部をそれぞれ通って第1および第2電力供給接点と接触している。
【0019】
一実施形態において、第1および第2電力供給接点が、第1および第2内部垂直導体路それぞれの表面の一部とされている。第1垂直支持構造の外表面が、第1垂直支持構造に沿って複数の高さに第1および第2接点開口部の組を備えている。これにより、いずれかの高さに掛着される1つのパネルが電力供給され、または異なる高さに掛着される複数のパネルが電力供給される。第1および第2垂直支持構造が、パネル体をそれぞれ異なる高さで第1および第2垂直支持構造に掛着させるための開口部および/または突出部を備える。一実施形態において、パネル体の後面が、第1および第2垂直支持構造の外表面の前面向き部分(すなわち、壁の前に立っている視聴者を向いている部分)を向いて掛着し、第1および第2接点開口部が、第1垂直支持構造の外表面の側面向き部分(例えば、第2垂直支持構造を向いている部分)に位置する。
【0020】
これら、および他の目的および利点は、以下の図面を参照して、例示的な実施形態の説明から明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】モジュラ壁システムを示す図である。
図2】パネル体の細部を示す図である。
図3a】伸長位置にあるコネクタを示す図である。
図3b】引き込み位置にあるコネクタを示す図である。
図4】コネクタの細部を示す図である。
図5】上から見た断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、2つの平行な垂直支持構造10と、垂直支持構造10に掛着するパネル体12とを備えるモジュラ壁システムを示す。パネル体12のうちの1つのみに符号が付されている(実線で示しており、他は点線で示している)。店舗空間の壁上の自立式の垂直支持構造10、または客が店舗空間内の壁の両側に沿って歩くことができるように店舗空間内の垂直支持構造10が使用される。パネル体12は、垂直支持構造10間に延在するパネルを備える。
【0023】
パネル体12は、好ましくは、垂直支持構造10のうちの連続するものの間の距離と少なくともほぼ等しいが、それより長くてもよい長さに亘って側縁部間に延在する。パネル体12が単一の垂直支持構造10にて支持される別の実施形態において、長さは、垂直支持構造10のうちの連続するものの間の距離よりも短くてもよい。
【0024】
使用する際、モジュラ壁システムは、例えば壁への取り付けによって垂直支持構造10を直立させ、パネル体12を、主表面が垂直に延在している垂直支持構造10に掛着させることによって設置される。この目的のため、各垂直支持構造10の前面は、パネル体12の後側のフックなどの突出部を受け止めるための溝部を含む。しかしながら、例えば、パネル体12内の溝部に引っ掛かる支持構造体10からのフックを用いた接続の他の方式、またはそれぞれの組み合わせが、パネル体12を掛着させるために使用される。
【0025】
パネル体12を垂直支持構造10に接続するような他の方式は、垂直支持構造10上に設けられる第1型嵌合部材、およびパネル体12上に設けられる第2型嵌合部材を含む。第1型嵌合部材は、パネル体12を垂直支持構造10に接続するために、第2型嵌合部材と嵌合するように配置される。上記の溝部および突出部は、そのような嵌合部材である。他のタイプの嵌合部材も同様に想定される。そのような嵌合部材は、それぞれフックのような単一の突出部および溝部のような単一の開口部など、単一の部材を備える。その代わりに、そのような嵌合部材は、複数の嵌合部材を備える。そのような複数の嵌合部材は、開口部のような同じタイプのものであるが、それらは、突出部および開口部のような他のタイプでもよい。
【0026】
さらに別の実施形態において、パネル体12自体は、いかなるタイプのいかなる嵌合部材も備えない。むしろ、パネル体12は、そのような実施形態において、棚受具にて担持され、棚受具が垂直支持構造10に接続される。棚受具は、好ましくは、上記のような嵌合部材にて垂直支持構造10に接続される。
【0027】
1つのパネル体12のみを示しているが、実際は、複数のそのような部材および/または他の部材が、垂直支持構造10に一緒に掛着される。異なる高さにある一連の開口部または突出部が、パネル体が選択可能な高さに掛着されることを可能にするために各垂直支持構造10に設けられる。3つ以上の平行な垂直支持構造10を使用でき、パネル体は、2対以上の隣接する垂直支持構造10の間に延在される。
【0028】
パネル体12は、無線通信回路、RFIDリーダ、メモリ、マイクロコントローラ、表示画面、電気的光源などの、1つまたは複数の電気部品を含む。例えば、RFIDリーダは、パネルから読み込み範囲内に位置する商品のRFIDタグを読み込むように構成され、無線通信は、読み込まれたタグデータを送信し、表示画面に表示するための情報を受け取るように構成される。
【0029】
さらに、パネル体は、1つまたは複数の電気部品に電力を供給するために電気配線を含む。電気配線は、パネル体12内に位置する。パネル体12は、その縁部の後端部にて画定される後側平面を有し、電気配線は、パネル体12の前側平面と後側平面との間に位置する。例えば、パネル体12が、その前側平面および後側平面内に閉じた前面および後面を有するとき、電気配線は、前面と後面との間に封入される。好ましくは、電気配線と1つまたは複数の電気部品との間の電気接点もまた、前面と後面との間に封入される。
【0030】
このタイプのパネル体に加え、電気配線を有しない他の部材もまた、垂直支持に掛着される。パネル体12は、垂直パネルの垂直前面に取り付けられる水平棚を備える。垂直パネル内の電気配線は、この場合、棚内または棚上の1つまたは複数の電気部品に、例えば棚内の電気配線を介して接続される。その代わりに、電気配線を有するもしくは有しない1つまたは複数の水平棚が、1つまたは複数のパネル体と混合される垂直支持構造10に直接掛着される。
【0031】
パネル体12内の電気配線は、垂直支持構造10のうちの1つの近くで、パネル体12の垂直パネルの上縁部または下縁部で、その後側において、コネクタに接続される。電力は、垂直支持構造10のうちの1つからパネル体12内の電気配線に供給される。この目的のため、少なくとも垂直支持構造10は、電気接点を有し、それらの接点間に電力供給電圧を供給する。安全性の理由から、接点は、垂直支持構造10の外側表面ではなく垂直支持構造10の内部に設けられ、外側表面内の小さい接点開口部が、コネクタピンが電力供給接点にアクセスすることを可能にする。
【0032】
代替的な実施形態において、垂直支持構造10内の開口部はより大きい。電力供給の電圧が人間にとって有害なレベルを有しない場合、支持構造体10上の開口部はより大きくてよい。1つの特定の実施形態において、垂直支持構造10内の開口部は、垂直支持構造10の長さに亘って垂直支持構造10のほとんどの部分において開口している。このことにより、パネル体12が垂直支持構造10に取り付けられるレベルの選択の柔軟性を高めている。1つの特定の実施形態において、電気接点を収容するための垂直支持構造10内の開口部は、電気伝導体が埋め込まれる隆起部である。隆起部は、1つまたは複数の電気伝導体が収容され、および/または各電気伝導体が、1つの隆起部内に埋め込まれる。
【0033】
接点開口部は、例えば5mm以下の直径を有する円形である。接点開口部は、垂直支持構造10の側面、すなわちパネル体を掛着させるための前面の開口部または突出部に対して横方向に設けられる。その代わりに、または加えて、接点開口部は、開口部または突出部と同じ側に設けられる。垂直支持構造10は、パネル体が選択可能な高さで掛着可能にするために、電気接点のための一連の複数対のそのような接点開口部を異なる高さに備える。垂直支持構造10は、異なる高さで接点を形成するために複数対の垂直電力供給ラインを備える。
【0034】
図2は、パネル20、コネクタ22、およびフック24を含むパネル体12の細部を示す。パネル20は、例えば少なくとも0.5mの長さ、少なくとも0.1mの高さ、および0.05m未満または0.1m未満の厚さを有する矩形である。図の平面は、パネル20の主平面に平行、すなわちパネル20の最短域(厚さ)の方向に垂直である。パネル20は、その縁部の後端部にて画定される後側平面を、例えば垂直支持構造の前面に有する。パネル20は、後側平面内に閉じた後面を有する。これは、電気配線が露出される必要がないという利点を有する。しかし、その代わりに、後側平面の少なくとも一部が開口してもよい。この場合、他の構造体が、電気配線を被覆するために使用される。
【0035】
図2の実施形態において、フック24は、この平面に垂直に延在する。したがって、それは概略的に単に矩形と示している。同様のフックが、パネル20の反対側の側縁部(図示せず)に設けられる。フックは、パネル体12を垂直支持構造に掛着させる機能を有する。フックの代わりに、別の突出部、または垂直支持構造上に位置する突出部を受けるための懸架開口部が使用される。その代わりに、パネル体12は、いかなるそのような嵌合部材も備えず、棚受具にて担持される。
【0036】
コネクタ22は、図面の平面に垂直に延びる回転軸224の周りを回転可能に、後面上またはパネル20に取り付けられる受具上であり、パネル20の隅に位置する。図は、2つのコネクタピン220a,bおよびコネクタ本体222を有するコネクタ22の実施形態を示す。一実施形態において、各ピンは、電気伝導性先端部を備える。電気絶縁バスがピンに設けられ、コネクタピンの先端部は、バスの先端部でバス内に位置し、バスから延在する。
【0037】
バスとコネクタピン先端部との間で作用して電気伝導性先端部を外側に押すばねが設けられる。バスは、コネクタピンの一部と見える。第1および第2コネクタのバスは、例えば円形断面を有する円柱状である。その代わりに、第1および第2コネクタピンのバスの外側は、1つの先端部から別の先端部へ延びる細長い島を形成するように相互接続される。八の字型の断面が生じるように、先端部間で島が狭められる。
【0038】
別の実施形態において、コネクタピンは、全体が電気伝導体材料で作製される。この場合、垂直支持構造10の外表面は、好ましくは電気絶縁材料である。本明細書において、第1および第2接続ピンという用語など、複数形の「ピン」は、複数の導体先端部が存在するとき、すなわち完全に伝導性の別個のピン、別個のバスを有するピン先端部のほか、複数の先端部が島内に位置する電気絶縁材料の細長い島に対して使用される。
【0039】
図2では、コネクタ22は、コネクタピン220a,bがパネル20の側縁部の平面を越えて延在する伸長位置で示される。ピン220a,bの相対する相対的な位置は、垂直支持構造(図示せず)内のピン用の接点開口部の相対位置に相当する。ピン220a,bのフック24に対する相対的な位置は、パネル体が溝部内のフックに掛着する位置において、フック24を受け止めるための垂直支持構造内の溝部に対するピン用の接点開口部の相対位置に相当する。
【0040】
伸長位置は、コネクタピンの先端部の位置に相当し、ここでは、コネクタピンの先端部が垂直支持構造内の第1および第2電力供給接点と接触し、引き込み位置は、ほぼ外表面において垂直支持構造の側面の外表面の外側の先端部の位置に相当する。言い換えると、平面表面に垂直でかつフックもしくは他の突出部および/またはコネクタに最も近い第2開口部を通る仮想平面の点から、コネクタピンが引き込み位置から伸長位置に向けて移動するとき、第1および第2コネクタピンの先端部は、その仮想平面の方向に移動する。伸長位置で、先端部の位置は、仮想平面と引き込み位置にある先端部の位置との間、または仮想平面の反対側である。
【0041】
図3a,bは、伸長位置および引き込み位置にそれぞれある実施形態のコネクタ22をより詳細に示す。例示的な実施形態において、コネクタ22は、ハウジング30、移動部32、およびばね34を備える。ハウジング30は、パネル(図示せず)の側縁部から内向きに延在する弾性リップ部300、リップ部300から離れた底平面に垂直に延在する円柱状突出部304、およびハウジング30の内側の底平面に垂直に延在する側壁306を備える。パネル(図示せず)の上縁部200および側縁部202は、点線で示している。円柱状突出部304は、移動部32の回転運動のためのヒンジ軸として機能するが、代わりに任意の他のタイプのヒンジを使用してもよい。ばね34は、円柱状突出部304の周りにコイル状巻線、およびコイル状巻線から延在する歯止めを備える金属線にて実現され、それが移動部32を側壁306に向かって押す力を及ぼす。しかしながら、同様に作用する任意の他のタイプのばねを使用してもよい。弾性リップ部300は、移動部32を受けるように機能する。この目的のために、戻り止め切欠部302が弾性リップ部300上に設けられる。
【0042】
移動部32は、パネルの側縁部からそれぞれ外向きおよび内向きの方向に向いている外表面および内表面を有する。移動部32は、移動部32が円柱状突出部304の周りを回転可能にするように、円柱状突出部304の周りに適合する円柱状穴を含む。
【0043】
導電性コネクタピン220a,bは、移動部32の外表面から、円柱状突出部304とリップ部300との間の位置で、底平面と平行して延在する側壁移動部32上に設けられる。コネクタピン220a,bは、パネル内の電気配線(図示せず)に電気的に接続される。
【0044】
コネクタピン220a,bを除き、移動部32は電気絶縁材料である。ばね34は、ばね力を及ぼして移動部32の内表面をハウジング30の側壁306に向けて回転させるように、ハウジング30と移動部32との間に結合される。
【0045】
図3aは、伸長位置にあるコネクタを示す。リップ部300は、移動部32の上表面の上に位置し、切欠部302が移動部32の上表面の平面より下に移動部32の内表面(またはパネルの側縁部202から見て外方に向く少なくとも内壁部分)に沿って延在する位置をとり、伸長位置にあるコネクタ22を受け止める構成とされている。伸長位置で、移動部32の外表面は、パネルの側縁部202の平面とほぼ一致する。伸長位置で、コネクタピン220a,bは、その平面から延在する。
【0046】
図3bは、引き込み位置にあるコネクタを示し、ここで移動部32の内壁が、ばね34にてハウジング30の側壁306の下方部分に対して押圧される。ハウジング30の側壁306の上方部分は、上向きに開いた空間を残して移動部32の内壁から分岐するため、パネル体の上からアクセスされる。引き込み位置で、移動部32の内壁は、移動部32を受け止めることなく、引き込み位置にあるコネクタの上表面の上にある戻り止め切欠部302よりもパネルの側縁部202の平面からさらに内側に位置する。引き込み位置で、コネクタピン220a,bの先端部は、ほぼパネルの側縁部202の平面またはその平面の内側に位置する。
【0047】
動作中、パネル体12は、例えば垂直支持構造10内の対応する開口部内のフックを用いて、垂直支持構造10に掛着される。パネル体12が垂直支持構造10に掛着される間、コネクタ22は、最初は引き込み位置にある。すなわち、コネクタピン220a,bと垂直支持構造10の前面との接点が、フック24を垂直支持構造10上の対応する開口部に入るために必要とされる動きを阻害するため必要不可欠である。
【0048】
パネル体12が掛着された後、コネクタ22は、その伸長位置に移動され、それによりコネクタピン220a,bが、垂直支持構造10の側面内の接点開口部内へ移動され、垂直支持構造内の電気接点に接触する。これにより、パネル体が掛着されるときに不安定な電気接点が発生せず、パネル体内の電気部品の損傷を保護する。
【0049】
コネクタ22をその伸長状態に移動させるために、移動部32は、戻り止め切欠部302が移動部32を適所に受け止めるまで側壁306から回転される。回転は、指または器具を、分岐するハウジング30の側壁306の上方部分と移動部32の内壁との間に形成された空間に挿入し、移動部32をその空間から外側に押すことによって達成される。
【0050】
パネル体が取り除かれるときには、リップ部300を引き上げてばね34が移動部を側壁306に対して押し付け可能にすることによって、コネクタ22がまずその引き込み位置に戻される。続いて、パネル体12は、垂直支持構造10からフックを外される。
【0051】
コネクタをその引き込み状態からその伸長状態に移動させるためにアクセス可能な空間を設けた実施形態について示しているが、他の解決策を使用できることを理解されたい。例えば、ハウジングから延在するレバーが設けられ、それのレバーに対する力をコネクタの可動部に伝達するように配置される。
【0052】
図5は、パネル体および垂直支持構造を通る断面の上面を示す。垂直支持構造は、外壁40、および外壁40の内側に電気接点52a,bを備える。パネル体は、パネル体のパネル20の後側平面から延在するフック54を備える。コネクタ22のコネクタピン220a,bは、伸長位置で示さており、外壁50を通って電気接点52a,bまで延在する。
【0053】
例示する実施形態において、コネクタピン220a,bは、それぞれ電気絶縁バスおよび電気伝導性先端部を備え、電気絶縁バスは外壁50を通って電気接点52a,bまで延在し、電気伝導性先端部は垂直支持構造の外壁50内に位置する。電気接点52a,bは、垂直支持要素内に垂直に延在する導体線であり、その断面を示している。
【0054】
好ましくは、コネクタは、例えばパネルの後面またはパネルに取り付けられる受具上に、垂直支持構造の前面間の平面の後方に存在する外表面を有するハウジングを備える。
【0055】
コネクタが2つのコネクタピン220a,bのみを有する実施形態を示しているが、より多くのピンを設けることができることを理解されたい。例えば、1つまたは複数の追加のピンがデータ信号用に用いられる。この場合、1つまたは複数の追加の接点が、垂直支持構造の外表面内の1つまたは複数の対応する開口部とともに、データ信号用に垂直支持構造内に設けられ。さらに、2つのコネクタピン220a,bは、電力供給電極とするためにコネクタ22で十分であるが、別の実施形態においては、複数のピンが、電極のうちの少なくとも1つ、および好ましくはそれぞれに使用される。
【0056】
図4は、複数のピンが各電極に使用される実施形態を例示している。図の平面は、パネル20の側縁部に平行、すなわち次の垂直支持構造に向けてパネルの長さ方向に垂直である。図4は、第1および第2の対のコネクタピン42a,b、44a,bを有するコネクタの移動部の外表面40を示している。
【0057】
図には、コネクタピンの先端部が示されている。上記のように、コネクタピンは、それらの先端部を含めて、すべてが導電性材料であるか、またはコネクタピンは、電気絶縁バスおよびバス内の導電性先端部を含む。一実施形態において、複数対のピンのバスの外側が接続され、すなわち細長い島内にある。
【0058】
コネクタ内または少なくともパネル体内で内部的に、第1の対のコネクタピン42a,bは、同じ第1電力供給ラインに接続される。同様に、第2の対のコネクタピン44a,bは、第1電力供給ラインとは異なる、同じ第2電力供給ラインに接続される。各コネクタピンは、例えば5mm以下の直径を有する。
【0059】
垂直支持構造内に、第1の対の接点開口部、または単一の第1接点溝部に、第1の対のコネクタピン42a,bがアクセス可能にするために設けられ、第1電気接点が、第1の対のコネクタピン42a,bのそれぞれに接触するために垂直支持構造内に位置する。
【0060】
同様に、第2の対の接点開口部、または単一の第2接点溝部が、第2の対のコネクタピン44a,bがアクセス可能にするために垂直支持構造内に設けられ、第2電気接点が、第2の対のコネクタピン44a,bのそれぞれに接触するために垂直支持構造内に設けられる。この方式では、電力供給の信頼性が増加する。各接点開口部は、例えば5mm以下の直径を有するか、または接点溝部の幅は、偶発的な指の接触を防ぐために、例えば5mm以下である。
【0061】
特定の実施形態を示しているが、変形形態が可能であることを理解されたい。例えば、コネクタは、パネルの上の隅ではなく下の隅に位置してもよい。隅に設ける代わりに、コネクタは、システムのさらなる中間垂直支持構造の位置であってパネルの上縁部または下縁部に設けてもよい。
【0062】
さらなる垂直支持構造は、他の垂直支持構造のように、その側面に内部接点および接点開口部を備える(パネルは、このさらなる垂直支持構造に引っ掛ける必要はなく、すなわち本構造体は、垂直であるが、垂直支持機能を有する必要なしに背面支持のみを有している。)。
【0063】
2つの隣接する垂直支持構造間に延在するパネルの代わりに、3つ以上の連続して隣接する垂直支持構造に亘って延在するパネルが使用される。この場合、最も外側の垂直支持構造は、電力を供給するためにパネルの隅にあるコネクタと組み合わせて使用される。その代わりに、コネクタは、中間垂直支持構造から電力を供給するために使用される。
【0064】
コネクタの移動部が横に回転する実施形態を示しているが、線運動など、他の種類の横の運動を使用できることを理解されたい。この線運動は、好ましくは、パネル体の上表面と平行の線運動ベクトルに部品を有する。コネクタの移動および/または固定部は、その運動を先導するガイドレールを備える。それぞれの場合において、ばねが移動部を内側へ押し付け、戻り止め部はコネクタピンが支持構造体内の接点に接触する伸長位置へ受け止める。
【0065】
戻り止め部が、固定部に取り付けられるリップ部上の切欠きにて実現され、切欠きが移動部の内壁に亘って受け止める実施形態を示しているが、他の種類の戻り止め部を使用できることを理解されたい。例えば、切欠きの代わりに溝がリップ部内に設けられ、切欠きはコネクタの移動部上に設けられる。別の例として、弾性リップ部は移動部上に位置する。他の実施形態においては、コネクタの移動部の上表面の溝部内に受け止めるリップ部をベースとした切欠きを用いたり、複数の切欠きを用いたりすることなどがある。
【0066】
パネルまたは垂直支持構造上のフックがパネルを掛着させるために使用される実施形態を示しているが、他の突出部または他の嵌合部材がこの目的のために使用できることを理解されたい。パネルを掛着させるために使用されるパネル上の突出部またはパネル内の開口部が、パネルの後側平面に垂直に延在する実施形態を示しているが、他の実施形態において、突出部または開口部は、パネルの後側平面に対して横方向の他の角度で、例えば後側平面に対して45度〜90度の間の角度で使用できる(本明細書において使用する場合、「横方向」は垂直に制限されない)。
【0067】
同様に、コネクタは、コネクタピンを後側平面に対して0でない角度で、後側平面の垂直に対して横方向に移動させる構成とされている。このことにより、コネクタピンは、掛着のための突出部または開口部に対して横方向であるが、それらに垂直である必要はない。別の実施形態において、パネルを掛着させるための突出部または開口部は、垂直支持構造の前面ではなく側面に掛着させることを可能にするために、後側平面に平行して延在する。実施形態において、垂直支持構造またはパネルは、そのような平行に延在する掛着突出部が、それらが延在する方向に横向きに入ることを可能にする溝部を有する。
図1
図2
図3a
図3b
図4
図5