(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記基材の前記第1の端部に加えられる前記第1のトルクは、前記基材の前記反対側の第2の端部に加えられる前記第2のトルクに等しいことを特徴とする請求項1に記載の張力制御デバイス。
前記アクチュエータは、前記基材に加えられる前記張力から独立して、前記基材を前記前方方向および前記後方方向に移動させるように適合されていることを特徴とする請求項3に記載の張力制御デバイス。
【発明を実施するための形態】
【0013】
対応参照符号は、いくつかの図面を通して、対応するパーツを示している。本明細書で述べられている例証は、本開示の例示的な実施形態を図示しており、そのような例証は、いかなる様式でも、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0014】
以下の説明は、本発明を実施するために企図される説明された実施形態を、当業者が作製および使用することを可能にするために提供されている。しかし、さまざまな修正例、均等物、変形例、および代替例が、依然として当業者に容易に明らかになることとなる。そのような修正例、変形例、均等物、および代替例のいずれかおよびすべては、本発明の精神および範囲内に入ることが意図されている。
【0015】
以降での説明の目的のために、「上側」、「下側」、「右側」、「左側」、「垂直方向」、「水平方向」、「上部」、「底部」、「横方向」、「長手方向」という用語、および、それらの派生語は、それが図面の中で配向されているように、本発明に関連するべきである。しかし、本発明は、それに反することが明示的に特定されている場所を除いて、さまざまな代替的な変形形態をとることが可能であるということが理解されるべきである。また、添付の図面に図示され、以下の明細書に説明されている特定のデバイスは、単に、本発明の例示的な実施形態であるということが理解されるべきである。したがって、本明細書で開示されている実施形態に関連する特定の寸法および他の物理的な特性は、限定するものとして考慮されるべきではない。
【0016】
図1〜
図21は、本開示の例示的な実施形態を図示している。
図1〜
図21を参照すると、シリンジ12のためのラベリングデバイス10は、より詳細に下記に説明されることとなるように、ハウジング14、第1のラベリングサブシステム16、張力制御デバイスまたは第2のラベリングサブシステム18、スキャナ20、およびタッチスクリーンインターフェース22を含む。ラベリングデバイス10は、手術室、薬局、または、病院の周術期スペースなどのような、医療の場でのシリンジのラベリングのためのコード化された(encoded)シリンジラベラを提供する。
【0017】
ラベリングデバイス10は、複数の異なるシリンジと相性が良い。たとえば、ラベリングデバイス10は、New JerseyのBecton Franklin Lakes、New JerseyのBecton、Dickinson and Companyから入手可能な任意のシリンジと相性が良い。1つの実施形態では、ラベリングデバイス10は、New JerseyのBecton Franklin LakesのBecton、Dickinson and Companyから入手可能な任意のルアーロックシリンジと相性が良い。
【0018】
図2Aおよび
図2Bを参照すると、1つの実施形態では、シリンジ12は、シリンジバレル24、プランジャーロッド26、ストッパ28、針44、および保護キャップ46を含む。シリンジ12は、流体の注出および送達、ならびに/または、流体の収集に適合され得る。たとえば、シリンジ12は、薬剤などのような流体を患者の中へ注射または注入するために使用され得る。シリンジ12は、シリンジ12を針44などのような別々の針アッセンブリに接続することなどによって、針とともに使用するように企図されており、または、あるいは、静脈内(IV)接続アッセンブリ(図示せず)と接続するように企図されている。本開示は、任意のタイプのシリンジアッセンブリとともに使用され得るということが認識され得る。
【0019】
図2Aおよび
図2Bを参照すると、シリンジバレル24は、一般的に、第1の端部または遠位端部32と第2の端部または近位端部34との間に延在するバレル本体部または側壁部30を含む。側壁部30は、シリンジバレル24の細長いアパーチャまたは内部チャンバ36を画定している。1つの実施形態では、内部チャンバ36は、シリンジバレル24の範囲に広がっていることが可能であり、シリンジバレル24がその長さ全体に沿ってカニューレ挿入されるようになっている。1つの実施形態では、シリンジバレル24は、皮下注射シリンジの一般的な形状の技術分野で知られているように、細長い円筒形状のバレルの一般的な形態になっていることが可能である。代替的な実施形態では、シリンジバレル24は、たとえば、細長い長方形バレルの一般的な形態などのような、送達用の流体を含有するための他の形態になっていることが可能である。シリンジバレル24は、ガラスから形成され得、または、当業者に知られている技法にしたがって、ポリプロピレンおよびポリエチレンなどのような熱可塑性の材料から射出成形され得るが、シリンジバレル24は、他の適用可能な技法にしたがって、他の適切な材料から作製され得るということが認識されるべきである。特定の構成では、シリンジバレル24は、近位端部34の少なくとも一部分の周りに、外向きに延在するフランジ40を含むことが可能である。フランジ40は、医師がつかみやすいように構成され得る。
【0020】
シリンジバレル24の遠位端部32は、出口開口部38を含み、出口開口部38は、チャンバ36に流体連通している。出口開口部38は、針アッセンブリまたはIV接続アッセンブリなどのような、別々のデバイスに係合するようにサイズ決めおよび適合され得、したがって、従来から知られているような係合に関するメカニズムを含むことが可能である。1つの実施形態では、遠位端部32は、針44などのような、それに取り付けるためのそのような別々のデバイスの随意的な別々のテーパ付きのルアー構造体との係合のために、全体的にテーパが付けられたルアー先端部42を含むことが可能である。1つの構成では、テーパ付きのルアー先端部42、および、別々のテーパ付きのルアー構造体の両方に、シリンジ12が設けられ得る。そのような構成では、別々のテーパ付きのルアー構造体は、針44などのような別々のデバイスとの対応する係合のための、ネジ山付きの係合などのような取り付けメカニズムによってフィットさせられ得る。別の構成では、テーパ付きのルアー先端部42は、針44などのような別々のデバイスとの直接的な係合のために提供され得る。1つの実施形態では、針44は、シリンジバレル24の遠位端部32に係合するための針ハブ48を含む。また、それに加えて、それらの間のロッキング係合のためのメカニズムには、内部ネジ山を含むルアーカラーまたはルアーロックなどのような、テーパ付きのルアー先端部42および/または別々のテーパ付きのルアー構造体のうちの少なくとも1つが設けられ得る。そのようなルアー接続およびルアーロッキングメカニズムは、当技術分野においてよく知れられている。
【0021】
シリンジバレル24の近位端部34は、一般的に、開口端になっているが、本明細書で議論されているように、外部環境に対して閉鎖されることが意図されている。また、シリンジバレル24は、シリンジバレル24の内部チャンバ36の中に含有されている流体のレベルまたは量に関する指示を提供するための、側壁部30の上に位置付けされている目盛りなどのようなマーキングを含むことが可能である。そのようなマーキングは、側壁部30の外部表面の上に設けられ、側壁部30の内部表面の上に設けられ、または、シリンジバレル24の側壁部30と一体的に形成され、もしくは、そうでなければその中に形成され得る。他の実施形態では、あるいは、または、それ加えて、マーキングは、最大充填線および/または最小充填線などのような、シリンジの内容物の記載、または、当技術分野において知られ得るような他の識別情報の記載を提供することが可能である。
【0022】
いくつかの実施形態では、シリンジ12は、事前充填されたシリンジとして有用である可能性があり、したがって、製造業者によって事前充填されたシリンジバレル24の内部チャンバ36の中に含有されている、薬剤または薬物などのような流体を伴う最終使用のために提供され得る。このように、シリンジ12は、製造され、薬剤によって事前充填され、殺菌され、および、エンドユーザによる送達、貯蔵、および使用にとって適当なパッケージングでパッケージ化され得る。そのような実施形態では、シリンジ12は、シリンジバレル24の遠位端部32に配設されているシーリングキャップ部材を含み、シリンジバレル24の内部チャンバ36の中の薬剤などのような流体をシールすることが可能である。
【0023】
図2Bを参照すると、シリンジ12は、ストッパ28を含み、ストッパ28は、内部チャンバ36の中に移動可能にまたはスライド可能に配設されており、シリンジバレル24の側壁部30の内部表面にシール接触しており、それによって、内部チャンバ36を、近位端部34に隣接する近位チャンバ、および、遠位端部32に隣接する遠位チャンバへと分離している。ストッパ28は、シリンジバレル24の側壁部30の内部表面とのシール係合を提供するように、シリンジバレル24に対してサイズ決めされている。追加的に、ストッパ28は、1または複数の環状のリブ部を含むことが可能であり、1または複数の環状のリブ部は、ストッパ28の周囲部の周りに延在し、ストッパ28とシリンジバレル24の側壁部30の内部表面との間のシール係合を増加させている。代替的な実施形態では、単数のOリングまたは複数のOリングが、ストッパ28の周りに円周方向に配設され、側壁部30の内部表面とのシール係合を増加させることが可能である。
【0024】
図2Aおよび
図2Bを参照すると、シリンジ12は、プランジャーロッド26をさらに含み、ストッパ28を介してプランジャーロッド26をシリンジバレル24に接続すると、プランジャーロッド26は、シリンジバレル24の内部チャンバ36の中に含有されている流体を出口開口部38を通して注出するためのメカニズムを提供する。プランジャーロッド26は、ストッパ28を前進させるように適合されている。1つの実施形態では、プランジャーロッド26は、シリンジバレル24の内部チャンバ36の中で移動するようにサイズ決めされている。
【0025】
図2Aを参照すると、シリンジバレル24は、取り付けられている針44を含む。針44は、使用の前に、バイアルなどのような別々のコンテナからの薬剤でシリンジバレル24を充填するために使用される。1つの実施形態では、針44は、鈍い針である。保護キャップ46が、シリンジバレル24に取り付けられ、針44を取り囲んでカバーし、偶発的な針刺し損傷を防止する。
【0026】
ラベリングデバイス10は、手術室、薬局、または、病院の周術期スペースなどのような、医療の場でのシリンジのラベリングのためのコード化されたシリンジラベラを提供する。
図1を参照すると、シリンジ12のためのラベリングデバイス10は、ハウジング14、第1のラベリングサブシステム16、張力制御デバイスまたは第2のラベリングサブシステム18、スキャナ20、およびタッチスクリーンインターフェース22を含む。ラベリングデバイス10のハウジング14は、一般的に、上部部分50、底部部分52、前面部分54、後面部分56、第1の側面部分58、および、第2の側面部分60を含む。ラベリングデバイス10は、第1の側面部分58に位置付けされている側面ドア62を含む。1つの実施形態では、側面ドア62は、ヒンジ付きの部分64によって、ハウジング14の第1の側面部分58に接続され得る。このように、側面ドア62は、
図1に示されているように、閉位置と開位置との間で移行され得る。
【0027】
ラベリングデバイス10は、上部部分50に位置付けされている上部ドア66を含む。1つの実施形態では、上部ドア66は、ヒンジ付きの部分68によって、ハウジング14の上部部分50に接続され得る。このように、上部ドア66は、
図1に示されているように、閉位置と開位置との間で移行され得る。
【0028】
ラベリングデバイス10は、ラベリングデバイス10のハウジング14の前面部分54に位置付けされているラベルスロットまたは開口部76を含む。ラベルスロット76は、より詳細に下記に説明されているように、および、
図2Cに示されているように、人間が読み取れる情報302を有する第2のラベル300のための出口部分を提供する。
【0029】
1つの実施形態では、スキャナ20が、ラベリングデバイス10のハウジング14の前面部分54の上に位置付けされている。スキャナ20は、薬剤をその中に有するコンテナの一部分をスキャンし、コンテナの中に含有されている薬剤に関する薬剤情報を取り出すように適合されている。たとえば、1つの実施形態では、スキャナ20は、薬剤をその中に有するコンテナの上に位置付けされているバーコードをスキャンすることが可能である。スキャナ20によってコンテナをスキャンすると、コンテナの中に含有されている薬剤についての薬剤情報が、ラベリングデバイス10によって処理される。たとえば、ラベリングデバイス10は、データベースを参照し、コンテナの中に含有されている薬剤についての薬剤情報を処理することが可能である。1つの実施形態では、ラベリングデバイス10は、集中データベースを参照し、コンテナの中に含有されている薬剤についての薬剤情報を処理することが可能である。別の実施形態では、ラベリングデバイス10は、ラベリングデバイス10の中に記憶されているローカルデータベースを参照し、コンテナの中に含有されている薬剤についての薬剤情報を処理することが可能である。次いで、ユーザは、オンボードタッチスクリーンインターフェース22を使用して、この薬剤情報を分析および/または修正することを選択することが可能である。修正を要求する、可能性のあるデータフィールドは、薬物濃度、組み合わせ、および/または、他の薬剤識別情報を含む。1つの実施形態では、薬剤情報を表示するように適合されているタッチスクリーンインターフェース22は、ラベリングデバイス10のハウジング14の前面部分54の上に位置付けされている。
【0030】
図1を参照すると、ラベリングデバイス10のハウジング14は、第1のラベリングサブシステム16を受け入れるように適合されている第1のコンパートメント70と、第2のラベリングサブシステム18を受け入れるように適合されている第2のコンパートメント72とを画定している。1つの実施形態では、ハウジング14は、第1のコンパートメント70および第2のコンパートメント72を分離するための仕切り壁74を含む。側面ドア62は、
図1に示されているように開位置へ移動させられ、第1のラベリングサブシステム16および第2のラベリングサブシステム18をラベリングデバイス10の中に据え付けることが可能である。また、側面ドア62および上部ドア66は、メンテナンス作業のために、ラベリングデバイス10のハウジング14の内部への容易なアクセスを可能にする。
【0031】
図3〜
図14を参照すると、1つの実施形態では、第1のラベリングサブシステム16は、機械可読情報102(
図2C)を含む第1のラベル100をプリントするように適合されており、シリンジ受け入れポート104、シリンジクランプアッセンブリ106、ならびに、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108を含む。
【0032】
機械可読情報102は、シリンジ用のラベルの上に含有されている情報に関するすべての適用規格に準拠している。1つの実施形態では、機械可読情報102は、バーコードである。たとえば、機械可読情報102は、シリンジおよびその中に含有されている薬剤に関連する情報を記録および送信することができる一意のバーコードであることが可能である。
図2Cを参照すると、本開示のラベリングデバイス10は、機械可読情報102を有する第1のラベル100、および、シリンジ12に関する人間が読み取れる情報302を有する第2のラベル300を提供し、ユーザおよび/または機械が、シリンジ12およびその中の内容物に関する所望の情報を容易に得ることができるようになっている。
【0033】
図1および
図8を参照すると、シリンジ受け入れポート104は、シリンジ12への第1のラベル100の自動的な貼り付けのために、シリンジ12をその中に受け入れるように適合されている。1つの実施形態では、受け入れポート104は、ラベリングデバイス10のハウジング14の上部部分50に位置付けされている。上部ドア66は、シリンジ12を受け入れポート104の中に挿入するために、
図1に示されているように開位置に移動させられ得る。
【0034】
図3〜
図8および
図14を参照すると、シリンジクランプアッセンブリ106は、保持エレメント110、ドライブギヤ112、アライメントディスク114、ギヤ118を有するキャリアコンポーネント116、複数の把持コンポーネント120、リテイニングリング122、安定性リング124、ならびに、シリンジ位置決めおよびアライメントコンポーネント126を含む。ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108がシリンジ12のルアー先端部42に第1のラベル100を自動的に貼り付けている間に、シリンジクランプアッセンブリ106は、シリンジ12をシリンジ受け入れポート104の中にしっかりと保持する。
【0035】
保持エレメント110は、把持表面を提供しており、把持表面は、ユーザが、シリンジ受け入れポート104の中に彼らの手を置く必要なしに、クランプアッセンブリ106を取り上げることを可能にする。このように、シリンジ12が受け入れポート104の中に受け入れられている状態で、ユーザは、必要とされる場合には、シリンジ受け入れポート104の中に彼らの手を置く必要なしに、および、シリンジ12に触れる必要なしに、シリンジ12および/またはクランプアッセンブリ106を除去することが可能である。1つの実施形態では、保持エレメント110は、リップ部分130を含み、リップ部分130は、クランプアッセンブリ106の他のコンポーネントの周囲部を越えて延在している。このように、ユーザは、リップ部分130において保持エレメント110をつかみ、シリンジ12および/またはクランプアッセンブリ106を除去することが可能である。1つの実施形態では、保持エレメント110の外径は、クランプアッセンブリ106の他のコンポーネントの外径よりも大きくなっている。保持エレメント110は、中央アパーチャ132を含み、中央アパーチャ132は、それを通してシリンジ12を受け入れるように適合されている。
【0036】
ドライブギヤ112は、モータとインターフェース接続しており、また、把持コンポーネント120を開閉するように適合されており、把持コンポーネント120は、閉位置において把持コンポーネント120によってシリンジ12を把持するように適合されている。モータは、ドライブギヤ112を回転させるためのドライブメカニズムを提供する。追加的に、ドライブギヤ112は、シリンジ12への第1のラベル100の自動的な貼り付けの間に、シリンジ12を回転させるように適合されている。1つの実施形態では、ドライブギヤ112は、歯134と、第1のカムポスト138を受け入れるように適合されている第1のカムスロット136と、第2のカムポスト142を受け入れるように適合されている第2のカムスロット140と、第3のカムポスト146を受け入れるように適合されている第3のカムスロット144と、それを通してシリンジ12を受け入れるように適合されている中央アパーチャ148とを含む。
【0037】
アライメントディスク114は、クランプアッセンブリ106のコンポーネントの位置を適正に整合させて維持するように適合されている。1つの実施形態では、アライメントディスク114は、上面150と、対向する下面152と、下面152から延在する複数のリテイニングポスト154と、リテイニングポスト154のそれぞれの上に配設されている軸受156と、それを通してシリンジ12を受け入れるように適合されている中央アパーチャ158とを含む。1つの実施形態では、アライメントディスク114は、軸受156をその上にそれぞれ有する3つのリテイニングポスト154を含む。
【0038】
アライメントディスク114は、クランプアッセンブリ106のコンポーネントが互いに独立して回転することを可能にするように適合されており、把持コンポーネント120が開閉させられ、閉位置において把持コンポーネント120によってシリンジ12を把持することができるようになっている。把持コンポーネント120がシリンジ12を把持するように閉位置へ移動させられると、クランプアッセンブリ106のコンポーネントは、次いで、シリンジ12への第1のラベル100の自動的な貼り付けの間に、シリンジ12を回転させるように一緒に回転することできる。1つの実施形態では、シリンジ12は、第1のラベル100が静止位置にあるままの状態で、シリンジ12への第1のラベル100の自動的な貼り付けの間に回転させられる。
【0039】
キャリアコンポーネント116は、キャリアコンポーネント116の周囲部の周りに延在するギヤ118と、ロッドアパーチャ172をそれぞれ画定する突出壁部170と、それを通してシリンジ12を受け入れるように適合されている中央アパーチャ174とを含む。キャリアコンポーネント116は、キャリアを提供しており、クランプアッセンブリ106の他のコンポーネントがキャリアに固定され得る。1つの実施形態では、キャリアコンポーネント116は、スチールから形成されているが、同様の強度の他の材料も使用され得る。クランプアッセンブリ106のコンポーネントは、当技術分野において知られている方法を使用して、キャリアコンポーネント116に固定され得る。1つの実施形態では、ボルトまたはネジ山付きの締結具などのような、任意の適切な締結具が、クランプアッセンブリ106のコンポーネントをキャリアコンポーネント116に固定するために使用され得る。キャリアコンポーネント116は、突出壁部170を含み、突出壁部170は、それを通るロッドアパーチャ172を画定している。突出壁部170は、中央アパーチャ174に対して内向きに、キャリアコンポーネント116から延在している。1つの実施形態では、キャリアコンポーネント116は、ロッドアパーチャ172をそれぞれ画定している3つの突出壁部170を含む。また、キャリアコンポーネント116は、それを通してシリンジ12を受け入れるように適合されている中央アパーチャ174を含む。
【0040】
把持コンポーネント120は、開位置(
図4)と閉位置(
図5および
図8)との間で移動可能である。把持コンポーネント120が閉位置にある状態で、把持コンポーネント120は、シリンジ12に接触して把持し、
図8に示されているように、ラベリングデバイス10の第1のラベリングサブシステム16のシリンジ受け入れポート104の中にシリンジ12を固定する。追加的に、把持コンポーネント120が閉位置に移動し、シリンジ12に接触して把持するときに、把持コンポーネント120は、また、シリンジ12への第1のラベル100の自動的な貼り付けのために、シリンジ12を中心に置き、クランプアッセンブリ106の中で適正な配向にする。1つの実施形態では、把持コンポーネント120は、第1のジョー160、第2のジョー162、および、第3のジョー164を含み、それらは、把持表面166、カムポスト受け入れアパーチャ168、および、ロッド受け入れアパーチャ180をそれぞれ含む。1つの実施形態では、第1のジョー160、第2のジョー162、および、第3のジョー164は、把持エレメント182をそれぞれ含み、シリンジ12に接触して把持し、
図8に示されているように、ラベリングデバイス10の第1のラベリングサブシステム16のシリンジ受け入れポート104の中にシリンジ12をさらに固定する。
【0041】
1つの実施形態では、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108が第1のラベル100をシリンジ12のルアー先端部42に自動的に貼り付けている間に、把持コンポーネント120は、任意のサイズのシリンジ12をシリンジ受け入れポート104の中にしっかりと保持するように適合されている。他の実施形態では、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108が第1のラベル100をシリンジ12のルアー先端部42に自動的に貼り付けている間に、把持コンポーネント120は、1mLから60mLの任意のサイズを有するシリンジ12をシリンジ受け入れポート104の中にしっかりと保持するように適合されている。
【0042】
リテイニングリング122は、上面186と、対向する下面188と、下面188から延在し、ロッド受け入れアパーチャ192をそれぞれ画定している複数のポスト190と、それを通してシリンジ12を受け入れるように適合されている中央アパーチャ194とを含む。
【0043】
図3〜
図8を参照して、ラベリングデバイス10の第1のラベリングサブシステム16のシリンジクランプアッセンブリ106の組立てが、ここで説明されることとなる。把持コンポーネント120は、開位置(
図4)と閉位置(
図5および
図8)との間で移動可能である。把持コンポーネント120は、キャリアコンポーネント116およびリテイニングリング122に枢動可能に接続されており、把持コンポーネント120が開位置と閉位置との間で移動可能であるようになっている。1つの実施形態では、コネクティングロッド196が、把持コンポーネント120をキャリアコンポーネント116およびリテイニングリング122に枢動可能に接続するために使用されている。
図3を参照すると、キャリアコンポーネント116のそれぞれのロッドアパーチャ172は、それぞれのジョー160、162、164のロッド受け入れアパーチャ180、および、リテイニングリング122のそれぞれのロッド受け入れアパーチャ192に整合させられている。このように、コネクティングロッド196は、キャリアコンポーネント116のロッドアパーチャ172を通して、および、それぞれのジョー160、162、164のロッド受け入れアパーチャ180を通して、および、リテイニングリング122のそれぞれのロッド受け入れアパーチャ192を通して位置決めされており、ジョー160、162、164をキャリアコンポーネント116およびリテイニングリング122に枢動可能に接続することが可能である。このように、ジョー160、162、164は、キャリアコンポーネント116およびリテイニングリング122に枢動可能に接続されており、ジョー160、162、164が開位置と閉位置との間で移動可能であるようになっている。
【0044】
開位置と閉位置との間でのジョー160、162、164の移動は、ジョー160、162、164とドライブギヤ112との間の移動可能なカム接続によって制御される。1つの実施形態では、ドライブギヤ112のそれぞれのカムスロット136、140、144は、それぞれのジョー160、162、164のカムポスト受け入れアパーチャ168に整合させられている。このように、カムポスト138、142、146は、ドライブギヤ112のそれぞれのカムスロット136、140、144を通して、および、それぞれのジョー160、162、164のカムポスト受け入れアパーチャ168を通して位置決めされており、ジョー160、162、164をドライブギヤ112に移動可能に接続することが可能である。このように、ドライブギヤ112は、開位置と閉位置との間のジョー160、162、164の移動を制御する。
【0045】
1つの実施形態では、第1のカムスロット136、第2のカムスロット140、および、第3のカムスロット144は、中心から外れて位置決めされており、キャリアコンポーネント116が静止位置にある状態でのドライブギヤ112の回転は、中心から外れたカムスロット136、140、144の中でのカムポスト138、142、146のスライド移動を介して、開位置と閉位置との間でジョー160、162、164を移動させるようになっている。
【0046】
図3を参照すると、1つの実施形態では、第1のラベリングサブシステム16は、安定性リング124と、シリンジ位置決めおよびアライメントコンポーネント126とを含む。安定性リング124は、アパーチャ198をそれぞれ画定するベントタブ197と、および、それを通してシリンジ12を受け入れるように適合されている中央アパーチャ199とを含む。1つの実施形態では、安定性リング124は、3つのベントタブ197を含む。安定性リング124は、アライメントディスク114に接続されている。たとえば、1つの実施形態では、アライメントディスク114のリテイニングポスト154が、アパーチャ198を通ってそれぞれのベントタブ197に接続されている。1つの実施形態では、リテイニングポスト154は、安定性リング124のそれぞれのベントタブ197に螺合式に接続されている。このように、安定性リング124は、第1のラベリングサブシステム16のコンポーネントに安定性を提供する。
【0047】
シリンジアライメントコンポーネント126は、安定性リング124に除去可能に接続されている。シリンジアライメントコンポーネント126は、可撓性のアーム127と、シリンジアライメントコンポーネント126から下向きに延在する壁部128と、ルアー先端部受け入れ部分129と、アライメントエリア131と、それを通してシリンジ12のルアー先端部42を受け入れるように適合されている中央アパーチャ133とを含む。1つの実施形態では、シリンジアライメントコンポーネント126は、スナップフィット係合を介して、安定性リング124に除去可能に接続されている。たとえば、可撓性のアーム127は、シリンジアライメントコンポーネント126を安定性リング124にスナップフィットさせるために使用され得る。可撓性のアーム127は、開位置へ変形させられ得、シリンジアライメントコンポーネント126が安定性リング124から除去され得るようになっている。シリンジ12がシリンジ受け入れポート104の中に位置決めされている状態で、シリンジ12のルアー先端部42は、中央アパーチャ133を越えて、アライメントエリア131の中のルアー先端部受け入れ部分129まで延在している。このように、シリンジ12のルアー先端部42は、第1のラベリングサブシステム16の中に適正に位置決めされており、光学的なシリンジアライメントユニット250(
図12)が、下記に議論されているように、シリンジ12のルアー先端部42への第1のラベル100の自動的な貼り付けのために、シリンジ12のルアー先端部42の正確な位置を決定することができるようになっている。
【0048】
第1のラベリングサブシステム16のシリンジクランプアッセンブリは、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108が第1のラベル100をシリンジ12のルアー先端部42に自動的に貼り付けている間に、シリンジ12をシリンジ受け入れポート104の中にしっかりと保持するための他の実施形態を含むことが可能である。
【0049】
図22を参照すると、別の実施形態では、シリンジクランプアッセンブリ400は、対向するV字形状のクランプアッセンブリを含む。この実施形態では、シリンジ12は、2つのバネ荷重式のV字形状のジョー402の間に設置されている。シリンジ12がジョー402の中に適正に設置されると、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108が第1のラベル100をシリンジ12のルアー先端部42に自動的に貼り付ける間に、電磁石が起動し、ジョー402を閉位置にロックし、シリンジ12をシリンジクランプアッセンブリ400の中にしっかりと保持することとなる。次いで、ローラが、シリンジ12と接触し、それをその軸線の周りに回転させることとなる。ローラは、回転に対して所定の角度で配向させられ、シリンジ12のルアー先端部42が基準表面に対して置かれるまで、シリンジ12を軸線方向に移動させることとなる。シリンジ12のルアー先端部42が適切な位置になったときに、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108は、回転しているシリンジ12のルアー先端部42に第1のラベル100を自動的に貼り付けることとなる。
【0050】
図23を参照すると、別の実施形態では、シリンジクランプアッセンブリ410は、斜めのローラクランプアッセンブリを含む。この実施形態では、シリンジ12は、シリンジ保持コンポーネント414のV字形状の溝部412の中に設置されており、アーム418に回転可能に接続されているローラ416は、それがシリンジ12に接触して、シリンジ12をその軸線の周りに回転させるまで、低下させられることとなる。この実施形態では、アーム418は、ベース部分420におけるピン接続422を介して、ベース部分420に移動可能に接続されている。ローラ416は、回転に対して所定の角度で配向させられ、シリンジ12のルアー先端部42が基準表面に対して置かれるまで、シリンジ12を軸線方向に移動させることとなる。同時に、シリンジ12のルアー先端部42の外側半径がラベル貼り付けメカニズムの先端部に接することとなるような様式で、メカニズム全体が移動することとなる。シリンジ12のルアー先端部42が適切な位置になったときに、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108は、回転しているシリンジ12のルアー先端部42に第1のラベル100を自動的に貼り付けることとなる。
【0051】
別の実施形態では、本開示のシリンジクランプアッセンブリは、キャップクランプアッセンブリを含む。この実施形態では、キャップクランプアッセンブリは、コレットを利用し、シリンジキャップをつかみ取り、軸線方向の位置合わせのために、データム表面に対してそれを引っ張る。また、キャップクランプアッセンブリは、対向するV字形状のクランプアッセンブリおよび斜めのローラクランプアッセンブリと同様に、回転しているシリンジ12のルアー先端部42への第1のラベル100の自動的な貼り付けのために、シリンジ12を回転させることとなる。
【0052】
図9〜
図14を参照すると、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108は、第1のラベルプリントアッセンブリ200およびラベル貼り付けアッセンブリ202を含む。ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108の第1のラベルプリントアッセンブリ200は、第1のラベル100のプリントの間に起動させられ、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108のラベル貼り付けアッセンブリ202は、シリンジ12への第1のラベル100の自動的な貼り付けの間に起動させられる。ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108は、第1のラベルプリントアッセンブリ200と、ラベル貼り付けアッセンブリ202と、センサーコンポーネント210と、プリントおよび貼り付け状態コントローラ218と、ラベルプリンタヘッド230を有する第1のプリンタデバイス229と、装着プレート232と、第1のモータ234と、第2のモータ236と、第3のモータ238と、第4のモータ240と、光学的なシリンジアライメントユニット250と、ピンチローラメカニズム260とを含む。1つの実施形態では、第1のプリンタデバイス229は、シリンジ12のルアー先端部42のための第1のラベル100の感熱式印刷を可能にする。
【0053】
ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108は、フォトインタラプタとして使用されるセンサーアーム212とカムエレメント214とを有するセンサーコンポーネント210を含む。センサーコンポーネント210は、第1の位置と第2の位置との間で回転可能である。1つの実施形態では、センサーコンポーネント210は、モータとインターフェース接続している。モータは、第1の位置と第2の位置との間でセンサーコンポーネント210を回転させるためのドライブメカニズムを提供する。1つの実施形態では、センサーコンポーネント210が第2の位置に回転させられている状態で、センサーアーム212が光学的なビームを遮断する。このように、センサーコンポーネント210の位置が決定され、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108が、センサーコンポーネント210の位置にしたがって起動させられ得る。1つの実施形態では、センサーコンポーネント210の回転は、第1の位置と第2の位置との間でカムエレメント214を移動させる。
【0054】
ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108は、プリントおよび貼り付け状態コントローラ218を含み、プリントおよび貼り付け状態コントローラ218は、第1のラベル100をプリントするために第1のラベルプリントアッセンブリ200を起動させ、また、第1のラベル100をシリンジ12に自動的に貼り付けるためにラベル貼り付けアッセンブリ202を起動させる。1つの実施形態では、プリントおよび貼り付け状態コントローラ218は、第1のフリッパアーム220および第2のフリッパアーム222を含み、それらは、バネ荷重式になっている。1つの実施形態では、第1のフリッパアーム220および第2のフリッパアーム222は、バネ224によってバネ荷重式になっている。第1のフリッパアーム220および第2のフリッパアーム222は、第1の位置と第2の位置との間で移動可能であり、第1の位置において、第1のラベルプリントアッセンブリ200は、第1のラベル100をプリントするために起動させられ、第2の位置では、ラベル貼り付けアッセンブリ202は、第1のラベル100をシリンジ12に自動的に貼り付けるために起動させられる。1つの実施形態では、第1のフリッパアーム220および第2のフリッパアーム222は、カムエレメント214にインターフェース接続する。したがって、第1の位置と第2の位置との間でのカムエレメント214の回転は、第1のフリッパアーム220および第2のフリッパアーム222を第1の位置と第2の位置との間で移動させる。
【0055】
第1のフリッパアーム220および第2のフリッパアーム222は、ラベル経路の上の圧力ローラを制御し、それは、第1のラベル100が第1のラベルプリントアッセンブリ200を介してプリントされること、または、第1のラベル100がラベル貼り付けアッセンブリ202を介して貼り付けられることを可能にする。たとえば、1つの実施形態では、第1のフリッパアーム220および第2のフリッパアーム222が第1の位置になっている状態で、フリッパアーム220、222は、第1の圧力ローラを制御し、ラベルを含有するカートリッジ、スプール、またはリールを、ラベルプリンタヘッド230に対して押し上げ、また、第1のラベル100の上への機械可読情報のプリントのために、ラベルプリンタヘッド230を通してラベルを給送する。
図13を参照すると、1つの実施形態では、機械可読情報102をその上にプリントして第1のラベル100を生成させるためのラベル材料109は、カートリッジ107の中に含有され得、それは、簡単な装填を可能にする。1つの実施形態では、カートリッジ107は、第1のラベル100の裏当て材を自動的に除去するように適合されている除去デバイスを含む。1つの実施形態では、除去デバイスは、ナイフエッジ部分を含み、第1のラベル100の裏当て材に接触して除去する。
【0056】
プリントの後に、第1のフリッパアーム220および第2のフリッパアーム222は、第2の位置へ回転させられ得、第1の圧力ローラが、ラベル経路から切り離されるようになっており、また、第2の圧力ローラが、機械可読情報を含有する第1のラベル100を圧迫して前方へ給送し、シリンジ12への第1のラベル100の自動的な貼り付けのために、第1のラベル100を裏当て材から剥がすようになっている。
【0057】
ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108は、位置を制御するための、および、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108のコンポーネントを固定するための、装着プレート232を含む。1つの実施形態では、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108のコンポーネントは、当技術分野において知られている締結具および方法を使用して、装着プレート232に固定され得る。
【0058】
ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108は、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108を動作させるために、第1のモータ234と、第2のモータ236と、第3のモータ238と、第4のモータ240とを含む。1つの実施形態では、第1のモータ234および第2のモータ236は、ステッパモータであり、ステッパモータは、第1のラベル100の位置の割り出しおよび制御を可能にし、第1のラベル100の上への機械可読情報のプリントが、適正にプリントおよび張り付けられるようになっている。
【0059】
1つの実施形態では、第3のモータ238および第4のモータ240は、ラベルのリールに張力を提供し、ラベルがきつく保持され、しわが寄らず、もつれず、および/または折れないようになっている。このように、第1のラベル100の上への機械可読情報のプリントが、第1のラベル100に適正にプリントおよび張り付けられるようになっている。
【0060】
図12および
図13を参照すると、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108は、第1のカメラ252と、第2のカメラ254と、装着ブラケット256とを有する光学的なシリンジアライメントユニット250を含む。第1のカメラ252および第2のカメラ254が、
図13に示されているように、シリンジ位置決めおよびアライメントコンポーネント126のアライメントエリア131に隣接して位置決めされるように、光学的なシリンジアライメントユニット250は位置決めされている。このように、シリンジ12がシリンジ受け入れポート104の中に位置決めされている状態で、ならびに、シリンジ12のルアー先端部42が、シリンジ位置決めおよびアライメントコンポーネント126のアライメントエリア131の中へ延在している状態で、第1のカメラ252および第2のカメラ254は、シリンジ12のルアー先端部42を位置付けすることが可能である。たとえば、第1のカメラ252は、シリンジ12のルアー先端部42への第1のラベル100の自動的な貼り付けのために、シリンジ12およびルアー先端部42の正確な位置を位置付けすることが可能である。1つの実施形態では、第2のカメラ254は、第1のラベル100がシリンジ12のルアー先端部42に自動的に貼り付けられているときに、第1のラベル100の上の機械可読情報102を検査することが可能である。別の実施形態では、第2のカメラ254は、第1のラベル100がシリンジ12のルアー先端部42に自動的に貼り付けられた後に、第1のラベル100の上の機械可読情報102を検査することが可能である。
【0061】
装着ブラケット256は、第1のカメラ252および第2のカメラ254がシリンジ位置決めおよびアライメントコンポーネント126のアライメントエリア131に隣接して位置決めされるように、光学的なシリンジアライメントユニット250を接続するように適合されている。1つの実施形態では、装着ブラケット256は、ラベリングデバイス10のハウジング14の内部壁部分に接続可能になっている。
【0062】
図11および
図14を参照すると、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108は、第1のラベル100がシリンジ12のルアー先端部42に自動的に貼り付けられているときに第1のラベル100に力を働かせるためのピンチローラメカニズム260を含み、第1のラベル100がシリンジ12にしっかりと貼り付けられることを確実にする。
【0063】
ピンチローラメカニズム260は、ローラ接触部分262と、枢動可能なフレーム部材264と、作動部材268を含むソレノイド266とを含む。ソレノイド266は、作動部材268を前後に移動させるように適合されている。枢動可能なフレーム部材264は、ソレノイド266の作動部材268に移動可能に接続されている。ソレノイド266の作動部材268の前方への移動は、フレーム部材264が枢動することを引き起こし、ローラ接触部分262が、第1のラベル100がシリンジ12のルアー先端部42に自動的に貼り付けられているときに、第1のラベル100の一部分に接触するように位置決めされるようになっており、第1のラベル100がシリンジ12にしっかりと貼り付けられているということを確実にする。1つの実施形態では、フレーム部材264は、受け入れアパーチャ270を含み、ローラ接触部分262は、ロッド272を含み、ロッド272は、受け入れアパーチャ270の中に受け入れられ、ローラ接触部分262がフレーム部材264に回転可能に接続されるようになっている。
【0064】
図15〜
図21を参照すると、1つの実施形態では、張力制御デバイスまたは第2のラベリングサブシステム18は、人間が読み取れる情報302を含む第2のラベル300をプリントするように適合されており、また、第1のラベルロールまたは供給ラベルロール310と、第1のラベルアクチュエータ312と、第1のモータ314と、第1のギヤシステム316と、第1の装着部分318と、第2のラベルロールまたは巻き取りラベルロール320と、第2のラベルアクチュエータ322と、第2のモータ324と、第2のギヤシステム326と、第2の装着部分328と、第1のラベルロール310と第2のラベルロール320との間の基材または移動可能なラベル部分330と、裏当て材304を第2のラベル300から自動的に除去するように適合されている除去デバイス332と、アクチュエータまたは割り出し制御システム334と、装着プレート336と、カバー338と、ラベルプリンタヘッド341を有する第2のプリンタデバイス340とを含む。
図1および
図15を参照すると、カバー338は、第2のラベリングサブシステム18のコンポーネントの保護を提供する。
【0065】
1つの実施形態では、第2のラベリングサブシステム18は、第2のラベリングサブシステム18が第2のラベル300をシリンジ12の一部分に自動的に貼り付けることを可能にするコンポーネントを含む。1つの実施形態では、第1のラベリングサブシステム16が第1のラベル100をシリンジ12の一部分に自動的に貼り付けるのと同時に、第2のラベリングサブシステム18は、第2のラベル300をシリンジ12の一部分に自動的に貼り付ける。
【0066】
人間が読み取れる情報302は、フルカラーになっていることが可能であり、また、シリンジ用のラベルの上に含有されているレイアウトおよび情報に関するすべての適用規格に準拠している。このように、ラベリングデバイス10は、機械可読情報102を有する第1のラベル100、および、人間が読み取れる情報302を有する第2のラベル300を提供し、ユーザおよび/または機械が、シリンジ12およびその中の内容物に関する所望の情報を容易に得ることができるようになっている。1つの実施形態では、第2のラベル300は、インクジェットプリンタを使用してプリントされ得、人間が読み取れる情報302がフルカラーであり得るようになっている。
【0067】
図15〜
図19を参照すると、第1のラベルロール310および第2のラベルロール320は、第1のラベルロール310と第2のラベルロール320との間の移動可能なラベル部分330が制御されることを可能にするラベルロールを提供する。1つの実施形態では、第1のラベルロール310は、第1のラベルアクチュエータ312に回転可能に接続されており、第2のラベルロール320は、第2のラベルアクチュエータ322に回転可能に接続されている。第1のラベルアクチュエータ312は、第1のギヤシステム316および第1のモータ314に駆動可能に接続されている。第2のラベルアクチュエータ322は、第2のギヤシステム326および第2のモータ324に駆動可能に接続されている。第1のラベルアクチュエータ312、第1のギヤシステム316、および、第1のモータ314は、第1の装着部分318に移動可能に固定されている。第1の装着部分318は、第1のギヤシステム316のギヤを第1の装着部分318に固定し、第1のギヤシステム316のギヤの位置を制御するように適合されている。1つの実施形態では、第1の装着部分318は、シートメタルから形成されている。
【0068】
第2のラベルアクチュエータ322、第2のギヤシステム326、および、第2のモータ324は、第2の装着部分328に移動可能に固定されている。第2の装着部分328は、第2のギヤシステム326のギヤを第2の装着部分328に固定し、第2のギヤシステム326のギヤの位置を制御するように適合されている。1つの実施形態では、第2の装着部分328は、シートメタルから形成されている。
【0069】
1つの実施形態では、第1のギヤシステム316は、第1のモータ314の強度を増加させるために使用され得る構成体を提供するように適合されている。たとえば、第1のギヤシステム316は、第1のモータ314の動力、たとえば、トルク、および/または速度を増加させるために使用され得る構成体を提供するように適合されている。1つの実施形態では、第2のギヤシステム326は、第2のモータ324の強度を増加させるために使用され得る構成体を提供するように適合されている。たとえば、第2のギヤシステム326は、第2のモータ324の動力、たとえば、トルク、および/または速度を増加させるために使用され得る構成体を提供するように適合されている。
【0070】
1つの実施形態では、装着プレート336は、第2のラベリングサブシステム18のコンポーネントを装着プレート336に固定し、第2のラベリングサブシステム18のコンポーネントの位置を制御するように適合されている。1つの実施形態では、装着プレート336は、シートメタルから形成されている。
【0071】
第1のモータ314は、概して矢印A(
図17)に沿って第1の方向に第1のラベルロール310に加えられるトルクを制御するためのメカニズムを提供し、第2のモータ324は、概して矢印B(
図17)に沿って第2の方向に第2のラベルロール320に加えられるトルクを制御するためのメカニズムを提供している。第2の方向は、概して、第1の方向の反対になっている。このように、第1のモータ314および第2のモータ324は、それぞれの第1のラベルロール310および第2のラベルロール320に反対方向にトルクを加え、それによって、移動可能なラベル部分330を張力のかかった状態に置く。1つの実施形態では、第1のモータ314は、第2のモータ324が第2のラベルロール320に加えるものと等しいトルクフォースを第1のラベルロール310に加え、移動可能なラベル部分330に加えられる張力に偏りが存在しないようになっている。たとえば、等しい量の前方張力および後方張力が移動可能なラベル部分330に加えられ、移動可能なラベル部分330に加えられる正味の張力がゼロになるようになっている。
【0072】
上記に説明されている様式で、基材または移動可能なラベル部分330を張力のかかった状態に置くことによって、アクチュエータまたは割り出し制御システム334は、移動可能なラベル部分330に加えられる張力から独立して、移動可能なラベル部分330をインクリメンタルに前後に移動させることが可能である。たとえば、割り出し制御システム334は、前方方向および後方方向にラベル部分330を移動させるように適合されている。第2のラベリングサブシステム18は、移動可能なラベル部分330の移動の正確な制御を可能にする。たとえば、第2のラベリングサブシステム18は、移動可能なラベル部分330に加えられる張力、移動可能なラベル部分330の上の所与のポイントの位置、および、移動可能なラベル部分330が進行する速度の、独立した制御を可能にする。第2のラベリングサブシステム18は、移動可能なラベル部分330の移動の正確な制御を可能にし、移動可能なラベル部分330への二次的な材料の貼り付け、人間が読み取れる情報を移動可能なラベル部分330の上へプリントして第2のラベル300を形成すること、および、切断メカニズムを使用して移動可能なラベル部分330から第2のラベル300を切断することを制御する。切断メカニズムは、ナイフ、レーザー、またはウォータージェット印刷切断メカニズムを含むことが可能である。
【0073】
1つの実施形態では、第1のモータ314および第2のモータ324は、移動可能なラベル部分330に加えられる適正な張力を維持するための閉ループフィードバックを備えるサーボモータである。別の実施形態では、第1のモータ314および第2のモータ324は、トルク制御モードでPWM信号によって駆動されるブラシ付きDCモータである。他の実施形態では、他のモータは、移動可能なラベル部分330に張力を加えるために使用され得る。たとえば、第1のモータ314および第2のモータ324は、移動可能なラベル部分330に加えられる適正な張力を維持するための閉ループフィードバックまたは開ループフィードバックを備えるサーボモータまたはステッパモータであることが可能である。
【0074】
割り出し制御システム334は、移動可能なラベル部分330を前後に移動させるように適合されている任意のドライブメカニズムを含むことが可能である。1つの実施形態では、割り出し制御システム334は、印刷メカニズムである。他の実施形態では、他のドライブメカニズムも使用され得る。いくつかの実施形態では、レーザーカット印刷メカニズム、ウォータージェット印刷メカニズム、またはナイフカット印刷メカニズムが使用され得る。
【0075】
人間が読み取れる情報302が第2のラベル300の上にプリントされた後に、第2のラベル300が、第2のラベル300の裏当て材304の自動的な除去のために、出口エリア344に向けて移動させられる。1つの実施形態では、第2のラベリングサブシステム18は、第2のラベル300の裏当て材304を自動的に除去するように適合されている除去デバイス332を含む。1つの実施形態では、除去デバイス332は、第2のラベル300をラベリングデバイス10から除去するために、第2のラベル300が出口エリア344に向けて前進させられるときに、第2のラベル300の裏当て材304に接触する壁部を含む。このように、第2のラベル300が出口エリア344に向けて前進するときに、除去デバイス332は、裏当て材304に接触し、物理的なバリアを提供し、それは、第2のラベル300が除去デバイス332を越えて前進することができるときに、裏当て材304を第2のラベル300から除去する。除去デバイス332の壁部が裏当て材304に接触するが、第2のラベル300には接触しておらず、除去デバイス332が裏当て材304を自動的に除去する間に、第2のラベル300が除去デバイス332を通過して前進するようになるように、除去デバイス332は寸法決めされている。1つの実施形態では、除去デバイスは、シートメタルの壁部または縁部である。
【0076】
第2のラベル300が除去デバイス332を通過して前進し、裏当て材304が除去された後に、第2のラベル300は、
図1に示されているように、ラベリングデバイス10のハウジング14の前面部分54におけるラベルスロット76を通過して前進する。このように、ユーザは、次いで、第2のラベル300を片手で取り上げ、
図2Cに示されているように、人間が読み取れる情報302を有する第2のラベル300をシリンジ12に貼り付けることが可能である。1つの実施形態では、切断メカニズムは、第2のラベル300をラベリングデバイス10から除去するために、第2のラベル300の一部分を自動的に切断するように適合されている。
【0077】
第2のラベリングサブシステム18がすでに裏当て材304を自動的に除去しているので、ユーザは、裏当て材304を第2のラベル300から除去する必要がない。医師などのようなユーザが裏当て材304を第2のラベル300から手動で除去することを必要とするということは、特に、ユーザがグローブを着用することとなるということを考慮すると、困難かつ時間のかかるプロセスである可能性がある。また、ユーザは、第2のラベル300がプリントされるたびに、裏当て材304を廃棄しなければならないこととなる。さらに、ユーザは、第2のラベル300が対象とするシリンジ12を下に置かなければならないこととなり、テーブルトップまたはトレイの上の他の同様のシリンジの近くに設置された場合に、混同を引き起こす可能性がある。
【0078】
図1〜
図21を参照すると、シリンジに関して、機械可読情報102を有する第1のラベル100、および、人間が読み取れる情報302を有する第2のラベル300をプリントするために、ラベリングデバイス10を使用することが、ここで説明されることとなる。
【0079】
図2Aを参照すると、針44は、シリンジバレル24に取り付けられており、針44は、使用の前に、バイアルなどのような別々のコンテナからの薬剤で、シリンジバレル24を充填するために使用される。シリンジバレル24が所望の薬剤で充填されると、保護キャップ46がシリンジバレル24に取り付けられ、針44を取り囲んでカバーし、偶発的な針刺し損傷を防止する。次に、シリンジバレル24および保護キャップ46が、ラベリングデバイス10の第1のラベリングサブシステム16のシリンジ受け入れポート104の中に設置され得る。シリンジ12は、把持コンポーネント120が開位置になっている状態で(
図4)、第1のラベリングサブシステム16のシリンジクランプアッセンブリ106の中に設置される。上部ドア66は、シリンジ12をラベリングデバイス10の中に置くために開けられ得、また、シリンジ12がラベリングデバイス10の第1のラベリングサブシステム16のシリンジ受け入れポート104の中に適正に設置されると閉じられる。
【0080】
次に、把持コンポーネント120が、閉位置へ移動させられ、シリンジ12に接触して把持する。把持コンポーネント120が閉位置へ移動させられるときに、把持コンポーネント120また、シリンジ12への第1のラベル100の自動的な貼り付けのために、シリンジ12を中心に置き、クランプアッセンブリ106の中で適正な配向にする。1つの実施形態では、ドライブギヤ112は、たとえば、カムスロット136、140、144において、把持コンポーネント120およびドライブギヤを接続するカムポスト138、142、146など、ドライブギヤ112と把持コンポーネント120との間の移動可能なカム接続を介して、開位置と閉位置との間での把持コンポーネント120の移動を制御する。このように、シリンジクランプアッセンブリ106は、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108が第1のラベル100をシリンジ12のルアー先端部42に自動的に貼り付けている間に、シリンジ12をしっかりと保持する。有利には、ラベリングデバイス10を使用したシリンジ12への第1のラベル100の自動的な貼り付けは、第1のラベル100の貼り付け間違いまたはヒューマンエラーの可能性を排除する。
【0081】
次に、ラベルプリントおよび貼り付けアッセンブリ108のプリントおよび貼り付け状態コントローラ218が、第1のラベルプリントアッセンブリ200を起動し、第1のラベル100をプリントする。第1のラベル100のプリントの後に、プリントおよび貼り付け状態コントローラ218は、ラベル貼り付けアッセンブリ202を起動させ、第1のラベル100をシリンジ12のルアー先端部42に自動的に貼り付ける。シリンジ12への第1のラベル100の自動的な貼り付けを促進させるために、クランプアッセンブリ106のコンポーネントが一緒に回転し、シリンジ12への第1のラベル100の自動的な貼り付けの間に、シリンジ12を回転させる。1つの実施形態では、第1のラベル100が静止位置にあるままの状態で、シリンジ12が、シリンジ12への第1のラベル100の自動的な貼り付けの間に回転させられる。第1のラベル100がシリンジ12にしっかりと貼り付けられることを確実にするために、ソレノイド266の作動部材268の外向きの移動が、フレーム部材264が枢動することを引き起こし、第1のラベル100がシリンジ12のルアー先端部42に自動的に貼り付けられているときに、ローラ接触部分262が第1のラベル100の一部分に接触するように位置決めされ得るようになっている。1つの実施形態では、第1のラベル100は、十分な長さのものであり、第1のラベル100がシリンジ12のルアー先端部42に貼り付けられるときに、第1のラベル100がルアー先端部42に巻き付き、第1のラベル100の一部分が自分自身に重なるようになっている。このように、第1のラベル100は、潤滑剤または他の流体をその上に有する可能性があるルアー先端部42にしっかりと取り付けられる。
【0082】
プリントの動作およびシリンジ12への第1のラベル100の自動的な貼り付けが起こっているときに、第2のラベリングサブシステム18は、上記に説明されているように、人間が読み取れる情報302を含む第2のラベル300をプリントすることが可能である。
【0083】
上記に説明されているように、第1のモータ314および第2のモータ324は、それぞれの第1のラベルロール310および第2のラベルロール320に反対方向にトルクを加え、それによって、移動可能なラベル部分330を張力のかかった状態に置く。移動可能なラベル部分330を張力のかかった状態に置くことによって、割り出し制御システム334は、移動可能なラベル部分330に加えられる張力から独立して、移動可能なラベル部分330をインクリメンタルに前後に移動させることが可能である。第2のラベリングサブシステム18は、移動可能なラベル部分330に加えられる張力、移動可能なラベル部分330の上の所与のポイントの位置、および、移動可能なラベル部分330が進行する速度の、独立した制御を可能にする。
【0084】
人間が読み取れる情報302が第2のラベル300の上にプリントされた後に、第2のラベル300は、除去デバイス332を介して第2のラベル300の裏当て材304を自動的に除去するために、出口エリア344に向けて移動させられる。
【0085】
第1のラベル100がプリントされ、シリンジ12のルアー先端部42に自動的に貼り付けられた後に、ユーザは、シリンジ12をラベリングデバイス10から除去することが可能である。次に、ユーザは、第2のラベル300をラベルスロット76から容易に除去し、第2のラベル300をシリンジ12の上に位置決めすることが可能である。有利には、第2のラベリングサブシステム18がすでに裏当て材304を自動的に除去しているので、ユーザは、裏当て材304を第2のラベル300から除去する必要がない。次に、シリンジ12は、当技術分野で知られているように、薬剤を投与するために使用され得る。
【0086】
ラベリングデバイス10は、
図2Cに示されているように、機械可読情報102を含む第1のラベル100と、人間が読み取れる情報302を含む第2のラベル300を有するシリンジ12を提供する。このように、ラベリングデバイス10は、機械可読情報102を有する第1のラベル100、および、人間が読み取れる情報302を有する第2のラベル300を提供し、ユーザおよび/または機械が、シリンジ12およびその中の内容物に関する所望の情報を容易に得ることができるようになっている。第1のラベル100の上の機械可読情報102は、薬物バイアルをスキャンするために使用される同じスキャナを使用して、いつでもシリンジ12の内容物を決定するためにスキャンされ得る。たとえば、1つの実施形態では、ラベリングデバイス10のハウジング14の前面部分54の上に位置付けされているスキャナ20は、第1のラベル100の上の機械可読情報102をスキャンするために使用され、いつでもシリンジ12の内容物を決定することが可能である。
【0087】
機械可読情報102を含む第1のラベル100、および、人間が読み取れる情報302を含む第2のラベル300を有するシリンジ12は、コード化されたシリンジを提供し、それは、人間の介入をまったく必要とすることなく、薬物投与を追跡するための病院のEMRシステム、可能性のあるアレルギーもしくは薬物相互作用に関するチェック、および/または、他の重要な情報とともに利用され得る。
【0088】
ラベリングデバイス10は、投薬過誤に対抗するためのより大きいシステムの解決策の一部となることが想定される。たとえば、ラベリングデバイス10は、投薬過誤によって引き起こされ得る以下の悪影響を排除するために働く。すなわち、それは、(1)ラベルが付されていないシリンジまたは不十分なラベルが付されているシリンジからの不明確なシリンジ内容物;(2)アレルギー反応;(3)薬物相互作用;ならびに、(4)たとえば、どの薬物が投与されたか、濃度、および/または、薬物の量など、不十分な記録管理である。
【0089】
シリンジの中に含有されている薬物に関する特定の情報および患者情報にそれぞれのシリンジをリンク付けするために、他の可能性のある方法が、本開示のラベリングデバイス10とともに使用され得るということが想定される。たとえば、第1のラベル100の上の機械可読情報102は、シリンジの中に含有されている薬物に関する特定の情報および患者情報を送信するための任意のメカニズムを含むことが可能である。1つの実施形態では、無線自動識別(radio-frequency identification:RFID)システムが使用され得る。空のシリンジは、RFIDが予め搭載されて来ることが可能であり、または、RFIDラベルが貼り付けられることとなる。ラベリングデバイス10は、コードを読み取り、その情報をデータベースに追加することとなり、シリンジが含有する薬物および濃度、ならびに、それがどの患者を対象としたものであるかということに、シリンジを結び付ける。また、そのようなシステムでは、データベースからの一意のRFIDに情報を追加することが可能であることとなる。
【0090】
1つの実施形態では、近距離無線通信システムが使用され得る。そのようなシステムは、上記に議論されているRFIDシステムと同様の実装形態を含むこととなる。
【0091】
1つの実施形態では、レーザーマーキングシステムが使用され得る。ラベリングデバイス10は、必要なバーコード情報を、シリンジに直接的にマーキングするか、または、シリンジの上のブランクラベルにマーキングすることができるレーザーを含有することが可能である。そのようなシステムは、レーザーと使用するための感光性材料を組み込むために、シリンジ材料の特注の配合を必要とする可能性があり、または必要としない可能性がある。
【0092】
本開示は、例示的な設計を有するものとして説明されてきたが、本開示は、本開示の精神および範囲内でさらに修正され得る。したがって、本出願は、その一般的な原理を使用する本開示の任意の変形例、使用、または適合例をカバーすることが意図されている。さらに、本出願は、添付の特許請求の範囲の限定の中に入る、本開示が関する当技術分野において公知のまたは慣例的なやり方に入るような、本開示からのそのような逸脱をカバーすることが意図されている。