特許第6700905号(P6700905)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6700905
(24)【登録日】2020年5月8日
(45)【発行日】2020年5月27日
(54)【発明の名称】遊技機製造用釘打ち機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20200518BHJP
【FI】
   A63F7/02 312C
【請求項の数】5
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2016-66633(P2016-66633)
(22)【出願日】2016年3月29日
(65)【公開番号】特開2017-176368(P2017-176368A)
(43)【公開日】2017年10月5日
【審査請求日】2019年2月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】391003819
【氏名又は名称】株式会社ハッピージャパン
(73)【特許権者】
【識別番号】592040767
【氏名又は名称】有限会社伊藤鉄工所
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153084
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 康史
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100157211
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 一夫
(72)【発明者】
【氏名】横尾 政好
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 義夫
(72)【発明者】
【氏名】開沼 徳和
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 康紀
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 紀男
【審査官】 ▲高▼木 尚哉
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−079205(JP,A)
【文献】 特開2002−233624(JP,A)
【文献】 特開2014−200860(JP,A)
【文献】 特開2005−276304(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
れぞれ異なる種類の釘を供給可能な複数の釘供給機構を備え、
前記複数の釘供給機構から所望の釘を選択して、釘ホルダ機構で遊技盤上の釘の打ち込み位置まで移動して、ハンマ機構で釘の打ち込みをおこない、
同じ遊戯盤上に複数種の釘を、打ち込み可能とされている、遊技機製造用釘打ち機であって、
前記釘供給機構は、第1種釘を供給する第1釘供給機構と、第1釘供給機構よりも後段に配置され第1種釘よりも高強度の第2種釘を供給する第2釘供給機構とを含み、
前記釘ホルダ機構は第1釘ホルダと第2釘ホルダとを含み、
前記第1釘ホルダには、まず第1釘供給機構によって第1種釘を供給し、
打ち込むべき釘が前記第1種釘である場合は、そのまま前記第1釘ホルダに供給された前記第1種釘を釘打ち部まで回転せしめ、前記第2釘ホルダが前記第1釘ホルダから前記第1種釘を受け取って前記打ち込み位置に移動して前記ハンマ機構で打ち込み、
打ち込むべき釘が前記第2種釘である場合には、前記第1釘供給機構から前記第1釘ホルダに供給された前記第1種釘を排除し、前記第1種釘が排除された前記第1釘ホルダに前記第2釘供給機構によって前記第2種釘を供給してから、前記第1釘ホルダを前記釘打ち部に回転移動せしめ、前記第2釘ホルダが前記第1釘ホルダから前記第2種釘を受け取って前記打ち込み位置に移動して前記ハンマ機構で打ち込む、
ことを特徴とする遊技機製造用釘打ち機
【請求項2】
前記第1種釘を排除する位置と、前記第2種釘を供給する場所が同じである、ことを特徴とする請求項に記載の遊技機製造用釘打ち機。
【請求項3】
前記第1種釘を排除する位置と、前記第2種釘を供給する場所が異なる、ことを特徴とする請求項に記載の遊技機製造用釘打ち機。
【請求項4】
打ち込むべき釘が前記第2種釘である場合に、前記第1釘ホルダから排除された前記第1種釘を、回収して前記第1釘供給機構のパーツフィーダーに送る回収手段を含む、ことを特徴とする請求項に記載の遊技機製造用釘打ち機。
【請求項5】
制御装置を備え、前記制御装置に予め記憶されたデータにもとづき、所望の釘が、所望の場所に打ち込まれる、ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の遊技機製造用釘打ち機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機製造用釘打ち機、特にはパチンコ台製造用釘打ち機に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技盤、特にパチンコ用の遊技盤には、多数の釘が打ち込まれる。このように多数の釘を打ちこむためのものとして特許文献1に記載の装置がある。この特許文献1の装置は遊技盤を位置決め搭載したテーブルと、このテーブルの上方に配置された釘ホルダ機構、ハンマ機構及び釘供給機構の組みとから構成され、釘打ちデータによる釘を打ち込む位置と順序とに従って遊技盤を平面内に縦横に移動して、遊技盤の所定位置を釘ホルダ機構の下方に位置決め停止し、釘供給部から釘ホルダ機構に供給された釘を、ハンマ機構で遊技盤に打ち込むものである。
【0003】
ところで、この釘は通常、真鍮製であって、強度が高いものではない。そのため、球が良く当たる釘が折れてしまうことがある。そして、釘が折れると遊技場(パチンコ店)では釘の交換はできないという法規制があるため、遊技場は遊技機メーカーから許可済の新しい遊技盤を送ってもらうまで、その遊技機は停止され、遊技場は大きな損失を蒙ることになる。
そこで、高強度の釘を使用することが考えられるが、高強度の釘のコストは、通常の真鍮の釘のコストの約3倍であり、すべての釘を高強度の釘にすることは大幅なコストの増大を招いてしまい、受け入れられない。
その結果、頻繁に鋼球が当たる特定の釘のみ高強度の釘とし、その他の釘は通常の釘とすることが望まれている。しかし、前記特許文献1に記載の装置は、そのように異なる種類の釘を打ち込むことはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−108947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は上記問題に鑑み、異なる種類の釘を打ち込むことのできる遊技機用釘打ち装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明によれば、
れぞれ異なる種類の釘を供給可能な複数の釘供給機構を備え、
前記複数の釘供給機構から所望の釘を選択して、釘ホルダ機構で遊技盤上の釘の打ち込み位置まで移動して、ハンマ機構で釘の打ち込みをおこない、
同じ遊戯盤上に複数種の釘を、打ち込み可能とされている、遊技機製造用釘打ち機であって、
前記釘供給機構は、第1種釘を供給する第1釘供給機構と、第1釘供給機構よりも後段に配置され第1種釘よりも高強度の第2種釘を供給する第2釘供給機構とを含み、
前記釘ホルダ機構は第1釘ホルダと第2釘ホルダとを含み、
前記第1釘ホルダには、まず第1釘供給機構によって第1種釘を供給し、
打ち込むべき釘が前記第1種釘である場合は、そのまま前記第1釘ホルダに供給された前記第1種釘を釘打ち部まで回転せしめ、前記第2釘ホルダが前記第1釘ホルダから前記第1種釘を受け取って前記打ち込み位置に移動して前記ハンマ機構で打ち込み、
打ち込むべき釘が前記第2種釘である場合には、前記第1釘供給機構から前記第1釘ホルダに供給された前記第1種釘を排除し、前記第1種釘が排除された前記第1釘ホルダに前記第2釘供給機構によって前記第2種釘を供給してから、前記第1釘ホルダを前記釘打ち部に回転移動せしめ、前記第2釘ホルダが前記第1釘ホルダから前記第2種釘を受け取って前記打ち込み位置に移動して前記ハンマ機構で打ち込む、
ことを特徴とする遊技機製造用釘打ち機が提供される。
【0008】
請求項の発明によれば、前記第1種釘を排除する位置と、前記第2種釘を供給する場所が同じとされ、請求項の発明によれば、前記第1種釘を排除する位置と、前記第2種釘を供給する場所が異なるようにされる。
【0009】
請求項の発明によれば、打ち込むべき釘が前記第2種釘である場合に、前記第1釘ホルダから排除された前記第1種釘を、回収して前記第1釘供給機構のパーツフィーダーに送る回収手段を含む。
【0010】
請求項の発明によれば、制御装置を備え、前記制御装置に予め記憶されたデータにもとづき、所望の釘が、所望の場所に打ち込まれるようにされている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の全体の構成を概略的に示す上面図である。
図2】通常釘を排除し、異種釘を装填する部分の側面図である。
図3】第2釘供給機構の詳細を示す図である。
図4】釘回収機構270の詳細を示す図であり、(A)は上面図、(B)は側面図、(C)は、(A)のC−矢視である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
最初に図1を参照して、本発明による遊技機、特にパチンコ製造用釘打ち装置の全体的な構造を説明する。図1は回転する第1釘ホルダが4分割時の例であるが、第1釘(通常釘)供給位置と釘打ち位置との間に複数の停止位置があっても同様である。
回転台1には複数の第1釘ホルダが等間隔で取り付けられている。各第1釘ホルダ10は制御機構500の命令に従って、第1釘供給位置、第2釘供給位置、釘打ち込み位置、残釘排出位置の各位置でいったん停止しながら右回り(時計回り)に間歇回転する。
この装置では、第1種釘として通常釘(真鍮製)を使用し、制御装置より指定された場所には第2種釘として強化された釘を使用する。
【0013】
第1釘ホルダ10の詳細は省略する。以下第1釘ホルダ10の各位置における作動を説明していく。まず第1釘供給位置Aについて説明する。第1釘ホルダ10は釘を保持していない状態で第1釘供給位置に到着すると、図示しない第1釘ホルダチャック開閉機構により、第1釘ホルダチャックは釘が入る分開く。そこに第1釘供給機構110により、第1種釘(通常釘)が1ヶ送り込まれる。その後、回転台が回転することにより、第1釘ホルダチャックは閉じ、通常釘を把持した第1釘ホルダ10は第2釘供給位置に移動する。
【0014】
第2釘供給位置Bでは、制御機構500の命令により、後続の釘打ち込み位置で通常釘の打ち込みが必要な場合には、そのまま第1釘供給位置で実行した通常釘の把持を維持したまま釘打ち込み位置に回転移動する。制御機構500の命令により、後続の釘打ち込み位置で強化された異種釘の打ち込みが必要な場合には、第1釘供給位置で供給された通常釘を排出してから、第2釘供給機構200から供給される第2種釘としての異種釘(強化釘)を把持し、釘打ち込み位置に回転移動するという作業を行う。
以下、通常釘から異種釘への持ち替えについて説明する。
第2釘供給位置には、第1釘ホルダチャック解放機構210が取りついており、制御機構500から第1釘ホルダのチャック解放命令が来ると、第1釘ホルダチャック解放機構210は下降して第1釘ホルダチャックは開き、不要とされた通常釘は下方に落下する。落下した通常釘は落下釘回収機構270(図4参照)により第1釘供給機構のパーツフィーダーに回収される。
以上で、第1釘供給位置で供給された通常釘の排除が終了する。なお、第1釘ホルダチャック解放機構210は下降して、異種釘が第1釘ホルダに供給されるまで保持される。
【0015】
以下、通常釘が排除された第1釘ホルダ10に異種釘を供給する手順について説明する。
異種釘は第2釘供給機構200のパーツフィーダー220から途中に設けられた中間仕切り部225で異種釘は1本づつ仕切られ、エア圧送あるいは吸引による異種釘遠隔搬送装置226により異種釘送り装置230に送られる。異種釘送り装置230には、これに直交する仕切り作動装置240が配置されている。
仕切り作動装置240は異種釘送り装置230を挟んで第1仕切り爪241と第2仕切り爪242と第3仕切り爪243が配置され、これら第1仕切り爪241と第2仕切り爪242と第3仕切り爪243を左右に移動させて、異種釘を1本づつ分離し、分離した異種釘1本をレールの傾斜面を利用して異種釘送り装置230の図中下方最先端の位置に独立配置せしめる。
【0016】
次いで、図1において、待機状態にある異種釘供給ユニット250の先端の自動チャック部251を開いて前進せしめ、自動チャックを閉じて異種釘を把持する。ここで、自動チャック部251は空気圧を利用して自動開閉する。自動チャック部251が閉じ異種釘を把持したら、仕切り作動装置240は右方に移動し、それにともない第3仕切り爪243も右方に移動して異種釘は移動できる状態となり、自動チャック部251を所定の位置まで後退せしめる。その後仕切り作動装置240は左方に移動し、異種釘は1本だけ仕切られる。
【0017】
ついで自動チャック部251で異種釘を把持した異種釘供給ユニット250は、支点252を中心として、90度だけ左回転(反時計回り)し、いまだ停止している第1釘ホルダ10に対向せしめる。次いで、自動チャック部251を図中左方に第1釘ホルダ10の方に前進し、異種釘を開いた状態で待機している第1釘ホルダ10のチャックに進入させる。その後、第1釘ホルダチャック解放機構210を上昇せしめて、第1釘ホルダ10のチャックを閉じ、第1釘ホルダ10で異種釘を把持し、次いで異種釘供給ユニット250の自動チャック部251を開いてから後退せしめ異種釘の供給を完了する。この場合は90度回転して異種釘を供給しているが、水平移動で供給する場合も同様である。ついで、図中上下に大きく離間して発光部261と受光部262を有する第2釘供給部釘有り無しセンサ260により、釘が供給されたことの確認が行われる。
【0018】
第2釘供給位置で不要となり、落下した通常釘を釘回収機構270(図4参照)により第1釘供給機構のパーツフィーダーに回収する方法を説明する。
落下した通常釘は釘回収部271で回収され、272の圧送、吸引等の遠隔搬送手段で第1釘供給機構のパーツフィーダーに送られ再利用される。
【0019】
第2釘供給位置で上記の一連の作業が終了すると、回転台1が右まわり(時計回り)に回転して釘打ち部Cで停止する。釘打ち部に移動してきた第1釘ホルダ10に把持された釘(通常釘または強化釘)は、第2釘ホルダ320に受け取られ、前進下降して釘打ち込み位置に移動されて、ハンマ機構300のハンマ310で打ち込まれる。
【0020】
ハンマ310で釘(通常釘または強化釘)の打ち込みが終了した後、回転台が右まわり(時計回り)して、打ち込まれた釘を把持していた第1釘ホルダ10は、図1でDで示される残釘排出位置において、残存釘検査手段400で残存釘の有無が検査されてから、第1釘供給位置Aに戻る。残存釘があった場合には残存釘排除手段430で残存釘を排除する。
【0021】
なお、この実施形態では、第1種釘(通常釘)を排除して回収する位置と第2種釘(強化釘)を供給する位置が同じにされているが、これらの位置をずらすことも可能である。
また、この実施形態では、異種釘が1種類である場合を説明したが、異種釘を複数にすることも可能である。
【0022】
10 第1釘ホルダ
110 第1釘供給機構
210 第2位置ロッド降下板
220 第2釘供給機構のパーツフィーダ
230 異種釘送り装置
240 仕切り板作動装置
250 異種釘供給ユニット
270 釘回収機構
300 ハンマ機構
310 ハンマ
320 第2釘ホルダ
400 残存釘検査手段
500 制御機構
図1
図2
図3
図4