特許第6700946号(P6700946)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社泉陽商会の特許一覧

<>
  • 特許6700946-掲示構造体 図000002
  • 特許6700946-掲示構造体 図000003
  • 特許6700946-掲示構造体 図000004
  • 特許6700946-掲示構造体 図000005
  • 特許6700946-掲示構造体 図000006
  • 特許6700946-掲示構造体 図000007
  • 特許6700946-掲示構造体 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6700946
(24)【登録日】2020年5月8日
(45)【発行日】2020年5月27日
(54)【発明の名称】掲示構造体
(51)【国際特許分類】
   G09F 7/18 20060101AFI20200518BHJP
   G09F 7/02 20060101ALI20200518BHJP
   G09F 13/04 20060101ALI20200518BHJP
【FI】
   G09F7/18 A
   G09F7/02 G
   G09F13/04 J
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-91398(P2016-91398)
(22)【出願日】2016年4月28日
(65)【公開番号】特開2017-198926(P2017-198926A)
(43)【公開日】2017年11月2日
【審査請求日】2019年2月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】504374849
【氏名又は名称】株式会社泉陽商会
(74)【代理人】
【識別番号】100080746
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 武嗣
(72)【発明者】
【氏名】田井 博康
【審査官】 金田 理香
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3177559(JP,U)
【文献】 特開平10−039765(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3169394(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0157637(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 7/00 − 7/22
13/00 − 17/00
A47G 1/00 − 1/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右及び上下に並んだ複数個の開口部(1A)を有する正面視矩形状の固定枠(1)と、該固定枠(1)の左右一側方(N)へスライド引出自在に保持された可動掲示本体(2)と、を具備し、
上記可動掲示本体(2)は、
複数本の横棧(7)と複数本の縦棧(16)にて形成され複数個の上記開口部(1A)に対応して左右及び上下に並んだ複数個の窓部(4)を有する格子部材(3)と、
スライド引出状態下で、上記窓部(4)に裏面側から取付離脱自在な掲示薄板(5)と、を有し、
さらに、上記掲示薄板(5)の裏面側から表面側へ透過する光を照射する照明器(6)を、上記固定枠(1)の裏面側に配設したことを特徴とする掲示構造体。
【請求項2】
上記掲示薄板(5)は、透明表て板(8)と半透明裏板(10)によって表示シート(9)をサンドウィッチ状に重ね合わせて、該表示シート(9)が交換自在とされ、
しかも、上記格子部材(3)の上記横棧(7)には、上記掲示薄板(5)を上下方向のやり送りによって取付離脱自在とする第1嵌込凹溝(11)・第2嵌込凹溝(12)が形成されている請求項1記載の掲示構造体。
【請求項3】
上記格子部材(3)は、上記窓部(4)の上辺を形成する上記横棧(7)には下方開口状に上記第1嵌込凹溝(11)を形成し、かつ、上記窓部(4)の下辺を形成する上記横棧(7)には上方開口状に上記第2嵌込凹溝(12)を形成し、
上記第2嵌込凹溝(12)の深さ寸法(h)よりも上記第1嵌込凹溝(11)の深さ寸法(h)を大きく設定して、上記やり送りを可能とした請求項2記載の掲示構造体。
【請求項4】
上記格子部材(3)の上記横棧(7)は、横断面矩形状の大角管(13)と、該大角管(13)の裏面に固着された小角管(14)と、該小角管(14)の裏面側に固着された横板材(15)と、から構成されている請求項3記載の掲示構造体。
【請求項5】
上記格子部材(3)の上記縦棧(16)は、横断面矩形状の大角管(17)と、該大角管(17)の裏面に固着された小角管(18)と、から構成され、
しかも、上記窓部(4)の左辺・右辺の各上半部(20)には上記小角管(18)を省略して、上記掲示薄板(5)を上記やり送りによって取付・離脱させる際に、人の指にて上記掲示薄板(5)を上下動させるように構成した請求項4記載の掲示構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掲示構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、不動産仲介業者の店舗では、店舗の外側に居る人に物件情報を見せるよ
うに、物件情報が記載された表示シートを有する掲示薄板を、窓ガラスの内面に両面テー
プで貼り付けている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】登録実用新案第3157895号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1では、掲示薄板が窓ガラスの内面に両面テープで貼り付けられてい
る為、表示シートを交換する際に、両面テープを剥がしたり貼り付けたりしなければなら
ず、手間や費用がかかるという問題があった。特に、不動産仲介業者の店舗では、物件情
報の入れ換わりが多く、表示シートの交換が頻繁に行われるため、多大な時間と労力を費
やしていた。また、表示シートの周囲を両面テープが取り囲むこととなり、しかも、両面
テープを剥がす際に粘着剤が窓ガラスに付着することがあり、見栄えが悪かった。
【0005】
また、表示シートの視認性は、店舗の室内の明るさに依存するので、夕方になって屋外
が暗くなると、表示シートに記載された物件情報が見え難くなり、夜間に店舗が閉店して
室内が消灯されると、物件情報は一層見難くなって、広告宣伝の効果が低下してしまって
いた。
【0006】
そこで、本発明は、掲示薄板を容易に交換でき、かつ、夕方・夜間においても広告宣伝
の効果を保つことのできる掲示構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る掲示構造体は、左右及び上下に並んだ複数個の開口部を有する正面視矩形
状の固定枠と、該固定枠の左右一側方へスライド引出自在に保持された可動掲示本体と、
を具備し、上記可動掲示本体は、複数本の横棧と複数本の縦棧にて形成され複数個の上記
開口部に対応して左右及び上下に並んだ複数個の窓部を有する格子部材と、スライド引出
状態下で、上記窓部に裏面側から取付離脱自在な掲示薄板と、を有し、さらに、上記掲示
薄板の裏面側から表面側へ透過する光を照射する照明器を、上記固定枠の裏面側に配設したものである。
【0008】
また、上記掲示薄板は、透明表て板と半透明裏板によって表示シートをサンドウィッチ
状に重ね合わせて、該表示シートが交換自在とされ、しかも、上記格子部材の上記横棧に
は、上記掲示薄板を上下方向のやり送りによって取付離脱自在とする第1嵌込凹溝・第2
嵌込凹溝が形成されているものである。
また、上記格子部材は、上記窓部の上辺を形成する上記横棧には下方開口状に上記第1
嵌込凹溝を形成し、かつ、上記窓部の下辺を形成する上記横棧には上方開口状に上記第2
嵌込凹溝を形成し、上記第2嵌込凹溝の深さ寸法よりも上記第1嵌込凹溝の深さ寸法を大
きく設定して、上記やり送りを可能としたものである。
【0009】
また、上記格子部材の上記横棧は、横断面矩形状の大角管と、該大角管の裏面に固着さ
れた小角管と、該小角管の裏面側に固着された横板材と、から構成されているものである

また、上記格子部材の上記縦棧は、横断面矩形状の大角管と、該大角管の裏面に固着さ
れた小角管と、から構成され、しかも、上記窓部の左辺・右辺の各上半部には上記小角管
を省略して、上記掲示薄板を上記やり送りによって取付・離脱させる際に、人の指にて上
記掲示薄板を上下動させるように構成したものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の掲示構造体によれば、掲示薄板を迅速かつ容易に取付・取外しでき、掲示薄板
の入換え作業の時間を短縮でき、かつ、コストを低減できる。掲示薄板を裏面側から明る
く照らして、夕方・夜間でも視認性を高く保つことができる。奥行きの小さな狭いスペー
スを有効に活用できる。外観上の美観を向上でき、広告宣伝の効果を増大できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の掲示構造体の実施の一形態を示した正面図である。
図2図1の拡大断面図であり、(A)はA−A拡大断面図であり、(B)はB−B拡大断面図であり、(C)はC−C拡大断面図である。
図3】掲示薄板の取付・取外しを説明するための要部拡大背面図である。
図4図3の拡大断面図であり、(A)はD−D拡大断面図であり、(B)はE−E拡大断面図である。
図5図3のF−F拡大断面図である。
図6】本発明の掲示構造体の使用状態を示す平面図である。
図7】本発明の掲示構造体の使用状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1図6図7に示すように、本発明の掲示構造体は、正面視矩形状の固定枠1と、
固定枠1の左右一側方Nへスライド引出自在に保持された可動掲示本体2と、を具備して
いる。
固定枠1は、全体が箱型に形成され、表面に、左右及び上下に並んだ複数個の開口部1Aを有している。図6図7に於て、固定枠1は、店舗の屋内の窓ガラスWと柱Pの間に設置され、転倒防止具26によって支持されている。固定枠1は、光を照射するための照明器6が裏面側に複数配設され、かつ、側面には、可動掲示本体2を引き出すための引出し口25が設けられている。なお、表面の開口部1Aは、正面視矩形状に形成されている。照明器6は、ストレート管の内部に複数個のLEDを列設したもの、あるいは、蛍光灯を用いる。
【0013】
可動掲示本体2は、複数本の横棧7と複数本の縦棧16にて形成された格子部材3と、
格子部材3に対し裏面側から取付離脱自在な透光性掲示薄板5と、を有している。
格子部材3は、複数個の開口部1Aに対応して左右及び上下に並んだ複数個の矩形状窓
部4を有し、スライド引出状態下で、各窓部4に(裏面側から)掲示薄板5を取付可能と
して構成されている。
格子部材3は、上下一対のスライドレール19,19によって(左右一側方Nへ)スラ
イド引出自在に支持されている。スライドレール19は、アウターレール19Aと、アウ
ターレール19Aにスライド引出自在に保持される中間レール19Bと、中間レール19
Bにスライド引出自在に保持されるインナーレール19Cから構成され、アウターレール
19Aが固定枠1に固着され、かつ、インナーレール19CがL字状連結具(アングル)
を介して格子部材3に取着されている。
【0014】
掲示薄板5は、窓部4より僅かに大きい矩形状に形成されている。図2に示すように、掲示薄板5は、透明表て板8と表示シート9と半透明裏板10を順次重ね合わせて積層している。透明表て板8の裏面及び半透明裏板10の表面と、表示シート9とは、非接着状とし、透明表て板8と半透明裏板10によって、表示シート9をサンドウィッチ状に保持している。なお、本発明に於て、透光性掲示薄板5についての「透光性」とは、裏面側から照射される光の全光量の内、40%〜95%が表面側へ透過するものとする。
表示シート9は、紙や樹脂製シート等から成り、表面に掲示情報が記載されている。掲示情報としては、例えば、住宅やビル、土地等の不動産の価格、間取り、立地条件、外観等の情報、あるいは、レストランや喫茶店等の店舗、事務所等の案内掲示、広告宣伝がある。その他には、集合住宅、学校、オフィス、公共施設等に於て掲示を必要とする情報が挙げられる。
【0015】
図2に示すように、格子部材3の横棧7は、横断面矩形状の大角管13と、大角管13
の裏面に固着された小角管14と、小角管14の裏面側に固着された横板材15と、から
構成されている。
小角管14は、大角管13の裏面の上下方向中心部から上端寄りに偏在している。なお
、小角管14は、大角管13の裏面に溶接等にて固着された状態で角管形状であれば良い
。即ち、図2のように、溶接等で固着前の状態で断面コの字状であっても良く、あるいは
、予め断面ロ字状に形成されていても良い。
横板材15は、全体が帯板状であって、横棧7の長手方向全長にわたって設けられてい
る。図2(A)に示すように、格子部材3の上下中間位置の横棧7には、上端縁と下端縁
にU字状折曲部21,22を有する横板材15が用いられている。図2(B)に示すよう
に、格子部材3の上辺(上端縁)を形成する横棧7には、下端縁にのみ折曲部21を有す
る横板材15が用いられ、図2(C)に示すように、格子部材3の下辺(下端縁)を形成
する横棧7には、上端縁にのみ折曲部22を有する横板材15が用いられている。
【0016】
格子部材3は、窓部4の上辺を形成する横棧7に、大角管13の裏面と、小角管14の
下面と、横板材15の下半部によって、第1嵌込凹溝11が下方開口状に形成されている
。また、窓部4の下辺を形成する横棧7に、大角管13の裏面と、小角管14の上面と、
横板材15の上端縁によって、第2嵌込凹溝12が上方開口状に形成されている。
第1嵌込凹溝11の深さ寸法hを、第2嵌込凹溝12の深さ寸法hよりも大きく設
定して、掲示薄板5を上下方向のやり送りによって取付離脱自在として構成されている。
なお、「やり送り」とは、上方の溝の深さを下方の溝の深さより大きく設定して、板の
上端縁を上方の溝に深く差し込んでから、下端縁を下方の溝に落とし込んで、板を上方の
溝と下方の溝に嵌め込んで取付け、また、その逆の動作で板を取り外しすることであり、
「倹飩」と言うこともある。
【0017】
図3図5に示すように、格子部材3の縦棧16は、横断面矩形状の大角管17と、大
角管17の裏面に固着された小角管18と、から構成され、窓部4の左辺・右辺の各上半
部20には小角管18を省略している。
小角管18は、大角管17の裏面の左右方向中心部に固着され、使用状態で、掲示薄板
5の側端縁が当接し、掲示薄板5の左右への位置ズレを防止している。なお、小角管18
は、大角管17の裏面に溶接等にて固着された状態で角管形状であれば良い。即ち、図5
のように、溶接等で固着前の状態で断面コの字状であっても良く、あるいは、予め断面ロ
字状に形成されていても良い。
【0018】
上述した本発明の掲示構造体の使用方法(作用)について説明する。
図3に示すように、掲示薄板5は、格子部材3の裏面側から窓部4に取付ける。この際
、人の指にて掲示薄板5の側端縁を掴んで、矢印Vのように上下動させ、やり送りによっ
て、横棧7の第1嵌込凹溝11・第2嵌込凹溝12に嵌め込んで、掲示薄板5を取付ける
図4(A)のように、窓部4の上辺を形成する横棧7の第1嵌込凹溝11に、掲示薄板
5の上端縁を深く差し込み、次に、図4(B)のように、窓部4の下辺を形成する横棧7
の第2嵌込凹溝12に、掲示薄板5の下端縁を落とし込み、掲示薄板5の上端縁・下端縁
を第1嵌込凹溝11・第2嵌込凹溝12に嵌込む。
【0019】
掲示薄板5を離脱させる際には、人の指にて掲示薄板5を持ち上げて、図4(B)のよ
うに、掲示薄板5の下端縁を第2嵌込凹溝12から離脱させ、2点鎖線にて示すように掲
示薄板5を傾けながら手前に引いて、取り外す。
従って、掲示薄板5の取付・取外しには、両面テープや接着剤等は不要であって、迅速
かつ容易に取付・取外しできる。
【0020】
図6図7では、固定枠1は、店舗の窓ガラスWと柱Pの間の奥行きの小さな狭いスペ
ースに設置され、可動掲示本体2を矢印Nの方向(左右一側方)へ引き出して掲示薄板5
の入換え作業を行う。即ち、固定枠1の後方に柱Pがあって、作業者Mが入り込める隙間
が無いような場合でも、可動掲示本体2を左右一側方Nへスライドさせて掲示薄板5を交
換することができる。よって、奥行きの小さな狭いスペースを有効に活用できる利点があ
る。
固定枠1は、裏面側に照明器6が配設されているので、照明器6から光を照射すること
で、掲示薄板5の裏面側から表面側へ光が透過して、表示シート9に記載された掲示情報の視認性を高めることができる。図6図7に示すように、固定枠1の後方に柱P等があって、室内の光が取り込めないような時でも、照明器6の光により掲示薄板5を裏面側から明るく照らして、夕方・夜間でも視認性を高く保つことができる。
【0021】
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、固定枠1の開口部1Aの数を増減さ
せることや、大きさ(サイズ)を大小変化させることは自由である。また、格子部材3の
窓部4は、開口部1Aに対応してサイズと数を設定するのが好ましい。
また、図示省略するが、本発明の掲示構造体は、店舗の店先に設置しても良い。例えば
、キャスター付きのベース板に固定枠1を載置して、スタンド型(自立式)の掲示構造体
としても良い。
【0022】
以上のように、本発明に係る掲示構造体は、左右及び上下に並んだ複数個の開口部1A
を有する正面視矩形状の固定枠1と、該固定枠1の左右一側方Nへスライド引出自在に保
持された可動掲示本体2と、を具備し、上記可動掲示本体2は、複数本の横棧7と複数本
の縦棧16にて形成され複数個の上記開口部1Aに対応して左右及び上下に並んだ複数個
の窓部4を有する格子部材3と、スライド引出状態下で、上記窓部4に裏面側から取付離
脱自在な掲示薄板5と、を有し、さらに、上記掲示薄板5の裏面側から表面側へ透過する光を照射する照明器6を、上記固定枠1の裏面側に配設したので、掲示薄板5を迅速かつ容易に取付・取外しでき、掲示薄板5の入換え作業の時間を短縮でき、かつ、コストを低減できる。掲示薄板5を裏面側から明るく照らして、夕方・夜間でも視認性を高く保つことができる。店舗の窓ガラスWと柱Pの間に設置でき、奥行きの小さな狭いスペースを有効に活用できる。外観上の美観を向上でき、広告宣伝の効果を増大できる。しかも、強度が高く、堅牢であって、耐久性を高くできる。
【0023】
また、上記掲示薄板5は、透明表て板8と半透明裏板10によって表示シート9をサン
ドウィッチ状に重ね合わせて、該表示シート9が交換自在とされ、しかも、上記格子部材
3の上記横棧7には、上記掲示薄板5を上下方向のやり送りによって取付離脱自在とする
第1嵌込凹溝11・第2嵌込凹溝12が形成されているので、掲示薄板5を、(やり送り
によって、)迅速かつ容易に取付・取外しできる。第1嵌込凹溝11・第2嵌込凹溝12
により掲示薄板5を確実に保持できる。表示シート9を見易く掲示でき、広告宣伝の効果
を増大できる。
【0024】
また、上記格子部材3は、上記窓部4の上辺を形成する上記横棧7には下方開口状に上
記第1嵌込凹溝11を形成し、かつ、上記窓部4の下辺を形成する上記横棧7には上方開
口状に上記第2嵌込凹溝12を形成し、上記第2嵌込凹溝12の深さ寸法hよりも上記
第1嵌込凹溝11の深さ寸法hを大きく設定して、上記やり送りを可能としたので、掲
示薄板5を、やり送りによって、迅速かつ容易に取付・取外しできる。
【0025】
また、上記格子部材3の上記横棧7は、横断面矩形状の大角管13と、該大角管13の
裏面に固着された小角管14と、該小角管14の裏面側に固着された横板材15と、から
構成されているので、掲示薄板5の上端縁・下端縁を第1嵌込凹溝11・第2嵌込凹溝1
2に嵌込んで、確実に保持できる。
【0026】
また、上記格子部材3の上記縦棧16は、横断面矩形状の大角管17と、該大角管17
の裏面に固着された小角管18と、から構成され、しかも、上記窓部4の左辺・右辺の各
上半部20には上記小角管18を省略して、上記掲示薄板5を上記やり送りによって取付
・離脱させる際に、人の指にて上記掲示薄板5を上下動させるように構成したので、掲示
薄板5を迅速かつ容易に取付・取外しできる。掲示薄板5の左右への位置ズレを防止でき
る。
【符号の説明】
【0027】
1 固定枠
1A 開口部
2 可動掲示本体
3 格子部材
4 窓部
5 掲示薄板
6 照明器
7 横棧
8 透明表て板
9 表示シート
10 半透明裏板
11 第1嵌込凹溝
12 第2嵌込凹溝
13 大角管
14 小角管
15 横板材
16 縦棧
17 大角管
18 小角管
20 各上半部
N 左右一側方
深さ寸法
深さ寸法
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7