(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.第1の実施形態〕
〔1−1.情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、第1の実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図1に示す情報処理装置100は、(1)電子マネーによる決済サービスと(2)投資資産の運用サービスの2種類のサービスを提供するサーバ装置である。
図1の例では、情報処理システム1は、端末装置10と、ショッピングサーバ20と、投資用口座管理サーバ30と、情報処理装置100とを有する。
【0011】
端末装置10と、ショッピングサーバ20と、投資用口座管理サーバ30と、情報処理装置100は、図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図1に示す情報処理システム1には、複数台の端末装置10と、複数台のショッピングサーバ20と、複数台の投資用口座管理サーバ30と、複数台の情報処理装置100とが含まれてもよい。
【0012】
端末装置10は、ユーザU1によって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
図1に示す例においては、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0013】
また、端末装置10は、ブラウザやアプリケーションにより、情報処理装置100によって配信された電子マネーによる決済サービスを提供するためのコンテンツを表示画面に表示する。また、端末装置10は、情報処理装置100によって配信された投資資産の運用サービスを提供するためのコンテンツを表示画面に表示する。また、端末装置10は、ショッピングサーバ20によって配信されたショッピングサービスを提供するためのコンテンツを表示画面に表示する。
【0014】
ショッピングサーバ20は、複数の店舗から複数の商品の出品を受け付けて、インターネットを通じて商品を販売するショッピングサービスを提供するサーバ装置である。
図1に示す例では、ショッピングサーバ20は、ショッピングサービスを通じて、例えば1か月に一度などの所定の周期でユーザU1が定期的に購入する商品の情報である定期購入リストの情報として、商品名、価格、次回配送日(次回のお届け予定日)、決済方法等の情報をユーザU1から取得する。そして、ショッピングサーバ20は、所定の時期になると、あらかじめユーザU1が指定した決済方法である電子マネー決済によって自動的に決済を行い、ユーザU1に商品を配送するサービスを提供する。
【0015】
投資用口座管理サーバ30は、信託銀行又は証券会社に開設された投資用口座に預けられた投資資産を管理するサーバ装置である。信託銀行又は証券会社は、投資資産の運用会社の運用指図に従って、投資用口座に預けられた投資資産による投資を実行する。具体的には、信託銀行又は証券会社は、投資資産の運用会社の運用指図に従って、株式、債券、不動産等の売買を行う。
図1に示す例では、投資用口座管理サーバ30は、情報処理装置100を管理する投資資産の運用会社の運用指図に従って、信託銀行又は証券会社に開設されたユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産を管理する。なお、投資用口座とは、投資等による資産運用をするための口座である。具体的には、投資用口座は、証券口座やFX(外国為替証拠金取引)口座を意味する。また、投資用口座に預けられた投資資産とは、ユーザが投資用口座に保有する資産を意味する。具体的には、投資用口座に預けられた投資資産には、ユーザが投資用口座に入金した現金の他に、ユーザが保有する有価証券等が含まれる。
【0016】
情報処理装置100は、電子マネーによる決済(電子マネー決済)サービスを提供するサーバ装置である。情報処理装置100は、ユーザが保有する電子マネーやポイント等の企業通貨のデータが蓄積された電子マネー口座を管理する。そして、情報処理装置100は、ユーザが所定のサービスの支払い方法として電子マネー決済を選択した場合には、電子マネーによる決済処理を行う。
図1に示す例では、あらかじめショッピングサービスを利用するユーザU1が、定期購入リストの商品の支払い方法として電子マネー決済を選択する例を示す。さらに、あらかじめショッピングサービスを利用するユーザU1が、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産による利益額が5,000円以上である場合には、投資資産による利益額によって定期購入リストの商品の支払いを行うことを承諾している例を示す。そして、情報処理装置100が、所定の時期になると、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産によって電子マネー決済による定期購入リストの商品の支払いを行う例を示す。
【0017】
また、情報処理装置100は、投資資産の運用サービスを提供するサーバ装置である。
図1に示す例では、情報処理装置100は、投資信託の運用会社によって管理される。投資信託は、株式、債券、不動産等の複数の投資の対象のなかから、投資信託の運用会社によって選定されて組み合わされた金融商品である。投資信託の運用会社は、ユーザU1を含む複数の投資家から投資資金を集める。そして、投資信託の運用会社は、投資資金の投資先や投資方法を指定して、信託銀行又は証券会社に対して投資を実行するよう投資資産の運用指図を行う。そして、情報処理装置100は、ユーザU1を含む複数の投資家に投資資産の運用状況を配信する。
【0018】
以下、
図1を用いて、情報処理の一例を説明する。
図1に示す例では、端末装置10は、ユーザU1の操作に従って、ショッピングサーバ20によって配信された定期購入リストの設定画面に入力されたユーザU1の定期購入リストの情報をショッピングサーバ20に送信する(ステップS11)。ショッピングサーバ20は、ユーザU1の定期購入リストの情報として、5つの商品について、商品名、価格、次回配送日(次回のお届け予定日)、決済方法等の情報を取得する。
【0019】
例えば、ショッピングサーバ20は、ユーザU1の定期購入リストの情報として、商品名である「食器用洗剤」、「歯磨き粉」、「シャンプー」、「ごみ袋」、「石鹸」という情報を取得する。例えば、ショッピングサーバ20は、ユーザU1の定期購入リストの情報として、価格である「400」(円)、「1,000」(円)、「500」(円)、「500」(円)、「600」(円)という情報を取得する。例えば、ショッピングサーバ20は、ユーザU1の定期購入リストの情報として、次回配送日(次回のお届け予定日)である「2017年12月1日」という情報を取得する。
【0020】
また、
図1には図示されていないが、ショッピングサーバ20は、ユーザU1の定期購入リストの商品の決済方法として「電子マネー決済」が選択されたという情報を取得する。さらに、ショッピングサーバ20は、ユーザU1の定期購入リストの商品の決済方法として、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産による利益額が5,000円以上である場合には、投資資産による利益額によって定期購入リストの商品の支払いを行うことがユーザU1によって承諾されているという情報を取得する。
【0021】
ショッピングサーバ20は、ユーザU1の定期購入リストの情報を取得した場合、ユーザU1の定期購入リストの情報を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、ユーザU1の定期購入リストの情報をショッピングサーバ20から取得する(ステップS12)。
【0022】
続いて、情報処理装置100は、ユーザU1の定期購入リストの情報を取得した場合、商品購入予定日か否かを判定する(ステップS13)。例えば、情報処理装置100は、次回配送日(次回のお届け予定日)の11日前を商品購入予定日に設定するものとすると、次回配送日(次回のお届け予定日)である2017年12月1日の11日前の2017年11月20日を商品購入予定日に設定する。
【0023】
続いて、情報処理装置100は、商品購入予定日であると判定した場合は、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産に関する情報を取得する。そして、情報処理装置100は、取得したユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産に関する情報に基づいて、投資による利益額が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS14)。例えば、情報処理装置100は、投資による利益額がユーザU1によってあらかじめ設定された金額以上であるか否かを判定する。例えば、情報処理装置100は、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産による利益額が5,000円以上である場合には、投資資産による利益額によって定期購入リストの商品の支払いを行うことがユーザU1によって承諾されているという情報に基づいて、投資による利益額が5,000円以上であるか否かを判定する。
【0024】
情報処理装置100は、例えば1時間に一度などの所定の周期で、ユーザU1の投資用口座の投資資産残高のデータを投資用口座管理サーバ30から取得しているものとする。例えば、情報処理装置100は、ユーザU1の投資用口座の投資資産残高のデータとして、2017年11月17日〜2017年11月20日の投資資産残高として、「97,000」(円)、「98,000」(円)、「100,000」(円)、「103,000」(円)を取得する。情報処理装置100は、取得した投資資産残高のデータに基づいて、2017年11月18日〜2017年11月20日の投資資産残高の前日との差額(前日比)として、「+1,000」(円)、「+2,000」(円)、「+3,000」(円)を算出する。
【0025】
情報処理装置100は、算出した投資資産残高の前日比に基づいて、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産は、商品購入予定日である2017年11月20日の時点で3日前と比べて6,000円増えているので、投資による利益額が所定の閾値である5,000円以上であると判定する。
【0026】
続いて、情報処理装置100は、投資による利益額が所定の閾値以上であると判定した場合、信託銀行又は証券会社に対してユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産の投資の対象である投資信託の売却指図を行う(ステップS15)。情報処理装置100は、信託銀行又は証券会社に対して、ユーザU1の定期購入リストの全商品の支払い代金の合計である3,000円分の投資信託の売却指図を行う。信託銀行又は証券会社は、情報処理装置100の売却指図に従って、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産の投資の対象である投資信託の売却取引を行う。信託銀行又は証券会社は、売買取引が完了すると、投資信託の売却代金として3,000円をユーザU1の投資用口座に入金する。
【0027】
続いて、情報処理装置100は、入金を確認すると、ユーザU1の投資用口座から所定の金額を出金する(ステップS16)。情報処理装置100は、投資信託の売却代金として3,000円をユーザU1の投資用口座から出金する。
【0028】
なお、一般的に、投資用口座から直接現金を出金することはできない。なぜならば、投資用口座に預けられた投資資金は、投資信託等の金融商品に投資されている。したがって、投資用口座から現金を出金するには、投資の対象である金融商品を売却して、売却代金を得る必要がある。そして、金融商品の売却取引の成立日(約定日)から売却代金を受け取る日(受渡日)までは、数日程度を要するのが一般的である。
【0029】
そこで、情報処理装置100は、ユーザU1の投資用口座から所定の金額を出金する場合には、投資信託の売却代金を立て替えてもよい。すなわち、情報処理装置100は、ユーザU1の投資用口座から所定の金額を出金する場合、売却代金を受け取ったか否かに関わらず、ユーザU1の電子マネー口座に所定の金額に相当する電子マネーを加える。そして、情報処理装置100は、電子マネー決済によって、ユーザU1の定期購入リストの商品代金の支払いを行う。情報処理装置100は、後日、投資信託の売却代金をユーザU1の投資用口座から出金することにより、立て替えた投資信託の売却代金を回収する。したがって、情報処理装置100は、ユーザU1の投資用口座から所定の金額を即時出金することができる。
【0030】
図1の説明に戻る。情報処理装置100は、所定の金額に相当する電子マネーをユーザU1の電子マネー口座に加える(ステップS17)。すなわち、情報処理装置100は、投資信託の売却代金として3,000円に相当する電子マネーをユーザU1の電子マネー口座の預入金額に付加する。つまり、情報処理装置100は、ユーザU1の電子マネー口座の残高が元々10,000円である場合には、ユーザU1の電子マネー口座の残高を10,000円から13,000円に増やす。
【0031】
続いて、情報処理装置100は、定期購入リストの商品の支払い代金に相当する電子マネーをユーザU1の電子マネー口座から引く(ステップS18)。情報処理装置100は、定期購入リストの商品の支払い代金として、食器用洗剤、歯磨き粉、シャンプー、ごみ袋、石鹸の支払い代金として、それぞれの商品の価格である400(円)、1,000(円)、500(円)、500(円)、600(円)の合計3,000(円)に相当する電子マネーをユーザU1の電子マネー口座から引く。続いて、情報処理装置100は、決済結果をユーザU1に通知する(ステップS19)。
【0032】
上述したように、情報処理装置100は、投資用口座に預けられた投資資産に関する情報を取得する。そして、情報処理装置100は、取得した投資資産に関する情報に基づいて、投資用口座に預けられた投資資産を保有するユーザが利用する所定のサービス投資用口座に関連する支払いを行う。
【0033】
これにより、情報処理装置100は、投資資産による利益が出ている場合に、投資用口座に預けられた投資資産を保有するユーザに対して、投資資産の利益額によってユーザが利用する所定のサービスに関連する支払いを行うよう促すことができる。すなわち、従来は、ユーザがショッピング等の所定のサービスの支払いに投資用口座に預けられた投資資産を用いたいと思った場合、ユーザが投資の対象である金融商品を解約する等の指示を行わなければならなかった。一方、本願に係る情報処理装置100は、ユーザが投資の対象である金融商品を解約する等の指示を行うといった手間をかけることなく、ユーザが所定のサービスの支払いに投資用口座に預けられた投資資産を用いることができる。つまり、情報処理装置100は、ユーザの手間を省くことができる。したがって、情報処理装置100は、投資家であるユーザにサービスの利用を促すことができる。
【0034】
なお、
図1に示す例では、ショッピングサーバ20と、投資用口座管理サーバ30と、情報処理装置100とが別々の装置である例を示した。しかしながら、ショッピングサーバ20と、投資用口座管理サーバ30と、情報処理装置100とは、3つの装置うち2つの装置又は3つの装置が一体の装置であってもよい。具体的には、ショッピングサーバ20を管理するショッピングサービスの運営会社と、投資用口座管理サーバ30を管理する信託銀行又は証券会社と、情報処理装置100を管理する電子マネー決済サービス提供会社兼投資信託の運用会社とが同一の事業者であってもよい。
【0035】
なお、
図1に示す例では、情報処理システム1は、ショッピングサーバ20を有する例を示したが、ショッピングサーバ20の代わりに、個人間取引のプラットフォームを提供するサーバやオークションサーバを有してもよい。具体的には、情報処理システム1がショッピングサーバ20の代わりにオークションサーバを有する場合には、情報処理装置100は、オークションの落札者の投資用口座に預けられた投資資産に関する情報を取得する。そして、情報処理装置100は、取得したオークションの落札者の投資用口座に預けられた投資資産に関する情報に基づいて、オークションの落札者の投資用口座に預けられた投資資産によって落札された商品の支払いを行ってもよい。
【0036】
〔1−2.情報処理装置の構成〕
次に、
図2を用いて、第1の実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0037】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、例えば、端末装置10、ショッピングサーバ20、投資用口座管理サーバ30との間で情報の送受信を行う。
【0038】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、
図2に示すように、電子マネー口座情報記憶部121と、投資用口座情報記憶部122とを有する。
【0039】
(電子マネー口座情報記憶部121)
電子マネー口座情報記憶部121は、決済サービスの利用履歴に関する各種の情報を記憶する。
図3に、第1の実施形態に係る電子マネー口座情報記憶部121の一例を示す。
図3に示す例では、電子マネー口座情報記憶部121は、「日時」、「電子マネー預入金額」、「電子マネー出金額」、「電子マネー残高」、「取引内容」といった項目を有する。
【0040】
「日時」は、ユーザU1が電子マネーによる決済サービスを利用した日時を示す。
【0041】
「電子マネー預入金額」は、ユーザU1の電子マネー口座に預け入れられた電子マネーの預入金額を示す。
図3の2レコード目に示す例では、日時「2017年11月10日」にユーザU1の電子マネー口座に「10,000」(円)に相当する電子マネーが預け入れられたことを示す。
図3の2レコード目に示す例では、日時「2017年11月20日」にユーザU1の電子マネー口座に「3,000」(円)に相当する電子マネーが預け入れられたことを示す。
【0042】
「電子マネー出金額」は、ユーザU1の電子マネー口座から出金された電子マネーの出金額を示す。
図3の4レコード目に示す例では、日時「2017年11月20日」にユーザU1の電子マネー口座から「400」(円)に相当する電子マネーが出金されたことを示す。
【0043】
「電子マネー残高」は、ユーザU1の電子マネー口座に残っている電子マネーの残高を示す。
図3の4レコード目に示す例では、日時「2017年11月20日」にユーザU1の電子マネー口座に残っている電子マネーの残高が「12,600」(円)であることを示す。
【0044】
「取引内容」は、ユーザU1の電子マネー口座で電子マネーの入出金が行われた際の取引内容を示す。
図3の3レコード目に示す例では、取引内容「投資信託の売却益」は、投資信託の売却取引によって、売却益である「3,000」(円)がユーザU1の投資用口座からユーザU1の電子マネー口座に入金されたことを示す。
図3の4レコード目に示す例では、取引内容「定期購入(食器用洗剤)」は、ユーザU1の定期購入リストに基づいて、食器用洗剤の代金である「400」(円)に相当する電子マネーがユーザU1の電子マネー口座から出金されたことを示す。
【0045】
(投資用口座情報記憶部122)
投資用口座情報記憶部122は、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産に関する各種の情報を記憶する。
図4に、第1の実施形態に係る投資用口座情報記憶部122の一例を示す。
図4に示す例では、投資用口座情報記憶部122は、「日時」、「投資資産残高」、「前日比」といった項目を有する。
【0046】
「日時」は、信託銀行又は証券会社によって、投資信託の一口あたりの値段である基準価額が算出された日時を示す。投資信託の基準価額は、信託銀行又は証券会社によって、投資信託が組み入れている株式や債券などの時価評価に基づいて、一日に一つの価額として算出される。なお、投資信託の売買取引は、基準価額を単位として行われる。
【0047】
「投資資産残高」は、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産の残高である。投資資産残高は、その日の投資信託の基準価額に連動して変動する。
図4の4レコード目に示す例では、日時「2017年11月20日」にユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産の残高が「103,000」(円)であることを示す。
【0048】
「前日比」は、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産残高の前日との差額を示す。
図4の4レコード目に示す例では、前日比「+3,000」は、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産残高が前日と比べて3,000(円)増加したことを示す。
【0049】
(制御部130)
図2の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(生成プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0050】
図2に示すように、制御部130は、取得部131と、決済部132と、投資サービス提供部133を有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0051】
(取得部131)
取得部131は、投資用口座に預けられた投資資産に関する情報を取得する。具体的には、取得部131は、投資用口座に預けられた投資資産に関する情報を投資用口座管理サーバ30から取得する。例えば、取得部131は、例えば1時間に一度などの所定の周期で、ユーザU1の投資用口座のデータを投資用口座管理サーバ30から取得する。
【0052】
(決済部132)
決済部132は、所定のサービスに関連する支払いを行う。具体的には、決済部132は、ユーザが利用する所定のサービスに関する情報をショッピングサーバ20から取得する。例えば、決済部132は、ユーザが利用する所定のサービスにおけるユーザの登録情報を取得する。続いて、決済部132は、取得部131によって取得された投資用口座に預けられた投資資産に関する情報と取得した所定のサービスに関する情報とに基づいて、投資用口座に預けられた投資資産を保有するユーザが利用する所定のサービスに関連する支払いを行う。
【0053】
図1に示す例では、決済部132は、ショッピングサービスを利用するユーザU1の定期購入リストの情報をショッピングサーバ20から取得する。例えば、決済部132は、ユーザU1の定期購入リストの情報として、商品名、価格、次回配送日(次回のお届け予定日)、決済方法等の情報を取得する。そして、決済部132は、ユーザU1の定期購入リストの情報に基づいて、商品購入予定日か否かを判定する。例えば、決済部132は、次回配送日(次回のお届け予定日)の情報に基づいて、商品購入予定日か否かを判定する。続いて、決済部132は、商品購入予定日であると判定した場合、取得部131によって取得されたユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産に関する情報に基づいて、信託銀行又は証券会社に対して、ユーザU1の定期購入リストの商品の支払い代金の合計金額に相当する投資信託の売却指図を行う。
【0054】
信託銀行又は証券会社は、決済部132の売却指図に従って、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資金の投資の対象である投資信託の売却取引を行う。信託銀行又は証券会社は、売買取引が完了すると、投資信託の売却代金をユーザU1の投資用口座に入金する。
【0055】
決済部132は、入金を確認すると、ユーザU1の投資用口座からユーザU1の定期購入リストの商品の支払い代金の合計金額を出金する。続いて、決済部132は、定期購入リストの商品の支払い代金の合計金額に相当する電子マネーをユーザU1の電子マネー口座に加える。続いて、決済部132は、定期購入リストの商品の支払い代金に相当する電子マネーをユーザU1の電子マネー口座から引く。このようにして、決済部132は、ユーザU1の定期購入リストの商品の支払いを行う。
【0056】
また、決済部132は、投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額によって所定のサービスに関連する支払いを行う。決済部132は、投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額が出ている場合に、利益額のなかから所定のサービスに関連する支払いを行う。
【0057】
また、決済部132は、投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額が所定の閾値以上である場合に、投資による利益額によって所定のサービスに関連する支払いを行う。
【0058】
具体的には、決済部132は、商品購入予定日であると判定した場合は、取得部131によって取得されたユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産に関する情報に基づいて、投資による利益額が所定の閾値以上であるか否かを判定する。例えば、決済部132は、投資による利益額がユーザU1によってあらかじめ設定された金額以上であるか否かを判定する。
【0059】
例えば、決済部132は、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産による利益額が5,000円以上である場合には、投資資産による利益額によって定期購入リストの商品の支払いを行うことについての承諾情報を得る。続いて、決済部132は、投資による利益額がユーザU1によってあらかじめ設定された金額である5,000円以上であるか否かを判定する。
【0060】
続いて、決済部132は、投資による利益額が所定の閾値以上であると判定した場合、信託銀行又は証券会社に対して、ユーザU1の定期購入リストの商品の支払い代金の合計金額に相当する投資信託の売却指図を行う。信託銀行又は証券会社は、決済部132の売却指図に従って、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資金の投資の対象である投資信託の売却取引を行う。信託銀行又は証券会社は、売買取引が完了すると、投資信託の売却代金をユーザU1の投資用口座に入金する。
【0061】
続いて、決済部132は、入金を確認すると、ユーザU1の投資用口座からユーザU1の定期購入リストの商品の支払い代金の合計金額を出金する。続いて、決済部132は、定期購入リストの商品の支払い代金の合計金額に相当する電子マネーをユーザU1の電子マネー口座に加える。続いて、決済部132は、定期購入リストの商品の支払い代金に相当する電子マネーをユーザU1の電子マネー口座から引く。このようにして、決済部132は、ユーザU1の定期購入リストの商品の支払いを行う。
【0062】
また、決済部132は、投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額が所定のサービスの決済金額を下回る場合には、所定のサービスの決済金額と投資による利益額との差分を所定のサービスを利用するユーザが保有する企業通貨によって所定のサービスに関連する支払いを行う。
【0063】
決済部132は、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額がユーザU1の定期購入リストの商品の決済金額を下回るか否かを判定する。決済部132は、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額がユーザU1の定期購入リストの商品の決済金額を下回ると判定した場合は、決済金額と投資による利益額との差分をユーザU1の電子マネー口座に蓄積されている電子マネーによって支払う。逆に、決済部132は、ユーザU1が定期購入リストの商品の支払い方法として電子マネー決済を選択している場合であって、ユーザU1の電子マネー口座の残高が決済金額に対して不足している場合に、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産によって不足分を支払ってもよい。
【0064】
図1の説明で述べたように、一般的に、金融商品の売却取引の成立日(約定日)から売却代金を受け取る日(受渡日)までは、数日程度を要するため、投資用口座から現金を直接出金することはできない。そこで、決済部132は、投資用口座に預けられた投資資金の投資の対象である金融商品の売却代金を立て替えることにより、所定のサービスに関連する支払いを行ってもよい。
【0065】
具体的には、決済部132は、ユーザU1の投資用口座から所定の金額を出金する場合、売却代金を受け取ったか否かに関わらず、ユーザU1の電子マネー口座に所定の金額に相当する電子マネーを加える。そして、決済部132は、電子マネー決済によって、ユーザU1の定期購入リストの商品代金の支払いを行う。決済部132は、後日、投資信託の売却代金をユーザU1の投資用口座から出金することにより、立て替えた投資信託の売却代金を回収する。したがって、情報処理装置100は、ユーザU1の投資用口座から所定の金額を即時出金することができる。
【0066】
また、決済部132は、決済結果をユーザU1に通知する。具体的には、決済部132は、投資による利益額によって定期購入リストの商品の支払いを行った場合に、ユーザU1の電子マネー口座の入出金の日時、入出金の金額、取引内容といった情報を決済結果としてユーザU1に通知する。
【0067】
(投資サービス提供部133)
投資サービス提供部133は、投資資産の運用サービスを提供する。具体的には、投資サービス提供部133は、ユーザU1を含む複数の投資家から投資資金を集める。そして投資サービス提供部133は、投資資金の投資先や投資方法を指定して、信託銀行又は証券会社に対して投資を実行するよう投資資産の運用指図を行う。そして、投資サービス提供部133は、投資資産の運用状況を投資家であるユーザU1を含む複数の投資家に配信する。
【0068】
〔1−3.情報処理のフロー〕
次に、
図5を用いて、第1の実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
図5は、第1の実施形態に係る情報処理手順を示すフローチャートである。
【0069】
図5に示すように、情報処理装置100は、所定のサービスに関連する支払い予定があるか否かを判定する(ステップS101)。情報処理装置100は、所定のサービスに関連する支払い予定がない場合(ステップS101;No)、所定のサービスに関連する支払い予定が生じるまで待機する。
【0070】
情報処理装置100は、所定のサービスに関連する支払い予定がある場合(ステップS101;Yes)、投資による利益額が所定の閾値以上か否かを判定する(ステップS102)。情報処理装置100は、投資による利益額が所定の閾値以上でない場合(ステップS102;No)、ユーザU1によって指定された支払い方法によって所定のサービスに関連する支払いを実行する(ステップS104)。
【0071】
情報処理装置100は、投資による利益額が所定の閾値以上である場合(ステップS102;Yes)、ユーザU1の投資用口座から所定の金額を出金する(ステップS103)。
【0072】
続いて、情報処理装置100は、ユーザU1によって指定された支払い方法によって所定のサービスに関連する支払いを実行する(ステップS104)。
【0073】
〔2.第2の実施形態〕
〔2‐1.情報処理の一例〕
次に、第2の実施形態について説明する。上述してきた第1の実施形態では、情報処理装置100が、ショッピングサービスを利用するユーザU1が定期的に購入する商品のリストである定期購入リストの商品の支払いをユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産によって行う例を示した。第2の実施形態では、情報処理装置200が、ショッピングサービスを利用するユーザU1が気に入った商品を登録したリストであるお気に入りリストの商品の支払いをユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産によって行う例を示す。
【0074】
図6は、第2の実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図6に示す例において、情報処理システム2は、端末装置10と、ショッピングサーバ20と、投資用口座管理サーバ30と、情報処理装置200とを有する。
【0075】
端末装置10と、ショッピングサーバ20と、投資用口座管理サーバ30と、情報処理装置200は、図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図6に示す情報処理システム2には、複数台の端末装置10と、複数台のショッピングサーバ20と、複数台の投資用口座管理サーバ30と、複数台の情報処理装置200とが含まれてもよい。
【0076】
第2の実施形態に係る端末装置10は、第1の実施形態に係る端末装置10と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0077】
第2の実施形態に係るショッピングサーバ20は、ショッピングサービスを通じて、ユーザU1が気に入った商品を登録したリストであるお気に入りリストの情報として、商品名、価格、決済方法等の情報をユーザU1から取得する。そして、ショッピングサーバ20は、ユーザU1から決済要求があった場合に、あらかじめユーザU1が指定した決済方法である電子マネー決済によって決済を行い、ユーザU1に商品を配送するサービスを提供する。
【0078】
第2の実施形態に係る投資用口座管理サーバ30は、第1の実施形態に係る投資用口座管理サーバ30と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0079】
第2の実施形態に係る情報処理装置200は、第1の実施形態に係る情報処理装置100と同様に(1)電子マネーによる決済サービスと(2)投資資産の運用サービスの2種類のサービスを提供するサーバ装置である。
図6に示す情報処理装置200は、お気に入りリストの情報に基づいて、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産による利益額で購入可能な商品がある場合に、投資による利益額で購入可能な商品の購入を促す通知をユーザU1に配信する。そして、情報処理装置200は、ユーザU1から決済要求を受け付けた場合に、お気に入りリストの商品の支払いを行う。
【0080】
図6に示す例では、端末装置10は、ユーザU1の操作に従って、ショッピングサーバ20によって配信されたお気に入りリストの設定画面に入力されたユーザU1のお気に入りリストの情報をショッピングサーバ20に送信する(ステップS21)。ショッピングサーバ20は、ユーザU1のお気に入りリストの情報として、4つの商品について、商品名、価格、決済方法等の情報を取得する。
【0081】
例えば、ショッピングサーバ20は、ユーザU1のお気に入りリストの情報として、4つの商品の商品名である「掃除機」、「ワイヤレスイヤホン」、「水槽」、「ヨガマット」という情報を取得する。例えば、ショッピングサーバ20は、ユーザU1のお気に入りリストの情報として、4つの商品の価格である「70,000」(円)、「2,000」(円)、「1,000」(円)、「7,000」(円)という情報を取得する。
【0082】
また、
図6には図示されていないが、ショッピングサーバ20は、ユーザU1のお気に入りリストの商品の決済方法として「電子マネー決済」が選択されたという情報を取得する。さらに、ショッピングサーバ20は、ユーザU1のお気に入りリストの商品の決済方法として、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産による利益額で購入可能な商品がある場合には、投資資産による利益額によってお気に入りリストの商品の支払いを行うことがユーザU1によって承諾されているという情報を取得する。
【0083】
ショッピングサーバ20は、ユーザU1のお気に入りリストの情報を取得した場合、ユーザU1のお気に入りリストの情報を情報処理装置200に送信する。情報処理装置200は、ユーザU1のお気に入りリストの情報をショッピングサーバ20から取得する(ステップS22)。具体的には、決済部132は、ユーザU1のお気に入りリストの情報として、4つの商品について、商品名、価格、決済方法等の情報をショッピングサーバ20から取得する。
【0084】
続いて、情報処理装置200は、お気に入りリストの情報をショッピングサーバ20から取得すると、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産に関する情報を取得する。そして、情報処理装置200は、取得したユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産に関する情報とユーザU1のお気に入りリストの情報とに基づいて、投資による利益額が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS23)。例えば、情報処理装置200は、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産による利益額が、ユーザU1のお気に入りリストに含まれる4つの商品のうち最も価格が低い商品である水槽の価格1,000円以上であるか否かを判定する。すなわち、情報処理装置200は、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産による利益額で購入可能な商品があるか否かを判定する。
【0085】
情報処理装置200は、例えば1時間に一度などの所定の周期で、ユーザU1の投資用口座の投資資産残高のデータを投資用口座管理サーバ30から取得しているものとする。ここで、ユーザU1が2017年11月17日に投資用口座を開設したとする。すると、例えば、情報処理装置200は、ユーザU1の投資用口座の投資資産残高のデータとして、2017年11月17日〜2017年11月20日の投資資産残高である「97,000」(円)、「98,000」(円)、「100,000」(円)、「103,000」(円)を取得する。
【0086】
そして、情報処理装置200は、取得した投資資産残高に基づいて、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産残高は、お気に入りリストを取得した2017年11月20日の時点でユーザU1が投資用口座を開設した3日前と比べて6,000円増えていると算出する。そして、情報処理装置200は、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産による利益額は、6,000円であると算出する。したがって、情報処理装置200は、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産による利益額が、お気に入りリストに含まれる4つの商品のうち最も価格が低い商品である水槽の価格1,000円以上であると判定する。
【0087】
続いて、情報処理装置200は、投資による利益額が所定の閾値以上であると判定した場合、ユーザU1のお気に入りリストの中から投資による利益額で購入可能な商品を選択する(ステップS24)。例えば、情報処理装置200は、投資による利益額である6,000円以内で購入可能な商品として、2,000円のワイヤレスイヤホンと1,000円の水槽の2つの商品を選択する。
【0088】
続いて、情報処理装置200は、投資による利益額で購入可能な商品である2,000円のワイヤレスイヤホンと1,000円の水槽の購入を促す通知を端末装置10に配信する(ステップS25)。この点について、
図8と
図9を用いて説明する。
【0089】
図8は、第2の実施形態に係るショッピングサービス画面の一例を示す図である。
図8に示す例では、情報処理装置200は、投資による利益額で購入可能な商品である2,000円のワイヤレスイヤホンと1,000円の水槽の購入を促す通知をショッピングサービスに表示される情報として端末装置10に配信する。
【0090】
具体的には、情報処理装置200は、「お客様の投資による利益が6,000円を超えました。投資の利益でお気に入りリストのワイヤレスイヤホン(2,000円)と水槽(1,000円)をお買いになりませんか?」といったメッセージを含む表示領域I11をショッピングサービスのお気に入りリストの商品一覧の隣に表示する。
【0091】
また、情報処理装置200は、ユーザU1がショッピングサービスの中で投資による利益額を確認できるように、投資資産の運用サービスが提供するユーザU1の投資資産の運用状況表示する表示領域I12をショッピングサービスのお気に入りリストの商品一覧の隣に表示してもよい。
【0092】
図9は、第2の実施形態に係る投資サービス画面の一例を示す図である。
図9に示す例では、情報処理装置200は、投資による利益額で購入可能な商品である2,000円のワイヤレスイヤホンと1,000円の水槽の購入を促す通知を投資サービスに表示される情報として端末装置10に配信する。具体的には、情報処理装置200は、投資資産の運用サービスが提供するユーザU1の投資資産の運用状況を表示する表示領域I21を投資サービス画面に表示する。
【0093】
また、情報処理装置200は、「お客様の投資による利益が6,000円を超えました。投資の利益でお気に入りリストのワイヤレスイヤホン(2,000円)と水槽(1,000円)をお買いになりませんか?」といったメッセージをショッピングサービスのお気に入りリストのなかから現時点の投資利益で購入可能な商品として選択した商品一覧の上部に表示する表示領域I22を投資サービスの画面に表示する。
【0094】
また、情報処理装置200は、ユーザに更なる投資を促すモチベーションを与えるために、「投資による利益がもっと増えたら下記の商品をお買いになれます。」といったメッセージをショッピングサービスのお気に入りリストのなかから現時点の投資利益では購入できない高額な商品である掃除機(70,000円)の上部に表示する表示領域I23を投資サービスの画面に表示してもよい。
【0095】
図6の説明に戻る。端末装置10は、ユーザU1による商品の決済要求を情報処理装置200に送信する(ステップS26)。
【0096】
情報処理装置200は、決済要求を受け付けた場合、信託銀行又は証券会社に対してユーザU1の投資用口座に預けられた投資資金の投資の対象である投資信託の売却指図を行う(ステップS27)。情報処理装置200は、信託銀行又は証券会社に対して、ユーザU1のお気に入りリストの中から購入可能な商品として選択したワイヤレスイヤホン(2,000円)と水槽(1,000円)の支払い代金の合計である3,000円分の投資信託の売却指図を行う。信託銀行又は証券会社は、情報処理装置200の売却指図に従って、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資金の投資の対象である投資信託の売却取引を行う。信託銀行又は証券会社は、売買取引が完了すると、投資信託の売却代金として3,000円をユーザU1の投資用口座に入金する。
【0097】
続いて、情報処理装置200は、入金を確認すると、ユーザU1の投資用口座から所定の金額を出金する(ステップS28)。情報処理装置200は、投資信託の売却代金として3,000円をユーザU1の投資用口座から出金する。
【0098】
なお、情報処理装置200は、ユーザU1の投資用口座から所定の金額を出金する場合には、投資信託の売却代金を立て替えてもよい。すなわち、情報処理装置200は、ユーザU1の投資用口座から所定の金額を出金する場合、売却代金を受け取ったか否かに関わらず、ユーザU1の電子マネー口座に所定の金額に相当する電子マネーを加える。そして、情報処理装置200は、電子マネー決済によって、ユーザU1のお気に入りリストの商品代金の支払いを行う。情報処理装置200は、後日、投資信託の売却代金をユーザU1の投資用口座から出金することにより、立て替えた投資信託の売却代金を回収する。
【0099】
図6の説明に戻る。情報処理装置200は、所定の金額に相当する電子マネーをユーザU1の電子マネー口座に加える(ステップS29)。すなわち、情報処理装置200は、投資信託の売却代金として3,000円に相当する電子マネーをユーザU1の電子マネー口座の預入金額に付加する。つまり、情報処理装置200は、ユーザU1の電子マネー口座の残高が元々10,000円である場合には、ユーザU1の電子マネー口座の残高を10,000円から13,000円に増やす。
【0100】
続いて、情報処理装置200は、お気に入りリストの中から選択した購入可能な商品の支払い代金に相当する電子マネーをユーザU1の電子マネー口座から引く(ステップS210)。情報処理装置200は、定期購入リストの商品の支払い代金として、ワイヤレスイヤホンと水槽の支払い代金として、それぞれの商品の価格である2,000(円)、1,000(円)の合計3,000(円)に相当する電子マネーをユーザU1の電子マネー口座から引く。
【0101】
続いて、情報処理装置200は、決済結果をユーザU1に通知する(ステップS211)。具体的には、情報処理装置200は、投資による利益額によってお気に入りリストの商品の支払いを行った場合に、ユーザU1の電子マネー口座の入出金の日時、入出金の金額、取引内容といった情報を決済結果としてユーザU1に通知する。
【0102】
〔2−2.情報処理装置の構成〕
次に、
図7を用いて、第2の実施形態に係る情報処理装置200の構成について説明する。
図7は、第2の実施形態に係る情報処理装置200の構成例を示す図である。
図7に示すように、情報処理装置200は、通信部110と、記憶部120と、制御部230とを有する。
【0103】
(制御部230)
制御部230は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(生成プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0104】
図7に示すように、制御部230は、取得部131と、決済部132と、投資サービス提供部233と、配信部234とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、
図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0105】
(投資サービス提供部233)
第2の実施形態に係る投資サービス提供部233は、第1の実施形態に係る投資資産の運用サービスの提供に加えて、次の処理を行う。すなわち、投資サービス提供部233は、投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額によって電子商取引サービスに関連する支払いを行うよう促す通知を投資資産の運用サービスに表示される情報として配信する。
【0106】
具体的には、投資サービス提供部233は、投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額が所定の閾値以上である場合に、投資による利益額によって電子商取引サービスに関連する支払いを行うよう促す通知を投資資産の運用サービスに表示される情報として配信する。
【0107】
例えば、投資サービス提供部233は、取得部131によって取得されたお気に入りリストの情報に基づいて、投資による利益額が所定の閾値以上であるか否かを判定する。すなわち、投資サービス提供部233は、投資による利益額が、お気に入りリストに含まれる商品のうち最も価格が低い商品の価格以上であるか否かを判定する。言い換えると、投資サービス提供部233は、お気に入りリストに含まれる商品のなかに、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産による利益額で購入可能な商品があるか否かを判定する。そして、投資サービス提供部233は、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産による利益額で購入可能な商品があると判定した場合には、投資による利益額によってお気に入りリストの商品の支払いを行うよう促すメッセージを投資資産の運用サービスに表示される情報として端末装置10に配信する。
【0108】
また、投資サービス提供部233は、電子商取引サービスを利用するユーザが気に入った商品を登録したリストであるお気に入りリストに関する情報を投資資産の運用サービスに表示される情報として配信してもよい。
【0109】
具体的には、投資サービス提供部233は、投資による利益額が所定の閾値以上であると判定した場合に、投資による利益額によってお気に入りリストの商品の支払いを行うよう促すために、お気に入りリストの商品の価格や商品の画像、決済サービスに誘導するリンクボタン等を投資資産の運用サービスに表示される情報として端末装置10に配信してもよい。
【0110】
(配信部234)
配信部234は、投資用口座に預けられた投資資産の運用状況に関する情報を電子商取引サービスに表示される情報として配信する。
【0111】
配信部234は、投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額が所定の閾値以上である場合に、投資用口座に預けられた投資資産の運用状況に関する情報を電子商取引サービスに表示される情報として配信する。
【0112】
具体的には、配信部234は、取得部131によって取得されたお気に入りリストの情報に基づいて、投資による利益額が所定の閾値以上であるか否かを判定する。例えば、配信部234は、投資による利益額が、お気に入りリストに含まれる商品のうち最も価格が低い商品の価格以上であるか否かを判定する。すなわち、配信部234は、お気に入りリストに含まれる商品のなかに、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産による利益額で購入可能な商品があるか否かを判定する。そして、配信部234は、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産による利益額で購入可能な商品があると判定した場合には、投資による利益額によってお気に入りリストの商品の支払いを行うよう促すために、投資用口座に預けられた投資資産の運用状況に関する情報を電子商取引サービスに表示される情報として端末装置10に配信する。
【0113】
配信部234は、投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額が所定の閾値以上である場合に、投資による利益額によって電子商取引サービスに関連する支払いを行うよう促す通知を電子商取引サービスに表示される情報として配信する。
【0114】
具体的には、配信部234は、取得部131によって取得されたお気に入りリストの情報に基づいて、投資による利益額が所定の閾値以上であるか否かを判定する。例えば、配信部234は、投資による利益額が、お気に入りリストに含まれる商品のうち最も価格が低い商品の価格以上であるか否かを判定する。すなわち、配信部234は、お気に入りリストに含まれる商品のなかに、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産による利益額で購入可能な商品があるか否かを判定する。そして、配信部234は、ユーザU1の投資用口座に預けられた投資資産による利益額で購入可能な商品があると判定した場合には、投資による利益額によってお気に入りリストの商品の支払いを行うよう促すメッセージを電子商取引サービスに表示される情報として端末装置10に配信する。
【0115】
〔3.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100又は200は、取得部131と、決済部132とを備える。取得部131は、投資用口座に預けられた投資資産に関する情報を取得する。決済部132は、取得部131によって取得された投資資産に関する情報に基づいて、投資用口座に預けられた投資資産を保有するユーザが利用する所定のサービスに関連する支払いを行う。
【0116】
これにより、情報処理装置100又は200は、投資家であるユーザに対して、投資資産によって所定のサービスの支払いを行うよう促すことができる。すなわち、情報処理装置100又は200は、ユーザが投資の対象である金融商品を解約する等の指示を行うといった手間をかけることなく、ユーザが所定のサービスの支払いに投資資産を用いることができる。つまり、情報処理装置100又は200は、ユーザの手間を省くことができる。したがって、情報処理装置100又は200は、投資家であるユーザに所定のサービスの利用を促すことができる。
【0117】
また、決済部132は、投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額によって所定のサービスに関連する支払いを行う。
【0118】
これにより、情報処理装置100又は200は、投資家であるユーザに対して、投資資産の投資による利益額によって、所定のサービスの支払いを行うよう促すことができる。すなわち、情報処理装置100又は200は、ユーザが投資による利益が出た場合に、投資による利益で所定のサービスの支払いをしたいと思っている場合に、ユーザが自分で投資による利益が出ているか否かを確認するといった手間をかけることなく、投資による利益が出たタイミングで、ユーザに対して投資による利益額によって所定のサービスの支払い行うよう促すことができる。つまり、情報処理装置100又は200は、ユーザの手間を省くことができる。したがって、情報処理装置100又は200は、投資家であるユーザにサービスの利用を促すことができる。
【0119】
また、決済部132は、投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額が所定の閾値以上である場合に、投資による利益額によって所定のサービスに関連する支払いを行う。
【0120】
これにより、情報処理装置100又は200は、投資家であるユーザに対して、投資資産の投資による利益額が所定の閾値以上である場合に、投資資産の投資による利益額によって、所定のサービスの支払いを行うよう促すことができる。すなわち、情報処理装置100又は200は、ユーザが一定以上の投資による利益が出た場合に、投資による利益で所定のサービスの支払いをしたいと思っている場合に、ユーザが自分で一定以上の投資による利益が出ているか否かを確認するといった手間をかけることなく、一定以上の利益が出たタイミングで、ユーザに対して投資による利益額によって所定のサービスの支払い行うよう促すことができる。つまり、情報処理装置100又は200は、ユーザの手間を省くことができる。したがって、情報処理装置100又は200は、投資家であるユーザにサービスの利用を促すことができる。
【0121】
また、決済部132は、投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額が所定のサービスの決済金額を下回る場合には、所定のサービスの決済金額と投資による利益額との差分を所定のサービスを利用するユーザが保有する企業通貨によって所定のサービスに関連する支払いを行う。
【0122】
これにより、情報処理装置100又は200は、投資家であるユーザに対して、投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額が不足している場合であっても、所定のサービスの支払いを行うよう促すことができる。したがって、情報処理装置100又は200は、投資家であるユーザに所定のサービスの利用を促すことができる。
【0123】
また、決済部132は、投資用口座に預けられた投資資産の投資の対象である金融商品の売却代金を立て替えることにより、所定のサービスに関連する支払いを行う。
【0124】
これにより、情報処理装置100又は200は、投資家であるユーザが今すぐに所定のサービスの支払いをしたいと思った時に、所定のサービスの支払いを行う利便性を高めるができる。したがって、情報処理装置100又は200は、投資家であるユーザにサービスの利用を促すことができる。
【0125】
また、決済部132は、取得部131によって取得された定期購入リストに基づいて、電子商取引サービスに関連する支払いを行う。
【0126】
これにより、情報処理装置100又は200は、投資家であるユーザに対して、投資資産の投資による利益額によって、ショッピングサービスの定期購入リストの商品の支払いを促すことができる。したがって、情報処理装置100は、投資家であるユーザにサービスの利用を促すことができる。
【0127】
また、決済部132は、取得部131によって取得されたお気に入りリストに基づいて、電子商取引サービスに関連する支払いを行う。
【0128】
これにより、情報処理装置100又は200は、投資家であるユーザに対して、投資資産の投資による利益額によって、ショッピングサービスのお気に入りリストの商品の支払いを促すことができる。したがって、情報処理装置100又は200は、投資家であるユーザにサービスの利用を促すことができる。
【0129】
また、第2の実施形態に係る情報処理装置200は、配信部234をさらに備える。配信部234は、投資用口座に預けられた投資資産の運用状況に関する情報を電子商取引サービスに表示される情報として配信する。
【0130】
これにより、情報処理装置200は、投資家であるショッピングサービスを利用するユーザに対して、ショッピングサービス側で、投資資産の運用状況を確認させることができる。したがって、情報処理装置200は、投資家であるユーザに投資による利益でショッピングサービスの商品を購入したいという投資と購入のモチベーションを高めることができる。
【0131】
また、配信部234は、投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額が所定の閾値以上である場合に、投資用口座に預けられた投資資産の運用状況に関する情報を電子商取引サービスに表示される情報として配信する。
【0132】
これにより、情報処理装置200は、投資家であるショッピングサービスを利用するユーザに対して、ショッピングサービス側で、投資資産の投資による利益額によって、ショッピングサービスの商品の支払いを促すことができる。
【0133】
また、配信部234は、投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額が所定の閾値以上である場合に、投資による利益額によって電子商取引サービスに関連する支払いを行うよう促す通知を電子商取引サービスに表示される情報として配信する。
【0134】
これにより、情報処理装置200は、投資家であるショッピングサービスを利用するユーザに対して、投資資産の投資による利益額が所定の閾値以上である場合に、ショッピングサービス側で、投資資産の投資による利益額によって、ショッピングサービスの商品の支払いを促すことができる。
【0135】
実施形態に係る情報処理装置100又は200は、投資サービス提供部133をさらに備える。投資サービス提供部133は、投資用口座に預けられた投資資産の運用サービスを提供する。
【0136】
これにより、情報処理装置100又は200は、投資家であるユーザに決済サービスと投資資産の運用サービスとを一体のサービスとして提供することができる。
【0137】
また、第2の実施形態に係る投資サービス提供部233は、投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額によって電子商取引サービスに関連する支払いを行うよう促す通知を投資資産の運用サービスに表示される情報として配信する。また、第2の実施形態に係る投資サービス提供部233は、投資用口座に預けられた投資資産の投資による利益額が所定の閾値以上である場合に、投資による利益額によって電子商取引サービスに関連する支払いを行うよう促す通知を投資資産の運用サービスに表示される情報として配信する。
【0138】
これにより、情報処理装置200は、投資家であるショッピングサービスを利用するユーザに対して、投資資産の運用サービス側で、ショッピングサービスで購入を希望する商品を確認させることができる。したがって、情報処理装置200は、投資家であるユーザに投資による利益でショッピングサービスの商品を購入したいという投資と購入のモチベーションを高めることができる。したがって、情報処理装置200は、投資家であるユーザに電子商取引サービスの利用を促すことができる。
【0139】
また、第2の実施形態に係る投資サービス提供部233は、電子商取引サービスを利用するユーザが気に入った商品を登録したリストであるお気に入りリストに関する情報を投資資産の運用サービスに表示される情報として配信する。
【0140】
これにより、情報処理装置200は、投資家であるショッピングサービスを利用するユーザに対して、投資資産の運用サービス側で、投資資産の投資による利益額によって、お気に入りリストの商品の支払いを促すことができる。したがって、情報処理装置200は、投資家であるユーザに電子商取引サービスの利用を促すことができる。
【0141】
〔4.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置100又は200は、例えば
図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図10は、情報処理装置100又は200の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
【0142】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0143】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0144】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0145】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0146】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100又は200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムまたはデータ(例えば、商品コンテンツモデル)を実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0147】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0148】
〔5.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0149】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0150】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0151】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、決済部は、決済手段や決済回路に読み替えることができる。