特許第6702435号(P6702435)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6702435
(24)【登録日】2020年5月11日
(45)【発行日】2020年6月3日
(54)【発明の名称】エレベーターの修復支援システム
(51)【国際特許分類】
   B66B 5/02 20060101AFI20200525BHJP
   B66B 5/00 20060101ALI20200525BHJP
【FI】
   B66B5/02 S
   B66B5/00 G
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-558525(P2018-558525)
(86)(22)【出願日】2016年12月26日
(86)【国際出願番号】JP2016088666
(87)【国際公開番号】WO2018122910
(87)【国際公開日】20180705
【審査請求日】2019年1月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142642
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 次郎
(72)【発明者】
【氏名】高井 真人
(72)【発明者】
【氏名】上田 隆美
(72)【発明者】
【氏名】引地 剛樹
(72)【発明者】
【氏名】塩崎 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】大江 敏男
【審査官】 加藤 三慶
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−275631(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベーターを動作させる制御装置と、
前記制御装置と電気的に接続された修復支援装置と、
を備え、
前記修復支援装置は、
前記制御装置に予め設定された前記エレベーターの故障信号と一対一で関連付けられた修復手続きを予め記憶している修復手続きデータベースと、
前記制御装置から前記故障信号が出力された場合に、当該故障信号と関連付けて前記修復手続きデータベースに記憶されている前記修復手続きを前記制御装置に実行させる手続き実行部と、
を有し、
過去に実行された修復手続きを記憶している履歴データベースと、
前記履歴データベースの内容に基づいて前記修復手続きデータベースに記憶されている前記修復手続きを修正する修正部と、
を有する管理センターを備えたエレベーターの修復支援システム。
【請求項2】
前記修復支援装置は、前記手続き実行部が前記制御装置に実行させた修復手続きによって故障が修復されたか否かを示す情報を記録する記録部を有し、
前記管理センターは、前記記録部により記録された情報に基づいて前記履歴データベースを更新する履歴更新部を有する請求項に記載のエレベーターの修復支援システム。
【請求項3】
前記修復支援装置は、前記修復手続きデータベース及びプログラムである前記手続き実行部を記憶している記憶装置である請求項1または請求項2に記載のエレベーターの修復支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーターの修復支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベーターに故障が発生した場合に、エレベーターの機器又はセンサ等から得られる情報に基づいて、単独で故障に対処し得る制御装置が知られている。上記のような制御装置として、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】日本特開2008−230743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような制御装置によれば、故障が発生した場合であってもエレベーターの運転を継続させ得る。しかしながら、制御装置の機能だけでは対処しきれない故障が発生した場合には、エレベーターの運転を継続させることができない。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされた。その目的は、制御装置の機能だけでは対処しきれない故障が発生した場合にエレベーターの運転を継続させることができるエレベーターの修復支援システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るエレベーターの修復支援システムは、エレベーターを動作させる制御装置と、制御装置と電気的に接続された修復支援装置と、を備え、修復支援装置は、制御装置に予め設定されたエレベーターの故障信号と一対一で関連付けられた修復手続きを予め記憶している修復手続きデータベースと、制御装置から故障信号が出力された場合に、当該故障信号と関連付けて修復手続きデータベースに記憶されている修復手続きを制御装置に実行させる手続き実行部と、を有し、過去に実行された修復手続きを記憶している履歴データベースと、履歴データベースの内容に基づいて修復手続きデータベースに記憶されている修復手続きを修正する修正部と、を有する管理センターを備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るエレベーターの修復支援システムにおいて、手続き実行部は、制御装置から故障信号が出力された場合に、当該故障信号と関連付けて修復手続きデータベースに記憶されている修復手続きを制御装置に実行させる。このため、本発明によれば、制御装置の機能だけでは対処しきれない故障が発生した場合にエレベーターの運転を継続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】エレベーターの構造の一例を示す模式図である。
図2】実施の形態1における修復支援システムの機能ブロック図である。
図3】実施の形態1における修復支援システムの動作例を示すフローチャートである。
図4】実施の形態2における修復支援システムの機能ブロック図である。
図5】実施の形態3における修復支援システムの機能ブロック図である。
図6】実施の形態3における修復支援システムの動作例を示すフローチャートである。
図7】修復支援装置のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付の図面を参照して、エレベーターの修復支援システムを詳細に説明する。各図では、同一又は相当する部分に同一の符号を付している。重複する説明は、適宜簡略化あるいは省略する。
【0010】
実施の形態1.
エレベーターの構造の一例を示す模式図である。
【0011】
図1に示すように、エレベーター1は、昇降路2、巻上機3、ロープ4、かご5、釣合おもり6及び制御装置7を備えている。昇降路2は、例えば、図示しない建物の各階を貫くように形成されている。巻上機3は、例えば、図示しない機械室等に設けられている。ロープ4は、巻上機3に巻き掛けられている。かご5及び釣合おもり6は、ロープ4によって昇降路2内に吊り下げられている。かご5及び釣合おもり6は、巻上機3が駆動することにより昇降する。巻上機3は、制御装置7によって制御される。
【0012】
制御装置7は、巻上機3及び保守装置8と電気的に接続されている。保守装置8は、管理センター9と通信する機能を有する。つまり、制御装置7は、保守装置8を介して管理センター9と通信可能である。
【0013】
制御装置7及び保守装置8は、例えば、エレベーター1が設置された建物に設けられている。管理センター9は、例えば、エレベーター1が設置された建物とは別の建物に設けられている。管理センター9は、例えば、エレベーター1の管理会社に設けられたサーバー等である。
【0014】
図2は、実施の形態1における修復支援システムの機能ブロック図である。図2において、保守装置8の図示は省略されている。
【0015】
図2に示すように、復旧支援システムは、制御装置7、管理センター9及び修復支援装置10を備える。制御装置7は、運転制御部11、故障検出部12及び発報部13を有する。修復支援装置10は、修復手続きデータベース14及び手続き実行部15を有する。修復支援装置10は、制御装置7と電気的に接続されている。修復支援装置10は、例えば、制御装置7及び保守装置8を介して管理センター9と通信可能である。
【0016】
修復支援装置10は、例えば、制御装置7とは別の筐体を有する装置であってもよい。修復支援装置10は、例えば、制御装置7の基板等に接続されたメモリ等の記憶装置であってもよい。修復支援装置10が記憶装置である場合、手続き実行部15の機能は、例えば、プログラムにより実現される。
【0017】
運転制御部11は、エレベーター1の動作を制御する。運転制御部11は、例えば、巻上機3の駆動を制御することで、かご5の移動を制御する。運転制御部11は、例えば、図示しない戸開閉装置を介して、エレベーター1のドアの開閉を制御する。
【0018】
故障検出部12は、エレベーター1の機器に発生した故障を検出する。故障検出部12は、検出された故障に対応する故障信号を出力する。故障信号は、例えば、故障の種類及び発生箇所等を特定する予め設定された情報である。
【0019】
発報部13は、保守装置8を介して、管理センター9に発報を行う。発報部13は、例えば、故障検出部12により故障が検出された際に、当該故障に対応する故障信号を管理センター9に発報する。
【0020】
修復手続きデータベース14は、修復手続きを予め記憶している。修復手続きは、エレベーター1の故障を修復又は軽減させ得る制御指令として設定されている。修復手続きは、例えば、エレベーター1の各種機器を動作させる順番、各種機器を動作させるタイミング及び各種機器の動作を継続させる時間等を表す情報である。
【0021】
修復手続きデータベース14は、例えば、エレベーター1の故障信号と修復手続きとを一対一で関連付けて記憶している。例えば、故障信号Aには、修復手続きAのみが関連付けられている。例えば、故障信号Bには、修復手続きBのみが関連付けられている。例えば、故障信号Cには、修復手続きCのみが関連付けられている。
【0022】
手続き実行部15は、故障検出部12により故障信号が出力された場合に、当該故障信号と関連付けて修復手続きデータベース14に記憶されている修復手続きを選択する。制御装置7は、手続き実行部15により選択された修復手続きに従ってエレベーター1を動作させる。つまり、手続き実行部15は、エレベーター1に発生した故障に対応する修復手続きを制御装置7に実行させる。
【0023】
図3は、実施の形態1における修復支援システムの動作例を示すフローチャートである。
【0024】
エレベーター1が通常運転している時(ステップS101)、制御装置7は、故障が検出されたか否かを判定する(ステップS102)。ステップS102で、故障が検出されていない場合、ステップS101の処理が行われる。
【0025】
ステップS102で、故障が検出された場合、制御装置7は、当該故障に対応する故障信号を出力する(ステップS103)。制御装置7は、例えば、故障信号を管理センター9に送信する(ステップS104)。
【0026】
修復支援装置10は、制御装置7から出力された故障信号に対応する修復手続きを実行する(ステップS105)。制御装置7は、修復手続きによって修復が成功したか否かを判定する(ステップS106)。ステップS106では、例えば、故障検出部12によって同じ故障信号が再び検出された場合に修復失敗と判定される。ステップS106では、例えば、故障検出部12によって故障信号が検出されない場合に修復成功と判定される。
【0027】
ステップS106で、修復成功と判定された場合、ステップS101の処理が行われる。ステップS106で、修復失敗と判定された場合、制御装置7は、例えば、エレベーター1を休止させる(ステップS107)。
【0028】
実施の形態1において、修復支援システムは、エレベーター1を動作させる制御装置7及び修復支援装置10を備える。修復支援装置10は、修復手続きデータベース14及び手続き実行部15を有する。修復手続きデータベース14は、エレベーター1の故障信号と一対一で関連付けられた修復手続きを予め記憶している。手続き実行部15は、制御装置7から故障信号が出力された場合に、当該故障信号と関連付けて修復手続きデータベース14に記憶されている修復手続きを制御装置7に実行させる。このため、実施の形態1によれば、制御装置7の機能だけでは対処しきれない故障が発生した場合にエレベーター1の運転を継続させることができる。
【0029】
実施の形態2.
以下、実施の形態1との相違点を中心に、エレベーターの修復支援システムを説明する。実施の形態1と同一又は相当する部分には同一の符号を付して、一部の説明を省略する。
【0030】
図4は、実施の形態2における修復支援システムの機能ブロック図である。図4において、保守装置8の図示は省略されている。
【0031】
図4に示すように、実施の形態2において、管理センター9は、履歴データベース16及び修正部17を有する。
【0032】
履歴データベース16は、エレベーター1の故障修復履歴を記憶している。故障修復履歴は、エレベーター1に発生した過去の故障及び当該故障を修復するために行われた処置を示す情報である。
【0033】
故障修復履歴には、例えば、過去に出力された故障信号に対応して手続き実行部15によって実行された修復手続きが含まれる。故障修復履歴には、例えば、過去に出力された故障信号に対応して保守作業者によって実施された保守作業を示す情報が含まれる。故障修復履歴には、例えば、保守作業者によって実施された保守作業と同等の影響をエレベーター1に及ぼす修復手続きが含まれる。故障修復履歴には、例えば、修復手続き又は保守作業によって修復が成功したか否かを示す情報が含まれる。
【0034】
修正部17は、例えば、履歴データベース16の内容に基づいて、修復手続きデータベース14に記憶されている修復手続きを修正する。修正部17は、例えば、エレベーター1の故障信号と一対一で関連付けられていた1つの修復手続きを他の1つの修復手続きに置き換える。修正部17は、例えば、これまで修復手続きデータベース14に記憶されていなかった故障信号と一対一で関連付けられた修復手続きを新たに登録してもよい。
【0035】
修正部17は、例えば、制御装置7を介して修復支援装置10と通信することで修復手続きを修正する。修正部17は、例えば、定期的に修復手続きを修正してもよい。修正部17は、例えば、予め設定された日時又は時間帯に修復手続きを修正してもよい。修正部17は、例えば、管理センター9に対する人間の操作に基づいて修復手続きを修正してもよい。修正部17は、例えば、履歴データベース16の内容に基づいて予め作成された修正後の修復手続きデータを修復手続きデータベース14に上書きしてもよい。
【0036】
実施の形態2において、修復支援システムは、制御装置7、修復支援装置10及び管理センター9を備える。管理センター9は、履歴データベース16及び修正部17を有する。履歴データベース16は、例えば、故障信号に対応して過去に実行された修復手続きを記憶している。修正部17は、例えば、履歴データベース16の内容に基づいて、修復手続きデータベース14に記憶されている修復手続きを修正する。このため、実施の形態2によれば、修復支援装置10によって対処可能な故障の規模及び修復の成功率を向上させることができる。
【0037】
実施の形態3.
以下、実施の形態1及び2との相違点を中心に、エレベーターの修復支援システムを説明する。実施の形態1又は2と同一又は相当する部分には同一の符号を付して、一部の説明を省略する。
【0038】
図5は、実施の形態3における修復支援システムの機能ブロック図である。図5において、保守装置8の図示は省略されている。
【0039】
図5に示すように、実施の形態3において、修復支援装置10は、記録部18を有する。管理センター9は、履歴更新部19を有する。
【0040】
記録部18は、手続き実行部15が制御装置7に実行させた修復手続きの実行結果を記録する。実行結果は、例えば、実行された修復手続き及び当該修復手続きによって故障が修復されたか否かを示す情報である。
【0041】
記録部18によって記録された実行結果は、例えば、制御装置7を介して管理センター9に送信される。実行結果は、例えば、記録部18による記録が行われるたびに送信されてもよい。実行結果は、例えば、予め設定された日時又は時間帯に送信されてもよい。
【0042】
履歴更新部19は、例えば、修復支援装置10から送信された修復手続きの実行結果を履歴データベース16に追加する。つまり、履歴更新部19は、記録部18により記録された情報に基づいて履歴データベース16を更新する。
【0043】
図6は、実施の形態3における修復支援システムの動作例を示すフローチャートである。
【0044】
図6におけるステップS201からステップS206は、図3におけるステップS101からステップS106と同様である。
【0045】
ステップS206で、修復成功と判定された場合、修復支援装置10は、修復手続きの実行結果を記録する(ステップS207)。ステップS207で記録される実行結果は、修復手続きによって故障が修復されたことを示す。修復支援装置10は、当該実行結果を管理センター9に送信する(ステップS208)。ステップS208の後は、ステップS201の処理が行われる。
【0046】
ステップS206で、修復失敗と判定された場合、修復支援装置10は、修復手続きの実行結果を記録する(ステップS209)。ステップS209で記録される実行結果は、修復手続きによって故障が修復されなかったことを示す。修復支援装置10は、当該実行結果を管理センター9に送信する(ステップS210)。ステップS210に続いて、制御装置7は、例えば、エレベーター1を休止させる(ステップS211)。
【0047】
実施の形態3において、修復支援システムは、制御装置7、修復支援装置10及び管理センター9を備える。修復支援装置10は、記録部18を有する。管理センター9は、履歴更新部19を有する。記録部18は、例えば、手続き実行部15が制御装置7に実行させた修復手続きによって故障が修復されたか否かを示す情報を記録する。履歴更新部19は、記録部18により記録された情報に基づいて履歴データベース16を更新する。このため、実施の形態3によれば、修復支援装置10によって対処可能な故障の規模及び修復の成功率を更に向上させることができる。
【0048】
実施の形態1から3において、修復支援装置10は、例えば、修復手続きデータベース14及びプログラムである手続き実行部15を記憶している記憶装置であってもよい。この場合、例えば、既設の制御装置7を変更することなく、後付けで修復支援装置10を設置することができる。このため、既設のエレベーター1に対して容易に修復支援装置10を追加することができる。
【0049】
図7は、修復支援装置のハードウェア構成図である。
【0050】
修復支援装置10における修復手続きデータベース14、手続き実行部15及び記録部18の各機能は、処理回路により実現される。処理回路は、専用ハードウェア50であってもよい。処理回路は、プロセッサ51及びメモリ52を備えていてもよい。処理回路は、一部が専用ハードウェア50として形成され、更にプロセッサ51及びメモリ52を備えていてもよい。図7は、処理回路が、その一部が専用ハードウェア50として形成され、プロセッサ51及びメモリ52を備えている場合の例を示している。
【0051】
処理回路の少なくとも一部が、少なくとも1つの専用ハードウェア50である場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらを組み合わせたものが該当する。
【0052】
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ51及び少なくとも1つのメモリ52を備える場合、修復手続きデータベース14、手続き実行部15及び記録部18の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ52に格納される。プロセッサ51は、メモリ52に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。プロセッサ51は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。メモリ52は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
【0053】
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、修復支援装置10の各機能を実現することができる。なお、制御装置7及び管理センター9の各機能も、図7に示す処理回路と同様の処理回路により実現される。
【産業上の利用可能性】
【0054】
以上のように、本発明は、エレベーターに適用できる。
【符号の説明】
【0055】
1 エレベーター
2 昇降路
3 巻上機
4 ロープ
5 かご
6 釣合おもり
7 制御装置
8 保守装置
9 管理センター
10 修復支援装置
11 運転制御部
12 故障検出部
13 発報部
14 修復手続きデータベース
15 手続き実行部
16 履歴データベース
17 修正部
18 記録部
19 履歴更新部
50 専用ハードウェア
51 プロセッサ
52 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7