【実施例】
【0042】
実施例1:プロトタイプの合成
支持体粒子
使用した支持体粒子は高度に架橋したアガロースビーズであった。これは米国特許第6602990号に記載される方法によって調製した。なお、同明細書はその全体が参照によって本願明細書に援用されている。ビーズの体積加重平均直径(D50,v)は88μmであり、孔径分布は、分子量110kDaのデキストラン分子が細孔容積の69%を使用できるというものであった。これは、次の文献に記載される方法に従って測定したときに、ビーズにおけるデキストラン110kDaのKdが0.69であったと表現することもできる:『Handbook of Process Chromatography,A Guide to Optimization,Scale−Up and Validation』(1997)Academic Press,San Diego.Gail Sofer&Lars Hagel編。ISBN0−12−654266−X、368ページ。
【0043】
アリル化
中間体5803
400mL(g)の支持体粒子をゲル体積の6倍量の蒸留水で洗浄した後、ゲル体積の3倍量の50%NaOHで洗浄した。次に、ゲルを完全に吸い取り2Lの丸底フラスコに移した。50%NaOHを775mL添加して機械式翼攪拌を行い、フラスコを50℃の水浴中に浸漬した。30分後、アリルグリシジルエーテル(AGE)を128mL添加した。反応は17時間にわたって進行した。ゲルをゲル体積と同量の蒸留水、ゲル体積の5倍量のエタノール、さらにゲル体積の8倍量の蒸留水で順に洗浄した。
【0044】
中間体5840
120mL(g)の支持体粒子をゲル体積の6倍量の蒸留水で洗浄した後、真空によって乾燥させ、250mLの丸底フラスコに移した(90.7g)。50%NaOHを149.3mL添加(11.8M)して機械式翼攪拌を行い、フラスコを50℃の水浴中に浸漬した。30分後、AGEを36mL添加した。反応は17時間にわたって進行した。ゲルをゲル体積と同量の蒸留水、ゲル体積の3倍量のエタノール、さらにゲル体積の8倍量の蒸留水で順に洗浄した。
【0045】
中間体6383
蒸留水に入れた200mL(g)のアリル化した支持体粒子5803を、ガラスフィルタ上でゲル体積の3倍量の50%NaOH水溶液によって洗浄した。次に、ゲルを完全に吸い取り1Lの丸底フラスコに移した。50%NaOH水溶液を388mL添加して機械式翼攪拌を行い、フラスコを50℃の水浴中に浸漬した。30分後、アリルグリシジルエーテルを64mL添加すると、反応は16時間にわたって進行した。ゲルをゲル体積と同量の蒸留水、ゲル体積の5倍量のエタノール、さらにゲル体積の8倍量の蒸留水で順に洗浄した。
【0046】
中間体3266A
256mL(g)の支持体粒子をガラスフィルタ上で蒸留水によって、そして50%NaOH水溶液によって洗浄した。次に、ゲルを完全に吸い取り1Lの丸底フラスコに移した。50%NaOH水溶液を200mL添加して機械式翼攪拌を行い、フラスコを50℃の水浴中に浸漬した。30分後、AGEを200mL添加すると、反応は17時間にわたって進行した。ゲルを蒸留水、エタノール、さらに蒸留水で洗浄した。
【0047】
部分臭素化とシェルの不活性化
中間体6478
192g(mL)のアリル化した支持体粒子6383を1728mLの蒸留水とともに3Lの丸底フラスコにすべて移し、機械的攪拌を行った。1000μLの臭素を200mLの水に加えた溶液を調製した。この臭素溶液(88μmのビーズの5μmのシェルに含まれるアリル基の量に相当)を300rpmの攪拌速度で約2分間かけてゆっくり添加した。20分後、ゲルをゲル体積の10倍量の蒸留水で洗浄した。
【0048】
196g(mL)の部分的に活性化したゲルを1Lの丸底フラスコにすべて移した。蒸留水175.3gと50%NaOH(1M)20.7mLとを添加して機械的攪拌を行った。フラスコを50℃の水浴中に沈めると、反応は18.5時間にわたって進行した。次に、ゲルをゲル体積10倍量の蒸留水で洗浄した。2×1mLの滴定を行って残留アリルの含有量を調べた。
【0049】
中間体5860
115g(mL)のアリル化した支持体粒子5840を1035mLの蒸留水とともに2Lの丸底フラスコにすべて移し、機械的攪拌を行った。408μLの臭素を100mLの水に加えた溶液を調製した。この臭素溶液(88μmビーズの5.5μmのシェルに含まれるアリルの量に相当)を250rpmの攪拌速度で約2分間かけてゆっくり添加した。Eフラスコから注ぐ際に一部の臭素が操作中に失われた。次に、プラスチックピペットを用いて添加を行った。20分後、ゲルをゲル体積の10倍量の蒸留水で洗浄した。
【0050】
116g(mL)の部分的に活性化したゲルを500mLの丸底フラスコにすべて移した。蒸留水104gと50%NaOH(1M)12.25mLとを添加して機械的攪拌を行った。フラスコを50℃の水浴中に沈めると、反応は16.5時間にわたって進行した。次に、ゲルをゲル体積の10倍量の蒸留水で洗浄した。2×1mLの滴定を行って残留アリルの含有量を調べた。
【0051】
中間体3266B
260g(mL)のアリル化した支持体粒子3266Aを2300mLの蒸留水とともに3Lの丸底フラスコにすべて移し、機械的攪拌を行った。3.55gの臭素を250mLの水に加えた溶液を調製した。この臭素溶液を攪拌しながらゆっくり添加した。5分後、ゲルを蒸留水で洗浄した。
【0052】
部分的に活性化したゲルを1Lの丸底フラスコにすべて移した。2M NaOH水溶液を250mL添加して機械的攪拌を行った。フラスコを50℃の水浴中に沈めると、反応は17時間にわたって進行した。次に、ゲルを蒸留水で洗浄した。2×1mLの滴定を行って残留アリルの含有量を調べた。
【0053】
コアの臭素化
80g(mL)のアリル化したコア用支持体粒子6478を、80mLの水及び3.2gの酢酸ナトリウムとともに500mLのEフラスコにすべて移した。次に、黄色い色が消えなくなるまで臭素の水溶液を添加した。ギ酸ナトリウム(約2g)を添加して過剰な臭素をなくした。ゲルはゲル体積の10倍量の蒸留水で洗浄した。
アリル及び残留アリルの滴定(不活性化したシェルの厚さを決定するため)
・ゲルを水で洗浄する。
・1.0mLのゲルを立方体で測定し、それを9mLの蒸留水とともに吸引フラスコに移す。
・臭素を水に溶かした飽和溶液を、過剰なBr
2による黄色い色が消えなくなるまで添加する。
・サンプルを磁気攪拌しながら5分間、放置する。
・サンプルを磁気攪拌しながら真空(水吸引)下に置き、過剰な臭素を除去する。
・次に、フラスコを10mLの蒸留水ですすぎ、サンプルを滴定ビーカーに移す。
・アリル含有量を間接的に測定するため、濃硝酸を2、3滴、加えてから、0.1M AgNO
3による滴定を開始する。
・結果はゲル1ml当たりのマイクロモル数で与えられる。
・理論上のシェル厚は、部分臭素化及び不活性化後の残留アリル含有物がシェルに囲まれたコア内にすべて存在し、かつシェルはアリル基を含まないと仮定したモデルを用いて計算される。ビーズの直径が88μmで、シェルの厚さがxμmのとき、臭素化・不活性化の前後におけるアリル含有量の比は44
3/(44−x)
3であり、この式からxが得られる。
【0054】
【表1】
リガンドの結合
1,3−ジアミノ−2−プロパノールの結合
24.8gの1,3−ジアミノ−2−プロパノール(270mmol、34当量)を100mLの丸底フラスコに移した。フラスコを60℃の水浴中に沈め、75分間リガンドを溶解させた。
【0055】
30mL(g)の活性アリル化コア用支持体粒子6478(7.92mmolアリル、1当量)をフラスコにすべて移し、機械式翼攪拌(230rpm)を行った。反応は17時間にわたって進行した。フラスコを冷却した後にpHを測定したら約12であった。ゲルをゲル体積の12倍量の蒸留水で洗浄した。
【0056】
トリス(2−アミノエチル)アミンの結合
40mL(g)の活性アリル化コア用ベースマトリックス6478(10.56mmolアリル、1当量)を250mLの丸底フラスコにすべて移した。39.6mLのトリス(2−アミノエチル)アミン(264.3mmol、25当量)を添加し、機械式翼攪拌(200rpm)を行った。反応は17時間にわたって進行した。pHを測定すると8.8であった。ゲルをゲル体積の10倍量の蒸留水で洗浄した。
【0057】
ポリアリルアミンの結合
37mL(g)の活性アリル化コア用ベースマトリックス3266Bを250mLの丸底フラスコにすべて移した。分子量15kDaのポリアリルアミン(Aldrich、283215)11.3gを20mlの蒸留水+2mlの50%NaOH水溶液に溶かし、上記のフラスコに添加した。機械式翼攪拌(200rpm)を行い、50℃で17時間にわたって反応させた。ゲルを0.5M HCl、1mM HCl、及びゲル体積の10倍量の蒸留水で順に洗浄した。
【0058】
アミン含有量の滴定
・ゲルを水で洗浄する。
・ゲルを0.5M HClで3回洗浄した後、1mM HClで3回洗浄する。
・1.0mLのゲルを立方体で測定し、19mLの蒸留水とともに滴定カップに移す。
・アミン含有量を間接的に測定するため、濃硝酸を2、3滴、加えてから、0.1M AgNO
3による滴定を開始する。
・結果はゲル1ml当たりのマイクロモル数で与えられる。
【0059】
【表2】
実施例2:プロトタイプでのタンパク質に対する結合容量
空の96ウェルフィルタプレートの各ウェルに6μLのゲルを充・した。プレート実験では表3に記載の方法を用いた。定温放置後の洗浄回数は、非結合タンパク質を洗い落とすのに必要な内容に応じて2回と3回の間で変動した。
【0060】
【表3】
分析
280nmにおける吸光度と校正曲線から計算した濃度とによって非結合タンパク質を分析する。
【0061】
結合されたタンパク質の量は、添加したタンパク質と非結合タンパク質との量の差から計算する。
【0062】
濃度から各ウェルの容量を計算する。
【0063】
最大結合容量はg/Lで表す。これは、UV測定を伴わないキュベットでの各実験に対してタンパク質溶液を調製する際の計算に基づく。
【0064】
他のUV吸収材料による干渉を排除するため、タンパク質を添加しない無添加実験を各シリーズについて実施した。
【0065】
PAAでのBSA及びオボアルブミンに対する結合容量の結果
プロトタイプ:ポリアリルアミン
イオン容量:210μmol/ml
タンパク質1:BSA2g/l、IP約4.7
タンパク質2:オボアルブミン2g/l、IP約4.7
緩衝系1:40mMトリス pH7.2〜8.2
緩衝系2:20mMピペラジン pH6
塩:NaCl
【0066】
【表4】
表4に示すように、ポリアリルアミンプロトタイプは250mM NaClのときにBSAに対する結合容量が最大となった。1250mM NaClではポリアリルアミンプロトタイプはBSAに対して結合容量を示さない。このことは、BSAの塩溶出が良好に可能であることを示している。
【0067】
【表5】
緩衝系としてピペラジンを用いる場合、表5の列Aと列Eに示すように、ポリアリルアミンは無塩のときにBSAとオボアルブミンの両方に対して最大の結合容量を示す。ただし、結合容量は250mM NaClを添加した場合もまだ良好である。
【0068】
プロトタイプ:ポリアリルアミン
イオン容量:210μmol/ml
タンパク質:オボアルブミン2g/l、IP約4.7
緩衝系:20〜40mMリン酸塩 pH7〜7.5
塩:NaCl
【0069】
【表6】
プロトタイプ:ポリアリルアミン
イオン容量:210μmol/ml
タンパク質1:オボアルブミン4g/l、IP約4.7
タンパク質2:BSA4g/L、IP約4.7
緩衝系:40mMトリス pH7.2〜8.2
塩:NaCl
【0070】
【表7】
表6では、ポリアリルアミンは塩の添加がないときにオボアルブミンに対する結合容量が最大となっている。リン酸塩系ではpHによる影響は見られない。
【0071】
表6と表7を比較すると、ポリアリルアミンはリン酸塩緩衝系よりもトリス緩衝系を用いたときのほうがオボアルブミンに対する結合容量が高いことが明らかである。
【0072】
表7のトリス系では、ポリアリルアミンに対する結合容量はpHの低下とともに向上している。オボアルブミンに対する結合容量に対するpHの影響はBSAの場合よりも大きい。
【0073】
プロトタイプ:ポリアリルアミン
イオン容量:210μmol/ml
タンパク質:オボアルブミン2g/l、IP約4.7
緩衝系:40mMトリス pH7.2〜7.5
塩:NaCl
【0074】
【表8】
この場合も、ポリアリルアミンとトリスがオボアルブミンに対して高い結合容量を示すことがわかる(表参照)。結合容量は塩の添加によって低下するが、それでもまだ高い。
【0075】
ポリアリルアミンプロトタイプ及びCapto(商標)Core700でのオボアルブミンに対する結合容量の比較
プロトタイプ:ポリアリルアミン
イオン容量:210μmol/ml
参照媒体:Capto(商標)Core700
イオン容量:40〜85μmol/ml
タンパク質:オボアルブミン3g/l、IP約4.7
緩衝系:40mMトリス pH7.2〜7.5
塩:NaCl
【0076】
【表9】
Capto(商標)Core700(Ge Healthcare Bio−Sciences AB)は市販の製品である。これは、体積加重平均直径が85〜90μmの、高度に架橋したアガロースビーズと、分子量カットオフ値が700kDaの不活性シェルと、アミン窒素を介して結合したオクチルアミンリガンドによって誘導体化されたコアとをベースとする。シェル構造は現在調製されているプロトタイプときわめて類似しており、例えばウイルス粒子との間で相互作用が実質的にないことが知られている。
【0077】
トリス緩衝系の場合、オボアルブミンに対する結合容量はポリアリルアミンのほうが優れている。
【0078】
ポリアリルアミンのまとめ
ポリアリルアミンを用いる場合、リガンドに対する等電点(IP)は好適に検討され、緩衝液のpHはリガンドのIPに近くない。そのためそれは帯電しない。ポリアリルアミンのIPは8.7程度である。
【0079】
ポリアリルアミンはオボアルブミン及びBSAに対してきわめて良好に作用する。オボアルブミンはこれまで最も多く試験されており、トリス緩衝系を使うとリン酸塩緩衝液より結合容量が上がることが明確である。BSAに対する結合容量は1.25M NaClにおいてゼロである(表4参照)。これは塩を溶出できることを示している。BSAとオボアルブミンの特性は類似しているため、オボアルブミンも塩によってポリアリルアミンから溶出できそうである。
1,3−ジアミノ−2−プロパノールプロトタイプ及びトリス(2−アミノエチル)アミンプロトタイプでの結果
プロトタイプ:1,3−ジアミノ−2−プロパノール
リガンド密度:84μmol/ml
プロトタイプ:トリス(2−アミノエチル)アミン
リガンド密度:55μmol/ml
タンパク質溶液:オボアルブミン2g/L、IP約4.7
緩衝系1:50mMトリス pH7.4
緩衝系2:50mMリン酸塩 pH7.2
塩:NaCl
1ウェル当たりのマトリックス量:6μL
【0080】
【表10】
列Aからわかるように、1,3−ジアミノ−2−プロパノールプロトタイプ及びトリス(2−アミノエチル)アミンプロトタイプは高い塩濃度において結合する。オボアルブミンに対する結合容量はトリス(2−アミノエチル)アミンのほうが高く、オボアルブミンの結合に対してはいずれのプロトタイプもトリスのほうが効果的である。
【0081】
実施例3:汚損プロトタイプの清浄化
この研究はウェルのサイズが800μLの96ウェルフィルタプレートを用いて行った。プレートのすべてのウェルに20μLのマトリックスを充・し、大腸菌のホモジネートで汚染した。複数種類の再生液を用いて清浄化を行い、ビーズにまだ残留する汚染物質を、24mMジチオスレイトール(DTT)及び0.5%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)とともに沸騰させて溶解した後、Caliper HT Protein LabChipシステムにおいてチップ電気泳動で解析した。
【0082】
大腸菌溶解物
媒体の汚染には大腸菌ホモジネートを用いた。凍結した大腸菌ホモジネートを解凍し、ガラス繊維フィルタ、続いて0.45μmのメンブレンフィルタによって分級した。
【0083】
プレート実験
空のフィルタプレートの各ウェルに20μLのゲルを充・した。プレート実験では表に記載した方法を用いた。1枚のプレートを各溶液で3回処理した。CIPにおける定温放置時間は15分であった。
【0084】
【表11】
ビーズの遠心処理が終わったら、フィルタプレートの上に回収プレートを接続してゴムバンドで固定し、媒体片を回収プレートに移した。積み重ねたプレートを上下逆にしてフィルタプレートが上になるようにし、5分間遠心処理した(972xg)。次に、回収プレートのすべてのウェルに200μLのCaliperサンプル緩衝液を添加した。ウェルをマイクロホイルシールで覆い、マイクロプレートシェーカに2分間かけた。プレートを加熱室(104℃)に5分間入れた。加熱後、サンプルをさらに2分間シェイクして2分間の遠心処理(500xg)を行い、ゲル粒子を沈殿させた。40μLの上清をPCRプレート(円錐底面)に慎重に移した。ゲル片をフィルタプレートから回収プレートに移す間にサンプルの順序が反転しているので、ここでピペットを使って列Hのサンプルを列Aに移動する等、順序を元に戻した。夾雑しているかもしれないゲル粒子を沈降させるため、PCRプレートを1分間遠心処理(500xg)した。これでプレートをCaliperチップ電気泳動装置(Caliper Life Sciences Inc.、米国)に入れる準備が整った。
【0085】
Caliper LabChip電気泳動
HT Protein LabChip(商標)Kitのユーザガイド(Caliper Life Sciences Inc.、2010年11月)に従い、チップ、バッファストリップ、及び分子量マーカーを用意した。HT Protein Express 200 High Sensitivityのプログラムを実行した。
【0086】
結果を
図4〜
図6に示す。Capto(商標)Core700上では、イソプロパノールを含有する溶液のみがすべての汚染物質を除去するのに実際に有効であった。一方、ポリアリルアミンプロトタイプ上では、8M尿素を除くすべての溶液は効率的な不純物除去を示した。また、ジアミノプロパノールとトリスアミノエチルアミンプロトタイプも、8M尿素及び8M尿素+クエン酸を除くすべての溶液によって効率的に清浄化できた。
【0087】
本明細書は、最良の形態を含む例を用いて本発明を開示している。また、装置もしくはシステムの作製と使用、並びに内包される方法の実施を含め、当業者が本発明を実施できるように書かれている。本発明の特許可能範囲は特許請求の範囲によって規定されるとともに、当業者が想到する他の例を含みうる。そのような他の例は、特許請求の範囲の文言とは異ならない構造要素を有する場合、或いは特許請求の範囲の文言と大差のない等価な構造要素を有する場合に、特許請求の範囲の範囲内にあるものと考えられる。