(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記提供部は、前記複数の配送元のうち、前記所定の商品の在庫数が所定の条件を満たす配送元から前記所定の商品が所定の配送先に到着する日時を推定し、推定した日時に基づく優先度で、前記所定の商品の商品情報を提供する
ことを特徴とする請求項5または6に記載の提供装置。
前記提供部は、前記検索クエリを受付けた日時から前記配送情報が示す日時までの間の期間が所定の範囲内に収まる場合は、当該配送情報と対応する商品の商品情報を他の商品情報よりも優先的に提供する
ことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1つに記載の提供装置。
前記提供部は、前記商品情報の提供先となる利用者の属性が所定の条件を満たす場合は、前記取得部により取得された配送情報に基づく優先度で、前記商品の商品情報を提供する
ことを特徴とする請求項1〜10のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本願に係る提供装置、提供方法および提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る提供装置、提供方法および提供プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0012】
[実施形態]
〔1−1.情報提供装置の一例について〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る提供装置の一例である情報提供装置10の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報提供装置の一例を示す図である。
図1では、提供装置の一例である情報提供装置10によって実行される提供処理の一例として、電子商店街にある店舗が出品した商品を利用者Uが検索する際に、商品の情報を配送日時に基づいた優先度で提供する処理の一例について説明する。すなわち、以下の説明では、提供処理の一例として、商品の配送日時に基づいたリスティングを行う例について説明する。
【0013】
図1に示す情報提供装置10は、提供処理を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、情報提供装置10は、電子商店街に関するサービスを利用者や店舗に対して提供する機能を有し、電子商店街に関するサービスの一環として、提供処理の実行を行う。なお、
図1に示す例では、1人の利用者および一つの店舗を例示したが、情報提供装置10は、任意の数の利用者に対し、任意の数の店舗が販売する商品の情報を提供し、各利用者および各店舗間における商品の電子商取引を実現する各種の機能を有するものとする。
【0014】
利用者端末100は、利用者により利用されるPC(Personal Computer)やスマートフォン等の情報処理端末である。例えば、利用者端末100は、インターネット等のネットワークN(例えば、
図2参照)を介して、情報提供装置10と通信可能である。なお、
図1での図示は省略しているが、情報提供装置10は、さらに任意の数の利用者端末と通信可能であってもよい。
【0015】
販売者端末200は、情報提供装置10が提供する電子商店街のサービスを介して、商品を利用者Uに対して販売する販売者が利用する端末装置であり、PCやサーバ装置により実現される。例えば、販売者端末200は、電子商店街に商品を出品した店舗等に配置される。そして、販売者端末200は、販売対象となる商品に関する各種の情報を情報提供装置10に対して登録する。なお、商品を販売する販売者は、電子商店街における仮想的な店舗を有していてもよく、有していなくともよい。また、販売者は、実際の店舗を有していてもよく、有していなくともよい。
【0016】
例えば、販売者端末200は、販売者による操作に従い、電子商店街で販売する商品の情報(例えば、画像、価格、送料、在庫数等)の登録を受付ける。そして、情報提供装置10は、利用者から商品の検索クエリを受付けた場合は、出品された商品のうち、検索クエリと対応する商品を抽出し、抽出した商品の画像や価格等を示すコンテンツや、店舗Sが出品した商品を購入するためのコンテンツである商品コンテンツを利用者Uに対して配信する。
【0017】
また、情報提供装置10は、商品コンテンツを介して利用者が商品を購入した場合は、商品の発送先となる住所や受取人の氏名、希望の配達日時等の登録を受付ける。なお、情報提供装置10は、このような配送先となる利用者に関する情報(以下、「配送先情報」と記載する場合がある。)の登録をあらかじめ受付けておき、利用者の認証が行われた場合は、予め登録された配送先情報を用いて、以下の処理を実行してもよい。そして、情報提供装置10は、配送先情報を商品の配送元となる倉庫の倉庫端末300に対して通知する。
【0018】
倉庫端末300は、商品の配送元となる倉庫であり、電子商店街に出品された商品の管理を行う倉庫と対応する情報処理装置である。例えば、倉庫端末300は、PCやサーバ装置等により実現される。なお、倉庫端末300は、商品の配送や管理を行う倉庫に設定されている必要はない。
【0019】
〔1−2.電子商取引の一例について〕
ここで、情報提供装置10が提供する電子商店街のサービスの一例について説明する。例えば、情報提供装置10は、商品を販売する販売者から、販売対象となる商品の商品情報を受付ける。このような場合、情報提供装置10は、商品情報を所定のデータベースに登録する。
【0020】
ここで、情報提供装置10が提供する電子商店街においては、商品の管理や配送を各店舗が独自に行ってもよく、複数の店舗が共用する所定の倉庫から配送を行ってもよい。例えば、販売者は、商品の管理や配送を店舗で行う場合、商品情報として、配送元となる店舗の住所や在庫数を登録する。一方、販売者は、商品の管理や配送を所定の倉庫で行う場合は、商品を所定の倉庫へ納品するとともに、納品先となる倉庫を示す情報を商品情報として登録する。
【0021】
一方、情報提供装置10は、利用者端末100から所望する商品と対応する検索クエリの入力や選択を受付ける。例えば、情報提供装置10は、利用者から、検索クエリとして、商品名や商品の属性等を受付ける。このような場合、情報提供装置10は、データベースを参照し、販売対象として登録された商品、すなわち、出品された商品の中から受付けた検索クエリと対応する商品を検索する。
【0022】
また、情報提供装置10は、検索クエリと対応する商品に関する各種の情報や、検索を行った利用者Uの属性等に基づいて、各商品の商品コンテンツを表示する優先度(例えば、各商品コンテンツを並べる順番)を決定する。例えば、情報提供装置10は、商品の価格、送料、商品に対する各利用者の評価、商品を出品した店舗に対する利用者の評価等に基づいて、各商品コンテンツを表示するスコア(以下、「表示スコア」と記載する。)を優先度として算出する。そして、情報提供装置10は、表示スコアが高い順に商品コンテンツを並べた検索結果を生成し、生成した検索結果を利用者端末100へと送信する。
【0023】
例えば、情報提供装置10は、商品の販売を促進するために販売者に対して課金される費用である販売促進費や、商品価格に対する販売促進費の割合である販促割合に関する情報に基づいて、表示スコアを算出する。例えば、情報提供装置10は、各商品ごと若しくは店舗ごとに、商品価格に対する販売促進費の割合である販促割合の登録を受付ける。このような場合、情報提供装置10は、販促割合の値や販売促進費の値に応じた表示スコアの値を算出する。例えば、情報提供装置10は、販促割合の値や販売促進費の値が大きい程、表示スコアの値が高くなるように、表示スコアの算出を行う。
【0024】
なお、販売促進費は、商品が実際に購入された際に、商品の販売者から電子商店街を運営する運営者に対して提供されることとなる。例えば、情報提供装置10は、商品が販売された場合は、あらかじめ登録された販売価格から販売促進費を減算した額を店舗へと提供する。なお、情報提供装置10は、電子商店街を運営する運営者の主導により、販売促進費の範囲内で商品のセールやクーポンの発行を自動的に行ってもよい。
【0025】
また、情報提供装置10は、電子商店街における商品の価値に基づいて、表示スコアを算出する場合がある。例えば、同一の商品が異なる店舗から出品されていたとしても、いずれかの店舗が出品した商品の評価やその店舗の評価が高い場合には、他の店舗が出品した商品よりもその商品の価値が高いと考えられる。また、ある店舗が出品した商品について、その商品の販売数、商品と関連する検索クエリの入力回数、商品コンテンツのインプレッション数や選択数、他の商品との価格差、商品が出品されてから経過した日数、他の店舗が出品した商品の販売数等は、その商品の価値の指標となる。そこで、情報提供装置10は、上述した各種の情報に基づいて、商品の価値を示す価値スコアを算出し、算出した価値スコアに基づいて、商品コンテンツを表示する表示スコアを算出する。
【0026】
また、情報提供装置10は、検索クエリと各商品との関連度、検索クエリを入力した利用者の属性(例えば、デモグラフィック属性やサイコグラフィック属性)と商品の属性とのマッチング結果、検索クエリを入力した時刻や利用者端末100の位置等、各種の情報に基づいて、商品コンテンツを表示する表示スコアを算出してもよい。そして、情報提供装置10は、算出した表示スコアが高い順に、検索クエリと対応する商品の商品コンテンツを配置した検索結果を生成し、生成した検索結果を利用者Uへと提供する。
【0027】
なお、情報提供装置10は、各商品または各商品コンテンツのコンバージョンに応じた表示スコアを算出する場合がある。例えば、情報提供装置10は、商品の販売総数、商品コンテンツのCTR(Click Through Rate)、CPA(Cost Per Action/Cost Per Acquisition)、商品を購入するためのウェブコンテンツの閲覧回数、商品コンテンツの選択回数等、商品や商品コンテンツについて所定のコンバージョンを示す各種の数値に基づいて、表示スコアを算出する。
【0028】
なお、上述した指標以外にも、情報提供装置10は、任意の指標に基づいて、表示スコアを算出してよい。例えば、情報提供装置10は、価格が安い商品ほど高い値の表示スコアを算出してもよい。また、情報提供装置10は、配送料が無料の商品ほど高い値の表示スコアを算出してもよい。以下の説明では、情報提供装置10は、上述した各種の指標や表示スコアを算出する際の公知の指標(以下、「従来指標」と記載する場合がある。)に加えて、配送に関する情報である配送情報に基づいて表示スコアを算出する処理の一例について説明する。
【0029】
また、情報提供装置10は、利用者が検索結果からいずれかの商品コンテンツを選択した場合は、商品コンテンツと対応する商品に関する情報が配置されるとともに、その商品の購入を受付けるための商品ページを配信する。そして、情報提供装置10は、利用者端末100から商品の購入操作を受付けた場合は、その商品を販売した販売者に対して商品を販売した旨の通知を行うとともに、各種の課金処理を実行する。
【0030】
ここで、情報提供装置10は、購買対象となる商品の配送や管理を販売者自身が行う場合は、販売者端末200に対し、配送先を示す配送先情報を送信する。一方、情報提供装置10は、購買対象となる商品の配送や管理が所定の倉庫で行われる場合、購買対象となる商品を管理する倉庫の倉庫端末300に対して配送先情報を送信する。この結果、購買対象となる商品が倉庫から利用者に対して配送されることとなる。
【0031】
〔1−3.提供処理について〕
ここで、利用者は、電子商店街で商品を購入する場合、検索クエリ等を用いた商品の検索を行い、検索結果に含まれる商品コンテンツから価格等が所望する条件に最も近い商品の商品コンテンツを選択し、選択した商品コンテンツと対応する商品ページを閲覧する。そして、利用者は、商品ページに掲載された商品情報に満足した場合は、商品を購入し、商品情報に満足しない場合は、検索結果に戻って他の商品コンテンツを選択し、再度商品情報を確認することとなる。
【0032】
しかしながら、利用者が所望する条件を満たさない商品の商品コンテンツを優先的に提供した場合、利用者が何度も商品情報を確認することとなるため、利用者が商品の購入を取りやめてしまう恐れがある。一方で、利用者が所望するような条件を満たす商品の商品コンテンツを優先的に利用者に提供した場合、商品の購買機会が上昇すると考えられる。
【0033】
そこで、情報提供装置10は、以下の提供処理を実行する。まず、情報提供装置10は、商品の配送に関する情報である配送情報を取得する。そして、情報提供装置10は、得された配送情報に基づく優先度で、商品に関する情報である商品情報を提供する。例えば、情報提供装置10は、商品を発送可能な日時を示す配送情報を取得する。そして、情報提供装置10は、配送情報が示す日時がより速い商品の商品情報を優先的に提供する。
【0034】
以下、
図1を用いて情報提供装置10が実行する提供処理の一例について説明する。例えば、商品の販売者は、販売者端末200を介して商品情報を情報提供装置10に登録する(ステップS1)。例えば、商品の販売者は、店舗の情報とともに、商品の画像、説明、価格等を登録する。そして、販売者は、商品を所定の倉庫CAに収める(ステップS2)。なお、倉庫CAは、複数の販売者が共用する倉庫であってもよい。
【0035】
このような場合、情報提供装置10は、倉庫端末300から商品の配送に関する配送情報を取得する(ステップS3)。例えば、倉庫端末300は、配送情報として、商品の配送を行う配送業者が商品の集荷を行う日時や、注文と同じ日に発送を行う即日発送が可能な日時、注文と同じ日に配送を行う即日配送が可能な日時(すなわち、注文と同じ日に商品を配送先に届けることができる日時)等、配送に関する各種の日時を示す情報を保持する。なお、倉庫端末300は、配送先となる地域ごとに、その地域に即日配送が可能な日時を示す配送情報を管理していてもよい。また、倉庫端末300は、配送情報として、配送元となる倉庫の住所を示す情報を保持する。なお、倉庫端末300は、配送情報を商品ごとに管理していてもよい。そして、情報提供装置10は、倉庫端末300が管理する配送情報を取得する。
【0036】
続いて、情報提供装置10は、利用者端末100から検索クエリを受付ける(ステップS4)。このような場合、情報提供装置10は、検索クエリと対応する商品である対応商品を特定する。そして、情報提供装置10は、対応商品の商品コンテンツを、配送日時に応じた優先度で並べた検索結果を生成する(ステップS5)。より具体的には、情報提供装置10は、対応商品の各種情報のみならず、対応商品の配送日時に基づいて、各対応商品の表示スコアを算出する。例えば、情報提供装置10は、配送日時が早ければ早い程より高い値の表示スコアを算出する。そして、情報提供装置10は、算出した表示スコアの順に各対応商品の商品コンテンツを並べた検索結果SRを生成する。
【0037】
例えば、情報提供装置10は、商品の配送先に関する配送先情報をさらに取得し、配送情報と、配送先情報とに基づく優先度で、商品コンテンツを提供する。より具体的には、情報提供装置10は、配送情報と配送先情報とに基づいて、商品が配送先に到着する日時を推定し、推定した日時がより速い商品の商品情報を優先的に提供する。また、情報提供装置10は、配送情報として、商品の配送元を示す情報を取得し、配送情報と配送先情報とに基づいて、商品が配送先に到着する日時を推定する。
【0038】
例えば、情報提供装置10は、検索クエリと対応する対象商品#1の商品情報として、販促割合「3.0パーセント」と価格「1000円」とを取得する。また、情報提供装置10は、対象商品#1を管理する倉庫CAから取得した配送情報と配送先情報とに基づいて、配送先に対象商品#1が配送される配送日時を推定する。例えば、情報提供装置10は、配送情報から、倉庫CAに配送業者が集荷を行う日時である集荷日時と、倉庫CAの住所とを特定する。続いて、情報提供装置10は、配送先情報から、配送先となる利用者の住所を特定する。そして、情報提供装置10は、集荷日時に対象商品#1を倉庫CAの住所から利用者の住所へと発送した場合に、対象商品#1が配送される日時を配送日時として推定する。例えば、情報提供装置10は、対象商品#1の配送日時「3営業日後」を推定する。
【0039】
また、情報提供装置10は、検索クエリと対応する対象商品#2の商品情報として、販促割合「2.0パーセント」と価格「1000円」とを取得する。また、情報提供装置10は、対象商品#2についても、対象商品#1と同様に、配送日時を推定する。例えば、情報提供装置10は、対象商品#2の配送日時「当日」を推定する。なお、情報提供装置10は、他の対象商品についても同様に、販促割合と価格とを特定するとともに、および配送日時の推定を行う。また、情報提供装置10は、各商品の表示スコアを算出するため、CPA等の情報を取得してもよい。
【0040】
そして、情報提供装置10は、販促割合と価格と推定した配送日時とに基づいて、各対象商品の表示スコアを算出する。より具体的には、情報提供装置10は、配送日時がより速い対象商品程、高い値の表示スコアを算出する。
【0041】
例えば、
図1に示す例では、情報提供装置10は、配送日時が「3営業日後」である対象商品#1については、表示スコア「50」を算出し、配送日時が「当日」である対象商品#2については、表示スコア「80」を算出する。そして、情報提供装置10は、対象商品#2の商品コンテンツC2を対象商品#1よりも視認しやすい位置に配置した検索結果SRを生成する。すなわち、情報提供装置10は、配送日時がより速い対象商品の商品コンテンツを優先的に利用者に提供する検索結果SRを生成する。そして、情報提供装置10は、検索結果を利用者に提供する(ステップS6)。
【0042】
このような処理の結果、情報提供装置10は、配送日時を考慮した商品の購入を支援することができる。例えば、利用者は、検索結果SRを閲覧した場合、より優先的に表示された商品コンテンツを選択しやすいと考えられる。より具体的な例を挙げると、利用者は、検索結果として最初に画面内に表示される商品コンテンツ、すなわち、ファーストビューに含まれる商品コンテンツを選択する傾向があると考えられる。また、検索結果が画面遷移を必要とする複数のコンテンツ(例えば、複数のページ)により構成される場合、利用者は、最初に表示されるコンテンツ内の商品コンテンツを選択する傾向があると考えられる。
【0043】
しかしながら、単に販促割合や販売促進費の額に応じて表示スコアを算出した場合、配送日時を考慮した商品の購入を支援することができない恐れがある。例えば、
図1に示す例では、対象商品#1の販売促進費の額は、販促割合「3.0パーセント」と価格「1000円」の積である「30円」となり、対象商品#2の販売促進費は、販促割合「2.0パーセント」と価格「1000円」の積である「20円」となる。ここで、販売促進費の額が高い程、表示スコアの値を高い値にした場合には、対応商品#1の販売促進費が対応商品#2の販売促進費よりも高額となるため、商品コンテンツC1が商品コンテンツC2よりも優先的に表示されることとなる。しかしながら、このように商品コンテンツC1を優先的に表示した場合、配送日時が遅い商品の商品コンテンツC1を利用者が先に選択してしまう。
【0044】
一方、情報提供装置10は、配送日時を考慮した表示スコアを算出することで、商品コンテンツC2を商品コンテンツC1よりも優先的に提供する。このような処理の結果、情報提供装置10は、配送日時がより速い商品の商品コンテンツをファーストビューの範囲内、若しくは、最初のコンテンツに含めることができるので、配送日時がより速い商品の商品コンテンツを利用者が選択しやすくなる結果、配送日時を考慮した商品の購入を支援することができる。
【0045】
また、開設して間もない店舗等は、販売促進費を高く設定できない場合がある。しかしながら、上述した提供処理が行われた場合、販売促進費を高く設定できない店舗であっても、商品の迅速な配送に注力することで、商品コンテンツを優先的に表示させることができる。このため、情報提供装置10は、商品の迅速な配送に注力する店舗を電子商店街において優遇することができる。
【0046】
〔1−4.表示スコアの算出について〕
上述した例では、情報提供装置10は、販売促進費と配送日時とに基づいて、表示スコアの算出を行った。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、情報提供装置10が配送情報に基づいて表示スコアの算出を行う処理のバリエーション、すなわち、配送情報に基づく優先度で商品に関する情報を提供する処理のバリエーションについて説明する。
【0047】
〔1−4−1.配送日時に基づく表示スコアについて〕
上述した説明では、情報提供装置10は、配送先に届く配送日時の日時が早い商品ほど優先的に商品コンテンツを提供した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報提供装置10は、配送情報から商品が発送される日時を特定し、特定した日時が早い商品ほど優先的に商品コンテンツを提供してもよい。すなわち、情報提供装置10は、発送日時が早い商品程高い値の表示スコア(すなわち、優先度)を算出してもよい。
【0048】
また、情報提供装置10は、商品が配送先に到着する日時が所定の期間内となる商品の商品情報を他の商品情報よりも優先的に提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、注文の翌日に配送先へと届く商品については、注文の翌日以降に配送先へと届く商品よりも優先的に商品コンテンツを提供してもよい。また、情報提供装置10は、注文の当日に配送先へと届く商品については、他の商品よりも優先的に商品コンテンツを提供してもよい。
【0049】
また、情報提供装置10は、利用者から検索クエリを受付けた日時と配送情報とに基づいた優先度で、商品コンテンツの配信を行ってもよい。例えば、情報提供装置10は、商品を発送可能な日時を示す情報を配送情報として取得し、検索クエリを受付けた日時から配送情報が示す日時までの間の期間が所定の範囲内に収まる場合は、配送情報と対応する商品の商品情報を他の商品情報よりも優先的に提供してもよい。
【0050】
例えば、配送業者が所定の時刻に配送の対象となる商品を受け取りに倉庫CAへ訪問する場合、その時刻までに商品の購入が行われ、配送準備を完了することができれば、その時刻に商品を発送することができる。そこで、情報提供装置10は、配送情報から配送業者が対象商品を集荷する日時(以下、「集荷日時」と記載する。)を特定する。そして、情報提供装置10は、検索クエリを受付けた日時から、集荷日時までの期間が所定の条件を満たす場合は、対象商品の商品コンテンツの優先度を向上させてもよい。例えば、情報提供装置10は、検索クエリを受付けた日時から集荷日時までの間に対象商品の発送準備が完了するのであれば、商品コンテンツを表示する優先度を向上させてもよい。例えば、情報提供装置10は、検索クエリを受付けた日時から集荷日時までの期間が1時間以上3時間以内に収まる場合は、商品コンテンツの優先度を他の対象商品よりも高い値に設定してもよい。
【0051】
また、情報提供装置10は、検索クエリを受付けた日時から集荷日時までの期間が1時間以上存在し、かつ、その集荷日時に商品を発送した場合に配送が行われる日時が所定の期間内(例えば、翌日内)に収まる場合は、商品コンテンツの優先度を他の対象商品よりも高い値に設定してもよい。また、情報提供装置10は、検索クエリを受付けた日時から集荷日時までの期間が1時間以上存在する商品のうち、集荷日時が最も早い対象商品の商品コンテンツを他の対象商品の商品コンテンツよりも優先的に提供してもよい。すなわち、情報提供装置10は、検索クエリを受付けた日時から集荷日時までの期間と、配送日時若しくは発送日時とに応じた優先度の算出を行ってもよい。
【0052】
〔1−4−2.複数の倉庫が所在する場合の表示スコアについて〕
また、ある販売者により販売される同一の商品が複数の倉庫CAで管理される場合がある。このような場合、各倉庫CAごとに配送が可能な日時や発送が行われる日時が異なると考えられる。そこで、情報提供装置10は、倉庫CAと商品との組合せごとに優先度の算出を行ってもよい。
【0053】
例えば、情報提供装置10は、所定の商品が複数の配送元で管理されている場合は、配送元ごとに配送情報を取得し、配送元ごとに所定の商品が所定の配送先に到着する日時を推定し、推定した日時のうち最も早い日時に基づく優先度で、所定の商品の商品情報を提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、対応商品#1が複数の倉庫CAで管理されている場合、各倉庫CAの倉庫端末300から配送情報をそれぞれ取得する。続いて、情報提供装置10は、倉庫毎に、対応商品#1を発送した場合の発送日時や配送日時を推定し、推定した発送日時や配送日時に応じた表示スコアを算出する。そして、情報提供装置10は、算出した表示スコアのうち最も高い値の表示スコアを所定の商品の表示スコアとしてもよい。
【0054】
また、情報提供装置10は、複数の倉庫CAと配送先との距離に応じた表示スコアを算出してもよい。例えば、情報提供装置10は、倉庫CAと配送先との距離が近ければ近い程高い値の表示スコアを算出してもよい。また、情報提供装置10は、配送元のうち、所定の配送先と距離が最も近い配送元を特定し、特定した配送元から所定の配送先に所定の商品を配送した場合に所定の商品が到着する日時を推定し、推定した日時に基づく優先度で、商品情報を提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、各倉庫CAと配送先との間の距離を算出し、算出した距離が最も近い倉庫CAを特定する。そして、情報提供装置10は、特定した倉庫CAから商品を配送した場合の発送日時や配送日時等に応じて、商品の表示スコアを算出してもよい。
【0055】
また、情報提供装置10は、各倉庫における在庫数に基づいた表示スコアの算出を行ってもよい。例えば、情報提供装置10は、複数の配送元のうち、所定の商品の在庫数が所定の条件を満たす配送元を特定する。より具体的な例を挙げると、情報提供装置10は、検索クエリと対応する対応商品を管理する倉庫CAのうち、在庫数が「1」以上となる倉庫CAを特定する。そして、情報提供装置10は、特定した倉庫CAから対応商品を発送した場合の配送日時や発送日時に基づく表示スコアを算出してもよい。また、情報提供装置10は、在庫数が多い倉庫CA程高い値の表示スコアを算出し、算出した表示スコアのうち値が最も高い値の表示スコアを採用してもよい。
【0056】
〔1−4−3.優先される指標について〕
上述した説明では、情報提供装置10は、販促割合や商品の価値等といった従来指標のみならず、対象商品を管理する倉庫CAから配送に関する配送情報を取得し、取得した配送情報を考慮して表示スコアの算出を行った。ここで、情報提供装置10は、配送情報に基づく指標であれば、上述した指標以外にも、任意の指標に基づいて表示スコアの算出を行ってもよく、各種の指標を任意の組み合わせて用いてもよい。例えば、情報提供装置10は、発送日時、配送日時、および検索クエリを受付けた日時から集荷日時までの期間に応じて、表示スコアの算出を行ってもよい。
【0057】
また、情報提供装置10は、各指標に対して任意の重みづけを適用して良い。例えば、情報提供装置10は、販促割合若しくは販売促進費に対して、発送日時、配送日時もしくは検索クエリを受付けた日時から集荷日時までの期間よりも大きい重みを設定し、表示スコアの算出を行ってもよい。また、情報提供装置10は、配送日時に対して、発送日時等よりも大きい重みを設定してもよい。
【0058】
〔1−4−4.指標の選択について〕
上述した説明では、情報提供装置10は、チェックボックス等を介した利用者からの指定を受付けることなく、配送情報に基づいた表示スコアの算出を行った。例えば、情報提供装置10は、利用者から配送情報に基づいた表示スコアの算出を行うか否かの指摘を受付けてもよい。より具体的には、情報提供装置10は、検索クエリを受けうける画面上に、配送情報に基づいた検索を行うか否かを受付けるためのチェックボックスを表示し、利用者がチェックボックスを選択した場合にのみ、配送情報に基づいた表示スコアの算出を行ってもよい。
【0059】
〔1−4−5.提供処理の実行タイミングについて〕
ここで、情報提供装置10は、各種の情報に基づいて、上述した提供処理の可否を変更してもよい。例えば、生鮮食料品等の商品を所望する利用者は、PC等の情報処理装置を所望する利用者よりも、迅速な商品の配送を所望していると推定される。そこで、情報提供装置10は、商品の種別が所定の条件を満たす場合は、配送情報に基づく優先度で、商品の商品情報を提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、検索クエリと対応する対応商品が生鮮食料品等、所定の条件を満たす種別の商品であるか否かを判定し、所定の条件を満たす種別の商品であると判定した場合は、その対象商品と対応する配送情報に基づいて、表示スコアの算出を行ってもよい。
【0060】
また、情報提供装置10は、所定の販売者により販売されている商品について、配送情報に基づいた表示スコアの算出を行ってもよい。すなわち、情報提供装置10は、商品を出品した出品者が所定の条件を満たす場合は、配送情報に基づく優先度で、商品の商品情報を提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、対象商品を販売する販売者に関する情報を販売者情報として取得する。より具体的な例を挙げると、情報提供装置10は、電子商店街において対象商品を販売する販売者の店舗の人気度を、商品の販売数、店舗を開設してから経過した期間、商品の閲覧数、店舗のページのアクセス数、利用者による評価等に基づいて算出する。そして、情報提供装置10は、対象商品を販売する店舗の人気度が所定の閾値を超える場合に、配送情報に基づく優先度の算出を行ってもよい。
【0061】
また、情報提供装置10は、商品情報の提供先となる利用者の属性が所定の条件を満たす場合は、配送情報に基づく優先度で、商品の商品情報を提供してもよい。また、情報提供装置10は、利用者の購買履歴に基づく属性が所定の条件を満たす場合は、配送情報に基づく優先度で商品の商品情報を提供してもよい。
【0062】
例えば、情報提供装置10は、電子商店街における検索クエリを入力した利用者の販売履歴を取得し、取得した販売履歴から利用者が所謂ヘビーユーザーであるか否かを判定する。例えば、情報提供装置10は、所定の期間内における利用者の販売総額が所定の閾値を超える場合は、利用者がヘビーユーザーであると判定する。そして、情報提供装置10は、利用者がヘビーユーザーであると判定した場合は、配送情報に基づく表示スコアの算出を行ってもよい。また、情報提供装置10は、利用者が当日発送や翌日配送の商品を多く購入している場合は、配送情報に基づく表示スコアの算出を行ってもよい。また、情報提供装置10は、利用者が電子商店街に関連するサービスの使用料金を支払っている場合、すなわち、有料会員である場合は、配送情報に基づく表示スコアの算出を行ってもよい。
【0063】
また、情報提供装置10は、利用者が商品コンテンツを選択した回数と、選択した商品コンテンツと対応する商品を購入した回数との割合、すなわち、CVRを算出し、算出したCVRの値が所定の閾値を超える場合は、配送情報に基づく表示スコアの算出を行ってもよい。また、情報提供装置10は、利用者が所定の地域に居住している場合に、配送情報に基づく表示スコアの算出を行ってもよい。
【0064】
なお、情報提供装置10は、利用者の状況が所定の条件を満たす場合に、配送情報に基づく表示スコアの算出を行ってもよい。例えば、ルーター等の電子機器が故障した場合、利用者は、電子機器の購入前に、電子機器の故障に関するウェブ検索を行うと推定される。そこで、情報提供装置10は、検索クエリを入力した利用者の検索履歴を取得し、取得した検索履歴のうち、検索クエリと関連性を有する検索履歴(例えば、「ルーター つながらない」等といった検索履歴)を抽出する。続いて、情報提供装置10は、抽出した検索履歴に基づいて、利用者が検索クエリと対応する商品を所望する度合を推定する。なお、そして、情報提供装置10は、推定した度合が所定の閾値を超える場合は、配送情報に基づく表示スコアの算出を行ってもよい。また、情報提供装置10は、推定した度合に基づく重みを配送情報に基づいた指標に適用して表示スコアの算出を行ってもよい。
【0065】
〔1−4−6.検索結果の表示について〕
なお、情報提供装置10は、上述した提供処理により算出された表示スコアで商品コンテンツを並べたコンテンツと、上述したロジックとは異なるロジックにより商品コンテンツを並べたコンテンツとを並列に表示してもよい。例えば、情報提供装置10は、対応商品のうち販促割合や販売促進費の額に応じたスコアが大きい方から所定の数の商品を特定し、特定した商品の商品コンテンツをスコアの順に並べた第1コンテンツを生成する。また、情報提供装置10は、第1コンテンツに商品コンテンツが含まれる対応商品以外の対応商品について、配送情報に基づいた表示スコアを算出し、算出した表示スコア順に商品コンテンツを並べた第2コンテンツを生成する。そして、情報提供装置10は、第1コンテンツと第2コンテンツとを並べた検索結果を提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、第1コンテンツを第2コンテンツよりも視認しやすい位置に配置した検索結果、すなわち、第1コンテンツを優先的に配置した検索結果を提供してもよい。
【0066】
なお、電子商店街には、商品だけではなく、各種の役務といった取引対象が登録される場合がある。このため、検索クエリと対応する取引対象の検索を行った場合、倉庫に保管された商品だけではなく、役務が検索クエリと対応する取引対象として検索される場合がある。そこで、情報提供装置10は、所定の倉庫で管理される商品については、配送情報に基づいて表示スコアの算出を行い、その他の商品や役務については、各種の従来指標に基づいて、表示スコアの算出を行ってもよい。
【0067】
〔2.情報提供装置の構成〕
以下、上記した情報提供装置10が有する機能構成の一例について説明する。
図2は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
図2に示すように、情報提供装置10は、通信部20、記憶部30、および制御部40を有する。
【0068】
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末100、各店舗が利用する情報処理装置である販売者端末200、および倉庫端末300との間で情報の送受信を行う。
【0069】
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部30は、取引対象データベース31、および配送情報データベース32を記憶する。
【0070】
取引対象データベース31には、電子商店街に出品された取引対象に関する情報が登録される。例えば、
図3は、実施形態に係る取引対象データベースの一例を示す図である。
図3に示す例では、取引対象データベース31には、「店舗ID(Identifier)」、「店舗情報」、「取引対象ID」、「カテゴリ情報」、「価格情報」、「送料」、「倉庫ID」、および「販促割合」が対応付けて登録されている。なお、
図3に示す情報以外にも、取引対象データベース31には、例えば、取引対象の画像や説明文、商品コンテンツ、商品コンテンツのCTR、CVR等といった取引対象に関する各種の情報が登録されていてよい。
【0071】
ここで、「店舗ID」とは、取引対象を出品した店舗を示す識別子、すなわち、販売者を示す識別子である。また、「店舗情報」とは、対応付けられた「店舗ID」が示す店舗に関連する各種の情報である。また、「取引対象ID」とは、取引対象を示す識別子である。また、「カテゴリ情報」とは、対応付けられた「取引対象ID」が示す取引対象が属するカテゴリを示す情報である。また、「価格情報」とは、対応付けられた「取引対象ID」が示す取引対象の価格を示す情報である。
【0072】
また、「送料」とは、対応付けられた「取引対象ID」が示す取引対象を配送する際の総量を示す情報である。また、「倉庫ID」とは、対応付けられた「取引対象ID」が示す取引対象を管理する倉庫を識別するための情報である。また、「販促割合」とは、対応付けられた「取引対象ID」が示す取引対象に対して設定された販促割合の値である。
【0073】
例えば、
図3に示す例では、店舗ID「店舗#1」、店舗情報「店舗情報#1」、取引対象ID「取引対象#1−1」、カテゴリ情報「カテゴリ#A−B−C」、価格情報「価格情報#1−1」、送料「送料#1−1」、倉庫ID「倉庫ID#1」、および販促割合「販促割合#1−1」といった情報が登録されている。このような情報は、店舗ID「店舗#1」が示す店舗に関する情報が店舗情報「店舗情報#1」であり、この店舗により出品された取引対象であって、取引対象ID「取引対象#1−1」が示す取引対象が、カテゴリ情報「カテゴリ#A−B−C」が示すカテゴリに属している旨を示す。また、このような情報は、取引対象ID「取引対象#1−1」が示す取引対象の価格が価格情報「価格情報#1−1」が示す価格であり、送料が送料「送料#1−1」が示す送料である旨を示す。また、このような情報は、取引対象ID「取引対象#1−1」が示す取引対象が、倉庫ID「倉庫ID#1」が示す倉庫において管理されており、販促割合「販促割合#1−1」が設定されている旨を示す。
【0074】
なお、
図3に示す例では、各項目に対応する情報として、「店舗#1」、「店舗情報#1」、「取引対象#1−1」、「カテゴリ#A−B−C」、「価格情報#1−1」、「送料#1−1」、「倉庫ID#1」、「販促割合#1−1」といった概念的な値を記載した。ここで、取引対象データベース31には、実際には、店舗や取引対象を識別するための数値や文字列、店舗の名称等を示す文字列、取引対象が属するカテゴリの階層を示す数値や文字列、価格や送料を示す数値、取引対象を管理する倉庫を識別するための文字列や数値、販促割合を示す数値等が登録される。
【0075】
図2に戻り、説明を続ける。配送情報データベース32は、各倉庫の倉庫端末300から取得した配送情報が登録される。例えば、
図4は、実施形態に係る配送情報データベースの一例を示す図である。
図4に示した例では、配送情報データベース32には、「倉庫ID」、「倉庫情報」、「取引対象ID」、「在庫状況」、「配送方法」、および「集荷日時」といった項目を有する情報が登録される。なお、配送情報データベース32には、
図4に示す情報以外にも、倉庫からの配送に関する任意の情報が登録されていてもよい。
【0076】
ここで、「倉庫情報」とは、対応付けられた「倉庫ID」が示す倉庫の住所等といった各種倉庫に関する情報である。また、「在庫状況」とは、対応付けられた「取引対象ID」が示す取引対象の在庫を示す情報である。また、「配送方法」とは、対応付けられた「取引対象ID」が示す取引対象を配送する方法を示す情報である。また、「集荷日時」とは、対応付けられた「配送方法」で対応付けられた「取引対象ID」が示す取引対象を配送する場合の集荷日時を示す情報である。
【0077】
例えば、
図4に示す例では、倉庫ID「倉庫ID#1」、倉庫情報「倉庫情報#1」、取引対象ID「取引対象#1−1」、在庫状況「在庫#1−1」、配送方法「配送方法#1−1」、および集荷日時「集荷#1−1」が対応付けて登録されている。このような情報は、倉庫ID「倉庫ID#1」が示す倉庫に関する情報が倉庫情報「倉庫情報#1」である旨を示す。また、このような情報は、倉庫ID「倉庫#1」が示す倉庫に、取引対象ID「取引対象#1−1」が示す取引対象が保管されており、在庫の状況が在庫状況「在庫#1−1」である旨を示す。また、このような情報は、取引対象ID「取引対象#1−1」が示す取引対象の配送方法として、配送方法「配送方法#1−1」が登録されており、取引対象ID「取引対象#1−1」が示す取引対象を配送方法「配送方法#1−1」が示す配送方法で配送する場合の集荷日時が集荷日時「集荷#1−1」である旨を示す。
【0078】
なお、
図4に示す例では、「倉庫情報#1」、「在庫#1−1」、「配送方法#1−1」、「集荷#1−1」といった概念的な値を記載したが、実際には、配送情報データベース32には、倉庫の住所等といった倉庫に関する各種の情報を示す文字列や数値、在庫数を示す数値、配送方法を示す文字列や数値、および集荷日時を示す数値等が登録される。また、配送情報データベース32には、
図4に示す情報以外にも、配送に関する任意の情報が登録されていてよい。
【0079】
図2に戻って説明を続ける。制御部40は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報提供装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(通知プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0080】
図2に示すように、制御部40は、出品受付部41、収集部42、取得部43および提供部44を有する。なお、制御部40は、
図2に示す各部41〜44以外にも、電子商店街に関するサービスを提供するための機能構成を有していてもよい。例えば、制御部40は、取引対象が購入された場合に各種の課金処理を実現するための機能構成をさらに有していてもよい。
【0081】
出品受付部141は、取引対象の出品を受付ける。例えば、出品受付部141は、販売者端末200から取引対象に関する情報を受付けると受付けた情報を取引対象データベース31に登録する。また、出品受付部141は、取引対象となる商品が倉庫で管理される場合、管理を行う倉庫を識別するための倉庫IDを受付ける。このような場合、出品受付部141は、受付けた倉庫IDを商品の情報と対応付けて取引対象データベース31に登録する。
【0082】
収集部42は、商品の配送に関する情報である配送情報を収集する。例えば、収集部42は、倉庫端末300にアクセスし、倉庫端末300により管理されている情報であって、商品の配送に関する情報である配送情報を取得する。そして、収集部42は、取得した配送情報を配送情報データベース32に登録する。ここで、収集部42は、商品を発送可能な日時を示す配送情報を取得する。例えば、収集部42は、商品の集荷日時を示す情報を取得する。また、収集部42は、複数の倉庫端末300が管理する配送情報をそれぞれ取得し、取得した配送情報を配送情報データベース32に登録してもよい。
【0083】
取得部42は、検索クエリと対応する商品の配送情報を取得する。また、取得部42は、複数の出品者がそれぞれ個別に商品を出品可能な電子商店街に出品された商品の配送情報を取得する。例えば、取得部42は、検索クエリを受付けると、取引対象データベース31を参照し、受付けた検索クエリと対応する商品を検索する。続いて、取得部42は、検索した商品、すなわち、対象商品を管理する倉庫の倉庫IDを特定する。そして、取得部42は、配送情報データベース32を参照し、特定した倉庫IDと対象商品の取引対象IDと対応付けられた倉庫情報、配送方法、および集荷日時等といった配送情報を取得する。すなわち、取得部42は、商品を発送可能な日時を示す情報や、商品の配送元を示す情報を取得する。なお、取得部42は、商品が複数の配送元で管理されている場合は、配送元ごとに配送情報を取得してもよい。
【0084】
また、取得部42は、商品の配送先に関する配送先情報をさらに取得する。例えば、取得部42は、検索クエリを入力した利用者が予め登録した配送先の住所を示す情報を配送先情報として取得する。このような配送先情報は、予め情報提供装置10に登録されていてもよく、各種利用者の情報を管理する外部のサーバ装置から取得されてもよい。そして、取得部42は、各商品と対応する配送情報と配送先情報とを提供部44に提供する。
【0085】
提供部44は、配送情報に基づく優先度で、商品に関する情報である商品情報を提供する。例えば、提供部44は、各商品ごとに、商品コンテンツを表示する表示スコアを算出し、算出した表示スコアが高い方から順に商品コンテンツを並べた検索結果を生成する。そして、提供部44は、生成した検索結果を利用者に対して提供する。
【0086】
ここで、提供部44は、迅速に配送可能な商品程、より高い値の表示スコアを算出する。すなわち、提供部44は、配送情報が示す日時がより速い商品の商品情報を優先的に提供する。例えば、提供部44は、配送情報と、配送先情報とに基づいて、表示スコアの算出を行う。より具体的には、提供部44は、配送情報と配送先情報とに基づいて、商品が配送先に到着する日時を推定し、推定した日時が早い程高い値の表示スコアを算出する。また、提供部44は、商品が配送先に到着する日時が所定の期間内となる商品程、より高い値の表示スコアを算出する。
【0087】
ここで、提供部44は、ある対象商品が複数の配送元で管理されている場合、配送元ごとに商品が所定の配送先に到着する日時を推定し、推定した日時のうち最も早い日時に基づいて、表示スコアの値を算出してもよい。また、提供部44は、所定の配送先と距離が最も近い配送元を特定し、特定した配送元から所定の配送先に商品を配送した場合に、商品が到着する日時を推定し、推定した日時に基づいて、表示スコアの値を算出してもよい。また、提供部44は、複数の配送元のうち、商品の在庫数が所定の条件を満たす配送元から所定の配送先に商品が到着する日時を推定し、推定した日時に基づいて、表示スコアの値を算出してもよい。
【0088】
また、提供部44は、検索クエリを受付けた日時と、配送情報とに基づいて、表示スコアの算出を行ってもよい。例えば、提供部44は、検索クエリを受付けた日時から配送情報が示す日時までの間の期間が所定の範囲内に収まる場合は、より高い値の表示スコアを算出してもよい。例えば、提供部44は、検索クエリを受付けた日時から集荷日時までの期間が1時間以上3時間以内である場合は、より高い値の表示スコアを算出することで、対応商品の商品コンテンツを優先的に提供してもよい。
【0089】
また、提供部44は、商品の種別が所定の条件を満たす場合は、配送情報に基づく優先度の算出を行ってもよい。例えば、提供部44は、対応商品が属するカテゴリを参照し、参照したカテゴリが所定のカテゴリと合致する場合は、配送情報に基づいて表示スコアの算出を行い、合致しない場合は、各種の従来指標に基づいて表示スコアを算出してもよい。
【0090】
また、提供部44は、商品を出品した出品者が所定の条件を満たす場合は、配送情報に基づく表示スコアの算出を行ってもよい。例えば、提供部44は、対象商品を出品した店舗の人気度が所定の閾値を超える場合は、配送情報に基づいて表示スコアの算出を行ってもよい。
【0091】
また、提供部44は、商品コンテンツの提供先となる利用者の属性が所定の条件を満たす場合は、配送情報に基づく表示スコアの算出を行ってもよい。例えば、提供部44は、
利用者の購買履歴に基づく属性が所定の条件を満たす場合は、配送情報に基づく表示スコアの算出を行ってもよい。より具体的な例を挙げると、提供部44は、利用者の購買履歴を取得し、利用者が所定額以上の商品を所定の期間内に購入している場合や、即日配送若しくは翌日配送の商品を多く購入している場合は、配送情報に基づく表示スコアの算出を行ってもよい。
【0092】
〔3.処理手順〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る情報提供装置10による提供処理の手順について説明する。
図5は、実施形態に係る提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、情報提供装置10は、各商品を保持する倉庫と対応する配送方法を示す配送情報を取得する(ステップS101)。続いて、情報提供装置10は、検索クエリを受付けると(ステップS102)、検索クエリと対応する取引対象を検索する(ステップS103)。そして、情報提供装置10は、検索クエリと対応する取引対象の配送に関する配送情報を取得し(ステップS104)、取得した配送情報に基づく優先度で、各取引対象の情報を利用者に提供し(ステップS105)、処理を終了する。
【0093】
〔4.変形例〕
上述した情報提供装置10は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてもよい。そこで、以下では、情報提供装置10の他の実施形態について説明する。
【0094】
〔4−1.情報提供装置について〕
上記実施形態では、電子商店街に関するサービスを提供する情報提供装置10が、表示スコアの算出を行い、算出した表示スコアの値に従って商品コンテンツを提供した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報提供装置10は、電子商店街に関するサービスを提供するサーバ装置と、表示スコアを算出する算出装置と、検索結果を提供する提供装置とが協調して動作することにより、上述した処理を実現してもよい。
【0095】
〔4−2.算出するスコアについて〕
ここで、上記の実施形態では、情報提供装置10は、電子商店街に出品された商品の中から利用者が入力した検索クエリと対応する商品を検索する際に、表示スコアを考慮した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報提供装置10は、利用者が商品を検索する際のみならず、例えば、各種の商品をリコメンドする場合や、商品に関連する広告を選択する際に、配送情報を考慮した選択を行ってもよい。例えば、情報提供装置10は、即日配送や翌日配送が可能な商品に関する広告やリコメンド情報を優先的に配信してもよい。すなわち、情報提供装置10は、広告やリコメンド情報を配信する優先度を算出する際に、商品コンテンツと同様に配信情報に基づいた優先度を算出し、算出した優先度が高い広告やリコメンド情報の配信を行ってもよい。
【0096】
〔4−3.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0097】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0098】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0099】
〔4−4.プログラム〕
また、上述した実施形態に係る情報提供装置10は、例えば
図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0100】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0101】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0102】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0103】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0104】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0105】
例えば、コンピュータ1000が情報提供装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。
【0106】
〔5.効果〕
上述してきたように、情報提供装置10は、商品の配送に関する情報である配送情報を取得する。そして、情報提供装置10は、取得された配送情報に基づく優先度で、商品に関する情報である商品情報を提供する。このような処理の結果、情報提供装置10は、利用者に対し、配送に関する情報に応じて商品情報を提供するので、配送日時を考慮した商品の購入を支援することができる。
【0107】
また、情報提供装置10は、商品を発送可能な日時を示す配送情報を取得する。そして、情報提供装置10は、配送情報が示す日時がより速い商品の商品情報を優先的に提供する。また、情報提供装置10は、商品の配送先に関する配送先情報をさらに取得し、配送情報と、配送先情報とに基づく優先度で、商品情報を提供する。例えば、情報提供装置10は、配送情報と配送先情報とに基づいて、商品が配送先に到着する日時を推定し、推定した日時がより速い商品の商品情報を優先的に提供する。また、情報提供装置10は、配送情報として、商品の配送元を示す情報を取得し、配送情報と配送先情報とに基づいて、商品が配送先に到着する日時を推定する。このため、情報提供装置10は、配送日時がより速い商品を優先的に利用者に提示することができる。
【0108】
また、情報提供装置10は、商品が配送先に到着する日時が所定の期間内となる商品の商品情報を他の商品情報よりも優先的に提供する。このため、情報提供装置10は、翌日配送の商品等を優先的に利用者に提示することができる。
【0109】
また、情報提供装置10は、所定の商品が複数の配送元で管理されている場合は、配送元ごとに配送情報を取得し、配送元ごとに所定の商品が所定の配送先に到着する日時を推定し、推定した日時のうち最も早い日時に基づく優先度で、所定の商品の商品情報を提供する。また、情報提供装置10は、複数の配送元のうち、所定の配送先と距離が最も近い配送元を特定し、特定した配送元から所定の配送先に所定の商品を配送した場合に、所定の商品が到着する日時を推定し、推定した日時に基づく優先度で、商品情報を提供する。また、情報提供装置10は、複数の配送元のうち、所定の商品の在庫数が所定の条件を満たす配送元から所定の商品が所定の配送先に到着する日時を推定し、推定した日時に基づく優先度で、所定の商品の商品情報を提供する。このため、情報提供装置10は、商品が複数の倉庫で管理されている場合にも、配送日時がより速い商品を優先的に利用者に提示することができる。
【0110】
また、情報提供装置10は、利用者から受付けた検索クエリと対応する商品の配送情報を取得する。また、情報提供装置10は、検索クエリを受付けた日時と、配送情報とに基づいた優先度で、商品の商品情報を提供する。例えば、情報提供装置10は、商品を発送可能な日時を示す情報を配送情報として取得し検索クエリを受付けた日時から配送情報が示す日時までの間の期間が所定の範囲内に収まる場合は、配送情報と対応する商品の商品情報を他の商品情報よりも優先的に提供する。このため、情報提供装置10は、配送日時がより速い商品を適切に利用者に提示することができる。
【0111】
また、情報提供装置10は、商品の種別が所定の条件を満たす場合は、配送情報に基づく優先度で、商品の商品情報を提供する。また、情報提供装置10は、商品を出品した出品者が所定の条件を満たす場合は、配送情報に基づく優先度で、商品の商品情報を提供する。また、情報提供装置10は、商品情報の提供先となる利用者の属性が所定の条件を満たす場合は、配送情報に基づく優先度で、商品の商品情報を提供する。例えば、情報提供装置10は、利用者の購買履歴に基づく属性が所定の条件を満たす場合は、配送情報に基づく優先度で商品の商品情報を提供する。また、情報提供装置10は、複数の出品者がそれぞれ個別に商品を出品可能な電子商店街に出品された商品の配送情報を取得する。これらの処理の結果、情報提供装置10は、利用者に対して、適切な態様で、配送日時がより速い商品を提示することができる。
【0112】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0113】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【解決手段】本願に係る提供装置は、商品の配送に関する情報である配送情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された配送情報に基づく優先度で、前記商品に関する情報である商品情報を提供する提供部とを有することを特徴とする。