特許第6702950号(P6702950)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6702950マルチメディアコンテンツ用の方法およびシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6702950
(24)【登録日】2020年5月11日
(45)【発行日】2020年6月3日
(54)【発明の名称】マルチメディアコンテンツ用の方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20200525BHJP
   H04N 21/858 20110101ALI20200525BHJP
   G06F 12/00 20060101ALI20200525BHJP
【FI】
   G06F13/00 540F
   H04N21/858
   G06F12/00
【請求項の数】20
【全頁数】47
(21)【出願番号】特願2017-516151(P2017-516151)
(86)(22)【出願日】2015年10月27日
(65)【公表番号】特表2018-504654(P2018-504654A)
(43)【公表日】2018年2月15日
(86)【国際出願番号】CA2015051092
(87)【国際公開番号】WO2016065468
(87)【国際公開日】20160506
【審査請求日】2018年10月12日
(31)【優先権主張番号】62/068,867
(32)【優先日】2014年10月27日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517095146
【氏名又は名称】ゼド クリエイティブ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ZED CREATIVE INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100180781
【弁理士】
【氏名又は名称】安達 友和
(74)【代理人】
【識別番号】100181582
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 直斗
(72)【発明者】
【氏名】マリー,アンドリュー
【審査官】 木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0279076(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0187811(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0031582(US,A1)
【文献】 米国特許第08738744(US,B1)
【文献】 特表2007−517422(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06F 12/00
H04N 21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ実行方法であって、
コンピュータによって、グラフィカルユーザインタフェースに表示されるように構成されるメディアファイルの記憶位置を表すプログラムコードを備えるメディア層ファイルを生成することと、
コンピュータによって、前記メディア層ファイルに対応し、1以上の第2のキャンバス層の表示をトリガするハイパーメディアリンクとして構成される1セットの1以上の座標を定義するプログラムコードを備える第1のキャンバス層ファイルを生成することと、
コンピュータによって、前記第1のキャンバス層ファイルと前記メディア層ファイルに対応し、ユーザインタフェースの表示をトリガするハイパーメディアリンクとして構成される1セットの1以上の座標を定義するプログラムコードを備え、エンドユーザ装置と第三者サーバとの間でデータを通信するように構成される第2のキャンバス層ファイルを生成することと、
前記コンピュータによって、前記メディア層ファイル、前記第1のキャンバス層ファイル、および前記第2のキャンバス層ファイルの前記各自のプログラムコードに基づき、インタラクティブメディアファイルをアセンブルすることと、を備える、方法。
【請求項2】
コンピュータによって、前記インタラクティブメディアファイルを特定する埋込コードを含む要求を遠隔サーバから受け取ることをさらに備え、前記コンピュータが、前記遠隔サーバから要求を受け取ると、前記インタラクティブメディアファイルをアセンブルする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記インタラクティブメディアファイルをアセンブルすることが、前記コンピュータによって、前記インタラクティブメディアファイルを識別する埋込コードを生成することをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記インタラクティブメディアファイルをアセンブルすると、前記コンピュータによって、前記インタラクティブメディアファイルを前記遠隔サーバに送信することをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記コンピュータによって、前記インタラクティブメディアファイルの前記プログラムコードからトリガされる少なくとも1つの機械可読ファイルに対する第2の要求の受信に応答して、前記少なくとも1つの機械可読ファイルを前記遠隔サーバに送信することをさらに備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記メディア層ファイルの前記プログラムコードが、前記メディア層の前記メディアファイルの前記記憶位置が第2の遠隔サーバでホストされることを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記コンピュータによって、前記メディア層ファイル、前記第1のキャンバス層ファイル、前記第2のキャンバス層ファイルのうちの少なくとも1つをプロジェクトデータベースのメディアプロジェクト記録に記憶することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記メディア層ファイルの前記プログラムコードが、前記メディア層の前記メディアファイルが前記メディアプロジェクト記録に記憶されていることを示す、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記コンピュータによって、前記インタラクティブメディアファイル内の第2のソフトウェアアプリケーションを実行するように構成される少なくとも1つのハイパーメディアリンクを含む前記第2のキャンバス層のプログラムコードを生成することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記コンピュータによって、前記インタラクティブメディアファイルのプログラムコードを実行し、前記インタラクティブメディアファイルのプログラムコードに応じて前記コンピュータとデータを通信し、前記第2のキャンバス層ファイルの前記プログラムコードに応じて第三者コンピュータとデータを通信するように構成されるメディアプレーヤソフトウェアプログラムを送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
システムであって、
設計者装置から受信する1以上の入力に応じて、メディア層ファイル、第1のキャンバスファイル、および第2のキャンバスファイルを生成するように構成される開発アプリケーションをホストするプロセッサを備える開発サーバであって、前記メディア層ファイル、前記第1のキャンバスファイル、および前記第2のキャンバスファイルに基づき、インタラクティブメディアファイルをアセンブルし、前記インタラクティブメディアファイルを1以上の遠隔サーバに送信するようにさらに構成される開発サーバと、
前記インタラクティブメディアファイルを実行するように構成されるメディアプレーヤをホストするプロセッサを備える遠隔サーバであって、前記開発サーバから前記インタラクティブメディアファイルを要求するように構成される遠隔サーバと、
を備える、システム。
【請求項12】
前記メディア層ファイルが、前記メディア層ファイルのメディアファイルへの機械可読ポインタを含むプログラムコードを備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記遠隔サーバによって実行される前記メディアプレーヤが、1以上のメディアファイルをホストする第2の遠隔サーバからメディアファイルを検索するように前記遠隔サーバに命令する、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1のキャンバスファイルが、前記メディア層ファイルに対応する1セットの1以上の座標を定義し、1以上の第2のキャンバス層の表示をトリガするハイパーメディアリンクを含むプログラムコードを備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記遠隔サーバによって実行される前記メディアプレーヤが、前記セットの1以上の座標を選択するエンドユーザ装置によってトリガされる前記第1のキャンバスファイルの前記プログラムコードに応じて、前記開発サーバとデータを通信するように前記遠隔サーバに命令する、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記第2のキャンバスファイルが、前記第1のキャンバスファイルと前記メディア層ファイルに対応する1セットの1以上の座標を定義するプログラムコードを備え、前記セットの座標が、前記インタラクティブメディアファイル内のユーザインタフェースの表示をトリガするハイパーメディアリンクとして構成される、請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
前記第2のキャンバスファイルが、エンドユーザ装置と、第2の演算サービスをホストする第2の遠隔サーバとの間でデータを通信するようにさらに構成される、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記開発サーバが、設計者の演算装置から受け取る1以上の入力に応じてメディア層ファイル、第1のキャンバスファイル、および第2のキャンバスファイルの各自のファイルを生成するようにさらに構成される、請求項11に記載のシステム。
【請求項19】
1以上のメディア記録を構成する非一時的機械可読記憶媒体を備えるプロジェクトデータベースをさらに備え、各記録が、前記メディア層ファイル、前記第1のキャンバスファイル、前記第2のキャンバスファイルのうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項20】
前記開発サーバが、前記メディア層ファイルと複数のキャンバスファイルをメディアプロジェクト記録に記憶し、前記遠隔サーバから要求される際に前記メディアプロジェクト記録に応じて前記インタラクティブメディアファイルをアセンブルするようにさらに構成される、請求項11に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本非仮出願は、2014年10月27日に提出された米国仮出願第62/068,867号「マルチメディアコンテンツ用の方法およびシステム」に優先権を主張し、全文を本明細書に援用する。
【0002】
本発明は、二次マルチメディアコンテンツを一次マルチメディアコンテンツに対応付けるハイパーメディアリンクに関し、特に、マイクロドメインとマイクロウェブサイトを介した、二次マルチメディアコンテンツの一次マルチメディアコンテンツへの自己完結型リンク付け/埋込みに関する。
【背景技術】
【0003】
インターネットは、標準インターネットプロトコルスイート通信プロトコル、たとえば、TCP/IPを使用して、世界中の数十億個の装置をリンク付けする相互接続コンピュータネットワークのグローバルシステムである。実質上、インターネットは、広範な電子、無線、光技術によってリンク付けされる地域および世界の無数の民間、公的、学会、産業界、政府ネットワークから成るネットワークのうちの1つである。インターネットは、幅広い情報源およびサービス、たとえば、ワールドワイドウェブ(WWW)の相互リンク付けされたハイパーテキスト文書およびアプリケーション、eメールをサポートするインフラ、並びにファイル共有および電話通信用のピアツーピアネットワークなどを支える。
【0004】
同時に、今日の無線通信システムは、いかにして消費者、広告主、企業が、テキスト、電子メール、映像、マルチメディア、および従来型電話サービス(POTS)などを含む様々なフォーマットだけでなく、携帯電話(セルフォン)、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、タブレットPC、携帯マルチメディアプレーヤ、および携帯ゲームコンソールなどの様々な携帯無線装置を通じた、対話、通信、情報交換、記憶、利用を根本から変革している。これまでは大型の嵩高いパーソナルコンピュータまたはコンピュータ端末を通じてしかアクセスできなかった電子コンテンツも、半導体電子機器、ディスプレイ、無線通信の進歩と共に、ユーザが移動するほぼすべての場所で、軽量携帯装置を使用してアクセス可能となった。
【0005】
2014年4月の時点で、約30億人、世界人口の約40%がインターネット接続を利用している。過去30年以上にわたって、電話、音楽、映画、テレビを含む大半の伝統的通信メディアは、インターネットによって再構築または再定義され、ボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)やインターネットプロトコルテレビジョン(IPTV)などの新たなサービスを生み続けている。新聞、書籍、その他の出版物は、ウェブサイト技術に対応しつつある、あるいは、ブログおよびウェブフィードに再構築されつつある。インターネットは、インスタントメッセージ、インターネットフォーラム、ソーシャルネットワーキングを通じた新しい形式の人的相互作用を可能にし、加速させた。オンラインショッピングは、大規模な小売店および小規模な職人や商人の両方を活気づけてきた。インターネット上の企業間および金融サービスは、産業全体にわたるサプライチェーンに影響を及ぼす。
【0006】
しかしながら、こうしたあらゆる進歩にかかわらず、ユーザとユーザがアクセスし閲覧するコンテンツとのエンゲージメントのいくつかの基本的側面はほぼ変化していない。今日、ストリーミングメディアは主要な成長分野である。2014年中盤の時点で、ストリーミング映像はインターネットトラフィックの3分の1超を占め、通常のテレビ視聴時間中、平均して、人々はテレビよりもインターネットに2倍の時間を費やす。ストリーミング映像はその大きなデータ需要により、北米などの地域では、すべてのインターネットトラフィックの約75%を占める。しかし、ユーザの体験は同じであり、視聴するコンテンツを選択して、それを視聴するというものである。コンテンツの配信中に限定されず、ユーザは望むときはいつでも閲覧の開始、一時停止、再開などを選択することができる。基本的には、過去約40年間にわたってビデオレコーダと全く同じ機能が提供されてきた。ウェブサイト内からアクセスされる場合でさえ、閲覧者に提供される機能は全く新しいものではない。映像コンテンツの多くの生成者、たとえば、広告主、音楽会社などは、閲覧している映像を他のものに変換するため、複数の他のインターネットおよびウェブエレメントにいまだ依存している。
【0007】
したがって、ユーザが共用可能マルチメディアコンテンツエレメントにおいてマルチメディアコンテンツを直接視聴することを通じて、閲覧者のエンゲージメントとトランザクションを円滑化する手段をマルチメディアコンテンツ製作者に提供することが有益であろう。また、共用可能マルチメディアコンテンツのアイテムまたはそのエレメントへのアクセスおよびエンゲージメントを通じて、閲覧者に拡張性コンテンツを提供することも有益であろう。
【0008】
したがって、以下を簡易化するマルチメディアコンテンツを提供することが有益であろう。
ユーザが、共有可能なウェブベースの一次マルチメディアコンテンツ内で直接トランザクションを実行すること;
ユーザが、共有可能なウェブベースの一次マルチメディアコンテンツ内で関連する他の機能を完了すること;
ユーザが、共有可能なウェブベースの一次マルチメディアコンテンツに、二次マルチメディアコンテンツおよびウェブサイト機能を埋め込むこと;
ユーザが、コンテンツの収益化、閲覧者のアナリティックス、配信管理を可能にしつつ、一次マルチメディアコンテンツをインタラクティブにすること;
ユーザが、二次マルチメディアコンテンツをブラウズし、ユーザが閲覧している一次マルチメディアコンテンツに対応付けられる二次マルチメディアコンテンツなどにアクセスすること;
ユーザが、製品を購入し、調査に参加し、スケジュールを閲覧し、他のアクションを実行すること;
ウェブサイトの別の分離エレメントではなく、マルチメディアコンテンツにアクセスする流動的手段となるように、一次マルチメディアコンテンツのアイテム内にウェブサイト機能を設けることと;
一次マルチメディアコンテンツがマイクロウェブサイトであること。
【0009】
本発明の他の側面および特徴は、添付図面と併せて、本発明の特定の実施形態に関する以下の説明を参照すれば、当業者にとって自明になるであろう。
【発明の概要】
【0010】
本発明の目的は、二次マルチメディアコンテンツを一次マルチメディアコンテンツに対応付けるハイパーメディアリンク、特に、マイクロドメインとマイクロウェブサイトを通じた二次マルチメディアコンテンツの一次マルチメディアコンテンツへの自己完結型リンク付け/埋込みを利用することによって、豊富なマルチメディア環境をユーザに提供することに関する従来技術の制約に対応することである。
【0011】
1実施形態によると、コンピュータ実行方法は、コンピュータによって、グラフィカルユーザインタフェースに表示されるように構成されるメディアファイルの記憶位置を示すプログラムコードを備えるメディア層ファイルを生成することと、コンピュータによって、メディア層に対応し、1以上の第2のキャンバス層の表示をトリガするハイパーメディアリンクとして構成される1セットの1以上の座標を定義するプログラムコードを備える第1のキャンバス層ファイルを生成することと、コンピュータによって、第1のキャンバス層とメディア層に対応し、ユーザインタフェースの表示をトリガするハイパーメディアリンクとして構成される1セットの1以上の座標を定義するプログラムコードを備え、エンドユーザ装置と第三者サーバ間のデータ通信を行うように構成される第2のキャンバス層を生成することと、コンピュータによって、メディア層、第1のキャンバス層、および第2のキャンバス層の各自のプログラムコードに基づき、インタラクティブメディアファイルをアセンブルすることと、を備える。
【0012】
別の実施形態によると、システムは、設計者装置から受信する1以上の入力に応じて、メディア層ファイル、第1のキャンバスファイル、および第2のキャンバスファイルを生成するように構成される開発アプリケーションのホストとなるプロセッサを備える開発サーバであって、メディア層ファイル、キャンバスファイル、および第2のキャンバスファイルに基づき、インタラクティブメディアファイルをアセンブルし、インタラクティブメディアファイルを1以上の遠隔サーバに送信するようにさらに構成される開発サーバと、インタラクティブメディアファイルを実行するように構成されるメディアプレーヤをホストするプロセッサを備える遠隔サーバであって、開発サーバからインタラクティブメディアファイルを要求するように構成される遠隔サーバと、を備える。
【0013】
別の実施形態によると、方法は、一次マルチメディアコンテンツのアイテムをディスプレイの第1の層としてユーザに表示することと、複数のハイパーメディアリンクアイコンのうち少なくとも1つのハイパーメディアリンクアイコンを備えるディスプレイの第2の層をディスプレイの第1の層に重ね合わせることと、を備え、複数のハイパーメディアリンクアイコンのうち少なくとも1つのハイパーメディアリンクアイコンが選択されると、ディスプレイの第3の層内にマイクロウェブサイトを開き表示する。
【0014】
別の実施形態によると、上記のマルチメディアコンテンツに関する方法では、マイクロウェブサイトは複数のハイパーメディアリンクアイコンのうち少なくとも1つのハイパーメディアリンクアイコンに応じて選択される複数のマイクロウェブサイトのうちの1つである;複数のハイパーメディアリンクアイコンのうち少なくとも1つのハイパーメディアリンクアイコンが選択されると、一次マルチメディアコンテンツのアイテムが一時停止する;複数のハイパーメディアリンクアイコンのうち少なくとも1つのハイパーメディアリンクアイコンが一次マルチメディアコンテンツ内のアイテムに対応付けられ、マイクロウェブサイトにより、ユーザが、別のウェブページにアクセスせずに、複数のハイパーメディアリンクアイコンのうち少なくとも1つのハイパーメディアリンクアイコンに対応付けられるアイテムを購入することができる;複数のハイパーメディアリンクアイコンのうち少なくとも1つのハイパーメディアリンクアイコンが一次マルチメディアコンテンツ内のアイテムに対応付けられ、マイクロウェブサイトにより、ユーザが、一次マルチメディアコンテンツ内のアイテムに対応付けられる二次マルチメディアコンテンツにアクセスし閲覧することができる;のうち少なくとも1つである。
【0015】
別の実施形態によると、上述のマルチメディアコンテンツに関連する方法では、複数のハイパーメディアリンクアイコンのうち少なくとも1つのハイパーメディアリンクアイコンは、ユーザに対して可視である、ユーザに対して不可視である、複数のハイパーメディアリンクアイコンのうち少なくとも1つのハイパーメディアリンクアイコンに対する一次マルチメディアコンテンツ内のアイテムの画像への変更として表示される、複数のハイパーメディアリンクアイコンのうち少なくとも1つのハイパーメディアリンクアイコンに対する一次マルチメディアコンテンツ内のアイテムのサムネイル画像として表示される;複数のハイパーメディアリンクアイコンのうち少なくとも1つのハイパーメディアリンクアイコンが一次マルチメディアコンテンツ内のアイテムに対応付けられ、マイクロウェブサイトにより、ユーザが一次マルチメディアコンテンツ内のアイテムに対応付けられる二次マルチメディアコンテンツにアクセスして閲覧する結果、一次マルチメディアコンテンツ内のアイテムが選択されると、閲覧者がアクセスして一次マルチメディアコンテンツを閲覧したウェブページを変更せずに、一次マルチメディアコンテンツへのオーバーレイとして二次マルチメディアコンテンツがユーザに提示される;のうちの少なくとも1つである。
【0016】
別の実施形態によると、方法は、ユーザに提示されるディスプレイの第2の層としてハイパーメディアリンクアイコンを提供することによって、一次マルチメディアコンテンツ内のアイテムに関連するユーザにコンテンツを表示することを備え、ディスプレイの第1の層が一次マルチメディアコンテンツであり、ハイパーメディアリンクアイコンが選択されると、コンテンツが、一次マルチメディアコンテンツの所定部分へのオーバーレイとして表示されるマイクロウェブサイト内でユーザに対して提示される。
【0017】
別の実施形態によると、上記のマルチメディアコンテンツに関連する方法では、ハイパーメディアリンクアイコンとマイクロウェブサイトが一次マルチメディアコンテンツに対応付けられる。
【0018】
別の実施形態によると、方法は、一次マルチメディアコンテンツを共有することを備え、ユニフォームリソースロケータおよび埋込コードを提供することは、ハイパーメディアリンクアイコンとマイクロウェブサイトの少なくとも一方を提供することに関連し、該少なくとも一方が、別のウェブページに移動せずに、一次マルチメディアコンテンツの閲覧者を二次マルチメディアコンテンツにアクセスさせる。
【0019】
別の実施形態によると、方法は、一次マルチメディアコンテンツ、一次マルチメディアコンテンツの表示画像内のハイパーメディアリンクアイコンの位置、ハイパーメディアリンクアイコンを表示する時間、ハイパーメディアリンクアイコンの大きさと関連させて、一時的ハイパーメディアリンクアイコンをアクティブにすることと、ハイパーメディアリンクアイコンを二次マルチメディアコンテンツの少なくとも1つのアイテムに対応付けることと、を備え、アクティブ期間にわたって閲覧者が一時的ハイパーメディアリンクアイコンを選択することに基づき、二次マルチメディアコンテンツが一次マルチメディアコンテンツの閲覧者に提示される。
【0020】
本発明の他の側面および特徴は、添付図面と併せて、本発明の特定の実施形態に関する以下の説明を参照すれば、当業者にとって自明になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明の実施形態を、例示のためのみ、添付図面を参照して以下説明する。
【0022】
図1A図1Aは、ハイパーメディアコンテンツに関する本発明の実施形態を採用することができるネットワーク環境を示す。
【0023】
図1B図1Bは、本発明の1実施形態による、ハイパーメディアコンテンツの提供およびサポートのためのサーバおよびポータルベースのインフラストラクチャの要素を示す。
【0024】
図1C図1Cは、図1Aに示すようなネットワークとの通信、および本発明の実施形態をサポートする無線携帯用電子機器を示す。
【0025】
図2図2は、発明の実施形態による、ユーザに提供されるマルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクの視覚的インジケータを示す。
【0026】
図3図3は、本発明の1実施形態による、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクに関連する視覚的インジケータの進展を示す。
【0027】
図4A図4Aは、マルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクの選択に基づき、本発明の1実施形態による、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のマイクロウェブサイトの生成を示す。
図4B図4Bは、マルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクの選択に基づき、本発明の1実施形態による、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のマイクロウェブサイトの生成を示す。
【0028】
図5図5は、マルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクの選択に基づき、本発明の1実施形態による、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のマイクロウェブサイトの移動を示す。
【0029】
図6図6は、本発明の1実施形態による、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクに関連する視覚的インジケータの進展を示す。
【0030】
図7図7は、本発明の1実施形態による、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のマイクロウェブサイトの生成および進展を示す。
【0031】
図8図8は、本発明の1実施形態による、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツのアイテム内で以後の閲覧およびアクセスのために複数のハイパーメディアリンクを選択することを示す。
【0032】
図9図9は、本発明の1実施形態による、ユーザによって選択され、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツのアイテムと対応付けられる複数のハイパーメディアリンクの以後の検索を示す。
【0033】
図10A図10Aは、本発明の1実施形態による、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクに関して閲覧者に提示される別の通知を示す。
図10B図10Bは、本発明の1実施形態による、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクに関して閲覧者に提示される別の通知を示す。
図10C図10Cは、本発明の1実施形態による、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクに関して閲覧者に提示される別の通知を示す。
図10D図10Dは、本発明の1実施形態による、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクに関して閲覧者に提示される別の通知を示す。
図10E図10Eは、本発明の1実施形態による、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクに関して閲覧者に提示される別の通知を示す。
図10F図10Fは、本発明の1実施形態による、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクに関して閲覧者に提示される別の通知を示す。
【0034】
図11図11は、本発明の1実施形態による、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクの設定を示す。
【0035】
図12図12は、本発明の1実施形態による、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクの設定を示す。
【0036】
図13図13は、例示的1実施形態による、インタラクティブメディアの開発および配信を行う例示的システムのコンポーネントを示す。
【0037】
図14図14は、例示的1実施形態による、任意の数の装置に配信することができる新たなインタラクティブメディアプロジェクトを生成する例示的方法の実行を示す。
【0038】
図15図15は、例示的1実施形態による、要求されたインタラクティブメディアファイルを要求元の装置に配信する例示的方法1700の実行を示す。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本発明は、二次マルチメディアコンテンツを一次マルチメディアコンテンツに対応付けるハイパーメディアリンクに関し、特に、マイクロドメインおよびマイクロウェブサイトを通じた、二次マルチメディアコンテンツの一次マルチメディアコンテンツへの自己完結型リンク付け/埋込みに関する。
【0040】
以下の説明は単に例示的実施形態を提供するものであり、本開示の範囲、可用性、または構成を限定することを目的としていない。むしろ、例示的実施形態の以下の説明は、当業者が例示的1実施形態を実行できるような説明を提供するものである。添付の請求項に記載する精神および範囲を逸脱せずに、構成要素の機能および構造に様々な変更を加えることができると理解される。
【0041】
本明細書で使用する場合、本開示全体を通じて「携帯電子機器」(PED)は、バッテリまたはその他の独立した電力エネルギー源を必要とする通信およびその他の用途に使用される無線装置に関する。これは、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、携帯コンピュータ、ポケットベル、携帯マルチメディアプレーヤ、携帯ゲームコンソール、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、電子リーダなどを含むが、それらに限定されない。
【0042】
本明細書で使用する場合、本開示全体を通じて「固定電子装置」(FED)は、電力を得るために固定インタフェースへの接続を必要とする通信およびその他の用途に使用される無線および/または有線装置を指す。これは、ラップトップコンピュータ、パーソナルコンピュータ、コンピュータサーバ、キオスク、ゲームコンソール、デジタルセットトップボックス、アナログセットトップボックス、インターネット対応機器、インターネット対応テレビ、マルチメディアプレーヤを含むが、それらに限定されない。
【0043】
本明細書で使用する場合、「アプリケーション」(一般的には「アプリ」と称する)は、「ソフトウェアアプリケーション」、「ソフトウェアスイート」のエレメント、電子装置にアクティビティを実行させるように設計されるコンピュータプログラム、地域および/または遠隔電子装置と通信するように設計されるコンピュータプログラムを指すが、それらに限定されない。よって、アプリケーションは、(コンピュータを走らせる)オペレーティングシステム、(メンテナンスまたは汎用タスクを実行する)ユーティリティ、(コンピュータプログラムを作成する)プログラミングツールと異なる。概して、本発明の実施形態に関する以下の説明において、通常、アプリケーションは、PEDおよび/またはFEDに永久的および/または一時的にインストールされるソフトウェアとして提示される。
【0044】
本明細書で使用する場合、「ソーシャルネットワーク」または「ソーシャルネットワーキングサービス」は、たとえば、興味、活動、背景、または実世界での関係を共有することのできる人々の間でソーシャルネットワークまたは社交的関係を構築するプラットフォームを指すが、それらに限定されない。これは、Facebook、Google+、Tumblr、Twitterなどの米国ベースのサービスのソーシャルネットワークだけでなく、Nexopia、Badoo、Bebo、VKontakte、Delphi、Hi5、Hyves、iWiW、Nasza−Klasa、Soup、Glocals、Skyrock、The Sphere、StudiVZ、Tagged、Tuenti、XING、Orkut、Mxit、Cyworld、Mixi、renren、weibo、Wretchを含むが、それらに限定されない。
【0045】
本明細書で使用する場合、「ソーシャルメディア」または「ソーシャルメディアサービス」は、人々が仮想コミュニティおよびネットワークにおいて情報およびアイデアを生成、共有、および/または交換する対話手段を指すが、それらに限定されない。これは、雑誌、インターネットフォーラム、ウェブログ、ソーシャルブログ、ミニブログ、ウィキペディア、ソーシャルネットワーク、ポッドキャスト、写真または絵、映像、格付け、ソーシャルブックマークに関するソーシャルメディアサービスだけでなく、ブログ、写真共有、映像投稿、掲示板投稿、音楽共有、クラウドソーシング、ボイスオーバIPなどを活用するサービスを含むが、それらに限定されない。ソーシャルメディアサービスは、たとえば、共同プロジェクト(たとえば、Wikipedia);ブログおよびミニブログ(たとえば、TwitterTM);コンテンツコミュニティ(たとえば、You Tube(登録商標)やDaily Motion);ソーシャルネットワーキングサイト(たとえば、FacebookTM);仮想ゲームワールド(たとえば、World of WarcraftTM);仮想ソーシャルワールド(たとえばSecond LifeTM)に分類することができる。
【0046】
本明細書で使用する場合、「企業」は、ユーザ、カスタマ、または消費者に対してサービスおよび/または製品を提供するプロバイダを指すことができるが、それらに限定されない。これは、小売店、店舗、市場、オンライン市場、製造業者、オンライン小売店、慈善団体、公共事業主、サービスプロバイダを含むが、それらに限定されない。上記企業は、会社によって直接所有または管理することができる、あるいは、フランチャイザーの指揮および管理下でフランチャイズによって所有または運営することができる。
【0047】
本明細書で使用する場合、「サービスプロバイダ」は、企業および/または個人および/または個人の集団および/またはマイクロプロセッサを備える装置に対して、サービスおよび/または製品を提供する第三者プロバイダを指すことができるが、それらに限定されない。「サービスプロバイダ」は、小売店、店舗、市場、オンライン市場、製造業者、オンライン小売店、公共事業主、自社ブランドプロバイダ、サービスプロバイダを含むが、それらに限定されず、サービスおよび/または製品は、企業単独で、または企業とサービスプロバイダによって市場に出される、販売される、提供される、および/または流通される。
【0048】
本明細書で使用する場合、「第三者」または「第三者プロバイダ」は、企業および/または個人および/または個人の集団および/またはマイクロプロセッサを備える装置へのサービスおよび/または製品のいわゆる「商業ベースの」プロバイダを指すことができるが、それらに限定されず、消費者および/またはカスタマは第三者と契約するが、興味のあるおよび/または購入するおよび/または受け取る実際のサービスおよび/または製品が、企業および/またはサービスプロバイダを通じて提供される。
【0049】
本明細書で使用される場合、「ユーザ」は、バイオメトリックデータをユーザの近傍または遠隔で監視、取得、送信、処理、解析することなどができ、サービスプロバイダ、第三者プロバイダ、企業、ソーシャルネットワーク、ソーシャルメディアなどとの契約によって、ダッシュボード、ウェブサービス、ウェブサイト、ソフトウェアプラグイン、ソフトウェアアプリケーション、グラフィカルユーザインタフェースを介して、たとえば、電子コンテンツを取得する個人または個人の集団を指すことができるが、それらに限定されない。ユーザは、私人、団体および/または企業の被雇用者、社会事業団体のメンバー、慈善団体のメンバー、男性、女性、子供、ティーンエージャ、動物を含むが、それらに限定されない。最も広い意味では、ユーザは、ハイパーメディアリンクによりマルチメディアコンテンツを提示する電子装置および/または電子システムと相互作用する能力によって特徴付けることができるソフトウェアシステム、機械システム、ロボットシステム、アンドロイドシステムなどをさらに含むことができるが、それらに限定されない。
【0050】
本明細書で使用するとき、「ユーザ情報」は、ユーザ挙動情報および/またはユーザプロフィール情報を指すことができるが、それらに限定されない。ユーザ情報は、ユーザのバイオメトリック情報、ユーザのバイオメトリック情報の推定または現在および/または過去のバイオメトリック情報から得られるユーザのバイオメトリック情報の予想/予測、ユーザ個人情報、ユーザの伝記的情報、ユーザの人口統計情報、ユーザの財務および/または金融商品情報も含むことができる。
【0051】
「ウェアラブル装置」または「ウェアラブルセンサ」は、ユーザの衣服の下に、内に、と共に、または上に装着され、汎用または特定用途の情報技術およびメディア開発に関する「ウェアラブルコンピュータ」を含むより広範な汎用ウェアラブル技術の一部である小型電子装置に関する。上記ウェアラブル装置および/またはウェアラブルセンサは、スマートフォン、スマートウォッチ、eテキスタイル、スマートシャツ、活動追跡装置、スマートグラス、センサ(たとえば、環境的、医学的、生物学的、生理的、化学的、大気環境、位置、神経学的センサ)、医学システム(たとえば、薬物送達システム、医学検査システム、医学診断システム)、運動センサを含むことができるが、それらに限定されない。
【0052】
本明細書で使用する場合、「電子コンテンツ」(「コンテンツ」または「デジタルコンテンツ」とも称する)は、記憶、送信、受信、および/または変換される際にデジタルデータの形式で存在する任意の種類のコンテンツを指す場合があるが、それらに限定されず、これらのステップのうちの1つ以上はアナログであってもよいが、通常はデジタルである。デジタルコンテンツの形式は、個々のファイルにデジタル形式で一斉通信される、ストリーミングされる、あるいは含まれる情報を含むが、それに限定されない。デジタルコンテンツの非限定的な種類は、MP3、JPG、AVI、TIFF、AAC、TXT、RTF、HTML、XHTML、PDF、XLS、SVG、WMA、MP4、FLV、PPTなどの一般的なメディアタイプだけでなく他の種類も含む。デジタルコンテンツは、任意の種類のデジタル情報、たとえば、デジタル形式で更新された天気予報、GPSマップ、電子ブック、写真、映像、VineTM、ブログ投稿、FacebookTM投稿、TwitterTMツイート、オンラインTVなどを含むことができる。デジタルコンテンツは、ユーザのリクエストに応答して生成される、選択、作成、変更、送信されるデジタルデータのうち少なくとも1つのデジタルデータであり、このリクエストはたとえばクエリ、検索、トリガ、アラーム、メッセージであってもよい。
【0053】
本明細書で使用する場合、「コンテンツ情報」は、コンテンツ機能、コンテンツ供給制約条件、コンテンツ機能またはコンテンツ供給制約条件(「コンテンツ導出情報」と称する)から導出される情報、および/またはコンテンツに関連する情報(「コンテンツ関連情報」と称する)の任意の組み合わせ、および上記情報の拡張(たとえば、コンテンツ関連情報から導出される情報)を指すことができるが、それらに限定されない。
【0054】
本明細書で使用する場合、「文書」という文言は、機械読取可能および機械記憶可能製品を指す場合があるが、それらに限定されない。文書は、ファイル、ファイルの組み合わせ、他のファイルへのリンクを埋めこんだ1つ以上のファイルであってもよい。ファイルは、テキスト、音声、画像、映像などの任意の種類とすることができる。エンドユーザに供給される文書の一部も文書の「コンテンツ」とみなすことができる。文書は、コンテンツ(文言や画像など)と、そのコンテンツ(たとえば、eメールフィールドと関連データ、HTMLタグと関連データなど)の意味の表示との両方を含む「構造化データ」を含むことができる。インターネットのコンテキストでは、一般的な文書はウェブページである。ウェブページは、コンテンツを含むことが多く、埋込み情報(メタ情報、ハイパーリンクなど)および/または埋込命令(JavaScript(登録商標)など)を含んでもよい。多くの場合、文書は一意のアドレス指定可能な記憶位置を有するため、インターネット上の情報にアクセスするのに使用される一意アドレスとして使用されるユニバーサルリソースロケータ(URL)などのアドレス指定可能位置によって一意に特定することができる。
【0055】
本明細書で使用する場合、「文書情報」は、文書に含まれる情報、文書に含まれる情報から導き出される情報(「文書導出情報」と称する)、および/または文書に関連する情報(「文書関連情報」と称する)、および上記情報の拡張(たとえば、関連情報から導出される情報)を指すことができるが、それらに限定されない。文書導出情報の1例は、文書のテキストコンテンツに基づく分類である。文書関連情報の例は、インスタント文書とのリンクを有する他の文書からの文書情報、およびインスタント文書とリンクする他の文書からの文書情報を含む。
【0056】
本明細書で使用する場合、「ユーザインタフェース」は「コントローラ」または「触覚インタフェース」とも称され、ユーザの1以上のアクションを捕捉し、これらをソフトウェアアプリケーションに供給する装置および/またはシステムを指すことができる。したがって、ユーザインタフェースは、画像捕捉/処理システム、動作認識システム、スタイラス、ウェアラブル装置、タッチスクリーン、キーパッド、マウス、タッチパッド、マイクロフォン、タブレット、加速度計、運動認識システムを含むことができる。
【0057】
「ウェブサイト」はウェブサイトまたは単にサイトとも称され、通常は単独のウェブドメインから提供される1以上の関連ウェブページを指す。通常、ウェブサイトは、ユニフォームリソースロケータ(URL)として知られるインターネットアドレスを通じて、インターネットまたは民間ローカルエリアネットワークなどのネットワークを介してアクセス可能な少なくとも1つのウェブサーバをホストとする。ウェブページは、通常、ハイパーテキストマークアップ言語(たとえば、HTMLまたはXHTML)のフォーマット命令を差し込んだプレーンテキストで記述された文書であり、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)などのプロトコルを用いてアクセスおよび移送することができ、任意で暗号化(たとえば、HTTPセキュア(HTTPS))を採用してウェブページコンテンツのユーザにセキュリティとプライバシーを提供することができる。本発明の実施形態では、マイクロウェブサイトは、ハイパーメディアリンクを通じてしかユーザがアクセスできない一次マルチメディアコンテンツのアイテム内で、ハイパーメディアリンクから直接アクセスされるウェブサイトであり、マイクロウェブサイトのコンテンツは、一次マルチメディアコンテンツ内で二次マルチメディアコンテンツとしてユーザに提示される。本発明の実施形態によると、マイクロウェブサイトは、たとえば、一次マルチメディアコンテンツのホストとして機能する、アクセス時に配信する、一次マルチメディアコンテンツと無関係に遠隔でホストとして機能する、ネットワーク接続でのみ表示される、および/またはアクセス可能である、一次マルチメディアコンテンツと対応付ける、一次マルチメディアコンテンツ内に記憶し埋め込む、あるいは一次マルチメディアコンテンツと別に記憶することができる。
【0058】
「ウェブドメイン」は、「ドメイン名」または単に「ドメイン」とも称され、より厳密には、完全ドメイン名とも称される完全修飾ドメイン名であり、ドメイン名システムのツリー階層中の正確な位置を特定するドメイン名である。ウェブドメインは、最上位ドメインおよびルートゾーンを含むすべてのドメインレベルを特定する。完全修飾ドメイン名は曖昧さの欠如により区別し、一意に解釈することができる。本発明の実施形態では、マイクロドメインは、ハイパーメディアリンクを通じてしかユーザがアクセスできない一次マルチメディアコンテンツのアイテム内で、ハイパーメディアリンクから直接アクセスされるドメインであり、マイクロドメインのコンテンツは、一次マルチメディアコンテンツ内で二次マルチメディアコンテンツとしてユーザに提示される。
【0059】
ウェブサイトの中には、コンテンツの一部または全部にアクセスするための契約を必要とするものもある。契約ウェブサイトはたとえば、多数のビジネスサイト、ニュースウェブサイト、学会誌ウェブサイト、ゲームウェブサイト、ファイル共有ウェブサイト、掲示板、ウェブベースのeメール、ソーシャルネットワーキングウェブサイト、リアルタイム株式市場データを提供するウェブサイト、その他の各種サービスを提供するウェブサイト(たとえば、画像やファイルなどを保管および/または供給するウェブサイト)などである。
【0060】
「マルチメディアコンテンツ」は「コンテンツ」または「電子コンテンツ」とも称され、本明細書で使用する場合、様々なコンテンツの組み合わせを採用する電子コンテンツ、または異なる形式のコンテンツを採用する電子コンテンツを指すことができる。このように、異なるまたは様々なコンテンツは、テキスト、音声、静止画像、動画、コンピュータ生成画像などを含むがそれらに限定されない中から選択することができる。
【0061】
「スポット」とも称される「ハイパーメディアリンク」は、データを参照して、クリック、スワイプ、ホバーなどの動作を除くハイパーメディアリンクの選択に基づき、二次マルチメディアコンテンツを一次マルチメディアコンテンツのアイテムの閲覧者に対して提示させるエレメントを指す。上記ハイパーメディアリンクは、閲覧者に二次マルチメディアコンテンツ内を移動させる、および/またはハイパーメディアリンクが対応付けられる一次および/または二次マルチメディアコンテンツ内のアイテム/エレメントに関して特定のアクションを実行させる他のハイパーメディアリンクを含むことができる。本発明の実施形態によると、ハイパーメディアリンクは、マルチメディアコンテンツのアイテムの外部とは対照的にマルチメディアコンテンツのアイテム内にある追加情報にアクセスする非線形媒体を提供するため、ハイパーメディアリンクを介してアクセスされる二次マルチメディアコンテンツを伴う一次マルチメディアコンテンツのアイテムを、従来技術のマルチメディアコンテンツと同様に共有することができる。
【0062】
本明細書で使用する場合、「ハイパーメディアコンテンツ」は、一次マルチメディアコンテンツからアクセスされる一次マルチメディアコンテンツまたは二次マルチメディアコンテンツなどのマルチメディアコンテンツを指し、一次マルチメディアコンテンツ内で作動するハイパーメディアリンクに基づきハイパーメディアコンテンツ内での二次マルチメディアコンテンツへの直接アクセスを可能にするハイパーメディアリンクを含む。
【0063】
図1Aは、発明の実施形態により、発明の実施形態を採用することができる、ハイパーメディアコンテンツシステムおよびハイパーメディアコンテンツ配信アプリケーション/プラットフォーム(HCS−HCDAP)をサポートするネットワーク環境100を示す。このようなHCS−HCDAPはたとえば複数のチャネルと動的コンテンツをサポートする。図示するように、第1のユーザ群100Aおよび第2のユーザ群100Bはそれぞれ通信ネットワーク100とインタフェースをとる。代表的な通信アーキテクチャ内では、遠隔中央交換器180は、たとえば長距離OC−48/OC−192バックボーンエレメント、OC−48広域ネットワーク(WAN)、受動光ネットワーク、無線リンクを含むことができるネットワーク100を介して、通信サービスプロバイダネットワークの残りと通信する。中央交換器180は、ネットワーク100を介して地方、地域、国際交換器(明瞭化のため図示せず)と接続され、そしてネットワーク100を介して第1のユーザ群100Aおよび第2のユーザ群100BにWi−Fiセルをそれぞれ提供する第1のセルラーAP195Aおよび第2のセルラーAP195Bに接続される。また、第1のWi−Fiノード110Aおよび第2のWi−Fiノード110Bもネットワーク100に接続され、第2のWi−Fiノード110Bはルータ105を介してネットワーク100に接続される。第2のWi−Fiノード110Bは、他の第1のユーザ群100Aおよび第2のユーザ群100Bが存在する企業160、たとえば、Entertainment OneTMに対応付けられる。第2のユーザ群100Bは、DSL、ダイヤルアップ、DOCSIS、イーサネット(登録商標)、G.hn、ISDN、MoCA、PON、電力線通信(PLC)などを含むが、それらに限定されない有線インタフェースを介してネットワーク100に接続してもよく、ルータ105などのルータを通しても通さなくてもよい。
【0064】
第1のAP110Aと対応付けられるセル内で、第1のユーザ群100Aは、たとえば、ラップトップコンピュータ155、ポータブルゲームコンソール135、タブレットコンピュータ140、スマートフォン150、携帯電話145、携帯マルチメディアプレーヤ130などの様々なPEDを採用することができる。第2のAP110Bに対応付けられるセル内で、第2のユーザ群100Bはたとえばゲームコンソール125、パーソナルコンピュータ115、無線/インターネット使用可能テレビ120、ケーブルモデム105を含む様々なFEDを採用することができる。第1のセルラーAP195Aおよび第2のセルラーAP195Bは、たとえば、セルラーGSM(登録商標)(モバイル通信用グローバルシステム)電話通信サービスとデータ転送支援を向上させた3Gおよび4G進化サービスをそれぞれ提供する。第2のセルラーAP195Bは、例示的実施形態において、第1のユーザ群100Aおよび第2のユーザ群100Bにサービスエリアを提供する。もしくは、第1のユーザ群100Aと第2のユーザ群100Bは地理的に離れており、明瞭化のために図示していないが、1または複数のネットワークオペレータによって地理的に分散された複数APを通じてネットワーク100にアクセスすることができる。第1のセルラーAP195Aは図示されるように、第1のユーザ群100Aと、第2のユーザ群100Bおよび第1のユーザ群100Aを含む環境170にサービスエリアを提供する。したがって、第1のユーザ群100Aおよび第2のユーザ群100Bは、特定の通信インタフェースにより、IEEE802.11、IEEE802.15、IEEE802.16、IEEE802.20、UMTS、GSM850、GSM900、GSM1800、GSM1900、GPRS、ITU−R5.138、ITU−R5.150、ITU−R5.280、IMT−1000などの1つ以上の無線通信規格を通じてネットワーク100と通信する。当業者にとって明白であるように、多くの携帯および固定電子装置は同時に複数の無線プロトコルをサポートすることができるので、たとえば、ユーザは電話通信やSMSなどのGSMサービス、Wi−Fi/WiMAXデータ通信、VOIP、インターネットアクセスを採用することができる。したがって、第1のユーザ群100A内のポータブル電子装置は、IEEE802.15やブルートゥース(登録商標)などの規格を通じて、その場限りの提携を形成することができる。
【0065】
さらに、ネットワーク100には、ソーシャルネットワーク(SOCNETS)165と、CBSTMやNBCTMなどの第1のサービスプロバイダ170Aおよび第2のサービスプロバイダ170Bと、Wieden&KennedyとDroga5などの第1の広告代理店170Cおよび第2の広告代理店170Dと、AudiTMやPepsiCoTMなどの第1の広告主175Aおよび第2の広告主175Bと、YouTubeTMやGoogleTMなどの第1のチャネルプロバイダ185Aおよび第2のチャネルプロバイダ185Bと、明瞭化のために図示しない他のサーバと共に機能する第1のサーバ190Aおよび第2のサーバ190Bと、が接続される。第1のサーバ190Aおよび第2のサーバ190Bは、発明の実施形態により、アプリケーション/プラットフォーム(HCS−HCDAP)を公開するハイパーメディアコンテンツシステムとハイパーメディアコンテンツ配信アプリケーション/プラットフォーム(HCSーHCDAP)のプロバイダ;HCS−HCDAP機能を利用するSOCNETまたはソーシャルメディア(SOME)のプロバイダ;HCS−HCDAP機能を利用しないSOCNETおよび/またはSOMEのプロバイダ;PEDSおよび/またはFEDSへのサービスのプロバイダ;有線および/または無線通信の1つ以上の側面のプロバイダ;HCS−HCDAP機能を利用するEntertainment OneTMなどの企業160;ライセンスデータベース;コンテンツデータベース;画像データベース;コンテンツライブラリ;カスタムデータベース;ウェブサイト;HCS−HCDAP機能を利用するおよび/またホストとなるFEDおよび/またはPEDにダウンロードあるいはアクセスされるソフトウェアアプリケーション;と対応付けられる複数のサービスのホストとして機能することができる。第1のコンテンツサーバ190Aおよび第2のコンテンツサーバ190Bは、検索エンジン、金融サービス、第三者アプリケーション、その他のインターネットベースサービスなどのその他のインターネットサービスのホストとして機能することもできる。
【0066】
したがって、消費者および/またはカスタマ(CONCUS)は、企業160内のPEDおよび/またはFEDを利用し、たとえば、第1のコンテンツサーバ190Aまたは第2のコンテンツサーバ190Bの一方にアクセスして、発明の実施形態に係るHCS−HCDAP機能を提供するアプリケーションのアクセス/ダウンロードなどの作業を実行し、既にインストールされたアプリケーションを実行してHCS−HCDAP機能を提供する、HCS−HCDAP機能を提供するウェブベースのアプリケーションを実行する、あるいはコンテンツにアクセスすることができる。同様に、CONCUSは、第1のセルラーAP195Aと第2のセルラーAP195Bの一方と第1のWi−Fiノード110Aとを介して、第1のユーザ群100Aと第2のユーザ群100B内のPEDまたはFEDを利用して、発明の実施形態に係る上記動作またはその他の動作を実行することができる。
【0067】
次に、図1Bは、本発明の1実施形態に係るアーキテクチャ1000を示し、図1Aと同様、ネットワーク100には、ソーシャルネットワーク(SOCNETS)165と、CBSTMやNBCTMなどの第1のサービスプロバイダ170Aおよび第2のサービスプロバイダ170Bと、Wieden&KennedyとDroga5などの第1の広告代理店170Cおよび第2の広告代理店170Dと、AudiTMやPepsiCoTMなどの第1の広告主175Aおよび第2の広告主175Bと、YouTubeTMやGoogleTMなどの第1のチャネルプロバイダ185Aおよび第2のチャネルプロバイダ185Bと、第1のサーバ190Aとが接続される。図示するように、サーバ190Aは、公衆、衛生、保険、政府ウェブポータル;映像配信ウェブポータル;マーケティング・広告ウェブポータル;イベント・アトラクション、小売りウェブポータル;投資家PRウェブポータルなどの第1のポータル1005〜第5のポータル1025を組み込む。したがって、一次マルチメディアコンテンツおよびその関連ハイパーメディアリンク/二次マルチメディアコンテンツのアイテムは、サーバ190A上の特定のウェブポータルにアクセスすることができる、および/または対応付けることができる。任意で、CBSTMとNBCTMなどの第1の配信ネットワーク170Aおよび第2の配信ネットワーク170B、Wieden&KennedyとDroga5などの第1の広告代理店170Cおよび第2の広告代理店170D、AudiTMやPepsiCoTMなどの第1の広告主175Aおよび第2の広告主175B 、YouTubeTMやGoogleTMなどの第1のチャネルプロバイダ185Aおよび第2のチャネルプロバイダ185Bは、特定のウェブポータルに対応付けることができる、あるいは第1のサーバ190A上の複数のウェブポータルに対応付けることができる。
【0068】
また、第1のサーバ190Aは、たとえば、コンテンツディレクトリ;販売&ライセンス管理;登録;取引&財務;規則を表す第1のデータベース1030〜第5のデータベース1050にも対応付けられる。また、第1のサーバ190Aは、ファイアウォール1060と、明瞭化のために図示しないが、第1のサーバ190Aを電子的攻撃から守ることに関連するその他のセキュリティ手段とに対応付けられる。また、インタフェース1065は、第1のサーバ190Aが接続される様々なネットワーク、システム、サーバクラスタ、第2のサーバ190B、ネットワーク100などの各種インタフェース要件だけでなく、ウェブポータルと第1のデータベース1030〜第5のデータベース1050および明瞭化のために図示しないメモリとのインタフェースをとる各種インタフェースをサポートする。第1のサーバ190A内には、CRM&アナリティックス1070、インタラクティブコードデータベース1075、財務情報1080、インタラクティブリスト1085も実装される。インタラクティブコードデータベース1070とインタラクティブリスト1085のインタラクティブエレメント(たとえば、ハイパーメディアリンク、スポット)は、カナダ、プリンスエドワード島、シャーロットタウンのZED Creativeによって提供されるハイパーメディアリンクを介して、マルチメディアコンテンツのアイテム内でアクセスおよび移動可能であるマイクロウェブサイトの実装である。したがって、第1のサーバ190Aは、第2のサーバ190Bを含むがそれに限定されないサーバと共に、ユーザ、閲覧者、消費者、広告主、企業、第三者、サービスプロバイダ、マルチメディアコンテンツ生成業者らに、それらに適用可能なHCS−HCDAP機能のサブセットを提供する。
【0069】
図1Cは、発明の実施形態に係る、HCS−HCDAP機能をサポートする電子装置204およびネットワークアクセスポイント207を示す。電子装置204はたとえばPEDおよび/またはFEDであってもよく、上記および下記の追加エレメントを含むことができる。スマートフォン155などの電子装置204と、第1のAP110などのアクセスポイント(AP)206と、通信サーバ、ストリーミングメディアサーバなどの1つ以上のネットワーク装置207と、第1のサーバ190Aと第2のサーバ190Bなどのルータとを含むシステム200の概略機能図の一部として、電子装置204内のプロトコルアーキテクチャも示す。ネットワーク装置207は、図1を参照して上述したようなネットワーク、有線、無線および/または光通信リンクの組み合わせを介して、および上述するように直接、AP206に接続することができる。ネットワーク装置207はネットワーク100に接続され、ソーシャルネットワーク(SOCNETS)165と、CBSTMやNBCTMなどの第1のサービスプロバイダ170Aおよび第2のサービスプロバイダ170Bと、Wieden&KennedyとDroga5などの第1の広告代理店170Cおよび第2の広告代理店170Dと、AudiTMやPepsiCoTMなどの第1の広告主175Aおよび第2の広告主175Bと、YouTubeTMやGoogleTMなどの第1のチャネルプロバイダ185Aおよび第2のチャネルプロバイダ185Bもネットワーク100に接続される。
【0070】
電子装置204は、1つ以上のプロセッサ210と、プロセッサ210に連結されるメモリ212とを含む。AP206は、1つ以上のプロセッサ211と、プロセッサ210に連結されるメモリ213とをさらに含む。プロセッサ210および211の非包括的リストの例は、中央処理部(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、縮小命令セットコンピュータ(RISC)、縮小命令セットコンピュータ(CISC)などを含む。さらに、プロセッサ210および211のいずれも、用途特定集積回路(ASIC)の一部または用途特定標準製品(ASSP)の一部であってもよい。メモリ212および213の非包括的リストの例は、レジスタ、ラッチ、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ装置、不揮発性ランダムアクセスメモリ装置(NVRAM)、SDRAM、DRAM、ダブルデータレート(DDR)メモリ装置、SRAM、ユニバーサルシリアルバス(USB)脱着可能メモリなどの半導体装置の任意の組み合わせを含む。
【0071】
電子装置204は、プロセッサ210のいずれかに接続される、マイクロフォンなどの音声入力エレメント214と、スピーカなどの音声出力エレメント216とを含むことができる。電子装置204は、プロセッサ210のいずれかに接続される、ビデオカメラやカメラなどの映像入力エレメント218と、LCDディスプレイなどの映像出力エレメント220を含むことができる。また、電子装置204はキーボード215とタッチパッド217を含み、該タッチパッドは、ユーザがコンテンツを入力する、あるいは1つ以上のアプリケーション222内の機能を選択することができる物理的キーボードとタッチパッドであってもよい。もしくは、キーボード215とタッチパッド217は、電子装置204内でディスプレイの一部を形成する接触感応エレメントの所定領域であってもよい。1つ以上のアプリケーション222が通常、メモリ212に記憶され、プロセッサ210の組み合わせによって実行可能である。電子装置204は、プロセス210に3次元運動入力を提供する加速度計260と、プロセッサ210に地理的位置情報を提供するGPS262も含む。
【0072】
電子装置204はプロトコルスタック224を含み、AP206は通信スタック225を含む。システム200内で、プロトコルスタック224がIEEE802.11プロトコルスタックとして示されるが、インターネットエンジニアリングタスクフォース(IETF)マルチメディアプロトコルスタックなどのその他のプロトコルスタックを利用することもできる。同様に、APスタック225はプロトコルスタックを活用するが、明瞭化のために拡張していない。プロトコルスタック224およびAPスタック225の構成要素は、ソフトウェア、ファームウェアおよび/またはハードウェアの任意の組み合わせで実現することができる。プロトコルスタック224は、1つ以上のFront−End Tx/Rx&アンテナ228に接続されるIEEE802.11対応PHYモジュール226と、IEEE802.2対応LLCモジュール232に接続されるIEEE802.11対応MACモジュール230とを含む。プロトコルスタック224は、ネットワーク層IPモジュール234、トランスポート層ユーザデータグラムプロトコル(UDP)モジュール236、トランスポート層通信制御プロトコル(TCP)モジュール238を含む。
【0073】
プロトコルスタック224は、セッション層リアルタイムトランスポートプロトコル(RTP)モジュール240、セッション告知プロトコル(SAP)モジュール242、セッション開始プロトコル(SIP)モジュール244、リアルタイムストリーミングプロトコル(RTSP)モジュール246をさらに含む。プロトコルスタック224は、プレゼンテーションレイヤメディア処理モジュール248、呼出し制御モジュール250、1つ以上の音声コーデック252、1つ以上の映像コーデック254を含む。アプリケーション222は、AP206を用いて、装置207のいずれかとの通信セッションを維持する、および/または終了することができる。通常、アプリケーション222は、目的に応じてSAP、SIP、RTSP、メディア処理、コール制御モジュールを始動させる。一般的には、情報はTCPモジュール238、IPモジュール234、LLCモジュール232、MACモジュール230を通じて、SAP、SIP、RTSP、メディア移動、コール制御モジュールからPHYモジュール226へ伝播する。
【0074】
当業者にとって自明であるように、電子装置204の構成要素は、AP206内で実現することができ、それらの構成要素はIEEE802.11対応PHYモジュール、IEEE802.11対応MACモジュール、IEEE802.2対応LLCモジュール232などのプロトコルスタック224の1つ以上の構成要素を含むが、それらに限定されない。AP206は、ネットワーク層IPモジュール、トランスポート層ユーザデータグラムプロトコル(UDP)モジュール、トランスポート層送信制御プロトコル(TCP)モジュール、セッション層リアルタイム転送プロトコル(RTP)モジュール、セッション告知プロトコル(SAP)モジュール、セッション開始プロトコル(SIP)モジュール、リアルタイムストリーミングプロトコル(RTSP)モジュール、メディア移動モジュール、コール制御モジュールをさらに含む。電子装置204によって表される可動および固定電子装置は、図示するIEEE802.11に加えて1つ以上の追加の無線または有線インタフェースを含んでいてもよく、該インタフェースは、IEEE802.15、IEEE802.16、IEEE802.20、UMTS、GSM850、GSM900、GSM1800、GSM1900、GPRS、ITU−R5.138、ITU−R5.150、ITU−R5.280、IMT−1000、DSL、ダイヤルアップ、DOCSIS、イーサネット、G.hn、ISDN、MoCA、PON、電力線通信(PLC)を含む群から選択することができる。
【0075】
図2は、発明の実施形態により、ユーザに提供されるマルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクの視覚的インジケータの1例を示す。したがって、図示するように、閲覧者は、ハイパーメディアリンクと対応付けたマルチメディアコンテンツ200のアイテムにアクセスしている。したがって、マルチメディアコンテンツ200のアイテムが再生中、本例では、タイムバー220で示すように、ハイパーメディアリンクアイコン210がマルチメディアコンテンツのアイテム内の所定の位置および時間に出現する。ハイパーメディアリンクアイコン210を選択すると、リンクされた二次マルチメディアコンテンツの関連アイテムが、たとえば図4、5、7、8に示すようにユーザに提示されている。
【0076】
任意で、ハイパーメディアリンクアイコン210の形状や、塗りつぶし色、透明度、塗りつぶしパターンなどの塗りつぶしパラメータを伴う厚さ、色、透明度などの境界パラメータは、閲覧者の動作に応じて、表示時の一次マルチメディアコンテンツ200のパレット、ハイパーメディアリンクアイコン210を設定するユーザの基本設定、一次マルチメディアコンテンツ200のビューの基本設定を含むが、それらに限定されない1以上の要因に応じて設定することができる。図10A〜10Eから明らかなように、閲覧者に対してハイパーメディアリンクの存在を強調するため、ハイパーメディアリンクアイコン210の変更の他に別のオプションも存在するが、図10Eで明らかなように、その存在は閲覧者に全く示さなくてもよく、隠れたハイパーメディアリンクアイコン210を選択することで、同じアクションがトリガされる。これらの例では、閲覧者の実際の興味を測ることができ、ハイパーメディアリンクアイコン210に対応付けられないその他のアイテムを選択することによって、閲覧者の基本設定に関する追加情報を、広告主、サービスプロバイダ、第三者プロバイダなどに提供する。
【0077】
図3は、本発明の1実施形態により、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクに関連する視覚的インジケータの進展を表す第1の画面画像300A〜第4の画面画像300Dを示す。第1の画面画像300Aに示すように、一次マルチメディアコンテンツのタイムライン330は、既に確定されたハイパーメディアリンクアイコン310と徐々に展開するハイパーメディアリンクアイコン320と共に第1の画面画像300Aの下部に沿って示され、徐々に展開するハイパーメディアリンクアイコン320は第2の画面画像300Bに示されるように展開しきったハイパーメディアリンクアイコン340となるまで、一定期間にわたって外観を変化させ、その外観は確定されたハイパーメディアリンクアイコン310の外観と類似する。任意で、発生するハイパーメディアリンクアイコン320の形状や、塗りつぶし色、透明度、塗りつぶしパターンなどの塗りつぶしパラメータを伴う厚さ、色、透明度などの境界パラメータは、閲覧者の動作に応じて、表示時の一次マルチメディアコンテンツのパレット、徐々に展開するハイパーメディアリンクアイコン320を設定するユーザの基本設定、一次マルチメディアコンテンツ200のビューの基本設定を含むが、それらに限定されない1以上の要因に応じて設定することができる。図10A〜10Eから明らかなように、閲覧者に対してハイパーメディアリンクの存在を強調するため、徐々に展開するハイパーメディアリンクアイコン320の変更に加えて他のオプションも存在する。任意で、徐々に展開するハイパーメディアリンクアイコン320は、確定されたハイパーメディアリンクアイコン310と類似の形状および大きさを有することができる、あるいは、徐々に展開するハイパーメディアリンクアイコン320は、確定されたハイパーメディアリンクアイコン310と異なる形状および大きさを有することができる。
【0078】
第3の画面画像300Cに示すように、一次マルチメディアコンテンツ380のタイムラインは、既に設定されたハイパーメディアリンクアイコン350と共に第3の画面画像300Cの下部に沿って示される。次に、第4の画面画像300Dに示すように、設定されたハイパーメディアリンクアイコン350は、新たなハイパーメディアリンクアイコン370と共に、消失中のハイパーメディアリンクアイコン360として示される。したがって、自明なことに、第1の画像300Aおよび第2の画像300Bに示すように徐々に展開する外観を有することに加えて、ハイパーメディアリンクアイコンは、第3の画像300Cおよび第4の画像300Dに示すように徐々に消失する外観を有していてもよい。任意で、次第に消失するハイパーメディアリンクアイコン320の形状や、塗りつぶし色、透明度、塗りつぶしパターンなどの塗りつぶしパラメータを伴う厚さ、色、透明度などの境界パラメータは、閲覧者の動作に応じて、表示時の一次マルチメディアコンテンツのパレット、徐々に展開するハイパーメディアリンクアイコンを設定するユーザの基本設定、一次マルチメディアコンテンツのビューの基本設定を含むが、それらに限定されない1以上の要因に応じて設定することができる。
【0079】
自明なことに、確定されたハイパーメディアリンクアイコン310、徐々に展開するハイパーメディアリンクアイコン320、展開しきったハイパーメディアリンクアイコン340、確定されたハイパーメディアリンクアイコン350、新たなハイパーメディアリンクアイコン370などのハイパーメディアリンクアイコンは、開始時間または持続時間、開始時間および終了時間、ハイパーメディアリンクアイコンがゼロから確定形状まで出現する展開時間、ハイパーメディアリンクアイコンが確定形状からゼロまで消失する移行時間などのタイミング情報に対応付けることができる。また、ハイパーリンクリンクアイコンの外観は、一次マルチメディアコンテンツに存在する期間、徐々に展開させることができることも自明であろう。
【0080】
図4は、マルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクの選択に基づき、本発明の1実施形態により、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のマイクロウェブサイトの生成に関連する第1の画面画像400A〜第4の画面画像400Dを示す。第1の画面画像400Aに示すように、一次マルチメディアコンテンツのタイムライン460は、既に設定されたハイパーメディアリンクアイコン410と共に第1の画面画像400Aの下部に沿って示される。次に、ユーザが確定されたハイパーメディアリンクアイコン410を選択すれば、ユーザは、第2の画面画像400Bの初期フレーム430から第3の画面画像400Cのマイクロウェブサイト440まで設定されるマイクロウェブサイトを通じて、二次マルチメディアコンテンツにアクセスすることができる。本例では、第1の画面画像400A〜第3の画面画像400C内の一次マルチメディアコンテンツは鉢クラゲであり、マイクロウェブサイト440内に提示される関連コンテンツは鉢クラゲに関する追加情報である。第4の画面画像400Dを参照すると、マイクロウェブサイトコンテンツは、第2のマイクロウェブサイト450に示されるように変化しており、マイクロウェブサイトコンテンツ内のページ455はユーザの選択に基づき変更されている。図4Bの第5の画面画像400Eには、第2のマイクロウェブサイト450はページ455セレクタの他に、一次マルチメディアコンテンツの閲覧者に対応付けられるソーシャルメディアサービス用のハイパーリンクアイコンを有するソーシャルメディアバー470が含まれ、これらは、たとえば、ユーザによるHCS−HCDAPを提供するアプリケーションへのログインに応じて、あるいはソーシャルメディアウェブサイトのうちの1つまたはソーシャルネットワークアプリケーションをインストールした電子装置で一次マルチメディアコンテンツを閲覧しているときは既知のソーシャルメディアとユーザとの対応付けを通じて設定される。ソーシャルメディアバー470内のハイパーリンクアイコンを選択すると、たとえば図5の第1の画面画像500A内のポップアップ510を掲示することによって示されるようなポスティングページが生じる。また、第2のマイクロウェブサイト400Eでは、他の機能へのリンク480がユーザに提示される。カーソル490は、マイクロウェブサイトのページ内に表示されるコンテンツ自体、マイクロウェブサイトウィンドウよりも大きくして、コンテンツをスクロール/移動できることを示すように描写されている。
【0081】
図5は、マルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクの選択に基づき、本発明の1実施形態により、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のマイクロウェブサイトの移動を表す第1の画面画像500A〜第4の画面画像500Dを示す。上述したように、第1の画面画像500Aはマイクロウェブサイト内のソーシャルメディアフィード画面であり、ユーザは1人または複数の友人、またはサブセット/セットの連絡先にメッセージを送ることができる。本例では、ユーザはTwitterTMのツイートを生成しており、送信(ツイート)されたとき、コンテンツはユーザのTwitterフィードに投稿される。第2の画面画像500Bおよび第3の画面画像500Cは、ユーザの使用中、マイクロウェブサイト520の追加キャプチャを示し、キャプチャは追加コンテンツを移動している。図4Aおよび4Bの第1の画像400A〜第5の画像400Eに示されるコンテンツと共に、第1の画面画像500A〜第3の画面画像500Cでユーザに提示されるコンテンツは、一次マルチメディアコンテンツのプロバイダと対応付けられるコンテンツである。
【0082】
対照的に、図4Bの第5の画面画像400Eに示されるリンク480を選択すると、たとえば、一次二次コンテンツのプロバイダ、マイクロウェブサイト内に提示される二次マルチメディアコンテンツのプロバイダ、あるいは一次および二次マルチメディアコンテンツのプロバイダの外部によって提供される追加コンテンツをサーチすることができるサーチ機能へのアクセスがユーザに提供される。したがって、第4の画像500Dに示すように、ユーザには、ユーザがマイクロウェブサイト画像550内でアクセスした一次マルチメディアコンテンツに対応させて、他の人が最近アクセスした他の二次マルチメディアコンテンツのリストが提示される。したがって、アイテムを選択すると、マイクロウェブサイト内での一次マルチメディアコンテンツの表示がトリガされる。同じく、リストが長い場合、ユーザは第5の画面画像500Eのスクロールされたマイクロウェブサイト画像560で示すようにスクロールすることができる。
【0083】
もしくは、ユーザは、このページの上部のオプションから選択して、第4の画面画像500Dのマイクロウェブサイト550内の閲覧一次マルチメディアコンテンツのリスト「マイスポットリスト」を閲覧することができ、このリストは、閲覧一次マルチメディアコンテンツの最新アイテムのリストであってもよい、あるいは、閲覧一次マルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアアイコンの選択と無関係に、または選択に応じて、現在の一次マルチメディアコンテンツに対応付けられる閲覧一次マルチメディアコンテンツの最新アイテムであってもよい。たとえば、ユーザは、ハイパーメディアリンクを介して追加コンテンツにユーザをアクセスさせた閲覧一次マルチメディアコンテンツのアイテムを、後の検索のために閲覧一次マルチメディアコンテンツ履歴リストに記憶することを単に希望することができる。任意で、ユーザは、閲覧一次マルチメディアコンテンツを記憶し、カテゴリに割り当てて、たとえば、改訂トピックを設定し、一次マルチメディアコンテンツを特定のトピックに割り当てることができる。もしくは、ユーザは、人事、雇用、社会のニーズおよび/または願望および/または行為によって定義されるその他の基準に応じてトピックを設定することができる。
【0084】
図6は、本発明の1実施形態により、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のハイパーメディアリンクに関連する視覚的インジケータの進展を表す第1の画面画像600A〜第5の画面画像600Eを示す。まず第1の画面画像600A〜第3の画面画像600Cを参照すると、ハイパーメディアリンクアイコン620〜640が広告内の車両に対応付けられて、道路に沿って運転するにつれて一次マルチメディアコンテンツを形成する。したがって、本例では、ハイパーメディアリンクアイコンは、第1の画面画像300A〜第4の画面画像300D内で略静止しているのではなく、一次マルチメディアコンテンツ内の移動エレメントと対応付けられる。ハイパーメディアリンクアイコンと一次マルチメディアコンテンツ内の移動エレメントとの対応付けは、複数のフレーム内のエレメントを特定し補間することと、エレメントを特定し、パターン認識でユーザ定義期間にわたってハイパーリンクアイコンを自動的に対応付けるオブジェクトを特定することと、ユーザがハイパーメディアリンクアイコンに関して所定期間にわたって所定数のフレームを選択することと、を含むがそれらに限定されない当該技術において既知な各種技術を用いて実行することができる。
【0085】
もしくは、第4の画面画像600Dおよび第5の画面画像600Eに示すように、ハイパーメディアリンクアイコン650は、運転者の手がギア転換装置にかかって、コンソール660の一部を不明瞭にすることで、アイコンが関連するエレメント、本例ではコンソール660が視認度を変動させる場合でもその位置を維持する。本例では、一次マルチメディアコンテンツの閲覧者は、第5の画面画像600E内のハイパーメディアリンクアイコン650を選択すると、コンソール660に関連する二次マルチメディアコンテンツがマイクロウェブサイトに提供されることを当然確信するであろう。第4の画面画像600Dと第5の画面画像600E間のハイパーメディアリンクアイコン650の対応付けが変動するとすれば、ハイパーメディアリンクアイコン650を異なる表示で可視にしてユーザに提示することができる。
【0086】
当業者にとって自明なように、ハイパーメディアリンクアイコンが一次マルチメディアコンテンツに対応付けられる際、ユーザが一次マルチメディアコンテンツを一時停止すれば、その位置が一時停止の時点で直接特定されていなかったとしても、たとえば最後の定義された時点から補間できるため、ハイパーメディアリンクアイコンを可視にする、あるいは有効にすることができる。
【0087】
図7は、本発明の1実施形態により、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ内のマイクロウェブサイトの生成および進展に関連する第1の画面画像700A〜第4の画面画像700Dを示す。本例では、ハイパーメディアリンクアイコン710は、第1の画面画像700Aに示すように、ユーザに対して表示される一次マルチメディアコンテンツ内でアクティブである。その選択により、一次マルチメディアコンテンツが、マイクロウェブサイト740と最後のハイパーメディアリンクアイコン750〜770と共に、第3の画面画像700C〜第4の画面画像700Dを通じて第1のフローをたどるようにトリガされる。しかしながら、ユーザが選択しない場合、一次マルチメディアコンテンツは、第2の画面画像700B〜第4の画面画像700Dと最後のハイパーメディアリンクアイコン750〜770を通じて第2のフローをたどる。したがって、本発明の他の実施形態では、マイクロウェブサイトは実際には表示画像全体に取って代わり、オリジナルコンテンツ、すなわち、第2の画面画像700Bを覆っており、マイクロウェブサイト750として出現するものは実際には、ユーザがハイパーメディアリンクアイコン710を選択するときにユーザに対して提示されるマイクロウェブサイトに埋め込まれるナノウェブサイトである。したがって、ハイパーメディアリンクアイコン710を選択しないと、オリジナルコンテンツ、すなわち、第2の画面画像700Bの残りは、マイクロウェブサイトオーバーレイなしで提示される。したがって、当業者にとって自明であるように、一次マルチメディアコンテンツの最初のエレメントは、二次マルチメディアコンテンツを表示するハイパーメディアリンクアイコンと対応付けられたマイクロウェブサイトを有することができる。その後、対応付けられるハイパーメディアリンクアイコンおよび二次マルチメディアコンテンツを伴う一次マルチメディアコンテンツは、一次マルチメディアコンテンツの別のエレメント内の別のハイパーメディアリンクアイコンのためのマイクロウェブサイトコンテンツとして使用することができる。したがって、ハイパーリンクメディアアイコンおよび二次マルチメディアコンテンツを伴うオリジナルコンテンツは、該当ライセンシングおよび法的許可を得て、一次マルチメディアコンテンツの別のエレメント内で使用することができる。このように、教育施設は、たとえば、コースの広告エレメントのマルチメディアコンテンツを利用するコースガイドを構築し、関連ハイパーメディアリンクアイコンおよび二次マルチメディアコンテンツと共に第三者のマルチメディアコンテンツ広告をコース内に埋め込むことができる。当業者にとって自明なように、本発明の範囲を逸脱せずに、その他多数の入れ子の、層状の、埋め込まれた、リンク付けされたマルチメディアコンテンツを採用することができる。
【0088】
図8は、以後の閲覧およびアクセスのために、本発明の1実施形態により、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツのアイテム内での複数のハイパーメディアリンクの選択に関連する第1の画面画像800A〜第5の画面画像800Eを示す。図3〜7を参照して上述した本発明の実施形態では、ハイパーメディアリンクアイコンを選択すると、マイクロウェブサイトが開いて表示され、閲覧する、移動する、閉じる、ソーシャルメディアへのリンク付けを行うことができる二次マルチメディアコンテンツがユーザに提示される。しかしながら、図8では、ハイパーメディアリンクアイコンの選択はこのようなアクションをトリガせず、以後の表示、利用、ソーシャルメディアへのリンク付けのために、選択されたハイパーメディアリンクアイコンをスタックに追加する。したがって、第1の画面画像800Aでは、ユーザは、マルチメディアコンテンツのアイテム、本例では衣料店のGapTMによる広告「Back to Blue」を見ている。次に、ズーム画像850に示すように、HCS−HCDAPプロバイダに対応付けられるアイコンを選択して、表示用にハイパーメディアリンクアイコンを起動し、それ以外の場合は、一次マルチメディアコンテンツはアイコンを表示せずに再生される。したがって、
・第2の画像800Bでは、ハイパーメディアリンクアイコンが提示され、ユーザによって1つ選択されると、第1のインサート800Fにおいてハイパーメディアリンクアイコンカウンタが「1」増分される。
・第3の画像800Cでは、ハイパーメディアリンクアイコンが提示され、ユーザによって選択されると、第2のインサート800Gにおいてハイパーメディアリンクアイコンカウンタが「2」増分される。
・第4の画像800Dでは、ハイパーメディアリンクアイコンが提示され、ユーザによって選択されると、第3のインサート800Fにおいてハイパーメディアリンクアイコンカウンタが「3」増分される。
・第5の画像800Eでは、広告の最後が示され、ユーザには、広告を再生させることができ、3つのハイパーメディアリンクアイコンをリスト、本例では「スポットリスト」に追加したことを表す概要が提示される。HCS−HCDAPは、上述したようにコンテンツサービスプロバイダのメディアプレーヤである。
【0089】
図9は、ユーザによって選択され、本発明の1実施形態によりユーザに提示されるマルチメディアコンテンツのアイテムに対応付けられる複数のハイパーメディアリンクの以後の検索に関連する第1の画面画像900A〜第4の画面画像900Dを示す。したがって、ユーザが図8の第5の画像800Eに関して上述した要約画面内で選択している第1の画面画像900Aが示される。これにより、第2の画面画像900Bに示すようにマイクロウェブサイトの表示がトリガされ、次に、第3の画面画像900Cに示すようにズーム画像が表示される。表示されるエレメントは以下を含む:
・広告概要900E、すなわち閲覧している一次マルチメディアコンテンツの要約;
・ユーザが一次マルチメディアコンテンツを再生し、ハイパーメディアリンクアイコンを選択した日付、および一次マルチメディアコンテンツ内の1以上のハイパーメディアリンクアイコンを選択した他のユーザの数などを含むデータフィールド900F;
・ユーザによって選択される第1のハイパーメディアリンクアイコンに対応付けられる第1のハイパーメディアリンクアイテム900G。本例では、GapTMの「Classic Denim Shirt」に関連するアイテム;
・ユーザによって選択される第2のハイパーメディアリンクアイコンに対応付けられる第2のハイパーメディアリンクアイテム900H。本例では、GapTMの「Grey Guitar Strap」に関連するアイテム;
・ユーザによって選択される第3のハイパーメディアリンクアイコンに対応付けられる第3のハイパーメディアリンクアイテム900I。本例では、GibsonTMの「Midtown Kalamazoo Guitar」に関連するアイテム。
【0090】
第4の画面画像900Dに示すように、特定の要約情報は、第1のハイパーメディアリンクアイテム900G〜第3のハイパーメディアリンクアイテム900Iと対応付けられる表示コンテンツと連動して提示される。たとえば、図示するように、
・ハイパーメディアリンクアイテムの画像900J;
・ユーザによって総合的に選択されるハイパーメディアリンクアイテムのカウント900K;
・ハイパーメディアリンクアイテムのコスト900L;
・当業者に既知であるように、ユーザが精算プロセス中、後の確認および購入のためにショッピングカートにアイテムを追加することができるオンラインショッピングポータルエレメントを表すショッピングカート900M。
【0091】
たとえば、広告の場合は広告主によって、小売店広告の場合は小売店によって、またはユーザの選択に基づくアイテムの現地在庫一覧の検索を通じて、一次マルチメディアコンテンツのアイテムの視聴を終えるまでの期間、価格情報などを提供することができる。他の例では、一次マルチメディアコンテンツは、地域、都市、州、国毎、または国際的に提供することができる。これらの異なる例では、ハイパーメディアリンクアイコンと関連ハイパーメディアリンクアイテムに関するユーザの選択指示を受信すると、HCS−HCDAPは、適切なコンテンツを決定して、第3の画面画像900Cおよび第4の画面画像900Dに示すように、以後の表示内でユーザに提供することができる、あるいは、料金やカウントなどの特定のエレメントを提供して、他の情報によりeコマース機能を使用可能または使用不可にすることができる。たとえば、米国の広告は、たとえば著作権問題によりカナダでは利用できない書籍などのアイテムを含むことがある。本例では、閲覧者の位置をカナダのプリンスエドワード島シャーロットタウンとして特定するHCS−HCDAPはショッピングカート900Mを使用不可とするが、米国メーン州ポートランドの閲覧者に対しては使用可能にする。もしくは、HCS−HCDAPは、アイテムが在庫切れである/小売店で取扱を打ち切られていることを特定し、ショッピングカート900Mではなくユーザに提示される画像を調節することができる。
【0092】
次に、図10A〜10Eは、本発明の1実施形態により、ユーザに提示されるマルチメディアコンテンツのアイテム内でハイパーメディアリンクアイコンに関して閲覧者に提示される別の通知を示す。本例では、図10A〜10Fのそれぞれに示す画像は、フランスのパリ第4区に位置するRue Brisemicheの映像セグメントで設定されるフランスのカフェの一時停止マルチメディア表示であり、この時点では「Le Jardin de The」に焦点が当たっている。したがって、以下が示される。
図3〜9を参照して上述した多角形のコンセプトを利用する第1〜第5のハイパーメディアリンクアイコン1010A、1020A、1030A、1040A、1050Aを含む図10Aの第1の画面画像1000A。ハイパーメディアリンクアイコンの境界パラメータと塗りつぶしパラメータは、閲覧者の基本設定、一次マルチメディアコンテンツプロバイダの基本設定、マイクロウェブサイトプロバイダの基本設定、マルチメディアコンテンツなどを含むがそれらに限定されない要因によって上述したように決定される;
・ハイパーメディアリンクアイコンの周囲の所定領域内の「つや消し」ウィンドウを利用する第1〜第5のハイパーメディアリンクアイコン1010B、1020B、1030B、1040B、1050Bを含む図10Bの第2の画面画像1000B;
・第1〜第5のハイパーメディアリンクアイコン1010C、1020C、1030C、1040C、1050Cを含む図10Cの第3の画面画像1000C。これらのアイコンはユーザに対して表示されないが、ユーザには5つのアクティブなハイパーメディアリンクアイコンの存在が助言され、ユーザは、一次マルチメディアコンテンツを一時停止し、ハイパーメディアリンクアイコンを探し、閲覧を再開することができる;
・インサート内の鮮明な領域1070に対する不明瞭領域1060から明らかなように、ハイパーメディアリンクアイコンの周囲の所定領域内の「不明瞭な」ウィンドウを利用する第1〜第5のハイパーメディアリンクアイコン1010D、1020D、1030D、1040D、1050Dを含む図10Dの第4の画面画像1000D;
・第1〜第5のハイパーメディアリンクアイコン1010E、1020E、1030E、1040E、1050Eを含む図10Eの第5の画面画像1000E。これらのアイコンはユーザに対して表示されず、ゲームシナリオや教育シナリオなどで採用されるように、HCS−HCDAPで馴染みのアイコンを発見するのを促すようにその存在をユーザに助言することもない。
・第6の画面画像1000Fの下部でサムネイルとして示される第1〜第5のハイパーメディアリンクアイコン1010F、1020F、1030F、1040F、1050Fを含む図10Fの第6の画面画像1000F。
【0093】
他の方法も採用することができ、本発明の他の実施形態では、組み合わせて使用することができるのは明らかであろう。たとえば、第6の画面画像1000Fに示すような最初の外観の後、第6の画面画像1000Fまたは第3の画面画像1000Cで採用されるフォーマットに戻る前に、第1の画面画像1000Aが短時間表示される。
【0094】
図11は、本発明の1実施形態により、ユーザに後で提示されるマルチメディアコンテンツ1110内のハイパーメディアリンクアイコン1120の設定を示す。したがって、ユーザはHCS−HCDAPエディタ1100を採用している。したがって、ユーザはマルチメディアコンテンツ1110に隣接して、一連の入力フィールド領域を有し、入力フィールドは、
・新たなハイパーメディアリンクアイコンを追加する、あるいは一次マルチメディアコンテンツに対応付けられるタグを編集することを選択できる第1の入力フィールド1130と、
・ユーザがハイパーメディアリンクアイコンの座標とサイズを入力する第2の入力フィールド1140(しかし、本発明の他の実施形態では、ユーザがフォーマット、大きさ、位置などだけでなく、エレメントの追跡を選択できることが自明である)と、
・ユーザがハイパーメディアリンクアイコンのタイミング情報を定義する第3の入力フィールド1150(しかし、本発明の他の実施形態では、ユーザが出現フォーマット、出現タイミング、消失フォーマット、消失タイミングなどを選択できることが自明である)と、
・ユーザがタイトルをハイパーメディアリンクアイコンに対応付けることができる第4の入力フィールド1160と、
・ユーザがマイクロウェブサイト/二次マルチメディアコンテンツ情報をハイパーメディアリンクアイコンに対応付ける第5の入力フィールド1170と、を含むがそれらに限定されない。
【0095】
任意で、ユーザは、記憶されたハイパーメディアリンクアイコンにアクセスし、生成時間を低減できるように、タイトル、フォーマット、二次マルチメディアコンテンツなどのサーチに基づき、サーチ/フィルタリング/選択/編集することができる。本発明の別の実施形態では、ハイパーメディアリンクアイコンと対応付けられるエレメントに関連するサムネイルまたはその他の取得画像はデータベースに記憶されるため、その後、HCS−HCDAPエディタ1100は、ハイパーメディアリンクアイコンと、それに対応付けられるマイクロウェブサイトおよび/または二次マルチメディアコンテンツを自動的に識別し挿入することができる。
【0096】
図12は、本発明の1実施形態により、後でユーザに提示されるマルチメディアコンテンツ1210内のハイパーメディアリンクアイコン1220、およびそれに対応付けられるマイクロウェブサイト1230と二次コンテンツの設定を示す。したがって、ユーザはHCS−HCDAPエディタ1200を採用している。したがって、ユーザはマルチメディアコンテンツ1210に隣接して、一連の入力フィールド領域を有し、入力フィールドは、
・ユーザが、新たなハイパーメディアリンクアイコンを追加する、タグを編集する、二次マルチメディアコンテンツをサーチする/追加する/ユーザのハイパーメディアリンクアイコン1220の選択によって生成されるマイクロウェブサイト1230と対応付ける、あるいは、「インテリジェンス」タブを通じてアナリティックスなどを追加することができる第1の入力フィールド1240と、
・ユーザがハイパーメディアリンクアイコンの座標とサイズを入力する第2の入力フィールド1250(しかし、本発明の他の実施形態では、ユーザがフォーマット、大きさ、位置などだけでなく、エレメントの追跡を選択できることが自明である)と、
・ユーザがハイパーメディアリンクアイコンのタイミング情報を定義する第3の入力フィールド1260(しかし、本発明の他の実施形態では、ユーザが出現フォーマット、出現タイミング、消失フォーマット、消失タイミングなどを選択できることが自明である)と、
・ユーザがタイトルをハイパーメディアリンクアイコンに対応付けることができる第4の入力フィールド1270と、
・ユーザがハイパーメディアリンクアイコンに対応付けられるマイクロウェブサイト/二次マルチメディアコンテンツ情報を構成するテーマを選択することができる第5の入力フィールド1280と、
・ユーザがマイクロウェブサイト/二次マルチメディアコンテンツ情報をハイパーメディアリンクアイコンに対応付ける第6の入力フィールド1290と、を含むがそれらに限定されない。
【0097】
当業者にとって自明なように、ユーザ1280に提供されるマイクロウェブサイト/二次マルチメディアコンテンツ情報を構成するためのテーマは、該当する全フィールドを満たす条件をユーザに提供する空白型のテンプレートであってもよいし、あるいは、PepsiCo、Cisco、Appleなどの大企業の場合のようにブランディングやソーシャルメディアリンクなどのコア共通情報が既にユーザ向けに設定されている予め構成済みの部分的に完成されたテンプレートであってもよい。任意で、第5の入力フィールド1280において選択可能なテーマはHCS−HCDAPエディタ1200に対応付けることができるが、本発明の他の実施形態では、第三者ウェブエディタ、第三者ウェブ公開ツールなどに対応付けることもできる。
【0098】
したがって、HCS−HCDAPを利用する本発明の実施形態が、現行の単調な非インタラクティブマルチメディアコンテンツ、たとえば、ユーザに現在提供されている映像と異なり、豊富なマルチメディアコンテンツの機能をマルチメディアコンテンツの閲覧者(消費者)に提供することは明らかであろう。したがって、ユーザは、ユーザが現在閲覧している、および/または内部のマルチメディアコンテンツにアクセスしているマルチメディアコンテンツからもウェブサイト/ウェブページ/アプリケーションからも離れずに、追加調査を実行する、コンテンツを購入、記憶、リンク付けする、追加情報を取得することができる。したがって、上述するように、HCS−HCDAPを利用する本発明の実施形態は、一次マルチメディアコンテンツ内にフレキシブルで追跡可能なマイクロウェブサイトを埋め込むことによってインタラクティブ機能を提供する。ウェブコンテンツのインフラストラクチャ、たとえばHTMLフレームを介して埋め込まれたマイクロウェブサイトは再配信および供給することができ、すべてのマイクロウェブサイト機能と二次マルチメディアコンテンツリンクは維持される。
【0099】
HCS−HCDAP内の発明の実施形態は、マイクロウェブサイトと対応付けられたハイパーメディアリンクおよびハイパーメディアリンクアイコンに、様々なプラットフォームにわたって高い互換性を持たせ、特別なアプリケーションまたはダウンロードを必要とせずに容易にHCS−HCDAPマルチメディアコンテンツを共有および配信させるのにわずかなデータ読み込みしか必要としない。したがって、HCS−HCDAPマルチメディアコンテンツおよび対応付けられたマイクロウェブサイトは複雑度の低いウェブフレームワークを基本として活用するため、データは複数のオペレーティングシステム、装置、アプリケーション上で広く互換性を有し、HCS−HCDAP マルチメディアコンテンツのあらゆるエレメントにおいて、消費者/ユーザ/閲覧者の使い勝手が非常によい。
【0100】
本発明の1実施形態では、HCS−HCDAP技術を実行して、マルチメディアコンテンツの1層(または複数層)上への1以上の層のデータ成層を活用し、層を相互作用させる。したがって、1実施形態では、HCS−HCDAPフレームワーク内で配信される一次マルチメディアコンテンツは、ユーザ/閲覧者から「アクセス可能な」2層を備える。これらのデータの2層のうち1層目は一次マルチメディアコンテンツ自体の層1であり、2層目はハイパーメディアリンクアイコンの層2である。上述したように、ハイパーメディアリンクアイコンは、HCS−HCDAP機能を備える公開一次マルチメディアコンテンツの生成業者によって確定される設定に応じて、可視、不可視などにすることができる。これらの2つの層である層1と層2は、ハイパーメディアリンクアイコンの座標、ハイパーメディアリンクアイコンの設計/サイズ、ハイパーメディアリンクアイコンのタイミング情報、対応付けられる各自の層のIDを含むが、それらに限定されない1セットのパラメータに基づき相互にリンク付けされる。このように、ハイパーメディアリンクアイコンは、一次マルチメディアコンテンツ内の特定エレメント、たとえば視覚的エレメントと対応付けることができる。本発明の他の実施形態では、このリンク付けはさらに複雑化して、ハイパーメディアリンクアイコンが追跡及びリンク付けされるように提示されるタイミング中、エレメントの位置を変動させることができる。
【0101】
ハイパーメディアリンクアイコンが選択されると、HCS−HCDAPは、本発明の1実施形態では、一次マルチメディアコンテンツを一時停止し、マルチメディアコンテンツ内で第3の層である層3を開き、図3〜10を参照して上述したように、マイクロウェブサイトとサイト内の二次マルチメディアコンテンツ、ソーシャルメディアリンク、ナビゲーション機能などを提供する。もしくは、アクションがログ記録され、一次マルチメディアコンテンツが継続し、後の所定ポイントまで追加層は開かれない。このような代替は図8および9に示される。任意で、マイクロウェブサイトは、最小化して、単に二次マルチメディアコンテンツのアイテムを提示するだけでよい、あるいは、追加情報/コンテンツの表示、ユーザによるソーシャルメディアの投稿、アイテムの購入などを可能にする豊富な機能を備えていてもよい。本発明の他の実施形態では、一次マルチメディアコンテンツは一時停止されないが、マイクロウェブサイト内のユーザのアクションに基づき、たとえば、再生を継続する、所定地点に戻る、所定地点へ進む、所定地点へ向かうことができる。マイクロウェブサイトの大きさと位置は、マイクロウェブサイト/ハイパーメディアリンクアイコン機能を有する一次マルチメディアコンテンツを生成するHCS−HCDAPシステムのユーザによって設定することができる。したがって、マイクロウェブサイトは、本発明の実施形態によると、完全に機能をカスタマイズできる独立したマイクロウェブサイトである。このウィンドウ内で、データを移動し、タスクを実行し、画像を閲覧し、リンクにアクセスすることができる。さらに、マイクロウェブサイトとのエンゲージメントは完全に追跡および解析可能であり、ハイパーメディアリンクアイコンの選択などのユーザアクションを追跡し、アナリティックスおよびその他の機能を提供することができる。したがって、音楽映像は、エレメントへのハイパーメディアリンクアイコンを内部に設け、HCS−HCDAP機能をもって公開する音楽映像製作者は、たとえば、1以上のエレメントとハイパーメディアリンクアイコンとを関わらせる閲覧者のクリック型アクションから収益を受け取ることができる。音楽映像内の他のハイパーメディアリンクアイコンは、単にミュージシャン、音楽またはそれが一部を成すコレクションの注文ページへのリンク付けを行うことができる。クリック毎の収入は、従来技術において既知であるように、単純な選択および/またはコンバージョンなどに基づくことができる。次に、コンテンツ製作者は、アクセスおよび/または再生されたアイテム以外のより複雑なデータおよびアナリティックスを受け取ることができる。
【0102】
本発明の実施形態のいくつかの実施形態では、追加層を設けて、一次マルチメディアコンテンツを公開したHCS−HCDAP内のハイパーメディアリンクアイコンの視認度を切り替えることができる。したがって、この層、たとえば層4により、ユーザを最初の層1のコンテンツ、次に層3のコンテンツに戻らせるのではなく、層3内のエレメントを再度移動/再生する必要なく、層3のコンテンツを一時停止して隠すことができる。生来の閲覧者がHCS−HCDAP機能の全部または一部をサポートしていない場合、閲覧者プラグインを提供することができる。このような場合、閲覧者は関連マイクロウェブサイト、すなわち層3を開いたままハイパーメディアリンクアイコンをクリックすることによってハイパーメディアリンクアイコンディスプレイ、すなわち層2をオンにすることができる、あるいは、デフォルトで表示されている場合はハイパーメディアリンクアイコンをオフにすることができるため、通常通り一次マルチメディアコンテンツを視聴することができるが、興味のある内容を選択し、関連ハイパーメディアリンクアイコンおよび表示されるエレメントが存在するか否かを確認することもできる。本発明の他の実施形態では、ハイパーメディアリンクアイコンをトリガしないアクションも追跡して、コンテンツプロバイダに追加データを設定させる、および/または他のアナリティックスを変更させることができる。たとえば、AudiTMは、図6および7に示すように新車の広告を公開し、ハイパーメディアリンクアイコンが非常に見えにくいとき、あるいは可視であるときすら、第4の画面画像600Dおよび第5の画面画像600Eに表示される広告の一部であるハイパーメディアリンクアイコン650を選択するよりも、背景のラジオおよび/または「S tronic」テキストをタップする閲覧者の方が多いことを、収集データから発見することができる。任意で、層2は2つ以上の層に分割することができ、オンまたはオフに切り替える、クティブまたはアクティブにすることができる様々なレベルのハイパーメディアリンクアイコンディスプレイを可能にする。
【0103】
図11および12に示すようなHCS−HCDAPエディタはユーザ、第三者などによってインストールすることができる、あるいは、クラウドベースのHCS−HCDAPエディタであってもよい。HCS−HCDAPエディタは、ユーザが一次マルチメディアコンテンツにアクセスして、結果的に表示されるマイクロウェブサイト内の一次マルチメディアコンテンツおよび二次マルチメディアコンテンツにハイパーメディアリンクアイコンを対応付けるステップを実行することができるコンテンツ管理システム(CMS)および/またはウェブ編集ツールセット(WETS)である。他のCMS/WETSと共通して、HCS−HCDAPエディタは、異なる複雑度で提供することができる、および/またはユーザの契約/キーに基づいて、ロック/アンロックされる機能を有することができる。このように、最初のHCS−HCDAPエディタは、限られた数の層がユーザに提供される機能を単に提供することができる一方、HCS−HCDAPエディタの別の例では、ユーザが複数層で作業し、複数層上のハイパーメディアリンクアイコンを管理することで、たとえば閲覧者の能力または閲覧者の契約レベルに基づき異なるオプション/機能を備えたコンテンツを公開/発表させる高度および/または拡張機能を提供することができる。
【0104】
本発明の1実施形態に係るHCS−HCDAPエディタのユーザは、いったん公開の準備ができれば、一次マルチメディアコンテンツ、二次マルチメディアコンテンツ、層などを結合するため、埋込コードを入力するように求められる場合がある。この埋込コードは、一次マルチメディアコンテンツが共有/再配信される場合でも、アナリティックスを可能にする機構として採用することができる。ユーザは、HCS−HCDAPエディタ内で、一次マルチメディアコンテンツ、二次マルチメディアコンテンツ、層などを閲覧、編集、管理するだけでなく、他のダッシュボードを利用して雇用データおよび/またはアナリティックスにアクセスし、それらを活用することができる。任意で、HCS−HCDAPエディタは、アナリティックスなどが直接HCS−HCDAPエディタ内ではなく、他のクラウドベースまたはインストールされたソフトウェアエレメントを通じてユーザにアクセス可能であるスイートの一部であってもよい。本発明の他の実施形態によると、完全および限定機能HCS−HCDAPエディタを提供することができ、ユーザは層の一次マルチメディアコンテンツの表示を有効または無効にしつつHCS−HCDAP機能一次マルチメディアコンテンツを閲覧できる一方、コンテンツアドレス、コンテンツ構造、層、関連分類コード(たとえばHTMLおよびCSS)を閲覧、追加、編集させる完全編集機能を設けることもできる。
【0105】
当業者にとっては、本発明の実施形態によれば、HCS−HCDAP層/ウィンドウ内の機能コードと共に複数種類および/またはレベルの機能をマルチメディアコンテンツに組み込むことができるのは自明であろう。また、HCS−HCDAPシステム、プラットフォーム、ソフトウェアなどの構造のため、ユーザはeコマース機能などの第三者プラグインを用いて、自身のポートフォリオに他の機能を埋め込み、追加することができる。したがって、広告主は、HCS−HCDAP機能を通じて閲覧者用の直接購入/収益化オプションをサポートする共用可能広告を配信することができる。したがって、マルチメディアコンテンツのエレメントは、任意でアクセス可能なデジタル店舗を表すビューで拡散させることができる。完全商業コンバージョンは、本発明の実施形態によるHCS−HCDAPプラットフォームを用いて、一次マルチメディアコンテンツ内で直接実現することができる。
【0106】
さらに、結果として生じる公開マルチメディアコンテンツは共有可能であるため、関連しあって、第三者ウェブサイトの完全トランザクションのホストとして機能し、ソーシャルメディアチャネルを通じて、HCS−HCDAP強化マルチメディアを通過させる機会を示す。さらに、ShopifyTMやGoDaddyTMなどの第三者eコマースプラグインとの互換性により、HCS−HCDAP対応マルチメディアは、既に配置されているインフラとセキュリティを活用して、より広いeコマース市場にアクセスすることができる。
【0107】
本発明の実施形態に係るHCS−HCDAPは、たとえば、クラウドベースのシステムでは、ユーザ証明書およびセキュリティ証明書を用いてアクセスすることができるCMS/エディタツールセットを提供する。したがって、クライアントがクラウドスイートに入ると、(エンドユーザが、埋め込まれたハイパーメディアリンクアイコンに後でアクセスするのと同じように)クライアントが閲覧しているエレメントをクリックすることによって、マルチメディアコンテンツをアップロードし、ハイパーメディアリンクアイコンを埋め込むことができる。ハイパーメディアリンクアイコンが埋め込まれると、ユーザはそれをポピュレートすることができる。本発明のいくつかの実施形態では、テンプレートを選択し、コンテンツをアップロードしてポピュレートすることによってウェブサイトを構築するのと同じように、エディタを使用してこれを実行することができる。本発明のいくつかの実施形態では、マイクロウェブサイトテンプレートは、第三者プロバイダからの標準ウェブサイトテンプレートの選択を通じて、あるいはHCS−HCDAPソフトウェア内にオプションとして設定することができる。この時点から、ユーザは先へ進んで、より多くのスポットを映像に埋め込むことができる、あるいはそれを公に公開することができる。ユーザがインタラクティブHCS−HCDAP機能強化マルチメディアコンテンツを作成すると、クラウドベースの環境内にユニフォームリソースロケータおよび埋込コードを設けて、ウェブサイト、ブログ上で、ソーシャルメディアなどを通じて、所望に応じてどこにでも配信することができる。
【0108】
本発明の実施形態に係るHCS−HCDAP CMSによると、ユーザは、当該技術において既知なツールを用いて移動することによって、予め構築されたすべてのHCS−HCDAP対応マルチメディアコンテンツにアクセスし管理することができる。任意のHCS−HCDAP対応マルチメディアコンテンツを選択することによって、ユーザは、ウェブサイトを管理するときと全く同じように、ハイパーメディアリンクアイコンと対応付けられる各マイクロウェブサイトに二次マルチメディアコンテンツを編集し、更新することができる。有益なことに、ユーザは、いつ何時でもHCS−HCDAP対応マルチメディアコンテンツを更新することができ、HCS−HCDAP対応マルチメディアコンテンツがクラウドベース配信内で共有/配信されたチャネルを通じて変更の複製を有することができる。
【0109】
多くのアプリケーションの中で特に、eラーニングは、利用可能な用途および市場のサブセットを表すことは明白であろう。しかしながら、従来技術のソリューションと異なり、HCS−HCDAP対応マルチメディアコンテンツによると、詳細をドリルダウン分析して、独自の方向性を開拓し、コンテンツなどをブックマーク、保存、タグ付けし、他人と共有することができる。したがって、本発明の実施形態に係る技術によれば、ユーザは、詳細な背景コンセプトを埋め込み、閲覧者にとって重要な特定のコンセプトを閲覧者自身にドリルダウン分析させながら。高度なプレゼンテーションまたはツアーを構築することができる。たとえば、40分のデモ映像または講義映像は、ハイパーメディアリンクアイコンを通じた閲覧者の様々な選択に基づき、5分から最大40分まで視聴時間を変動させることができるように最初の5分のセグメントまで低減させることができるが、ユーザは所望に応じて、たとえば独自のペースで前進する、後退する、前方に飛び越えることができる。さらに、様々な学習スタイルに適合するように様々な二次マルチメディアコンテンツを埋め込んで、共通の技術的バックボーンおよびマテリアルセットを維持しつつ、生徒毎にカスタマイズされた学習ソリューションを生み出すことができる。
【0110】
本発明の実施形態に関して上述したように、ユーザはオンライン一次マルチメディアコンテンツ内に直販路を埋め込む機能を有する。これは、埋め込まれて、一次マルチメディアコンテンツにリンクされるマイクロウェブサイトをサポートするように一次マルチメディアコンテンツを構成することによって達成される。この構造を構築する際、HCS−HCDAPは、ユーザが一次マルチメディアコンテンツ内に見えるアイテムをクリックし、一次マルチメディアコンテンツの上に一次マルチメディアコンテンツ内のマイクロウェブサイトを開き、完全なトランザクションを実行することができる構成を達成できている。この特徴の価値は、購入者がトランザクションを完了させるために一次マルチメディアコンテンツから出て広告主のウェブサイトまたは第三者ウェブサイトまで移動する必要がないため、ユーザのエンゲージメントと購入完了間のいくつかのステップを省略できることである。つまり、ユーザは、単独地点からウェブ上の複数位置でのトランザクションを実行できる。クライアントは、メディアマーケティングキャンペーンの配信プロセスを通じて、インターネット中にデジタル店舗を配置することができ、上記デジタル店舗は、ハイパーメディアリンクアイコンの選択時に閲覧者に即時にアクセス可能となる。
【0111】
有益なことに、ハイパーメディアリンクアイコンが追加層のマイクロウェブサイトをトリガすると、HCS−HCDAPは市場戦略情報ダッシュボードおよびエンゲージメントアナリティックスを設定し活用することができる。各ハイパーメディアリンクマイクロウェブサイトは本発明の実施形態に応じて設計されて、URLによって特定される機能を含むウェブサイトの等価の基本機能を提供する。したがって、本発明の実施形態では、サーチエンジン最適化の測定に利用可能な同じツールを、ハイパーメディアリンクのクリック率や、各マイクロウェブサイト内で実行される行動などを追跡するのにも採用することができる。
【0112】
例示的システムのコンポーネント
【0113】
図13は、例示的1実施形態によりインタラクティブメディア開発および配信を提供する例示的システム1500のコンポーネントを示す。例示的システム1500では、メディアコンテンツサービス1501は、1以上の開発サーバ1503上のウェブベースのメディア開発環境をホストとし、該サーバは、1以上のネットワーク1513上で、インタラクティブメディアコンテンツを設計しているユーザによって操作される設計者コンピュータ1507にアクセス可能である。開発サーバ1503は、プロジェクトデータベース1505のプロジェクト記録にメディアプロジェクトのエレメントを記憶することができる。開発サーバ1503は、特定のメディアプロジェクトの設計エレメントをインタラクティブメディアファイルにコンパイルすることができる。次に、開発サーバ1503は、1以上のネットワーク1513を介して、ウェブサービスサーバ1511a〜cまたはエンドユーザ装置1509などの1以上の宛先装置にインタラクティブメディアファイルを配信することができる。
【0114】
メディアコンテンツサービス
【0115】
例示的システム1500では、メディアコンテンツサービス1501は、任意の数の開発サーバ1503と任意の数のプロジェクトデータベース1505を備えることができる。メディアコンテンツサービス1501は、インタラクティブメディアファイルを生成および配信するウェブベースのサービスを提供することができ、たとえば、各種ウェブサービスプロバイダ1511をホストとするウェブページまたはソーシャルメディア販路を通じてエンドユーザ装置1509に提示されるインタラクティブコンテンツを含む機械可読ソフトウェアモジュールであってもよい。
【0116】
開発サーバ
【0117】
開発サーバ1503は、インタラクティブメディアファイルを生成するウェブベースのソフトウェアアプリケーション、および/または演算ネットワーク1513を介してインタラクティブメディアファイルを任意の数の宛先装置に配信するソフトウェアモジュールのホストとして機能するように構成される演算装置であってもよい。例示的システム1500は図1500では単独の開発サーバ1503を有するように図示されているが、システム1500は任意の数の開発サーバ1503を備えることができると理解すべきである。開発サーバ1503は、本明細書に記載する各種タスクおよびプロセスのうち1つ以上を実行するように構成することができるプロセッサを備える任意の演算装置であってもよいと理解すべきである。
【0118】
開発プラットフォーム
【0119】
開発サーバ1503は、演算ファイルおよびプログラムコードの論理層をインタラクティブメディアファイルにコンパイルされるように操作することによって、インタラクティブメディアファイルを開発および設計するウェブベースのソフトウェアアプリケーション(「開発プラットフォーム」)をホストするように構成されるウェブサーバソフトウェアプログラム(たとえばApache(登録商標)、Microsoft IIS(登録商標))を備えることができる。言い換えると、各層は、インタラクティブメディアファイルの機能的および/または美的設計エレメントを提供する演算ファイルまたはプログラミングを備えることができる。開発プラットフォームアプリケーションは、設計者装置1507に提示される各種ブラウザベースのグラフィカルユーザインタフェースを生成し、対話することができる。いくつかの実施形態では、開発アプリケーションは、インタラクティブメディアファイルの機能的および美的設計エレメントを構成するのに使用するWYSWIGエディタ機能を含むことができる。上記実施形態では、開発プラットフォームアプリケーションは、設計者によるウェブベースのソフトウェアアプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースへの入力に基づき、インタラクティブメディアファイルの各層に対してソフトウェアコードを自動的に生成することができる。さらに、またはもしくは、設計者装置1507は、各種ファイル、データ、ソフトウェアコードスクリプト、その他の選択入力を開発者サーバ1507に送信して、インタラクティブメディアファイルの機能的および美的設計エレメントを構成することができる。
【0120】
インタラクティブメディアファイルは、プログラムコード、ファイル、またはデータを備える複数の論理層をコンパイルすることによって開発することができる。各層は、ウェブページ機能上のウェブブラウザを命令するiFrame、Flash(登録商標)プレーヤ、またはHTML5コンテナエレメントなどのプログラムコードの自己完結型サブセットであってもよい。設計ウェブベースのアプリケーションを通じて、設計者装置1507は、特定の層の機能的および美的要素を構成する入力を提供することができる。入力は、設計エレメントを共にコンパイルしてインタラクティブメディアファイルを形成する前に、設計者が進行中のメディアプロジェクトの所与の層で含めたいと思う特定の設計エレメントに対する機械可読ポインタを含むことができる。場合によっては、ポインタは、メディアファイルなどのファイルを記憶する特定のファイルディレクトリにウェブブラウザを指し示すことによって設計者装置1507が開発サーバ1503にファイルをアップロードし、プロジェクトデータベース1505に記憶することができるリソースロケータストリングであってもよい。場合によっては、ポインタは、ウェブサービスプロバイダ1511のプロバイダサーバ1511a〜nをホストとする、あるいはそれ以外の形で記憶されるメディアコンテナ、ファイル、またはその他のエレメントに対するユニフォームリソースロケータ(URL)であってもよい。
【0121】
たとえば、メディア層は、設計者がインタラクティブメディアファイルに含めたいと思うYou Tube(登録商標)映像のホストとなるiFrameを備えることができる。もしくは、設計者は、映像をウェブベースのアプリケーションにアップロードし、その映像を、HTML5コンテナエレメントまたはFlash(登録商標)プレーヤに埋め込む、あるいは変換することができる。本例では、設計者は、You Tube(登録商標)サーバ1511aをホストとするYou Tube(登録商標)映像を指し示すURLを選択フィールドに入力することができる。URLポインタはプロジェクトデータベース1505に記憶することができるため、プロジェクトが設計者によって閲覧および操作されるたび、開発サーバ1503は、リンク付けされたYou Tube(登録商標)映像をYou Tube(登録商標)サーバ1511aから検索して、進行中のメディアプロジェクトのメディア層に表示することができる。別の例では、開発サーバ1503は、設計者装置1507からアップロード済みのメディアファイルを受信する、メディアファイルをプロジェクトデータベース1505に記憶する、および/またはメディアファイルをFlash(登録商標)再生可能ファイルに変換する、またはメディアファイルをHTML5エレメントに埋め込むように構成することができる。
【0122】
インタラクティブメディアファイルの機能的側面を構築する際、開発サーバ1503により、設計者はメディアファイル上に論理的に成層されるキャンバスファイルを構成する選択を入力することができる。各キャンバスファイルは、別個のプログラミングコードを備えるHTML5を備えるコンテナなどのウェブベースの設計エレメントであってもよい。いくつかの実施形態では、開発サーバ1503は、キャンバスファイル用のWYSIWYGコードエディタとして機能し、設計者のグラフィカルユーザインタフェースへの入力に基づきキャンバスファイルのコードを自動的に生成することができる。また、設計者は、キャンバスファイルの基本を成すコードを手動で生成する、あるいは他の操作を行うこともできる。キャンバスファイルは、プロジェクトデータベース1505の、進行中のメディアプロジェクトのプロジェクト識別子によって特定されるプロジェクト記録に記憶することができる。いったんインタラクティブメディアファイルが開発サーバ1503によってコンパイルされれば、各キャンバス層のプログラムコードは最終的に、インタラクティブメディアファイルの機能的側面を提供する。すなわち、設計者は、1以上のキャンバスファイルを生成して、選択されたメディアファイルに重ね合わせるように開発サーバ1503に命令した後、プロジェクト識別子に対応付けられ、プロジェクトデータベース1505に記憶された設計エレメント(たとえば、メディアファイル、キャンバスファイル)を用いてインタラクティブメディアファイルを生成するように開発サーバ1503に指示することができる。次に、開発サーバ1503は、メディアプロジェクトと対応付けられる設計エレメントのプログラムコードをコンパイルして、インタラクティブメディアファイルの機械可読ソフトウェアコードを生成することができる。
【0123】
開発サーバ1503は、インタラクティブメディアファイルの解釈、再生、対話を行うように構成されるメディアプレーヤ ソフトウェアモジュール(「メディアプレーヤ」)を生成し、ホストし、更新し、配信することができる。より具体的には、メディアプレーヤは、インタラクティブメディアファイルの基本ソフトウェアコードの解釈および対話を行うように構成されるコンピュータプログラムであってもよい。インタラクティブメディアファイルが、ウェブサービスプロバイダ1151を介してエンドユーザコンピュータ1509によってアクセスされると、インタラクティブメディアファイルのソフトウェアコードが、特定のプロバイダサーバ1151aをホストとするメディアプレーヤインスタンスによって解釈される。動作時、メディアプレーヤは、インタラクティブメディアファイルのメディアを再生し、ホストウェブページ内に埋め込まれた自己完結型環境内で、エンドユーザコンピュータ1509に機能的設計エレメントを配信することができる。
【0124】
たとえば、You Tube(登録商標)映像などの従来の埋込型ウェブベースの機能と同様、開発サーバ1503は第三者ソースからメディアをフェッチするコードまたはリンクを生成することができ、ブラウザは、現在のウェブサイトを閲覧し、現在のウェブサイト上で第三者ソースからの各種機能にアクセスできる。設計者はたとえば、ソーシャルメディアサーバ1151b(たとえば、Facebook(登録商標))をホストとするソーシャルメディアウェブページにハイパーリンクを埋め込むことができる。エンドユーザコンピュータ1509のブラウザがリンクを起動すると、ソーシャルメディアサーバ1151bは、開発サーバ1503からメディアプレーヤをロードすることができ、インタラクティブメディアファイルのiFrame内のプログラムコードが、第三者ウェブサービスプロバイダ1511またはプロジェクトデータベース1505からすべての機能アセットを引き込む。しかしながら、従来の埋込型ウェブ機能と異なり、開発サーバ1503は、インタラクティブメディアファイルの各層に対して任意の数の埋込コードを生成することができ、各層はメディアアセットおよび/または追加ウェブコンテンツ(たとえば、ウェブサイト、ウェブベースのアプリケーション)を呼び出す。したがって、設計者は様々な層に対してソフトウェアコードを生成する必要がなく、メディアプレーヤのホストとなるサーバは複数サイトからコンテンツを引き出す必要がない。エンドユーザがインタラクティブメディアファイルと対話する場合、エンドユーザコンピュータ1509のウェブブラウザを新たなウェブページ、タブ、またはウィンドウに誘導する要件は存在せず、第三者のウェブサイトの新たなURLへのリダイレクトを含むインタラクティブメディアファイルとのすべての対話は、現在のウェブサイトにインタラクティブメディアファイルを表示するメディアプレーヤの境界内に含めることができる。
【0125】
プロジェクトデータベース
【0126】
コンテンツメディアサービス1501は、メディアプロジェクト記録内の進行中のおよび完了したメディアプロジェクトを記憶するプロジェクトデータベース1505を備えることができる。プロジェクトデータベース1505は、非一時的機械可読記憶媒体と、本明細書に記載する各種タスクおよびプロセスを実行するように構成されるプロセッサと、を備える任意の数のサーバをホストとすることができる。プロジェクトデータベース1505は、開発サーバ1503に接続し、開発サーバ1503の命令に基づき、メディア記録を問い合わせ、フェッチし、記憶し、更新することができる。動作時、プロジェクトデータベース1505のメディアプロジェクト記録は、進行中のメディアプロジェクトまたはインタラクティブメディアファイルに対応付けられるプロジェクト特定値に応じて、設計プラットフォームアプリケーションによって識別することができる。新たなファイルおよび設計エレメントがアップロードまたは生成されると、ファイルは各自のメディアプロジェクトのプロジェクトメディア記録に記憶させる、場合によっては、プロジェクト識別子に対応付けることができる。
【0127】
また、開発サーバ1503は、メディアプロジェクト記録に記憶されるデータとファイルからコンパイルされるインタラクティブメディアファイルと対応付けられる埋込コードまたはハイパーリンクストリング(すなわち、URL)を生成および配信することができる。ウェブプロバイダサーバ1151a〜nまたはエンドユーザ装置1509によって始動または要求されると、開発サーバ1503のウェブサーバモジュールまたはアプリケーションモジュールは、プロジェクトデータベース1505を参照して、埋込コードまたはハイパーリンクによって特定されるインタラクティブメディアファイルを検索し提供することができる。プロジェクトデータベース1505は、特定の埋込コードまたはハイパーリンクを有するインタラクティブメディアファイルに問い合わせてフェッチすることができる。
【0128】
ウェブサービス
【0129】
ウェブサービスプロバイダ1511は、インターネット上でアクセス可能なコンテンツ、ウェブベースのアプリケーション、またはデータをホストするエンティティであってもよく、マーチャントウェブサイト(たとえば、Amazon(登録商標)、Audi(登録商標)、Expedia(登録商標))、ウェブベースのメディアコンテンツ(たとえば、Instagram(登録商標)、Vimeo(登録商標)、You Tube(登録商標)、CBS(登録商標)、ESPN(登録商標))、またはウェブベースまたはクラウドサービス(たとえば、PayPal(登録商標)、Google Drive(登録商標)、Evernote(登録商標)、Open Table(登録商標)、Facebook(登録商標)、LinkedIn(登録商標))のプロバイダを含むことができる。特定の製品またはサービスの提供はそれぞれ、1以上のネットワーク1513上で開発サーバ1503、設計者装置1507、エンドユーザ装置1509にアクセス可能なプロバイダサーバ1511〜nをホストとすることができる。
【0130】
例示的システム1500は任意の数のプロバイダサーバ1151a〜nを備えることができる。プロバイダサーバ1151aは、ウェブベースのソフトウェアアプリケーションまたはウェブサイトをホストとし、特定のサービスまたはモノをエンドユーザ装置1509などのシステム1500の装置を提供するように構成されるソフトウェアモジュールを実行するプロセッサを備える任意の演算装置であってもよい。いくつかの例では、プロバイダサーバ1151a〜nはアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を公開することができ、該インタフェースは、開発サーバ1503のような演算装置、またはインタラクティブメディアファイルおよびメディアプレーヤのようなソフトウェアモジュールと、プロバイダサーバ1151a〜nとのデータ値または命令の通信を可能にするプログラムコードモジュールであってもよい。システム1500に接続される1以上のプロバイダサーバ1151a〜nとデータ値および/または命令をやり取りするため、開発サーバ1503は、インタラクティブメディアファイルにコンパイルされるとき、プロバイダサーバ1151a〜nのAPIを用いて通信するようにインタラクティブメディアファイルを構成するプログラムコードを備えたキャンバスファイルを生成することができる。
【0131】
1例として、設計者は、開発サーバ1503をホストとする設計者アプリケーションを使用して、メディアファイル上のインタラクティブキャンバス層にキャンバスファイルを生成することができる。開発サーバ1503は、プロジェクトデータベース1505内のメディアインタラクティブファイルを参照するハイパーリンクの埋込コードを生成することができる。本例では、インタラクティブメディアファイルのコンパイルおよび生成後、設計者またはエンドユーザは、ウェブページにメディアコンテンツサービス1501のメディアプレーヤを埋め込むことができ、メディアプレーヤは埋込コードに応じてインタラクティブメディアファイルを検索し再生するように構成される。もしくは、埋込コードは設計者またはエンドユーザに提供することができ、プロバイダサーバ1511a〜nをホストとするウェブページまたはコンピュータアプリケーションのプログラムコードに埋め込まれたコードを含むことができる。たとえば、エンドユーザまたは設計者は、ソーシャルメディアの投稿として埋込コードを入力することによって、ソーシャルメディアプロバイダサーバ1151bのAPIに応じて開発サーバ1503からメディアプレーヤおよびインタラクティブメディアファイルをフェッチするようにソーシャルメディアプロバイダサーバ1151bに命令することができる。
【0132】
ユーザ演算装置
【0133】
システム1500は、設計者装置1507とエンドユーザ装置1509などの任意の数のクライアント演算装置を備えることができる。クライアント演算装置1507、1509は、本明細書に記載の様々なタスクとプロセスを実行することができるプロセッサを備える任意の演算装置であってもよい。クライアント演算装置1507、1509の非限定的な例は、ワークステーションコンピュータ、ラップトップコンピュータ、サーバコンピュータ、タブレット、モバイル装置などを含んでもよい。
【0134】
設計者装置1507は、メディアプロジェクト上で作業してインタラクティブメディアファイルを生成する設計者によって使用される演算装置であってもよい。設計者がメディアプロジェクトを作製するため、設計者装置1507は、1以上のネットワーク1513aを介して、開発サーバ1503をホストとする開発プラットフォームウェブアプリケーションにアクセスする。設計者装置1507のウェブブラウザアプリケーションは、開発プラットフォームによって生成され、ウェブブラウザを通じて提示されるユーザインタフェースと対話する際、設計者から提供される入力に基づき、開発プラットフォームアプリケーションとデータ値および命令をやり取りする。状況によっては、設計者装置1507は、プロバイダサーバ1151a〜nにアクセスしてファイル、ポインタ、またはその他のプログラムコード(たとえば、API)を検索した後、進行中のメディアプロジェクトの1以上の層に組み込むため、開発プラットフォームアプリケーションに提供することができる。また、設計者装置1507は、開発サーバ1503から埋込コードまたはハイパーリンクを提供されて、インタラクティブメディアファイルをコンパイルし生成することができる。次に、設計者装置1507は、プロバイダサーバ1151a〜nをホストとするプログラムコードに埋め込まれたコードまたはハイパーリンクを含むことができる。
【0135】
エンドユーザ装置1509は、ウェブベースのアプリケーション、演算サービス、またはメディアコンテンツサービス1501のインタラクティブメディアファイルおよびメディアプレーヤへの遠隔呼出し(たとえば、埋込コード、ハイパーリンクURL)を有するその他の形式のウェブサイトのホストとなるプロバイダサーバ1151a〜nにアクセスすることができるウェブブラウザを備えた任意の演算装置であってもよい。場合によっては、エンドユーザ装置1509は、プロバイダサーバ1151a〜nをホストとする特定のウェブページにアクセスし、次いで、前記ページにアクセス中、ハイパーリンクを起動する、あるいは他の入力をユーザインタフェースに打ち込むことで、開発サーバ1503からインタラクティブメディアファイルおよびメディアプレーヤを要求するようにプロバイダサーバ1151a〜nに命令することができる。上記の場合、開発サーバ1503は、エンドユーザが遠隔呼出しを始動したとき、プロバイダサーバ1511a〜nから開発サーバ1503に送信される埋込コードまたはハイパーリンクによって特定されるメディアプレーヤおよびインタラクティブメディアファイルを送信することができる。次に、エンドユーザ装置1509は、現在のウェブページを離れずに、あたかも自己完結型ソフトウェアアプリケーションであるかのようにインタラクティブメディアファイルと対話することができる。言い換えると、エンドユーザ装置1509は、第1のプロバイダサーバ1511aのウェブサイトをホストとするメディアプレーヤとインタラクティブメディアファイルを閲覧し対話することができる一方、インタラクティブメディアファイルの基本メディアコードにより、メディアプレーヤとインタラクティブメディアファイルを通じて受信される際、第2のプロバイダサーバ1511bの各種演算サービスおよびインタフェースと直接通信することができる。
【0136】
例示的方法
【0137】
図14は、例示的実施形態により、任意の数の装置に配信することができる新たなインタラクティブメディアプロジェクトを生成する例示的方法1600の実行を示す。例示的方法1600はステップ1602、1604、1606、1608を示すが、他の実施形態では1以上のステップを省略してもよい、あるいは追加または代替ステップを含んでいてもよいと理解すべきである。開発サーバは、設計者が設計者装置にアクセスして、インタラクティブメディアファイルを構成、生成、配信、交信することができる開発プラットフォームアプリケーションのホストとして機能することができる。いくつかの実施形態では、開発プラットフォームアプリケーションのホストとなる開発サーバは、設計者が新たなメディアプロジェクトの開始を選択するとき、新たなメディアプロジェクト用の新たなプロジェクト記録を生成することができる。メディアプロジェクトの記録は、プロジェクトデータベースに記憶することができ、他の可能な埋込コードまたはハイパーリンクの中で特にプロジェクト特定値に応じて、開発サーバなどの任意の数の装置によって検索可能である。
【0138】
第1のステップ1602では、開発アプリケーションをホストする開発サーバは、インタラクティブメディアファイルのメディア層のために、メディアファイルへのポインタを受け取る。いくつかの例では、ポインタは、You Tube(登録商標)またはVimeo(登録商標)などの第三者サーバをホストとする映像へのURLまたは埋込コードであってもよい。開発サーバはメディアファイルを検索し、iFrameなどのウェブベースのコードコンテナ内のメディアファイルを開発アプリケーションのパレットインタフェースに表示して、設計者をメディアファイルと対話させることができる。いくつかの例では、クライアント側でユーザによってグラフィカルユーザインタフェースに入力されるポインタは、特定のファイルディレクトリポインタによって特定されるメディアファイルをアップロードするようにエンドユーザ装置のウェブブラウザに命令するファイルディレクトリポインタであってもよい。開発サーバは、プログラムコードとしてメディア層をプロジェクト記録に記憶させることができる。また、開発サーバは、メディアファイルが開発サーバにローカルでアクセス可能であるとき、メディアプロジェクト記録にメディアファイルを記憶することができる。メディア層のプログラムコードは、You Tube(登録商標)映像などの遠隔メディアファイルに遠隔呼出しを行うコードを備えることができる、あるいは、プロジェクトデータベースに記憶されるメディアファイルに呼出しを行うコードを備えることができる。
【0139】
次のステップ1604では、開発サーバは、メディアファイルの大きさに基づき第1のキャンバスファイルを生成することができる。本ステップでは、ユーザは、インタラクティブキャンバスファイルを作成してメディアファイル上に配置するように開発プラットフォームアプリケーションに要求することができる。開発サーバはメディアファイルの大きさを自動的に検出した後、プログラムコード用にiFrameなどのコンテナを生成することができる。第1のキャンバスファイルのプログラムコードは、メディア層に重ね合わされる第1のキャンバス層の機能的または美的設計エレメントを含み、様々なインタラクティブ機能を実行する、および/または第三者ソースにアクセスすることができる。開発サーバは第1のキャンバスファイルのインタラクティブオプションとメディアファイルのタイミングを同期化することができるため、キャンバス層とメディア層は提示されるときに適切に同期化される。第1のキャンバスファイルおよびメディアファイルの内部マッピング座標は、設計者が特定の設計エレメントをキャンバスファイルに含め、メディアファイルの特定位置に視覚的に配置できるように配列することができる。その結果、第1のキャンバス層に導入される設計エレメントは、メディア層の所望位置に予測可能に表示される。第1のキャンバス層は、図2〜14の例示的実施形態に記載される機能および特徴を含むがそれらに限定されないインタラクティブ機能およびオプションを含むことができる。
【0140】
場合によっては、開発サーバは、第1のキャンバスファイル、設計エレメント、機械可読ファイル、データ、またはキャンバスファイルへのその他の追加入力をプロジェクトデータベースに記憶することができる。
【0141】
次のステップ1606では、開発サーバは、第2のキャンバス層のプログラムコードを備える第2のキャンバスファイルを生成し、第1のキャンバスファイルおよびメディアファイル上に重ね合わせることができる。第2のキャンバスファイルは、各種機能を実行する、および/またはデータに関して第三者ソースにアクセスするように構成されるiFrameなどのプログラムコード用コンテナであってもよい。キャンバスファイルは、メディアファイル上にインタラクティブユーザインタフェースとして視覚的に提示されるインタラクティブインタフェースを表示することができる。ユーザが第1のキャンバスファイルと相互作用すると、第2のキャンバスファイルは、第1のキャンバスファイルで利用可能な選択に基づき、追加のユーザインタフェース機能を提供することができる。
【0142】
たとえば、第1のキャンバスファイルは、第1のキャンバスファイルでの選択にリンク付けされる第2のキャンバスファイルを提示するようにインタラクティブメディアファイルに命令するコードを備えることができる。本例では、メディアファイルは車の画像を提示することができ、ユーザがたとえば、車のタイヤ部の画素を選択することができる第1のキャンバスファイルを有する。次いで、第1のキャンバスファイルは、たとえば、タイヤ購入ウェブサイトのモバイル版、あるいはタイヤ購入ウェブサイトの簡略版アプレットまたはウィジェットを表示する第2のキャンバスファイルを提示することができる。第2のキャンバスファイルのプログラムコードは、エンドユーザ装置と、本例ではタイヤ購入ウェブサイトなどの第三者サービスプロバイダのサーバとの間のデータ通信を簡易化することができる。
【0143】
場合によっては、開発サーバは、第2のキャンバスファイル、設計エレメント、機械可読ファイル、データ、第2のキャンバスファイルへのその他の追加入力をプロジェクトデータベースに記憶することができる。
【0144】
次のステップ1608では、開発サーバはメディアファイル、第1のキャンバスファイル、第2のキャンバスファイルを、インタラクティブメディアファイルのコードにコンパイルすることができる。本ステップでは、開発者サーバは、プロジェクト識別子を有するメディアプロジェクト記録に記憶されるファイルをフェッチすることができる。次に、開発サーバはインタラクティブメディアファイルのコードを生成することができ、該ファイルは、開発プラットフォームをホストするメディアコンテンツサービスと対応付けられる互換性メディアプレーヤによって消費することができるファイルフォーマットを有する。コンパイル時、開発サーバは、開発サーバを、インタラクティブメディアファイルを含むプロジェクト記録に導く埋込コードまたはハイパーリンクを生成することができる。
【0145】
図15は、例示的1実施形態により、要求されたインタラクティブメディアファイルを要求元の装置に配信する例示的方法1700の実行を示す。例示的方法はステップ1701、1703、1705、1707を示すが、他の実施形態は1以上のステップを省略することができる、あるいは追加または代替ステップを含むことができる。
【0146】
第1のステップ1701では、開発サーバは、インタラクティブメディアファイル用の埋込コードまたはハイパーリンクを含むウェブページまたはウェブアプリケーションをホストするプロバイダサーバから、インタラクティブメディアファイルおよびメディアプレーヤのリクエストを受け取ることができる。
【0147】
次のステップ1703では、開発サーバは、埋込コードに基づき、プロバイダサーバが呼び出しているインタラクティブメディアファイルを特定することができる。場合によっては、開発サーバは、キャッシュメモリまたはその他の容易にアクセス可能なメモリにインタラクティブメディアファイルを記憶することができ、適切なインタラクティブメディアファイルを迅速に特定して、プロバイダサーバに送信することができる。場合によっては、埋込コードまたはハイパーリンクメディアファイルは、開発サーバをプロジェクトデータベース内のメディアプロジェクト記録に導くことができる。メディアプロジェクト記録は、インタラクティブメディアファイルを生成するのに使用された各種ファイルおよびデータを含むことができる。メディアプロジェクト記録はインタラクティブメディアファイルを記憶することができる。したがって、開発サーバは、埋込コードによって示される記録の埋込コードまたはプロジェクト識別子に基づき、プロジェクト記録からインタラクティブメディアファイルをフェッチすることができる。
【0148】
次のステップ1705では、開発サーバは、インタラクティブメディアファイルの基本ファイルまたはデータへの更新があるか否かを判定し、その後、インタラクティブ開発ファイルの一部のみを再コンパイルすることができる。Flash(登録商標)などの従来のツールでは、Flash(登録商標)メディアファイルへの変更があれば、設計者のコンピュータ上のFlash(登録商標)メディアファイル全体を再コンパイルし、その後、最新バージョンのFlash(登録商標)メディアファイルを再配信しなければならない。しかしながら、開発サーバは、再コンパイルすることなくメディアプレーヤおよびインタラクティブメディアファイルを配信することができる。すなわち、開発サーバは実行時間時にインタラクティブメディアファイルをアセンブルすることができるため、インタラクティブメディアファイルの基本コードはメディアファイルおよびキャンバスファイルの最新バージョンを呼び出すことができ、メディアプレーヤは最新バージョンのインタラクティブメディアファイルを呼び出すことができる。
【0149】
次のステップ1707では、開発サーバは、インタラクティブメディアファイルおよび/またはメディアプレーヤを、埋込コードの呼出しを発信した遠隔装置に送信することができる。
【0150】
本発明を完全に理解してもらうために、上述の説明では具体的な細部を記載した。しかしながら、実施形態はこれらの具体的細部なしでも実行することができると理解される。たとえば、不必要な細部で実施形態を曖昧にしないように回路はブロック図で示してもよい。他の例では、周知の回路、プロセス、アルゴリズム、構造、技術は、実施形態を曖昧にするのを防ぐため、不必要な細部を描かずに示すことができる。
【0151】
上述の技術、ブロック、ステップ、手段は、様々な形で実行することができる。たとえば、これらの技術、ブロック、ステップ、手段は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実行することができる。ハードウェア実装の場合、処理部は、1つ以上の用途特定集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル論理装置(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、上述の機能を実行するように設計されたその他の電子部、および/またはそれらの組み合わせ内に実装することができる。
【0152】
なお、実施形態は、フローチャート、フロー図、データフロー図、構造図、またはブロック図で示されるプロセスとして記載してもよい。フローチャートは順次プロセスとして動作を記載することができるが、動作の多くは並列または同時に実行することができる。また、動作の順序は再配列することができる。動作が完了すればプロセスは終了するが、図面に含まれない追加ステップを有することができる。プロセスは、方法、機能、手順、サブルーチン、サブプログラムなどに対応していてもよい。プロセスが機能に対応するとき、終了は呼出し機能または主機能への機能の復帰に対応する。
【0153】
さらに、実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、スクリプト言語、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語および/またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、スクリプト言語および/またはマイクロコードで実行される場合、必要なタスクを実行するプログラムコードまたはコードセグメントは記憶媒体などの機械可読媒体に記憶させてもよい。コードセグメントまたは機械実行可能命令は、手順、機能、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、スクリプト、クラス、または命令の組み合わせ、データ構造、および/またはプログラム文を表してもよい。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータおよび/またはメモリコンテンツを伝達および/または受信することによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に接続させることができる。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージ伝達、トークン伝達、ネットワーク送信などの任意の適切な手段を介して伝達、転送、または送信することができる。
【0154】
ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装の場合、該方法は、本文書に記載する機能を実行するモジュール(たとえば、手順、機能など)を用いて実行することができる。命令を有形に具体化する機械可読媒体は、本文書に記載する方法を実行する際に使用することができる。たとえば、ソフトウェアコードはメモリに記憶させることができる。メモリは、プロセッサ内、またはプロセッサ外に実装させることができ、後の実行のためにソフトウェアコードを記憶する際にメモリを採用するときと、ソフトウェアコードを実行する際にメモリを採用するときとで実装を変動させることができる。本文書で使用する場合、「メモリ」という文言は、任意の種類の長期、短期、揮発性、不揮発性、またはその他の記憶媒体を指し、任意の特定の種類のメモリまたは特定の数のメモリ、またはメモリを記憶するメディアの種類に限定されない。
【0155】
さらに、本文書で開示する場合、「記憶媒体」という文言は、1つ以上のデータ記憶装置、たとえば、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気RAM、コアメモリ、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリ装置、および/または情報を記憶するその他の機械可読媒体を表すことができる。「機械可読媒体」という文言は、可動または固定記憶装置、光記憶装置、無線チャネル、および/または命令および/またはデータを記憶する、含む、または担持するその他の各種媒体を含むが、それらに限定されない。
【0156】
本文書に記載する方法は、1つ以上の実施形態では、命令を含むコードセグメントを受信する1つ以上のプロセッサを備える機械によって実行可能である。本文書に記載するどの方法の場合も、命令を機械によって実行するとき、機械が方法を実行する。機械が取るべき動作を特定する1セットの命令を(順次またはそれ以外の形で)実行することができる機械が含まれる。よって、代表的な機械は、1つ以上のプロセッサを含む代表的な処理システムによって例示することができる。各プロセッサは、CPU、グラフィック処理部、プログラマブルDSP部のうちの1つ以上を含むことができる。処理システムは、主RAMおよび/または静的RAM、および/またはROMを含むメモリサブシステムをさらに含んでもよい。部品間の通信用のバスサブシステムを含めてもよい。処理システムがディスプレイを必要とする場合、このようなディスプレイは、たとえば、液晶ディスプレイ(LCD)を含むことができる。手動でのデータ入力が必要である場合、処理システムは、キーボードなどの英数字入力部とマウスなどのポインティング制御装置とのうちの1つ以上である入力装置も含む。
【0157】
メモリは、処理システムによって実行されるとき、本文書に記載する方法のうちの1つを実行する命令を含む機械可読コードセグメント(たとえば、ソフトウェアまたはソフトウェアコード)を含む。ソフトウェアはコンピュータシステムによる実行中、メモリ内に完全に常駐する、あるいはRAMおよび/またはプロセッサ内に完全にまたは少なくとも部分的に常駐することができる。よって、メモリおよびプロセッサは、機械可読コードを備えるシステムも構成する。
【0158】
別の実施形態では、機械は、スタンドアローン装置として動作する、あるいは、ネットワーク配備下の他の装置に接続する、たとえばネットワーク接続することができる。該機械は、サーバ−クライアントネットワーク環境内のサーバまたはクライエント機械の能力内で、またはピアツーピアまたは分散ネットワーク環境内のピア機械として動作することができる。該機械は、たとえば、コンピュータ、サーバ、サーバのクラスタ、コンピュータのクラスタ、ウェブアプライアンス、分散コンピューティング環境、クラウドコンピューティング環境、または機械が取るべき動作を特定する1セットの命令を(順次またはそれ以外の形で)実行することができる任意の機械であってもよい。「機械」という文言は、本文書に記載する方法のうちの1つ以上を実行する1セットの(または複数セットの)命令を個々に、または共に実行する機械の集合を含むように解釈してもよい。
【0159】
本発明の例示的実施形態に関する上記開示は、例示と説明のために提示した。この説明は、網羅的である、あるいは本発明を単独の開示する実施形態に限定することを意図していない。本文書に記載する実施形態の多くの変形および変更は、上記開示に鑑み、当業者によって自明となる。発明の範囲は、添付の請求項によってのみ、および請求項の等価物によって定義すべきである。
【0160】
さらに、本発明の代表的実施形態を説明するにあたって、明細書はステップの特定のシーケンスとして本発明の方法および/またはプロセスを提示した。しかしながら、方法またはプロセスが本文書に記載するステップの特定の順序に依存しないという点で、方法またはプロセスは記載するステップの特定のシーケンスに限定されるべきではない。当業者が認識するように、ステップのその他のシーケンスも可能である。したがって、本明細書に記載するステップの特定の順序は、請求項に関する限定と解釈すべきではない。また、本発明の方法および/またはプロセスに関する請求項は、記載される順番でステップを実行することに限定すべきではなく、当業者であれば、シーケンスは変更することができ、その場合も本発明の精神と範囲に含まれることを容易に理解するであろう。


図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図10F
図11
図12
図13
図14
図15