特許第6702971号(P6702971)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6702971トラック用タイヤトレッド及びトラック用タイヤ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6702971
(24)【登録日】2020年5月11日
(45)【発行日】2020年6月3日
(54)【発明の名称】トラック用タイヤトレッド及びトラック用タイヤ
(51)【国際特許分類】
   B60C 11/00 20060101AFI20200525BHJP
   B60C 11/12 20060101ALI20200525BHJP
   B60C 11/03 20060101ALI20200525BHJP
【FI】
   B60C11/00 H
   B60C11/12 B
   B60C11/03 D
【請求項の数】14
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-531575(P2017-531575)
(86)(22)【出願日】2015年12月9日
(65)【公表番号】特表2018-502765(P2018-502765A)
(43)【公表日】2018年2月1日
(86)【国際出願番号】US2015064673
(87)【国際公開番号】WO2016100032
(87)【国際公開日】20160623
【審査請求日】2017年6月12日
(31)【優先権主張番号】62/093,532
(32)【優先日】2014年12月18日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514326694
【氏名又は名称】コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100128428
【弁理士】
【氏名又は名称】田巻 文孝
(72)【発明者】
【氏名】フォス シュテファン
【審査官】 岩本 昌大
(56)【参考文献】
【文献】 特開平02−241806(JP,A)
【文献】 仏国特許出願公開第02548097(FR,A1)
【文献】 特開2010−089720(JP,A)
【文献】 特開平03−001910(JP,A)
【文献】 特公昭52−011083(JP,B1)
【文献】 特開2006−168462(JP,A)
【文献】 特開2006−281689(JP,A)
【文献】 特表2013−525194(JP,A)
【文献】 特表昭59−501257(JP,A)
【文献】 特開平08−080232(JP,A)
【文献】 特開2006−007882(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C 11/00、11/03、11/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向、横方向及び厚さ方向を有する重トラック用タイヤトレッドであって、前記トレッドが、地面係合面を有し、その長手方向に沿って繰り返される複数の同様のトレッド特徴部である同様のトレッド特徴部の連続部を含み、前記連続部のそれぞれの前記トレッド特徴部が、
− 前記地面係合面から前記厚さ方向に延びる2つのダクトであって、前記ダクトが互いに離間しており、少なくとも10mm2のダクト断面積及び前記トレッドの厚さの50%〜100%の間に含まれる長さを有する、2つのダクトと、
− 前記2つのダクトと流体接続している1つの空隙であって、前記空隙が、前記トレッドの前記地面係合面に実質的に平行にかつそこから一定距離をおいて延び、少なくとも10mm2の空隙断面積を有する、1つの空隙と、
− 前記2つのダクトと前記空隙とを接合する1つのサイプと、を含み、
前記トレッド特徴部が別の特徴としては非貫通であり、前記連続部が少なくとも50個の前記同様のトレッド特徴部を含み、前記トレッドは、前記複数のトレッド特徴部のうちの1つのトレッド特徴部から、長手方向に間隔を置いた前記複数のトレッド特徴部の連続したトレッド特徴部まで、長手方向に連続しており、
前記トレッドは、3つ未満の長手方向の開口溝を含む、重トラック用タイヤトレッド。
【請求項2】
前記トレッド特徴部の前記2つのダクトが、少なくとも4mmに等しい距離だけ離間している、請求項1に記載の重トラック用タイヤトレッド。
【請求項3】
前記2つのダクトが、少なくとも12.6mm2に等しくかつ多くとも78.6mm2に等しいダクト断面積を有する、請求項1または2に記載の重トラック用タイヤトレッド。
【請求項4】
前記空隙が、少なくとも12.6mm2に等しくかつ多くとも78.6mm2に等しい空隙断面積を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の重トラック用タイヤトレッド。
【請求項5】
前記連続部の前記トレッド特徴部が、それぞれの特徴部の前記2つのダクトが前記トレッドの前記長手方向にオフセットされているものである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の重トラック用タイヤトレッド。
【請求項6】
前記連続部の前記トレッド特徴部が、それぞれの特徴部の前記2つのダクトが前記トレッドの前記横方向にオフセットされているものである、請求項5に記載の重トラック用タイヤトレッド。
【請求項7】
前記連続部の前記トレッド特徴部が、それぞれの特徴部の前記サイプが波状であるものである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の重トラック用タイヤトレッド。
【請求項8】
前記トレッドの前記幅方向にわたって前記トレッド特徴部の複数の前記連続部を含み、前記連続部が互いに平行に配置されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の重トラック用タイヤトレッド。
【請求項9】
互いに平行に配置された前記トレッド特徴部の少なくとも4つの連続部を含む、請求項8に記載の重トラック用タイヤトレッド。
【請求項10】
互いに平行に配置された前記トレッド特徴部の少なくとも6つの連続部を含む、請求項8に記載の重トラック用タイヤトレッド。
【請求項11】
2つ未満の長手方向の開口溝を含む、請求項1〜10に記載の重トラック用タイヤトレッド。
【請求項12】
長手方向の開口溝を何ら含まない、請求項1〜11に記載の重トラック用タイヤトレッド。
【請求項13】
重トラック用タイヤに作動可能に取り付けられる、請求項1〜12のいずれか1項に記載の重トラック用タイヤトレッド。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1項に記載の重トラック用タイヤトレッドを含む、重トラック用タイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にタイヤトレッドに関する。より具体的には、本発明は、長距離重量トラック用のタイヤトレッド、特にその自由回転車輪(いわゆるステア位置及びトレーラー位置)用のタイヤ、とりわけトレーラーまたはセミトレーラー用のタイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
タイヤトレッドは、一般に、タイヤとそのタイヤが転がる表面(動作面)との間の中間物として動作するように、タイヤの外周の周りに延びる。タイヤトレッドと動作面との間の接触は、タイヤのフットプリントに沿って生じる。タイヤトレッドは、タイヤの加速、制動及び/またはコーナリング中に生じることがあるタイヤスリップに抵抗するグリップを提供する。タイヤトレッドは、タイヤが特定の条件下で動作しているときに目標とするタイヤ性能を提供する助けとなる、リブまたはラグのようなトレッド構成要素、ならびに、溝及びサイプのようなトレッド特徴部を含む。
【0003】
タイヤ製造業者が直面する1つの共通の問題は、タイヤトレッドの摩耗寿命をどのように延長するかである。
【0004】
1つの解決策は、トレッドの厚さを増加させることであるが、トレッド厚さ(即ち、深さ)を増加させることは、一般に、発熱及び転がり抵抗を増加させる。トレッドの厚さを増やすとトレッドの剛性も低下し、それによって初期の摩耗率が増加する。したがって、トレッドの厚さを増やすことは、摩耗寿命を改善するための有効な解決策ではなく、それゆえ行くべき方向ではない。
【0005】
別の解決策は、動作面と接触するトレッド面の比率を増加させることである。この比は滑り抵抗係数(CSR)として知られている。CSRの向上は摩耗寿命に有益であることが知られており、転がり抵抗にも有益であり得る。しかし、CSRの増加はまた、トレッドのウェット制動付着性能を損なうことが知られている。ウェット制動付着性能は非常に重要な要素であり、このトレードオフは受け入れられない場合がある。
【0006】
したがって、摩耗率を改善するためには、ウェット制動付着性能の損失をもたらさないようなCSRを向上させる新規な方法を提案することが望ましい場合がある。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、長手方向、横方向及び厚さ方向を有する重トラック用タイヤトレッドであって、該トレッドは、地面係合面を有し、その長手方向に沿って繰り返される同様のトレッド特徴部の連続部を含み、該連続部のそれぞれの該トレッドの特徴部は、
− 地面係合面から厚さ方向に延びる2つのダクトであって、該ダクトは互いに離間しており、少なくとも10mm2のダクト断面積及び該トレッドの厚さの50%〜100%の間に含まれる長さを有する、2つのダクトと、
− 該2つのダクトと流体接続している1つの空隙であって、該空隙は、トレッドの地面係合面に実質的に平行にかつそこから一定距離をおいて延び、少なくとも10mm2の空隙断面積を有する、1つの空隙と、
− 該2つのダクトと該空隙とを接合する1つのサイプと、を含み、
該トレッド特徴部はその他の点では非貫通(blind)であり、該連続部は少なくとも50個の該同様のトレッド特徴部を含む、重トラック用タイヤトレッドを提供する。
【0008】
好ましい実施形態では、該連続部は、該同様のトレッド特徴部を少なくとも100個含む。
【0009】
本発明の前述及びその他の目的、特徴及び利点は、添付の図面に示されるように、本発明の特定の実施形態の以下のより詳細な説明から明らかになり、図面において同様の参照番号は同様の部品を示す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】従来技術によるトラック用タイヤトレッドの一部の上面図である。
図2】従来技術によるトラック用タイヤに取り付けられたトレッド全体を示す斜視図である。
図3】本発明の第1の実施形態によるトラック用タイヤトレッドの一部の上面斜視図である。
図4】本発明の第1の実施形態によるトラック用タイヤトレッドの本発明の詳細を示す斜視図である。
図5】通常は隠れた表面下の特徴部が完全に表示される、図4に示すトレッドの詳細を示す斜視透視図である。
図6】本発明の第2の実施形態によるトラック用タイヤトレッドの一部を示す図3と同様に示す上面斜視図である。
図7】本発明の第3の実施形態によるタイヤトレッドを形成するためのタイヤ成形プロセス中に使用される成形要素の斜視図である。
図8】本発明の第1の実施形態によるトラック用タイヤに取り付けられたトレッド全体を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態は、タイヤトレッドと、タイヤトレッドを含むタイヤとを有し、タイヤトレッドは、その長手方向に沿って繰り返される連続部の同様の特定のトレッド特徴部を有する。本発明の例示的な特定の実施形態は、本明細書に含まれる図面と関連してさらに説明される。本発明のタイヤトレッドは、タイヤを形成する際に使用するための任意のタイヤトレッドを含むことができることが理解される。例えば、タイヤトレッドは、新しいタイヤで形成された元のトレッドであってもよく、再トレッド(リトレッド)作業中に中古タイヤに適用されてもよい。
【0012】
図1〜2は、従来技術の重トラック用タイヤトレッドを示す。このようなトレッドは、タイヤ周りに環状に延びるように構成された長さと、この長さを横切る方向に延びる幅とを含む。トレッド長さは、トレッドの長さ方向もしくは長手方向Lとも呼ばれる方向に延びる。トレッド幅は、トレッドの長手方向Lに垂直な横方向Wに延びる。トレッドの横方向は、トレッドの横方向または幅方向とも呼ばれる。タイヤトレッドはまた、トレッド幅を画定するために横方向に離間した一対の対向する横方向側部Sを含む。一対の対向する側部は、第1の側部及び第2の側部を含むものとして記述され得る。タイヤトレッドはまた、対向する一対の側部の間に延びる外側の地面係合側部を含む。
【0013】
図1〜2に示すように、従来技術による重トラック用タイヤトレッドは、タイヤが濡れた路面を転がるときに水が接触パッチから逃げることを可能にするように意図された長手方向溝Gを含む。溝は、トレッドの厚さに最大で等しい深さにわたって材料の壁の間のトレッドに形成される空間であり、これらの材料の壁はタイヤの通常の走行条件において互いに接触しない。長手方向の溝は、典型的には幅が5〜15mmである。それぞれの長手方向溝に隣接したリブRは、トレッドの地面係合面を共に構成する。特に長距離トラック用の自由回転タイヤトレッド内(いわゆるステアとトレーラーホイールの位置)では、リブは本質的にタイヤ円周に沿って連続している。サイプ(図示せず)のような追加の成形された特徴部は、リブの一部または全部に存在し、トレッドの地面係合面に表れている場合もある。サイプは、トレッドの厚さに最大で等しい深さにわたって材料の壁の間のトレッドに形成された空間であり、該壁は、少なくとも部分的には、タイヤの通常の走行条件で互いに接触することができる。サイプは、一般に、製造が合理的に許す限り薄く作られ、ほとんどの場合、1mm未満、好ましくは0.5mm未満である。
【0014】
自由回転タイヤトレッドでは、正確な滑り抵抗係数(CSR)は、主に長手方向溝の数及び幅に依存する。自由回転タイヤトレッドは、これらのトレッドの大部分が、4つの溝の数を有する少なくとも3つのこのような溝を有する。CSR値は、典型的には、このタイヤセグメントにおいて0.7〜0.8の範囲である。そのようなタイヤの一例は、市販のMichelin XZA3 275/80 R22.5である。このタイヤは4つの溝を持ち、CSRは0.78である。
【0015】
トレッドはまた、トレッドの外側の地面係合側から底側に延びる厚さを含む。厚さは、地面係合面に垂直な方向に延びる。トレッド底面側は、タイヤに取り付けられたときトレッドをタイヤと係合するように構成される。最も一般的には、底面はタイヤに接着されるが、本発明のトレッドをタイヤに取り付けるために使用され得るトレッドをタイヤに取り付ける他の方法がある。
【0016】
図3に示すように、本発明のトレッド1の第1の実施形態は、同様のトレッド特徴部11の複数の連続部を含む。それぞれの連続部において、これらのトレッド特徴部は、トレッドの長手方向に沿って繰り返される。図示の実施形態では、トレッドの幅にわたって互いに平行に配置された6つの連続部(10A、10B、10C、10D、10E、10F)がある。次に、このトレッドは、図1の従来技術のトレッドに存在する4つの溝と比較して、1つの長手方向溝Gのみを含む。
【0017】
図4〜5は、連続部のトレッド特徴部をより詳細に示す。該トレッド特徴部のそれぞれは、厚さ方向に地面係合面から延びる2つのダクト12を含む。該トレッド特徴部のそれぞれは、トレッドの地面係合面の下を走る共通空隙13(図5の透視図でのみ見ることができる)も含む。2つのダクトは、該空隙の対応する端部に接続される。該トレッド特徴部のそれぞれは、サイプ14をさらに備える。サイプは、トレッドの地面係合面を該空隙と該2つのダクトに接合する。
【0018】
図3〜5に示すように、それぞれの特徴部の2つのダクトは、好ましくは、トレッドの長手方向及び横方向にオフセットされている。好ましくは、2つのダクト間の距離は、少なくとも4mmに等しい。
【0019】
図3に明瞭に見えるように、それぞれの連続部のそれぞれの特徴部は非貫通であり、すなわち、個々のトレッド特徴部は、中央の溝Gまたはトレッド側部Sと流体接続されておらず、または同様の連続部または隣接する連続部から離間している別のトレッド特徴部と流体接続していない。
【0020】
したがって、このようなトレッドのCSRは大幅に増加する。例えば、図3に示すようなトレッドは、0.89のCSRを有する。この高いCSR値にもかかわらず、ウェット制動付着性能は、従来技術のトレッドと同様のレベルに維持される。
【0021】
図6に示す本発明の第2の実施形態では、サイプは波状を有していてもよい。波状サイプは、サイプ壁のインターロック(interlock)によるトレッドの剛性を促進することが知られている。波状は、多くの異なる形状を有することができ、典型的には一方向(いわゆるジグザグサイプ)または双方向(いわゆる卵形サイプ)であり得る。
【0022】
図7は、本発明のトレッドの第3の実施形態を成形するために使用される成形型に使用可能な成形要素を示す。図7は、本発明の逆の形態または特定のトレッド特徴部を示すので、その趣旨をよりよく理解するのを助けるかもしれない。成形要素110は、ダクト12を形成するように意図された2つのピン120a及び120bを含む。2つのピンを結合するラグ130は、接続空隙13を形成することを意図している。一方向の波状(ジグザグ)ブレード140がラグとピンとを接合し、トレッド内にサイプ14を形成する。このような成形要素110は、金型内で何回も繰り返される。これらの繰り返しは、本発明の1つの連続部のトレッド特徴部の特性を形成し、より好ましくはトレッドを横切るそれらの連続部のいくつかを形成するために、トレッドの長手方向に沿って合わさって整列される必要がある。
【0023】
また、図7は、空隙及びダクトが、1つのダクトからそれぞれのトレッド特徴部の他のダクトへの十分な流体通路を提供できる限り、多くの異なる形状を有し得ることを示すのに役立つ。それらの断面はまた、それらの断面区域が少なくとも10mm2、好ましくは12.6mm2〜78.6mm2の間にある場合、その長さに沿って変化してもよく、円形断面の場合には4mm〜10mmの直径に対応する。
【0024】
図8に示す本発明のタイヤトレッドの例示的な実施形態では、タイヤ20に取り付けられたトレッド1が示されている。タイヤは、任意の空気圧または非空気圧タイヤを含むことができる任意の既知のタイヤを含むことができることが理解される。さらに、そのようなタイヤの場合、トレッドは、任意の既知の方法を用いて取り付けることができる。例えば、特定の例では、タイヤトレッドは、(1)加硫によりタイヤに結合され、(2)接着剤を用いて、及び/または、(3)機械的手段を用いてさえも取り付けることができる。異なる場合には、タイヤトレッドは、新しいタイヤに取り付けられた元のトレッド、または、再トレッドタイヤを形成するために使用される交換用トレッドのいずれかであることが理解される。ここに示したトレッドは、中心内の1つの長手方向溝Gと中心溝の両側のトレッド特徴部の3つの連続部を有する図3のトレッドと類似である。
【0025】
本発明がウェット付着性能損失なしでより高いCSR値を可能にすることが理解されれば、このようなトレッド特徴部の連続部の数、及び溝のサイズまたは数の多くの他の組み合わせが考えられ得る。
【0026】
本発明をその特定の実施形態を参照して説明してきたが、そのような説明は例示のためであって限定するものではないことを理解されたい。したがって、本発明の範囲及び内容は、添付の特許請求の範囲の用語によってのみ規定されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8