【文献】
NTT DOCOMO,Views on UE-to-Network Relay Discovery[online], 3GPP TSG-RAN WG1#80b R1-151965,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_80b/Docs/R1-151965.zip>,2015年 4月20日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のリンクの前記第1のリンク品質は、前記第1のPC5メッセージの基準信号受信電力、基準信号受信品質、信号対雑音比、または信号対干渉プラス雑音比のうちの少なくとも1つを決定することによって決定される、
請求項2に記載の方法。
前記第2のリンク品質は、前記第2のリンクの基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質、信号対雑音比、または信号対干渉プラス雑音比のうちの少なくとも1つの関数である、
請求項2に記載の方法。
前記第1の潜在的中継UEおよび前記第2の潜在的中継UEのうちの1つは、前記第1の潜在的中継UEおよび前記第2の潜在的中継UEのうちの最高ランク付けに基づいて選択される、
請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0022]添付の図面に関して以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明される概念が実施され得る構成のみを表すものではない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形式で示される。
【0014】
[0023]次に、様々な装置および方法に関して電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および方法は、以下の発明を実施するための形態において説明され、(「要素」と総称される)様々なブロック、構成要素、回路、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるかソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0015】
[0024]例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」として実装され得る。プロセッサの例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、中央処理ユニット(CPU)、アプリケーションプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、システムオンチップ(SoC)、ベースバンドプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明される様々な機能を実行するように構成された他の好適なハードウェアがある。処理システム中の1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェア構成要素、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
【0016】
[0025]したがって、1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ、他の磁気ストレージデバイス、上述のタイプのコンピュータ可読媒体の組合せ、あるいはコンピュータによってアクセスされ得る、命令またはデータ構造の形態のコンピュータ実行可能コードを記憶するために使用され得る任意の他の媒体を備えることができる。
【0017】
[0026]
図1は、ワイヤレス通信システムおよびアクセスネットワーク100の一例を示す図である。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)とも呼ばれる)ワイヤレス通信システムは、基地局102と、UE104と、発展型パケットコア(EPC)160とを含む。基地局102は、マクロセル(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル(低電力セルラー基地局)を含み得る。マクロセルはeNBを含む。スモールセルは、フェムトセル、ピコセル、およびマイクロセルを含む。
【0018】
[0027](UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)と総称される)基地局102は、バックホールリンク132(たとえば、S1インターフェース)を通してEPC160とインターフェースする。他の機能に加えて、基地局102は、以下の機能、すなわち、ユーザデータの転送と、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS:non-access stratum)メッセージのための分配と、NASノード選択と、同期と、無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS:multimedia broadcast multicast service)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM:RAN information management)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数を実行し得る。基地局102は、バックホールリンク134(たとえば、X2インターフェース)上で互いと直接または間接的に(たとえば、EPC160を通して)通信し得る。バックホールリンク134はワイヤードまたはワイヤレスであり得る。
【0019】
[0028]基地局102はUE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを与え得る。重複する地理的カバレージエリア110があり得る。たとえば、スモールセル102’は、1つまたは複数のマクロ基地局102の地理的カバレージエリア110と重複するカバレージエリア110’を有し得る。スモールセルとマクロセルの両方を含むネットワークが、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる限定グループにサービスを提供し得るホーム発展型ノードB(eNB)(HeNB)を含み得る。基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)アップリンク(UL)送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク(DL)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンクは、1つまたは複数のキャリアを通したものであり得る。基地局102/UE104は、各方向において送信のために使用される最高合計Yx MHz(x個のコンポーネントキャリア)のキャリアアグリゲーションにおいて割り振られた、キャリアごとの最高Y MHz(たとえば、5、10、15、20MHz)帯域幅のスペクトルを使用し得る。キャリアは、互いに隣接することも隣接しないこともある。キャリアの割振りは、DLとULとに対して非対称であり得る(たとえば、DLの場合、ULの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。コンポーネントキャリアは、プライマリコンポーネントキャリアと、1つまたは複数のセカンダリコンポーネントキャリアとを含み得る。プライマリコンポーネントキャリアはプライマリセル(PCell)と呼ばれることがあり、セカンダリコンポーネントキャリアはセカンダリセル(SCell)と呼ばれることがある。
【0020】
[0029]ワイヤレス通信システムは、5GHz無認可周波数スペクトル中で通信リンク154を介してWi−Fi(登録商標)局(STA)152と通信しているWi−Fiアクセスポイント150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、STA152/Wi−Fiアクセスポイント150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信するより前にクリアチャネルアセスメント(CCA:clear channel assessment)を実行し得る。
【0021】
[0030]スモールセル102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル102’は、LTEを採用し、Wi−Fiアクセスポイント150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトル中でLTEを採用するスモールセル102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、および/またはアクセスネットワークの容量を増加させ得る。無認可スペクトルにおけるLTEは、LTE無認可(LTE−U:LTE(登録商標)-unlicensed)、認可支援アクセス(LAA)、またはMuLTEfireと呼ばれることがある。
【0022】
[0031]EPC160は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)162と、他のMME164と、サービングゲートウェイ166と、MBMSゲートウェイ168と、ブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC:Broadcast Multicast Service Center)170と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ172とを含み得る。MME162はホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)174と通信していることがある。MME162は、UE104とEPC160との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME162はベアラおよび接続管理を行う。すべてのユーザインターネットプロトコル(IP)パケットはサービングゲートウェイ166を通して転送され、サービングゲートウェイ166自体はPDNゲートウェイ172に接続される。PDNゲートウェイ172はUEのIPアドレス割振りならびに他の機能を与える。PDNゲートウェイ172およびBM−SC170はIPサービス176に接続される。IPサービス176は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)、PSストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)、および/または他のIPサービスを含み得る。BM−SC170は、MBMSユーザサービスプロビジョニングおよび配信のための機能を与え得る。BM−SC170は、コンテンツプロバイダMBMS送信のためのエントリポイントとして働き得、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN:public land mobile network)内のMBMSベアラサービスを許可し、開始するために使用され得、MBMS送信をスケジュールするために使用され得る。MBMSゲートウェイ168は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)エリアに属する基地局102にMBMSトラフィックを配信するために使用され得、セッション管理(開始/停止)と、eMBMS関係の課金情報を収集することとを担い得る。
【0023】
[0032]基地局は、ノードB、発展型ノードB(eNB)、アクセスポイント、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS:basic service set)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。基地局102は、UE104にEPC160へのアクセスポイントを与える。UE104の例としては、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP:session initiation protocol)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、スマートデバイス、ウェアラブルデバイス、または任意の他の同様の機能デバイスがある。UE104は、局、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
【0024】
[0033]再び
図1を参照すると、いくつかの態様では、UE104Aは、基地局102、たとえば、eNBと通信するために中継UE104Bを選択するように構成され得る(198)。UE104Aは通信リンク156を有し得る。通信リンク156はUE104AとUE104Bとの間にあり得る。通信リンク156は、UE104Bが基地局102に送信し得る、UE104AからUE104Bへの(逆方向リンクとも呼ばれる)UL送信を含み得る。通信リンク156は、UE104BからUE104Aへの(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク(DL)送信を含み得る。
【0025】
[0034]
図2Aは、LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す
図200である。
図2Bは、LTEにおけるDLフレーム構造内のチャネルの一例を示す
図230である。
図2Cは、LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す
図250である。
図2Dは、LTEにおけるULフレーム構造内のチャネルの一例を示す
図280である。他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有し得る。LTEでは、フレーム(10ms)は、等しいサイズの10個のサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続するタイムスロットを含み得る。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットは、1つまたは複数の(物理RB(PRB:physical resource block)とも呼ばれる)時間並列リソースブロック(RB)を含む。リソースグリッドは複数のリソース要素(RE)に分割される。LTEでは、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計84個のREについて、周波数領域中に12個の連続するサブキャリアを含んでおり、時間領域中に7つの連続するシンボル(DLの場合、OFDMシンボル、ULの場合、SC−FDMAシンボル)を含んでいる。拡張サイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計72個のREについて、周波数領域中に12個の連続するサブキャリアを含んでおり、時間領域中に6個の連続するシンボルを含んでいる。各REによって搬送されるビット数は変調スキームに依存する。
【0026】
[0035]
図2Aに示されているように、REのうちのいくつかが、UEにおけるチャネル推定のためのDL基準(パイロット)信号(DL−RS)を搬送する。DL−RSは、(共通RSと呼ばれることもある)セル固有基準信号(CRS:cell-specific reference signal)と、UE固有基準信号(UE−RS:UE-specific reference signal)と、チャネル状態情報基準信号(CSI−RS:channel state information reference signal)とを含み得る。
図2Aは、(それぞれ、R
0、R
1、R
2、およびR
3として示される)アンテナポート0、1、2、および3のためのCRSと、(R
5として示される)アンテナポート5のためのUE−RSと、(Rとして示される)アンテナポート15のためのCSI−RSとを示す。
図2Bは、フレームのDLサブフレーム内の様々なチャネルの一例を示す。物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH:physical control format indicator channel)は、スロット0のシンボル0内にあり、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)が1つのシンボルを占有するのか、2つのシンボルを占有するのか、3つのシンボルを占有するのかを示す制御フォーマットインジケータ(CFI)を搬送する(
図2Bは、3つのシンボルを占有するPDCCHを示す)。PDCCHは、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)内でダウンリンク制御情報(DCI)を搬送し、各CCEは9つのREグループ(REG)を含み、各REGは、OFDMシンボル中に4つの連続するREを含む。UEは、DCIをも搬送するUE固有拡張PDCCH(ePDCCH)で構成され得る。ePDCCHは、2つ、4つ、または8つのRBペアを有し得る(
図2Bは2つのRBペアを示し、各サブセットは1つのRBペアを含む)。物理ハイブリッド自動再送要求(ARQ:automatic repeat request)(HARQ:hybrid ARQ)インジケータチャネル(PHICH:physical HARQ indicator channel)もスロット0のシンボル0内にあり、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)に基づいて、HARQ肯定応答(ACK)/否定ACK(NACK)フィードバックを示すHARQインジケータ(HI)を搬送する。プライマリ同期チャネル(PSCH)は、フレームのサブフレーム0および5内のスロット0のシンボル6内にあり、サブフレームタイミングと物理レイヤ識別情報とを決定するためにUEによって使用されるプライマリ同期信号(PSS)を搬送する。セカンダリ同期チャネル(SSCH)は、フレームのサブフレーム0および5内のスロット0のシンボル5内にあり、物理レイヤセル識別情報グループ番号を決定するためにUEによって使用されるセカンダリ同期信号(SSS)を搬送する。物理レイヤ識別情報と物理レイヤセル識別情報グループ番号とに基づいて、UEは物理セル識別子(PCI)を決定することができる。PCIに基づいて、UEは上述のDL−RSのロケーションを決定することができる。物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)は、フレームのサブフレーム0のスロット1のシンボル0、1、2、3内にあり、マスタ情報ブロック(MIB)を搬送する。MIBは、DLシステム帯域幅中のRBの数と、PHICH構成と、システムフレーム番号(SFN)とを与える。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)は、ユーザデータと、システム情報ブロック(SIB)などのPBCHを通して送信されないブロードキャストシステム情報と、ページングメッセージとを搬送する。
【0027】
[0036]
図2Cに示されているように、REのうちのいくつかが、eNBにおけるチャネル推定のための復調基準信号(DM−RS)を搬送する。UEは、サブフレームの最後のシンボル中でサウンディング基準信号(SRS)をさらに送信し得る。SRSはコーム(comb)構造を有し得、UEは、コームのうちの1つ上でSRSを送信し得る。SRSは、eNBによって、UL上での周波数依存スケジューリングを可能にするために、チャネル品質推定のために使用され得る。
図2Dは、フレームのULサブフレーム内の様々なチャネルの一例を示す。物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)が、PRACH構成に基づいてフレーム内の1つまたは複数のサブフレーム内にあり得る。PRACHは、サブフレーム内に6つの連続するRBペアを含み得る。PRACHは、UEが初期システムアクセスを実行し、UL同期を達成することを可能にする。物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)が、ULシステム帯域幅のエッジ上に位置し得る。PUCCHは、スケジューリング要求、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、およびHARQ ACK/NACKフィードバックなど、アップリンク制御情報(UCI)を搬送する。PUSCHは、データを搬送し、バッファステータス報告(BSR)、パワーヘッドルーム報告(PHR)、および/またはUCIを搬送するためにさらに使用され得る。
【0028】
[0037]
図3は、アクセスネットワーク中でUE350と通信しているeNB310のブロック図である。DLでは、EPC160からのIPパケットがコントローラ/プロセッサ375に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ375はレイヤ3およびレイヤ2機能を実装する。レイヤ3は無線リソース制御(RRC)レイヤを含む。レイヤ2は、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとを含む。コントローラ/プロセッサ375は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)のブロードキャスティングと、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続変更、およびRRC接続解放)と、無線アクセス技術(RAT)間モビリティと、UE測定報告のための測定構成とに関連するRRCレイヤ機能、ならびにヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)と、ハンドオーバサポート機能とに関連するPDCPレイヤ機能、ならびに上位レイヤパケットデータユニット(PDU)の転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、トランスポートブロック(TB:transport block)上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUの多重分離と、スケジューリング情報報告と、HARQを介した誤り訂正と、優先度処理と、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を与える。
【0029】
[0038]送信(TX)プロセッサ316および受信(RX)プロセッサ370は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上の誤り検出と、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号と、インターリービングと、レートマッチングと、物理チャネル上へのマッピングと、物理チャネルの変調/復調と、MIMOアンテナ処理とを含み得る。TXプロセッサ316は、様々な変調スキーム(たとえば、2位相偏移変調(BPSK:binary phase-shift keying)、4位相偏移変調(QPSK:quadrature phase-shift keying)、M位相偏移変調(M−PSK:M-phase-shift keying)、多値直交振幅変調(M−QAM:M-quadrature amplitude modulation))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングを扱う。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで並列ストリームに分割され得る。各ストリームは、次いで、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)を使用して互いに合成され得る。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器374からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調スキームを決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE350によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、別個の送信機318TXを介して異なるアンテナ320に与えられ得る。各送信機318TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0030】
[0039]UE350において、各受信機354RXは、それのそれぞれのアンテナ352を通して信号を受信する。各受信機354RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報をRXプロセッサ356に与える。TXプロセッサ368およびRXプロセッサ356は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。RXプロセッサ356は、UE350に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行し得る。複数の空間ストリームがUE350に宛てられた場合、それらはRXプロセッサ356によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。RXプロセッサ356は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別々のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、eNB310によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器358によって算出されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上でeNB310によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号され、デインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いで、レイヤ3およびレイヤ2機能を実装するコントローラ/プロセッサ359に与えられる。
【0031】
[0040]コントローラ/プロセッサ359は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ360に関連し得る。メモリ360はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ359は、EPC160からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを行う。コントローラ/プロセッサ359はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担う。
【0032】
[0041]eNB310によるDL送信に関して説明された機能と同様に、コントローラ/プロセッサ359は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)獲得と、RRC接続と、測定報告とに関連するRRCレイヤ機能、ならびにヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)とに関連するPDCPレイヤ機能、ならびに上位レイヤPDUの転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLC SDUの連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、TB上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUのデマリプレクシングと、スケジューリング情報報告と、HARQを介した誤り訂正と、優先度処理と、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を与える。
【0033】
[0042]eNB310によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器358によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調スキームを選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、TXプロセッサ368によって使用され得る。TXプロセッサ368によって生成される空間ストリームは、別個の送信機354TXを介して異なるアンテナ352に与えられ得る。各送信機354TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0034】
[0043]UL送信は、UE350における受信機機能に関して説明された様式と同様の様式でeNB310において処理される。各受信機318RXは、それのそれぞれのアンテナ320を通して信号を受信する。各受信機318RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報をRXプロセッサ370に与える。
【0035】
[0044]コントローラ/プロセッサ375は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ376に関連し得る。メモリ376はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ375は、UE350からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを行う。コントローラ/プロセッサ375からのIPパケットは、EPC160に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ375はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担う。
【0036】
[0045]
図4はデバイスツーデバイス(D2D)通信システム460の図である。D2D通信システム460は複数のUE464、466、468、470を含む。D2D通信システム460は、たとえば、WWANなどのセルラー通信システムと重なり得る。UE464、466、468、470の一部は、DL/UL WWANスペクトルを使用してD2D通信において互いに通信し、一部は基地局462と通信し得、一部は両方を行い得る。たとえば、
図4に示されているように、UE468、470はD2D通信中であり、UE464、466はD2D通信中である。UE464、466は基地局462とも通信している。D2D通信は、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH:physical sidelink broadcast channel)、物理サイドリンク発見チャネル(PSDCH:physical sidelink discovery channel)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:physical sidelink shared channel)、および物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH:physical sidelink control channel)など、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを通したものであり得る。
【0037】
[0046]以下で説明される例示的な方法および装置は、たとえば、FlashLinQ、WiMedia、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、またはIEEE802.11規格に基づくWi−Fiに基づくワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムなど、様々なワイヤレスD2D通信システムのいずれにも適用可能である。説明を簡略化するために、例示的な方法および装置がLTEのコンテキスト内で説明される。ただし、例示的な方法および装置は、様々な他のワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムにより一般的に適用可能であることを当業者は理解されよう。
【0038】
[0047]
図5は、本開示のいくつかの態様による、基地局502(たとえば、eNB)と、潜在的中継UE504、506と、リモートUE508と、カバレージエリア510とを含む、例示的なシステム500を示す図である。LTE−D動作では、UEは、カバレージエリア510外に移動し得る。カバレージエリア510は、基地局502の通信範囲内のエリアであり得る。カバレージエリア510外に移動するUEは、リモートUE508がカバレージエリア510中になく、すなわち、リモートUE508がカバレージエリア510から「リモート」であるので、リモートUE508と呼ばれることがある。
【0039】
[0048]本明細書で説明されるシステムおよび方法は、一般に、第1の潜在的中継UE504、第2の潜在的中継UE506、または他の利用可能な中継ノードの間で中継ノードを選択することに関する。2つの潜在的中継UE、たとえば、潜在的中継UE504、506が
図5に示されているが、本明細書で説明されるシステムおよび方法は任意の数の潜在的中継UE504、506に適用され得ることを理解されよう。
【0040】
[0049]
図5の例では、リモートUE508は、多くの候補中継UEの間で最良の中継UEを選択しなければならないことがある(潜在的中継UE504、506が
図5に示されている)。
図5に示されているように、潜在的中継UE504、506は、同じ基地局502に接続され得る。しかしながら、他の例では、候補中継UEは、以下で説明される
図6に示されているように、同じ基地局に接続されない。
【0041】
[0050]リモートUE508は、基地局への信号が基地局によって検出可能でないか、基地局からの信号がリモートUEによって検出可能でないか、またはそれらの両方であるので、カバレージエリア510の外部にあると見なされ得る。いくつかの例では、リモートUE508はまた、基地局への信号の信号品質、基地局からの信号の信号品質、またはそれらの両方が低品質のものであり、たとえば、復号するのが困難であるので、カバレージエリア510の外部にあると見なされ得る。代替的に、基地局への信号の信号品質、基地局からの信号の信号品質、またはそれらの両方が低品質のものであるとき、UEはカバレージのエッジにあると見なされ得る。UEがカバレージのエッジにあるという、または、カバレージの外部のエリア中にあるUEという決定は、実装形態ごとに変動し得る。
【0042】
[0051]リモートUE508がカバレージエリア510のエッジにあるか、またはカバレージエリア510の外部にあるとき、ネットワークとの通信を続けるために、リモートUE508は、ProSe UEネットワーク間中継ノード、たとえば、潜在的中継UE504、506を利用する必要があり得る。リモートUE508が潜在的中継UE504、506のうちの1つを通して基地局といつ通信するべきであるか、およびリモートUE508が基地局502といつ直接通信し続けるべきであるかの決定は、実装形態ごとに変動し得る。いくつかの例示的な実装形態では、リモートUE508は、リモートUE508が基地局502と直接通信することができるときでも、潜在的中継UE504、506のうちの1つを通して通信し得る。たとえば、リモートUE508は、リモートUE508が基地局502と直接通信することができるときでも、リモートUE508と基地局502(直接)との間の信号品質が不十分であるとき、潜在的中継UE504、506のうちの1つを通して通信し得る。信号品質が不十分であるという決定は、たとえば、4つの例のみを挙げれば、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対雑音比(SNR)、または信号対干渉プラス雑音比(SINR)を含む、様々な既知の信号品質決定のいずれかに基づいて行われ得る。
【0043】
[0052]基地局502とリモートUE508との間の信号が受信可能でなく、たとえば、基地局502とリモートUE508とがあまりに離れているか、何かが基地局502とリモートUE508との間の信号経路を妨害しているとき、または何らかの他の理由で、リモートUE508は、基地局502と通信し続けるために、(1つが利用可能である場合)潜在的中継UE504、506を使用する必要があり得る。本明細書で説明されるように、リモートUE508と、潜在的中継UE504および潜在的中継UE506のうちの1つとが、リモートUE508と基地局502とが通信し続けることを可能にするために使用され得る。
【0044】
[0053]
図5に示されているように、例を簡単にするために、2つの考えられる候補中継UE、すなわち、潜在的中継UE504、506が示されている。リモートUE508は、潜在的中継UE504と潜在的中継UE506との間で選定しなければならないことがある。候補、たとえば、潜在的中継UE504、506の選択は、とりわけ、信号品質に基づき得る。いくつかの例では、選択すべき潜在的中継UE504、506を決定するとき、信号品質、基地局負荷、スペクトル効率、および他のファクタの何らかの組合せを考慮に入れるために、重み付け係数が使用され得る。
【0045】
[0054]リンクの品質は、第1のリンク品質と第2のリンク品質の両方、すなわち、2つのリンクの各々上のリンク品質の関数であり得る。たとえば、第1のリンク品質は、潜在的中継UE504とリモートUE508との間のリンクのリンク品質を示し得る。第2のリンク品質は、潜在的中継UE504と基地局502との間のリンクのリンク品質であり得る。いくつかの例では、第1のリンクは、潜在的中継UE504、506のうちの1つと、リモートUE508とのためのインターフェースPC5リンクであり得る。第2のリンクは、潜在的中継UE504、506のうちの1つと、基地局502、たとえば、(eNBとも呼ばれる)サービングeノードBとの間のインターフェースUuリンク(たとえば、バックホールリンク)であり得る。
【0046】
[0055]リモートUE508と基地局502、たとえば、eNBとの間の1ホップリンク品質は、第1のリンク品質と第2のリンク品質、たとえば、PC5_link_qualityとUu_link_qualityとの最小値によって制限され得る。いくつかの例では、リンク品質は、リンクのスペクトル効率(たとえば、bps/Hz)と、基地局/中継UEの負荷の両方を考慮に入れ得る。たとえば、いくつかの例では、リモートUE508は、最大1ホップリンク品質を提供する潜在的中継UE504、506を選択または選定し得る。代替的に、別の例では、リモートUE508はまた、たとえば、PC5リンクおよびUuリンク上で、総リソース使用量を最小限に抑える潜在的中継UE504、506を選定または選択し得る。したがって、概して、中継器選択は、PC5リンク品質と、Uuリンク品質と、PC5リンク負荷と、Uuリンク負荷との組合せに基づき得る。PC5リンク負荷、Uuリンク負荷、またはそれらの両方を考慮に入れるために、本明細書で説明されるように、リンクのうちの1つまたは複数が、ネットワーク性能における異なるトレードオフを達成するために重み付けされ得る。
【0047】
[0056]
図5の例では、リモートUE508は、(2つの候補中継UE、すなわち、
図5に示されている潜在的中継UE504、506とともに)多くの候補中継UEの間で最良の中継UEを選択しなければならないことがある。潜在的中継UE504、506は、同じ基地局502に接続されることも接続されないこともある。例示を簡単にするために、
図5の例では、2つの候補中継UE、すなわち、同じ基地局502に接続される潜在的中継UE504、506が考慮される。本明細書で説明されるシステムおよび方法は、3つ以上の候補からの中継UEの選択に適用され得ることを理解されよう。
【0048】
[0057]いくつかの例では、中継器へのPC5リンクのスペクトル効率は、中継UEからのPC5信号、PC5メッセージ、またはPC5送信(たとえば、中継利用可能性をブロードキャストする発見メッセージ)を使用して、リモートUEにおいて測定され得る。潜在的中継UE504、506と基地局502、たとえば、eNBとの間のUuリンクのスペクトル効率は、PC5メッセージ(たとえば、中継利用可能性をブロードキャストするために使用されている上記の同じ発見メッセージ)中で潜在的中継UE504、506によってブロードキャストされ得る。Uuリンクの負荷は、リンク品質を表すために、スペクトル効率に対する重み測定係数としてモデル化され得る。重みがリモートUE508において知られていると仮定すると、リモートUE508は、次いで、潜在的中継UE504、506のうちの1つを選定または選択し得る。したがって、いくつかの例は、中継器選択のためにPC5リンク品質とUuリンク品質とを組み合わせ得る。
【0049】
[0058]いくつかの例は、1ホップレートを最大にする、たとえば、1ホップ(たとえば、ソースから受信機への送信)のための時間を最小限に抑えるように潜在的中継UE504、506を選択し得る。1ホップレートを最大にする一例では、中継UEは、以下の式に基づいて選択され得る。
中継UEが選択される=
arg max
i{min{(1−w1)*SE_PC5
Remote-Relay i,(1−w2)*SE_Uu
Relay i - eNB} w1!=0,w2!=0,(ここで、!=は、等しくない)
arg max
i{SE_PC5
Remote-Relay i} w1=1,w2=0である場合
arg max
i{SE_Uu
Relay i - eNB} w1=0,w2=1である場合 (式1)
【0050】
[0059]いくつかの例は、無線リソースの使用を最小限に抑えることに基づいて、潜在的中継UE504、506を選択し得る。無線リソースの使用を最小限に抑える一例では、中継UEは、以下の式に基づいて選択され得る。
中継UEが選択される=arg min i{w1*(1/SE_PC5
Remote-Relay i)+w2*(1/SE_Uu
Relay i - eNB)} (式2)
【0051】
[0060]重みw1およびw2は、リモートUE中で事前構成されるか、基地局、たとえば、eNBによってブロードキャストされるか(SIBまたは専用RRC)、(たとえば、発見メッセージ中でまたはPSBCH中で)中継UEによってブロードキャストされるか、または仕様において固定であり得る。
【0052】
[0061]上記の式を使用して潜在的中継UE504、506を選択することはまた、動作シナリオに応じたUE−NW中継器選択の性能の最適化を可能にし得る。たとえば、いくつかの動作シナリオでは、最良のPC5リンク(w1=1、w2=0)を選定することは最適解に近いことがあるが、他の動作シナリオでは、Uuリンク(w2!=0)をも考慮する、よりバランスのとれた手法が、(ネットワーク上の追加の負荷に関して)より良いネットワーク性能をもたらし得る。
【0053】
[0062]
図6は、本開示のいくつかの態様による、第1の基地局602Aおよび第2の基地局602Bと、リモートUE608と、潜在的中継UE604、606と、カバレージエリア610A、610Bのペアとを含む、例示的なシステムを示す
図600である。上記で説明されたように、LTE−D動作では、UEは、カバレージエリア610A、610Bのうちの1つの外に移動し得る。カバレージエリア610A、610Bは、それぞれ、第1の基地局602Aおよび/または第2の基地局602Bのうちの1つまたは複数の通信範囲内のエリアであり得る。潜在的中継UE604、潜在的中継UE606、または他の利用可能な中継UEの間で中継ノードを選択することは、本明細書で説明される様々なシステムおよび方法に基づき得る。2つの潜在的中継UE604、606が
図6に示されているが、本明細書で説明されるシステムおよび方法は任意の数の潜在的中継UE604、606に適用され得ることを理解されよう。
【0054】
[0063]
図6の例では、リモートUE608は、多くの候補中継UEの間で最良の中継UEを選択しなければならないことがある(2つの候補中継UE、すなわち、潜在的中継UE604、606が
図6に示されている)。
図6に示されているように、潜在的中継UE604、606は、異なる基地局602A、602Bに接続され得る。
【0055】
[0064]リモートUE608がカバレージエリア610A、610Bのうちの1つのエッジにあるか、またはカバレージエリア610A、610Bのうちの1つの外部にあるとき、ネットワークとの通信を続けるために、リモートUE608は、ProSe UEネットワーク間中継ノード、たとえば、潜在的中継UE604、606を利用する必要があり得る。リモートUE608が潜在的中継UE604、606のうちの1つを通して基地局602A、602Bのうちの1つといつ通信するべきであるか、およびリモートUE608が基地局602A、602Bのうちの1つといつ直接通信し続けるべきであるかの決定は、実装形態ごとに変動し得る。いくつかの例示的な実装形態では、リモートUE608は、リモートUE608が基地局602A、602Bと直接通信することができるときでも、潜在的中継UE604、606のうちの1つを通して通信し得る。たとえば、リモートUE608は、リモートUE608が第1の基地局602Aまたは基地局602Bと直接通信することができるときでも、たとえば、信号品質が不十分であるとき、潜在的中継UE604、606のうちの1つを通して通信し得る。信号品質が不十分であるという決定は、たとえば、2つの例のみを挙げれば、RSRPまたはRSRQを含む、様々な既知の信号品質決定のいずれかに基づいて行われ得る。
【0056】
[0065]基地局602A、602Bのうちの1つまたは複数とリモートUE608との間の信号が受信可能でなく、たとえば、基地局602A、602Bのうちの1つとリモートUE608とがあまりに離れているとき、リモートUE608は、その基地局602A、602Bと通信し続けるために、(1つが利用可能である場合)潜在的中継UE604、606を使用しなければならない。本明細書で説明されるように、リモートUE608と、潜在的中継UE604および潜在的中継UE606のうちの1つなど、ProSe UEネットワーク間中継ノードとは、リモートUE608と基地局602A、602Bとが通信し続けることを可能にし得る。概して、潜在的中継UE604、606の選択プロセスは、潜在的中継UE604、606が異なる基地局602A、602Bに接続される状況(
図6)に関しては、潜在的中継UE504、506が同じ基地局502に接続される状況(
図5)と同じまたは同様であり得る。いくつかの事例では、リモートUE608が通信しているかまたは最も最近通信した基地局602A、602Bは、優先度を与えられ得る。
【0057】
[0066]
図7は、第1の重み、w1、および第2の重み、w2についてのUuリンク品質対PC5リンク品質についての選択エリア702、704を示すグラフ700である。
図7は、w1がw2よりも大きい例示的な事例を示す。より詳細には、
図7は、w1=3/4およびw2=1/4である事例を示す。グラフ700上の線706は、y=x/3である。
図6に示されている事例は、より多くの重みがPC5リンク品質に与えられた一例である。したがって、いくつかの場合には、あるリンクのUuリンク品質が別のリンクのUuリンク品質よりも悪くなり得るとしても、すなわち、特定のパスのためのPC5リンク品質が特定のUuリンク上の不十分な品質を克服するのに十分に高いとき、より低いUuリンク品質をもつリンクが選択され得る。(Uuリンク上の不十分なリンク品質を克服することは、使用される重み、たとえば、w1、w2に応じて、PC5リンク上の極めて高いリンク品質を必要としないことがある。)基地局、たとえば、eNBの負荷が大きい制約でなく、たとえば、基地局以外のデバイス上の負荷、たとえば、中継UE上の負荷のために、より多くの重みが与えられ得るとき、最悪のUuリンク品質をもつリンクが選択され得る。(線706の下側の)下側領域は、特定のUuリンクが、基地局、たとえば、eNB上のあまりに多くの負荷を引き起こし得るような、特定のUuリンク品質が極めて不十分である領域を示す。したがって、(線706の下側の)
図7の下側領域における例では、特定のUuリンクのためのUuリンク品質はボトルネックになり得る。重み、たとえば、w1およびw2は、中継器、たとえば、
図5の潜在的中継UE504、506または
図6の潜在的中継UE604、606を通る特定の信号経路のためのスコアを出すために使用され得る。異なる中継経路が、スコアに基づいて選択され得る。
【0058】
[0067]
図7は、以下の式によって示されているように、UuリンクとPC5リンクとの間の選択のための例示的な境界条件を示す。
min((1−w1)*PC5,(1−w2)*Uu)=0 w1=1,またはw2=1 (式3)
【0059】
[0068]いくつかの例では、リンク品質は任意の関数であり得、PC5とUuリンク品質との重み付けされた組合せがとられる。第1の重み付け係数および第2の重み付け係数は固定値であり得る。別の例では、第1の重み付け係数および第2の重み付け係数は、リモートUE中で事前構成され得る。第1の重み付け係数または第2の重み付け係数のうちの少なくとも1つが、サービングセルによって設定され得る。いくつかの例では、第1の重み付け係数または第2の重み付け係数は、SIB中でリモートUEに直接送信され得る。いくつかの例では、第1の重み付け係数または第2の重み付け係数のうちの少なくとも1つは、専用RRCシグナリング(ユニキャスト)として送信され得る。第1の重み付け係数または第2の重み付け係数のうちの少なくとも1つは、PC5メッセージの一部として送信され得る。
【0060】
[0069]いくつかの実施形態では、リモートUEがカバレージ中にあるとき、リモートUEは、基地局、たとえば、eNBに、PC5およびUuリンク品質を含んでいる測定報告を送ることができる。基地局は、上記の基準に基づいて特定の中継器に接続するようにUEに命令し得る。リモートUEは、次いで、示されている中継UEに接続することを試み、リモートUEが、示されている中継器に接続することに成功したことまたは失敗したことのいずれかを基地局に通知し得る。UEが成功した場合、eNBは随意にUEを切断し得る。
【0061】
[0070]
図8は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信の方法800のフローチャートである。802において、リモートUEは、第1の潜在的中継UEから第1のPC5メッセージを受信する。たとえば、
図5、
図6を参照すると、リモートUE508、608は、第1の潜在的中継UE504、604から第1のPC5メッセージを受信し得る。806に関して以下で説明されるように、リモートUEは、受信された第1のPC5メッセージに基づいて、第1のリンク品質を決定し得る。
【0062】
[0071]804において、リモートUEは、第1の潜在的中継UEから第2のPC5メッセージを受信する。たとえば、
図5、
図6を参照すると、リモートUE508、608は、第1の潜在的中継UE504、604から第2のPC5メッセージを受信し得る。第2のPC5メッセージは、第2のリンク品質を示す情報を含み得る。808に関して以下で説明されるように、リモートUEは、受信された第2のPC5メッセージに基づいて、第2のリンク品質を決定し得る。
【0063】
[0072]806において、リモートUEは第1のリンク品質を決定する。第1のリンク品質は、第1の潜在的中継UEとリモートUEとの間の第1のリンクのリンク品質を示し得る。第1のリンク品質は、受信された第1のPC5メッセージに基づいて決定され得る。たとえば、
図5、
図6を参照すると、リモートUE508、608は第1のリンク品質を決定し得る。第1のリンク品質は、第1の潜在的中継UE504、604とリモートUE508、608との間の第1のリンクのリンク品質を示し得る。リモートUE508、608は、受信された第1のPC5メッセージに基づいて、第1のリンク品質を決定し得る。詳細には、リモートUE508、608は、第1のリンクのリンク品質を示す受信された第1のPC5メッセージのRSRP、RSRQ、SNR、SINRまたは何らかの他の計算可能な値のうちの少なくとも1つを決定することによって、第1のリンク品質を決定し得る。
【0064】
[0073]808において、リモートUEは第2のリンク品質を決定する。第2のリンク品質は、第1の潜在的中継UEと第1の基地局との間の第2のリンクのリンク品質を示し得る。第2のPC5メッセージは、第2のリンク品質を示す情報を含み得る。たとえば、
図5〜
図6を参照すると、リモートUE508、608は第2のリンク品質を決定し得る。第2のリンク品質は、第1の潜在的中継UE504、604と第1の基地局502、602Aとの間の第2のリンクのリンク品質を示し得る。第2のPC5メッセージは、第2のリンク品質を示す情報を含み得る。詳細には、情報は、第2のリンクのRSRP、RSRQ、SNR、またはSINRのうちの少なくとも1つであり得る。
【0065】
[0074]810において、リモートUEは、第2の潜在的中継UEから第3のPC5メッセージを受信する。たとえば、
図5、
図6を参照すると、リモートUE508、608は、第2の潜在的中継UE506、606から第3のPC5メッセージを受信し得る。814に関して以下で説明されるように、リモートUEは、受信された第3のPC5メッセージに基づいて、第3のリンク品質を決定し得る。
【0066】
[0075]812において、リモートUEは、第2の潜在的中継UEから第4のPC5メッセージを受信する。たとえば、
図5〜
図6を参照すると、リモートUE508、608は、第2の潜在的中継UE506、606から第4のPC5メッセージを受信し得る。第4のPC5メッセージは、第4のリンク品質を示す情報を含み得る。816に関して以下で説明されるように、リモートUEは、受信された第4のPC5メッセージに基づいて、第4のリンク品質を決定し得る。
【0067】
[0076]814において、リモートUEは第3のリンク品質を決定する。第3のリンク品質は、第2の潜在的中継UEとリモートUEとの間の第3のリンクのリンク品質を示し得る。第3のリンク品質は、受信された第3のPC5メッセージに基づいて決定され得る。たとえば、
図5、
図6を参照すると、リモートUE508、608は第3のリンク品質を決定し得る。第3のリンク品質は、第2の潜在的中継UE506、606とリモートUE508、608との間の第3のリンクのリンク品質を示し得る。第3のリンク品質は、受信された第3のPC5メッセージに基づいて決定され得る。詳細には、リモートUE508、608は、第3のリンクのリンク品質を示す受信された第3のPC5メッセージのRSRP、RSRQ、SNR、SINRまたは何らかの他の計算可能な値のうちの少なくとも1つを決定することによって、第3のリンク品質を決定し得る。
【0068】
[0077]816において、リモートUEは第4のリンク品質を決定する。第4のリンク品質は、第2の潜在的中継UEと第2の基地局との間の第4のリンクのリンク品質を示し得る。第4のPC5メッセージは、第4のリンク品質を示す情報を含み得る。たとえば、
図6を参照すると、リモートUE608は第4のリンク品質を決定し得る。第4のリンク品質は、第2の潜在的中継UE606と第2の基地局602Bとの間の第4のリンクのリンク品質を示し得る。第4のPC5メッセージは、第4のリンク品質を示す情報を含み得る。詳細には、情報は、第4のリンクのRSRP、RSRQ、SNR、またはSINRのうちの少なくとも1つであり得る。
【0069】
[0078]818において、リモートUEは、サービング基地局から第1の重み付け係数または第2の重み付け係数のうちの少なくとも1つを示す情報を受信する。たとえば、
図5、
図6を参照すると、リモートUE508、608は、基地局502、602A、602Bから第1の重み付け係数w1または第2の重み付け係数w2のうちの少なくとも1つを示す情報を受信し得る。
【0070】
[0079]いくつかの例では、リモートUE508、608は、PC5メッセージの一部として、第1の潜在的中継UE504、604または第2の潜在的中継UE506、606のうちの1つから、第1の重み付け係数w1または第2の重み付け係数w2のうちの少なくとも1つを示す情報を受信し得る。いくつかの例では、リモートUE508、608は、
図5、
図6に示されているように、第1の潜在的中継UE504、604を通して、Uu_1上で、およびPC5リンク、PC5_1上で、(サービング基地局であり得る)第1の基地局502から、第1の重み付け係数w1または第2の重み付け係数w2のうちの少なくとも1つを示す情報を受信し得る。代替的に、リモートUE508、608は、リモートUE508、608が第1の基地局502、602Aのカバレージ中にあるとき、Uu_1上で第1の基地局502、602Aから、第1の重み付け係数w1または第2の重み付け係数w2のうちの少なくとも1つを示す情報を受信し得る。
【0071】
[0080]820において、リモートUEは、第2の潜在的中継UEに対して第1の潜在的中継UEをランク付けする。第1の潜在的中継UEのランク付けは、第1のリンク品質と第2のリンク品質との組合せに基づき得る。たとえば、
図5、
図6を参照すると、リモートUE508、608は、第2の潜在的中継UE506、606に対して、第1の潜在的中継UE504、604をランク付けし得る。第1の潜在的中継UE504、604のランク付けは、第1のリンク品質と第2のリンク品質との組合せに基づき得る。
【0072】
[0081]したがって、第1の潜在的中継UE504、604のランク付けは、第1のリンク品質と第2のリンク品質とを組み合わせることと、第1の潜在的中継UE504、604を、他のUE、たとえば、第2の潜在的中継UE506、606と比較するために、組み合わせられた第1のリンク品質と第2のリンク品質とを使用することとを含み得る。リモートUE508は、第1のリンク品質と第2のリンク品質とを組み合わせ得る。リモートUE508、608は、第1の潜在的中継UE504、604を、他のUE、たとえば、潜在的中継UE506、606と比較するために、組み合わせられた第1のリンク品質と第2のリンク品質とを使用し得る。いくつかの例では、第2の潜在的中継UE506、606に対して第1の潜在的中継UE504、604をランク付けすることは、第1のリンク品質と第2のリンク品質との組合せを第3のリンク品質と第4のリンク品質との組合せと比較することを含む。したがって、リモートUE508は、第1のリンク品質と第2のリンク品質との組合せを第3のリンク品質と第4のリンク品質との組合せと比較し得る。
【0073】
[0082]822において、リモートUEは、第2の潜在的中継UEに対する第1の潜在的中継UEのランク付けに基づいて、中継接続のために第1の潜在的中継UEおよび第2の潜在的中継UEのうちの1つを選択する。たとえば、
図5、
図6を参照すると、リモートUE508、608は、第2の潜在的中継UE506、606に対する第1の潜在的中継UE504、604のランク付けに基づいて、中継接続のために第1の潜在的中継UE504、604および第2の潜在的中継UE506、606のうちの1つを選択し得る。
【0074】
[0083]第1の潜在的中継UE504、604と第2の潜在的中継UE506、606とのランク付けに基づいて潜在的中継UE504、506、604、606を選択することは、第1の潜在的中継UE504、604のランク付けと第2の潜在的中継UE506、606のランク付けとを比較することと、最高ランク付けをもつ潜在的中継器を選定することとを含み得る。したがって、リモートUE508、608は、第1の潜在的中継UE504、604のランク付けと第2の潜在的中継UE506、606のランク付けとを比較し、最高ランク付けをもつ潜在的中継UE504、506 604、606を選定し得る。
【0075】
[0084]824において、リモートUEは、第1の基地局に測定報告を送信する。測定報告は、第1のリンク品質および第2のリンク品質のうちの少なくとも1つを含み得る。たとえば、
図5、
図6を参照すると、リモートUE508、608は、第1の基地局502、602に測定報告を送信し得る。測定報告は、第1のリンク品質および第2のリンク品質のうちの少なくとも1つを含み得る。測定報告は、第3のリンク品質および第4のリンク品質のうちの少なくとも1つをさらに含み得る。
【0076】
[0085]826において、リモートUEは、第1のベース局から、第1の潜在的中継UEまたは第2の潜在的中継UEのうちの少なくとも1つを示す情報を受信する。受信された情報は、送信された測定報告に基づき得る。たとえば、
図5、
図6を参照すると、リモートUE508、608は、第1の基地局502、602Aから、第1の潜在的中継UE504、604または第2の潜在的中継UE506、606のうちの少なくとも1つを示す情報を受信し得る。受信された情報は、送信された測定報告に基づき得る。
【0077】
[0086]828において、リモートUEは、受信された情報に基づいて、第1の潜在的中継UEまたは第2の潜在的中継UEのうちの1つに接続する。たとえば、
図5、
図6を参照すると、リモートUE508、608は、受信された情報に基づいて、第1の潜在的中継UE504、604または第2の潜在的中継UE506、606のうちの1つに接続し得る。
【0078】
[0087]830において、リモートUEは、リモートUEが第1の潜在的中継UEまたは第2の潜在的中継UEのうちの1つに接続することに成功した、あるいは、リモートUEが中継UEに接続することに失敗した、のうちの少なくとも1つであるときに、第1の基地局に通知する。たとえば、
図5、
図6を参照すると、リモートUE508、608は、リモートUE508、608が第1の潜在的中継UE504、604または第2の潜在的中継UE506、606のうちの1つに接続することに成功した、あるいは、リモートUE508、608が中継UEに接続することに失敗した、のうちの少なくとも1つであるときに、第1の基地局502、602Aに通知する。
【0079】
[0088]いくつかの例では、リモートUE508は、第1の潜在的中継UE504または第2の潜在的中継UE506のうちの1つに接続することに成功すると、第1の基地局502に関してRRC接続状態からRRCアイドル状態に遷移し得る。リモートUE508は、第1の基地局502の範囲内にあるとき(すなわち、リモートUE508が実際は「リモート」でないとき)、第1の基地局502とのRRC接続状態にあり得、第1の基地局502の範囲内にないとき、中継器、たとえば、第1の潜在的中継UE504を使用し得る。リモートUE508は、第1の潜在的中継UE504または第2の潜在的中継UE506のうちの1つに接続することに成功すると、第1の基地局502に関してRRCアイドル状態になり得る。
【0080】
[0089]
図9は、例示的な装置902中の異なる手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー
図900である。本装置はUEであり得る。本装置は、第1の潜在的中継UEから第1のPC5メッセージを受信する受信構成要素904(たとえば、RX1 930)を含み得る。第1のリンク品質は、受信された第1のPC5メッセージに基づいて決定され得る。受信構成要素904(たとえば、RX2 932)は、第1の潜在的中継UEから第2のPC5メッセージを受信し得る。第2のPC5メッセージは、第2のリンク品質を示す情報を含み得る。受信構成要素904(たとえば、RX3 934)は、第2の潜在的中継UEから第3のPC5メッセージを受信し得る。第3のリンク品質は、受信された第3のPC5メッセージに基づいて決定され得る。受信構成要素904(たとえば、RX4 936)は、第2の潜在的中継UEから第4のPC5メッセージを受信し得る。第4のPC5メッセージは、第4のリンク品質を示す情報を含み得る。
【0081】
[0090]装置902は、第1のリンク品質をディタームする(determes)第1の決定構成要素906を含み得る。第1のリンク品質は、第1の潜在的中継UEとリモートUEとの間の第1のリンクのリンク品質を示し得る。装置は、第2のリンク品質をディタームする第2の決定構成要素908を含み得る。第2のリンク品質は、第1の潜在的中継UEと第1の基地局との間の第2のリンクのリンク品質を示し得る。装置は、第3のリンク品質を決定する第3の決定構成要素910を含み得る。第3のリンク品質は、第2の潜在的中継UEとリモートUEとの間の第3のリンクのリンク品質を示し得る。装置は、第4のリンク品質を決定する第4の決定構成要素912を含み得る。第4のリンク品質は、第2の潜在的中継UEと第2の基地局との間の第4のリンクのリンク品質を示し得る。第1のリンクの第1のリンク品質は、第1のPC5メッセージのRSRP、RSRQ、SNR、またはSINRのうちの少なくとも1つを決定することによって決定され得る。第2のリンク品質はまた、第2のリンクのRSRP、RSRQ、SNR、またはSINRのうちの少なくとも1つの関数であり得る。いくつかの例では、第1のPC5メッセージと第2のPC5メッセージとは同じPC5メッセージであり得る。一例では、第1の基地局と第2の基地局とは単一の基地局である。第1の決定構成要素906は、受信構成要素904、たとえば、RX1 930から信号940を受信し得る。信号は、たとえば、RSRP、RSRQ、SNR、またはSINRを決定するために測定され得る。代替的に、信号は、信号品質、たとえば、RSRP、RSRQ、SNR、またはSINRの決定に関係する情報を含み得る。第1〜第4の決定構成要素は、たとえば、RSRP、RSRQ、SNR、またはSINRを決定するために、信号940、942、944、946を測定し得る。同様に、第2の決定構成要素908は、受信構成要素904、たとえば、RX1 932から信号942を受信し得、第3の決定構成要素910は、受信構成要素904、たとえば、RX1 934から信号944を受信し得、第4の決定構成要素912は、受信構成要素904、たとえば、RX1 936から信号946を受信し得る。再び、信号は、たとえば、RSRP、RSRQ、SNR、またはSINRを決定するために測定され得る。代替的に、信号は、信号品質、たとえば、RSRP、RSRQ、SNR、またはSINRの決定に関係する情報を含み得る。第1〜第4の決定構成要素は、たとえば、RSRP、RSRQ、SNR、またはSINRを決定するために、信号940、942、944、946を測定し得る。
【0082】
[0091]装置902は、第1のリンク品質に第1の重み付け係数を適用することと、第2のリンク品質に第2の重み付け係数を適用することとによって、第1のリンク品質と第2のリンク品質とを組み合わせる組合せ構成要素914を含み得る。複数のリンク品質決定(たとえば、第1〜第4)は組み合わせられ得る。品質決定は、信号950、952、954、956を使用して組合せ構成要素に通信され得る。
【0083】
[0092]装置902は、第2の潜在的中継UEに対して第1の潜在的中継UEをランク付けするランク付け構成要素916を含み得る。第1の潜在的中継UEのランク付けは、第1のリンク品質と第2のリンク品質との組合せに基づき得る。いくつかの例では、ランク付け構成要素916は、第1の潜在的中継UEが、第3のリンク品質と第4のリンク品質との組合せにさらに基づいて、第2の潜在的中継UEに対してランク付けされ得ることをランク付けし得る。いくつかの例では、ランク付けは、第1のリンク品質および第2のリンク品質の最小値を選択することをさらに含む。いくつかの例では、ランク付けは、第1のリンク品質および第2のリンク品質の線形平均に基づく。いくつかの例では、ランク付けは、第1のリンク品質に第1の重み付け係数を適用することと、第2のリンク品質に第2の重み付け係数を適用することとによって、第1のリンク品質と第2のリンク品質とを組み合わせることを含む。いくつかの例では、組合せ構成要素914は、ランク付け構成要素916の一部であり得る。いくつかの例では、組合せ構成要素は、
図9に示されているように別個の構成要素であり得る。組合せ構成要素914は、(1つまたは複数の)信号958を使用してランク付け構成要素と通信し得る。
【0084】
[0093]一例では、第1の重み付け係数および第2の重み付け係数は固定値であり得る。一例では、第1の重み付け係数および第2の重み付け係数は、リモートUE中で事前構成され得る。一例では、リモートUEは、第1の基地局から第1の重み付け係数または第2の重み付け係数のうちの少なくとも1つを示す情報を受信し得る。一例では、第1の重み付け係数または第2の重み付け係数のうちの少なくとも1つを示す情報は、第1の基地局922からSIB中で受信され得る。別の例では、第1の重み付け係数または第2の重み付け係数のうちの少なくとも1つを示す情報は、第1の基地局922から専用RRCシグナリングとして受信される。別の例では、リモートUEは、PC5メッセージの一部として、第1の潜在的中継UEまたは第2の潜在的中継UEのうちの1つから、第1の重み付け係数または第2の重み付け係数のうちの少なくとも1つを示す情報を受信する。
【0085】
[0094]装置902は、第2の潜在的中継UEに対する第1の潜在的中継UEのランク付けに基づいて、中継接続のために第1の潜在的中継UEおよび第2の潜在的中継UEのうちの1つを選択する選択構成要素918を含み得る。選択構成要素は、第1の潜在的中継UEおよび第2の潜在的中継UEのうちの最高ランク付けに基づいて、第1の潜在的中継UEおよび第2の潜在的中継UEのうちの1つを選択し得る。ランク付けは、(1つまたは複数の)信号960を使用して選択構成要素918に通信され得る。
【0086】
[0095]装置902は、第1の基地局に測定報告を送信する送信構成要素920を含み得る。測定報告は、第1のリンク品質および第2のリンク品質のうちの少なくとも1つを含み得る。再び受信構成要素904を参照すると、受信構成要素904は、第1のベース局から、第1の潜在的中継UEまたは第2の潜在的中継UEのうちの少なくとも1つを示す情報を受信し得る。受信された情報は、送信された測定報告に基づき得る。リモートUEは、受信された情報に基づいて、第1の潜在的中継UEまたは第2の潜在的中継UEのうちの1つに接続し得る。送信構成要素は、リモートUEが第1の潜在的中継UEまたは第2の潜在的中継UEのうちの1つに接続することに成功した、あるいは、リモートUEが中継UEに接続することに失敗した、のうちの少なくとも1つであるときに、第1の基地局922に通知し得る。装置902は、第1の潜在的中継UE964または第2の潜在的中継UE(図示せず)のうちの1つに接続することに成功すると、第1の基地局922に関してRRC接続状態からRRCアイドル状態に遷移すること得る。送信構成要素は、(1つまたは複数の)信号962上で選択構成要素と通信し得る。
【0087】
[0096]
図9に示されているように、第1の基地局922は、第1の潜在的中継UE964を通して装置902と通信し得る。基地局は、通信チャネル928上で第1の潜在的中継UE964と通信し得、中継UEは、送信信号924および受信信号926上で装置902と通信し得る。
【0088】
[0097]装置902は、
図8の上述のフローチャート中のアルゴリズムのブロックの各々を実行する追加の構成要素を含み得る。したがって、
図8の上述のフローチャート中の各ブロックは、1つの構成要素によって実行され得、本装置は、それらの構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。構成要素は、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0089】
[0098]
図10は、処理システム1014を採用する装置902’のためのハードウェア実装形態の一例を示す
図1000である。処理システム1014は、バス1024によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1024は、処理システム1014の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1024は、プロセッサ1004によって表される1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェア構成要素と、構成要素904、906、908、910、912、914、916、918、920と、コンピュータ可読媒体/メモリ1006とを含む様々な回路を互いにリンクする。バス1024はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明されない。
【0090】
[0099]処理システム1014はトランシーバ1010に結合され得る。トランシーバ1010は1つまたは複数のアンテナ1020に結合される。トランシーバ1010は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。トランシーバ1010は、1つまたは複数のアンテナ1020から信号を受信し、受信された信号から情報を抽出し、抽出された情報を処理システム1014、特に受信構成要素1008に与える。さらに、トランシーバ1010は、処理システム1014、特に送信構成要素1012から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ1020に適用されるべき信号を生成する。処理システム1014は、コンピュータ可読媒体/メモリ1006に結合されたプロセッサ1004を含む。プロセッサ1004は、コンピュータ可読媒体/メモリ1006に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担う。ソフトウェアは、プロセッサ1004によって実行されたとき、処理システム1014に、特定の装置のための上記で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体/メモリ1006はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1004によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システム1014は、構成要素904、906、908、910、912、914、916、918、920のうちの少なくとも1つをさらに含む。それらの構成要素は、プロセッサ1004中で動作し、コンピュータ可読媒体/メモリ1006中に常駐する/記憶されたソフトウェア構成要素であるか、プロセッサ1004に結合された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム1014は、UE350の構成要素であり得、メモリ360、および/またはTXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0091】
[00100]一構成では、ワイヤレス通信のためのリモートUEは、第1のリンク品質を決定するための手段を含む。第1のリンク品質は、第1の潜在的中継UEとリモートUEとの間の第1のリンクのリンク品質を示す。リモートUEは、第2のリンク品質を決定するための手段をさらに含む。第2のリンク品質は、第1の潜在的中継UEと第1の基地局との間の第2のリンクのリンク品質を示す。リモートUEは、第2の潜在的中継UEに対して第1の潜在的中継UEをランク付けするための手段をさらに含む。第1の潜在的中継UEのランク付けは、第1のリンク品質と第2のリンク品質との組合せに基づく。リモートUEは、第2の潜在的中継UEに対する第1の潜在的中継UEのランク付けに基づいて、中継接続のために第1の潜在的中継UEおよび第2の潜在的中継UEのうちの1つを選択するための手段をさらに含む。
【0092】
[00101]一構成では、リモートUEは、第1の潜在的中継UEから第1のPC5メッセージを受信するための手段をさらに含み得る。第1のリンク品質は、受信された第1のPC5メッセージに基づいて決定される。さらに、リモートUEは、第1の潜在的中継UEから第2のPC5メッセージを受信するための手段をさらに含み得る。第2のPC5メッセージは、第2のリンク品質を示す情報を含む。
【0093】
[00102]一構成では、第1のPC5メッセージと第2のPC5メッセージとは同じPC5メッセージである。一構成では、第1のリンクの第1のリンク品質は、第1のPC5メッセージのRSRP、RSRQ、SNR、またはSINRのうちの少なくとも1つを決定することによって決定される。一構成では、第2のリンク品質は、第2のリンクのRSRP、RSRQ、SNR、またはSINRのうちの少なくとも1つの関数である。
【0094】
[00103]一構成では、リモートUEは、第3のリンク品質を決定するための手段をさらに含み得る。第3のリンク品質は、第2の潜在的中継UEとリモートUEとの間の第3のリンクのリンク品質を示し得る。一構成では、リモートUEは、第4のリンク品質を決定するための手段をさらに含み得る。第4のリンク品質は、第2の潜在的中継UEと第2の基地局との間の第4のリンクのリンク品質を示し得る。一構成では、第1の潜在的中継UEは、第3のリンク品質と第4のリンク品質との組合せにさらに基づいて、第2の潜在的中継UEに対してランク付けされ得る。
【0095】
[00104]一構成では、リモートUEは、第2の潜在的中継UEから第3のPC5メッセージを受信するための手段をさらに含み得る。第3のリンク品質は、受信された第3のPC5メッセージに基づいて決定され得る。一構成では、リモートUEは、第2の潜在的中継UEから第4のPC5メッセージを受信するための手段をさらに含み得る。第4のPC5メッセージは、第4のリンク品質を示す情報を含み得る。
【0096】
[00105]一構成では、第1の基地局と第2の基地局とは単一の基地局である。一構成では、第1の潜在的中継UEおよび第2の潜在的中継UEのうちの1つは、第1の潜在的中継UEおよび第2の潜在的中継UEのうちの最高ランク付けに基づいて選択され得る。一構成では、ランク付けは、第1のリンク品質に第1の重み付け係数を適用することと、第2のリンク品質に第2の重み付け係数を適用することとによって、第1のリンク品質と第2のリンク品質とを組み合わせることを含む。一構成では、第1の重み付け係数および第2の重み付け係数は固定値である。一構成では、第1の重み付け係数および第2の重み付け係数は、リモートUE中で事前構成される。
【0097】
[00106]一構成では、リモートUEは、サービング基地局から第1の重み付け係数または第2の重み付け係数のうちの少なくとも1つを示す情報を受信するための手段をさらに含み得る。情報は、第1の重み付け係数または第2の重み付け係数のうちの少なくとも1つがサービング基地局からSIB中で受信されることを示し得る。
【0098】
[00107]一構成では、第1の重み付け係数または第2の重み付け係数のうちの少なくとも1つを示す情報は、サービング基地局から専用RRCシグナリングとして受信される。
【0099】
[00108]一構成では、リモートUEは、PC5メッセージの一部として、第1の潜在的中継UEまたは第2の潜在的中継UEのうちの1つから、第1の重み付け係数または第2の重み付け係数のうちの少なくとも1つを示す情報を受信するための手段をさらに含み得る。
【0100】
[00109]一構成では、ランク付けは、第1のリンク品質および第2のリンク品質の最小値を選択することをさらに含む。一構成では、ランク付けは、第1のリンク品質および第2のリンク品質の線形平均に基づく。一構成では、中継UEは、第1の基地局に測定報告を送信するための手段をさらに含む。第1のリンク品質および第2のリンク品質のうちの少なくとも1つを含む測定報告。
【0101】
[00110]一構成では、中継UEは、第1のベース局から、第1の潜在的中継UEまたは第2の潜在的中継UEのうちの少なくとも1つを示す情報を受信するための手段をさらに含み得る。送信された測定報告に基づく受信された情報。
【0102】
[00111]一構成では、中継UEは、受信された情報に基づいて、第1の潜在的中継UEまたは第2の潜在的中継UEのうちの1つに接続するための手段をさらに含み得る。
【0103】
[00112]一構成では、中継UEは、リモートUEが第1の潜在的中継UEまたは第2の潜在的中継UEのうちの1つに接続することに成功した、あるいは、リモートUEが中継UEに接続することに失敗した、のうちの少なくとも1つであるときに、第1の基地局に通知するための手段をさらに含み得る。
【0104】
[00113]一構成では、中継UEは、第1の潜在的中継UEまたは第2の潜在的中継UEのうちの1つに接続することに成功すると、サービング基地局に関してRRC接続状態からRRCアイドル状態に遷移するための手段をさらに含み得る。
【0105】
[00114]いくつかの例では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するように構成された、装置902、および/または装置902’の処理システム1014の上述の構成要素のうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、処理システム1014は、TXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するように構成された、TXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とであり得る。
【0106】
[00115]開示されるプロセス/フローチャート中のブロックの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計選好に基づいて、プロセス/フローチャート中のブロックの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのブロックは組み合わせられるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なブロックの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0107】
[00116]以上の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な態様を実施することができるようにするために提供されたものである。これらの態様への様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書で示された態様に限定されるものではなく、クレーム文言に矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、ここにおいて、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されたいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。別段に明記されていない限り、「いくつか(some)」という語は1つまたは複数を指す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つまたは複数」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含み得る。具体的には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つまたは複数」および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCであり得、ここで、いかなるそのような組合せも、A、B、またはCのうちの1つまたは複数のメンバーを含んでいることがある。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明された様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。その上、本明細書で開示されたいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。「モジュール」、「機構」、「要素」、「デバイス」などという単語は、「手段」という単語の代用でないことがある。したがって、いかなるクレーム要素も、その要素が「のための手段」という語句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
リモートユーザ機器(UE)のワイヤレス通信の方法であって、
第1のリンク品質を決定すること、前記第1のリンク品質は、第1の潜在的中継UEと前記リモートUEとの間の第1のリンクのリンク品質を示す、と、
第2のリンク品質を決定すること、前記第2のリンク品質は、前記第1の潜在的中継UEと第1の基地局との間の第2のリンクのリンク品質を示す、と、
第2の潜在的中継UEに対して前記第1の潜在的中継UEをランク付けすること、前記第1の潜在的中継UEの前記ランク付けは、前記第1のリンク品質と前記第2のリンク品質との組合せに基づく、と、
前記第2の潜在的中継UEに対する前記第1の潜在的中継UEの前記ランク付けに基づいて、中継接続のために前記第1の潜在的中継UEおよび前記第2の潜在的中継UEのうちの1つを選択することと
を備える、方法。
[C2]
前記第1の潜在的中継UEから第1のPC5メッセージを受信すること、前記第1のリンク品質は、前記受信された第1のPC5メッセージに基づいて決定される、と、
前記第1の潜在的中継UEから第2のPC5メッセージを受信すること、前記第2のPC5メッセージは、前記第2のリンク品質を示す情報を備える、と
をさらに備える、[C1]に記載の方法。
[C3]
前記第1のPC5メッセージと前記第2のPC5メッセージとは、同じPC5メッセージである、
[C2]に記載の方法。
[C4]
前記第1のリンクの前記第1のリンク品質は、前記第1のPC5メッセージの基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対雑音比(SNR)、または信号対干渉プラス雑音比(SINR)のうちの少なくとも1つを決定することによって決定される、
[C2]に記載の方法。
[C5]
前記第2のリンク品質は、前記第2のリンクの基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対雑音比(SNR)、または信号対干渉プラス雑音比(SINR)のうちの少なくとも1つの関数である、
[C2]に記載の方法。
[C6]
第3のリンク品質を決定すること、前記第3のリンク品質は、前記第2の潜在的中継UEと前記リモートUEとの間の第3のリンクのリンク品質を示す、と、
第4のリンク品質を決定すること、前記第4のリンク品質は、前記第2の潜在的中継UEと第2の基地局との間の第4のリンクのリンク品質を示す、と
をさらに備え、前記第1の潜在的中継UEは、前記第3のリンク品質と前記第4のリンク品質との組合せにさらに基づいて、前記第2の潜在的中継UEに対してランク付けされる、
[C1]に記載の方法。
[C7]
前記第2の潜在的中継UEから第3のPC5メッセージを受信すること、前記第3のリンク品質は、前記受信された第3のPC5メッセージに基づいて決定される、と、
前記第2の潜在的中継UEから第4のPC5メッセージを受信すること、前記第4のPC5メッセージは、前記第4のリンク品質を示す情報を備える、と
をさらに備える、[C6]に記載の方法。
[C8]
前記第1の基地局および前記第2の基地局は、単一の基地局を備える、
[C6]に記載の方法。
[C9]
前記第1の潜在的中継UEおよび前記第2の潜在的中継UEのうちの1つは、前記第1の潜在的中継UEおよび前記第2の潜在的中継UEのうちの最高ランク付けに基づいて選択される、
[C1]に記載の方法。
[C10]
前記ランク付けは、前記第1のリンク品質に第1の重み付け係数を適用することと、前記第2のリンク品質に第2の重み付け係数を適用することとによって、前記第1のリンク品質と前記第2のリンク品質とを組み合わせることを備える、
[C1]に記載の方法。
[C11]
前記第1の重み付け係数および前記第2の重み付け係数は、固定値である、
[C10]に記載の方法。
[C12]
前記第1の重み付け係数および前記第2の重み付け係数は、前記リモートUE中で事前構成される、
[C10]に記載の方法。
[C13]
サービング基地局から前記第1の重み付け係数または前記第2の重み付け係数のうちの少なくとも1つを示す情報を受信することをさらに備える、
[C10]に記載の方法。
[C14]
前記第1の重み付け係数または前記第2の重み付け係数のうちの前記少なくとも1つを示す前記情報は、前記サービング基地局からのシステム情報ブロック(SIB)中で受信される、
[C13]に記載の方法。
[C15]
前記第1の重み付け係数または前記第2の重み付け係数のうちの前記少なくとも1つを示す前記情報は、前記サービング基地局からの専用無線リソース制御(RRC)シグナリングとして受信される、
[C13]に記載の方法。
[C16]
PC5メッセージの一部として、前記第1の潜在的中継UEまたは前記第2の潜在的中継UEのうちの1つから、前記第1の重み付け係数または前記第2の重み付け係数のうちの少なくとも1つを示す情報を受信することをさらに備える、
[C10]に記載の方法。
[C17]
前記ランク付けは、前記第1のリンク品質および前記第2のリンク品質の最小値を選択することをさらに備える、
[C10]に記載の方法。
[C18]
前記ランク付けは、前記第1のリンク品質および前記第2のリンク品質の線形平均に基づく、
[C10]に記載の方法。
[C19]
前記第1の基地局に測定報告を送信することをさらに備え、前記測定報告は、前記第1のリンク品質および前記第2のリンク品質のうちの少なくとも1つを含む、
[C1]に記載の方法。
[C20]
前記第1のベース局から、前記第1の潜在的中継UEまたは前記第2の潜在的中継UEのうちの少なくとも1つを示す情報を受信することをさらに備え、前記受信された情報は、前記送信された測定報告に基づく、
[C19]に記載の方法。
[C21]
前記受信された情報に基づいて、前記第1の潜在的中継UEまたは前記第2の潜在的中継UEのうちの1つに接続することと、
前記リモートUEが前記第1の潜在的中継UEまたは前記第2の潜在的中継UEのうちの前記1つに接続することに成功した、あるいは、前記リモートUEが前記中継UEに接続することに失敗した、のうちの少なくとも1つであるときに、前記第1の基地局に通知することと
をさらに備える、[C20]に記載の方法。
[C22]
前記第1の潜在的中継UEまたは前記第2の潜在的中継UEのうちの1つに接続することに成功すると、サービング基地局に関して無線リソース制御(RRC)接続状態からRRCアイドル状態に遷移することをさらに備える、
[C20]に記載の方法。
[C23]
ワイヤレス通信のための装置であって、前記装置は、リモートユーザ機器(UE)であり、
メモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1のリンク品質を決定すること、前記第1のリンク品質は、第1の潜在的中継UEと前記リモートUEとの間の第1のリンクのリンク品質を示す、と、
第2のリンク品質を決定すること、前記第2のリンク品質は、前記第1の潜在的中継UEと第1の基地局との間の第2のリンクのリンク品質を示す、と、
第2の潜在的中継UEに対して前記第1の潜在的中継UEをランク付けすること、前記第1の潜在的中継UEの前記ランク付けは、前記第1のリンク品質と前記第2のリンク品質との組合せに基づく、と、
前記第2の潜在的中継UEに対する前記第1の潜在的中継UEの前記ランク付けに基づいて、中継接続のために前記第1の潜在的中継UEおよび前記第2の潜在的中継UEのうちの1つを選択することと
を行うように構成される、装置。
[C24]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1の潜在的中継UEから第1のPC5メッセージを受信すること、前記第1のリンク品質は、前記受信された第1のPC5メッセージに基づいて決定される、と、
前記第1の潜在的中継UEから第2のPC5メッセージを受信すること、前記第2のPC5メッセージは、前記第2のリンク品質を示す情報を備える、と
を行うようにさらに構成される、[C23]に記載の装置。
[C25]
前記第1のPC5メッセージと前記第2のPC5メッセージとは、同じPC5メッセージである、
[C24]に記載の装置。
[C26]
前記第1のリンクの前記第1のリンク品質は、前記第1のPC5メッセージの基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対雑音比(SNR)、または信号対干渉プラス雑音比(SINR)のうちの少なくとも1つを決定することによって決定される、
[C24]に記載の装置。
[C27]
前記第2のリンク品質は、前記第2のリンクの基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対雑音比(SNR)、または信号対干渉プラス雑音比(SINR)のうちの少なくとも1つの関数である、
[C24]に記載の装置。
[C28]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
第3のリンク品質を決定することと、前記第3のリンク品質が、前記第2の潜在的中継UEと前記リモートUEとの間の第3のリンクのリンク品質を示す、
第4のリンク品質を決定すること、前記第4のリンク品質は、前記第2の潜在的中継UEと第2の基地局との間の第4のリンクのリンク品質を示す、と
を行うようにさらに構成され、前記第1の潜在的中継UEは、前記第3のリンク品質と前記第4のリンク品質との組合せにさらに基づいて、前記第2の潜在的中継UEに対してランク付けされる、
[C23]に記載の装置。
[C29]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第2の潜在的中継UEから第3のPC5メッセージを受信すること、前記第3のリンク品質は、前記受信された第3のPC5メッセージに基づいて決定される、と、
前記第2の潜在的中継UEから第4のPC5メッセージを受信すること、前記第4のPC5メッセージは、前記第4のリンク品質を示す情報を備える、と
を行うようにさらに構成される、[C28]に記載の装置。
[C30]
前記第1の基地局および前記第2の基地局は、単一の基地局を備える、
[C28]に記載の装置。
[C31]
前記第1の潜在的中継UEおよび前記第2の潜在的中継UEのうちの1つは、前記第1の潜在的中継UEおよび前記第2の潜在的中継UEのうちの最高ランク付けに基づいて選択される、
[C23]に記載の装置。
[C32]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1のリンク品質に第1の重み付け係数を適用することと、前記第2のリンク品質に第2の重み付け係数を適用することとによって、前記第1のリンク品質と前記第2のリンク品質とを組み合わせることによってランク付けするようにさらに構成される、
[C23]に記載の装置。
[C33]
前記第1の重み付け係数および前記第2の重み付け係数は、固定値である、
[C32]に記載の装置。
[C34]
前記第1の重み付け係数および前記第2の重み付け係数は、前記リモートUE中で事前構成される、
[C32]に記載の装置。
[C35]
前記少なくとも1つのプロセッサは、サービング基地局から前記第1の重み付け係数または前記第2の重み付け係数のうちの少なくとも1つを示す情報を受信するようにさらに構成された、
[C32]に記載の装置。
[C36]
前記第1の重み付け係数または前記第2の重み付け係数のうちの前記少なくとも1つを示す前記情報は、前記サービング基地局からのシステム情報ブロック(SIB)中で受信される、
[C35]に記載の装置。
[C37]
前記第1の重み付け係数または前記第2の重み付け係数のうちの前記少なくとも1つを示す前記情報は、前記サービング基地局からの専用無線リソース制御(RRC)シグナリングとして受信される、
[C35]に記載の装置。
[C38]
前記少なくとも1つのプロセッサは、PC5メッセージの一部として、前記第1の潜在的中継UEまたは前記第2の潜在的中継UEのうちの1つから、前記第1の重み付け係数または前記第2の重み付け係数のうちの少なくとも1つを示す情報を受信するようにさらに構成される、
[C32]に記載の装置。
[C39]
ワイヤレス通信のための装置であって、前記装置は、リモートユーザ機器(UE)であり、
第1のリンク品質を決定するための手段、前記第1のリンク品質は、第1の潜在的中継UEと前記リモートUEとの間の第1のリンクのリンク品質を示す、と、
第2のリンク品質を決定するための手段、前記第2のリンク品質は、前記第1の潜在的中継UEと第1の基地局との間の第2のリンクのリンク品質を示す、と、
第2の潜在的中継UEに対して前記第1の潜在的中継UEをランク付けするための手段、前記第1の潜在的中継UEの前記ランク付けは、前記第1のリンク品質と前記第2のリンク品質との組合せに基づく、と、
前記第2の潜在的中継UEに対する前記第1の潜在的中継UEの前記ランク付けに基づいて、中継接続のために前記第1の潜在的中継UEおよび前記第2の潜在的中継UEのうちの1つを選択するための手段と
を備える、装置。
[C40]
リモートユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体であって、
第1のリンク品質を決定すること、前記第1のリンク品質は、第1の潜在的中継UEと前記リモートUEとの間の第1のリンクのリンク品質を示す、と、
第2のリンク品質を決定すること、前記第2のリンク品質は、前記第1の潜在的中継UEと第1の基地局との間の第2のリンクのリンク品質を示す、と、
第2の潜在的中継UEに対して前記第1の潜在的中継UEをランク付けすること、前記第1の潜在的中継UEの前記ランク付けは、前記第1のリンク品質と前記第2のリンク品質との組合せに基づく、と、
前記第2の潜在的中継UEに対する前記第1の潜在的中継UEの前記ランク付けに基づいて、中継接続のために前記第1の潜在的中継UEおよび前記第2の潜在的中継UEのうちの1つを選択することと
を行うためのコードを備える、コンピュータ可読媒体。