(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、地面−係合装置のための磨耗アッセンブリに関する。本出願は、掘削歯及びシュラウドの形態の本発明の例を含む。それにもかかわらず、本発明は、これらの例に限定されない。例えば、本発明の態様は、中間アダプタ及びランナーなどの他の種類の磨耗部品に関して使用されることができる。本出願は、掘削バケットと関連して磨耗アッセンブリを開示するが、本発明の態様は、浚渫カッターヘッド、シュート、トラック車体などの他の地面−係合装置に磨耗部材を取り付けるために使用されることができる。用語“上”及び“底”は、歯が通常、土運搬装置に取り付けられるときに様々な向きを想定することができるので、一般的に互換できると考えられる。磨耗部品の“前”及び“後”は、磨耗部品に対する土質材料の移動の主要な方向に関連して考慮される。例えば、歯システムのポイントに関しては、ポイントに対する土質材料の主要な動きは、通常の掘削動作中にこの狭い縁部からベース収容キャビティに向かって“後方”であるために、フロントは、ポイントの狭い縁部である。
【0021】
本発明の実施形態にかかる例示の磨耗アッセンブリ10が
図1に示される。磨耗アッセンブリ10は、磨耗部材12と、磨耗部材12と関連したロック14とを含む。以下により詳細に説明されるように、ロック14は、磨耗部材12に物理的に結合され、そのように結合されるときに、磨耗部材12によって画定されると共にロック14の形状に相補的である、形状を有するロック凹部16内にはまり込む。
【0022】
本発明の一実施形態では、組み合わされた磨耗部材12及びロック14で構成された磨耗アッセンブリ10は、販売され、出荷され、格納され、及び/又は単一ユニットとして設置されることができる。この実施形態では、磨耗部材12は、掘削中に地面に入るために幅が狭い前方縁部12Bの形態の作用部分12Aと、ベースを受け入れるための後方に開口するキャビティを有する取り付け部分12Cと、を有する。取り付け部分12Cは、磨耗部材をベースに解放可能に固定するようになっているロックを受け入れかつロックと協働するように構成されたロック収容領域16を有する。
【0023】
ラッチ機構は、ロック14を磨耗部材12内において所定の位置に保持し、好ましくは、ロック14が、磨耗部材12から外れるのを防止する及び/又はロック14が、磨耗部材12の出荷中、保管中及び取り付け中に落下される又は置き忘れられるのを防止する。本発明の別の実施形態では、単一の一体の磨耗部材及びロックの使用は、また、在庫で保持される部品数を低減する。ラッチ機構は、ロック14を磨耗部材12内において所定の位置に保持し、磨耗部材12の出荷及び保管を可能にし、好ましくはロック14を最初の移動又は取り除きをすることなく、磨耗部材12が適当なベースに取り付けられるのを付加的に可能とする。例えば、いくつかの実施形態では、ロック14は、ロック14がベース上への磨耗部材12の設置を妨げないように第1位置において磨耗部材12に保持されるのが好ましい。他の実施形態では、または、ロック14がロック凹部16内で輸送中に移動した特定の状況では、ラッチ機構は、磨耗部材12から脱落することなく、ロック14が磨耗部材12に対して移動するのを許容する。これらの実施形態及び状況では、ロック14は、ベース上への設置中に、磨耗部材12に対して容易に動くのが好ましい。
【0024】
ロック14を有する磨耗部材12が所定の位置にサービスにおかれると、ロック14は、図示されない掘削機器に所定の位置にロック14及び対応する磨耗部材12を完全に設置して保持するために、以下に詳細に説明されるように、ロック14の一部分の更なる回転によって容易に完全に設置される。
【0025】
一例のロック14が
図2、
図3A−3Cに示され、また、
図4の分解図において示される。
図4を見ることによって理解されることができるように、ロック14は、ロック本体18、作動部材20、ラッチ部材22及び弾性体24を含む。弾性体24は、ロック本体18に対してラッチ部材22を付勢し、それは、ラッチ部材22をラッチされた位置に保持する傾向がある。
【0026】
好適な構成では、一体構成が好ましいロック本体18は、作動部材20、ラッチ部材22及び弾性体24のためのマウント及びハウジングを提供し、組み合わせて考えると、ロック14のラッチ機構26を構成する。ロック本体18は、ロック本体18の特定の内部構造が破線で示される
図5A及び
図5Bに示される。
【0027】
図4及び
図6A−6Cに示されるように、作動部材20は、ロック本体18の対応する凹部18R内に収容される。作動部材20は、概ね円筒形状であり、適当に回転するように構成される。作動部材20の上面は、作動部材20が時計方向又は反時計方向に回転されることができるように適当なツール30と係合するためのツールインターフェース28を組み込むことができる。一般的に、ツール30は、伸長ハンドルを含み、すなわち、作動部材20を回転させるために作動部材20に十分なトルクを使用者が提供できる十分な長さを有するハンドルを含む。
【0028】
例えば、作動部材20は、六角ソケットの形態のツールインターフェース28を有して示される。作動部材20は、従って、
図1に示されるように六角レンチを組み込むツール30を使用して回転される。しかしながら、
【0029】
開放端又はソケット六角レンチ、あるいは、とりわけロッドまたはてこ棒を受け入れるために作動部材の側面に開口する穴、を組み込むツールを有する突出する六角ヘッドを有するツールインターフェースなど、あらゆる同様の有効なインターフェースが、作動部材の回転を容易にするために使用される。作動部材20の側面にある、作動部材20を回転させるためのツールを受け入れる一対の穴21が、
図2において点線で示される。同様に、インパクトレンチ又は他のタイプの回転装置などの他のタイプのツールが使用されることができる。
【0030】
作動部材20のヘッドは、好ましくは、タブ32を含む。タブ32の視覚的な利点は、作動部材20従ってラッチ機構がラッチ位置、アンラッチ(解除)位置あるいは中間位置にあるか否かを使用者に示すことである。
図3A−3Cに示された配向にあるとき、タブ32は、ラッチ機構がラッチされるときに、ロック凹部16の左側又は時計方向周りの側にあり、ラッチ機構がアンラッチされるときに、ロック凹部16の右側または反時計方向周りの側にある。また、タブ32が、タブ32がロック本体18によって画定された左ストップ34又は右ストップ35と接触するポイントを超えて作動部材20が回転するのを防止するように、タブ32は、作動部材20に許容される回転の程度を制限するために作用する。ラッチ機構は、ラッチ配置にあるときに、作動部材20は、タブ32が左ストップ34に対して(又は直接的に隣接して)配置するまで(上方から見て)時計方向に回転される。この位置では、ラッチ部22は、左ストップ44に対して(又は直接的に隣接して)配置する。
【0031】
タブ32が左ストップ34又は右ストップ35のどちらかに(又はロックの他の部分を通じて)接触するときに、作動部材20に追加のトルクを加えることは、このトルクをロック本体18に伝達する。この伝達されたトルクは、磨耗部材12に対するロック本体18の回転を生じる。例えば、ツール30の時計方向の動きは、作動部材20を時計方向に回転させ、その後、ロック14を取り付け位置に動かすためにロック本体18を時計方向に枢動する。ツール30の反時計方向の動きは、ロック14が二段階で取り外されるように、作動部材20を反時計方向に回転させ、その後、ロック本体18を反時計方向に枢動する。以下に詳細に述べるように、これらの二段階は、(2)ロック本体18の移動は厳密には旋回運動ではない方が好ましいが、ロック回転軸線(軸線C)を概ね中心としたロック14自体の回転に続いた、(1)ラッチ機構がラッチ回転軸線(軸線B)を中心にして回転するときにラッチ機構の第1後退を生じるために作動回転軸線(軸線A)を中心とした作動部材20の回転、を含む。
【0032】
二段階でロックをアンラッチ(ラッチ解除)することは、ラッチ機構が砂や砂塵(例えば、装置の使用中にロック14及びロック凹部16の中に入る汚れやその他の破片)で汚染されたときに特に役立つと考えられる。特に、反時計方向の回転の実質的な部分(すなわち、最初の部分)の回転は、ラッチ機構の後退のみを生じ、そのような実質的な影響力は、ラッチ機構の非常に小さな動きで生じる。これは、極端な条件での使用時にラッチ機構内で圧縮されて固化される可能性がある自由な又は崩壊した砂塵を生じやすいと考えられる。ひとたび、あらゆる砂塵の初期の崩壊又は解放を有する、回転の第1段階が完了すると、さらなる回転は、ロック全体の動きを生じる。
【0033】
作動部材20の下側は、作動部材の下面から下方に突出し、作動部材20の作動回転軸線Aからオフセットされたカム36を含む(
図2及び
図4)。カム36のカム作用は、作動部材20の回転軸線Aに対するカム36のオフセットによって提供される。オフセットカム36は、作動部材20が回転されるときに、ラッチ機構からあらゆる蓄積された砂や砂塵を取り除くのに役立つ。図示しない他の実施形態は、作動部材の他の表面の中に引っ込んだ又は作動部材の他の表面から突出したカムを含む。
【0034】
カム36は、好ましくは、平らな下面37を含む。カム36は、付加的に、カム36の下端から水平に突出するフランジ38を含む。カムの形状及び表面形成は変更できるが、カム36は、好ましくは(主として)フランジ38のように断面が円形である。カム36のオフセットが、作動部材20の円筒の周囲を超えて突出するフランジ38を生じる場合、フランジ38のその部分は、作動部材20の曲率と実質的に整合して作動部材20と整合するために面取りされ、カム縁表面42を生じる。また、カム36は、いくつかの構成において、(例えば、平らな縁部を有する)幾分D形状又は半円筒形状にすることができる。
【0035】
作動部材20のタブ32は、左ストップ34及び右ストップ35によって画定された範囲で動くと、作動部材のカム36は、ラッチ部材22上で作用し、ラッチ配置とアンラッチ配置との間でラッチ回転軸線Bを中心にしてラッチ部材を枢動する。
【0036】
タブ32がストップ34に接触した
図2に示されたラッチ配置では、ラッチ部材22は、
図4に最もよく示されたロック本体18の左ラッチストップ壁44に対して弾性体24によって付勢される。ラッチ部材22は、ストップ壁44よりむしろカム36との係合によって停止される。また、右ラッチストップ壁46が
図4に示されるが、これは、動きがタブ32のストップ35に対する接触によって又は弾性体24の完全な圧縮によってストップとして機能する必要はない。作動部材20の反時計方向の回転により、カム36は、弾性体24に対して付勢し、それによって、作動回転軸線Aからオフセットされたラッチ軸線Bを中心としてラッチ部材22を枢動する。作動部材20の連続した回転は、作動部材20のタブ32がストップ35と接触するまで、弾性体24の圧縮を伴って、ラッチ軸線Bを中心にしてラッチ部材22を枢動し続ける(
図4参照)。
【0037】
好適な構成では、ラッチ22は、支点又は枢軸マウントを形成するために相補的なノッチ18N(
図5B)内に嵌合する、幅が狭くて丸みを帯びた端部22A(
図7A−7C)まで先細りになる。ラッチ部材22は、ラッチ部材22をロック本体18に固定するのに役立つピンが通過する垂直方向に配向された貫通穴を選択的に含むことができる。そのようなピンが存在する場合、ピンは、ラッチ回転軸線Bと一致して、ラッチ部材22のための枢動ポイントとして役立つのが好ましい。また、他の構成が、ラッチ回転軸線Bを中心としたラッチ部材22の回転を確実にし、かつ容易にするために使用されることができる。
【0038】
図7A−7Cに示されるように、ラッチ部材22は、カム36の下カム面37に対向する平面47を含む。平面47は、側壁48(選択的に垂直壁)によって一方側が閉ざされ、側壁48は、カム36によって押されるように構成される。ロック14は、作動部材20を保持するのを補助する一つ以上の特徴を組み込むことができる。作動部材20は、回転可能であるべきであるが、作動部材20は、ロック14から分離して取り外し可能ではないべきである。例えば、カム36は、フランジ38を含ことができ、そして、側壁48は、側壁48に沿った水平チャンネル50を画定する上棚49を含むことができる。水平チャンネル50は、カム36のフランジ38と嵌合するように構成され、作動部材20は、ロック14に保持されて垂直方向に(すなわち、弾性体24のバイアスのために)移動するのを防止される。
ロック本体18の一部分と相互作用するラッチ部材22の一つ以上の穴を通じて強制されたロールピン又はスプリングピン、あるいは、作動部材20の溝と相互作用するロック本体18を通るロールピンなどの様々な要素のための他の保持方法が使用されるが図示されない。
【0039】
図8A及び8Bは、ロック本体18に組み付けられた作動部材20、ラッチ部材22及び弾性体24を示す。
図6B、7A、8A及び8Bをまとめて参照すると、カム36の下面37は、平面47と隣接し、カム36のフランジ38は、存在する場合には水平チャンネル50と係合する。
【0040】
図9に示された代替的な実施形態では、作動部材51は、作動部材51の回転軸線を共有するカム52を含み、カム52は、実質的に半円筒形断面を有する。ラッチ機構は、カム52の結果として生じる平らな垂直カム面52f(
図11A参照)がラッチ部材54の垂直壁53と接触するように構成される。前述の実施形態のように、作動部材51の回転は、カム52がラッチ部材54を弾性体(例えば、本体24)に付勢することに帰着する。
【0041】
図7A−7Cを参照すると、ラッチ部材22は、係合面55及びラッチ歯56を含み、ラッチ部材22は、ラッチ部材22が左ラッチストップ壁44と接触する又は左ラッチストップ壁44に隣接するときに、係合面55及びラッチ歯56の双方が
図2及び3Aに示されるように磨耗部材と接触する方向に(例えば、ロック本体18の側面から)外方に延在するように構成される。しかしながら、(適当なツール30を使用して)作動回転軸線Aを中心にして作動部材20を反時計方向に約75度回転させることにより、オフセットカム36の偏心回転は、カム36がラッチ部材22を弾性体24に対して内方に付勢することに帰着し、それによって、弾性体24を圧縮し、同時に、係合面55及びラッチ歯56をロック本体18の方に内方に後退する(所望の動作を許容するためにその外側の伸長から十分に少なくとも後退される。)
【0042】
弾性体24は、一般的に、作動部材20がアンラッチ配置に回転されるときに弾性体に対して押されるのを可能とすることを十分に許容する。しかしながら、弾性体24は、作動部材20がラッチ配置のままであるときでさえ、ロック本体18をロック凹部16の位置に付勢することが、ラッチ部材22が弾性体24に対して押されることになることに帰着するように、弾性力のより大きな又はより少ない度合いを有するように選択されることができる。このように、例えばツール30でロック14を所定の位置に枢動することにより、ロック14がラッチされたままで、ロック本体18は、磨耗部材12のロック凹部16の位置に付勢される。
【0043】
例えば、新しい磨耗部材12が出荷の準備ができているとき、新しいロック14は、
図10に示されるように、ロック凹部16の中に配置される。
図1に示されたタイプのツール30は、その後、ツールインターフェース28の中に配置され、弓状の矢印によって
図11に示されるように時計方向に回転される。これは、ロック14を
図12に示されるように第1又は解放位置に押しやる。ラッチ22は、ロック14が取り付けられていない状態から(
図10に示された取り付け位置を介して)第1又は初期の取り付けられた状態に移動されるときに弾性体24に抗して後退する。ロック14は、その後、出荷及び/又は保管のためにこの位置において磨耗部材12内に固定的に保持される。より具体的には、弾性体24は、ロック14が第1位置にあるときに磨耗部材12に対してロック14を動かすことが困難になるように、ラッチ部材22に十分な力を加える。すなわち、ラッチ部材22は、支持部64のコーナー面65に対して押されてロック14の内方の動きに抵抗し、歯56は、凹部の湾曲部71に対して押されてロック14の外方の動きに抵抗する。ロック14は、典型的に、適当なツール又は他の大きな外力を使用しないで動かされない。
【0044】
さらに、第1位置におけるロック14の存在は、磨耗部材12を適当なベース上に取り付けることに干渉しない。そのようなベース58が
図10に示されることに留意する。しかしながら、ベース58は、ロック14を第1位置に配置する又は保持するために必要とされず、この説明の他の部分での参照のために
図10に示される。
【0045】
ロック14は、ロック14が
図12の第1又は解放位置から
図13及び
図14に示される第2又はロック位置まで枢動されるときに、磨耗部材12をベース58に固定するように構成される。ベース58は、掘削装置(又は他の地面係合装置)の一部分の一体部分にすることができ、又は、ベース58は、溶接又は他の機械的取り付けなどによって、このような装置(例えば、アダプタ)に取り付けられることができる。適当なベース58は、磨耗部材12を確実に受け入れるように概ね形状づけられ、(例えば、ロック本体がロック凹部16の中に完全に挿入されるときに)ロックが第2又はロック位置に移動するときに、ロック本体18の少なくとも一部分を受け入れるように寸法づけられかつロック本体18の少なくとも一部分を受け入れるようになっている、開口又はノッチ60を含む。
【0046】
ロック14は、ロック凹部16の近位壁に形成された相補的支持特徴64と協働するように構成された結合構造又はアンカー特徴62を含むのが好ましい。アンカー62及び支持部64は、ロック14が、相補的支持部64とアンカー62との相互作用によって設置されることができるように構成され、次に、ロック14は、
図14に最もよく示されるようにロック本体18をベースノッチ60の中に移動するために、(
図2に示された)ロック回転軸線Cを概ね中心としてロック凹部16の中に回転される。アンカー62及び支持部64は、好ましくは、軸線Cを中心としたロック14の回転を容易にするように構成される。例えば、図示の本発明の一実施形態では、アンカー62は、ロック凹部16の近位壁に形成された垂直な隆起部に対応する支持部64と相互作用するスロットに対応する(
図10及び
図12参照)。好適ではないが、スロットは、磨耗部材及びロックの隆起部に形成されることができる。
【0047】
適切に配置されると、ロック本体18の前又は遠位面66は、開口60の相補的抵抗面68に対向し、磨耗部材12を外方に押圧して磨耗部材12をベース58から取り除く力は、遠位面66と抵抗面68との間の接触を生じ、磨耗部材12をベース58上に適所に効果的に保持する。これと同時に、ロック本体18は、
図14に示されるように、係合面55とロック凹部16の肩部70との間の接触により、ロック凹部16に保持される。ロック14及びロック凹部16の形状、より具体的には、支持部64及び肩部70に対するロック本体18及びラッチ部材22の形状は、ロック14が自己結合するようなものである。ロック14が支持部64及び肩部70を超えて移動する唯一の方法は、ロック14が凹部16の外に枢動するようにラッチ部材22が反対方向に回転されることである。ラッチ部材22の反対方向の回転より前のロック14のあらゆる枢動は、ラッチ部材22をアンラッチ位置の方に押すよりもむしろ、ラッチ部材22をアンラッチ位置からさらに離れる方向に引っ張る。これは、ロック14を、荷重下で過度のストレスを受けた時でさえも、特に信頼性の高いロックにする。
【0048】
本発明の特定の実施形態では、ロック14及び磨耗部材12の形状は、ロック14を磨耗部材12の外にロックを押し出す力(例えば、荷重下での磨耗部材12の移動や、微粉の存在など)がロック14に適用される場合に、支持部64の構造がロック14をロック凹部内で前方に押しやり、次に、係合面55と肩部70との間の係合を強化するように、選択される。すなわち、支持部64の存在は、設置位置においてロック14を格納するように作用する。ロック14のあらゆる前方への(すなわち、スロット62が支持部64から引っ張られる)動きは、抵抗面68と当接する遠位面66によって抵抗される。ロック14のあらゆる外方への動きは、非係合に抵抗するようにオーバーセンター位置にあるラッチ部材22によって抵抗される(
図16参照)。スロット62及び支持部64は、ロック14の回転に抵抗するために協働する。出荷位置では、ロック14は、また、スロット62に収容される隆起部64、凹部の湾曲部71に抗するラッチ歯56、及び、ロック凹部16の前壁59に押されたラッチ部材22の前壁57によって、外方への動きが制限される。この位置におけるロック14の回転は、スロット62の隆起部64、及び、ロック凹部16の周縁壁及びロック14の近接によって抵抗される。両方の位置において、協働的な構造は、特徴部64及び肩部70を介する磨耗部材12によって、ロック14が近位端及び遠位端の双方で拘束される状況を形成し、特徴部64及び肩部70の一方との相互作用を低減するロック14のあらゆる動きは、他方との相互作用を必然的に高める。
【0049】
ロック14は、長く使用した後でも、磨耗部材12を適所に確実に固定するが、ロック14は、ラッチ機構内の又はロックの周りに詰め込まれた、砂、砂塵又は他の細粒の存在に関わらず、容易に取り除かれることができ、磨耗部材12の取り外し及び取り替えを容易にする。ロック14の取り外しは、
図15に点線で示されるように約75度まで反時計方向にツール30を最初に動かすことにより、達成される。この第1段階の動きの間に、作動部材20は、タブ32が右側ストップ35と接触するまで回転される。そのような回転により、カム36は、弾性体24に抗してラッチ部材22を押しやり、同時に、
図16に示されるように係合面55及びラッチ歯56をロック本体18の方に内方に後退させ、ラッチ位置からアンラッチ位置までロック14を変換する。
【0050】
係合面55及びラッチ歯56は、ロック凹部16内でロック14をもはや固定しないが、ロック14は、ロック14に又はロック14の周りに蓄積される砂塵又は他の細粒の存在のために、取り外しにまだ抵抗する。しかしながら、付加的な力をツール30に加えることにより、ロック14全体は、アンカー特徴62の支持部64との相互作用によって概ね画定された近似のロック回転軸線Cを中心にロック本体18を反時計方向に枢動することにより、
図12に関して上述されたようにロック凹部16内で第1又は解放位置に戻るように枢動される(近似のロック回転軸線Cに関しては
図2及び
図4を参照)。この第2段階の動きは、ツール30の移行と共に約105度の二段階によるツール30の総回転に対して、
図10に
破線で示されたように約30
度以上のツール30の動きを生じる。所望であれば(少なくともかなりの磨耗を有する磨耗部材に対して)、ロック14は、代替的に、さらに回転されて磨耗部材12から簡単に取り除かれることができる。さらに、弾性体24の強度に依存して、ロック本体18の動きは、タブ32がストップ35と接触する前に生じる。
【0051】
図4の参照に戻ると、ロック回転軸線Cは、作動回転軸線A及びラッチ回転軸線Bの双方から実質的に外れていることに留意される。さらに、ロック回転軸線Cの正確な位置は、アンカー特徴62、支持部64、又は両方の特定の構成に応じて、ロックの取り外しに対するロックの取り付け中に異なる。回転軸線Cは、取り付け及び/又は取り外しの動作中に動的に更に動くことができる。図示の例では、ロック14は、アンカー62が支持部64に部分的に配置された状態で磨耗部材12に対してある角度で最初に配置される。ロック14の前方が磨耗部材12の方に回転されると、アンカー62のスロットを画定する内壁は、支持部64の内方に面する表面に沿ってスライドする。ロック14が取り除かれると、アンカー62のスロットを画定する外壁は、ロック14の外方への搖動の支点として作用するロック凹部16の隅部65に押し込まれる。取り付け及び取り外しのための異なる回転軸の使用は、詰め込まれた細粒が存在するときにロックの取り外しを容易にする。
【0052】
図11Aに示された代替的な実施形態では、類似のロックが
図9の作動部材51及びラッチ部材54を組み込んだものを利用されることができる。
【0053】
前述のように、ラッチ部材22は、作動部材20がラッチ位置にあるときでさえ弾性体24を圧縮することにより押されることができる。ロックが、第1位置に枢動されると、
図12に示されるように、係合面55がロック凹部16の外側に残存したまま、ラッチ歯56は、押されてロック凹部の中に滑り込む。第1位置のロック14に関し、ラッチ歯56と凹部の湾曲部71との接触が、ロック14がロック凹部16から出るのを防止するので、ロック14は磨耗部材12に固定される。すなわち、ロック14は、磨耗部材12の面59に対する係合面55により、ロック凹部16の中にさらに回転されるのが防止され、そして、また、ラッチ歯56によってロック凹部16の外に完全に回転するのが防止される。従って、ロック14の第1位置は、一体ロックを有する磨耗部材の出荷又は一体ロックを有する磨耗部材の取り付けのいずれにも非常に適している。
【0054】
ロック14の弾性体24がラッチ部材22の動き及び戻りを可能にするので、ロック14は、適当なツール30によって、又は、例えば、慎重に配置されたハンマーブローやてこ棒の動きによって、第1位置にラッチされたロック14を枢動することにより、ラッチ配置で第1位置に付勢される。同様に、ロック14は、適当なツール30、慎重に配置されたハンマーブロー又はてこ棒の動きで、第1位置から第2位置に付勢される。これは、現場で起こり得るように駆動ツールが容易に入手できない場合に特に有益であり得る。
【0055】
本発明の一実施形態では、組み合わされた磨耗部材12及びロック14である磨耗アッセンブリ10は、ロック14が第1又は出荷位置で磨耗部材に固定された状態で販売され及び/又は出荷され、それは、ロック14が紛失または置き忘れされるのを防止し、そして、それは、ラッチ部材22を付勢して、近位壁70を通り超して係合面55を付勢しロック14を第2又は取り付け位置に完全に係合するために、ロック14のさらなる回転によって、容易に完全に取り付けられる。ロック14は、出荷及び/又は保管のための第2位置にすることができるが、磨耗部材12をベース58上に配置するためにロック14の長が必要としないように第1位置に維持されるのが好ましい。
【0056】
ロック14を第1又は出荷位置に付勢することに対して上述したように、ロック14は、適当なツール30によって、又は他の手段によって、取り付け位置に更に付勢されることができる。ロック14は、磨耗部材12の出荷、保管及び取り付けの前に、磨耗部材12と組み合わされるのが好ましく、ロック14は、代替的に別個に維持されて、磨耗部材12がベース上に配置された後にのみ取り付けられることができる。
【0057】
上述のように、本発明の磨耗部材12及びロック14は、有利には、ロック14が第1位置にあるときに一緒に出荷される。さらに、ロック14の設計は、完全に一体化され、特別なツールを必要としない。磨耗部材を取り除くために、ロック14の構成は、第1の回転入力が、ラッチ回転軸線Bを中心にしてラッチ22を第1に後退させることを許容し、更なる回転入力は、異なる回転軸(例えば、軸線C)に対してモーメントを伝達し、ロック14を解放する及び/又は取り除くのを容易にする。ラッチ歯56は、ロック凹部の近位壁と係合すると共に、ラッチ歯56及び近位壁が依然として存在して磨耗していない限り、ロック14を第1又は出荷位置に保持するように、構成される。
【0058】
図12及び
図18は、ラッチされたロック14がロック凹部に部分的に挿入されて、ラッチ部材22の前方面57及びラッチ歯56によって保持される、第1位置における
図1の磨耗アッセンブリ10を示し、一方、
図19及び
図20は、磨耗部材12のロック凹部に挿入されると共に取り付け位置にラッチされたロック14を示す。
図21は、磨耗アッセンブリ73を形成するために、アダプタ72の形態の、ベースの例示的実施形態の取り付け位置にあるロック14を有する磨耗部材12を示す。磨耗部材12に対するロック14(及び特にロック本体18)の動きは、ロック本体18の表面90(
図3C)と磨耗部材12の表面92(
図1)との相互作用により、本発明の少なくともいくつかの実施例において、容易にすることができる(例えば、磨耗部材12の表面92は、磨耗部材12に対するロック本体18の摺動及び回転運動中にロック本体18の支持面90を支持することができる。)。
【0059】
図の目的のために、
図22は、磨耗部材12が存在せず、ベース58との組み合わせで第2又は取り付け位置にあるロック14を示す。比較すると、
図23は、磨耗部材12が破線で示された、ベース58との組み合わせで第2又は取り付け位置にあるロック14を示す。
図24は、ベース58との組み合わせで取り付け位置にあるロック14を示す。
図25は、ロック14及び磨耗部材12の組み合わせの断面図を示す。
【0060】
単一のロック14は、好ましくは、磨耗部材をベースに固定するために使用される。それにもかかわらず、一対のロック(例えば、各面に一つ)が使用されることができ、中間アダプタなどの大型部品のために有益である。
【0061】
図26A乃至26Hは、本発明にかかる別の例のロック114の様々な図を示す。同様の参照符号が、同じ又は同様な特徴を指すために前の図面において使用されるように
図26A乃至26Hに使用されるが、
図26A乃至26Hにおいて、“100番台”が使用される(例えば、参照符号“XX”に関する特徴が
図1−25に使用される場合に、同じ又は同様の特徴が参照符号“1XX”によって
図26A乃至26Hに示される。)。これらの同様の又は同じ特徴の詳細な説明は、過剰な反復を回避するために、省略され、略記され、又は少なくともいくらか短縮される。
図26A乃至26Hのロック114は、
図1乃至
図25のロック14と同様に動作し、“二段階の”回転取り付け及び取り外し特徴を含むが、その構造は、いかに詳細に説明されるようにいくらか異なる。
【0062】
図26A及び
図26Bは、ロック(
図26A)状態及びアンロック(
図26B)状態のロック114の斜視図を示す。
図26Cは、ロック114の平面図であり、
図26Dは、ロック114の側面図である。
図26Eは、ロック本体118が存在しないでラッチ部材122と係合された作動部材120を示す。
図26Fは、作動部材120の底面図を示し、カム136及びその平らな側面142の図を含む。
図26Gは、様々な構成部品を示すロック114の分解図である。
図26Hは、ロック114の前方正面図である。
【0063】
図26A乃至
図26Hのロック114と前述のロック14との違いの一つは、作動部材120の構造及び配置に関する。
図2及び
図4は、平行であるまたは実質的に平行である(例えば、図示の配向において垂直である)作動回転軸線A、ラッチ回転軸線B及びロック14のロック回転軸線Cを示す。これは、必須ではない。むしろ、
図26Dに示されたロック114では、アクチュエータ120は、作動回転軸線Aがラッチ回転軸線B及び/又はロック回転軸線Cに対して傾斜されるように(図示の配向において)垂直に対して傾斜して配向される。この角度は、本発明のいくつかの実施例において異なる様々な値をとることができるが、作動回転軸線Aとラッチ回転軸線Bとの間の角度αは、双方の軸線が投影される(例えば
図26Dに示された)平面において測定される0度乃至45度の範囲にすることができ、いくつかの実施例では、2乃至40度の範囲、5乃至35度の範囲、8乃至30度の範囲、または10乃至30度にすることができる。同様に、この図示の例では、作動回転軸線Aとロック回転軸線Cとの間の角度は、双方の軸線が投影される(例えば
図26Dに示された)平面において測定される0度乃至45度の範囲にすることができ、いくつかの実施例では、2乃至40度の範囲、5乃至35度の範囲、8乃至30度の範囲、または10乃至30度にすることができる。
図1乃至
図25の例示のロック14では、軸線AとB及び軸線AとCとの間の角度αは、0度又は約0度であった。本発明の態様にかかる傾斜したロックの一つの特定の例に対し、
図26A乃至
図26Hのロック114は、(例えば、
図28A乃至
図28Eのシュラウドに対する使用に対し)約15度の角度αを有し、別の構造では、角度αは、(例えば、
図29A乃至
図29Fのシュラウドに対し)約30度である。
図26Dに示された特徴のように、角度αは、軸線Aが、ツールインターフェース領域128から上方に動くと、ロック114から離れる方向かつロック114の外側に(またロックが取り付けられる磨耗部材112から離れる方向に(
図27参照))延在するように配向される。
【0064】
図26Dは、(以下に詳細に説明された)軸線B及びCに平行でかつカム136の平らな側面142の平面に関して平行な平面の見方からとられたロック114の前方図を示す。
図26Hは、
図26Dの観点から90度配向された観点から(すなわち、軸線B及びC平行でかつカム136の平らな側面142の平面に関して垂直な平面の見方から)とられたロック114の側面図を示す。この配向から、作動軸線Aは、軸線B及びC(この図で垂直である)に対して角度γで配向される。この角度は、様々な異なる値をとることができるが、本発明のいくつかの例では、作動軸線Aとラッチ軸線B(及びロック軸線C)との間の角度γは、双方の軸線が投影される(例えば
図26Hに示された)平面において測定される0度乃至15度の範囲にすることができ、いくつかの実施例では、0.5乃至12度の範囲、1乃至10度の範囲、または1.5乃至8度にすることができる。
図1乃至
図25の例示のロック14では、この観点からの軸線AとB及び軸線AとCとの間の角度αは、0度又は約0度であった。本発明の態様にかかる傾斜したロックの一つの特定の例に対し、
図26A乃至
図26Hのロック114は、約5度の角度γを有する。
図26Hに更に示されるように、角度γは、ツールインターフェース領域128から上方に動くと、軸線Cの方向(及びアンカー特徴162の方への方向)にかつ軸線Bから離れる方向に延在するように軸線Aを配向する。すなわち、作動部材の軸線は、外方かつ後方に傾斜される。軸線Aのこの角度γの特徴は、外方に傾斜した作動部材と比較して作動軸線Aを中心としたロック114の回転中、ラッチ122に対して直線的及び/又はそれ以上のレベルにカム136の移動経路を保持するのに役立つ。
【0065】
ロック14と比較して、他の構造の変更点が、例えば、他の軸線B及びCからより顕著な角度で作動軸線Aを配向するのに対応するために少なくとも部分的に、ロック114に提供される。例えば、
図26C及び26Dに最もよく示されるように、ロック本体118の上面は、作動部材120が挿入される凹部を含む領域で傾斜した部分118Aを含む(ロック本体18の上面は、例えば、
図3A及び3Cに示されるように、平ら又は実質的に平らであった)。この特徴は、この例のロック構造114のいくつかの潜在的な利点を強調する。例えば、作動軸線Aは、ロック114から外方かつ離れる方向でかつロックが取り付けられる磨耗部材112から離れる方向に延在するので、作動ツール130の軸線は、ロック114から外方かつ離れる方向でかつロックツールインターフェース128と係合されるときに磨耗部材112から離れる方向に延在する。この角度は、ツール130をロック114と係合するときに、オペレータに対するより大きな空間及び磨耗部材112をベース158に固定する又は磨耗部材112をベース158から解放するためにツール130を回転するためのより大きな空間を提供する。
【0066】
また、傾斜特徴は、いくつかの変更が磨耗部材112のロック凹部116になされるのを許容する。これは、例えば、
図1及び
図27の比較において見られることができる。
図1の例では、ツール30は、(図示の配向において)実質的に垂直な方向でツールインターフェースと係合する。従って、この配置では、ロック凹部16の上部分16Aの内側後壁16Bは、
図1に示された配向に基づいて磨耗部材12により垂直に(磨耗部材12の内部に傾斜して)延在する(従って、左右方向Dにおいて磨耗部材12の側縁にさらに延在する)。換言すれば、内側後壁16Bは、(
図1に示された配向に基づいた)磨耗部材12の中心線を延在する又は磨耗部材12の中心線に向かって内方に傾斜される、垂直平面に実質的に平行な方向に延在する。いくつかの構造では、十分なツールアクセスを提供するために、内側後壁16Bは、磨耗部材12の(中心線に向かって)側方に10乃至30度で延在するように傾斜されることができる。
【0067】
しかしながら、ロック本体118の上面118Aの一部分を傾斜することにより、ロック凹部116は、
図27のロック凹部116の上部分116Aの位置によって示されるように、左右方向Dに磨耗部材112に深く延在する必要がない。従って、この例の構造では、ロック凹部116の上部分116Aの内側後壁116Bは、(
図27に示された配向に基づいた)垂直ではない方向に延在する。換言すれば、内側後壁116Bは、(
図27に示された配向に基づいた)磨耗部材112の中心線を通る垂直平面に対して外方に傾斜した方向及び/又はこの中心線から離れる方向に延在する。この角度は、上述の角度αに対して記載された範囲内にすることができる。ロック凹部116の入力領域のこのツール130の傾斜は、付加的な磨耗部材の材質及び厚さがロックの位置に提供されることを許容し、それは、磨耗部材の長い寿命及び/又は低減された障害につながる。
【0068】
作動部材120の傾斜特徴は、また、この例のロック114の構造の他の部分の変更につながる。アクチュエータ120は、その上面から側方に延在するタブ132と、その底面から下方に延在するカム136とを含む。カム136は、底面137及びフランジ138を含む。フランジ138の底面137及び(後述するようにラッチ122と係合する)フランジ138の上面は、互いに平行であり、これは、必須要件ではない。例えば、フランジ138の上面は、上面がその中心に向かってその外側縁部から例えば所望であれば最大5度の角度で演じするようにアクチュエータ122の上部に向かって上方に傾斜する。底面137の一方側は、実質的に半円形の下面137を形成するために平らな側縁部142を含む。
図26D及び
図26Eに示されるように、カムの下面137及びこの例の構造120のフランジ138の上面138Aは、アクチュエータの上面120Aに平行又は実質的に平行(及び作動軸線Aに垂直又は実質的に垂直)にすることができる。従って、この下面137及び上面138Aは、ラッチ軸線B及びロック軸線Cに対して非垂直な角度で配向される。
【0069】
ラッチ部材122は、アクチュエータ120に対する構造的な変更に対応するために様々な表面の変更を含む。ラッチ部材22と同様に、ラッチ部材122は、ラッチ歯156及び上述のラッチ部材22のものと同じ又は同様に作動する他のラッチ特徴を含む。しかしながら、ラッチ部材122の特徴と係合するカム136は、ラッチ部材22のものとはいくらか異なる。例えば、
図26D、26E、26Gに示されるように、ラッチ部材122は、ベース面147、ベース面147から(例えば、垂直に又は実質的に垂直に)延在する側壁148、及び、チャンネル150を画定するために側壁148上に延在する上棚149を含む。チャンネル150は、壁148に沿ってベース面147から延在し、傾斜した上壁151で終端する。上棚159に対する(及び/又は軸線B及び/又は軸線Cに垂直な平面に対する)チャンネル150の上壁151の角度(角度β)は、上述の角度αに対して記載された範囲内にすることができる。
【0070】
使用では、ロック位置のアクチュエータ120(例えば、
図26A)に関し、カム136の平らな側縁142は、ラッチ部材122に画定されたチャンネル150に収容される(及び選択的に、平らな側縁142は、チャンネル150の壁148に接触する又は密接に隣接して横たわる)。この位置では、アクチュエータ120は、(a)フランジ138の上面138Aと上壁151の下側との間の接触、及び/又は、(b)フランジ138の上部138Aとロック本体118のリップ又はオーバーハング領域118Bとの間の接触、によって、ロック本体118に対して適所に保持される。また、ラッチ機構122は、ラッチ機構122の側縁180とロック本体118のオーバーハング部分118Cとの間の接触によって、この位置に、ロック本体118に対して適所に保持される(及びそこからの横方向への放出を防止される)。
【0071】
アクチュエータ120がアンロック位置(例えば、
図26B)に回転されると、カムフランジ138の丸みを帯びた部分142Aは、(上壁151の下の)チャンネル150の中に回転し、ラッチ部材122を、弾性体124に抗して(上方から見たときに)反時計方向に押し出す。オーバーハング部分118Cの右端縁の切欠き118Dは、ロック本体118の中へのラッチ部材122の初期の挿入を可能とするために(すなわち、側縁180と上棚149のクリアランスを可能にするために)提供される。
【0072】
図26Gは、ラッチ部材122及び弾性部材124が受け入れられるロック本体の凹部の内部に関する追加の詳細を示す。より具体的には、
図26Gに示されるように、この例の構造の内部の凹部は、(加硫ゴムなどのゴム材料から形成することができる)弾性部材124を支持するための支持部材182を含む。弾性部材124は、別個に形成され、この支持部材182と係合される、又は、(例えば、作動部材120及びラッチ部材122が凹部内に適所にあり、(例えば、
図26Aに示されるように)ロック位置まで移動された後に凹部の中に流動可能なポリマー材料を導入し、その後、所定の位置で硬化高分子材料を有することによって)適所に形成されることができる。どちらの方法でも、支持部材182は、ロック本体118の凹部内に弾性部材124を維持するのに役立つ。開口124Aが
図26Gに示され、支持部材182が弾性部材124と係合する場合を示す。様々な位置にある多くの支持部材は、本発明から逸脱しないで所望であれば提供されることができる。代替的に、所望であれば、支持部材182は、省略されることができ(及び弾性部材124は、摩擦係合、壁棚の後ろに拡張することなどによって、適所に保持されることができる)。所望であれば、別の選択肢として、弾性部材124は、接着剤によって、少なくとも部分的に、所定位置に保持されることができる。
【0073】
このロック114は、ロック14について上述したと同様に、磨耗部材112(例えば、ポイント)に取り付けられ、及び/又は、ベース部材158にロックされる。より具体的には、ロック114は、出荷、保管及び設置のために磨耗部材112に取り付けられ、及び/又はロック方式で磨耗部材112及びベース部材158と係合される。
図26A乃至
図26Cは、上述のように磨耗部材12に提供された支持部64のような支持部と係合するロック本体118上のアンカー特徴162を示す。ロック本体118は、上述のように対応する特徴と係合する又は磨耗部材112及び/又はベース部材158上の表面に担持するための特徴(例えば、支持面166)を含む。ラッチ部材122は、上述のように、対応する特徴と係合する又は磨耗部材112上の表面に担持するための特徴(例えば、ラッチ歯156及び様々な支持面)を含む。
【0074】
上述のように、
図27は、ポイント型の磨耗部材112と係合した本発明のこの例のロック114を示す。使用では、磨耗部材112に対するロック114(及び特にロック本体118)の移動は、磨耗部材112の面192(
図27)とロック本体118の面190(
図26G及び26H)の相互作用(例えば、磨耗部材112の面192は、磨耗部材112に対する
ロック本体118の摺動及び回転運動中にロック本体118の面190を支持することができる)によって、本発明の少なくともいくつかの例では容易にすることができる。
【0075】
ロック114は、同様に他の環境で使用されることができる。
図28A及び28Bは、ベース258(リップなど)に(本明細書中では“シュラウド”と呼ばれる)シュラウドタイプの磨耗部材212を係合するのに使用される上述のタイプのロック114を示す。
図28C及び28Dは、磨耗部材212のロック凹部216の様々な表面及び特徴をよりよく示すために、ロック114が省略された磨耗部材212及びベース258を示す。
図28Eは、上脚部212Aの下側及びそこに提供されたロック凹部216の追加の詳細を示すためにシュラウド212の底面を示す。これらの図に示されるように、ロック凹部216は、下脚部212Bの外縁212Eを超えて後方に(及びベース部材258上に)延在する上脚部212Aの延在部分212C上に提供される。
【0076】
図28A、28B、28Dに示されるように、(リップなどの)ベース258の前縁は、(例えば、溶接によってベース部材258に一般的に固定されるが、実用的で所望であれば他の方法で固定される)シュラウド212を係合するためのボス260を備える。この図示の例では、
図28D及び28Eに最もよく示されるように、上脚部212Aの延在部分212Cの下側は、ボス260上及びボス260の周りを摺動する凹部チャンネル264を含む。このチャンネル264は、
図28Eの先細りの側壁264によって示されるように、後部から前部の方向まで左右幅が減少するが、平行にすることができる。所望であれば、凹部264の少なくとも最も後ろ部分は、その中心及び/又は底部よりもそのまさに上部で(例えば、垂直方向の先細りの側壁に関して、側壁によって画定された突出レールに関して、など)いくらか広くでき、ボス260と係合するためのあり継ぎ特徴を提供する。代替的に、凹部264及びボス260は、相補的なT形状又は他の相互結合形状を有する。側壁264Aとボス260の側壁260Aとの接近したクリアランス及び/又は接触は、ロック114を保護し、ベース部材118に対するシュラウド112の横方向の移動を防止するのに役立つことができる。
【0077】
図28Bに最もよく示されるように、ロック配置では、ロック114の面166は、ベース258のボス260の対応する前支持面262と係合し、シュラウド212がベース258の前縁258Aから離れる方向に引っ張られるのを防止する。これらの同じ面166及び262と共に、ロック本体118のアンカー特徴162とロック凹部216の後壁216Rにある支持部164との間の相互作用は、シュラウド212及びベース258に対するロック114の水平移動を防止する。例えば、上述で詳細に述べられた構成要素62及び64のように、アンカー262は、丸みを帯びた凹部を有し、支持部164は、丸い断面形状を有する。ロック本体118のアンカー特徴162とロック凹部216の後壁216Rにある支持部164との間の相互作用は、肩部170のラッチ122とシュラウド212の支持面271との間の相互作用と共に、ロック114が(
図28Bに示された配向に対して)垂直方向にロック凹部216から出るのを防止する。
【0078】
ロック凹部216の特徴は、以下に詳細に説明される。
図28A及び
図28Cに示されるように、上脚部212Aの延在部分212Cの側方領域は、ロック114の作動部材120を回転するためにツール(例えば、ツール30、130)のためのアクセスを可能とするために切り取られた入口ポート又は凹部領域を含む。上述のようにラッチ軸線B及び/又はロック軸線Cに対して作動軸線Aの傾斜した配向のために、この入口ポート領域の底面216Aは、上方及び/又はベース部材258の主要上面から離れる方向にいくらか傾斜される。(すなわち、ツールが水平方向又はベース部材258の上面に実質的に平行な方向にアクチュエータ120から離れる方向に延在される場合にツール130のハンドルが、ハンドルの位置と比べて、ベース部材258の表面よりやや高く上げられるので)これらの傾斜特徴は、ツール130の動作のためのより大きな空間を提供することができる。また、これらの傾斜特徴は、製造者が、ツール挿入ポートの底面216Aより下にあるシュラウド材212Mの大きな厚さを提供することを許容し、それは、長い寿命及びロック入口ポート領域での亀裂又は障害に対する大きな抵抗を提供する。この例のシュラウド212の入口ポート領域は、ロック収容開口270の中に開口し、その一部分は、上脚部212Aの延在部分212Cを通って完全に延在する。このロック収容開口270は、ロック114の一部分がシュラウド212を貫通して(
図28Bに示されるように)ボス260と係合する位置に延在するのを可能にする。
【0079】
上述のように、ロック凹部216の後壁領域216Rにある支持特徴164は、例えば、上述で詳細に記載された構成要素64のように、丸い断面形状を有する。そうする必要はないが、この図示の例の構造では、この支持特徴164は、ロック収容開口270の後面全体の幅にわたって延在し、後壁216Rから前方に突出する。所望であれば、支持部164は、左右方向において後壁216Rの一部分(例えば、中央部、どちらかの側面にオフセットされた部分など)をわたって提供され、又は、支持部164は、ロック収容開口270の後壁にわたって多数の分離した位置で提供されることができる。また、所望であれば、(例えば、特徴164のような)丸い断面支持部は、ロック本体118上に提供され、(例えば、溝162のような)この特徴を受け入れる溝は、ロック収容開口270の後壁の部分として提供されることができる。
【0080】
ロック凹部216の前壁216Fは、脚部212Aの上面と面一又は連続する後方に延在する部分216Sを含むが、この後方に延在する部分216Sは、ラッチ122の肩部170と係合するための支持面を提供するために切り取られる(例えば、
図28B参照)。この切り取られた支持面271は、また、ロック114が、例えば、
図12と関連して上述されたように、第1位置でシュラウド212に取り付けられるときに、ラッチ歯156と係合するために提供される。前壁216Fの後方に延在する部分216S及びそれに関する切り取り領域は、ロック収容開口270の幅のあらゆる所望のプロポーションを延在することができるが、この例示の実施例では、これらの特徴は、穴270の幅全体の約25%乃至60%に沿って延在する。
【0081】
図28A乃至28Dは、ボス260上に溶接された(又はそうでなければボス260に取り付けられた)ベース部材258と係合したシュラウド212を示すが、別個に形成されたボスは、所望であれば省略される。例えば、所望であれば、ベース部材258の上面は、(例えば、ベース部材258の上面に構築されるか、その上面の中に入りこまれた)ロック114と係合するための表面を含むように形成されることができる。
【0082】
図29A乃至
図29Fは、シュラウド312を(リップなどの)ベース部材358と係合するために使用される上述のタイプのロック114を有する別の例のシュラウドタイプの磨耗部材312を示す。
図29A及び29Bは、ロック114がそこに係合された磨耗部材312及びベース358を示し、
図29Cは、より詳細にシュラウド312のロック凹部316の様々な特徴を示す。
図29Dは、シュラウド312の内部の特徴を示す底の斜視図である。
図29E及び29Fは、ベース部材(例えば、リップ)に取り付けられた(例えば溶接された)ボス360とこのシュラウド312の係合の特徴を示す。これらの図に示されるように、ロック凹部316は、(上脚部312Aと同じ距離に関して後方に延在する下脚部312Bもまた含む)シュラウド312の上脚部312A上に提供される。この例のシュラウド312は、上述の
図28A乃至28Eのシュラウド212と比較して、前後方向においていくらか短く、よりコンパクトである。
【0083】
この例示の実施例の構造では、ベース358の前縁は、(例えば、溶接(又はベースの部分としての鋳造)によってベース部材358に固定されるが、機械的結合によってなど、実用的かつ所望の場合には他の方法で固定されることができる)シュラウドと係合するためにボス360を備える。この図示の例では、
図29Bに最もよく示されるように、ボス360は、ベース部材358の傾斜部分358C上に取り付けられるのが好ましい。従って、ボス360は、ボス360の後部分360Aがベース部材358の主要な上面358Sに溶接され、ボス360の前部分360Bがベース部材358の前方にある傾斜面358Iに溶接されるように、(傾斜部分358Cの角度に合致する)その前方で角度を有する(ボス360は、また、その側面に沿って及び/又はその全周囲の周りでベース部材358い溶接されることができる)。この傾斜されたボス360は、(例えば、コーナー358Cによって部分的に保持された)ベース部材358としっかりとした係合を提供し、シュラウド312が、(
図28Bに示された配向でベース部材258の主要な水平ベース面上に単に取り付けられた
図28A乃至28Dのボス260と比較して)ベース部材358上でより前方に取り付けられるのを可能にする。ボス360は、二つ以上の別個の片又は部分として形成されることができる。
【0084】
図29B、29D、29Fに示されるように、この例のシュラウド312の上脚部312Aの下側は、ボス360の上及びボス360の部分的周りで摺動する凹部チャンネル364を含む。凹部チャンネル364の外縁は、上脚部312Aの下側の前方と接合する又はその前方に向かって収束するサイドレール又は壁364Rによって画定される。これらのレール364Rは、ボス360の前方部分を受け入れるための“ボウル”タイプの凹部チャンネル364の外縁を画定する。しかし、これらのレール364Rは、ボス360上の対向面に対して概ね当接するものではない。付加的に、シュラウド312の材料は、(例えば、シュラウド312の両面に向かう領域312Sにおいて)これらのレール364Rの外側で厚い。この厚い材料312S及びレール364Rは、付加的な強度及び特にシュラウド312の耐用年数の終わりに向かって、改善された耐久性を提供する。
【0085】
さらに、
図29D乃至29Fに示されるように、上脚部312Aの下側は、(この例の構造では前後方向に先細りになる又は互いに収束する)二つの概ね後方に延在するレール312Rを含む。これらのレール312Rは、レール364Rの内側に配置され、ボス360の開口380の側壁360Sの内側に配置されて側壁360Sと接触する。これらの構成要素312Rと360Sとの間の接触力又は支持力は、使用中にベース部材358上でのシュラウド312の横方向の動きを防止するのに役立つ。また、(外側レール364R間の凹部領域364内でのその係合を含む)レール312Rとボス360との組み合わせは、ロック114の領域の磨耗部材312の改善された耐摩耗強度、及び、制御不能な非中心線の荷重からのロック114の保護を提供するのに役立つ。また、この構成全体は、ロック114が使用中において汚れや他の物質と接触するのを防止するのに役立つ。
【0086】
図29Bに最もよく示されるように、ロック配置では、ロック114の前方面166は、ボス360上の対応する前方支持面362と係合し、シュラウド312がベース部材358の前縁358Aから離れる方向に引っ張られるのを防止する。これらの同様な面166及び362、及び、ロック本体118のアンカー特徴162とロック凹部316の後壁316Rにある支持部164との間の相互作用は、シュラウド312及びベース部材358に対するロック114の水平動を防止する。例えば、上述でより詳細に記載された要素62及び64のように、アンカー162は、丸身を帯びた凹部を有し、支持部164は、円形断面形状を有する。ロック本体118のアンカー特徴162とロック凹部316の後壁316Rにある支持部164との間の相互作用及び肩部170のラッチ122とシュラウド312の支持面371との間の相互作用は、(
図29Bに示された配向に対して)垂直方向にロック凹部316からのロック114の放出を防止する。
【0087】
ロック凹部316の特徴は、以下により詳細に説明される。
図29A及び29Cに示されるように、上脚部312Aの側方領域は、ロック114の作動部材120を回転するためにツール(例えば、ツール30、130)のためのアクセスを可能とするために切り取られた入口ポート又は凹部領域を含む。上述のようにラッチ軸線B及び/又はロック軸線Cに対して作動軸線Aの傾斜した配向のために、この入口ポート領域の底面316Aは、上方及び/又はベース部材358の主要上面358Sから離れる方向にいくらか傾斜される。(すなわち、ツールが水平方向又は面358Sに実質的に平行な方向にアクチュエータ120から離れる方向に延在される場合にツール130のハンドルが、ハンドルの位置と比べて、ベース部材358の表面358Sよりやや高く上げられるので)これらの傾斜特徴は、ツール130の動作のためのより大きな空間を提供することができる。また、これらの傾斜特徴は、製造者が、ツール挿入ポートの底面316Aより下にあるシュラウド材の大きな厚さを提供することを許容し、それは、長い寿命及びロック入口ポート領域での亀裂又は障害に対する大きな抵抗を提供する。
【0088】
この例のシュラウド312の入口ポート領域は、ロック収容開口370の中に開口し、その一部分は、上脚部312Aを通って完全に延在する。このロック収容開口370は、ロック114の一部分がシュラウド312を貫通して(例えば、
図29B及び29Dに示されるように)ボス360と係合する位置に延在するのを可能にする。
【0089】
上述のように、例えば、上述で詳細に記載された構成要素62及び64のように、ロック凹部316の後壁領域316Rにある支持特徴164は、丸い断面形状を有し、アンカー162は、回転できるように、支持部164を受け入れるための部分的に丸みを帯びた開口を形成する。そうする必要はないが、この図示の例の構造では、この支持特徴164は、ロック収容開口370の後面全体の幅にわたって延在し、後壁316Rから前方に突出する。所望であれば、支持部164は、左右方向において後壁316Rの一部分(例えば、中央部、どちらかの側面にオフセットされた部分など)をわたって提供され、又は、支持部164は、ロック収容開口370の後壁にわたって多数の分離した位置で提供されることができる。また、所望であれば、(例えば、特徴164のような)丸い断面の相補的特徴は、ロック本体118上に提供され、(例えば、溝162のような)この特徴を受け入れる溝は、ロック収容開口370の後壁の部分として提供されることができる。
【0090】
ロック凹部316の前壁316Fは、脚部312Aの上面と面一又は連続する後方に延在する部分316Sを含むが、この後方に延在する部分316Sは、ラッチ122の肩部170と係合するための支持面371を提供するために切り取られる(例えば、
図29B参照)。この切り取られた支持面は、また、ロック114が、例えば、
図12と関連して上述されたように、第1位置でシュラウド312に取り付けられるときに、ラッチ歯156と係合するために後方に延在する部分316Sの下に提供される。前壁316Fの後方に延在する部分316S及びそれに関する切り取り領域は、ロック収容開口370の幅のあらゆる所望のプロポーションを延在することができるが、この例示の実施例では、これらの特徴は、穴370の幅全体の約25%乃至60%に沿って延在する。
【0091】
図29A乃至29Fは、ボス360上に溶接された(又はそうでなければボス360に取り付けられた)ベース部材358と係合したシュラウド312を示すが、別個に形成されたボスは、所望であれば省略される。例えば、所望であれば、ベース部材358の上面は、(例えば、ベース部材358の上面に構築されるか、その上面の中に入りこまれた)ロック114と係合するための表面を含むように形成されることができる。
【0092】
上述及び
図29A及び29Bから明らかなように、この例の磨耗アッセンブリ構造全体では、磨耗部材(すなわち、シュラウド312)は、
図28A乃至28Eのシュラウド212と少なくとも比較して、ベース部材358の傾斜面358Iに向かって傾斜面358Iに取り付けられる。この特徴は、磨耗部材312をいくらかよりコンパクト(例えば、上脚部212Aの延在部分212Cが省略されるように前後方向で短く)にし、従って、いくらか軽量にすることができる。また、この特徴は、シュラウド312がベース部材の縁部の周りにある及びベース部材に沿ったその上脚部の延在部分212Cを摺動するために必要とされる長い距離を移動する必要がないために、シュラウド212と比較して、シュラウド312をベース部材に取り付ける及びベース部材から取り外すのをいくらか容易にする。
【0093】
図26A乃至29Eと関連して記載された本発明にかかるロック114は、また、ロック114が典型的に、現場でさえも比較的容易に動作されることができる点で、シュラウド(例えば、212又は312)と係合されるときに、利点を有する(また、上述のロック114の利点を有する)。いくつかのより具体的な例として、ロック114は、上述のように、シュラウド212及び312の側面からアクセスすることができるが、(ロック凹部216、316がその上部で開いたままであるために)上部からロック凹部216、316の外にまだ回転される。この配置は、ロックへの改善されたアクセス及びロックとの相互作用、並びに(例えば、ロック凹部領域からの)改善された粒子の清掃を可能にする。
【0094】
本発明のロックは、ハンマーを使用せず、標準的なツールを使用して取り付け及び取り外しをすることができる一体ロック機構を有する。ロックの動作は、単純で簡単であり、粒子や他の破片の存在があっても、最小限の人間の努力を必要とする。さらに、ロックの正しい取り付けは、タブ32、132がラッチされたときにロック凹部16、116の左側又は時計方向側にあり、タブ32、132がアンラッチされたときにロック凹部16、116の右側又は反時計方向側にあるので、容易に目視で確認される。
【0095】
当業者は、それらが使用される環境のために、掘削装置上のロックが非常に極端な過酷な条件にさらされていることを理解するであろう。時間が経つにつれて、ロック及びロックが収容される凹部は、汚れ、砂塵、及び他の物質(本明細書中において“粒子”と呼ばれる)が詰まる。これらの粒子は、ロックのあらゆる空間に非常に緊密に詰まることができ、そうすることが必要となった時にロックの可動部品を作動することは困難である。しかしながら、上述の本発明の例にかかる磨耗アッセンブリは、長期間の使用後でさえも、比較的容易に動くことができる。ラッチ部材22、122及びロック14、114の他の部品がアンロック及び移動のアンラッチ段階中に粒子で詰まることから離れて協働又は引っ張られる方法は、ロック14、114が過酷な環境に長時間さらされた後でさえ動作することができるのを保証することに役立つ。
【0096】
なお、開示された代表的なラッチ機構の実施形態は、本明細書の三つの要素を利用するが、構成要素より多くの又はより少ない数の要素が本発明のラッチ機構を形成するのに同様に適していることが容易に想定されることが理解されるであろう。多数の要素のラッチ機構は、製造中に、ロックの組み立てを容易にすることができるが、より少ないロックコンポーネントは、ロックの設計を簡素化し、ロックの複雑さを低減するために使用することができる。例えば、個々の作動部材及びラッチ部材は、作動部材及びラッチ部材の双方として機能する単一のロック要素によって置き換えられることができる。別の例として、他の付勢手段が弾性部材の代わりに設けてもよい。
【0097】
なお、本明細書に記載された開示は、独立した有用性を有する複数の別個の発明を包含すると考えられている。これらの発明の各々がその好ましい形態で開示してきたが、多数の変形が可能であるように、開示され及び本明細書に図示されたそのような特定の実施形態は、限定的な意味で考えるべきではない。それぞれの例は、前述の開示に記載された実施形態を画定するが、任意の一つの例は、最終的に特許請求されるすべての特徴またはそれらの組み合わせを必ずしも包含しない。説明が“一つの”または“第1の”要素またはその同等物を列挙する場合、そのような説明は、一つ以上のそのような要素を含むが、二つ以上のそのような要素を必要としないし除外しない。さらに、このような識別される要素のための、第一、第二または第三などの序数の指標は、要素を区別するために使用され、このような要素の必要とされたまたは限定された数を示さず、特に述べない限り、このような要素の特定の位置や順序を示すものではない。
〔態様1〕
地面係合装置のための磨耗部材であって、
土と接触する外面と、磨耗部材を地面係合装置に固定するために地面係合装置上のベースに面してこのベースと接触する内面と、外面から内面まで延在する穴と、を備え、
穴は、ベースと係合として磨耗部材を地面係合装置に保持するために係合かつ内方に回転すると共に、ベースを解放するために外方に回転して磨耗部材を地面係合装置から解放するのを可能にする、ロックのための穴の中に前方に突出する支持部を有する後壁を有し、
穴は、後壁と対向する前壁を有し、前壁は、外面から内面に向かって延在する外側部分と、外側部分と内面との間の内側部分とを有し、内側部分は、外側部分に対して磨耗部材の中に前方に凹んだポケットであって、内方に回転した位置にロックを保持するためにロックのラッチ部分を受け入れるために内面に開口するポケットを形成する、磨耗部材。
〔態様2〕
態様1記載の磨耗部材において、
ロックと係合してロックを作動するためのツールの挿入に適応するために外面にロックアクセス凹部を含み、ロックアクセス凹部は、穴から離れる方向にかつ概ね前壁と後壁との間で延在する、磨耗部材。
〔態様3〕
態様2記載の磨耗部材において、
ベースを受け入れるための後方に開口するキャビティを有し、
キャビティは、上壁、下壁及び上壁と下壁との間に延在する離間配置された側壁によって画定され、
穴は、側壁の少なくとも一方で貫通し、ロックアクセス凹部は、穴から上壁及び下壁の少なくとも一方まで延在する、磨耗部材。
〔態様4〕
態様2記載の磨耗部材において、
ベースにまたがるために離間配置された第1脚部及び第2脚部を有し、
第1脚部は、外側面と、外側面とベースとの間に延在する一対の対向する側面とを有し、
外側面と側面は、外面の一部分を画定し、穴は、第1脚部の外側面に開口するように画定され、ロックアクセス凹部は、穴から側面の一方まで延在する、磨耗部材。
〔態様5〕
態様4記載の磨耗部材において、
第1脚部は、内面の一部分を画定すると共にベースと面する内側面と、後端壁と、ベースを収容するために内面及び後端壁に開口するスロットと、を有する、磨耗部材。
〔態様6〕
態様5記載の磨耗部材において、
スロットは、ベースの対向側面と面するために一対の内側側壁によって部分的に画定され、内側側壁は、後端壁から離れる方向に収束する、磨耗部材。
〔態様7〕
態様1記載の磨耗部材において、
後端壁と、ベースを収容するために内面及び後端壁に開口するスロットと、を含む、磨耗部材。
〔態様8〕
態様7記載の磨耗部材において、
スロットは、ベースの対向側面と面するために一対の内側側壁によって部分的に画定され、内側側壁は、後端壁から離れる方向に収束する、磨耗部材。
〔態様9〕
態様1記載の磨耗部材において、
支持部は、後壁からの支持部の前方突出部よりも後壁に沿って延在する方向において長い、磨耗部材。
〔態様10〕
態様1記載の磨耗部材において、
支持部は、内面と隣接し、外面から離間配置される、磨耗部材。
〔態様11〕
態様1記載の磨耗部材において、
支持部は、丸みを帯びた前端部と、概ね平らで軸方向に延在する外側面と、を有する、磨耗部材。
〔態様12〕
態様1記載の磨耗部材において、
穴は、前壁と後壁との間に延在する第1壁を含み、
ロックアクセス凹部は、第1壁から離れる方向に第1壁に対向する穴の側面から延在し、
ロックアクセス凹部は、外面に画定されるが、磨耗部材の内面まで貫通しない、磨耗部材。
〔態様13〕
態様1記載の磨耗部材において、
第1脚部と、第1脚部と対向する第2脚部とを含み、
穴は、第1脚部に画定され、
第1脚部は、第1脚部の後端壁に向かって後方に延在する第1レール及び第2レールを含み、
第1レール及び第2レールは、各々、ベース上の相補的表面に支持する側面を有する、磨耗部材。
〔態様14〕
態様13記載の磨耗部材において、
第1レール及び第2レールは、後端壁に向かう方向に軸方向に収束する、磨耗部材。
〔態様15〕
態様13記載の磨耗部材において、
穴は、第1レールと第2レールとの間に提供される、磨耗部材。
〔態様16〕
態様13記載の磨耗部材において、
穴から離れる方向に延在するロックアクセス凹部を含み、ロックアクセス凹部は、第1レール上を延在する、磨耗部材。
〔態様17〕
態様1記載の磨耗部材において、
内面は、後端壁に向かって後方に延在する第1レール及び第2レールを含み、
第1レール及び第2レールは、各々、ベース上の相補的表面に支持する側面を有し、側面は、互いから離れる方向に面する、磨耗部材。
〔態様18〕
態様17記載の磨耗部材において、
第1レール及び第2レールは、後端壁に向かう方向に軸方向に収束する、磨耗部材。
〔態様19〕
態様18記載の磨耗部材において、
穴は、第1レールと第2レールとの間に提供される、磨耗部材。
〔態様20〕
態様19記載の磨耗部材において、
穴から離れる方向に延在する外面のロックアクセス凹部を含み、ロックアクセス凹部は、第1レール上を延在する、磨耗部材。
〔態様21〕
態様1記載の磨耗部材において、穴の中に収容されるロックを含み、
ロックは、支持部を受け入れるようになった凹部を有する後端と、ラッチを有する前端とを含み、
ロックは、ロックがベースと接触して磨耗部材を地面係合装置に固定する第1位置と、ロックが解放する第2位置との間で回転可能であり、
ラッチは、第1位置及び第2位置に交互にロックを固定するために穴の前壁と係合するために移動可能である、磨耗部材。
〔態様22〕
態様1記載の磨耗部材において、
磨耗部材は、ベースをまたぐための一対の後方に延在する脚部と、土と接触するための前作用端部と、を有するシュラウドである、磨耗部材。
〔態様23〕
態様1記載の磨耗部材において、
磨耗部材は、ベースを受け入れるための後方に開口するキャビティと、掘削動作で地面に入るための狭い前縁と、を有するポイントである、磨耗部材。
〔態様24〕
地面係合装置のための磨耗部材であって、
外面と、ベースと面する内面と、後端壁と、を備え、
内面は、後端壁に向かって後方に延在する第1レール及び第2レールを含み、
第1レール及び第2レールは、各々、ベース上の相補的表面に支持する側面を有し、
側面は、互いに向かって軸方向に収束する、磨耗部材。
〔態様25〕
態様24記載の磨耗部材において、
前作用端と、磨耗部材を地面係合装置に取り付けるために地面係合装置のベースと係合するための後方取付端部と、を含み、
後方取付端部は、ベースを収容するために離間配置された、第1脚部及び第1脚部と対向する第2脚部を有する、磨耗部材。
〔態様26〕
態様25記載の磨耗部材において、
第1レール及び第2レール上の側面は、互いから離れる方向に面し、後端壁に向かう方向に収束する、磨耗部材。
〔態様27〕
態様25記載の磨耗部材において、
第1レール及び第2レール上の側面は、互いに向かう方向に面し、後端壁に向かう方向に収束する、磨耗部材。
〔態様28〕
態様24記載の磨耗部材において、
ロックを受け入れるための穴は、第1脚部を通じて提供され、
第1脚部は、外側面と、外側面とベースとの間に延在する一対の対向する側面とを有し、
穴は、第1脚部の外側面に開口するように画定され、
第1脚部は、ロックを作動するためのツールの挿入に適応するために穴から側面の一方に延在するロックアクセス凹部を含む、磨耗部材。
〔態様29〕
態様28記載の磨耗部材において、
ロックを受け入れるための穴は、前壁、後壁、前壁と後壁との間に延在する側壁とを含み、
ロックアクセス凹部は、側壁と対向する穴の側面から側壁から離れる方向に延在し、
ロックアクセス凹部は、第1脚部の外面に画定されるが、第1脚部を完全に貫通しない、磨耗部材。
〔態様30〕
態様28記載の磨耗部材において、
ロックを受け入れるための穴は、第1レールと第2レールとの間に提供される、磨耗部材。
〔態様31〕
態様30記載の磨耗部材において、
ロックアクセス凹部は、第1レール上を延在する、磨耗部材。
〔態様32〕
態様27記載の磨耗部材において、
第1脚部の内面は、ベースを受け入れるために第1レール及び第2レールの各側面に凹部を有する、磨耗部材。
〔態様33〕
地面係合装置のための磨耗部材であって、
地面係合装置上のベースと面する内面と、対向する外面と、外面から内面まで延在する穴と、ロックがベースと接触して磨耗部材を地面係合装置に保持するロック位置と、ロックがベースを解放する解放位置との間で移動するために穴に一体に取り付けられたロックと、を備え、
ロックは、ベースと解放可能に係合するための支持面を有するロック本体と、磨耗可能な本体と係合するための結合構造と、ロック位置と解放位置で交互にロックを保持するために磨耗可能な本体と係合する第1位置と、第1位置から引き込まれた第2位置との間でロック本体に対して移動可能なラッチ部材と、第1位置から第2位置までラッチ部材を移動すると共に磨耗可能な本体に対してロック本体を移動するために動作する作動部材と、を有する、磨耗部材。
〔態様34〕
態様33記載の磨耗部材において、
ラッチ部材を第1位置の方に付勢する弾性部材を含む、磨耗部材。
〔態様35〕
態様33記載の磨耗部材において、
作動部材は、第1軸線でロック本体に対して回転する、磨耗部材。
〔態様36〕
態様35記載の磨耗部材において、
ラッチ部材は、第1位置と第2位置との間で第2軸線を中心として枢動可能である、磨耗部材。
〔態様37〕
態様36記載の磨耗部材において、
第1軸線及び第2軸線は、平行であり、整合しない、磨耗部材。
〔態様38〕
態様36記載の磨耗部材において、
第1軸線及び第2軸線は、平行でない、磨耗部材。
〔態様39〕
態様38記載の磨耗部材において、
第1軸線は、両方の軸線が投影される平面において測定された0度乃至45度の角度で第2軸線から発散する、磨耗部材。
〔態様40〕
態様35記載の磨耗部材において、
作動部材を回転する第1段階は、ラッチ部材を第1位置から第2位置まで動かし、
作動部材を回転する第2段階は、ロック位置と解放位置との間で支持部を中心にしてロック本体を動かす、磨耗部材。
〔態様41〕
態様40記載の磨耗部材において、
ロック本体は、ロック位置と解放位置との間でロック本体の軸線を概ね中心にして動き、
第1軸線及びロック本体の軸線は、平行でない、磨耗部材。
〔態様42〕
態様33記載の磨耗部材において、
作動部材を回転する第1段階は、ラッチ部材を第1位置から第2位置まで動かし、
作動部材を回転する第2段階は、ロック位置と解放位置との間でロック本体を動かす、磨耗部材。
〔態様43〕
態様33記載の磨耗部材において、
作動部材は、
ツールインターフェースと、
ラッチ部材と係合すると共に、第1位置と第2位置との間でラッチ部材を動かすために作動部材の動きをラッチ部材に移動するためのカムとを含む、磨耗部材。
〔態様44〕
地面係合装置のための磨耗部材であって、
土と接触する外面と、磨耗部材を地面係合装置に固定するために地面係合装置上のベースに面してこのベースと接触する内面と、外面から内面まで延在する穴と、を備え、
穴は、外面から内面まで延在し、
穴は、
ベースと係合し、磨耗部材を地面係合装置に保持するために内方に回転すると共に、ベースを解放し、磨耗部材を地面係合装置から解放するのを可能にするために外方に回転するロックと係合するための後壁と、
後壁と対向する前壁と、
内方に回転する位置でロックを保持するためにロックにラッチを係合するための前壁上の支持面と、
前壁と後壁との間に延在する側壁と、
ロックと係合してロックを作動するためのツールの挿入に適応するための外面のロックアクセス凹部と、を有し、
ロックアクセス凹部は、穴の側壁から離れる方向に延在する、磨耗部材。
〔態様45〕
態様44記載の磨耗部材において、
ベースを受け入れるための後方に開口するキャビティを有し、
キャビティは、上壁、下壁及び上壁と下壁との間に延在する離間配置された側壁によって画定され、
穴は、側壁の少なくとも一方で貫通し、ロックアクセス凹部は、穴から上壁及び下壁の少なくとも一方まで延在する、磨耗部材。
〔態様46〕
態様44記載の磨耗部材において、
ベースにまたがるために離間配置された第1脚部及び第2脚部を有し、
第1脚部は、外側面と、外側面とベースとの間に延在する一対の対向する側面とを有し、
外側面と側面は、外面の一部分を画定し、穴は、第1脚部の外側面に開口するように画定され、ロックアクセス凹部は、穴から側面の一方まで延在する、磨耗部材。
〔態様47〕
磨耗部材を地面係合装置に固定するためのロックであって、
地面係合装置上のベースと接触するための前方支持面と、磨耗部材の穴に相補的支持部を受け入れるための後方に開口する凹部とを含むロック本体と、
ロック本体に移動可能に結合された作動部材と、
ロック本体に対する作動部材の動きがラッチ部材の一部分が磨耗部材と係合する方向に外方に延在するラッチ位置と、ラッチ部材がラッチ位置に対して引き込まれるアンラッチ位置との間でラッチ部材を動かすように、作動部材及びロック本体に移動可能に結合されたラッチ部材と、を備える、ロック。
〔態様48〕
態様47記載のロックにおいて、
ラッチ部材をラッチ位置の方に付勢するための弾性部材を含む、ロック。
〔態様49〕
態様47記載のロックにおいて、
作動部材は、第1軸線上でロック本体で回転し、ラッチ部材は、ラッチ位置とアンラッチ位置との間で第2軸線を中心にして枢動可能である、ロック。
〔態様50〕
態様49記載のロックにおいて、
第1軸線及び第2軸線は、平行であり、整合しない、ロック。
〔態様51〕
態様49記載のロックにおいて、
第1軸線及び第2軸線は、平行でない、ロック。
〔態様52〕
態様49記載のロックにおいて、
第1軸線は、両方の軸線が投影される平面において測定された0度乃至45度の角度で第2軸線から発散する、ロック。
〔態様53〕
態様47記載のロックにおいて、
作動部材は、ツールインターフェースを有する第1端部と、第1端部と対向する第2端部と、を含み、
第2端部は、ラッチ部材と係合すると共に、ラッチ位置とアンラッチ位置との間でラッチ部材を動かすために作動部材の動きをラッチ部材に移動するためのカムとを含む、ロック。
〔態様54〕
磨耗部材を地面係合装置上のベースに固定するためのロックであって、
磨耗部材を地面係合装置に保持するためにベースと接触するために一端にある支持面と、支持面がベースと接触するロック位置と、支持面がベースを解放する解放位置との間でロック本体の回転を容易にするために磨耗部材と係合するために反対の端部にある結合構造と、を有するロック本体と、
ラッチ部材が磨耗部材と接触する第1位置と、ラッチ部材が磨耗部材と非係合するために第1位置に対して引っ込められる第2位置との間で移動するためにロック本体に移動可能に結合されたラッチ部材と、
作動部材の初期の回転がロック本体に対してラッチ部材を移動し、作動部材の更なる回転が磨耗部材上の支持部を中心にしてロック本体を移動するように、ロック本体に回転可能に結合されると共に、ラッチ部材に移動可能に結合される作動部材と、を備える、ロック。
〔態様55〕
態様54記載のロックにおいて、
ラッチ部材を第1位置の方に付勢する弾性部材を含む、ロック。
〔態様56〕
態様54記載のロックにおいて、
作動部材は、第1軸線を中心にしてロック本体において回転し、ラッチ部材は、第1位置と第2位置との間で第2軸線を中心にして枢動可能である、ロック。
〔態様57〕
態様56記載のロックにおいて、
第1軸線及び第2軸線は、平行であり、整合しない、ロック。
〔態様58〕
態様56記載のロックにおいて、
第1軸線及び第2軸線は、平行でない、ロック。
〔態様59〕
態様56記載のロックにおいて、
第1軸線は、両方の軸線が投影される平面において測定された0度乃至45度の角度で第2軸線から発散する、ロック。
〔態様60〕
態様54記載のロックにおいて、
作動部材は、ツールインターフェースを有する第1端部と、第1端部と対向する第2端部と、を含み、
第2端部は、ラッチ部材と係合すると共に、第1位置と第2位置との間でラッチ部材を動かすために作動部材の動きをラッチ部材に移動するためのカムとを含む、ロック。
〔態様61〕
地面係合装置のための磨耗アッセンブリであって、
地面係合装置に固定されたベースと、
地面係合装置のための磨耗部材であって、土と接触する外面と、磨耗部材を地面係合装置に固定するために地面係合装置上のベースに面してこのベースと接触する内面と、外面から内面まで延在する穴と、を備える磨耗部材と、を備え、
穴は、後壁と対向する前壁を有し、前壁は、外面から内面に向かって延在する外側部分と、外側部分と内面との間の内側部分とを有し、内側部分は、外側部分に対して磨耗部材の中に前方に凹んだポケットであって、内方に回転した位置にロックを保持するためにロックのラッチ部分を受け入れるために内面に開口するポケットを形成し、
磨耗アッセンブリは、更に、
穴の中に係合されると共に、磨耗部材と接触する移動可能なラッチ部材を有する前端と、支持部と係合するための凹部を有する後端とを含むロックを備える、磨耗アッセンブリ。