(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前述した必要性によって導き出されたもので、透明材質を通じて単方向のみでの出光が可能であり、ディスプレイ装置を外部不純物の浸透から保護しようとするところにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態によるディスプレイ装置は、光源及び導光板を含み、前記導光板は、前記光源から側面に入射された光を内部全反射によってガイドする導光部、前記ガイドされた光を前記導光部の上部にのみ出光させるように具現された微細パターン部、前記微細パターン部を不純物の浸透から保護するためのガードリング部、及び前記微細パターン部と前記ガードリング部の上面に配置された出光部材を含み、前記導光板は、透明材質で具現されたことを特徴とする。
【0007】
実施形態によるガードリング部は、前記導光部上に前記微細パターン部の最外郭を囲む形態で具現されてもよい。
【0008】
実施形態により、ガードリング部と前記導光部との間の接着で前記微細パターン部の前記導光部に対する接着を補完することができる。
【0009】
実施形態により、微細パターン部は複数の微細構造体を含み、前記ガードリング部は複数のガードリングで具現され、前記複数のガードリングのうちの少なくとも一つの下面幅は、前記複数の微細構造体のうちの少なくとも一つの下面幅よりも広く具現されてもよい。
【0010】
実施形態により、前記導光板は、前記出光部材に前記微細パターン部を形成する第1工程及び前記微細パターン部の下面と前記導光部とを接着する第2工程を遂行して製作されてもよい。
【0011】
実施形態により、前記導光板は、前記導光部に前記微細パターン部を形成する第1工程及び前記微細パターン部の上面と前記出光部材とを接着する第2工程を遂行して製作されてもよい。
【0012】
実施形態により、ガードリング部を前記光から遮断するフレームをさらに含んでもよい。
【0013】
実施形態により、前記導光板の出光量を制御するための制御部をさらに含んでもよい。
【0014】
実施形態により、ディスプレイ装置はユーザに向かって配置され、前記導光板から出光される光が直接に前記ユーザに到達することができる。
【0015】
実施形態により、ディスプレイ装置は被光体(光を受け且つ反射する物体)の前面部に向かって配置され、暗い環境で前記出光が実行されれば、前記被光体から反射した反射光で前記被光体が識別されてもよい。
【0016】
実施形態により、透明材質は、Polymethylmethacrylate、Styrenemethyl Methacrylate、Cyclic olefin copolymerなどを含んでもよい。
【0017】
実施形態により、前記ガードリング部及び前記微細パターン部は、前記導光部と所定の接着剤を用いて接着され、前記所定の接着剤は、圧力敏感接着剤(PSA、Pressure sensitive adhesive)、光学用透明接着剤(OCA、Optically clear adhesive)、光学用透明樹脂(OCR、Optically clear resin)、UV接着剤、オリゴマー(Oligomer)、プライマー(primer)、シランカップリング剤(silane)、ナノ複合樹脂コーティング(Silica-organic hybrid resins)などを含んでもよい。
【0018】
実施形態により、光源から側面に入射された光のうち一部を乱反射させる反射テープをさらに含んでもよい。
【0019】
本発明の実施形態による導光板は、光源から側面に入射された光を内部全反射によってガイドする導光部、前記ガイドされた光を前記導光部の上部にのみ出光させるように具現された微細パターン部、前記微細パターン部を不純物の浸透から保護するためのガードリング部及び前記微細パターン部と前記ガードリング部の上面に配置された出光部材を含んで、透明材質で具現されてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施形態によれば、透明材質の単方向のみへの出光が可能なディスプレイ装置を具現できるようになる。
【0021】
本発明の実施形態によれば、単方向の出光で一方向からのみこれと反対になる反対側方向を見ることができ、反対側方向からは一方向を見えないように視認性を制限して私生活を保護できるようになる。
【0022】
本発明の実施形態によれば、ガードリングを追加具備して微細パターン部を外部不純物から保護すると共に、微細パターン部の導光部に対する接着力をより向上させることができるようになる。
【0023】
本発明の実施形態によれば、光源の数を少なくしながらも均一性が向上したフレキシブルな透明導光板を具現できるようになる。
【0024】
本発明の実施形態によれば、よりスリムで軽量化されたディスプレイ装置を具現できるようになる。
【0025】
本発明の実施形態によれば、出光時に生じる光漏れ現象を効果的に改善できるようになる。
【0026】
本発明の実施形態によれば、微細パターンの形状を円錐台形状に具現し、出光の効率性を向上させることができるようになる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
後述する本発明に対する詳細な説明は、本発明が実施され得る特定の実施形態を例示として示す添付図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施できるのに充分なように詳細に説明される。本発明の多様な実施形態は互いに異なるが相互に排他的である必要はないことが理解されなければならない。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造、及び特性は、一実施形態に関連して本発明の精神及び範囲を外れないながらも他の実施形態で具現され得る。また、それぞれの開示された実施形態内の個別の構成要素の位置又は配置は、本発明の精神及び範囲を外れないながらも変更され得ることが理解されなければならない。したがって、後述する詳細な説明は限定的な意味として取ろうとするのではなく、本発明の範囲は、適切に説明されるならば、その請求項が主張することと均等なすべての範囲と共に、添付された請求項によってのみ限定される。図面において類似の参照符号は、様々な側面にわたって同一又は類似の機能を指し示す。
【0029】
以下、添付される図面を参照して本発明の実施形態によるディスプレイ装置1を説明しようと思う。
【0030】
図1aは、本発明の一実施形態によるディスプレイ装置1の側断面図であり、
図1bは、本発明の一実施形態によるディスプレイ装置1の分解図である。
【0031】
図1a及び
図1bに示したように、本発明の一実施形態によるディスプレイ装置1は、光源10及び導光板20を含んでもよく、導光板20は、導光部21、微細パターン部22、及び出光部材23を含んでもよい。
【0032】
光源10は、白色光を放出するLED(Light Emitting Diode)又はCCFL(Cold-cathode fluorescent lamps)であってもよい。ただし、これは一実施形態に過ぎず、他の種類の光源も本発明において活用されてもよい。
【0033】
導光板20は、光源10から供給された点光源を面光源に変換して出光するもので、本発明の場合、特に透明材質で具現されて単方向にのみ出光することを特徴とする。導光板20は、透明ながらも上方向(導光部21を基準として出光部材23側)にのみ出光するため、導光板20を基準として一方にのみ被光体を見ることができ、向い側では被光体を見えないようにして、多様に応用されてもよい。これに対しては、後で詳細に説明する。
【0034】
導光部21は、光源10から側面に入射された光を内部全反射によってガイドする。
【0035】
微細パターン部22は、ガイドされた光を導光部21の上部にのみ出光させるように複数の微細構造体22a〜22fを含んでもよい。微細パターン部22は、導光部21を介して面拡散された光を所望する位置で方向を転換させて垂直方向に光が進むようにするものである。したがって、微細パターン部22を構成する各微細構造体22a〜22fの形態、配置、ピッチなどは面光源の出光特性を決定する重要な要素であり得る。具体的に、
図1cの(a)に示したように、本発明の実施形態による微細構造体22a(一つだけ例に挙げる)の形状は円錐台形状であることが好ましい。
図1cの(b)は、微細構造体22aの側断面図で、微細構造体22aの広さは下面の直径d
a、上面の直径d
b、高さh、及び傾斜面角度θなどを用いて算出され得る。前述した要素のうち、特に出光の特性に最も大きな影響を及ぼす要素は傾斜面角度θであって、出光される光の放射特性を分析して最も多い量の光が出光される光の経路を反映して傾斜面角度θを算出することができる。傾斜面角度θにより面光源から出光される光を垂直出光するのか、特定の角度で出光するのか等を決定することができ、多様な角度を有する微細構造体22a〜22fを分布させる方法を用いて光の放射角分布を多様に調節することができる。その他にも、下面の直径d
aは当該微細構造体22aの開口部のサイズを決定し、これは出光量を決定することができ、高さhによっても出光量が決定され得る。本発明の実施形態において、円錐台形状を用いるのは、光が導光部21内で拡散し、出光されるための最適化された形状であるが、本発明の実施形態はこれに制限はされず、出光される光の放射特性を分析して光の経路を変更するための所定の傾斜を有するすべての形態の微細構造体22aに多様に適用され得る。例えば、導光部21の上面と垂直又は垂直にほぼ近接した方向の傾斜面を有する微細構造体22a(例えば、円筒形状)などにも適用されてもよい。また、本発明の場合、すべての微細構造体22a〜22fの大きさや形態がすべて同一なものを例に挙げたが、実施形態により大きさや形態の組み合わせが多様な微細構造体でディスプレイ装置1を具現することもできる。
【0036】
出光部材23は、微細パターン部22の上面に配置され、ディスプレイ装置1の製造方法に従って保護膜の役割も遂行することができる。ただし、これに対する詳しい内容は後述する。
【0037】
図1a及び
図1bに示した各構成要素は、必ずしも全て具現されなければならないわけではなく、実施形態により一部の構成要素は削除/変形されてもよい。
【0038】
図1の実施形態によるディスプレイ装置1において、
図1aに示したように、ディスプレイ装置1を構成する導光部21及び微細パターン部22を接着することになれば、複数の各微細構造体22a〜22fの間は空気で満たされるか真空状態で維持されるのが好ましい。しかし、実際に特定の環境では、水気やホコリなどの不純物が浸透し易く、その結果、ディスプレイ装置1の機能上の信頼性の問題や光学上の問題を引き起こしかねない。
【0039】
さらに、
図1bに示したように、微細構造体22a(一つだけ例に挙げる)を導光部21に接着する過程で、微細構造体22aと導光部21との間の接着力を向上させるために、微細構造体22aと導光部21との間の接着面積を拡大させることが重要である。特に、
図1bに示したように、微細構造体22aが円錐台の形態で具現された場合、このような円錐形態の下面と導光部21との間の接着力を向上させることが非常に重要であり得る。
【0040】
したがって、本発明の他の実施形態によるディスプレイ装置1の場合、外部からの不純物の浸透を防ぎ、微細パターン部22と導光部21との間の接着力を向上させるために、別途のガードリング部24を追加して具現することができる。
【0041】
図2a及び
図2bは、ガードリング部24が追加された、本発明の他の実施形態によるディスプレイ装置1の側断面図及び前面図である。
【0042】
光源10、導光部21、微細パターン部22、出光部材23の各機能は、
図1a及び
図1bで記述したところと同一/類似に適用されてもよい。
【0043】
図2a及び
図2bに示したように、光源10は、ディスプレイ装置1の一側面に複数個10a〜10eで配置されてもよい。ディスプレイ装置1に光源10が全般的に配置されず、一側面にのみ配置されることで、光源10の個数を減らすことができる。したがって、少ない個数の光源10のみでも本発明によるディスプレイ装置1を具現することができ、より安価でより効率的なディスプレイ装置1を具現できるようになる。ただし、
図2bでは、ディスプレイ装置1の4つの側面のうち一つの側面にのみ光源10が配置されるようにしたが、これは一例であり、実施形態により2以上の側面に追加で光源10がさらに配置されるように具現することもできる。
【0044】
図2a及び
図2bに示したように、ガードリング部24は、導光部21上において微細パターン部22の最外郭を囲む形態で具現されてもよい。ガードリング部24は、複数のガードリング24a〜24dを含み、複数のガードリング24a〜24dそれぞれが微細パターン部22の最外郭を囲む形態で具現されることにより、複数の各微細構造体22a〜22fの間を不純物の浸透から効果的に防げるようになる。この時、微細パターン部22の最外郭を囲む形態で具現されたガードリング部24は、実施形態により、微細パターン部22と一体型で製作されてもよく、他の実施形態により、微細パターン部22と別個にそれぞれ製作された後、所定の接着材で接着されて導光板20を形成することができる。特に、前述した実施形態の場合には、微細パターン部22を製造する過程で最外郭に位置した微細構造体を延長させてガードリング部24を形成するようにすることができる。
【0045】
他の実施形態により、ガードリング部24は微細パターン部22の一領域上に配置されてもよい。例えば、微細パターン部22の中間領域に近接して配置されてもよい。ただし、これは一つの実施形態であり、複数のガードリングのうち一部のガードリングは微細パターン部22の最外郭に配置され、複数のガードリングのうち残りのガードリングは微細パターン部22の一領域上に配置されるように具現することもできる。
【0046】
一方、ガードリング部24は導光部21に接着することにより、微細パターン部22の導光部21に対する接着を補完することができる。
【0047】
具体的に、微細パターン部22を導光部21に接着するディスプレイ装置1の製造工程上において、微細パターン部22の接着断面の形態によって接着力が問題になることがある。前述したように、本発明の実施形態による複数の微細構造体22a〜22fの導光部21に対する接着断面が円錐台形態である場合、相対的に接着力が弱いことがある。したがって、ガードリング部24の下面の導光部21に対する追加の接着で微細パターン部22の導光部21に対する接着力を補完することができるわけである。
【0048】
この時、複数のガードリングのうちの少なくとも一つ24aの下面幅は、複数の微細構造体のうちの少なくとも一つ22aの下面幅よりも広く具現することができる。すなわち、微細構造体22aの導光部21に対する接着面の大きさよりもガードリング24aの導光部21に対する接着面の大きさをさらに大きくし、微細構造体22aが導光部21よりもさらにしっかりと接着されるようにすることができる。
【0049】
追加として、
図2aの実施形態では、複数のガードリングのうちの少なくとも一つ24aの上面幅が複数の微細構造体のうちの少なくとも一つ22aの上面幅よりも広く具現したもので、これにより、微細パターン部22の出光部材23に対する接着力を補完することができる。
【0050】
参考までに、本発明の実施形態によるディスプレイ装置1の相違した製造工程で、導光部21−微細パターン部22−出光部材23の層を形成することができる。
【0051】
第1実施形態によれば、
図3aに示したように、導光板20は、出光部材23に微細パターン部22を形成する第1工程及び微細パターン部22の下面と導光部21とを接着する第2工程を遂行して製作されてもよい。すなわち、第1実施形態の場合、先ず、出光部材23に微細パターン部22を形成した後、出光部材23と一体化した微細パターン部22の下面を導光部21に接着することである。この場合には、微細パターン部22の転写及び導光板20の製作が容易であるが、相対的に、微細パターン部22の導光部21との接着力が弱いことがあるので、
図2で説明した別途のガードリング部24を追加して接着力を補完する方式で製作されてもよい。
【0052】
第2実施形態によれば、
図3bに示したように、導光板20は、導光部21に微細パターン部22を形成する第1工程及び微細パターン部22の上面と出光部材23とを接着する第2工程を遂行して製作されてもよい。すなわち、第2実施形態の場合、先ず、微細パターン部22を導光部21に形成した後、微細パターン部22の上面を出光部材23に接着する方式で具現されてもよい。この場合には、出光部材23が微細パターン部22を保護する保護フィルムの役割も遂行することができる。
【0053】
そして、第1実施形態又は第2実施形態で具現された導光板20は、導光部21及び微細パターン部22が同一の材質で具現された場合、微細パターン部22の開口部を通過する光の損失を防止できるという長所があるようになる。
【0054】
本発明の実施形態では、複数のガードリング24a〜24dと複数の微細構造体22a〜22fそれぞれの形態が円錐台形状をなしているが、本発明の技術的範囲がこれに制限されはしない。具体的に、複数の微細構造体22a〜22fの場合、出光される光の放射特性を分析して光の経路を変更するための所定の傾斜を有する全ての形態の微細構造体22aに多様に適用されてもよい。例えば、導光部21の上面と垂直又は垂直にほぼ近接した方向の傾斜面を有する微細構造体22a(例:円筒形状)などにも適用されてもよい。
【0055】
一方、導光部21を介して拡散した光は、ガードリング部24を通じて出光されてもよい。すなわち、微細パターン部22を通じて出光されるだけでなく、ガードリング部24を通じても出光できるわけである。実施形態によっては、ディスプレイ装置1の製造状況によって、ガードリング部24を通した出光を制限する必要がある。
【0056】
このために、
図4のように、別途のフレーム30を追加してガードリング部24を通じた出光を制限することができる。または、ガードリング部24と導光部21との間に反射のための別途の金属膜(図示せず)を追加してガードリング部24を通じた出光を制御することもできる。
図4では、複数のガードリング24a〜24d全体に対してフレームを追加して出光を制限したが、実施形態により、一部のガードリングにのみフレームを追加したり、一部のガードリングにのみ金属膜(図示せず)を追加して出光を制限することもできる。
【0057】
今までは、本発明の他の実施形態によるガードリング部24を追加したディスプレイ装置1について具体的に記述した。以下では、ディスプレイ装置1が別途の制御部(図示せず)を含んで、ディスプレイ装置1が制御される多様な応用アプリケーションについて記述する。
【0058】
本発明の実施形態による導光板20は、透明な面光源で機能することができる。透明面光源の制御部(図示せず)は、光源10に対する制御を担当する。透明面光源の面光学シートは受動素子として製作当時に特性と役割が決定される。透明面光源において制御が可能な部分は、光源10である。前述したように、透明面光源の光源10は、CCFL、LEDなど既存の光源を利用することができる。そのうち、LEDは高い光効率と低い消費電力などで大部分の面光源のソース光源として使用されている。LEDは、点の形態を有した光源であるため、広い面積の面光源にソースとして使用されるために多数のLEDからなったバー(Bar)形態で使用されるのが一般的である。この時、このLEDバーに対して制御部(図示せず)を介して多様な機能を付与することができる。
【0059】
制御部(図示せず)を介した光源10の制御は、多様に具現されてもよい。
【0060】
制御部(図示せず)において、光源10に対するON/OFFで導光板20のON/OFFを制御することができる。制御部(図示せず)は、光源10が一定時間の間ON/OFFされるように制御し、これに対応して導光板20が一定時間の間ON/OFFされるように制御するタイマー機能を含んでもよい。制御部(図示せず)は、光源10に流れる電流量を調節し、導光板20から出光される光の強さを調節することができる。制御部(図示せず)は、複数の光源10a〜10eを順次的/選択的にON/OFFするように制御することもできる。制御部(図示せず)は、光源10の色を変更して導光板20から出光される光の色を制御することもできる。ディスプレイ装置1は、内蔵されたバッテリを介して電力の供給を受けたり、外部装置(図示せず)を介して電源の供給を受けたりしてもよく、制御部(図示せず)はこれを選択的に制御することができる。
【0061】
その他に、制御部(図示せず)は、多様な種類のセンサと連動してディスプレイ装置1を制御することもできる。
【0062】
制御部(図示せず)は、外部物体の動作を感知する動作感知センサ(図示せず)と連動して導光板20から出光される光のON/OFFを制御することができる。制御部(図示せず)は、照度センサ(図示せず)と連動して周辺から受光する光量により、導光板20のON/OFFを制御したり導光板20の明るさを制御することもできる。ガスセンサ(図示せず)と連動して、周辺のガス(気体)が感知される場合、導光板20をON/OFF制御することもできる。圧力センサ(図示せず)と連動して所定の大きさ以上の力や圧力が加えられる場合、導光板20のON/OFFを制御することもできる。ただし、本明細書において例示されたセンサは、一つの一例に過ぎず、スマートフォンやIoT(Internet Of Things)などで使用される全ての種類のセンサを用いて制御部(図示せず)と連動させることができる。
【0063】
第1実施形態によれば、本発明の実施形態によるディスプレイ装置1は、ユーザに直接光が出光される特性を活用して応用されてもよい。より具体的に、暗い状態では、導光板20が透明な状態で可視的でなかったが、導光板20から出光されればユーザ(観察者)が直接当該光を見ることができるようになる。したがって、第1実施形態による導光板20の透明性は、光が提供されない状態において見られない状態で存在したが、電源が提供される時にのみ見せることができるということにその意味がある。
【0064】
図5に示したように、本発明の実施形態によるディスプレイ装置1が車両用ディスプレイ装置の場合、ディスプレイ装置1の制御部(図示せず)は、導光板20の出光量を用いて車両の状態を伝達するように制御することができる。例えば、導光板20が前の車両の後面ガラスGで具現され、光源10が設けられた状態において、後面ガラスGから光が出光されれば、後ろの車両のドライバーは前の車両の後面ガラスGから出光される光を直接見ることができる。このような前の車両のディスプレイ装置1から発生した出光を用いて、後ろの車両のドライバーに非常状態を伝達できるようになる。この時、光源10に提供される電力は、車両の非常灯から提供されてもよく、車両のブレーキと連動されてブレーキが作動するたびに光源10がブリンキング(blinking)されるようにすることもできる。このような光源10で提供される電力を用いて、ディスプレイ装置1の制御部(図示せず)における制御のもと、導光板20の出光の可否を決めたり出光量を調節できるようになる。その他に、ブレーキを踏む程度によって相違した光量で出光されるようにし、光の強さを調節することもできる。前述した実施形態によれば、後ろの車両のドライバーは、前の車両の後面ガラスGから出光される光を直接見ることができると同時に、前の車両の内部は見えないため(単方向出光であるため)、後ろの車両に対する前の車両の状態の伝達の極大化という効果と共に、前の車両のドライバーの私生活を保護できる効果をもたらすことができるようになる。他の実施形態により、本発明の実施形態によるディスプレイ装置1は、私生活保護フィルム(Privacy Lighting Film、PLF)で具現されてもよい。
【0065】
室内空間における私生活を保護するために、ガラス窓に施工する私生活保護フィルムの需要が徐々に増えている。従来の私生活保護フィルムは、昼間には太陽光を反射させて私生活を保護するが、夜には室内照明が大きくなって内部が外部より明るくて内部空間が露出し得るという懸念がある。反面、本発明の単方向に出光される透明面光源を使用する場合、
図6に示したように、出光される光が外部にのみ向かうため外部者は内部が見えなくなり、私生活を容易に保護することができるという長所がある。
図6の場合、
図5と同じ原理で適用され、私生活保護フィルム(Privacy Lighting Film、PLF)から出光される光が外部者に向かって直接に到達するので、外部者に光を提供すると同時に、外部者は内部空間が見えなくなる。言い換えれば、外部者の視認性を落とすことができるということが最も大きい長所である。
【0066】
第1実施形態の場合、その他にも、透明面光源を建物内部に設けて、建物内部を照らすようにするところに利用することもできる。これは、前述した透明性を利用したもので、暗い状態では透明でディスプレイ装置1が見えないが、明るい状態になれば、ユーザ(観察者)に向かって光が直接出光されるようにすることができる。または、建物外壁に設けられ、建物の外壁が明るく光る効果を演出することもできる。ただし、この場合には、建物の内部へは光が進入しないので、内部に位置した人はこの光に妨害されない。
【0067】
第1実施形態が、ディスプレイ装置1から出光される光をユーザ(観察者)が直接に見ることができる特徴を活用するものならば、第2実施形態は、ディスプレイ装置1から出光された光が被光体から反射して生成された反射光を活用した例を示す。すなわち、第1実施形態を構成するためには、導光板20と導光板20に向かって眺めるユーザ(観察者)のみが必要ならば、第2実施形態を構成するためには、導光板20、導光板20を挟んで相互反対側に位置したユーザ(観察者)及び被光体(図示せず)が必要になる。すなわち、第2実施形態によっては、ユーザ(観察者)−導光板20−被光体(図示せず)の順序での配置が必要である。
【0068】
そして、第1実施形態において、導光板20の透明性は、暗い状態でディスプレイ装置1が見られないというところにその意味がある反面、第2実施形態において、導光板20の透明性は被光体(図示せず)から反射される反射光を被光体(図示せず)と反対側に位置したユーザ(観察者)が見ることができるようにするということにその意味がある。
【0069】
第2実施形態によれば、本発明のディスプレイ装置1は、被光体の前から出光するフロントライトシート(frontlight sheet)で具現されてもよい。
【0070】
具体的に、ディスプレイ装置1は、被光体の前面部に向かって配置され、特に、暗い環境でディスプレイ装置1から出光されれば、被光体から反射された反射光で被光体を識別できるようになる。本発明の導光板20は透明材質を用いるため、明るい環境では、被光体の内容と質感をそのまま表現することができ、暗い環境では、光源10がONされれば、被光体に光を照らすことで被光体を識別することができるようになるわけである。これと類似しては、被光体の前面に設けられて夜にも広告表示が可能な野外広告看板にも適用されてもよい。または、被光体が印刷物である場合、不動産のガラス窓、額縁、掲示板などにも適用されてもよい。別途の印刷された被光体が備えられなくても、建築物の壁自体に被光体をイメージとして形成する方式で具現されてもよい。例えば、映画館の内部は暗いので、映画館の壁に矢印表式のイメージを形成することになれば、暗い環境でディスプレイ装置1が出光して矢印表式を照らすことになるので、暗い環境でも道を迷わないという長所がある。本発明のディスプレイ装置1は、携帯用ディスプレイ装置1にも具現されてもよい。例えば、ディスプレイ装置1を携帯し、暗い環境で光源をONすれば、ユーザが光を照らそうとする選択された空間(例:本を読む場合、本が置かれている空間)のみを照らすことによって、ユーザだけの領域を保護すると同時に、他人にも影響を及ぼすことがないという長所がある。携帯用ディスプレイ装置1はまた脱着自在なように具現することもできる。夜に車両の前照灯が照らさなかったり街灯がなかったりする所で本発明のディスプレイ装置1を交通表示板上に具現することになれば、交通表示板を夜間にも照らすようにすることができ、これにより、交通表示板上にディスプレイ装置1を付着しさえすればよいので、交通表示板を交替しなくてもよいという長所がある。
【0071】
その他にも、光源10を可視光領域以外にUV、IR領域まで活用して、より多様な効果を得ることができる。例えば、光を用いて直接治療効果をみる製品だけでなく、薬品の触媒又は効果増進のための光学医療機器にまで活用することができる。UV領域を用いたビタミンDの合成を誘導する医療機器、IR光源を用いた皮膚ケア、赤外線治療機、医療用照明、薬品の触媒の役割などの光を用いた製品にも適用することができる。
【0072】
本発明の実施形態によるディスプレイ装置1は、光源10が側面に存在するエッジリット(edge-lit)方式として、光源10の数を少なくしつつも均一性が向上した透明面光源を具現することができ、フレキシブルな素材に適用することができ、皮膚に直接付着したり軽い機器にも適用したりすることができる。
【0073】
図5及び
図6をもとに本発明の制御部(図示せず)の多様な応用について記述したので、以下では、本発明のディスプレイ装置1を構成する各部品の材質について記述する。
【0074】
本発明の実施形態によるガードリング部24及び微細パターン部22は導光部21と所定の接着剤を用いて接着されてもよい。当該接着剤の例としては、圧力敏感接着剤(PSA、Pressure sensitive adhesive)、光学用透明接着剤(OCA、Optically clear adhesive)、光学用透明樹脂(OCR、Optically clear resin)、UV接着剤、オリゴマー(Oligomer)、プライマー(primer)、シランカップリング剤(silane)、ナノ複合樹脂コーティング(Silica-organic hybrid resins)、水性酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤(Water based PVAc adhesives)などを用いることができる。実施形態により、ガードリング部24が導光部21に接着するための接着剤と微細パターン部22と導光部21に接着するための接着剤を同一なものを使用してもよく、異なるものを使用してもよい。
【0075】
本発明の実施形態による導光板20は、透明材質で具現されてもよい。透明材質の例として、PMMA(Polymethylmethacrylate)、SMMA(Styrenemethyl Methacrylate)、COC(Cyclic olefin copolymer)、AryLite、Polycarbonate、PET(Polyethyleneterephtalate)、PI(Polyimide)、PE(Polyethylene)、PES(Polyethersulfone)、PO(Polyolefin)、PVA(Polyvinylalcohol)、PVC(Polyvinylchloride)、TAC(Triacetylcellulose)、PS(Polystylene)、PP(Polypropylene)、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)、SAN/AS(Styrene Acrylonitrile)、PEN(Polyethylene Naphthalate)、PTT(Polytrimethylene Terephthalate)、PU(Polyurethane)、PUA(Polyurethane Acrylate)、TPU(Thermoplastic Polyurethane)、PAR(Polyarylate)、Silicone、PDMS(Polydimethylsiloxane)などを含んでもよい。ただし、これらは一つの実施形態として本願発明の技術的範囲がこれに制限されるわけではない。
【0076】
以下では、本発明の実施形態によるディスプレイ装置1の出光メカニズムと、出光時に生じる光漏れ現象を防止するためにディスプレイ装置1に具現される反射テープTを記述する。
【0077】
図7に示したように、本発明の実施形態によるディスプレイ装置1の出光メカニズムは、光源10の導光部21への入光[s1]→導光部21を介した内部全反射[s2]→微細パターン部22の開口部通過[s3]→微細パターン部22における全反射を介した外部出光[s4]からなってもよい。
【0078】
この時、光源10から入光された光が導光部21で拡散されるためには、導光部21内で内部全反射がなされなければならない。これのための基本条件は、光が密な媒質(屈折率が高い)から少ない媒質(屈折率が低い)に伝播し、光源10から光が臨界角より小さい角度で入射されなければならないという条件が成立しなければならない。この時、導光部21の外部は、空気や真空状態であることが好ましい。
【0079】
微細パターン部22と導光部21は同一物質であってもよく、他の物質であってもよいが、同一物質であることが内部全反射を具現するにおいてより好ましい。ただし、他の物質で具現される場合にも、微細パターン部22と導光部21それぞれに屈折率の差が小さい物質を用いて微細パターン部22の開口部を通過する光が全反射されたり屈折されたりする現象を減らすことができる。
【0080】
図8a〜
図8cは、ディスプレイ装置1において出光時に生じる光漏れ現象を防止するために、ディスプレイ装置1に具現される反射テープTを説明するために参照される図面である。
【0081】
図8a及び
図8bに示したように、光源10から導光部21に入光する過程において、導光部21の側面の表面が粗いことによって、散乱、反射が生じることがあり、これにより光漏れ現象が発生し得る。屈折して出光される光は、内部全反射される光と異なり光の損失を誘発し、該当部分が明るく光って眩しさを誘発する光漏れ領域を形成することになる。これを防止するため、臨界角θ
0以上で伝播する光は、散乱または乱反射させて光を再活用し、屈折して出光される光を防ぐ必要がある(ここで、臨界角θ
0は、内部全反射される光と屈折して出光される光の境界を決定する角度である)。したがって、
図8cのように、光源10側に別途の反射テープTを付着して光漏れ現象を防止することができる。具体的に、反射テープTは「⊂」形状で、導光部21の上面の入口部と下面の入口部とをカバーする形態で具現されてもよい。ただし、
図8では反射テープTが導光部21の全面を覆うように具現されたが、実施形態により、導光部21の一部面のみがカバーされるように具現されてもよい。反射テープTは、実施形態により、金属材質で具現されてもよい。
【0082】
以上で、実施形態に説明された特徴、構造、効果などは本発明の一つの実施形態に含まれ、必ずしも一つの実施形態にのみ限定されるわけではない。さらに、各実施形態で例示された特徴、構造、効果などは、実施形態が属する分野の通常の知識を有する者によって他の実施形態についても組み合わせ又は変形されて実施可能である。したがって、このような組み合わせと変形に関係した内容は、本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならないだろう。
【0083】
また、以上で実施形態を中心に説明したが、これは単に例示に過ぎず、本発明を限定するわけではなく、本発明が属する分野の通常の知識を有する者であれば、本実施形態の本質的な特性を外れない範囲で以上に例示されない様々な変形と応用が可能であることが分かるだろう。例えば、実施形態に具体的に示された各構成要素は、変形して実施できるものである。そして、このような変形と応用に関係した差異点は、添付された請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれると解釈されなければならないだろう。