【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。
【0007】
本発明の一例は、無線通信を行うことが可能な複数の機器を含む無線システムであって、前記無線システムは、第1の機器と、第2の機器と、第3の機器と、第4の機器とを含む。前記第1の機器及び前記第2の機器は、前記第1の機器をマスターとし、前記第2の機器をスレーブとして、前記第1の機器と前記第2の機器との間で接続を確立して無線通信を行う。前記第4の機器及び前記第3の機器は、前記第4の機器をマスターとし、前記第3の機器をスレーブとして、前記第4の機器と前記第3の機器との間で接続を確立して無線通信を行う。前記第2の機器は、スレーブとして前記第1の機器と接続された状態で、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器と無線通信を行う。
【0008】
上記によれば、第1の機器のスレーブとして動作している第2の機器は、第4の機器のスレーブとして動作している第3の機器と通信を行うことができる。
【0009】
ここで、「接続を確立する」とは、一方の機器から他方の機器に対して接続のために必要となる情報が送信されて情報がやり取りされた後に接続された状態(接続状態)になることを意味する。接続された状態では、接続が確立される際にやり取りされた情報に基づいて、2つの機器は通信を行う。
【0010】
一実施形態では、前記第2の機器は、データをブロードキャスト又はマルチキャストで無線で送信する送信手段と、ブロードキャスト又はマルチキャストで送信されたデータを無線で受信する受信手段と、を有してもよい。第2の機器は、前記送信手段による送信処理と前記受信手段による受信処理とをスレーブとして前記第1の機器と接続された状態で実行することにより、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器と通信を行う。
【0011】
上記によれば、第1の機器のスレーブとして動作している第2の機器は、ブロードキャストでデータを送受信することによって、第4の機器のスレーブとして動作している第3の機器と通信することができる。
【0012】
ここで、「ブロードキャスト」は、不特定の機器(通信可能な範囲にある全ての機器)に対するブロードキャスト、及び、限定された不特定の機器に対するブロードキャストを含む。「限定された不特定の機器」とは、機器を唯一に特定しないものの(機器に割り当てられた固有のアドレスを特定しないものの)、共通の属性を持った機器又は共通の状態にある機器である。
【0013】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記第3の機器と接続していない状態で、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器との間で無線通信によって所定のデータの送信又は受信を行ってもよい。
【0014】
上記によれば、第2の機器は、第3の機器と接続せずに、第4の機器のスレーブとして動作している第3の機器と通信を行うことができる。
【0015】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記所定のデータとして、アプリケーションにおいて利用されるデータの送信又は受信を行ってもよい。
【0016】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記所定のデータとして、ゲームにおいて利用されるデータの送信又は受信を行ってもよい。
【0017】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記所定のデータとして、アプリケーションで再生されるコンテンツに関するデータの送信又は受信を行ってもよい。
【0018】
上記によれば、アプリケーション(ゲームを含む)において利用されるデータ、アプリケーションで再生されるコンテンツ(例えば、画像や音声等)に関するデータを、第2の機器と第3の機器との間でやり取りすることができる。すなわち、スレーブとして第1の機器と接続されている第2の機器は、スレーブとして第4の機器と接続されている第3の機器と、上記データを送信及び/又は受信することができる。
【0019】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記第1の機器と接続している状態で、前記送信手段による送信処理と前記受信手段による受信処理とを繰り返し実行することにより、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器と接続を確立せずに無線通信を行ってもよい。
【0020】
上記によれば、第2の機器は、第3の機器と接続を確立せずに通信を行うことができる。
【0021】
一実施形態では、前記ブロードキャスト又はマルチキャストで送信されるデータは、他の機器と接続を確立するためのデータであってもよい。
【0022】
上記によれば、ブロードキャスト又はマルチキャストデータを送信することにより他の機器と接続を確立することができる。
【0023】
一実施形態では、スレーブとして前記第1の機器と接続された状態の前記第2の機器は、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器との間で接続を確立し、当該接続を維持した状態で、前記第3の機器と無線通信を行ってもよい。
【0024】
上記によれば、スレーブとして前記第1の機器と接続された状態の第2の機器は、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の第3の機器と接続を確立して通信することができる。
【0025】
一実施形態では、スレーブとして前記第1の機器と接続された状態の前記第2の機器は、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器との間で接続を確立し、当該接続を切断することなく、前記第3の機器と無線通信を行ってもよい。
【0026】
上記によれば、スレーブとして前記第1の機器と接続された状態の第2の機器は、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の第3の機器と接続を確立して通信することができる。
【0027】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記第1の機器と接続している状態で、前記送信手段による送信処理と前記受信手段による受信処理とを繰り返し実行することにより、前記第2の機器の周囲にある他の機器と無線通信を行ってもよい。
【0028】
上記によれば、第2の機器は、第1の機器と接続している状態で、ブロードキャストによる送信処理及び受信処理を繰り返し行うことで自機の周辺にある他の機器と通信をすることができる。
【0029】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記送信手段による送信処理と前記受信手段による受信処理とを繰り返し実行することにより、前記第2の機器の周囲にある他の機器を探索し、当該探索によって検出した、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器との間で接続を確立してもよい。
【0030】
上記によれば、第2の機器は、第1の機器と接続している状態で、ブロードキャストによる送信処理及び受信処理を繰り返し行うことで第3の機器を探索し、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の第3の機器と接続を確立することができる。
【0031】
一実施形態では、前記送信処理の実行期間、前記送信処理を実行するタイミング、前記受信処理の実行期間、及び、前記受信処理の実行するタイミングのうち少なくとも何れかは可変であってもよい。
【0032】
一実施形態では、前記送信処理の実行期間、前記送信処理を実行するタイミング、前記受信処理の実行期間、及び、前記受信処理の実行するタイミングのうち少なくとも何れかはランダムに設定されてもよい。
【0033】
上記によれば、送信処理及び受信処理が繰り返し行われることにより、例えば、一方の機器の送信タイミングと、他方の機器の受信タイミングとが合うようにすることができる。
【0034】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記送信処理および前記受信処理を交互に繰り返し実行してもよい。ここでの「送信処理および受信処理を交互に繰り返し実行する」場合には、送信処理と受信処理との間に休止期間を挟んで、送信処理と受信処理とが交互に行われてもよい。
【0035】
上記によれば、例えば、一方の機器の送信タイミングと、他方の機器の受信タイミングとが合うまでの時間を短縮することができる。
【0036】
一実施形態では、前記送信処理と前記受信処理との間、前記送信処理と前記送信処理との間、および、前記受信処理と前記受信処理との間の少なくとも何れかには、前記送信処理および前記受信処理の何れも行われないスリープ期間が存在してもよい。
【0037】
上記によれば、前記送信処理および前記受信処理の何れも行われないスリープ期間が設けられるため、消費電力を抑えることができる。
【0038】
一実施形態では、前記スリープ期間は可変であってもよい。
【0039】
一実施形態では、前記スリープ期間はランダムに設定されてもよい。
【0040】
上記によれば、送信処理及び受信処理が繰り返し行われることにより、例えば、一方の機器の送信タイミングと、他方の機器の受信タイミングとが合うようにすることができる。
【0041】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記第1の機器からの指示なしで、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器と無線通信を行ってもよい。
【0042】
上記によれば、第2の機器は、第1の機器からの指示無しで、第3の機器と通信をすることができる。
【0043】
一実施形態では、前記第1の機器と前記第2の機器とは、前記第1の機器と前記第2の機器が接続された状態において、同期通信を繰り返し行ってもよい。
【0044】
上記によれば、第1の機器と第2の機器とは、接続された状態において同期して通信を行う。すなわち、送信側と受信側とでタイミングを合わせて通信が行われる。これにより、効率的に通信を行うことができるとともに、両方の機器を受信状態でも送信状態でもない状態にする期間を設けることで消費電力を抑えることができる。
【0045】
一実施形態では、前記無線システムは、前記第1の機器と前記第2の機器との接続のための許容期間を設定する許容期間設定手段を含んでもよい。前記第2の機器は、前記第1の機器と接続された状態において、前記許容期間に基づいて、前記第1の機器との前記同期通信を実行すべきか否かを判定する判定手段を有してもよい。
【0046】
上記によれば、第1の機器と第2の機器との間の接続には許容期間が設けられる。このため、例えば、第2の機器は、第1の機器との同期通信を行わないようにすることができ、必ず同期通信を行わなければならない場合と比べて、第2の機器の消費電力を抑えることができる。
【0047】
ここで、「許容期間」とは、時間を意味してもよいし、第2の機器と通信を行わなくてもよい回数を意味してもよい。
【0048】
一実施形態では、前記第1の機器は、前記許容期間設定手段を有してもよい。
【0049】
上記によれば、第1の機器が許容期間を設定することができる。
【0050】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記第1の機器と接続された状態で前記許容期間を変更するための変更要求を送信する許容期間変更手段を有してもよい。
【0051】
上記によれば、第2の機器は許容期間の変更を第1の機器に対して要求することができる。
【0052】
一実施形態では、前記第1の機器は、前記第2の機器と接続された状態において、前記同期通信として所定の時間間隔で所定のデータを繰り返し前記第2の機器に送信してもよい。前記第2の機器は、前記第1の機器から所定の時間間隔で送信される前記所定のデータを受信したことに応じて、前記第1の機器に対して応答を返してもよい。前記許容期間設定手段は、前記許容期間として、前記応答の回数を設定し、前記第2の機器は、前記第1の機器に前記応答返さない回数が、前記許容期間設定手段によって設定された回数を超える又は前記許容期間設定手段によって設定された回数に達する場合には、前記第1の機器に対して前記応答を返してもよい。
【0053】
上記によれば、第2の機器は、第1の機器に応答を返さないようにすることができるため消費電力を抑えることができるとともに、第1の機器との接続が解除されるリスクを回避することができる。
【0054】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記許容期間においてスレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器と無線通信を行ってもよい。
【0055】
上記によれば、第2の機器は、第1の機器との接続を維持しつつ第3の機器と通信することができる。
【0056】
一実施形態では、前記第2の機器は、データをブロードキャスト又はマルチキャストで無線で送信する送信手段と、ブロードキャスト又はマルチキャストで送信されたデータを無線で受信する受信手段と、を有してもよい。第2の機器は、前記許容期間において、前記送信手段による送信処理と前記受信手段による受信処理とを繰り返し実行することにより、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器と無線通信を行ってもよい。
【0057】
上記によれば、第2の機器は、上記許容期間において第3の機器と通信することができ、第1の機器との接続を維持したまま、第3の機器と通信することができる。
【0058】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記許容期間において、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器との間で接続を確立し、当該第3の機器と接続した状態で、前記第3の機器と無線通信を行ってもよい。
【0059】
上記によれば、第2の機器は、上記許容期間において第3の機器と通信することができ、第1の機器との接続を維持したまま、第3の機器と接続して通信することができる。
【0060】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記第1の機器と前記第2の機器との間の同期通信が行われるタイミングとは異なるタイミングで、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器と無線通信を行ってもよい。
【0061】
上記によれば、第2の機器は、第1の機器と同期通信を行うタイミング以外のタイミングで、第3の機器と通信をすることができ、例えば、第1の機器との接続を維持しつつ、第3の機器と通信することができる。
【0062】
一実施形態では、前記第1の機器と前記第2の機器とは、同期通信を繰り返し行い、前記第4の機器と前記第3の機器とは、同期通信を繰り返し行ってもよい。
【0063】
上記によれば、第1の機器及び第2の機器は同期通信を行い、第3の機器及び第4の機器は同期通信を行うことができる。これにより、例えば、各機器の通信を効率的に行うとともに消費電力を抑えることができる。
【0064】
一実施形態では、無線通信システムは、前記第1の機器と前記第2の機器との間の同期通信と、前記第4の機器と前記第3の機器との間の同期通信と、のうちの少なくとも何れか一方の同期通信のタイミングを調整する調整手段をさらに備えてもよい。
【0065】
上記によれば、前記第1の機器と前記第2の機器との間の同期通信のタイミングと、前記第4の機器と前記第3の機器との間の同期通信のタイミングとを調整することができる。
【0066】
一実施形態では、前記第2の機器が前記調整手段を備えてもよい。
【0067】
上記によれば、第2の機器が上記同期通信のタイミングを調整することができる。
【0068】
一実施形態では、前記調整手段は、前記第1の機器と前記第2の機器との間の同期通信のタイミングと、前記第4の機器と前記第3の機器との間の同期通信のタイミングと、が近くなるように調整してもよい。
【0069】
上記によれば、前記第1の機器と前記第2の機器との間の同期通信のタイミングと、前記第4の機器と前記第3の機器との間の同期通信のタイミングとが近くなるように調整することができる。これにより、第2の機器と第3の機器との間の通信を効率的に行うことができる。すなわち、2つの同期通信のタイミングを合わせることにより、第2の機器が第1の機器と同期通信を行っていない期間と、第3の機器が第4の機器と同期通信を行っていない期間とを重複させることができる。この重複した期間において、第2の機器と第3の機器とは通信を行うことができる。
【0070】
一実施形態では、前記無線システムは、前記第1の機器と前記第2の機器との接続のための許容期間を設定する許容期間設定手段を含んでもよい。前記第2の機器は、前記第1の機器と接続された状態において、前記許容期間に基づいて、前記第1の機器との同期通信を実行すべきか否かを判定する判定手段を有してもよい。前記調整手段は、前記許容期間において前記第1の機器と前記第2の機器との間の同期通信が行われるように、前記第1の機器と前記第2の機器との間の同期通信、および、前記第3の機器と前記第4の機器との間の同期通信のうちの少なくとも何れか一方のタイミングを調整してもよい。
【0071】
上記によれば、例えば、第1の機器と第2の機器との間の接続が解除されるリスクを回避しつつ、上記同期通信のタイミングを調整することができる。
【0072】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記調整手段を有してもよい。前記第3の機器は、前記第4の機器との間で行わる前記同期通信のタイミングを示す情報を送信してもよい。前記第2の機器は、前記第3の機器から送信された情報に基づいて、前記第1の機器との間で行われる前記同期通信のタイミングを調整してもよい。
【0073】
上記によれば、第2の機器は、第3の機器と第4の機器とが同期通信するタイミングの情報を第3の機器から受信することができ、当該情報に基づいて、同期通信のタイミングを調整することができる。
【0074】
一実施形態では、前記第1の機器と前記第2の機器が接続された状態において、前記第1の機器と前記第2の機器は、同期通信を繰り返し行ってもよい。前記第2の機器は、前記第1の機器と前記第2の機器との間の同期通信が行われるタイミングにおいて、前記第2の機器と前記第3の機器との間の無線通信よりも前記第1の機器との間の無線通信を優先して行ってもよい。
【0075】
上記によれば、第2の機器は、第1の機器との通信を優先して行うことができ、例えば、第1の機器との接続が解除されないように第1の機器と通信しつつ、第3の機器と通信することができる。
【0076】
一実施形態では、前記無線システムは、前記第1の機器と前記第2の機器との接続のための許容期間を設定する許容期間設定手段を含んでもよい。前記第2の機器は、前記第1の機器と接続された状態において、前記許容期間に基づいて、前記第1の機器との同期通信を実行すべきか否かを判定する判定手段と、前記許容期間において前記第1の機器と前記第2の機器との間の同期通信が行われるように、前記第3の機器との通信又は前記第1の機器との通信の少なくともいずれか一方を制御する通信制御手段とを有してもよい。
【0077】
上記によれば、第2の機器は、第1の機器との接続が解除されるリスクを回避しつつ、第3の機器と通信することができる。
【0078】
一実施形態では、前記第2の機器は、データをブロードキャスト又はマルチキャストで無線で送信する送信手段と、ブロードキャスト又はマルチキャストで送信されたデータを無線で受信する受信手段と、を有してもよい。また、第2の機器は、前記送信手段による送信処理と前記受信手段による受信処理とをスレーブとして前記第1の機器と接続された状態で繰り返し実行することにより、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器と接続を確立せずに無線通信を行ってもよい。また、前記第2の機器は、前記第1の機器との同期通信のタイミングと、前記第3の機器との無線通信のタイミングとが重なる場合、前記第1の機器との同期通信を優先して行ってもよい。
【0079】
上記によれば、第2の機器は、ブロードキャストでデータを送受信することで第3の機器と通信することができ、第1の機器との同期通信が行われるタイミングでは、第1の機器との通信を優先して行うことができる。これにより、例えば、第2の機器は、第1の機器との接続が解除されないように第1の機器と通信しつつ、第3の機器と通信することができる。
【0080】
一実施形態では、前記第2の機器は、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器と接続を確立し、当該第3の機器と接続された状態において、当該第3の機器と無線通信を行ってもよい。前記第2の機器は、前記第1の機器との同期通信が行われるタイミングと、前記第3の機器との間の接続における無線通信のタイミングとが重なる場合、前記第1の機器との通信を優先して行ってもよい。
【0081】
上記によれば、第2の機器は、第3の機器と接続を確立して通信することができ、第1の機器との同期通信が行われるタイミングでは、第3の機器との通信よりも第1の機器との通信を優先して行うことができる。これにより、例えば、第2の機器は、第1の機器との接続が解除されないように第1の機器と通信しつつ、第3の機器と通信することができる。
【0082】
一実施形態では、前記無線システムは、前記第2の機器と前記第3の機器との接続のための第2許容期間を設定する第2許容期間設定手段を含んでもよい。前記第2の機器及び第3の機器は、互いに接続された状態において、前記第2の機器及び第3の機器との間の同期通信を実行してもよい。前記第3の機器は、前記第2の機器と接続された状態において、前記第2許容期間に基づいて、前記第2の機器との同期通信を実行すべきか否かを判定する判定手段を有してもよい。前記第2の機器は、前記第2許容期間において前記第2の機器と前記第3の機器との間の同期通信が行われるように、前記第3の機器との通信又は前記第1の機器との通信の少なくとも何れか一方を制御する通信制御手段を有してもよい。
【0083】
上記によれば、例えば、第2の機器は、第3の機器との接続が解除されないように、前記第3の機器との通信および前記第1の機器との通信を制御することができる。
【0084】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記第3の機器との間の接続における同期通信の時間間隔を設定し、当該設定した時間間隔で、前記第3の機器と同期通信を行い、前記第3の機器との同期通信の時間間隔を調整することにより、前記第1の機器との通信を優先して行ってもよい。
【0085】
上記によれば、第2の機器は、例えば第3の機器との同期通信の時間間隔を長くすることで、第3の機器との同期通信が行われない期間において第1の機器と通信することができ、第1の機器との通信を優先して行うことができる。
【0086】
一実施形態では、前記無線システムは、前記第2の機器と前記第3の機器との接続のための第2許容期間を設定する第2許容期間設定手段と、前記第4の機器と前記第3の機器との接続のための第3許容期間を設定する第3許容期間設定手段とを含んでもよい。前記第3の機器は、前記第2の機器と接続された状態において、前記第2許容期間に基づいて、前記第2の機器との同期通信を実行すべきか否かを判定する判定手段を有してもよい。前記第4の機器は、前記第3の機器と接続された状態において、前記第3の機器との同期通信を実行してもよい。前記第3の機器は、前記第4の機器と接続された状態において、前記第3許容期間に基づいて、前記第4の機器との同期通信を実行すべきか否かを判定してもよい。前記第3の機器は、前記第4の機器との同期通信を、前記第2の機器との同期通信よりも優先して実行してもよい。
【0087】
上記によれば、第2の機器と第3の機器とは接続され、この接続には第2許容期間が設定される。第3の機器と第4の機器とは接続され、この接続には第3許容期間が設定される。そして、第3の機器は、前記第3許容期間において前記第4の機器と同期通信を実行し、前記第2の機器との同期通信よりも優先して前記第4の機器との同期通信を実行する。これにより、第3の機器は、第4の機器との接続が解除されるリスクを回避することができる。
【0088】
一実施形態では、前記第3の機器は、前記第4の機器に対して前記第3許容期間を変更するための変更要求を送信する第3許容期間変更手段を有してもよい。
【0089】
上記によれば、第3の機器は第4の機器に第3許容期間を変更させることができる。
【0090】
一実施形態では、前記第2の機器は、無線通信の間隔を設定する間隔設定手段を含んでもよい。第2の機器は、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器との間で接続を確立し、当該接続を確立した後、前記間隔設定手段によって設定された間隔で前記第2の機器と前記第3の機器の間の無線通信を行う。
【0091】
上記によれば、第2の機器は、設定された間隔で第3の機器と通信することができる。
【0092】
一実施形態では、前記無線システムは、前記第1の機器と前記第2の機器との接続のための許容期間を設定する許容期間設定手段を含んでもよい。前記第2の機器は、前記第1の機器と接続された状態において、前記許容期間に基づいて、前記第1の機器との同期通信を実行すべきか否かを判定する判定手段を有してもよい。前記間隔設定手段は、前記第1の機器と前記第2の機器の間の接続の許容期間に基づいて、前記第2の機器と前記第3の機器との間の無線通信の間隔を設定してもよい。
【0093】
上記によれば、第2の機器は、第3の機器との通信の間隔を、第1の機器との間の接続における許容期間に基づいて設定することができる。
【0094】
一実施形態では、前記第2の機器の間隔設定手段は、前記第1の機器と第2の機器との間の通信の状況に応じて、前記第3の機器との通信の時間間隔を設定してもよい。
【0095】
上記によれば、第2の機器は、前記第1の機器と第2の機器との間の通信の状況に応じた時間間隔で、第3の機器と通信を行うことができる。
【0096】
一実施形態では、前記無線システムは、前記第2の機器と前記第3の機器との接続のための第2許容期間を設定する第2許容期間設定手段を含んでもよい。前記第3の機器は、前記第2の機器と接続された状態において、前記第2許容期間に基づいて、前記第2の機器との同期通信を実行すべきか否かを判定する判定手段を有してもよい。前記第2許容期間設定手段は、前記第1の機器と前記第2の機器の間の通信の状況に応じて、前記第2許容期間を設定してもよい。
【0097】
上記によれば、第1の機器と第2の機器との間の通信の状況に応じて、第2許容期間を設定することができる。例えば、第1の機器と第2の機器との通信の状況によって、第2の機器と第3の機器との接続における許容期間を長くしたり、短くしたりすることができる。
【0098】
一実施形態では、前記第1の機器と前記第2の機器とは、同期通信を第1の時間間隔で行い、前記第2の機器は、前記第1の機器と接続されている間に、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器との間で接続を確立し、前記第1の時間間隔とは異なる第2の時間間隔で前記第3の機器と同期通信を行ってもよい。
【0099】
上記によれば、第1の機器と第2の機器との同期通信の時間間隔と、第2の機器と第3の機器との同期通信の時間間隔とを異ならせることができる。
【0100】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記第1の時間間隔よりも前記第2の時間間隔の方が短くなるように、前記第2の時間間隔を設定してもよい。
【0101】
上記によれば、第2の時間間隔は第1の時間間隔よりも短いため、第2の機器は、第1の機器と比べて第3の機器と頻繁に通信することができる。このため、第2の機器と第3の機器との間で、比較的短時間に大きなデータをやり取りすることができる。
【0102】
一実施形態では、前記無線システムは、前記第1の機器と前記第2の機器との接続のための第1許容期間を設定する第1許容期間設定手段と、前記第2の機器と前記第3の機器との接続のための第2許容期間を設定する第2許容期間設定手段と、を含んでもよい。前記第2の機器は、前記第1の機器と接続された状態において、前記第1許容期間に基づいて、前記第1の機器との同期通信を実行すべきか否かを判定する判定手段を有してもよい。前記第3の機器は、前記第2の機器と接続された状態において、前記第2許容期間に基づいて、前記第2の機器との同期通信を実行すべきか否かを判定する判定手段を有してもよい。前記第2許容期間設定手段は、前記第1の機器と前記第2の機器の間の通信の状況又は前記第2の機器と前記第3の機器の間の通信の状況の少なくともいずれか一方に応じて、前記第1許容期間よりも短くなるように前記第2許容期間を設定してもよい。
【0103】
上記によれば、第1の機器と第2の機器との間の接続の第1許容期間よりも、第2の機器と第3の機器との間の接続の第2許容期間を短くすることができる。これにより、第2の機器は第1の機器との接続が解除されるリスクを低減することができる。例えば、第2の機器が、第1の機器と比較的長期間に低頻度でデータをやり取りする一方で、第3の機器とは比較的短期間に高頻度でデータをやり取りする場合に、この構成が採用されてもよい。
【0104】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記第1の時間間隔よりも前記第2の時間間隔の方が長くなるように、前記第2の時間間隔を設定してもよい。
【0105】
上記によれば、第1の時間間隔は第2の時間間隔よりも短いため、第2の機器は、第3の機器と比べて第1の機器と頻繁に通信することができる。このため、第1の機器と第2の機器との間で、短時間に比較的大きなデータをやり取りすることができる。
【0106】
一実施形態では、前記無線システムは、前記第1の機器と前記第2の機器との接続のための第1許容期間を設定する第1許容期間設定手段と、前記第2の機器と前記第3の機器との接続のための第2許容期間を設定する第2許容期間設定手段と、を含んでもよい。前記第2の機器は、前記第1の機器と接続された状態において、前記第1許容期間に基づいて、前記第1の機器との同期通信を実行すべきか否かを判定する判定手段を有してもよい。前記第3の機器は、前記第2の機器と接続された状態において、前記第2許容期間に基づいて、前記第2の機器との同期通信を実行すべきか否かを判定する判定手段を有してもよい。前記第2許容期間設定手段は、前記第1許容期間よりも長くなるように前記第2許容期間を設定してもよい。
【0107】
上記によれば、第1の機器と第2の機器との間の接続の第1許容期間よりも、第2の機器と第3の機器との間の接続の第2許容期間を長くすることができる。これにより、第2の機器は第3の機器との接続が解除されるリスクを低減することができる。例えば、第2の機器が、第3の機器と比較的長期間に低頻度でデータをやり取りする一方で、第1の機器とは比較的高頻度でデータをやり取りする場合に、この構成が採用されてもよい。
【0108】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記第1の機器と接続されている間に、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器との間で接続を確立し、前記第2の機器と前記第3の機器の間の接続よりも、前記第1の機器と前記第2の機器との間の接続を優先してもよい。
【0109】
上記によれば、第2の機器は、第1の機器との接続を優先しつつ、第3の機器と接続して通信を行うことができる。
【0110】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記第1の機器と前記第2の機器との間の接続状況に応じて、前記第2の機器と前記第3の機器の間の通信を制限してもよい。
【0111】
上記によれば、第2の機器は、第1の機器との間の接続状況に応じて、前記第3の機器との間の通信を制限することができ、例えば、第1の機器との接続が解除されるリスクがある場合には、第3の機器との通信を制限することができる。
【0112】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記第2の機器と前記第3の機器との間の接続を維持すれば、前記第1の機器と前記第2の機器との間の接続が解除される場合、前記第2の機器と前記第3の機器の間の接続を解除してもよい。
【0113】
上記によれば、第2の機器は、第1の機器との接続が解除されるリスクがある場合には、第3の機器との接続を解除することができる。
【0114】
一実施形態では、前記第2の機器は、データを無線で送信する送信手段と、前記送信手段によるデータの送信とは異なるタイミングでデータを無線で受信する受信手段と、を含んでもよい。第2の機器は、前記送信手段による送信処理と前記受信手段による受信処理とを繰り返し行い、前記送信手段は、次以降に自機で行われる前記送信処理及び/又は前記受信処理のタイミングを示すタイミング情報を含むデータを送信してもよい。
【0115】
上記によれば、第2の機器は、自機が次以降に送信処理及び/又は受信処理を行うタイミングを他の機器に知らせることができる。
【0116】
一実施形態では、前記第2の機器の送信手段は、前記タイミング情報を含むデータをブロードキャスト又はマルチキャストで送信してもよい。
【0117】
上記によれば、第2の機器は、不特定の機器に上記タイミング情報を送信することができる。
【0118】
一実施形態では、前記第2の機器の送信手段は、他の機器からブロードキャスト又はマルチキャストで送信されたデータを受信したことに応じて、前記タイミング情報を含むデータを送信してもよい。
【0119】
上記によれば、第2の機器は、他の機器からのブロードキャストデータに応じて、タイミング情報を含むデータを送信することができる。
【0120】
一実施形態では、前記第3の機器は、データを無線で送信する送信処理と、データを無線で受信する受信処理とを繰り返し行い、前記第2の機器からの前記タイミング情報に基づいて、前記送信処理及び/又は前記受信処理を行うタイミングを調整してもよい。
【0121】
上記によれば、第3の機器は、第2の機器からの前記タイミング情報に基づいて、送信処理及び/又は受信処理を行うタイミングを調整することができる。これにより、第2の機器と第3の機器との間で、送信処理及び受信処理のタイミングを合わせることができる。
【0122】
一実施形態では、前記第1の機器と前記第2の機器との間の無線通信、前記第4の機器と前記第3の機器との間の無線通信、および、前記第2の機器と前記第3の機器との間の無線通信は、全て同じ通信規格に基づいて行われてもよい。
【0123】
一実施形態では、前記各機器は、電波の周波数を切り替えながら前記無線通信を行ってもよい。
【0124】
一実施形態では、前記各機器は、複数の異なる所定の周波数を切り替えながら前記無線通信を行ってもよい。
【0125】
一実施形態では、前記通信規格は、Bluetooth Low Energyであってもよい。
【0126】
一実施形態では、前記第1の機器と前記第2の機器との間の無線通信、前記第4の機器と前記第3の機器との間の無線通信、および、前記第2の機器と前記第3の機器との間の無線通信は、全て同じ所定の周波数帯で行われてもよい。
【0127】
一実施形態では、前記周波数帯は2.4GHz帯であってもよい。
【0128】
一実施形態では、前記探索は、3つのチャネルを切り替えながら行われてもよい。
【0129】
一実施形態では、前記第2の機器は、スレーブとして前記第1の機器と接続された状態で、データをブロードキャスト又はマルチキャストで無線で送信する第1処理を実行してもよい。前記第3の機器は、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態で、前記第2の機器の前記第1処理によってブロードキャスト又はマルチキャストで送信されたデータを無線で受信する第2処理を実行してもよい。
【0130】
上記によれば、第2の機器はブロードキャスト又はマルチキャストでデータを送信し、第3の機器がこのデータを受信することができる。
【0131】
一実施形態では、前記第3の機器は、スレーブとして前記第4の機器と接続された状態で、データをブロードキャスト又はマルチキャストで無線で送信する第3処理を実行してもよい。前記第2の機器は、スレーブとして前記第1の機器と接続された状態で、前記第3の機器の前記第3処理によってブロードキャスト又はマルチキャストで送信されたデータを無線で受信する第4処理を実行してもよい。前記第2の機器は、前記第1処理と前記第4処理とを繰り返し実行する第1実行手段を有してもよい。前記第3の機器は、前記第2処理と前記第3処理とを繰り返し実行する第2実行手段を有してもよい。
【0132】
上記によれば、第3の機器は、第4の機器と接続された状態においてデータをブロードキャスト又はマルチキャストで送受信し、第2の機器は、第1の機器と接続された状態においてデータをブロードキャスト又はマルチキャストで送受信する。これにより、他の機器のスレーブとして接続された第3の機器および第2の機器は、互いにデータを送受信することができる。
【0133】
前記第1処理と前記第4処理との間には、前記第1処理および前記第4処理の何れも行われないスリープ期間が存在し、前記第2処理と前記第3処理との間には、前記第2処理および前記第3処理の何れも行われないスリープ期間が存在してもよい。
【0134】
一実施形態では、前記第2の機器は、前記第1実行手段によって実行された前記第1処理によって送信されたデータを受信した前記第3の機器との接続処理、又は、前記第1実行手段によって実行された前記第4処理によって受信したデータを送信した前記第3の機器との接続処理を実行する第1接続処理手段を有してもよい。前記第3の機器は、前記第2実行手段によって実行された前記第2処理によって受信したデータを送信した前記第2の機器との接続処理、又は、前記第2実行手段によって実行された前記第3処理によって送信されたデータを受信した前記第2の機器との接続処理を実行する第2接続処理手段を有してもよい。
【0135】
上記によれば、第2の機器および第3の機器は互いに接続することができる。
【0136】
一実施形態では、前記第1の機器及び前記第2の機器は、互いに接続された状態において、前記第1の機器及び前記第2の機器との間の同期通信を繰り返し行ってもよい。前記第2の機器は、前記第1の機器との同期通信が実行されるタイミングを避けて前記第3の機器との間の無線通信を行う通信制御手段を有してもよい。
【0137】
上記によれば、第2の機器は第1の機器と繰り返し同期通信を行いつつ、第3の機器と通信を行うことができる。
【0138】
一実施形態では、前記無線システムは、
前記第1の機器と前記第2の機器との間で行われる所定の通信に係る許容期間を設定する許容期間設定手段を含んでもよい。前記第2の機器は、前記第1の機器と接続された状態において、前記許容期間に基づいて、前記第1の機器との所定の通信を実行すべきか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって実行すべきと判定された所定の通信が前記第1の機器と前記第2の機器との間で実行されるように、当該実行すべきと判定された所定の通信が行われるタイミングを避けて前記第3の機器との無線通信を行う通信制御手段とを有してもよい。
【0139】
上記によれば、第2の機器は第1の機器との接続が解除されるリスクを回避しつつ、第3の機器と通信を行うことができる。
【0140】
他の構成は、Bluetooth Low Energy(BLE)規格に基づく無線通信を行うことが可能な複数の機器を含む無線システムであって、前記無線システムは、第1の機器と、第2の機器と、第4の機器と、第3の機器とを含んでもよい。前記第1の機器及び前記第2の機器は、前記第1の機器をセントラルとし、前記第2の機器をペリフェラルとして、前記第1の機器と前記第2の機器との間で接続を確立してBLE規格に基づいた無線通信を行う。前記第4の機器及び前記第3の機器は、前記第4の機器をセントラルとし、前記第3の機器をペリフェラルとして、前記第4の機器と前記第3の機器との間で接続を確立してBLE規格に基づいた無線通信を行う。前記第2の機器は、前記第1の機器と前記第2の機器との接続が維持された状態で、ペリフェラルとして前記第4の機器と接続された状態の前記第3の機器とBLE規格に基づいた無線通信を行う。
【0141】
他の構成は、複数の機器と無線通信を行うことが可能な無線機器であってもよい。無線機器は、前記複数の機器のうちの第1の機器をマスターとし、自機をスレーブとして、当該第1の機器との間で接続を確立する接続確立手段と、スレーブとして前記第1の機器と接続された状態で、当該第1の機器とは異なる第2の機器のスレーブとして接続された状態の第3の機器と無線通信を行う通信手段とを備えてもよい。また、当該無線機器のプロセッサにおいて実行されるプログラムであってもよい。
【0142】
他の構成は、上記無線機器のプロセッサにおいて実行されるプログラムであってもよい。また他の構成は、上記無線システムにおいて実行される通信方法であってもよい。
【0143】
他の構成は、無線通信を行うことが可能な複数の機器を含む無線システムであって、前記無線システムは、第1の機器と、第2の機器とを含んでもよい。前記第1の機器及び前記第2の機器は、前記第1の機器をマスターとし、前記第2の機器をスレーブとして、前記第1の機器と前記第2の機器との間で接続を確立して無線通信を行う。前記第2の機器は、データをブロードキャスト又はマルチキャストで無線で送信する送信手段と、ブロードキャスト又はマルチキャストで無線で送信されたデータを受信する受信手段と、前記第1の機器と接続された状態で、前記送信手段による送信処理と前記受信手段による受信処理とを繰り返し実行することにより前記第1の機器とは異なる第3の機器との間で無線通信を行う他機器通信手段とを含む。
【0144】
他の構成は、複数の機器と無線通信を行うことが可能な無線機器であってもよい。当該無線機器は、前記複数の機器のうちの第1の機器をマスターとし、自機をスレーブとして、当該第1の機器との間で接続を確立する接続確立手段と、データをブロードキャスト又はマルチキャストで無線で送信する送信手段と、ブロードキャスト又はマルチキャストで無線で送信されたデータを受信する受信手段と、スレーブとして前記第1の機器と接続された状態で、前記送信手段による送信処理と前記受信手段による受信処理とを繰り返し実行することにより前記第1の機器とは異なる第3の機器との間で無線通信を行う他機器通信手段とを備えてもよい。
【0145】
他の構成は、上記無線機器のプロセッサにおいて実行されるプログラムであってもよい。また他の構成は、上記無線システムにおいて実行される通信方法であってもよい。