(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
白米の洗米から炊飯に至る工程において、洗米により生じた洗米済の水をろ過により不純物を含む排水とろ過水とに分離し、不純物を含む排水は排水管を介して排出する一方、前記ろ過水は洗米する洗米水と白米を浸漬して冷却する浸漬水とに再使用し、しかも前記洗米水と前記浸漬水との温度を2度〜5度に限定すると共に、
前記洗米済の水のろ過は、同洗米済の水を冷却した後に行い、しかも上記手法を実施するための白米を炊飯する炊飯器は、
制御部と、
計量した白米と洗米、浸漬する水とを収容する白米浸漬部と、
白米浸漬部を収納するとともに炊飯機能を備えた炊飯器本体と、
炊飯器本体の上部に設けた蓋部と、
駆動モータにより洗米駆動する洗米フィンと、
前記白米浸漬部内の水を吸い上げる吸水管から、前記白米浸漬部内に水を供給する給水管に至る流路と、を備え、
同流路の中途には、
洗米、浸漬する水を給水するポンプと、
白米浸漬部内で白米を洗米、浸漬する水を冷却する冷却部と、
白米浸漬部からの吸水をろ過するためのろ過部と、
を直列に配し、
前記制御部においては、
前記駆動モータを駆動して洗米フィンを回転させることにより前記白米浸漬部に収容された白米と2度〜5度の温度の水を掻き混ぜて洗米し、前記ポンプを稼働して前記吸水管より前記白米浸漬部の洗米済みの水を吸上げ、吸い上げた洗米済の水を前記冷却部に送水して冷却し、前記ろ過部で冷却された洗米済みの水をろ過し、ろ過水を前記給水管より前記白米浸漬部へ2度〜5度の温度で貯留して洗米処理を行い、且つ、
同洗米処理を所定回数繰り返し、
この繰り返す処理の後に、前記白米浸漬部に所定量の2度〜5度の水が貯留された状態で所定の浸漬時間に亘り米を浸漬する処理を行って、その後に炊飯することを特徴とする炊飯方法。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
この本発明は、白米の洗米から炊飯に至る工程において、洗米する洗米水の温度と白米を浸漬して冷却する冷却する浸漬水の温度とを2度〜5度に限定したことを特徴とする炊飯前段階の白米冷却処理方法を提供するものである。
【0020】
また、この発明は、前記記載の方法により白米を炊飯する炊飯器にであって、計量した白米と洗米、浸漬する水とを収容する白米浸漬部と、白米浸漬部を収納するとともに炊飯機能を備えた炊飯器本体と、炊飯器本体の上部に設けた蓋部と、駆動モータにより洗米駆動する洗米フィンと、白米浸漬部内で白米を洗米、浸漬する水を冷却する冷却部と、洗米、浸漬する水を給水するポンプと、白米浸漬部に供給する水の量を計測する流量部とを有することを特徴とする炊飯器を提供するものである。
【0021】
また、蓋部には、冷却部とポンプと流量部とを有する。
【0022】
また、蓋部には、白米浸漬部から排出される水をろ過するためのろ過部を有する。
【0023】
また、蓋部には、水温を計測する水温計測部を有する。
【0024】
また、炊飯器本体は、白米浸漬部内で使用する水を貯める水タンクと、白米浸漬部から排出される水を貯める排水タンクとを有する。
【0025】
本発明に係る炊飯器の実施形態(本実施形態)について、以下、図面を参照しながら説明する。
図1(a)は本発明の炊飯器を示す説明図であり、
図1(b)は本発明の炊飯器を示す斜視図であり、
図2は本発明の炊飯器の各機能を示す構成図であり、
図3は駆動モータ及び洗米フィンの構成を示す図である。
【0026】
図1(a)及び(b)に示すように、炊飯器Kは、計量した白米と洗米、浸漬する水とを収容する白米浸漬部としての内釜Aと、内釜Aを収納するとともに炊飯機能を備えた炊飯器本体Bと、炊飯器本体Bの上部に設けた蓋部Cと、洗米するための洗米フィンFを駆動する駆動モータMと、内釜A内で使用する水(洗米水、浸漬水)を冷却する冷却部Gと、内釜Aに供給する水を給水するポンプPと、内釜Aに供給する水の量を計測する流量部Iと、炊飯時に使用する蒸気発生部Lとにより構成されている。
【0027】
蓋部Cは、箱形状の蓋本体10で構成されており、蓋本体10はヒンジ部Dを介して炊飯器本体Bの上部開口を閉塞する構成としている。また、蓋本体10の内部には駆動モータMと冷却部GとポンプPと流量部Iとを配設し、さらに、洗米したのちに内釜A内より排出される水をろ過するためのろ過部Hや内釜A内に給水する水の温度を計測する水温計測部Eを備えている。
【0028】
図2及び
図3に示すように蓋本体10の中央には、先端に洗米フィンFを回転自在に連動連結した洗米管11を垂設している。
洗米管先端の洗米フィンFは、駆動モータMの駆動力が電動伝達されると、同モータMの同駆動軸M1に連動連結した洗米管11に内包した回転軸11aが回転することにより、内釜A内を回転駆動するように構成している。かかる駆動モータMの駆動力を受けた洗米フィンFは、この内釜A内で旋回して水と白米をかき混ぜて洗米する。
【0029】
また、洗米管11には、内釜A内の水を吸上げる内釜用吸水管11bと内釜A内へ洗米水や浸漬水等を供給する内釜用給水管11cが連通連結されている。内釜用吸水管11bや内釜用給水管11cの基端は、後述する蓋本体10内のポンプ用吸水管12bや蓋本体給水管12g1にそれぞれ連通連結される。図中符号11dは洗米管の中途部に開口した吸水給水口である。
【0030】
また、蓋本体10には、水源Qから供給される水や内釜A内の水を吸上げるためのポンプPを配設している。
ポンプPには、ポンプ用吸水管を介して内釜Aの内釜用吸水管11bに接続している。また、ポンプPとヒンジ部Dとは、ポンプ用給水菅12aを連通連結している。
【0031】
ヒンジ部Dには、水源Qから給水される水が通水可能な給水路D1を形成すると共に、後述するろ過部Hより排出される水が通水可能な排水路D2も形成している。排水路D2の排水口より排出した水は、外部排水管S’を介してシンク部Sに排水されることとなる。
【0032】
ポンプPと冷却部Gとは、冷却部用給水管12cを連通連結しており、冷却部用給水管12cはポンプPより供給される水を冷却部Gへと通水する。冷却部用給水管12cの中途部には、同給水管12c内を通過する水の温度を計測する水温計測部Eが設けられている。水温計測部Eは計測した水温度を水温度データとして制御部Jに送信する。詳細は後述するが、制御部Jは受信した水温度データに基づいて、水の温度が所定の温度になるまで冷却部Gを稼働して通過する水を冷却するように制御する。
【0033】
冷却部Gは、ポンプPより供給される水を所定の温度に冷却するように機能する。冷却部Gとろ過部Hとは、ろ過部用給水管12dを連通連結しており、冷却部Gで冷却した冷却水をろ過部Hへと通水している。
【0034】
ろ過部Hは、冷却水をろ過してろ過水を生成するように機能する。ろ過部Hと洗米管11の内釜用給水管11cとは、蓋本体給水管12g1、流量部用給水管12eを介して連通連結している。なお、ろ過部Hにおいて分離された不純物を含む排水は、ろ過部Hの排水管12fを介して外部のシンク部Sに排出される。
【0035】
流量部用給水管12eの一端には、同給水管12e内の水量を計測する流量部Iが設けられている。図中符号13aはポンプ用吸水管12bの中途部に設けた開閉自在の第1電磁弁であり、13b1は蓋本体給水管12g1の中途部に設けた開閉自在の第2電磁弁であり、13b2は蒸気用給水管12g2の中途部に設けた開閉自在の第3電磁弁であり、13b3は後述する蒸気発生部Lで発生した蒸気を内釜内に送気する蒸気送気管であり、
13cはろ過部Hの排水管12fの中途部に設けた開閉自在の第5電磁弁である。
【0036】
水処理工程について
図4を参照しながら説明する。
内釜Aには、白米が収容されており、洗浄する水を外部水源Qより給水する。すなわち、水源Qより給水する水は、給水管Q1、ヒンジ部D、ポンプ用給水菅12a、ポンプP、冷却部用給水管12c、冷却部Gに給水され、冷却部Gにて所定の温度に冷却される。次に冷却水は、ろ過部用給水管12d、ろ過部Hに給水され、ろ過部Hにてろ過される。次にろ過済みの冷却水は、流量部用給水管12e、流量部I、内釜用給水管11cの給水流路を通過して冷却水が内釜A内に給水される。
【0037】
内釜Aには、所定量の冷却水が貯水される。内釜A内において、駆動モータMの駆動力により洗米フィンFを旋回することで水と白米が掻き回されて洗米されることとなる。この洗米済みの水は、ポンプPにより内釜A内より吸上げられる。すなわち、洗米済みの水は、内釜用吸水管11b、ポンプ用吸水管12b、ポンプP、冷却部用給水管12c、冷却部Gに送水され、冷却部Gにて所定の温度に冷却される。この冷却された洗米済みの水は、ろ過部用給水管12d、ろ過部Hに送水され、ろ過部Hにてろ過されてろ過水となり、この冷却ろ過水は、流量部用給水管12e、流量部I、内釜用給水管11cの給水流路を通過して内釜A内に送水される。なお、ろ過部Hにおいて、ろ過水は内釜Aに送水される一方で、分離された不純物を含む排水は、ろ過部Hの排水管12fを経て、ヒンジ部Dから外部のシンク部Sに排出される。
【0038】
内釜Aには、冷却されたろ過水が所定量貯水される。内釜A内において、駆動モータMの駆動力により洗米フィンFを旋回することで水と白米が描き回されて洗米されることとなる。このように複数回白米の洗米処理を行ったのち、所定量の水とともに白米を浸漬する。ろ過水のみでは浸漬するための水が不足する場合、さらに外部水源Qより所定量の冷却水を給水して浸漬するようにしてもよい。所定時間の浸漬が終了した白米は後述する炊飯処理が行われる。
なお、複数回ろ過したろ過水は、浸漬処理の前に全て排出して、外部水源Qより所定量の冷却水を給水して、新しい冷却水で浸漬するようにしてもよい。
【0039】
このように、白米は、冷却部により所定温度2度から5度の範囲で冷却された水で洗米、浸漬されるので、白米を冷やして、水が白米に早く浸透しないことによりゆっくりとうま味を引き出して、その後炊飯を行うとおいしいご飯を炊き上げることができる。白米から甘味が溶け出してしまうことを防止することができる。このため、食感がよく十分に甘味を含んだご飯を炊飯することが可能となる。
【0040】
さらに、冷却水の温度を2度から5度とすることで、浸漬水の細菌の繁殖を防ぐことができるとともに、柔らかく粘りのあるご飯を炊き上げることができ、炊き上げたご飯が最高においしい状態となる。
【0041】
蓋部Cには、蒸気発生部Lを設けており、蒸気発生部Lは、蒸気を発生して、その蒸気を内釜Aに供給して、内釜Aに収容した白米を踊り炊きすることができる。
【0042】
炊飯器本体Bは、内釜Aを収納する内釜収容部(図示しない)と操作パネルと電磁調理部Uとにより構成している。この電磁調理部Uにより内釜Aをあたためて、蒸気発生部Lで炊いたご飯を保温することができる。なお、電磁調理部Uは、蒸気発生部Lの代わりに炊飯を行うようにしてもよい。また、電磁調理部Uは電熱ヒーターや既存のガスによるガス釜の構成であってもよい。ガス釜では、ガス調整機構や点火機構を制御部で制御することにより、同様の炊飯を行うことができる。
【0043】
上述した炊飯器Kは、外部水源Qより給水管Q1を介して給水するものであるため外部水源Qの近くに設置する必要があった。また、排水も発生するために排水場所としてシンク部の近くに設置する必要があった。そこで、炊飯器Kの設置場所を制限しない構成が望ましい。
図6に示すように炊飯器Kは、炊飯器本体Bの背面に水タンク20と排水タンク21とを配設した構成としている。水タンク20にはヒンジ部Dの給水路D1から連通連接した給水パイプ20aを接続している。排水タンク21にはヒンジ部Dの排水路D2から連通連接した排水パイプ21aを接続している。かかる構成とすることにより水タンク20に貯めた水をポンプにより吸上げて、洗米、浸漬、蒸気発生用の水として使用することが可能となり、外部水源Qから引き回す給水管Q1が不要となる。また、炊飯器Kから発生する排水が排水タンク21に貯留できるが可能となり、シンク部へ引き回す外部排水管S1が不要となる。
【0044】
両タンク20,21には、持ち運ぶ際に把持するタンク把持部22を配設した構造としている。このようにタンクは持ち運んで貯水や排水を行うことができることから炊飯器Kの設置場所を制限しない。
【0045】
[制御部および各制御フロー]
以下、制御部Jの構成及び機能について、
図5を参照して説明する。
【0046】
制御部Jは、中央演算装置であるCPUと、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、操作パネル、データバスから構成されている。
【0047】
制御部JのCPUは、ROMに予め記憶されている各種プログラムを実行することにより、後述の各種制御(メイン制御、冷却・洗米制御、冷却・浸漬制御、炊飯制御)を実行することになる。ROMは後述の各種制御を実行するためのプログラムが記憶されている。RAMは、後述の各種制御を実行するための各種データを一時記憶するためのワークメモリである。
【0048】
制御部Jは、上述した炊飯器Kにおける冷却部G、洗米のための駆動モータM、炊飯のための蒸気発生部L、保温のための電磁調理部Uを制御するための各種入出力信号を制御する。
【0049】
操作パネルTは、表示入力デバイスとして機能するものであり、本実施形態における炊飯器Kの稼働状態を表示したり、後述の各種制御に必要なデータ(例えば、炊飯量等)を入力したりするものである。
【0050】
以下、
図7を参照して、本実施形態の炊飯器Kにおいて制御部Jが実行するメイン制御について詳説する。まず、炊飯器Kに電源を投入し、内釜内に所定量の白米を収容し、
図1に示す制御部Jの操作パネルTに炊飯量を入力する(ステップS1)。
【0051】
水源Qより給水される水を冷却部Gで冷却すると共に、白米と冷却水とを内釜A内に収容して洗米する洗米制御を行う。内釜A内に給水した水もポンプPで吸上げて冷却部Gで冷却する冷却制御を行う。(ステップS2)。この冷却・洗米制御についても詳細は後述する。
【0052】
続いて、洗米済みの白米と冷却水とを所定時間に達するまで浸漬する浸漬制御を行う(ステップS3)。この浸漬制御についても詳細は後述する。
【0053】
最後に、白米と冷却水とを内釜Aに収容して炊飯する炊飯制御を行う(ステップS4)。の炊飯制御についても詳細は後述する。
【0054】
このメイン制御に係るプログラムは、制御部を構成するROMに予め格納されており、制御部は必要に応じてROMよりプログラムを読み出して実行するようにしている。
【0055】
以下、
図8を参照して、本実施形態の炊飯器Kにおいて制御部が実行する冷却・洗米制御について詳説する。
まず、制御部Jは、冷却部Gを稼働制御し(ステップS10)、次に、操作パネルにおいて入力した白米の量を計量データとして取得する(ステップS11)。水源Qより給水された水はポンプPを経由して冷却部Gへ送水される。この水の温度を水温計測部Eが計測し、温度データとして制御部Jに送信する。制御部Jは温度データに基づいて冷却部Gを制御して水温を所定の温度(2度から5度)となるように制御する(ステップS12)。
【0056】
続いて、制御部Jは第2・3電磁弁開閉を行う(ステップS13)。冷却水はろ過部Hでろ過され流量部Iに送水される。流量部Iは流下する水量のデータを計測し、水量データを制御部Jに送信する(ステップS14)。制御部Jは第2電磁弁開閉を行う(ステップS15)。内釜Aには所定量の水が貯留される。
【0057】
制御部Jは駆動モータMを駆動して、洗米フィンFを回転制御することにより、白米と水を掻き混ぜる(ステップS16)。これにより内釜A内の白米は洗米される。
【0058】
制御部Jは第1電磁弁13a開閉を行い(ステップS17)、次にポンプPを稼働制御する(ステップS18)。ポンプPにより内釜A内の洗米済みの水を吸上げ、冷却部Gに送水する。冷却部Gは洗米済みの水を冷却する。次いで洗米済みの水はろ過部Hでろ過され、ろ過水は流量部Iに送水される。
【0059】
流量部Iは流下するろ過水の水量を計測し、水量データを制御部Jに送信する。制御部Jは第2電磁弁13b1開閉を行う。内釜Aには所定量の水が貯留される。
制御部Jは駆動モータMを駆動して、洗米フィンFを回転制御することにより、白米と水とを掻き混ぜる(2回目洗米処理)。さらに、洗米処理が必要な場合には同様の処理を繰り返し行う。冷水による洗米処理が終了すると、内釜A内の水を吸上げて、冷却・浸漬処理を行う。
【0060】
以下、
図9を参照して、本実施形態の炊飯器Kにおいて制御部Jが実行する冷却・浸漬制御について詳説する。
【0061】
制御部Jは、冷却部Gを稼働制御し(ステップS20)、次に、操作パネルにおいて入力した白米の量を計量データとして取得する(ステップS21)。内釜A内の洗米済み水はポンプPにより吸上げられて冷却部Gへ送水される。この水の温度を水温計測部Eが計測し、温度データとして制御部Jに送信する。制御部Jは温度データに基づいて冷却部Gを制御し、洗米済みの水を所定の温度になるように制御する(ステップS22)。
【0062】
制御部Jは、第2・5電磁弁13b1,13c開閉を行う(ステップS23)。冷たい洗米済みの水はろ過部Hでろ過され流量部Iに送水される。流量部Iは流下する水量のデータを計測し、水量データを制御部Jに送信する(ステップS24)。制御部Jは第2電磁弁13b1開閉を行う(ステップS25)。内釜Aには所定量の冷たい水が貯留される。
すなわち、制御部Jは、上記計量データに基づいて、浸漬時、炊飯時に最適な量の水を内釜A内に供給するように制御する。内釜A内には、洗米済みの白米と浸漬時、炊飯時に最適な量の冷たい水(水温2度から5度)を貯留する。制御部Jは、内釜A内の洗米済みの白米を所定の時間浸漬し、所定の浸漬時間に近づいたら冷却・浸漬処理を終了する。
【0063】
なお、制御部Jは、所定の浸漬時間、例えば約1時間に達すると浸漬終了する。
【0064】
以下、
図10を参照して、本実施形態の炊飯器Kにおいて制御部が実行する炊飯制御について詳説する。炊飯器Kでは、炊飯器本体B内の内釜Aに白米と水を収容している。
【0065】
制御部Jは、所定の炊飯プログラムに基づいて、炊飯制御を行う(ステップS30)。この処理では、制御部Jは、第3・4電磁弁13b2、13b3開閉を行い、蒸気発生用の水を水源Qから供給することにより蒸気発生部Lで蒸気を発生し、その蒸気を蒸気送気管12g3や内釜用給水管11cを介して内釜A内に送気して白米を炊飯する。炊き上がったご飯は、炊飯器本体Bの内底部に設置された電磁調理部Uにより保温する。なお、蒸気発生時には、第1・2・5電磁弁13a、13b1、13cを閉じる。
【0066】
以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。