(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
a)固形分が30%〜40%であるゴミ浸出液濃縮液を反応装置中に入れて撹拌するとともに、反応装置中の溶液温度を80〜120℃に上げ、ゴミ浸出液濃縮液とスルホン化剤との質量比を10:1〜1.5でスルホン化剤を入れて2〜3h反応させ、反応が終了した後、反応装置中の溶液の温度を30〜50℃に制御するとともに、ゴミ浸出液濃縮液とアミノ化試薬との質量比を10:0.5〜0.9でアミノ化試薬を入れて3.5〜4.5h反応させ、反応が終了した後、溶液を室温になるまで静置して冷やすことによって、変性済みゴミ浸出液を得、
b)上記変性済みゴミ浸出液と、稲藁を水酸化ナトリウム溶液中に入れて混合し加熱乾燥させた変性稲藁とを均一に混合させるとともに、持続的に撹拌しながら加熱・乾燥させることによって、所要の黄褐色の粉末状の練炭粘着剤を得る、
ステップからなることを特徴とするゴミ浸出液を利用した練炭粘着剤の製作方法。
前記ステップa)中のスルホン化剤は亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、クロロスルホン酸、三酸化硫黄、アミノスルホン酸のうちの一種または一種以上を混合したものであることを特徴とする請求項1に記載のゴミ浸出液を利用した練炭粘着剤の製作方法。
前記ステップa)中のアミノ化試薬はアンモニア水、重炭酸アンモニウム、尿素、トリエチルアミンのうちの一種または一種以上を混合したものであることを特徴とする請求項1に記載のゴミ浸出液を利用した練炭粘着剤の製作方法。
前記ステップb)中の変性稲藁の変性方法は、風乾後の稲藁を破砕且つ篩い分け、3mm以下の部分を選び、質量分率が0.5%〜1.5%の水酸化ナトリウム溶液中に入れて撹拌して均一に混合し、その後、60〜70℃で混合溶液を加熱乾燥させることによって、所要の変性稲藁を得ることを特徴とする請求項1に記載のゴミ浸出液を利用した練炭粘着剤の製作方法。
前記ステップb)中の変性済みゴミ浸出液と変性稲藁を1〜2:1の質量比で均一に混合することを特徴とする請求項1に記載のゴミ浸出液を利用した練炭粘着剤の製作方法。
前記原料成分中、硫黄定着剤は生石灰、石灰石、酸化マグネシウム、ソーダのうちの一種または一種以上を混合したものであることを特徴とする請求項6に記載の練炭粘着剤を利用した産業用練炭の生産方法。
前記製作された産業用練炭の落下強さは≧85%、冷間圧縮強さは≧560N、防水時間は≧5h、カロリー値は≧5289Kcal/kgであることを特徴とする請求項6に記載の練炭粘着剤を利用した産業用練炭の生産方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既存技術の問題を解決するために、本発明は操作が簡単で、処理プロセスが制御し易いゴミの滲出液を利用した練炭粘着剤の製作および産業用練炭の生産方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ゴミ浸出液を利用した練炭粘着剤の製作方法は以下のステップからなる。
a)固形分が30%〜40%であるゴミ浸出液濃縮液を反応装置中に入れて撹拌するとともに、反応装置中の溶液温度を80〜120℃に上げ、ゴミ浸出液濃縮液とスルホン化剤との質量比が10:1〜1.5のスルホン化剤を入れて2〜3h反応させ、反応が終了した後、反応装置中の溶液の温度を30〜50℃に制御するとともに、ゴミ浸出液濃縮液とアミノ化試薬との質量比が10:0.5〜0.9のアミノ化試薬を入れて3.5〜4.5h反応させ、反応が終了した後、溶液を室温になるまで静置して冷やすことによって、変性済みゴミ浸出液が得られる。
b)上記変性済みゴミ浸出液と変性稲藁とを均一に混合させるとともに、持続的に撹拌しながら加熱・乾燥させることによって、所要の黄褐色の粉末状の練炭粘着剤が得られる。
【0006】
さらに、前記ステップa)中のスルホン化剤は亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、クロロスルホン酸、三酸化硫黄、アミノスルホン酸のうちの一種または一種以上を混合したものである。
【0007】
さらに、前記ステップa)中のアミノ化試薬はアンモニア水、重炭酸アンモニウム、尿素、トリエチルアミンのうちの一種または一種以上を混合したものである。
【0008】
さらに、前記ステップb)中の変性稲藁の変性方法としては、風乾後の稲藁を破砕且つ篩い分けて、3mm以下の部分を選び、質量分率が0.5%〜1.5%の水酸化ナトリウム溶液中に入れて撹拌して均一に混合し、その後、60〜70℃で混合溶液を加熱乾燥させることによって、所要の変性稲藁が得られる。
【0009】
さらに、前記ステップb)中の変性済みゴミ浸出液と変性稲藁を1〜2:1の質量比で均一に混合する。
【0010】
練炭粘着剤、石炭粉、石油コークス、硫黄定着剤と水を比例によって均一に混合した後、圧出成型することによって、産業用練炭が作られる上記練炭粘着剤を利用した産業用練炭の生産方法。前記産業用練炭の原料成分およびその重量部は以下の通り:
石炭粉 45〜55部
石油コークス 12〜20部
練炭粘着剤 11〜18部
硫黄定着剤 4〜9部
水 8〜10部。
【0011】
さらに、前記原料成分中、石炭粉の粒径は2mm未満、石油コークスの粒径は5mm未満である。
【0012】
さらに、前記原料成分中、硫黄定着剤は生石灰、石灰石、酸化マグネシウム、ソーダのうちの一種または一種以上を混合したものである。
【0013】
さらに、前記製作された産業用練炭の落下強さは≧85%、圧縮強さは≧560N、防水時間は≧5h、カロリー値は≧5289Kcal/kgである。
【0014】
上記製作された産業用練炭の応用としては、ボイラー用石炭または冶金用石炭として使用がある。
【発明の効果】
【0015】
上記の技術的手段を採用することによって、本発明は以下の有益な効果を有する。ゴミ浸出液に対するスルホン化とアミノ化の変性処理を通じて、変性処理済み稲藁と混合して練炭粘着剤を製作することによって、ゴミ処理中に生じる産物を効果的に利用して、ゴミ処理中の2次経済的利益を実現することができ、練炭粘着剤を製作して産業用練炭を生産するとともに、産業用練炭をボイラー用石炭と冶金用石炭として石炭消耗量が多い用途に使用することによって、ゴミ浸出液の利用量を増やし、練炭粘着剤製作原価を低減し、経済的利益を上げることができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
ゴミ浸出液を利用した練炭粘着剤の製作方法は以下ステップからなる。
a)固形分が30%〜40%であるゴミ浸出液濃縮液を反応装置中に入れて撹拌するとともに、反応装置中の溶液温度を80〜120℃に上げ、ゴミ浸出液濃縮液とスルホン化剤との質量比が10:1〜1.5のスルホン化剤を入れて2〜3h反応させ、反応が終了した後、反応装置中の溶液の温度を30〜50℃に制御するとともに、ゴミ浸出液濃縮液とアミノ化試薬との質量比が10:0.5〜0.9のアミノ化試薬を入れて3.5〜4.5h反応させ、反応が終了した後、溶液を室温になるまで静置して冷やすことによって、変性済みゴミ浸出液が得られる。
b)上記変性済みゴミ浸出液と変性稲藁を均一に混合させるとともに、持続的に撹拌しながら加熱・乾燥させることによって、所要の黄褐色の粉末状の練炭粘着剤が得られる。
【0017】
さらに、前記ステップa)中のスルホン化剤は亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、クロロスルホン酸、三酸化硫黄、アミノスルホン酸のうちの一種または一種以上を混合したものである。
【0018】
さらに、前記ステップa)中のアミノ化試薬はアンモニア水、重炭酸アンモニウム、尿素、トリエチルアミンのうちの一種または一種以上を混合したものである。
【0019】
さらに、前記ステップb)中の変性稲藁の変性方法としては、風乾後の稲藁を破砕且つ篩い分けて、3mm以下の部分を選び、質量分率が0.5%〜1.5%の水酸化ナトリウム溶液中に入れて撹拌して均一に混合し、その後、60〜70℃で混合溶液を加熱乾燥させることによって、所要の変性稲藁が得られる。
【0020】
さらに、前記ステップb)中の変性済みゴミ浸出液と変性稲藁を1〜2:1の質量比で均一に混合する。
【0021】
練炭粘着剤、石炭粉、石油コークス、硫黄定着剤と水を比例によって均一に混合した後、圧出成型することによって、産業用練炭が作られる上記練炭粘着剤を利用した産業用練炭の生産方法。前記産業用練炭の原料成分およびその重量部は以下の通り:
石炭粉 45〜55部
石油コークス 12〜20部
練炭粘着剤 11〜18部
硫黄定着剤 4〜9部
水 8〜10部。
【0022】
さらに、前記原料成分中、石炭粉の粒径は2mm未満、石油コークスの粒径は5mm未満である。
【0023】
さらに、前記原料成分中、硫黄定着剤は生石灰、石灰石、酸化マグネシウム、ソーダのうちの一種または一種以上の混合したものである。
【0024】
さらに、前記製作された産業用練炭の落下強さは≧85%、圧縮強さは≧560N、防水時間は≧5h、カロリー値は≧5289Kcal/kgである。
【0025】
上記製作された産業用練炭の応用としては、ボイラー用石炭または冶金用石炭としての使用がある。
【0026】
実施例1
練炭粘着剤の製作
ステップa)変性ゴミ浸出液の製作:固形分が30%であるゴミ浸出液濃縮液200kgを反応装置中に入れて撹拌するとともに、反応装置中の溶液温度を80℃に上げた後、亜硫酸ナトリウム20kgを入れて2h反応させ、反応が終了した後、反応装置中の溶液の温度を30℃に制御するとともに、尿素10kgを入れて3.5h反応させ、反応が終了した後、溶液を室温になるまで静置して冷やすことによって、変性済みゴミ浸出液が得られる。
ステップb)変性稲藁の製作:風乾後の稲藁を破砕且つ篩い分けて、3mm以下の部分を選び、質量分率が0.5%の水酸化ナトリウム溶液中に入れて撹拌して均一に混合し、その後、60℃で混合溶液を加熱・乾燥させることによって、所要の変性稲藁が得られる。
ステップc)練炭粘着剤の製作:前記変性済みゴミ浸出液と変性稲藁を1:1の質量比で均一に混合するとともに、持続的に撹拌しながら加熱・乾燥させることによって、所要の黄褐色の粉末状の練炭粘着剤が得られる。
【0027】
産業用練炭の製作
55部の粒径が2mm未満の石炭粉、15部の粒径が5mm未満の石油コークス、16部の上記製作された練炭粘着剤、4部の生石灰および8部の水を取って、十分撹拌して均一に混合させた後、圧出成型することによって、所要の産業用練炭が得られる。
【0028】
実施例2
練炭粘着剤の製作
ステップa)変性ゴミ浸出液の製作:固形分が30%であるゴミ浸出液濃縮液200kgを反応装置中に入れて撹拌するとともに、反応装置中の溶液温度を120℃に上げた後、亜硫酸ナトリウム30kgを入れて2h反応させ、反応が終了した後、反応装置中の溶液の温度を30℃に制御するとともに、尿素10kgを入れて4.5h反応させ、反応が終了した後、溶液を室温になるまで静置して冷やすことによって、変性済みゴミ浸出液が得られる。
ステップb)変性稲藁の製作:風乾後の稲藁を破砕且つ篩い分けて、3mm以下の部分を選び、質量分率が0.5%の水酸化ナトリウム溶液中に入れて撹拌して均一に混合し、その後、60℃で混合溶液を加熱・乾燥させることによって、所要の変性稲藁が得られる。
ステップc)練炭粘着剤の製作:前記変性済みゴミ浸出液と変性稲藁を1:1の質量比で均一に混合するとともに、持続的に撹拌しながら加熱・乾燥させることによって、所要の黄褐色の粉末状の練炭粘着剤が得られる。
【0029】
産業用練炭の製作
45部の粒径が2mm未満の石炭粉、20部の粒径が5mm未満の石油コークス、16部の上記製作された練炭粘着剤、7部の生石灰および10部の水を取って、十分撹拌して均一に混合させた後、圧出成型することによって、所要の産業用練炭が得られる。
【0030】
実施例3
練炭粘着剤の製作
ステップa)変性ゴミ浸出液の製作:固形分が30%であるゴミ浸出液濃縮液200kgを反応装置中に入れて撹拌するとともに、反応装置中の溶液温度を100℃に上げた後、亜硫酸ナトリウム25kgを入れて2h反応させ、反応が終了した後、反応装置中の溶液の温度を30℃に制御するとともに、アンモニア水10kgを入れて4h反応させ、反応が終了した後、溶液を室温になるまで静置して冷やすことによって、変性済みゴミ浸出液が得られる。
ステップb)変性稲藁の製作:風乾後の稲藁を破砕且つ篩い分けて、3mm以下の部分を選び、質量分率が0.5%の水酸化ナトリウム溶液中に入れて撹拌して均一に混合し、その後、60℃で混合溶液を加熱・乾燥させることによって、所要の変性稲藁が得られる。
ステップc)練炭粘着剤の製作:前記変性済みゴミ浸出液と変性稲藁を1:1の質量比で均一に混合するとともに、持続的に撹拌しながら加熱・乾燥させることによって、所要の黄褐色の粉末状の練炭粘着剤が得られる。
【0031】
産業用練炭の製作
50部の粒径が2mm未満の石炭粉、18部の粒径が5mm未満の石油コークス、16部の上記製作された練炭粘着剤、8部の生石灰および9部の水を取って、十分撹拌して均一に混合させた後、圧出成型することによって、所要の産業用練炭が得られる。
【0032】
実施例4
練炭粘着剤の製作
ステップa)変性ゴミ浸出液の製作:固形分が40%であるゴミ浸出液濃縮液200kgを反応装置中に入れて撹拌するとともに、反応装置中の溶液温度を80℃に上げた後、重亜硫酸ナトリウム20kgを入れて2.5h反応させ、反応が終了した後、反応装置中の溶液の温度を50℃に制御するとともに、アンモニア水14kgを入れて3.5h反応させ、反応が終了した後、溶液を室温になるまで静置して冷やすことによって、変性済みゴミ浸出液が得られる。
ステップb)変性稲藁の製作:風乾後の稲藁を破砕且つ篩い分けて、3mm以下の部分を選び、質量分率が1.5%の水酸化ナトリウム溶液中に入れて撹拌して均一に混合し、その後、60℃で混合溶液を加熱・乾燥させることによって、所要の変性稲藁が得られる。
ステップc)練炭粘着剤の製作:前記変性済みゴミ浸出液と変性稲藁を1.5:1の質量比で均一に混合するとともに、持続的に撹拌しながら加熱・乾燥させることによって、所要の黄褐色の粉末状の練炭粘着剤が得られる。
【0033】
産業用練炭の製作
45部の粒径が2mm未満の石炭粉、20部の粒径が5mm未満の石油コークス、18部の上記製作された練炭粘着剤、4部の石灰石および10部の水を取って、十分撹拌して均一に混合させた後、圧出成型することによって、所要の産業用練炭が得られる。
【0034】
実施例5
練炭粘着剤の製作
ステップa)変性ゴミ浸出液の製作:固形分が40%であるゴミ浸出液濃縮液200kgを反応装置中に入れて撹拌するとともに、反応装置中の溶液温度を120℃に上げた後、重亜硫酸ナトリウム30kgを入れて2.5h反応させ、反応が終了した後、反応装置中の溶液の温度を50℃に制御するとともに、重炭酸アンモニウム14kgを入れて4.5h反応させ、反応が終了した後、溶液を室温になるまで静置して冷やすことによって、変性済みゴミ浸出液が得られる。
ステップb)変性稲藁の製作:風乾後の稲藁を破砕且つ篩い分けて、3mm以下の部分を選び、質量分率が1.5%の水酸化ナトリウム溶液中に入れて撹拌して均一に混合し、その後、60℃で混合溶液を加熱・乾燥させることによって、所要の変性稲藁が得られる。
ステップc)練炭粘着剤の製作:前記変性済みゴミ浸出液と変性稲藁を1.5:1の質量比で均一に混合するとともに、持続的に撹拌しながら加熱・乾燥させることによって、所要の黄褐色の粉末状の練炭粘着剤が得られる。
【0035】
産業用練炭の製作
50部の粒径が2mm未満の石炭粉、18部の粒径が5mm未満の石油コークス、18部の上記製作された練炭粘着剤、7部の酸化マグネシウムおよび9部の水を取って、十分撹拌して均一に混合させた後、圧出成型することによって、所要の産業用練炭が得られる。
【0036】
実施例6
練炭粘着剤の製作
ステップa)変性ゴミ浸出液の製作:固形分が40%であるゴミ浸出液濃縮液200kgを反応装置中に入れて撹拌するとともに、反応装置中の溶液温度を100℃に上げた後、重亜硫酸ナトリウム25kgを入れて2.5h反応させ、反応が終了した後、反応装置中の溶液の温度を50℃に制御するとともに、重炭酸アンモニウム14kgを入れて4h反応させ、反応が終了した後、溶液を室温になるまで静置して冷やすことによって、変性済みゴミ浸出液が得られる。
ステップb)変性稲藁の製作:風乾後の稲藁を破砕且つ篩い分けて、3mm以下の部分を選んで、質量分率が1.5%の水酸化ナトリウム溶液中に入れて撹拌して均一に混合し、その後、60℃で混合溶液を加熱・乾燥させることによって、所要の変性稲藁が得られる。
ステップc)練炭粘着剤の製作:前記変性済みゴミ浸出液と変性稲藁を1.5:1の質量比で均一に混合するとともに、持続的に撹拌しながら加熱・乾燥させることによって、所要の黄褐色の粉末状の練炭粘着剤が得られる。
【0037】
産業用練炭の製作
55部の粒径が2mm未満の石炭粉、12部の粒径が5mm未満の石油コークス、18部の上記製作された練炭粘着剤、9部の石灰石および8部の水を取って、十分撹拌して均一に混合させた後、圧出成型することによって、所要の産業用練炭が得られる。
【0038】
実施例7
練炭粘着剤の製作
ステップa)変性ゴミ浸出液の製作:固形分が30%であるゴミ浸出液濃縮液200kgを反応装置中に入れて撹拌するとともに、反応装置中の溶液温度を80℃に上げた後、アミノスルホン酸20kgを入れて3h反応させ、反応が終了した後、反応装置中の溶液の温度を40℃に制御するとともに、トリエチルアミン18kgを入れて3.5h反応させ、反応が終了した後、溶液を室温になるまで静置して冷やすことによって、変性済みゴミ浸出液が得られる。
ステップb)変性稲藁の製作:風乾後の稲藁を破砕且つ篩い分けて、3mm以下の部分を選び、質量分率が0.8%の水酸化ナトリウム溶液中に入れて撹拌して均一に混合し、その後、70℃で混合溶液を加熱・乾燥させることによって、所要の変性稲藁が得られる。
ステップc)練炭粘着剤の製作:前記変性済みゴミ浸出液と変性稲藁を2:1の質量比で均一に混合するとともに、持続的に撹拌しながら加熱・乾燥させることによって、所要の黄褐色の粉末状の練炭粘着剤が得られる。
【0039】
産業用練炭の製作
45部の粒径が2mm未満の石炭粉、20部の粒径が5mm未満の石油コークス、11部の上記製作された練炭粘着剤、4部のソーダおよび10部の水を取って、十分撹拌して均一に混合させた後、圧出成型することによって、所要の産業用練炭が得られる。
【0040】
実施例8
練炭粘着剤の製作
ステップa)変性ゴミ浸出液の製作:固形分が35%であるゴミ浸出液濃縮液200kgを反応装置中に入れて撹拌するとともに、反応装置中の溶液温度を120℃に上げた後、アミノスルホン酸30kgを入れて3h反応させ、反応が終了した後、反応装置中の溶液の温度を40℃に制御するとともに、トリエチルアミン18kgを入れて4.5h反応させ、反応が終了した後、溶液を室温になるまで静置して冷やすことによって、変性済みゴミ浸出液が得られる。
ステップb)変性稲藁の製作:風乾後の稲藁を破砕且つ篩い分けて、3mm以下の部分を選び、質量分率が0.8%の水酸化ナトリウム溶液中に入れて撹拌して均一に混合し、その後、70℃で混合溶液を加熱・乾燥させることによって、所要の変性稲藁が得られる。
ステップc)練炭粘着剤の製作:前記変性済みゴミ浸出液と変性稲藁を2:1の質量比で均一に混合するとともに、持続的に撹拌しながら加熱・乾燥させることによって、所要の黄褐色の粉末状の練炭粘着剤が得られる。
【0041】
産業用練炭の製作
50部の粒径が2mm未満の石炭粉、18部の粒径が5mm未満の石油コークス、11部の上記製作された練炭粘着剤、8部のソーダおよび9部の水を取って、十分撹拌して均一に混合させた後、圧出成型することによって、所要の産業用練炭が得られる。
【0042】
実施例9
練炭粘着剤の製作
ステップa)変性ゴミ浸出液の製作:固形分が35%であるゴミ浸出液濃縮液200kgを反応装置中に入れて撹拌するとともに、反応装置中の溶液温度を100℃に上げた後、アミノスルホン酸25kgを入れて3h反応させ、反応が終了した後、反応装置中の溶液の温度を40℃に制御するとともに、トリエチルアミン18kgを入れて4h反応させ、反応が終了した後、溶液を室温になるまで静置して冷やすことによって、変性済みゴミ浸出液が得られる。
ステップb)変性稲藁の製作:風乾後の稲藁を破砕且つ篩い分けて、3mm以下の部分を選び、質量分率が0.8%の水酸化ナトリウム溶液中に入れて撹拌して均一に混合し、その後、65℃で混合溶液を加熱・乾燥させることによって、所要の変性稲藁が得られる。
ステップc)練炭粘着剤の製作:前記変性済みゴミ浸出液と変性稲藁を2:1の質量比で均一に混合するとともに、持続的に撹拌しながら加熱・乾燥させることによって、所要の黄褐色の粉末状の練炭粘着剤が得られる。
【0043】
産業用練炭の製作
55部の粒径が2mm未満の石炭粉、12部の粒径が5mm未満の石油コークス、11部の上記製作された練炭粘着剤、9部のソーダおよび8部の水を取って、十分撹拌して均一に混合させた後、圧出成型することによって、所要の産業用練炭が得られる。
【0044】
性能試験
上記実施例1〜9により製作された産業用練炭を石炭業界の推奨規格MT/T748−2007に規定された産業用練炭の冷間圧縮強さ試験方法に従って、冷間圧縮強さ試験を行い、石炭業界の推奨規格MT/T749−1997に規定された産業用練炭の防水性能試験方法に従って防水性能試験を行い、国家の推奨規格GB/T213−2008に従って産業用練炭のカロリー値測定を行った。その測定結果は以下の表の通りである。
【表1】
【0045】
上記表の結果から見ると、本発明によって製作された練炭粘着剤を利用して製作された産業用練炭は成形工程の要件と関連産業使用規格の要件を満たしている。
【0046】
上記本発明の実施例において、本分野の一般技術者が本発明の教示の下で、本発明の原理と構想を離れず、本発明の特許請求の範囲に従って行った均等変化、修正、置換及び変形などは、いずれも本発明の保護範囲に属する。