特許第6703677号(P6703677)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6703677-集塵器 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6703677
(24)【登録日】2020年5月13日
(45)【発行日】2020年6月3日
(54)【発明の名称】集塵器
(51)【国際特許分類】
   F16D 65/00 20060101AFI20200525BHJP
【FI】
   F16D65/00 C
   F16D65/00 A
【請求項の数】2
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2019-141721(P2019-141721)
(22)【出願日】2019年7月12日
【審査請求日】2019年9月10日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595082098
【氏名又は名称】カーホス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】大島 修二
【審査官】 山田 康孝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−082968(JP,A)
【文献】 特開2008−180322(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16D 65/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両車輪用ディスクブレーキに装着する集塵器であって、該集塵器はガード1およびフィルタ2とからなり、前記集塵器にはさらに前記フィルタ2と前記ガード1およびバックプレート6により形成される空間9前記ガード1の底板の直上には走行時発生する気流により吸引作用を得る排気口1Aが設けられていることを特徴とする集塵器。
【請求項2】
前記集塵器の外周の周方向の長さは、少なくともキャリパ3の下部からロータ5の直下に対応する前記集塵器の外周の周方向の長さ以上とすることを特徴とする請求項1に記載の集塵器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両車輪用ディスクブレーキの制動時に発生し排出する粉塵を集塵する集塵器に関する。
【0002】
この粉塵はブレーキパッド及びブレーキディスクロータの磨耗片からなり微粒子で空中を舞い空気を汚染する公害物質である。又この粉塵は周囲に付着し汚し外観をも損なう厄介な粉塵である。
【0003】
この厄介な粉塵は特に自動車用ホイールに付着すると外部から汚れが目立ち外観から美観を損ない又ホイール形状が複雑なデザインの場合この粉塵掃除は大変な労力を要するものであるがこれらから開放される集塵器である。
【背景技術】
【0004】
この種の集塵器として特許文献1・2がありフィルタはブレーキディスクロータの左右側面あるが吸引力はなく集塵は一部である。また従来のブレーキパッドのままでは使用できず変更する必要がある。
【0005】
また特許文献3のフィルタはディスクロータの外側にあり集塵力を強めようとフィルタを大きくするとディスクロータ径が小さくなり制動力は弱まってしまう又制動力を確保しようと従来のディスクロータ径にするとフィルタが小さくなり飛散する粉塵の集塵は一部である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平2−150521
【0007】
【特許文献2】実用新案登録第3144852号
【0008】
【特許文献3】特開2007−309406
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記の集塵器によれば集塵力は弱く一部の集塵であり集塵力に問題がある。
【0010】
集塵力を強めようとすると既存のブレーキに比べディスクロータ径は小さくなり制動力が劣り問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る請求項1記載の集塵器は、ガード1およびフィルタ2とからなり、前記集塵器にはさらに前記フィルタ2と前記ガード1およびバックプレート6により形成される空間9前記ガード1の底板の直上には走行時発生する気流により吸引作用を得る排気口1Aが設けられていることを特徴とする集塵器である。
【0012】
請求項2に記載の発明による集塵器の外周の周方向の長さは、少なくともキャリパ3の下部からロータ5の直下に対応する前記集塵器の外周の周方向の長さ以上とすることを特徴とする請求項1に記載の集塵器である。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の発明による効果はフィルタ2は飛散する粉塵7を受け止めるだけではなく吸引作用がある。走行中の車両等においては図1・2が示すように気流が発生しこの気流が排気口1Aを通過する時、空間9の空気を吸引し、空間9はフィルタ2より集塵されきれいなった空気のみを吸引し排気口1Aより排気する、この排気口1Aの吸引力がフィルタ2に作用する吸引力である。これにより集塵力の優れた集塵器を提供できる。
【0014】
請求項2記載の発明による効果は請求項1の効果に加え集塵器の外周の周方向の長さは、少なくともキャリパ3の下部からロータ5の直下に対応する前記集塵器の外周の周方向の長さ以上とすることで小型・軽量の集塵器を提供できる。
【0015】
フィルタ2は粉塵7を捕らえ、きれいになった空気のみが空間9を通り排気口1Aより排気し空気を汚染しない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】 本発明に係る集塵器の側面図である。
図2図1における下面図である。
図3図1におけるX−X線断面図である。
図4】 最小集塵器を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は本発明に係る集塵器の実施例を示す。集塵器はキャリパ3の下方側及びバックプレート6の外側に延在しパッド4とロータ5との摩擦と遠心力によって粉塵7が発生排出される側に取付る。
【0018】
図3で示すようにガード1はキャリパ3及びバックプレート6との接続部は螺子止めあるいは接着剤等で密着している。
【0019】
図3で示すようにフィルタ2の周囲は空気が入らないように密着剤8やシール剤で覆われフィルタ2とガード1とバックプレート6との間には空間9がある。
【0020】
図1図2で示すようにガード1の底板の直上には排気口1Aがあり走行中ここを流れる気流により空間9の空気を吸引し空間9はフィルタ2により集塵されきれいになった空気のみを吸引し排気口1Aより大気へ排出する。この吸引力がフィルタ2の吸引力であり集塵力である。
【0021】
特に高速走行中の粉塵7の発生量が多くなりフィルタ2にはより強い吸引力が必要となるが、速度に比例して排気口1Aの気流も強くなり吸引力も強くなる集塵器である。
【0022】
外つば1B・内つば1Cによって気流はより強くなり吸引力も強くなりよって集塵力も強まる。
【0023】
外つば1B・内つば1Cは許容最大限の大きさとし集塵力を高める。
【0024】
ガード1の長さ及びフィルター2の長さは走行距離や車両重量等使用条件よって粉塵7の発生排出量が異なるためその使用条件に合わせ加減する。それらの外周の周方向の長さは、少なくともキャリパー3の下部からロータ5の直下に対応する前記集塵器の外周の周方向の長さ以上としこれによりフィルター2はその機能を予定した期間持続できる。第4図はその例である。
【0025】
少部品点数で構成され低額で容易に取付できる。
【0026】
既存のディスクブレーキ構成は変更せず追加取付できるので制動力は変わらない。
【符号の説明】
【0027】
1 ガード
1A 排気口
1B 外つば
1C 内つば
2 フィルタ
3 キャリパ
4 パッド
5 ロータ
6 バックプレート
7 粉塵
8 密着剤
9 空間
【要約】
【課題】 車両車輪用等に採用されているディスクブレーキは制動時に粉塵を発生し撒き散らし空気を汚染し又その粉塵は周囲に付着し汚し外観をも損なう公害物質である。特に自動車のホイールに著しく観られこれをきれいな状態に保つには大変な労力を要します。この粉塵を集塵し公害を阻止する集塵器を提供する。
【解決手段】 車両車輪用ディスクブレーキに装着する集塵器において該集塵器はガード1とフィルタ2とからなり、さらにフィルタ2とガード1およびバックプレート6により形成される空間9がありガード1の底板の直上には走行時発生する気流より吸引作用を得る排気口1Aが設けられた集塵器である。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4