特許第6703724号(P6703724)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6703724生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを備えた金融取引、安全保障及び管理法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6703724
(24)【登録日】2020年5月13日
(45)【発行日】2020年6月3日
(54)【発明の名称】生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを備えた金融取引、安全保障及び管理法
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/32 20130101AFI20200525BHJP
【FI】
   G06F21/32
【請求項の数】2
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2019-512045(P2019-512045)
(86)(22)【出願日】2016年11月9日
(65)【公表番号】特表2019-517090(P2019-517090A)
(43)【公表日】2019年6月20日
(86)【国際出願番号】IN2016050392
(87)【国際公開番号】WO2017195211
(87)【国際公開日】20171116
【審査請求日】2019年2月25日
(31)【優先権主張番号】201631016385
(32)【優先日】2016年5月11日
(33)【優先権主張国】IN
(73)【特許権者】
【識別番号】518400424
【氏名又は名称】サホー,サンビット
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】サホー,サンビット
【審査官】 和平 悠希
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−030334(JP,A)
【文献】 特開2011−008528(JP,A)
【文献】 特開2003−030154(JP,A)
【文献】 特開2010−092442(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0099937(US,A1)
【文献】 特開2013−020316(JP,A)
【文献】 特開平11−345208(JP,A)
【文献】 特開2007−318518(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2007−0059901(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユニバーサル身分証明システムであって、
各個人のための生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム識別子(BUCIS ID)(104)を生成するように構成され、前記BUCIS IDは、パラメータの特徴的組み合わせを備え、前記パラメータは、顔スキャン、顔形状、網膜スキャン、虹彩スキャン、1秒間あたりの瞬きの数、耳介模様、歯の印象、手掌スキャン、手掌形状、指紋、静脈模様、脈拍数、声紋、平均IQマッピングを含み、前記IQマッピングは、前記各個人から、複数の適性問題及び推論に対する前記各個人ごとに受けた答えによって得られた固有のスコアからなる、生体計測による身分証明システム(100)と;
複数の詳細及び前記各個人のパラメータの前記特徴的組み合わせを保存するように構成され、前記複数の詳細は、複数の金融取引の詳細、識別情報の詳細、サービスの詳細、パスポート、ビザの詳細、行政機関からの各種免許、複数のスキャンの詳細、及びパラメータの前記特徴的組み合わせを備え、前記複数の詳細及びパラメータの前記特徴的組み合わせは、前記生体計測による身分証明システムから得られる、中央データベース(106)と;
前記各個人からスキャンした1つ以上の生体測定情報に基づいて前記各個人に関連する金融口座から、前記中央データベース(106)に連結して、現金の預金及び払い戻しを促進するように構成した金融取引の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機(300)と、
試験、ビザ申請、年金の引き出し、及び補償金の申し込みといった、複数の機能を実行するためのフォームに関連した複数の管理法に自動的に応じるように構成される前記中央データベース(106)に連結されるユニバーサル管理法の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム(306)と;
戦略的な位置に設置された、屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明承認装置が、前記中央データベース(106)に連結され、個人の複数のパラメータをスキャンして、前記複数のパラメータを前記個人の前記BUCISに関連させるように構成され、場所の適切な基準に基づいて前記場所への前記個人の侵入又はアクセスを許可する、屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明承認装置(600)と、
前記中央データベース(106)に連結されて、前記個人の複数の生体測定情報をスキャンするように構成され、前記中央データベースからの前記複数の生体測定情報に基づいて前記個人に対応する複数の金融パラメータにアクセスし、前記個人によって意図される1つ以上の金融的な購入取引を承認して容易にする、携帯型生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置(500)とを備える、ユニバーサル身分証明システム。
【請求項2】
一部の前記複数の詳細は、前記中央データベース(106)の暗号化された部分(108)に保存され、前記複数の詳細の他の部分及びパラメータの前記特徴的組み合わせは、非暗号化された部分(110)に保存される、請求項1に記載のユニバーサル身分証明システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムに関する金融取引、安全保障及び管理法に関するものであり、特に、本発明は、ペーパレスで、不正のない、極めて安全で、便利で、安価で、迅速で、手頃な金融取引、高まる安全保障を提供し、2つ以上の識別情報を有する可能性を完全に一掃するという理由から、全てに良好な管理法を提供することになる生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを備えた金融取引、安全保障及び管理法に関するものである。さらに、本発明はまた、構造において単純であり、使用し設置するのに容易であり、入力効率を改善し、手作業によるコストなどを削減するといった利点を有する生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムに関する金融取引、安全保障及び管理法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人間の識別は、人間性自体と同様に古くからの目標である。技術及びサービスは、現代の世界において発展しており、金融取引、安全保障、及び管理法といった人間の活動及び取引が急激に増しており、迅速かつ信頼性の高い人の身分証明が必要とされている。識別情報の不正行為の増加を伴う今現在では、文盲による不都合及び否認、多くの事務処理、カード、小切手、及び債権の紛失が、心配の主な原因である。パスワードの記憶、カード、小切手の持ち運び、著名の不一致、盗難又は紛失したカード、小切手、債券を凍結するための銀行への要請、及び多くの他の問題は、金融取引の新しく効率的な方法を求めており、それは、非常に安全で、安心で、ペーパレスで、簡単で、かつ効率的な生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを備えた金融取引である。国民のユニバーサルIDは、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムが非常に不可欠なものであり、仕組みのより適切な実現による全市民の包括的成長にとって非常に重要である。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムは、これらの計画の適切な監視及び実行において役立つことになる。市民は、例えば、一般的には運転免許証及び有権者IDカード、政府組織の雇用、従業員準備基金、行政機関及び民間企業の雇用機会へのアクセス、入国審査、コンピュータのログイン制御、銀行の現金自動預払機及び他の取引承認装置、建物のアクセス制御、並びにセキュリティシステム等、総じて市民及び国民の向上のために提供されている対市民の行政サービスをより良く利用できる。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを用いて、安全保障が強化されることになる。テロリスト、権限のない人、不法移民、及びビザのない外国国民は、容易に発見され、追跡され得る。
【0003】
このような身分証明の取り組みはすべて、速さ、信頼性、及び自動化といった共通の目標を共有する。身分証明の目的のための生体計測による兆候の使用には、特定の生体計測による要因が、個人ごとに固有であり、直ちに測定され、時が過ぎても不変であることを必要とする。公知であるように、2つの指紋は同一ではなく、それらは、損傷又は手術による以外は変わることはない。
【0004】
主に当該技術によって問題とならない生体計測による指標は、虹彩である。あらゆる人間の目の虹彩は、人の生涯を通じて基本的に不変であると立証されている。同じ人でさえ、2つの虹彩は、構造又は細部において同一ではない。虹彩は、光に応答して瞳孔の大きさを調整するために伸縮するにもかかわらず、その細部にわたる構造は、伸縮することとは別として大部分は不変のままである。このような構造の歪みは、虹彩画像を分析する際に、さまざまな瞳孔の拡大の範囲にわたって同一のままである虹彩の識別特性を抽出してエンコードすることで、数学的に直ちに元に戻すことができる。虹彩の登録及び識別によって、自動的に、かつ、さりげなく、いかなる物理的接触もなしに、ビデオカメラを使用して実行することができる。
【0005】
同様に歯の印象は、個人ごとに固有であり、不変のままである。
【0006】
比較すると、署名、写真、指紋、声紋、及び網膜の血管パターンのような他の生体測定と比較すると、すべて重要な欠点を有する。著名及び写真は、取得して保管するのに安価で容易であるにもかかわらず、それらは、確実に自動的に識別するのが不可能であり、容易に偽造される。電子的に記録された声紋は、人の声の変化に影響されやすく、それらを真似ることができる。指紋又は手形は、物理的接触を必要とし、それらも真似られ、アーチファクトにより損なわれる可能性がある。
【0007】
国際公開第2011163071号(特許文献1)によると、生体計測による決済及び認証システム並びに方法が開示されており、自動販売機によるアルコール又はたばこといった規制された製品の購入が、利用者の生体計測による特徴を用いて承認され、生体計測による決済及び身分証明システムは、自動販売機、自動販売機と通信する生体計測による読み取り装置、生体計測による読み取り装置と通信する生体計測による情報データベース、及び生体計測による情報データベースをサポートして自動販売機と通信する照合ソフトウェアを含む。生体計測による情報データベースは、自動販売機に収容される製品の見込み客についての生体計測による情報を電子的に保存するのに適している。
【0008】
中国実用新案第201751901号(特許文献2)は、生体計測によるポートレート身分証明技術に基づく大規模データベースポートレート検索比較システムを記載する。大規模データベースポートレート検索比較システムは、ポートレート比較サーバを備えており、ポートレート比較サーバは、オフラインネットワーク、専用ネットワーク、又はインターネットを介して、パームトップコンピュータ、パーソナルコンピュータ、及び携帯電話とそれぞれ接続され、ポートレート比較サーバは、データベースサーバとも接続され、パーソナルコンピュータは、ポートレート収集装置とも接続されることを特徴とするものである。当該実用新案の大規模データベースポートレート検索比較システムは、異なる画像収集装置と互換性を持って、有線及び無線ネットワーク伝送モードをサポートし、一方、さまざまな既存のビジネスポートレートデータベースと接続され、包括的な人口情報システム、国内の逃亡者データベース、公安組織被監督者データベース、及び公安組織によって目下所有される他のさまざまな部門の人物データベースとシームレスに接続されることができる。
【0009】
独国特許出願公開第10150979号(特許文献3)に記述される当該発明によると、決済システム、例えば、現金自動支払機は、利用者の指紋を走査するためのスキャナを有するキーボード又はキーを備えるキーパッドを有する。そして、スキャンされた指紋は、生体計測による身分証明及び認証のために使用される。利用者は、キーボードを使用して、銀行口座番号を入力し、及び/又は、コード番号をソートする。
【0010】
クライアント/サーバの生体計測による管理操作を使用して、スマートカードで行われた決済又は取引を保証し、スマートカードの持ち主の識別情報を確認するために用いられる革新的なデバイスは、上記の決済又は取引が、販売時点情報管理で直接、又は、PC(パーソナルコンピュータ若しくは共用オープンアクセスコンピュータ)から行われるかどうかにかかわらず、インターネットに接続しているか、又は、携帯電話、ポータブルコンピュータ(別名ラップトップ)、PDA(個人情報端末)、若しくは、いかなる通信網にも接続することができ、取引発生地点で生体計測の使用を伴う取引を実行するその他の移動型若しくは固定型手段を使用している。当該発明はまた、専門の銀行間振替を実行する金融機関のスマートカードを保有する従業員に関するものである。当該発明はまた、州との間で、州の中の郡との間で、及び国際機関と州との間で電子的な資金移動のために使用されることができる。当該発明は、スマートカードの持ち主の身分証明を認証するためにクライアント/サーバ型システムの形態で設計されており、スマートカードの使用、及び、メモリを拡張したスマートカード上に保存され、外部遠隔データベースからの生体測定情報と比較される生体測定情報を用いた持ち主の認証に基づき、外部遠隔データベースは、サードパーティの証明サーバによって又は金融機関によって、安全性が保証され運用されるが、生体測定情報は、セキュリティ及びパフォーマンスの理由で、通信網を通じて転送されないと、国際特許出願第2006095067号(特許文献4)において述べられている。
【0011】
台湾特許第571263号(特許文献5)は、生体計測による識別情報のセキュリティ確認を備えるモバイル決済システム及び方法、特に、生体計測による識別情報を用いてモバイル決済を確実に確認することができるシステム及び方法を述べている。当該発明のシステム及び方法に基づいて消費者の端末(すなわち消費者)で取引の決済を実行するとき、最初に、消費者の識別情報の身分証明のために、有線、無線、ウェブ、又はセンサーの伝送システムを用いた店舗の端末又は決済受領端末にデータ転送装置を通じて人の生体計測による識別情報データ(声、指紋、声紋、顔の肌色、及び画像)を送信し;身分証明装置が正しく照合を行った後、店舗は有線、無線、ネットワーク伝送システムを更に使用して決済受領端末と接続し;決済受領端末(銀行と交信している)が、消費者及び店舗(取引の双方)のIDコード並びに補正すべき承認データの照合を行った後、店舗に対して承認されたクレジット及び関連情報を転送し;最終的には、店舗(商品を販売している店舗)は、請求書を印刷し、消費者が請求書の金額及び関連情報を確認した後、消費者が取引を完了させるために請求書に署名することができる。
【0012】
中国特許出願公開第101398961号(特許文献6)に述べられる発明には、生体計測による身分証明技術によって護送するための護送システムが開示されている。当該システムは、主にバックグラウンドサービスセンター及び護送手段サブシステムを備え、POS機器は、各護衛手段に配置され、コストを下げ、安全性を向上させる。従来技術においては、各銀行口に1つのPOS機器が備えられるが、護送システムによって護送手段に1つのPOS機器だけを配置されることを必要とし、従って、機器コスト及び維持費が減少する。さらに、高周波技術が護送システムに採用されて、金庫の管理を成し遂げる。バックグラウンドサービスセンターは、一様に電子タグを作成し、発行するために、前もって全銀行口の金庫に対してRFID登録を実行し、その後、タグデータは、護送手段サブシステムにダウンロードされ;各引き渡し時に、各金庫は、金庫が車両を出入りするとき、RFIDの確認によって記録されることを必要とする。さらに当該発明は、生体認証技術によって護送するための護衛方法を提供する。
【0013】
他の米国特許第5291560号(特許文献7)では、非常に高い水準の確実性及び信頼性を備えた、人の迅速かつ自動的な識別のためのシステムを記載している。用いられる目の虹彩は光学的な指紋であり、個人ごとに固有であり、長年にわたり安定性のある非常に詳細なパターンを有する。画像解析アルゴリズムは、人の顔のライブビデオ画像で虹彩を探し出し、その構造を圧縮した署名又は「虹彩コード」にエンコードする。虹彩の構造は、無次元極座標系で定義された直角位相(二次元ガボール)バンドパスフィルタの自己相似集合によって、複数の分析スケールで画像から抽出される。虹彩の多数の異なる部分のこれらのマルチスケール直角位相フィルタ上への射影の符号が、抽象的な(256バイト)虹彩コードで各ビットを決定する。普遍的な数学的形式、及び一定の長さの虹彩コードのため、それらの間での比較は、排他的論理和(XOR)の論理演算によって直ちに実行される。パターン認識は、特別な信号処理方法を統計的決定理論と組み合わせることよって達成され、任意の2つの虹彩コードのXORから計算される類似度の計量(ハミング距離)に基づいて独立性の統計的検定をもたらす。
【0014】
他の米国特許第5719950号(特許文献8)では、開示された人の生体計測による認証システムを述べている。当該システムは、装置又は構造物へのアクセスを制御するために用いることができる。当該システムは、認識されて、記憶データと比較される固有の本質的に特有な生体測定パラメータと、認識されて、生理的基準と比較される生理的特性のうちの1つ以上の非特有な生体計測パラメータとの組み合わせを使用する。確実な比較は、不適格ではなく、抹消されず、死亡していない個人の認証に帰着する。
【0015】
公開されたPCT特許出願である国際公開第90/08366号(クレイドン)(特許文献9)では、骨格、体温、指の爪のパターン、手のひら又は手の指のしわといった、1つ又は複数の「生体計測」パラメータを監視し、監視データを記録された特徴と比較することによる人の識別法を教示している。さらに、教示には、スピーチ、筆跡、及びピアノのキーボードによる「署名」への言及を含む。
【0016】
インド国特許仮出願第522/DEL/2015号(特許文献10)には、生体認証による侵入及びアクセス制御を備えた器機及び方法が記載されている。当該器機は、監視システム、視覚型入力デバイス、及び可聴型入力デバイスを特徴とする。視覚及び可聴型入力デバイスは、視覚と聴覚の両方の入力に応答する認証プロセスを実施することができる監視システムの制御回路に連結される。
【0017】
重要な取引の保証を容易にするための個人用の生体認証システムを提供するシステム及び方法を示すインド国特許仮出願第1072/MUM/2012号(特許文献11)が、開示されている。当該システム100は、予め指定された利用者の生体計測プリントを取り込むサーバ102を含み、それらをカスタマイズして、生体プリント読み取り機126上でそれらを登録し、一方向の非インターネットベースのチャネルを通じて、利用者によって所有される。当該システム100は、利用者の生体計測プリントの安全を保証して、付加的なハードウェア要求を排除することによって、複数の構成要素に対するインターネットベースの重要な取引を承認するために、否認防止処理の一部として、生体計測の使用に関連する課題を解決する。
【0018】
しかしながら、これらの上記特許はいずれも、単独で又は組み合わせて、本発明を開示してない。本発明は、以下に完全に記載されて、添付図面に例示され、特に添付の特許請求の範囲に指摘される特定の新規特徴及び部分の組み合わせからなり、細部での様々な変更がその趣旨から逸脱し、本発明の利点のいずれかを犠牲にすることなく行われ得ると理解される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0019】
【特許文献1】国際公開第2011163071号
【特許文献2】中国実用新案第201751901号
【特許文献3】独国特許出願公開第10150979号
【特許文献4】国際特許出願第2006095067号
【特許文献5】台湾特許第571263号
【特許文献6】中国特許出願公開第101398961号
【特許文献7】米国特許第5291560号
【特許文献8】米国特許第5719950号
【特許文献9】国際公開第90/08366号
【特許文献10】インド国特許仮出願第522/DEL/2015号
【特許文献11】インド国特許仮出願第1072/MUM/2012号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
本発明は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムに関する金融取引、安全保障及び管理法に関するものであり、特に、本発明は、ペーパレスで、不正のない、極めて安全で、便利で、安価で、迅速で、手頃な金融取引、高まる安全保障を提供し、2つ以上の識別情報を有する可能性を完全に一掃するという理由から、全てに良好な管理法を提供することになる生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを備えた金融取引、安全保障及び管理法に関するものである。さらに、本発明はまた、構造において単純であり、使用し設置するのに容易であり、入力効率を改善し、手作業によるコストなどを削減するといった利点を有する生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを備えた金融取引、安全保障及び管理法に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明の理解を容易にするために、その好ましい実施形態が添付図面に例示され、その観察により、以下の記載に関して考慮される場合、本発明、その構造物及び動作、並びに多数のその利点が容易に理解され、認められるべきである。当該図面は、10枚ある。
【0022】
本発明の主な目的は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを備えた金融取引、安全保障及び管理法を提供することである。
【0023】
本発明の他の実施形態は、ペーパレスで、不正のない、極めて安全で、便利で、安価で、迅速で、手頃な金融取引を提供することになる生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを備えた金融取引、安全保障及び管理法を提供することであり、2つ以上の識別情報を有する可能性を完全に一掃するという理由から、安全保障を強化して、良好な管理法を全てに提供する。
【0024】
本発明の他の実施形態は、a)画像入力手段、b)認証システム、及びc)モジュールを含む生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを備えた金融取引、安全保障及び管理法を提供することである。
【0025】
本発明の他の実施形態は、構造が単純かつ使用及び設置が容易であり、入力効率を改善し、手作業によるコスト等を削減するといった利点を有する生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを備えた金融取引、安全保障及び管理法を提供することである。
【0026】
本発明の他の実施形態は、測定が、個人の識別情報を明確に確定し、確認し、又は否認し、さらに、そのような識別判定と関連した客観的な信頼度を生成する生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを備えた金融取引、安全保障及び管理法を提供することである。
【0027】
さらに本発明の別の目的は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを備えた金融取引、安全保障及び管理方法を提供することであり、それは、
a)3次元顔スキャン及び形状、網膜スキャン、虹彩スキャン、瞬きの回数、耳介模様、歯の印象、手掌スキャン及び形状、指紋、静脈模様、脈拍数、声紋、及び顧客登録の間にさまざまな推論及び適性の質問をすることによる平均IQマッピングを取り扱うこと;
b)個人に関するすべての必要なデータ及び個人情報が、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムのソフトウェアインタフェースで入力されること;
c)顧客のスキャンデータが要件に従ってエンコードされて、クラウドベース又は物理サーバベースでもよい中央データベースに保存され、そこにおいて、中央データベースは暗号化された部分及び非暗号化された部分の2つの部分を有し、非暗号化された部分は一般データを格納するのに対して、暗号化された部分は機密データを格納すること;
d)対応する生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDとして、アカウント番号は記録されること;
e)すべての状態、個人保証、及び金融取引の詳細が、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDに記録されることになり、同じ生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDによって、顧客は、様々な銀行の口座を開設し、運用することができること;
f)デジタルコネクティビティ及び携帯電話の普及が、金融包摂の魅力的な機会を生み出すこと;
g)生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDが、POS及び決済ゲートウェイサポートを有することになり、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDが、ビジネス情報と直接に統合されて、金融業の透明性及び管理を強化させ、これら全て意外に、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDは、銀行が通常行うすべての機能を実行することになること;
を含む。
【0028】
本発明の他の実施形態は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを備えた金融取引、安全保障及び管理方法を提供することであり、それは、単純な構成、高い生産効率などの利点を有し、時間の節約及び労力の節約となる。
【0029】
本発明の他の実施形態は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを備えた金融取引、安全保障及び管理方法を提供することであり、それは、高い安全性及び広範囲な適応性によって、詳細情報を迅速に照会して、識別情報を確認することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本発明の特性と考えられる新規特徴は、添付の特許請求の範囲で特に記載される。しかしながら、本発明自体は、その構成及びその操作方法の両方に関して、その更なる目的及び利点と共に、添付の図面と関連付けて読まれる場合、その中で、以下のある特定の実施形態の記載により最もよく理解されるであろう:
図1】生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDが、本発明の中で個人用に作成される方法についての全体図である。
図2】本発明の金融取引、安全保障及び管理法である生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDの適用例についての全体図である。
図3】本発明の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムの自動販売機についての斜視図である。
図3(a)】本発明に関する生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機、及び顧客用の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機の初期画面についての全体図である。
図3(b)】顧客がログインした後の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機についての全体図である。ログインの後の3つのアプリケーションは、すなわち、金融取引アプリケーション、安全保障アプリケーション、及びユニバーサルIDアプリケーションを示し、顧客は本発明の中でそれらの必要に応じて使用することができる。
図3(c)】顧客が金融取引アプリケーションを選択する場合での、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機についての斜視図である。金融取引アプリケーションにおいて、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDにて図で表された異なる銀行の個人の全ての口座が開き、顧客はそれらの必要性に従って選択する。選択と同時に、多くの金融取引アプリケーションは、例えば、本発明の中で現金預金、現金払い戻し、振替などを開始する。
図3(d)】顧客が図3(c)の現金払い戻しを選択する場合の、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機についての全体図である。利用者が現金払い戻しをクリックする場合に、その者は金額を入力しなければならず、本発明の中で払い戻しのために彼ら自身を再照合しなければならない。
図4】顧客がログインした後、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムの自動販売機が実行することができるすべての機能についての全体図を例示する。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムの自動販売機にログインした後、それは3つのアプリケーション、すなわち、本発明の金融取引アプリケーション、安全保障アプリケーション、及びユニバーサルIDアプリケーションを表示する。
図4(i)】本発明の生体計測による個人認証システムについての金融取引機能を例示する。
図4(ii)】本発明の生体計測による個人認証システムについての安全保障機能を例示する。
図4(iii)】本発明の生体計測による個人認証システムについてのユニバーサルID機能を例示する。
図5】本発明の中で買い物及び承認のためにショッピングモール又は他の場所で設置される携帯型の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置の全体図である。
図6(a)】人が本発明の屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置上で承認する場合の、セキュリティ検証のために全ての戦略的に重要な位置で設置される屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置(600)についての全体図である。
図6(b)】本人に対しては緑の光が点灯し、本発明をその本人がパスすることが可能になる、屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置(600)の全体図である。
図6(c)】偽の及び無許可の人が、当人自身を照合しようとする場合、本発明の中で赤い光が点灯し、サイレンが鳴り、警報するようになる、屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置(600)についての全体図である。
図7(a)】外国人観光客が入国口で我々の国に入国する場合の、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDの作成についての全体図である。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDが作成され、訪問時間、許可証、及び全ての詳細が本発明の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDに設定されることになる。
図7(b)】許可証が期限切れになり、観光客が国に超過滞在する場合、当人の許可証の期限後、当人は何もすることができず、本発明の屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置によって、当人があらゆる場所でアクセスを拒否されることになるような、屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置(600)についての全体図である。
図8】本発明の個人の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDの承認プロセスについての全体図である。
【0031】
全ての顧客の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDは、3次元顔スキャン及び形状、網膜スキャン、虹彩スキャン、瞬きの回数、耳介模様、歯の印象、手掌スキャン及び形状、指紋、静脈模様、脈拍数、声紋、及び、登録の間にさまざまな推論及び適性に関する質問をすることによる平均IQマッピングを組み合わせて作成されることになる。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDごとに、対応するアカウント番号が記録されることになる。顧客の金融取引に関するあらゆる状況及び条件が、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDに記録されることになる。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDの助けを借りて、顧客はペーパレス及びカードレスの方法で必要なすべての金融取引を実行することになり、個人が様々な預金口座を開設し、運用することができる。銀行はまた、事務処理、人的資源、及び他のものから数100万を節約することになるので、非常に恩恵をうけることになる。オンライン購入のために、顧客は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム上で彼/彼女自身を認証することによって支払うことになる。どの新規なPCの認証も、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID認証/ログインシステムを有することになる。利用者が本物であることと、彼らが要求するサービスの権利を有することを保証することにより、不正手段及び不正使用に対する対抗力を向上させる。ATMの認証の場合には、それらは生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機に置き換えられ、顧客は単に彼ら自身を認証して、金融取引、安全保障、及びユニバーサルIDのような機能を行う。カード読み取り機は、携帯型の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置と置き換えられることになる。支払いをする場合には、どこでも携帯型の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置によって、単純に自分自身を認証し、支払う。顧客はそれらの生体計測による特徴的な組み合わせ身分証明システム内へ認証するときはいつでも、3つのタイプのアプリケーション(金融取引、安全保証、ID)が開き、顧客はそれらの必要性に従って使用することになる。カード、パスワード、小切手の紛失の恐れがなくなる。
【0032】
国民が必要とする身分証明書をたいてい所有していない、並びに/又は、銀行支店を利用できない新興国経済における顧客を助け、(例えば指紋認証によって)自分自身の識別情報を便宜に確立し、並びに/又は、無店舗型金融取引及びモバイルペイメントソリューションといった新たなチャネルを利用することによって参入を促進する。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDは、全ての銀行にとって最新の重点領域であるより優れたモバイルインテグレーションを有することになる。金融取引システムが現在到達していない全ての場所に、100%の金融取引サービスエリアを提供することになる。それは、年金受給者が多くの時間をかけ、自身を証明する必要はなく、単に生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム上で彼ら自身を照合し、年金を引き出すことになり、おおいに年金受給者の役に立つことになる。貧しい人々にとって、彼らのための交付金の配布又は救済手段の漏れがなくなることになるので、それは恩恵になるであろう。交付金及び救済金は、対象者に届くことになる。政府は、いったい誰が交付金及び救済金を受給し、誰が受給しないままになっているのか効果的に監視することができる。加齢によって筆跡が変化し、署名の不一致をもたらし、詐欺師はそれを利用することが確認されている。解決策としては、一定時間後に完全なフィーチャーセットを再登録することであり、このことに対処する多様な生体計測用のアルゴリズムを更新する適応性のあるフィーチャーセットが提唱されており、更新手順は、安全で、時間の経過と共に徐々に行われる。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムは、これを避ける。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムは、顧客が必要なすべての金融取引のための単一窓口のアプリケーションであり、顧客は作業ごとに銀行に向って走る必要はない。
【0033】
生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDは融資の高速処理と個人の認証に役立ち、それにより、銀行にとって膨大なコストの節約になる。それは時間の節約となり、顧客は容易かつ適時に融資を受けることができる。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムは、顧客が借り入れた資金を銀行がより適切に監視するのを助けることになる。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを用いて、NPAを防止することができる。銀行は、債務者がどこで金銭を支払い、それが必要であるのか又はただの浪費であるのかどうか、といった情報を容易に得ることができる。ある銀行の強情な滞納者が他の銀行から融資を申請する場合、彼らを容易に見つけることができる。銀行の人的資源にかかる負担を減少させる。
【0034】
生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを使用することにより、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムなしに支払いがなされることができないので、偽の擬制処理がなくなることになる。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムは、不正資金の発生及びその海外への移動を止めることになる。不正資金の発生は、国の経済成長を損なう。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを用いて、政府はビジネスのより適切な監視を続けることができ、それはより適切な租税徴収に役立つことになる。徴収漏れを容易になくすことができる。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを用いることによって、政府は、それが扱いやすいため、すべての国民の100%の財政的算入を達成することができる。その扱いやすいインターフェイスのため、小規模の道端販売業者、小規模の実業家、家庭から大企業までの誰もが、物理的な通貨の使用制限によって、それをそこで使用することになる。金銭が絡んだ強盗及び危険性が減少する。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを使用することによって所得税部門は、より効率的に税を徴収することができ、滞納者及び税を払わない人達の経過を追うことができる。銀行及び金融機関は、国の経済発展において主な役割を果たし、銀行及び財政的機関の成功は、主に顧客の信用及び忠誠心に左右される。銀行業務における個人情報の窃盗及び不正行為は、この産業の成長を妨げている。そのため、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムは、国の成長と発展のあらゆる点で役立つことになる。
【0035】
生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムは、複数の識別情報を有する可能性を完全に一掃するという理由から、国のセキュリティを強化させる際に役立つことになる。屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置は、入口、混雑した場所、バス停、駅、国境、チェックゲート、及びすべての戦略的に重要な位置に設置されることになる。これらを通じて通過することを必要とするすべての人は、屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認読み取り装置上で彼ら自身を許可する必要がある。本人は、無権限者に関しては、赤い光が点灯し、サイレンが鳴り、警備員が彼らを容易に追跡することができる場所を通過することになる。そのため、警戒事態を容易に回避することができる。我々市民は、より安心で安全でいることができる。
【0036】
生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムはまた、行政機関及び非行政機関の両方で各種目的のために使用することができる国民IDカードとして扱われることになる。政府及び民間組織による大集団に対する多数のサービス供給は、膨大な作業であり、多くの障害を伴う。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムは、PDS、GRY、自営業、健康管理施設、保険、及び政府によって提供されるさまざまな計画のような政府サービスのより望ましい供給に役立つことになる。仕事、ビザ、試験、及び他の全てのものの簡単なオンライン申し込みに役立つ。個人についてのすべてのデータがその中に保存されるので、フォームに入力する必要はない。単に生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムにログインして申請するのみである。証書による証明から解放される。貧しい人々、及び、証明又は他の事のために最も近い町に来る遠く離れた地域の人々を助けることになる。それは、仲介人及び仲介業者も省くことになる。あらゆる国が生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを採用する場合、生活を楽にし、生きるのに世界をより良く安心で安全な場所にすることになる。
【発明を実施するための形態】
【0037】
図1は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104が、顧客に対して作成される方法についての全体図を例示する。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDの作成のために、顧客は多くのプロセスを通過する。本プロセスは、3次元顔スキャン及び形状用の高性能3次元スキャナ102、網膜スキャン、虹彩スキャン、瞬きの回数、耳介模様、歯の印象、手掌スキャン及び形状、指紋、静脈模様、脈拍数、声紋、顧客登録の間、さまざまな推論及び適性の質問をすることによる平均IQマッピングを用いることを含む。個人に関するすべての必要なデータ及び個人情報は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムのソフトウェアインタフェースで入力される。顧客のスキャンデータは、要件に従ってエンコードされ、クラウドベース又は物理サーバべースでもよい中央データベース(CDB)106に保存される。中央データベースは、暗号化された部分110及び非暗号化された部分108の二つを有する。非暗号化された108の部分が一般データを格納するのに対して、暗号化された部分110は機密のデータを格納する。その後、段階的な指示に従い、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104は作成され、それはさまざまな人々にとって固有であり、かつ異なっている。対応する生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104として、アカウント番号112は記録される。すべての状態、個人保証、及び金融取引の詳細が、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104に記録される。同じ生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104によって、顧客は、様々な銀行の口座を開設し、運用することができる。デジタルコネクティビティ及び携帯電話の拡大は、金融包摂において魅力的な機会を生み出す。特に、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104により、数億人もが、その広範囲で、便利で、低コストな供給に起因して、初めて金融サービスの利用できるようになるのは確かである。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104は、全て銀行にとって最新の重点領域であるより優れたモバイルインテグレーションを有することになる。必要とする身分証明書を国民がたいてい所有していない新興国経済において顧客の役に立ち、並びに/又は、支店銀行にアクセスして、自分自身の識別情報を便宜に主張し、並びに/又は、無店舗型金融取引及びモバイルペイメントソリューションといった新たなチャネルを利用することによって参入を促進する。銀行の民間部門の60%と比較して、銀行の公共部門に関する決済処理の97%は紙幣に基づいている。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104は、POS及び決済ゲートウェイにサポートされることになる。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104はビジネス情報と直接に統合されて、金融業の透明性及び管理を強化させる。
【0038】
図2は、金融取引、安全保障のようなサービスを実施して、優れた管理法を提供することになる生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104のアプリケーションについての全体図を例示する。
【0039】
図2は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104の中で金融取引202の機能を例示する。それは、第1番目204及び第2番目206の2つのタイプがある。
【0040】
図2は、預金を受け入れ、貸付金を受け取る金融取引202の第1の機能204を例示する。
【0041】
第1の機能204は、現金預金、貯蓄預金、定期預金、当座預金、及び定額預金といった銀行の預金を受け入れる機能を例示する。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104の作成の後に、顧客が支店を訪れるとき、彼らは、銀行データベースの中の顧客の既存の生体計測によるテンプレートを照合するスキャナによって、カウンターで好都合にも認証されることができる。認証の成功の後、顧客は、それらの銀行取引に関して進めることができるようになる。これは、あらゆる処理の具体的な監査証跡を維持するのに役立ち、不正行為を防止することができる。
【0042】
図2は、銀行の貸付金を受け取る機能を例示する。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム100のアカウントの作成後、すべての状態が、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104に記録される。住宅ローン詳細、見返担保、対人担保詳細、抵当権詳細、個人保証が、すべてIDに記録される。その後、銀行は宅ローン評価額に応じて支払をする。短期、中期、コール、当座貸越し、当座貸しのような異なるタイプの融資は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104上のセキュリティ検証及びマッピングの後提供される。
【0043】
第2の機能206は、エージェンシー機能及びユーティリティー機能である。
【0044】
銀行が、その顧客の代理人の役目をする。銀行は、多くのエージェンシー機能を果たす。顧客は、自分の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104にどこにでもログインして、容易に資金を振り替えることになる。銀行は、顧客の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104の助けを借り、彼ら顧客に代わって、彼ら顧客の保険料、預金貸し分割払い、所得税、利子、ある場所から別の場所への送金、有価証券の売買、オープンエンド型投資信託、ベンチャーキャピタル、株式、及び債券を支払う。融資を取得する一方で、保険料などが生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104にマッピングされる。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム100の自動販売機サービスが、銀行によって提供されることになる。
【0045】
第2の機能206も、銀行のユーティリティー機能を例示する。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104上に記録している間、銀行は、為替手形の発行、信用状、ロッカー機能、株式の引き受け、外国為替の売買、事業計画書、社会福祉プログラムといった機能を実行する。銀行は顧客の財務状態に対する査定者としての役目をする。それは、顧客の取引先に関する信用情報を収集する。それは、その顧客等に市況情報を提供する。それは、彼らの生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104を用いてトラベラーズチェック機能を顧客に提供する。顧客に提供されるどのサービスも、顧客の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104にマッピングされることになる。
【0046】
安全保障208は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104のアプリケーションである。
【0047】
機能210は、個人は偽造され得るのに対して、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104は偽造されることができないことを例示する。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104は、複数の識別情報を有する可能性を完全に一掃することになる。そのため、国の法と秩序の状況がより適切なものとなる。
【0048】
個人保証212は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104の特徴を例示する。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム100は、複数の識別情報を有する可能性を完全に一掃することになるという理由から、個人情報の窃盗がなくなる。悪意のない、無知な人々は、不正に関わる可能性がない。そのため、それは個人保証を強化させる。
【0049】
更に、安全保障の特徴214が、例示されている。重複した識別情報がないので、テロリストによる犯罪及び潜在的な攻撃と戦う際に役立つことになる。屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム100の承認装置は、国中にわたってすべての戦略的に重要な位置に設置されることになる。これらの領域を通過することになるすべての個人は、屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム100の承認装置上で彼ら自身を許可する必要がある。そのため、無権限者、テロリスト、不法移民などは、容易に追跡され拘留され得て、重大な危険人物を回避することになる。
【0050】
ユニバーサルID210は、良好な管理法を提供する際の行政機関と同様に個人を助ける特徴を例示する。
【0051】
更に、210は、ユニバーサルIDカードとして生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104の使用を例示する。IDカードの第1の機能は、金融取引は別として個人の身分証明のためにある。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104上の典型的情報は、氏名、年齢、性別、写真、3次元顔スキャン及び形状、網膜スキャン、虹彩スキャン、瞬きの回数、歯の印象、手掌スキャン及び形状、指紋、静脈模様、脈拍数、声紋、平均IQ、本籍、身体的属性、職業、民族性、及び宗教などである。
【0052】
図2は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104のセキュリティ機能を例示する。単一のユニバーサルIDを導入する主な理由は、セキュリティにある。銀行、大きなオフィスビル、競技場、及び、特に行政機関又は軍事施設のような多くの職場において、IDカードは、許可された人物だけが建物を出入りするのを確認することにとって重要である。多くの場合、別々の個人に異なるアクセス認可を与えるIDカードのレベルがあり、それによって、侵入が許可されていない人物から機密に関わる区域を保護する。そのため、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム100は、1つの生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104の中の全てを装備することによって、これらを解決することになる。侵入するその間に、個人は、侵入のためには屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムの承認装置に許可されなければならない。
【0053】
220は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104を用いた不正行為の防止を例示する。特に複数の行政機関の給付金を得ることによる不正行為の防止は、IDカードの主要な目的の1つである。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDカードは、政府機関がそれらの帳簿上、又はデータベース内で人々をより適切に管理することを可能にし、不正行為がより困難となる。そのため、単一でユニバーサルの生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDは、政府を助けることになる。
【0054】
222は、特にIDカードが多目的IDカードとして発行される場合、これらのプロセスをずっと簡素化されるようにする生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104の煩雑な手続きの簡略化を例示する。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDは、健康管理、運転免許証、パスポート情報、及び個人の全詳細を含むことになる。
【0055】
224は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDによってなされる決済確認を例示する。顧客が商品又はサービスの代価の支払いを望む場合、その者は現金によってそうすることができ、受領のための事前情報を必要としない。しかしながら、その者は当然、クレジットカード又は小切手で支払う可能性もあり、それは利用者に知られていない多くの金融機関により発行され得る。それは、多くの問題を引き起こす可能性がある。これは、非常に単純で容易な生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDを用いて解決することができる。顧客は、単に生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムにログインして、資金を移動することになる。
【0056】
226は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDの追跡オプションを例示する。顧客情報を整理しアクセスするために用いる場合、ユニバーサルIDカードは、利用者の消費者の反応及びサービスを改善することができる。例えば、利用者が医療事業を運営する場合、顧客データベースは、保険情報、医薬品、健康履歴、病態、及び現行の治療を格納することができる。利用者の患者が相談を受けるとき、利用者はその者のIDを使用してデータベースにアクセスし、その者の病歴、その者が支払わなければならない金銭の額、及び、その者が受けなければならない治療法に関する質問に即座に答えることができる。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを用いることによって、個人化されたバンキングサービスが提供されることになる。
【0057】
228は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDを用いる様々なサービスへのアクセスを例示する。毎日市民によってアクセスして利用される無数のサービスがある。これらのサービスにアクセスし、不正行為又はいかなる不一致も解決するために、身分証明書、居住証明書、及び市民権証明書を作成することを必要とする。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDは、単一の包括的なID証明書である不可欠な役割を果たし、複数の目的を果たすことができる。
【0058】
230は、金融及びバンキングサービスにアクセスするための使用生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDの使用を例示する。個人は、投資のため、又は高等教育のため教育ローンを受けるため、又は起業のために、金融及びバンキングサービスにアクセスすることに関心をもつことであろう。
【0059】
232は、対市民の行政サービスにおける生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDの使用を例示する。例えば運転免許証、パスポート、及び有権者IDカード、政府組織の雇用、従業員準備基金など、全体として市民及び国民の向上のために提供される多くのG2Cサービスがある。
【0060】
234は、雇用及び商機へのアクセスにおける生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDの使用を例示する。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDは、市民が行政機関及び民間団体の雇用機会にアクセスするのを助ける。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDは、信用を与えて、身分証明及び居住地の証明の役目をする。
【0061】
236は、高齢者サービスを受ける際の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDの使用を例示する。ユニバーサルな生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDは、年金基金、金融取引及び郵便サービス、保険及び医療サービス、交通費の割引、税額控除制度等のような、その国の高齢者が必要とするサービスに彼らが容易にアクセスするのを可能にする。
【0062】
238は、課税における生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDの使用を例示する。各個人が固有の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDを有するため、それはより適切な租税徴収に役立つことになる。
【0063】
図3は、すべての構成要素を示している典型的な生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムの自動販売機300を例示し、インターネットを通じて中央データベース106に接続して、多くの機能を実行する。自己検査システムソフトウェアは、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムの自動販売機300に追加され、その作業を監視する。ブライユ式点字のサポートは、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムの自動販売機300にも存在して、盲人をも手助けする。開示するためにセキュリティ要求がなされなければ、並びに、セキュリティ要求がなされるまで、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムの自動販売機300を用いた個人の識別情報は隠される。BVM300は、スピーカ322、顔スキャナ324、歯科スキャナ326、手掌スキャナ328、現金自動支払機330、現金預金口334、ディスプレイ装置336、カメラ338、及びマイクロフォン320といった複数の要素を含む。複数の要素は、現金取引の承認、及び現金を引き出す承認の成功を容易にする。取引の領収書332は、現金の引き出し時に作成される。
【0064】
図3(a)は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機300のキオスクを例示する。取引を望む顧客は、キオスクに入力する。機械に接触することで、その者は、顧客が彼らの認証情報でログインすることが求められる初期画面に迎えられる。3次元顔スキャン及び形状、網膜スキャン、虹彩スキャン、瞬きの回数、耳介模様、歯の印象、手掌スキャン及び形状、指紋、静脈模様、脈拍数、声紋、及び平均IQマッピングが行われることになる。収集された生体測定情報は、エンコードされて、中央データベース106に送信されて、それがデコードされ記憶データと照合されることになる。一致する場合、それは認証を許可するが、さもなければ認証は失敗する。3回の失敗した認証に対して、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム300自動販売機がロックし、音声案内サポートも顧客を案内するために提供される。
【0065】
図3(b)は、顧客の認証の後、3つのアプリケーションすなわち金融取引アプリケーション302、安全保障アプリケーション304、及びユニバーサルIDアプリケーション306を開くホーム画面が現れ、顧客は、それらの必要性に応じて利用することができることを例示する。例として、顧客が金融取引アプリケーションを選択する場合を示す。
【0066】
図3(c)は、顧客が金融取引アプリケーション302を選択した後、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機300の全体図を例示する。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104にマッピングされたそれぞれの銀行から顧客のすべての口座が開き、顧客は取引をするための望ましい銀行を選択する。必要とする銀行の選択の後、これは、現金預金、振替、オンライン決済、現金払い戻し、融資等のような多数のアプリケーションに至ることになる。例として、顧客が現金払い戻しを選択する場合を示す。
【0067】
図3(d)は、顧客が現金払い戻しを選択した後、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機300の全体図を例示する。顧客は金額を入力し、払い戻しのために再認証しなければならない。図3(a)の全ての認証手順にもう一度従う。再認証の後、自動支払機が現金を支払う。
【0068】
図4は、顧客がログインした後、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機300が実行することができるすべての機能についての全体図を例示する。認証の後、それは、3つのアプリケーション、すなわち金融取引アプリケーション302、安全保障アプリケーション304、及びユニバーサルID306アプリケーションを示す。開示するためにセキュリティ要求がなされなければ、並びに、セキュリティ要求がなされるまで、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機300を用いた個人の識別情報は隠される。
【0069】
生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機300の金融取引機能302は、
a)銀行窓口及び生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機300での現金預金のために、顧客は、単にその者の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104に対して承認して現金を預金することになり、現金がその者の口座に振り込まれる。
b)金銭の振替の場合には、顧客は、その者の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDにログインし、金銭を受け取り側の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104に移動することになる。カード、小切手、署名などの必要はない。それらを失う心配もない。振替は、速く、容易で、安全で、安く、リアルタイムの生体計測による認証を必要とする。
c)オンライン決済の場合には、顧客は、その者の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104にログインし、受け取り側の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104に支払う。顧客は、すべての税を払うこともできる。
d)銀行から現金の払い戻しのために、顧客は、単にその者の銀行の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104にログインし、現金を引き出す。
e)生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機300の現金払い戻しのために、顧客は、どの生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機300でも行き、ログインし、金融取引を選択し、適切な銀行を選択し、金額を入力し、再承認され、そして、現金を受け取ることになる。
f)融資アプリケーションの場合には、顧客は、ログインして、申請することになる。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104がすでに確認されているので、認証の必要がない。融資の処理がより速く、顧客は融資を適時に受けることになる。
g)オンラインショッピングのために、顧客は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム300に承認し、オンラインで買い物をする。それは非常に安心で安全であるため、不正行為が起こらないであろう。
【0070】
生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機300の安全保障機能304は、複数のセキュリティ関連機能を含む。
【0071】
安全確認の目的のため、屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置は、すべての戦略的に重要な位置、主要な入口、国境、チェックゲートに設置される。これらの場所を通って移動する必要があるすべての人は、屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム300承認装置上で彼ら自身を承認することが必要になる。本人に対して、認証がなされる場合、緑の光が点灯し、アクセスが許可される。偽物又は未許可の人、いかなる有効な許可証もない不法移民又は外国国民に対して認証がなされる場合、赤い光が点灯し、アクセスが拒否され、サイレンが作動することになる。そのため、テロリストは容易に追跡され、重大なセキュリティ問題が回避され得る。特定地域のテロリストに関するある具体的な情報の入力に対して、地域に非常線を張ることができ、当地域のすべての人は承認され、テロリストは容易に追跡されることができる。屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム300承認装置上での認証によって、有効なビザのない外国国民が我々の国に入国するか、又は超過滞在することが阻止されることになる。それは、我々の国をより安心で安全にすることになる。
【0072】
306は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム自動販売機のユニバーサルID機能を例示し、
a)仕事、ビザ、試験などをオンラインで申し込む場合には、顧客は、単に自分の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104に対して承認し、申し込むことになる。顧客は、全データがすでに存在して自動的に書き込まれているので、そのフォームに書き込む必要はない。個人は単に、行うべきオプションを選択することになる。生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104がすでに照合されているので、それは認証も必要としないであろう。それは時間を節約して申込者を助けることになる。審査官は、適格基準の照合を行うだけである。それゆえに、それは信頼性が高くて素早いサービスを提供する。
b)年金受給者にとっては、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104がすでに照合されていて、彼らが自身を証明する必要はないので、恩恵を受けることになる。彼らは、年金を容易に引き出すことができる。それは、すべての年金に関わる不正行為を防止することになる。
c)貧困層及び被災者にとっては、彼らは単に生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104にログインして補償金を引き出すだけであるので、それは非常に役立つことになる。それは、救済金及び交付金の配布において、いかなる漏れも防止することになる。救済金は、容易にかつ迅速にいかなる漏れもなく、被災者に届くことになる。それは、いかなる災害の間も、政府にとって被災者の決定に役立つことになる。決定は迅速かつ容易なものとなる。それは、結果としてより迅速な救済金の支払いをもたらし、被災者が容易に乗り切れるようになる。政府は、いったい誰が救済金を受け取ったのか、誰が残っているのか効果的に監視することができる。それは、被災者が対象とされるのを防止する。
【0073】
図5は、高性能3次元顔スキャン及び形状、網膜スキャン、虹彩スキャン、瞬きの回数、歯の印象、手掌スキャン及び形状、指紋、静脈模様、脈拍数、声紋、及び平均IQマッピングを具備する中央データベースにインターネットを通じて接続しているサーバに接続した携帯型の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置500を示す。人が携帯型の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置500で取引を望むとき、承認プロセスに従い、生体測定情報が集められる。収集された生体測定情報は、エンコードされて中央データベースに送信され、そこで、それはデコードされて記憶データと照合される。データが一致する場合、認証されるか、さもなければ認証が失敗する。それは、決済及び認証を行うために用いられることになる。このタイプの携帯型の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置500は、ショッピングモール、ホテル、及び家庭用PCに設置することができる。携帯型の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置500は、いかなるカードもなしに支払いをすることになる。顧客は、承認して支払うだけでよい。自己検査システムソフトウェアが、携帯型の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置500に追加されて、その作業を監視する。開示するためにセキュリティ要求がなされなければ、並びに、セキュリティ要求がなされるまで、携帯型の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置500を使用している個人の識別情報は、隠されることになる。
【0074】
図6(a)は、3次元顔スキャン及び形状、網膜スキャン、虹彩スキャン、瞬きの回数、歯の印象、手掌スキャン及び形状、指紋、静脈模様、脈拍数、声紋、及び平均IQマッピングを具備する中央データベースにインターネットによって接続しているサーバに接続した屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置500を例示する。それは、テロリストにとって価値のある、バス停、駅、人の集まる区域のようなすべての戦略的に重要な位置に設置されることになる。これらの区域を通過する必要のあるすべての人は、屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置500で彼ら自身を承認する必要がある。収集された生体測定情報は、エンコードされて中央データベースに送信され、そこで、それはデコードされて記憶データと照合される。自己検査システムソフトウェアが、野外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置500に追加されて、その作業を監視する。
【0075】
図6(B)は、すでに政府のデータベースにある本人が承認するときに、誰でも緑の光が点灯し、ゲートが開いてアクセスが許可されることを例示する。
【0076】
図6(c)は、権限のない人、有効な許可証のない外国国民、又はテロリストが承認するとき、アクセスが拒否され、赤い光が点灯してサイレンが鳴ることを示す。それは、警備係に直ちに警告する。そのため、重大な危険人物を避けることができる。開示するためにセキュリティ要求がなされなければ、並びに、セキュリティ要求がなされるまで、屋外の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置を用いた個人の識別情報は隠される。
【0077】
図7(a)は、入口で我々の国に入国する外国人観光客から生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104の作成についての全体図を示す。図1のすべての工程の後に続く。滞在時間、許可証、国等のようなその者に必要な全てのデータは、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104に記録されている。観光客は、許可証が期限切れになるまで、政府の観光客規則に従ってすべてのサービスを利用できる。それは、外務省が容易に観光客の経過を追うのに役立つことになる。
【0078】
図7(B)、有効なビザのない外国国民、又はビザが期限切れになった外国国民の場合、その者の認証が、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システム承認装置500によってあらゆる場所で拒否されるので、我々の国で何にもすることができないことを示す。そのため、彼らは我々の国を最終的に去ることになる。
【0079】
図8は、個人の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムID104の認証プロセスを例示する。個人が何らかの認証装置へ向かう場合、3次元顔スキャン及び形状、網膜スキャン、虹彩スキャン、瞬きの回数、耳介模様、歯の印象、手掌スキャン及び形状、指紋、静脈模様、脈拍数、声紋、及び平均IQマッピングのような彼らの生体測定情報が集められる。次に、セキュリティに関する質問が尋ねられる。収集したデータは、ハッカーに盗まれないようにエンコードされることになる。それから、エンコードされたデータは、それがデコードされる中央データベースに送信される。その上、デコードされたデータは、登録時に保存されたデータと照合される。照合は、特別なタイプのサーバによってなされる。照合を行う場合、アクセスが許可されるか、さもなければ、一致しないためにアクセスが拒否される。
【0080】
更なる説明なしに、前述のものは、本発明をきわめて完全に例示し、他のものは、現在又は将来の情報を利用することによって;サービスのさまざまな状況下での使用に同様のものを直ちに適応させることができる。このような同等の構造は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱しないことも、当業者によって理解されるべきである。
[先行技術と比較した利点]
【0081】
本発明により提案した本発明の生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムを有する金融取引、安全保障及び管理法は、従来技術と比較して以下の利点を有する:
a)市場にある他の利用可能なものと比較して費用効果がよい。
b)物理的なIDカード、銀行カード、小切手、又は債権の所持から解放され、パスワードを記憶することが不要になる。
c)構造が単純で、利用しやすく、効率がよいといった特徴を有する。
d)維持管理において経済的である。
e)カード又はパスワードの損失の恐れがなく、盗難又は紛失の際、それらをロックする必要がない。
f)銀行にとって、事務処理なしで、それは、安心で、安全で、非常に容易であり、誰によっても受け入れられる。銀行がさらに浸透し、それらの事業を拡大させる。銀行は、事務処理、人的資源、印刷物、物流コスト等から、数百万ルピーを節約することになる。
g)生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムIDの促進によって、政府は、100%の金融包摂、より適切な租税徴収、より適切な計画の監視が達成でき、経済界と税金未納者を容易に追跡することができる。
h)生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムは、擬制及び偽の取引を防止する。あらゆる取引は、生体計測による特徴的組み合わせ身分証明システムの認証を必要とするので、不正資金の発生及び移動を止めることになる。
i)利用者が本物であり、彼らが要求するサービスに権利を与えることを保証することによって、不正行為及び不正使用に対する抵抗力を向上させる。
【0082】
上記明細書において、本発明が、その特定の例示的実施形態を参照して記載されてきた。以下に続く特許請求の範囲に記載の本発明のより広い趣旨及び範囲を逸脱することなく、さまざまな修正及び変更がそれになされ得ることは明白であろう。したがって、明細書及び図面は、これに限定されるということではなく例示の意味において考慮されるべきである。それゆえ、添付の特許請求の範囲の目的は、本発明の真の趣旨及び範囲内に入るように、すべてのこのような変更及び修正を網羅することである。前述の説明及び添付の図面に記載の事項は、例示目的として提供され、限定としてではない。本発明の実際の範囲は、従来技術に基づいてそれらの適切な観点でとらえた場合、以下の特許請求の範囲において定められるように意図されている。
図1
図2
図3
図3a
図3b
図3c
図3d
図4
図5
図6a
図6b
図6c
図7a
図7b
図8