(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
上記カバー体は、上記送風機本体から着脱自在に設けられ、当該送風機本体から取り外した状態で、各LED発光部に電力を供給するための電力供給部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のヘアドライヤ。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
【0010】
(ヘアドライヤの概要)
図1は、本実施形態に係るヘアドライヤの側面図であり、
図2は、
図1に示すヘアドライヤの斜視図である。
【0011】
ヘアドライヤは、
図1に示すように、筒状のハウジング1にグリップ2を取り付けた構成になっている。ハウジング1の一端は吸気口11になっており、他端は排気口12になっており、ハウジング1の内部は風路になっている。吸気口11には、網板状の吸気口カバーが取り付けられている。吸気口カバーを通過した空気が吸気口11からハウジング1内へ吸入される。なお、吸気口11はハウジング1の側面に設けられていてもよい。グリップ2には、使用者がヘアドライヤを動作させるために操作する操作部21が設けられている。また、グリップ2には、図示しない電源コードが連結されている。ヘアドライヤは電源コードを介して外部から電力を供給される。また、ヘアドライヤは、使用者の頭皮環境を整えるために、使用者の頭部の少なくとも一部を覆うカバー体3を備える。ヘアドライヤは、カバー体3と、後述するLED発光部34の発光制御を行なう制御部17とを少なくとも含んでいる。
【0012】
(ヘアドライヤの内部構造)
図3は、
図1に示すドライヤの内部構造を示す側断面図である。
【0013】
ハウジング1の内部には、
図3に示すように、当該ハウジング1の筒長方向に送風する送風機14が配置されている。
図3では送風機14が軸流ファンである例を示している。送風機14が動作することによって、外部の空気が吸気口11から吸入され、ハウジング1の内部を風路として気流が発生し、排気口12から気流が放出される。送風機14と排気口12との間には、空気を加温するヒータ15が配置されている。例えば、ヒータ15は、ハウジング1内に配置された支持板に電熱線を巻き付けた構成となっている。ヒータ15は、ハウジング1内の空気を加温し、排気口12から放出される気流を温風にする。
【0014】
ヘアドライヤは、空気中に空気イオン(帯電粒子)を発生させるイオン発生ユニット(帯電粒子発生部)16を備えている。イオン発生ユニット16は、ハウジング1内に配置されている。イオン発生ユニット16は、針状の放電電極と、放電電極の周囲を囲む円環状の誘導電極とを備えている。放電電極と誘電電極との間に電圧が印加されてコロナ放電が発生し、コロナ放電によって放電電極の周囲に空気イオンが発生する。イオン発生ユニット16は、H
+(H
2O)
m等の正の空気イオンとO
2-(H
2O)
n等の負の空気イオンとの両方を発生させるために、放電電極及び誘電電極の組を二組有している。イオン発生ユニット16は、ハウジング1内の空気中に、正及び負の空気イオンを発生させる。イオン発生ユニット16が発生させた空気イオンは、ハウジング1内の空気に混入し、空気イオンを含んだ気流が排気口12から放出される。
【0015】
ヘアドライヤは、各部分の動作を制御する制御部17を備えている。制御部17は、操作部21、送風機14、ヒータ15及びイオン発生ユニット16に接続されている。制御部17は、操作部21が受け付けた使用者からの操作に従って、送風機14、ヒータ15及びイオン発生ユニット16の動作を制御する。
【0016】
更に、制御部17は、カバー体3に設けられたLED発光部34の発光制御を行うようになっている。また、制御部17は、ヒータ15の動作を禁止している間、送風機14、イオン発生ユニット16の動作を禁止してもよい。
【0017】
(カバー体の構造)
図4は、カバー体3の内部構造を示す側断面図であり、
図5は、カバー体3に設けられたLED発光部34周辺の側断面である。
【0018】
カバー体3は、
図4に示すように、開口部31を有した略筒状であり、当該開口部31内に風路を構成し、風路内に、使用者の頭部を刺激するための頭部刺激体33を備えている。頭部刺激体33は、人の手を模した形状になっている。頭部刺激体33は、指を模した複数の棒状体331を有している。複数の棒状体331は、先端を開口部31を通してカバー体3の外側へ向けて配置されている。頭部刺激体33は、使用者の頭部Hに接触するようになっている。つまり、頭部刺激体33の各棒状体331は、頭部Hの頭髪をかき分けて先端が頭皮に接触し、頭皮を刺激する。この様にして、頭部刺激体33は使用者の頭部を刺激することができる。
【0019】
また、
図4に示すように、カバー体3の開口部31側の前記頭部Hに対向する対向面31aには、当該頭部の頭皮にLED光を照射するLED発光部34が複数設けられている。LED発光部34は、例えば
図2に示すように、それぞれが、カバー体3の対向面31aにおいて、頭部刺激体33の棒状体331によってLED光が遮られない位置に設けられている。
図2では、LED発光部34は、8個設けた例を示しているが、LED発光部34の設ける数は特に限定されるものではない。
【0020】
LED発光部34は、
図5に示すように、カバー体3の開口部31の対向面31aに設けられた開口31b内部に設けられたLED34aを含んでいる。LED34aとしては、赤色LED光を発光する赤色LEDを用いる。この赤色LEDは、例えば、ピーク波長が630nm〜660nmの赤色光を発生させるLEDである。LED34aにより発光した赤色LED光は開口31bを通り、頭部刺激体33の棒状体331が接触している頭部Hの頭皮に照射される。
【0021】
カバー体3の対向面31aは、高反射部材で形成されている。例えば対向面31aを、高反射PC(ポリカーボネイト)で形成するか、アルミニウム蒸着を行なうことで、高反射機能を実現する。なお、対向面31aの高反射機能を実現させる方法としては、高反射PCで形成したり、アルミニウム蒸着を行なったりすることに限定されるものではなく、他の方法であってよい。
【0022】
(使用例)
図6は、実施形態1に係るヘアドライヤの使用形態例を示す模式図である。使用者は、開口部31を使用者の頭部に対向させ、カバー体3で頭部の一部を覆うようにして、ヘアドライヤを保持する。このとき、開口部31は、使用者の頭部Hに接触又は近接している。この状態において、カバー体3の開口部31に設けられた頭部刺激体33は使用者の頭部Hに接触する。特に、頭部刺激体33の各棒状体331は、頭髪をかき分けて先端が頭皮に接触し、頭皮を刺激する。この様にして、頭部刺激体33は使用者の頭部Hを刺激することができる。
【0023】
また、カバー体3によって、使用者の頭部Hを押下する際には、加熱されていない、帯電粒子を含んだ空気が排気口12から放出され、カバー体3内の風路を通り、使用者の頭部Hに当たる。
【0024】
さらに、カバー体3によって、使用者の頭部Hを押下している間、LED発光部34のLED34aから赤色LED光が使用者の頭部Hの頭皮に照射される。
【0025】
従って、カバー体3によって、使用者の頭部Hを押下し、赤色LED光を発光する際には、加熱されていない、空気イオンを含んだ空気が排気口12から放出され、カバー体3内の風路を通り、使用者の頭部Hに当たる。放出された空気は直ぐには散逸せず、使用者の頭部の一部を覆うカバー体3の内部にある程度の時間滞留する。このため、空気に含まれる空気イオンは、散逸せずにカバー体3の内部に滞留し、使用者の頭部のカバー体3で覆われた部分に集中して作用する。空気イオンが集中して作用することにより、カバー体3で覆われた部分に含まれる頭髪及び頭皮には、従来よりも高密度の空気イオンが作用する。空気イオンがカバー体3の内部に滞留することにより、頭髪及び頭皮に空気イオンが作用する時間が従来よりも長くなる。
【0026】
また、頭部刺激体33の複数の棒状体331が頭髪をかき分けた状態で空気イオンを含んだ空気が頭部に当たるので、空気イオンが頭髪及び頭皮に効率的に接触し、空気イオンは高い効率で頭髪及び頭皮に作用する。このため、頭髪及び頭皮に対して除電、除菌及び保湿が行われる等、頭髪及び頭皮の環境を整えることができる。また、使用者の頭皮は頭部刺激体33によって刺激されながら空気イオンが作用することにより、頭皮の環境を整えることが期待される。
【0027】
さらに、頭部刺激体33の複数の棒状体331が頭髪をかき分けた状態で、LED発光部34のLED34aが発光する赤色LED光が頭皮に照射されるため、頭髪及び頭皮の環境を整えることが期待される。
【0028】
上述したように、カバー体3のLED発光部34のLED34aが発光する場合、ヒータ15で空気を加温しないので、加温された空気が排気口12から放出されることは無い。空気が加温されている場合、加温された空気が使用者の頭部の一部に集中して当たり続けることとなり、空気が当たる面の放熱がしにくい。本実施形態では、カバー体3のLED発光部34のLED34aが発光する場合では空気は加温されないので、加温されていない空気が使用者の頭部に当たることになり、空気が当たる面の放熱がしやすい。
【0029】
ここで、LED発光部34のLED34aによる赤色LED光は、明るければ明るいほど頭皮環境を整えるので、上述したように、カバー体3の開口部31の対向面31aは高反射部材で形成されている。これにより、LED34aから直接照射される光と、LED34aから照射された光が対向面31aの高反射部材にて反射された光とが頭部Hの頭皮に照射されることになるので、頭部Hの頭皮には高照度の赤色LED光が照射されることになる。
【0030】
さらに、頭皮環境を整えるために、赤色LED光を頭皮の広範囲に照射したり、頭皮のある一点に高照射強度で照射したりすることが求められる。これを実現するために、カバー体3の開口部31に形成された開口31bに凸レンズまたは凹レンズを装着することが考えられる。
【0031】
(レンズ)
例えば
図7の(a)に示すように、カバー体3の対向面31aに形成された各開口31bに凸レンズ35をそれぞれ嵌め込むことで、頭皮のある一点に高照射強度の赤色LED光を照射することが実現できる。
【0032】
また、
図7の(b)に示すように、カバー体3の対向面31aに形成された各開口31bに凹レンズ36をそれぞれ嵌め込むことで、頭皮の広範囲を照射することが実現できる。
【0033】
また、レンズ(凸レンズ35、凹レンズ36)は、LED発光部34毎に設けられていればよく、凸レンズ35のみまたは凹レンズ36のみを開口31bに嵌め込んでもよいし、凸レンズ35、凹レンズ36を混ぜて開口31bに嵌め込んでもよい。
【0034】
このように、レンズ(凸レンズ35、凹レンズ36)がLED発光部34毎に設けられていることで、LED発光部34毎に赤色LED光を拡散させたり、収束させたりすることが可能となる。これにより、赤色LED光の照射範囲を、使用者の頭皮環境に応じて適宜設定することができる。つまり、頭皮の一部は広範囲にLED光を照射し、頭皮の一部は狭範囲(ある一点)にLED光を照射することができる。例えば頭部Hの頭皮の一部を集中して赤色LED光を照射したいときには、対応する箇所の開口31bには凸レンズ35を嵌め込み、残りの部分は広範囲に赤色LED光を照射したいときには、対応する箇所の開口31bに凹レンズ36を嵌め込むようにすればよい。このように、用途に合わせて凸レンズ35、凹レンズ36の数及び嵌め込む位置を設定すればよい。
【0035】
図7の(a)(b)に示すように、各開口31bに凸レンズ35、凹レンズ36をそれぞれ嵌め込んでしまうと、レンズの着脱が難しい。このため、
図7の(a)(b)に示す場合には、使用者の使用目的別にカバー体3を準備する必要がある。つまり、凸レンズ35を装着したカバー体3、凹レンズ36を装着したカバー体3のように分けることになる。
【0036】
そこで、例えば
図8の(a)に示すように、凸レンズ351aを一体的に形成した透明な樹脂からなる第1支持板(レンズ支持板)351を用いることが考えられる。凸レンズ351aは、第1支持板351を対向面31aに接触させたときに、開口31bに対応する位置にくるように形成されている。
【0037】
また、
図8の(b)に示すように、凹レンズ361aを一体的に形成した透明な樹脂からなる第2支持板(レンズ支持板)361を用いることが考えられる。凹レンズ361aは、第2支持板361を対向面31aに接触させたときに、開口31bに対応する位置にくるように形成されている。
【0038】
第1支持板351および第2支持板361は、対向面31aに対して着脱自在となっている。これにより、使用者の使用目的別にカバー体3を準備することなく、一つのカバー体3に対して、第1支持板351または第2支持板361の何れかを装着することで、使用者の使用目的を達成することが可能となる。つまり、頭皮のある一点に高照射強度の赤色LED光を照射する場合には、第1支持板351をカバー体3に装着すればよいし、頭皮の広範囲を照射する場合には、第2支持板361をカバー体3に装着すればよい。
【0039】
また、レンズ支持板(第1支持板351、第2支持板361)には、それぞれ凸レンズ351aのみを形成したり、凹レンズ361aのみを形成してもよいし、凸レンズ351a、凹レンズ361aを混ぜて形成してもよい。この場合も、上述したように、赤色LED光の照射範囲を、使用者の頭皮環境に応じて適宜設定することができる。つまり、頭皮の一部は広範囲にLED光を照射し、頭皮の一部は狭範囲(ある一点)にLED光を照射することができる。例えば頭部Hの頭皮の一部を集中して赤色LED光を照射したいときには、対応する箇所の開口31bに対向する凸レンズ351aを形成し、残りの部分は広範囲に赤色LED光を照射したいときには、対応する箇所の開口31bに対応する凹レンズ361aを形成すればよい。このように、用途に合わせて凸レンズ351a、凹レンズ361a数及び開口31bに対向する位置に形成すればよい。
【0040】
なお、本実施形態では、
図6に示すように、使用者は、カバー体3を、ハウジング1に装着した状態で使用者していたが、以下の実施形態では、カバー体3単体で使用する例について説明する。
【0041】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0042】
(ヘアドライヤの概要)
図9は、カバー体3をハウジング1から分離した状態のヘアドライヤの側面図である。
図10は、カバー体3をハウジング1から分離した状態のヘアドライヤの斜視図である。
【0043】
カバー体3は、
図9に示すように、ハウジング1に対して着脱可能な構造となっている。カバー体3の風路の一端は、当該カバー体3がハウジング1に装着される際に排気口12に連結される連結口32になっている。カバー体3の風路の他端は、排気口12よりも大きい開口部31になっている。カバー体3がハウジング1に装着された状態では、排気口12から放出された空気は、カバー体3内の風路を通り、開口部31から放出される。
【0044】
ヘアドライヤは、
図4に示すように、カバー体3がハウジング1に装着された場合に押下される押下スイッチ13を備えている。押下スイッチ13は、ハウジング1に装着されるカバー体3に対向する位置に配置されている。押下スイッチ13は、カバー体3がハウジング1に装着された場合に押下された状態になっており、カバー体3が装着されていない場合は押下されていない状態になる。押下スイッチ13は、上述した制御部17に接続されている。制御部17は、押下スイッチ13が押下されている場合に、ヒータ15の動作を禁止する。また、制御部17は、押下スイッチ13が押下されていない場合に、ヒータ15の動作を可能にする。この様に、ヘアドライヤは、カバー体3がハウジング1に装着された状態ではヒータ15で空気を加温しないようになっている。
【0045】
さらに、カバー体3がハウジング1に装着され、押下スイッチ13が押下された場合、ハウジング1内部から当該カバー体3のLED発光部34に電力を供給するようになっている。
【0046】
(カバー体の構造)
図11は、カバー体3の内部構造を示す側断面図である。
【0047】
ハウジング1には、
図11に示すように、送電部(電力供給部)50が設けられ、カバー体3には、受電部51が設けられている。カバー体3は、ハウジング1に装着されているときには、当該ハウジング1の送電部50からの電力を受電部(電力供給部)51で受けて、LED発光部34を駆動させる。また、カバー体3は、ハウジング1から取り外されると、受電部51が外部の電源から電力を受けて、LED発光部34を駆動させる。ここで、受電部51は、ACアダプターを接続するための端子や、USB(登録商標)端子等を備え、ACアダプターを介して、またはUSB(登録商標)ケーブルを介して外部から電力を受電する。
【0048】
また、カバー体3は、蓄電池を備え、ハウジング1から取り外されたときに、当該蓄電池からの電力にてLED発光部34を駆動するようにしてもよい。
【0049】
(使用例)
図12は、実施形態2に係るカバー体3の使用形態例を示す模式図である。使用者は、カバー体3の開口部31を使用者の頭部に対向させ、カバー体3で頭部の一部を覆うようにして、頭部刺激体33によって使用者の頭部Hを刺激するとともに、LED発光部34のLED34aから赤色LED光が使用者の頭部Hの頭皮に照射させる。
【0050】
この場合、実施形態1のように、ヘアドラヤの一部としてカバー体3を使用していないため、空気イオンを頭皮に吹き付けることができないものの、ハウジング1が無く、カバー体3単体を操作しているので、LED発光部34による頭皮への赤色LED光の照射を行なう際に、使用者の負担を軽減できる。つまり、頭皮環境を整えるためには、赤色LED光の照射時間(例えば20分)を確保する必要があるので、カバー体3単体でLED発光部34を発光させることができれば、ヘアドライヤの重量を軽減できるので、使用者の負担を軽減できる。
【0051】
また、カバー体3単体では、ハウジング1内のヒータ15で加熱された空気も放出されることがないので、当該カバー体3を用いた頭皮環境を整えている使用者の頭部の空気が当たる面の放熱がしやすい。
【0052】
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0053】
(ヘアドライヤの概要)
図13は、本実施形態に係るヘアドライヤの側面図である。
【0054】
ヘアドライヤは、
図13に示すように、前記実施形態1のヘアドライヤと相違するのは、カバー体3とハウジング1とを接続する接続部品60が可撓性を有している点である。
【0055】
(カバー体の構造)
図14は、カバー体3の内部構造を示す側断面図である。
【0056】
接続部品60としては、例えば
図14に示すように、蛇腹パイプ形状が好ましい。このように、カバー体3とハウジング1とを接続する接続部品60が可撓性を有していることで、当該カバー体3を使用者の頭部Hに当てたときに、接続部品60の可撓性によって、当該カバー体3がハウジング1に対して傾倒するので、頭部Hの形状に合わせて頭部刺激体33を当てやすくなくなる。そして、カバー体3の頭部刺激体33が必要以上に強い力で使用者の頭部に押し付けられた場合でも、押し付ける力は接続部品60に吸収され、頭部には適度な刺激が与えられる。しかも、頭部刺激体33による頭部Hへの適度な刺激に加えて、LED発光部34による赤色LED光が頭皮に照射されるので、頭皮環境を整えることができる。
【0057】
なお、カバー体3の傾倒状態を維持できるようにしてもよい。この場合、パイプ部分が金属からなる蛇腹パイプや、塩化ビニルのパイプの中に針金が含まれた蛇腹パイプ等が好ましい。
【0058】
また、接続部品60としては、蛇腹パイプの他に、シリコン樹脂の成型体を用いてもよい。
【0059】
〔変形例〕
前記実施形態1〜3において、LED発光部34では、カバー体3の対向面31aにLED34aを設けた例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば
図15に示すように、LED34aを頭部刺激体33の棒状体331の先端に設けてもよい。
【0060】
この場合、棒状体331の頭皮に一番近い側にLED34aを設け、当該LED発光部34に電力を供給するための送電経路34bを当該棒状体331内に埋め込む。この送電経路34bは、前述したカバー体3に設けられた受電部51からの電力をLED34aに供給するようになっている。
【0061】
これにより、頭部刺激体33による頭部Hへの刺激と同時に赤色LED光を頭皮に対して至近距離で照射することができるので、頭皮環境をよりよく整えることができる。
【0062】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るヘアドライヤは、吸気口11及び排気口12を有する送風機14本体の当該排気口12に設けられ、使用者の頭部Hの少なくとも一部を覆うカバー体3を備え、上記カバー体3は、使用者の頭部Hの一部を覆った状態で当該頭部Hに対向する対向面31aに、当該頭部Hの頭皮にLED光を照射するLED発光部34が設けられると共に、上記対向面31aは高反射部材で形成されていることを特徴としている。
【0063】
上記構成によれば、カバー体に設けられたLED発光部から照射されたLED光は、直接使用者の頭皮に向かって照射される光と、当該カバー体の高反射部材で形成された対向面にて反射された光とが使用者の頭皮に照射される。つまり、使用者の頭皮には、照度の高いLED光を照射することが可能となる。このように、高照度のLED光を使用者の頭皮に照射することで、LED光による頭皮環境をより整えることが可能となる。
【0064】
しかも、送風機本体の排気口から帯電粒子を含む空気を放出すれば、放出された空気はカバー体内に滞留する。これにより、空気に含まれる帯電粒子は、使用者の頭部のカバー体で覆われた部分に集中して作用するので、頭皮環境を整えることが可能となる。
【0065】
従って、上記構成のヘアドライヤによれば、頭皮に効率よく赤色LED光を照射することができるので、頭皮環境を整えることができる。
【0066】
本発明の態様2に係るヘアドライヤは、上記態様1において、上記カバー体3には、当該カバー体3によって使用者の頭部Hを覆った状態で、当該使用者の頭部Hを刺激するための頭部刺激体33が設けられていてもよい。
【0067】
上記の構成によれば、使用者の頭部がカバー体で覆われるとき、頭部刺激体の棒状体が頭髪をかき分けて頭皮を刺激すると同時に、LED光も頭皮に照射されるので、頭皮環境をさらに整えることが可能となる。
【0068】
本発明の態様3に係るヘアドライヤは、上記態様1または2において、上記LED発光部34から照射されたLED光を拡散または収束するためのレンズ(凸レンズ35、凹レンズ36)を備えていてもよい。
【0069】
上記構成によれば、上記レンズを備えていることで、LED発光部から照射されるLED光を拡散させることで、頭皮に対して広範囲にLED光を照射することが可能となり、また、LED発光部から照射されるLED光を収束させることで、頭皮に対してある一点にLED光を照射することが可能となる。つまり、光を拡散するレンズ(凹レンズ)または光を収束するレンズ(凸レンズ)の何れかを用いることで、使用者が好む範囲にLED光を照射することが可能となる。
【0070】
本発明の態様4に係るヘアドライヤは、上記態様3において、上記LED発光部34は複数設けられ、上記レンズ(凸レンズ35、凹レンズ36)は、上記LED発光部34毎に設けられていてもよい。
【0071】
上記構成によれば、レンズがLED発光部毎に設けられていることで、LED発光部毎にLED光を拡散させたり、収束させたりすることが可能となる。これにより、LED光の照射範囲を、使用者の頭皮環境に応じて適宜設定することができる。つまり、頭皮の一部は広範囲にLED光を照射し、頭皮の一部は狭範囲(ある一点)にLED光を照射することができる。
【0072】
本発明の態様5に係るヘアドライヤは、上記態様4において、上記レンズ(凸レンズ351a、凹レンズ361a)は、当該レンズを支持するレンズ支持板(第1支持板351、第2支持板361)に形成され、上記レンズ支持板(第1支持板351、第2支持板361)は、上記カバー体3に着脱自在に設けられていてもよい。
【0073】
上記構成によれば、レンズが形成されたレンズ支持板がカバー体に着脱自在に設けられていることで、使用者は容易に機能の異なるレンズを取り替えることができる。例えば、凸レンズを支持した凸レンズ支持板と、凹レンズを支持した凹レンズ支持板とを用意し、広範囲にLED光を照射する場合には、凹レンズ支持板をカバー体に装着し、狭範囲(ある一点)にLED光を照射する場合には、凸レンズ支持板をカバー体に装着する。
【0074】
なお、レンズ支持板は、凸レンズのみを支持したり、凹レンズのみを支持したりしてもよいし、凸レンズ、凹レンズを混ぜて支持してもよい。
【0075】
本発明の態様6に係るヘアドライヤは、上記態様1〜5の何れか1態様において、上記カバー体3は、上記送風機14本体から着脱自在に設けられ、当該送風機14本体から取り外した状態で、各LED発光部34に電力を供給するための電力供給部(受電部51)が設けられていてもよい。
【0076】
上記構成によれば、カバー体を送風機本体から取り外した状態で、使用者の頭部に当てて、LED発光部にLED光を照射させることが可能となる。これにより、カバー体を送風機本体に装着した状態で使用する場合に比べて、重量が軽くなり、LED光を照射する際の使用者の負担を軽減することができる。
【0077】
本発明の態様7に係るヘアドライヤは、上記態様1〜6の何れか1態様において、上記カバー体3と上記送風機14本体との接続部(接続部品60)は、可撓性を有していてもよい。
【0078】
上記構成によれば、カバー体と送風機本体との接続部が可撓性を有していることで、頭部に形を問わず、好みの角度で頭皮へLED光を照射することが可能となる。また、好みの角度で帯電粒子を含んだ空気を頭皮に吹き付けることが可能となる。これにより、頭皮環境を整えることができる。
【0079】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。