【実施例】
【0055】
〔実施例1〕
<マレイミド系モノマーとビニルピロリドンとのコポリマーの作成>
蓋で密閉できる100mLのガラス容器に、溶媒である1,4−ジオキサン45gと、1−ビニル2ピロリドン10.014g、N−エチルマレイミド(分子量125.13)1.113g、および重合開始剤である2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)0.576gを入れ、マグネチックスターラーを用いて撹拌し、溶媒中に各物質を溶解させた。溶解後の溶液を撹拌しながらに、窒素ガスを10分間吹き込んだ後、蓋で容器を密閉し、窒素雰囲気を維持できるようにした。この溶液をマグネチックスターラーにより500rpmで撹拌しながら60℃で24時間保持した。24時間後、反応を止めるために、氷水の中に容器をつけ急速冷却した。
【0056】
未反応のモノマーや重合開始剤などを除去する目的で以下の洗浄操作を行った。
前記の24時間保持した溶液を、撹拌状態にある500mLのジエチルエーテル中にビュレットを使い滴下した。滴下することにより、ビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーが析出する。析出したビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーをメンブレンフィルターでろ過して回収し、これを室温真空乾燥により30分間乾燥させ、ビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーの固形物を得た(1回目の洗浄工程終了)。
【0057】
1回目の洗浄工程を終了したビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーの固形物を100mLのクロロホルムに溶解させた。この溶液を、撹拌状態にある500mLのジエチルエーテル中にビュレットを使い滴下した。滴下することにより、ビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーが析出する。析出したビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーをメンブレンフィルターでろ過して回収し、これを室温真空乾燥により30分間乾燥させ、ビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーの固形物を得た(2回目の洗浄工程終了)。
【0058】
2回目の洗浄工程を終了したビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーの固形物を再度100mLのクロロホルムに溶解させた。この溶液を、撹拌状態にある500mLのジエチルエーテル中にビュレットを使い滴下した。滴下することにより、ビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーが析出する。析出したビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーをメンブレンフィルターでろ過して回収し、これを60℃真空乾燥により24時間乾燥させ、ビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーの乾燥物を得た(3回目の洗浄工程終了)。
【0059】
以上の洗浄操作を経て、11.11質量部のマレイミド系モノマーと100質量部のビニルピロリドンが重合した構造を有するビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーの乾燥物が作成された。各モノマーの仕込み量を質量%に換算すると、エチルマレイミド10質量%、ビニルピロリドン90質量%となる。
図2に、ビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーの構造式を示す。図中に記入されている小文字のアルファベット記号は、後述
図3のNMR(核磁気共鳴分光法)によるスペクトルのピーク位置との対応関係を表すものである。
【0060】
得られたビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーについて、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定により重量平均分子量を求めた。まず、前処理として、コポリマーを溶離液であるN,N−ジメチルホルムアミド(30mM臭化リチウム添加)に溶解させ、この溶液を孔径0.45μmメンブレンフィルターでろ過した。フィルターを通過したろ液を測定用の試料溶液とした。その他の測定条件を以下に示す。
・カラム:TSKgel α−M×2+α−2500
・溶離液:N,N−ジメチルホルムアミド(30mM臭化リチウム添加)
・流量:1.0mL/min
・検出器:RI検出器、光散乱検出器(MALS)
・カラム温度:40℃
・注入量:200μL
測定の結果、重量平均分子量は1,800,000と求まった。
【0061】
また、得られたビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーについて、NMR(核磁気共鳴法)スペクトルを測定した。
図3にそのNMRスペクトルを示す。記号横軸は化学シフトである。測定されたNMRスペクトルには、
図2に記入したアルファベット記号の位置に対応すると考えられるピークが観測された。すなわち、上記の手法で作成したビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーは、エチルマレイミドに由来する構造部分を有していることが確認できた。なお、
図3中、「TMS」は標準物質として重クロロホルムに含まれているテトラメチルシラン(0ppm)を表す。また、溶媒に微量含まれているCHCl
3およびH
2Oのピークも示してある。
【0062】
<銀ナノワイヤの作成>
常温にて、50mLのバイアルビンに、プロピレングリコール(1,2−プロパンジオール)26gをとり、その中に、上記で得たビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマー0.332g、塩化リチウム含有量が1質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.151g、水酸化リチウム含有量が1質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.195g、臭化カリウム含有量が0.25質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.166g、硝酸アルミニウム九水和物含有量が2質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.104gをそれぞれ添加して混合し、溶液Aとした。硝酸銀0.212gを1,2−プロパンジオール2g中に溶解させ、溶液Bとした。
【0063】
前記溶液Aの全量を常温から115℃まで昇温したのち、300rpmで20分間撹拌した。撹拌時間が20分を経過した後、115℃の溶液A中に、前記溶液Bをチューブポンプで1分間かけて添加し、さらに撹拌状態を維持して115℃で12時間保持することにより銀の析出反応が終了した反応液を得た。その後、反応液を常温まで冷却した。
【0064】
冷却後の反応液に純水150gとエタノール50gを添加し、遠心分離機により3000rpmで15分間の遠心分離操作を行った。濃縮物と上澄みが観察されたため、上澄み部分は除去し、濃縮物を回収した。
【0065】
上記で得られた濃縮物に純水150gとエタノール50gを添加し、10分間撹拌して濃縮物を液中に分散させた後、上記と同様に遠心分離機により3000rpmで15分間の遠心分離操作を行った。濃縮物と上澄みが観察されたため、上澄み部分は除去し、濃縮物を回収した。過剰な有機保護剤は良好な導電性を得るためにはマイナス要因となるので、この洗浄操作を更に数回繰り返し、濃縮物(固形分)を十分に洗浄した。
【0066】
洗浄後の固形分に純水を加えてこの固形分の分散液を得た。この分散液を分取し、溶媒の純水を観察台上で揮発させたのち高分解能FE−SEM(高分解能電界放出形走査電子顕微鏡)により観察した結果、固形分は銀ナノワイヤであることが確認された。
図4A、
図4Bに、その銀ナノワイヤのSEM写真を例示する。SEM観察において、無作為に選んだ5視野について観察される全ての銀ナノワイヤを測定対象として前述の定義に従い、平均直径および平均長さを求めた。測定対象のワイヤ総数は100個以上である。なお、直径測定は倍率150,000倍のSEM画像、長さ測定は高分解能SEM倍率2,500倍のSEM画像をそれぞれ用いて行った。
その結果、本例で得られた銀ナノワイヤの平均直径は31nm、平均長さは7.6μmであり、平均アスペクト比は7600nm/31nm≒245であった。
【0067】
この銀ナノワイヤはビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーで被覆されており、アルコールを添加した水系溶媒中での分散性が顕著に改善されている。
【0068】
〔実施例2〕
<マレイミド系モノマーとビニルピロリドンとのコポリマーの作成>
実施例1におけるコポリマーの作成において、N−エチルマレイミド1.113gの代わりに、N−メチルマレイミド(分子量111.10)1.113gを添加したことを除き、実施例1と同じ条件でコポリマーを作成した。得られたコポリマーは、11.11質量部のマレイミド系モノマーと100質量部のビニルピロリドンが重合した構造を有するビニルピロリドン−メチルマレイミドコポリマーであり、各モノマーの仕込み量を質量%に換算すると、メチルマレイミド10質量%、ビニルピロリドン90質量%となる。
図6に、ビニルピロリドン−メチルマレイミドコポリマーの構造式を示す。ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定の結果、得られたビニルピロリドン−メチルマレイミドコポリマーの重量平均分子量は220,000であった。
【0069】
<銀ナノワイヤの作成>
常温にて、50mLのバイアルビンに、プロピレングリコール(1,2−プロパンジオール)26gをとり、その中に、上記で得たビニルピロリドン−メチルマレイミドコポリマー0.192g、塩化リチウム含有量が1質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.151g、水酸化リチウム含有量が1質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.107g、臭化カリウム含有量が0.25質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.166g、硝酸アルミニウム九水和物含有量が2質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.104gをそれぞれ添加して混合し、溶液Aとした。硝酸銀0.212gを1,2−プロパンジオール2g中に溶解させ、溶液Bとした。
【0070】
前記溶液Aの全量を常温から115℃まで昇温したのち、300rpmで20分間撹拌した。撹拌時間が20分を経過した後、115℃の溶液A中に、前記溶液Bをチューブポンプで1分間かけて添加し、さらに撹拌状態を維持して115℃で12時間保持することにより銀の析出反応が終了した反応液を得た。その後、実施例1と同様の方法で洗浄を行い、銀ナノワイヤを得た。
図7A、
図7Bに、その銀ナノワイヤのSEM写真を例示する。
【0071】
得られた銀ナノワイヤについて実施例1と同様の測定を行った結果、銀ナノワイヤの平均直径は40nm、平均長さは12.9μmであり、平均アスペクト比は12900nm/40nm≒323であった。
【0072】
この銀ナノワイヤはビニルピロリドン−メチルマレイミドコポリマーで被覆されており、アルコールを添加した水系溶媒中での分散性が顕著に改善されている。
【0073】
〔実施例3〕
<マレイミド系モノマーとビニルピロリドンとのコポリマーの作成>
実施例1におけるコポリマーの作成において、N−エチルマレイミドの添加量を1.113gから0.113gに変更したことを除き、実施例1と同じ条件でコポリマーを作成した。得られたコポリマーは、1.128質量部のマレイミド系モノマーと100質量部のビニルピロリドンが重合した構造を有するビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーであり、各モノマーの仕込み量を質量%に換算すると、エチルマレイミド1質量%、ビニルピロリドン99質量%となる。ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定の結果、得られたビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーの重量平均分子量は370,000であった。
【0074】
<銀ナノワイヤの作成>
常温にて、50mLのバイアルビンに、プロピレングリコール(1,2−プロパンジオール)26gをとり、その中に、上記で得たビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマー0.393g、塩化リチウム含有量が1質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.151g、水酸化リチウム含有量が1質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.150g、臭化カリウム含有量が0.25質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.166g、硝酸アルミニウム九水和物含有量が2質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.104gをそれぞれ添加して混合し、溶液Aとした。硝酸銀0.212gを1,2−プロパンジオール2g中に溶解させ、溶液Bとした。
【0075】
前記溶液Aの全量を常温から115℃まで昇温したのち、300rpmで20分間撹拌した。撹拌時間が20分を経過した後、115℃の溶液A中に、前記溶液Bをチューブポンプで1分間かけて添加し、さらに撹拌状態を維持して115℃で12時間保持することにより銀の析出反応が終了した反応液を得た。その後、実施例1と同様の方法で洗浄を行い、銀ナノワイヤを得た。
図8に、その銀ナノワイヤのSEM写真を例示する。
【0076】
得られた銀ナノワイヤについて実施例1と同様の測定を行った結果、銀ナノワイヤの平均直径は45nm、平均長さは10.9μmであり、平均アスペクト比は10900nm/45nm≒242であった。
【0077】
この銀ナノワイヤはビニルピロリドン−エチルマレイミドコポリマーで被覆されており、アルコールを添加した水系溶媒中での分散性が顕著に改善されている。
【0078】
〔実施例4〕
<マレイミド系モノマーとビニルピロリドンとのコポリマーの作成>
実施例3におけるコポリマーの作成において、N−エチルマレイミドをN−プロピルマレイミド(分子量139.15)に変更したことを除き、実施例1と同じ条件でコポリマーを作成した。得られたコポリマーは、1.128質量部のマレイミド系モノマーと100質量部のビニルピロリドンが重合した構造を有するビニルピロリドン−プロピルマレイミドコポリマーであり、各モノマーの仕込み量を質量%に換算すると、プロピルマレイミド1質量%、ビニルピロリドン99質量%となる。
図10に、ビニルピロリドン−プロピルマレイミドコポリマーの構造式を示す。
【0079】
<銀ナノワイヤの作成>
常温にて、50mLのバイアルビンに、プロピレングリコール(1,2−プロパンジオール)26gをとり、その中に、上記で得たビニルピロリドン−プロピルマレイミドコポリマー0.472g、塩化リチウム含有量が1質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.151g、水酸化リチウム含有量が1質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.150g、臭化カリウム含有量が0.25質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.185g、硝酸アルミニウム九水和物含有量が2質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.104gをそれぞれ添加して混合し、溶液Aとした。硝酸銀0.212gを1,2−プロパンジオール2g中に溶解させ、溶液Bとした。
【0080】
前記溶液Aの全量を常温から115℃まで昇温したのち、300rpmで20分間撹拌した。撹拌時間が20分を経過した後、115℃の溶液A中に、前記溶液Bをチューブポンプで1分間かけて添加し、さらに撹拌状態を維持して115℃で12時間保持することにより銀の析出反応が終了した反応液を得た。その後、実施例1と同様の方法で洗浄を行い、銀ナノワイヤを得た。
図11に、その銀ナノワイヤのSEM写真を例示する。
【0081】
得られた銀ナノワイヤについて実施例1と同様の測定を行った結果、銀ナノワイヤの平均直径は30nm、平均長さは9.2μmであり、平均アスペクト比は9200nm/30nm≒307であった。
【0082】
この銀ナノワイヤはビニルピロリドン−プロピルマレイミドコポリマーで被覆されており、アルコールを添加した水系溶媒中での分散性が顕著に改善されている。
【0083】
〔実施例5〕
<マレイミド系モノマーとビニルピロリドンとのコポリマーの作成>
実施例3におけるコポリマーの作成において、N−エチルマレイミドをN−tert−ブチルマレイミド(分子量153.18)に変更したことを除き、実施例1と同じ条件でコポリマーを作成した。得られたコポリマーは、1.128質量部のマレイミド系モノマーと100質量部のビニルピロリドンが重合した構造を有するビニルピロリドン−ブチルマレイミドコポリマーであり、各モノマーの仕込み量を質量%に換算すると、ブチルマレイミド1質量%、ビニルピロリドン99質量%となる。
図13に、ビニルピロリドン−tert−ブチルプロピルマレイミドコポリマーの構造式を示す。
【0084】
<銀ナノワイヤの作成>
常温にて、50mLのバイアルビンに、プロピレングリコール(1,2−プロパンジオール)26gをとり、その中に、上記で得たビニルピロリドン−ブチルマレイミドコポリマー0.402g、塩化リチウム含有量が1質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.151g、水酸化リチウム含有量が1質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.195g、臭化カリウム含有量が0.25質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.166g、硝酸アルミニウム九水和物含有量が2質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.104gをそれぞれ添加して混合し、溶液Aとした。硝酸銀0.212gを1,2−プロパンジオール2g中に溶解させ、溶液Bとした。
【0085】
前記溶液Aの全量を常温から115℃まで昇温したのち、300rpmで20分間撹拌した。撹拌時間が20分を経過した後、115℃の溶液A中に、前記溶液Bをチューブポンプで1分間かけて添加し、さらに撹拌状態を維持して115℃で12時間保持することにより銀の析出反応が終了した反応液を得た。その後、実施例1と同様の方法で洗浄を行い、銀ナノワイヤを得た。
図14に、その銀ナノワイヤのSEM写真を例示する。
【0086】
得られた銀ナノワイヤについて実施例1と同様の測定を行った結果、銀ナノワイヤの平均直径は33nm、平均長さは10.3μmであり、平均アスペクト比は10300nm/33nm≒312であった。
【0087】
この銀ナノワイヤはビニルピロリドン−ブチルマレイミドコポリマーで被覆されており、アルコールを添加した水系溶媒中での分散性が顕著に改善されている。
【0088】
〔比較例1〕
有機保護剤として、市販のアルキル化PVP(ISP社製、Antaron V−904LC)を使用した。これは、ビニルピロリドンと、10質量%のアルキル付加ビニルピロリドンとのコポリマーである。
【0089】
<銀ナノワイヤの作成>
常温にて、50mLのバイアルビンに、プロピレングリコール(1,2−プロパンジオール)20.8gをとり、その中に、上記のアルキル化PVP0.56g、塩化リチウム含有量が0.5質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.14g、水酸化リチウム含有量が1質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.150g、硝酸アルミニウム九水和物含有量が2質量%である1,2−プロパンジオール溶液0.14gをそれぞれ添加して混合し、溶液Aとした。硝酸銀0.17gを1,2−プロパンジオール2g中に溶解させ、溶液Bとした。
【0090】
前記溶液Aの全量を常温から115℃まで昇温したのち、300rpmで20分間撹拌した。撹拌時間が20分を経過した後、115℃の溶液A中に、前記溶液Bをチューブポンプで1分間かけて添加し、さらに撹拌状態を維持して115℃で12時間保持することにより銀の析出反応が終了した反応液を得た。その後、実施例1と同様の方法で洗浄を行い、銀ナノワイヤを得た。
図8に、その銀ナノワイヤのSEM写真を例示する。
【0091】
得られた銀ナノワイヤについて実施例1と同様の測定を行った結果、銀ナノワイヤの平均直径は75nm、平均長さは3.7μmであり、平均アスペクト比は3700/75nm≒49であった。この銀ナノワイヤはアルキル化PVPで被覆されており、アルコールを添加した水系溶媒中での分散性は改善されるが、この種の有機保護剤を用いて細く、長い形状のワイヤを合成することは難しい。