(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、特許文献1や非特許文献1のシステムは、弾丸を旋転させるために、砲身の内周面に腔線を有する。一般にこのような腔線を有する砲身を施線砲身という。施線砲身には、以下の特徴がある。
【0007】
(1)砲腔の内周面に腔線を設けるのに特殊な加工技術を必要とするため、滑腔砲身よりも製造費用が高くなる。
【0008】
(2)腔線に弾帯が食い込んだ状態で弾丸が施線砲身内を進むため、弾丸の旋転の反作用によって、施線砲身には逆方向の回転力が作用する。そのためこの逆方向の回転力に対応するため、発射装置の総重量を重くする必要が生じる。
【0009】
(3)腔線に弾帯が食い込んだ状態で弾丸が施線砲身内を進むため、弾丸が砲腔内を移動する際に生じる抵抗が大きく、燃焼ガスのガス圧力に対する弾丸の速度損失が大きい。
それゆえ、腔線をもたない滑腔砲身と同じ弾丸速度を得るためには、燃焼ガスのガス圧力の増加を必要とするため、腔線をもたない滑腔砲身より厚肉となり、発射装置の重量が重くなる。
【0010】
そのため軽量で製造費用が安く、砲身に回転力が生じにくく、圧力損失が小さい飛翔体の旋転システムが求められていた。
そこで、砲身に腔線が無くても飛翔体を旋転させることができるシステムが求められた。
【0011】
本発明は上述した要望を満たすために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、砲身に腔線が無くても、飛翔体を旋転させて発射できる飛翔体旋転システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によれば、内周面が滑らかな砲身と、
前記砲身の砲腔内に後方から燃焼ガスを噴射する発射薬と、
前記内周面から半径方向内方に隙間を隔てて前記砲身に装填される飛翔体と、
前記飛翔体に取り付けられ前記砲腔を前後に仕切る回転装弾筒と、を備え、
前記回転装弾筒は、その前後の前記砲腔を互いに連通させ、
前記飛翔体の後方から前記隙間を介して前記砲身の外部へ流れる前記燃焼ガスを回転力に変換して前記飛翔体と共に回転する回転機構を有する、飛翔体旋転システムが提供される。
【0013】
また、前記回転機構は、前記隙間内で前記飛翔体の外周面から半径方向外方に延び該外周面に周方向に間隔を隔てて複数取り付けられる軸流タービン翼を有し、
前記軸流タービン翼は、前記隙間を通る前記燃焼ガスにより前記飛翔体の中心軸を中心として該飛翔体と共に回転する。
【0014】
また、前記回転機構は、前記飛翔体の後端部に設けられた該飛翔体と同軸のラジアルタービン翼であり、
前記回転装弾筒は、前記ラジアルタービン翼の半径方向外方に設けられ前記回転装弾筒の前後を連通させる貫通孔を有し、
前記ラジアルタービン翼は、前記飛翔体の後方から前記貫通孔に向けて流れる前記燃焼ガスにより前記飛翔体と共に回転する。
【0015】
また、前記回転機構は、前記砲身の前記内周面に沿った滑らかな外周面を有し前記砲腔の前後を遮断する遮断壁と、
前記遮断壁の後面に開口し前方に延びる長孔と、
前記長孔の前端部に連結し前記遮断壁の前方で周方向の一方に向けて開口するノズルと、を有し、
前記回転装弾筒の前後の前記砲腔は、前記長孔と前記ノズルとを介して連通し、
さらに前記回転機構は、前記ノズルから周方向一方に噴射される前記燃焼ガスにより、前記飛翔体と共に回転する。
【0016】
また、前記回転機構は、周方向の回転力を前記飛翔体に伝達し、かつ該飛翔体の表面に設けられた凹凸に着脱可能に噛み合う凹凸を有する。
【0017】
また、前記回転装弾筒は、周方向に分割可能に設けられている。
【発明の効果】
【0018】
上述した本発明の装置によれば、砲身の内周面と飛翔体と間に隙間があり、その隙間を介して飛翔体の後方から砲身の外部へ燃焼ガスが流れる。その燃焼ガスの流れにより回転する回転機構を備え、回転機構が飛翔体を回転させるので、腔線やガイドレールを砲身に設けなくても、飛翔体を旋転させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0021】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の飛翔体旋転システム1の説明図である。
図1(A)は縦断面図、
図1(B)は
図1(A)のA−A矢視図、
図1(C)は
図1(A)のB−B矢視図である。
【0022】
本発明の飛翔体旋転システム1は、発射装置2、飛翔体8、及び回転装弾筒10を備える。また本発明の発射装置2は、砲身4と発射薬6とを有する。
【0023】
本発明の砲身4は、内周面4aが滑らかな円筒面に構成される。
発射薬6は、砲身4の砲腔内に、後方から燃焼ガス6a(
図2を参照)を噴射する。それにより、飛翔体8の後方に位置する砲身4の砲腔(以下、後室R)のガス圧力が上昇し、飛翔体8を前方へ押し出す。
【0024】
本発明の飛翔体8は、旋転しながら飛行する砲弾又はロケット弾である。飛翔体8は、砲身4の内周面4aから半径方向内方に隙間Qを隔てて砲身4に装填され、発射される。
また、飛翔体8は、回転装弾筒10を介して砲身4の内周面4aに回転可能に支持される。
【0025】
また本実施形態の回転装弾筒10は、飛翔体8に取り付けられ、回転装弾筒10の前後の砲腔を、互いに連通させながら仕切る。回転装弾筒10は、飛翔体8の後方から隙間Qを介して砲身4の外部へ流れる燃焼ガス6aを回転力に変換して、飛翔体8と共に回転する回転機構10aを有する。
回転装弾筒10は、例えば
図1(C)に示すように、周方向の回転力を飛翔体8に伝達し、飛翔体8の表面に設けられた凹凸8bに着脱可能に噛み合う凹凸10bを有することが好ましい。
【0026】
この凹凸8bにおける凹んだ部分の底面は、飛翔体8の凹凸8bではない部分の外周面8aより半径方向内方に位置することが好ましい。
それにより、凹んだ部分の底面と飛翔体8の凹凸8bではない部分の外周面8aとが成す段差に前部装弾筒14が引っ掛かるので、砲身内で飛翔体8に対して前部装弾筒14が前方に滑るのを防ぐことができる。
【0027】
なお、回転装弾筒10から飛翔体8に回転力を伝達する機構は、その他の構成のものでもよい。
【0028】
また、前部装弾筒14の前方の飛翔体8の外周面8aには、前部装弾筒14が飛翔体8の外周面8aに沿って前方へ移動しないように、
図1(A)に示すようなストッパ8cが設けられていてもよい。それにより砲身内で前部装弾筒14が飛翔体8を後方に残して前方へ移動するのを防ぐことができる。
【0029】
図1の例では、回転装弾筒10は、飛翔体8の後端部に取り付けられる後部装弾筒12と、その前方(例えば飛翔体8の胴部)に取り付けられる前部装弾筒14とを有する。これらの回転装弾筒10は、砲身4の内周面4aに、回転可能に支持されている。例えば回転装弾筒10の外周面が、砲身4の内周面4aに沿った円筒面であり、砲身4の内周面4aに摺動かつ回転可能に支持されていてもよい。
【0030】
本実施形態の後部装弾筒12は、ラジアルタービン翼12bと、貫通孔12cとを有する。
【0031】
ラジアルタービン翼12bは、飛翔体8の後端部に設けられた、飛翔体8の中心軸Z−Zを中心として回転する回転機構10aである。ラジアルタービン翼12bは、飛翔体8の後方(後室R)から貫通孔12cに向けて流れる燃焼ガス6aにより、飛翔体8と共に回転する。
【0032】
貫通孔12cは、ラジアルタービン翼12bの半径方向外方に設けられ、回転装弾筒10の前後を連通させる孔である。例えば
図1の例では、貫通孔12cは、後室Rと隙間Qとを連通させる。
【0033】
この構成により、発射薬6から燃焼ガス6aが発生することにより後室Rの圧力が高まり、飛翔体8の後端部を前方に押す。後室Rの圧力は、隙間Qの圧力より高いため、後室Rの燃焼ガス6aは、貫通孔12cに向けて流れる。ラジアルタービン翼12bを通り、貫通孔12cに向けて流れる燃焼ガス6aがラジアルタービン翼12bを回転させる。
【0034】
前部装弾筒14は、砲身4の内周面4aと飛翔体8の外周面8aとの間の隙間Qで外周面8a全周を取り囲む。そして燃焼ガス6aにより飛翔体8の中心軸Z−Zを中心として飛翔体8を回転させる。
【0035】
前部装弾筒14の回転機構10aは、軸流タービン翼14aにより回転力が得られる。
軸流タービン翼14aは、隙間内で飛翔体8の外周面8aから半径方向外方に延び、周方向に間隔を隔ててその外周面8aに複数取り付けられる。軸流タービン翼14aは、後方から前方に向けて隙間Qを通る燃焼ガス6aにより、飛翔体8の中心軸Z−Zを中心として回転する回転力がかかる。そしてこの回転力により、前部装弾筒14の全体ごと、飛翔体8と共に、中心軸Z−Zを中心として回転する。
前部装弾筒14は、周方向に分割可能に設けられていることが好ましい。
【0036】
本実施形態の回転装弾筒10の外周面は、砲身4の内周面4aに対して回転しながら前方へ滑るように、平滑な円筒面に設けられていることが好ましい。この場合、回転装弾筒10の外周面が砲身4の内周面4aに沿って、砲身内を回転しながら前方に滑る。
【0037】
図2は、本発明の第1実施形態の飛翔体旋転システム1の作動を示す縦断面説明図である。
図2(A)は、発射薬6の起爆直後を示し、
図2(B)は、砲身4から飛翔体8が放出された後を示す。
【0038】
発射薬6が起爆し、燃焼ガス6aを放出すると、
図2(A)に示すように、後室内のガス圧力が上昇し、隙間Qとの圧力差が大きくなる。それにより、飛翔体8の後端部に圧力がかかり、砲身内を飛翔体8が前方に向けて移動する。
【0039】
また、この圧力差により、後室Rの燃焼ガス6aは、貫通孔12cに向けて流れる。この燃焼ガス6aの流れを受けてラジアルタービン翼12bが回転し、ラジアルタービン翼12bから回転力が飛翔体8に伝達されることで、飛翔体8が旋転する。
隙間Qへ流れた燃焼ガス6aは、隙間Qよりさらに圧力が低い砲身4の外部に向けて前方へ流れる。
【0040】
それにより、隙間Qを前方に向けて流れる燃焼ガス6aにより、前部装弾筒14の軸流タービン翼14aは、中心軸Z−Zを中心として回転する。そして、軸流タービン翼14aの回転力が飛翔体8に伝達され、飛翔体8に、中心軸Z−Zを中心とする旋回力が与えられる。
【0041】
図2(B)に示すように、飛翔体8は、この回転力により回転しながら砲身4から放出される。砲身4から飛翔体8が飛び出すと、飛翔体8は、旋転しながら飛翔する。前部装弾筒14は、周方向に分割可能に設けられている。それにより、半径方向外方に向かう遠心力が前部装弾筒14にかかり、分割した前部装弾筒14が飛翔体8の半径方向外方へ移動し、飛翔体8から離脱する。
【0042】
また飛翔体8の飛翔に伴い、後部装弾筒12の前面には後方に押す空気抵抗がかかる。後部装弾筒12は、この空気抵抗に後方へ押され、飛翔体8の後端部から後方に離脱する。
【0043】
本実施形態の飛翔体旋転システム1は、これらの構成により、砲身4に腔線やガイドレールを設けなくても、飛翔体8を旋転させることができる。
【0044】
それにより、本発明の飛翔体旋転システム1は、砲身に腔線やガイドレールを設ける従来のシステムに比べ、砲身4を薄肉に製造でき、軽量化できる。また腔線やガイドレールを設けるのに必要な特殊な加工を必要としないので、本発明の飛翔体旋転システム1は、従来のシステムより発射装置2の製造費用を抑えられる。
【0045】
また、回転装弾筒10の外周面が砲身4の内周面4aを周方向に滑るので、従来のシステムより、飛翔体8(回転装弾筒10)と砲身4の内周面4aとの間に生じる抵抗を小さくすることができる。それにより、後室内のガス圧力に対する速度損失を従来のシステムより少なくすることができる。
【0046】
さらに、本発明の砲身4には腔線やガイドレールが設けられず、回転装弾筒10の外周面が砲身4の内周面4aに沿って滑りながら回転するので、砲身4に、飛翔体8の旋転の逆方向の回転力が発生するのを抑えることができる。
【0047】
なお、本実施形態の飛翔体旋転システム1は、後部装弾筒12と前部装弾筒14の双方を備えるが、飛翔体8を回転させる機構として、後部装弾筒12と前部装弾筒14のいずれか一方のみを備えていてもよい。その場合、飛翔体旋転システム1は、砲身内に飛翔体8を回転可能に支持する装弾筒(以下、支持装弾筒)を備える。
【0048】
このとき、飛翔体旋転システム1が後部装弾筒12を備える場合は、支持装弾筒は、軸流タービン翼14aを有さない。
一方、飛翔体旋転システム1が前部装弾筒14のみを備える場合には、支持装弾筒は、前部装弾筒14と同様に軸流タービン翼14aを有していても有さなくてもよい。つまり、例えば飛翔体旋転システム1は、前後方向に間隔を隔てて複数の前部装弾筒14を備えていてもよい。
【0049】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態の飛翔体旋転システム1について説明する。
図3は、本発明の第2実施形態の飛翔体旋転システム1の縦断面図である。
図4(A)は、
図3のC−C矢視図である。
図4(B)は
図3のD−D矢視図、
図4(C)は
図3のE−E矢視図である。
図5は、本発明の第2実施形態の後部装弾筒12の斜視図である。なお、
図5においては、飛翔体8の外周面8aと回転装弾筒10の内周面に設けられる凹凸8b、10bの描写を省略している。
【0050】
本実施形態の前部装弾筒14は、第1実施形態のそれと同様である。
【0051】
本実施形態の後部装弾筒12は、遮断壁12d、ノズル12e、及び長孔12gを有する。後部装弾筒12の回転機構10aは、遮断壁12d、ノズル12e、及び長孔12gである。
【0052】
遮断壁12dは、砲身4の内周面4aに沿った滑らかな外周面を有する。この遮断壁12dの外周面が砲身4の内周面4aに沿って滑るようになっている。
また遮断壁12dは、砲腔を前後に遮断する。例えば遮断壁12dは、
図3に示すように、飛翔体8の後端部に連結し、後室Rと隙間Qとの間に設けられていてもよい。この場合、遮断壁12dは、後室Rと隙間Qとの間を遮断する。しかしこれに限らず、遮断壁12dは、前部装弾筒14のように、飛翔体8の胴部上に、隙間Qの前後を遮断するように設けられていてもよい。
【0053】
長孔12gは、後端が遮断壁12dの後面に開口し、前方に延び、その前端がノズル12eに開口する。
【0054】
ノズル12eは、長孔12gの前端部に連結し、遮断壁12dの前方で周方向の一方に向けて開口する。例えば
図4、
図5の例では、周方向に間隔を隔てて複数の突起が遮断壁12dから前方に向けて突出しており、その突起の周方向一方に、ノズル12eの開口12fが設けられている。
【0055】
この構成により、本実施形態において、遮断壁12dの前後の砲腔は、長孔12gとノズル12eとを介して連通する。例えば
図4、
図5の例では、長孔12gとノズル12eによって、後室Rと隙間Qとが連通する。
【0056】
図6は、本発明の第2実施形態の飛翔体旋転システム1の作動を示す縦断面説明図である。
図6(A)は、発射薬6の起爆直後を示し、
図6(B)は、砲身4から飛翔体8が放出された後を示す。
【0057】
図6(A)に示すように、発射装置2の発射薬6から燃焼ガス6aが放出されることによって、後室Rと隙間Qとの間の差圧が大きくなる。後室Rと隙間Qは、長孔12gとノズル12eのみで連通しているため、後室Rから長孔12gに流入する燃焼ガス6aは、ノズル12eの開口12fから周方向の一方に向けて隙間Qに噴射される。それにより、本実施形態の後部装弾筒12に回転力が加わり、後部装弾筒12が回転する。それにより、後部装弾筒12から飛翔体8に回転力が伝達され、飛翔体8が中心軸Z−Zを中心として旋転する。
【0058】
砲身4から飛翔体8が飛び出すと、飛翔体8は、旋転しながら飛翔する。それにより、半径方向外方に向かう遠心力が前部装弾筒14にかかり、前部装弾筒14が飛翔体8から離脱する。
【0059】
また飛翔体8の飛翔に伴い、後部装弾筒12の前面には後方に押す空気抵抗がかかる。それにより後部装弾筒12は、飛翔体8から後方に離脱する。
【0060】
本実施形態の飛翔体旋転システム1は、後部装弾筒12に長孔12gとノズル12eを設けるという簡単な構成で成り立つので、飛翔体旋転システム1の製造費用をさらに抑えることができる。
【0061】
本実施形態の飛翔体旋転システム1のその他の構成と効果は、第1実施形態のそれと同様である。
【0062】
上述した本発明の装置によれば、砲身4の内周面4aと飛翔体8と間に隙間Qがあり、その隙間Qを介して飛翔体8の後方から砲身4の外部へ燃焼ガス6aが流れる。その燃焼ガス6aの流れにより回転する回転機構10aを備え、回転機構10aが飛翔体8を回転させる。それにより、腔線やガイドレールを砲身4に設けなくても、飛翔体8を旋転させることができる。
【0063】
したがって本発明の飛翔体旋転システム1は、腔線やガイドレールを砲身4に設ける必要が無いので、砲身4を薄肉に製造でき、軽量化を図ることができる。また腔線やガイドレールを設けるために、砲身4に特殊な加工を施す必要が無いため、従来のシステムより製造費用を抑えることができる。
【0064】
さらに、本発明の砲身4の内周面4aに腔線やガイドレールが無いことから、砲身4にかかる飛翔体8の旋転と逆方向の回転力を抑えることができる。
【0065】
また砲身4の内周面4aが滑らかに設けられているので、従来のシステムより、飛翔体8が砲身内を移動する際に生じる抵抗が小さい。そのため、後室Rのガス圧力に対する飛翔体8の速度損失を従来のシステムより抑えることができる。そのため、従来のシステムより多くの後室Rの燃焼ガス6aのガス圧力を飛翔体8の速度に変換することができる。
【0066】
なお本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。