(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
物体側から順に配置された、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、を備え、
前記第2レンズ群を光軸に沿って移動させて、前記各レンズ群の光軸上の間隔を変えることにより広角端から望遠端への変倍を行うズームレンズにおいて、
前記第1レンズ群は異常分散性を有する硝材で形成された少なくとも1枚の正レンズを備え、
前記第3レンズ群は樹脂で形成された少なくとも1枚の負レンズを備え、
以下に示す条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
(1) 0<|fn/fp|≦0.5
(2)’ 0.02<Δθg,F<0.06
(3) 2.0≦β2T/β3T≦15.0
(5) −10.0<(f4/f3)/(f2/ft)≦−5.0
ただし、fnは前記第3レンズ群に含まれる、樹脂で形成された少なくとも1枚の負レンズの焦点距離、fpは前記第1レンズ群に含まれる、異常分散性を有する硝材で形成された少なくとも1枚の正レンズの焦点距離を示す。Δθg,Fは前記第1レンズ群に含まれる、異常分散性を有する硝材で形成された少なくとも1枚の正レンズの異常分散性を示す。なお、異常分散性Δθg,Fは、縦軸に部分分散比θg,F、横軸にd線に対するアッベ数νdをとり、基準硝材となるC7の座標(νd=60.49、θg,F=0.5436)およびF2の座標(νd=36.26、θg,F=0.5828)を通る直線を標準線としたときの、個々の硝材のνdに対応する標準線上の点とその硝材のθg,Fとの偏差である。また、部分分散比θg,Fはθg,F=(ng−nF)/(nF−nC)で定義され、ng、nF、nCはそれぞれg線、F線、C線に対する屈折率を示す。β2Tは望遠端における前記第2レンズ群の倍率、β3Tは望遠端における前記第3レンズ群の倍率を示す。f4は前記第4レンズ群の焦点距離、f3は前記第3レンズ群の焦点距離、f2は前記第2レンズ群の焦点距離、ftは望遠端における光学系全系の焦点距離を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明にかかるズームレンズおよび撮像装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0025】
近年普及が進む監視用カメラ、防犯カメラなどの撮像装置は、狭く、温度変化が大きく発生する環境下に設置されることが多い。本発明では、そのような撮像装置に最適な、簡易かつコンパクトな構成でありながら、環境温度の変化が発生した場合であっても、合焦位置変動を抑制して、良好な光学性能を確保することが可能なズームレンズを提供することを目的としている。そこで、かかる目的を達成すべく、本発明では、以下に示すような各種条件を設定している。
【0026】
本発明にかかるズームレンズは、物体側から順に配置された、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、を備えている。そして、第2レンズ群を光軸に沿って移動させて、各レンズ群の光軸上の間隔を変えることにより広角端から望遠端への変倍を行う。
【0027】
加えて、第1レンズ群は異常分散性を有する硝材で形成された少なくとも1枚の正レンズを備え、第3レンズ群は樹脂で形成された少なくとも1枚の負レンズを備え、第3レンズ群に含まれる、樹脂で形成された少なくとも1枚の負レンズの焦点距離をfn、第1レンズ群に含まれる、異常分散性を有する硝材で形成された少なくとも1枚の正レンズの焦点距離をfpとするとき、次の条件式を満足することが好ましい。
(1) 0<|fn/fp|≦0.5
【0028】
焦点距離が長く変倍比の大きいズームレンズを構成しようとする場合、光学系内での光線高が高くなり、またその変化も大きくなりやすいため、特に軸上色収差の発生が顕著になりやすい。そこで、本発明にかかるズームレンズでは、最も口径が大きい第1レンズ群中に、異常分散性を有する硝材で形成された正レンズを少なくとも1枚備えることによって、軸上色収差補正を効果的に行うことができる。この効果は、特に望遠端状態において顕著に現れる。
【0029】
しかし、異常分散性を有する硝材は屈折率の温度依存性の高さから、異常分散性を有する硝材で形成された正レンズを第1レンズ群中に配置した場合、特に第1レンズ群を透過する光束が最大となる望遠端状態において、環境温度が変化したとき、当該正レンズの焦点距離が大きく変化して、光学系全系の合焦位置変動が生じる傾向にある。なお、この傾向は環境温度が急激に変化した場合、より顕著に現れる。
【0030】
そこで、本発明にかかるズームレンズでは、第3レンズ群中に、ガラス材よりもさらに屈折率の温度依存性が高い樹脂で形成された負レンズを少なくとも1枚配置した。そして、第1レンズ群に含まれる、異常分散性を有する硝材で形成された少なくとも1枚の正レンズの焦点距離と、第3レンズ群に含まれる、樹脂で形成された少なくとも1枚の負レンズの焦点距離との比率を、上記条件式(1)を満足するように適切に設定することによって、環境温度変化時に生じる合焦位置変動を抑制して、良好な光学性能を確保することを可能にした。
【0031】
すなわち、本発明にかかるズームレンズでは、環境温度が変化した場合における、第1レンズ群中の異常分散性を有する硝材で形成された正レンズの焦点距離の変動を、第3レンズ群中の樹脂で形成された負レンズの焦点距離を変動させることによって補正して、合焦位置変動を抑制し、良好な光学性能を確保することが可能になる。
【0032】
本発明にかかるズームレンズは、上記構成を前提に、条件式(1)を満足することで、簡易かつコンパクトな構成でありながら、環境温度の急激な変化が発生した場合であっても、合焦位置変動を抑制して良好な光学性能を確保することが可能になる。
【0033】
条件式(1)においてその上限を上回ると、第3レンズ群中の樹脂で形成された負レンズの屈折力が弱くなりすぎて、環境温度変化時に第1レンズ群中の異常分散性を有する硝材で形成された正レンズの焦点距離変動を原因とする光学系全系の合焦位置変動を抑制しきれなくなる。条件式(1)は2枚のレンズの焦点距離の比率の絶対値を規定するものであるため、0以下の数値になることはない。
【0034】
なお、上記条件式(1)は、次に示す範囲を満足すると、より好ましい効果が期待できる。
(1a) 0.3≦|fn/fp|≦0.5
【0035】
また、本発明にかかるズームレンズにおいて、第1レンズ群は、物体側から順に、少なくとも、負レンズと、正レンズと、正レンズと、を配置して構成することが好ましい。少なくとも2枚の正レンズが必要であるが、異常分散性を有する硝材で形成されたものは少なくとも1枚あればよい。第1レンズ群中、最も物体側に配置される負レンズと、これに続いて配置される正レンズとは、近接配置、もしくは接合して配置されることが好ましい。このようにすることで、軸上色収差および倍率色収差を良好に補正することができる。さらに、第1レンズ群中の最も像側に正レンズを配置することで、広角端における非点収差、歪曲収差を良好に補正することができる。
【0036】
第2レンズ群は、物体側から順に、少なくとも、2枚の負レンズと、1枚の正レンズと、を配置して構成することが好ましい。このようにすることで、特に広角端における像面湾曲、倍率色収差を良好に補正することができる。
【0037】
第3レンズ群は、物体側から順に、少なくとも、正レンズと、負レンズと、を配置して構成することが好ましい。このようにすることで、球面収差、像面湾曲を良好に補正することができる。なお、前述のように、樹脂で形成された負レンズは、少なくとも1枚必要である。
【0038】
本発明にかかるズームレンズにおいて、第1レンズ群中に異常分散性を有する硝材で形成された正レンズを配置しているのは、光学性能を確保するために最も危惧される軸上色収差の補正を行うためである。軸上色収差をより効果的に実行するためには、当該正レンズの硝材の短波長領域の光に関する異常分散性を適切に設定する必要がある。
【0039】
異常分散性について説明する前に、まず、部分分散比について説明する。部分分散比とは、部分分散を主分散で割った値である。主分散とは基準となる2つの波長での屈折率の差のことを云い、部分分散とは他の2つの波長の屈折率の差のことを云う。
【0040】
ここで、各スペクトル線とその波長をg線(435.83nm)、F線(486.13nm)、d線(587.56nm)、C線(656.27nm)とし、任意の文字x,yを各スペクトル線に対応させたとき、x線、y線に対するそれぞれの屈折率をnx,nyと定義する。たとえば、d線に対する屈折率はnd、F線に対する屈折率はnFと表される。さらに、x線とy線に対する部分分散比をθx,yとするとき、θx,y=(nx−ny)/(nF−nC)と定義する。たとえば、g線とF線に対する部分分散比θg,Fは、θg,F=(ng−nF)/(nF−nC)と表せる。
【0041】
続いて、異常分散性について説明する。一般の光学材料において、部分分散比はアッべ数の変化に対してほぼ同傾向に変化する、すなわち、アッベ数を横軸に部分分散比を縦軸にとったグラフを作成すると、ある直線上に乗る性質がある。このとき、当該直線上に乗らないものを異常分散性という。
【0042】
ここで、g線とF線に関する異常分散性について説明する。
図1は、g線とF線に関する異常分散性について説明するためのグラフである。
図1に示すように、まず、XY座標平面上において、d線に対するアッベ数νdをx軸、g線とF線に対する部分分散比θg,FをY軸にとる。そして、g線とF線に関する2つの基準硝材C7(νd=60.49、θg,F=0.5436)およびF2(νd=36.26、θg,F=0.5828) に対して座標平面上の2点を定め、その2点を結ぶ直線を「g線とF線に関する標準線gF」と定義する。本発明では、標準線gFを傾き−0.0016、切片0.6415の直線として「標準線gF:θg,F=0.6415−0.0016×νd」と定める。これにより、g線とF線に関する異常分散性を、与えられた硝材の(νd,θg,F)に対して、標準線gFからのθg,Fの偏差Δθg,Fが異常分散性の値と定義できる。たとえば、任意の硝材のd線に対するアッベ数をνd、g線とF線に対する部分分散比θg,Fとするとき、当該硝材のg線とF線に関する異常分散性Δθg,Fは、Δθg,F=θg,F−(0.6415−0.0016×νd)と計算できる。このように定義したΔθg,Fが、g線とF線に関する異常分散性を表す。
【0043】
本発明にかかるズームレンズでは、第1レンズ群に含まれる、異常分散性を有する硝材で形成された少なくとも1枚の正レンズの異常分散性をΔθg,Fとするとき、次の条件式を満足することが好ましい。
(2) 0<Δθg,F<0.06
【0044】
条件式(2)を満足することにより、軸上色収差補正(特に、望遠端状態)をより効果的に行うことができ、光学性能をさらに向上させることが可能になる。本発明にかかるズームレンズにおいて、第1レンズ群に含まれる、異常分散性を有する硝材で形成された少なくとも1枚の正レンズの異常分散性が条件式(2)で規定する範囲から逸脱すると、軸上色収差の補正効果が弱まるおそれがある。
【0045】
なお、上記条件式(2)は、次に示す範囲を満足すると、より好ましい効果が期待できる。
(2a) 0.02≦Δθg,F≦0.05
【0046】
さらに、本発明にかかるズームレンズでは、望遠端における第2レンズ群の倍率をβ2T、望遠端における第3レンズ群の倍率をβ3Tとするとき、次の条件式を満足することが好ましい。
(3) 1.5≦β2T/β3T≦15.0
【0047】
条件式(3)は、望遠端における第2レンズ群の倍率と望遠端における第3レンズ群の倍率との比率を規定するものである。条件式(3)を満足することで、光学系全長を短く維持したまま、光学性能を向上させることができる。
【0048】
条件式(3)においてその下限を下回ると、第3レンズ群に比べ第2レンズ群の倍率が小さくなりすぎてしまう。この結果、第2レンズ群のパワー不足が生じ、変倍時の第2レンズ群の移動量が増えることによって光学系全長が延び、光学系全系の小型化が困難になる。一方、条件式(3)においてその上限を上回ると、第3レンズ群に比べ第2レンズ群の倍率が大きくなりすぎ、諸収差の発生が顕著になるという不具合が発生する。これを解消するためには、第2レンズ群にさらなるレンズを追加する必要が生じることになり、やはり光学系全系の小型化が困難になる。
【0049】
なお、上記条件式(3)は、次に示す範囲を満足すると、より好ましい効果が期待できる。
(3a) 2.0≦β2T/β3T≦13.0
【0050】
さらに、本発明にかかるズームレンズでは、第3レンズ群の像側に第4レンズ群を備え、第4レンズ群を光軸に沿って移動させることにより、変倍に伴う像面位置の補正を行うとよい。そして、本発明にかかるズームレンズは、第3レンズ群の像側に第4レンズ群が配置されていることを前提に、広角端における第3レンズ群の倍率をβ3W、広角端における第4レンズ群の倍率をβ4Wとするとき、次の条件式を満足することが好ましい。
(4) −70.0≦β3W/β4W≦−4.0
【0051】
条件式(4)は、広角端における第3レンズ群の倍率と広角端における第4レンズ群の倍率との比率を規定するものである。条件式(4)を満足することで、光学系全長を短く維持するとともに、第4レンズ群で変倍に伴う像面位置の補正を行う際に生じる収差変動を抑制して、光学性能を向上させることができる。
【0052】
条件式(4)においてその下限を下回ると、第3レンズ群に比べ第4レンズ群の倍率が小さくなりすぎてしまう。この結果、像面位置の補正の際に第4レンズ群の移動量が増えることによって光学系全長が延び、光学系全系の小型化が困難になる。一方、条件式(4)においてその上限を上回ると、第3レンズ群に比べ第4レンズ群の倍率が大きくなりすぎてしまい、第4レンズ群による像面位置の補正時における収差変動が大きくなるため、好ましくない。
【0053】
なお、上記条件式(4)は、次に示す範囲を満足すると、より好ましい効果が期待できる。
(4a) −60.0≦β3W/β4W≦−7.0
【0054】
なお、第4レンズ群は、少なくとも、正レンズと負レンズとからなる1組の接合レンズを含み構成することが好ましい。このようにすることで、第4レンズ群で変倍に伴う像面位置の補正を行う際に発生する色収差を良好に補正することができる。
【0055】
さらに、本発明にかかるズームレンズでは、第4レンズ群の焦点距離をf4、第3レンズ群の焦点距離をf3、第2レンズ群の焦点距離をf2、望遠端における光学系全系の焦点距離をftとするとき、次の条件式を満足することが好ましい。
(5) −10.0<(f4/f3)/(f2/ft)≦−5.0
【0056】
条件式(5)は、(第4レンズ群の焦点距離と第3レンズ群の焦点距離との比率)と(第2レンズ群の焦点距離と望遠端における光学系全系の焦点距離との比率)との関係を規定するものである。条件式(5)を満足することにより、光学系全長を短く維持するとともに、第3レンズ群の加工誤差に対する収差敏感度を小さくして製造上のバラつきに起因する収差変動を抑制することができる。
【0057】
条件式(5)においてその下限を下回ると、光学系全系中、第3レンズ群のパワーが強くなりすぎて、第3レンズ群の加工誤差に対する収差敏感度が大きくなりすぎて、製造上のバラつきに起因する収差変動を抑制することができなくなる。一方、条件式(5)においてその上限を上回ると、光学系全系中、第2ンズ群のパワーが弱くなりすぎて、変倍時の第2レンズ群の移動量が増えることによって光学系全長が延び、光学系全系の小型化が困難になる。
【0058】
なお、上記条件式(5)は、次に示す範囲を満足すると、より好ましい効果が期待できる。
(5a) −8.5≦(f4/f3)/(f2/ft)≦−5.5
【0059】
さらに、本発明にかかるズームレンズでは、第4レンズ群の像側に第5レンズ群を配置して、非点収差の補正を行うようにしてもよい。
【0060】
さらに、本発明にかかるズームレンズでは、第1レンズ群に含まれる、異常分散性を有する硝材で形成された少なくとも1枚の正レンズにおける温度変化1℃当たりのd線に対する屈折率変化の平均値を(dt/dT)p、第3レンズ群に含まれる、樹脂で形成された少なくとも1枚の負レンズにおける温度変化1℃当たりのd線に対する屈折率変化の平均値を(dt/dT)nとするとき、次の条件式を満足することが好ましい。
(6) −8×10‐
6<(dt/dT)p<−4×10‐
6
(7) −150×10‐
6<(dt/dT)n<−50×10‐
6
【0061】
条件式(6),(7)を満足することで、環境温度が変化した場合における合焦位置変動の抑制効果を、より向上させることができる。
【0062】
以上説明したように、本発明によれば、上記構成を備えることにより、簡易かつコンパクトな構成でありながら、環境温度の急激な変化が発生した場合であっても、合焦位置変動を抑制して、良好な光学性能を確保することが可能なズームレンズを実現することができる。
【0063】
このような特徴を備えた本発明にかかるズームレンズは、狭いスペースに設置される小型の撮像装置に好適であることはもとより、気温の変化が大きい屋外に設置されることが多い監視用カメラ、防犯カメラなどの撮像装置に好適である。
【0064】
さらに、本発明は、環境温度の変化が発生しても良好な画像が得られる、小型、高性能な撮像装置を提供することを目的とする。この目的を達成するためには、上記構成を備えたズームレンズと、このズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する固体撮像素子と、を備えて撮像装置を構成すればよい。このようにすることで、環境温度の変化が発生しても良好な画像が得られる、小型、高性能な撮像装置を実現することができる。
【0065】
以下、本発明にかかるズームレンズの実施例を図面に基づき詳細に説明する。なお、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0066】
図2は、実施例1にかかるズームレンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。同図は、光学系の広角端状態を示している。このズームレンズは、図示しない物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G
11と、負の屈折力を有する第2レンズ群G
12と、正の屈折力を有する第3レンズ群G
13と、正の屈折力を有する第4レンズ群G
14と、負の屈折力を有する第5レンズ群G
15と、が配置されて構成される。第2レンズ群G
12と第3レンズ群G
13との間には、所定の口径を規定する開口絞りSTOPが配置される。IMGは、像面を示している。
【0067】
第1レンズ群G
11は、物体側から順に、負レンズL
111と、正レンズL
112と、正レンズL
113と、が配置されて構成される。負レンズL
111と正レンズL
112とは、接合されている。正レンズL
112は、異常分散性を有する硝材で形成されている。なお、正レンズL
112ではなく、正レンズL
113を異常分散性を有する硝材で形成してもよい。
【0068】
第2レンズ群G
12は、物体側から順に、負レンズL
121と、負レンズL
122と、正レンズL
123と、が配置されて構成される。
【0069】
第3レンズ群G
13は、物体側から順に、正レンズL
131と、負レンズL
132と、が配置されて構成される。正レンズL
131および負レンズL
132のそれぞれ両面には、非球面が形成されている。負レンズL
132は、樹脂で形成されている。
【0070】
第4レンズ群G
14は、物体側から順に、正レンズL
141と、負レンズL
142と、が配置されて構成される。正レンズL
141の物体側面には、非球面が形成されている。正レンズL
141と負レンズL
142とは、接合されている。
【0071】
第5レンズ群G
15は、1枚の負レンズL
151で構成される。負レンズL
151の両面には、非球面が形成されている。
【0072】
このズームレンズは、第1レンズ群G
11、開口絞りSTOP、第3レンズ群G
13、および第5レンズ群G
15を像面IMGに対して固定したまま、第2レンズ群G
12を光軸に沿って物体側から像面IMG側へ移動させることによって広角端から望遠端への変倍を行い、第4レンズ群G
14を光軸に沿って物体側に凸の軌跡を形成するように移動させることにより変倍に伴う像面位置変動の補正を行う。
【0073】
以下、実施例1にかかるズームレンズに関する各種数値データを示す。
【0074】
(面データ)
r
1=60.728
d
1=1.20 nd
1=1.92119 νd
1=24.0
r
2=34.316
d
2=7.55 nd
2=1.49700 νd
2=81.5
r
3=-211.257
d
3=0.10
r
4=30.354
d
4=4.45 nd
3=1.77250 νd
3=49.6
r
5=88.992
d
5=D(5)(可変)
r
6=79.636
d
6=0.70 nd
4=1.83481 νd
4=42.7
r
7=6.869
d
7=3.80
r
8=-24.317
d
8=0.50 nd
5=1.88100 νd
5=40.1
r
9=23.317
d
9=0.10
r
10=14.599
d
10=2.25 nd
6=1.94594 νd
6=18.0
r
11=164.499
d
11=D(11)(可変)
r
12=∞(開口絞り)
d
12=0.50
r
13=10.897(非球面)
d
13=4.63 nd
7=1.58313 νd
7=59.5
r
14=-44.476(非球面)
d
14=0.24
r
15=13.384(非球面)
d
15=2.75 nd
8=1.63980 νd
8=23.3
r
16=6.416(非球面)
d
16=D(16)(可変)
r
17=10.931(非球面)
d
17=4.20 nd
9=1.49710 νd
9=81.6
r
18=-9.700
d
18=0.60 nd
10=1.90366 νd
10=31.3
r
19=-13.847
d
19=D(19)(可変)
r
20=-11.755(非球面)
d
20=0.56 nd
11=1.58250 νd
11=30.2
r
21=-14.809(非球面)
d
21=BF
r
22=∞(像面)
【0075】
円錐係数(ε)および非球面係数(A,B,C,D,E)
(第13面)
ε=1.0000,
A=0,B=-7.2882×10
-5,C=-4.3617×10
-7,
D=-2.0473×10
-8,E=5.1896×10
-10
(第14面)
ε=1.0000,
A=0,B=1.6098×10
-5,C=-1.9490×10
-6,
D=5.4208×10
-8,E=1.8539×10
-10
(第15面)
ε=1.0000,
A=0,B=-2.2787×10
-4,C=-3.9391×10
-6,
D=9.4991×10
-8,E=4.7313×10
-10
(第16面)
ε=1.0000,
A=0,B=-4.7306×10
-4,C=-8.1671×10
-6,
D=-1.2150×10
-7,E=2.5816×10
-9
(第17面)
ε=0.6794,
A=0,B=-8.1342×10
-5,C=-1.3622×10
-6,
D=1.0986×10
-8,E=1.7008×10
-10
(第20面)
ε=1.0000,
A=0,B=2.8206×10
-3,C=-1.3776×10
-5,
D=-1.1327×10
-6,E=-4.3454×10
-8
(第21面)
ε=1.0000,
A=0,B=2.8343×10
-3,C=7.3832×10
-6,
D=-1.7557×10
-6,E=-6.6363×10
-8
【0076】
(各種データ)
広角端 中間焦点位置 望遠端
焦点距離 4.78 21.57 97.16
Fナンバー 1.66 2.97 4.00
半画角(ω) 33.51 7.79 1.73
D(5) 0.77 20.67 30.89
D(11) 31.71 11.82 1.60
D(16) 7.95 3.81 11.18
D(19) 4.42 8.57 1.20
バックフォーカス(BF)(空気換算長) 5.53 5.54 5.60
【0077】
(ズームレンズ群データ)
群 始面 焦点距離 レンズ移動量(像面IMG側を+)
1 1 44.99 0.00
2 6 -7.81 30.12
3 13 25.65 0.00
4 17 15.23 -3.23
5 20 -104.89 0.00
【0078】
(条件式(1)に関する数値)
fn(樹脂で形成された負レンズL
132の焦点距離)=-22.76
fp(異常分散性を有する硝材で形成された正レンズL
112の焦点距離)=60.01
|fn/fp|=0.38
【0079】
(条件式(2)に関する数値)
Δθg,F=0.028
Δθg,F:正レンズL
112の異常分散性
【0080】
(条件式(3)に関する数値)
β2T(望遠端における第2レンズ群G
12の倍率)=-7.56
β3T(望遠端における第3レンズ群G
13の倍率)=-0.62
β2T/β3T=12.18
【0081】
(条件式(4)に関する数値)
β3W(広角端における第3レンズ群G
13の倍率)=-1.77
β4W(広角端における第4レンズ群G
14の倍率)=0.22
β3W/β4W=-7.95
【0082】
(条件式(5)に関する数値)
(f4/f3)/(f2/ft)=-7.39
【0083】
(条件式(6)に関する数値)
(dt/dT)p=-7.7×10
-6
(dt/dT)p:正レンズL
112における温度変化1℃当たりのd線に対する屈折率変化の平均値
【0084】
(条件式(7)に関する数値)
(dt/dT)n=-77.1×10
-6
(dt/dT)n:負レンズL
132における温度変化1℃当たりのd線に対する屈折率変化の平均値
【0085】
図3は、実施例1にかかるズームレンズの諸収差図である。球面収差図において、縦軸はFナンバー(図中、FNOで示す)を表し、実線はd線(587.56nm)、短破線はC線(656.27nm)、長破線はg線(435.83nm)に相当する波長の特性を示している。非点収差図において、縦軸は半画角(図中、ωで示す)を表し、d線に相当する波長の特性を示している。なお、非点収差図において、実線はサジタル平面(図中、Sで示す)、破線はメリディオナル平面(図中、Mで示す)の特性を示している。歪曲収差図において、縦軸は半画角(図中、ωで示す)を表し、d線に相当する波長の特性を示している。
【実施例2】
【0086】
図4は、実施例2にかかるズームレンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。同図は、光学系の広角端状態を示している。このズームレンズは、図示しない物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G
21と、負の屈折力を有する第2レンズ群G
22と、正の屈折力を有する第3レンズ群G
23と、正の屈折力を有する第4レンズ群G
24と、負の屈折力を有する第5レンズ群G
25と、が配置されて構成される。第2レンズ群G
22と第3レンズ群G
23との間には、所定の口径を規定する開口絞りSTOPが配置される。IMGは、像面を示している。
【0087】
第1レンズ群G
21は、物体側から順に、負レンズL
211と、正レンズL
212と、正レンズL
213と、が配置されて構成される。負レンズL
211と正レンズL
212とは、接合されている。正レンズL
212は、異常分散性を有する硝材で形成されている。なお、正レンズL
212ではなく、正レンズL
213を異常分散性を有する硝材で形成してもよい。
【0088】
第2レンズ群G
22は、物体側から順に、負レンズL
221と、負レンズL
222と、正レンズL
223と、が配置されて構成される。
【0089】
第3レンズ群G
23は、物体側から順に、正レンズL
231と、負レンズL
232と、が配置されて構成される。正レンズL
231および負レンズL
232のそれぞれ両面には、非球面が形成されている。負レンズL
232は、樹脂で形成されている。
【0090】
第4レンズ群G
24は、物体側から順に、正レンズL
241と、負レンズL
242と、が配置されて構成される。正レンズL
241の物体側面には、非球面が形成されている。正レンズL
241と負レンズL
242とは、接合されている。
【0091】
第5レンズ群G
25は、物体側から順に、正レンズL
251と、負レンズL
252と、が配置されて構成される。正レンズL
251の両面には、非球面が形成されている。
【0092】
このズームレンズは、第1レンズ群G
21、開口絞りSTOP、第3レンズ群G
23、および第5レンズ群G
25を像面IMGに対して固定したまま、第2レンズ群G
22を光軸に沿って物体側から像面IMG側へ移動させることによって広角端から望遠端への変倍を行い、第4レンズ群G
24を光軸に沿って物体側に凸の軌跡を形成するように移動させることにより変倍に伴う像面位置変動の補正を行う。
【0093】
以下、実施例2にかかるズームレンズに関する各種数値データを示す。
【0094】
(面データ)
r
1=61.923
d
1=1.20 nd
1=1.92119 νd
1=24.0
r
2=34.741
d
2=7.21 nd
2=1.49700 νd
2=81.5
r
3=-205.016
d
3=0.10
r
4=30.544
d
4=4.53 nd
3=1.77250 νd
3=49.6
r
5=90.693
d
5=D(5)(可変)
r
6=121.759
d
6=0.70 nd
4=1.83481 νd
4=42.7
r
7=6.957
d
7=3.55
r
8=-24.613
d
8=0.50 nd
5=1.88100 νd
5=40.1
r
9=24.613
d
9=0.10
r
10=14.525
d
10=2.24 nd
6=1.94594 νd
6=18.0
r
11=178.615
d
11=D(11)(可変)
r
12=∞(開口絞り)
d
12=0.50
r
13=10.903(非球面)
d
13=4.63 nd
7=1.58313 νd
7=59.5
r
14=-56.704(非球面)
d
14=1.55
r
15=16.266(非球面)
d
15=2.81 nd
8=1.63980 νd
8=23.3
r
16=6.955(非球面)
d
16=D(16)(可変)
r
17=10.456(非球面)
d
17=4.20 nd
9=1.49710 νd
9=81.6
r
18=-9.577
d
18=0.60 nd
10=1.90366 νd
10=31.3
r
19=-13.542
d
19=D(19)(可変)
r
20=-19.484(非球面)
d
20=0.77 nd
11=1.58250 νd
11=30.2
r
21=-17.764(非球面)
d
21=0.10
r
22=-21.122
d
22=0.91 nd
12=1.49700 νd
12=81.6
r
23=-27.843
d
23=BF
r
24=∞(像面)
【0095】
円錐係数(ε)および非球面係数(A,B,C,D,E)
(第13面)
ε=1.0000,
A=0,B=-7.6547×10
-5,C=9.1977×10
-8,
D=-2.7566×10
-8,E=7.1212×10
-10
(第14面)
ε=1.0000,
A=0,B=1.5869×10
-5,C=-2.0079×10
-6,
D=6.1456×10
-8,E=1.5724×10
-10
(第15面)
ε=1.0000,
A=0,B=-1.6988×10
-4,C=-8.8562×10
-6,
D=3.2196×10
-7,E=-3.2112×10
-9
(第16面)
ε=1.0000,
A=0,B=-3.3427×10
-4,C=-1.4652×10
-5,
D=4.4818×10
-7,E=-8.2416×10
-9
(第17面)
ε=0.5700,
A=0,B=-9.4508×10
-5,C=-1.3288×10
-6,
D=5.0221×10
-8,E=-1.0536×10
-9
(第20面)
ε=1.0000,
A=0,B=8.0058×10
-4,C=-2.0366×10
-5,
D=-9.6966×10
-7,E=1.9053×10
-8
(第21面)
ε=1.0000,
A=0,B=8.0124×10
-4,C=-1.0402×10
-5,
D=-2.5393×10
-6,E=6.7357×10
-8
【0096】
(各種データ)
広角端 中間焦点位置 望遠端
焦点距離 4.78 21.57 97.16
Fナンバー 1.63 2.97 4.07
半画角(ω) 34.28 7.91 1.75
D(5) 0.87 20.91 31.01
D(11) 32.23 12.19 2.10
D(16) 8.22 3.88 11.37
D(19) 4.70 9.04 1.55
バックフォーカス(BF)(空気換算長) 4.47 4.48 4.58
【0097】
(ズームレンズ群データ)
群 始面 焦点距離 レンズ移動量(像面IMG側を+)
1 1 45.08 0.00
2 6 -7.83 30.14
3 13 26.86 0.00
4 17 14.63 -3.15
5 20 -461.60 0.00
【0098】
(条件式(1)に関する数値)
fn(樹脂で形成された負レンズL
232の焦点距離)=-21.53
fp(異常分散性を有する硝材で形成された正レンズL
212の焦点距離)=60.37
|fn/fp|=0.36
【0099】
(条件式(2)に関する数値)
Δθg,F=0.028
Δθg,F:正レンズL
212の異常分散性
【0100】
(条件式(3)に関する数値)
β2T(望遠端における第2レンズ群G
22の倍率)=-7.16
β3T(望遠端における第3レンズ群G
23の倍率)=-0.76
β2T/β3T=9.47
【0101】
(条件式(4)に関する数値)
β3W(広角端における第3レンズ群G
23の倍率)=-2.33
β4W(広角端における第4レンズ群G
24の倍率)=0.18
β3W/β4W=-13.26
【0102】
(条件式(5)に関する数値)
(f4/f3)/(f2/ft)=-6.76
【0103】
(条件式(6)に関する数値)
(dt/dT)p=-7.7×10
-6
(dt/dT)p:正レンズL
212における温度変化1℃当たりのd線に対する屈折率変化の平均値
【0104】
(条件式(7)に関する数値)
(dt/dT)n=-77.1×10
-6
(dt/dT)n:負レンズL
232における温度変化1℃当たりのd線に対する屈折率変化の平均値
【0105】
図5は、実施例2にかかるズームレンズの諸収差図である。球面収差図において、縦軸はFナンバー(図中、FNOで示す)を表し、実線はd線(587.56nm)、短破線はC線(656.27nm)、長破線はg線(435.83nm)に相当する波長の特性を示している。非点収差図において、縦軸は半画角(図中、ωで示す)を表し、d線に相当する波長の特性を示している。なお、非点収差図において、実線はサジタル平面(図中、Sで示す)、破線はメリディオナル平面(図中、Mで示す)の特性を示している。歪曲収差図において、縦軸は半画角(図中、ωで示す)を表し、d線に相当する波長の特性を示している。
【実施例3】
【0106】
図6は、実施例3にかかるズームレンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。同図は、光学系の広角端状態を示している。このズームレンズは、図示しない物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G
31と、負の屈折力を有する第2レンズ群G
32と、正の屈折力を有する第3レンズ群G
33と、正の屈折力を有する第4レンズ群G
34と、負の屈折力を有する第5レンズ群G
35と、が配置されて構成される。第2レンズ群G
32と第3レンズ群G
33との間には、所定の口径を規定する開口絞りSTOPが配置される。IMGは、像面を示している。
【0107】
第1レンズ群G
31は、物体側から順に、負レンズL
311と、正レンズL
312と、正レンズL
313と、が配置されて構成される。負レンズL
311と正レンズL
312とは、接合されている。正レンズL
312は、異常分散性を有する硝材で形成されている。なお、正レンズL
312ではなく、正レンズL
313を異常分散性を有する硝材で形成してもよい。
【0108】
第2レンズ群G
32は、物体側から順に、負レンズL
321と、負レンズL
322と、正レンズL
323と、が配置されて構成される。
【0109】
第3レンズ群G
33は、物体側から順に、正レンズL
331と、負レンズL
332と、負レンズL
333と、が配置されて構成される。正レンズL
231および負レンズL
333のそれぞれ両面には、非球面が形成されている。負レンズL
333は、樹脂で形成されている。
【0110】
第4レンズ群G
34は、物体側から順に、正レンズL
341と、負レンズL
342と、が配置されて構成される。正レンズL
341の物体側面には、非球面が形成されている。正レンズL
341と負レンズL
342とは、接合されている。
【0111】
第5レンズ群G
35は、1枚の負レンズL
351で構成される。負レンズL
351の両面には、非球面が形成されている。
【0112】
このズームレンズは、第1レンズ群G
31、開口絞りSTOP、第3レンズ群G
33、および第5レンズ群G
35を像面IMGに対して固定したまま、第2レンズ群G
32を光軸に沿って物体側から像面IMG側へ移動させることによって広角端から望遠端への変倍を行い、第4レンズ群G
34を光軸に沿って物体側に凸の軌跡を形成するように移動させることにより変倍に伴う像面位置変動の補正を行う。
【0113】
以下、実施例3にかかるズームレンズに関する各種数値データを示す。
【0114】
(面データ)
r
1=62.179
d
1=1.20 nd
1=1.92119 νd
1=24.0
r
2=34.784
d
2=7.23 nd
2=1.49700 νd
2=81.5
r
3=-200.911
d
3=0.10
r
4=30.750
d
4=4.50 nd
3=1.77250 νd
3=49.6
r
5=93.033
d
5=D(5)(可変)
r
6=128.210
d
6=0.70 nd
4=1.83481 νd
4=42.7
r
7=7.011
d
7=3.52
r
8=-24.714
d
8=0.50 nd
5=1.88100 νd
5=40.1
r
9=24.714
d
9=0.10
r
10=14.562
d
10=2.22 nd
6=1.94594 νd
6=18.0
r
11=159.632
d
11=D(11)(可変)
r
12=∞(開口絞り)
d
12=0.50
r
13=11.417(非球面)
d
13=4.52 nd
7=1.58313 νd
7=59.5
r
14=-26.880(非球面)
d
14=0.27
r
15=-45.585
d
15=2.60 nd
8=1.56732 νd
8=42.8
r
16=76.550
d
16=0.51
r
17=14.780(非球面)
d
17=2.72 nd
9=1.63980 νd
9=23.3
r
18=7.348(非球面)
d
18=D(18)(可変)
r
19=10.455(非球面)
d
19=4.20 nd
10=1.49710 νd
10=81.6
r
20=-9.446
d
20=0.60 nd
11=1.90366 νd
11=31.3
r
21=-12.774
d
21=D(21)(可変)
r
22=-20.399(非球面)
d
22=0.62 nd
12=1.58250 νd
12=30.2
r
23=-26.802(非球面)
d
23=BF
r
24=∞(像面)
【0115】
円錐係数(ε)および非球面係数(A,B,C,D,E)
(第13面)
ε=1.0000,
A=0,B=-5.3133×10
-5,C=-8.3180×10
-8,
D=-2.7430×10
-8,E=9.5883×10
-10
(第14面)
ε=1.0000,
A=0,B=5.4153×10
-5,C=-2.3938×10
-6,
D=6.5454×10
-8,E=2.2311×10
-10
(第17面)
ε=1.0000,
A=0,B=-1.8540×10
-4,C=-8.8191×10
-6,
D=3.1507×10
-7,E=-3.3095×10
-9
(第18面)
ε=1.0000,
A=0,B=-3.7781×10
-4,C=-1.0695×10
-5,
D=2.5490×10
-7,E=-3.0125×10
-9
(第19面)
ε=0.3813,
A=0,B=-1.1796×10
-4,C=-4.2792×10
-7,
D=3.5956×10
-9,E=-1.1661×10
-10
(第22面)
ε=1.0000,
A=0,B=9.6149×10
-4,C=-5.3689×10
-5,
D=1.5473×10
-6,E=-5.7574×10
-8
(第23面)
ε=1.0000,
A=0,B=9.3248×10
-4,C=-4.5265×10
-5,
D=3.9520×10
-7,E=-2.6234×10
-8
【0116】
(各種データ)
広角端 中間焦点位置 望遠端
焦点距離 4.78 21.57 97.16
Fナンバー 1.63 2.98 4.07
半画角(ω) 34.23 7.90 1.75
D(5) 0.87 20.89 31.01
D(11) 32.23 12.22 2.10
D(18) 7.93 3.70 10.90
D(21) 4.47 8.70 1.50
バックフォーカス(BF)(空気換算長) 5.96 5.99 6.06
【0117】
(ズームレンズ群データ)
群 始面 焦点距離 レンズ移動量(像面IMG側を+)
1 1 45.03 0.00
2 6 -7.82 30.14
3 13 26.67 0.00
4 19 14.02 -2.97
5 22 -152.00 0.00
【0118】
(条件式(1)に関する数値)
fn(樹脂で形成された負レンズL
333の焦点距離)=-26.65
fp(異常分散性を有する硝材で形成された正レンズL
312の焦点距離)=60.27
|fn/fp|=0.44
【0119】
(条件式(2)に関する数値)
Δθg,F=0.028
Δθg,F:正レンズL
312の異常分散性
【0120】
(条件式(3)に関する数値)
β2T(望遠端における第2レンズ群G
32の倍率)=-1.82
β3T(望遠端における第3レンズ群G
33の倍率)=-0.89
β2T/β3T=2.05
【0121】
(条件式(4)に関する数値)
β3W(広角端における第3レンズ群G
33の倍率)=-3.46
β4W(広角端における第4レンズ群G
34の倍率)=0.12
β3W/β4W=-29.60
【0122】
(条件式(5)に関する数値)
(f4/f3)/(f2/ft)=-6.08
【0123】
(条件式(6)に関する数値)
(dt/dT)p=-7.7×10
-6
(dt/dT)p:正レンズL
312における温度変化1℃当たりのd線に対する屈折率変化の平均値
【0124】
(条件式(7)に関する数値)
(dt/dT)n=-77.1×10
-6
(dt/dT)n:負レンズL
333における温度変化1℃当たりのd線に対する屈折率変化の平均値
【0125】
図7は、実施例3にかかるズームレンズの諸収差図である。球面収差図において、縦軸はFナンバー(図中、FNOで示す)を表し、実線はd線(587.56nm)、短破線はC線(656.27nm)、長破線はg線(435.83nm)に相当する波長の特性を示している。非点収差図において、縦軸は半画角(図中、ωで示す)を表し、d線に相当する波長の特性を示している。なお、非点収差図において、実線はサジタル平面(図中、Sで示す)、破線はメリディオナル平面(図中、Mで示す)の特性を示している。歪曲収差図において、縦軸は半画角(図中、ωで示す)を表し、d線に相当する波長の特性を示している。
【実施例4】
【0126】
図8は、実施例4にかかるズームレンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。同図は、光学系の広角端状態を示している。このズームレンズは、図示しない物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G
41と、負の屈折力を有する第2レンズ群G
42と、正の屈折力を有する第3レンズ群G
43と、正の屈折力を有する第4レンズ群G
44と、負の屈折力を有する第5レンズ群G
45と、が配置されて構成される。第2レンズ群G
42と第3レンズ群G
43との間には、所定の口径を規定する開口絞りSTOPが配置される。IMGは、像面を示している。
【0127】
第1レンズ群G
41は、物体側から順に、負レンズL
411と、正レンズL
412と、正レンズL
413と、が配置されて構成される。負レンズL
411と正レンズL
412とは、接合されている。正レンズL
412は、異常分散性を有する硝材で形成されている。なお、正レンズL
412ではなく、正レンズL
413を異常分散性を有する硝材で形成してもよい。
【0128】
第2レンズ群G
42は、物体側から順に、負レンズL
421と、負レンズL
422と、正レンズL
423と、が配置されて構成される。
【0129】
第3レンズ群G
43は、物体側から順に、正レンズL
431と、負レンズL
432と、が配置されて構成される。正レンズL
431および負レンズL
432のそれぞれ両面には、非球面が形成されている。負レンズL
432は、樹脂で形成されている。
【0130】
第4レンズ群G
44は、物体側から順に、正レンズL
441と、負レンズL
442と、が配置されて構成される。正レンズL
441の物体側面には、非球面が形成されている。正レンズL
441と負レンズL
442とは、接合されている。
【0131】
第5レンズ群G
45は、1枚の負レンズL
451で構成される。負レンズL
451の両面には、非球面が形成されている。
【0132】
このズームレンズは、第1レンズ群G
41、開口絞りSTOP、第3レンズ群G
43、および第5レンズ群G
45を像面IMGに対して固定したまま、第2レンズ群G
42を光軸に沿って物体側から像面IMG側へ移動させることによって広角端から望遠端への変倍を行い、第4レンズ群G
44を光軸に沿って物体側に凸の軌跡を形成するように移動させることにより変倍に伴う像面位置変動の補正を行う。
【0133】
以下、実施例4にかかるズームレンズに関する各種数値データを示す。
【0134】
(面データ)
r
1=62.419
d
1=1.20 nd
1=1.92119 νd
1=24.0
r
2=35.097
d
2=8.24 nd
2=1.49700 νd
2=81.5
r
3=-201.717
d
3=0.10
r
4=30.753
d
4=4.65 nd
3=1.77250 νd
3=49.6
r
5=90.253
d
5=D(5)(可変)
r
6=103.212
d
6=0.70 nd
4=1.83481 νd
4=42.7
r
7=7.039
d
7=3.91
r
8=-23.945
d
8=0.50 nd
5=1.88100 νd
5=40.1
r
9=23.945
d
9=0.10
r
10=14.855
d
10=2.31 nd
6=1.94594 νd
6=18.0
r
11=209.149
d
11=D(11)(可変)
r
12=∞(開口絞り)
d
12=0.50
r
13=11.096(非球面)
d
13=3.75 nd
7=1.58313 νd
7=59.5
r
14=-36.273(非球面)
d
14=0.22
r
15=14.987(非球面)
d
15=3.04 nd
8=1.63980 νd
8=23.3
r
16=6.909(非球面)
d
16=D(16)(可変)
r
17=11.776(非球面)
d
17=2.97930 nd
9=1.49710 νd
9=81.6
r
18=-10.273
d
18=0.60000 nd
10=1.90366 νd
10=31.3
r
19=-15.070
d
19=D(19)(可変)
r
20=-13.130(非球面)
d
20=1.09 nd
11=1.58250 νd
11=30.2
r
21=-15.887(非球面)
d
21=BF
r
22=∞(像面)
【0135】
円錐係数(ε)および非球面係数(A,B,C,D,E)
(第13面)
ε=1.0000,
A=0,B=-5.93642×10
-5,C=2.04251×10
-7,
D=-6.47178×10
-8,E=1.14750×10
-9
(第14面)
ε=1.0000,
A=0,B=6.11171×10
-5,C=-2.70569×10
-6,
D=6.87138×10
-8,E=-1.67546×10
-10
(第15面)
ε=1.0000,
A=0,B=-1.87001×10
-4,C=-5.17978×10
-6,
D=2.79733×10
-7,E=-3.46826×10
-9
(第16面)
ε=1.0000,
A=0,B=-4.06713×10
-4,C=-7.50481×10
-6,
D=4.02649×10
-7,E=-1.03946×10
-8
(第17面)
ε=-0.0659,
A=0,B=-2.13228×10
-5,C=1.43184×10
-7,
D=3.45741×10
-9,E=3.53705×10
-10
(第20面)
ε=1.0000,
A=0,B=2.26993×10
-3,C=-4.21185×10
-5,
D=1.47892×10
-6,E=-7.87719×10
-8
(第21面)
ε=1.0000,
A=0,B=2.42234×10
-3,C=-1.68550×10
-5,
D=4.51419×10
-8,E=-5.42413×10
-8
【0136】
(各種データ)
広角端 中間焦点位置 望遠端
焦点距離 4.78 21.00 92.80
Fナンバー 1.55 3.04 3.94
半画角(ω) 33.23 7.91 1.79
D(5) 0.87 20.57 31.01
D(11) 32.23 12.53 2.10
D(16) 7.89 3.59 10.29
D(19) 4.23 8.53 1.83
バックフォーカス(BF)(空気換算長) 5.97 5.97 6.06
【0137】
(ズームレンズ群データ)
群 始面 焦点距離 レンズ移動量(像面IMG側を+)
1 1 45.43 0.00
2 6 -7.74 30.14
3 13 24.17 0.00
4 17 16.45 -2.40
5 20 -152.01 0.00
【0138】
(条件式(1)に関する数値)
fn(樹脂で形成された負レンズL
432の焦点距離)=-23.48
fp(異常分散性を有する硝材で形成された正レンズL
412の焦点距離)=60.85
|fn/fp|=0.39
【0139】
(条件式(2)に関する数値)
Δθg,F=0.028
Δθg,F:正レンズL
412の異常分散性
【0140】
(条件式(3)に関する数値)
β2T(望遠端における第2レンズ群G
42の倍率)=-6.32
β3T(望遠端における第3レンズ群G
43の倍率)=-0.70
β2T/β3T=8.97
【0141】
(条件式(4)に関する数値)
β3W(広角端における第3レンズ群G
43の倍率)=-1.39
β4W(広角端における第4レンズ群G
44の倍率)=0.29
β3W/β4W=-4.83
【0142】
(条件式(5)に関する数値)
(f4/f3)/(f2/ft)=-8.16
【0143】
(条件式(6)に関する数値)
(dt/dT)p=-7.7×10
-6
(dt/dT)p:正レンズL
412における温度変化1℃当たりのd線に対する屈折率変化の平均値
【0144】
(条件式(7)に関する数値)
(dt/dT)n=-77.1×10
-6
(dt/dT)n:負レンズL
432における温度変化1℃当たりのd線に対する屈折率変化の平均値
【0145】
図9は、実施例4にかかるズームレンズの諸収差図である。球面収差図において、縦軸はFナンバー(図中、FNOで示す)を表し、実線はd線(587.56nm)、短破線はC線(656.27nm)、長破線はg線(435.83nm)に相当する波長の特性を示している。非点収差図において、縦軸は半画角(図中、ωで示す)を表し、d線に相当する波長の特性を示している。なお、非点収差図において、実線はサジタル平面(図中、Sで示す)、破線はメリディオナル平面(図中、Mで示す)の特性を示している。歪曲収差図において、縦軸は半画角(図中、ωで示す)を表し、d線に相当する波長の特性を示している。
【実施例5】
【0146】
図10は、実施例5にかかるズームレンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。同図は、光学系の広角端状態を示している。このズームレンズは、図示しない物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G
51と、負の屈折力を有する第2レンズ群G
52と、正の屈折力を有する第3レンズ群G
53と、正の屈折力を有する第4レンズ群G
54と、が配置されて構成される。第2レンズ群G
52と第3レンズ群G
53との間には、所定の口径を規定する開口絞りSTOPが配置される。IMGは、像面を示している。
【0147】
第1レンズ群G
51は、物体側から順に、負レンズL
511と、正レンズL
512と、正レンズL
513と、が配置されて構成される。負レンズL
511と正レンズL
512とは、接合されている。正レンズL
512は、異常分散性を有する硝材で形成されている。なお、正レンズL
512ではなく、正レンズL
513を異常分散性を有する硝材で形成してもよい。
【0148】
第2レンズ群G
52は、物体側から順に、負レンズL
521と、負レンズL
522と、正レンズL
523と、が配置されて構成される。
【0149】
第3レンズ群G
53は、物体側から順に、正レンズL
531と、負レンズL
532と、負レンズL
533と、が配置されて構成される。正レンズL
531および負レンズL
533のそれぞれ両面には、非球面が形成されている。負レンズL
533は、樹脂で形成されている。
【0150】
第4レンズ群G
54は、物体側から順に、正レンズL
541と、負レンズL
542と、が配置されて構成される。正レンズL
541の物体側面には、非球面が形成されている。正レンズL
541と負レンズL
542とは、接合されている。
【0151】
このズームレンズは、第1レンズ群G
51、開口絞りSTOP、および第3レンズ群G
53を像面IMGに対して固定したまま、第2レンズ群G
52を光軸に沿って物体側から像面IMG側へ移動させることによって広角端から望遠端への変倍を行い、第4レンズ群G
54を光軸に沿って物体側に凸の軌跡を形成するように移動させることにより変倍に伴う像面位置変動の補正を行う。
【0152】
以下、実施例5にかかるズームレンズに関する各種数値データを示す。
【0153】
(面データ)
r
1=62.430
d
1=1.20 nd
1=1.92119 νd
1=24.0
r
2=35.016
d
2=7.64 nd
2=1.49700 νd
2=81.5
r
3=-208.168
d
3=0.10
r
4=30.928
d
4=4.78 nd
3=1.77250 νd
3=49.6
r
5=93.618
d
5=D(5)(可変)
r
6=129.259
d
6=0.70 nd
4=1.83481 νd
4=42.7
r
7=6.943
d
7=3.56
r
8=-23.543
d
8=0.50 nd
5=1.88100 νd
5=40.1
r
9=23.543
d
9=0.10
r
10=14.473
d
10=2.29 nd
6=1.94594 νd
6=18.0
r
11=397.728
d
11=D(11)(可変)
r
12=∞(開口絞り)
d
12=0.50
r
13=12.185(非球面)
d
13=4.13 nd
7=1.58313 νd
7=59.5
r
14=-16.726(非球面)
d
14=0.20
r
15=-16.980
d
15=0.50 nd
8=1.56732 νd
8=42.8
r
16=-61.449
d
16=2.61
r
17=17.601(非球面)
d
17=2.28 nd
9=1.63980 νd
9=23.3
r
18=7.858(非球面)
d
18=D(18)(可変)
r
19=10.435(非球面)
d
19=4.20 nd
10=1.49710 νd
10=81.6
r
20=-10.896
d
20=0.60 nd
11=1.90366 νd
11=31.3
r
21=-15.155
d
21=BF
r
22=∞(像面)
【0154】
円錐係数(ε)および非球面係数(A,B,C,D,E)
(第13面)
ε=1.0000,
A=0,B=-9.81167×10
-5,C=1.36111×10
-6,
D=2.65151×10
-8,E=-2.39252×10
-10
(第14面)
ε=1.0000,
A=0,B=-5.15992×10
-5,C=7.59145×10
-6,
D=-1.11528×10
-7,E=4.38240×10
-10
(第17面)
ε=1.0000,
A=0,B=-2.71925×10
-4,C=2.05464×10
-5,
D=-4.94101×10
-7,E=1.30947×10
-9
(第18面)
ε=1.0000,
A=0,B=-3.89055×10
-4,C=2.09885×10
-5,
D=-5.97395×10
-7,E=-5.34582×10
-10
(第19面)
ε=2.1868,
A=0,B=-2.70892×10
-4,C=-3.11191×10
-6,
D=4.29915×10
-8,E=-2.38122×10
-9
【0155】
(各種データ)
広角端 中間焦点位置 望遠端
焦点距離 4.78 21.57 97.16
Fナンバー 1.63 2.88 4.11
半画角(ω) 34.20 7.95 1.74
D(5) 0.87 21.24 31.01
D(11) 32.23 11.87 2.10
D(18) 9.95 5.38 12.94
バックフォーカス(BF)(空気換算長) 10.61 15.22 7.75
【0156】
(ズームレンズ群データ)
群 始面 焦点距離 レンズ移動量(像面IMG側を+)
1 1 45.31 0.00
2 6 -7.82 30.14
3 13 28.16 0.00
4 19 15.00 -2.99
【0157】
(条件式(1)に関する数値)
fn(樹脂で形成された負レンズL
533の焦点距離)=-24.41
fp(異常分散性を有する硝材で形成された正レンズL
512の焦点距離)=60.95
|fn/fp|=0.40
【0158】
(条件式(2)に関する数値)
Δθg,F=0.028
Δθg,F:正レンズL
512の異常分散性
【0159】
(条件式(3)に関する数値)
β2T(望遠端における第2レンズ群G
52の倍率)=-6.64
β3T(望遠端における第3レンズ群G
53の倍率)=-0.94
β2T/β3T=7.09
【0160】
(条件式(4)に関する数値)
β3W(広角端における第3レンズ群G
53の倍率)=-2.74
β4W(広角端における第4レンズ群G
54の倍率)=0.15
β3W/β4W=-17.81
【0161】
(条件式(5)に関する数値)
(f4/f3)/(f2/ft)=-6.62
【0162】
(条件式(6)に関する数値)
(dt/dT)p=-7.7×10
-6
(dt/dT)p:正レンズL
512における温度変化1℃当たりのd線に対する屈折率変化の平均値
【0163】
(条件式(7)に関する数値)
(dt/dT)n=-77.1×10
-6
(dt/dT)n:負レンズL
533における温度変化1℃当たりのd線に対する屈折率変化の平均値
【0164】
図11は、実施例5にかかるズームレンズの諸収差図である。球面収差図において、縦軸はFナンバー(図中、FNOで示す)を表し、実線はd線(587.56nm)、短破線はC線(656.27nm)、長破線はg線(435.83nm)に相当する波長の特性を示している。非点収差図において、縦軸は半画角(図中、ωで示す)を表し、d線に相当する波長の特性を示している。なお、非点収差図において、実線はサジタル平面(図中、Sで示す)、破線はメリディオナル平面(図中、Mで示す)の特性を示している。歪曲収差図において、縦軸は半画角(図中、ωで示す)を表し、d線に相当する波長の特性を示している。
【実施例6】
【0165】
図12は、実施例6にかかるズームレンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。同図は、光学系の広角端状態を示している。このズームレンズは、図示しない物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G
61と、負の屈折力を有する第2レンズ群G
62と、正の屈折力を有する第3レンズ群G
63と、正の屈折力を有する第4レンズ群G
64と、負の屈折力を有する第5レンズ群G
65と、が配置されて構成される。第2レンズ群G
62と第3レンズ群G
63との間には、所定の口径を規定する開口絞りSTOPが配置される。IMGは、像面を示している。
【0166】
第1レンズ群G
61は、物体側から順に、負レンズL
611と、正レンズL
612と、正レンズL
613と、が配置されて構成される。負レンズL
611と正レンズL
612とは、接合されている。正レンズL
612は、異常分散性を有する硝材で形成されている。なお、正レンズL
612ではなく、正レンズL
613を異常分散性を有する硝材で形成してもよい。
【0167】
第2レンズ群G
62は、物体側から順に、負レンズL
621と、負レンズL
622と、正レンズL
623と、が配置されて構成される。
【0168】
第3レンズ群G
63は、物体側から順に、正レンズL
631と、負レンズL
632と、が配置されて構成される。正レンズL
631および負レンズL
632のそれぞれ両面には、非球面が形成されている。負レンズL
632は、樹脂で形成されている。
【0169】
第4レンズ群G
64は、物体側から順に、正レンズL
641と、負レンズL
642と、が配置されて構成される。正レンズL
641の物体側面には、非球面が形成されている。正レンズL
641と負レンズL
642とは、接合されている。
【0170】
第5レンズ群G
65は、1枚の負レンズL
651で構成される。負レンズL
651の両面には、非球面が形成されている。
【0171】
このズームレンズは、第1レンズ群G
61、開口絞りSTOP、第3レンズ群G
63、および第5レンズ群G
65を像面IMGに対して固定したまま、第2レンズ群G
62を光軸に沿って物体側から像面IMG側へ移動させることによって広角端から望遠端への変倍を行い、第4レンズ群G
64を光軸に沿って物体側に凸の軌跡を形成するように移動させることにより変倍に伴う像面位置変動の補正を行う。
【0172】
以下、実施例6にかかるズームレンズに関する各種数値データを示す。
【0173】
(面データ)
r
1=56.481
d
1=1.20 nd
1=1.92119 νd
1=24.0
r
2=33.513
d
2=7.55 nd
2=1.43875 νd
2=94.9
r
3=-166.397
d
3=0.10
r
4=30.238
d
4=4.44 nd
3=1.77250 νd
3=49.6
r
5=96.482
d
5=D(5)(可変)
r
6=93.325
d
6=0.70 nd
4=1.83481 νd
4=42.7
r
7=6.857
d
7=3.49
r
8=-25.049
d
8=0.50 nd
5=1.88100 νd
5=40.1
r
9=25.049
d
9=0.10
r
10=14.263
d
10=2.25 nd
6=1.94594 νd
6=18.0
r
11=124.425
d
11=D(11)(可変)
r
12=∞(開口絞り)
d
12=0.50
r
13=11.807(非球面)
d
13=4.63 nd
7=1.58313 νd
7=59.5
r
14=-80.888(非球面)
d
14=1.37
r
15=19.636(非球面)
d
15=4.29 nd
8=1.63980 νd
8=23.3
r
16=7.726(非球面)
d
16=D(16)(可変)
r
17=10.018(非球面)
d
17=4.02 nd
9=1.49710 νd
9=81.6
r
18=-9.573
d
18=0.60 nd
10=1.90366 νd
10=31.3
r
19=-12.587
d
19=D(19)(可変)
r
20=-11.645(非球面)
d
20=0.95 nd
11=1.58250 νd
11=30.2
r
21=-13.910(非球面)
d
21=BF
r
22=∞(像面)
【0174】
円錐係数(ε)および非球面係数(A,B,C,D,E)
(第13面)
ε=1.0000,
A=0,B=-3.02604×10
-5,C=-5.21717×10
-7,
D=3.03622×10
-8,E=-9.48195×10
-11
(第14面)
ε=1.0000,
A=0,B=-3.38412×10
-7,C=-9.28499×10
-7,
D=6.73936×10
-8,E=-5.50806×10
-10
(第15面)
ε=1.0000,
A=0,B=-1.61662×10
-4,C=-2.85697×10
-6,
D=1.30593×10
-8,E=1.79297×10
-10
(第16面)
ε=1.0000,
A=0,B=-2.54097×10
-4,C=-3.60998×10
-6,
D=-3.37624×10
-7,E=1.01019×10
-8
(第17面)
ε=0.6794,
A=0,B=-1.64256×10
-4,C=-3.96041×10
-7,
D=-5.59713×10
-8,E=1.21454×10
-9
(第20面)
ε=1.0000,
A=0,B=2.37777×10
-3,C=-1.45455×10
-4,
D=1.06482×10
-5,E=-3.46813×10
-7
(第21面)
ε=1.0000,
A=0,B=2.56306×10
-3,C=-1.59678×10
-4,
D=1.23918×10
-5,E=-4.32288×10
-7
【0175】
(各種データ)
広角端 中間焦点位置 望遠端
焦点距離 4.78 21.57 102.00
Fナンバー 1.65 2.93 4.16
半画角(ω) 33.64 7.81 1.64
D(5) 0.77 20.70 30.89
D(11) 31.71 11.79 1.60
D(16) 8.05 3.99 11.68
D(19) 4.83 8.89 1.20
バックフォーカス(BF)(空気換算長) 5.53 5.54 5.64
【0176】
(ズームレンズ群データ)
群 始面 焦点距離 レンズ移動量(像面IMG側を+)
1 1 44.64 0.00
2 6 -7.86 30.12
3 13 29.45 0.00
4 17 13.38 -3.63
5 20 -145.25 0.00
【0177】
(条件式(1)に関する数値)
fn(樹脂で形成された負レンズL
632の焦点距離)=-23.17
fp(異常分散性を有する硝材で形成された正レンズL
612の焦点距離)=64.32
|fn/fp|=0.36
【0178】
(条件式(2)に関する数値)
Δθg,F=0.046
Δθg,F:正レンズL
612の異常分散性
【0179】
(条件式(3)に関する数値)
β2T(望遠端における第2レンズ群G
62の倍率)=-8.42
β3T(望遠端における第3レンズ群G
63の倍率)=-0.73
β2T/β3T=11.49
【0180】
(条件式(4)に関する数値)
β3W(広角端における第3レンズ群G
63の倍率)=-4.78
β4W(広角端における第4レンズ群G
64の倍率)=0.08
β3W/β4W=-57.79
【0181】
(条件式(5)に関する数値)
(f4/f3)/(f2/ft)=-5.90
【0182】
(条件式(6)に関する数値)
(dt/dT)p=-7.9×10
-6
(dt/dT)p:正レンズL
612における温度変化1℃当たりのd線に対する屈折率変化の平均値
【0183】
(条件式(7)に関する数値)
(dt/dT)n=-77.1×10
-6
(dt/dT)n:負レンズL
632における温度変化1℃当たりのd線に対する屈折率変化の平均値
【0184】
図13は、実施例6にかかるズームレンズの諸収差図である。球面収差図において、縦軸はFナンバー(図中、FNOで示す)を表し、実線はd線(587.56nm)、短破線はC線(656.27nm)、長破線はg線(435.83nm)に相当する波長の特性を示している。非点収差図において、縦軸は半画角(図中、ωで示す)を表し、d線に相当する波長の特性を示している。なお、非点収差図において、実線はサジタル平面(図中、Sで示す)、破線はメリディオナル平面(図中、Mで示す)の特性を示している。歪曲収差図において、縦軸は半画角(図中、ωで示す)を表し、d線に相当する波長の特性を示している。
【実施例7】
【0185】
図14は、実施例7にかかるズームレンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。同図は、光学系の広角端状態を示している。このズームレンズは、図示しない物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G
71と、負の屈折力を有する第2レンズ群G
72と、正の屈折力を有する第3レンズ群G
73と、正の屈折力を有する第4レンズ群G
74と、正の屈折力を有する第5レンズ群G
75と、が配置されて構成される。第2レンズ群G
72と第3レンズ群G
73との間には、所定の口径を規定する開口絞りSTOPが配置される。IMGは、像面を示している。
【0186】
第1レンズ群G
71は、物体側から順に、負レンズL
711と、正レンズL
712と、正レンズL
713と、が配置されて構成される。負レンズL
711と正レンズL
712とは、近接配置されている。正レンズL
712は、異常分散性を有する硝材で形成されている。なお、正レンズL
712ではなく、正レンズL
713を異常分散性を有する硝材で形成してもよい。
【0187】
第2レンズ群G
72は、物体側から順に、負レンズL
721と、負レンズL
722と、正レンズL
723と、が配置されて構成される。
【0188】
第3レンズ群G
73は、物体側から順に、正レンズL
731と、負レンズL
732と、が配置されて構成される。正レンズL
731および負レンズL
732のそれぞれ両面には、非球面が形成されている。負レンズL
732は、樹脂で形成されている。
【0189】
第4レンズ群G
74は、物体側から順に、正レンズL
741と、負レンズL
742と、が配置されて構成される。正レンズL
741の物体側面には、非球面が形成されている。正レンズL
741と負レンズL
742とは、接合されている。
【0190】
第5レンズ群G
75は、1枚の正レンズL
751で構成される。正レンズL
751の両面には、非球面が形成されている。
【0191】
このズームレンズは、第1レンズ群G
71、開口絞りSTOP、第3レンズ群G
73、および第5レンズ群G
75を像面IMGに対して固定したまま、第2レンズ群G
72を光軸に沿って物体側から像面IMG側へ移動させることによって広角端から望遠端への変倍を行い、第4レンズ群G
74を光軸に沿って物体側に凸の軌跡を形成するように移動させることにより変倍に伴う像面位置変動の補正を行う。
【0192】
以下、実施例7にかかるズームレンズに関する各種数値データを示す。
【0193】
(面データ)
r
1=54.003
d
1=1.20 nd
1=1.92119 νd
1=24.0
r
2=32.260
d
2=0.38
r
3=32.276
d
3=7.47 nd
2=1.49700 νd
2=81.5
r
4=-351.840
d
4=0.10
r
5=31.942
d
5=4.61 nd
3=1.77250 νd
3=49.6
r
6=98.728
d
6=D(6)(可変)
r
7=45.833
d
7=0.70 nd
4=1.83481 νd
4=42.7
r
8=6.431
d
8=3.73
r
9=-24.117
d
9=0.50 nd
5=1.88100 νd
5=40.1
r
10=24.117
d
10=0.10
r
11=13.677
d
11=2.19 nd
6=1.94594 νd
6=18.0
r
12=99.888
d
12=D(12)(可変)
r
13=∞(開口絞り)
d
13=0.50
r
14=12.022(非球面)
d
14=3.64 nd
7=1.58313 νd
7=59.5
r
15=-29.324(非球面)
d
15=1.00
r
16=15.680(非球面)
d
16=2.89 nd
8=1.63980 νd
8=23.3
r
17=7.047(非球面)
d
17=D(17)(可変)
r
18=12.960(非球面)
d
18=3.02 nd
9=1.49710 νd
9=81.6
r
19=-9.367
d
19=0.60 nd
10=1.90366 νd
10=31.3
r
20=-13.474
d
20=D(20)(可変)
r
21=-12.078(非球面)
d
21=1.07 nd
11=1.58250 νd
11=30.2
r
22=-12.219(非球面)
d
22=BF
r
23=∞(像面)
【0194】
円錐係数(ε)および非球面係数(A,B,C,D,E)
(第14面)
ε=1.0000,
A=0,B=-6.32431×10
-5,C=3.43592×10
-7,
D=-5.21405×10
-8,E=1.12665×10
-9
(第15面)
ε=1.0000,
A=0,B=5.93565×10
-5,C=-2.64176×10
-6,
D=6.40413×10
-8,E=1.34951×10
-11
(第16面)
ε=1.0000,
A=0,B=-2.30393×10
-4,C=-6.78401×10
-6,
D=2.92316×10
-7,E=-3.32360×10
-9
(第17面)
ε=1.0000,
A=0,B=-4.95824×10
-4,C=-8.25739×10
-6,
D=2.20262×10
-7,E=-4.43098×10
-9
(第18面)
ε=-0.0051,
A=0,B=-1.85684×10
-5,C=-6.18413×10
-7,
D=-9.81420×10
-9,E=9.30689×10
-10
(第21面)
ε=1.0000,
A=0,B=1.34460×10
-3,C=-1.92059×10
-5,
D=1.25016×10
-6,E=-7.06681×10
-8
(第22面)
ε=1.0000,
A=0,B=1.46781×10
-3,C=-1.58258×10
-5,
D=1.17078×10
-6,E=-7.57132×10
-8
【0195】
(各種データ)
広角端 中間焦点位置 望遠端
焦点距離 4.78 21.00 92.80
Fナンバー 1.53 3.00 3.94
半画角(ω) 32.52 7.93 1.80
D(6) 0.87 20.57 31.01
D(12) 32.23 12.54 2.10
D(17) 7.94 3.40 10.59
D(20) 4.34 8.88 1.68
バックフォーカス(BF)(空気換算長) 5.98 6.00 6.04
【0196】
(ズームレンズ群データ)
群 始面 焦点距離 レンズ移動量(像面IMG側を+)
1 1 45.49 0.00
2 7 -7.79 30.14
3 14 24.35 0.00
4 18 16.60 -2.65
5 21 1000.04 0.00
【0197】
(条件式(1)に関する数値)
fn(樹脂で形成された負レンズL
732の焦点距離)=-23.02
fp(異常分散性を有する硝材で形成された正レンズL
712の焦点距離)=59.87
|fn/fp|=0.38
【0198】
(条件式(2)に関する数値)
Δθg,F=0.028
Δθg,F:正レンズL
712の異常分散性
【0199】
(条件式(3)に関する数値)
β2T(望遠端における第2レンズ群G
72の倍率)=-6.39
β3T(望遠端における第3レンズ群G
73の倍率)=-0.71
β2T/β3T=9.04
【0200】
(条件式(4)に関する数値)
β3W(広角端における第3レンズ群G
73の倍率)=-1.46
β4W(広角端における第4レンズ群G
74の倍率)=0.28
β3W/β4W=-5.15
【0201】
(条件式(5)に関する数値)
(f4/f3)/(f2/ft)=-8.13
【0202】
(条件式(6)に関する数値)
(dt/dT)p=-7.7×10
-6
(dt/dT)p:正レンズL
712における温度変化1℃当たりのd線に対する屈折率変化の平均値
【0203】
(条件式(7)に関する数値)
(dt/dT)n=-77.1×10
-6
(dt/dT)n:負レンズL
732における温度変化1℃当たりのd線に対する屈折率変化の平均値
【0204】
図15は、実施例7にかかるズームレンズの諸収差図である。球面収差図において、縦軸はFナンバー(図中、FNOで示す)を表し、実線はd線(587.56nm)、短破線はC線(656.27nm)、長破線はg線(435.83nm)に相当する波長の特性を示している。非点収差図において、縦軸は半画角(図中、ωで示す)を表し、d線に相当する波長の特性を示している。なお、非点収差図において、実線はサジタル平面(図中、Sで示す)、破線はメリディオナル平面(図中、Mで示す)の特性を示している。歪曲収差図において、縦軸は半画角(図中、ωで示す)を表し、d線に相当する波長の特性を示している。
【0205】
なお、上記各実施例中の数値データにおいて、r
1,r
2,・・・・はレンズ面等の曲率半径、d
1,d
2,・・・・はレンズ等の肉厚またはそれらの面間隔、nd
1,nd
2,・・・・はレンズのd線(587.56nm)に対する屈折率、νd
1,νd
2,・・・・はレンズのd線に対するアッベ数を示している。そして、長さの単位はすべて「mm」、角度の単位はすべて「°」である。
【0206】
また、上記各非球面形状は、光軸に垂直な方向の高さをH、レンズ面頂を原点としたときの高さHにおける光軸方向の変位量をX(H)、近軸曲率半径をR、円錐係数をε、2次,4次,6次,8次,10次の非球面係数をそれぞれA,B,C,D,Eとし、光の進行方向を正とするとき、以下に示す式により表される。
【0207】
【数1】
【0208】
上記各実施例に示したように、本発明によれば、上記各条件式を満足することにより、簡易かつコンパクトな構成でありながら、環境温度の急激な変化が発生しても合焦位置変動を抑制して、良好な光学性能を確保することが可能なズームレンズを実現することができる。また、接合レンズや非球面が形成されたレンズを適宜配置したことにより、収差補正能力をより向上させることができる。
【0209】
このような特徴を備えたズームレンズは、狭いスペースに設置される小型の撮像装置に好適であることはもとより、気温の変化が大きい屋外に設置されることが多い監視用カメラ、防犯カメラなどの撮像装置に最適である。
【0210】
<適用例>
次に、本発明にかかるズームレンズを撮像装置に適用した例を示す。
図16は、本発明にかかるズームレンズを備えた撮像装置の一例を示す図である。
図16に示すように、撮像装置100は、ズームレンズ10と、レンズ鏡筒11と、固体撮像素子101と、を備えて構成される。ズームレンズ10はレンズ鏡筒11に収容され、図示しない駆動機構の駆動によって変倍や変倍に伴う像面位置変動の補正が実行される。
図16では、ズームレンズ10として実施例7(
図14を参照)のものを示したが、実施例1〜6に示したズームレンズであっても同様に撮像装置100に搭載可能である。
【0211】
ズームレンズ10と固体撮像素子101とを備えた撮像装置100において、
図14に示した像面IMGが固体撮像素子101の撮像面に相当する。固体撮像素子101としては、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどの光電変換素子を用いることができる。
【0212】
撮像装置100において、ズームレンズ10の物体側から入射した光が最終的に固体撮像素子101の撮像面に結像する。そして、固体撮像素子101は受像した光を光電変換して電気信号として出力する。この出力信号が図示しない信号処理回路によって演算処理され、物体像に対応したデジタル画像が生成される。デジタル画像は、たとえばHDD(Hard Disk Device)やメモリカード、光ディスク、磁気テープなどの記録媒体に記録することが可能である。
【0213】
上記のように構成することで、環境温度の変化が発生しても良好な画像が得られる、小型、高性能な撮像装置を実現することができる。