(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6703938
(24)【登録日】2020年5月13日
(45)【発行日】2020年6月3日
(54)【発明の名称】信号送信方法、信号送信装置および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20200525BHJP
H04J 11/00 20060101ALI20200525BHJP
H04W 16/32 20090101ALI20200525BHJP
H04W 88/08 20090101ALI20200525BHJP
【FI】
H04W52/02 110
H04J11/00 Z
H04W16/32
H04W88/08
【請求項の数】13
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-513216(P2016-513216)
(86)(22)【出願日】2014年5月12日
(65)【公表番号】特表2016-524847(P2016-524847A)
(43)【公表日】2016年8月18日
(86)【国際出願番号】CN2014077317
(87)【国際公開番号】WO2014183629
(87)【国際公開日】20141120
【審査請求日】2015年12月21日
【審判番号】不服2018-12722(P2018-12722/J1)
【審判請求日】2018年9月25日
(31)【優先権主張番号】201310186324.4
(32)【優先日】2013年5月17日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュイ ハンチン
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ ヤージュイン
(72)【発明者】
【氏名】モー リンメイ
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ヨンホン
(72)【発明者】
【氏名】カオ アイジュイン
【合議体】
【審判長】
中木 努
【審判官】
井上 弘亘
【審判官】
山本 章裕
(56)【参考文献】
【文献】
特表2012−529839号公報(JP,A)
【文献】
特開2012−195828号公報(JP,A)
【文献】
特表2012−531080号公報(JP,A)
【文献】
LG Electronics,Analysis and design considerations of cell on/off in small cell[online],3GPP TSG−RAN WG1#73 R1−132236,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_73/Docs/R1−132236.zip>,2013年 5月11日
【文献】
ETRI,Discovery signal design based on legacy signals[online],3GPP TSG−RAN WG1#73 R1−132559,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_73/Docs/R1−132559.zip>,2013年 5月11日
【文献】
Qualcomm Incorporated,Small cell discovery[online],3GPP TSG−RAN WG1#73 R1−132494,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_73/Docs/R1−132494.zip>,2013年 5月11日
【文献】
ETRI,Discovery signal design based on legacy signals[online],3GPP TSG−RAN WG1#73 R1−132559,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_73/Docs/R1−132559.zip>,2013年 5月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号送信方法であって、
スモールセルが前記スモールセルの現在の状態に基づいて、対応する送信モードで発見(DS)信号を送信することを含み、
前記送信モードは、送信周期および送信パターンを含み、
前記送信パターンは、前記送信周期内にDS信号を送信するサブフレーム情報を含み、
前記サブフレーム情報は、第1のサブフレーム個数M、第2のサブフレーム個数N及び第3のサブフレーム個数Pを含み、
前記送信周期が前記第1のサブフレーム個数Mのサブフレームである場合、前記第1のサブフレーム個数Mのサブフレームの最初の前記第2のサブフレーム個数Nのサブフレームで前記第3のサブフレーム個数Pのサブフレームを間隔としてDS信号を送信し、前記第3のサブフレーム個数Pが前記第2のサブフレーム個数Nより小さく、前記第2のサブフレーム個数Nが前記第1のサブフレーム個数Mより小さい、信号送信方法。
【請求項2】
前記送信パターンは、DS信号を搬送する搬送波情報を更に含み、
前記搬送波情報は、DS信号を搬送するリソース要素(RE)と、リソースブロック(RB)の数および位置情報とを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スモールセルのDS信号の送信モードが更新された後、前記スモールセルが活性化状態にある場合、更新されたDS信号の送信モードをマクロセル、または前記スモールセルおよび/または前記スモールセルの隣セルにより端末と前記スモールセルの他の隣セルに通知することと、前記スモールセルが非活性化状態にある場合、更新されたDS信号の送信モードをマクロセル、または前記スモールセルの隣セルにより端末と前記スモールセルの他の隣セルに通知することとをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記スモールセルが活性化状態にある場合、DS信号を送信しない、または短周期および対応する送信パターンでDS信号を送信し、または長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信することをさらに含み、
前記スモールセルが前記スモールセルの現在の状態に基づいて、対応する送信モードでDS信号を送信することは、
所定期間に現在前記スモールセル内にアクセスした端末があることを確定した場合、前記スモールセルに活性化状態を維持させ、または現在前記スモールセル内にアクセスした端末がないが、所定期間に端末が複数回アクセスしたことがあることを確定した場合、前記スモールセルに活性化状態を維持させることを含むことを特徴とする
請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記スモールセルが休眠状態にある場合、長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信することをさらに含むことを特徴とする
請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記スモールセルが前記スモールセルの現在の状態に基づいて、対応する送信モードでDS信号を送信することは、
前記スモールセルが活性化状態から浅休眠状態に入る場合、短周期および対応する送信パターンでDS信号を送信することを含み、
前記スモールセルが前記スモールセルの現在の状態に基づいて、対応する送信モードでDS信号を送信することは、
前記スモールセルが浅休眠状態または活性化状態から深休眠状態に入る場合、長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信することを含むことを特徴とする
請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記スモールセルが深休眠状態に入った後、端末から報告されたDS信号発見および測定情報を取得した場合、前記スモールセルを深休眠状態から浅休眠状態に変更させ、短周期および対応する送信パターンでDS信号を送信することをさらに含むことを特徴とする
請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記スモールセルが深休眠状態から浅休眠状態に変更した後、所定数の短周期内に他の端末のDSの測定報告情報を受信したまたは受信しない場合、前記スモールセルを活性化するかどうかを確定し、前記スモールセルを活性化することを確定した場合、DS信号を送信しない、または短周期および対応する送信パターンでDS信号を送信し、または長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信することをさらに含むことを特徴とする
請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記スモールセルが活性化状態にある場合、端末から報告された測定情報に基づいて、前記スモールセルのカバレッジエリアにおける端末に対してサービススケジューリングおよび干渉協調を行うことをさらに含むことを特徴とする
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
信号送信装置であって、
スモールセルの現在の状態に基づいて、対応する送信モードで発見(DS)信号を送信するように構成される送信ユニットを含み、
前記送信モードは、送信周期および送信パターンを含み、前記送信パターンは、前記送信周期内にDS信号を送信するサブフレーム情報を含み、
前記サブフレーム情報は、第1のサブフレーム個数M、第2のサブフレーム個数N及び第3のサブフレーム個数Pを含み、
前記送信ユニットは、前記送信周期が前記第1のサブフレーム個数Mのサブフレームである場合、前記第1のサブフレーム個数Mのサブフレームの最初の前記第2のサブフレーム個数Nのサブフレームで前記第3のサブフレーム個数Pのサブフレームを間隔としてDS信号を送信するように構成され、前記第3のサブフレーム個数Pが前記第2のサブフレーム個数Nより小さく、前記第2のサブフレーム個数Nが前記第1のサブフレーム個数Mより小さい、信号送信装置。
【請求項11】
前記送信パターンは、DS信号を搬送する搬送波情報、および、前記送信周期内にDS信号を送信するサブフレーム情報を含み、
前記スモールセルのDS信号の送信モードを更新するように構成される更新ユニットと、
前記スモールセルが活性化状態にある場合、更新されたDS信号の送信モードをマクロセル、または前記スモールセルおよび/または前記スモールセルの隣セルにより端末に通知し、前記スモールセルが非活性化状態にある場合、更新されたDS信号の送信モードをマクロセル、または前記スモールセルの隣セルにより端末に通知するように構成される通知ユニットとをさらに含むことを特徴とする
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記スモールセルが活性化状態にある場合、DS信号を送信しない、または短周期および対応する送信パターンでDS信号を送信し、または長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信するように前記送信ユニットをトリガするように構成される確定ユニットをさらに含み、および/または、
所定期間に現在前記スモールセル内にアクセスした端末があることを確定した場合、前記スモールセルに活性化状態を維持させ、または現在前記スモールセル内にアクセスした端末がないが、所定期間に端末が複数回アクセスしたことがあることを確定した場合、前記スモールセルに活性化状態を維持させるように構成される確定ユニットをさらに含み、および/または、
前記スモールセルが休眠状態にあることを確定した場合、長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信するように前記送信ユニットをトリガするように構成される確定ユニットをさらに含み、および/または、
前記スモールセルが活性化状態にある場合、端末から報告された測定情報に基づいて、自身のカバレッジエリアにおける端末に対してサービススケジューリングおよび干渉協調を行うように構成される協調ユニットをさらに含むことを特徴とする
請求項10または11に記載の装置。
【請求項13】
記憶媒体であって、
請求項1〜9のいずれか1項に記載の信号送信方法を実行するためのコンピュータプログラムを記憶している記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セル干渉低減技術に関し、特に信号送信方法、信号送信装置および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)サービスおよびスマート端末の広範な普及に伴い、無線通信体験、特に通信レートに対する要求がますます高くなる。長期発展型(LTE:Long Term Evolution)標準およびその後の標準の発展の過程で、ユーザ認知およびシステムスループット、特にホットスポットエリアのスループットを高めるために、ヘテロジニアスネットワーク(HetNet:Heterogeneous Network)のネットワークアーキテクチャを使用し、即ちマクロセルのカバレッジエリアに多くのスモールセル(small cell)を配置してホットスポットエリアのサービス品質とスループットを高める。
【0003】
ホットスポットエリアのスモールセルノードの配置数量を増加することは、ネットワーク容量を増やし、カバレッジホールを削減させる効果的なメカニズムであるが、これと同時に、多くの問題、例えば高密度スモールセル応用シーンの相互干渉、切り替えおよびエネルギー消費量などの問題を引き起こす。したがって、システム容量を増加する需要がある場合、スモールセルをオンにすることができ、必要以上の容量増加需要および端末の接続がない場合、スモールセルをオフにして、隣スモールセルに対する干渉と電力消費量を低減させることができる。端末が別のスモールセル(またはマクロセル)に接続された場合、移動性およびネットワーク管理の目的で、他の非サービススモールセルを発見する必要があり、この問題を解決する効果的な方法は、スモールセルノードに発見信号(DS:Discovery Signal)を送信させ、端末にDS信号を受信させて発見および測定情報を報告させることで、スモールセルを活性化するかどうかを決定することである。DS信号が引き起こす可能性がある干渉および電力消費量を考慮して、DS送信周期が短すぎることが不可能である。
【0004】
図1は典型的なスモールセル(small cell)シーンを示す図である。
図1に示すように、2つのスモールセルが同じ周波数で動作し、マクロセルとスモールセルが異なる周波数または同じ周波数で動作する。太実線の円内がマクロセル(Macro cell)のカバレッジエリアであり、細点線の円内がスモールセル1(Small cell 1)のカバレッジエリアであり、細実線の円内がスモールセル2(Small cell 2)のカバレッジエリアである。
【0005】
状況1:スモールセル1のカバレッジエリアに端末が接続されない場合、スモールセル1は、休眠またはオフ状態にあって、DS信号を送信することができ、この場合に、端末1と端末2は、いずれもスモールセル2によってサービングされる。端末1と端末2がスモールセル2からスモールセル1の方向へ移動して順次スモールセル1のカバレッジエリアに入る場合、端末1は、先にスモールセル1から送信されたDS信号を検出し、発見および測定情報を報告するが、端末2は、まだスモールセル1から送信されたDS信号を検出しない。したがって、スモールセル1は、自身のカバレッジエリアに端末1があることを知るが、端末2もあることを知らなく、この場合に、端末1と端末2は、依然としてスモールセル2によってサービングされる。この場合に、スモールセル1が活性化されると、スモールセル1のDS信号を発見しない端末2に対して強い干渉を引き起こす可能性がある。一言で言えば、即ち非活性化状態にあるスモールセルの早発活性化が隣セルの端末に対する強い干渉を引き起こす。
【0006】
状況2:スモールセル1が端末1のために一定の時間サービングした後、端末1がスモールセルのカバレッジエリアから離れ、且つスモールセル1に他のサービス端末がない場合、スモールセル1は、休眠またはオフになる。しかし、端末1がスモールセル1のカバレッジエリアに戻す場合、スモールセル1が再活性化され、端末1が2つのスモールセルの間に頻繁に移動すると、スモールセル1が頻繁に活性化されて、スモールセル1の隣セルに対する干渉が変動することになる。一言で言えば、即ち活性化状態にあるスモールセルの早発休眠により隣セルの端末に対する干渉が変動する。
【発明の概要】
【0007】
上記の技術的問題を解決するために、本発明の実施形態は、信号送信方法、信号送信装置および記憶媒体を提供し、スモールセルが前記スモールセルの現在の状態に基づいて、対応する送信モードで発見(DS)信号を送信することで、隣セルに対するスモールセルの干渉を低減させる。
【0008】
本発明の実施形態の技術的解決手段は、以下のように実現される。
【0009】
信号送信方法は、
スモールセルが前記スモールセルの現在の状態に基づいて、対応する送信モードで発見(DS)信号を送信することを含む。
【0010】
好ましくは、前記送信モードは、送信周期および/または送信パターンを含む。
【0011】
好ましくは、前記送信パターンは、DS信号を搬送する搬送波情報、前記送信周期内にDS信号を送信するサブフレーム情報を含む。
【0012】
好ましくは、前記搬送波情報は、DS信号を搬送するリソース要素(RE)、リソースブロック(RB)の数および位置情報を含む。
【0013】
好ましくは、前記サブフレーム情報は、各周期におけるDS信号の送信を開始する位置オフセット、各周期におけるDS信号を送信するバースト(burst)の数、各バーストに含まれているサブフレームの数、隣接するバーストの間の間隔サブフレームの数を含む。
【0014】
好ましくは、前記方法は、
前記スモールセルのDS信号の送信モードが更新された後、前記スモールセルが活性化状態にある場合、更新されたDS信号の送信モードをマクロセル、または前記スモールセルおよび/または前記スモールセルの隣セルにより端末と隣セルに通知することと、前記スモールセルが非活性化状態にある場合、更新されたDS信号の送信モードをマクロセル、または前記スモールセルの隣セルにより端末と隣セルに通知することとをさらに含む。
【0015】
好ましくは、前記送信周期がM個のサブフレームである場合、前記M個のサブフレームの最初のN個のサブフレームでP個のサブフレームを間隔としてDS信号を送信し、PがNより小さく、NがMより小さい。
【0016】
好ましくは、前記方法は、
前記スモールセルが活性化状態にある場合、DS信号を送信しない、または短周期および対応する送信パターンでDS信号を送信し、または長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信することをさらに含む。
【0017】
好ましくは、前記スモールセルが前記スモールセルの現在の状態に基づいて、対応する送信モードでDS信号を送信することは、
前記スモールセルに現在端末がアクセスすること、または前記スモールセルに現在端末がアクセスせずに、所定期間に端末が複数回アクセスすることを確定した場合、前記スモールセルに活性化状態を維持させることを含む。
【0018】
好ましくは、前記方法は、
前記スモールセルが休眠状態にある場合、長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信することをさらに含む。
【0019】
好ましくは、前記スモールセルが前記スモールセルの現在の状態に基づいて、対応する送信モードでDS信号を送信することは、
前記スモールセルが活性化状態から浅休眠状態に入る場合、短周期および対応する送信パターンでDS信号を送信することを含む。
【0020】
好ましくは、前記スモールセルが前記スモールセルの現在の状態に基づいて、対応する送信モードでDS信号を送信することは、
前記スモールセルが浅休眠状態または活性化状態から深休眠状態に入る場合、長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信することを含む。
【0021】
好ましくは、前記方法は、
前記スモールセルが深休眠状態に入った後、端末から報告されたDS信号発見および測定情報を取得した場合、前記スモールセルを深休眠状態から浅休眠状態に変更させ、短周期および対応する送信パターンでDS信号を送信することをさらに含む。
【0022】
好ましくは、前記方法は、
前記スモールセルが深休眠状態から浅休眠状態に変更した後、所定数の短周期内に他の端末のDSの測定報告情報を受信したまたは受信しない場合、前記スモールセルを活性化するかどうかを確定し、前記スモールセルを活性化することを確定した場合、DS信号を送信しない、または短周期および対応する送信パターンでDS信号を送信し、または長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信することをさらに含む。
【0023】
好ましくは、前記方法は、
前記スモールセルが活性化状態にある場合、端末から報告された測定情報に基づいて、前記スモールセルのカバレッジエリアにおける端末に対してサービススケジューリングおよび干渉協調を行うことをさらに含む。
【0024】
信号送信装置は、
スモールセルの現在の状態に基づいて、対応する送信モードで発見(DS)信号を送信するように構成される送信ユニットを含む。
【0025】
好ましくは、前記送信モードは、送信周期および/または送信パターンを含む。
【0026】
好ましくは、前記送信パターンは、DS信号を搬送する搬送波情報、前記送信周期内にDS信号を送信するサブフレーム情報を含む。
【0027】
好ましくは、前記装置は、
前記スモールセルのDS信号の送信モードを更新するように構成される更新ユニットと、
前記スモールセルが活性化状態にある場合、更新されたDS信号の送信モードをマクロセル、または前記スモールセルおよび/または前記スモールセルの隣セルにより端末に通知し、前記スモールセルが非活性化状態にある場合、更新されたDS信号の送信モードをマクロセル、または前記スモールセルの隣セルにより端末に通知するように構成される通知ユニットとをさらに含む。
【0028】
好ましくは、前記装置は、
前記スモールセルが活性化状態にある場合、DS信号を送信しない、または短周期および対応する送信パターンでDS信号を送信し、または長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信するように前記送信ユニットをトリガするように構成される確定ユニットをさらに含む。
【0029】
または、前記装置は、
前記スモールセルに現在端末がアクセスこと、または前記スモールセルに現在端末がアクセスせずに、所定期間に端末が複数回アクセスすることを確定した場合、前記スモールセルに活性化状態を維持させるように構成される確定ユニットをさらに含む。
【0030】
または、前記装置は、
前記スモールセルが休眠状態にあることを確定した場合、長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信するように前記送信ユニットをトリガするように構成される確定ユニットをさらに含む。
【0031】
好ましくは、前記装置は、
前記スモールセルが活性化状態にある場合、端末から報告された測定情報に基づいて、自身のカバレッジエリアにおける端末に対してサービススケジューリングおよび干渉協調を行うように構成される協調ユニットをさらに含む。
【0032】
記憶媒体は、前記信号送信方法を実行するためのコンピュータプログラムを記憶している。
【0033】
本発明において、スモールセルは、前記スモールセルの現在の状態に基づいて、対応する送信モードで発見信号DS信号を送信する。前記送信モードは、送信周期および/または送信パターンを含む。前記送信パターンは、DS信号を搬送する搬送波情報、および前記送信周期内にDS信号を送信するサブフレーム情報を含む。前記スモールセルのDS信号の送信モードが更新された後、前記スモールセルが活性化状態にある場合、更新されたDS信号の送信モードを前記スモールセルにおける端末に通知し、前記スモールセルが非活性化状態にある場合、更新されたDS信号の送信モードを他の活性化状態にあるスモールセルにより他のスモールセルの端末に通知する。本発明は、スモールセルの現在の状態に基づいて発見(DS)信号の送信モードをリアルタイムに調整することで、隣セルに対するスモールセルの干渉を大幅に低減させ、システムの性能を向上させ、そしてスモールセルのエネルギー消費量を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】典型的なスモールセル(small cell)シーンを示す図である。
【
図2】本発明に係る信号送信方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の一つの例の信号送信方法のフローチャートである。
【
図4】本発明に係る信号送信装置の構成構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の目的、技術的解決手段と利点がより明らかになるために、以下に実施形態を挙げて図面を参照して、本発明をさらに詳しく説明する。
【0036】
図2は本発明に係る信号送信方法のフローチャートである。
図2に示すように、本発明に係る信号送信方法は、以下のステップを含む。
【0037】
ステップ201において、スモールセルは、前記スモールセルの現在の状態に基づいて、対応する送信モードで発見信号DS信号を送信する。前記送信モードは、送信周期および/または送信パターンを含む。
【0038】
本発明において、送信周期は、短周期と長周期に分けられることができる。前記短周期は、数ミリ秒または数十ミリ秒であってよい。前記長周期は、数百ミリ秒であってよい。DS信号の送信周期は、スモールセルの現在の状態に依存する。
【0039】
本発明において、送信パターンは、DS信号を搬送する搬送波情報、例えばサブ搬送波または搬送波周波数情報、および前記送信周期内にDS信号を送信するサブフレーム情報を含む。例えば、送信周期が100個のサブフレームである場合、最初の15個のサブフレームにおいて5個のサブフレームごとに3回に分けてDS信号を送信することができ、他の期間ではDS信号を送信しない。送信周期内に、DS信号を複数回送信する(DS信号を1回送信することに対して)ことは、端末がよりタイムリーかつ正確にDS信号を受信して正しくフィードバックすることに貢献することができる。同様に、送信周期内に、複数のRB(少ないRBに対して)でDS信号情報を搬送することは、端末がタイムリーかつ正確にDS信号を受信して正しくフィードバックすることに貢献することもできる。短周期と長周期がこの原則に応じて対応する送信パターンを設定することができ、例えば短周期が5個のサブフレームに設定され、そうすると当該周期でDS信号を複数回送信する必要がなく、複数のRBで送信することができ、長周期が100個のサブフレームに設定され、そうすると当該周期でDS信号を複数回送信することができ、複数のRBで送信することもできる。送信パターンの形態が多いので、ここでその実現方式を一つずつ説明せずに、以下にも送信パターンを説明しない。
【0040】
前記スモールセルのDS信号の送信モードが更新された後、前記スモールセルが活性化状態にある場合、更新されたDS信号の送信モードをマクロセル、または前記スモールおよび/または前記スモールセルの隣セルにより端末に通知し、前記スモールセルが非活性化状態にある場合、更新されたDS信号の送信モードをマクロセル、または前記スモールセルの隣セルにより端末に通知する。以下のDS信号送信モード調整に関する内容は、すべて前記通知方式を使用するので、以下に説明を省略する。
【0041】
スモールセルは、カバレッジエリアにおける端末の接続状況と容量需要などの要因に基づいて休眠状態に入るかどうか、およびどのような休眠状態に入るかどうかを決定し、その後スモールセルの現在の状態に基づいて、対応する送信モードで発見(DS)信号を送信することができる。
【0042】
a.1つのカウント周期内で、この時にスモールセルに端末が接続されたこと、または、この時にスモールセルに端末が接続されないが、当該周期内で端末が複数回接続されたことをカウントした場合、スモールセルは、休眠状態に入らずに、依然として活性化状態を維持することができる。DS信号を送信しない、または短周期および対応する送信パターンでDS信号を送信し、または長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信することができる。
【0043】
活性化状態にあるスモールセルがDS信号を送信しない、または長周期でDS信号を送信することは、主に隣セルへの干渉を避け、電力消費量を低減させるためである。活性化状態にあるスモールセルが短周期でDS信号を送信することは、主に、端末が迅速に前記スモールセルを発見してそれに切り替えることが可能となるためである。活性化状態にあるスモールセルがどのようにDS信号を送信するかは、システム需要に依存することができる。
【0044】
本発明において、前記カウント周期は、DS信号送信周期に対して長い時間であって、例えばスモールセルのカウント周期が1分であり、この周期内で、この時に端末が接続され、またはこの時に端末が接続されないが、この周期内で端末が複数回(10回以上)接続され、そうするとスモールセルは、休眠状態に入らない、即ち依然として活性化状態にある。
【0045】
b.1つのカウント周期内で、スモールセルに端末が少ない回数入ってこのセルのカバレッジエリアから離れることをカウントした場合、スモールセルは、活性化状態から浅休眠状態に入って、DS信号を送信することができ、DS周期が短周期に設定され、当該短周期および当該短周期に対応する送信パターンでDS信号を送信し、短周期およびそれに対応する送信パターンが上記の通りである。
【0046】
本ステップにおいて、浅休眠状態は、活性化状態から休眠状態に入る一定の時間である。
【0047】
例えば、スモールセルが1分カウントし、この周期内で、端末が2回接続され、且つこの時に端末が接続されない場合、スモールセルは、浅休眠状態に入って、短周期および当該短周期に対応する送信パターンでDS信号を送信する。
【0048】
c.1つのカウント周期内で、スモールセルにずっと端末が接続されなく、サービスが送信されないことをカウントした場合、スモールセルは、活性化状態または浅休眠状態から深休眠状態に入って、DS信号を送信することができ、DS周期が長周期に設定される。
【0049】
例えばスモールセルが1分カウントし、この周期内で、ずっと端末が接続されなく、サービスが送信されない場合、スモールセルは、深休眠状態に入って、長周期および当該長周期に対応する送信パターンでDS信号を送信する。
【0050】
ステップ202において、スモールセルは、1番目の端末から報告されたDS信号発見および測定情報を受信し、深休眠状態から浅休眠状態に入り、短周期および対応する送信パターンでDS信号を送信し、一時的に活性化されない。
【0051】
本ステップにおいて、浅休眠状態は、休眠状態から活性化状態へ移行する一定の時間である。
【0052】
スモールセルが深休眠状態に入った後、マクロセルまたは他の隣接する活性化セルは、1番目の端末から報告されたDS信号発見および測定情報を受信した後、休眠にあるスモールセルのDS周期を短周期に調整して送信し、休眠にあるスモールセルを深休眠状態から浅休眠状態に変更させ、一時的に活性化しない。
【0053】
端末から報告された情報は、マクロセルまたは隣接する活性化スモールセルによりまず受信され、次に休眠にあるスモールセルに転送されることができ、マクロセルまたは活性化スモールセルによりまず情報を受信し、周期および送信パターン調整命令を直接に休眠にあるスモールセルに送信することもできる。スモールセルの状態(活性化または休眠)は、マクロセル、他の活性化スモールセル、休眠にあるスモールセル自身により調整されることができる。
【0054】
例えば、端末から報告された情報は、まずマクロセル(macro cell)にフィードバックされ、マクロセルによって休眠にあるスモールセルの状態を決定することができる。
【0055】
ステップ203において、所定数の短周期(1つまたはいくつかのDS短周期)で、スモールセルが他の端末から報告されたDS信号発見および測定情報を受信したまたは受信しない場合、スモールセルは、前記情報に基づいて、活性化するかどうかを決定する。活性化するとDS信号の送信を停止し、または短周期および当該短周期に対応する送信パターン、または長周期および長当該周期に対応する送信パターンでDS信号を送信する。
【0056】
ステップ204において、スモールセルが再活性化された後、端末の測定情報の報告状況に基づいて、端末に対してサービスをスケジューリングおよび送信することができ、且つカバレッジエリアにおける既知の端末に対して干渉協調などの操作を行うことができる。
【0057】
前記実施形態をより良く理解するために、以下に前記実施形態の好ましい実施形態と関連する図面を参照して詳しく説明する。
【0058】
好ましい実施形態を詳しく説明する前に、まず、次のようなスモールセルシーンがあると仮定し、
図1に示すように、2つのスモールセルが同じ周波数で動作し、マクロセルとスモールセルが異なる周波数または同じ周波数で動作する。太実線の円内がマクロセル(Macro cell)のカバレッジエリアであり、細点線の円内がスモールセル1(Small cell 1)のカバレッジエリアであり、細実線の円内がスモールセル2(Small cell 2)のカバレッジエリアである。同時に2つの端末(UE1とUE2)があり、その位置が
図1に示される。
【0059】
図3は本発明の一つの例の信号送信方法のフローチャートである。
図3に示すように、この例の信号送信方法は、以下のステップを含む。
【0060】
ステップ301において、スモールセルは、カバレッジエリアにおける端末の接続状況と容量需要に応じて深休眠状態に入るかどうかを決定する。
【0061】
図1における端末1と端末2がスモールセル1のカバレッジエリアになく、スモールセル2のカバレッジエリアにあり、そしてスモールセル2によってサービングされる。スモールセル1は、管轄内に端末が接続されないことを検出し、一定の時間カウントした後、カウント状況に基づいて当該統計周期内にずっと端末が接続されずに、サービスが送信されないことを確定して、深休眠状態に入ることを決定でき、サービス送信およびチャネル制御を停止する。
【0062】
ステップ302において、スモールセルは、深休眠状態に入った後、長周期および当該長周期に対応する送信パターンで下りリンクDS信号を送信し始める。
【0063】
深休眠状態に入ることを決定した後、スモールセル1はDS信号を送信し始め、深休眠状態に対応するDS信号周期が長周期に設定されることができ、前記長周期が数百ミリ秒、例えば100msであってよい。長周期に設定されたのは、隣セルに対する干渉および電力消費量を考慮するからである。長周期に対応する送信パターンは、最初の15個のサブフレームにおいて5個のサブフレームごとに3回に分けてDS信号を送信することができ、RB数は、UEがタイムリーかつ効果的に受信することが可能となる原則に従って設定されることができる。
【0064】
ステップ303において、1番目の端末は、スモールセルから送信されたDS信号を受信し、発見および測定情報を報告し、スモールセルに提供して再活性化するかどうかを決定するようにする。
【0065】
端末1と端末2がスモールセル2からスモールセル1の方向へ移動して順次スモールセル1のカバレッジエリアに入る場合、端末1は、先にスモールセル1から送信されたDS信号を検出し、発見および測定情報を報告するが、端末2は、まだスモールセル1から送信されたDS信号を検出しない。したがって、スモールセル1は、そのカバレッジエリアに端末1があることを知るが、端末2もあることを知らず、この場合に、端末1と端末2が依然としてスモールセル2によってサービングされる。この場合に、スモールセル1が活性化されると、スモールセル1のDS信号を発見しない端末2に対して強い干渉を引き起こす可能性がある。
【0066】
ステップ304において、1番目の端末から報告された発見および測定情報を受信し、休眠にあるスモールセルを深休眠状態から浅休眠状態に調整し、当該スモールセルを一時的に再活性化しない。
【0067】
スモールセル1は、端末1から報告された発見および測定情報を受信した後、端末1がそのカバレッジエリアにあることを知るが、端末2もそのカバレッジエリアにあることを知らないので、スモールセル1は、一時的に再活性化されないが、スモールセル1を深休眠状態から浅休眠状態に調整する。
【0068】
ステップ305において、スモールセルは、浅休眠状態に入った後、短周期および当該短周期に対応する送信パターンで下りリンクDS信号を送信する。
【0069】
浅休眠状態に入ることを決定した後、スモールセル1は、端末2にDS信号ができるだけ速く受信するために、短周期および当該短周期に対応する送信パターンでDS信号を送信し始め、前記短周期が数ミリ秒または数十ミリ秒であってよい。例えば、短周期は、10msさらにはより短く設定されてもよい。短周期に対応する送信パターンは、当該周期内で1回送信されることができ、RB数は、UEがタイムリーかつ効果的に受信することが可能となる原則に従って設定されることができる。
【0070】
ステップ306において、2番目の端末は、スモールセルから送信されたDS信号を受信し、発見および測定情報を報告し、スモールセルに提供して再活性化するかどうかを決定するようにする。
【0071】
DS信号が短周期で送信されるので、端末2は、スモールセル1から送信されたDS信号を速やかに受信し、スモールセル1に発見および測定情報を報告し、スモールセルに提供して再活性化するかどうかを決定するようにすることができる。
【0072】
ステップ307において、スモールセルは、2番目の端末から報告された発見および測定情報を受信し、前記情報に基づいて、浅休眠状態から再活性化に移行するかどうかを決定する。
【0073】
スモールセル1は、端末2から報告された情報を受信した後、そのカバレッジエリアにおけるすべての端末を知り、この場合に端末から報告された情報に基づいて、再活性化するかどうかを決定することができる。
【0074】
ステップ308において、スモールセルは、再活性化された後、端末の測定情報の報告状況に基づいて、端末に対してサービスをスケジューリングおよび送信することができ、且つカバレッジエリアにおける既知の端末に対して干渉協調などの操作を行うことができる。
【0075】
スモールセルは、活性化された後、DS信号を送信しない、または短周期および対応する送信パターンでDS信号を送信し、または長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信することができる。活性化状態にあるスモールセルがDS信号を送信しない、または長周期でDS信号を送信するのは、主に隣セルへの干渉を避け、電力消費量を低減させるためである。活性化状態にあるスモールセルが短周期でDS信号を送信するのは、主に、端末が迅速に前記スモールセルを発見してそれに切り替えることが可能となるためである。活性化状態にあるスモールセルがどのようにDS信号を送信するかは、システム需要に依存することができる。
【0076】
図4は本発明に係る信号送信装置の構成構造図である。
図4に示すように、本発明に係る信号送信装置は、前記スモールセルの現在の状態に基づいて、対応する送信モードで発見(DS)信号を送信するように構成される送信ユニット40を含む。
【0077】
前記送信モードは、送信周期および/または送信パターンを含む。
【0078】
前記送信パターンは、DS信号を搬送する搬送波情報、前記送信周期内にDS信号を送信するサブフレーム情報を含む。
【0079】
図4に示す信号送信装置に基づいて、本発明に係る信号送信装置は、
前記スモールセルのDS信号の送信モードを更新するように構成される更新ユニット41と、
前記スモールセルが活性化状態にある場合、更新されたDS信号の送信モードをマクロセル、または前記スモールセルおよび/または前記スモールセルの隣セルにより端末に通知し、前記スモールセルが非活性化状態にある場合、更新されたDS信号の送信モードをマクロセル、または前記スモールセルの隣セルにより端末に送信するように構成される通知ユニット42とをさらに含む。
【0080】
図4に示す信号送信装置に基づいて、本発明に係る信号送信装置は、
前記スモールセルが活性化状態にある場合、DS信号を送信しない、または短周期および対応する送信パターンでDS新語を送信し、または長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信するように前記送信ユニットをトリガするように構成される確定ユニット(
図4に示されない)をさらに含む。
【0081】
または、
図4に示す信号送信装置に基づいて、本発明に係る信号送信装置は、
前記スモールセルに現在端末がアクセスすること、または前記スモールセルに現在端末がアクセスせずに、所定期間に端末が複数回アクセスすることを確定した場合、前記スモールセルに活性化状態を維持させるように構成される確定ユニット(
図4に示されない)を含むこともできる。
【0082】
または、
図4に示す信号送信装置に基づいて、本発明に係る信号送信装置は、
前記スモールセルが休眠状態にあることを確定した場合、長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信するように前記送信ユニットをトリガするように構成される確定ユニット(
図4に示されない)を含むこともできる。
【0083】
前記確定ユニットは、同じ信号送信装置に存在することができ、例えば第一の確定ユニット、第二の確定ユニットおよび第三の確定ユニットにより区分されることができる。
【0084】
前記スモールセルは、浅休眠状態または活性化状態から深休眠状態に入った場合、長周期および対応する送信パターンでDS信号を送信する。
【0085】
前記スモールセルは、深休眠状態に入った後、端末から報告されたDS信号発見および測定情報を受信した後、前記スモールセルを深休眠状態から浅休眠状態に変更させ、そして短周期および対応する送信パターンでDS信号を送信する。
【0086】
図4に示す装置に基づいて、前記装置は、
前記スモールセルが活性化状態にある場合、端末から報告された測定情報に基づいて、自身のカバレッジエリアにおける端末に対してサービススケジューリングおよび干渉協調を行うように構成される協調ユニット(
図4に示されない)をさらに含む。
【0087】
当業者は、
図4に示す信号送信装置における各処理ユニットの実現機能が前記信号送信方法およびその実施形態に関連する説明を参照して理解されることができると理解すべきである。当業者は、
図4に示す信号送信装置における各処理ユニットの実現機能がプロセッサに運行されるプログラムにより実現されることができ、具体的な論理回路により実現されることもできると理解すべきである。
【0088】
本発明の実施形態として、前記実施形態の信号送信方法を実行するためのコンピュータプログラムを記憶している記憶媒体が提供される。
【0089】
明らかに、当業者は、上述した本発明の各モジュールまたは各ステップが汎用計算装置で実現されることができ、それらが1つの計算装置に集中され、または複数の計算装置からなるネットワークに分布されることができ、必要に応じて、それらが計算装置で実行可能なプログラムコードで実現されることができ、それによってそれらを記憶装置に記憶して計算装置によって実行することができ、且つある場合に、これと異なる順番で示されたまたは説明されたステップを実行し、またはそれらをそれぞれ各集積回路モジュールに作成し、またはそれらのうちの複数のモジュールまたはステップを1つの集積回路モジュールに作成することで実現することができると理解すべきである。
【0090】
上記は、本発明の好ましい実施形態に過ぎなく、本発明の保護範囲を制限することに用いられるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明の実施形態の技術的解決手段において、スモールセルの現在の状態に基づいて発見(DS)信号の送信モードをタイムリーに調整することで、隣セルに対するスモールセルの干渉を大幅に低減させ、システムの性能を向上させ、スモールセルのエネルギー消費量を低減させることができる。