特許第6703976号(P6703976)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6703976動物の健康、栄養、及び/又はウェルネスの助言を提供するためのシステム及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6703976
(24)【登録日】2020年5月13日
(45)【発行日】2020年6月3日
(54)【発明の名称】動物の健康、栄養、及び/又はウェルネスの助言を提供するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A01K 29/00 20060101AFI20200525BHJP
   A01K 67/00 20060101ALI20200525BHJP
   G06Q 50/02 20120101ALI20200525BHJP
【FI】
   A01K29/00
   A01K67/00 Z
   G06Q50/02ZIT
【請求項の数】8
【全頁数】37
(21)【出願番号】特願2017-500369(P2017-500369)
(86)(22)【出願日】2015年7月7日
(65)【公表番号】特表2017-527264(P2017-527264A)
(43)【公表日】2017年9月21日
(86)【国際出願番号】IB2015055145
(87)【国際公開番号】WO2016005911
(87)【国際公開日】20160114
【審査請求日】2018年6月7日
(31)【優先権主張番号】62/021,763
(32)【優先日】2014年7月8日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】590002013
【氏名又は名称】ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100140453
【弁理士】
【氏名又は名称】戸津 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100168734
【弁理士】
【氏名又は名称】石塚 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100165526
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 寛
(72)【発明者】
【氏名】ドノヴァン, マーク エー.
【審査官】 坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−518998(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/050118(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0083669(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 29/00
A01K 67/00
G06Q 50/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物に対する栄養、健康、及び/又はウェルネスの助言を作成する方法であって、
前記動物の健康、食餌療法、行動、及び環境のパラメータのうちのつ以上に関するデータを収集するステップであって、前記データが、連続的に又は定期的間隔で自動的に収集され、前記データが、(a)前記動物が装着した首輪又は綱の少なくとも一方に結合された装着型センサ、並びに(b)前記動物がよく訪れる場所にある固定型のセンサである場所センサによって収集され、前記場所センサが、(i)1つ以上の食物及び水の容器を備え、食物の摂取量、水の摂取量、給餌イベントの継続時間、給水イベントの継続時間、又は摂食行動パターンの少なくとも1つを監視する、栄養/水分補給台、(ii)前記動物の小屋又は睡眠若しくは休息場所の下に配置され、体重をリアルタイムで追跡する、体重監視装置、(iii)前記動物の排泄物容器の上又は付近に配置され、前記排泄物容器の使用頻度又は前記排泄物容器の使用継続時間の少なくとも一方を監視する、砂箱活動監視装置、並びに(iv)それらの組合せ、からなる群から選択される、収集するステップと、
前記データを分析するステップであって、前記分析するステップは、プロセッサによって自動的に行われ、前記プロセッサが、前記動物の前記2つ以上の健康、食餌療法、行動、及び環境のパラメータのうちの少なくとも1つの平均、並びに前記動物の前記2つ以上の健康、食餌療法、行動、及び環境のパラメータのうちの少なくとも1つの基準線からの不規則変動を追跡するためのフィルタを適用することを含み、前記分析するステップは、前記プロセッサが、前記不規則変動がランダム事象であるか又は傾向であるかを判定することをさらに含む、分析するステップと、
前記分析したデータに基づいて、前記栄養、健康、及び/又はウェルネスの助言を提供するステップとを含み、
前記分析するステップは、複数の前記パラメータに対応する複数のデータストリームを傾向分析することを含み、前記傾向分析は、第1の種類のパラメータに対応するデータストリームの傾向及び前記第1の種類のパラメータとは異なる第2の種類のパラメータに対応するデータストリームの傾向を求め、求めた前記傾向同士を比較することを含み、
前記助言には、前記複数のデータストリームの傾向分析の結果が考慮されている、方法。
【請求項2】
前記助言が、環境の変化、運動プロトコルを開始すること、制限すること、又は増大させること、ビタミン、栄養補助食品、若しくは投薬の管理又は停止、訓練プロトコルを開始すること、又は変更すること、栄養/給餌の変更、獣医の診察、及びこれらの組み合わせのうちの1つ以上である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記動物の前記健康のパラメータが、前記動物の年齢、性別、種又は品種、体重、体格指数(BMI)、身体組成、体温、歩行力、情期、卵巣除去/去勢状態、皮膚及び外被の状態、心臓血管系、胃腸及び腎臓の機能、視覚、認知症または認知的問題、並びにこれらの組み合わせのうちの1つ以上から選択される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記動物の前記食餌療法のパラメータが、前記動物の食物及び水の摂取、並びに前記動物の前記食物及び前記水の摂取量及び時刻、摂取した前記食物の栄養プロフィール、ビタミン、栄養補助食品、及び/又は投薬の摂取、並びにこれらの組み合わせのうちの1つ以上から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記動物の前記行動のパラメータが、前記動物の活動プロフィール(消費カロリー、歩数又は移動した距離、緊張レベル、高度の変化、及び時刻情報のうちの1つ以上を含む)、排泄活動(頻度、量、及び時刻情報のうちの1つ以上を含む)、発声、及びこれらの組み合わせのうちの1つ以上から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記動物の前記環境のパラメータが、気象情報(気温、湿度、熱指数、及び降水量のうちの1つ以上を含む)、動物の位置座標、食物/水/排泄物容器/睡眠又は休息場所の位置座標、前記位置での所有者/世話人の存在又は不在、前記位置での子供/高齢者の存在又は不在、及びこれらの組み合わせのうちの1つ以上から選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法により動物に対する栄養、健康、及び/又はウェルネスの助言を作成するコンピュータで実行される方法。
【請求項8】
非一時的コンピュータ可読媒体上に存在するコンピュータプログラム製品であって、プロセッサに処理を実行させる命令を表すコードを含み、前記コードは、請求項1に記載の方法による栄養、健康、及び/又はウェルネスの助言を作成するコードを含む、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001]本出願は、米国特許仮出願第62/021,763号に対する優先権を主張するものであり、該内容はその全体が参照により本明細書に援用される。
【技術分野】
【0002】
[0002]本開示は、概して、動物の健康、行動、及び/又は環境情報を使用した、改善された栄養、健康、及び/又はウェルネスのプロトコルに関する助言の提供のためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]動物の健康及び行動の監視のための様々な手法が当該技術分野で既知である。しかし、多くの手法は、そのような監視されたデータから導出されるデータの適切な解釈を提供しないだけでなく、動物に関する洞察、及び動物に対する助言の形式で適切な個人へ解釈が伝達もされない。
【発明の概要】
【0004】
[0004]本開示の様々な態様の中に、動物に対する栄養、健康、及び/又はウェルネスの助言を作成する方法の提供がある。助言(例えば、食餌療法、運動、投薬/栄養補助食品、治療プロトコル、並びに/又は動物の所有者及び/若しくは動物の行動の変化の形式であり得る)は、動物から収集されたデータに基づいて作成される。
【0005】
[0005]したがって、簡潔には、本開示は、動物に対する栄養、健康、及び/又はウェルネスの助言を作成する方法を対象としている。方法は、動物からデータを収集するステップと、データを分析するステップと、分析したデータに基づいて栄養、健康、及び/又はウェルネスの助言を提供するステップとを含む。好ましくは、収集したデータは、動物の健康、食餌療法、行動、又は環境のパラメータのうちの1つ以上である。
【0006】
[0006]本開示はまた、本明細書で実質的に説明するような、動物に対する栄養、健康、及び/又はウェルネスの助言を作成するシステム及び方法(コンピュータで実行されるシステム及び方法を含む)も対象としている。
【0007】
[0007]他の対象及び特徴は、以降で、一部明らかになり、一部指摘されるであろう。
【0008】
[0008]本開示のこれら及び他の特徴、態様、並びに利点は、以下の発明を実施するための形態、添付の特許請求の範囲、及び付随する図面から、より完全に明らかになるであろう。図面は、本開示の例示的な態様により特徴を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示による、動物に対する栄養、健康、及び/又はウェルネスの助言を作成するのに使用される例示的な実施形態を描写するフローチャートを示す。
図2】本明細書で説明するシステム及び方法で使用するための例示的な動物感知及び/又は監視デバイスを示す。
図3】ユーザが動物感知及び/又は監視デバイスと遠隔で通信するのを許可する携帯モジュールを含むモバイルシステムの図を示す。
図4】監視システムの実施形態を実施するのに好適なコンピュータを示す。
図5図4のコンピュータの要素の代表的なブロック図を示す。
図6】携帯モジュールを実装することができる携帯デバイスのサンプルの概略図を示す。
図7】携帯モジュールの例示的なユーザプロフィール表示を示す。
図8】携帯モジュールの例示的な動物プロフィール表示を示す。
図9A】携帯モジュールの動物設定表示を示す。
図9B】携帯モジュールの動物設定表示を示す。
図9C】携帯モジュールの動物設定表示を示す。
図9D】携帯モジュールの動物設定表示を示す。
図9E】携帯モジュールの動物設定表示を示す。
図9F】携帯モジュールの動物設定表示を示す。
図9G】携帯モジュールの動物設定表示を示す。
図10】携帯モジュールの例示的なデバイスプロフィール表示を示す。
図11】携帯モジュールの例示的なヘルプ/サポート表示を示す。
図12A】携帯モジュールの例示的なダッシュボード表示を示す。
図12B】携帯モジュールの例示的なダッシュボード表示を示す。
図12C】携帯モジュールの例示的なダッシュボード表示を示す。
図13A】携帯モジュールの例示的なデータストリーム表示を示す。
図13B】携帯モジュールの例示的なデータストリーム表示を示す。
図13C】携帯モジュールの例示的なデータストリーム表示を示す。
図13D】携帯モジュールの例示的なデータストリーム表示を示す。
図13E】携帯モジュールの例示的なデータストリーム表示を示す。
図14A】携帯モジュールの例示的な通知表示を示す。
図14B】携帯モジュールの例示的な通知表示を示す。
図15】本明細書で開示する例示的なシステム及び方法を使用して収集されたデータを示す。
図16】本明細書で開示する例示的なシステム及び方法を使用して収集されたデータを示す。
図17】本明細書で開示する例示的なシステム及び方法を使用して収集されたデータを示す。
図18】本明細書で開示する例示的なシステム及び方法を使用して収集されたデータを示す。
図19】本明細書で開示する例示的なシステム及び方法を使用して収集されたデータを示す。
図20】本明細書で開示する例示的なシステム及び方法を使用して収集されたデータを示す。
図21】本明細書で開示する例示的なシステム及び方法を使用して収集されたデータを示す。
図22】本明細書で開示する例示的なシステム及び方法を使用して収集されたデータを示す。
図23】本明細書で開示する例示的なシステム及び方法を使用して収集されたデータを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0024]説明を簡単にして明確にするために、図面の図は、構成の一般的な方法を示し、周知の特徴及び技術の説明並びに詳細は、本開示内容を不必要に不明瞭にするのを避けるために省略されることがある。加えて、図面の図中の要素は、必ずしも一律の縮尺に従って描かれていない。例えば、図中の一部の要素の寸法は、本開示の実施形態の理解をしやすくするのに役立つように、他の要素に対して強調されていることがある。異なる図中の同じ参照数字は、同じ要素を示す。
【0011】
[0025]本開示は、様々な例示的実施形態を参照して、本明細書で説明されている。しかし、本開示の範囲を逸脱することなく、例示的実施形態に修正による変更を実施することができることを当業者は認識するであろう。本明細書で使用される場合、用語「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」及び/又はそれらの任意の他の変形は、要素の一覧を含むシステム、プロセス、方法、物品、及び/又は装置が、それらの要素のみを含むのでなく、そのようなシステム、プロセス、方法、物品、及び/若しくは装置に明示的に記載されない並びに/又は固有の他の要素を含み得るような、非排他的な包含を網羅することを意図する。更に、本明細書で説明する要素は、例えば、「必須の(essential)」及び/又は「不可欠な(critical)」などと明示しない限り、本開示の実施に必要ではない。
【0012】
[0026]本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用する場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、明らかに別段の指示がない限り、複数の指示対象を含むこともまた、留意しなければならない。
【0013】
[0027]別段の定義がされていない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本開示が関係する当該技術分野の当業者によって通常理解されているものと同じ意味を持つ。本明細書で説明するものと類似又は同等の方法及び材料の数を、本開示の実施において使用することができるが、特定の好ましい材料及び方法が、本明細書で説明される。
【0014】
[0028]発明を実施するための形態及び特許請求の範囲において、用語「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」などがある場合、類似の要素を区別するために使用され、必ずしも特定の階層的、連続的、又は時系列の順序を説明するものではない。そのように使用される用語は、本明細書で説明する実施形態が、例えば、本明細書で例示する又は別の方法で説明するもの以外の順序で動作可能であるように、適切な状況下で交換可能であると理解されるべきである。また更に、用語「含む(comprise)」、「含む(include)」、及び「有する(have)」、並びにそれらの任意の変形は、要素の一覧を含むプロセス、方法、システム、物品、デバイス、又は装置が、必ずしもそれらの要素に限定されるのでなく、そのようなプロセス、方法、システム、物品、デバイス、若しくは装置に明示的に記載されない又は固有の他の要素を含み得るような、非排他的な包含を網羅することを意図する。
【0015】
[0029]発明を実施するための形態及び特許請求の範囲において、用語「左(left)」、「右(right)」、「前(front)」、「後(back)」、「上(top)」、「下(bottom)」、「上方(over)」、「下方(under)」などがある場合、説明の目的のために使用され、必ずしも不変の相対的位置を説明するものではない。そのように使用される用語は、本明細書で説明する実施形態が、例えば、本明細書で例示する又は別の方法で説明するもの以外の向きで動作可能であるように、適切な状況下で交換可能であると理解されるべきである。
【0016】
[0030]用語「結合する(couple)」、「結合した(coupled)」、「結合する(couples)」、「結合する(coupling)」などは、広く理解されるべきであり、2つ以上の要素又は信号を、電気的に、機械的に、又は別の方法で、接続することを指す。2つ以上の電気的要素は、電気的に結合して、機械的に又は別の方法では結合しないことがある。2つ以上の機械的要素は、機械的に結合して、電気的に又は別の方法では結合しないことがある。2つ以上の電気的要素は、機械的に結 合して、電気的に又は別の方法では結合しないことがある。結合すること(機械的、電気的、又は別の方法でか)は、例えば、永久、又は半永久、又はある瞬間の間のみなど、任意の時間の間とすることができる。
【0017】
[0031]「電気的結合」などは、広く理解されるべきであり、電力信号、データ信号、及び/又は電気信号の他の種類若しくは組み合わせかの、任意の電気信号を伴う結合を含む。「機械的結合」などは、広く理解されるべきであり、すべての種類の機械的結合を含む。単語「結合した(coupled)」などに近い、単語「着脱可能に(removably)」、「着脱可能な(removable)」などの欠如は、問題にしている結合などが着脱可能である又は着脱可能でないことを意味しない。
【0018】
[0032]概して、本明細書で説明するシステム及び方法は、動物の栄養、健康、及びウェルネス全体を改善することに関して、適切な個人(例えば、動物の所有者/世話人、獣医など)に助言を提供するための、動物のデータの収集、分析、及び/又は使用を伴う。本明細書で説明するように、このデータ及びその分析は、動物の安寧を向上するために個人が助言された手順を実行することを可能にする、動物に関する有意義な帰結、洞察、及び助言を提供することができる。以下に詳細に説明する様々なデータ収集技 術により、動物に関する様々なデータを生成することができ、アドバイス及び助言を、動物の栄養、健康、及びウェルネスプロフィールを増進するために、個人(又は個人のグループ)に通信することができる。
【0019】
[0033]本明細書で説明するシステム及び方法の概要構成を図1に示す。図示するように、様々な動物のデータ2が、動物に対する栄養、健康、及び/又はウェルネスの助言を提供するために、エキスパート分析4と組み合わされる。そのようなデータ及び助言は、本明細書で説明するように、記憶8することができる。更に、パーソナライズされたユーザエクスペリエンス及び情報の提示10が、例えば、以下に説明する携帯デバイス内の携帯モジュールにより、提供される。これはまた、健康の専門家との通信及び情報共有12を促進することができる。これらの様々な構成要素は、本明細書で詳細に説明される。
【0020】
[0034]取得されるデータは、データ種類により分類することができる。例えば、以下に更に詳細に説明するように、データは、観察又は個人の知識に基づいて、個人(例えば、所有者、世話人、又は獣医)により提供することができ、又は、動物上若しくは動物の周囲、又は動物がよく訪れる場所(例えば、首輪/綱、給餌/給水台、砂箱など)、すなわち動物の環境 に配置されたセンサ又は測定技術から導出することができる。収集されるすべてのデータは、共通のデータ構造(特定の動物専用又はより広い範囲の動物の品種若しくは種類にわたってか)内に存在するようになる。
【0021】
[0035]本質的に、動物の健康、栄養、及びウェルネスの特性に関する基本的な専門知識及び応用科学研究、並びに、新しいデータを連続的に選別してそれを履歴により導出されたデータと比較する能力があるシステムを生成する予測分析を体系化する、様々なアルゴリズム、公式、及び計算を使用して、データは分析される。このようにして、重要で有意義な帰結、洞察、及び予測を、識別して、関連した個人に通信することができる。
【0022】
[0036]二変量、多変量、及び傾向分析などの、様々な数学的及びアルゴリズム的技術を、収集したデータの分析に使用することができることが理解されるであろう。それぞれの動物に対する、経時的に収集された生データ及び経時的に蓄積された処理された(導出された)データの組み合わせは、動物の栄養、健康、及び/又はウェルネスのプロフィールを発展させるために使用することができる。他の実施例は、進化過程の平均及び共分散並びに基準線からの非定型偏差を追跡するための、共分散行列の計算及びカルマンフィルタの更なる応用などの、様々な数学的及びアルゴリズム的技術の使用を伴うことができる。他の特定の実施例は、因果性条件の形式のアルゴリズム(例えば、XならばY、ここでXはYの原因)及び条件付き確率の形式のアルゴリズム(例えば、別の事象Bが発生した、事象Aの確率)を含む。更に、非定型変動がランダムであるか又は傾向が発展しているかを評価するために、傾向分析を使用することができる。
【0023】
[0037]説明したように、アルゴリズムは、予測帰結又はデータ分析の結果を生成するために、データを連続的に分析して評価する能力がある。これらのアルゴリズム及び予測分析に基づく計算の帰結は、次に、栄養、健康、及び/又はウェルネスの助言を提供するために、専門知識及び応用科学により、更に選別して分析することができる。一部の帰結、及びそれゆえ助言が、他のものより高い重要度であるとして識別されるであろうことが理解されるであろう。例えば、帰結、洞察、及び助言は、無関係(及びおそらく助言に値さえしない)から、非常に重大又は不可欠(及びおそらく動物に対して高い認識された危険のため警報に値する)までの範囲とすることができる。多くの帰結、洞察、及び助言は、動物の栄養、健康、及び/又はウェルネスを向上するように有意義なアドバイスを提供するために、これら2つの両極端の間に入るであろう。以下に更に詳細に説明するように、これは、認識された健康の危険に基づく推奨される食餌療法の変更、認識された行動の問題に基づく提案する運動計画などを含むことができる。
【0024】
[0038]ほとんど又はまったく関連性がない帰結及び洞察、並びにそれゆえの助言は、適切な個人に通信してもよく、しなくてもよい。それらの生成する関連性は、一方で、適切な時/場合に適切な個人への通信のために、システム内のキューに入れられるであろう。個人は、個人が関連する又は関連しないとみなす洞察の種類及びレベルに対する閾値境界を設定するシステム内の能力を有することができることが理解されるであろう。強く関連する又は警報に値すると見られる帰結、洞察、及び助言は、適切な個人(単数又は複数)への即時通知のために優先することができる。複数の個人に、高い関連性の帰結及び助言を通知することができることもまた想像される(例えば、動物の所有者/世話人及び動物の獣医)。個人(単数又は複数)への通信は、ウェブベースのソフトウェア若しくはアプリケーション、電子メール、テキスト、電話、又は任意の他の形式の電子通信により行うことができる。強く又は実質的に関連するには満たない帰結及び助言に対して、個人(単数又は複数)は、毎日、毎週、毎月、若しくは毎年、又は他の関連する期間でシステムからレポートを受信することができる。
【0025】
[0039]システムと及びシステムへの個人の関与もまた、ウェブベース又はソフトウェアアプリケーション、電子メール、テキスト、電話、及び他の関連する形式の電子通信によることができる。これはまた、相互作用するウェブサイト、並びにソーシャルメディア若しくはピアツーピアメディアのアプリケーション及びプロトコルも含むことができる。このようにして、個人は、個人及び動物の必要性に適合するように、ユーザエクスペリエンス及び好みを調整する能力を有することができる。以下に更に詳細に説明するように、フィードバック及び/又は助言の一般的な分類は、任意の数の動物の栄養、健康、及びウェルネスの側面を含む。これは、例えば、健康状態の特性及び危険のレベル、推奨される動物の所有者及び/又は動物の行動の変更を含む、有意義なパターン及び訓練/改善のアドバイスなどの行動の側面、有意義なパターン及び改善のアドバイスを含む活動の側面、動物に何をどのように与えるか、並びに動物に対する他の一般的及び特定のアドバイス並びに製品の助言を含む栄養の側面、任意の危険度の高い及び/又は決定的な帰結並びに助言の警報並びに他の通知並びに、獣医の診察と併せて使用するためのデータ及びレポートのパッケージングを含むことができる。
【0026】
[0040]システム及び方法はまた、例えば、警報又は他のメッセージにより、適切な個人と通信するように構成することができる。メッセージ又は警報は、例えば、収集したデータにより観察された、若しくは、収集した若しくは分析したデータのいずれかに対して所定の若しくはユーザにより設定されたかの、閾値(単数又は複数)を破る(閾値(単数又は複数)若しくは条件(単数又は複数)に到達すること、上回ること、又は下回ることのいずれかにより)、特定のイベント又は一連のイベントに対応することができる。メッセージ又は警報は、次に、閾値データが満たされた場合に、送信することができる。メッセージ若しくは警報の通信、又はメッセージ若しくは警報に関する通信は、ウェブベースのソフトウェア若しくはアプリケーション、電子メール、テキスト、電話、又は任意の他の形式の電子通信により、個人(単数又は複数)に送信することができ、電話、テキスト、又は電子メールなどの個人(単数又は複数)による即時又は比較的迅速なアクセスを有するものにより、一般的に送信することができる。
【0027】
[0041]任意の動物(及びその所有者)を、本明細書で説明するシステム及び方法の意図した受益者とすることができることが理解されるであろう。したがって、動物は、犬及び猫などのコンパニオンアニマル、牛、馬、豚などの家畜、並びに、鳥、及び動物園の動物などのエキゾチックアニマルとすることができる。特定の一実施形態において、動物は、犬又は猫である。別の特定の実施形態において、動物は、犬、猫、又はそれらの複数若しくは組み合わせである。
【0028】
動物のデータ
[0042]上述したように、動物の栄養、健康、及び/又はウェルネスを改善する又は増進する帰結及び助言は、動物から収集された様々なデータ2を使用して判定される(図1)。これは、動物により呈される若しくは保持される、若しくは別の方法で動物と関連して存在する(環境要因などの)、いずれか1つ以上の特性又はパラメータを伴うことができ、特定の実施形態では、前記の分析は、動物の健康、食餌療法、行動、及び環境のパラメータのうちの1つ以上に関して実行される。
【0029】
[0043]代表的な動物の健康パラメータとしては、例えば、年齢、性別、ジェンダー、種又は品種、体重、体格指数(BMI)、身体組成、ボディコンディションスコア、体温、歩行力、生殖の側面(例えば、発情期、卵巣除去/去勢状態など)、皮膚及び外被の状態、紫外線曝露、心臓血管系(例えば、心拍数)、呼吸器系(例えば、呼吸速度)、胃腸及び腎臓機能(例えば、糞便組成、尿の化学的性質など)、視覚、認知的健康、それらの組み合わせ、などを挙げることができる。
【0030】
[0044]代表的な動物の食餌療法パラメータとしては、例えば、量及び時刻を含む食物、及び水の摂取、摂取した食物の栄養組成物又はプロフィール、ビタミン、栄養補助食品、及び/又は投薬の摂取、それらの組み合わせ、などを挙げることができる。
【0031】
[0045]代表的な動物の行動パラメータとしては、例えば、活動プロフィール(例えば、消費カロリー、歩数又は移動した距離、緊張レベル、高度の変化、及び時刻情報)、頻度、量、及び時刻情報を含む排泄活動、発声(例えば、動物の気質を示し得る、吠える、鳴く、及び他の音声)、それらの組み合わせ、などを挙げることができる。
【0032】
[0046]代表的な動物の環境パラメータとしては、例えば、気象情報(例えば、気温、湿度、熱指数、降水量など)、動物の位置座標、食物/水/排泄物容器/睡眠又は休息場所/などの位置座標、その位置での所有者/世話人の存在又は不在、その位置での子供/高齢者の存在又は不在、それらの組み合わせ、などを挙げることができる。
【0033】
[0047]全体としては、したがって、例示的な動物のデータとしては、例えば、様々な手段により判定される、動物の健康又は物理的状態の任意の観察可能な測定値を挙げることができ、動物の体重、排泄物容器内に動物により排泄された排泄物の重量、動物の体温、動物の存在が検出される前の乗せ台の重量、動物の存在が検出された後の乗せ台及び動物の組み合わせた重量、動物が去ったことが検出された後の乗せ台の重量、動物により摂取された食物の重量、動物により摂取された水の重量、動物の存在が検出された時の日付、動物の存在が検出された時の時刻、動物が去ったことが検出された時の時刻、動物の存在の検出と動物が去ったこととの間の時間、動物の鼻の先端の温度、動物の耳の温度、動物の肛門の温度、動物の身長、動物のビデオ若しくは写真又はそれらの複数、顔、片目、両目、皮膚の一部、足などの動物の体部位のビデオ若しくは写真又はそれらの複数、排泄物容器のビデオ若しくは写真又はそれらの複数、動物により残された排泄物のビデオ若しくは写真又はそれらの複数、排泄物容器内の物質のビデオ若しくは写真又はそれらの複数、排泄物容器内の動物の存在の継続時間の間の音声記録、化学、生物学、又は生化学分析の結果、動物の存在が検出される一日の頻度、動物の排泄物の一日の累積重量、動物により摂取される食物の一日の累積重量、動物により摂取される水の一日の累積重量、動物の一日の平均体重、動物の一日の最大及び最小体重、動物の存在と動物の去ったこととのそれぞれの検出の間の一日の累積時間、単位時間当たり摂取される食物及び水の重量で表現される食物及び水の摂取の平均、最大、及び最小速度、動物の存在が検出される一日の累積回数、動物の存在が最後に検出されてからの時間の長さ又は動物の存在が検出される事例の間の一日の平均時間間隔、並びにそれらの組み合わせ及び変形などの、定量的又は定性的なものとすることができる。
【0034】
[0048]いくつかの実施形態では、単一又は複数のパラメータに関するデータを、収集及び分析することができる。したがって、一実施形態では、データ収集及び分析は、健康パラメータ、食餌療法パラメータ、行動パラメータ、又は環境パラメータのうちの1つに関して実行することができる。別の実施形態では、データ収集及び分析は、健康パラメータ、食餌療法パラメータ、行動パラメータ、及び環境パラメータのうちの2つ以上に関して実行することができる。パラメータの組み合わせのデータ収集及び分析もまた、したがって実行することができる。
【0035】
[0049]例えば、データ収集及び分析は、健康及び食餌療法のパラメータ、健康及び行動のパラメータ、健康及び環境のパラメータ、食餌療法及び行動のパラメータ、食餌療法及び環境のパラメータ、行動及び環境のパラメータ、健康、食餌療法、及び行動のパラメータ、健康、食餌療法、及び環境のパラメータ、健康、行動、及び環境のパラメータ、食餌療法、行動、及び環境のパラメータ、並びに、健康、食餌療法、行動、及び環境のパラメータに関して実行することができる。
【0036】
[0050]複数の動物の家又は住居に対して、それぞれの動物並びに収集及び分析される動物のパラメータを、一意に識別する能力を有することが多くの点で有益であるであろうことが理解されるであろう。このようにして、システム及び方法は、データ分析が同一性又は種にも関わらずにそれぞれの動物に固有であるように、同じシステムを使用して個別の動物を一意に識別する能力を有する(例えば、家に犬及び猫の両方のデータを取得する単一のシステムを有する可能性)。例えば、複数の動物が単一の排泄物容器を使用する場合、それぞれの動物は、傾向又は観察に基づいて、識別する又は区別することができる(体重、一般的な使用時刻、一般的な容器内の滞在長さ、一般的な排泄される排泄物の量などによるなど)。別の実施例として、複数の動物が単一の食物及び/又は水の容器を使用する場合、それぞれの動物は、傾向又は観察に基づいて、識別する又は区別することができる(体重、一般的な給餌/給水時刻、一般的な食物/水の容器での滞在長さ、一般的な摂取される食物量/水の量などによるなど)。更なる実施例として、複数の測定デバイス(例えば、センサを含む)は、別個の食物/水の容器、睡眠/休息場所など、複数の動物の収容するように用いることができる。このようにして、本明細書で説明する様々なシステム及び方法は、単一又は複数の動物及び単一又は複数の測定/センサデバイスの任意の組み合わせをサポートすることができる。
【0037】
[0051]収集したデータを使用する前記のパラメータの一つ以上の分析は、その後、動物の栄養、健康、及び/又はウェルネスに関する予測帰結及び助言を提供するために使用することができる。
【0038】
[0052]例として、限定としてではなく、動物の心拍数に関する収集及び分析したデータは、動物のストレスのレベル、動物の最大/最小心拍数、動物の食餌習性又は食物の嗜好性、動物が経験した任意の痛み、動物の興奮レベル、消費カロリー数、心拍数及び活動レベルの比較分析、有酸素容量、関節/運動性の問題、睡眠/夢の追跡、不整脈の存在又は不在、手術後、病後、若しくは運動後の、基準線又は通常への復帰、出来事に基づく不安(例えば、郵便配達人又はごみ収集車の存在)、訪問者/知らない人の受け入れ、これらの組み合わせ、などを示す又は別の方法で情報を与えることができる。これらの収集したデータ及び分析は、次に、環境の変化、運動プロトコルを開始すること、制限すること、又は増大させること、ビタミン、栄養補助食品、若しくは投薬の管理又は停止、訓練プロトコルを開始すること、又は変更すること、栄養/給餌の変更、獣医の診察、これらの組み合わせ、などのうちの1つ以上に関する帰結及び助言をもたらすことができる。
【0039】
[0053]別の例として、限定としてではなく、動物の食物の摂取に関する収集及び分析したデータ(量及び時刻パターンを含む)は、動物の食物の喜び又は好み、ある動物が別の動物の食物を食べているか(すなわち、複数の動物の家又は住居で)、通常又は異常な食物の摂取速度(例えば、速過ぎる又は遅過ぎる)、疾患又は胃腸の問題、季節性の問題(例えば、温度の変化に基づくパターンの変化)、食物摂取量に基づく栄養不全状態、過給餌/給餌不足の問題、過食/過小食、これらの組み合わせ、などを示す又は別の方法で情報を与えることができる。これらの収集したデータ及び分析は、次に、環境の変化、運動プロトコルを開始すること、制限すること、又は増大させること、ビタミン、栄養補助食品、若しくは投薬の管理又は停止、訓練プロトコルを開始すること、又は変更すること、栄養/給餌の変更、獣医の診察、これらの組み合わせ、などのうちの1つ以上に関する帰結及び助言をもたらすことができる。
【0040】
[0054]別の例として、限定としてではなく、動物の一日当たりの活動的な分数及びそのタイミングに関する収集及び分析したデータは、動物の日周期、加齢、健康状態及び調子の良さ、新陳代謝の病気、疾患又は倦怠感、一日の間で不安な時刻又は周期、認知症又は認知的問題、関節又は運動性の問題、ライフステージの変化(子犬/成犬/老犬)、疾患/外傷/手術からの回復の有効性、食餌療法及び栄養の有効性、複数の動物の世帯の関係、これらの組み合わせ、などを示す又は別の方法で情報を与えることができる。これらの収集したデータ及び分析は、次に、環境の変化、運動プロトコルを開始すること、制限すること、又は増大させること、ビタミン、栄養補助食品、若しくは投薬の管理又は停止、訓練プロトコルを開始すること、又は変更すること、栄養/給餌の変更、獣医の診察、これらの組み合わせ、などのうちの1つ以上に関する帰結及び助言をもたらすことができる。
【0041】
[0055]別の例として、限定としてではなく、動物が歩いた一日当たりの歩数に関する収集及び分析したデータは、カロリー消費が上昇又は減少する時刻、動物の社会生活能力、動物の全運動、動物の不安レベル(例えば、所有者/世話人が不在の間のペーシング)、凝り又は関節/運動性の問題を示し得る、速さ及び速さの経時的変化、認知症及び認知的健康、肢の疾患又は外傷、出来事に基づく不安(例えば、郵便配達人又はごみ収集車の存在)、日周期、散歩/睡眠のスケジュール、手術後、病後、若しくは運動後の、基準線又は通常への復帰、動物の加齢の速度又は相対的年齢、基礎代謝、より多くの肉体的活動の必要性、活動若しくは運動の増大又は減少の必要性、これらの組み合わせ、などを示す又は別の方法で情報を与えることができる。これらの収集したデータ及び分析は、次に、環境の変化、運動プロトコルを開始すること、制限すること、又は増大させること、ビタミン、栄養補助食品、若しくは投薬の管理又は停止、訓練プロトコルを開始すること、又は変更すること、栄養/給餌の変更、獣医の診察、これらの組み合わせ、などのうちの1つ以上に関する帰結及び助言をもたらすことができる。
【0042】
[0056]別の例として、限定としてではなく、動物の一日当たりの消費カロリー数に関する収集及び分析したデータは、動物の新陳代謝、動物に必要なカロリー及び提供する食物量/おやつの量、動物に与える特定の種類の食物/おやつ(例えば、動作又は体重の管理)、給餌/おやつの時刻、所有者/世話人が不在の時の活動、関節/運動性の問題、エネルギー消費、認知症又は認知的問題、水の必要性の増大、これらの組み合わせ、などを示す又は別の方法で情報を与えることができる。これらの収集したデータ及び分析は、次に、環境の変化、運動プロトコルを開始すること、制限すること、又は増大させること、ビタミン、栄養補助食品、若しくは投薬の管理又は停止、訓練プロトコルを開始すること、又は変更すること、栄養/給餌の変更、獣医の診察、これらの組み合わせ、などのうちの1つ以上に関する帰結及び助言をもたらすことができる。
【0043】
[0057]別の例として、限定としてではなく、動物の体重に関する収集及び分析したデータは、経時的変化(例えば、過体重/体重不足、過給餌/給餌不足)、蛋白質レベル、品種による比較、疾患の発症、胃腸の問題、病気、体調、又は他の健康の問題(例えば、甲状腺の問題、腫瘍など)、エネルギー収支、ライフステージに基づく食物の変更の必要性(例えば、体重が子犬で高原状態になる時、老犬で減少し始める時など)、体重減少/増加プログラム又は食餌療法の有効性、毎日のカロリーの必要性、安静時代謝、水/食物の摂取、これらの組み合わせ、などを示す又は別の方法で情報を与えることができる。これらの収集したデータ及び分析は、次に、環境の変化、運動プロトコルを開始すること、制限すること、又は増大させること、ビタミン、栄養補助食品、若しくは投薬の管理又は停止、訓練プロトコルを開始すること、又は変更すること、栄養/給餌の変更、獣医の診察、これらの組み合わせ、などのうちの1つ以上に関する帰結及び助言をもたらすことができる。
【0044】
[0058]別の例として、限定としてではなく、動物の水の摂取に関する収集及び分析したデータは、動物の水和レベル/状態(例えば、体重と比較して、水和レベルが適切か判定するために)、脱水/塩分、糖尿病又はその発症、動物の水和要件の合致、水摂取の変動、栄養補助食品又は投薬の送達のための媒体としての水の使用、排泄行動、不安、ストレス、又は倦怠、腎臓結晶の危険、水源/容器に補充が必要な時、季節性、腎不全の危険、飲む頻度及び経時変化、時刻パターン、水源/容器の清浄度、食物摂取及び種類、不適切な食物/品目の摂取の可能性、これらの組み合わせ、などを示す又は別の方法で情報を与えることができる。これらの収集したデータ及び分析は、次に、環境の変化、運動プロトコルを開始すること、制限すること、又は増大させること、ビタミン、栄養補助食品、若しくは投薬の管理又は停止、訓練プロトコルを開始すること、又は変更すること、栄養/給餌の変更、獣医の診察、これらの組み合わせ、などのうちの1つ以上に関する帰結及び助言をもたらすことができる。
【0045】
[0059]加えて、特定のパラメータに関する収集したデータ及び分析は、動物に関する多数の特定の問題を示すことができる。例えば、1つ以上の動物の活動の変化、休息期間/緊張の変化、食物/水の摂取の変化、歩いた歩数の変化、体重の変化、異常な排泄行動、体温、血液、尿、及び/又はストレステストの結果、並びにそれらの組み合わせは、動物の特定の癌を示す又は別の方法で情報を与えることができる。別の例として、食物/水の摂取の変化、体重の変化、季節性、異常な引っ掻き、脱毛、外観の変化、及びそれらの組み合わせは、動物のアレルギー(食物アレルギー、環境アレルギー、又は細菌/ウイルス性アレルギーか)を示す又は別の方法で情報を与えることができる。別の例として、活動の変化、歩数(例えば、ペーシング)、心拍数、水の摂取の増大及び食物の摂取の減少、発声(例えば、泣くこと)、並びにそれらの組み合わせは、動物の不安、ストレス、若しくは倦怠を示す又は別の方法で情報を与えることができる。別の例として、年齢、品種、生殖の側面(例えば、発情期、卵巣除去/去勢状態など)、休息パターン、歩数及び消費カロリーを含む活動パターン、カロリー摂取の変化、給餌パターンの変化、並びにこれらの組み合わせは、動物のライフステージ(又はその変化)を示すことができる。別の例として、水の摂取の増大、体重の増加又は減少、動物の年齢及び品種、尿の色、活動の減少、食物の種類、並びにこれらの組み合わせは、動物の糖尿病を示すことができる。これらの収集したデータ及び分析は、次に、環境の変化、運動プロトコルを開始すること、制限すること、又は増大させること、ビタミン、栄養補助食品、若しくは投薬の管理又は停止、訓練プロトコルを開始すること、又は変更すること、栄養/給餌の変更、獣医の診察、これらの組み合わせ、などのうちの1つ以上に関する帰結及び助言をもたらすことができる。
【0046】
[0060]特定のパラメータに関する収集したデータ及び分析の異なる組み合わせもまた、動物に関する複数の問題を示すことができる。例として、心拍数及び体重データの組み合わせは、動物の高血圧、拒食症、hyperfusia、調子の良さ、労作、不安、ストレス、若しくは倦怠を示す又は別の方法で情報を与えることができる。別の例として、心拍数、体重、及び身体組成データの組み合わせは、動物の加齢、肥満、訓練不全状態、調子の良さの問題、新陳代謝の必要性、及び栄養の必要性を示す又は別の方法で情報を与えることができる。別の例として、心拍数、体重、及び発声データは、動物の不安、ストレス、若しくは倦怠、若しくは肉体的若しくは情緒的苦痛を示す又は別の方法で情報を与えることができる。別の例として、体重、体温、心拍数、及び呼吸データは、動物の健康及び安寧全体を示す又は別の方法で情報を与えることができる。別の例として、動物の水の摂取の増大は、動物の不安、ストレス、又は倦怠、尿路の問題、カルシウムレベルの増大、肝臓の病気、甲状腺機能亢進症、並びに急性及び慢性の腎臓の問題を示す又は別の方法で情報を与えることができる。別の例として、動物の一日当たりの消費カロリー数、一日当たりの休息している分数、一日当たりの歩いた歩数、及び位置は、動物の体重及び食餌療法の問題、新陳代謝の問題、活動パターン、病気前の状態、基準線及び調整された調子の良さ及び活動レベル、動物の複数の動物の世帯の問題、認知症及び認知的問題、並びに全体的安寧を示す又は別の方法で情報を与えることができる。別の例として、食物の摂取、水の摂取、体重、及び活動レベルは、動物の体格の兆候、排泄行動、食物の嗜好性、食物/水の容器の問題、体重増加/減少(例えば、アジソン病、甲状腺機能亢進症による)、早期疾患状態又は発症、進行疾患状態、ストレスパターン、腎臓の問題、関節炎、関節/運動性の問題、訓練不全状態、加齢、及びライフステージの変化を示す又は別の方法で情報を与えることができる。別の例として、食物の摂取、水の摂取、歩いた歩数、体重、及び心拍数は、動物のエネルギー収支(例えば、品種による及び/又はライフステージによる)、基準線及び調整された幸福/満足/充足のレベル、エネルギーレベルの変化、病気の状態、食物の適合性及び嗜好性、並びに不安、ストレス、若しくは倦怠を示す又は別の方法で情報を与えることができる。別の例として、食物の摂取、水の摂取、活動レベル、体重、年齢、心拍数、及び体温は、動物の栄養/栄養不良の問題、癌、腎臓の問題、甲状腺機能亢進症、及び感染症を示す又は別の方法で情報を与えることができる。別の例として、体重、年齢、品種、活動レベル、グルコースレベル、及び水の摂取は、糖尿病又はその発症、並びに股関節異形成及び骨関節炎などの筋骨格疾患を示す又は別の方法で情報を与えることができる。これらの収集したデータ及び分析は、次に、環境の変化、運動プロトコルを開始すること、制限すること、又は増大させること、ビタミン、栄養補助食品、若しくは投薬の管理又は停止、訓練プロトコルを開始すること、又は変更すること、栄養/給餌の変更、獣医の診察、これらの組み合わせ、などのうちの1つ以上に関する帰結及び助言をもたらすことができる。
【0047】
[0061]関連するデータ及び分析のまた更なる例としては、以下のうちの1つ以上が挙げられる:動物の心拍数及び呼吸速度の組み合わせ、経時的な動物の生理的変化の指標としての尿の化学的性質、例えば、それにより動物の所有者が動物の体調を評価する、体調評価(例えば、以下で説明する携帯モジュール内に動物プロフィールを作成する時に動物の写真を提供することを含む)、動物の摂取した栄養レベルの洞察を提供することができる(例えば、動物の実カロリー摂取及び栄養組成物レベルを判定するために異なる製造業者の製品、バッチ分析などを比較するために)、動物の食物の栄養組成物/プロフィール(例えば、そのような製品上のラベル宣言の栄養分析を提供するためにデータベースにアクセスできるように、動物に与える食物上のバーコード又は他の情報の写真を提供することを含む)、紫外線曝露及び関連する病気、関節の健康問題の早期発症の予報値としての、上昇(例えば、階段を上がること/下ること、丘を登ること、など)及び立つ/座る/横になる経時的変化の通常速度、動物の体温対動物の周囲の周囲温度。データの更に他の例としては、気象サイトへのリンク付け、個別及び複数のペットの行動の地震監視データへの相関付け、どの動物がデバイスを使用しているか(どの動物が食べている/飲んでいる、体重計を使用している、砂箱を使用している、など)を識別する方法としての顔認識の使用、動物の位置を正確に特定する(例えば、家の中/外など)ためのGPS又は他の位置監視技術が挙げられる。
【0048】
エキスパート分析
[0062]動物のデータ2に加えて、本明細書で開示するシステム及び方法は、動物の健康及び/又はウェルネスに関するより正確な及び/又は有意義な助言を提供するために、エキスパート分析4を利用する。本開示の技術は、それゆえに、生データから有益なデータを抽出する能力を提供し、そのデータは、次に、収集されて、関連する人間の専門家の分析により分析される。図1に描写されるように、例えば、様々な専門家の中には、獣医、生理学者、遺伝学者、訓練士、行動主義心理学者、栄養学者、及びデータサイエンティストがいる。
【0049】
[0063]リアルタイムでの又は長時間にわたる専門家のレビューは、その特定の動物又は動物の種類に対する最適な治療/栄養の指標又は助言を判定するために使用される。例えば、上述した収集したデータの閾値レベル又は基準線が破られた場合、適切な処置を、専門家により推奨して動物の所有者又は他の個人により実行することができる。適切な処置は、所有者/個人に警告すること、特定の投薬を停止又は開始することなどとすることができる。理解されるであろうように、動物に対する適切な処置又は助言は、収集したデータ並びにその特定の動物又は動物の種類に対する専門家の経験及び判断に基づいて決定されるであろう。専門家の分析は、動物から導出されたデータセットを使用して1回限りの行為として、並びに/又は、例えば、臨床研究及び/若しくは既存の臨床情報を使用して継続した行為として行うことができることもまた理解されるであろう。
【0050】
[0064]したがって、専門家は、自身の経験を活用する能力を有し、また、追加の情報、例えば、システムのメモリ内の履歴情報、1つ以上のアクセス可能なデータベースからの特定の動物に関する履歴情報、及び更に他のデータベースからの複数の動物に関する情報へのアクセスも有する。専門家(単数又は複数)は、洞察又は助言を提供する完全な制御、又は例えば、ユーザ/動物の所有者により行われる治療又は処置に影響を与えるために、複数の専門家が洞察及び助言を提供することができる共有構成から、本明細書で説明するシステム及び方法との様々な制御を共有する関係を有することができる。更に、専門家は、いくつかの実施形態では、システム内の分析で生成されたメッセージ(例えば、ペットの健康及びウェルネスの情報)及びシステム情報メッセージを作成して送信することができる(例えば、以下に詳細に説明する携帯モジュールにより)。
【0051】
動物のデータの収集
[0065]前述の動物の健康、行動、及び/又は環境のデータは、多数の技術及び/又は感知/監視デバイスを使用して、収集又は導出及び分析することができる。
【0052】
[0066]データは、動物の所有者/世話人又は定期的な獣医の診察による定性的観察から導出することができる。これとしては、観察及び記録した体重、活動、食物及び/又は水の摂取、排泄の頻度及び粘稠度などの、これらの以前の観察及び記録と比較した、変化を挙げることができる。加えて、又は代わりに、データは、例えば、動物自体又は動物がよく訪れる位置(例えば、食物/水の容器、排泄物容器、常習的な睡眠/休息場所など)に関連付けられた1つ以上のセンサ及び測定デバイスを使用して、連続的又は/及び定期的間隔のいずれかで、自動で収集することができる。
【0053】
[0067]例えば、データは、動物が完全に測定から外れて立ち去るまで、排泄物容器内の動物の活動の継続時間全体の間、食物又は水の摂取、睡眠又は休息の間、連続的に取得することができる。データはまた、重量、圧力若しくは力のセンサ又は複数のセンサ(歪みゲージ、ロードセル、圧電センサなどの)などの、1つのセンサ又は複数のセンサの定期的サンプリング、及び連続した(アナログ)電気信号をデジタルデータに変換することにより、取得することができる。
【0054】
[0068]したがって、様々なセンサ及び測定デバイスを、データ収集ステップで利用することができる。例示的なセンサとしては、加速度計(単軸又は多軸)、ジャイロスコープ、計量器、重量変換器、力変換器、変位変換器、方向センサ(例えば、コンパス)、圧力変換器、重量センサ、力センサ、歩数計、変位センサ、圧力センサ、ロードセル、写真用カメラ、ビデオカメラ、カムコーダ、無線位置標識、接触式温度計、赤外線温度計、レーザー温度計、赤外線高温計、レーザー高温計などの非接触式温度計、尿又は糞便のいずれかの動物の排泄物と接触すると、色、臭気、ガス放出、蛍光、発光などの特性が変化するトイレ砂又はトイレ砂添加剤が挙げられるがこれらに限定されない。光学センサ、光学式反射センサ、LED/フォトダイオードの対の光学センサ、LED/フォトトランジスタの対の光学センサ、レーザーダイオード/フォトダイオードの対の光学センサ、レーザーダイオード/フォトトランジスタの対の光学センサ、光結合素子、光学センサと結合した光学ファイバー、磁気センサ、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ(相対/差動又は絶対)、誘導式近接センサ、磁気式近接センサ、容量式近接センサなどの各種の近接センサ、全地球測位システム(GPS)デバイス、全地球的航法衛星システム(GNSS)デバイス、及び/又はそれらの組み合わせなどの、他のセンサもまた、特定の位置又は高さでの動物の存在又は不在を判定するために使用することができる。概して、動物の動き及び/又は存在を表すデータを生成する能力がある、現在既知の又は今後開発される、すべての種類のセンサ及び感知技術は、本開示の範囲内であると意図される。
【0055】
[0069]特定のセンサ及び測定デバイス、並びに生理的及び行動に関する動物のデータの収集にそれらを使用する方法及びシステム、並びにそれらの記憶装置及び送信装置は、米国特許出願公開第2011/0315084号、第2012/0299731号、第2013/0073254号、及び第2013/0192526号に記載されている(それらのそれぞれが、本明細書に参照によりその全体が援用される)。
【0056】
[0070]例えば、米国特許出願公開第2011/0315084号は、猫用砂箱に対する猫の行動を検出する監視システムを含む猫用砂箱を提供する。砂箱は、個別の猫の活動を追跡するために、無線周波数識別(RFID)システムなどの、識別システムを含む。監視の一部として、設定された時間期間当たりの砂箱への平均訪問回数などの、重要な健康の含意を有するデータは、記憶して送信することができる。設定された時間期間(例えば、24時間)内に砂箱への訪問がないなどの、著しい行動の変化がある場合、ユーザ用警報を送信することができる。監視システムはまた、砂箱がそれを使用する猫(単数又は複数)に関する重量の履歴情報を記憶して送信するように、重量センサを含むことができる。ユーザ用警報は、重量の変化が範囲を外れる場合に送信することができる。重量センサはまた、個別の猫の識別のため、及び/又は砂箱内に猫が残した排泄物の種類及び量の判定のために使用することができる。健康データは、腎臓の病気若しくは糖尿病、背後にある病気の早期指標としての体重の履歴情報、又は砂箱からの隔離を示すことがある砂箱活動の欠如(例えば、家の離れた領域内に閉じ込められた、病気及び/又は怪我をした、など)などの、潜在的な背後にある健康の問題への警報として生成することができる。
【0057】
[0071]別の例として、米国特許出願公開第2012/0299731号は、動物が容器内又はとまり木上に置かれている間に動物の特性を測定及び/又は判定するために、体重計及び他のセンサを含む排泄物容器又はとまり木(例えば、鳥類動物用の)を提供する。動物の特性を測定及び/又は判定するための、体重計及び他のセンサを含む給餌並びに給水台もまた、開示されている。
【0058】
[0072]別の例として、米国特許出願公開第2013/0073254号は、肉体的活動によるエネルギー及び/又はカロリーの「消費」を監視、計算、判定、及び/又は検出する能力があるポータブル監視デバイスを提供する。ポータブル監視デバイスは、動作中ユーザに付けられていて、デバイスの筐体は、デバイスをユーザに結合又は付けるのを容易にして、ユーザが通常又は一般的なユーザの活動を行うことを可能にしてユーザがそのような活動を行うのを妨げない機構(例えば、クリップ、ストラップ、及び/又は紐)により、ユーザに結合するのを容易にする物理的サイズ及び形状である。
【0059】
[0073]別の例として、米国特許出願公開第2013/0192526号は、動物の生理的体調及び活動を検出及び送信する能力がある、動物が身に着けるローバーユニット(すなわち、ペット用首輪、ハーネス、又は衣服)を提供する。
【0060】
[0074]感知/測定デバイス60の特定の例示的な実施形態を、図2に描写する。例えば、デバイス60は、動物の首輪、綱、又は他の装身具に結合することができる、動物装着型監視装置60aを含むことができる。この種の動物装着型デバイスは、他のものの中でも、動物の周囲、動物の活動、体温、周囲温度、高度/標高の変化、紫外線曝露などを測定するように構成することができる。別の種類のデバイス60は、1つ以上の食物及び水の容器を含むことができる栄養/水和台60bを含む。この種のデバイスは、他のものの中でも、食物及び水の摂取量、給餌/給水イベントの継続時間、摂食行動パターンなどを監視するように構成することができる。別の種類のデバイス60は、重量監視装置60cを含む。この種のデバイスは、例えば、リアルタイムの体重の追跡を提供するために、動物の小屋又は睡眠/休息場所の下に配置することができる。別の種類のデバイス60は、動物の排泄物容器の上又は付近に配置することができる砂箱活動監視装置60dを含む。この種のデバイスは、他のものの中でも、排泄物容器の使用の活動頻度及び継続時間を監視するように構成することができる。デバイス60a、60b、60c、及び/又は60dの組み合わせは、動物のデータ2のより完全なパッケージを提供するために使用することができる。理解されるであろうように、これらの例示的なデバイスは、したがって、上述した様々なセンサの1つ以上を備えることができる。
【0061】
分析技術及びシステム
[0075]データ分析に関して、これには、クラウドベースのデータアーキテクチャ、「ビッグデータ」分析システム及び方法(例えば、AmazonのElastic MapReduce(EMR)及び/又はGoogleのI/Oによる)、並びにHTMLベースのアプリケーション(例えば、HTML5)などの、存在する多くの種類のソフトウェア開発手法及びツール/プログラム言語を挙げることができる。これらの手法、ツール、及びプログラムは、単独で、又はより好ましくは、(1)発明者及び出願人の動物の栄養、健康、及びウェルネスの専門知識、(2)実業及び学界の他の個人及び団体の専門知識、(3)個別の動物に関して収集されたデータの処理に基づく、追加の又は代替の予測分析アルゴリズムを創出する、データサイエンティスト並びに研究開発の個人及び団体の専門知識(すなわち、本出願人に関連付けられたデータサイエンティスト、並びに他の第三者の団体及び提携先)、及び(4)データセット内の著しい傾向及び洞察を識別するために高速プロセッサを使用して、データ分析を自動化する能力がある、新興の機械学習技術の1つ以上と併せて実行することができる。
【0062】
[0076]当業者は理解するであろうように、本明細書で説明する様々なシステムのコンピュータコンポーネントは、以下のうちの1つ以上を含むことができる:デジタルデータを処理するためのプロセッサを含むホストサーバー及び/又は他のコンピュータシステム、デジタルデータを記憶するために、前記プロセッサに結合された記憶装置又はメモリ、デジタルデータを入力するために、前記プロセッサに結合された入力デジタイザ、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによるデジタルデータの処理を指示するために前記プロセッサによりアクセス可能な、アプリケーションプログラム、前記プロセッサにより処理されたデジタルデータから導出された情報を表示するために、前記プロセッサ及びメモリに結合された表示デバイス、並びに複数のデータベース。コンピュータシステムは、オペレーティングシステム(例えば、OS/360、MVS、Windows NT、95/98/2000/XP/Vista、OS2、UNIX、Unix系、TPF、Linux、Solaris、MacOS、Mac OS X、AIX、Google Chrome OS、Plan 9、Android、iOS、Blackberry、Windows Phoneなど)、並びに、一般的にコンピュータ及び携帯/スマートフォンデバイスに関連付けられた、様々な既存のサポートソフトウェア及びドライバを含むことができる。
【0063】
[0077]上述のように、本明細書で説明する方法と関連して使用するためのシステムは、収集及び/又は分析したデータを記憶するための記憶デバイスを含むことができる。そのような記憶デバイスとしては、例えば、メモリチップ、半導体メモリ、集積回路(IC)などのメモリデバイス、データ記憶デバイス、及びそれらの組み合わせ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能読み出し専用メモリ(EROM)、電気的消去可能読み出し専用メモリ(EEROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPRO)などの不揮発性メモリ若しくは記憶デバイス、ランダムアクセスメモリ(RAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、シングルデータレートメモリ(SDR)、デュアルデータレートメモリ(DDR)、クアッドデータレートメモリ(QDR)などの揮発性メモリ、マイクロプロセッサレジスタ、マイクロコントローラレジスタ、CPUレジスタ、コントローラレジスタ、磁気ディスク、磁気ハードディスク、磁気テープなどの磁気記憶デバイス、光学ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、ブルーレイディスク、光磁気ディスク(MOディスク)などの光学メモリデバイス、USBフラッシュメモリ若しくは他の外部メモリデバイス(例えば、ポータブルハードドライブ)、並びに/又はそれらの組み合わせを挙げることができる。
【0064】
[0078]システムはまた、収集したデータを分析するように構成されたプロセッサも含むことができる。例示的なプロセッサとしては、例えば、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、処理ユニット、制御ユニット、記録用有形媒体、及び/又はそれらの組み合わせなどの、電子回路、システム、モジュール、サブシステム、サブモジュール、デバイス、及びそれらの組み合わせが挙げられる。センサ及び測定デバイス、記憶デバイス、並びにプロセッサは、単一のユニットとして、又は互いに通信可能な複数の独立型のデバイスとして組み立てることができることが理解されるであろう。
【0065】
[0079]本開示は、方法、システム(例えば、データ処理システム)、データ処理用デバイス、コンピュータプログラム製品、及び/又は通信デバイスとして具現化することができることもまた理解されるであろう。したがって、本開示は、全部がソフトウェアの実施形態、全部がハードウェアの実施形態、並びに/又はソフトウェア及びハードウェアの両方の側面を組み合わせた実施形態の形態を取ることができる。更に、本開示は、記憶媒体内に具現化されたコンピュータ可読プログラムコード手段を有する、コンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態を取ることができる。ハードディスク、CD−ROM、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス、及び/又は同様なものを含む、任意の好適なコンピュータ可読記憶媒体を利用することができる。
【0066】
携帯監視システム
[0080]図面を再び参照して、図3は、ユーザ3000に動物の環境20内の動物40に関する情報を受信することを許可する携帯モジュール2000を含む、携帯動物監視システム1000の図を示す。図示されるように、動物の環境は、本明細書で説明する1つ以上のセンサ/測定デバイス60を含む。本実施形態では、携帯モジュール2000は、ユーザ3000に関連付けられた、例えば、携帯電話、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、及び/又はタブレットデバイスなどのポータブル又はハンドヘルドの電子デバイスとすることができる、携帯デバイス4000により実現されている。例えば、携帯デバイス400は、Research in Motion Limited(例えば、Blackberry(登録商標)デバイス)、Palm,Inc.(例えば、Palm(登録商標)デバイス)、Apple Computer,Inc.(例えば、iPod(登録商標)MP3プレーヤ、iPod Touch(登録商標)デバイス、iPad(登録商標)デバイス、及び/又はiPhone(登録商標)デバイス)、及び/又はSamsung Electronics Co.Ltd.(例えば、Galaxy(登録商標)デバイス)により製造された電気デバイスとすることができる。他の実施例では、携帯デバイス400は、ポータブルコンピュータ(例えば、前記若しくは他の会社により製造されたものなどの、ラップトップ又は類似のデバイス)とすることができる。
【0067】
[0081]携帯デバイス4000は、インターネット6000と無線接続6100を確立するように構成することができる。同様に、動物のデータの収集デバイス(単数又は複数)60は、有線又は無線とすることができる接続6200を介してインターネット6000により通信するように構成することができる。したがって、携帯デバイス400及びデータ収集デバイス60は、インターネット6000により通信することができる。いくつかの実施例では、接続6100及び/又は接続6200の一部分は、WiFi(IEEE 802.11a/b/g/n)、WiPAN(IEEE 802.15、Bluetooth(登録商標))、W−CDMA(広帯域符号分割多重アクセス)、HSPA(高速パケットアクセス)、EDGE(Enhanced Data Rate for GSM Evolution)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)などの、無線及び/又は携帯電話の標準用に構成されたネットワークにより実行することができる。
【0068】
[0082]図4は、携帯監視システム1000の実施形態を実施するのに好適なコンピュータ7000を示す。コンピュータ7000は、1つ以上の回路基板(図示せず)、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート7120、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD−ROM)及び/又はデジタルビデオディスク(DVD)ドライブ7160、及びハードドライブ7140を収容するシャーシ7020を含む。シャーシ7020内部の回路基板上に含まれる要素の代表的なブロック図を、図5に示す。中央処理装置(CPU)8100は、図5でシステムバス8140に結合される。様々な実施形態では、CPU8100のアーキテクチャは、様々な市販のアーキテクチャ系列の任意のものに準拠することができる。
【0069】
[0083]システムバス8120はまた、読み出し専用メモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含むメモリ8080に結合される。メモリ8080の不揮発性部分又はROMは、システムのリセット後にコンピュータ7000(図4)を機能する状態に復元するために好適なブートコードシーケンスでエンコードすることができる。加えて、メモリ8080は、基本入出力システム(BIOS)などのマイクロコードを含むことができる。図5の描写された実施形態では、ディスクコントローラ8040、グラフィックアダプタ8180、ビデオコントローラ8020、キーボードアダプタ8200、マウスアダプタ8060、ネットワークアダプタ8140、及び他のI/Oデバイス8160などの様々なI/Oデバイスは、システムバス8120に結合することができる。キーボードアダプタ8200及びマウスアダプタ8060は、本実施例では、コンピュータ7000のキーボード7040及びマウス7100にそれぞれ結合される。グラフィックアダプタ8180及びビデオコントローラ8020は、図5で別個のユニットとして示されるが、他の実施形態では、ビデオコントローラ8020は、グラフィックアダプタ818に、又はその逆に、統合することができる。ビデオコントローラ8020は、画像をコンピュータ7000の画面7080上に表示するように、モニタ7090をリフレッシュするために好適である。ディスクコントローラ8040は、ハードドライブ7140、USBポート7120、及び/又はCD−ROM若しくはDVDドライブ7160を制御することができる。他の実施形態では、これらのデバイスのそれぞれを別々に制御するために、別個のユニットを使用することができる。
【0070】
[0084]ネットワークアダプタ8200は、1つ以上のアンテナに結合することができる。いくつかの実施形態では、ネットワークアダプタ8200は、WiFi通信(IEEE 802.11)用に構成することができ、及び/又は、コンピュータ7000内の拡張ポート(図示せず)に差し込まれる若しくは結合されるWNIC(無線ネットワークインタフェースコントローラ)カード(図示せず)の一部とすることができる。そのようなWNICカードは、いくつかの実施例では、内部のコンピュータ7000内に構築される無線ネットワークカードとすることができる。無線ネットワークアダプタは、マザーボードのチップセットに統合された又は専用の無線イーサネットチップにより実装された、PCI(peripheral component interconnector)又はPCIエクスプレスバスを介して接続された無線イーサネットの機能を有することにより、内部のクライアントコンピュータ7000内に構築することができる。いくつかの又は他の実施形態では、ネットワークアダプタ8200は、WPAN、W−CDMA、HSPA、EDGE、WiMAX、LTE、又は他のものによるなどの、他の無線プロトコルによる通信用に構成することができる。他の実施形態では、ネットワークアダプタ820は、有線ネットワークアダプタとすることができる。
【0071】
[0085]コンピュータ7000の他の構成要素は、図示されないが、そのような構成要素及びそれらの相互接続は、当業者に周知である。したがって、コンピュータ7000及びシャーシ7020内部の回路基板の構成並びに配置に関する更なる詳細は、本明細書で説明する必要はない。
【0072】
[0086]コンピュータ700が動作中の場合、ハードドライブ714上、メモリ808上、USBポート712内のUSBドライブ上、並びに/又はCD−ROM及び/若しくはDVDドライブ916内のCD−ROM若しくはDVD上に記憶されたプログラム命令は、CPU1010により実行することができる(図5)。そのようなプログラム命令は、他のものの中でもAppleのOS、Microsoft WindowsのOS、LinuxのOS、及び/又はUNIXのOSなどのオペレーティングシステム(OS)に対応することができる。そのようなプログラム命令の一部分は、本明細書で説明するシステム及び方法を実施又は実行するために好適なものとすることができる。
【0073】
[0087]図3の本実施例では、1つ以上の感知/測定デバイス60は、コンピュータ7000に結合される。代わりに、デバイス60は、インターネット6000(図示せず)及び携帯モジュール2000に結合することができ、この場合、コンピュータ7000は必要ではない。携帯モジュール2000は、ユーザ3000がデバイス60により収集された情報にアクセスするのを許可するために、コンピュータ7000(又はデバイス(単数又は複数)60)と通信するように構成することができる。
【0074】
[0088]図6は、携帯デバイス4000のサンプルの概略図を示す。携帯デバイス4000は、携帯デバイス4000を動作させるために一体に結合された、プロセッサモジュール4020及びメモリモジュール4040を含む。メモリモジュール4040は、携帯デバイス4000の異なる機能を動作させるように、プロセッサモジュール4020により実行するためにプロセッサモジュールからアクセスすることができる、オペレーティングシステムを含むことができる。いくつかの実施例では、オペレーティングシステムは、他のものの中でもApple Computer Inc.からのiOS(登録商標)OS、Google,Inc.からのAndroid(登録商標)OS、及び/又はMicrosoft,Inc.からのWindows Phone OSのようなオペレーティングシステムを含むことができる。携帯デバイス4000はまた、プロセッサモジュール4020に結合され、携帯デバイス4000の操作用の1つ以上のユーザインタフェースを提示するように構成された、表示モジュール4060を含む。プロセッサモジュール4020はまた、上述した無線標準のうちの1つ以上による接続6100(図3)を確立するように構成することができる、通信モジュール4080に結合される。
【0075】
[0089]携帯モジュール2000はまた、携帯デバイス4000内に実装されたとして図6に示され、プロセッサモジュール4020及び/若しくは表示モジュール4060に結合する又はこれらによりアクセスすることができる。図6でメモリモジュール4040から分離して示されているが、携帯モジュール2000は、いくつかの実施形態では、メモリモジュール4040に結合する及び/又は記憶することができる。例えば、携帯モジュール2000は、インターネット6000を介してウェブサイト若しくはオンラインのアプリケーションストアからダウンロードすることができる、及び/又は、携帯デバイス4000に記憶することができる、携帯アプリケーション(携帯アプリ)を含むことができる。
【0076】
[0090]図3に示すように、携帯モジュール2000は、ユーザ3000に、インターネット6000を介して携帯デバイス4000とインターネット6000との間の接続6100及びインターネット6000と動物の環境20との間の接続6200により、動物の環境20内の動物感知/監視デバイス60へのアクセスを提供するように構成することができる。携帯モジュール2000は、したがって、ユーザ3000が動物40の遠隔監視を行うのを可能にすることができる。そのような監視は、例えば、他のものの中でも食物/水の摂取、休息及び/又は活動の期間、並びに排泄のスケジュール及び過程を含む、動物の活動及び行動のレビューを含むことができる。
【0077】
[0091]図6に見られるように、携帯モジュール2000は、設定モジュール2020、ダッシュボードモジュール2040、分析モジュール2060、及び通知モジュール2080などの、いくつかのサブモジュールを含むことができる。任意選択のログインモジュール(図示せず)もまた、含むことができる。存在する場合、ログインモジュールは、サブモジュールへのアクセスを提供する前にユーザの識別情報を確認するために、ユーザ3000(図3)又は動物の健康の専門家のようなユーザからの認証情報を受信するように構成することができる。従来そうであるように、認証情報は、いくつかの実施例では、ユーザ名及び/若しくはパスワード、又は個人識別番号(PIN)を含むことができる。
【0078】
[0092]設定モジュール2020は、様々なユーザアカウント又はプロフィール、動物プロフィール、携帯デバイスプロフィール、及びヘルプ/サポート機能を含む。ユーザは、ユーザの個人情報及び動物の情報を含むように、これらのプロフィールを作成及び編集する能力を有する。図7は、ユーザの名前90021、通信情報(例えば、電子メール)90022、及び写真90023を含む、ユーザ設定を含む表示9002の例示的な実施形態を示す。図8は、デバイス(単数又は複数)60により監視されている1つ以上の動物プロフィール90041を含む、ユーザ設定を含む表示9004の例示的な実施形態を示す。これらのプロフィール90041は、図9A図9Gの表示9006a〜9006gに示すような、動物に関する様々な詳細90061を提供することにより作成される。
【0079】
[0093]設定モジュール2020には、また、例示的な表示9008(図10)に示すような、様々な感知/測定デバイス60用のデバイスプロフィールを追加する能力がある。これは、例えば、上述したものなどの実施形態では、首輪90081、給餌台90082、砂箱90083、及び/又は体重計90084を含むことができる。設定モジュールはまた、表示9010(図11)に示すような、ヘルプ及び/又はサポート機能90101を含むことができる。
【0080】
[0094]次にダッシュボードモジュール2040を参照して、このモジュールは、分析で生成したメッセージ(例えば、ペットの健康及びウェルネス情報)及びシステム情報メッセージ(例えば、デバイスの電力、接続性など)を含む。図12A図12Cは、表示9012a〜9012cの例示的な実施形態を示す。ここで、様々なデバイス60により検出されるような動物に関する活動情報は、携帯デバイス4000によりユーザに伝達される。図示されるように、活動情報は、摂食/摂水活動90121、砂箱/排泄活動90122、及び/又は肉体的活動/休息の詳細90123を含むことができる。
【0081】
[0095]次に、分析モジュール2060は、デバイス(単数又は複数)60により収集されるような、データ種類及び動物による個別のデータストリームの詳細を含む。図13A図13Eは、そのようなデータストリームの詳細を、選択された動物90146に対する活動90141、休息90142、食物の摂取90143、水の摂取90144、及び体重90145として示す、表示9014a〜9014eの例示的な実施形態を示す。これらの詳細は、例えば、日付、時刻、量などを図表に示す、又は他の図表/グラフ及び/若しくはイラストとして描写されたグラフを含む、様々な方法で提供及び表示することができる。ユーザは、例えば、設定モジュールにより、表示をユーザの好みに調整する能力を有することができる。分析モジュールはまた、データストリームの詳細を含むレポート20610、20620を生成及び提示するように構成することができ、これらのレポートは、更に、以下に説明する動物の「日誌」又は「ログ」の一部として、印刷、保存、及び/又は共有することができる。
【0082】
[0096]次に通知モジュール2080を参照して、このモジュールは、追加の分析及びシステム情報メッセージを含む。例えば、図14Aは、選択された動物90162が感知/測定デバイス60のうちの1つ以上と相互作用した場合/時に関する詳細90161を示す、表示9016aの例示的な実施形態を示す。通知モジュール2080はまた、例示的な表示9016b(図14B)に示すような取得された行動又は活動(摂食又は摂水などの)がモジュールにログ記録又は記録される「日誌」−又は「ログ」−の種類の機能を含む。ここで、ユーザがタグ付けしたメッセージ90163を含むそのような関連する又は潜在的に関連する情報は、例えば、選択された動物90162の獣医又は健康管理の提供業者と共有するために、収集して保存することができる。加えて、及び分析モジュール2060と同様に、通知モジュールはまた、分析及びシステム情報の詳細を含むレポート20810、20820を生成及び提示するように構成することができ、これらのレポートは、更に、動物の「日誌」又は「ログ」の一部として、印刷、保存、及び/又は共有することができる。
【0083】
[0097]場合により、上述した例示的なモジュールは、ハンドヘルドコンピュータ、スマートフォン、ポータブルメディアプレーヤ、タブレットコンピュータなどの、様々な有線及び/又は無線携帯通信デバイス用の携帯アプリケーション(例えば、アプリ)及び/又はオンラインアプリケーション内に具現化された、機械がアクセス可能な媒体の任意の組み合わせ上に記憶された多くの異なるプログラムコードの任意のものを利用して、機械がアクセス可能な命令として実装することができる。加えて又は代わりに、機械がアクセス可能な命令は、揮発性若しくは不揮発性メモリ又は他の大容量記憶デバイス(例えば、USBドライブ、CD、又はDVD)内に具現化することができる。例えば、機械がアクセス可能な命令は、プログラマブルゲートアレイ、特定用途向け集積回路(ASIC)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、磁気媒体、光学媒体、及び/又は任意の他の好適な種類の媒体などの、機械がアクセス可能な媒体内に具現化することができる。本明細書で説明するシステム、装置、方法、及び製品は、この事項に限定されない。
【0084】
[0098]本明細書に記載される現在好ましい実施形態に対する様々な変更及び修正が、当業者には明らかであることは理解されるべきである。このような変更及び修正は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、かつその意図する利点を減ずることなく、行うことができる。したがって、このような変更及び修正は、添付の特許請求の範囲により包含されるものと意図される。
【0085】
[0099]いずれかの特定の請求項で主張するすべての要素は、その特定の請求項で主張する実施形態に必須なものである。したがって、1つ以上の主張する要素の置き換えは、再構築を構成し、修復ではない。加えて、利益、他の利点、及び問題に対する解決策は、特定の実施形態に関して説明されている。発生する若しくはより顕著になる何らかの利益、利点、又は解決策を生じ得る、利益、利点、問題に対する解決策、及びいずれかの要素(単数又は複数)は、しかし、そのような利益、利点、解決策、又は要素がそのような請求項で明記されない限り、いずれか若しくはすべての請求項の不可欠、必要、若しくは必須な特徴又は要素として解釈されない。
【0086】
[0100]更に、本明細書で開示する実施形態及び限定は、その実施形態及び/又は限定が、(1)特許請求の範囲で明確に主張されない、及び(2)均等論の下で特許請求の範囲に明示された要素及び/又は限定と同等又は潜在的に同等である場合、献呈の原則の下で公共に供するものではない。
【0087】
[0101]本発明を詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲を逸脱することなく、修正及び変形が可能であることは明らかであろう。更に、本開示のすべての実施例は、限定されない実施例として提供されることを理解されるべきである。
【実施例】
【0088】
[0102]以下の限定されない実施例は、本発明を更に例証するために提供される。以下の実施例で開示される技術は、発明者が本発明の実践において良好に機能することを見出した手法を表しており、したがって、その実践に対する様式の実施例を構成すると考え得ることが当業者により理解されるべきである。しかし、当業者は、本開示の観点から、開示される特定の実施形態に多くの変更を行うことができ、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく、同様又は類似の結果がなおも得られることを理解すべきである。
【0089】
実施例1−予期しない犬の体重減少の識別
[0103]この実施例は、長期間、単一のペットに関して取得された複数の種類のデータが、互いに比較した時のそれぞれのデータ種類の経時的な傾向の評価に基づいて、著しい及び/又は予期しないペットの健康及びウェルネスの変化を識別するために、どのように活用されたかを説明する。
【0090】
方法
[0105]一般的な動物を所有する家庭環境で、Frasierという名前のスタンダードプードルに関する特定のデータを取得するために、いくつかのデバイスが使用された。それぞれのデバイスは、家庭の無線ネットワークにわたってデータが記憶及び分析される「クラウド」に動物からのデータを取得及び送信するために技術を活用した。分析されると、データは、次に、安全なウェブサイト(ユーザインタフェース、「UI」)を介してインターネットへのアクセスを有するコンピュータ又はスマートデバイス上で見るために、動物の所有者に使用可能にされた。デバイスは、データが動物に関して連続的に長時間にわたり取得されるのを確実にするために、充電式電池及び/又は標準的な家庭用電気コンセントへの接続を利用した。
【0091】
[0106]取得されるデータの種類が、そのデータがUI内にどのように提示されるかを決定した。例えば、UI内の犬の体重は、日々体重計により取得されるすべての日次の体重の平均を表す。UI内に示される食物及び水の摂取は、それぞれ一日に摂取される合計正味重量(オンス単位)を表す。活動レベルは、犬の首輪デバイスを介して取得された加速度計データに基づいて、一日に移動した距離として定義された。
【0092】
材料
[0108]この場合、Frasierに関する特定のデータを取得するために、3つの別個のデバイスが使用された:1)活動レベルを追跡するために使用される加速度計を含む首輪に実装されたデバイス、2)標準のロードセルを使用してFrasierの食物及び水のボウルからの食物及び水の摂取を追跡するデバイス、及び3)ロードセルを使用してFrasierの体重を追跡する2フィート×3フィートの体重計デバイス。
【0093】
[0109]動物にとって食物及び水を彼らの食物及び水のボウルの外側で受け取ることが通常であるが、多くの動物の所有者は、彼らの通常の食物及び水のボウルの外側での動物に対する彼らの給餌及び水和パターンが比較的一貫している傾向があり、その行動を経時的に一定にすると想定された。また、この場合、使用された体重計は、食物及び水のボウルの前に配置され、Frasierの体重が、彼がこれらのボウルから食べる/飲む毎に記録されるのを確実にした。Frasierの体重はまた、体重計をある時間期間定期的に彼が動かないであろう家の中のどこか(犬のベッド、犬のクレートなどの下など)に配置することにより取得することができた。
【0094】
[0110]デバイスのそれぞれが家の中に配置されて家の無線ネットワークに接続されたら、FrasierのプロフィールがUI内に作成され、電力がデバイスのそれぞれに維持されて、それにより、それぞれのデバイスから取得されたデータは、技術アーキテクチャを介して、ペットの所有者によりいつでもデータを見ることができるUIに流れた。データのビューは、データのビューを複数の時間範囲(日次、週次、月次、年次、すべてのデータなど)にわたって可能にするように、UIを介して操作することができた。
【0095】
結果
[0112]Frasierのデータを4週間にわたり観察すると(図15図18)、追跡している4つのデータストリームの傾向の3つが、この期間の間比較的安定したままであったことが明らかであった。彼の体重がこの期間の間に著しく低減したこともまた観察された(80.3ポンドの高さから78.8ポンドの低さへ(図18))。これは、特にこの時間期間の間に観察された体重の一貫した負の傾向からして著しいことがある、この期間の間の全体重の1.9%の減少を表した。これを観点に置いて、単年にわたり外挿したこの減少率は、直感的に不健全な体重の減少を表す、ほぼ全体重の4分の1近くの減少を表すであろう。
【0096】
[0113]このレベルの体重の減少に対して、活動レベルの増大及び/又は食物及び水の摂取レベルの変化などの他の要因に帰すことが可能であり得る。この場合、同じ時間の間、Frasierに関する他の種類のデータを観察する能力が、彼の体重減少に関する懸念に対する可能性を更に強調する。この場合、食物及び水の摂取の傾向は、Frasierの活動のレベルがそうであるように、比較的一定のままであることが観察された(すべて通常の変動の範囲内)。これらの他のデータ種類の結果として、この期間の間のそのような著しい全体重の減少を見ることを予想できないであろう。
【0097】
[0114]この実施例は、長期間にわたり動物のデータを取得及び見る能力が、いかにペットの所有者に明白でないことがある潜在的な健康及びウェルネスの懸念への洞察を識別することができるかを強調する。Frasierの体重が追跡される唯一のデータであった場合、実際の食物/水の摂取及び活動データを見ないことにより、体重変化の重要性を見過ごす可能性があり得た。長期間単一の動物に関する複数の関連するデータ種類を見る能力が、ペットの健康及びウェルネスへの危険のレベルの増大の可能性を識別することができる相対的傾向の変化を示すことがあるデータの変化を、分析及び評価する我々の能力への驚くべき洞察を提供した。
【0098】
[0115]Frasierの場合、この試験期間の最後での獣医への訪問が、結果としてFrasierがリンパ節の癌のかなり進行した段階にあると結論付ける一連の試験となった。このデータが彼に彼の癌に対する治療を受ける機会を与える診断をもたらしたが、彼は、この診断の後で約7か月だけ生存した。このデータをFrasierに関して更により早く追跡していたら、データの相対的変化をより早く識別することができ、より早い癌の診断、及びその後のより良い帰結、治療のためのより多くの時間及び/若しくは選択肢並びに/又は病気の解決若しくは彼の寿命を伸ばすための機会の増大をもたらしたであろう。
【0099】
実施例2A及び2B−猫の排泄行動の追跡
[0116]以下の2つの実施例は、いかにセンサ技術を活用したデータ取得を、猫の所有者に見えないが、糖尿病、白血病、腎臓の病気などの猫の生命の長さ及び質に影響を及ぼす、一般的な病気の早期の発症症状に関連付けられた危険の増大への洞察を可能にすることができる、排泄行動パターンの変化への早期の洞察を得るために猫に使用することができるかを詳述する。以下の場合のそれぞれにおいて取得するデータの種類は、同一であるが、データ取得の方法は、異なっていて、いかに異なる感知技術を、関連するデータを取得するために使用することができるかを示す。
【0100】
実施例2A−重量感知
方法
[0118]この実施例は、試作品の重量感知デバイスが、猫に関する特定のデータを取得するために、一般的な猫を所有する家庭環境内の猫の砂箱の下に配置された場合を説明する。デバイスは、猫の砂箱の関与からデータを取得するために、動き/移動検出技術を使用して、そのデータをデバイス上に記憶し、その後、データのエクスポート及び標準的なデータ分析ツールを使用した分析のためにラップトップ/パーソナルコンピュータに接続された。図19図23は、一般的な家庭環境内の単一の砂箱を使用して単一の猫に対して取得されたデータの説明図である。
【0101】
[0119]この場合において取得したデータの種類は、箱プラス箱の中のトイレ砂の通常の重量を上回る砂箱内の重量の存在(又は不在)であった。追加の重量の存在は、砂箱内の猫の活動を示した。猫が砂箱内に存在しなかった場合、重量の変化は検出されなかった。しかし、猫が体重を砂箱上/内にかけるとすぐに、関与イベントが開始された。イベントの終了は、猫の体重がデバイスによりもはや測定されないと、タイムスタンプにより識別される。それぞれのイベントの開始/停止時刻を知ることが、イベントの頻度、イベントの継続時間、及び複数の砂箱が単一の家の中に存在する場合での砂箱の使用パターンの計算を可能にする(この場合、1つの砂箱のみがデータ収集目的のために使用されたが、複数の砂箱及び更には複数の猫を含むようにデータの分析を拡張することは、この場合に説明するような同じ技術を活用して実現することができる、この場合の直感的な拡張である)。
【0102】
材料
[0121]簡単にするために、この場合では、1つのデバイスのみが、通常の家庭環境内の単一の家の猫に関する特定のデータを取得するために使用された。デバイスは、上に砂箱が配置された金属の乗せ台から成る。1つの端部上で、乗せ台は、砂箱及びトイレ砂を有する乗せ台の1つの端部がわずかに上げられる又は下げられることを可能にする、調整可能なバネによりわずかに持ち上げられていた。乗せ台の下には、標準的なUSBデータライターに取り付けられた「接点」支柱を含む小さな基部があった。適切に調整されると、乗せ台は、乗せ台上のトイレ砂を満たした砂箱のみとともに、1/8インチから1/2インチ接点支柱の上方に持ち上げられた。適切に調整されると、砂箱に入る猫が、システムに加えられている猫の体重によりバネを圧縮して、接点支柱に接触する。この接触は、データ点及びデータ/タイムスタンプがデータライターデバイスに書き込まれるようにトリガする回路を閉じて、イベントの開始を意味する。猫が砂箱内に移動すると、適切に張力がかけられたバネは、乗せ台と接点支柱との間の接触を切断及び再確立させて、イベント活動が砂箱内で継続していることを確認するデータライターに、経時的な一連のデータ点を書き込ませるであろう。猫が砂箱を去ると、バネの張力が乗せ台と接続支柱との間の接続を切断し、その後、切断されたままになり、砂箱関与イベントの終了を示す。
【0103】
[0122]この試験は、同じデバイス及び技術を利用して、単一の家の中に複数の砂箱及び複数の猫を含むように、容易に拡張することができる。これは、通常の行動及び重大であることがある通常の行動の変化の測定として、それぞれの猫の個別の砂箱関与パターンを追跡することを含むように、データ分析を拡張するであろう。1つの家の中の複数の猫の場合、システムは、どの猫がそれぞれの砂箱関与イベントに対しての原因であるか識別することができなければならない。これは、猫の首輪上のRFID又はBluetooth Low Energy(BLE)タグを含む、又は、取得したデータ内の「特徴」パターンに基づいて猫を一意に識別することが可能なアルゴリズムの開発による、様々な方法で達成することができる。
【0104】
[0123]任意の時点で、データライター内のデータファイルは、USB接続を介してラップトップ/パーソナルコンピュータに接続することができ、ファイルは、イベント頻度、継続時間、及び時刻パターン、並びにそれらの経時的変化をマニュアルで追跡するために、MS Excel又は他のデータ分析ツールにインポートされた。
【0105】
結果
[0125]図19図23で説明するデータは、数日にわたり単一の砂箱を使用して単一の猫に関して収集された。ソフトウェアに基づくアルゴリズム又は分析は、このデータを取得した試作品のシステム内に設計されなかったが、データの観察及びマニュアルの分析は、イベント頻度、継続時間、及び時刻パターン、並びにこれらの測定値内及び測定値にわたり存在する変動のレベルなどの、砂箱関与パターンを識別する能力を明確に示す。
【0106】
[0126]図19のデータは、7日間にわたる砂箱内の活動を説明する。それぞれの砂箱関与日のデータを、24時間の時間尺度上にプロットすると、頻度及び継続時間の両方の通常の使用パターン、並びに早期疾患症状の発症の可能性を含む健康の負の傾向を意味することがあるパターン内の変動が明白になる。このデータセットの興味深い特徴の中に、猫に関する異常な外部刺激の結果として猫の排泄行動パターンの変化を例証するために、どのようにそれを使用することができるかがある。例えば、7月4日に、猫の砂箱関与パターンが、日中通常のように見えるが、他の夜と比較すると、この夜に異常に低い。これは、偶然、7月4日の祝日を祝って隣家で花火が打ち上げられた夜であって、猫を隠れたままにさせた。このデータにより例証される別の例が、7月9日に見られる。この日、排泄の頻度は、低いが、通常の変動の範囲内に入るが、この日の活動の合計継続時間は、この試験期間中のいずれの他の日より著しく短い(他の毎日12分〜25分の活動に比較して、この日6分の合計活動)。猫の家の所有者がその午後/夜に30人〜40人の客のための大きな晩餐会を開催したため、この日は猫にとって特別であり、それゆえ、その前/間/後に一日中家の中で異常な量の活動があって、一日中猫が見慣れない多くの訪問者を家に連れてきた。結果として、猫の砂箱関与パターンは、その日の家の中の異常な活動を避ける/隠れるために、それぞれのイベントの間に砂箱内で過ごす時間を著しく低減することにより影響を受けた。次の日(7月10日)に、猫は通常より著しく長い時間を砂箱内で過ごした。
【0107】
[0127]図17図18は、猫の排泄行動パターン及び重大であることがあるパターンの変化を評価するのに価値があり得る、追加の計量を識別するためにこのデータを活用する機会を示す。この場合、データは、また、時刻パターン及び特定の時刻の間の累積継続時間パターンに換算して通常の砂箱使用のパターンを識別するためにも表示することができる。イベント頻度及び継続時間に加えて、砂箱内の時刻使用パターンの変化は、ストレスの期間又は猫の通常の基準線からの健康及びウェルネスの変化を識別するために使用することができると思われる。複数の砂箱の家の場合では、また、箱の選択パターンの経時的変化は、著しい猫の行動の変化を示すことがある、著しい行動の変化を識別するために使用することができるとも思われる。複数の猫及び/又は複数の砂箱の家の場合では、また、互いに対する猫の行動パターンの変化は、対象とする個別の猫の行動パターンへの新しい洞察を得るため、並びに家の中の猫の間の通常の相互作用及び重要であることがあるそれらのパターンの変化への理解を得るために、比較することができるとも思われる。
【0108】
実施例2A−動き/移動感知
[0128]この実施例は、猫の所有者には見えないが、糖尿病、白血病、腎臓の病気などの猫の生命の長さ及び質に影響を与える一般的な病気の早期発症症状に関連付けられた危険の増大への洞察を可能にすることができる排泄行動パターンの変化への早期洞察を得るために、いかにセンサ技術を活用したデータ取得を、猫に使用することができるかを説明する。
【0109】
方法
[0130]この実施例は、動き/移動検出デバイスが、猫に関する特定のデータを取得するために、一般的な猫を所有する家庭環境内の猫の砂箱上に配置された場合を説明する。デバイスは、家庭の無線ネットワークにわたってデータが記憶及び分析される「クラウド」に、砂箱からのデータを取得及び送信するために動き/移動検出技術を使用した。分析されると、データは、次に、安全なウェブサイト(ユーザインタフェース、「UI」)を介してインターネットへのアクセスを有する任意のコンピュータ又はスマートデバイス上で見るために、猫の所有者に使用可能にされた。デバイスは、データがこの動物に関して連続的に長時間にわたり取得されるのを確実にするために、充電式電池及び/又は標準的な家庭用電気コンセントへの接続を使用した。
【0110】
[0131]この場合に取得したデータの種類は、砂箱内の動き(又は動きの欠如)であって、次に、砂箱内の猫の活動の指標として使用された。猫が砂箱内に存在しなかった場合、動きは検出されなかった。しかし、猫が砂箱に接触するとすぐに、センサは、猫による砂箱関与イベントの開始を示す動きを認識する。イベントの間、動きが検出される/されない短い時間期間があることがあるが、イベントの終了は、動きのデータが取得されるのが長時間停止する時、明らかに見ることができる。それぞれの砂箱関与イベントの開始/停止は、システムによりタイムスタンプされ、それにより、イベントの頻度、イベントの継続時間、及び複数の砂箱が単一の家の中に存在する場合での砂箱の使用パターンの計算を可能にする(この場合、1つの砂箱のみがデータ収集目的のために使用されたが、複数の砂箱及び更には複数の猫を含むようにデータの分析を拡張することは、この場合に説明するような同じ技術を使用して実現することができる、この場合の直感的な拡張である)。
【0111】
材料
[0133]簡単にするために、この場合では、1つのデバイスのみが、通常の家庭環境内の単一の家の猫に関する特定のデータを取得するために使用された。使用したデバイスは、関連するデータを取得、記憶、及び送信する能力を可能にする標準的な加速度計センサ及び他の構成部品を含んだ。構成要素は、およそ深さ2インチ×高さ3インチ×奥行6インチの寸法のプラスチックのケース内に収納され、高耐荷重両面張付けのVelcro(登録商標)テープを使用して任意の標準的な砂箱に取り付けられた。デバイスは、通常の家庭用電源に接続されたが、また充電式電池により電力を供給することができるようにも設計された。
【0112】
[0134]この試験は、同じ技術を活用して、単一の家の中に複数の砂箱及び複数の猫を含むように、容易に拡張することができる。これは、通常の行動及び重大であることがある通常の行動の変化の測定として、それぞれの猫の個別の砂箱関与パターンを追跡することを含むように、データ分析を拡張するであろう。1つの家の中の複数の猫の場合、システムは、どの猫がそれぞれの砂箱関与イベントに対しての原因であるか識別することができなければならない。これは、猫の首輪上のRFID若しくはBluetooth Low Energy(BLE)タグ、又は、取得したデータ内の「特徴」パターンに基づいて猫を一意に識別することが可能なアルゴリズムの開発によるなどの、様々な方法で達成することができる。
【0113】
[0135]デバイスが家の中に設置されて家の無線ネットワークに接続されたら、猫のプロフィールがUI内に作成され、電力がデバイスに供給されて、取得されたデータは、技術アーキテクチャを介して、猫の所有者によりいつでもデータを見ることができるUIに流れた。データのビューは、データのビューを複数の時間範囲(日次、週次、月次、年次、すべてのデータなど)にわたって可能にするように、UIを介して操作することができた。
【0114】
結果
[0137]データは、2か月の期間にわたり単一の砂箱を使用して単一の猫に関して収集された(図22及び図23)。図22は、日次のイベント頻度を識別する、並びにその日にイベント毎に砂箱内で過ごした最小/最大/平均時間を識別する能力を示す。図23は、所与の日の間のそれぞれのイベントを一意に追跡する能力を示す。ソフトウェアに基づくアルゴリズム又は分析は、このデータを取得した試作品のシステム内に設計されなかったが、データの観察及びマニュアルの分析は、イベント頻度、継続時間、及び時刻パターン、並びにこれらの測定値内及び測定値にわたり存在する変動のレベルなどの、砂箱関与パターンを識別する能力を明確に示す。既存の技術を活用して、「通常の」基準線行動パターンを発展させ、医学的状態、病気、又は健康の危険の早期発症を示すことがある負の健康の傾向の危険の増大を示すことがある、これらのパターンの変化を識別するように、このデータの分析を自動化する可能性が存在する。これらのパターンは、統計的/数学的モデル、並びに/又は発見的方法若しくは獣医及び/若しくは動物のウェルネスの実践に受け入れられた若しくは既知の一般的な法則を使用して、識別することができる。
以上説明した上記実施形態は、たとえば以下のように特定される。
項目1. 動物に対する栄養、健康、及び/又はウェルネスの助言を作成する方法であって、
前記動物の健康、食餌療法、行動、及び環境のパラメータのうちの1つ以上に関するデータを収集するステップと、
前記データを分析するステップと、
前記分析したデータに基づいて、前記栄養、健康、及び/又はウェルネスの助言を提供するステップとを含む、方法。
項目2. 前記助言が、環境の変化、運動プロトコルを開始すること、制限すること、又は増大させること、ビタミン、栄養補助食品、若しくは投薬の管理又は停止、訓練プロトコルを開始すること、又は変更すること、栄養/給餌の変更、獣医の診察、及びこれらの組み合わせのうちの1つ以上である、項目1に記載の方法。
項目3.前記動物の前記健康のパラメータが、前記動物の年齢、性別、ジェンダー、種又は品種、体重、体格指数(BMI)、身体組成、体温、歩行力、生殖の側面、皮膚及び外被の状態、心臓血管系、胃腸及び腎臓の機能、視覚、認知的健康、並びにこれらの組み合わせのうちの1つ以上から選択される、項目1又は2に記載の方法。
項目4. 前記動物の前記食餌療法のパラメータが、前記動物の食物及び水の摂取、並びに前記動物の前記食物及び前記水の摂取量及び時刻、摂取した前記食物の栄養プロフィール、ビタミン、栄養補助食品、及び/又は投薬の摂取、並びにこれらの組み合わせのうちの1つ以上から選択される、項目1〜3のいずれか一項に記載の方法。
項目5. 前記動物の前記行動のパラメータが、前記動物の活動プロフィール(消費カロリー、歩数又は移動した距離、緊張レベル、高度の変化、及び時刻情報のうちの1つ以上を含む)、排泄活動(頻度、量、及び時刻情報のうちの1つ以上を含む)、発声、及びこれらの組み合わせのうちの1つ以上から選択される、項目1〜4のいずれか一項に記載の方法。
6. 前記動物の前記環境のパラメータが、気象情報(気温、湿度、熱指数、及び降水量のうちの1つ以上を含む)、動物の位置座標、食物/水/排泄物容器/睡眠又は休息場所の位置座標、前記位置での所有者/世話人の存在又は不在、前記位置での子供/高齢者の存在又は不在、及びこれらの組み合わせのうちの1つ以上から選択される、項目1〜5のいずれか一項に記載の方法。
項目7. 動物に対する栄養、健康、及び/又はウェルネスの助言を作成するためのシステムであって、動物のデータ及び前記動物のデータに関する分析を受信及び分析するための携帯モジュールを備えており、前記携帯モジュールは、
ユーザの情報を受信及び記憶するように構成された設定モジュールと、
分析で生成されたメッセージ及びシステム情報メッセージを前記ユーザに提供するように構成されたダッシュボードモジュールと、
データ種類及び動物に基づいて、データストリームの詳細を前記ユーザに提供するように構成された分析モジュールと、
追加の分析及びシステム情報メッセージを前記ユーザに提供するように構成された通知モジュールとを含む、システム。
項目8. 項目1に記載の方法により動物に対する栄養、健康、及び/又はウェルネスの助言を作成するコンピュータで実行される方法。
項目9. 非一時的コンピュータ可読媒体上に存在するコンピュータプログラム製品であって、プロセッサに処理を実行させる命令を表すコードを含み、前記コードは、項目1に記載の方法による栄養、健康、及び/又はウェルネスの助言を作成するコードを含む、コンピュータプログラム製品。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図9F
図9G
図10
図11
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図14A
図14B
図15
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図23