特許第6704446号(P6704446)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6704446-多機能枕 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6704446
(24)【登録日】2020年5月14日
(45)【発行日】2020年6月3日
(54)【発明の名称】多機能枕
(51)【国際特許分類】
   A47G 9/10 20060101AFI20200525BHJP
【FI】
   A47G9/10 U
   A47G9/10 T
【請求項の数】6
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2018-501342(P2018-501342)
(86)(22)【出願日】2015年9月2日
(65)【公表番号】特表2018-519951(P2018-519951A)
(43)【公表日】2018年7月26日
(86)【国際出願番号】CN2015088860
(87)【国際公開番号】WO2017008381
(87)【国際公開日】20170119
【審査請求日】2018年8月9日
(31)【優先権主張番号】201510412527.X
(32)【優先日】2015年7月14日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518008116
【氏名又は名称】成都市伺服液圧設備有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100103207
【弁理士】
【氏名又は名称】尾崎 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】黄勇
(72)【発明者】
【氏名】謝木森
(72)【発明者】
【氏名】張双喜
【審査官】 粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】 中国実用新案第202365440(CN,U)
【文献】 中国特許出願公開第103222764(CN,A)
【文献】 米国特許第05535468(US,A)
【文献】 登録実用新案第3126441(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3030893(JP,U)
【文献】 実開昭55−180422(JP,U)
【文献】 実開昭56−042259(JP,U)
【文献】 特開平10−057213(JP,A)
【文献】 特開2013−031542(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 9/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬質枕本体(15)とコンフォート層(17)を含む頚椎曲度標準枕(1)、コントロールパネル(2)、ツボ磁気治療マッサージバー(11)、加熱バンド(12)、中周波電気治療バー(13)、超音波治療ヘッド(21)、マイナスイオン発生器(22)、音楽プレーヤー(23)、健康催眠アイマスク(24)とマイクロコントローラ(25)を含み、その中で、前記ツボ磁気治療マッサージバー(11)、加熱バンド(12)と中周波電気治療バー(13)は前記頚椎曲度標準枕(1)の中に設けられ、前記マイナスイオン発生器(22)、音楽プレーヤー(23)とマイクロコントローラ(25)は前記コントロールパネル(2)に設けられ、前記加熱バンド(12)、超音波治療ヘッド(21)と前記健康催眠アイマスク(24)はリードを通じて前記コントロールパネル(2)と接続され、前記マイクロコントローラ(25)は、前記加熱バンド(12)、中周波電気治療バー(13)、超音波治療ヘッド(21)、マイナスイオン発生器(22)、音楽プレーヤー(23)、健康催眠アイマスク(24)と接続され、
前記ツボ磁気治療マッサージバー(11)は、前記硬質枕本体(15)の上に配置され、
前記ツボ磁気治療マッサージバー(11)の上に複数の円形突起部が設けられ、前記円形突起部の中に円形磁気ブロックが設けられ、前記ツボ磁気治療マッサージバー(11)は食品グレードシリコーンからなることを特徴とする多機能枕。
【請求項2】
前記硬質枕本体(15)は金属材質または非金属材質からなることを特徴とする請求項1に記載の多機能枕。
【請求項3】
前記頚椎曲度標準枕(1)はさらに外部カバー(19)を含み、
前記コンフォート層(17)の材質は低反発記憶繊維またはボンドスプレーワッディングであり、前記外部カバー(19)の材質は防ダニの竹ファイバーまたはビロードであることを特徴とする請求項1に記載の多機能枕。
【請求項4】
前記加熱バンド(12)は絶縁難燃性ガラス繊維と電熱ワイヤーから編まれたものであり、前記中周波電気治療バー(13)に中周波電極が設けられ、前記中周波電気治療バー(13)の材質は食品グレードシリコーンであり、前記超音波治療ヘッド(21)は超音波発生回路とトランスデューサからなり、前期マイナスイオン発生器(22)はエポキシ樹脂にシールされた高圧マイナスイオン発生回路と長寿命炭素繊維エミッタからなることを特徴とする請求項1に記載の多機能枕。
【請求項5】
検出センサー(14)及びネットワークモジュール(26)を含み、前記検出センサー(14)は睡眠状況を監視するために前記頚椎曲度標準枕(1)の表面に設けられ、前記ネットワークモジュール(26)はローカルエリアネットワークと接続するために前記コントロールパネル(2)の内部に設けられ、前記マイクロコントローラ(25)は前記検出センサー(14)及びネットワークモジュール(26)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の多機能枕。
【請求項6】
前記コントロールパネル(2)はケーブルによって外部コンピューターの高信頼性電源と接続されていることを特徴とする請求項1に記載の多機能枕。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医療保健分野に関し、特に多機能枕に関している。
【背景技術】
【0002】
枕は一種の睡眠用具である。人々は往々にして、保健枕が睡眠の快適さのために用いられるものであると思っている。現代の医学研究によると、人体の脊柱は正面から見れば直線であるが、側面から見れば四つの生理的湾曲を持った曲線であることがわかった。頚部の正常な生理的湾曲を保護し、人々の睡眠時における正常な生理活動を維持するため、人々は睡眠時に必ず枕を使わなければならない。
【0003】
頚椎症はよくある病気であり、多発している病気であり、事務室でのホワイトカラーのよくかかり易い職業病である。既存技術の中で、頚椎症に対する治療と予防は多くの頚椎に関する保健枕、例えば漢方薬保健枕、磁気治療保健枕などが出ており、これらの保健枕は価格が高く、頚椎の回復効果が明らかではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は一種の多機能枕を提供しており、既存技術の中における保健枕の高価と頚椎回復効果の明らかでない技術問題を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は下記の技術方案を通じて実現する。
【0006】
一種の多機能まくらであり、頚椎曲度標準枕1、コントロールパネル2、磁気治療マッサージバー11、加熱バンド12、中周波電気治療バー13、超音波治療ヘッド21、マイナスイオン発生器22、音楽プレーヤー23、健康催眠アイマスク24とマイクロコントローラ25を含み、その中で、前記磁気治療マッサージバー11、加熱バンド12と中周波電気治療バー13は前記頚椎曲度標準枕1の中に設けられている。マイナスイオン発生器22、音楽プレーヤー23とマイクロコントローラ25は前記コントロールパネル2に設けられている。前記加熱バンド12、超音波治療ヘッド21と前記健康催眠アイマスク24はリードを通じて前記コントロールパネル2と接続されている。前記マイクロコントローラ25は前記加熱バンド12、中周波電気治療バー13、超音波治療ヘッド21、マイナスイオン発生器22、音楽プレーヤー23、健康催眠アイマスク24と接続されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の技術効果は下記の通りである。
【0008】
頚椎曲度標準によって、効果的に変形した頚椎を回復させる。人々を高品質の睡眠環境の元でできるだけ速く眠らせ、頭をリラックスさせ、体力を回復させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
より詳しく本発明の実施例または既存技術中の技術方案を説明するため、次に実施例に使用する必要のある図面について簡単に紹介する。もちろん、下記に示された図面はただ本発明の一部の実施例だけである。当該分野の普通技術者にとって、創造的な労働を払わずに、これらの図面に基づいて他の図面を獲得できる。
【0010】
図1】本発明実施例の一種多機能枕の構造イメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の上記目的、特徴と利点をより明らかでわかりやすくさせるため、次に図面と具体的な実施方式と組み合わせて本発明についてより詳しい説明する。
【0012】
図1に示されたのは一種の多機能枕であり、頚椎曲度標準枕1、コントロールパネル2、磁気治療マッサージバー11、加熱バンド12、中周波電気治療バー13、超音波治療ヘッド21、マイナスイオン発生器22、音楽プレーヤー23、健康催眠アイマスク24とマイクロコントローラ25を含む。その中で、前記磁気治療マッサージバー11、加熱バンド12と中周波電気治療バー13は前記頚椎曲度標準枕1の中に設けられている。前記マイナスイオン発生器22、音楽プレーヤー23とマイクロコントローラ25は前記コントロールパネル2に設けられている。前記加熱バンド12、超音波治療ヘッド21と前記健康催眠アイマスク24はリードを通じて前記コントロールパネル2と接続されている。前記マイクロコントローラ25は前記加熱バンド12、中周波電気治療バー13、超音波治療ヘッド21、マイナスイオン発生器22、音楽プレーヤー23、健康催眠アイマスク24と接続されている。
【0013】
その中で、前記頚椎曲度標準枕1は硬質枕本体15、保護カバー16、コンフォート層17、成型スリーブ18と外部カバー19を含み、前記硬質枕本体の中部は頚椎曲度標準面であり、エッジは狭い部分から広い部分へと変わる側臥牽引面である。本発明での頚椎曲度標準面は異なる人の標準によって設定できる。
【0014】
例えば、成人標準:身長1.41m〜1.58mの場合、曲度値は41 mm〜63mmである。身長1.58 m〜1.75mの場合、曲度値は48 mm〜70mmである。身長1.75 m〜1.92mの場合、曲度値は55 mm〜77mmである。
【0015】
子供標準:身長0.9 m〜1.07mの場合、曲度値は20 mm〜42mmである。身長1.07 m〜1.24mの場合、曲度値は27 mm〜49mmである。身長1.24 m〜1.41mの場合、曲度値は34 mm〜56mmである。
【0016】
前記硬質枕本体15は金属材質または非金属材質からなる。
【0017】
前記保護カバー16の内部は前記硬質枕本体15の外形とマッチングしている。コンフォート層17の内枠は前記保護カバーの外形とマッチングしている。前記成形スリーブ18の内部は前記コンフォート層17の外形と前記硬質枕本体15のボトムとマッチングしている。前記外部カバー19の内枠寸法は前記成形スリーブ18の外形とマッチングしている。
【0018】
前記コンフォート層17の材質は低反発記憶繊維またはボンドスプレーワッディングであり、前記外部カバー19の材質は防ダニの竹ファイバーまたはビロードである。
【0019】
前記磁気治療マッサージバー11の上に複数の円形突起部が設けられ、前記円形突起部の中に円形磁気ブロックが設けられ、前記磁気治療マッサージバー11は食品グレードシリコーンからなる。
【0020】
前記加熱バンド12は絶縁難燃性ガラス繊維と電熱ワイヤーから編まれたものである。前記中周波電気治療バー13に中周波電極が設けられている。前記中周波電気治療バー13の材質は食品グレードシリコーンである。前記超音波治療ヘッド21は超音波発生回路とトランスデューサからなる。前記マイナスイオン発生器22はエポキシ樹脂にシールされた高圧マイナスイオン発生回路と長寿命炭素繊維エミッタからなる。
【0021】
人体の睡眠状況をモニター・記録するため、また検出センサー14とネットワークモジュール26を含む。前記検出センサー14は前記頚椎曲度標準枕1の表面に設けられ、睡眠状況をモニターするのに用いられる。前記ネットワークモジュール26は前記コントロールパネル2の内部に設けられ、ローカルエリアネットワークと接続するのに用いられる。前記マイクロコントローラ25は前記検出センサー14及び前記ネットワークモジュール26に接続されている。前記検出センサー14は睡眠過程における頭部の運動状況を検出でき、深度睡眠状態にあるかどうか、睡眠中において寝返りを打つかどうかを把握でき、また、システムプロセッサーのデータに対する処理を経て、ユーザーの入眠潜時、覚醒時間、ディープスリープ時間、シャロースリープ時間と寝姿の正しさなどを分析し、分析結果をネットワークモジュールを通じてサーバーにアップロードしたり、モバイル端末に送信する。
【0022】
前記コントロールパネル2はケーブルによって、外部コンピューターの高信頼性電源及びAC電源と接続される。
【0023】
椎骨靭帯の固定と筋肉張力機能の速めの回復を促進するため、本発明は頚椎標準を建てると同時に、鎮静、止痛、消腫、消炎と降圧効果を持つツボ磁気治療マッサージバー11を増設している。熱エネルギーを起こし、局部組織の新陳代謝、組織水腫吸収、創傷回復、消炎、消腫、痙攣解消と鎮痛を促進する加熱ボンド12を増設している。明らかな鎮痛、消炎、消腫、局部血液循環の促進、神経筋肉の刺激、筋肉の増強またはリラックスなどの作用を持った中周波電気治療バー13を増設している。組織の軟化、浸透促進、代謝の向上、血液循環促進、鎮痛、痙攣解消の作用を持った超音波治療ヘッド21を増設している。静電除塵、空気浄化、肺機能改善、心筋機能改善、心筋活力増強、明らかな鎮痛と催眠、睡眠改善、新陳代謝促進、病気抵抗能力増強及び殺菌機能の作用を持ったマイナスイオン発生器22を増設している。人をリラックスさせ、情感表現、情緒調節、緊張状態解消の作用を持ち、楽しい考え方で緊張した思いを代替し、睡眠を促進する入眠ミュージックを増設している。遮光安神、遮光養心、遮光安眠・睡眠延長、疲労解消の健康催眠アイマスク24を増設している。マイクロコントローラ25を通じて総合的に加熱バンド、中周波電気治療バー、超音波治療ヘッド、マイナスイオン発生器、安眠ミュージック、健康催眠をコントロールする。
【0024】
本発明は上記の治療原則を利用して開発した頚椎曲度標準睡眠システムであり、下記の二つの機能がある。
【0025】
1、頚椎曲度標準によって、効果的に変形した頚椎を回復させる。
【0026】
2、人々を高品質の睡眠環境の元でできるだけ速く眠らせ、頭をリラックスさせ、体力を回復させる。
【0027】
以上は本発明について詳しく紹介した。本文は具体的なケースを応用して、本発明の原理及び実施方式について述べ、上記の実施例に関する説明はただ本発明の方法及びその中核思想に対する理解を強めるために用いられるものだけであり、同時に、本分野の一般技術者にとって、本発明の思想に基づき、具体的な実施方式及び応用範囲を変えることができる。上述したように、本説明書の内容は本発明を限定するものではない。
図1