【文献】
Mitsubishi Electric,Performance Evaluation of Rank-1 Precoded SRS,3GPP TSG-RAN WG1#58 R1-093150,フランス,3GPP,2009年 8月19日,Section 2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ダウンリンク設定シグナリングによって占有される時間領域リソースおよび前記ダウンリンク基準信号によって占有される時間領域リソースは、同一の時間ユニットにあり、前記時間ユニットは、タイムスロットまたはサブフレームまたは送信時間間隔であり、前記時間ユニットは、n個のOFDMシンボルを含み、
前記ダウンリンク設定シグナリングは、前記時間ユニットの第0から第X1のOFDMシンボルを占有し、
前記ダウンリンク基準信号は、前記時間ユニットの第X2から第X3のOFDMシンボルを占有し、
X1=1または2または3であり、X3=X2またはX2+1であり、n-1>X3である、請求項1または2に記載の装置。
前記ダウンリンク設定シグナリングは、前記ダウンリンク基準信号の前記時間-周波数リソースに対応する直交周波数分割多重方式OFDMシンボル位置および/または物理リソースブロックPRB位置を設定するために使用され、
前記OFDMシンボル位置は、開始シンボルインデックスおよび前記ダウンリンク基準信号によって占有されるシンボルの総数、または前記開始シンボルインデックスおよび終了シンボルインデックスを含み、
前記PRB位置は、前記ダウンリンク基準信号によって占有される、すべての伝送帯域幅上の、PRBのインデックスを含み、複数の前記PRBは、不連続的なPRBまたは連続的なPRBである、請求項1または2に記載の装置。
前記ダウンリンク設定シグナリングは、前記アップリンクSRSリソースに対応する直交周波数分割多重方式OFDMシンボル位置および/または物理リソースブロックPRB位置を設定するために使用され、
前記OFDMシンボル位置は、開始シンボルインデックスおよび前記アップリンクSRSリソースに対応するシンボルの総数、または前記開始シンボルインデックスおよび終了シンボルインデックスを含み、
前記PRB位置は、前記アップリンクSRSリソースに対応する、すべての伝送帯域幅上の、PRBのインデックスを含み、前記SRSは、前記伝送帯域幅上で周波数ホッピング方式で送信され、複数の前記PRBは、不連続的なPRBまたは連続的なPRBであり、
前記SRSは、同一の伝送帯域幅、または各OFDMシンボルにおいて異なる伝送帯域幅を占有する、請求項1または2に記載の装置。
前記ダウンリンク設定シグナリングによって占有される時間領域リソースおよび前記ダウンリンク基準信号によって占有される時間領域リソースは、同一の時間ユニットにあり、前記時間ユニットは、タイムスロットまたはサブフレームまたは送信時間間隔であり、前記時間ユニットは、n個のOFDMシンボルを含み、
前記ダウンリンク設定シグナリングは、前記時間ユニットの第0から第X1のOFDMシンボルを占有し、
前記ダウンリンク基準信号は、前記時間ユニットの第X2から第X3のOFDMシンボルを占有し、
X1=1または2または3であり、X3=X2またはX2+1であり、n-1>X3である、請求項7に記載の方法。
前記ダウンリンク設定シグナリングは、前記ダウンリンク基準信号の前記時間-周波数リソースに対応する直交周波数分割多重方式OFDMシンボル位置および/または物理リソースブロックPRB位置を設定するために使用され、
前記OFDMシンボル位置は、開始シンボルインデックスおよび前記ダウンリンク基準信号によって占有されるシンボルの総数を含み、
前記PRB位置は、前記ダウンリンク基準信号によって占有される、すべての伝送帯域幅上の、PRBのインデックスを含み、複数の前記PRBは、不連続的なPRBである、請求項7に記載の方法。
前記ダウンリンク設定シグナリングは、前記アップリンクSRSリソースに対応する直交周波数分割多重方式OFDMシンボル位置および/または物理リソースブロックPRB位置を設定するために使用され、
前記OFDMシンボル位置は、開始シンボルインデックスおよび前記アップリンクSRSリソースに対応するシンボルの総数、または前記開始シンボルインデックスおよび終了シンボルインデックスを含み、
前記PRB位置は、前記アップリンクSRSリソースに対応する、すべての伝送帯域幅上の、PRBのインデックスを含み、前記SRSは、前記伝送帯域幅上で周波数ホッピング方式で送信され、複数の前記PRBは、不連続的なPRBまたは連続的なPRBであり、
前記SRSは、同一の伝送帯域幅、または各OFDMシンボルにおいて異なる伝送帯域幅を占有する、請求項7に記載の方法。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
背景技術における問題を解決するために、本願の実施形態は、データ送信方法、シグナリング送信方法、装置、およびシステムを提供している。技術的ソリューションは、以下の通りである。
【0007】
第1の態様により、データ送信方法を提供しており、方法は、
端末によって、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク基準信号を受信するステップと、
端末によって、複数のアップリンクプリコーディングベクトルを得るために、ダウンリンク基準信号を測定するステップと、
端末によって、複数のアップリンクSRSリソース上でアクセスネットワークデバイスにサウンディング基準信号SRSを送信するステップであって、異なるアップリンクSRSリソース上で送信されるSRSは、異なるアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされる、ステップと、
端末によって、アクセスネットワークデバイスによって送信されたアップリンクスケジューリングシグナリングを受信するステップであって、アップリンクスケジューリングシグナリングは、少なくとも1つのアップリンクSRSリソースのリソースインデックスを示すために使用される、ステップと、
端末によって、リソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを使用してアップリンクデータをプリコーディングするステップと、プリコーディングされたアップリンクデータをアクセスネットワークデバイスに送信するステップとを含む。
【0008】
第2の態様により、アップリンクデータ受信方法を提供しており、方法は、
アクセスネットワークデバイスによって、端末にダウンリンク基準信号を送信するステップと、
アクセスネットワークデバイスによって、少なくとも1つのアップリンクSRSリソース上で端末によって送信されたサウンディング基準信号SRSを受信するステップであって、異なるアップリンクSRSリソース上でSRSは、異なるアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされ、アップリンクプリコーディングベクトルは、ダウンリンク基準信号を測定することによって端末によって得られる、ステップと、
アクセスネットワークデバイスによって、端末にアップリンクスケジューリングシグナリングを送信するステップであって、アップリンクスケジューリングシグナリングは、少なくとも1つのアップリンクSRSリソースのリソースインデックスを示すために使用される、ステップと、
アクセスネットワークデバイスによって、端末によって送信されたアップリンクデータを受信するステップであって、アップリンクデータは、リソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされたデータである、ステップとを含む。
【0009】
第1の態様または第2の態様の可能な設計においては、異なるアップリンクSRSリソースは、異なるSRSポートに対応する。
【0010】
第1の態様または第2の態様の可能な設計においては、アップリンクスケジューリングシグナリングは、アップリンクデータのために使用される変調方式および符号化率MCSを示すためにさらに使用され、MCSは、リソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされたアップリンクデータのMCSである。
【0011】
第1の態様または第2の態様の可能な設計においては、アップリンクスケジューリングシグナリングは、アップリンクデータのために使用されるプリコーディングスキームを示すためにさらに使用され、プリコーディングスキームは、開ループプリコーディングスキームまたは閉ループプリコーディングスキームである。
【0012】
第1の態様または第2の態様の可能な設計においては、開ループプリコーディングスキームは、異なる時間-周波数リソース上のアップリンクデータが、順次、異なるアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされるスキームであり、
異なる時間-周波数リソースは、異なる物理リソースブロックまたは異なるサブキャリアまたは異なる直交周波数分割多重方式OFDMシンボルを含む。
【0013】
第1の態様または第2の態様の可能な設計においては、閉ループプリコーディングスキームは、特定の時間-周波数リソース上のアップリンクデータが、同一のアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされるスキームである。
【0014】
第1の態様または第2の態様の可能な設計においては、アップリンクスケジューリングシグナリングは、アップリンクデータのために使用される時間-周波数リソースを示すためにさらに使用され、
時間-周波数リソースは、少なくとも2つのサブバンドを含み、各サブバンド上で送信されるアップリンクデータは、独立したリソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされる、または、
時間-周波数リソースの帯域幅上で送信されるアップリンクデータは、同一のリソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされる。
【0015】
第1の態様または第2の態様の可能な設計においては、アップリンクスケジューリングシグナリングは、アップリンクデータのために使用される時間-周波数リソースを示すためにさらに使用され、
時間-周波数リソースは、第1のサブバンドセットおよび第2のサブバンドセットを含み、
アップリンクスケジューリングシグナリングは、リソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを使用して、第1のサブバンドセット上で送信されるアップリンクデータをプリコーディングするように命令するためにさらに使用され、
アップリンクスケジューリングシグナリングは、コードブックに基づいて決定されるアップリンクプリコーディングベクトルを使用して、第2のサブバンドセット上で送信されるアップリンクデータをプリコーディングするように命令するためにさらに使用される。
【0016】
第1の態様または第2の態様の可能な設計においては、端末は、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク設定シグナリングを受信し、または、換言すれば、アクセスネットワークデバイスは、ダウンリンク設定シグナリングを端末に送信し、
ダウンリンク設定シグナリングは、ダウンリンク基準信号の時間-周波数リソースを設定するために使用される、または、
ダウンリンク設定シグナリングは、ダウンリンク基準信号の時間-周波数リソースおよびSRSのシーケンスリソースを設定するために使用される、または、
ダウンリンク設定シグナリングは、ダウンリンク基準信号の時間-周波数リソース、SRSのシーケンスリソース、およびSRSのコードリソースを設定するために使用される、または、
ダウンリンク設定シグナリングは、ダウンリンク基準信号の時間-周波数リソース、アップリンクSRSリソース、およびSRSのシーケンスリソースを設定するために使用される、または、
ダウンリンク設定シグナリングは、ダウンリンク基準信号の時間-周波数リソース、アップリンクSRSリソース、SRSのシーケンスリソース、およびSRSのコードリソースを設定するために使用される。
【0017】
第1の態様または第2の態様の可能な設計においては、ダウンリンク設定命令によって占有される時間領域リソースおよびダウンリンク基準信号によって占有される時間領域リソースは、同一の時間ユニットにあり、時間ユニットは、タイムスロットまたはサブフレームまたは送信時間間隔であり、時間ユニットは、n個のOFDMシンボルを含み、
ダウンリンク設定シグナリングは、時間ユニットの第0から第X1のOFDMシンボルを占有し、
ダウンリンク基準信号は、時間ユニットの第X2から第X3のOFDMシンボルを占有し、
X1=1または2または3であり、X3=X2またはX2+1であり、n-1>X3≧X2≧1である。
【0018】
第1の態様または第2の態様の可能な設計においては、ダウンリンク設定命令によって占有される時間領域リソース、ダウンリンク基準信号によって占有される時間領域リソース、およびSRSによって占有される時間領域リソースは、同一の時間ユニットにあり、時間ユニットは、タイムスロットまたはサブフレームまたは送信時間間隔であり、時間ユニットは、n個のOFDMシンボルを含み、
ダウンリンク設定シグナリングは、時間ユニットの第0から第X1のOFDMシンボルを占有し、
ダウンリンク基準信号は、時間ユニットの第X2から第X3のOFDMシンボルを占有し、
SRSは、時間ユニットの第X4から第X5のOFDMシンボルを占有し、
X1=1または2または3であり、X3=X2またはX2+1であり、n-1≧X5≧X4>X3+1である。
【0019】
第1の態様または第2の態様の可能な設計においては、ダウンリンク設定命令によって占有される時間領域リソース、ダウンリンク基準信号によって占有される時間領域リソース、SRSによって占有される時間領域リソース、およびアップリンクスケジューリングシグナリングは、同一の時間ユニットにあり、時間ユニットは、n個のシンボルを含み、
ダウンリンク設定シグナリングは、時間ユニットの第0から第X1のOFDMシンボルを占有し、
ダウンリンク基準信号は、時間ユニットの第X2から第X3のOFDMシンボルを占有し、
SRSは、時間ユニットの第X4から第X5のOFDMシンボルを占有し、
アップリンクスケジューリングシグナリングは、時間ユニットの第Y6から第Y7のシンボルを占有し、
X1=1または2または3であり、X3=X2またはX2+1であり、n-1≧X7≧X6>X5≧X4>X3+1である。
【0020】
第1の態様または第2の態様の可能な設計においては、アップリンクSRSリソースは、m個の周波数領域リソースを占有し、SRSは、m個の周波数領域リソース上で周波数ホッピング方式で送信される。
【0021】
第1の態様または第2の態様の可能な設計においては、ダウンリンク基準信号の時間-周波数リソースによって占有される周波数領域帯域幅は、アップリンクSRSリソースによって占有される周波数領域帯域幅と同一である。
【0022】
第1の態様または第2の態様の可能な設計においては、ダウンリンク設定命令は、ダウンリンク基準信号の時間-周波数リソースに対応する直交周波数分割多重方式OFDMシンボル位置および/または物理リソースブロックPRB位置を設定するために使用され、
OFDMシンボル位置は、開始シンボルインデックスおよびダウンリンク基準信号によって占有されるシンボルの総数、または開始シンボルインデックスおよび終了シンボルインデックスを含み、
PRB位置は、ダウンリンク基準信号によって占有される、すべての伝送帯域幅上の、PRBのインデックスを含み、複数のPRBは、不連続的なPRBまたは連続的なPRBである。
【0023】
第1の態様または第2の態様の可能な設計においては、ダウンリンク設定命令は、アップリンクSRSリソースに対応する直交周波数分割多重方式OFDMシンボル位置および/または物理リソースブロックPRB位置を設定するために使用され、
OFDMシンボル位置は、開始シンボルインデックスおよびアップリンクSRSリソースに対応するシンボルの総数、または開始シンボルインデックスおよび終了シンボルインデックスを含み、
PRB位置は、アップリンクSRSリソースに対応する、すべての伝送帯域幅上の、PRBのインデックスを含み、SRSは、伝送帯域幅上で周波数ホッピング方式で送信され、複数のPRBは、不連続的なPRBまたは連続的なPRBであり、
SRSは、同一の伝送帯域幅、または各OFDMシンボルにおいて異なる伝送帯域幅を占有する。
【0024】
第3の態様により、シグナリング受信方法を提供しており、方法は、
端末によって、アクセスネットワークデバイスによって送信されたスケジューリンググラントシグナリングを受信するステップであって、スケジューリンググラントシグナリングは、第1レベルの制御シグナリングおよび第2レベルの制御シグナリングを含む、ステップを含み、
第1レベルの制御シグナリングは、M個の伝送モードにおける共通のスケジューリング情報を示すために使用され、
第2レベルの制御シグナリングは、M個の伝送モードにおける特定のスケジューリング情報を示すために使用され、
Mは、2以上の整数である。
【0025】
第4の態様により、シグナリング送信方法を提供しており、方法は、
端末によって、アクセスネットワークデバイスによって送信されたスケジューリンググラントシグナリングを受信するステップであって、スケジューリンググラントシグナリングは、第1レベルの制御シグナリングおよび第2レベルの制御シグナリングを含む、ステップを含み、
第1レベルの制御シグナリングは、M個の伝送モードにおける共通のスケジューリング情報を示すために使用され、
第2レベルの制御シグナリングは、M個の伝送モードにおける特定のスケジューリング情報を示すために使用され、
Mは、2以上の整数である。
【0026】
第3の態様または第4の態様の可能な設計においては、M個の伝送モードは、
シングルアンテナ伝送モード、送信ダイバーシチ伝送モード、コードブックベースの開ループプリコーディングスキーム、コードブックベースの閉ループプリコーディングスキーム、チャネルレシプロシティベースの開ループプリコーディングスキーム、およびチャネルレシプロシティベースの閉ループプリコーディングスキームといった、伝送モードのうちの少なくとも2つを含み、
コードブックベースの開ループプリコーディングスキームは、異なる時間-周波数リソース上のアップリンクデータがアクセスネットワークデバイスによって示されるコードブック内のプリコーディングベクトルを順次使用してプリコーディングされるスキームであり、コードブックベースの閉ループプリコーディングスキームは、アクセスネットワークデバイスによって示されるコードブック内のプリコーディング行列を使用して特定の時間-周波数リソース上のアップリンクデータがプリコーディングされるスキームであり、チャネルレシプロシティベースの開ループプリコーディングスキームは、異なる時間-周波数リソース上のアップリンクデータがダウンリンクチャネル測定を経て得られるプリコーディングベクトルを順次使用してプリコーディングされるスキームであり、チャネルレシプロシティベースの閉ループプリコーディングスキームは、ダウンリンクチャネル測定を経て得られるプリコーディングベクトルを使用して特定の時間-周波数リソース上のアップリンクデータがプリコーディングされるスキームである。
【0027】
第3の態様または第4の態様の可能な設計においては、M個の伝送モードは、
シングルアンテナ伝送モード、送信ダイバーシチ伝送モード、開ループプリコーディングスキーム、および閉ループプリコーディングスキームといった、伝送モードのうちの少なくとも2つを含む。
【0028】
第3の態様または第4の態様の可能な設計においては、第1レベルの制御シグナリングは、
第1のスケジューリングリソースインディケーション情報、および第2レベルの制御シグナリングの伝送モードのインディケーション情報、または、
第1のスケジューリングリソースインディケーション情報、第2レベルの制御シグナリングの伝送モードのインディケーション情報、および第1のMSC、または、
第1のスケジューリングリソースインディケーション情報、第2レベルの制御シグナリングの伝送モードのインディケーション情報、第1のMSC、および復調パイロットポート情報、または、
第1のスケジューリングリソースインディケーション情報、第2レベルの制御シグナリングの伝送モードのインディケーション情報、第1のMSC、および第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報、または、
第1のスケジューリングリソースインディケーション情報、第2レベルの制御シグナリングの伝送モードのインディケーション情報、および第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報、または、
第1のスケジューリングリソースインディケーション情報、第2レベルの制御シグナリングの伝送モードのインディケーション情報、第1のMSC、第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報、電力制御コマンド、チャネル測定トリガ情報、およびSRSリソース設定情報を含み、
第1のMCSは、第1のトランスポートブロックのMCS、または想定される第1の伝送モードにおけるMCSである。
【0029】
第3の態様または第4の態様の可能な設計においては、第2レベルの制御シグナリングは、
第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報、または、
第2のMCSおよび第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報、または、
第2のMCS、第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報、および復調パイロットポート情報、または、
第2のMCSおよび第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報、または、
第2のMCS、第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報、および第2のスケジューリングリソースインディケーション情報を含み、
第2のMCSは、第2のトランスポートブロックのMCS、または第2レベルの制御シグナリングの伝送モードにおけるものと比較した第1の伝送モードにおけるMCSに対する差分MCSであり、第2のスケジューリングリソースインディケーション情報は、第1のスケジューリングリソースインディケーション情報によって示される時間-周波数リソース範囲内のリソースを示すために使用される。
【0030】
第3の態様または第4の態様の可能な設計においては、方法は、
端末によって、第1レベルの制御シグナリングおよび第2レベルの制御シグナリングに基づいてデータチャネルのスケジューリング情報を決定するステップをさらに含む。
【0031】
第3の態様または第4の態様の可能な設計においては、端末によって、第1レベルの制御シグナリングおよび第2レベルの制御シグナリングに基づいてデータチャネルのスケジューリング情報を決定するステップは、
第1レベルの制御シグナリング内の第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報に基づいてダブルコードブック構造における第1のプリコーディング行列W1を決定するステップと、
第2レベルの制御シグナリング内の第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報に基づいてダブルコードブック構造における第2のプリコーディング行列W2を決定するステップと、
第1のプリコーディング行列W1および第2のプリコーディング行列W2に基づいて、データチャネル上で送信されるデータのために使用されるプリコーディング行列を決定するステップとを含む。
【0032】
第3の態様または第4の態様の可能な設計においては、第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報は、ワイドバンドに対応し、第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報は、サブバンドに対応する。
【0033】
第3の態様または第4の態様の可能な設計においては、第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報は、第1レベルの制御シグナリングの次の要素における第1のプリコーディング行列インディケーション情報を受信する前に有効なままとなっているインディケーション情報であり、第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報は、現在のスケジューリング中に有効であるインディケーション情報である。
【0034】
第3の態様または第4の態様の可能な設計においては、第1レベルの制御シグナリングおよび第2レベルの制御シグナリングは、同一の時間ユニット内の異なるOFDMシンボルを占有し、
第1レベルの制御シグナリングは、時間ユニット内の最初のn個のOFDMシンボルを占有し、nは正の整数であり、
第2レベルの制御シグナリングは、時間ユニット内のデータスケジューリング帯域幅を占有する。
【0035】
第3の態様または第4の態様の可能な設計においては、第1レベルの制御シグナリングおよび第2レベルの制御シグナリングは、異なる時間ユニットを占有する。
【0036】
第3の態様または第4の態様の可能な設計においては、第1レベルの制御シグナリングの2つの要素は、第iの時間ユニットおよび第(i+j)の時間ユニットをそれぞれ占有し、第2レベルの制御シグナリングの少なくとも2つの要素によって占有される第(i+k)の時間ユニットが存在し、0≦k≦jであり、i、j、およびkはすべて、整数である。
【0037】
第3の態様または第4の態様の可能な設計においては、第2レベルの制御シグナリングは、データチャネルのスケジューリング情報を決定するために、第2レベルの制御シグナリング前に送信された最新の第1レベルの制御シグナリングと一緒に使用される。
【0038】
第3の態様または第4の態様の可能な設計においては、第1レベルの制御信号は、第2レベルの制御シグナリングの時間-周波数位置を示すためにさらに使用される。
【0039】
第3の態様または第4の態様の可能な設計においては、M個の伝送モードには、第1レベルの制御シグナリングのみに対応する少なくとも1つの伝送モードが存在する。
【0040】
第5の態様により、本願の実施形態は、データ送信装置を提供しており、アップリンクデータ送信は、少なくとも1つのユニットを含み、少なくとも1つのユニットは、第1の態様または第1の態様の任意の可能な設計において提供したデータ送信方法を実施するように構成される。
【0041】
第6の態様により、本願の実施形態は、データ受信装置を提供しており、データ受信装置は、少なくとも1つのユニットを含み、少なくとも1つのユニットは、第2の態様または第2の態様の任意の可能な設計において提供したアップリンクデータ受信方法を実施するように構成される。
【0042】
第7の態様により、本願の実施形態は、シグナリング受信装置を提供しており、シグナリング受信装置は、少なくとも1つのユニットを含み、少なくとも1つのユニットは、第3の態様または第3の態様の任意の可能な設計において提供したシグナリング受信方法を実施するように構成される。
【0043】
第8の態様により、本願の実施形態は、シグナリング送信装置を提供しており、シグナリング送信装置は、少なくとも1つのユニットを含み、少なくとも1つのユニットは、第4の態様または第4の態様の任意の可能な設計において提供したシグナリング送信方法を実施するように構成される。
【0044】
第9の態様により、本願の実施形態は、端末を提供しており、端末は、プロセッサおよびメモリを含み、
メモリは、1つまたは複数の命令を記憶するように構成され、命令は、プロセッサによって実行されるように命令され、プロセッサは、第1の態様または第1の態様の任意の可能な設計において提供したデータ送信方法を実施するように構成される、または、プロセッサは、第3の態様または第3の態様の任意の可能な設計において提供したシグナリング受信方法を実施するように構成される。
【0045】
第10の態様により、本願の実施形態は、アクセスネットワークデバイスを提供しており、アクセスネットワークデバイスは、プロセッサおよびメモリを含み、
メモリは、1つまたは複数の命令を記憶するように構成され、命令は、プロセッサによって実行されるように命令され、プロセッサは、第2の態様または第2の態様の任意の可能な設計において提供したデータ送信方法を実施するように構成される、または、プロセッサは、第4の態様または第4の態様の任意の可能な設計において提供したシグナリング送信方法を実施するように構成される。
【0046】
第11の態様により、本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供しており、コンピュータ可読記憶媒体は、第1の態様または第1の態様の任意の可能な設計において提供したデータ送信方法を実施するために使用される実行可能プログラムを記憶する。
【0047】
第12の態様により、本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供しており、コンピュータ可読記憶媒体は、第2の態様または第2の態様の任意の可能な設計において提供したアップリンクデータ受信方法を実施するために使用される実行可能プログラムを記憶する。
【0048】
第13の態様により、本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供しており、コンピュータ可読記憶媒体は、第3の態様または第3の態様の任意の可能な設計において提供したシグナリング受信方法を実施するために使用される実行可能プログラムを記憶する。
【0049】
第14の態様により、本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供しており、コンピュータ可読記憶媒体は、第4の態様または第4の態様の任意の可能な設計において提供したシグナリング送信方法を実施するために使用される実行可能プログラムを記憶する。
【0050】
第15の態様により、本願の実施形態は、アップリンクデータ送信システムを提供しており、アップリンクデータ送信システムは、端末およびアクセスネットワークデバイスを含み、端末は、第5の態様または第5の態様の任意の可能な設計において提供したデータ送信装置を含み、アクセスネットワークデバイスは、第6の態様または第6の態様の任意の可能な設計において提供したデータ受信装置を含む。
【0051】
第16の態様により、本願の実施形態は、アップリンクデータ送信システムを提供しており、アップリンクデータ送信システムは、端末およびアクセスネットワークデバイスを含み、端末は、第9の態様または第9の態様の任意の可能な設計において提供した端末であり、アクセスネットワークデバイスは、第10の態様または第10の態様の任意の可能な設計において提供したアクセスネットワークデバイスである。
【0052】
第17の態様により、本願の実施形態は、シグナリング送信システムを提供しており、アップリンクデータ送信システムは、端末およびアクセスネットワークデバイスを含み、端末は、第7の態様または第7の態様の任意の可能な設計において提供したシグナリング受信装置を含み、アクセスネットワークデバイスは、第8の態様または第8の態様の任意の可能な設計において提供したシグナリング送信装置を含む。
【0053】
第18の態様により、本願の実施形態は、シグナリング送信システムを提供しており、アップリンクデータ送信システムは、端末およびアクセスネットワークデバイスを含み、端末は、第9の態様または第9の態様の任意の可能な設計において提供した端末であり、アクセスネットワークデバイスは、第10の態様または第10の態様の任意の可能な設計において提供したアクセスネットワークデバイスである。
【0054】
本願の実施形態において提供した技術的ソリューションは、以下の有益な効果を有する。
【0055】
端末にアクセスネットワークデバイスによって示されるアップリンクプリコーディングベクトルは、ダウンリンク基準信号を測定することによって端末によって得られる複数のアップリンクプリコーディングベクトルの一部である。このことが、プリセットコードブックからアクセスネットワークデバイスによって選択されたプリコーディング行列が端末のアップリンクチャネルの実際の状況に適していない場合があることよって引き起こされるアップリンクデータの比較的低品質な伝送パフォーマンスの問題を解決する。端末によって使用されるプリコーディングベクトルは、ダウンリンク基準信号を測定することによって端末によって得られるプリコーディングベクトルである。したがって、チャネルレシプロシティ原理に基づいて、プリコーディングベクトルは、端末のアップリンクチャネルの実際の状況により適したものとなり、その結果、アップリンクデータの伝送パフォーマンスを改善し得る。
【発明を実施するための形態】
【0057】
本願の目的、技術的ソリューション、および利点をより明確にするために、添付の図面を参照して詳細に本願の実施形態を以下にさらに説明する。
【0058】
本明細書に記載の「モジュール」は、メモリに記憶されているプログラムまたは命令であり、いくつかの機能を実施し得る。本明細書に記載の「ユニット」は、論理に基づいて分割された機能的な構造である。「ユニット」は、ハードウェアのみによって実施され得る、または、ソフトウェアとハードウェアとの組合せによって実施され得る。
【0059】
本明細書における「複数の」は、2つまたは2つより多いことを意味する。「および/または」という用語は、関連オブジェクトを説明するための関連性の関係を説明しており、3つの関係が存在し得ることを表している。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBとの両方が存在する、およびBのみが存在するといった3つのケースを表し得る。「/」という字句は、一般的に、関連オブジェクト間の「または」の関係を示す。
【0060】
図1は、本願の実施形態による、通信システム100の概略構造的図である。通信システム100は、LTEシステムまたは5Gのシステムであり得る。通信システム100は、少なくとも1つの端末120および少なくとも1つのアクセスネットワークデバイス140を含む。
【0061】
端末120は、パーソナル通信サービス(PCS、Personal Communication Service)電話、コードレス電話セット、セッション・イニシエーション・プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL、Wireless Local Loop)ステーション、または携帯情報端末(PDA、Personal Digital Assistant)などのデバイスであり得る。端末は、システム、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者ステーション(Subscriber Station)、モバイルステーション(Mobile Station)、モバイル(Mobile)、リモートステーション(Remote Station)、アクセスポイント(Access Point)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザデバイス(User Device)、またはユーザ機器(User Equipment)とも称され得る。
【0062】
端末120は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を使用して1つまたは複数のアクセスネットワークデバイス140と通信する。
【0063】
アクセスネットワークデバイス140は、基地局であり、端末120とアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとしての役割を果たし得る、ここで、アクセスネットワークの残りの部分は、インターネット・プロトコル(Internet Protocol、IP)ネットワークを含み得る。基地局は、エアインターフェースの特性管理をさらに調整し得る。例えば、基地局は、GSM(登録商標)またはCDMAにおいてはベーストランシーバステーション(BTS、Base Transceiver Station)であり得る、または、WCDMA(登録商標)においてはノードB(NodeB)であり得る、または、LTEにおいては発展型NodeB(eNBまたはe-NodeB、evolved NodeB)であり得る。このことは本願に限定されない。アクセスネットワークデバイス140がeNBである例を使用して以下の実施形態を説明している。
【0064】
図2は、本願の実施形態による、端末120の概略ブロック図である。端末120は、プロセッサ21、トランシーバ22、およびメモリ23を含む。
【0065】
プロセッサ21は、1つまたは複数の処理コアを含み、プロセッサ21は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを動作することによって様々な機能のアプリケーションおよび情報処理を行う。
【0066】
トランシーバ22は、レシーバRxおよびトランスミッタTxを含み、トランシーバ22は、通信チップとしてさらに実装され得る。通信チップは、受信モジュール、送信モジュール、モデムモジュールなどを含み得るし、情報を変調および復調し無線信号を使用して情報を受信または送信するように構成される。必要に応じて、トランシーバ22は、複数のアンテナを有し、複数のアンテナを使用してマルチアンテナ送信またはマルチアンテナ受信を実施し得る。
【0067】
メモリ23は、プロセッサ21に接続されている。
【0068】
メモリ23は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを記憶するように構成され得る。メモリは、オペレーティングシステム24および少なくとも1つの機能に対応するアプリケーションプログラムモジュール25を記憶し得る。
【0069】
アプリケーションプログラムモジュール25は、少なくとも、情報を受信するように構成される受信モジュール251、情報を処理するように構成される処理モジュール252、および情報を送信するように構成される送信モジュール253を含む。
【0070】
受信モジュール251は、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク基準信号を受信するように構成される。処理モジュール252は、複数のアップリンクプリコーディングベクトルを得るために、ダウンリンク基準信号を測定するように構成される。送信モジュール253は、複数のアップリンクSRSリソース上でアクセスネットワークデバイスにサウンディング基準信号(英語表記:Sounding Reference Signal、略して、SRS)SRSを送信する、ここで、異なるアップリンクSRSリソース上で送信されるSRSは、異なるアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされる。受信モジュール251は、アクセスネットワークデバイスによって送信されたアップリンクスケジューリングシグナリングを受信するように構成され、アップリンクスケジューリングシグナリングは、アップリンクSRSリソースのうちの少なくとも1つのリソースインデックスを示すために使用される。処理モジュール252は、リソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを使用してアップリンクデータをプリコーディングするように構成される。送信モジュール253は、プリコーディングされたアップリンクデータをアクセスネットワークデバイスに送信するように構成される。
【0071】
必要に応じて、プロセッサ21は、アプリケーションプログラムモジュール25内の各モジュールを実行して、
図4、
図5、
図10、または
図11に示した以下の実施形態における端末によって行われる必要があるステップを実施するように構成される。
【0072】
加えて、メモリ23は、コンピュータ可読記憶媒体であり、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、リードオンリーメモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、または磁気ディスクもしくは光ディスクなどといった、任意のタイプの揮発性もしくは不揮発性ストレージデバイスまたはその組合せによって実施され得る。メモリ23は、少なくとも1つの命令を記憶する。プロセッサ21が少なくとも1つの命令を実行する場合には、以下の方法の実施形態における端末120に対応するステップが実施される。
【0073】
当業者は、
図2に示した端末120の構造が、アクセスネットワークデバイスに対する限定とはならず、図中に示したものより多くのまたは少ないコンポーネント、またはいくつかのコンポーネントの組合せ、または異なるように配置されたコンポーネントを含み得ることを理解されよう。
【0074】
図3は、本願の実施形態による、アクセスネットワークデバイス140の概略ブロック図である。アクセスネットワークデバイスは、プロセッサ31、トランシーバ32、およびメモリ33を含む。
【0075】
プロセッサ31は、1つまたは複数の処理コアを含み、プロセッサ31は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを動作することによって様々な機能のアプリケーションおよび情報処理を行う。
【0076】
トランシーバ32は、レシーバRxおよびトランスミッタTxを含み、トランシーバ32は、通信チップとしてさらに実装され得る。通信チップは、受信モジュール、送信モジュール、モデムモジュールなどを含み得るし、情報を変調および復調し無線信号を使用して情報を受信または送信するように構成される。必要に応じて、トランシーバ32は、複数のアンテナを有し、複数のアンテナを使用してマルチアンテナ送信またはマルチアンテナ受信を実施し得る。
【0077】
メモリ33は、プロセッサ31に接続されている。
【0078】
メモリ33は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを記憶するように構成され得る。メモリは、オペレーティングシステム34および少なくとも1つの機能に対応するアプリケーションプログラムモジュール35を記憶し得る。
【0079】
アプリケーションプログラムモジュール35は、少なくとも、情報を受信するように構成される受信モジュール351、情報を処理するように構成される処理モジュール352、および情報を送信するように構成される送信モジュール353を含む。
【0080】
送信モジュール353は、ダウンリンク基準信号を端末に送信するように構成される。受信モジュール351は、少なくとも1つのアップリンクSRSリソース上で端末によって送信されたSRSを受信するように構成され、異なるアップリンクSRSリソース上で送信されるSRSは、異なるアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされ、アップリンクプリコーディングベクトルは、ダウンリンク基準信号を測定することによって端末によって得られる。送信モジュール353は、アップリンクスケジューリングシグナリングを端末に送信するように構成され、アップリンクスケジューリングシグナリングは、少なくとも1つのアップリンクSRSリソースのリソースインデックスを示すために使用される。受信モジュール351は、端末によって送信されたアップリンクデータを受信するように構成され、アップリンクデータは、リソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされたデータである。
【0081】
必要に応じて、プロセッサ31は、アプリケーションプログラムモジュール35内の各モジュールを実行して、
図4、
図5、
図10、または
図11に示した以下の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスによって行われる必要があるステップを実施するように構成される。
【0082】
加えて、メモリ33は、コンピュータ可読
記憶媒体であり、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、リードオンリーメモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、または磁気ディスクもしくは光ディスクといった、任意のタイプの揮発性もしくは不揮発性ストレージデバイスまたはその組合せによって実施され得る。メモリ33は、少なくとも1つの命令を記憶する。プロセッサ31が少なくとも1つの命令を実行する場合には、以下の方法の実施形態におけるアクセスネットワークデバイス140に対応するステップが実施される。
【0083】
当業者は、
図3に示したアクセスネットワークデバイス140の構造が、アクセスネットワークデバイスに対する限定とはならず、図中に示したものより多くのまたは少ないコンポーネント、またはいくつかのコンポーネントの組合せ、または異なるように配置されたコンポーネントを含み得ることを理解されよう。
【0084】
図4は、本願の実施形態による、データ送信方法のフローチャートである。データ送信方法が
図1に示した通信システムに適用される例を使用して本実施形態を説明する。方法は、以下のステップを含む。
【0085】
ステップ401: アクセスネットワークデバイスが、ダウンリンク基準信号を端末に送信する。
【0086】
必要に応じて、ダウンリンク基準信号は、セル固有基準信号(Cell-specific Reference Signal、CRS)、または復調基準信号(Demodulation Reference Signal、DM-RS)、またはチャネル状態情報基準信号(Channel-State Information Reference Signal、CSI-RS)、またはダウンリンクチャネル推定ために使用され得る別の基準信号である。
【0087】
ステップ402: 端末が、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク基準信号を受信する。
【0088】
ステップ403: 端末が、複数のアップリンクプリコーディングベクトルを得るために、ダウンリンク基準信号を測定する。
【0089】
ステップ404: 端末が、SRSを複数のアップリンクSRSリソース上でアクセスネットワークデバイスに送信する、ここで、異なるアップリンクSRSリソース上で送信されるSRSは、異なるアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされる。
【0090】
ステップ405: アクセスネットワークデバイスが、複数のアップリンクSRSリソース上で端末によって送信されたSRSを受信する。
【0091】
ステップ406: アクセスネットワークデバイスが、アップリンクスケジューリングシグナリングを端末に送信する、ここで、アップリンクスケジューリングシグナリングは、アップリンクSRSリソースのうちの少なくとも1つのリソースインデックスを示すために使用される。
【0092】
ステップ407: 端末が、アクセスネットワークデバイスによって送信されたアップリンクスケジューリングシグナリングを受信する。
【0093】
ステップ408: 端末が、リソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを使用してアップリンクデータをプリコーディングする。
【0094】
必要に応じて、リソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルは、ダウンリンク基準信号を測定することによって端末によって得られる複数のアップリンクプリコーディングベクトルの一部である。
【0095】
必要に応じて、アップリンクデータは、物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)上で送信されるデータである。
【0096】
ステップ409: 端末が、プリコーディングされたアップリンクデータをアクセスネットワークデバイスに送信する。
【0097】
ステップ410: アクセスネットワークデバイスが、端末によって送信されたアップリンクデータを受信する。
【0098】
結論としては、本実施形態において提供したデータ送信方法においては、端末にアクセスネットワークデバイスによって示されるアップリンクプリコーディングベクトルは、ダウンリンク基準信号を測定することによって端末によって得られる複数のアップリンクプリコーディングベクトルの一部である。このことが、プリセットコードブックからアクセスネットワークデバイスによって選択されたプリコーディング行列が端末のアップリンクチャネルの実際の状況に適していない場合があることよって引き起こされるアップリンクデータの比較的低品質な伝送パフォーマンスの問題を解決する。端末によって使用されるプリコーディングベクトルは、ダウンリンク基準信号を測定することによって端末によって得られるプリコーディングベクトルである。したがって、チャネルレシプロシティ原理に基づいて、プリコーディングベクトルは、端末のアップリンクチャネルの実際の状況により適したものとなり、その結果、アップリンクデータの伝送パフォーマンスを改善し得る。
【0099】
図5は、本願の別の実施形態による、データ送信方法のフローチャートである。データ送信方法が
図1に示した通信システムに適用される例を使用して本実施形態を説明する。方法は、以下のステップを含む。
【0100】
ステップ501: アクセスネットワークデバイスが、ダウンリンク設定シグナリングを端末に送信する。
【0101】
ダウンリンク設定シグナリングは、ダウンリンク基準信号の時間-周波数リソースを設定するために使用される、ここで、時間-周波数リソースは、ダウンリンク基準信号を送信するために使用される時間-周波数リソースである。ダウンリンク基準信号の時間-周波数リソースに、時間領域リソースは、ダウンリンク基準信号によって占有される直交周波数分割多重方式(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing、OFDM)シンボルのインデックスを含み、ダウンリンク基準信号によって占有される周波数領域リソースは、物理リソースブロックのインデックス(Physical Resource Block、PRB)を含む。
【0102】
必要に応じて、ダウンリンク設定命令は、アップリンクSRSリソースを設定するためにさらに使用される、ここで、アップリンクSRSリソースは、SRSを送信するために使用されるリソースである。アップリンクSRSリソースに、時間領域リソースは、SRSによって占有されるOFDMシンボルのインデックスを含み、周波数領域リソースは、SRSによって占有されるPRBのインデックスを含む。
【0103】
必要に応じて、ダウンリンク設定命令は、SRSを生成するために必要されるシーケンスリソース、またはSRSを生成するために必要とされるシーケンスリソースおよびコードリソースを設定するためにさらに使用される。シーケンスリソースは、Zadoff-Chuシーケンスのベースシーケンス番号である。コードリソースは、Zadoff-Chuシーケンスに対して行われる循環シフトの数量である、および/またはコードリソースは、Zadoff-Chuシーケンスの直交拡散符号のインデックスである。
【0104】
ステップ502: 端末が、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク設定シグナリングを受信する。
【0105】
端末は、ダウンリンク設定シグナリングに基づいてダウンリンク基準信号の時間-周波数リソースを決定する。
【0106】
必要に応じて、端末は、ダウンリンク設定シグナリングに基づいてアップリンクSRSリソースをさらに決定する。必要に応じて、少なくとも2つのアップリンクSRSリソースが存在し、異なるアップリンクSRSリソースは、異なるアップリンクポートに対応する。
【0107】
必要に応じて、端末は、ダウンリンク設定シグナリングに基づいて、SRSを生成するために使用されるシーケンスリソース、またはSRSを生成するために使用されるシーケンスリソースおよびコードリソースをさらに決定する。
【0108】
ステップ503: アクセスネットワークデバイスが、ダウンリンク基準信号を端末に送信する。
【0109】
必要に応じて、アクセスネットワークデバイスは、ダウンリンク設定シグナリングによって設定される時間-周波数リソース上でダウンリンク基準信号を送信する。
【0110】
必要に応じて、ダウンリンク基準信号は、CRS、DMRS、CSI-RS、またはダウンリンクチャネル推定のために使用され得る別の基準信号である。
【0111】
ステップ504: 端末が、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク基準信号を受信する。
【0112】
必要に応じて、端末は、ダウンリンク設定シグナリングによって設定される時間-周波数リソース上でダウンリンク基準信号を受信する。
【0113】
ステップ505: 端末が、複数のアップリンクプリコーディングベクトルを得るために、ダウンリンク基準信号を測定する。
【0114】
1. 端末は、測定を経て時間-周波数リソース上でダウンリンク基準信号の受信した信号行列を得る。
【0115】
ダウンリンク基準信号の受信した信号行列がYN*Mであり、YN*Mの次元がN個の行とM個の列とである、ここで、Nが端末の受信アンテナ数量であり、Mがアクセスネットワークデバイスの送信アンテナの数量であると仮定する。
その結果、YN*M=HS+Iとなる。
ここで、Hは、アクセスネットワークデバイスから端末へのダウンリンクチャネルであり、Sは、端末にアクセスネットワークデバイスによって送信された信号情報であり、Iは、干渉情報である。必要に応じて、干渉情報は、干渉およびノイズの総和情報である。必要に応じて、Sは、電力が1に正規化された信号を使用して表される。
【0116】
2. 端末は、プリセットチャネル推定アルゴリズムおよび受信した信号行列に基づいてダウンリンクチャネルのチャネル推定行列
【数1】
を算出する。
【0117】
端末は、プリセットチャネル推定アルゴリズムに基づいてダウンリンク基準信号に対してチャネル推定を行い、ダウンリンクチャネルのチャネル推定行列
【数2】
を算出する。プリセットチャネル推定アルゴリズムは、最小二乗(Least-Square)チャネル推定、最小平均二乗誤差(Minimum Mean Square Error、MMSE)チャネル推定、およびWienerチャネル推定のうちの少なくとも1つを含むがそれらに限定されない。
【0119】
3. 端末は、ダウンリンクチャネルのチャネル推定行列
【数4】
を転置して、アップリンクチャネルのチャネル推定行列
【数5】
を得る。
【0120】
LTEまたは5Gにおいては、同一の周波数帯域幅がアップリンク伝送およびダウンリンク伝送のために使用される。アップリンク送信時間間隔およびダウンリンク送信時間間隔が十分に短い場合には、アップリンクチャネルのフェージングおよびダウンリンクチャネルのフェージングは基本的に同一である、すなわち、アップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルがチャネルレシプロシティを有するとみなしてよい。
【0121】
チャネルレシプロシティに基づいて、端末は、アップリンクチャネルのチャネル推定行列
【数6】
を得る。
【数7】
は、ダウンリンクチャネルのチャネル推定行列
【数8】
の転置である。
【0122】
4. 端末は、アップリンクチャネルのチャネル推定行列
【数9】
に対して特異値分解(Singular value decomposition、SVD)を行い、プリコーディング行列を得る。
【0123】
例えば、端末は、
【数10】
に対してSVD分解(または、別の行列分解方法)を行い、
【数11】
を得る、ここで、Uは、ユニタリ行列であり、
【数12】
は、半正定値対角行列であり、VHは、Vの共役転置行列である。Vの次元は、N個の行かつr個の行の行列である。M、N、およびrは、すべての正の整数である。
【0124】
例えば、Vは、プリコーディング行列であり、V内の行列要素の各列は、プリコーディングベクトルである。各プリコーディングベクトルの次元は、N、すなわち、端末の送信アンテナの数量である。
【0125】
ステップ506: 端末が、SRSを複数のアップリンクSRSリソース上でアクセスネットワークデバイスに送信する、ここで、異なるアップリンクSRSリソース上で送信されるSRSは、異なるアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされる。
【0126】
1. 端末は、ダウンリンク設定シグナリングによって示されたシーケンスリソースおよび/またはコードリソースに基づいてSRSを生成する。
【0127】
必要に応じて、端末は、ダウンリンク設定シグナリングによって設定されるシーケンスリソースに基づいてSRSを生成する。
【0128】
必要に応じて、端末は、ダウンリンク設定シグナリングによって設定されるシーケンスリソースおよびコードリソースに基づいてSRSを生成する。すなわち、端末は、シーケンスリソースにおけるベースシーケンス番号に基づいてZadoff-Chuシーケンスを決定し、コードリソースによって示される循環シフト値に基づいてZadoff-Chuシーケンスに対する循環シフトを行い、SRSを得る。
【0129】
例えば、端末は、同一のZadoff-Chuシーケンスに対して異なる循環シフトを行うことによって4つのSRSを得る。
【0130】
2. 端末は、ダウンリンク設定シグナリングに基づいて複数のアップリンクSRSリソースを決定する、ここで、異なるアップリンクSRSリソースは、異なるアップリンクポートに対応する。
【0131】
例えば、4つのアップリンクSRSリソースが存在する。端末は、ダウンリンク設定シグナリングに基づいて4つのアップリンクSRSリソースを決定する、ここで、第1のアップリンクSRSリソースは、アップリンクポートのポート0に対応し、第2のアップリンクSRSリソースは、アップリンクポートのポート1に対応し、第3のアップリンクSRSリソースは、アップリンクポートのポート2に対応し、第4のアップリンクSRSリソースは、アップリンクポートのポート3に対応する。
【0132】
3. 端末は、プリコーディングベクトルを使用してSRSをプリコーディングする、ここで、異なるアップリンクSRSリソース上でSRSは、異なるプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされる。
【0133】
例えば、端末は、プリコーディング行列V内のr個のプリコーディングベクトルのすべてから4つのプリコーディングベクトルを選択する。第1のアップリンクSRSリソース上の第1のSRSは、第1のプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされ、第2のアップリンクSRSリソース上の第2のSRSは、第2のプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされ、第3のアップリンクSRSリソース上の第3のSRSは、第3のプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされ、第4のアップリンクSRSリソース上の第4のSRSは、第4のプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされる。
【0134】
4. 端末は、複数のアップリンクSRSリソース上でプリコーディングされたSRSを送信する。
【0135】
例えば、端末は、第1のアップリンクSRSリソース(アップリンクポートのポート0)上で第1のSRSを送信し、第2のアップリンクSRSリソース(アップリンクポートのポート1)上で第2のSRSを送信し、第3のアップリンクSRSリソース(アップリンクポートのポート2)上で第3のSRSを送信し、第4のアップリンクSRSリソース(アップリンクポートのポート3)上で第4のSRSを送信する。
【0136】
ステップ507: アクセスネットワークデバイスが、複数のアップリンクSRSリソース上で端末によって送信されたSRSを受信する。
【0137】
例えば、アクセスネットワークデバイスは、第1のアップリンクSRSリソース(アップリンクポートのポート0)上で第1のSRSを受信し、第2のアップリンクSRSリソース(アップリンクポートのポート1)上で第2のSRSを受信し、第3のアップリンクSRSリソース(アップリンクポートのポート2)上で第3のSRSを受信し、第4のアップリンクSRSリソース(アップリンクポートのポート3)上で第4のSRSを受信する。
【0138】
ステップ508: アクセスネットワークデバイスが、アップリンクスケジューリングシグナリングを端末に送信する、ここで、アップリンクスケジューリングシグナリングは、アップリンクSRSリソースのうちの少なくとも1つのリソースインデックスを示すために使用される。
【0139】
必要に応じて、ステップは、以下のステップを含む。
【0140】
1. アクセスネットワークデバイスは、プリセットポリシーに基づいていくつかのアップリンクSRSリソースのリソースインデックスを選択する。
【0141】
必要に応じて、アクセスネットワークデバイスは、受信したSRSの信号品質に基づいて、最適な信号品質を有しているSRSを決定し、最適な信号品質を有するSRSに対応するアップリンクSRSリソースのリソースインデックスを選択する。例えば、アップリンクポートのポート0上のSRSが最適な信号品質を有していると、アップリンクポートのポート0がリソースインデックスとして選択される。
【0142】
必要に応じて、アクセスネットワークデバイスは、受信したSRSの信号品質に基づいて、別の端末とのペアリング送信を行うのに適しているSRSを決定し、別の端末との協調伝送において比較的良好なパフォーマンスを有するSRSに対応するアップリンクSRSリソースのリソースインデックスを選択する。例えば、アップリンクポートのポート1上のSRSが別の端末とのマルチユーザペアリングを行うのに適していると、アップリンクポートのポート1がリソースインデックスとして選択される。
【0143】
必要に応じて、アクセスネットワークデバイスは、最初のn個のアップリンクポートに対するSRSランキングを決定し、最初のn個のアップリンクポートに対するSRSに対応するアップリンクSRSリソースのリソースインデックスを選択する。
【0144】
アクセスネットワークデバイスによって使用される決定方式が本実施形態に限定されないことに留意されたい。アップリンクSRSリソースのものであるとともにアクセスネットワークデバイスによって決定されるリソースインデックスは、端末がSRSを送信する場合には、端末によって使用されるアップリンクSRSリソースの一部またはすべてのリソースインデックスである。
【0145】
必要に応じて、アップリンクSRSリソースのリソースインデックスは、アップリンクポートのポートインデックスを使用して表される、またはアップリンクSRSリソースのリソースインデックスは、伝送ランク(rank)を使用して表される。伝送ランクとポートインデックスとの間には事前に設定された対応付けが存在する。例えば、伝送ランクとアップリンクポートのポートインデックスとの間の対応付けを以下の表1に示す。
【0147】
あるいは、アップリンクSRSリソースのリソースインデックスは、別の方式で表され得る。このことは本実施形態に限定されない。
【0148】
2. アクセスネットワークデバイスは、アップリンクスケジューリングシグナリングを生成する、ここで、アップリンクスケジューリングシグナリングは、アップリンクSRSリソースのうちの少なくとも1つのリソースインデックスを示すために使用される。
【0149】
アップリンクスケジューリングシグナリングは、アップリンクスケジューリンググラント(Up Link grant、UL grant)とも称される。アップリンクスケジューリングシグナリングは、端末のためのPUSCHの時間-周波数リソース、すなわち、アップリンクデータを送信するために使用される時間-周波数リソースを設定するために使用される。
【0150】
本願の本実施形態においては、PUSCHの時間-周波数リソースを示すことに加えて、アップリンクスケジューリングシグナリングは、少なくとも1つのアップリンクSRSリソースのリソースインデックスをさらに搬送する。リソースインデックスは、リソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを使用してアップリンクデータをプリコーディングするように端末に命令するために使用される。
【0151】
3. アクセスネットワークデバイスは、アップリンクスケジューリングシグナリングを端末に送信する。
【0152】
ステップ509: 端末が、アクセスネットワークデバイスによって送信されたアップリンクスケジューリングシグナリングを受信する。
【0153】
必要に応じて、端末は、アップリンクスケジューリングシグナリングに基づいたPUSCHの時間-周波数リソース、すなわち、アップリンクデータを送信するために使用される時間-周波数リソースを決定する。
【0154】
ステップ510: 端末が、リソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを使用してアップリンクデータをプリコーディングする。
【0155】
必要に応じて、リソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルは、ダウンリンク基準信号を測定することによって端末によって得られる複数のアップリンクプリコーディングベクトルの一部である。
【0156】
必要に応じて、ステップは、以下のステップを含む。
【0157】
1. 端末は、アップリンクスケジューリングシグナリングに基づいてアップリンクSRSリソースのリソースインデックスを決定する、ここで、リソースインデックスに対応するアップリンクSRSリソースは、ステップ506において端末によって使用されるアップリンクSRSリソースの一部またはすべてである。
【0158】
2. 端末は、アップリンクSRSリソースのリソースインデックスに基づいて、リソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを決定する。
【0159】
リソースインデックスがアップリンクポートのポートインデックスを使用して表される場合には、端末は、ポートインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを決定する。リソースインデックスが伝送ランクを使用して表される場合には、端末は、(例えば、表1に示したような)事前に設定された対応付けに基づいて、伝送ランクに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを決定する。
【0160】
3. 端末は、リソースインデックスに対応する決定したアップリンクプリコーディングベクトルを使用してアップリンクデータをプリコーディングする。
【0161】
例えば、アップリンクSRSリソースのリソースインデックスがポート0である場合には、端末は、ポート0に対応する第1のアップリンクプリコーディングベクトルを使用してアップリンクデータをプリコーディングする。
【0162】
ステップ511: 端末が、プリコーディングされたアップリンクデータをアクセスネットワークデバイスに送信する。
【0163】
必要に応じて、端末は、アップリンクスケジューリングシグナリングによって示された時間-周波数リソースに基づいてプリコーディングされたアップリンクデータをアクセスネットワークデバイスに送信する。
【0164】
ステップ512: アクセスネットワークデバイスが、端末によって送信されたアップリンクデータを受信する。
【0165】
アクセスネットワークデバイスは、アップリンクスケジューリングシグナリングによって示された時間-周波数リソース上で、端末によって送信されたアップリンクデータを受信する。
【0166】
結論としては、本実施形態において提供したデータ送信方法においては、端末にアクセスネットワークデバイスによって示されるアップリンクプリコーディングベクトルは、ダウンリンク基準信号を測定することによって端末によって得られる複数のアップリンクプリコーディングベクトルの一部である。このことが、プリセットコードブックからアクセスネットワークデバイスによって選択されたプリコーディング行列が端末のアップリンクチャネルの実際の状況に適していない場合があることよって引き起こされるアップリンクデータの比較的低品質な伝送パフォーマンスの問題を解決する。端末によって使用されるプリコーディングベクトルは、ダウンリンク基準信号を測定することによって端末によって得られるプリコーディングベクトルである。したがって、チャネルレシプロシティ原理に基づいて、プリコーディングベクトルは、端末のアップリンクチャネルの実際の状況により適したものとなり、その結果、アップリンクデータの伝送パフォーマンスを改善し得る。
【0167】
図5に示した実施形態に基づいた随意的な実施形態においては、アップリンクスケジューリングシグナリングは、アップリンクデータのために使用される変調方式および符号化率(Modulation and Coding Scheme、MCS)を示すためにさらに使用される。MCSは、リソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされたアップリンクデータのMCSである。必要に応じて、ステップ510は、以下のステップを含む。
【0168】
1. 端末は、アップリンクスケジューリングシグナリングに基づいてリソースインデックスおよびアップリンクSRSリソースのMCSを決定する、ここで、リソースインデックスに対応するアップリンクSRSリソースは、ステップ506において端末によって使用されるアップリンクSRSリソースの一部またはすべてである。
【0169】
2. 端末は、MCSに基づいてアップリンクデータに対してチャネル符号化および変調を行う。
【0170】
3. 端末は、アップリンクSRSリソースのリソースインデックスに基づいて、リソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを決定する。
【0171】
リソースインデックスがアップリンクポートのポートインデックスを使用して表される場合には、端末は、ポートインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを決定する。リソースインデックスが伝送ランクを使用して表される場合には、端末は、(例えば、表1に示したような)事前に設定された対応付けに基づいて、伝送ランクに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを決定する。
【0172】
4. 端末は、リソースインデックスに対応する決定したアップリンクプリコーディングベクトルを使用してアップリンクデータをプリコーディングする。
【0173】
アップリンクデータは、ステップ2におけるチャネル符号化および変調後に得られるアップリンクデータである。端末は、リソースインデックスに対応する決定したアップリンクプリコーディングベクトルを使用してアップリンクデータをプリコーディングする。
【0174】
例えば、アップリンクSRSリソースのリソースインデックスがポート0である場合には、端末は、ポート0に対応する第1のアップリンクプリコーディングベクトルを使用してアップリンクデータをプリコーディングする。
【0175】
図5に示した実施形態に基づいた随意的な実施形態においては、アップリンクスケジューリングシグナリングは、アップリンクデータのために使用されるプリコーディングスキームを示すためにさらに使用され、プリコーディングスキームは、開ループプリコーディングスキームまたは閉ループプリコーディングスキームである。
【0176】
開ループプリコーディングスキームは、端末が、順次、異なるアップリンクプリコーディングベクトルを使用して異なる時間-周波数リソース上のアップリンクデータをプリコーディングするスキームである、ここで、異なる時間-周波数リソースは、異なる物理リソースブロック、異なるサブキャリア、または異なるOFDMシンボルを含む。
【0177】
例えば、
図6Aを参照すれば、アップリンクデータを送信するために使用される時間-周波数リソースは、時間領域Tにおいて合計で14個のOFDMシンボル、すなわち、第0から第13のOFDMシンボルを占有し、周波数領域FにおいてPRBペア(pair)0およびPRBペア1を占有する。端末は、順次、4つの異なるアップリンクプリコーディングベクトルを使用して異なるサブキャリア上のアップリンクデータをプリコーディングする。すなわち、PRBペア0およびPRBペア1内の第0、第4、および第8のサブキャリアは、アップリンクポートのポート0に対応する第1のアップリンクプリコーディングベクトルV0を使用してプリコーディングされ、PRBペア0およびPRBペア1内の第1、第5、および第9のサブキャリアは、アップリンクポートのポート1に対応する第2のアップリンクプリコーディングベクトルV1を使用してプリコーディングされ、PRBペア0およびPRBペア1内の第2、第6、および第10のサブキャリアは、アップリンクポートのポート2に対応する第3のアップリンクプリコーディングベクトルV2を使用してプリコーディングされ、PRBペア0およびPRBペア1内の第3、第7、および第11のサブキャリアは、アップリンクポートのポート3に対応する第4のアップリンクプリコーディングベクトルV3を使用してプリコーディングされる。
【0178】
例えば、
図6Bを参照すれば、アップリンクデータを送信するために使用される時間-周波数リソースは、時間領域Tにおいて合計で14個のOFDMシンボル、すなわち、第0から第13のOFDMシンボルを占有し、周波数領域FにおいてPRBペア(pair)0およびPRBペア1を占有する。端末は、順次、4つの異なるアップリンクプリコーディングベクトルを使用して異なるOFDMシンボル上のアップリンクデータをプリコーディングする。すなわち、第0、第4、第8、および第12のOFDMシンボルは、アップリンクポートのポート0に対応する第1のアップリンクプリコーディングベクトルV0を使用してプリコーディングされ、第1、第5、第9、および第13のシンボルは、アップリンクポートのポート1に対応する第2のアップリンクプリコーディングベクトルV1を使用してプリコーディングされ、第2、第6、および第10のOFDMシンボルは、アップリンクポートのポート2に対応する第3のアップリンクプリコーディングベクトルV2を使用してプリコーディングされ、第3、第7、および第11のOFDMシンボルは、アップリンクポートのポート3に対応する第4のアップリンクプリコーディングベクトルV3を使用してプリコーディングされる。
【0179】
閉ループプリコーディングスキームは、特定の時間-周波数リソース上のアップリンクデータが、同一のアップリンクプリコーディングベクトルを使用して端末によってプリコーディングされるスキームである。
【0180】
例えば、
図6Cを参照すれば、アップリンクデータを送信するために使用される時間-周波数リソースは、時間領域Tにおいて合計で14個のOFDMシンボル、すなわち、第0から第13のOFDMシンボルを占有し、周波数領域FにおいてPRBペア0およびPRBペア1を占有する。端末は、アップリンクポートのポート0に対応する第1のアップリンクプリコーディングベクトルV0を使用して全時間-周波数リソース上のアップリンクデータをプリコーディングする。
【0181】
図5に示した実施形態に基づいた随意的な実施形態においては、アップリンクスケジューリングシグナリングは、アップリンクデータのために使用される時間-周波数リソース、すなわち、PUSCHの時間-周波数リソースを示すためにさらに使用される。
【0182】
必要に応じて、アップリンクデータのために使用される時間-周波数リソースは、少なくとも2つのサブバンドを含み、各サブバンド上で送信されるアップリンクデータは、独立したリソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされる。例えば、アップリンクデータのために使用される時間-周波数リソースは、サブバンド1およびサブバンド2を含み、サブバンド1は、2個のPRBを含み、サブバンド2は、3個のPRBを含む。サブバンド1上のアップリンクデータは、アップリンクポートのポート0に対応する第1のアップリンクプリコーディングベクトルV0を使用してプリコーディングされ、サブバンド2上のアップリンクデータは、アップリンクポートのポート1に対応する第2のアップリンクプリコーディングベクトルV1を使用してプリコーディングされる。
【0183】
必要に応じて、アップリンクデータのために使用される時間-周波数リソースの帯域幅上で送信されるアップリンクデータは、同一のリソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされる。
【0184】
図5に示した実施形態に基づいた随意的な実施形態においては、アップリンクスケジューリングシグナリングは、アップリンクデータのために使用される時間-周波数リソースを示すためにさらに使用され、時間-周波数リソースは、第1のサブバンドセットおよび第2のサブバンドセットを含む。
【0185】
必要に応じて、アップリンクスケジューリングシグナリングは、リソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを使用して、第1のサブバンドセット上で送信されるアップリンクデータをプリコーディングするように命令するためにさらに使用される。第1のサブバンドセットは、少なくとも1つのサブバンドを含み、各サブバンドは、少なくとも1個のPRBを含み、すなわち、第1のサブバンドセットは、
図4または
図5中の実施形態において提供したリソースインデックスに対応するアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされる。
【0186】
必要に応じて、アップリンクスケジューリングシグナリングは、コードブックに基づいて決定されるアップリンクプリコーディングベクトルを使用して、第2のサブバンドセット上で送信されるアップリンクデータをプリコーディングするように命令するためにさらに使用される。第2のサブバンドセットは、少なくとも1つのサブバンドを含み、各サブバンドは、少なくとも1個のPRBを含み、すなわち、第2のサブバンドセットは、コードブックに基づいて決定される従来のアップリンクプリコーディングベクトルを使用してプリコーディングされる。コードブックに基づいて決定されるアップリンクプリコーディングベクトルは、アクセスネットワークデバイスによって決定される。
【0187】
図5に示した実施形態に基づいた随意的な実施形態においては、ダウンリンク設定命令によって占有される時間領域リソースおよびダウンリンク基準信号によって占有される時間領域リソースは、同一の時間ユニットにあり、時間ユニットは、タイムスロットまたはサブフレームまたは送信時間間隔であり、時間ユニットは、n個のOFDMシンボル(略して、シンボル)を含む。例えば、
図7を参照すれば、1つの時間ユニットが7つのOFDMシンボル(または、別の数量のOFDMシンボル)を含む例を使用して
図7を説明している。
【0188】
ダウンリンク設定シグナリングDCIは、時間ユニットの第0から第X1のOFDMシンボルを占有し、
ダウンリンク基準信号DL RSは、時間ユニットの第X2から第X3のOFDMシンボルを占有し、
X1=1または2または3であり、X3=X2またはX2+1であり、n-1>X3≧X2≧1である。
【0189】
例えば、
図7においては、ダウンリンク設定シグナリングDCIは、時間領域Tにおいて時間ユニットの第0のシンボルを占有し、ダウンリンク基準信号DL RSは、時間領域Tにおいて時間ユニットの第1のシンボルを占有する。必要に応じて、ダウンリンク基準信号DL RSは、周波数領域Fにおいて連続的なまたは不連続的な周波数領域帯域幅を占有する。
【0190】
図5に示した実施形態に基づいた随意的な実施形態においては、ダウンリンク設定命令によって占有される時間領域リソースおよびダウンリンク基準信号によって占有される時間領域リソースは、同一の時間ユニットにあり、時間ユニットは、タイムスロットまたはサブフレームまたは送信時間間隔であり、時間ユニットは、n個のOFDMシンボルを含む。例えば、
図8を参照すれば、1つの時間ユニットが7つのOFDMシンボル(または、別の数量のOFDMシンボル)を含む例を使用して
図8を説明している。
【0191】
ダウンリンク設定シグナリングDCIは、時間ユニットの第0から第X1のOFDMシンボルを占有し、
ダウンリンク基準信号DL RSは、時間ユニットの第X2から第X3のOFDMシンボルを占有し、
SRSは、時間ユニットの第X4から第X5のOFDMシンボルを占有し、
X1=1または2または3であり、X3=X2またはX2+1であり、n-1≧X5≧X4>X3+1である。
【0192】
例えば、
図8においては、ダウンリンク設定シグナリングDCIは、時間領域Tにおいて時間ユニットの第0のシンボルを占有し、ダウンリンク基準信号DL RSは、時間領域Tにおいて時間ユニットの第1のシンボルを占有し、SRSは、時間領域Tにおいて時間ユニットの第3から第5のシンボルを占有する。必要に応じて、ダウンリンク基準信号DL RSは、周波数領域Fにおいて連続的なまたは不連続的な周波数領域帯域幅を占有する。
【0193】
必要に応じて、ダウンリンク設定命令によって設定されたアップリンクSRSリソースが複数の周波数領域リソースを占有する場合には、SRSは、m個の周波数領域リソース上で周波数ホッピング方式で送信される。すなわち、異なるOFDMシンボルには、SRSが異なる周波数領域帯域幅を使用して送信される。
【0194】
必要に応じて、ダウンリンク基準信号の時間-周波数リソースによって占有される周波数領域帯域幅は、アップリンクSRSリソースによって占有される周波数領域帯域幅と同一である。
【0195】
図5に示した実施形態に基づいた随意的な実施形態においては、ダウンリンク設定命令によって占有される時間領域リソースおよびダウンリンク基準信号によって占有される時間領域リソースは、同一の時間ユニットにあり、時間ユニットは、タイムスロットまたはサブフレームまたは送信時間間隔であり、時間ユニットは、n個のOFDMシンボルを含む。例えば、
図9を参照すれば、1つの時間ユニットが7つのOFDMシンボル(または、別の数量のOFDMシンボル)を含む例を使用して
図9を説明している。
【0196】
ダウンリンク設定シグナリングDCIは、時間ユニットの第0から第X1のOFDMシンボルを占有し、
ダウンリンク基準信号DL RSは、時間ユニットの第X2から第X3のOFDMシンボルを占有し、
SRS(または、アップリンクSRSリソースと称される)は、時間ユニットの第X4から第X5のOFDMシンボルを占有し、
アップリンクスケジューリングシグナリングULグラントは、時間ユニットの第Y6から第Y7のシンボルを占有し、
X1=1または2または3であり、X3=X2またはX2+1であり、n-1≧X7≧X6>X5≧X4>X3+1である。
【0197】
例えば、
図9においては、ダウンリンク設定シグナリングDCIは、時間領域Tにおいて時間ユニットの第0のシンボルを占有し、ダウンリンク基準信号DL RSは、時間領域Tにおいて時間ユニットの第1のシンボルを占有し、SRSは、時間領域Tにおいて時間ユニットの第3から第5のシンボルを占有し、アップリンクスケジューリングシグナリングULグラントは、時間ユニットの第6のシンボルを占有する。
【0198】
必要に応じて、ダウンリンク設定命令によって設定されたアップリンクSRSリソースが複数の周波数領域リソースを占有し、SRSは、m個の周波数領域リソース上で周波数ホッピング方式で送信される。すなわち、異なるOFDMシンボルには、SRSが異なる周波数領域帯域幅を使用して送信される。
【0199】
必要に応じて、ダウンリンク基準信号の時間-周波数リソースによって占有される周波数領域帯域幅は、アップリンクSRSリソースによって占有される周波数領域帯域幅と同一である。
【0200】
結論としては、本実施形態において提供したデータ送信方法においては、端末は、1つの時間領域ユニットにおいてアクセスネットワークデバイスにアップリンクデータを迅速かつ効率的に送信し得る。
【0201】
図5に示した実施形態に基づいた随意的な実施形態が実施のためにさらに組み合わされ得ることに留意されたい。前述の随意的な実施形態の組み合わせた実施形態は前述の随意的な実施形態の説明に基づいて当業者によって容易に見当がつけられるため、本明細書では説明していない。
【0202】
図5に示した実施形態または各随意的な実施形態においては、端末によって行われるステップは端末側におけるデータ送信方法として独立して実施され得るし、アクセスネットワークデバイスによって行われるステップはアクセスネットワークデバイス側におけるアップリンクデータ受信方法として独立して実施され得ることに留意されたい。
【0203】
図7から
図9中のリソース占有図は説明のための例に過ぎず様々な信号またはデータの正確なリソース位置を表していないことに留意されたい。
【0204】
図5に示した実施形態に基づいた随意的な実施形態においては、アップリンクスケジューリングシグナリングは、2つのレベルの制御シグナリングを使用して送信される。この部分の詳細については、以下の実施形態を参照されたい。
【0205】
図10は、本願の実施形態による、シグナリング送信方法のフローチャートである。シグナリング送信方法が
図1に示した通信システムに適用される例を使用して本実施形態を説明する。方法はまた、
図4または
図5に示した実施形態を組み合わせて実施され得る。シグナリング送信方法は、以下のステップを含む。
【0206】
ステップ1001: アクセスネットワークデバイスが、スケジューリンググラントシグナリングを端末に送信する、ここで、スケジューリンググラントシグナリングは、第1レベルの制御シグナリングおよび第2レベルの制御シグナリングを含む。
【0207】
第1レベルの制御シグナリングは、M個の伝送モードにおける共通のスケジューリング情報を示すために使用される。
【0208】
第2レベルの制御シグナリングは、M個の伝送モードにおける特定のスケジューリング情報を示すために使用される。
【0210】
ステップ1002: 端末が、アクセスネットワークデバイスによって送信されたスケジューリンググラントシグナリングを受信する、ここで、スケジューリンググラントシグナリングは、第1レベルの制御シグナリングおよび第2レベルの制御シグナリングを含む。
【0211】
必要に応じて、スケジューリンググラントシグナリングは、ダウンリンクスケジューリンググラントまたはアップリンクスケジューリンググラント(UL grant)である。
【0212】
結論としては、本実施形態において提供したシグナリング送信方法においては、スケジューリンググラントシグナリングは、2つのレベルの制御シグナリングを使用して端末に送信され、M個の伝送モードにおける共通のスケジューリング情報は、第1レベルの制御シグナリングにおいて中心的に送信される、その結果、スケジューリンググラントシグナリングの伝送リソースオーバーヘッドを低減し得るし、アクセスネットワークデバイスは、より効率的に端末を制御し得るし、端末は、異なる伝送モード間を迅速に切り替え得る。
【0213】
図10に示した実施形態に基づいた随意的な実施形態においては、スケジューリンググラント命令は、アップリンクスケジューリンググラントである。M個の伝送モードは、
シングルアンテナ伝送モード、
送信ダイバーシチ伝送モード、
コードブックベースの開ループプリコーディングスキーム、
コードブックベースの閉ループプリコーディングスキーム、
チャネルレシプロシティベースの開ループプリコーディングスキーム、および、
チャネルレシプロシティベースの閉ループプリコーディングスキームといった、伝送モードのうちの少なくとも2つを含み、
コードブックベースの開ループプリコーディングスキームは、異なる時間-周波数リソース上のアップリンクデータがアクセスネットワークデバイスによって示されるコードブック内のプリコーディングベクトルを順次使用してプリコーディングされるスキームであり、コードブックベースの閉ループプリコーディングスキームは、アクセスネットワークデバイスによって示されるコードブック内のプリコーディング行列を使用して特定の時間-周波数リソース上のアップリンクデータがプリコーディングされるスキームであり、チャネルレシプロシティベースの開ループプリコーディングスキームは、異なる時間-周波数リソース上のアップリンクデータがダウンリンクチャネル(または、ダウンリンク基準信号)測定を経て得られるプリコーディングベクトルを順次使用してプリコーディングされるスキームであり、チャネルレシプロシティベースの閉ループプリコーディングスキームは、ダウンリンクチャネル(または、ダウンリンク基準信号)測定を経て得られるプリコーディングベクトルを使用して特定の時間-周波数リソース上のアップリンクデータがプリコーディングされるスキームである。
【0214】
図10に示した実施形態に基づいた随意的な実施形態においては、スケジューリンググラント命令は、ダウンリンクスケジューリンググラントである。M個の伝送モードは、
シングルアンテナ伝送モード、
送信ダイバーシチ伝送モード、
開ループプリコーディングスキーム、および、
閉ループプリコーディングスキームといった、伝送モードのうちの少なくとも2つを含み、
開ループプリコーディングスキームは、異なる時間-周波数リソース上でダウンリンクデータがアクセスネットワークデバイスによって示されるコードブック内のプリコーディングベクトルを順次使用してプリコーディングされるスキームであり、閉ループプリコーディングスキームは、特定の時間-周波数リソース上でダウンリンクデータがアクセスネットワークデバイスによって示されるコードブック内のプリコーディング行列を使用してプリコーディングされるスキームである。
【0215】
図10に示した実施形態に基づいた随意的な実施形態においては、第1レベルの制御シグナリングは、
第1のスケジューリングリソースインディケーション情報、および第2レベルの制御シグナリングの伝送モードのインディケーション情報、または、
第1のスケジューリングリソースインディケーション情報、第2レベルの制御シグナリングの伝送モードのインディケーション情報、および第1のMSC、または、
第1のスケジューリングリソースインディケーション情報、第2レベルの制御シグナリングの伝送モードのインディケーション情報、第1のMSC、および復調パイロットポート情報、または、
第1のスケジューリングリソースインディケーション情報、第2レベルの制御シグナリングの伝送モードのインディケーション情報、第1のMSC、および第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報、または、
第1のスケジューリングリソースインディケーション情報、第2レベルの制御シグナリングの伝送モードのインディケーション情報、および第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報、または、
第1のスケジューリングリソースインディケーション情報、第2レベルの制御シグナリングの伝送モードのインディケーション情報、第1のMSC、第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報、電力制御コマンド、チャネル測定トリガ情報、およびアップリンクSRSリソースのリソース設定情報を含み、
第1のMCSは、第1のトランスポートブロックのMCS、または想定される第1の伝送モードにおけるMCSである。
【0216】
第1のスケジューリングリソースインディケーション情報は、データチャネルの時間-周波数リソースを示すために使用され、第2レベルの制御シグナリングの伝送モードのインディケーション情報は、M個の伝送モードの1つを示すために使用され、復調パイロットポート情報は、データパイロット復調のために使用される時間-周波数リソース、パイロット復調のためのポートインデックス、およびパイロット復調のための拡散符号といった情報のうちの少なくとも1つを示すために使用され、第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報(Precoding-Matrix Indicator、PMI)は、第1レベルのプリコーディング行列を示すために使用され、第1レベルのプリコーディング行列は、少なくとも1つのプリコーディングベクトルを含み、電力制御コマンドは、アップリンク送信電力に関連しているパラメータを端末に示すために使用され、チャネル測定トリガ情報は、ダウンリンク基準信号を測定するように端末にトリガしチャネル測定結果をフィードバックするために使用される。
【0217】
図10に示した実施形態に基づいた随意的な実施形態においては、第2レベルの制御シグナリングは、
第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報、または、
第2のMCSおよび第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報、または、
第2のMCSおよび第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報、または、
第2のMCS、第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報、および復調パイロットポート情報、または、
第2のMCS、第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報、および第2のスケジューリングリソースインディケーション情報を含み、
第2のMCSは、第2のトランスポートブロックのMCS、または第2レベルの制御シグナリングの伝送モードにおけるものと比較した第1の伝送モードにおけるMCSに対する差分MCSであり、第2のスケジューリングリソースインディケーション情報は、第1のスケジューリングリソースインディケーション情報によって示される時間-周波数リソース範囲内のリソースを示すために使用される。例えば、第1のスケジューリングリソースインディケーション情報は、データチャネルの伝送リソースとしての機能を果たす100個のPRBからのうちの10個のPRBを示すために使用され、第2のスケジューリングリソースインディケーション情報は、10個のPRBからのうちの3個のPRBをより正確に示すために使用される。
【0218】
必要に応じて、第1レベルのプリコーディング行列
インディケーション情報は、ダブルコードブック構造における第1レベルのプリコーディング行列W1を決定するために使用され、第2レベルのプリコーディング行列
インディケーション情報は、ダブルコードブック構造における第2レベルのプリコーディング行列W2を決定するために使用される。
【0219】
ダブルコードブック構造における第1レベルのプリコーディング行列
【数13】
の形式は、以下の通りである。
【0221】
ダブルコードブック構造における第2レベルのプリコーディング行列の形式は、以下の通りである。
【0224】
別のランクについては、LTEにおけるコードブックの設計原理を参照されたい、そのため、例を説明することはしない。
【0225】
図10に示した実施形態に基づいた随意的な実施形態においては、前述の方法は、
図11に示しているように、ステップ
1003をさらに含む。
【0226】
ステップ1003: 端末が、第1レベルの制御シグナリングおよび第2レベルの制御シグナリングに基づいてデータチャネルのスケジューリング情報を決定する。
【0227】
広義では、本実施形態におけるデータチャネルは、データを送信するために使用されるチャネルを指し、チャネル上で送信されるデータも指す。例えば、PUSCHは、PUSCHチャネルとして理解されてもよいし、PUSCH上で送信されるアップリンクデータとしても理解されてもよく、物理ダウンリンク共通チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)は、PDSCHチャネルとして理解されてもよいし、PDSCH上で送信されるダウンリンクデータとしても理解されてもよい。
【0228】
データチャネルのスケジューリング情報は、データチャネルの時間-周波数リソース(または、時間-周波数リソース位置と称される)、各時間-周波数リソース上で送信されるデータのプリコーディングベクトル、各時間-周波数リソース上で送信されるデータのMCSなどを含むがそれらに限定されない。
【0229】
必要に応じて、データチャネルの時間-周波数リソースを決定することに関しては、ステップ1003は、
端末によって、第1のスケジューリングリソース情報に基づいてデータチャネルの時間-周波数リソースを決定するステップ、または、端末によって、第1のスケジューリングリソース情報および第2のスケジューリングリソース情報に基づいてデータチャネルの時間-周波数リソースを決定するステップ、といったステップを含む。
【0230】
必要に応じて、各時間-周波数リソース上で送信されるデータのプリコーディングベクトルを決定することに関しては、ステップ1003は、
1. 端末によって、第1レベルの制御シグナリング内の第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報に基づいてダブルコードブック構造における第1のプリコーディング行列W1を決定するステップ、
2. 端末によって、第2レベルの制御シグナリング内の第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報に基づいてダブルコードブック構造における第2のプリコーディング行列W2を決定するステップ、
3. 端末によって、第1のプリコーディング行列W1および第2のプリコーディング行列W2に基づいて、データチャネル上で送信されるデータのために使用されるプリコーディング行列を決定するステップ、といったステップを含む。
【0231】
必要に応じて、端末は、データチャネル上で送信されるデータのために使用されるプリコーディング行列を得るために、第1のプリコーディング行列W1を第2のプリコーディング行列W2と乗算する。
【0232】
必要に応じて、第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報は、第1レベルの制御シグナリングの次の要素における第1のプリコーディング行列インディケーション情報を受信する前に有効なままとなっている情報であり、第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報は、現在のスケジューリング中に有効であるインディケーション情報である。
【0233】
必要に応じて、第1レベルの制御シグナリングおよび第2レベルの制御シグナリングは、同一の時間ユニット内の異なるOFDMシンボルを占有し、第1レベルの制御シグナリングは、時間ユニット内の最初のn個のOFDMシンボルを占有し、nは正の整数であり、第2レベルの制御シグナリングは、時間ユニット内のデータスケジューリング帯域幅を占有する。
【0234】
必要に応じて、第1レベルの制御シグナリングおよび第2レベルの制御シグナリングは、異なる時間ユニットを占有する。第2レベルの制御シグナリングは、データチャネルのスケジューリング情報を決定するために、第2レベルの制御シグナリング前に送信された最新の第1レベルの制御シグナリングと一緒に使用される。
【0235】
必要に応じて、第1レベルの制御シグナリングの2つの要素は、第iの時間ユニットおよび第(i+j)の時間ユニットをそれぞれ占有し、第2レベルの制御シグナリングの少なくとも2つの要素によって占有される第(i+k)の時間ユニットが存在し、0≦k≦jであり、i、j、およびkはすべて、整数である。
【0236】
例えば、
図12Aを参照すれば、時間領域Tにおいて、第1レベルの制御シグナリングDCI11は、第1の時間ユニットを占有し、第2レベルの制御シグナリングDCI21は、第2の時間ユニットを占有し、第2レベルの制御シグナリングDCI22は、第3の時間ユニットを占有し、第2レベルの制御シグナリングDCI23は、第4の時間ユニットを占有し、第2レベルの制御シグナリングDCI24は、第5の時間ユニットを占有し、第1レベルの制御シグナリングDCI12は、第6の時間ユニットを占有する。
【0237】
第1レベルの制御シグナリングDCI11と第1レベルの制御シグナリングDCI12との間に第2レベルの制御シグナリングの4つの要素、DCI21、DCI22、DCI23、およびDCI24が存在する。
【0238】
第1レベルの制御シグナリングDCI11内の第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報によって示される第1レベルのプリコーディング行列はW11であり、第2レベルの制御シグナリングDCI21内の第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報によって示される第2レベルのプリコーディング行列はW21であり、第2レベルの制御シグナリングDCI22内の第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報によって示される第2レベルのプリコーディング行列はW22であり、第2レベルの制御シグナリングDCI23内の第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報によって示される第2レベルのプリコーディング行列はW23であり、第2レベルの制御シグナリングDCI24内の第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報によって示される第2レベルのプリコーディング行列はW24であり、第1レベルの制御シグナリングDCI12内の第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報によって示される第1レベルのプリコーディング行列はW12である。
【0239】
必要に応じて、第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報によって示される第1レベルのプリコーディング行列は、ワイドバンドに対応し、第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報によって示される第2レベルのプリコーディング行列は、サブバンドに対応する。すなわち、第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報は、第1レベルの制御シグナリングの周波数領域帯域幅全体のプリコーディング行列に適用可能であり、第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報は、第2の制御命令によって示されるサブバンドのプリコーディング行列のみに適用可能である。
【0240】
必要に応じて、第2レベルの制御シグナリングは、データチャネルのスケジューリング情報を決定するために、第2レベルの制御シグナリング前に送信された最新の第1レベルの制御シグナリングと一緒に使用される。すなわち、端末は、第2レベルの制御シグナリング内の第2のスケジューリングリソース情報と、第2レベルの制御シグナリング前に送信された最新の第1レベルの制御シグナリング内の第1のスケジューリングリソース情報とを一緒に使用してデータチャネルの時間-周波数リソースを決定する。
【0241】
例えば、
図12Aおよび
図12Bを参照すれば、
図12Bは、データチャネルの時間-周波数リソースの周波数領域帯域幅の概略図である。
【0242】
第1レベルの制御シグナリングDCI11内の第1のスケジューリングリソース情報によって示される時間-周波数リソースによって占有される周波数領域帯域幅は、ワイドバンドF1であり、第2レベルの制御シグナリングDCI21内の第2のスケジューリングリソース情報によって示される時間-周波数リソースによって占有される周波数領域帯域幅は、サブバンドF11であり、第2レベルの制御シグナリングDCI22内の第2のスケジューリングリソース情報によって示される時間-周波数リソースによって占有される周波数領域帯域幅は、サブバンドF12であり、第2レベルの制御シグナリングDCI23内の第2のスケジューリングリソース情報によって示される時間-周波数リソースによって占有される周波数領域帯域幅は、サブバンドF13であり、第2レベルの制御シグナリングDCI24内の第2のスケジューリングリソース情報によって示される時間-周波数リソースによって占有される周波数領域帯域幅は、サブバンドF14であると仮定する。
【0243】
サブバンドF11、サブバンドF12、サブバンドF13、およびサブバンドF14はすべて、ワイドバンドF1の一部である。各サブバンドは、少なくとも1個のPRBを含み、サブバンドの帯域幅は、同一であるまたは異なる。
【0244】
第1レベルのプリコーディング行列W11は、ワイドバンドF1全体に適用可能であり、第2レベルのプリコーディング行列W21は、サブバンドF11に適用可能であり、第2レベルのプリコーディング行列W22は、サブバンドF12に適用可能であり、第2レベルのプリコーディング行列W23は、サブバンドF13に適用可能であり、第2レベルのプリコーディング行列W24は、サブバンドF14に適用可能である。
【0245】
必要に応じて、端末は、第2レベルの制御シグナリングの第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報と、第2レベルの制御シグナリング前に送信された最新の第1レベルの制御シグナリングの第
1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報とを一緒に使用して、データのために使用されるプリコーディング行列(または、プリコーディングベクトル)を決定する。
【0246】
端末がサブバンドF11内のデータのために使用されるプリコーディング行列を決定する場合には、W11とW21との積を使用して得られるプリコーディング行列W11*W21が使用される。端末がサブバンドF12内のデータのために使用されるプリコーディング行列を決定する場合には、W11とW22との積を使用して得られるプリコーディング行列W11*W22が使用される。端末がサブバンドF13内のデータのために使用されるプリコーディング行列を決定する場合には、W11とW23との積を使用して得られるプリコーディング行列W11*W23が使用される。端末がサブバンドF14内のデータのために使用されるプリコーディング行列を決定する場合には、W11とW24との積を使用して得られるプリコーディング行列W11*W24が使用される。
【0247】
第1レベルのプリコーディング行列インディケーション情報が、第1レベルの制御シグナリングの次の要素における第1のプリコーディング行列インディケーション情報を受信する前に有効なままとなっている情報であり、第2レベルのプリコーディング行列インディケーション情報が、現在のスケジューリング中に有効であるインディケーション情報であることが
図12Aおよび
図12Bから理解されよう。
【0248】
図10中の実施形態に基づいた随意的な実施形態においては、第1レベルの制御シグナリングおよび第2レベルの制御シグナリングは、同一の時間ユニット内の異なるOFDMシンボルを占有し、第1レベルの制御シグナリングは、時間ユニット内の最初のn個のOFDMシンボルを占有し、nは正の整数であり、第2レベルの制御シグナリングは、時間ユニット内のデータスケジューリング帯域幅を占有する。
【0249】
図10中の実施形態に基づいた随意的な実施形態においては、第1レベルの制御シグナリングは、第2レベルの制御シグナリングの時間-周波数位置を示すためにさらに使用される。端末は、UEブラインド検出技術を使用して第1レベルの制御シグナリングの時間-周波数位置を受信し、第1レベルの制御シグナリングによって示された第2レベルの制御シグナリングの時間-周波数位置を使用して第2レベルの制御シグナリングを受信する。
【0250】
図10中の実施形態に基づいた随意的な実施形態においては、M個の伝送モードには、第1レベルの制御シグナリングのみに対応して第2レベルの制御シグナリングを必要としない少なくとも1つの伝送モード、例えば、シングルアンテナ伝送モードが存在する。この場合には、第1レベルの制御シグナリングを受信した後に、端末は、第2レベルの制御シグナリングを検出することを停止する。
【0251】
図10または
図11中の端末によって行われるステップは端末側におけるシグナリング受信方法として独立して実施され得るし、
図10または
図11中のアクセスネットワークデバイスによって行われるステップはアクセスネットワークデバイス側におけるシグナリング送信方法として独立して実施され得ることに留意されたい。
【0252】
以下は本願の実施形態のうちの装置の実施形態である。装置の実施形態において詳細に説明していない詳細については、上記の対応する方法の実施形態を参照されたい。
【0253】
図13は、本願の実施形態による、データ送信装置のブロック図である。メッセージ送信装置は、専用のハードウェア回路またはソフトウェアとハードウェアとの組合せを使用して、端末全体または端末の一部として実装され得る。メッセージ送信装置は、受信ユニット1320、処理ユニット
1340、および送信ユニット
1360を含む。
【0254】
受信ユニット1320は、ステップ402、ステップ407、ステップ502、およびステップ504、ならびに端末によって情報を受信する別の潜在的なステップにおいて受信機能を実施するように構成される。
【0255】
処理ユニット
1340は、ステップ403、ステップ408、ステップ505、およびステップ510、ならびに端末によってデータまたは情報を処理する別の潜在的なステップにおいてその機能を実施するように構成される。
【0256】
送信ユニット
1360は、ステップ404、ステップ409、ステップ506、ステップ509、およびステップ511、ならびに端末によって情報を送信する別の潜在的なステップにおいて送信機能を実施するように構成される。
【0257】
関連する詳細については、
図4、
図5、
図10、または
図11において説明した方法の実施形態を参照されたい。
【0258】
受信ユニット1320は、レシーバによって実施、またはレシーバと協調するプロセッサによって実施され得るし、処理ユニット1340は、プロセッサによって実施、またはメモリ内のプログラム命令を実行するプロセッサによって実施され得るし、送信ユニット1360は、トランスミッタによって実施、またはトランスミッタと協調するプロセッサによって実施され得ることに留意されたい。
【0259】
図10または
図11に示した実施形態のステップを実施する場合には、データ送信装置はダウンリンクデータを受信し得ることにさらに留意されたい。
【0260】
図14は、本願の別の実施形態による、データ受信装置のブロック図である。
データ受信装置は、専用のハードウェア回路またはソフトウェアとハードウェアとの組合せを使用して、アクセスネットワーク端末全体または第1のアクセスネットワークデバイスまたはアクセスネットワーク端末の一部または第1のアクセスネットワークデバイスとして実装され得る。
データ受信装置は、送信ユニット1420、処理ユニット1440、および受信ユニット1440を含む。
【0261】
送信ユニット1420は、ステップ401、ステップ406、ステップ501、ステップ503、およびステップ508、ならびにアクセスネットワーク端末によって情報を送信する別の潜在的なステップにおいて送信機能を実施するように構成される。
【0262】
処理ユニット1440は、ステップ408、およびアクセスネットワークデバイスによって情報を処理する別の潜在的なステップにおいて処理機能を実施するように構成される。
【0263】
受信ユニット1440は、ステップ405、ステップ410、ステップ507、およびステップ512、ならびにアクセスネットワークデバイスによって情報を受信する別の潜在的なステップにおいて受信機能を実施するように構成される。
【0264】
関連する詳細については、
図4、
図5、
図10、または
図11において説明した方法の実施形態を参照されたい。
【0265】
送信ユニット1420は、トランスミッタによって実施、またはトランスミッタと協調するプロセッサによって実施され得るし、処理ユニット1440は、プロセッサによって実施、またはメモリ内のプログラム命令を実行するプロセッサによって実施され得るし、受信ユニット1460は、レシーバRxによって実施、またはレシーバと協調するプロセッサによって実施され得ることに留意されたい。
【0266】
図10または
図11に示した実施形態のステップを実施する場合には、データ受信装置はダウンリンクデータを送信し得ることにさらに留意されたい。
【0267】
本願の前述の実施形態のシーケンス番号は、説明に役立つことを目的としたものに過ぎず、実施形態の優先度を示すことに限定されない。
【0268】
当業者は、実施形態のステップのすべてまたは一部がハードウェアまたは関連ハードウェアに命令するプログラムによって実施され得ることを理解されよう。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。ストレージメディアは、リードオンリーメモリ、磁気ディスク、光ディスクなどであり得る。
【0269】
前述の説明は、本願の実施形態の例に過ぎず、本願を限定することを意図したものではない。本願の精神および原理から逸脱せずになされた任意の修正、均等な置換、または改善は、本願の保護範囲内に含まれるものとする。