特許第6704775号(P6704775)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6704775通信地点情報処理装置、明細集計システム、通信地点情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6704775
(24)【登録日】2020年5月15日
(45)【発行日】2020年6月3日
(54)【発明の名称】通信地点情報処理装置、明細集計システム、通信地点情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07B 15/00 20110101AFI20200525BHJP
【FI】
   G07B15/00 510
   G07B15/00 P
【請求項の数】6
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-73562(P2016-73562)
(22)【出願日】2016年3月31日
(65)【公開番号】特開2017-182749(P2017-182749A)
(43)【公開日】2017年10月5日
【審査請求日】2019年3月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】309036221
【氏名又は名称】三菱重工機械システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100210572
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【弁理士】
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
(74)【代理人】
【識別番号】100126893
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 哲男
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 大和
【審査官】 望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−196441(JP,A)
【文献】 特開2011−191947(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
有料道路の各通信地点に設置される通信地点情報処理装置であって、
前記通信地点に属する複数の車線別に設置された複数の車線サーバを通じて、当該車線を走行する各車両の走行経路及び課金額を示す課金明細データを取得する課金明細データ取得部と、
取得された前記課金明細データを、複数の前記通信地点を含む所定の事業エリア別に設けられた中央システムに向けて送信する課金明細データ送信部と、
を備え、
前記課金明細データ送信部は、前記課金明細データの前記中央システムへの送信要否を前記車線サーバ別に規定してなる送信要否テーブルを参照して、取得された前記課金明細データを前記中央システムに向けて送信するか否かを判定する
通信地点情報処理装置。
【請求項2】
複数の前記車線サーバを通じて取得された前記課金明細データの各々を、前記中央システムにて処理可能なデータフォーマットに変換するフォーマット変換部を更に備える
請求項1に記載の通信地点情報処理装置。
【請求項3】
前記課金明細データ送信部は、
更に、複数の前記事業エリア別に設けられた複数の前記中央システムから前記課金明細データを集約する共通システムに向けて前記課金明細データを送信する
請求項1又は請求項2に記載の通信地点情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の通信地点情報処理装置と、
複数の前記車線サーバと、
前記中央システムと、
を備える明細集計システム。
【請求項5】
通信地点情報処理装置による有料道路の各通信地点における通信地点情報処理方法であって、
前記通信地点情報処理装置の課金明細データ取得部が、前記通信地点に属する複数の車線別に設置された複数の車線サーバを通じて、当該車線を走行する各車両の走行経路及び課金額を示す課金明細データを取得する課金明細データ取得ステップと、
前記通信地点情報処理装置の課金明細データ送信部が、取得された前記課金明細データを、複数の前記通信地点を含む所定の事業エリア別に設けられた中央システムに向けて送信する課金明細データ送信ステップと、
を有し、
前記課金明細データ送信部が、前記課金明細データ送信ステップにおいて、前記課金明細データの前記中央システムへの送信要否を前記車線サーバ別に規定してなる送信要否テーブルを参照して、取得された前記課金明細データを前記中央システムに向けて送信するか否かを判定する
通信地点情報処理方法。
【請求項6】
有料道路の各通信地点に設置される通信地点情報処理装置のコンピュータを、
前記通信地点に属する複数の車線別に設置された複数の車線サーバを通じて、当該車線を走行する各車両の走行経路及び課金額を示す課金明細データを取得する課金明細データ取得手段、
取得された前記課金明細データを、複数の前記通信地点を含む所定の事業エリア別に設けられた中央システムに向けて送信する課金明細データ送信手段、
として機能させ、
前記課金明細データ送信手段は、前記課金明細データの前記中央システムへの送信要否を前記車線サーバ別に規定してなる送信要否テーブルを参照して、取得された前記課金明細データを前記中央システムに向けて送信するか否かを判定する
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信地点情報処理装置、明細集計システム、通信地点情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
有料道路における従来の料金収受システムは、多くの場合、一つの料金所に属する複数の車線別に設置された複数の車線サーバと、当該複数の車線サーバで作成された課金明細データを集計する料金所集計装置(料金事務所)と、で構成される。ここで、車線サーバは、各車線を走行する車両の各々に対して料金収受処理を行い、その処理結果として、各車両についての課金明細データを作成する。
料金所集計装置は、通常、有料道路における料金所単位で設置される。そして、料金所集計装置は、料金所単位で集計した多数の課金明細データを上位システムに送信する(例えば、特許文献1参照)。
上位システムでは、他の料金所にて取得された課金明細データが更に集計されるとともに、同一車両についての複数の課金明細データが突き合わされ、各車両についての最終的な課金額が示された課金明細データの作成処理等が行われる。
【0003】
一方、近年、対象とする車両の走行を制限しないで料金収受処理が可能なFF(フリーフロー)型料金収受システムが検討されている。FF型料金収受システムは、車両が搭載する車載器と、料金所の車線路側に設置された無線通信機器(路側アンテナ)との間で行われる狭域無線通信を通じて、車両の走行を制限することなく料金収受処理を実施可能とする。
FF型料金収受システムにおいては、各車線サーバは、狭域無線通信を通じて各車両別に料金収受処理を行い、課金明細データを作成する。そして、料金所集計装置は、この料金所に属する各車線サーバにて作成された課金明細データを集計する。
【0004】
FF型料金収受システムは、料金所のみならず、例えば、ジャンクション等にも適用され得る。この場合、車線サーバは、当該ジャンクションに属する各車線に複数設置され、料金所集計装置は、当該複数の車線サーバの各々にて作成された課金明細データを集計する。ただし、通常、ジャンクションでは課金がなされることはなく、専ら、車両の走行経路を特定する目的で課金明細データが取得される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−309597号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
料金所集計装置が料金所(又はジャンクション)単位で集計した課金明細データのうちの一部は、上位システムによる更なる集計処理において不要とされ得る。
例えば、上述の通り、ジャンクションでは、専ら、車両の走行経路を把握する目的で課金明細データが取得され、課金はされない。そうすると、ジャンクションで取得された課金明細データは、課金額が常に“ゼロ”とされるため、上位システムにおいて集計処理(課金明細データの突き合せ処理等)を行う必要がない。したがって、ジャンクションで取得された課金明細データは、上位システムへの送信が不要となる。
また、例えば、料金所であっても、出口料金所にて対距離課金がなされる有料道路の場合は、その入口料金所では、対象車両が“どこから入ったか”を特定する目的で課金明細データが作成される。この場合も、課金明細データの課金額が“ゼロ”となる(即ち、入口料金所では課金されない)ため、入口料金所にて取得された課金明細データを上位システムに送信する必要がない。
【0007】
ところで、料金所集計装置と上位システムとの通信系の間に管理事務所が設置され、当該管理事務所が、所定地域に属する複数の料金所(又はジャンクション)の各々にて集計された課金明細データを更に集計する運用がなされている場合がある。
この場合、管理事務所では、上述の事情により、所定地域に属する複数の料金所(又はジャンクション)から集計した課金明細データを、送信元となる料金所(又はジャンクション)の別に応じて(料金所(又はジャンクション)単位で)、更に上位システムに送信すべきか否かの判定を行う運用がなされている。
【0008】
しかしながら、上述のような運用形態とすると、上位システムに送信すべきか否かの判定を行う管理事務所による中継が必須となるため、通信ネットワークの階層構造が複雑化する。また、上述の運用形態とした場合、料金所(又はジャンクション)単位で送信要否が判定されるため、各料金所(ジャンクション)は、上位システムへの送信が必要な課金明細データを作成する車線(課金を行う車線)、及び、上位システムへの送信が不要な課金明細データを作成する車線(課金を行わない車線)のいずれか一方のみから構成される必要性が生じる。そうすると、例えば、課金を行わない車線及び課金を行う車線が混在するような料金所(ジャンクション)を設定することができず、料金所又はジャンクションの地理的、構造的特性に応じた柔軟な運用形態の選択が制限され得る。
【0009】
本発明の目的は、通信ネットワークの構造を簡素化し、かつ、各車線の運用形態を柔軟に選択可能な通信地点情報処理装置、明細集計システム、通信地点情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係る通信地点情報処理装置(20)は、有料道路の各通信地点(2)に設置される装置であって、前記通信地点に属する複数の車線別に設置された複数の車線サーバ(22)を通じて、当該車線を走行する各車両の走行経路及び課金額を示す課金明細データ(D)を取得する課金明細データ取得部(201)と、取得された前記課金明細データを、複数の前記通信地点を含む所定の事業エリア別に設けられた中央システム(4)に向けて送信する課金明細データ送信部(202)と、を備える。また、前記課金明細データ送信部は、前記課金明細データの前記中央システムへの送信要否を前記車線サーバ別に規定してなる送信要否テーブル(T)を参照して、取得された前記課金明細データを前記中央システムに向けて送信するか否かを判定する。
このようにすることで、通信地点情報処理装置は、通信地点に属する複数の車線サーバを通じて取得された課金明細データの各々に対し、上位システムに向けて送信するか否かを判断することができるので、通信地点情報処理装置から課金明細データを、管理事務所を介さず、直接上位システムに送信することができる。したがって、通信ネットワーク階層構造の簡素化を図ることができる。
また、通信地点情報処理装置は、取得された課金明細データを、当該課金明細データが取得された車線別に送信するか否かを判断するので、例えば、一つの通信地点において、課金を行わない車線及び課金を行う車線を混在させるなど、柔軟に運用形態を選択することができる。
【0011】
また、本発明の一態様によれば、上述の通信地点情報処理装置は、複数の前記車線サーバを通じて取得された前記課金明細データの各々を、前記中央システムにて処理可能なデータフォーマットに変換するフォーマット変換部(203)を更に備える。
このようにすることで、送信対象とする課金明細データが、送信先の上位システム(中央システム)にて規定されたデータフォーマットと異なっている場合であっても、当該上位システムが受信した課金明細データに対する処理を行うことができる。
【0012】
また、本発明の一態様によれば、上述の通信地点情報処理装置において、前記課金明細データ送信部は、更に、複数の前記事業エリア別に設けられた複数の前記中央システムから前記課金明細データを集約する共通システム(5)に向けて前記課金明細データを送信する。
このようにすることで、通信地点情報処理装置から、中央システムの更に上位に位置する共通システムに向けて、直接、課金明細データが送信されるので、共通システムにて行われる課金明細データに対する処理(例えば、Webページ作成処理)が迅速に行われる。
【0013】
また、本発明の一態様は、上述の通信地点情報処理装置と、複数の前記車線サーバと、前記中央システムと、を備える明細集計システムである。
【0014】
また、本発明の一態様は、通信地点情報処理装置による有料道路の各通信地点における通信地点情報処理方法であって、前記通信地点情報処理装置の課金明細データ取得部が、前記通信地点に属する複数の車線別に設置された複数の車線サーバを通じて、当該車線を走行する各車両の走行経路及び課金額を示す課金明細データを取得する課金明細データ取得ステップと、前記通信地点情報処理装置の課金明細データ送信部が、取得された前記課金明細データを、複数の前記通信地点を含む所定の事業エリア別に設けられた中央システムに向けて送信する課金明細データ送信ステップと、を有し、前記課金明細データ送信部が、前記課金明細データ送信ステップにおいて、前記課金明細データの前記中央システムへの送信要否を前記車線サーバ別に規定してなる送信要否テーブルを参照して、取得された前記課金明細データを前記中央システムに向けて送信するか否かを判定する通信地点情報処理方法である。
【0015】
また、本発明の一態様は、有料道路の各通信地点に設置される通信地点情報処理装置のコンピュータを、前記通信地点に属する複数の車線別に設置された複数の車線サーバを通じて、当該車線を走行する各車両の走行経路及び課金額を示す課金明細データを取得する課金明細データ取得手段、取得された前記課金明細データを、複数の前記通信地点を含む所定の事業エリア別に設けられた中央システムに向けて送信する課金明細データ送信手段、として機能させ、前記課金明細データ送信手段は、前記課金明細データの前記中央システムへの送信要否を前記車線サーバ別に規定してなる送信要否テーブルを参照して、取得された前記課金明細データを前記中央システムに向けて送信するか否かを判定するプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
上述の通信地点情報処理装置、明細集計システム、通信地点情報処理方法及びプログラムによれば、通信ネットワークの構造を簡素化し、かつ、各車線の運用形態を柔軟に選択できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】第1の実施形態に係る明細集計システムの全体構成を示す図である。
図2】第1の実施形態に係る料金所集計装置の機能構成を示す図である。
図3】第1の実施形態に係る送信要否テーブルを説明する図である。
図4】第1の実施形態に係る課金明細データを示す第1の図である。
図5】第1の実施形態に係る課金明細データを示す第2の図である。
図6】第1の実施形態に係るフォーマット変換部の機能を説明する第1の図である。
図7】第1の実施形態に係るフォーマット変換部の機能を説明する第2の図である。
図8】対比例に係る明細集計システムの全体構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係る明細集計システムについて、図1図8を参照しながら説明する。
【0019】
(全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る明細集計システムの全体構成を示す図である。
明細集計システム1は、高速道路等の有料道路を利用する利用者の走行経路、課金額等が示された課金明細データDを集計するシステムである。
図1に示すように、本実施形態に係る明細集計システム1は、通信地点2と、管理事務所3と、中央システム4と、共通システム5と、ログ収集装置6と、を備えている。
【0020】
通信地点2は、有料道路において、走行する車両との間で狭域無線通信が行われ、課金明細データDが作成される地点である。具体的には、通信地点2は、有料道路における入口料金所、出口料金所、ジャンクション等である。
図1に示すように、通信地点2は、料金所集計装置20と、料金所サーバ21と、複数の車線サーバ22と、を備えている。
【0021】
車線サーバ22は、通信地点2に属する複数の車線別に設置されている。ここで、本実施形態に係る通信地点2は、上り線入口出口、下り線入口出口、他道路接続用車線(ジャンクションとして機能する車線)等が混在する計8本の車線を有してなる。車線サーバ22は、当該通信地点2に属する8本の車線の各々に設置される。車線サーバ22は、路側アンテナを介して各車線を走行する車両と狭域無線通信を行う。そして、車線サーバ22は、狭域無線通信を通じて走行する各車両についての課金明細データDを作成する。
ここで、車線サーバ22Aは、例えば、出口車線等の課金が必要な車線に設置され、経路取得及び課金処理の両方を実行する。また、車線サーバ22Bは、ジャンクションとして機能する車線等に設置され、経路取得のみを行う。
即ち、車線サーバ22Aは、走行経路情報及び課金額が示された課金明細データDである「経路取得課金用データD1」を作成し、車線サーバ22Bは、走行経路情報が示され、かつ、課金額が“ゼロ”とされた課金明細データDである「経路取得用データD2」を作成する。
各車線サーバ22は、作成した課金明細データD(経路取得課金用データD1、経路取得用データD2)を、別途設けられた料金所サーバ21に送信する。
【0022】
料金所サーバ21は、有料道路における各通信地点2の事務所(料金所事務所)等に設置され、8個の車線サーバ22にて作成された課金明細データDを蓄積するサーバ装置である。
【0023】
料金所集計装置20(通信地点情報処理装置)は、料金所サーバ21と同様に、有料道路の各通信地点2の事務所(料金所事務所)等に設置され、課金明細データDに対して各種情報処理を行う。例えば、料金所集計装置20は、料金所サーバ21に蓄積された課金明細データDを取得して、上位システム(本実施形態においては、後述する中央システム4及び共通システム5)に送信する。
なお、本実施形態に係る料金所集計装置20は、車線サーバ22で作成された課金明細データDを所定のデータフォーマット(後述する未確定データDt1、日確定データDt2)に変換して上位システムに出力する。
料金所集計装置20の詳細な機能構成については後述する。
【0024】
管理事務所3は、当該管理事務所3が管理する所定の管理地域(例えば、一つ又は複数の“市町村”)に属する複数の通信地点2(料金所又はジャンクション)から課金明細データDを受信し、そのうち、上位システム(中央システム4及び共通システム5)による集計に必要な課金明細データDのみを上位システムに向けて送信する。
管理事務所3の詳細な機能構成については後述する。
なお、図1に示す通信地点2は、管理事務所3を経由せずに、直接、上位システムに課金明細データDを送信している。
【0025】
中央システム4は、各道路事業者が所有するシステムであって、通信地点2及び管理事務所3にとっての上位システムに相当する。中央システム4は、各道路事業者が管轄する事業エリア(例えば、一つ又は複数の“県”)全体に属する複数の通信地点2及び複数の管理事務所3から課金明細データDを受信して集計を行う。
図1に示すように、中央システム4は、局システム40と、計算システム41と、を備えている。
【0026】
局システム40は、事業エリアに属する通信地点2及び管理事務所3から課金明細データDを受信して蓄積する。また、局システム40は、同一車両の課金明細データDの突き合わせを行い、各車両に対する最終的な課金額を確定する処理を行う。
例えば、有料道路の運用形態によっては、入口料金所において1000円が課金され、出口料金所において200円が払い戻し(−200円の課金)がなされる場合がある。この場合、局システム40は、課金明細データDに含まれる“車載器ID”等を照合して、入口料金所の料金所集計装置20で取得された課金明細データD(課金額1000円)と、出口料金所の料金所集計装置20で取得された課金明細データD(課金額−200円)と、の突き合せを行う。そして、局システム40は、当該最終課金額800円を示す新たな課金明細データDを作成する。
【0027】
計算システム41は、局システム40が蓄積、生成した課金明細データDに対し、道路事業者の事情に応じた加工処理を行う。例えば、システム障害等に対する例外的な課金処理、又は、期間限定の特殊な割引サービスを課金額に反映させたい場合には、道路事業者は、この計算システム41を通じて、適宜、課金明細データDを加工する。
【0028】
共通システム5は、通信地点2、管理事務所3及び中央システム4にとっての上位システムに相当し、特に、複数の道路事業者(複数の事業エリア別に設けられた複数の中央システム4)から課金明細データDを受信して集約する。共通システム5は、受信した課金明細データDを参照して、直ちに、当該課金明細データDに含まれる情報(走行経路、課金額等)を反映したWebページを作成する。これにより、利用者は、自身の端末装置等を通じて当該Webページにアクセスすることで、リアルタイムで、有料道路の利用履歴、即ち、走行経路、課金額等を確認することができる。
【0029】
ログ収集装置6は、通信地点2、管理事務所3、中央システム4等から独立した装置であって、複数の通信地点2の各々に設置された複数の料金所サーバ21にアクセスし、当該料金所サーバ21に蓄積された課金明細データDから走行経路に係る情報を抽出して収集する。ログ収集装置6にて収集された走行経路情報は、不正走行車両の摘発、道路交通網の統計データ収集等に用いられる。
【0030】
(料金所集計装置の機能構成)
図2は、第1の実施形態に係る料金所集計装置の機能構成を示す図である。
図2に示すように、料金所集計装置20は、CPU200と、表示部210と、操作部211と、外部接続インターフェイス212と、記録媒体213と、を備えている。
【0031】
CPU200は、料金所集計装置20の処理全体を司るプロセッサである。CPU200は、予め記録された専用のプログラムに従って動作することで、後述する課金明細データ取得部201、課金明細データ送信部202、フォーマット変換部203として機能する。
【0032】
表示部210は、料金所集計装置20のオペレータに対し、課金明細データD(図1)の確認等のために必要な各種画面を視覚的に提示するためのユーザインターフェイスであって、例えば、液晶ディスプレイモニタ等である。
操作部211は、オペレータが必要な操作を受け付けるユーザインターフェイスであって、例えば、マウス、キーボード、タッチセンサ等である。
外部接続インターフェイス212は、LAN、インターネット回線等の通信回線を通じて上位システム等との間で情報を送受可能な通信インターフェイスである。
記録媒体213は、例えば、大容量ハードディスクドライブ等である。記録媒体213には、送信要否テーブルT(後述)が記録されている。
【0033】
次に、CPU200が有する各種機能について説明する。
課金明細データ取得部201は、通信地点2に属する複数の車線別に設置された複数の車線サーバ22を通じて、当該車線を走行する各車両の走行経路及び課金額を示す課金明細データDを取得する。
【0034】
課金明細データ送信部202は、課金明細データ取得部201を通じて取得された課金明細データDを、複数の通信地点2(料金所、ジャンクション)を含む事業エリアに設けられた中央システム4に向けて送信する。
また、課金明細データ送信部202は、送信判定部202aとしての機能を有する。送信判定部202aは、課金明細データDの中央システム4への送信要否を車線サーバ22別に規定してなる送信要否テーブルTを参照して、複数の車線サーバ22を通じて取得された課金明細データDを中央システム4に向けて送信するか否かを判定する。
【0035】
フォーマット変換部203は、複数の車線サーバ22を通じて取得された課金明細データDの各々を、中央システム4及び共通システム5の各々にて処理可能なデータフォーマットに変換する。
【0036】
(送信要否テーブルの例)
図3は、第1の実施形態に係る送信要否テーブルを説明する図である。
料金所集計装置20が有する記録媒体213(図2)には、送信要否テーブルTが記録されている。
送信要否テーブルTには、取得された各課金明細データDを、当該課金明細データDを作成した車線サーバ22が設置された車線番号(車線No.)別に、上位システムに向けて送信するか否かの規則が記録されている。
また、送信要否テーブルTは、課金明細データDのうち「日確定データ」、「未確定データ」のそれぞれについて、個別に、上位システムに向けて送信するか否かの規則が設定されている。
【0037】
ここで、「日確定データ」とは、ある所定時間単位(例えば、1日単位、又は、収受員の勤務時間単位)の間、料金所サーバ21に蓄積された課金明細データDであって、当該所定時間単位の間隔で、料金所集計装置20が上位システムにまとめて送信する課金明細データDである。
「日確定データ」は、特に、料金所集計装置20の上位システムである中央システム4における突き合せ処理等で必要とされる。したがって、「日確定データ」は、料金所集計装置20において、中央システム4で処理可能なデータフォーマットに変換されてから送信される(「日確定データ」のデータフォーマットについては後述する)。
【0038】
他方、「未確定データ」とは、車線サーバ22が課金明細データDを作成した時点で直ちに、料金所集計装置20から上位システムに向けて送信される課金明細データDである。
ここで、車線サーバ22が車線を走行する車両と無線通信を行い、課金明細データDを作成した場合には、当該作成した課金明細データDに示される内容は、利用者への速報値として、直ちにWeb閲覧可能な状態とされるべきである。そのため、車線サーバ22で作成された課金明細データDは、「未確定データ」のまま、直ちに、料金所集計装置20から共通システム5へと送信される。したがって、「未確定データ」は、料金所集計装置20において、共通システム5で処理可能なデータフォーマットに変換されてから送信される(「未確定データ」のデータフォーマットについては後述する)。
【0039】
例えば、図3に示す送信要否テーブルTにおいては、“車線No.01”に対し、「未確定データ」、「日確定データ」ともに“要”と記録されている。
この場合、送信判定部202aは、送信要否テーブルTを参照して、まず、“車線No.01”に設置された車線サーバ22で作成された課金明細データDを、共通システム5に向けて送信すると判定する。
そして、課金明細データ送信部202は、“車線No.01”に設置された車線サーバ22で作成された課金明細データDを、当該作成後、直ちに送信される「未確定データ」として共通システム5に向けて送信する。そして、当該送信の際、フォーマット変換部203は、車線サーバ22で作成された課金明細データDを共通システム5用のデータフォーマットに変換する処理を行う。
更に、送信判定部202aは、送信要否テーブルTを参照して、“車線No.01”に設置された車線サーバ22で作成された課金明細データDを、中央システム4に向けて送信すると判定する。
そして、課金明細データ送信部202は、“車線No.01”に設置された車線サーバ22で作成された課金明細データDを、ある所定時間単位でまとめて送信される「日確定データ」として中央システム4に向けて送信する。そして、当該送信の際、フォーマット変換部203は、車線サーバ22で作成された課金明細データDを中央システム4用のデータフォーマットに変換する処理を行う。
【0040】
また、例えば、図3に示す送信要否テーブルTでは、“車線No.05”に対し、「未確定データ」は“否”、「日確定データ」は“要”と記録されている。
この場合、送信判定部202aは、送信要否テーブルTを参照して、まず、“車線No.01”に設置された車線サーバ22で作成された課金明細データDを、共通システム5に向けて送信すると判定する。
そして、課金明細データ送信部202は、“車線No.01”に設置された車線サーバ22で作成された課金明細データDを、当該作成後、直ちに送信される「未確定データ」として共通システム5に向けて送信する。
他方、送信判定部202aは、送信要否テーブルTを参照して、“車線No.05”に設置された車線サーバ22で作成された課金明細データDを、中央システム4に向けて送信しないと判定する。この場合、課金明細データ送信部202は、“車線No.05”に設置された車線サーバ22で作成された課金明細データDを、中央システム4に向けては送信しない。
【0041】
(課金明細データの例)
図4図5は、それぞれ、第1の実施形態に係る課金明細データを示す第1の図、第2の図である。
具体的には、図4図5は、車線サーバ22にて作成された段階における課金明細データDのデータ構造を示している。
図4図5に示すように、車線サーバ22で作成された課金明細データDには、車線を走行した車両についての、“入口(インターチェンジ)番号”等の経路情報、“割引前通行料金”等の課金額を示す課金額情報が含まれる。また、各料金所を通過した時刻等を示す時刻情報、走行した車両の別を特定するための“車載器ID”、“車載器車両番号”等(これらについては図示せず)も含まれる。
【0042】
図4に示す経路取得課金用データD1は、図1の車線サーバ22A(経路取得及び課金を行う車線に設置された車線サーバ22)にて作成される課金明細データDである。
また、図5に示す経路取得用データD2は、図1の車線サーバ22B(経路取得のみを行う車線に設置された車線サーバ22)にて作成される課金明細データDである。
図4図5に示すように、各車線サーバ22A、22Bの各々が作成する経路取得課金用データD1、経路取得用データD2は、同様の項目で構成される。
【0043】
図4に示す経路取得課金用データD1の課金額(“割引前通行料金”)には、走行経路、車種区分に応じて規定された、車線を走行した車両に対する課金額が記録される。そのため、経路取得課金用データD1は、中央システム4における課金明細データDの突き合せ処理、又は、共通システム5を通じた利用履歴のWebページ作成処理に必要とされる。したがって、通常、経路取得及び課金を行う車線に対しては、送信要否テーブルTにおいて、中央システム4及び共通システム5への送信を要する旨(「日確定データ」、「未確定データ」ともに“要”)が規定される。
一方、図5に示す経路取得用データD2の課金額(“割引前通行料金”)には、“ゼロ”(課金されない)が記録される。経路取得用データD2は、中央システム4における突き合せ処理、又は、共通システム5を通じた利用履歴のWebページ作成処理には利用されないため、各上位システムに送信される必要はない。したがって、通常、経路取得のみを行う車線に対しては、送信要否テーブルTにおいて、中央システム4及び共通システム5への送信を要しない旨(「日確定データ」、「未確定データ」ともに“否”)が規定される。
ただし、道路事業者の運用形態によっては、ある通信地点2の車線で生成された課金明細データDが、中央システム4、又は、共通システム5の何れか一方のみにて利用されることが望まれる場合も想定される。したがって、送信要否テーブルTにおいては、中央システム4への「日確定データ」の送信、及び、共通システム5への「未確定データ」の送信、の各々について、個別に要否を設定可能とされている。
【0044】
(フォーマット変換部の機能)
図6図7は、それぞれ、第1の実施形態に係るフォーマット変換部の機能を説明する第1の図、第2の図である。
【0045】
図6は、共通システム5で処理可能なデータフォーマットに変換された課金明細データD(未確定データDt1)を示している。
フォーマット変換部203(図2)は、車線サーバ22を通じて取得した課金明細データD(図4図5)のうち共通システム5への送信を要するものを参照して、共通システム5で処理可能なデータフォーマットからなる未確定データDt1を作成する処理を行う。
ここで、図6に示すように、共通システム5で処理可能なデータフォーマットには、例えば、“入口番号”、課金額を示す“通行金額”等のように、車線サーバ22が作成した課金明細データD(図4図5)に記録される項目と共通する項目が含まれる。フォーマット変換部203は、車線サーバ22が作成した課金明細データD(図4図5)を構成する各項目のうち、共通システム5で処理可能なデータフォーマットに含まれる各項目と共通する項目の値を、そのまま採用する。
また、共通システム5で処理可能なデータフォーマットのうち、車線サーバ22が作成した課金明細データDに含まれていない項目については、予め規定された固定値(ダミー)を採用する。
このようにして、フォーマット変換部203は、車線サーバ22が作成した課金明細データDを、共通システム5が処理可能なデータフォーマットに変換する。
課金明細データ送信部202は、共通システム5が処理可能なデータフォーマットに変換された課金明細データD(未確定データDt1)を、取得後直ちに共通システム5に送信する。
【0046】
図7は、中央システム4で処理可能なデータフォーマットを有する日確定データDt2を示している。
フォーマット変換部203(図2)は、車線サーバ22を通じて取得した課金明細データD(図4図5)のうち中央システム4への送信を要するものを参照して、中央システム4で処理可能なデータフォーマットからなる日確定データDt2を作成する処理を行う。
ここで、図7に示すように、中央システム4で処理可能なデータフォーマットにも、車線サーバ22が作成した課金明細データD(図4図5)に記録される項目と共通する項目が含まれる。フォーマット変換部203は、車線サーバ22が作成した課金明細データD(図4図5)を構成する各項目のうち、中央システム4で処理可能なデータフォーマットに含まれる各項目と共通する項目の値を、そのまま採用する。
また、中央システム4で処理可能なデータフォーマットのうち、車線サーバ22が作成した課金明細データDに含まれていない項目等については、予め規定された固定値を採用する。
このようにして、フォーマット変換部203は、車線サーバ22が作成した課金明細データDを、中央システム4が処理可能なデータフォーマットに変換する。
課金明細データ送信部202は、中央システム4が処理可能なデータフォーマットに変換された課金明細データD(日確定データDt2)を、予め規定された所定時間単位で、中央システム4に送信する。
【0047】
(作用効果)
図8は、対比例に係る明細集計システムの全体構成を示す図である。
以下、図8に示す明細集計システム9と対比しながら、第1の実施形態に係る明細集計システム1の作用効果について説明する。
【0048】
図8に示す明細集計システム9は、第1の実施形態に係る明細集計システム1(図1)と同様に、通信地点2と、管理事務所3と、中央システム4と、共通システム5と、ログ収集装置6と、を備えている。
対比例に係る明細集計システム9は、通信地点2として、経路取得及び課金を行う車線サーバ22Aのみを有する料金所2Bと、経路取得のみを行う車線サーバ22Bのみを有するジャンクション2Cと、を備えている。
料金所2B及びジャンクション2Cの各々に設置される料金所集計装置20aは、車線サーバ22を通じて料金所サーバ21に蓄積される課金明細データDを、逐次、管理事務所3に送信する。
【0049】
ここで、対比例に係る明細集計システム9の管理事務所3は、管理事務所集計装置30と、FF処理装置31と、を備えている。
【0050】
管理事務所集計装置30は、管理事務所3が管理する管理地域に属する複数の通信地点2(料金所2B、ジャンクション2C)から課金明細データDを受信し、そのうち、上位システム(中央システム4及び共通システム5)による集計に必要な課金明細データDのみを当該上位システムに向けて送信する。
【0051】
具体的には、管理事務所集計装置30は、通信地点2(料金所集計装置20)の別に応じて、受信した課金明細データDを上位システムへの送信の要否を判定する処理を行う。
例えば、上述の通り、本対比例に係る料金所2Bは、経路取得及び課金を行う車線サーバ22Aのみで構成されている。そうすると、管理事務所集計装置30が料金所2Bから受信した課金明細データDは、全て、車両に対する課金額が記録されたものとなる。したがって、受信した課金明細データDが料金所2Bからの送信によるものであった場合には、管理事務所集計装置30は、当該受信した課金明細データDを上位システムに送信する。
また、上述の通り、本対比例に係るジャンクション2Cは、経路取得のみを行う車線サーバ22Bのみで構成されている。そうすると、管理事務所集計装置30がジャンクション2Cから受信した課金明細データDは、全て、課金額に“ゼロ”が記録されたものとなる。したがって、受信した課金明細データDがジャンクション2Cからの送信によるものであった場合には、管理事務所集計装置30は、当該受信した課金明細データDを上位システムに送信しない。
【0052】
このように、対比例に係る明細集計システム9は、通信地点2(料金所2B、ジャンクション2C)で取得された課金明細データDが、管理事務所3にて選別されて、上位システムへと送信される。そして、管理事務所3は、通信地点2の別に基づいて、上位システムへの送信を要するか否かを判定するものとされている。
【0053】
このようにすると、課金明細データDを上位システムに送信すべきか否かを判断し、必要な課金明細データDのみを上位システムに送信する機能を実現するためには、管理事務所3(管理事務所集計装置30)による中継が必須となるため、通信ネットワークの階層構造が複雑化する。
また、この場合、各通信地点2は、上位システムへの送信が必要な課金明細データDを作成する車線(課金を行う車線)、又は、上位システムへの送信が不要な課金明細データDを作成する車線(課金を行わない車線)のいずれか一方のみから構成される必要性が生じる。そうすると、例えば、課金を行わない車線及び課金を行う車線が混在するような料金所を設定することができず、料金所又はジャンクションの地理的、構造的特性に応じた柔軟な運用形態の選択が制限され得る。
【0054】
一方、第1の実施形態に係る料金所集計装置20は、上述の通り、通信地点2に属する複数の車線別に設置された複数の車線サーバ22を通じて、当該車線を走行する各車両の走行経路及び課金額を示す課金明細データDを取得する課金明細データ取得部201と、取得された課金明細データDを、複数の通信地点2を含む事業エリア別に設けられた上位システム(中央システム4、共通システム5)に向けて送信する課金明細データ送信部202と、を備えている。そして、課金明細データ送信部202(送信判定部202a)は、課金明細データDの上位システムへの送信要否を車線サーバ別に規定してなる送信要否テーブルTを参照して、取得された課金明細データDを上位システムに向けて送信するか否かを判定する。
このようにすることで、料金所集計装置20が、通信地点2に属する各車線サーバ22を通じて取得された課金明細データDの各々に対し、上位システムに向けて送信するか否かを判断することができるので、管理事務所3を介さなくともよくなる。
したがって、料金所集計装置20から課金明細データDを、直接上位システムに送信することができるようになり、通信ネットワーク階層構造の簡素化を図ることができる。
【0055】
また、このようにすることで、料金所集計装置20は、通信地点2に属する複数の車線(車線サーバ22)別に取得された課金明細データDを、当該車線の別に応じて、送信するか否かを判断することができる。そうすると、例えば、図1に示したように、一つの通信地点2において、課金を行わない車線及び課金を行う車線を混在させることができ、料金所又はジャンクションの地理的、構造的特性に適合するように、柔軟に運用形態を選択することができる。
【0056】
また、第1の実施形態に係る料金所集計装置20は、複数の車線サーバ22を通じて取得された課金明細データDの各々を、中央システム4、共通システム5の各々にて処理可能なデータフォーマットに変換するフォーマット変換部203を更に備えている。
ここで、車線サーバ22で作成される課金明細データDには、当該車線サーバ22が属する通信地点2における独自のデータフォーマット(例えば、図4図5)が採用され得る。そのため、車線サーバ22で作成される課金明細データDをそのまま上位システムに送信すると、当該上位システムにおいては、受信した課金明細データDを解釈できない場合が生じる。
そこで、上記態様とすることで、当該課金明細データDが送信先の上位システムにて規定されたデータフォーマットと異なっていた場合であっても、当該上位システムが、受信した課金明細データDに対して処理を行うことができる。
【0057】
また、第1の実施形態に係る料金所集計装置20は、中央システム4の他、複数の前記事業エリア別に設けられた複数の当該中央システム4から課金明細データDを集約する共通システム5に向けて課金明細データDを送信する。
このようにすることで、料金所集計装置20から、中央システム4の更に上位に位置する共通システム5に向けて、直接、課金明細データDが送信されるので、共通システム5にて行われる課金明細データDに対する処理(例えば、Webページ作成処理)が迅速に行われる。
【0058】
以上より、第1の実施形態に係る料金所集計装置20によれば、通信ネットワークの構造を簡素化し、かつ、各車線の運用形態を柔軟に選択できる。
【0059】
(第1の実施形態の変形例)
以上、第1の実施形態に係る料金所集計装置20について詳細に説明したが、第1の実施形態に係る料金所集計装置20の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を加えることは可能である。
【0060】
例えば、第1の実施形態に係る送信要否テーブルT(図3)は、料金所集計装置20のオペレータの操作により、適宜、編集可能とされるものであってもよい。具体的には、CPU200は、操作部211を通じたオペレータのテーブル編集操作に従い、各“車線No.”別の送信の要否を変更する機能を有する。
このようにすることで、例えば、車線の運用形態に変更があった場合(課金を行っていた車線から課金を行わない車線に変更された場合)等に、上位システムへの送信の要否を、柔軟に変更することができる。
【0061】
また、フォーマット変換部203が行うフォーマット変換処理は、上述に記載の態様に限定されることはなく、上位システムが有する機能に応じて、適宜、変更されるものであってもよい。
例えば、第1の実施形態においては、経路取得及び課金を行う車線サーバ22が作成した課金明細データDに含まれる課金額は、フォーマット変換後の未確定データDt1にそのまま採用されるものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
例えば、共通システム5が、受信した課金明細データD(未確定データDt1)に示される入口情報、出口情報等から、独自に課金額を算出できる機能を有している場合は、受信した未確定データDt1に課金額が記録されている必要はない。したがって、この場合、フォーマット変換部203は、車線サーバ22が作成した課金明細データDに示される課金額を、フォーマット変換後の未確定データDt1にそのまま採用しなくともよい(例えば、“0”に固定等としてもよい)。
【0062】
また、上述の各実施形態においては、料金所集計装置20の各種機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各種処理を行うものとしている。ここで、上述した料金所集計装置20の各種処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、料金所集計装置20は、各種機能構成が単一の装置筐体に収められる態様に限定されず、料金所集計装置20が有する各種機能構成が、ネットワークで接続される複数の装置に渡って具備される態様であってもよい。
【0063】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0064】
1、9 明細集計システム
2 通信地点
20、20a 料金所集計装置(通信地点情報処理装置)
200 CPU
201 課金明細データ取得部
202 課金明細データ送信部
202a 送信判定部
203 フォーマット変換部
210 表示部
211 操作部
212 外部接続インターフェイス
213 記録媒体
21 料金所サーバ
22 車線サーバ
3 管理事務所
30 管理事務所集計装置
31 FF処理装置
4 中央システム
40 局システム
41 計算システム
5 共通システム
6 ログ収集装置
D 課金明細データ
T 送信要否テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8