(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
窓枠、天井又は壁に取付けられ遮蔽体を保持する保持部材と、前記保持部材に設けられ駆動軸を回転駆動することにより前記遮蔽体を昇降させる電動モータと、前記電動モータの駆動軸を正転又は逆転させるために操作される昇降ボタンを有する操作スイッチと、この操作スイッチの昇降ボタンの操作に基づいて前記電動モータを制御することにより前記遮蔽体を昇降させて前記遮蔽体下端の高さを変更可能なコントローラとを備えた電動日射遮蔽装置において、
前記電動モータがその駆動軸の回転角度をパルス信号の数として検出するロータリエンコーダを有し、
前記コントローラに設けられたメモリが前記遮蔽体下端の複数段の段階的な各高さ位置に対応する前記電動モータの駆動軸の各回転角度を前記ロータリエンコーダの検出する各パルス信号の数としてそれぞれ記憶し、
前記操作スイッチに前記遮蔽体下端の複数段の高さ位置のいずれかを選択可能な高さ位置選択ボタンが設けられ、
前記コントローラが、前記高さ位置選択ボタンにより選択された前記遮蔽体下端の高さ位置と、前記メモリに記憶され前記高さ位置選択ボタンの選択位置に対応する前記ロータリエンコーダのパルス信号の数と、前記電動モータの回転により前記ロータリエンコーダの検出するパルス信号の数とに基づいて、前記電動モータを制御することにより、前記遮蔽体を昇降させて前記遮蔽体下端の高さ位置を前記高さ位置選択ボタンにより選択された高さ位置で停止させるように構成され、
前記遮蔽体下端が所定の高さ位置に停止した状態でその高さ位置が前記操作スイッチの昇降ボタンの操作により微調整され、
前記コントローラが、前記遮蔽体の上限位置又は下限位置を微調整するとき、前記微調整された前記遮蔽体下端の高さ位置に対応するロータリエンコーダのパルス信号の数を、前記新たな遮蔽体下端の高さ位置のパルス信号の数として前記メモリに上書きした後に、前記遮蔽体を昇降させて再び前記遮蔽体下端を前記メモリに上書きされた高さ位置に復帰させる動作を行うように構成された
ことを特徴とする電動日射遮蔽装置の遮蔽体下端の高さ設定装置。
各コントローラにディップスイッチがそれぞれ設けられ、これらのディップスイッチを切換えてアドレスを変更した状態で前記操作スイッチを操作することにより、複数のコントローラ全てが複数の電動モータ全てをそれぞれ制御してこれらの電動モータに対応する複数の遮蔽体の上限位置、下限位置及び中間位置を設定するように構成されるか、或いは複数のコントローラのうち1台のコントローラがこのコントローラに対応する電動モータを制御してその電動モータに対応する遮蔽体の上限位置及び下限位置のみを設定するように構成された請求項2記載の電動日射遮蔽装置の遮蔽体下端の高さ設定装置。
前記単一の操作スイッチが、前記高さ位置選択ボタンで選択された遮蔽体下端の高さ位置を表示する高さ位置表示部と、前記ゾーン選定ボタンで選定されたゾーンを表示するゾーン選定表示部とを更に有する請求項2記載の電動日射遮蔽装置の遮蔽体下端の高さ設定装置。
前記ゾーンスイッチが前記高さ位置選択ボタンで選択された遮蔽体下端の高さ位置を表示する高さ位置表示部を更に有し、前記マルチゾーンスイッチが前記ゾーン選定ボタンで選定されたゾーンを表示するゾーン選定表示部を更に有する請求項2記載の電動日射遮蔽装置の遮蔽体下端の高さ設定装置。
【背景技術】
【0002】
従来、電動機の回転に応じてブラインドの昇降を行う電動ブラインドが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この電動ブラインドでは、紐状部材によって連結された複数の羽根と、電動機により紐状部材を巻取り又は巻戻してブラインドを昇降させるためのドラムを収容するヘッドボックスとからブラインド本体が構成され、このブラインド本体と分離して設けられた指令手段が無線方式の遠隔操作手段によってブラインドの上昇、下降又は停止を指令するように構成される。また、指令手段からの指令信号を受信する受信手段が受信信号をヘッドボックスへ伝達し、指令手段に設けられた下限位置設定手段が指令手段の下降と停止等の同時入力によって、ブラインドの下降する下限位置を任意の位置に設定し、ヘッドボックス内に設けられたパルス信号発生手段がドラムの回転に応じてパルス信号を発生するように構成される。また、指令手段からの上昇又は下降の指令によるパルス信号発生手段から発生するパルス信号を計数し、下限位置設定手段によって設定された任意の位置のパルス計数値を記憶手段が書換え可能に記憶し、判別手段がパルス信号発生手段から発生されたパルス信号を計数し、その計数値が下限位置設定手段によって設定された値と一致したか否かを判別するように構成される。更に、制御手段が、指令手段からの下降指令により、受信手段が受信した信号に応じて、電動機を回転させてドラムにより紐状部材を巻戻してブラインドを下降させ、判別手段によって計数値が下限位置設定手段によって設定記憶された値と一致したことが判別されたことに応じて、電動機を停止させるように構成される。
【0003】
このように構成された電動ブラインドでは、ブラインド本体とは分離して設けられた無線方式のリモコン送信機のような指令手段にブラインド下降位置高さ設定手段を設けたため、高いところに設けられるヘッドボックスから離れた無線方式のリモコン送信機のような指令手段の位置でブラインドの降下位置高さ設定が可能となる。また、上記下降高さの設定が指令手段の下降と停止等の同時入力によって、極めて容易かつ確実に行うことができるので、電動ブラインドを窓枠に取付けた後でもブラインドの下降高さの調整が容易に行うことができる。しかも、一旦、下降高さを設定した後も容易に下降高さを変更できる。この結果、施工時の作業性やブラインドの組立時の作業性を著しく向上できるようになっている。
【0004】
一方、複数の電動ブラインドに電動ブラインド毎に配設された個別制御装置が電動ブラインドの昇降を個別に制御し、個別制御装置と通信回線により接続された中央制御装置が、電動ブラインドを電動ブラインドに対して設定された個別番号ないし群番号に基づいて個別ないし1種類以上の組合せからなる電動ブラインド群別に、両端ないし任意の停止位置を指定して昇降できるように構成された電動ブラインドシステムが開示されている(例えば、特許文献2参照。)。この電動ブラインドシステムでは、中央制御装置により電動ブラインドの群番号を設定ないし変更するように構成される。
【0005】
このように構成された電動ブラインドシステムでは、中央制御装置から遠隔的に一箇所で、個別、群番号、ないし両端停止位置を容易に設定ないし変更できるとともに、通信回線に接続されているブラインドの個別番号の確認及び個別番号の重複の検証等を行うことができるので、ブラインドの管理を極めて容易にすることができる。例えば、ブラインドの上下限の両端停止位置において、この上下限の範囲を16段階に分割し、マスタコントローラの操作盤を手元操作することにより、個別に、グループ別に、ゾーン別に又は全て同時に、上記16段階のいずれかの位置を指定して電動ブラインドを停止させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記従来の特許文献1に示された電動ブラインドでは、ブラインドの全閉位置等を設定した後に再設定できず、またブラインドを全開位置や全閉位置の他に中間位置で停止させたり、場合によってはドアの上部で停止させるなど、種々の停止位置が要求された場合、対応できない不具合があった。また、上記従来の特許文献2に示された電動ブラインドシステムでは、ブラインドの上下限の範囲を16段階に分割しているけれども、上記と同様に、ブラインドを全開位置や全閉位置の他に中間位置で停止させたり、場合によってはドアの上部で停止させるなど、種々の停止位置が要求された場合、対応できない問題点があった。
【0008】
本発明の第1の目的は、遮蔽体下端の複数段の高さ位置を容易に設定又は再設定できる、電動日射遮蔽装置の遮蔽体下端の高さ設定装置を提供することにある。本発明の第2の目的は、複数のゾーンが設けられている場合、遮蔽体下端の高さ位置を変更するゾーンを容易に選定できるとともに、そのゾーンの遮蔽体下端の複数段の高さ位置をそれぞれ容易に設定又は再設定できる、電動日射遮蔽装置の遮蔽体下端の高さ設定装置を提供することにある。本発明の第3の目的は、遮蔽体を保持する保持部材が高い位置に取付けられている場合、遮蔽体下端の高さ位置を再設定するとき、保持部材の設置場所に足場を組む必要がなく、操作スイッチの操作だけで済み、作業性及びメンテナンス性を向上できる、電動日射遮蔽装置の遮蔽体下端の高さ設定装置を提供することにある。本発明の第4の目的は、遮蔽体下端の高さ位置の設定後又は再設定後に、遮蔽体が自動的に昇降することにより、設定又は再設定が正常に行われたか否かを容易に判断できる、電動日射遮蔽装置の遮蔽体下端の高さ設定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の観点は、
図1、
図4〜図8及び
図11に示すように、窓枠51〜54、天井又は壁に取付けられ遮蔽体11〜14を保持する保持部材21〜24と、この保持部材21〜24に設けられ駆動軸を回転駆動することにより遮蔽体11〜14を昇降させる電動モータ31〜34と、この電動モータ31〜34の駆動軸を正転又は逆転させるために操作される昇降ボタン17a,18aを有する操作スイッチ16と、この操作スイッチ16の昇降ボタン17a,18aの操作に基づいて電動モータ31〜34を制御することにより遮蔽体11〜14を昇降させて遮蔽体11〜14下端の高さを変更可能なコントローラ41〜44とを備えた電動日射遮蔽装置である。その特徴ある電動日射遮蔽体の遮蔽体下端の高さ設定装置は、電動モータ31〜34がその駆動軸の回転角度をパルス信号の数として検出するロータリエンコーダ31a〜34aを有し、コントローラ41〜44に設けられたメモリ19aが遮蔽体11〜14下端の複数段の段階的な各高さ位置に対応する電動モータ31〜34の駆動軸の各回転角度をロータリエンコーダ31a〜34aの検出する各パルス信号の数としてそれぞれ記憶し、操作スイッチ16に遮蔽体11〜14下端の複数段の高さ位置のいずれかを選択可能な高さ位置選択ボタン17bが設けられ、コントローラ41〜44が、高さ位置選択ボタン17bにより選択された遮蔽体11〜14下端の高さ位置と、メモリ19aに記憶され高さ位置選択ボタン17bの選択位置に対応するロータリエンコーダ31a〜34aのパルス信号の数と、電動モータ31〜34の回転によりロータリエンコーダ31a〜34aの検出するパルス信号の数とに基づいて、電動モータ31〜34を制御することにより、遮蔽体11〜14を昇降させて遮蔽体11〜14下端の高さ位置を高さ位置選択ボタン17bにより選択された高さ位置で停止させるように構成される。遮蔽体11〜14下端は所定の高さ位置に停止した状態でその高さ位置が操作スイッチ16の昇降ボタン17a,18aの操作により微調整され、コントローラ41〜44が、
遮蔽体11〜14の上限位置又は下限位置を微調整するとき、この微調整された遮蔽体11〜14下端の高さ位置に対応するロータリエンコーダ31a〜34aのパルス信号の数を、新たな遮蔽体11〜14下端の高さ位置のパルス信号の数としてメモリ19aに上書き
した後に、遮蔽体11〜14を昇降させて再び遮蔽体11〜14下端をメモリ19aに上書きされた高さ位置に復帰させる動作を行うように構成される。
【0010】
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に
図1、
図7、
図8及び
図11に示すように、単一の保持部材21〜24と単一の電動モータ31〜34とを有するゾーン61〜64が複数設けられ、操作スイッチ16が、昇降ボタン17a,18aと、高さ位置選択ボタン17bと、複数のゾーン61〜64のいずれか1つ又は2つ以上を選定するゾーン選定ボタン18bとを有する単一の操作スイッチ16により構成されるか、或いは、昇降ボタン17a及び高さ位置選択ボタン17bを有するゾーンスイッチ17と、昇降ボタン18a及びゾーン選定ボタン18bを有するマルチゾーンスイッチ18とにより構成され、コントローラ41〜44がゾーン61〜64毎に1台ずつ設けられたことを特徴とする。
【0011】
本発明の第3の観点は、第2の観点に基づく発明であって、更に
図1に示すように、各コントローラ41〜44にディップスイッチがそれぞれ設けられ、これらのディップスイッチを切換えてアドレスを変更した状態で操作スイッチ16を操作することにより、複数のコントローラ41〜44全てが複数の電動モータ31〜34全てをそれぞれ制御してこれらの電動モータ31〜34に対応する複数の遮蔽体11〜14の上限位置、下限位置及び中間位置を設定するように構成されるか、或いは複数のコントローラ41〜44のうち1台のコントローラ41,42,43又は44がこのコントローラに対応する電動モータ31,32,33又は34を制御してその電動モータに対応する遮蔽体11,12,13又は14の上限位置及び下限位置のみを設定するように構成されたことを特徴とする。
【0012】
本発明の第4の観点は、第2の観点に基づく発明であって、更に単一の操作スイッチが、高さ位置選択ボタンで選択された遮蔽体下端の高さ位置を表示する高さ位置表示部と、ゾーン選定ボタンで選定されたゾーンを表示するゾーン選定表示部とを更に有することを特徴とする。
【0013】
本発明の第5の観点は、第2の観点に基づく発明であって、更に
図7及び
図8に示すように、ゾーンスイッチ17が高さ位置選択ボタン17bで選択された遮蔽体11〜14下端の高さ位置を表示する高さ位置表示部17cを更に有し、マルチゾーンスイッチ18がゾーン選定ボタン18bで選定されたゾーン61〜64を表示するゾーン選定表示部18cとを更に有することを特徴とする。
【0015】
本発明の第
6の観点は、第1ないし第
5の観点のいずれかに基づく発明であって、更に
図1に示すように、電動日射遮蔽装置が電動ロールスクリーンであり、保持部材21〜24が、窓枠51〜54、天井又は壁に取付けられる支持バーと、この支持バーの両端に対向して配置された一対の支持ブラケットと、支持バーに沿って設けられ両端が一対の支持ブラケットに枢支された巻取ローラ21a〜24aと、一端が支持バーに固定され他端が巻取ローラ21a〜24aに繰出し可能に巻取られかつ下端で折返されて二重に構成された遮蔽体11〜14とを有し、電動モータ31〜34が巻取ローラ21a〜24aを回転駆動することにより、遮蔽体11〜14が昇降するように構成されたことを特徴とする。
【0016】
本発明の第
7の観点は、第1ないし第
5の観点のいずれかに基づく発明であって、更に電動日射遮蔽装置が電動ローマンシェード又は電動プリーツスクリーンであり、保持部材が、窓枠、天井又は壁に取付けられるヘッドレールと、このヘッドレールに上端が取付けられた遮蔽体と、一端がヘッドレールから垂下されて遮蔽体下端に連結された昇降コードとを有し、電動モータがヘッドレール内に設けられ、電動モータが昇降コードの他端を繰出し可能に巻取ることにより、遮蔽体が畳上げ可能に展開されて昇降するように構成されたことを特徴とする。
【0017】
本発明の第
8の観点は、第1ないし第
5の観点のいずれかに基づく発明であって、更に電動日射遮蔽装置が電動横型ブラインドであり、保持部材が、窓枠天井又は壁に取付けられるヘッドレールと、このヘッドレールの長手方向及び前後方向にそれぞれ間隔をあけてヘッドレールから垂下された複数のラダーコードと、これらのラダーコード間に鉛直方向に所定の間隔をあけて配設され水平方向に延びる複数のスラットと、複数のスラットのうち最下段のスラットの下方に水平方向に延びて設けられ複数のラダーコードの下端が連結されたボトムレールと、ヘッドレール内にチルト昇降切換機構を介して配索され一端がヘッドレールから垂下されてボトムレールに連結された昇降コードとを有し、電動モータがヘッドレール内に設けられ、電動モータが昇降コードの他端を繰出し可能に巻取ることにより、複数のスラットが畳上げ可能に展開されて昇降するように構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明の第1の観点の遮蔽体下端の高さ設定装置では、遮蔽体下端が所定の高さ位置に停止した状態でその高さ位置を操作スイッチの昇降ボタンの操作により微調整し、コントローラが、上記微調整された遮蔽体下端の高さ位置に対応するロータリエンコーダのパルス信号の数を、新たな遮蔽体下端の高さ位置のパルス信号の数として前記メモリに上書きするので、遮蔽体下端の複数段の高さ位置を容易に設定又は再設定できる。
また、コントローラが、遮蔽体の上限位置又は下限位置を微調整するとき、微調整された遮蔽体下端の高さ位置に対応するロータリエンコーダのパルス信号の数を、新たな遮蔽体下端の高さ位置のパルス信号の数としてメモリに上書きした後に、遮蔽体を昇降させて再び遮蔽体下端をメモリに上書きされた高さ位置に復帰させる動作を行う、即ち遮蔽体下端の高さ位置の設定後又は再設定後に、遮蔽体が自動的に昇降するので、設定又は再設定が正常に行われたか否かを容易に判断できる。
【0019】
本発明の第2の観点の遮蔽体下端の高さ設定装置では、単一の保持部材と単一の電動モータとを有するゾーンが複数設けられている場合、単一の操作スイッチ又はマルチゾーンスイッチのゾーン選定ボタンを操作することにより、遮蔽体下端の高さ位置を変更するゾーンを容易に選定できる。そして単一の操作スイッチ又はゾーンスイッチの高さ位置選択ボタンを操作して遮蔽体下端の高さ位置を変更したい高さ位置近傍まで遮蔽体を昇降させた後、昇降ボタンを操作して遮蔽体下端の高さ位置を所望の高さ位置になるように微調整するか、或いは単一の操作スイッチ又はマルチゾーンスイッチ若しくはゾーンスイッチの昇降ボタンを操作して遮蔽体下端の高さ位置を所望の高さ位置になるように微調整することにより、上記選定したゾーンの遮蔽体下端の複数段の高さ位置をそれぞれ容易に設定又は再設定できる。
【0020】
本発明の第3の観点の遮蔽体下端の高さ設定装置では、各コントローラに設けられたディップスイッチを切換えてアドレスを変更した状態で操作スイッチを操作することにより、複数のコントローラ全てが複数の電動モータ全てをそれぞれ制御してこれらの電動モータに対応する複数の遮蔽体の上限位置、下限位置及び中間位置を設定すれば、遮蔽体の上限位置、下限位置及び中間位置の設定時間を短縮できる。また、各コントローラに設けられたディップスイッチを切換えてアドレスを変更した状態で操作スイッチを操作することにより、複数のコントローラのうち1台のコントローラがこのコントローラに対応する電動モータを制御してその電動モータに対応する遮蔽体の上限位置及び下限位置のみを設定すれば、各遮蔽体の上限位置及び下限位置を微調整できる。
【0021】
本発明の第4の観点の遮蔽体下端の高さ設定装置では、単一の操作スイッチが、高さ位置選択ボタンで選択された遮蔽体下端の高さ位置を表示する高さ位置表示部と、ゾーン選定ボタンで選定されたゾーンを表示するゾーン選定表示部とを更に有するので、ゾーン選定ボタンを操作することにより、遮蔽体下端の高さ位置を変更するゾーンを容易に選定できるとともに、ゾーン選定表示部により上記選定されたゾーンを確認できる。そして高さ位置選択ボタンを操作して遮蔽体下端の高さ位置を変更したい高さ位置近傍まで遮蔽体を昇降させた後、昇降ボタンを操作して遮蔽体下端の高さ位置を所望の高さ位置になるように微調整するか、或いは単一の操作スイッチの昇降ボタンを操作して遮蔽体下端の高さ位置を所望の高さ位置になるように微調整することにより、上記選定したゾーンの遮蔽体下端の複数段の高さ位置をそれぞれ容易に設定又は再設定できる。この結果、遮蔽体を保持する保持部材が高い位置に取付けられている場合、遮蔽体下端の高さ位置を再設定するとき、保持部材の設置場所に足場を組む必要がなく、単一の操作スイッチの操作だけで済み、作業性及びメンテナンス性を向上できる。なお、高さ位置選択ボタンを操作して遮蔽体下端の高さ位置を変更したい高さ位置近傍まで遮蔽体を昇降させることにより、高さ位置表示部に変更したい遮蔽体下端の高さ位置が表示されるので、遮蔽体下端の高さ位置を再設定するときの作業性及びメンテナンス性をより向上できる。
【0022】
本発明の第5の観点の遮蔽体下端の高さ設定装置では、ゾーンスイッチが高さ位置選択ボタンで選択された遮蔽体下端の高さ位置を表示する高さ位置表示部を更に有し、マルチゾーンスイッチがゾーン選定ボタンで選定されたゾーンを表示するゾーン選定表示部とを更に有するので、マルチゾーンスイッチのゾーン選定ボタンを操作することにより、遮蔽体下端の高さ位置を変更するゾーンを容易に選定できるとともに、マルチゾーンスイッチのゾーン選定表示部により上記選定されたゾーンを確認できる。そしてゾーンスイッチの高さ位置選択ボタンを操作して遮蔽体下端の高さ位置を変更したい高さ位置近傍まで遮蔽体を昇降させた後、ゾーンスイッチの昇降ボタンを操作して遮蔽体下端の高さ位置を所望の高さ位置になるように微調整するか、或いはマルチゾーンスイッチ又はゾーンスイッチの昇降ボタンを操作して遮蔽体下端の高さ位置を所望の高さ位置になるように微調整することにより、上記選定したゾーンの遮蔽体下端の複数段の高さ位置をそれぞれ容易に設定又は再設定できる。この結果、遮蔽体を保持する保持部材が高い位置に取付けられている場合、遮蔽体下端の高さ位置を再設定するとき、保持部材の設置場所に足場を組む必要がなく、マルチゾーンスイッチ及びゾーンスイッチの操作だけで済み、作業性及びメンテナンス性を向上できる。なお、ゾーンスイッチの高さ位置選択ボタンを操作して遮蔽体下端の高さ位置を変更したい高さ位置近傍まで遮蔽体を昇降させることにより、高さ位置表示部に変更したい遮蔽体下端の高さ位置が表示されるので、遮蔽体下端の高さ位置を再設定するときの作業性及びメンテナンス性をより向上できる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1〜
図4に示すように、電動ロールスクリーンは、窓枠51〜54に取付けられ遮蔽体11〜14を保持する保持部材21〜24と、この保持部材21〜24に設けられ駆動軸を回転駆動することにより遮蔽体11〜14を昇降させる電動モータ31〜34と、この電動モータ31〜34の駆動軸を正転又は逆転させるために操作される昇降ボタン17a,18aを有する操作スイッチ16と、この操作スイッチ16の昇降ボタン17a,18aの操作に基づいて電動モータ31〜34を制御することにより遮蔽体11〜14を昇降させて遮蔽体11〜14下端の高さを変更可能なコントローラ41〜44とを備える。上記保持部材21〜24は、窓枠51〜54に取付けられる支持バーと、この支持バーの両端に対向して配置された一対の支持ブラケットと、支持バーに沿って設けられ両端が一対の支持ブラケットに枢支された巻取ローラ21a〜24aと、一端が支持バーに固定され他端が巻取ローラ21a〜24aに繰出し可能に巻取られかつ下端で折返されて二重に構成された遮蔽体11〜14とを有する。上記電動モータ31〜34は巻取ローラ21a〜24aに収容されるように一方の支持ブラケットに取付けられ、この電動モータ31〜34が巻取ローラ21a〜24aを回転駆動することにより、遮蔽体11〜14が昇降するように構成される。また、遮蔽体11〜14の折返し部には、常に位置するように遮蔽体11〜14に取付けられ遮蔽体11〜14に張力を付与する錘部材11a〜14aが設けられる。更に、電動モータ31〜34はその駆動軸の回転角度をパルス信号の数として検出するロータリエンコーダ31a〜34aを有する。
【0026】
この実施の形態では、単一の保持部材21〜24と単一の電動モータ31〜34とを有するゾーン61〜64が4つ設けられる(
図1〜
図4)。即ち、部屋の最も左側に第1保持部材2と第1電動モータ31とを有する第1ゾーン61が設けられ、第1ゾーン61の右隣に第2保持部材22と第2電動モータ32とを有する第2ゾーン62が設けられ、第2ゾーン62の右隣に第3保持部材23と第3電動モータ33とを有する第3ゾーン63が設けられ、第3ゾーン63の右隣に第4保持部材24と第4電動モータ34とを有する第4ゾーン64が設けられる。また、操作スイッチ16はゾーンスイッチ17とマルチゾーンスイッチ18とにより構成される(
図1〜
図4、
図7及び
図8)。ゾーンスイッチ17は、第1〜第4遮蔽体11〜14を昇降させる昇降ボタン17aと、第1〜第4遮蔽体11〜14下端の複数段の高さ位置のいずれかを選択可能な高さ位置選択ボタン17bと、高さ位置選択ボタン17bで選択された第1〜第4遮蔽体11〜14下端の高さ位置を表示する高さ位置表示部17cとを有する(
図1〜
図4及び
図7)。また、マルチゾーンスイッチ18は、第1〜第4遮蔽体11〜14を昇降させる昇降ボタン18aと、4つの第1〜第4ゾーン61〜64のいずれか1つ又は2つ以上を選定するゾーン選定ボタン18bと、ゾーン選定ボタン18bで選定されたゾーン61〜64を表示するゾーン選定表示部18cとを有する(
図1〜
図4及び
図8)。
【0027】
高さ位置選択ボタン17bは、ゾーンスイッチ17の右上部に設けられた上向きボタン17dと、ゾーンスイッチ17の右下部に設けられた下向きボタン17eとからなる(
図7)。この実施の形態では、高さ位置選択ボタン17bで選択可能な第1〜第4遮蔽体11〜14下端の高さ位置の段数は15段であり、高さ位置選択表示部17cはゾーンスイッチ17の左右方向の中央に縦方向に所定の間隔をあけて設けられた15個の高さ選択用LED(発光ダイオード)からなる。上向きボタン17dを押すことにより、点灯する高さ選択用LED17cが上方に移行し、下向きボタン17eを押すことにより、点灯する高さ選択用LED17cが下方に移行するとともに、コントローラ41〜44が高さ位置選択ボタン17bの上向きボタン17d又は下向きボタン17eの操作に基づいて第1〜第4電動モータ31〜34を制御することにより第1〜第4遮蔽体11〜14下端の15段の高さ位置のいずれかに一致するように第1〜第4遮蔽体11〜14を昇降するように構成される。また、ゾーン選定ボタン18bは、マルチゾーンスイッチ18の上下方向の略中央であって左右方向の左部に設けられる(
図1〜
図4及び
図8)。また、この実施の形態では、ゾーン選定表示部18cはマルチゾーンスイッチ18の上部に横方向に所定の間隔をあけて設けられた4個のゾーン選定用LED(発光ダイオード)である。ゾーン選定ボタン18bを押すことにより、4つのゾーン選定用LED18cのうち点灯するゾーン選定用LED18cの数及び位置が変化するとともに、コントローラ41〜44がゾーン選定ボタン18bの操作に基づいて第1〜第4電動モータ31〜34を制御することにより4つの第1〜第4ゾーン61〜64のうち選定されたゾーン61〜64の遮蔽体11〜14を昇降するように構成される。なお、15個の高さ選択用LED17cは
図9に示すパターンで点灯し、4個のゾーン選定用LED18cは
図10に示すパターンで点灯するようになっている。
【0028】
一方、ゾーンスイッチ17の昇降ボタン17aは、第1〜第4遮蔽体11〜14を上昇させるためのOPENボタン17fと、第1〜第4遮蔽体11〜14を下降させるためのCLOSEボタン17gと、昇降している第1〜第4遮蔽体11〜14を停止させるSTOPボタン17hとからなる(
図7)。また、マルチゾーンスイッチ18の昇降ボタン18aは、第1〜第4遮蔽体11〜14を上昇させるためのOPENボタン18dと、第1〜第4遮蔽体11〜14を下降させるためのCLOSEボタン18eと、昇降している第1〜第4遮蔽体11〜14を停止させるSTOPボタン18fとからなる(
図8)。上記ゾーンスイッチ17の昇降ボタン17aと上記マルチゾーンスイッチ18の昇降ボタン18aは同一機能を有し、OPENボタン17f,18dを押すとこのボタンから手を離しても第1〜第4遮蔽体11〜14は上昇し続け、CLOSEボタン17g,18eを押すとこのボタンから手を離しても第1〜第4遮蔽体11〜14は下降し続け、ストップボタン17h,18fを押すと第1〜第4遮蔽体11〜14が停止するようになっている。更に、コントローラ41〜44はゾーン61〜64毎に1台ずつ設けられる。
【0029】
各コントローラ41〜44の制御入力には、ゾーンスイッチ17の操作出力、マルチゾーンスイッチ18の操作出力及び第1〜第4ロータリエンコーダ31a〜34aの検出出力がそれぞれ接続され、各コントローラ41〜44の制御出力は第1〜第4電動モータ31〜34に接続される(
図1〜
図4)。また、各コントローラ41〜44にはメモリ41a〜44aがそれぞれ設けられる。これらのメモリ41a〜44aには、第1〜第4遮蔽体11〜14下端の15段の段階的な各高さ位置に対応する第1〜第4電動モータ31〜34の駆動軸の各回転角度を第1〜第4ロータリエンコーダ31a〜34aの検出する各パルス信号の数としてそれぞれ記憶される。また、ゾーンスイッチ17及びマルチゾーンスイッチ18は、第1〜第4遮蔽体11〜14の通常の操作モードと、4つの第1〜第4ゾーン61〜64のいずれか1つ又は2つ以上のゾーン61〜64において第1〜第4遮蔽体11〜14下端の15段の高さ位置のいずれかを変更して再設定可能なリミット操作モードに切換えることができるように構成される。通常の操作モードからリミット操作モードへの切換えは、例えばSTOPボタン17h,18fをT秒間押し続けることにより行われ、リミット操作モードから通常の操作モードへの切換えは、例えばSTOPボタン17h,18fをS回間欠的に押すことにより行われる。この実施の形態では、ゾーンスイッチ17、マルチゾーンスイッチ18、コントローラ41〜44、電動モータ31〜34及びロータリエンコーダ31a〜34aは全て有線により接続される。なお、ゾーンスイッチ及びマルチゾーンスイッチと、コントローラとの接続は、無線又は赤外線により接続してもよい。
【0030】
更に、各コントローラ41〜44にはディップスイッチ(図示せず)がそれぞれ設けられ、これらのディップスイッチは、この実施の形態では、1列に並べて配設された4つのオンオフ切換えの第1〜第4スイッチ部からなる。これらのディップスイッチは16段階に切換え可能であるため、コントローラアドレスを開始アドレス『0』に設定した時を除いて最大15ゾーンまで適用できる。この実施の形態では、コントローラ41〜44のディップスイッチの第1〜第4スイッチ部を全てオフにするとコントローラアドレスが開始アドレス『0』になり、第1スイッチ部をオンにして第2〜第4スイッチ部をオフにするとコントローラアドレスが『1』(開始アドレス『0』+1)になり、第2スイッチ部をオンにして第1、第3及び第4スイッチ部をオフにするとコントローラアドレスが『2』(開始アドレス『0』+2)になり、第1及び第2スイッチ部をオンにして第3及び第4スイッチ部をオフにするとコントローラアドレスが『3』(開始アドレス『0』+3)になり、第3スイッチ部をオンにして第1、第2及び第4スイッチ部をオフにするとコントローラアドレスが『4』(開始アドレス『0』+4)になるように設定される。このディップスイッチの第1〜第4スイッチ部のオンオフ設定は、マルチゾーンスイッチ18のゾーン選定用LED18cのオンオフ設定に対応している(
図10)。また、この実施の形態では、遮蔽体11〜14の高さを15段階にそれぞれ設定可能であり、ゾーンスイッチ17の遮蔽体の高さ選択用LED17cの数が15個であるため、ゾーンスイッチ17の遮蔽体の高さ選択用LED17cのオンオフ設定は、各コントローラ41〜44のディップスイッチの第1〜第4スイッチ部のオンオフ設定に対応している(
図9)。これらのことから、第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の上限位置の設定、第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の下限位置の設定等は、マルチゾーンスイッチ18又はゾーンスイッチ17のいずれか一方を用いて行うことができる。
【0031】
このように構成された電動ロールスクリーンの遮蔽体下端の高さ設定装置の動作を説明する。2階の床が設けられておらず1階から2階にわたる吹抜け空間において、この吹抜け空間を区画する壁26に4つの第1〜第4窓71〜74が水平方向に所定の間隔をあけて設けられ、第1、第3及び第4窓71,73,74は縦長に形成され、第2窓72はドア27の上方に位置して形成される。そして、第1〜第4保持部材21〜24を第1〜第4窓71〜74の窓枠51〜54の上枠部下面にそれぞれ取付け、第1〜第4電動モータ31〜34を電源に接続する。なお、第1〜第4保持部材21〜24の第1〜第4遮蔽体11〜14の全長は同一である。
【0032】
(1−1) 第1〜第4遮蔽体の下端の上限位置の初期設定手順
先ず、第1〜第4コントローラ41〜44のディップスイッチの第1〜第4スイッチ部を全てオフにして、第1〜第4コントローラ41〜44のコントローラアドレスを全て開始アドレス『0』に設定する。次いで、ゾーンスイッチ17のSTOPボタン17hをT秒間押し続けて、通常の操作モードからリミット操作モードに切換えた後に、ゾーンスイッチ17のOPENボタン17fを押し、第1〜第4コントローラ41〜44により第1〜第4電動モータ31〜34を駆動して4枚の第1〜第4遮蔽体11〜14を全て上昇させる。そして、上限位置に達したときにSTOPボタン17hを押すと、第1〜第4遮蔽体11〜14はその位置に停止する。次に、ゾーンスイッチ17の高さ位置選択ボタン17bを何回か押して最上段(スイッチ表示15)の高さ選択用LED17cを点灯させる。そして、ゾーンスイッチ17のSTOPボタン17hをX回間欠的に押した後に、OPENボタン17f又はCLOSEボタン17gのいずれかをY回間欠的に押す。この操作により、第1〜第4コントローラ41〜44は、現在の高さ位置を上限位置としてメモリ41a〜44aにそれぞれ記憶する、即ち第1〜第4遮蔽体11〜14下端の高さ位置(上限位置)に対応する第1〜第4ロータリエンコーダ31a〜34aのパルス信号の数を、新たな第1〜第4遮蔽体11〜14下端の高さ位置のパルス信号の数としてメモリ41a〜44aにそれぞれ記憶する。更に、第1〜第4コントローラ41〜44は、
図5に示すように、第1〜第4遮蔽体11〜14を上限位置からα以上下降させて(現在位置≧上限位置+α)、再び第1〜第4遮蔽体11〜14下端をメモリ41a〜44aに上書きされた高さ位置に復帰させる(現在位置=上限位置)。これにより現在の高さ位置が上限位置としてメモリ41a〜44aに上書きされたことを目視により確認できる。
【0033】
(1−2) 第1〜第4遮蔽体の下端の下限位置の初期設定手順
先ず、第1〜第4コントローラ41〜44のディップスイッチの第1〜第4スイッチ部を全てオフにして、第1〜第4コントローラ41〜44のコントローラアドレスを全て開始アドレス『0』に設定したままにしておく。次いで、ゾーンスイッチ17のSTOPボタン17hをT秒間押し続けて、通常の操作モードからリミット操作モードに切換えた後に、ゾーンスイッチ17のCLOSEボタン17gを押し、第1〜第4コントローラ41〜44により第1〜第4電動モータ31〜34を駆動して4枚の第1〜第4遮蔽体11〜14を全て下降させる。そして、下限位置に達したときにSTOPボタン17hを押すと、第1〜第4遮蔽体11〜14はその位置に停止する。次に、ゾーンスイッチ17の高さ位置選択ボタン17bを何回か押して最下段(スイッチ表示1)の高さ選択用LED17cを点灯させる。そして、ゾーンスイッチ17のSTOPボタン17hをX回間欠的に押した後に、OPENボタン17f又はCLOSEボタン17gのいずれかをY回間欠的に押す。この操作により、第1〜第4コントローラ41〜44は、現在の高さ位置を下限位置としてメモリ41a〜44aにそれぞれ記憶する、即ち第1〜第4遮蔽体11〜14下端の高さ位置(下限位置)に対応する第1〜第4ロータリエンコーダ31a〜34aのパルス信号の数を、新たな第1〜第4遮蔽体11〜14下端の高さ位置のパルス信号の数としてメモリ41a〜44aにそれぞれ記憶する。更に、第1〜第4コントローラ41〜44は、
図6に示すように、第1〜第4遮蔽体11〜14を下限位置からα以上上昇させて(現在位置≧下限位置−α)、再び第1〜第4遮蔽体11〜14下端をメモリ41a〜44aに上書きされた高さ位置に復帰させる(現在位置=下限位置)。これにより現在の高さ位置が下限位置としてメモリ41a〜44aに上書きされたことを目視により確認できる。
【0034】
(1−3) 第1〜第4遮蔽体の下端の中間位置の初期設定手順
先ず、第1〜第4コントローラ41〜44のディップスイッチの第1〜第4スイッチ部を全てオフにして、第1〜第4コントローラ41〜44のコントローラアドレスを全て開始アドレス『0』に設定したままにしておく。次いで、ゾーンスイッチ17のSTOPボタン17hをT秒間押し続けて、通常の操作モードからリミット操作モードに切換えた後に、ゾーンスイッチ17のCLOSEボタン17gを押し、第1〜第4コントローラ41〜44により第1〜第4電動モータ31〜34を駆動して4枚の第1〜第4遮蔽体11〜14を全て下降させる。そして、中間位置のうち下から2段目の位置に達したときにSTOPボタン17hを押すと、第1〜第4遮蔽体11〜14はその位置に停止する。次に、ゾーンスイッチ17の高さ位置選択ボタン17bを何回か押して下から2個目(スイッチ表示2)の高さ選択用LED17cを点灯させる。そして、ゾーンスイッチ17のSTOPボタン17hをX回間欠的に押した後に、OPENボタン17f又はCLOSEボタン17gのいずれかをY回間欠的に押す。この操作により、第1〜第4コントローラ41〜44は、現在の高さ位置を下から2段目の位置としてメモリ41a〜44aにそれぞれ記憶する、即ち第1〜第4遮蔽体11〜14下端の高さ位置(下から2段目の位置)に対応する第1〜第4ロータリエンコーダ31a〜34aのパルス信号の数を、新たな第1〜第4遮蔽体11〜14下端の高さ位置のパルス信号の数としてメモリ41a〜44aにそれぞれ記憶する。第1〜第4遮蔽体の下端の中間位置(下から3〜14段目)の設定も上記と同様にして設定できる。
【0035】
(1−4) 第1〜第4遮蔽体の下端の中間位置の自動初期設定手順
なお、第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の中間位置(下から2〜14段目)を自動的に設定してもよい。具体的には、第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の上限位置と下限位置を設定した後に、リミット操作モードに切換えて、ゾーンスイッチ17のSTOPボタン17hをA回押した後にOPENボタン17f又はCLOSEボタン17gをB回押す。これにより、第1〜第4コントローラ41〜44が、第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の高さ位置のうち上限位置に対応するメモリ41a〜44a内のパルス信号の数と、下限位置に対応するメモリ41a〜44a内のパルス信号の数との差分を演算にて15分割し、分割した各パルス信号の数を第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の15段階の高さ位置にそれぞれ割当てるとともに、ゾーンスイッチ17の15個の高さ選択用LED17cの選択条件及び点灯条件にもそれぞれ割当てる。
【0036】
(2−1) 第1〜第4遮蔽体の下端の上限位置の微調整及び再設定手順
第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の高さ位置が全て上限位置に達していない場合、第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の上限位置の微調整及び再設定手順を
図11のフローチャート図に基づいて説明する。具体的には、上記『(1−1) 第1〜第4遮蔽体の下端の上限位置の初期設定手順』と略同じ手順で微調整及び再設定を行う。先ず、第1〜第4コントローラ41〜44のディップスイッチの第1〜第4スイッチ部を全てオフにして、第1〜第4コントローラ41〜44のコントローラアドレスを全て開始アドレス『0』に設定する。次いで、ゾーンスイッチ17のSTOPボタン17hをT秒間押し続けて、通常の操作モードからリミット操作モードに切換えた後に、ゾーンスイッチ17のOPENボタン17fを押し、第1〜第4コントローラ41〜44により第1〜第4電動モータ31〜34を駆動して4枚の第1〜第4遮蔽体11〜14の下端を上昇させる。そして、所望の上限位置に達したときにSTOPボタン17hを押すと、第1〜第4遮蔽体11〜14はその位置に停止して微調整が完了する。次に、ゾーンスイッチ17の高さ位置選択ボタン17bを何回か押して最上段(スイッチ表示15)の高さ選択用LED17cを点灯させる。そして、ゾーンスイッチ17のSTOPボタン17hをX回間欠的に押した後に、OPENボタン17f又はCLOSEボタン17gのいずれかをY回間欠的に押す。この操作により、第1〜第4コントローラ41〜44は、現在の高さ位置を新たな上限位置としてメモリ41a〜44aにそれぞれ上書きする、即ち第1〜第4遮蔽体11〜14下端の高さ位置(上限位置)に対応する第1〜第4ロータリエンコーダ31a〜34aのパルス信号の数を、新たな第1〜第4遮蔽体11〜14下端の高さ位置のパルス信号の数としてメモリ41a〜44aにそれぞれ上書きする。更に、第1〜第4コントローラ41〜44は、
図5に示すように、第1〜第4遮蔽体11〜14を上限位置からα以上下降させて(現在位置≧上限位置+α)、再び第1〜第4遮蔽体11〜14下端をメモリ41a〜44aに上書きされた高さ位置に復帰させる(現在位置=上限位置)。これにより現在の高さ位置が上限位置としてメモリ41a〜44aに上書きされたことを目視により確認できる。
【0037】
(2−2) 第1〜第4遮蔽体の下端の下限位置の微調整及び再設定手順
第1〜第4遮蔽体11〜14のうち遮蔽体下端の高さ位置が下限位置に達していない場合、第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の下限位置の微調整及び再設定手順を
図11のフローチャート図に基づいて説明する。具体的には、上記『(1−2) 第1〜第4遮蔽体の下端の下限位置の初期設定手順』と略同じ手順で微調整及び再設定を行う。先ず、第1〜第4コントローラ41〜44のディップスイッチの第1〜第4スイッチ部を全てオフにして、第1〜第4コントローラ41〜44のコントローラアドレスを全て開始アドレス『0』に設定する。次いで、ゾーンスイッチ17のSTOPボタン17hをT秒間押し続けて、通常の操作モードからリミット操作モードに切換えた後に、ゾーンスイッチ17のCLOSEボタン17gを押し、第1〜第4コントローラ41〜44により第1〜第4電動モータ31〜34を駆動して4枚の第1〜第4遮蔽体11〜14を全て下降させる。そして、所望の下限位置に達したときにSTOPボタン17hを押すと、第1〜第4遮蔽体11〜14はその位置に停止して微調整が完了する。次に、ゾーンスイッチ17の高さ位置選択ボタン17bを何回か押して最下段(スイッチ表示1)の高さ選択用LED17cを点灯させる。そして、ゾーンスイッチ17のSTOPボタン17hをX回間欠的に押した後に、OPENボタン17f又はCLOSEボタン17gのいずれかをY回間欠的に押す。この操作により、第1〜第4コントローラ41〜44は、現在の高さ位置を新たな下限位置としてメモリ41a〜44aにそれぞれ上書きする、即ち第1〜第4遮蔽体11〜14下端の高さ位置(下限位置)に対応する第1〜第4ロータリエンコーダ31a〜34aのパルス信号の数を、新たな第1〜第4遮蔽体11〜14下端の高さ位置のパルス信号の数としてメモリ41a〜44aにそれぞれ上書きする。更に、第1〜第4コントローラ41〜44は、
図6に示すように、第1〜第4遮蔽体11〜14を下限位置からα以上上昇させて(現在位置≧下限位置−α)、再び第1〜第4遮蔽体11〜14下端をメモリ41a〜44aに上書きされた高さ位置に復帰させる(現在位置=下限位置)。これにより現在の高さ位置が下限位置としてメモリ41a〜44aに上書きされたことを目視により確認できる。
【0038】
(2−3) 第1〜第4遮蔽体の下端の中間位置の微調整及び再設定手順
第1〜第4遮蔽体11〜14のうち遮蔽体下端の高さ位置が、例えば下から2段目の位置に全て達していない場合、第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の下から2段目の位置の微調整及び再設定手順を
図11のフローチャート図に基づいて説明する。具体的には、上記『(1−3) 第1〜第4遮蔽体の下端の中間位置の初期設定手順』と略同じ手順で微調整及び再設定を行う。先ず、第1〜第4コントローラ41〜44のディップスイッチの第1〜第4スイッチ部を全てオフにして、第1〜第4コントローラ41〜44のコントローラアドレスを全て開始アドレス『0』に設定する。次いで、ゾーンスイッチ17のSTOPボタン17hをT秒間押し続けて、通常の操作モードからリミット操作モードに切換えた後に、ゾーンスイッチ17のCLOSEボタン17gを押し、第1〜第4コントローラ41〜44により第1〜第4電動モータ31〜34を駆動して4枚の第1〜第4遮蔽体11〜14を全て下降させる。そして、中間位置のうち下から2段目の所望の位置に達したときにSTOPボタン17hを押すと、第1〜第4遮蔽体11〜14はその位置に停止して微調整が完了する。次に、ゾーンスイッチ17の高さ位置選択ボタン17bを何回か押して下から2個目(スイッチ表示2)の高さ選択用LED17cを点灯させる。そして、ゾーンスイッチ17のSTOPボタン17hをX回間欠的に押した後に、OPENボタン17f又はCLOSEボタン17gのいずれかをY回間欠的に押す。この操作により、第1〜第4コントローラ41〜44は、現在の高さ位置を新たな下から2段目の位置としてメモリ41a〜44aにそれぞれ上書きする、即ち第1〜第4遮蔽体11〜14下端の高さ位置(下から2段目の位置)に対応する第1〜第4ロータリエンコーダ31a〜34aのパルス信号の数を、新たな第1〜第4遮蔽体11〜14下端の高さ位置のパルス信号の数としてメモリ41a〜44aにそれぞれ上書きする。第1〜第4遮蔽体の下端の中間位置(下から3〜14段目)の設定も上記と同様にして設定できる。
【0039】
(2−4) 第2遮蔽体の下端の下限位置の微調整及び再設定手順
第2窓72の下方にはドア27があるため、第2遮蔽体12を第1、第3及び第4遮蔽体11,13,14と同様に昇降すると、ドア27が第2遮蔽体12により覆われてしまう場合がある。第2遮蔽体12の下端の高さ位置が下限位置に達するのが10段目であるとすると、第2遮蔽体12の下端の高さ位置が1段目〜9段目である場合、全て下限位置の10段目と同一に再設定する必要がある。具体的には、先ず、第1コントローラ41のディップスイッチの第1スイッチ部をオンにして第2〜第4スイッチ部をオフにすることにより、第1コントローラ41のコントローラアドレスを『1』に設定し、第2コントローラ42のディップスイッチの第2スイッチ部をオンにして第1、第3及び第4スイッチ部をオフにすることにより、第2コントローラ42のコントローラアドレスを『2』に設定する。また、第3コントローラ43のディップスイッチの第1及び第2スイッチ部をオンにして第3及び第4スイッチ部をオフにすることにより、第3コントローラ43のコントローラアドレスを『3』に設定し、第4コントローラ44のディップスイッチの第3スイッチ部をオンにして第1、第2及び第4スイッチ部をオフにすることにより、第4コントローラ44のコントローラアドレスを『4』に設定する。次いで、ゾーンスイッチ17のSTOPボタン17hをT秒間押し続けて、通常の操作モードからリミット操作モードに切換えた後に、ゾーンスイッチ17のOPENボタン1717fを押し、第2コントローラ42により第2電動モータ32を駆動して第2遮蔽体12を上昇させる。そして、第2遮蔽体12の下端の位置が所望の下限位置、即ちドアを覆わない位置に達したときにSTOPボタン17hを押すと、第2遮蔽体12はその位置に停止して微調整が完了する。次に、ゾーンスイッチ17の高さ位置選択ボタン17bを何回か押して最下段(スイッチ表示1)の高さ選択用LED17cを点灯させる。そして、ゾーンスイッチ17のSTOPボタン17hをX回間欠的に押した後に、OPENボタン17f又はCLOSEボタン17gのいずれかをY回間欠的に押す。この操作により、第2コントローラ42は、現在の高さ位置を新たな下限位置としてメモリ42aに上書きする、即ち第2遮蔽体12下端の高さ位置(下限位置)に対応する第2ロータリエンコーダ32aのパルス信号の数を、新たな第2遮蔽体12下端の高さ位置のパルス信号の数としてメモリ42aに上書きする。更に、第2コントローラ42は、
図6に示すように、第2遮蔽体12を下限位置からα以上上昇させて(現在位置≧下限位置−α)、再び第2遮蔽体12下端をメモリ42aに上書きされた高さ位置に復帰させる(現在位置=下限位置)。これにより現在の高さ位置が下限位置としてメモリ42aに上書きされたことを目視により確認できる。なお、第2遮蔽体12の下端の高さ位置が2段目〜9段目である場合、上記下限位置より低い位置になるため、第2コントローラ42は、第2遮蔽体12の下端の高さ位置が2段目〜9段目であるときを下限位置と同一の値をメモリ42aに記憶する。
【0040】
(3) 通常の操作
予め、マルチゾーンスイッチ18のSTOPボタン18fをS回間欠的に押して、リミット操作モードから通常の操作モードに切換えておく。第1〜第4遮蔽体11〜14全てを全開状態にする場合には、先ず、第1〜第4遮蔽体11〜14全てをマルチゾーンスイッチ18のゾーン選定ボタン18bにより選定する。次に、ゾーンスイッチ17の高さ位置選択ボタン17bの上向きボタン17dを何回か押して最上段(スイッチ表示15)の高さ選択用LED17cを点灯させる。これによりコントローラ41〜44は第1〜第4電動モータ31〜34を制御して、第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の高さ位置が上限位置に達するまで第1〜第4遮蔽体11〜14を上昇させる(
図1)。この状態から第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の高さ位置を12段目の高さ位置にする場合には、ゾーンスイッチ17の高さ位置選択ボタン17bの下向きボタン17aを3回押して12段目(スイッチ表示12)の高さ選択用LED17cを点灯させる。これによりコントローラ41〜44は第1〜第4電動モータ31〜34を制御して、第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の高さ位置が12段目の高さ位置に達するまで第1〜第4遮蔽体11〜14を下降させる(
図2)。
【0041】
この状態から第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の高さ位置を6段目の高さ位置にする場合には、ゾーンスイッチ17の高さ位置選択ボタン17bの下向きボタン17aを6回押して6段目(スイッチ表示6)の高さ選択用LED17cを点灯させる。これによりコントローラ41〜44は第1〜第4電動モータ31〜34を制御して、第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の高さ位置が6段目の高さ位置に達するまで第1〜第4遮蔽体11〜14を下降させる(
図3)。このとき第2遮蔽体12下端の高さ位置は10段目に停止した状態、即ち第2窓72を全て閉止した状態に保たれる。この状態から第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の高さ位置を下限位置にする場合には、ゾーンスイッチ17の高さ位置選択ボタン17bの下向きボタン17aを5回押して下限位置(スイッチ表示1)の高さ選択用LED17cを点灯させる。これによりコントローラ41〜44は第1〜第4電動モータ31〜34を制御して、第1〜第4遮蔽体11〜14の下端の高さ位置が下限位置に達するまで第1〜第4遮蔽体11〜14を下降させる(
図4)。このとき第2遮蔽体12下端の高さ位置は10段目に停止した状態、即ち第2窓72を全て閉止した状態に保たれる。
【0042】
個別に遮蔽体を昇降させる場合、例えば第1遮蔽体11を上昇させて全閉状態から全開状態にする場合には、先ず、第1遮蔽体11をマルチゾーンスイッチ18のゾーン選定ボタン18bにより選定する。次に、ゾーンスイッチ17の高さ位置選択ボタン17bの上向きボタン17dを14回押して最上段(スイッチ表示15)の高さ選択用LED17cを点灯させる。これによりコントローラ41〜44は第1電動モータ31を制御して、第1遮蔽体11の下端の高さ位置が上限位置に達するまで第1遮蔽体11を上昇させる。
【0043】
なお、上記実施の形態では、電動日射遮蔽装置としてロールスクリーンを挙げたが、電動ローマンシェード、電動プリーツスクリーン、電動横型ブラインド等の電動日射遮蔽装置でもよい。電動日射遮蔽装置が電動ローマンシェード又は電動プリーツスクリーンである場合、保持部材が、天井、窓枠又は壁面に取付けられるヘッドレールと、このヘッドレールに上端が取付けられた遮蔽体と、一端がヘッドレールから垂下されて遮蔽体下端に連結された昇降コードとを有し、電動モータがヘッドレール内に設けられ、電動モータが昇降コードの他端を繰出し可能に巻取ることにより、遮蔽体が畳上げ可能に展開されて昇降するように構成される。また、電動日射遮蔽装置が電動横型ブラインドである場合、保持部材が、天井、窓枠又は壁面に取付けられるヘッドレールと、このヘッドレールの長手方向及び前後方向にそれぞれ間隔をあけてヘッドレールから垂下された複数のラダーコードと、これらのラダーコード間に鉛直方向に所定の間隔をあけて配設され水平方向に延びる複数のスラットと、複数のスラットのうち最下段のスラットの下方に水平方向に延びて設けられ複数のラダーコードの下端が連結されたボトムレールと、ヘッドレール内にチルト昇降切換機構を介して配索され一端がヘッドレールから垂下されてボトムレールに連結された昇降コードとを有し、電動モータがヘッドレール内に設けられ、電動モータが昇降コードの他端を繰出し可能に巻取ることにより、複数のスラットが畳上げ可能に展開されて昇降するように構成される。
【0044】
また、この実施の形態では、単一の保持部材と単一の電動モータとを有するゾーンを4つ設けたが、単一の保持部材と単一の電動モータとを有するゾーンを1つ、2つ、3つ又は5つ以上設けてもよい。また、この実施の形態では、保持部材の支持バーを窓枠に取付けたが、保持部材の支持バーを天井又は壁に取付けてもよい。また、上記実施の形態では、昇降ボタンと高さ位置選択ボタンと高さ位置表示部とを有するゾーンスイッチと、昇降ボタンとゾーン選定ボタンとゾーン選定表示部とを有するマルチゾーンスイッチとにより操作スイッチを構成したが、昇降ボタンと高さ位置選択ボタンとゾーン選定ボタンと高さ位置表示部とゾーン選定表示部とを有する単一の操作スイッチにより操作スイッチを構成してもよい。更に、この実施の形態では、高さ位置選択ボタンで選択可能な遮蔽体下端の高さ位置の段数を15段に設定したが、高さ位置選択ボタンで選択可能な遮蔽体下端の高さ位置の段数を2〜14段又は16段以上に設定してもよい。