特許第6704779号(P6704779)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6704779
(24)【登録日】2020年5月15日
(45)【発行日】2020年6月3日
(54)【発明の名称】折戸
(51)【国際特許分類】
   E06B 7/22 20060101AFI20200525BHJP
   E06B 7/23 20060101ALI20200525BHJP
【FI】
   E06B7/22 M
   E06B7/23 A
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-83965(P2016-83965)
(22)【出願日】2016年4月19日
(65)【公開番号】特開2017-193851(P2017-193851A)
(43)【公開日】2017年10月26日
【審査請求日】2019年2月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】302045705
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】青木 康正
(72)【発明者】
【氏名】清水 亨
(72)【発明者】
【氏名】藤倉 豊
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 義
(72)【発明者】
【氏名】内藤 雄介
(72)【発明者】
【氏名】吉原 和義
(72)【発明者】
【氏名】北川 貴稔
【審査官】 藤脇 昌也
(56)【参考文献】
【文献】 実開平01−130493(JP,U)
【文献】 特開2013−011070(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0023829(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 7/00 − 7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の折戸の戸先部が突き合せられる戸先部を備え、
前記戸先部は中空部を有する弾性体部を含み、
前記弾性体部には、凹部およびヒレ部が設けられ、前記他の折戸の戸先部が突き合せられる過程で当該他の折戸の戸先部が前記ヒレ部に接触することにより前記ヒレ部は前記凹部の少なくとも一部を覆い、
前記他の折戸の戸先部は中空部を有する他の弾性体部を含み、
前記他の弾性体部には、他の凹部および他のヒレ部が設けられ、
互いが突き合わせされる動作の途中で、前記戸先部は前記他の折戸の戸先部に斜めに接触し、
互いが突き合わせされた後の状態で、前記戸先部は前記他の折戸の戸先部に平行に接触し、前記他のヒレ部は前記他の凹部の少なくとも一部を覆うとともに前記ヒレ部と接触することを特徴とする折戸。
【請求項2】
前記凹部は、前記弾性体部の見込方向の側面部から見込方向に凹む形状を有することを特徴とする請求項1に記載の折戸。
【請求項3】
前記ヒレ部は、前記戸先部が前記他の折戸の戸先部に突き合せられた状態で、前記凹部との間に空間を形成することを特徴とする請求項またはに記載の折戸。
【請求項4】
前記ヒレ部は、前記弾性体部と一体に形成されることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の折戸。
【請求項5】
前記戸先部は、前記弾性体部から見込方向に離隔して設けられる別の弾性体部を含むことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の折戸。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳むことができる折戸に関する。
【背景技術】
【0002】
パネル自体を折り畳むことによって開閉する折戸が知られている。例えば特許文献1には、折り畳み扉の手掛付き戸先框の密封構造が記載されている。例えば、特許文献1には一方のパネルと他方のパネルとを有し、一方の折戸であるパネルと他方の折戸であるパネルとが折れ曲がるようにして開き、一方のパネルと他方のパネルとが閉じると直線状に並ぶ折戸が記載されている。
【0003】
ところで、特許文献1に記載の折戸は、一方の折戸の戸先部が他の折戸の戸先部に突き合わされることによって閉じるように構成されている。それぞれの戸先部の端面には軟質部材による凸部がそれぞれ設けられている。この折戸のそれぞれの凸部は隙間を介して配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3200038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、建物の室外と室内とを区画するために折戸を用いる場合には、折戸には風雨を遮断可能な程度の気密性や水密性を具備することが望ましい。そこで、このような折戸では、戸先部の端面にシール部材が設けられることがある。このようなシール部材は、折戸が閉じられたときにその間の隙間を小さくするために、これらが突き合せられた状態で互いに圧縮変形するように形成される。このような折戸では、一方の折戸の戸先部に他の折戸の戸先部が突き合わされる過程において、これらの戸先部同士がすれ違う際に、それぞれの戸先部のシール部材が互いに圧縮変形して擦れ合うことで、大きな抵抗力(摩擦力)を生じる。したがって、使用者が折戸を開閉する度に、この擦れ合い抵抗を超える大きな力を折戸に入力することになるから、この擦れ合い抵抗が過大になると使い勝手が低下する問題がある。
【0006】
このような折戸において、戸先部同士の擦れ合い抵抗を小さくするために、突き合せられた状態におけるシール部材同士の接触面積を小さくすることが考えられる。しかし、シール部材の接触面積を小さくすると、長期の使用などでシール部材が変形等した場合に、折戸の閉状態にて戸先部のシール部材の間に隙間を生じ、気密性や水密性が低下する懸念がある。つまり、従来の折戸では戸先部同士の擦れ合い抵抗を小さくすることと、戸先部間の気密性の低下を抑制することとは二律背反の関係にあった。
このように従来の折戸には、戸先間の気密性の低下を抑えつつ、折戸の戸先部に他の折戸の戸先部を突き合わせて開閉する際の戸先部同士の擦れ合い抵抗を小さくする観点から改善をする余地があった。
【0007】
本発明の目的は、折戸において、折戸の戸先部に他の折戸の戸先部を突き合わせて開閉する際の戸先部同士の擦れ合い抵抗を低減可能な折戸の技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の折戸は、他の折戸の戸先部が突き合せられる戸先部を備える。戸先部は中空部を有する弾性体部を含む。弾性体部には、凹部およびヒレ部が設けられ、他の折戸の戸先部が突き合せられる過程で当該他の折戸の戸先部がヒレ部に接触することによりヒレ部は凹部の少なくとも一部を覆い、他の折戸の戸先部は中空部を有する他の弾性体部を含み、他の弾性体部には、他の凹部および他のヒレ部が設けられ、互いが突き合わせされる動作の途中で、戸先部は他の折戸の戸先部に斜めに接触し、互いが突き合わせされた後の状態で、戸先部は他の折戸の戸先部に平行に接触し、他のヒレ部は他の凹部の少なくとも一部を覆うとともにヒレ部と接触する。
【0009】
この態様によると、折戸の戸先部に凹部が設けられるから、当該戸先部に他の折戸の戸先部が突き合わされる際の戸先部の弾性変形を緩和して、戸先部同士の擦れ合い抵抗を小さくすることができる。
【0010】
本発明の別の態様もまた、折戸である。この折戸は、他の折戸の戸先部が突き合せられる戸先部を備える。戸先部には、他の折戸の戸先部が突き合せられる過程で当該他の折戸の戸先部との摩擦抵抗を低減するための摩擦低減部が設けられる。
【0011】
この態様によると、折戸の戸先部に摩擦低減部が設けられるから、当該戸先部に他の折戸の戸先部が突き合わされる際の戸先部同士の擦れ合い抵抗を小さくすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、折戸の戸先部に他の折戸の戸先部を突き合わせて開閉する際の戸先部同士の擦れ合い抵抗を低減可能な折戸の技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施形態の折戸が用いられる屋外構造物を示す斜視図である。
図2】本実施形態の折戸を含む折戸装置の平面図である。
図3】本実施形態の折戸の正面図である。
図4】本実施形態の折戸の閉状態を示す平面図である。
図5】本実施形態の折戸の開状態の一例を示す平面図である。
図6図4の折戸の戸先の突き合せ部の周辺を示す拡大図である。
図7】比較例に係る戸先の突き合せ部の周辺を示す拡大図である。
図8図8(a)は、図7の戸先の突き合わせ前の状態を示す説明図である。図8(b)は、図7の戸先の突き合わせの途中の状態を示す説明図である。図8(c)は、図7の戸先の突き合わせ後の状態を示す説明図である。
図9図6の第1弾性体部の拡大図である。
図10図10(a)は、図6の戸先の突き合わせ前の状態を示す説明図である。図10(b)は、図6の戸先の突き合わせの途中の状態を示す説明図である。図10(c)は、図6の戸先の突き合わせ後の状態を示す説明図である。
図11図4のヒンジ機構の周辺を拡大して示す平面図である。
図12】戸体を上下方向に沿って切断した断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
【0015】
図1は、本実施形態の折戸10を含む折戸装置100を備えた屋外構造物112を示す斜視図である。屋外構造物112は、ガーデンルーム等のような、外部空間から区画された内部空間を屋外に形成するためのものである。屋外構造物112は、複数の支柱114と、複数の支柱114により支持される屋根116と、屋根116の下方に配置される折戸装置100とを備える。折戸装置100は、後述する複数の折戸10が閉位置にあるとき、外部空間から区画された内部空間を形成する。折戸装置100は建物の外壁118の正面側に配置される。折戸装置100の内部空間は、建物の内部から窓部(不図示)を通して出入り可能な位置に設けられる。
【0016】
図2は、本実施形態の折戸10を含む折戸装置100の平面図である。以下、XYZ直交座標系をもとに説明する。X軸は水平な左右方向に対応し、Y軸は水平な前後方向に対応し、Z軸は鉛直な上下方向に対応する。Y軸方向およびZ軸方向はそれぞれX軸方向に直交する。X軸方向は左方向あるいは右方向と、Y軸方向は前方向あるいは後方向と、Z軸方向は上方向あるいは下方向と表記することがある。図2において折戸装置100を矢印Pの方向から視て向かって右側を右と、左側を左という。
【0017】
複数の折戸10は上下のレール枠にスライド可能に設けられる。図2では複数の折戸10が閉位置にある閉状態を示している。つまり、複数の折戸10は、上下のレール枠間において開閉可能に設けられる。屋外構造物112において、複数の折戸10の一部は、他の一部と異なる方向に臨み、これらは屋外構造物112内の空間を仕切る仕切り壁128を構成する。本実施形態の仕切り壁128は、建物の外壁118に沿ったX軸方向に延在する第1仕切り壁128aと、Y軸方向に延在する2つの第2仕切り壁128bと、を含む。第1仕切り壁128aは、一例として4組の折戸10から構成され、第2仕切り壁128bは、一例として2組の折戸10と、単数のフィックスパネル39と、から構成される。フィックスパネル39はレール枠間の外壁118側の末端位置に固定される。
【0018】
(折戸)
図3は2組の折戸10が閉じた閉状態を示す正面図である。折戸10は、それぞれ戸体12h、12mと、スライダ32h、32dと、接続部16と、戸先部20と、を主に含む。戸体12h、12mを総括するときは戸体12という。スライダ32h、32dを総括するときはスライダ32という。戸体12は、例えば正面視で縦長の略矩形を有する開き戸で、一例として回転させて開くように構成される。戸体12は、上横框12aと、戸先框12cと、下横框12bと、戸尻框12dと、パネル12eとを主に含む。上横框12aは戸体12の上縁にX軸方向に延在し、下横框12bは戸体12の下縁にX軸方向に延在する。戸先框12cは戸体12の戸先側の側縁にZ軸方向に延在し、戸尻框12dは戸体12の戸先框12cと反対側の側縁にZ軸方向に延在する。上横框12a、戸先框12c、下横框12bおよび戸尻框12dはそれぞれ結合されて矩形状のフレームを構成する。上横框12a、戸先框12c、下横框12bおよび戸尻框12dは、例えばアルミニウム合金などの軽量な金属材料から押出工程により形成されてもよい。パネル12eは、その四辺それぞれが、上横框12a、戸先框12c、下横框12bおよび戸尻框12dそれぞれに設けた溝部(不図示)に嵌め込まれる。パネル12eは、例えばガラスや樹脂などの板状の材料から所定の形状に加工される。パネル12eは、必要に応じて透明、半透明、または不透明に形成されてもよい。
【0019】
(スライダ)
スライダ32は、上下のレール枠28内でスライドするための部材である。スライダ32hは戸体12の上部から上側に突出する。スライダ32dは戸体12の下部から下側に突出する。特に、スライダ32hは戸先框12cの上側に設けられ、スライダ32dは戸先框12cの下側に設けられる。スライダ32h、32dは、例えば上下に突出する棒状の部分を含む。スライダ32h、32dは、Z軸方向に略同軸に設けられる。スライダ32は戸体12を回転可能に支持する。つまり、戸体12は、スライダ32がレール枠内を移動することで左右に移動し、スライダ32を軸として回転することで、開き角度が変化する。戸体12は、これらの左右移動と回転との複合運動により、畳まれたり伸長したりする。レール枠とスライダ32は、スライダ機構を構成する。スライダ機構については後述する。
【0020】
図4は2組の折戸10が閉じた閉状態を示す平面図である。図5は2組の折戸10が開いた開状態の一例を示す平面図である。図4に示すように、折戸10が閉じているときには、折戸10それぞれは伸長状態にある。本明細書では、折戸を正面から視たときの奥行方向をその折戸の見込方向Aという。また、正面から視た見付面に沿った水平方向をその折戸の見付方向Bという。図4に示すように、折戸10が伸長状態にあるとき、見込方向AはY軸に沿った方向になり、見付方向BはX軸に沿った方向になる。
【0021】
(接続部)
接続部16は、戸体12h、12mを折り畳み自在に連結するための連結機構である。接続部16は、戸体12h、12mそれぞれの戸尻框12dの間に介在する。接続部16は、戸体12h、12mそれぞれの戸尻框12dの間に設けられる折り曲げ自在な接続構造を含んでもよい。実施の形態の接続部16はヒンジ機構42を含む。折戸10は、接続部16にヒンジ機構42を有することで、戸体12h、12mを折り畳みすることができる。一例として、折戸10は、戸体12h、12mがなす角度θが略180度である伸長状態(図4)から、この角度θが例えば90度である半折畳み状態(図5)と、この角度θが略ゼロ度である折畳み状態まで自在に折り畳み可能に構成される。ヒンジ機構42については後述する。なお、折戸が閉じた状態にあるときそれぞれの折戸は伸張状態にあり、折戸が開いた状態にあるときそれぞれの折戸は半折畳み状態または折畳み状態にある。
【0022】
(戸先部)
図6は、折戸10の戸先部20の周辺を示す拡大図である。戸先部20は、折戸10が閉じた状態(伸張状態)で他の折戸の戸先部または柱の側面に突き合わされる部分である。戸先部20は、折戸10が開いた状態で、見付方向Bに沿って移動して、例えば人や物が通る通路を形成する。実施の形態の戸先部20は、戸先框12cの見付方向Bの外側面12gに結合手段によって固定される。
【0023】
(弾性体部)
戸先部20は、突き合わされる際の衝撃を緩和することが望ましい。そこで、実施の形態の戸先部20は弾性体部22を含む。弾性体部22は、例えばゴムなどの弾性を有する樹脂材料から形成される。図6に示すように、弾性体部22は、見込方向Aに離間して設けられる第1弾性体部22aと、第2弾性体部22bとを含む。弾性体部22は、戸先框12cの上下範囲を概ね覆うように上下方向に延伸して設けられる。弾性体部22は、折戸10が開閉される際の圧縮応力に耐えうることが望ましい。そこで、実施の形態の第1弾性体部22aと第2弾性体部22bはそれぞれ中空部22sを有する。第2弾性体部222bは平面視で略矩形状に形成される。
【0024】
(比較例)
ここで、先に比較例に係る弾性体部222について説明する。図7は、比較例の弾性体部222の周辺を示す拡大図である。比較例の弾性体部222は、実施の形態の弾性体部22に対して、第1弾性体部222aの平面形状が異なり、他の構成は同様である。したがって、重複する説明を省略して相違する部分を重点的に説明する。比較例の弾性体部222は、見込方向Aに離間して設けられる第1弾性体部222aと、第2弾性体部22bとを含む。第1弾性体部222aは平面視で略矩形状に形成される。つまり、第1弾性体部222aは第2弾性体部22bと同形状を有する。
【0025】
図8(a)、図8(b)、図8(c)は第1弾性体部222aの突き合せ動作の一例を説明する説明図である。なお、図面およびその説明において、一方の折戸を特に折戸10(A)と、他の折戸を特に折戸10(B)と表記する。また、折戸10(A)の構成要素と他の折戸10(B)の構成要素の区別を必要とする場合は、それぞれの符号の末尾に(A)、(B)を付して図示および説明するものとする。
【0026】
図8(a)、図8(b)、図8(c)は、折戸10(A)の戸先部20(A)に折戸10(B)の戸先部20(B)が接近して突き合せられる過程を示している。図8(a)は、突き合わせ前の状態を示しており、戸先部20(A)は戸先部20(B)に対して非接触の状態にある。図8(b)は、突き合わせの途中の状態を示しており、戸先部20(A)は戸先部20(B)に斜めに接触している。図8(c)は、突き合わせ後の状態を示しており、戸先部20(A)は戸先部20(B)に平行に接触している。
【0027】
戸先部20(B)が戸先部20(A)に突き合わせするときには、戸先部20(B)は、折戸10(A)の見付方向Bに沿って接近すると共に反時計方向に回転する略長円軌道に沿って移動する。この軌道に沿って移動する過程で、図8(b)に示すように、第1弾性体部222a(B)の一部が、第1弾性体部222a(A)に突き当たる。特に、第1弾性体部222a(B)の下側の角部Cdが、第1弾性体部222a(A)の上側の側面や角部Chに突き当たる。この際、第1弾性体部222a(A)と第1弾性体部222a(B)とは、それぞれの接触部分が中空部22s側に凹むように変形することで、擦れ合いながらすれ違いをする。やがて、第1弾性体部222a(A)と第1弾性体部222a(B)とは図8(c)の突き合わせ後の状態に至る。また、戸先部20(B)が戸先部20(A)から離れる過程においても、同様に図8(b)に示す状態を経由することになる。
【0028】
図8(b)に示すように、一方の部材が他方の部材に強く突き当たり、それぞれが変形しながらすれ違う過程では、第1弾性体部222a(A)と第1弾性体部222a(B)との間に大きな抵抗力(摩擦力)が生じる。以下、このような抵抗力を「擦れ合い抵抗」ということがある。使用者は、折戸を開閉する度に、この擦れ合い抵抗を超える大きな力を折戸に入力することになり、擦れ合い抵抗が大きくなると、使用者の使用感が低下する懸念がある。
【0029】
また、図8(b)に示すように、折戸を開閉する度に、第1弾性体部222a(A)と第1弾性体部222a(B)とは、強く変形する。以下、このような変形を「擦れ合い変形」ということがある。長期の使用によって、繰り返し擦れ合い変形を受けると、これらの弾性体部が塑性変形して、これらの間に隙間を生じることが考えられる。第1弾性体部222a(A)と第1弾性体部222a(B)の間に隙間を生じると、気密性能や水密性能が低下する懸念がある。
【0030】
以上の比較例の考察を踏まえて、本発明の実施の形態の弾性体部22について説明する。
【0031】
(摩擦低減部)
戸先部20(B)が戸先部20(A)とすれ違う際に生じる擦れ合い抵抗は小さい方が好ましい。そこで、実施の形態の折戸10(A)では、戸先部20(A)に、他の折戸10(B)の戸先部20(B)が突き合せられる過程で当該他の折戸10(B)の戸先部20(B)との摩擦抵抗を低減するための摩擦低減部14が設けられる。摩擦低減部14は戸先部20(B)との摩擦抵抗を減らすように構成される種々の手段を含むことができる。摩擦低減部14の一例として、他の部分より摩擦係数を小さくした底摩擦部を戸先部20(A)に設けるようにしてもよい。実施の形態の戸先部20(A)では、摩擦低減部14に第1弾性体部22aに設けられた凹部15を含む。
【0032】
(凹部)
凹部15について説明する。図9は第1弾性体部22aの拡大図である。第1弾性体部22aに凹部15が設けられることで、戸先部20(B)が戸先部20(A)とすれ違う際に、第1弾性体部22aの変形が抑制され、擦れ合い抵抗を小さくすることができる。図9に示すように、凹部15は、第1弾性体部22aの見込方向Aの側面部22hから見込方向Aに凹む形状を有する。特に、凹部15は第1弾性体部22aに見込方向Aの高低差を形成する。側面部22hに凹部15を設けることで、戸先部20(B)が側面部22hに接触した際の抵抗力を抑制することができる。凹部15は第1弾性体部22aの上下範囲の一部または全域に、断続的または連続的に設けられてもよい。
【0033】
(ヒレ部)
戸先部20(A)と戸先部20(B)の気密性を向上するために、これらの間の接触範囲は広い方が好ましい。そこで、実施の形態の摩擦低減部14は、凹部15の少なくとも一部を覆うように設けられるヒレ部18を含む。一例として、ヒレ部18は、図9に示すように、第1弾性体部22aの凹部15の戸先框12c側から見付方向Bで戸先框12cと反対側に延出するヒレ形状を有する。ヒレ部18は、その延出端部18aが凹部15に接近するように、延出端部18aに向かって徐々に湾曲する湾曲形状を有する。ヒレ部18は、第1弾性体部22aの上下範囲の一部または全域に、断続的または連続的に設けられてもよい。
【0034】
図10(a)、図10(b)、図10(c)は第1弾性体部22aの突き合せ動作の一例を説明する説明図である。これらの図では、一方の折戸を特に折戸10(A)と、他方の折戸を特に折戸10(B)と表記する。つまり、これらの図は、折戸10(A)の戸先部20(A)に折戸10(B)の戸先部20(B)が接近して突き合せられる過程を示している。図10(a)は、突き合わせ前の状態を示しており、戸先部20(A)は戸先部20(B)に対して非接触の状態にある。図10(b)は、突き合わせの途中の状態を示しており、戸先部20(A)は戸先部20(B)に斜めに接触している。図10(c)は、突き合わせ後の状態を示しており、戸先部20(A)は戸先部20(B)に平行に接触している。
【0035】
図10(c)に示すように、実施の形態のヒレ部18は、他の折戸である折戸10(B)の戸先部20(B)が戸先部20(A)に突き合せられた状態で、他の折戸10(B)の戸先部20(B)と接触する部分である延出端部18aを有する。このように構成することによって、ヒレ部18を有しない場合と比べて、戸先部20(A)と戸先部20(B)の接触面積が拡大して気密性を向上することができる。
【0036】
擦れ合い抵抗を小さくするために、ヒレ部18のクッション性は高い方が好ましい。そこで、実施の形態のヒレ部18は、図10(c)に示すように、他の折戸である折戸10(B)の戸先部20(B)が戸先部20(A)に突き合せられた状態で、凹部15との間に空間15sを形成する。このように構成することによって、このような空間を形成しない場合に比べて、ヒレ部18のクッション性が向上して、擦れ合い抵抗を小さくすることができる。
【0037】
このようなヒレ部は、例えば第1弾性体部22aと別体に形成して接着剤などの手段によって結合してもよい。しかし、戸先部の耐久性を向上するためにヒレ部の結合強度は高い方が好ましい。そこで、実施の形態のヒレ部18は、図9に示すように、第1弾性体部22aと一体に形成される。このように構成することによって、ヒレ部を別体に形成する場合に比べて、結合強度が向上し、またこれらを結合する手間が少なくなる。
【0038】
(別の弾性体部)
戸先部20(A)と戸先部20(B)の遮音性を向上するために、弾性体部が二重に設けられることが望ましい。そこで、実施の形態の戸先部20(A)は、図10(a)に示すように、第1弾性体部22a(A)から見込方向Aに離隔して設けられる別の弾性体部である第2弾性体部22b(A)を含む。このように構成することによって、弾性体部が一重である場合に比べて遮音性や気密性が向上する。図10(a)に示すように、第2弾性体部22b(A)は、第1弾性体部22aに対して凹部15とヒレ部18を有しない点で相違し、その他の構成は第1弾性体部22aと同様である。第2弾性体部22bは横断面が矩形状の中空弾性体であってもよい。
【0039】
(他の弾性体部)
上述の説明では、静止している折戸10(A)に、他の折戸10(B)が回転しながら突き合わされる例について説明したが、逆に、折戸10(A)が回転しながら静止している他の折戸10(B)に突き合わされることがある。この場合も擦れ合い抵抗は小さい方が好ましい。そこで、他の折戸10(B)の戸先部20(B)には、図10(a)に示すように、他の弾性体部である第1弾性体部22a(B)と、第2弾性体部22b(B)とが設けられる。第1弾性体部22a(B)は第1弾性体部22a(A)と同様の構成を具備し、第2弾性体部22b(B)は第2弾性体部22b(A)と同様の構成を具備してもよい。特に、第1弾性体部22a(B)には、戸先部20(A)が突き合せられる過程で第1弾性体部22a(A)が接触する部分に他の凹部15(B)が設けられてもよい。このように構成することによって、折戸10(A)が回転して他の折戸10(B)に突き合わされる際の擦れ合い抵抗を小さくできる。
【0040】
次に、実施の形態の折戸10の細部について説明する。
図9を参照して弾性体部22について説明する。まず、第1弾性体部22aの接続構造について説明する。戸先框12cの外側面12gには溝部12jが縦方向に延設され、第1弾性体部22aには嵌合部22jが縦方向に延設される。第1弾性体部22aは、嵌合部22jが溝部12jに嵌合されることで、戸先框12cの外側面12gに固定される。図9に示すように、嵌合部22jは見付方向Bに沿った方向に突出する突出部22kと、突出部22kの突出端から見込方向Aに沿った方向の両側に延伸する張出部22nと、を有する。図9に示すように、溝部12jは収容部12nと開口部12kとを有する。収容部12nは張出部22nに対応する形状を有し張出部22nを収容する。開口部12kは、突出部22kに対応する形状を有し、収容部12nの入口側に設けられる。見込方向Aにおいて開口部12kは収容部12nより幅が狭く形成される。このように構成された第1弾性体部22aは、嵌合部22jを溝部12jに上下方向に嵌め込むことで、戸先框12cに容易に固定される。また、メンテナンスなどの際にも、溝部12jから嵌合部22jを抜き出すことで、戸先框12cから弾性体部22を容易に取り外しすることができる。第2弾性体部22bは、第1弾性体部22aと同様の構成により戸先框12cに固定される。
【0041】
図9を参照して第1弾性体部22aの中空部22sについて説明する。第1弾性体部22aの中空部22sは、基部22v、側面部22h、凹部第1部分22q、凹部第2部分22p、端面部22tおよび外側面部22uに環囲される。基部22vは、見込方向Aに沿って延在して戸先框12cの外側面12gに接する部分である。側面部22hは、基部22vの一端から見付方向Bに沿って延在する部分である。第1屈曲部22qは、側面部22hの端部から中空部22sを囲むように内側に屈曲する部分で、例えば略見込方向Aに延在する。第2屈曲部22pは、第1屈曲部22qの端部から外側に屈曲する部分で、例えば略見付方向Bに延在する。第1屈曲部22qと第2屈曲部22pとは、その間の部分が中空部22sに向かって窪むように接続される。凹部15は第1屈曲部22qと第2屈曲部22pの間に形成される。端面部22tは、第2屈曲部22pの端部から略見込方向Aに延在する部分である。外側面部22uは、端面部22tの端部から略見付方向Bに延在して基部22vの他端に接続される。ヒレ部18は、側面部22hの凹部第1部分22q側の端から凹部15の少なくとも一部を覆うように延出する。延出端部18aは、延出端部18aが基部22v側に押しつけられた状態で、凹部15または端面部22tに接触するように形成される。
【0042】
(ヒンジ機構)
次にヒンジ機構42の一例について説明する。図11図4のヒンジ機構42の周辺を拡大して示す平面図である。戸体12h、12mは、互いの戸尻框12dの側面がヒンジ機構42を介して回転可能に連結される(図4も参照)。ヒンジ機構42は、軸受部40cと、二つのヒンジ軸部42aと、連結部42bとを主に含む。軸受部40cは、二つの戸体12h、12mそれぞれの戸尻框12dの端部40aに設けられる。二つのヒンジ軸部42aそれぞれは軸受部40cに回転自在に支持される。連結部42bは二つのヒンジ軸部42aを連結する。二つのヒンジ軸部42aと、連結部42bとは、例えば樹脂材料の一体成形品により構成されてもよい。
【0043】
(スライダ機構)
次にスライダ機構の一例について説明する。図12は、戸体12を上下方向に沿って切断した断面図である。図12に示すように、戸体12の上横框12aには上側のスライダ32hが設けられ、戸体12の下横框12bには下側のスライダ32dが設けられる。スライダ32は、上横框12aや下横框12bのそれぞれから上下方向に突き出る単数のスライド軸50と、スライド軸50の先端部に回転自在に取り付けられるローラ52とを有する。レール枠28は、本体部28aと、一対の壁部28bと、一対のガイド壁部28cとを主に含む。本体部28aは溝状断面を有する。一対の壁部28bは本体部28aにおいて見込方向Aに対向する。ガイド壁部28cは一対の壁部28bの開口側端部から見込方向A内側に突き出る。スライダ32のスライド軸50は一対のガイド壁部28c間に配置され、スライダ32のローラ52は一対のガイド壁部28cの裏側に配置される。戸体12は、スライダ32のスライド軸50やローラ52を介してレール枠28の本体部28aやガイド壁部28cに沿ってスライド可能である。上側のスライダ32hは、上側のレール枠28hのガイド壁部28cに対して自らのローラ52が支持されており、折戸10は、スライダ32hにより上側のレール枠28hに対して支持される。このように、折戸10は、上下のレール枠28に対してスライド可能に設けられる。
【0044】
次に、このように構成された実施の形態の折戸10の特徴について説明する。
実施の形態の戸先部20は、他の折戸10(B)の戸先部20(B)が突き合せられる戸先部20(A)を備え、戸先部20(A)は中空部22sを有する第1弾性体部22aを含み、第1弾性体部22aには、他の折戸10(B)の戸先部20(B)が突き合せられる過程で当該他の折戸(10(B)の戸先部20(B)が接触する部分に凹部15が設けられる。このように構成することによって、中空部がない場合と比べて、第1弾性体部22aの反発力を抑制できる。また凹部がない場合と比べて、第1弾性体部22aの弾性変形量を減らすことができる。これらにより、戸先部20が擦れ合う際の抵抗を抑制することができる。
【0045】
実施の形態の凹部15は、第1弾性体部22aの見込方向Aの側面部22hから見込方向Aに凹む形状を有するから、戸先部20(B)が側面部22hに擦れ合う際の側面部22hの弾性変形量を抑制できる。特に、凹部15が第1弾性体部22aに見込方向Aの高低差を形成することで、戸先部20(B)の接触位置が見込方向Aで外側に移動して接触の角度が小さくなり擦れ合い抵抗が緩和される。
【0046】
実施の形態の摩擦低減部14は、凹部15の少なくとも一部を覆うように設けられるヒレ部18を含む。ヒレ部がない場合と比べて、凹部15の窪み量を大きく形成して、第1弾性体部22aの弾性変形量を減らすことができる。ヒレ部がない場合と比べて、戸先部20(B)との気密性を向上することができる。また、戸先部20(B)がヒレ部18の表面に沿って移動することで円滑に擦れ違いすることができる。
【0047】
実施の形態のヒレ部18は、戸先部20(A)が他の折戸10(B)の戸先部20(B)に突き合せられた状態で、他の折戸の戸先部と接触する部分を有する。ヒレ部18を有することで戸先部20(B)との接触範囲を広くすることができる。
【0048】
実施の形態のヒレ部18は、戸先部20(A)が他の折戸10(B)の戸先部20(B)に突き合せられた状態で、凹部15との間に空間を形成する。ヒレ部18の凹部15側に空間が形成されることで、ヒレ部18のクッション性を向上することができる。
【0049】
実施の形態のヒレ部18は、第1弾性体部22aと一体に形成されるから、ヒレ部18を第1弾性体部22aに結合するための手間を省くことができる。
【0050】
実施の形態の戸先部20(A)は、第1弾性体部22aから見込方向Aに離隔して設けられる別の弾性体部である第2弾性体部22bを含む。弾性体部を見込方向Aに二重に具備することでこの部分での遮音性を向上することができる。
【0051】
実施の形態では、他の折戸10(B)の戸先部20(B)には、他の第1弾性体部22a(B)が設けられ、他の第1弾性体部22a(B)には、戸先部20(A)が突き合せられる過程で第1弾性体部22a(A)が接触する部分に他の凹部15(B)が設けられる。この構成によれば、折戸10(A)が回転して戸先部20(B)に突き合わされる際の擦れ合い抵抗を抑制することができる。
【0052】
実施の形態の戸先部20(A)では、他の折戸10(B)の戸先部20(B)が突き合せられる過程で当該他の折戸10(B)の戸先部20(B)との摩擦抵抗を低減するための摩擦低減部14が設けられる。摩擦低減部14を有することで、戸先部20(B)が戸先部20(A)に擦れ合う際の抵抗を緩和することができる。
【0053】
以上、本発明の実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求の範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
【0054】
以下、変形例について説明する。変形例の図面および説明では、実施の形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施の形態と重複する説明を適宜省略し、実施の形態と相違する構成について重点的に説明する。
【0055】
(第1変形例)
実施の形態の説明では、折戸10が接続部16によって連結された2枚の戸体12を具備する例について説明したが、これに限られない。折戸は、それぞれ連結された3枚以上の戸体を含んでもよい。
【0056】
(第2変形例)
実施の形態の説明では、戸体12の回転軸となるスライダ32が戸先框12cの上側と下側部に設けられる例について説明したが、これに限られない。このようなスライダは見付方向Bにおいて戸先框と戸尻框の間で上横框と下横框に設けられてもよい。
【0057】
(第3変形例)
実施の形態の説明では、他の戸先部20(B)が戸先部20(A)に突き合せられた状態で、ヒレ部18と凹部15の間に一体の空間15sが形成される例について説明したが、これに限られない。このように突き合せられた状態で、ヒレ部と凹部の間に複数の空間が形成されるように構成されてもよい。
【0058】
(第4変形例)
実施の形態の説明では、凹部15が第1弾性体部22aの内側の側面から見込方向Aで外側に凹む例について説明したが、これに限られない。凹部は第1弾性体部の外側の側面から見込方向Aで内側に凹むように設けられてもよい。
【0059】
(第5変形例)
実施の形態の説明では、凹部15が第1弾性体部22aの一方の側面に設けられる例について説明したが、これに限られない。凹部は第1弾性体部の両方の側面それぞれに設けられてもよい。
【0060】
説明に使用した図面では、部材の関係を明瞭にするために一部の部材にハッチングを施しているが、当該ハッチングはこれらの部材の素材や材質を制限するものではない。
【符号の説明】
【0061】
10・・折戸、 12・・戸体、 12a・・上横框、 12b・・下横框、 12c・・戸先框、 12d・・戸尻框、 12e・・パネル、 12g・・外側面、 12h・・戸体、 12m・・戸体、 14・・摩擦低減部、 15・・凹部、 15s・・空間、 16・・接続部、 18・・ヒレ部、 18a・・延出端部、 20・・戸先部、 22・・弾性体部、 22a・・第1弾性体部、 22b・・第2弾性体部、 22h・・側面部、 22j・・嵌合部、 28・・レール枠、 32・・スライダ、 39・・フィックスパネル、 42・・ヒンジ機構、 100・・折戸装置、 112・・屋外構造物、 114・・支柱、 116・・屋根、 118・・外壁。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12