特許第6704877号(P6704877)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6704877
(24)【登録日】2020年5月15日
(45)【発行日】2020年6月3日
(54)【発明の名称】車両用ドアラッチ装置
(51)【国際特許分類】
   E05B 79/20 20140101AFI20200525BHJP
   E05B 77/34 20140101ALI20200525BHJP
   E05B 79/06 20140101ALI20200525BHJP
   F16C 1/10 20060101ALI20200525BHJP
   B60J 5/00 20060101ALI20200525BHJP
【FI】
   E05B79/20
   E05B77/34
   E05B79/06 C
   F16C1/10 B
   B60J5/00 M
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-140896(P2017-140896)
(22)【出願日】2017年7月20日
(65)【公開番号】特開2019-19618(P2019-19618A)
(43)【公開日】2019年2月7日
【審査請求日】2019年3月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000148896
【氏名又は名称】三井金属アクト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一
(74)【代理人】
【識別番号】100083389
【弁理士】
【氏名又は名称】竹ノ内 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100198317
【弁理士】
【氏名又は名称】横堀 芳徳
(72)【発明者】
【氏名】長岡 智治
(72)【発明者】
【氏名】小山 さやか
【審査官】 家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】 特許第3946535(JP,B2)
【文献】 米国特許第8414038(US,B2)
【文献】 実開平04−001968(JP,U)
【文献】 特表2015−533964(JP,A)
【文献】 特許第3708719(JP,B2)
【文献】 特公昭62−017061(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 77/00−85/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアに設けられるハンドルベースに支持される操作ハンドルと、
前記ドアを閉鎖状態に保持するためのドアラッチ機構と、
上向きの一端が前記ハンドルベースに固定され、下向きの他端が前記ドアラッチ機構に固定されるアウターケーブル及び当該アウターケーブルに挿通され、一端が前記操作ハンドルに連結され、他端が前記ドアラッチ機構のリリースレバーに連結されるインナーケーブルを有するボーデンケーブルと、
前記アウターケーブルの一端に固着されたハンドル側エンドキャップの上端部外周に固定される拡径の嵌合部、及び前記嵌合部の上部から上方へ延伸し、前記ハンドル側エンドキャップの上端から延出する前記インナーケーブルをその移動方向に沿って延伸して被う前記嵌合部よりも小径の円筒状の被い部を有する弾性キャップを備え、
前記弾性キャップは、前記嵌合部の内周面に形成した環状突部が前記ハンドル側エンドキャップの上端部外周に形成された環状溝部に外嵌することで前記ハンドル側エンドキャップに固定されることを特徴とする車両用ドアラッチ装置。
【請求項2】
前記弾性キャップの被い部を前記インナーケーブルの移動方向へ伸縮自在な蛇腹形状とし、
前記インナーケーブルを前記被い部の出口に接着したことを特徴とする請求項1記載の車両用ドアラッチ装置。
【請求項3】
前記弾性キャップの前記嵌合部と前記ハンドル側エンドキャップとの間に形成される空間にグリスを充填したことを特徴とする請求項1または2記載の車両用ドアラッチ装置。
【請求項4】
前記ドアラッチ機構は、前記アウターケーブルの他端を固定するケーブル保持部を有し、
前記ケーブル保持部は、前記ボーデンケーブルの軸方向及び軸回りに係合した状態で、前記アウターケーブルの他端を固定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用ドアラッチ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アウトサイドハンドルの操作をドアラッチ機構に伝達するためのボーデンケーブルを備えた車両用ドアラッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ドアラッチ機構は、ドア内に配置されるとともに、ドアの車外側に設けられるアウトサイドハンドルのドア開操作に基づいて車体側のストライカとの噛合を解除することでドアの開きを可能にする。そして、アウトサイドハンドルのドア開操作をドアラッチ装置に伝達する手段としてはボーデンケーブルが採用される。
【0003】
特許文献1に記載されているように、ボーデンケーブルは、アウターケーブル及び当該アウターケーブル内に挿通されるインナーケーブルを有して、インナーケーブルの一端がアウトサイドハンドル側に連結され、同じく他端がドアラッチ機構のリリースレバーに連結されることにより、アウトサイドハンドルがドア開操作されると、インナーケーブルが引き上げられてリリースレバーを作動させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第8414038号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、アウトサイドハンドルは、一般的にドアラッチ機構よりも上位に配置されるため、アウトサイドハンドル側に連結されるインナーケーブル及びアウターケーブルの一端は上方へ向く形態となる。これが原因で、ドアの車外側に配置されるアウトサイドハンドルを伝わってドア内に浸入した雨水がアウターケーブル内に浸入する虞がある。アウターケーブル内に雨水が浸入すると、アウターケーブル内で凍結や錆が発生して作動不良を引き起こす虞がある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑み、ボーデンケーブルのアウターケーブル内への雨水浸入を防止した車両用ドアラッチ装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記技術的課題を解決するために、本発明における技術的手段は、ドアに設けられるハンドルベースに支持される操作ハンドルと、前記ドアを閉鎖状態に保持するためのドアラッチ機構と、上向きの一端が前記ハンドルベースに固定され、下向きの他端が前記ドアラッチ機構に固定されるアウターケーブル及び当該アウターケーブルに挿通され、一端が前記操作ハンドルに連結され、他端が前記ドアラッチ機構のリリースレバーに連結されるインナーケーブルを有するボーデンケーブルと、前記アウターケーブルの一端に固着されたハンドル側エンドキャップの上端部外周に固定される拡径の嵌合部、及び前記嵌合部の上部から上方へ延伸し、前記ハンドル側エンドキャップの上端から延出する前記インナーケーブルをその移動方向に沿って延伸して被う前記嵌合部よりも小径の円筒状の被い部を有する弾性キャップを備え、前記弾性キャップは、前記嵌合部の内周面に形成した環状突部が前記ハンドル側エンドキャップの上端部外周に形成された環状溝部に外嵌することで前記ハンドル側エンドキャップに固定されることを特徴とする。
【0008】
好ましくは、前記弾性キャップの被い部を前記インナーケーブルの移動方向へ伸縮自在な蛇腹形状とし、前記インナーケーブルを前記被い部の出口に接着する
【0009】
好ましくは、前記弾性キャップの前記嵌合部と前記ハンドル側エンドキャップとの間に形成される空間にグリスを充填する。
【0010】
好ましくは、前記ドアラッチ機構は、前記アウターケーブルの他端を固定するケーブル保持部を有し、前記ケーブル保持部は、前記ボーデンケーブルの軸方向及び軸回りに係合した状態で、前記アウターケーブルの他端を固定する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、アウターケーブルの上向きの一端から延出するインナーケーブルを被う弾性キャップを備えることにより、アウターケーブル内への雨水浸入を防止して、長期に亘って安定した作動を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る車両用ドアラッチ装置を適用したドアの側面図である。
図2】アウトサイドハンドル及びドアラッチ機構の側面図である。
図3】ドアラッチ機構の正面図である。
図4】第1実施例を適用したアウトサイドハンドル近傍の拡大正面図である。
図5】第2実施例を適用したアウトサイドハンドル近傍の拡大正面図である。
図6】(a)は、第1実施例におけるアウトサイドハンドルの非操作状態での縦断面図である。(b)は、同じく操作状態での縦断面図である。
図7】(a)は、第2実施例におけるアウトサイドハンドルの非操作状態での縦断面図である。(b)は、同じく操作状態での縦断面図である。
図8】ボーデンケーブルの他端及びケーブル保持部の斜視図である。
図9】ボーデンケーブルの他端をケーブル保持部に固定した状態の要部の拡大正面図である。
図10図9におけるX−X線横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1、2に示すように、本発明に係る車両用ドアラッチ装置は、車両のドア1内に配置されるドアラッチ機構2と、ドア1の車外側に配置されるアウトサイドハンドル(操作ハンドル)3と、アウトサイドハンドル3のドア開操作をドアラッチ機構2の後述のリリースレバー24に伝達するためのアウターケーブル41及び当該アウターケーブル41内に挿通されるインナーケーブル42を有するボーデンケーブル4と、当該ボーデンケーブル4におけるアウターケーブル41内への雨水浸入を阻止する図2、4、6に記載の第1実施例の弾性キャップ7または図5、7に記載の第2実施例の弾性キャップ8を備える。
【0014】
ドア1は、車外側のアウターパネル11と車内側のインナーパネル12とから構成され、前端部が上下方向の回転軸を有する図示略のドアヒンジにより車体側面に開閉可能に枢支される。アウターパネル11の外側面には、前述のアウトサイドハンドル3が配置される。ドア1内におけるアウターパネル11の内側面には、前後方向のドアビーム13が固着される。
【0015】
図3に示すように、ドアラッチ機構2は、車体側に固着されるストライカSと係脱可能なラッチ22及び当該ラッチ22に係脱可能なラチェット23を含む噛合部と、ラチェット23に直接/間接的に連結される各種レバーと、各種レバーを被う合成樹脂製のハウジング21とを有する。各種レバーには、前記リリースレバー24も含まれる。
【0016】
リリースレバー24は、ハウジング21内の下部に枢支されるとともに、ハウジング21から突出する連結部24aにボーデンケーブル4のインナーケーブル42の下向きの端部に固着された端末部46が連結されることによって、アウトサイドハンドル3のドア開操作を入力してラチェット23をリリース作動させて、ラチェット23とラッチ22との係合を解除させて、ドア1の開きを可能にする。
【0017】
ハウジング21には、リリースレバー24の上方にあって、ボーデンケーブル4におけるアウターケーブル41の端部を固定するためのケーブル保持部25が一体形成される。ケーブル保持部25及びアウターケーブル41の端部の構成については、後で詳細に説明する。
【0018】
図2に示すように、アウトサイドハンドル3は、アウターパネル11の内面に固定されるハンドルベース5に上下方向の軸回りに外方へ揺動可能に支持される。ハンドルベース5には、図4、5に示すように、アウトサイドハンドル3のドア開操作に連動するレバー6が前後方向の軸6a廻りに所定角度回動可能に枢支される。レバー6は、回動端部である連結部6bにインナーケーブル42の上端に固着された端末部45が連結される。これにより、アウトサイドハンドル3のドア開操作は、レバー6及びインナーケーブル42を介してドアラッチ機構2のリリースレバー24に伝達される。
【0019】
ボーデンケーブル4は、撓曲可能なアウターケーブル41及び当該アウターケーブル41に挿通され撓曲可能なインナーケーブル42を有し、上端(一端)がアウトサイドハンドル3側、下端(他端)がドアラッチ機構2側にそれぞれ連結される。ボーデンケーブル4は、ドア1内に配索された形態では、図1、2に示すように、上端を基点とすると、アウトサイドハンドル3側からアウターパネル11の内側面に沿って下斜め前方へ延伸したあと、上方へ向けて旋回し、次に下方へ延伸して下端がドアラッチ機構2側に連結される。好ましくは、インナーケーブル42の表面に亜鉛メッキ処理を施す。このようにすると、インナーケーブル42の錆発生を防止して、円滑な摺動性を得られる。
【0020】
ドア1内において、ドアビーム13に対して車内外方向に重なり合うアウターケーブル41の外周面には、異音発生を抑止するための円筒状の緩衝材9、9が外嵌される。
【0021】
図2、4、5に示すように、アウターケーブル41の上向きの一端は、当該一端に固着された円筒状のハンドル側エンドキャップ43によりハンドルベース5の保持部5aに固定される。ハンドル側エンドキャップ43の先端から上方へ延出するインナーケーブル42は、その先端に固着された端末部45によりレバー6の連結部6bに連結される。なお、インナーケーブル42の端末部45は、レバー6の連結部6bに連結する構成に代えて、アウトサイドハンドル4の可動部に直接連結しても良い。この場合には、レバー6は省略される。
【0022】
なお、以下の説明では、説明の便宜上、インナーケーブル42において、ハンドル側エンドキャップ43の先端から上方へ向けて延出している部分をハンドル側突出ケーブル42aという。
【0023】
アウターケーブル41の一端であるハンドル側エンドキャップ43には、図4に示す第1実施例のゴム製の弾性キャップ7または図5に示す第2実施例のゴム製の弾性キャップ8が固定される。弾性キャップ7、8は、インナーケーブル42のハンドル側突出ケーブル42aを被うことでアウターケーブル41の一端からアウターケーブル41内への雨水浸入を阻止する。弾性キャップ7、8については、後で詳細に説明する。
【0024】
図2、8に示すように、アウターケーブル41の下向きの他端は、当該他端に固着されたドアラッチ側エンドキャップ44によりドアラッチ機構2のケーブル保持部25に固定される。ドアラッチ側エンドキャップ44の先端(下端)から下方へ延出するインナーケーブル42は、その先端に固着された端末部46によりドアラッチ機構2のリリースレバー24に連結される。
【0025】
図8〜10に示すように、ドアラッチ機構2のケーブル保持部25は、ドアラッチ機構2が固定されるインナーパネル12の後パネル12a(図10参照)に対向する側が開口する平面視U字型の挟持部25aを有する。挟持部25aには、ドアラッチ側エンドキャップ44の横断面小判型の中央柱部44aが差し込まれる。挟持部25aの後側を向く開口の開口幅は、中央柱部44aの短径の寸法に合わせて若干幅狭に形成される。
【0026】
さらに、ケーブル保持部25には、挟持部25aの下方にあって、横断面で半円状の溝部25bが形成される。溝部25bには、ドアラッチ側エンドキャップ44の円板状の係合フランジ44bが車両後方から車両前方に向けて差し込まれて係合する。溝部25bと係合フランジ44bとの係合により、ケーブル保持部25に対するドアラッチ側エンドキャップ44の車両上下方向の動きは抑制される。これにより、ケーブル保持部25に対するアウターケーブル41の他端の固定が確実になる。
【0027】
さらに、ケーブル保持部25には、挟持部25aの上方にあって、一対の係合突部25c、25cが形成される。係合突部25c、25cには、ドアラッチ側エンドキャップ44の回転フック44c、44cがそれぞれ係合する。回転フック44c、44cは、ドアラッチ側エンドキャップ44と一体形成され、ドアラッチ側エンドキャップ44と共に回転する。回転フック44c、44cの外周面は、図10から理解できるように、半径が徐々に拡大する円弧面であり、円弧面の終端に半径方向の爪部44d、44dを形成する。
【0028】
ケーブル保持部25に対するドアラッチ側エンドキャップ44の固定は次のように行われる。
先ず、図10に2点鎖線で示すように、ドアラッチ側エンドキャップ44を中央柱部44aの長径方向が車両前後方向に向く状態にセットして、ドアラッチ側エンドキャップ44を車両後方から前方に向けてケーブル保持部25に差し込む。この場合、中央柱部44aは挟持部25a、係合フランジ44bは溝部25b、また回転フック44c、44cは両係合突部25c、25c間にそれぞれは嵌り込むようにして行われる。
【0029】
次に、ドアラッチ側エンドキャップ44をアウターケーブル41と共に図10において反時計方向へ回転させると、回転フック44c、44cの半径が徐々に大きくなる円弧面が係合突部25c、25cにそれぞれ接触してこれらを押し広げる。そして、ドアラッチ側エンドキャップ44を所定角度(90度)回転させると、図10に実線で示すように、回転フック44c、44cの爪部44d、44dが係合突部25c、25cにそれぞれ係合する。
【0030】
上述により、ドアラッチ側エンドキャップ44におけるボーデンケーブル4の軸方向(長手方向)への移動は、溝部25bに対する係合フランジ44bの係合により阻止され、また、同じく軸回りは、係合突部25c、25cに対する爪部44d、44dの係合により阻止される。これにより、アウターケーブル41の他端は、ドアラッチ機構2のケーブル保持部25に確実に固定される。
【0031】
また、図10から理解できるように、ケーブル保持部25は、開口する後側がインナーパネル12の後パネル12aに接近して対向するため、ドアラッチ側エンドキャップ44は、ケーブル保持部25の開口から後方へ外れることなく、ケーブル保持部25に確実に固定される。
【0032】
次に、第1、2実施例の弾性キャップ7、8について説明する。
図6(a)は、第1実施例におけるアウトサイドハンドル3の非操作時における要部の縦断面図、図6(b)は、同じくアウトサイドハンドル3の操作時における要部の縦断面図を示す。
【0033】
第1実施例の弾性キャップ7は、長手方向(上下方向)の下1/4程度に拡径の嵌合部71を形成し、上3/4程度にハンドル側突出ケーブル42aの移動方向に沿って延伸する小径の円筒状の被い部72を形成する。嵌合部71は、内周面に形成された環状突部71aがハンドル側エンドキャップ43の上端部外周に形成された環状溝部43aに外嵌することでハンドル側エンドキャップ43の上端に固定される。被い部72は、嵌合部71がハンドル側エンドキャップ43に外嵌固定されることで、インナーケーブル42のハンドル側突出ケーブル42aを移動方向に沿って被う。当該ハンドル側突出ケーブル42aは、被い部72内を通って被い部72の先端の出口72aから延出して、その先端部の端末部45がレバー6の連結部6bに連結される。好ましくは、被い部72の内径は、ハンドル側突出ケーブル42aの外径よりも僅かに大となるように設定される。これにより、被い部72の内周面とハンドル側突出ケーブル42aの外周面との間の隙間は微少となるため、被い部72の出口72aからの雨水浸入を最小限に抑止できる。これにより、アウターケーブル41内への雨水浸入を抑止する。
【0034】
嵌合部71と被い部72との境目の内周面には、インナーケーブル42のハンドル側突出ケーブル42aの表面に常時密接する環状突部73が設けられる。これにより、アウトサイドハンドル3のドア開操作に伴って、インナーケーブル42が弾性キャップ7の被い部72内を上下動する際、インナーケーブル42の外周面が環状突部73に密接した状態で上下方向へ摺動するため、弾性キャップ7への雨水浸入を確実に阻止する。これにより、アウターケーブル41内への雨水浸入をより確実に阻止できる。好ましくは、嵌合部71とハンドル側エンドキャップ43の上端との間に形成される空間にシリコングリス100を注入する。このようにすると、シリコングリス100によりアウターケーブル41内への雨水浸入をより確実に阻止できる。
【0035】
図7(a)は、第2実施例におけるアウトサイドハンドル3の非操作時における要部の縦断面図、図7(b)は、同じくアウトサイドハンドル3の操作時における要部の縦断面図を示す。
【0036】
第2実施例の弾性キャップ8は、長手方向(上下方向)の下1/4程度に拡径の嵌合部81を形成し、上3/4程度にハンドル側突出ケーブル42aの移動方向に沿って延伸する円筒状でかつ蛇腹形状の被い部82を形成する。嵌合部81は、内周面に形成された環状突部81aがハンドル側エンドキャップ43の上端部外周に形成された環状溝部43aに外嵌することでハンドル側エンドキャップ43の上端に固定される。
【0037】
インナーケーブル42のハンドル側突出ケーブル42aは、弾性キャップ8の被い部82内を通って被い部82の上端の出口82aから上方へ突出するとともに、出口82aを貫通する部分が出口82aを完全に密閉するように接着剤200により接着される。これにより、アウトサイドハンドル3のドア開操作に伴ってインナーケーブル42が上下動すると、蛇腹形状の被い部82は、インナーケーブル42の上下動に追従して上下に伸縮する。これにより、インナーケーブル42の上下動を円滑に行うことができる。また、被い部82の出口82aは、接着剤とインナーケーブル41により完全に塞がれることから、弾性キャップ8内及びアウターケーブル41への雨水浸入を確実に阻止される。好ましくは、嵌合部81とハンドル側エンドキャップ43の上端との間に形成される空間にシリコングリス100を注入する。このようにすると、シリコングリス100によりアウターケーブル41内への雨水浸入をより確実に阻止できる。
【符号の説明】
【0038】
1 ドア 11 アウターパネル
12 インナーパネル 12a 後パネル
13 ドアビーム 2 ドアラッチ機構
21 ハウジング 22 ラッチ
23 ラチェット 24 リリースレバー
24a 連結部 25 ケーブル保持部
25a 挟持部 25b 溝部
25c 係合突部 3 アウトサイドハンドル(操作ハンドル)
4 ボーデンケーブル 41 アウターケーブル
42 インナーケーブル 42a ハンドル側突出ケーブル
43 ハンドル側エンドキャップ 43a 環状溝部
44 ドアラッチ側エンドキャップ 44a 中央柱部
44b 係合フランジ 44c 回転フック
44d 爪部 45、46 端末部
5 ハンドルベース 5a 保持部
6 レバー 6a 軸
6b 連結部 7 弾性キャップ
71 嵌合部 71a 環状突部
72 被い部 72a 出口
73 環状突部 8 弾性キャップ
81 嵌合部 81a 環状突部
82 被い部 82a 出口
9 緩衝材 100 シリコングリス
200 接着剤
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10