特許第6704914号(P6704914)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ローム アンド ハース カンパニーの特許一覧 ▶ ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシーの特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6704914
(24)【登録日】2020年5月15日
(45)【発行日】2020年6月3日
(54)【発明の名称】DCOITを含む徐放性組成物
(51)【国際特許分類】
   C08L 75/02 20060101AFI20200525BHJP
   C09D 7/40 20180101ALI20200525BHJP
   C09D 5/14 20060101ALI20200525BHJP
   C09D 5/16 20060101ALI20200525BHJP
   C09D 175/04 20060101ALI20200525BHJP
   C09D 175/02 20060101ALI20200525BHJP
   C08K 3/04 20060101ALI20200525BHJP
   C08K 5/47 20060101ALI20200525BHJP
【FI】
   C08L75/02
   C09D7/40
   C09D5/14
   C09D5/16
   C09D175/04
   C09D175/02
   C08K3/04
   C08K5/47
【請求項の数】9
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-529062(P2017-529062)
(86)(22)【出願日】2015年12月8日
(65)【公表番号】特表2018-505235(P2018-505235A)
(43)【公表日】2018年2月22日
(86)【国際出願番号】US2015064369
(87)【国際公開番号】WO2016099990
(87)【国際公開日】20160623
【審査請求日】2018年11月19日
(31)【優先権主張番号】62/093,672
(32)【優先日】2014年12月18日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590002035
【氏名又は名称】ローム アンド ハース カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ROHM AND HAAS COMPANY
(73)【特許権者】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】特許業務法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ボラティト・アジャイ
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィット・エム・ラガネッラ
【審査官】 久保 道弘
(56)【参考文献】
【文献】 特表2016−502574(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/074375(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0259543(US,A1)
【文献】 特表2015−535018(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/074376(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0284572(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08L 75/00−75/16
C08G 18/00−18/87
C08K 3/00−3/40
C08K 5/00−5/59
C09D 1/00−201/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
4,5−ジクロロ−2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オンと、少なくとも700m/gの表面積を有する活性炭素と、ポリ尿素とを含む組成物。
【請求項2】
前記組成物が、吸着された4,5−ジクロロ−2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オン及びポリ尿素を含む活性炭素の粒子を含む、請求項に記載の組成物。
【請求項3】
0.5〜8重量%の4,5−ジクロロ−2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オンと、1.5〜24重量%の活性炭素とを含む海洋用コーティングである、請求項に記載の組成物。
【請求項4】
前記活性炭素が、800〜2500m/gの表面積を有する、請求項に記載の組成物。
【請求項5】
前記海洋用コーティングが生物付着防止コーティングである、請求項に記載の組成物。
【請求項6】
前記海洋用コーティングが自己研磨型コーティングである、請求項に記載の組成物。
【請求項7】
前記ポリ尿素が、芳香族イソシアネートプレポリマーと水との反応生成物である、請求項に記載の組成物。
【請求項8】
前記活性炭素が、800〜2500m/gの表面積を有する、請求項に記載の組成物。
【請求項9】
0.5〜8重量%の4,5−ジクロロ−2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オンと、1.5〜24重量%の活性炭素とを含む海洋用コーティングである、請求項に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、4,5−ジクロロ−2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オン(DCOIT)を含む徐放性組成物に関する。
【0002】
DCOITと活性炭素とを含む徐放性組成物は、国際公開2014/074376号に開示されている。しかしながら、DCOITの徐放を維持しながら、塗料配合物からバインダー及び/または溶媒をより少なく吸収する徐放性組成物が必要である。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、4,5−ジクロロ−2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オンと、少なくとも700m/gの表面積を有する活性炭素と、硬化イソシアネートとを含む組成物を目的とする。
【発明を実施するための形態】
【0004】
別段の記載がない限り、温度はセ氏温度(℃)であり、パーセンテージについては重量パーセント(重量%)であり、DCOITの量及び比率は活性成分基準による。別段の記載がない限り、全ての作業は室温(20〜25℃)及び標準大気圧(101kPa)で行った。本明細書において使用される場合、「イソシアネート」という用語は、イソシアネート官能基を有する化合物またはプレポリマーを指す。本明細書において使用される場合、粒子の集合がある特定の値のD50を有するとき、その粒子の50体積パーセントはその値以下の直径を有する。非球形粒子においては、直径が最大寸法である。海洋用コーティング組成物とは、海洋用品の表面上に乾燥コーティングを形成することができるコーティング組成物である。乾燥コーティングの形成後、乾燥コーティングは、塗装された表面の一部または全部が相当量の時間(すなわち、1日当たり少なくとも1時間)にわたって水中に置かれても、有効に長時間にわたり表面に固着する。海洋用品とは、物体の一部または全てが相当量の時間にわたって水中にある環境において使用される物体である。海洋用品の例には、船、桟橋、波止場、杭、魚網、熱交換器、ダム、及び取水口スクリーンなどの配管構造が含まれる。好ましくは、基材は海洋用品である。
【0005】
海水とは、海または大洋からの水である。平均して、世界の大洋における海水は、約3.5重量%の塩分、及び大洋表面において1.025g/mlの平均密度を有する。人工海水は、水と、海水を模す溶解した無機塩との混合物である。人工海水の一例は、RICCA(ASTM D1141)から入手可能な合成海水である。
【0006】
好ましくは、DCOIT及び活性炭素は、海洋用コーティング、すなわち、海洋用品上のコーティング中に存在する。好ましくは、DCOIT及び活性炭素は、海洋用品の表面に塗装する前に液状海洋用コーティング配合物に添加される。本発明の好ましい一実施形態では、DCOIT及び活性炭素は、液状海洋用コーティング組成物に別々に添加される。本発明の好ましい一実施形態では、DCOIT及び活性炭素は、液状海洋用コーティング組成物への添加前に混ぜ合わされる。DCOITは、溶融物または溶液として、DCOITを活性炭素と混合することによって、活性炭素に吸着され得る。DCOITのための好適な溶媒は、DCOITを溶解させ、それを不安定化せず、活性炭素と反応しない任意のものである。好適な溶媒は、メタノール、エタノール、及びプロパノールなどのアルコール類、酢酸エチル及び酢酸ブチルなどのエステル類、アセトン、メチルイソ−ブチルケトン、及びメチルイソ−アミルケトンなどのケトン類、キシレン類、ミネラルスピリット類、ならびにアセトニトリルなどのニトリル類を含む。好ましい溶媒は、(C−C)アルコール類、キシレン類、及びミネラルスピリット類である。好ましくは、DCOITは、活性炭素もしくは液状海洋用コーティングとの混合の前に、溶媒中で溶解またはスラリー化される。
【0007】
海洋用コーティングのための基材は、塗装されていない表面、例えば、海洋用品、または海洋用品の表面上の別のコーティング、例えば、表面上のプライマーまたは塗料の下層であってもよい。好ましくは、海洋用コーティングは、エポキシコーティング、自己研磨型コーティング(例えば、典型的には亜鉛または銅カルボキシレート基を組み込んだ金属アクリレートコポリマー塗料、またはシリルアクリレートコポリマー塗料)、または生物付着防止コーティング(例えば、シリコーン塗料)である。海洋用コーティング組成物は、バインダーと、溶媒と、任意に他の成分とを含む。溶媒は、有機溶媒であっても水であってもよい。他の成分には、無機顔料、有機顔料または染料、及び天然樹脂が含まれ得る。水性コーティングは、合体剤、分散剤、界面活性剤、レオロジー調節剤、または接着促進剤も含み得る。溶媒系コーティングは、増量剤、可塑剤、またはレオロジー調節剤も含み得る。典型的な海洋用コーティング組成物は、5〜30%のバインダー、最大15%のロジン/変性ロジン、0.5〜5%の可塑剤、0.1〜2%の沈降防止剤、5〜60%の溶媒、最大65%の酸化第一銅、最大30%の顔料(酸化第一銅以外)、及び最大15%の海洋用防汚剤(DCOITを含む)を含む。好ましくは、海洋用コーティングは、少なくとも0.5重量%、好ましくは少なくとも0.8重量%、好ましくは少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも1.2重量%、好ましくは少なくとも1.4重量%、好ましくは少なくとも1.6重量%、好ましくは少なくとも1.8重量%、好ましくは少なくとも2重量%のDCOITを含む。好ましくは、海洋用コーティングは、8重量%以下、好ましくは6重量%以下、好ましくは5重量%以下、好ましくは4.5重量%以下、好ましくは4重量%以下、好ましくは3.5重量%以下、好ましくは3重量%以下、好ましくは2.5重量%以下、好ましくは2重量%以下、好ましくは1.8重量%以下のDCOITを含む。好ましくは、海洋用コーティングは、少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも1.5重量%、好ましくは少なくとも2重量%、好ましくは少なくとも2.5重量%、好ましくは少なくとも3重量%、好ましくは少なくとも3.5重量%の活性炭素を含む。好ましくは、海洋用コーティングは、24重量%以下、好ましくは20重量%以下、好ましくは16重量%以下、好ましくは14重量%以下、好ましくは12重量%以下、好ましくは10重量%以下、好ましくは8重量%以下の活性炭素を含む。
【0008】
好ましくは、硬化イソシアネートは、硬化した芳香族イソシアネートであり、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)またはトルエンジイソシアネート(TDI)、好ましくはMDIを含むことが好ましい。MDIは、4,4’及び2,4’異性体の混合物であってもよい。好ましくは、イソシアネートは、MDIとグリコールとのイソシアネート末端プレポリマーである。好ましくは、グリコールは、62〜200、好ましくは90〜155の分子量を有する。好ましくは、プレポリマーのイソシアネート当量は、135〜220、好ましくは160〜200である。特に好ましいグリコール類としては、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、及びトリプロピレングリコールが挙げられる。好ましくは、重合グリコール単位は、プレポリマーの5〜25重量%、好ましくは8〜18重量%である。
【0009】
硬化イソシアネートは、イソシアネート基と水、ヒドロキシル基、またはアミンとの反応から生じる基を含むポリマーである。好ましくは、このポリマーは、尿素、カルバメート、カルボジイミド、またはイソシアネート基との反応から生じることが知られる他の基を有する。好ましくは、硬化イソシアネートは、イソシアネート基と水、好ましくは周囲水分との反応から形成されたポリ尿素である。好ましくは、本発明の組成物は、4,5−ジクロロ−2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オンと、少なくとも700m/gの表面積を有する活性炭素と、硬化イソシアネートとを含む粒子を含む。好ましくは、この粒子は、活性炭素及び硬化イソシアネートに封入されたDCOITを含む。好ましくは、この粒子は、20%未満、好ましくは10%未満の反応性イソシアネート基を含む。好ましくは、イソシアネートは、DCOITと混合され、その後、活性炭素と接触させられる。好ましくは、イソシアネート対DCOITの重量比は、1:1〜10:1、好ましくは2:1〜5:1である。
【0010】
好ましくは、活性炭素対DCOITの重量比は、少なくとも1:1、好ましくは少なくとも1.5:1、好ましくは少なくとも2:1、好ましくは少なくとも2.5:1、好ましくは少なくとも3:1である。好ましくは、この重量比は、12:1以下、好ましくは10:1以下、好ましくは8:1以下、好ましくは6:1以下、好ましくは5:1以下、好ましくは4.5:1以下である。好ましくは、自己研磨型コーティング中の活性炭素対DCOITの重量比は、1.5:1〜5:1、好ましくは2:1〜4:1である。好ましくは、汚損放出コーティング中の活性炭素対DCOITの重量比は、2:1〜10:1、好ましくは2:1〜8:1、好ましくは3:1〜8:1である。
【0011】
好ましくは、海洋用コーティングの湿潤フィルム厚は、少なくとも25ミクロン、好ましくは少なくとも50ミクロン、好ましくは少なくとも100ミクロン、好ましくは少なくとも200ミクロン、好ましくは500ミクロン以下、好ましくは400ミクロン以下、好ましくは300ミクロン以下である。湿潤コーティングを硬化すると形成される乾燥フィルムの厚さは、湿潤コーティング材料の溶媒含有量に対応する量分、湿潤厚よりも薄くなることが見込まれる。好ましくは、海洋用コーティングの乾燥(硬化)フィルム厚は、少なくとも20ミクロン、好ましくは少なくとも40ミクロン、好ましくは少なくとも80ミクロン、好ましくは少なくとも160ミクロン、好ましくは400ミクロン以下、好ましくは320ミクロン以下、好ましくは240ミクロン以下である。
【0012】
好適な活性炭素としては、例えば、石炭、木材、ヤシ殻、リグニン、または動物の骨に由来するものといった炭素が挙げられる。活性炭素は、物理的処理または化学的処理によって生成することができる。物理的処理は、次のプロセスの組み合わせを伴う:炭化、600〜900℃の範囲の温度における炭素の熱分解、無酸素条件下、及び250℃超の温度における酸化雰囲気(二酸化炭素、酸素、または蒸気)への炭化炭素の曝露。化学活性化は、炭化の前に、原材料をある特定の化学物質、すなわち酸、強塩基、または塩(例えば、リン酸、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、塩化カルシウム、及び塩化亜鉛25%)に含浸させ、続いてより低い温度(450〜900℃)で炭化することを伴う。直接化学活性化によって調製されるものなど、高表面積の「活性」炭素が特に好ましい。これらの活性炭素及びそれらの調製法に関するさらなる全体的かつ具体的な詳細については、Petroleum Derived Carbons(T.M.O′Grady及びA.N.Wennerbergによる)、American Chemical Society Symposium Series,Vol.303,J.D.Bacha et al.,eds.,American Chemical Society Publications,Washington,D.C.,(1986)を参考にすることができる。好ましくは、活性炭素の表面積は、少なくとも750m/g(BET法により測定)、好ましくは少なくとも800m/g、好ましくは少なくとも900m/g、好ましくは少なくとも1000m/g、好ましくは少なくとも1200m/g、好ましくは2500m/g以下、好ましくは2200m/g以下である。
【0013】
好ましくは、活性炭素は、DCOITまたは海洋用コーティング配合物と混ぜ合わせる直前に、100ミクロン(0.1mm)以下、好ましくは50ミクロン以下、好ましくは40ミクロン以下、好ましくは35ミクロン以下、好ましくは30ミクロン以下、好ましくは25ミクロン以下、好ましくは20ミクロン以下、好ましくは少なくとも5ミクロン、好ましくは少なくとも10ミクロンの平均粒径(例えば、D50)を有する。
【実施例】
【0014】
GERSTEL社のTWISTERポリジメチルシロキサン(PDMS)をコーティングした撹拌子をGerstel Gmbhから購入した。使用した塗料は、市販品として入手したInterlux MICRON 66塗料(「M66」)、INTERSLEEK 970塗料(「P970」)、及びINTERSLEEK 731(「P731」)であり、以下に記載されるようにDCOITの添加を除いては製造業者の指示に従って混合した。
【0015】
オービタルシェーカー(Red Devil Inc,USA)を使用して塗料をDCOIT及び吸着剤と混合し、ステンレス鋼ゲージ(湿潤フィルム厚500マイクロメートル)を使用してガラス顕微鏡スライド上に塗布した。塗料を一晩乾燥させた。
【0016】
この顕微鏡スライドを、100mlの人工海水を含む120mlのガラスボトル内に浸漬させ、Twister撹拌子を挿入し、このボトルを撹拌ミキサー上に置いた。撹拌速度は600〜800rpmであった。1日目、4日目、7日目、14日目、及び21日目、28日目、35日目、42日目において、TWISTERバーをボトルから取り出し、紙タオルで拭き、1mlのアセトニトリルを含むHPLCバイアル内に入れた。吸着された殺生物剤を、40〜50℃で30分間にわたり抽出した。抽出後、バーを再度拭き、海水/MAF塗料を含むボトルに戻した。殺生物剤の濃度をHPLCによって測定した。オートサンプラー、カラム加熱器、及びダイオードアレイ検出器を備えたAgilent 1200 HPLCは、Chemstationソフトウェアで制御した。150×4.6cmのUltra C18カラム(Restek Inc)を使用してDCOITを分析した。イソクラテック条件(70%アセトニトリル、2.3ml/分)を使用した。DCOITを280nmで検出した。放出された殺生物剤の量子化のために外部標準技術を使用した。Twister撹拌子の限度量は、以前のキャリブレーションに基づいて400ミクログラムと推定された。DCOITの放出は、ミクログラム数を判定し、この値を、表面積及び以前の試料が採取されたときからの日数で除すことによって計算した。
【0017】
油吸収度を判定するための方法は次のとおりである。
0.5gの被験材料を小皿に量り分ける。
亜麻仁油を含む第2の小さな容器を秤上に乗せてゼロに設定する。
粉末が塗り広げられるペーストになるまで亜麻仁油を滴加する。添加した亜麻仁油の重量を記録する。
油吸収%=(吸収された油のグラム数/被験材料のグラム数)×100
注:100%の油吸収は、1gの材料が1gの亜麻仁油を吸収することを意味する。
【0018】
【表1】
【0019】
活性炭素は、表面積1600〜1700m/gのNUCHAR HD(MWV Corp.)であった。
対照中のDCOITはSEANINE 211N殺生物剤(Dow Chem.Co.)であり、キシレン中のDCOITは30%;試料(1)中のDCOITの供給源は、ISONATE 181プレポリマー(Dow Chem.Co.)中のDCOIT25%であり、試料(2)中では、DCOIT100%であった。
「MM175」塗料は、ACIMA(Dow)からの_MetaMare 175である。
「M 66」塗料は、MICRON 66緑色塗料(International Paints)である。
「Jotun」は、JOTUN SEAQUANTUM CLASSIC塗料(Jotun)である。
「I970」は、INTERSLEEK 970 FRC塗料(International Paints)である。
【0020】
【表2】
【0021】
このデータは、ISONATE 181プレポリマーの添加が、活性炭素からのDCOITの徐放を実質的に変化させないが、粒子の油吸収度を低下させるという予想外の結果を実証する。