特許第6704924号(P6704924)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6704924
(24)【登録日】2020年5月15日
(45)【発行日】2020年6月3日
(54)【発明の名称】物質濃度補正システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/1455 20060101AFI20200525BHJP
   G01N 21/3577 20140101ALI20200525BHJP
   G01N 21/17 20060101ALI20200525BHJP
【FI】
   A61B5/1455
   G01N21/3577
   G01N21/17 610
【請求項の数】15
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-548421(P2017-548421)
(86)(22)【出願日】2016年3月16日
(65)【公表番号】特表2018-515158(P2018-515158A)
(43)【公表日】2018年6月14日
(86)【国際出願番号】US2016022700
(87)【国際公開番号】WO2016149410
(87)【国際公開日】20160922
【審査請求日】2019年3月6日
(31)【優先権主張番号】62/133,787
(32)【優先日】2015年3月16日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/072,090
(32)【優先日】2016年3月16日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510016966
【氏名又は名称】グルコビスタ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ゲルリッツ,ヨナタン
(72)【発明者】
【氏名】オストリツキー,アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ゲルリッツ,ロテム
【審査官】 藤原 伸二
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2006/132219(WO,A1)
【文献】 米国特許第4907895(US,A)
【文献】 特開平09−264794(JP,A)
【文献】 特表2013−539671(JP,A)
【文献】 特表2007−502403(JP,A)
【文献】 米国特許第6515285(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/1455−5/1495
G01N 21/00−21/01
G01N 21/17−21/61
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体物質濃度の測定を補正するためのシステムであって、
記システムの外側の身体からの赤外放射を受け入れる感応領域を有する赤外放射検出器と、
赤外放射の総放射を生成するコンポーネントであって、前記総放射の第1の部分が前記感応領域に入射するコンポーネントと、
補正構造と測定構造との間で切換可能なミラーを含むミラーアセンブリとを含み、
前記補正構造では、前記総放射の第2の部分が前記ミラーによって反射されて、前記感応領域に入射するミラー信号を生成し、前記ミラーアセンブリが、体外赤外放射が前記感応領域に達するのを阻害し、前記測定構造では、前記ミラーアセンブリが前記感応領域で前記体外赤外放射を受け入れ
検出器と選択的に位置合わせ可能なピークフィルタと基準フィルタとを含むフィルタアセンブリをさらに備え、前記体外赤外放射が前記測定構造で前記ピークフィルタを通過する際には、前記ミラー信号が前記補正構造で同じピークフィルタを通過し、前記体外赤外放射が前記測定構造で前記基準フィルタを通過する際には、前記ミラー信号が前記補正構造で同じ基準フィルタを通過する、システム。
【請求項2】
前記補正構造と前記測定構造との間で前記ミラーアセンブリを自動的に切り換えることと、前記ピークフィルタと前記基準フィルタとの間で前記フィルタアセンブを自動的に切り換えることとを含む動作を実行するようにプログラムされたコントローラをさらに備える、請求項に記載のシステム。
【請求項3】
前記検出器と、前記コンポーネントと、前記ミラーアセンブリとを納め、前記感応領域に入射する前記体外赤外放射を通過させる光学孔を有するハウジングをさらに備え、前記ミラーアセンブリが前記補正構造にあるとき前記光学孔を遮断する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記ミラーアセンブリが前記ミラーに接続された回転自在プラットフォームと前記プラットフォームに接続されたモータとを備え、前記モータを始動させると、前記プラットフォームが回転して、前記ミラーが前記補正構造と前記測定構造との間で旋回する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記総放射を生成する前記コンポーネントが、レンズと、フィルタを含むフィルタアセンブリとを含む光学アセンブリを備え、前記体外赤外放射が前記測定構造で前記レンズおよび前記フィルタを通過し、前記ミラー信号が前記補正構造で同じレンズおよび同じフィルタを通過する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記フィルタアセンブリが、回転自在プラットフォームに接続されたピークフィルタと、前記プラットフォームに接続された基準フィルタと、前記プラットフォームに接続されたモータとを備え、前記モータを始動させると、前記プラットフォームが回転して、前記ピークフィルタと前記基準フィルタとの間で旋回して前記検出器と位置合わせされる、請求項に記載のシステム。
【請求項7】
前記フィルタアセンブリが回転自在ホイールを備え、前記ホイールの一部にはピークフィルタが装着され、前記ホイールの別の部分には基準フィルタが装着されている、請求項に記載のシステム。
【請求項8】
前記ミラーアセンブリが、前記ホイールに装着され前記ピークフィルタの一部に重なる1つのミラーと、前記ホイールに装着され前記基準フィルタの一部に重なる別のミラーとを備える、請求項に記載のシステム。
【請求項9】
前記ミラーアセンブリが前記測定構造にあるとき、前記感応領域で前記体外赤外放射の測定値を記録することと、
前記ミラーアセンブリが前記補正構造にあるとき、前記感応領域で反射された前記総放射の測定値を記録することと、
前記測定構造での測定値に基づき体内物質濃度を算出して、前記補正構造での測定値に基づき前記体内物質濃度を補正することと
を含む動作を実行するようにプログラムされた信号処理部をさらに備える請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
生体物質濃度の測定を補正するためのシステムであって、
記システムの外側の身体からの赤外放射を受け入れる感応領域を有する赤外放射検出器と、
赤外放射の総放射を生成し、前記総放射の第1の部分が前記感応領域に入射するフィルタアセンブリおよび光学アセンブリと、
補正構造と測定構造との間で切換可能なミラーを含むミラーアセンブリであって、前記補正構造では、前記総放射の第2の部分が前記ミラーによって反射されて前記感応領域に入射するミラー信号を生成し、前記ミラーアセンブリが前記感応領域からの体外赤外放射を阻害し、前記測定構造では、前記ミラーアセンブリが前記感応領域で体外赤外放射を受け入れるミラーアセンブリと、
出器と選択的に位置合わせ可能なピークフィルタと基準フィルタとを含む前記フィルタアセンブリであって、前記体外赤外放射が前記測定構造で前記ピークフィルタを通過する際には、前記ミラー信号が前記補正構造で同じピークフィルタを通過し、前記体外赤外放射が前記測定構造で前記基準フィルタを通過する際には、前記ミラー信号が前記補正構造で同じ基準フィルタを通過する前記フィルタアセンブリと、
レンズを含み、前記体外赤外放射が前記測定構造で前記レンズを通過し、前記ミラー信号が前記補正構造で同じレンズを通過する前記光学アセンブリと、
前記検出器と、前記フィルタアセンブリと、前記光学アセンブリと、前記ミラーアセンブリとを納め、前記感応領域に入射する前記体外赤外放射を通過させる光学孔を有するハウジングであって、前記ミラーアセンブリが前記補正構造にあるときに前記光学孔を遮断するハウジングと
を備えるシステム。
【請求項11】
前記ミラーアセンブリが、前記ミラーに垂直な配向で前記ミラーに接続された回転自在プラットフォームと、前記プラットフォームに接続されたモータとを備え、前記モータを始動させると、前記プラットフォームが回転して、前記ミラーが前記補正構造と前記測定構造との間で旋回する、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記ミラーアセンブリが、ホイール面で回転自在なホイールを備え、前記ミラーアセンブリが、前記ホイールに装着され前記ピークフィルタの一部に重なる1つのミラーと、前記ホイールに装着され前記基準フィルタの一部に重なる別のミラーとを含み、前記ミラーと前記別のミラーが前記ホイール面に平行な面に位置する、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
生体物質濃度の測定を補正するための方法であって、
生体物質濃度の測定を補正するためのシステムを設けることと、
前記システムが、
感応領域を有する赤外放射検出器と、
赤外放射の総放射を生成するコンポーネントと、
ミラーを含むミラーアセンブリと、を含み、
前記ミラーアセンブリを測定構造に配置することと、
前記測定構造が作動するとき、前記システムの外側の身体からの赤外放射を前記感応領域で受け入れると同時に、総放射の第1の部分を前記感応領域で受け入れることと、
前記総放射の前記第1の部分と組み合わされた体外赤外放射に応じた前記検出器からの測定値を記録することであって、前記測定値が物質濃度を示すことと、
補正構造に前記ミラーアセンブリを配置することと、
前記補正構造が作動するとき、前記ミラーで前記総放射の第2の部分を反射して、前記感応領域に入射するミラー信号を生成すると同時に、前記ミラーアセンブリが前記感応領域からの体外赤外放射を遮断することと、
前記ミラー信号に応じた前記検出器からの補正値を記録することと、
前記補正値に基づき前記測定値を補正することと、
前記補正された測定値に基づき前記物質濃度を算出することと
前記システムが、ピークフィルタと基準フィルタとを含むフィルタアセンブリをさらに備え、
前記ピークフィルタと前記検出器とを位置合わせすることと、
前記体外赤外放射を前記測定構造で前記ピークフィルタを通過させ、前記ミラー信号を前記補正構造で同じピークフィルタを通過させることと、
前記基準フィルタと前記検出器とを位置合わせすることと、
前記体外赤外放射を前記測定構造で前記基準フィルタを通過させ、前記ミラー信号を前記補正構造で同じ基準フィルタを通過させることと
を備える方法。
【請求項14】
モータを始動することによって前記補正構造と前記測定構造との間で前記ミラーアセンブリを自動的に切り換え、別のモータを始動することによって前記ピークフィルタと前記基準フィルタとの間で前記フィルタアセンブリを自動的に切り換えるようにコントローラを始動することをさらに備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記フィルタアセンブリが回転自在ホイールを備え、前記ホイールの一部には前記ピークフィルタが装着され、前記ホイールの別の部分には前記基準フィルタが装着されており、前記ミラーアセンブリが、前記ホイールに装着され前記ピークフィルタの一部に重なる1つのミラーと、前記ホイールに装着され前記基準フィルタの一部に重なる別のミラーとを備え、前記ミラーアセンブリを自動的に切り換え、前記フィルタアセンブリを自動的に切り換えることがどちらも、前記フィルタホイールを一方向に連続的に回転させることを備える、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、米国特許法第119条に基づき、2015年3月16日に提出された米国仮出願第62/133,787号「非侵襲性物質濃度信号測定のシステムおよび方法」に優先権を主張し、同出願は引用により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
身体内の該当物質の濃度の非侵襲性測定に使用される赤外(「IR」)放射を用いる分光技術が既知であり、広く記載されている。関連分野の1つは、上記技術をヒトまたは動物の血中グルコース濃度の非侵襲性測定に使用することである。いくつかの特許および特許出願が、たとえば、赤外検出システムおよび方法を用いてヒトの血流中のグルコースなどの物質の濃度を非侵襲的に測定する方法を開示している。
【0003】
2010年9月15日に提出された米国特許出願第12/883,063号「体内の物質濃度非侵襲性解析方法」は、グルコースなどの物質の体内濃度を測定する方法を記載している。記載される方法は、体表面温度を第1の温度から第2の温度に変化させ、その後、体表面温度を第2の温度から第1の温度に戻すことを含む。該方法は、第1の波長帯で体表面から吸収または放出される第1の量の赤外(「IR」)放射と、第2の波長帯で体表面から吸収または放出される第2の量のIR放射とを所定の時間間隔で測定することを含む。測定は、体表面温度が第2の温度から第1の温度に戻る期間に実行される。物質濃度は、測定に基づき判定することができる。米国特許出願第12/883,063号の内容は、引用により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【0004】
物質濃度補正システムは、補正システムの外側の身体からの赤外放射を受け入れる感応領域を有する赤外放射検出器を含む。また、該システムは、赤外放射の総放射を生成するコンポーネントを含み、総放射の第1の部分は感応領域に入射する。該システムは、補正構造と測定構造との間で切換可能なミラーを含むミラーアセンブリをさらに含む。よって、補正構造では、総放射の第2の部分がミラーによって反射されて、感応領域に入射するミラー信号を生成する。また、ミラーアセンブリは、体外赤外放射が感応領域に達するのを阻害する。測定構造では、ミラーアセンブリは感応領域で体外赤外放射を受け入れる。
【0005】
物質濃度補正方法は、感応領域を有する赤外放射検出器と、赤外放射の総放射を生成するコンポーネントと、ミラーを含むミラーアセンブリとを有する物質濃度補正システムを設けることを含む。該方法は、測定構造にミラーアセンブリを配置することを含む。測定構造が作動するとき、該方法は、補正システムの外側の身体からの赤外放射を感応領域で受け入れると同時に、総放射の第1の部分を感応領域で受け入れることを含む。総放射の第1の部分と組み合わされた体外赤外放射に応じた測定値が検出器から記録される。測定値は物質濃度を示す。
【0006】
該方法は、補正構造にミラーアセンブリを配置することを含む。補正構造が作動するとき、該方法は、ミラーで総放射の第2の部分を反射して、感応領域に入射するミラー信号を生成すると同時に、ミラーアセンブリが感応領域からの体外赤外放射を遮断することを含む。ミラー信号に応じた補正値が検出器から記録される。該方法は、補正値に基づき測定値を補正することと、補正された測定値に基づき物質濃度を算出することとを含む。
【0007】
以下の添付図面を参照していくつかの実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】ミラーを有する携帯計として示される非侵襲性物質濃度測定の補正システムの斜視部分切欠き図である。
図2】ミラーを有する着用型モニタの1コンポーネントとして示される非侵襲性物質濃度測定の別の補正システムの斜視図である。モニタリングを継続的に行うことができる。
図3】非侵襲性物質濃度測定の補正システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この20年以上にわたって、赤外(IR)放射を利用する市場性のある非侵襲性グルコース計を開発する試みが多数成されてきた。市場性のある非侵襲性グルコース計の開発は、基準信号と身体信号の両方に含まれるIR放射内の各種攪乱が測定精度に及ぼす影響のために困難な場合がある。たとえば、黒体とヒトからのIR放射を測定する際、信号内に各種攪乱が発生しうる。
【0010】
本明細書に記載するシステムと方法は、上記の欠点の1つまたは複数を克服するように物質濃度を非侵襲的に補正する。物質濃度の測定値は、生測定データ中の攪乱を考慮に入れるように変更する、あるいは他の形で調節することができる。調節は、ミラーの赤外測定に基づくことができる。たとえば、上記の攪乱は、ミラーからIR検出器に反射されるシステムの各種コンポーネントの総IR放射を測定することによって補正できる。ミラー測定は、各濃度信号測定の直後に実行して、補正精度を向上させることができる。ミラー反射測定を使用して、赤外スペクトルが約6〜約15マイクロメートル(μm)の波長を示す中赤外(MIR)領域で実行される測定などの非侵襲性物質濃度信号の測定を補正することができる。
【0011】
本明細書に記載される該システムおよび方法は、着用型非侵襲性物質濃度システムおよび方法において使用することができる。このようなシステムおよび方法の例は、2015年6月19日に提出された米国特許出願第14/745,180号(以後、「’180出願」と称する)に記載されており、同出願は引用により全文が本明細書に組み込まれる。したがって、’180出願のMIR検出器アセンブリ130は、ミラーのMIR放射を測定するようにさらに構成することができる。
【0012】
体内のグルコースなどの物質濃度を測定するため、2つのフィルタを使用することができる。本文書はグルコース濃度に言及することが多いが、本明細書内の該システムおよび方法は他の物質の濃度の測定にも適用可能であると理解される。第1のフィルタは物質がピーク放射/吸収量を有する場合の波長を通過させ、第2のフィルタは物質が無視できるほど少ない放射/吸収量を有する、あるいは放射/吸収量を全く有さない場合の波長を通過させる。2つの測定値は、黒体放射に対して正規化し、大気温度および他の温度に関して補正することができる。2つの測定値の比または差は、侵襲性測定方法を用いる血中内物質温度と予め相関させておくことができる。したがって、2つの測定値を用いて、物質濃度を判定することができる。
【0013】
黒体(たとえば較正用)と身体(たとえばヒトまたは動物の対象)のIR放射の測定中、放射の変動が物質濃度測定の精度に大きな影響を及ぼす可能性がある。変動は、医療監督機関(たとえば、米国食品医薬品局)が公布する定義の精度の範囲内で物質濃度測定を阻害する可能性もある。同一のスペクトル特性(黒体または身体の測定直後)を有するフィルタを介してミラーから反射される装置の放射を測定し、これらのミラー測定値を物質推定アルゴリズムに含めることによって、物質推定精度を一桁向上させることができる。
【0014】
1例として、皮膚からの信号を測定するとき、(温接点と冷接点を有する)サーモパイル型のIR検出器の熱状態を平衡状態と考えると、熱平衡式は以下のようにモデル化することができる。
(1)A+kS(T)=k(T−T)+kTh+k(T−T
ただし、
Aは、検出器の感応領域によって身体から受け取る信号である。
S(T)は、検出器の感応領域(すなわち、温接点)にぶつかる該システムの全コンポーネントからの総放射を表す温度依存関数である。
は検出器の温接点温度である。
は検出器の冷接点温度である。
は検出器内のガスの温度である。
【0015】
本文書全体を通じて、「k」は各ケースで同一の特定定数ではなく一般の定数kを表す。たとえば、式1の(T−T)の前のkは、必ずしもTの前のkと同一の値ではない。式1はサーモパイル検出器をモデルとしているが、本明細書に記載されるコンセプトを実行するため、類似式および以下の微分と同様の式を、他の種類のIR検出器に関しても作成してもよいと理解される。
【0016】
検出器の電圧出力は以下のようにモデル化することもできる。
(2)Vout=k(T−T
【0017】
式1と2を組み合わせると、以下のように記述することができる。
(3)Vout=kA+kS(T)−kT−k(T−T
【0018】
冷接点温度がガス(T−T)の温度と同じであると仮定すれば、k(T−T)は式1(定数の伝播あり)のk(T−T)と組み合わせて、式3を以下のように書き直すことができる。
(4)Vout=kA+kS(T)−kT
または
(4’)A=kVout−kS(T)+kT
【0019】
ミラーからの信号を測定する際の検出器の熱状態を検討する場合、熱平衡式は以下のようにモデル化することができる。
(5)MR+CS(T)=C(T−T)+CT
ただし、MRは検出器の感応領域によってミラーから受信する反射信号であり、Cはミラー式において一般の定数kと置き換わる。ここでも、冷接点温度はガス(T−T)の温度と同一であると仮定し、上記のようにC(T−T)はC(T−T)と組み合わされるが、組み合わせるステップは省略する。
【0020】
ミラー反射中の検出器Vの電圧出力は以下のように記述することができる。
(6)V=CMR+CS(T)−CT
ミラーが該システムの全コンポーネントからの総放射を反射するとき、MR=f(CTh+CS(T))であるため、
(7)VはCS(T)−CTと記述することができる。
【0021】
現時点では、2つの信号、すなわち、式(4)からのVoutと式(7)からのVを有する。これら2つの電圧信号を組み合わせ、
(8)Vout−CV=kA+(k−C)S(T)−(k−C)T
が得られる。
【0022】
目的は、較正に使用されることが既知である黒体を使用し、S(T)の前の係数−Tの前の係数によってそれらを相殺させることができる定数Cを導き出すことである。これにより、
(9)A=kVout−CV
となる。
【0023】
これは実際には、様々な大気温度と黒体温度(身体からの放射をシミュレートする)にわたって最良適合計算内の誤差を最小化することによって達成される。いったん定数が算出されれば、装置メモリに記憶されて、グルコース測定の補正に使用される。
【0024】
したがって、算出された定数は、本明細書に記載される物質濃度の補正の各種方法およびシステムで使用することができる。ある物質濃度補正システムは、補正システムの外側の身体からの赤外放射を受け入れる感応領域を有する赤外放射検出器を含む。該システムは、赤外放射の総放射を生成するコンポーネントを含み、総放射の第1の部分は感応領域に入射する。該システムは、補正構造と測定構造との間で切換可能なミラーを含むミラーアセンブリをさらに含む。よって、補正構造では、総放射の第2の部分がミラーによって反射されて、感応領域に入射するミラー信号を生成する。また、ミラーアセンブリは、体外赤外放射が感応領域に達するのを阻害する。測定構造では、ミラーアセンブリは感応領域で体外赤外放射を受け入れる。
【0025】
たとえば、該システムは、ピークフィルタと基準フィルタを含むフィルタアセンブリをさらに含むことができる。フィルタアセンブリは、検出器と選択的に位置合わせ可能であり、体外赤外放射が測定構造でピークフィルタを通過する際には、ミラー信号が補正構造で同じピークフィルタを通過し、体外赤外放射が測定構造で基準フィルタを通過する際には、ミラー信号が前記補正構造で同じ基準フィルタを通過する。
【0026】
該システムは、補正構造と測定構造との間でミラーアセンブリを自動的に切り換え、ピークフィルタと基準フィルタとの間でフィルタアセンブリを自動的に切り換える動作を実行するようにプログラムされたコントローラを含むことができる。ハウジングは検出器、コンポーネント、ミラーアセンブリを納め、感応領域に入射する体外赤外放射を通過させる光学孔を有する。ミラーアセンブリは、補正構造にあるときに光学孔を遮断することができる。ミラーアセンブリは、ミラーに接続された回転自在プラットフォームとプラットフォームに接続されたモータとを含むことができる。モータを始動させると、プラットフォームが回転して、ミラーが補正構造と測定構造の間で旋回する。
【0027】
総放射を生成するコンポーネントは、レンズを有する光学アセンブリとフィルタを有するフィルタアセンブリとを含むことができる。体外赤外放射は測定構造でレンズとフィルタを通過し、ミラー信号は補正構造で同じレンズと同じフィルタを通過する。1例として、フィルタアセンブリは、回転自在プラットフォームに接続されたピークフィルタ、プラットフォームに接続された基準フィルタ、プラットフォームに接続されたモータを含むことができる。モータを始動させると、プラットフォームが回転して、ピークフィルタと基準フィルタとの間で旋回して、検出器と位置合わせされる。別の例として、フィルタアセンブリは回転自在ホイールを含むことができ、ホイールの一部にはピークフィルタが装着され、ホイールの別の部分には基準フィルタが装着されている。このような場合、ミラーアセンブリは、ホイールに装着されピークフィルタの一部に重なる1つのミラーと、ホイールに装着され基準フィルタの一部に重なる別のミラーとを備えることができる。
【0028】
該システムは、動作を実行するようにプログラムされた信号処理部を含むことができる。ある動作は、ミラーアセンブリが測定構造にあるときに感応領域での体外赤外放射の測定値を記録することを含む。別の動作は、ミラーアセンブリが補正構造にあるときに感応領域での反射された総放射の測定値を記録することを含む。さらに別の動作は、測定構造での測定値に基づき体内物質濃度を算出することと、補正構造での測定値に基づき体内物質濃度を補正することとを含む。
【0029】
別の物質濃度補正システムは、補正システムの外側の身体からの赤外放射を受け入れる感応領域を有する赤外放射検出器を含む。該システムは、フィルタアセンブリと赤外放射の総放射を生成する光学アセンブリとをさらに含み、総放射の第1の部分は感応領域に入射する。該システムは、補正構造と測定構造との間で切換可能なミラーを有するミラーアセンブリをさらに含む。よって、補正構造では、総放射の第2の部分がミラーによって反射され、感応領域に入射するミラー信号を生成する。ミラーアセンブリは、感応領域からの体外赤外放射を遮断する。測定構造では、ミラーアセンブリは感応領域で体外赤外放射を受け入れる。
【0030】
フィルタアセンブリは、検出器と選択的に位置合わせ可能なピークフィルタと基準フィルタとを含む。体外赤外放射が測定構造でピークフィルタを通過する際には、ミラー信号が補正構造で同じピークフィルタを通過する。また、体外赤外放射が測定構造で基準フィルタを通過する際には、ミラー信号が補正構造で同じ基準フィルタを通過する。光学アセンブリはレンズを含み、体外赤外放射が測定構造でレンズを通過し、ミラー信号が補正構造で同じレンズを通過する。ハウジングは、検出器、フィルタアセンブリ、光学アセンブリ、ミラーアセンブリを納める。ハウジングは、感応領域に入射する体外赤外放射を通過させる光学孔を有する。ミラーアセンブリは補正構造にあるときに光学孔を遮断する。
【0031】
1例として、ミラーアセンブリは、ミラーに垂直な配向でミラーに接続された回転自在プラットフォームと、プラットフォームに接続されたモータを含む。モータを始動させると、プラットフォームが回転し、ミラーが補正構造と測定構造との間で旋回する。別の例として、ミラーアセンブリは、ホイール面内で回転自在なホイールを含み、ミラーアセンブリは、ホイールに装着されピークフィルタの一部に重なる1つのミラーと、ホイールに装着され基準フィルタの一部に重なる別のミラーとを含み、前者のミラーと他方のミラーはホイール面に平行な面に位置する。
【0032】
物質濃度補正方法は、感応領域を有する赤外放射検出器と、赤外放射の総放射を生成するコンポーネントと、ミラーを含むミラーアセンブリとを有する物質濃度補正システムを設けることを含む。その代わりに、本明細書に記載される別のシステムを設けることもできる。該方法は、測定構造にミラーアセンブリを配置することを含む。測定構造が作動するとき、該方法は、補正システムの外側の身体からの赤外放射を感応領域で受け入れると同時に、総放射の第1の部分を感応領域で受け入れることを含む。総放射の第1の部分と組み合わされた体外赤外放射に応じた測定値が検出器から記録される。測定値は物質濃度を示す。
【0033】
該方法は、補正構造にミラーアセンブリを配置することを含む。補正構造が作動するとき、該方法は、ミラーで総放射の第2の部分を反射して、感応領域に入射するミラー信号を生成すると同時に、ミラーアセンブリが感応領域からの体外赤外放射を遮断することを含む。ミラー信号に応じた補正値が検出器から記録される。該方法は、補正値に基づき測定値を補正することと、補正された測定値に基づき物質濃度を算出することとを含む。
【0034】
たとえば、補正システムは、ピークフィルタと基準フィルタとを有するフィルタアセンブリをさらに含むことができる。よって、該方法は、ピークフィルタと検出器を位置合わせすることと、測定構造で体外赤外放射にピークフィルタを通過させることと、補正構造でミラー信号に同じピークフィルタを通過させることとをさらに含むことができる。該方法は、基準フィルタと検出器を位置合わせすることと、測定構造で体外赤外放射に基準フィルタを通過させることと、補正構造でミラー信号に同じ基準ピークフィルタを通過させることとをさらに含むことができる。
【0035】
コントローラは、モータを始動することによって補正構造と測定構造との間でミラーアセンブリを自動的に切り換え、別のモータを始動することによってピークフィルタと基準フィルタとの間でフィルタアセンブリを自動的に切り換えるように始動することができる。
【0036】
フィルタアセンブリは回転自在ホイールを含むことができ、ホイールの一部にはピークフィルタが装着され、ホイールの別の部分には基準フィルタが装着されている。ミラーアセンブリは、ホイールに装着されピークフィルタの一部に重なる1つのミラーと、ホイールに装着され基準フィルタの一部に重なる別のミラーとを含むことができる。ミラーアセンブリを自動的に切り換えることと、フィルタアセンブリを自動的に切り換えることはどちらも、フィルタホイールを一方向に連続的に回転させることを含むことができる。
【0037】
本明細書でさらに説明するように、物質濃度の算出は、実験で得られる相関表を使用することができる。
【0038】
は、体内の物質濃度を測定し補正する物質濃度補正システム600の1例を示す。システム600は、本明細書に組み込まれる米国特許出願第12/883,063号のコンポーネントを含み、同出願に応じて動作する。システム600は、サーモパイル検出器などの赤外検出器605を含む。赤外検出器605は、MIR範囲内の光を検出することができる。システム600は、受け取ったMIR放射を赤外検出器605の感知面に集束させる光学アセンブリ603をさらに含む。レンズを含む光学アセンブリ603が図に示される。
【0039】
システム600は、フィルタホルダ610に搭載され、次いで回転自在プラットフォーム622に接続されたフィルタ607を有するフィルタアセンブリもさらに含む。フィルタ607は干渉フィルタであってもよく、図では検出器605と位置合わせされている。図6では明瞭ではないが、フィルタアセンブリは、別のフィルタホルダに搭載され、次いでプラットフォーム622に接続された別のフィルタと、プラットフォームに接続されたモータ(図示せず)とを含む。モータは軸620に平行な軸(図示せず)を中心にプラットフォーム622を回転させて、検出器605から外れる方向624にフィルタ607を移動させて、上記の別のフィルタを検出器605に位置合わせさせる。回転は約90度とすることができる。フィルタ607は、グルコースがピーク放射/吸収を有する波長の信号を通過させる帯域通過フィルタ(ピークフィルタ)とすることができる。上記の別のフィルタは、グルコースが無視できるほど少ない放射/吸収を有する波長の信号を通過させる帯域通過フィルタ(基準フィルタ)とすることができる。
【0040】
システム600は、回転自在プラットフォーム618に接続され、次いでモータ614に接続されたミラー602を備えたミラーアセンブリもさらに含む。モータ614は軸620を中心にプラットフォーム618を回転させ、図1に示す補正構造と、測定構造との間で方向616にミラー602を旋回させる。回転は約90度とすることができる。補正構造では、システム600のコンポーネントからの総放射はミラーによって反射させて、検出器605へのミラー信号を生成することができる。また、ミラーアセンブリは、体外赤外放射が感応領域に達するのを阻害することもできる。
【0041】
システム600は、検出器605と、フィルタアセンブリと、光学アセンブリと、ミラーアセンブリと、その他のコンポーネントとを納め、検出器605に方向づけられる体外赤外放射を通過させる光学孔608を有するハウジングを含む。測定構造では、ミラーアセンブリは、ミラー602が光学孔608の視野から外れるとき、検出器605の感応領域で体外赤外放射を受け入れる。フィルタ607または別のフィルタでの測定後、ミラー602は光学孔608の視野内に移動させることができ、ミラーの測定は、同じフィルタアセンブリを通じて、同じ光学アセンブリ603を通じて行うことができる。
【0042】
動作中、システム600は、光学アセンブリ603を介した体表面の少なくとも1つのMIR測定値を記録することができる。たとえば、第1のMIR測定は物質がMIR放射または吸収に影響を及ぼす第1の波長帯で行い、第2のMIR測定は物質がMIR放射または吸収に全くあるいは無視できるほど少ない影響しか及ぼさない第2の波長帯で実行することができる。システム600は、光学アセンブリ603を介してミラー602のMIR測定を記録することができる。ミラー602のMIR測定は、フィルタアセンブリを用いて第1の波長帯および第2の波長帯で実行することができる。
【0043】
システム600は、制御機能と信号処理機能を実行する回路612を含む。図3は、回路612を用いて実装することのできる特徴を有する物質濃度補正システム100のブロック図である。システム100はコントローラ110、電源122、表示装置124、中赤外(MIR)検出器アセンブリ130、ミラーアセンブリ140、フィルタアセンブリ150を含む。MIR検出器130は予め組み付けられたセンサおよび光学素子を含むことができる。たとえば、光学素子はレンズを含むことができ、放射を検出するためにセンサにIR放射を集束させることができる。光学素子の代わりにウィンドウであってもよい。
【0044】
コントローラ110はプロセッサ112とメモリ114を含む。プロセッサ112は、信号を受信し、処理することのできる回路を含むことができる。メモリ114はプロセッサ112にアクセスして、プロセッサ112にメモリ114からデータを引き出させ、メモリ114にデータを記憶させることができる。例示として、メモリ114は、プロセッサによって実行されるときに、プロセッサに本明細書に記載するような動作を実行させる命令を記憶できるプロセッサ読取可能媒体を含むことができる。
【0045】
電源122はコントローラ110、表示装置124、MIR検出器アセンブリ130、ミラーおよびフィルタアセンブリのモータに電力を供給することができる。電源122は長時間にわたって電荷を保持することができるため、長時間の携帯が可能となる。たとえば、電源122は,再充電せずに1日以上、システム100に電力を供給することができる。1例として、電源122は再充電可能なリチウムイオンバッテリパックを含むことができる。
【0046】
表示装置124は、視覚または音声信号をシステム100のユーザに出力できる任意の装置を含むことができる。たとえば、表示装置は、液晶ダイオード(LCD)画面、ブザー、別の種類の視覚または音声出力装置、あるいはそれらの組み合わせを含むことができる。図は表示装置124を含むシステム100を示しているが、システム100は表示装置124を省略してもよい。1例として、システム100は、遠隔装置への無線送信に依存してユーザ出力を生成することができる。
【0047】
MIR検出器アセンブリ130は、1つまたは複数の波長帯内のMIR放射および/または吸収を検出できる装置を含むことができる。たとえば、グルコースの場合、ピーク波長帯は約9.3μm〜約9.9μmとすることができる。グルコースの場合、基準波長帯は約10.5μm〜約15μmとすることができる。MIR検出器アセンブリ130は、1つまたは複数の黒体装置のMIR放射および/または吸収を測定するようにさらに構成することができる。
【0048】
は、上述の’180出願にあるような着用型非侵襲性物質濃度システムおよび方法と共に使用されるように構成される物質濃度補正システム700を示す。システム700は電子回路760、検出器750、フィルタホイール712を含む。電子回路760(たとえば、プリント回路基板)は、制御および/または信号処理と関連付けられるユニットを含むことができる。たとえば、電子回路760は、コントローラ110などのコントローラを含むことができる。つまり、物質濃度補正システム100は電子回路760を用いて実装することができる。
【0049】
検出器750は電子回路760に電気的に接続し、MIR放射を検出するように構成することができる。さらに、検出器750は、検出のために受け取ったMIR放射を集束させる、あるいはその他の形で調節する光学アセンブリ751を含むことができる。
【0050】
フィルタホイール712は2つ以上のフィルタ710、720を含むことができる。フィルタ710、720はそれぞれ、フィルタホイール712の約180度の部分を覆うことができる。第1および第2のフィルタの機能はそれぞれピークフィルタと基準フィルタとすることができる。各フィルタの半分はミラー730および740で覆うことができる。フィルタ710、720は円弧状であってもよい。検出器750とモータ790はシャーシ770に機械的に接続することができる。電子回路760、検出器750、ホイールモータ790は、充電可能なバッテリ780によって電力を供給することができる。
【0051】
検出器750で実行されるMIR測定に伴う攪乱は、ミラー730、740から反射されるMIR放射を測定することによって補正することができる。ミラー測定は、各信号測定の直後に行って、補正精度を向上させることができる。たとえば、光学アセンブリ751を有する検出器750は、第1のフィルタ710を介して受け取る身体放射、第1のフィルタ710を通過するミラー反射、第2のフィルタ720を介して受け取る身体放射、第2のフィルタ720を通過するミラー反射を交互に測定する(あるいは周期的に測定する)ことができる。ミラー反射の測定を利用して、MIR領域で行われた非侵襲性物質濃度信号測定を補正することができる。
【0052】
個々のシステムおよび方法に関して記載される特徴の詳細は、特段明示されていなくても一致し適切である場合、本明細書に記載される他のシステムおよび方法の類似の特徴においても使用することができると理解される。
【0053】
法律に従い、実施形態は、構造上および方法上の特徴に関して幾分具体的に説明した。しかしながら、実施形態は図示および記載される具体的な特徴に限定されないことを理解すべきである。したがって、実施形態は、均等論に従い適切に解釈される添付の特許請求の適切な範囲内での形式または変更で請求される。
【符号の説明】
【0054】
100:システム
110:コントローラ
112:プロセッサ
114:メモリ
122:電源
124:表示装置
130:MIR検出器アセンブリ
140:ミラーアセンブリ
150:フィルタアセンブリ
600:システム
602:ミラー
603:光学アセンブリ
605:赤外検出器
607:フィルタ
608:光学孔
610:フィルタホルダ
612:回路
614:モータ
616:方向
618:プラットフォーム
620:軸
622:プラットフォーム
624:方向
700:システム
710:第1のフィルタ
712:フィルタホイール
720:第2のフィルタ
730:ミラー
740:ミラー
750:検出器
751:光学アセンブリ
760:回路
770:シャーシ
780:バッテリ
790:モータ
図1
図2
図3