(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
窓枠(10)内にスライド開閉可能に設置される少なくとも一対の窓(20)を含む建具に備えられるスマート建具用防犯システムであって、前記スマート建具用防犯システムは、自動開閉部(100)と、開閉通知部(400)と、制御部(500)とを含み、
前記自動開閉部(100)は、
前記窓(20)のいずれか1つの窓(21)に設置される駆動モータ(110)と、
前記駆動モータ(110)の動力が伝達されて回転して前記窓(21)をスライド開閉させる駆動ローラ(120)であって、前記窓(21)に隣接して設置された固定窓(23)の一面に前記駆動ローラ(120)の外周面が当接するように設置された駆動ローラ(120)と、
前記窓(21)を手動又は自動で開閉できるように切り換える電磁クラッチ(130)であって、前記駆動モータ(110)と前記駆動ローラ(120)を連結するシャフト(111)上に設置されて、前記駆動ローラ(120)に伝達される動力を選択的に遮断する電磁クラッチ(130)と
を含み、
前記開閉通知部(400)は、前記建具に設置され、前記窓(20)が開閉されたか否かをリアルタイムで感知する感知センサ(410)を含み、
前記制御部(500)は、
使用者の無線通信端末機(510)を用いて前記自動開閉部(100)及び前記開閉通知部(400)を選択的に制御し、
前記自動開閉部(100)及び前記開閉通知部(400)の状態を前記無線通信端末機(510)上にリアルタイムで表示し、
前記窓(20)が防犯設定されている状態で前記窓(20)が開けられたことを示す信号が検出された場合、無線通信を介して予め設定された使用者の端末機(510)に警告アラームを表示する、
スマート建具用防犯システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述した問題点を解決するために創出されたもので、認可されていない外力によって建具が強制的に開放されるか、または侵入者が建具のガラスを割ったり、窓を破損したりして侵入することをリアルタイムで感知すると共に、このような状況を使用者が持っているスマートフォンなどの端末機を介して警告することによって迅速に対処できるようにしたスマート建具用防犯システムを提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述したような目的を達成するための本発明に係るスマート建具用防犯システムは、窓枠内にスライド開閉可能に設置される少なくとも一対の窓を含む建具に備えられるスマート建具用防犯システムであって、前記建具に設置され、窓が開閉されたか否かをリアルタイムで感知する感知センサを含む開閉通知部;及び前記感知センサから感知された信号が非認可者(認可されていない外部の人)の侵入であるか否かを判断した後、侵入であると判断された場合、無線通信を介して予め設定された使用者の端末機に警告アラームを発生させる制御部;を含む。
【0010】
この場合、前記感知センサは、前記窓枠及びスライド開閉される窓に互いに対応するように取り付けられるか、または前記窓の重畳部位に互いに対応するように取り付けられて前記窓が開閉されたか否か感知する少なくとも一対の磁石式センサであることをさらに含む。
【0011】
また、前記制御部の無線通信は、RF通信方式を用い、無線信号がゲートウェイ(gateway)に伝達された後、インターネットを介して前記端末機のアプリケーションと接続されることをさらに含む。
【0012】
また、前記制御部は、前記感知センサから感知された信号が非認可者の侵入であるか否かを判断した後、建具又は前記ゲートウェイに備えられたスピーカー、及び使用者の端末機のいずれか1つまたは両方に警告アラームを発生させることを特徴とする。
【0013】
また、前記端末機は、スマートフォン、タブレットPC、携帯電話、デスクトップコンピュータ、ノートパソコン、タブレットノートパソコン、及びPDAのいずれか1つであることを特徴とする。
【0014】
また、前記警告アラームは、使用者が予め設定した知人、保安会社、管理事務所、及び交番を含む特定の連絡先のうち少なくともいずれか1つの連絡先に文字メッセージを送信するか、または電話をかけて侵入状況を通報できることをさらに含む。
【0015】
また、前記開閉通知部は、前記建具の上下又は左右側に発光部と受光部が互いに対向するように設置されて侵入したか否かを感知するレーザーセンサをさらに含む。
【0016】
また、前記開閉通知部は、侵入者が前記建具を通じて室内に侵入を試みる動作を感知できるように室外側に設置される動作感知センサをさらに含む。
【0017】
また、前記開閉通知部は、異常徴候の感知時に実体の確認のためのCCTVカメラをさらに含む。
【0018】
また、前記スマート建具用防犯システムは、使用者が外出した状態で窓が開放されたかを端末機のアプリケーションを介してリアルタイムで確認可能であり、前記窓が開放された場合、前記アプリケーションの操作を通じて建具に備えられた別途の自動開閉部を遠隔操作して開放された窓を閉設定できることをさらに含む。
【0019】
また、前記自動開閉部は、前記窓のいずれか1つの窓に設置される駆動モータ;及び前記駆動モータの動力が伝達されて回転し、隣接設置された固定窓の一面に外周面が当接するように設置されて前記窓をスライド開閉させる駆動ローラ;を含む。
【発明の効果】
【0020】
以上のような構成の本発明に係るスマート建具用防犯システムは、認可されていない外力によって建具が強制的に開放されるか、または建具のガラスを割ったり、窓を破損したりして侵入することをリアルタイムで感知すると共に、このような状況を使用者が持っているスマートフォンなどの端末機を介して警告することによって迅速に対処できるという利点がある。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施例に対する構成及び作用を詳細に説明すると、次の通りである。
【0023】
ここで、各図面の構成要素に対して参照符号を付加するにおいて、同一の構成要素に限っては、たとえ他の図面上に表示されても、可能な限り同一の符号で表記されたことに留意しなければならない。
【0024】
図1は、本発明に係る防犯システムが備えられたスマート建具の斜視図であり、
図2は、本発明に係る建具の全体構成図であり、
図3は、本発明に係る建具の室内側立面図である。
【0025】
図1及び
図2を参照すると、窓枠10内にスライド開閉可能に設置される少なくとも一対の窓20を含む建具1に備えられる本発明の好ましい一実施例に係るスマート建具用防犯システムは、開閉通知部400及び制御部500を含む。
【0026】
このような本発明の構成について具体的に説明すると、次の通りである。
【0027】
まず、開閉通知部400は、建具1に設置され、窓20が開閉されたか否かをリアルタイムで感知する感知センサ410を含む。
【0028】
この場合、前記感知センサ410は、窓枠10及びスライド開閉される窓21に互いに対応するように取り付けられるか、または窓20の重畳部位に互いに対応するように取り付けられて窓21が開閉されたか否かを感知する少なくとも一対の磁石式センサで構成されてもよい。
【0029】
ここで、好ましくは、前記感知センサ410は、開閉される窓21の上部、及びそれに対応する窓枠10の対向面に埋め込まれる方式で設置されてもよい。勿論、これに限定されるものではなく、窓21が強制開閉されたか否かを容易に感知できる位置であれば、多様に変更して適用可能である。
【0030】
図3を参照すると、前記開閉通知部400は、建具1の上下又は左右側に発光部と受光部が互いに対向するように設置されて侵入したか否かを感知するレーザーセンサ420を含むことができる。
【0031】
具体的に、前記レーザーセンサ420は、窓枠10の上部水平方向に離隔設置される発光部421、及び窓枠10の下部水平方向に前記発光部421と対向するように離隔設置される受光部423で構成され得る。
【0032】
したがって、侵入者が窓20を開放せずにガラスを割って室内に侵入する場合、これを感知したレーザーセンサ420がオン(On)状態からオフ(Off)状態に切り替わることによって、侵入したか否かをリアルタイムで感知することができる。
【0033】
すなわち、前記磁石式の感知センサ410の場合、窓20が必ず開放されてこそ、開閉されたか否かを感知できるもので、窓20のガラスを割って侵入する場合は、これを感知することが難しい。したがって、前記建具に感知センサ410及びレーザーセンサ420を同時に適用する場合、様々な経路の侵入に備えることができる。
【0034】
再び
図2を参照すると、制御部500は、感知センサ410から感知された信号が非認可者の侵入であるか否かを判断した後、侵入であると判断された場合、無線通信を介して予め設定された使用者の端末機510に警告アラームを発生させる役割を果たす。
【0035】
具体的に、制御部500は、無線通信を用い、無線信号がゲートウェイ(gateway)に伝達された後、インターネットを介して端末機510のアプリケーションと接続される方式である。
【0036】
この場合、前記無線通信はRF通信方式を用いることが好ましい。勿論、これに限定されるものではなく、近距離通信をサポートするジグビー(zigbee)無線通信を適用して使用することができる。参考に、ジグビー無線通信は、近距離通信をサポートするIEEE 802.15.4標準の一つをいう。家庭、事務室などの無線ネットワーキング分野において10〜20m前後の近距離通信とユビキタスコンピューティングのための技術である。すなわち、ジグビーは、携帯電話や無線LANの概念で、既存の技術と異なる特徴は、電力消耗を最小化する代わりに少量の情報を疎通させる概念である。
【0037】
この場合、本発明では、無線通信をRF通信(RF 447MHz通信方式)やジグビー無線通信を適用した場合の一例を挙げて説明したが、これに限定されず、前記無線通信は、ブルートゥース(登録商標)、Z−wave、ワイファイ(Wi−fi)、ワイブロ、及びNFC(Near Field Communication)のいずれか1つを選択的に用いることもできる。
【0038】
なお、前記端末機510は、携帯し易く、当該アプリケーションのインストールが簡便なスマートフォンを使用することが好ましい。前記スマートフォン以外に、タブレットPC、携帯電話、デスクトップコンピュータ、ノートパソコン、タブレットノートパソコン、及びPDAのいずれか1つを使用することができることは勿論である。
【0039】
このような構成の制御部500は、端末機510の表示窓を介して、様々な機能が備えられた建具1の現在の状態をリアルタイムでモニタすることができる。
【0040】
すなわち、使用者は、端末機510の当該アプリケーションを介して、建具1の開閉状態はもちろん、侵入者が侵入したか否かをリアルタイムで確認することができる。
【0041】
もし、建具1が開放されている状態であれば、端末機510のアプリケーションのメインメニューに備えられた自動開閉部100のメニューを操作して、開放された窓21を閉設定した後、建具1の開閉通知部400を介して防犯モードを実行させることができる。
【0042】
具体的に、前記開閉通知部400で信号を感知した場合、制御部500では、感知された信号を受信して、信号が認可されていない侵入であるか否かを判断する。制御部500では、優先的に窓20が強制開放されたかを確認し、窓20が強制開放された場合であると判断されると、直ちに警告アラームを発生させる。警告アラームは、使用者の端末機510、建具1、またはゲートウェイに備えられたスピーカー(図示せず)を介して選択的に発生させることができる。
【0043】
なお、制御部500では、使用者が予め設定した知人、保安会社、管理事務所、交番などを含む特定の連絡先のうち少なくともいずれか1つに文字メッセージを送信したり、電話をかけたりして侵入状況を直ちに通報することができる。
【0044】
または、前記制御部500では、使用者の端末機510に侵入状況に対する警告アラームを発生させると共に、前記のような複数の措置のいずれか1つを選択できるように表示窓に表示することができる。
【0045】
図4を参照すると、前記開閉通知部400は、侵入者が建具1を通じて室内に侵入を試みる動作を感知できるように室外側に設置される動作感知センサ430及びCCTVカメラ440をさらに含むことができる。
【0046】
すなわち、前記窓20が開放されていないが、開閉通知部400の動作感知センサ430を通じて異常徴候が捕らえられた状態である場合、制御部500は、前記異常徴候が侵入者の侵入のための試みであるか否かを判断するようになる。
【0047】
すなわち、前記動作感知センサ430で感知される信号が、侵入者の侵入の試みによるものか、それとも、雨風などによって飛散する木の葉や鳥類(鳩、雀など)の接近によるものかを確実に区分することが難しい。したがって、制御部500では、前記動作感知センサ430を通じて感知された測定値が予め設定された基準値以上の時間の間感知される場合、これを侵入者の侵入の試みであると判断し、その事実を端末機510を介して使用者に通報し、逆に、測定値が予め設定された基準値以下である場合には通報しない。
【0048】
具体的に、前記制御部500は、動作感知センサ430を通じて感知された信号の実体の確認のために、CCTVカメラ440を同時に作動させることができる。すなわち、開閉通知部400を通じた異常徴候が侵入者の侵入の試みであるか否かを、測定値と基準値との比較判断のみでは確定しにくい点がある。したがって、制御部500では、動作感知センサ430で異常があるか否かを感知する際、感知された対象の実体の確認のためにCCTVカメラ440を用いて建具1の室外側付近を撮影するようになり、撮影された映像は使用者の端末機510の表示窓を介してリアルタイムで出力される。
【0049】
これによって、前記感知された異常徴候が建具を通じて侵入者が侵入を試みようとする状況であるか否かを、使用者は正確に把握することができる。
【0050】
図5を参照すると、本発明に係る防犯システムが備えられたスマート建具1は、使用者の便宜のために、開閉通知部400以外に、自動開閉部100、自然換気部200、及び光調節部300をさらに含むことができる。なお、制御部500は、スマート建具1に備えられた諸構成要素100,200,300,400を、使用者の無線通信端末機510を用いて時と場所に拘らずに各機能を個別/統合制御すると共に、無線通信端末機510の表示窓上に前記諸構成要素の状態をリアルタイムで表示する。
【0051】
まず、自動開閉部100は、少なくとも一対の窓20のうちスライド開閉されるいずれか1つの窓21に設置され、窓21を自動で開閉させる役割を果たす。前記自動開閉部100は、一対の窓20が互いに合わされる召合せ框21a内の上部もしくは下部、またはそれらの両方に設置されてもよい。本発明では、前記自動開閉部100が召合せ框21a内の上・下部にそれぞれ設置された場合の一例を挙げて図示し、説明する。
【0052】
図6を参照すると、前記自動開閉部100は、スライド開閉される窓21の召合せ框21a内に設置される駆動モータ110と、前記駆動モータ110の動力が伝達されて回転し、隣接設置された固定窓23の一面23aに外周面が当接するように設置されて窓21をスライド開閉させる駆動ローラ120とを含むことができる。
【0053】
なお、前記自動開閉部100は、窓21を手動又は自動で開閉できるように切り換える電磁クラッチ130をさらに含むことができる。電磁クラッチ130は、駆動モータ110と駆動ローラ120を連結するシャフト111上に設置されて、駆動ローラ120に伝達される動力を選択的に遮断するもので、停電や機器の故障時にいつでも窓21を手動で切り換えて開放することができる。
【0054】
電磁クラッチ130の作動原理について具体的に説明すると、駆動モータ110の回転軸に一体に結合された第1ギヤ113が備えられ、第1ギヤ113は、第2ギヤ115と噛み合わされてシャフト111を回転させる方式で駆動ローラ120を駆動させる。このとき、前記第2ギヤ115は、シャフト111上に空回り可能に結合された状態である。そして、シャフト111の同一軸線上には、電磁クラッチ130が第2ギヤ115と並列に結合される。電磁クラッチ130は、シャフト111と一体に結合されて回転するもので、内部には電磁石(図示せず)が備えられる。
【0055】
したがって、前記電磁クラッチ130の電磁石に電流を印加すると、磁力によって、隣接して設置された第2ギヤ115が電磁クラッチ130に付いて一体に回転するようになり、これによって、駆動モータ110の動力を駆動ローラ120に伝達して窓21を自動で開閉できるようになる。
【0056】
逆に、電磁石に流れていた電流を遮断すると、電磁クラッチ130と第2ギヤ115とが離れることになり、駆動ローラ120に伝達されていた駆動モータ110の動力が遮断される。したがって、停電又は自動開閉部100の故障時に窓21の円滑な手動開閉が可能になる。
【0057】
この場合、前記第1ギヤ113及び第2ギヤ115は、スパーギヤで構成されても構わないが、発生する騒音を低減させることができるようにヘリカルギヤを使用することが好ましい。
【0058】
図7を参照すると、前記駆動ローラ120は、外周面が当接するようになる窓23との密着力を向上させることができるようにゴム又はウレタン材質で形成されてもよい。
【0059】
なお、駆動ローラ120の外周面には、窓23の一面23aとの接触時に摩擦力を付与できるように、複数の凹凸溝121が一定間隔で離隔して形成されてもよい。
【0060】
また、前記駆動ローラ120の外周面と当接する窓23の一面23aには、駆動ローラ120の最初の駆動時にスリップ現象を防止できるように、凹凸溝121と噛み合う凹凸パッド123が備えられてもよい。凹凸パッド123は、窓23の一面23aの開閉される方向に沿って全面積に形成されてもよいが、停止していた駆動ローラ120を最初に駆動させる所定区間にのみ適用されてもよいことは勿論である。
【0061】
再び
図5を参照すると、前記自動開閉部100は、窓21の閉動作を確認できないままその間を通過する人や物体が感知される場合、駆動モータ110の作動を直ちに停止させることができるように安全センサ140をさらに備えることができる。安全センサ140は、召合せ框21a、または窓21の閉鎖時のその先端に設置されてもよい。本発明では、召合せ框21aに設置された場合の一例を挙げて説明する。
【0062】
図8及び
図9を参照すると、自動開閉部100は、駆動ローラ120の外周面を窓23の一面23aに加圧密着させる加圧装置150をさらに備えることができる。すなわち、前記自動開閉部100の設置時に、構成物間の組立公差の誤差により駆動ローラ120の外周面が窓23の一面23a(
図6参照)に密着しない場合が発生し得る。すなわち、窓23の一面23aと駆動ローラ120の外周面との間隔が1〜2mm程度に微細に離れても動力の伝達が円滑に行われないことがある。
【0063】
したがって、別途の加圧装置150を設置して駆動ローラ120と窓23との間隔を容易に調節することによって、窓21の自動開閉に必要な摩擦力を付与する必要がある。
【0064】
具体的に、前記加圧装置150は、一側が、ベアリング151aを介してシャフト111に結合され、他側が、窓21に固定された固定部材151b(
図9参照)にスライド可能に結合されるスライド部材151と、スライド部材151のスライド方向に沿って離隔するように窓21に固定され、締結孔153aが備えられる支持部材153と、締結孔153aに螺合され、その先端がスライド部材151の一面153cに当接してスライド部材151を加圧移動させる操作部材155とを含むことができる。
【0065】
この場合、前記スライド部材151は、円滑なスライド移動が可能なように、固定部材151bと複数の玉151dを媒介として結合されることが好ましい。
【0066】
なお、操作部材155の一面には、六角レンチなどの工具を用いて回動操作できるようにレンチ溝を備えることができる。勿論、これに限定されず、前記操作部材155をスパナやドライバーなどのその他の工具を用いて操作できるように様々な構造に変更して適用可能である。
【0067】
また、本発明では、スライド部材151の一側をシャフト111上にベアリング151aを介して結合して駆動モジュールの位置を移動させる場合の一例を挙げて図示し、説明したが、これに限定されず、駆動モータ110及び駆動ローラ120を含む駆動モジュールの位置を容易に移動させ得る構造であれば、多様に変更して適用できることは勿論である。
【0068】
また、前記加圧装置150は、召合せ框21a内の縦長さ方向に沿って複数個が離隔設置されて駆動モジュールの全体位置を同じ間隔で移動させることが好ましい。
【0069】
以上のような構成からなる自動開閉部100は、一般的なスライド建具はもちろん、リフトスライド(Lift sliding)建具に適用されて使用されてもよい。
【0070】
再び
図5を参照すると、自然換気部200は、窓20に設置されて室内の空気を換気させるもので、このような自然換気部200は、少なくとも一対の窓20のうち開閉されない固定窓23に設置されることが好ましい。
【0071】
この場合、前記自然換気部200は、室内空気中に含まれた二酸化炭素の濃度を測定する二酸化炭素センサ210を含むことができる。これによって、前記二酸化炭素センサ210で測定された測定値が基準値を超える場合、自然換気部200を自動で作動させることができる。
【0072】
この場合、前記自然換気部200に使用される建具用換気装置に対しては、本出願人によって出願された大韓民国登録特許第10−1274838号、登録特許第10−1259671号、登録特許第10−1260564号、登録特許第10−1301811号、登録特許第10−1293852号、登録特許第10−1307645号、登録特許第10−1433437号、登録特許第10−1293846号、登録特許第10−1292365号、登録特許第10−1330447号、登録特許第10−1252906号、登録特許第10−1272994号、登録特許第10−1338547号、登録特許第10−1273019号、登録特許第10−293802号、登録特許第10−1263991号、及び登録特許第10−1254413号のいずれか1つを適用して使用することができる。勿論、これに限定されるものではなく、一般的に建具に使用される換気装置を適用して使用してもよい。このような建具用換気装置に対する詳細な作動原理などの説明は省略する。
【0073】
光調節部300は、窓20に備えられたガラスの一部又は全体に設置されて、ガラスの光透過率を透明又は不透明状態に切り換える役割を果たすもので、通常、「マジックガラス(magic glass)」とも呼ばれる。
【0074】
光調節部300に使用されるマジックガラスは、2枚のガラスの間にITOフィルム及び液晶を共に入れて圧着した接合ガラス構造である。このような光調節部300は、マジックガラスに電圧を印加することによって、フィルムの間に分子配列が変化して瞬間的に不透明状態から透明状態に切り換えることができ、電圧の変化によって透明度の変化を自由に演出することができる。
【0075】
具体的に、電圧が印加されていない状態では棒状の分子として表される液晶は、カプセルの内壁に沿って整列する。この状態でマジックガラスに入射した光は、高分子と液晶の屈折率の差及び液晶の複屈折性によって、カプセルの表面や内部で屈折する。その結果、光は直進できずに散乱して不透明に見える。
【0076】
反対に、電圧が印加されると、液晶分子が電圧を印加した方向と平行になろうとする特性のため、電極に対して垂直方向に配列される。このような配列状態で、屈折率が高分子の屈折率と一致する液晶であれば、カプセルの界面がないものと同一になり、光は散乱せずに直進するようになる。したがって、マジックガラスは透明に見える。
【0077】
図10A乃至
図10Jは、本発明に係る端末機に設置されて建具の様々な機能を制御するアプリケーションの構成図であって、それぞれのメニュー及び機能について具体的に説明する。
【0078】
図10Aを参照すると、端末機510の表示窓にはアプリケーションの最初の実行時のメインメニューが表示される。メインメニューには、各機能を一つの画面で全て制御できるようにした全体制御Tのメニュー、及び自動開閉部100、自然換気部200、光調節部300及び開閉通知部400の現在状態の表示はもちろん、詳細な条件で選択的に制御できるようにしたそれぞれのメニューが表示されてもよい。
【0079】
図10Bは、メインメニュー(
図10A)から全体制御Tを選択したときに表示される内容であって、様々な機能100〜400を予め設定された条件でそれぞれ簡単に制御できるメニューが表示される。具体的に、自動開閉部100には、窓21を開閉させることができる閉/開ボタンが備えられ、自然換気部200には、換気装置の停止/運転ボタンが備えられてもよい。そして、光調節部300には、マジックガラスが適用された窓のガラスを透明/不透明状態に切り換える透明/遮断ボタンが備えられ、開閉通知部400には、家の防犯状態を設定できる解除/設定ボタンが備えられてもよい。
【0080】
図10Cは、メインメニュー(
図10A)から自動開閉部100のメニューを選択したときに表示される内容であって、窓21が現在開閉されたか否かを表示することは勿論、窓21を開閉することができ、また、開閉したい窓を選択的にチェックする方式で選択することができる。
【0081】
また、自動開閉部100では、窓21の開閉の程度を選択することができる。すなわち、窓21が全開される幅が100cmとしたとき、開放される幅を20〜30cm程度に選択して自然換気させるか、または空き家にぽつんと残されたペットがベランダと居間を自由に出入りできるように設定することができる。
【0082】
図10Dは、メインメニュー(
図10A)から自然換気部200のメニューを選択したときに表示される内容であって、換気装置が運転されているか否か、フィルターの交換時期、及び二酸化炭素センサ210を介して感知された二酸化炭素の濃度をリアルタイムで表示することができる。
【0083】
なお、前記感知された二酸化炭素の濃度が基準値(例えば、800ppm)以上である場合に換気装置を自動で稼働させ得るように設定することができる。
【0084】
図10Eは、メインメニュー(
図10A)から光調節部300のメニューを選択したときに表示される内容であって、マジックガラスが適用された窓20の透明/不透明状態を表示することは勿論、透明/不透明状態をリアルタイムで切り換えることができる。
【0085】
図10Fは、メインメニュー(
図10A)から開閉通知部400のメニューを選択したときに表示される内容であって、現在の建具1の防犯設定状態を表示することは勿論、防犯の解除及び設定を操作することができる。
【0086】
一方、前記開閉通知部400で防犯が設定された状態で強制開閉が感知される場合、制御部500では、端末機510上に、
図10Gに示したような警告アラーム窓を表示し、これを確認した使用者は、予め設定した知人、保安会社、管理事務所、交番などを含む特定の連絡先のうち少なくともいずれか1つに文字メッセージを送信したり、電話をかけたりして侵入状況を直ちに通報することができる。
【0087】
図10Hを参照すると、端末機510の表示窓の右側上端には、設定Sのメニューが常時表示され、設定Sのメニューを選択したときにプルダウンメニューが現れる。
【0088】
図10Iは、プルダウンメニューにおいてライフスタイルLのメニューを選択したときに表示される内容である。ライフスタイルLは、使用者が主に使用する外出、就寝、休暇などの特定の状況に合わせて建具1の様々な機能100,200,300,400を予め設定しておくことができるようにしたものである。各状況は使用者が任意に定めることができる。
【0089】
すなわち、
図10Jに示したように、「外出」状況を設定する場合、「窓選択」メニューで「開閉通知」、「自動開閉」、「光調節」、「自然換気」などの状況を使用者の趣向に合わせてそれぞれ設定することができる。一例として、窓21の開閉通知はオン(on)状態に、自動開閉は閉状態に、光調節は不透明状態に、自然換気はオフ(off)状態に設定することができる。
【0090】
また、「就寝」や数日間留守になる「休暇」などもまた、状況に合わせて使用者が適切に選択して格納しておくことができる。
【0091】
その後、使用者は、当該状況で設定SのメニューのライフスタイルLを選択した後、格納された適当な状況のうちいずれか1つを選んで「実行」を選択すると、予め設定された内容で建具1の様々な機能100,200,300,400が直ちに実行される。
【0092】
以上のような構成の本発明に係る防犯システムが備えられたスマート建具1は、窓20の自動開閉、自然換気、ガラス窓を透明/不透明状態に切り換える光調節、窓の強制開閉を感知する開閉通知などの様々な機能が備えられることによって、使用者の住居環境を改善することができる。
【0093】
前記のような機能が備えられた建具1は、使用者が持っているスマートフォンなどの端末機510を用いて、様々な機能を場所に拘らずに個別/統合的に制御することができる。
【0094】
また、使用者が主に使用することになる外出、就寝、休暇などの特定の状況を端末機510のライフスタイルLのメニューに予め設定しておくことによって、当該モードを簡単に選択して使用することができる。
【0095】
以上では、本発明を特定の好ましい実施例を挙げて図示し、説明したが、本発明は、前記の実施例に限定されず、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で様々な変更及び修正が可能であることは勿論である。