(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1〜
図14は本発明の第1実施形態に係る収納箱を示す図である。
【0011】
<第1実施形態>
図1において、収納箱10は、
図14に示すシート10Sを直方体に組み立てて、汎用のティッシュペーパ(薄葉紙)Pを1枚ずつ取り出せるように収納するケースであり、2つ折りに畳んで半面の間に交互に挟み込む状態で積み重ねた複数枚のティッシュペーパPの束10B(
図3を参照)にして内部空間S内に収納するようになっている。収納箱10は、上面部(天面部)11がティッシュペーパPを2つ折りした長方形(正方形も含む矩形)に相似する形状に形成されて、短尺な側面部12および長尺な側面部13がティッシュペーパPの束10Bの厚さ程度の直方体のボックス形状に作製されている。収納箱10は、後述の
図3に示すように、その短尺な側面部12を開口させた状態でティッシュペーパPの束10Bを差し込んだ後に閉止するようになっている。ここで、
図14の組み立て前のシート10Sは、収納箱10に組み立てた際の部位に該当する符号を付した展開図の形態で作製されており、後述する側面部12、13の上片12a、下片12bおよび延長片13a、13bと共に、のりしろ10gを接着することにより直方体に組み立てている。また、本実施形態では、一辺が他辺よりも長い直方体の収納箱10を一例として説明するが、これに限るものではなく、収納箱としては、例えば、直方体に含まれる立方体でもよい。さらに、収納箱は、6面体の直方体に限らず、5面体や7面以上の多角筒形状体でもよく、円筒体でもよい。
【0012】
この収納箱10は、上面部11、側面部12、13および底面部14が後述する段ボールで作製されて、そのうちの一面である上面部(取出口面)11の中央付近に、長手方向に延長されている長穴15が形成されている。長穴15は、収納箱10内に収納する最上面のティッシュペーパPを摘むことができるように、指先を差し込み可能な程度の面積で開口されており、収納箱10内のティッシュペーパPの最上位Ptを引き出して端辺Pe側(2つ折りの折辺側の場合もある)から取り出すことができるようになっている。
【0013】
これにより、収納箱10は、長穴15を取出口として、ティッシュペーパPを1枚ずつ取り出し可能に、かつ、バラバラにならないように保持している。なお、収納箱としては、長穴15に指先で変形可能な可撓性を有するビニール樹脂等のフィルムを設置してホコリ等が内部に侵入しないように閉塞してもよく、その長穴15の長手方向に延長されているスリットを形成することにおり、内部に収納するティッシュペーパPをホコリ等に汚損されずに清潔な状態に維持しつつ取り出し可能にしてもよい。
【0014】
収納箱10を作製する段ボールCBは、
図2に示すように、波型の中しん原紙(フルート)FLの両面側にライナLを貼付することにより、断面トラス構造に作製されている紙製の硬質材であり、例えば、0.7mm以上、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.3mm以上で、上限としては、6.0mm以下、好ましくは4.0mm以下、より好ましくは2.0mm以下の厚さTのシート材として利用するのが好適である。この段ボールCBは、収納箱10の外装面や内面に位置するライナLとして、例えば、光沢のある化粧材を採用して作製されている。この収納箱10の段ボールCBは、長穴15や後述する切抜開口部21から目視可能な内面のみを化粧材として、他の内面は汎用色としてもよい。また、この収納箱10は段ボールCBに限るものではなく、後述する切抜開口部21を形成しても平面強度を保つことができる程度の剛性を有する厚紙や補強繊維を混在させている複合材などの硬質材を採用して作製しても良く、この場合には、その化粧材として、光沢のあるシールなどを貼付したり、あるいは、コート材を塗布してもよい。なお、厚紙を含めた紙製の硬質材としては、例えば、0.3mm以上、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは0.7mm以上とし、さらに上限としては、3.0mm以下、好ましくは2.0mm以下、より好ましくは1.0mm以下の厚さTのシート材として利用するのが好適である。この紙製のシート材の剛性強度は、例えば、シックネスゲージ(Peacock D-10S (株)尾崎製作所製)を用いて測定するなどして比較することができ、圧力は50kPaとし、10回測定し、その平均値を採用するなどすればよい。
【0015】
このように、収納箱10は、ある程度の厚さTのある硬質材で作製されていることから、長穴15をミシン目により開口可能に準備してもよいが、例えば、後述の
図3に示すように、その長穴15と同一形状の蓋部材15Lを嵌め込んだ状態で準備して、ティッシュペーパPを取り出すタイミングに着脱可能にして、収納箱10の装飾性を高めるようにしてもよい。
【0016】
このティッシュペーパPは、梱包工程を図示する
図3に示すように、その束10Bの状態のまま、短尺側の側面部12を開放状態にした収納箱10内に差し込まれた後に、その側面部12の上片12aと下片12bとが長尺側の側面部13側の延長片13a、13bに接着されることで、その開口が閉止されて梱包されることによりパッケージ10Pにされている。なお、上片12aと下片12bは長尺側の側面部13に折り曲げ可能なヒンジ10hとして機能する角縁(エッジ)10eを介して連続的に延長されており、延長片13a、13bも同様に上面部11と底面部14とにヒンジ10hとして機能する角縁10eを介して連続的に延長されている。
【0017】
ここで、ティッシュペーパPは、
図4に示すように、最上位Ptの2つ折りの間に、後続の半面Phを挟み込んでその半面Phの片側をさらに後続の2つ折りの間に挟み込む形態を連続させることにより積み重ねられて収納箱10内に収納されている。この収納形態では、
図5に示すように、最上面のティッシュペーパPが摘まれて長穴15(以下では取出口15と称する)から引き出される際に、その2つ折りの間に挟み込まれている後続のティッシュペーパPが摩擦力で引き摺られて、その取出口15から半面Phが露出することになる。これにより、ティッシュペーパPは、次の引き出し時に容易に摘むことができる形態で待機するようになっていて、使い勝手に優れるパッケージ10Pになっている。
【0018】
そして、収納箱10は、
図6に示すように、直方体の6面の平面の周囲に位置する角縁10eに囲まれている長尺側の側面部(周囲面)13の片側の形成領域20内に、内部空間Sを目視により把握して内部状況(内部情報)を視認可能に切り抜かれた形態で開口する複数の切抜開口部21が形成されている。切抜開口部21は、取出口15のミシン目と同様に、直方体に組み立てる前の
図14に示すシートの状態で、例えば、金属刃で打ち抜く加工処理により形成されている。ここで、本実施形態では、一方の長尺側の側面部13の形成領域20内に切抜開口部21を形成する場合を一例として説明するが、これに限るものではなく、側面部13の双方や短尺側の側面部(周囲面)12や上面部11にも形成してもよいことはいうまでもない。なお、収納箱10の取出口15は、上面部11の角縁10eの1cm以上内側で開口するように形成されており、この取出口15からも、内部空間Sを目視により把握して内部状況を視認可能にされる。
【0019】
形成領域20は、収納箱10の角縁10eから5mm以上(好ましくは10mm以上)のフレーム幅Fを確保する、のりしろ10gに重ならない内側に、切抜開口部21を打ち抜いて開口形成するように設定されており、形成領域20と角縁10eとの間は、開口未形成幅として、収納箱10が収納ボックスとして直方体形状を維持可能な強度を確保するフレーム10fとして機能する。この形成領域20は、収納箱10の少なくとも1つの角縁10eと、好ましくは本実施形態のように、直交する2つ以上の角縁10eと平行に延長されて、それぞれの端部20eが対向する角縁(辺)10e近傍に位置するように設定されて、切抜開口部21が内側に開口形成されている。
【0020】
切抜開口部21は、
図7に示すように、同一径Dの円形で開口して、その円中心が正三角形の頂点に一致するように均等配置されている。この切抜開口部21は、開口縁21eの間隔の離隔距離Lの平均が3cm以内、好ましくは、1cm以内、さらに好ましくは、5mm以内で開口するように、また、その離隔距離Lの下限としては、その切抜開口部21の形成面の平面状態を維持可能な強度を段ボールCBの剛性と相まって得られるように、例えば、0.1mm以上、好ましくは0.5mm以上、さらに好ましくは1mm以上を確保するように、形成領域20内にレイアウトされて形成されている。
【0021】
これにより、収納箱10では、大面積の形成領域20内に複数の切抜開口部21を開口させても、ティッシュペーパPを取出口15から引き抜き可能に収納する箱型を維持するのに必要な強度をフレーム10fにより確保しつつ、その切抜開口部21から内部空間Sの状況を視認可能にされている。この形成領域20では、小さいサイズの切抜開口部21を広い範囲に複数開口させているので、収納するティッシュペーパPを脱落させることはなく、その複数の切抜開口部21を通してティッシュペーパPの有無など、収納箱10内の内部空間Sの状況を視認することができる。特に、形成領域20の角縁10eの近傍の端部20e付近では、その切抜開口部21におけるティッシュペーパPの有無に応じて残量とともに、片側の端部20eで視認不能の場合にはティッシュペーパPが屈曲変形して反対側によっているなどの状況を把握することができる。
【0022】
ここで、切抜開口部21は、
図7に示すサイズで均等配置するパターン模様に限るものではなく、例えば、1つの開口面積の平均値が5mm
2から200mm
2の範囲内にしつつ、収納箱10の形成面における開口面積の合算値が20%から60%の範囲内に収めて、その形成面の平面状態を維持する強度を確保するのが好適である。この場合、切抜開口部21の開口面積を小さくすることで強度を維持しつつ指先が内部に入らないようにすることができ、その一方で切抜開口部21の開口面積を大きくすることで容易に軽量化を図ることができる。
【0023】
また、切抜開口部21は、円形に限らず、下面側を底面部14としたときに直方体の長尺な角縁10eの水平方向に一致する横方向と、短尺な角縁10eの上下方向に一致する縦方向との縦横比(縦/横)が1.1以上になる開口形状にすることによって、縦方向の強度を横方向の強度よりも大きくして上方からの負荷で簡単に潰れてしまわないように作製するようにしてもよい。この場合、段ボールCBの中しん原紙(フルート)FLの波型空間Sf(
図2を参照)の延長方向が直方体の長尺な角縁10eの水平方向に直交する上下方向に一致するようにして、上下からの負荷に対する耐性を高めるようにするのがより好ましい。
【0024】
さらに、切抜開口部21は、形成領域20内における配置や開口密度(開口縁21eの離隔距離L)や開口数に応じて、収納箱10の形成面における平面状態を維持する強度を増減することができ、例えば、通常使用では潰れない程度の強度を確保するように調整することもできる。また、切抜開口部21は、その配置に応じて、例えば、ティッシュペーパPの残量を示す並列残量窓として機能させたり、さらに、規則模様・不規則模様・イラスト模様などのデザイン感の印象を与えるようにすることもできる。
【0025】
具体的に、切抜開口部21は、例えば、
図8に示すように、形成領域20内の全体に
図7に示す均等配置で並列状態に開口形成されることにより、ティッシュペーパPの残量を容易かつ簡易に把握可能な規則模様(パターン模様)にレイアウトされている。
【0026】
この切抜開口部21としては、
図8に示すパターン模様に限るものではなく、例えば、
図9(a)に示すように、円中心が矩形の頂点に一致するように均等配置されていてもよい。
【0027】
また、切抜開口部21としては、
図9(b)に示すように、直径D1〜D6などと異径の円形で開口しているとともに、その開口縁21eの間隔も離隔距離L2〜L6などと不規則に配置されている不規則模様を構成するように開口形成されていても良い。この場合には、切抜開口部21の間で最接近する離隔距離L(上限)が3cm以内、好ましくは、1cm以内、さらに好ましくは、5mm以内で開口するように形成するのが一体的なデザインとして印象付けることができる。例えば、
図9(b)では、直径D1の切抜開口部21に対して直径D4の切抜開口部21が離隔距離L4で最接近しており、直径D2の切抜開口部21に対しても直径D4の切抜開口部21が最接近し、直径D3の切抜開口部21に対しては直径D5の切抜開口部21が最接近する配置となっている。なお、この切抜開口部21間の離隔距離Lは上限値に限るものではなく、平均値で設定するようにしてもよい。例えば、その切抜開口部21間の離隔距離Lが平均3cm以内、好ましくは、平均1cm以内、さらに好ましくは、5mm以内になるように配置するようにしてもよい。
【0028】
また、切抜開口部21としては、円形に限るものではなく、例えば、長方形(矩形)で開口して、規則配置や不規則配置するパターン模様を形成するようにしてもよく、
図98(c)に示すように、切抜開口部21の開口幅W1、W2よりもその開口縁21eの離隔距離Lを著しく小さく(W1>W2>>L)することにより、形成領域20内の全面をティッシュペーパPの色で表示するようにしてもよい。
【0029】
さらに、切抜開口部21としては、図示することは省略するが、円形や矩形などの定型に限るものではなく、例えば、ハート型、星型、果物、動物などのイラストを規則配置や不規則配置するパターン模様を形成するようにしてもよい。また、収納箱10の一面の所望の形成領域内に、適宜の寸法・形状に形成した切抜開口部21を配置して、所謂、デザイン模様や風景等を線図や彩色面積領域とで区別して表現するようにしてもよく、例えば、葛飾北斎作の浮世絵の冨嶽三十六景の神奈川沖浪裏などの図案を形成するようにしてもよい。この場合には、収納箱10の側面部13に内面13iやティッシュペーパPの色によりデザイン性の高い模様を効果的に表示することができる。
【0030】
ここで、切抜開口部21としては、上述のように小径の円形などで開口する場合も含めて、虫や塵埃等の侵入を制限するために、
図10に示すように、可視光を透過する透明(半透明でもよい)ポリエチレンテレフタレート(PET)製などの硬質フィルム21Fを内面側(あるいは両面でもよい)に貼付して塞ぐようにしてもよい。硬質フィルム21Fは、例えば、浮世絵等のデザイン絵図を形成する場合に、その補強として機能させることもでき、デザイン性を高めつつ強度を確保する際には有効である。この硬質フィルム21Fは、内面側のみに貼付することで、外装面のデザイン絵図(切抜開口部21)を窪ませることにより、浮き出させる効果も得ることができ、例えば、可視光透過率が平均30〜100%の半透明とすることで内面やティッシュペーパPの色彩との変化を持たせることもできる。このとき、切抜開口部21として精細な形状、例えば、デザイン絵図を形成する場合には、金属刃の打ち抜き加工に加えて(あるいは代えて)、レーザ加工により精細箇所を形成するようにしても良く、型崩れなく、精細な開口形状を高精度かつ高品質に形成することができる。
【0031】
この場合、金属刃の打ち抜き加工では、レーザ加工とは異なって、
図11(a)に示すように、段ボールCBなどのシート材STの破断箇所が金属刃MSの刃先方向に折れ曲がる、所謂、バリSTbが形成されるので、切抜開口部21の開口縁の剛性は高くなる。この金属刃MSの打ち抜き加工では、
図11(b)に示すように、開口形状に限らず、完全破断箇所21Mpと不完全破断箇所21Miの連続する、所謂、ミシン目21Mを形成するだけで模様としてもよく、適宜にミシン目21Mで開口させるようにしてもよい。また、レーザ加工では、
図11(c)に示すように、ミシン目や打ち抜きに限らず、完全に貫通させることのない溝形状21Dで模様を形成するようにしてもよい。例えば、
図11(b)に図示するように、打ち抜き加工する中心円Cpの周囲にミシン目の外円Cmを形成したり、
図11(d)に示すように、その中心円Cpの周囲に溝形状の外円Cdを形成するなど各種デザイン加工を工夫することもできる。
【0032】
なお、金属刃の打ち抜き加工は、レーザ加工よりも高速に処理することができるので、共通部分は金属刃の打ち抜き加工で形成した後に、別個のデザインはレーザ加工により形成するなど使い分けすることもできる。
【0033】
ところで、切抜開口部21の形成領域20としては、
図6に示すように、収納箱10の短尺な側面部12および底面部14と長尺な側面部13との間の角縁10eに対して平行に沿うように延長されている形状に限るものではないことはいうまでもない。
【0034】
例えば、形成領域20としては、
図12(a)に示すように、上面部11の角縁10eに沿うように長尺形状に延長されているとともに、その中央付近が底面部14に接近する方向に延長されている、所謂、漏斗の形状になるように形成するようにしてもよい。この場合には、消費が少ないときに、上面部11と平行に長い範囲でティッシュペーパPの色材色を切抜開口部21から視認させることができ、また、その消費が進んで残量が少なくなったときには、その漏斗形状の切抜開口部21の先端側の小さな面積の端部20eでティッシュペーパPの色材色を視認させることができ、その残量に応じた印象で知らせることができる。
【0035】
さらに、形成領域20としては、
図12(b)に示すように、上面部11と一方の短尺な側面部12との角縁10eで挟まれる角部13c1から、底面部14と他方の短尺な側面部12との角縁10eで挟まれる角部13c2に向かうように、直線的に斜め方向に延長されている形状に形成してもよい。この場合には、切抜開口部21の開口面積の合計値を小さく抑えたまま、ティッシュペーパPの残量が上面部11に接近する多い状態から底面部14に接近する少ない状態までの範囲を表示可能にすることができ、切抜開口部21から視認するティッシュペーパPの色材色の長さによって、その残量を把握させることができる。
【0036】
このように、収納箱10の作製者は、ティッシュペーパPを収納するパッケージとする際に、その直方体形状を維持するのに必要なフレーム強度や、快適に利用する際に必要な印象を得ることができるように、形成領域20の位置や範囲や形状等を検討して、また、切抜開口部21の配置や開口密度や開口数を検討して決定すればよい。
【0037】
これにより、収納箱10の使用者は、形成領域20内における切抜開口部21の並列などの配置などに応じて、その切抜開口部21から収納箱10の内部空間Sを目視により認識把握することができ、例えば、収納箱10内のティッシュペーパPの残量を視認可能にして快適な使用感を得られるようにすることができる。この収納箱10は、その切抜開口部21のサイズや形状と共に形成領域20内におけるレイアウトに応じて美観などを生じさせることができ、また、その収納箱10自体の軽量化を図ることができる。
【0038】
また、収納箱10は、上面部11、側面部12、13および底面部14の内面11i、12i、13i、14iの全面が単色、例えば、白色系に形成されており、白色系の色材が塗布されて形成されている。なお、本実施形態では、内面11iなどの全面を白色系に形成するが、後述するように、切抜開口部21や取出口15から視認可能な範囲内のみ、例えば、その切抜開口部21などに対向する内面のみを白色系に形成するようにしてもよい(白色内面の対向面に切抜開口部21などを形成する)ことはいうまでもない。また、その内面11iなどに色材を塗布して色材部として形成する場合を一例にして説明するが、これに限るものではなく、収納箱10を作製する原紙自体の材料から白色系に調整してもよく、例えば、未漂白パルプを20%以下に抑えられている紙材が露出する原紙を利用して色材部として機能する内面を作製するようにしてもよいことはいうまでもない。
【0039】
これにより、収納箱10の使用者は、ティッシュペーパPが内面11iなどと同色の白色系の場合、切抜開口部21からはティッシュペーパPと内面11iなどとを区別なく色を視認することができ、その切抜開口部21により形成されるデザイン模様などを明確に周辺領域と区別して美観等を把握することができる。また、ティッシュペーパPが内面11iなどと異なる色系統の場合には、切抜開口部21からはティッシュペーパPと内面11iなどとを区別して視認することができ、その切抜開口部21により形成されるデザイン模様などを2色で区分けした美観を感じつつ、そのティッシュペーパPの残量などの状況(内部情報)を容易に把握することができる。さらに、収納箱10は、例えば、底面部14の内面14iなどに応募はがき等や各種説明文などを印刷表示する場合、
図13に示すように、その文字等(内部情報)を取出口15から明確かつ容易に把握することができ、白色系の内面14iから文字色を明確に区別して視認することができる。なお、内面11iなどに塗布する色材としては、青色、空色、緑色、黄緑色、桃色、黒色、灰色、あるいは、これら以外の中間色でもよく、ティッシュペーパPの色に応じて適宜に選択すればよい。
【0040】
特に、収納箱10は、ティッシュペーパPや内面11iなどを白色にすることにより清潔感などの印象を付加することができ、内面11iなどに塗布する色材としては、例えば、JIS P 8148に基づく白色度が70%以上の白色材を採用するのが好適である。この場合には、内面11iなどへの印刷が容易になると共に、その印刷情報を視認し易くすることができ、収納するティッシュペーパPの色を鮮明に認識可能にすることができる。また、この収納箱10は、内面11iなどに色材を塗布することにより、箱としての平面強度を向上させて、その箱形状をより維持し易くすることができ、さらに、その色材として、アクリル系やスチレン系のコート材を用いることによって、その強度をより向上させることができ、また、JIS P 8142に基づく75度鏡面光沢が40%以上の色材として高級感などの印象を向上させることもできる。
【0041】
このように、本実施形態の収納箱10においては、段ボールCB製にして箱型の強度を確保しつつ、一方の長尺な側面部13に複数の切抜開口部21が形成されて、その切抜開口部21の開口縁21eの平均離隔距離Lが3cm以下で連続しているので、内部空間S内に収納するティッシュペーパPを脱落させるなどの不都合なく、その残量などの内部情報を目視して把握(確認)することができる。
【0042】
また、収納箱10では、その切抜開口部21からティッシュペーパPと共に内面13iなども目視することができ、例えば、切抜開口部21全体を同色の模様として、また、ティッシュペーパPの消費に伴って色の比率の変化する模様として視認することができる。なお、切抜開口部21は複数並列して形成されているので、収納するティッシュペーパPをその切抜開口部21から脱落させてしまうことはなく、また、形成面積や個数に応じた軽量化を図ることができる。
【0043】
この結果、使い勝手のよい、デザインの自由度が高く、デザイン性に優れる、ティッシュペーパPの収納箱10を提供することができる。
【0044】
<第2実施形態>
次に、
図15〜
図17は本発明の第2実施形態に係る収納箱を示す図である。ここで、本実施形態は、上述実施形態と略同様に構成されているので、同様の構成には同一の符号を付して特徴部分を説明する(以下で説明する他の実施形態においても同様)。
【0045】
図15において、収納箱50は、上述実施形態と同様に、上面部11と、長尺な側面部13と、底面部14とによりティッシュペーパPの束10Bを収納可能な内部空間Sを有する断面4角形の筒形状に形成されており、その両端側を短尺な側面部52により閉止することにより直方体のボックス形状に作製されている。この収納箱50は、後述する
図16に示すように、その短尺な側面部52を開口させた状態でティッシュペーパPの束10Bを差し込んだ後に閉止するようになっている。
【0046】
この収納箱50は、上述実施形態では収納箱10の側面部12が互いに接着接合されて両端側の開口を閉止する上片12aおよび下片12bにより構成されているのに代えて、上面部11、側面部13および底面部14により囲まれる開口形状に形成された1枚の段ボールCBからなる側面部52を備えている。側面部52は、上面部11にヒンジ10hとして機能する角縁10eを介して連続するように連結形成されており、その対辺側には底面部14の内面14i側に差し込んで閉止状態を維持する差込片52a(
図16、
図17を参照)が折り曲げ可能なヒンジ52hを介して連続するように連結形成されている。
【0047】
この構造により、収納箱50は、側面部52が上面部11側との連結箇所(ヒンジ10h)を折り曲げられて角縁10eにされつつ、差込片52aとの連結箇所(ヒンジ52h)を折り曲げられて底面部14の内面14i側にその差込片52aが差し込まれて角縁10eを形成されることによって両端側の開口が閉止される。このとき、長尺な側面部13側の延長片13a、13bは、上述実施形態と同様に連結箇所のヒンジ10hを折り曲げられつつ、その側面部52の内側に位置されてその両端側の開口を閉止する。
【0048】
ここで、本実施形態の短尺側の側面部52は、1枚の段ボールCBから作製されていることから、上述実施形態のように上片12aおよび下片12bを接着接合する側面部12に比べて、切抜開口部21の形成領域20を設定し易くなっている。なお、この場合の長尺な側面部13側の延長片13a、13bは、フレーム10fとして機能する範囲と重なることから切抜開口部21の形成領域20の設定に大きな妨げになってしまうことはないが、側面部52の両側方に形成してもよい。
【0049】
この構造により、収納箱50は、梱包工程を図示する
図16に示すように、上下を反転して上面部11を下側にして側面部52を開放することにより片側を開口した状態でティッシュペーパPの束10Bを内部空間S内に差し込んで収納することができ、そのまま底面部14の内側に差込片52aを差し込んで片側開口を閉止することによって、ティッシュペーパPの束10Bを内装するパッケージ10Pにされる。この収納箱50は、利用時に取出口15を備える上面部11が上側にされることによって、側面部52は差込片52a側を回転降下させる姿勢で底面部14の内側に差し込む状態になっており、その側面部52が自重により回転して開口状態になってしまうことがない。
【0050】
このため、収納箱50は、例えば、収納するティッシュペーパPを使い切った後に、側面部52を開閉してティッシュペーパPの束10Bを内部空間S内に差込・補充(収納)することにより繰り返し使用することができ、繰り返し使用するほどコスト削減することができる。また、収納箱50は、側面部52を開けて内部空間Sを開放することができることから、簡易なビニール袋などにティッシュペーパPの束10Bが収納されている形態で提供されている場合には、その一端側を切断開口して内部空間S内に差し込んで、そのビニール袋のみを引き抜くことで容易にティッシュペーパPの束10Bを内部空間S内に差込・補充(収納)することもできる。
【0051】
また、収納箱50は、側面部52の内面52iと共に、他の内面11i、13i、14iも含めて、その表面粗さRaが0.8μm以下(静摩擦係数0.15〜0.30でもよい)にして、接触するティッシュペーパPの滑りが良くなるように作製されている。ここで、梱包作業時にティッシュペーパPが接触する、少なくとも側面部52、13、上面部11の内面52i、13i、11iの滑りを特に良くするのが好ましい。また、上述実施形態の収納箱10でも内面の滑りを良くするように作製してもよいことは言うまでもない。なお、表面粗さRaの測定方法としては、共焦点顕微鏡(キーエンス社製VR3000シリーズなど)を用いる非接触測定により求めている。また、静摩擦係数の測定方法としては、JIS P8147に準拠している。
【0052】
これにより、収納箱50は、
図17に示すように、上下を反転させて側面部52を開けた状態でティッシュペーパPの束10Bを内部空間S内に収納する梱包工程を行う際に、下側に位置する上面部11に連続する側面部52の内面52iにティッシュペーパPの束10Bを抵抗少なく接触させて滑らせることができ、内部空間S内を奥に向かってスムーズに進行させることができる。このため、ティッシュペーパPの束10Bが奥に向かって押される際に、接触抵抗によって横方向にぶれて側面部13の内面13iに強く当たってしまうことを回避することができ、その側面部13に開口する切抜開口部21の開口縁21eに繰り返し突き当たってしまうことなく、梱包工程を快適かつ効率よく完了することができる。
【0053】
このように、本実施形態の収納箱50においては、上述実施形態による作用効果に加えて、短尺な側面部52を開放状態にして、ティッシュペーパPの束10Bの先端側を内面52iから上面部11の内面11iに向けて抵抗少なく接触させて収納方向に滑らせることができ、長尺な側面部13に形成されている複数の切抜開口部21の開口縁21eに不必要に突き当てて進行し辛くしてしまうことを回避することができる。
【0054】
この結果、ティッシュペーパPの束10Bを作業負担なく繰り返し補充交換可能な使い勝手のよい、ティッシュペーパPの収納箱50を提供することができる。なお、短尺な側面部52は、上述実施形態の側面部12(上片12aと下片12b)のように接着する2部材ではないことから、切抜開口部21を制限少なく形成することができ、収納箱50のデザイン性を向上させることもできる。
【0055】
<第3実施形態>
次に、
図18〜
図20は本発明の第3実施形態に係る収納箱を示す図である。
【0056】
図18において、収納箱60は、上述の第2実施形態における収納箱50と同様の構成を備えて、上面部11と、短尺な側面部12と、長尺な側面部13と、底面部14とにより、ティッシュペーパPの束10Bを収納する
図19に示す透明ケース70を収納可能な内部空間Sを有する直方体のボックス形状に作製されている。この収納箱60と透明ケース70は、上述実施形態の収納箱50と同様に、不図示のシート材を直方体に組み立てるようになっており、収納箱60内に透明ケース70を内装体として内部のティッシュペーパPを1枚ずつ取り出せるように内部空間S内に収納する2重構造になっている。すなわち、透明ケース70は、上面部(天面部)71および底面部74がティッシュペーパPを2つ折りにした長方形(正方形も含む矩形)に相似する形状に形成されて、短尺な側面部72および長尺な側面部73がそのティッシュペーパPの束10Bの厚さ程度の直方体のボックス形状に作製されており、収納箱60は、外装面として機能する外装ケース(外装体)を構成するように、上面部(天面部)11、短尺な側面部12、長尺な側面部13および底面部14がその透明ケース70を収容可能にそれぞれ1周り大きめのサイズの寸法形状に作製されている。この収納箱60は、後述する
図20に示すように、その短尺な側面部52を開口させた状態でティッシュペーパPの束10Bを収納する透明ケース70を差し込んだ後に閉止するようになっている。
【0057】
透明ケース70は、収納箱60と相似形状に作製されて、上面部71、側面部72、73および底面部74が可視光を透過する透明(半透明でもよい)なポリエチレンテレフタレート(PET)製などの硬質シート材で作製されて、そのうちの一面である上面部(取出口面)71の中央付近に、長手方向に延長されている長穴75が収納箱60の長穴15と同一位置で開口するように形成されている。ここで、収納箱60は、硬質シート材で作製される透明ケース70が形状を維持することから、ビニール等の可撓性を有するフィルム材で作製してもよいが、透明ケース70の出し入れなどの作業を考慮すると、段ボールCBなどの硬質材を採用する方が好適である。また、透明ケース70は、PETに限らず、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの硬質シート材で作製してもよいことはいうまでもない。さらに、収納箱60は、硬質の透明ケース70を収納することから、例えば、上面部11の一面を省いて透明ケース70の上面部71に代用させることもできる。また、収納箱60は、ティッシュペーパPの束10Bを収納する透明ケース70を内部空間Sに内装することから、切抜開口部21に硬質フィルム21Fを貼付してもよいことはいうまでもないが、貼付しないで塞がなくてもよい。
【0058】
これにより、収納箱60は、硬質シート材からなる透明ケース70にティッシュペーパPの束10Bを収納して内部空間Sに内装されることから、切抜開口部21の形成される収納箱60自体の箱体(直方体)形状を透明ケース70の強度により維持することができる。また、収納箱60は、透明ケース70を意識することなく、長穴15を取出口として、ティッシュペーパPを1枚ずつ取り出し可能に、かつ、バラバラにならないように保持している。なお、収納箱としては、長穴15に指先で変形可能な可撓性を有するビニール樹脂等のフィルムを設置してホコリ等が内部に侵入しないように閉塞してもよく、その長穴15の長手方向に延長されているスリットを形成することにおり、内部に収納するティッシュペーパPをホコリ等に汚損されずに清潔な状態に維持しつつ取り出し可能にしてもよい。ここで、透明ケース70は、ティッシュペーパPを内部空間S内に収納済みのセットを、収納箱60内に収容する交換用として購入等してもよいが、その透明ケース70内にティッシュペーパPの束10Bを差し込むようにして再生利用するようにしてもよい。このとき、透明ケース70は、収納箱60から取り出さずにティッシュペーパPの束10Bをそのまま差し込んでもよい。この透明ケース70は、内面が紙製の表面の場合よりも滑り易いことから、ティッシュペーパPが束10Bの状態からばらばらになり難く、過剰に手で触れて不衛生になってしまうことを避けることができ、手間なく容易に詰め替え作業を完了することができる。
【0059】
ところで、ティッシュペーパPは、梱包工程を図示する
図20に示すように、その束10Bの状態のまま透明ケース70内に収納された状態で、上下を反対にした収納箱60の短尺側の側面部12を開放させて差し込まれた後に、その側面部12の差込片12aを底面部14の内面側に差し込むことで、その開口が閉止されて梱包されることによりパッケージ10Pにされている。
【0060】
このように、本実施形態の収納箱60においては、透明ケース70を交換可能に内装する段ボールCB製にして箱型の強度を確保しつつ、一方の長尺な側面部13に開口する複数の切抜開口部21が形成されて、その切抜開口部21の開口縁21eの平均離隔距離Lが3cm以下で連続している。このため、収納箱60でも、内部空間S内に収納するティッシュペーパPを脱落させるなどの不都合なく、その残量などの内部情報を目視して把握(確認)することができる。さらに、ティッシュペーパPを使い切った場合には、ティッシュペーパPを収納する透明ケース70を購入するなどして収納箱10内に詰め替え交換することにより、手間なく衛生的な詰め替え作業を実現することができる。
【0061】
<第4実施形態>
次に、
図21および
図22は本発明の第4実施形態に係る収納箱を示す図である。
【0062】
図21において、収納箱90は、上述実施形態の収納箱10、50、60の底面部14に、親指と人差し指の指先を差込可能に開口する差込穴91が形成されており、指先で変形可能な可撓性を有するビニール樹脂等のフィルム92が設置されてホコリ等が内部に侵入しないように閉塞されて、その差込穴91の長手方向に延長されているミシン目スリット93が形成されている。なお、透明ケース70の底面部74にも、その差込穴91に一致して開口する長穴(不図示)が形成されている。
【0063】
これにより、収納箱90は、
図22(a)に示すように、内部に収納するティッシュペーパPの残量が少なくなった際に、そのミシン目スリット93を破断してフィルム92内に2本の指先を差し込んでティッシュペーパPを摘むなどすることにより山型に変形させるなどすることができ、ティッシュペーパPを長穴15に接近させて取り出しやすくすることができる。また、この収納箱90は、その底面部14の内面14iの表面粗さをティッシュペーパPが滑らないように粗くすることにより、変形させたティッシュペーパPが平坦な状態に復帰し難くするのが好適である。なお、この収納箱90の差込穴91は、2本の指先に限らず、
図22(b)に示すように、1本の指先(棒状の部材でもよい)を差し込んで、例えば、長穴15から脱落などしたティッシュペーパPを持ち上げて(接近させて)取り出しやすくすることもできる。
【0064】
ここで、この差込穴91は、収納箱10、50、60がある程度の厚さTのある硬質材(段ボールCB)で作製されていることから、長穴15の蓋部材15Lと同様に、その差込穴91と同一形状の蓋部材(
図21(b)に2点鎖線の仮想線で図示)91Lを嵌め込んだ状態で準備して、必要に応じて取り外してティッシュペーパPを変形させるようにしてもよい。これにより、その差込穴91が露出して収納箱10、50、60の装飾性を損なってしまうことを回避することができる。なお、この差込穴91は、ミシン目により開口可能に底面部14に準備してもよいことはいうまでもない。
【0065】
ここで、上述第3実施形態では、直方体の箱体に作製されている透明ケース(内装体)70内にティッシュペーパPを収納して収納箱(外装体)60内にセットする場合を一例として説明するが、これに限るものではなく、例えば、
図23に示すような透明な袋体の収納袋100を内装体として内部にティッシュペーパPを収納して収納箱60内にセットするようにしてもよい。この収納袋100は、
図23に示すように、上述の透明ケース70と同様に、2つ折りに畳んだ複数枚のティッシュペーパPを積み重ねた束10Bを内部空間に収納しつつ、ティッシュペーパPを1枚ずつ取り出すことができるスリット127を開口可能なミシン目127Mが上面121に形成されている。この収納袋100は、図示することは省略するが、可撓性を有するビニール樹脂等のフィルム材で、厚さが10μm〜200μm程度の好ましくは、ポリエチレン系樹脂あるいはポリプロピレン系樹脂からなる筒状フィルム内にティッシュペーパPの束10Bを差し込んで両端部120eが順次に(同時でもよい)平坦にシールされた後(梱包工程後)に切断されて切り離されることによりパッケージ化されている。なお、収納袋100のスリット127も、上述の収納箱10における長穴15内で開口可能に形成すればよい。
【0066】
これにより、収納袋100においても、内部に収納するティッシュペーパPをホコリ等に汚損されずに清潔な状態に維持しつつ、最上面のティッシュペーパPが摘まれて長穴15(スリット127)から引き出して使用することができる。また、この収納袋100にも、上述第3実施形態と同様に、底面部にミシン目スリット93を形成してもよいことはいうまでもない。
【0067】
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、各請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画され得る。
【解決手段】複数枚のティッシュペーパPを1枚または数枚ずつ取出口15から取り出し可能に折り畳んで積み重ねた状態で収納する直方体状の収納箱10であって、取出口15の形成されている上面部11に角縁10eを介して連続する長尺な側面部13の一方に、内部を視認可能に開口する複数の切抜開口部21が形成されており、その側面部などは厚さ0.3mm以上の紙製の段ボールの硬質材で作製されている。