(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
コネクタアセンブリ(102)であって、前記コネクタアセンブリ(102)はコンタクトモジュール(122)を備え、前記コンタクトモジュール(122)は、導電性ホルダー(214)と、前記導電性ホルダーによって保持されるフレームアセンブリとを備え、前記導電性ホルダーは、第1のホルダー部材(216)と、前記第1のホルダー部材に連結される第2のホルダー部材(218)とを備え、前記第1のホルダー部材及び前記第2のホルダー部材は互いに電気的に接続され、前記導電性ホルダーは、前記第1のホルダー部材と前記第2のホルダー部材との間に空間(219)を有し、前記空間は、前記第1のホルダー部材の第1のタブ(220)及び前記第2のホルダー部材の第2のタブ(221)によって複数のチャネル(224、225)に分割され、前記フレームアセンブリは、前記空間に配置された少なくとも1つの誘電性フレーム(240、242)を備え、前記少なくとも1つの誘電性フレームは、複数のコンタクト(124)と、前記コンタクトを支持するフレーム部材(248)とを備え、前記コンタクトは、対応するチャネルを通して経路付けされ、前記第1のタブ及び前記第2のタブは対応するフレーム部材間に配置され、
前記第1のタブは、前記第1のタブから延在するポスト(300)を有し、前記第2のタブは、前記ポストを受ける穴(322)を有し、前記第2のタブは、連係する穴の互いに反対側にあるタブセグメント(362、364)を有し、前記穴のそれぞれは、前記穴の互いに反対側にある前記タブセグメント間に、前記穴を越えて延在するブリッジ(292)を有し、前記ブリッジは、隣接するチャネル間で前記穴を横切る電波を阻止することを特徴とする、コネクタアセンブリ。
前記第2のタブ(221)は内縁部(360)を有し、前記ブリッジ(292)は内縁部(350)を有し、前記第2のタブの前記内縁部と前記ブリッジの前記内縁部とは、前記穴(322)を越える連続的な壁を画定する、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
各穴(322)は、前記対応するブリッジ(292)によって、前記隣接するチャネル(225)のうちの少なくとも1つから分離されている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
前記穴(322)は、前記ポスト(300)よりも広い切込み部(334)を有し、前記ポストは前記穴内で圧縮され、各ポストの一部が前記連係する切込み部内に膨張するようになっている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
前記穴(322)は、前記穴の対応する後部(382)にカウンターボア(380)を有し、前記ポスト(300)は前記穴内で圧縮され、前記カウンターボアに収まる前記ポストの一部は前記カウンターボア内に膨張し、前記ポストを前記穴内に機械的に保持する、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
前記穴(332)は干渉タブ(342)を有し、前記干渉タブ(342)は、前記ポストが前記穴内に収まる場合、対応するポスト(300)によって少なくとも部分的に圧縮される、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
前記ポスト(300)は横長であり、前記穴(322)は複数の平面壁(332)を有し、前記複数の平面壁(332)はそれぞれ、前記対応するポストとともに終端点(344)を画定する、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
各第1のタブ(220)は第1の穴(302)を有し、前記第2のタブ(221)の前記穴(322)は第2の穴を画定し、前記ポスト(300)は前記第1のタブから延在して第1のポストを画定し、各第2のタブは、前記第2のタブから延在する第2のポスト(320)を有する、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、電気コネクタシステム100の例示的な一実施形態の斜視図であり、直接嵌合し合うことができるレセプタクルアセンブリ102及びヘッダーアセンブリ104を示している。レセプタクルアセンブリ102及び/又はヘッダーアセンブリ104は、これ以降、個々に「コネクタアセンブリ」と呼ぶか、まとめて「コネクタアセンブリ」と呼ぶ場合がある。代替的な実施形態では、レセプタクルアセンブリ又はヘッダーアセンブリ以外の他のタイプのコネクタアセンブリを用いてもよい。レセプタクルアセンブリ102及びヘッダーアセンブリ104は、それぞれの回路基板106、108にそれぞれ電気的に接続される。しかし、コネクタアセンブリのうちのいずれかを、コネクタアセンブリの導体に終端するケーブルを備えるケーブルアセンブリとしてもよい。
【0011】
レセプタクルアセンブリ102及びヘッダーアセンブリ104は、嵌合軸110に対して平行な方向に、嵌合軸110に沿って嵌合し合う。レセプタクルアセンブリ102及びヘッダーアセンブリ104は、回路基板106、108を、分離可能な嵌合接続部において互いに電気的に接続するのに使用される。例示的な一実施形態において、回路基板106、108は、レセプタクルアセンブリ102とヘッダーアセンブリ104とが嵌合すると、互いに垂直な方向を向く。代替的な実施形態では、回路基板106、108の代替的な向きが考えられる。
【0012】
レセプタクルアセンブリ102は、複数のコンタクトモジュール122を保持する前面ハウジング120を備える。回路基板106、108間のデータチャネルの数を増やすのに、任意の数のコンタクトモジュール122を設けることができる。コンタクトモジュール122は、それぞれ複数のレセプタクル信号コンタクト124(
図2に示す)を備え、複数のレセプタクル信号コンタクト124は前面ハウジング120に収まり、ヘッダーアセンブリ104と嵌合する。
【0013】
例示的な一実施形態において、各コンタクトモジュール122は、レセプタクル信号コンタクト124に電気シールドをもたらすシールド構造体126を備える。例示的な一実施形態において、シールド構造体126は、ヘッダーアセンブリ104及び/又は回路基板106に電気的に接続されている。例えば、シールド構造体126は、ヘッダーアセンブリ104に係合するコンタクトモジュール122から延びている延長部(例えばビーム又はフィンガー)によって、ヘッダーアセンブリ104に電気的に接続することができる。シールド構造体126は、接地ピン等の機能部によって回路基板106に電気的に接続することができる。シールド構造体126は、回路基板106、108間のデータチャネルの略全長にわたってシールドを提供することができる。
【0014】
レセプタクルアセンブリ102は、嵌合端128及び取付け端130を有する。レセプタクル信号コンタクト124は、ヘッダーアセンブリ104に嵌合する嵌合端128において、前面ハウジング120に収まって保持される。レセプタクル信号コンタクト124は、行及び列を有する配列になって配置される。任意の数のレセプタクル信号コンタクト124を行及び列にして設けることができる。レセプタクル信号コンタクト124はまた、回路基板106を取り付ける取付け端130まで延在する。必要に応じて、取付け端130は、嵌合端128に対して略垂直であってもよい。
【0015】
前面ハウジング120は、嵌合端128において複数の信号コンタクト開口132及び複数の接地コンタクト開口134を有する。レセプタクルアセンブリ102とヘッダーアセンブリ104とが嵌合すると、レセプタクル信号コンタクト124は、対応するヘッダー信号コンタクト144と嵌合する、対応する信号コンタクト開口132と位置合わせされる。接地コンタクト開口134は、レセプタクルアセンブリ102とヘッダーアセンブリ104とが嵌合すると、ヘッダーシールド146が内部に収まる。コンタクトモジュール122のシールド構造体126は、レセプタクルアセンブリ102及びヘッダーアセンブリ104が電気的に共通になるように、ヘッダーシールド146と電気的に接続される。
【0016】
前面ハウジング120は、プラスチック材料等の誘電性材料から製造され、信号コンタクト124、144及びヘッダーシールド146及び/又はシールド構造体126の間に絶縁をもたらす。前面ハウジング120は、レセプタクル信号コンタクト124及びヘッダー信号コンタクト144の各組を、レセプタクル信号コンタクト124及びヘッダー信号コンタクト144の他の組から絶縁する。
【0017】
ヘッダーアセンブリ104は、空間142を画定する壁140を有するヘッダーハウジング138を備える。ヘッダーアセンブリ104は、嵌合端150と、回路基板108に取り付けられる取付け端152とを有する。必要に応じて、取付け端152は、嵌合端150に対して略平行であってもよい。レセプタクルアセンブリ102は、嵌合端150を通って空間142に収まる。前面ハウジング120は壁140に係合して、レセプタクルアセンブリ102を空間142に保持する。ヘッダー信号コンタクト144及びヘッダーシールド146は、基部壁148から空間142内に延びている。ヘッダー信号コンタクト144及びヘッダーシールド146は、基部壁148を貫通して回路基板108に取り付けられる。
【0018】
例示的な一実施形態において、ヘッダー信号コンタクト144は異なる対として構成される。ヘッダーシールド146は異なる対間に位置付けられ、隣接する異なる対間に電気シールドを提供する。図示の実施形態では、ヘッダーシールド146はC字形であり、ヘッダー信号コンタクト144の対応する対の三面にシールドを提供する。ヘッダーシールド146は、3つの平面壁154、156、158等の複数の壁を有する。壁154、156、158は、一体的に形成してもよいし、代替的には別個の部片としてもよい。壁156は、ヘッダーシールド146の中央壁すなわち頂壁を画定する。壁154、158は、中央壁156から延在する側壁を画定する。ヘッダー信号コンタクト144の別の対と連係するヘッダーシールド146は、ヘッダーシールド146の開放した第4の面に沿ってシールドを提供し、信号コンタクト144の対のそれぞれが同じ列及び同じ行の各隣接対からシールドされるようになっている。代替的な実施形態では、ヘッダーシールド146には他の形態又は形状が考えられる。代替的な実施形態では、より多い壁又はより少ない壁を設けてもよい。壁は、平面ではなく曲がっていても傾いていてもよい。他の代替的な実施形態では、ヘッダーシールド146は、個々の信号コンタクト144、又は3つ以上の信号コンタクト144を有するコンタクトの組にシールドを提供することができる。
【0019】
図2は、コンタクトモジュール122のうちの1つ及びシールド構造体126の一部の分解図である。シールド構造体126は、第1の接地シールド200及び第2の接地シールド202を備える。第1の接地シールド200及び第2の接地シールド202は、コンタクトモジュール122をヘッダーシールド146(
図1に示す)と電気的に接続する。第1の接地シールド200及び第2の接地シールド202は、ヘッダーシールド146に対する複数の冗長コンタクトポイントを提供する。第1の接地シールド200及び第2の接地シールド202は、レセプタクル信号コンタクト124の全面にシールドを提供する。
【0020】
コンタクトモジュール122はホルダー214を備え、ホルダー214は、ともに連結されてホルダー214を形成する第1のホルダー部材216及び第2のホルダー部材218を有する。ホルダー部材216、218がともに連結されると、第1のホルダー部材216及び第2のホルダー部材218は、レセプタクル信号コンタクト124を受ける空間219を画定する。ホルダー部材216、218は導電性材料から作製される。例えば、ホルダー部材216、218は、金属化、メッキ処理、又は金属層によるコーティングがされたプラスチック材料から作製することができる。代替的に、ホルダー部材216、218は、金属材料から打ち抜いて形成してもよく、ダイキャスト成形してもよい。ホルダー部材216、218が導電性材料から作製されていることで、ホルダー部材216、218は、レセプタクルアセンブリ102に電気シールドを提供することができる。ホルダー部材216、218がともに連結されると、ホルダー部材216、218は、レセプタクルアセンブリ102のシールド構造体126の少なくとも一部を画定する。接地シールド200、202は、それぞれホルダー部材216、218に機械的かつ電気的に接続される。
【0021】
第1のホルダー部材216及び第2のホルダー部材218は、それぞれホルダー部材216、218の第1の壁222及び第2の壁223から互いに向かって内方に延在する第1のタブ220及び第2のタブ221を含む。タブ220間にはチャネル224が画定される。タブ221間にはチャネル225が画定される。タブ220、221は、レセプタクルアセンブリ102のシールド構造体126の少なくとも一部を画定する。接地シールド200、202は、それぞれ第1の壁222及び第2の壁223に取り付けられる。
【0022】
組み付ける場合、ホルダー部材216、218はともに連結され、ホルダー214の前部226及び底部228を画定する。ホルダー部材216、218は、コンタクトモジュール122内の複数の冗長コンタクトポイントに機械的かつ電気的に接続し、ホルダー部材216、218間に規則的な間隔で確実な電気的接続を生む。規則的な間隔を置いた複数のコンタクトポイントは、低周波ノイズ共振作用を低減し、近端クロストーク及び/又は遠端クロストークを制御し、信号性能を向上する。上記間隔は、ノイズを或る特定の範囲内又は或る特定の閾値を下回るよう低減するように選択することができる。例えば、上記間隔は、12.5GHzを下回るノイズ共振作用を低減するように選択することができる。所望であれば、上記間隔は、ノイズ共振作用をより高い周波数域において低減するように選択してもよい。
【0023】
コンタクトモジュール122は、ホルダー214によって保持されるフレームアセンブリ230を備える。フレームアセンブリ230はレセプタクル信号コンタクト124を備える。フレームアセンブリ230は、レセプタクル信号コンタクト124を取り囲む1対の誘電性フレーム240、242を備える。例示的な一実施形態において、レセプタクル信号コンタクト124は、まずリードフレーム(図示せず)としてともに保持され、このリードフレームは誘電性材料によってオーバーモールドされ、第1の誘電性フレーム240及び第2の誘電性フレーム242を形成する。リードフレームをオーバーモールドする以外の製造プロセスを利用して、例えばレセプタクル信号コンタクト124を成形済み誘電体に装着して、コンタクトモジュール122を形成することができる。
【0024】
誘電性フレーム240は複数のフレーム部材248を備える。各フレーム部材248は、異なるレセプタクル信号コンタクト124の回りに形成される。換言すると、各レセプタクル信号コンタクト124は、対応するフレーム部材248に沿って、対応するフレーム部材248の内側に延在する。フレーム部材248はレセプタクル信号コンタクト124を包んでいる。レセプタクル信号コンタクト124は、フレーム部材248の前部から延在する嵌合部250と、底部から延在するコンタクトテール252とを有する。代替的な実施形態では他の構成が考えられる。レセプタクル信号コンタクト124の内部又は包含部は、誘電性フレーム240内の嵌合部250とコンタクトテール252との間で遷移する。
【0025】
誘電性フレーム240は、フレーム部材248間の誘電性フレーム240を貫通する複数の窓254を有する。窓254は、フレーム部材248を互いから分離している。例示的な一実施形態において、窓254は、誘電性フレーム240を完全に貫通している。窓254は誘電性フレーム240の内部にあり、フレーム部材248内に保持された隣接するレセプタクル信号コンタクト124間に位置する。窓254は、コンタクトテール252と嵌合部250との間でレセプタクル信号コンタクト124の長さにわたって延在する。必要に応じて、窓254は、対応するコンタクトテール252と嵌合部250との間で測定された、各レセプタクル信号コンタクト124の長さの大部分にわたって延在してもよい。
【0026】
組付け時、第1の誘電性フレーム240及び対応するレセプタクル信号コンタクト124は、第1のホルダー部材216に連結される。フレーム部材248は、対応するチャネル224内に収まる。第1のタブ220は、隣接するレセプタクル信号コンタクト124間にタブ220が位置決めされるように、対応する窓254内に収まる。タブ220は、タブ220のいずれの側のレセプタクル信号コンタクト124間にも電気シールドを提供する。
【0027】
第2の誘電性フレーム242は、第1の誘電性フレーム240と同様の様式で製造され、また同様の要素を含む。第2の誘電性フレーム242及び対応するレセプタクル信号コンタクト124は、第2の誘電性フレーム242内の窓254を通って延在する第2のタブ221と同様の様式で、第2のホルダー部材218に連結される。第1の誘電性フレーム240及び第2の誘電性フレーム242がホルダー部材216、218に配置される場合、レセプタクル信号コンタクト124は異なる対として構成される。タブ220、221は誘電性フレーム240、242を通って延在し、レセプタクル信号コンタクト124の異なる対間にシールドを提供する。第1のタブ220と第2のタブ221との間には複数のコンタクトポイントがあり、レセプタクル信号コンタクト124の全長にわたってシールド構造体126の電気的連続性を確保する。
【0028】
シールド構造体126の一部であるホルダー部材216、218は、それぞれのレセプタクル信号コンタクト124間及びそれらの回りに電気シールドを提供する。ホルダー部材216、218は電磁干渉(EMI)及び/又は無線周波数干渉(RFI)からのシールドを提供する。ホルダー部材216、218は、他のタイプの干渉からのシールドも提供することができる。ホルダー部材216、218は、タブ220、221を用いて、フレーム240、242の外部の回りに、ひいては全てのレセプタクル信号コンタクト124の外部の回りに、例えばレセプタクル信号コンタクト124の対間及びレセプタクル信号コンタクト124間にシールドを提供し、レセプタクル信号コンタクト124のインピーダンス制御、クロストーク制御等のような電気的特性を制御する。
【0029】
第1の接地シールド200は、第1のホルダー部材216の第1の壁222に連結されるように構成されている本体260を備える。接地シールド200は、本体260から前方に延在する接地ビーム262を備える。接地ビーム262は、シールド構造体126を対応するヘッダーシールド146(
図1に示す)に電気的に接続するのに用いられる。例示的な一実施形態において、第1の接地シールド200は金属材料から製造される。接地シールド200は、本体260に対する平面から打ち抜いて形成された接地ビーム262とともに打ち抜いて形成された部分である。
【0030】
第2の接地シールド202は、第2のホルダー部材218の第2の壁223に連結されるように構成されている本体270を備える。接地シールド202は、本体270から前方に延在する接地ビーム272を備える。接地ビーム272は、シールド構造体126を対応するヘッダーシールド146(
図1に示す)に電気的に接続するのに用いられる。例示的な一実施形態において、第2の接地シールド202は金属材料から製造される。接地シールド202は、本体270に対する平面から打ち抜いて形成された接地ビーム272とともに打ち抜いて形成された部分である。
【0031】
図3は、組立て状態のコンタクトモジュール122のうちの1つを示している。コンタクトモジュール122の組付け時、誘電性フレーム240、242(
図2に示す)は、対応するホルダー部材216、218に収まる。ホルダー部材216、218は、ともに連結され、誘電性フレーム240、242を概ね取り囲む。誘電性フレーム240、242がホルダー214内に互いに隣接して位置合わせされる場合、レセプタクル信号コンタクト124は互いに位置合わせされてコンタクト対280を画定する。各コンタクト対280は、異なる信号をコンタクトモジュール122を通して伝送するように構成されている。
【0032】
第1の接地シールド200及び第2の接地シールド202(第2の接地シールド202は
図2に示す)はホルダー214に連結され、レセプタクル信号コンタクト124にシールドを提供する。接地ビーム262、272はレセプタクル信号コンタクト124に沿って延在する。第1の接地シールド200及び第2の接地シールド202は、レセプタクルアセンブリ102がヘッダーアセンブリ104(
図1に示す)に連結されると、ヘッダーシールド146(
図1に示す)に電気的に接続するように構成されている。
【0033】
図4は、例示的な一実施形態に従って形成された第1のホルダー部材216の側面図である。
図5は、第1のホルダー部材216の斜視図である。
図4及び
図5は、第1の壁222から延在し、対応するチャネル224を画定する第1のタブ220を示している。第1のタブ220及びチャネル224は、第1のホルダー部材216の前部226と底部228との間で遷移する。
【0034】
例示的な一実施形態において、第1のホルダー部材216は、第1のホルダー部材216を第2のホルダー部材218(
図2に示す)に機械的かつ電気的に接続する複数の接続機能部を有する。複数の接続機能部は、第1のホルダー部材216と第2のホルダー部材218との間で確実な電気的接続を生み、シールド構造体126が規則的な間隔で電気的に共通になり、対間クロストークにおいて存在する可能性がある接地誘導ノイズ共振を低減することを確実にする。複数の電気的接続があることにより、レセプタクル信号コンタクトの回りの絶縁された接地構造体の存在を低減し、レセプタクルアセンブリ102(
図1に示す)の電気的性能を高めることができる。さらに、第1のホルダー部材216は、チャネル224間の電波を低減する電波低減機能部を有する。例えば、ブリッジ290は、チャネル224間のタブ220にある開口又は間隙を遮断する。ブリッジ290は、タブ220が前部226から底部228にかけて連続するようにさせることができる。このような電波低減機能部は、タブに電波を通過させるための間隙、空間、又は穴を有するコンタクトモジュールと比較して、隣接するチャネル224のレセプタクル信号コンタクト124(
図3に示す)間のノイズ共振を低減する。このように、電波低減機能部は、タブに間隙、空間、又は穴を有するコンタクトモジュールと比較してコンタクトモジュール122(
図3に示す)の性能を向上する。
【0035】
例示的な一実施形態において、接続機能部は、第1のタブ220に沿って間隔を置いて配置されている第1のポスト300と、第1のタブ220に沿って間隔を置いて配置されている第1の穴302とを含む。第1のポスト300及び第1の穴302の間隔は、特定の第1のタブ220にわたって又は1つのタブ220から別のタブ220に対して等距離でなくてもよく、代わりに、予め選択された最大間隔よりも小さい間隔で配置してもよい。最大間隔は、特定の周波数域内又は所定の周波数を下回る(例えば12.5GHzを下回る)周波数ノイズ共振作用を低減又は排除するように選択されている。より小さい最大間隔を有することにより、周波数が概ね増大し、この周波数を下回る周波数ノイズ共振作用が低減される。例えば、接続機能部間の間隔の更なる減少により、12.5GHzを下回るか、20GHzを下回るか、又は他の目標周波数を下回る周波数ノイズ共振作用を低減させることができる。任意の所望の周波数域を目標とすることができ、それに応じて、接続機能部間の対応する間隔を設定することができる。
【0036】
下記により詳細に示すように、第1のポスト300は、第2のホルダー部材218の対応する穴322(
図7に示す)に収まるように構成され、一方、第1の穴302は、第2のホルダー部材218から延在する対応するポスト320(
図7に示す)に収まるように構成されている。ポスト300及び穴302は、任意の並びで、例えば、第1のタブ220にわたってポスト−穴−ポスト−穴という交互の並びで配置することができる。代替的な実施形態では他の並びも考えられる。必要に応じて、第1のタブ220の一部は、例えば底部に沿ってより広くすることができ、そのような部分においてポスト300及び穴302を拡大することができ、それにより、ポスト300をより堅固にして損傷のリスクを低減することができる。例えば、第1のタブ220は、第1のタブ220の異なるセクションに沿って異なる厚さを有することができ、厚さ寸法は、対応するタブ220の両側の隣接するチャネル224間のタブ220を横切って概して規定される。
【0037】
必要に応じて、代替的な一実施形態において、第1のホルダー部材216はポスト300のみか又は穴302のみを有してもよい。必要に応じて、第1のホルダー部材216は、第1のタブ220に沿って異なるサイズ及び形状のポスト300及び穴302を有してもよい。必要に応じて、第1のホルダー部材216は、第1のタブ220に沿う以外の場所に接続機能部を有してもよい。例えば、図示の実施形態では、第1のホルダー部材216は、第1のタブ220の領域の外側の第1のホルダー部材216の表面に沿って外側ポスト304を有する。
【0038】
例示的な一実施形態において、接続機能部は、第1のタブ220に沿って第1の肩部306を有する。各第1の肩部306は、対応する第1のタブ220の上半部に沿って設け、第2のホルダー部材218の対応する肩部に係合するように構成されている下向き面308を有することができる。第1の肩部306は、第2のホルダー部材218に係合して、第1のホルダー部材216と第2のホルダー部材218との間に機械的及び/又は電気的な接続を生むことができる。
【0039】
第1のポスト300は、外周縁310を有する。必要に応じて、第1のポスト300の形状は横長すなわち楕円形としてもよい。代替的に、第1のポスト300は他の形状、例えば円形、矩形、又は他の形状としてもよい。第1のポスト300はタブ220の長さに沿って細長くてもよい。この場合、タブ220の長さはチャネル224に対して略平行な方向に規定されている。ポスト300にはテーパーが付いていてもよい。例えば、各ポスト300は、ポスト300の基部312においてより広く、ポスト300の先端部314においてより狭くすることができる。ポスト300は、ポスト300を対応する穴322に導くのを助けるのに、面取りされた食付き部(lead-ins)316を先端部314に有してもよい。
【0040】
図6は、第1のホルダー部材216の一部を示し、第1のポスト300のうちの1つと第1の穴302のうちの1つとを示している。第2のポスト320及び第2の穴322(いずれも
図7に示す)は、それぞれ第1のポスト300及び第1の穴302と同様とすることができる。
【0041】
第1のタブ220は、第1の壁222から内縁部330にかけて内方に延在する。第1の肩部306は内縁部330から延在する。第1のポスト300は内縁部330から延在する。図示の実施形態では、第1のポスト300は楕円形断面を有する。しかし、代替的な実施形態では他の形状が考えられる。第1のポスト300は、第1のホルダー部材216が第2のホルダー部材218(
図7に示す)に連結される場合、対応する第2の穴322に嵌まるサイズ及び形状である。第1のポスト300は第1のホルダー部材216の一体部分であり、第1のタブ220及び第1の壁222等、第1のホルダー部材216の他の部分とともに成形又はともに形成することができる。
【0042】
第1の穴302は、第2のポスト320(
図7に示す)のうちの1つを受けるサイズ及び形状である。例示的な一実施形態において、第1の穴302は複数の平面壁332によって画定される略六角形状である。しかし、代替的な実施形態では、異なる数の平面壁332を有する他の多角形状の穴を用いてもよい。第1の穴302は、第1の穴302の対向する側部336、338に切込み部(undercuts)334を有する。切込み部334は、第1のタブ220の長さに沿って、例えばチャネル224に対して平行に概して延びる、第1の穴302の長手方向軸340に沿って位置合わせされる。切込み部334は第1の穴302に空所をもたらす。例えば、第2のポスト320が対応する第1の穴302に装着される際、第2のポスト320は圧縮され得るが、切込み部334は第2のポスト320が膨張するための空間を提供し、例えば、第2のポスト320又は第1のタブ220に対する損傷のリスクを低減するように、第2のポスト320における圧力又は応力を解放することができる。
【0043】
干渉タブ342は、平面壁332と切込み部334との間の交差部に画定される。干渉タブ342は、第2のポスト320が第1の穴302に収まるよう係合するように構成されている。干渉タブ342は、第1のホルダー部材216と第2のホルダー部材218(
図7に示す)との間に終端点344を画定する。各第2のポスト320は、複数の終端点344において第1のホルダー部材216を係合し、第1のホルダー部材216と第2のホルダー部材218との間に良好な電気的接続を確保するように構成されている。
【0044】
例示的な一実施形態において、第1の穴302は、第1のタブ220の材料内に完全に含まれているとともに、第1のタブ220の材料によって画定されている。例えば、第1の穴302は、第1の穴302の両側のチャネル224から第1の穴302を閉鎖又は遮断するブリッジ290を有する。第1の穴302は、チャネル224に開口する開放面を一切有しない。ブリッジ290は、第1の穴302の対向する側部に画定されたタブセグメント346、348間に、第1の穴302を越えて延在する。ブリッジ290は、第1のタブ220に沿って、例えばタブセグメント346からタブセグメント348にかけて連続的なシールド構造体を画定する。ブリッジ290は、電波が隣接するチャネル224間で第1の穴302を横切って伝播することを阻止する(例えば、第1の穴302がブリッジ290ではなく開放面を有し、そのような開放面は、1つのチャネル224から他のチャネル224まで第1の穴302を横切って電波漏洩させる可能性がある状況と比較する場合)。ブリッジ290は内縁部350を有し、内縁部350は、第1のタブ220の内縁部330と同一平面にあることができる。ブリッジ290及び連係するタブセグメント346、348は、第1の穴302を越えて延在する連続的な壁を形成し、この壁は、第1のタブ220の互いに反対側にチャネル224を画定する。
【0045】
図7は、例示的な一実施形態に従って形成された第2のホルダー部材218の側面図である。
図7は、第2の壁223から延在し、対応するチャネル225を画定する第2のタブ221を示している。
【0046】
例示的な一実施形態において、第2のホルダー部材218は、第2のホルダー部材218を第1のホルダー部材216(
図4及び
図5に示す)に機械的かつ電気的に接続する複数の接続機能部を有する。複数の接続機能部は、第1のホルダー部材216と第2のホルダー部材218との間で確実な電気的接続を生み、シールド構造体が規則的な間隔で電気的に共通になり、対間クロストークにおいて存在する可能性がある接地誘導ノイズ共振を低減することを確実にする。複数の電気的接続があることにより、レセプタクル信号コンタクトの回りの絶縁された接地構造体の存在を低減し、レセプタクルアセンブリ102(
図1に示す)の電気的性能を高めることができる。さらに、第2のホルダー部材218は、チャネル225間の電波を低減する電波低減機能部を有する。例えば、ブリッジ292は、隣接するチャネル225間のタブ221にある開口又は間隙を遮断する。ブリッジ292は、タブ221が前部226から底部228にかけて連続するようにさせることができる。このような電波低減機能部は、タブに電波を通過させるための間隙、空間、又は穴を有するコンタクトモジュールと比較して、隣接するチャネル225のレセプタクル信号コンタクト124(
図3に示す)間のノイズ共振を低減する。このように、電波低減機能部は、タブに間隙、空間、又は穴を有するコンタクトモジュールと比較してコンタクトモジュール122(
図3に示す)の性能を向上する。
【0047】
例示的な一実施形態において、接続機能部は、第2のタブ221に沿って間隔を置いて配置されている第2のポスト320と、第2のタブ221に沿って間隔を置いて配置されている第2の穴322とを含む。間隔は、特定の周波数域内又は所定の周波数を下回る(例えば12.5GHzを下回る)周波数ノイズ共振作用を低減又は排除するように選択することができる。任意の所望の周波数域を目標とすることができ、それに応じて、接続機能部間の対応する間隔を設定することができる。
【0048】
第2のポスト320は、第1のホルダー部材216の対応する第1の穴302(
図4及び
図5に示す)に収まるように構成され、一方、第2の穴322は、第1のホルダー部材216から延在する対応するポスト300(
図4及び
図5に示す)に収まるように構成されている。ポスト320及び穴322は、任意の並びで、例えば、第2のタブ221にわたってポスト−穴−ポスト−穴という交互の並びで配置することができる。代替的な実施形態では他の並びも考えられる。必要に応じて、第2のタブ221を、例えば底部に沿ってより広くすることができる場合、そのような領域(複数の場合もある)においてポスト320及び穴322を拡大することができ、それにより、ポスト320をより堅固にして損傷のリスクを低減することができる。
【0049】
必要に応じて、代替的な一実施形態において、第2のホルダー部材218はポスト320のみか又は穴322のみを有してもよい。必要に応じて、第2のホルダー部材218は、第2のタブ221に沿って異なるサイズ及び形状のポスト320及び穴322を有してもよい。必要に応じて、第2のホルダー部材218は、第2のタブ221に沿う以外の場所に接続機能部を有してもよい。例えば、図示の実施形態では、第2のホルダー部材218は、第2のタブ221の領域の外側の第2のホルダー部材218の表面に沿って外側穴324を有する。外側穴324は、第1のホルダー部材216の外側ポスト304(
図4及び
図5に示す)を受けるように構成されている。
【0050】
例示的な一実施形態において、接続機能部は、第2のタブ221に沿って第2の肩部326を有する。各第2の肩部326は、対応する第2のタブ221の下半部に沿って設け、第1のホルダー部材216の対応する第1の肩部306(
図4及び
図5に示す)に係合するように構成されている上向き面328を有することができる。第2の肩部326は、第1の肩部306に係合して、第1のホルダー部材216と第2のホルダー部材218との間に機械的及び/又は電気的な接続を生むことができる。
【0051】
必要に応じて、第2のタブ221は、第2のタブ221の異なるセクションに沿って異なる厚さを有してもよい。この場合、厚さ寸法は、対応するタブ221の両側に隣接するチャネル225間にタブ221を横切って概して規定されている。必要に応じて、第2のポスト320は、対応するタブ厚さと略等しいポスト厚さを有してもよい。
【0052】
必要に応じて、第2のポスト320の形状は、横長すなわち楕円形としてもよい。代替的に、第2のポスト320は他の形状、例えば円形、矩形、又は他の形状としてもよい。第2のポスト320は、タブ221の長さに沿って細長くてもよい。この場合、タブ221の長さはチャネル225に対して略平行な方向に規定されている。第2のポスト320にはテーパーが付いていてもよい。例えば、各ポスト320は、ポスト320の基部においてより広く、ポスト320の先端部においてより狭くすることができる。ポスト320は、第1のホルダー部材216(
図4及び
図5に示す)において、ポスト320を対応する穴302に導くのを助けるのに、面取りされた食付き部を先端部に有してもよい。
【0053】
第2のタブ221は、第2の壁223から内縁部360にかけて内方に延在する。第2のポスト320は内縁部360から延在する。図示の実施形態では、第2のポスト320は楕円形断面を有する。しかし、代替的な実施形態では他の形状が考えられる。第2のポスト320は、第1のホルダー部材216が第2のホルダー部材218に連結される場合、対応する第1の穴302に嵌まるサイズ及び形状である。第2のポスト320は第1のポスト300と同様であり、同様の要素は同様の参照符号で示すことができる。
【0054】
第2の穴322は、第1のポスト300のうちの1つを受けるサイズ及び形状である。例示的な一実施形態において、第2の穴322は第1の穴302と同様であり、同様の要素は同様の参照符号で示すことができる。例えば、第2の穴322は複数の平面壁332によって画定され、また切込み部334を有する。干渉タブ342は、第1のポスト300に対する機械的かつ電気的な接続のための複数の終端点344を画定する。ブリッジ292は第2の穴322の側部を越えて延在し、第2の穴322を隣接するチャネル225から閉め切る。ブリッジ292は、第2の穴322の互いに反対側に配置された第2のタブ221のタブセグメント362、364とともに連続的な壁を画定する。ブリッジ292は、隣接するチャネル225間で第2の穴322を横切る電波を阻止する。
【0055】
図8は、第2の穴322に対して位置決めされた第1のポスト300の概略図であり、第1のポスト300と第2の穴322とのサイズ及び形状の差に起因する、第1のポスト300と第2の穴322との間の干渉を示している。陰付き領域370は、干渉タブ342における重なり部又は干渉部を表している。第1のポスト300の横長形状は、第1のポスト300の外周縁310の一部を平面壁332を越えて位置決めする。第1のポスト300の先端部314が第2の穴322に装着される際、第1のポスト300は干渉タブ342に係合し、第1のポスト300の一部及び/又は干渉タブ342の一部は圧縮され、第1のポスト300と干渉タブ342との間に締まり嵌めを形成する。第1のポスト300が圧縮されると、第1のポスト300の形状は変化し、第1のポスト300の一部は、切込み部334内に膨張することができる(第1のポスト300及び干渉タブ342の形状変化を示す破線によって示されている)。切込み部334は、膨張した第1のポスト300を収容する空所である。例示的な一実施形態において、第2の穴322は、第1のポスト300の外周縁310とブリッジ292との間に間隙372を有することができる。第1のポスト300の一部は間隙372内に膨張することができる。間隙372は、膨張した第1のポスト300を収容する空所である。
【0056】
図9は、コンタクトモジュール122の一部の側面図であり、対応する第2の穴322に装着された第1のポスト300を示している。例示的な一実施形態において、第2の穴322は、第2の穴322の外側端部すなわち後部382にカウンターボア380を有する。後部382は内縁部360(
図7に示す)に略対向する。後部382は第2の壁223にあることができ、カウンターボア380は第2の壁223の外部に形成することができる。カウンターボア380は、第1のポスト300が膨張する及び/又は通常の形状に戻る逃げ領域を提供する。カウンターボア380は第2の穴322とは別様な形状であり、第1のポスト300が膨張する及び/又は通常の形状に戻る場合、干渉タブ342(
図8に示す)等の第2のホルダー部材218の一部との干渉により、第1のポスト300を第2のホルダー部材218に機械的に固定することができる。
【0057】
図10はコンタクトモジュール122の一部の断面図であり、第2の穴322内にある第1のポスト300を示している。第1のポスト300の先端部314は、カウンターボア380内にある。ブリッジ292は、第1のホルダー部材216にかけて延在しているのが示されている。ブリッジ292は、レセプタクル信号コンタクト124によって画定される回路又はデータチャネル間に連続的な壁を形成する。例えば、第1のポスト300が離脱する場合であっても、チャネル225間にはシールド構造体、すなわちブリッジ292が存在する。第2の穴322は双方のチャネル225に対して開口するのではなく、第2の穴322を越えて延在するブリッジ292によって覆われている。
【0058】
図11は、例示的な一実施形態に従って形成され、第2のホルダー部材418(
図13に示す)と嵌合するように構成されている第1のホルダー部材416の側面図である。
図12は、第1のホルダー部材416の斜視図である。第1のホルダー部材416は第1のホルダー部材216(
図4及び
図5に示す)と同様とすることができ、第1のホルダー部材416のいくつかの要素は、第1のホルダー部材216を参照して上述したため、詳細には記載しない。第1のホルダー部材416は、第1の壁422から延在し、対応するチャネル424を画定する第1のタブ420を備える。
【0059】
例示的な一実施形態において、第1のホルダー部材416は、第1のホルダー部材416を第2のホルダー部材418(
図13に示す)に機械的かつ電気的に接続する複数の接続機能部を有する。第1のホルダー部材416は、フレームアセンブリ230(
図2に示す)のシールド構造体の一部を形成する。第1のホルダー部材416は、チャネル424間の電波を低減する電波低減機能部を有する。例えば、ブリッジ490は、チャネル424間のタブ420にある開口又は間隙を遮断する。ブリッジ490は、チャネル424間に開口がなくなるよう、タブ420が連続するようにさせることができる。
【0060】
例示的な一実施形態において、接続機能部は、第1のタブ420に沿って間隔を置いて配置される第1のポスト500及び第1の穴502を有する。第1のポスト500は、第2のホルダー部材418の対応する穴522(
図13に示す)に収まるように構成され、一方、第1の穴502は、第2のホルダー部材418から延在する対応するポスト520(
図13に示す)を受けるように構成されている。例示的な一実施形態において、ポスト500及び穴502は、第1のタブ420に沿って同じ場所に互いに位置合わせされる。例えば、第1のポスト500は半ポストであり、第1の穴502は半穴である。
【0061】
第1のタブ420は、第1の壁422から内縁部530にかけて内方に延在する。第1のポスト500は内縁部530から延在する。第1のポスト500は、第1のホルダー部材416が第2のホルダー部材418(
図13に示す)に連結される場合、対応する第2の穴522に嵌まるサイズ及び形状である。第1のポスト500は、外周縁510と、第1の穴502に面する平面嵌合壁512とを有する。必要に応じて、第1のポスト500の形状は半円形とする。しかし、第1のポスト500は他の形状としてもよい。平面嵌合壁512は、第1のポスト500の互いに反対側にあるチャネル424に対して略平行に延在することができる。ポスト500にはテーパーが付いていてもよく、外周縁510に対して面取りされた食付き部514及び/又は平面嵌合壁512に対して面取りされた食付き部516を有してもよい。
【0062】
例示的な一実施形態において、第1のポスト500は、対応する第1の穴502を越えて延在するブリッジ490を画定する。例えば、平面嵌合壁512は、第1の穴502の互いに反対側にある対向するタブセグメント間に、第1の穴502を完全に越えて広がっていてもよい。
【0063】
第1の穴502は、第2のポスト520(
図13に示す)のうちの1つを受けるようなサイズ及び形状である。例示的な一実施形態において、第1の穴502は、第1のポスト500の複数の平面壁532及び平面嵌合壁512によって画定される半六角形状である。しかし、代替的な実施形態では、異なる数の平面壁532を有する他の多角形状穴を用いてもよい。他の代替的な実施形態では、第1の穴502の形状は、同様に平面嵌合壁512によって画定される半円形としてもよい。平面壁532は、第1の穴502に収まる第2のポスト520に係合するように構成されている。平面壁532は、第1のホルダー部材416と第2のホルダー部材418(
図13に示す)との間の終端点を画定する。
【0064】
例示的な一実施形態において、第1の穴502はチャネル424のうちの1つに対して開口しているが、他のチャネル424は、連係する第1のポスト500によって画定される対応するブリッジ490によって遮断される。ブリッジ490は、第1の穴502をチャネル424のうちの1つから閉鎖又は遮断し、したがって、チャネル424間に連続的な接地回路又はシールド構造体を画定する。換言すると、第1のタブ420は、チャネル424間に開口又は間隙を一切有しない。ブリッジ490は、第1の穴502の互いに反対側に画定されるタブセグメント534、536間の第1の穴502を越えて延在する。ブリッジ490は、第1のタブ420にわたって、例えば、タブセグメント534から連係するタブセグメント536にかけて、連続的なシールド構造体を画定する。ブリッジ490は、電波が隣接するチャネル424間で第1の穴502を横切って伝播することを阻止する。
【0065】
図13は、例示的な一実施形態に従って形成された第2のホルダー部材418の側面図である。
図13は、第2の壁423から延在し、対応するチャネル425を画定する第2のタブ421を示している。第2のホルダー部材418は第2のホルダー部材218(
図7に示す)と同様とすることができ、第2のホルダー部材418のいくつかの要素は、第2のホルダー部材218を参照して上述したため、詳細には記載しない。
【0066】
第2のホルダー部材418は、隣接するチャネル425間の電波を低減する電波低減機能部を有する。例えば、ブリッジ492は、隣接するチャネル425間のタブ421にある開口又は間隙を遮断する。ブリッジ492は、チャネル425間に開口がなくなるよう、タブ421が連続するようにさせることができる。
【0067】
例示的な一実施形態において、接続機能部は、第2のタブ421に沿って間隔を置いて配置される第2のポスト520及び第2の穴522を有する。第2のポスト520は、第1のホルダー部材416の対応する第1の穴502(
図11及び
図12に示す)に収まるように構成され、一方、第2の穴522は、第1のホルダー部材416から延在する対応するポスト500(
図11及び
図12に示す)を受けるように構成されている。例示的な一実施形態において、ポスト520及び穴522は、第2のタブ421に沿って同じ場所に互いに位置合わせされる。例えば、第2のポスト520は半ポストであり、第2の穴522は半穴である。
【0068】
第2のタブ421は、第2の壁423から内縁部538にかけて内方に延在する。第2のポスト520は内縁部538から延在する。第2のポスト520は、第2のホルダー部材418が第1のホルダー部材416(
図11及び
図12に示す)に連結される場合、対応する第1の穴502に嵌まるサイズ及び形状である。第2のポスト520は、外周縁540と、第2の穴522に面する平面嵌合壁542とを有する。必要に応じて、第2のポスト520の形状は半円形とする。しかし、第2のポスト520は他の形状としてもよい。平面嵌合壁542は、第2のポスト520の互いに反対側にあるチャネル525に対して略平行に延在することができる。第2のポスト520にはテーパーが付いていてもよく、外周縁540に対して面取りされた食付き部544及び/又は平面嵌合壁542に対して面取りされた食付き部546を有してもよい。
【0069】
例示的な一実施形態において、第2のポスト520は、対応する第2の穴522を越えて延在するブリッジ492を画定する。例えば、平面嵌合壁542は、第2の穴522の互いに反対側にある対向するタブセグメント556、558間に、第2の穴522を完全に越えて広がっていてもよい。
【0070】
第2の穴522は、第1のポスト500(
図11及び
図12に示す)のうちの1つを受けるようなサイズ及び形状である。例示的な一実施形態において、第2の穴522は、第2のポスト520の複数の平面壁552及び平面嵌合壁542によって画定される半六角形状である。しかし、代替的な実施形態では、異なる数の平面壁552を有する他の多角形状穴を用いてもよい。他の代替的な実施形態では、第2の穴522の形状は、同様に平面嵌合壁542によって画定される半円形としてもよい。平面壁552は、第2の穴522に収まる第1のポスト500に係合するように構成されている。平面壁552は、第1のホルダー部材416と第2のホルダー部材418との間の終端点を画定する。
【0071】
例示的な一実施形態において、第2の穴522はチャネル425のうちの1つに対して開口しているが、他のチャネル425は、連係する第2のポスト520によって画定される対応するブリッジ492によって遮断される。ブリッジ492は、第2の穴522をチャネル425のうちの1つから閉鎖又は遮断し、したがって、チャネル425間に連続的な接地回路又はシールド構造体を画定する。換言すると、第2のタブ421は、チャネル425間に開口又は間隙を一切有しない。ブリッジ492は、第2の穴522の互いに反対側に画定されるタブセグメント556、558間の第2の穴522を越えて延在する。ブリッジ492は、第2のタブ421にわたって、例えば、タブセグメント556から対応するタブセグメント558にかけて、連続的なシールド構造体を画定する。ブリッジ492は、電波が隣接するチャネル425間の第2の穴522を横切って伝播することを阻止する。
【0072】
図14は、第2の穴522に対して位置決めされた第1のポスト500の概略図であり、第1のポスト500と第2の穴522とのサイズ及び形状の差に起因する、第1のポスト500と第2の穴522との間の干渉を示している。陰付き領域570は、第1のポスト500と第2の穴522との間の重なり部を表している。第2の穴522の形状は、第1のポスト500を第2のポスト520に対して付勢する。例えば、第1のポスト500の平面嵌合壁512は、第2のポスト520の平面嵌合壁542に押し付けられる。平面壁552は、第1のポスト500を第2のポスト520に押し付けるように角度が付けられている。第1のポスト500が第2の穴522に装着される際、第1のポスト500及び/又は壁552の一部は圧縮され、第1のポスト500と第2のタブ421との間に締まり嵌めを形成し得る。
【0073】
図15は、コンタクトモジュール122の一部の断面図であり、第2の穴522内にある第1のポスト500と、第1の穴502内にある第2のポスト520とを示している。平面嵌合壁512、542はともに電気的に接続されている。平面嵌合壁512、542はそれぞれブリッジ490、492を画定する。ブリッジ490、492は、レセプタクル信号コンタクト124によって画定される回路又はデータチャネル間に連続的な壁を形成する。例えば、ポスト500、520のうちの1つが離脱する場合であっても、チャネル425間には、シールド構造体、すなわち、他のポスト500、520のブリッジ490又は492が存在する。