特許第6705647号(P6705647)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6705647
(24)【登録日】2020年5月18日
(45)【発行日】2020年6月3日
(54)【発明の名称】接地バスを有するレセプタクルコネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/6461 20110101AFI20200525BHJP
   H01R 13/6471 20110101ALI20200525BHJP
   H01R 13/6473 20110101ALI20200525BHJP
【FI】
   H01R13/6461
   H01R13/6471
   H01R13/6473
【請求項の数】6
【外国語出願】
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-245828(P2015-245828)
(22)【出願日】2015年12月17日
(65)【公開番号】特開2016-139602(P2016-139602A)
(43)【公開日】2016年8月4日
【審査請求日】2018年11月6日
(31)【優先権主張番号】14/600,542
(32)【優先日】2015年1月20日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】399132320
【氏名又は名称】ティーイー・コネクティビティ・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ジョン フィリップス
(72)【発明者】
【氏名】マシュー ライアン シュミット
(72)【発明者】
【氏名】ブルース アレン チャンピオン
(72)【発明者】
【氏名】ブランドン マイケル マシューズ
(72)【発明者】
【氏名】スティーブ ダグラス サタザーン
【審査官】 藤島 孝太郎
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2013/0005164(US,A1)
【文献】 特開2013−222539(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/00−12/91
13/56−13/72
24/00−24/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中に相手コネクタを受容するように構成されるスロット(12)を有するハウジング(14)を備え、前記ハウジングは、信号嵌合セグメント(42)と信号取付けセグメント(44)を備える信号コンタクト(16a)を保持し、前記信号嵌合セグメントは、前記相手コネクタとの係合のために前記スロット内に露出される信号嵌合インターフェース(50)を有し、且つ前記ハウジングは、接地嵌合セグメント(42)と接地取付けセグメント(44)を備える接地コンタクト(16b)を保持し、前記接地嵌合セグメントは、前記相手コネクタとの係合のために前記スロット内に露出される接地嵌合インターフェース(50)を有する、レセプタクルコネクタ(10)であって、
接地バス(60)が、前記接地コンタクトを互いに電気的に一体化し、
前記接地コンタクトと前記接地バスは、単一で一体の連続構造体として一体的に製造され
前記信号コンタクト(16a)は、差動対に配置され、
前記信号コンタクト(16a)の前記信号取付けセグメント(44)は、前記接地コンタクト(16b)の前記接地取付けセグメント(44)と同じ平面に配置され、
前記信号取付けセグメント(44)は、交互の前記差動対が前記接地バス(60)の前記上方と前記下方に経路指定されるように前記接地バス(60)から前記信号取付けセグメントをオフセットするジョグ(64)を有する、
ることを特徴とするレセプタクルコネクタ。
【請求項2】
前記接地バス(60b)は、前記接地バスが前記接地嵌合セグメントを電気的に一体化するように、前記接地コンタクト(16b)の前記接地嵌合セグメント(42)同士の間に延在する、
請求項1に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項3】
前記接地バス(60a)は、前記接地バスが前記接地取付けセグメントを電気的に一体化するように、前記接地コンタクト(16b)の前記接地取付けセグメント(44)同士の間に延在する、
請求項1に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項4】
前記接地バス(60)は、前記接地コンタクト(16b)の前記接地嵌合セグメント(42)を電気的に一体化する第1の接地バス(60b)であり、且つ、
前記レセプタクルコネクタは、前記接地コンタクトの前記接地取付けセグメント(44)を電気的に一体化する第2の接地バス(60a)を備え、
前記第2の接地バスと前記接地コンタクトは、単一で一体の連続構造体として一体的に製造される、
請求項1に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項5】
前記信号コンタクト(16a)は、差動対に配置され、
前記信号コンタクトの第1の差動対が、前記接地バス(60)の上方に経路指定され、且つ、
前記第1の差動対に隣接する前記信号コンタクトの第2の差動対が、前記接地バスの下方に経路指定される、
請求項1に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項6】
前記信号コンタクト(16a)の前記信号嵌合セグメント(42)は、前記接地コンタクト(16b)の前記接地嵌合セグメント(42)と同じ平面に配置され、
前記信号嵌合セグメントは、前記接地バス(60)から前記信号嵌合セグメントをオフセットするジョグ(66)を有する、
請求項1に記載のレセプタクルコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気的に一体化される接地コンタクトを有するレセプタクルコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
レセプタクルコネクタは、制限されるわけではないが、トランシーバアセンブリに対応するホスト装置内での使用のため、ジャンパーケーブルを接続するため等で回路基板に取り付けられることのような様々な用途における使用で知られている。レセプタクルコネクタは、典型的には、中に相手コネクタのプラグを受容するように構成されるスロットを含む。コンタクトの内の一列以上は、相手コネクタの対応するコンタクトとの係合のためにそのスロット内に配置される。これらのコンタクトは、信号コンタクトの差動対に配置され、接地コンタクトは、差動対同士の間をコンタクトの接地‐信号‐信号‐接地(G−S−S−G)パターンで延在する。
【0003】
既知のレセプタクルコネクタに不利な点が無いわけではない。例えば、信号コンタクトは、接地コンタクトが電気的に一体化されていない場合、望ましくない共振周波数ノイズスパイクを示し得る。従って、接地バー等は、接地コンタクトを一緒に電気的に一体化するために使用されることができる。しかしながら、既知の接地バーは、レセプタクルコネクタと相手コネクタとの間の嵌合垂直力を制御することの困難さを生じ得る分離可能なインターフェースで接地コンタクトと係合する梁を有する接地コンタクトに接続される。さらに、接地バスと接地コンタクトとの間の分離可能インターフェースは、信頼できない可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
単純且つ信頼できる方法で電気的に一体化される接地コンタクトを有するレセプタクルコネクタの必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、レセプタクルコネクタは、中に相手コネクタを受容するように構成されるスロットを有するハウジングを備える。このハウジングは、信号嵌合セグメントと信号取付けセグメントを備える信号コンタクトを保持する。信号嵌合セグメントは、相手コネクタとの係合のためのスロット内に露出される信号嵌合インターフェースを有する。ハウジングは、接地嵌合セグメントと接地取付けセグメントを備える接地コンタクトを有する。接地嵌合セグメントは、相手コネクタとの係合のためのスロット内に露出される接地嵌合インターフェースを有する。接地バスは、接地コンタクトを互いに電気的に一体化する。接地コンタクトと接地バスは、単一で一体の連続構造体として一体的に製造される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明は、ここで、添付の図面を参照して例として記述される。
【0007】
図1】レセプタクルコネクタの一実施形態の正面の斜視図である。
【0008】
図2図2に示されるレセプタクルコネクタの背面の斜視図である。
【0009】
図3図1及び図2に示されるレセプタクルコネクタの一群のコンタクトのアセンブリの一実施形態の斜視図である。
【0010】
図4図1及び図2に示されるレセプタクルコネクタのコンタクトのアセンブリの一実施形態の一部の斜視図である。
【0011】
図5図3に示される一群のコンタクトのアセンブリの断面図である。
【0012】
図6】レセプタクルコネクタの他の実施形態の一部の分解された斜視図である。
【0013】
図7図6に示されるレセプタクルコネクタの一群のコンタクトのアセンブリの一実施形態の斜視図である。
【0014】
図8図7に示される一群のコンタクトのアセンブリの一部の斜視図である。
【0015】
図9図7に示される一群のコンタクトのアセンブリの一部の平面図である。
【0016】
図10図7に示される一群のコンタクトのアセンブリの一部の立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、レセプタクルコネクタ10の一実施形態の正面の斜視図である。レセプタクルコネクタ10は、相手コネクタ(図示せず)と嵌合してレセプタクルコネクタ10と相手コネクタとの間に電気接続を確立するように構成される。具体的には、レセプタクルコネクタ10は、中に相手コネクタのプラグ(図示せず)を受容するように構成されるスロット12を含む。そのプラグは、制限するわけではないが、回路基板、電気コネクタ(例えば、回路基板の縁部に取り付けられる交叉マウントコネクタ)等の縁部のような任意の構造を有することができる。レセプタクルコネクタ10は、任意の用途に使用されることができる。レセプタクルコネクタ10の用途の非制限例は、制限するわけではないが、ケーブル(図示せず)等を接続するために、トランシーバアセンブリ(図示せず)のホスト装置(図示せず)内での使用のため等のために、回路基板(図示せず)に取り付けられることを含む。
【0018】
レセプタクルコネクタ10は、スロット12を有するハウジング14を含む。レセプタクルコネクタ10は、一群のコンタクト16と一群のコンタクト18を含む。これらのコンタクト16は、スロット12内に延在し、且つ相手コネクタのプラグの第1の側に延在する対応するコンタクト(図示せず)と係合する。例えば、コンタクト16は、相手コネクタの回路基板の第1の側に延在する対応するコンタクトパッドと係合することができる。また、コンタクト18は、第1の側とは反対である相手コネクタのプラグの第2の側に延在する対応するコンタクト(図示せず)(例えば、相手コネクタの回路基板の反対の第2の側に延在する対応するコンタクトパッド)との係合のためにスロット12内に延在する。コンタクト16と18と、相手コネクタの対応するコンタクトとの係合によって、レセプタクルコネクタ10と相手コネクタとの間の電気接続が確立される。一群のコンタクト16は、任意ではあるが、(例えば、キャリア54がコンタクト16の上に成形される場合に)レセプタクルコネクタ10のコンタクトオーバーモールド成形サブアセンブリと考えられることができる。
【0019】
レセプタクルコネクタ10のハウジング14は、前端部20から後端部22に延在し且つ底部側24を含む。ハウジング14の図示の実施形態では、ハウジング14は、底部側24で回路基板(図示せず)に取り付けられるように構成される。ハウジング14の前端部20は、スロット12を含む。より詳細には、スロット12は、前端部20を貫通して後端部22に向かってハウジング14内に延在する。スロット12は、任意ではあるが、ハウジング14の両側部26と28の一方又は両方を貫通して延在する。
【0020】
レセプタクルコネクタ10のコンタクト18は、ハウジング14によって保持され且つ嵌合セグメント30と取付けセグメント32を含む。任意ではあるが、ハウジング14は、中に対応するコンタクト18を受容する複数の溝34を含む。これらの溝34は、これらのコンタクト18を互いに対して所定位置(例えば、並列位置)に保持することを容易にする。コンタクト18の嵌合セグメント30は、列36内に配置され且つスロット12内に延在する。コンタクト18の嵌合セグメント30は、相手コネクタの対応するコンタクトと係合するためにスロット12内に露出される嵌合インターフェース38を含む。
【0021】
任意ではあるが、図1に見られることができるように、コンタクト18の取付けセグメント32は、ハウジング14の前端部20に沿って延在している。コンタクト18の図示の実施形態では、各コンタクト18の取付けセグメント32は、回路基板へ表面接続されるように構成される取付け脚部40を含む。より詳細には、取付け脚部40は、それらと電気接続中の回路基板上の対応するコンタクトパッド(図示せず)上に取り付けられるように構成される。他の実施形態では、コンタクト18の内の一つ以上の取付けセグメント32は、制限するわけではないが、回路基板のビア(図示せず)内に受容されるコンプライアントピン(取付け脚部40の代わりに)を使用することのような表面取付け以外の他のタイプの取付けを使用して回路基板へ取付けられる。さらに、コンタクト18の内の一つ以上の取付けセグメント32は、ケーブル(図示せず)の対応する導体(図示せず)と接続するように構成されてもよい。
【0022】
レセプタクルコネクタ10は、任意の数のコンタクト18を含むことができる。コンタクト18の各々は、信号コンタクト又は接地コンタクト又は電力コンタクトであり得る。任意ではあるが、信号コンタクトとして使用される幾つかの或いは全てのコンタクト18は、異なる信号を搬送する対内で各信号コンタクトと対に配置されることができ、従って、一つ以上の差動対を画定する。コンタクト18の配置内で、一つ以上の接地コンタクトは、信号コンタクトの隣接する差動対同士の間に設けられることができる。コンタクト18の任意の他のコンタクト配置が提供されてもよい。
【0023】
レセプタクルコネクタ10のハウジング14は、コンタクト16もまた保持する。コンタクト16は、嵌合セグメント42と取付けセグメント44(図2参照)を含む。任意ではあるが、ハウジング14は、中に対応するコンタクト16の嵌合セグメント42を受容する複数の溝46を含む。これらの溝46は、コンタクト16の嵌合セグメント42を互いに対して所定位置(例えば、並列位置)に保持することを容易にする。コンタクト16の嵌合セグメント42は、列48内に配置され且つスロット12内に延在する。コンタクト16の嵌合セグメント42は、相手コネクタの対応するコンタクトと係合するためにスロット12内に露出される嵌合インターフェース50を含む。
【0024】
レセプタクルコネクタ10は、任意の数のコンタクト16を含むことができる。これらのコンタクト16は、信号コンタクト16aと接地コンタクト16bを含む。コンタクト16の図示の実施形態では、信号コンタクト16aは、異なる信号を搬送する対内で各信号コンタクト16aと対に配置され、従って、一つ以上の差動対を画定する。コンタクト16の配置内で、一つ以上の接地コンタクト16bは、信号コンタクト16aの隣接する差動対同士の間に設けられる。コンタクト16の任意の他のコンタクト配置が提供されてもよい。信号コンタクト16aの嵌合セグメント42と取付けセグメント44は、本明細書では、それぞれ、「信号嵌合セグメント」と「信号取付けセグメント」と呼ばれることができる。接地コンタクト16bの嵌合セグメント42と取付けセグメント44は、ここでは、それぞれ、「接地嵌合セグメント」と「接地取付けセグメント」と呼ばれることができる。信号コンタクト16aと接地コンタクト16bのそれぞれの嵌合インターフェース50は、本明細書では、それぞれ、「信号嵌合インターフェース」と「接地嵌合インターフェース」と呼ばれることができる。
【0025】
図2は、レセプタクルコネクタ10のハウジング14の後端部22を示すレセプタクルコネクタ10の背面の斜視図である。図2に見られることができるように、コンタクト16の取付けセグメント44は、ハウジング14の後端部22に沿って延在している。コンタクト16の図示の実施形態では、各コンタクト16の取付けセグメント44は、回路基板に表面接続されるように構成される取付け脚部52を含む。より詳細には、取付け脚部52は、それと電気接続状態にある回路基板上の対応するコンタクトパッド(図示せず)に取り付けられるように構成される。他の実施形態では、コンタクト16の内の一つ以上の取付けセグメント44は、制限するわけではないが、回路基板のビア(図示せず)内に受容されるコンプライアントピン(取付け脚部52の代わりに)を使用することのような、表面取付け以外の他のタイプの取付けを使用して回路基板に取り付けられる。さらに、コンタクト16の内の一つ以上の取付けセグメント44は、ケーブルの対応する導体を接続するように構成されることができる。
【0026】
図3は、レセプタクルコネクタ10(図1及び図2に示される)のコンタクト16のアセンブリの一実施形態の斜視図である。コンタクト16の図示の実施形態では、コンタクト16は、例えば、図2に示されるように、ハウジング14(図1及び図2に示される)によって保持される共通誘電体キャリア54によって保持される。レセプタクルコネクタ10の図示の実施形態では、キャリア54は、コンタクト16の取付けセグメント44を保持するセグメント56と、コンタクト16の嵌合セグメント42を保持するセグメント58を含み、これらのセグメント56と58は、互いから分離されている(互いに接続されていない)。キャリア54は、任意の数のセグメントを含むことができ、これらのセグメントの各々は、キャリア54の一つ以上の他のセグメントに接続されてもよいし接続されなくてもよい。キャリア54のセグメント56は、図2に見られることができる。キャリア54の図示の実施形態では、各セグメント56及び58は、それぞれ、それぞれのセグメント56及び58を形成する二つの片56aと56b及び58aと58bを含むが、各セグメント56及び58は、任意の数の片を含むことができる。任意ではあるが、種々のセグメント56と58及び種々の片56a,56b,58a、及び58bは、コンタクト16に対してオーバーモールド成形される。他の実施形態では、レセプタクルコネクタ10は、キャリア54を含まず、且つコンタクト16は、レセプタクルコネクタ10のハウジング14によって直接に保持される(例えば、図6に示されるレセプタクルコネクタ110の実施形態のコンタクト116)。
【0027】
図3に見えられることができるように、信号コンタクト16aは、差動対で配置され、接地コンタクト16bは、信号コンタクト16aの隣接する差動対同士の間に設けられる。コンタクト16の図示の実施形態では、単一の接地コンタクト16bは、コンタクト16がコンタクト16の接地‐信号‐信号‐接地‐信号‐信号‐接地(G−S−S−G−S−S−G)パターンを有するように信号コンタクト16aの隣接する差動対同士の間に設けられる。しかしながら、任意の数の接地コンタクト16bが、信号コンタクト16aの隣接する差動対同士の間に延在してもよい。
【0028】
図4は、コンタクト16と18のアセンブリの一実施形態の一部の斜視図である。コンタクト16の内の幾つかのみとコンタクト18の内の幾つかのみが、明瞭化のために、図4に示されている。キャリア54(図2図3、及び図5)は、明瞭化のために、図4におけるコンタクト16から除去されている。図4に示されるように、一つ以上の接地バス60は、接地コンタクト16bを互いに電気的に一体化するために設けられる。換言すれば、各接地バス60は、任意の一つの接地コンタクト16bから全ての他の接地コンタクト16bへの連続する電気経路を提供する。コンタクト16の図示の実施形態では、二つの接地バス60aと60bが設けられる。しかしながら、任意の数の接地バス60が設けられることができる。幾つかの実施形態では、唯一つの接地バス60(例えば接地バス60a又は接地バス60b)が設けられる。
【0029】
接地バス60aは、接地バス60aが接地コンタクト16bの取付けセグメント44を互いに電気的に一体化するように、接地コンタクト16bの取付けセグメント44同士の間に延在し、それによって、これらの取付けセグメント44を相互接続する。換言すれば、接地バス60aは、任意の一つの接地コンタクト16bの取付けセグメント44から各隣接する接地コンタクト16bの取付けセグメント44へ延在する。図4には、接地コンタクト16bの内の幾つかのみが示されているが、接地コンタクト16bの図示の実施形態では、接地バス60aが接地コンタクト16bの各々の取付けセグメント44同士の間に延在して、それによって、これらの取付けセグメント44を相互接続することが理解されるべきである。他の実施形態では、接地バス60aは、接地コンタクト16bの内の幾つかのみの取付けセグメント44同士の間に延在して、それによって、これらの取付けセグメント44を相互接続する。
【0030】
接地バス60aは、接地コンタクト16bの取付けセグメント44の長さの略中間点に延在するように示されているが、それに加えて又はその代替として、接地コンタクト16bの取付けセグメント44の長手に沿って任意の他の位置(単数又は複数)で延在してもよい。さらに、接地バス60aは、接地コンタクト16bの取付けセグメント44の長手に対して略垂直に延在するように示されているが、接地バス60aは、それに加えて又はその代替として、接地コンタクト16bの取付けセグメント44の長手に対して任意の他の角度で延在してもよい。接地バス60aは、本明細書では、「第1の」や「第2の」接地バスと呼ばれることができる。
【0031】
接地バス60aは、レセプタクルコネクタ10の電気性能を向上することができる。例えば、接地バス60aは、望ましくない共振周波数ノイズスパイクの発生を低減でき、信号ノイズの相殺や低減を可能とし、対同士間の信号スキューを向上でき、所定のインピーダンスの整合や提供等を可能とする。
【0032】
接地バス60bは、接地バス60bが、接地コンタクト16bの嵌合セグメント42を互いに電気的に一体化するように、接地コンタクト16bの嵌合セグメント42同士の間に延在して、それによって、これらの嵌合セグメント42を相互接続する(例えば、接地バス60bは、任意の一つの接地コンタクト16bの嵌合セグメント42から各隣接する接地コンタクト16bの嵌合セグメント42に延在する)。接地コンタクト16bの内の幾つかのみが図4に示されているが、接地コンタクト16bの図示の実施形態では、接地バス60bが、接地コンタクト16bの各々の嵌合セグメント42同士の間に延在して、それによって、これらの嵌合セグメント42を相互接続することが理解されるべきである。他の実施形態では、接地バス60bは、接地コンタクト16bの内の幾つかのみの嵌合セグメント42同士の間に延在して、それによって、これらの嵌合セグメント42を相互接続する。
【0033】
接地コンタクト16bの嵌合セグメント42の長手に沿う接地バス60bの図示の位置に加えて又はそれの代替として、接地バス60bは、接地コンタクト16bの嵌合セグメント42の長手に沿う任意の他の位置に延在してもよい。接地バス60bは、接地コンタクト16bの嵌合セグメント42の長手に対して略垂直に延在することが示されているが、接地バス60bは、それに加えて又はそれの代替として、接地コンタクト16bの嵌合セグメント42の長手に対して任意の他の角度で延在してもよい。接地バス60bは、本明細書では、「第1の」や「第2の」接地バスと呼ばれることがある。
【0034】
接地バス60bは、レセプタクルコネクタ10の電気性能を向上することができる。例えば、接地バス60bは、望ましくない共振周波数ノイズスパイクの発生を低減でき、信号ノイズの相殺や低減を可能とし、対同士間の信号スキューを向上でき、所定のインピーダンスの整合や提供等を可能とする。
【0035】
接地コンタクト16b及び接地バス60aと60bは、接地コンタクト16b及び接地バス60aと60bが、単一で一体のリードフレーム62を画定するように、単一で一体の連続構造体として同じシート材料から一体的に製造される。連続構造体として同じシート材料から接地コンタクト16b及び接地バス60aと60bとを一体的に製造するためのプロセスの一例は、シート材料から接地コンタクト16b及び接地バス60aと60bを切断すること及びここで示されるリードフレーム62の仕上げ形状に切断された構造体を成形することである。制限するわけではないが、打ち抜き工程、レーザ切断工程、水切断工程、プラズマ切断工程、切断ツール(例えば、のこ、刃等)を使用する切断工程、等のような任意の切断プロセス(単数又は複数)が、切断され且つ成形されたリードフレームとしてリードフレーム62を製造するために使用されることができる。さらに、制限するわけではないが、圧縮成形工程、引っ張り成形工程、組合せ圧縮及び引っ張り成形工程、湾曲工程、せん断工程、打ち抜き工程、ダイ成形工程、鍛造工程、インデント工程、圧延工程、引き伸ばし工程、拡張工程、凹まし工程、深絞り工程、旋圧工程、フランジ成形工程、アップセット膨張工程等の任意の成形プロセス(単数又は複数)が、切断され且つ成形されたリードフレームとしてリードフレーム62を製造するために使用されることができる。幾つかの実施形態では、リードフレーム62は、一枚のシート材料から打ち抜かれた、打ち抜かれ且つ成形されたリードフレームである。リードフレーム62が打ち抜かれ且つ成形されたリードフレームであるような実施形態では、任意の他のタイプの成形方法や任意の他の数の成形方法が、切断され且つ成形されたリードフレーム62としてリードフレーム62を製造するために前記打ち抜きプロセス(単数又は複数)に加えて使用されることができる。
【0036】
例えば、切断及び成形プロセスを使用して、単一で一体の連続構造体として同じ一枚の材料から接地コンタクト16b及び接地バス60aと60bを一体的に製造することは、接地コンタクト16bと、接地バス60aと60bとの間の分離可能インターフェースを排除し、それによって、レセプタクルコネクタ10と相手コネクタとの間の嵌合法線力のより大きな制御を可能とすることができる。さらに、接地コンタクト16bと、接地バス60aと60bとの間の分離可能インターフェースを排除することによって、レセプタクルコネクタ10の信頼性を向上することができる。
【0037】
図5は、図3に示されるコンタクト16のアセンブリの断面図である。ここで、図4及び図5を参照すると、図示の実施形態において、信号コンタクト16aの取付けセグメント44は、図4及び図5に見られることができるように、接地コンタクト16bの取付けセグメント44と略同じ平面P図4には表示されていない)に配置されている。同様に、信号コンタクト16aの嵌合セグメント42は、接地コンタクト16bの嵌合セグメント42と略同じ平面P図4には表示されていない)に配置されている。
【0038】
信号コンタクト16aの取付けセグメント44と嵌合セグメント42は、信号コンタクト16aが接地バス60aと60bに電気的に短絡することを防止するために、それぞれの接地バス60aと60bからオフセットされる。具体的には、取付けセグメント44と嵌合セグメント42は、それぞれの接地バス60aと60bの位置でそれぞれの取付けセグメント44と嵌合セグメント42のそれぞれの平面PとPからオフセットされている。コンタクト16の図示の実施形態では、信号コンタクト16aの交互の差動対の取付けセグメント44は、図4に最も良く示されるように、接地バス60aの上方と下方に経路を定められている。換言すれば、信号コンタクト16aの二つの隣接する差動対の内の一方の差動対の取付けセグメント44は、接地バス60aの上方に経路を定められ、且つ二つの隣接する差動対の内の他方の差動対の取付けセグメント44は、接地バス60aの下方に経路を定められる。図4図5の両方に示されるように、接地バス60の上方又は下方の差動対の経路指定は、信号コンタクト16aの取付けセグメント44を接地バス60aからオフセットする、信号コンタクト16aの取付けセグメント44のジョグ64によって達成される。信号コンタクト16aの二つの隣接する差動対の各差動対は、本明細書では、「第1の」や「第2の」差動対と呼ばれることができる。
【0039】
信号コンタクト16aの交互の差動対の取付けセグメント44は、ここで示され且つ上述のように、接地バス60aの上方及び下方に経路を定められるが、レセプタクルコネクタ10(図1図2に示される)は、そのような交互パターンに制限されない。むしろ、信号コンタクト16aの取付けセグメント44の全ては、接地バス60aの上方に経路を定められることができる、又は信号コンタクト16aの取付けセグメント44の全ては、接地バス60aの下方に経路を定められることができる、又は信号コンタクト16aの取付けセグメント44の異なるパターンが接地バス60aの上方と下方に経路を定められてもよい。接地バス60aの上方と下方の信号コンタクト16aの取付けセグメント44の交互パターンは、制限されるわけではないが、信号コンタクト16aの隣接する差動対同士の間の電気的結合の発生を低減すること等によって、レセプタクルコネクタ10の電気性能を向上する。
【0040】
コンタクト16の図示の実施形態では、信号コンタクト16aの交互の差動対の嵌合セグメント42は、接地バス60bの上方及び下方に経路を定められる。換言すれば、信号コンタクト16aの二つの隣接する差動対の内の第1の差動対の嵌合セグメント42は、接地バス60bの上方に経路が定められ、且つ信号コンタクト16aの二つの隣接する差動対の内の第2の差動対の嵌合セグメント42は、接地バス60bの下方に経路が定められる。接地バス60bの上方又は下方のいずれかに対する差動対の経路指定は、信号コンタクト16aの嵌合セグメント42を接地バス60bからオフセットする、信号コンタクト16aの嵌合セグメント42のジョグ66によって達成される。
【0041】
レセプタクルコネクタ10は、ここで示され且つ上述されたように、信号コンタクト16aの交互の差動対の嵌合セグメント42が接地バス60bの上方又は下方に経路指定されるパターンに限定されない。むしろ、信号コンタクト16aの嵌合セグメント42の全てが、接地バス60bの上方に経路指定されることができる、又は信号コンタクト16aの嵌合セグメント42の全てが、接地バス60bの下方に経路指定されることができる、又は信号コンタクト16aの嵌合セグメント42の異なるパターンが接地バス60bの上方又は下方に経路指定されることができる。接地バス60bの上方及び下方にある信号コンタクト16aの嵌合セグメント42の交互パターンは、制限されるわけではないが、信号コンタクト16aの隣接する差動対同士の間の電気的結合の発生を低減すること等によって、レセプタクルコネクタ10の電気性能を向上することができる。
【0042】
図6は、レセプタクルコネクタ110の他の実施形態の一部の分解された斜視図である。レセプタクルコネクタ110は、スロット112を有するハウジング114を含む。レセプタクルコネクタ110は、一群のコンタクト116と他の一群のコンタクト(図示されていないが、例えば、図1に示されるコンタクト18に類似する)を含む。コンタクト116は、ハウジング114によって直接に保持され、且つ嵌合セグメント142と取付けセグメント144を含む。コンタクト116の嵌合セグメント142は、相手コネクタ(図示せず)の対応するコンタクト(図示せず)との係合のため、スロット112に内に露出される嵌合インターフェース150を含む。一群のコンタクト116は、任意ではあるが、(例えば、キャリア(図示せず)がコンタクト116の上に成形される場合)レセプタクルコネクタ110のコンタクトオーバーモールド成形サブアセンブリと考えられてもよい。
【0043】
レセプタクルコネクタ110は、任意の数のコンタクト116を含むことができる。コンタクト116は、信号コンタクト116aと接地コンタクト116bを含む。コンタクト116の図示の実施形態では、信号コンタクト116aは、異なる信号を搬送する一対内に各信号コンタクト116aとの対で配置され、それによって、一つ以上の差動対を画定する。コンタクト116の配置内において、一つ以上の接地コンタクト116bが、信号コンタクト116aの隣接する差動対同士の間に設けられる。コンタクト116の任意の他のコンタクト配置が提供されてもよい。信号コンタクト116aの嵌合セグメント142と取付けセグメント144は、本明細書では、それぞれ、「信号嵌合セグメント」と「信号取付けセグメント」と呼ばれることができる。接地コンタクト116bの嵌合セグメント142と取付けセグメント144は、本明細書では、それぞれ、「接地嵌合セグメント」と「接地取付けセグメント」と呼ばれることができる。信号コンタクト116aと接地コンタクト116bの嵌合インターフェース150は、本明細書では、それぞれ、「信号嵌合インターフェース」と「接地嵌合インターフェース」と呼ばれることができる。
【0044】
図7は、レセプタクルコネクタ110(図6に示される)のコンタクト116のアセンブリの一実施形態の斜視図である。図8は、コンタクト116のアセンブリの一部の斜視図である。コンタクト116の内の幾つかのみが、明瞭化のために、図8において示される。ここで、図7図8を参照すると、信号コンタクト116aは、差動対に配置される。コンタクト116の図示の実施形態では、単一の接地コンタクト116bは、コンタクト116が、コンタクト116の接地‐信号‐信号‐接地‐信号‐信号‐接地(G−S−S−G−S−S−G)パターンを有するように、信号コンタクト116aの隣接する差動対同士の間に設けられる。しかしながら、任意の数の接地コンタクト116bが、信号コンタクト116aの隣接する差動対同士の間に延在してもよい。
【0045】
一つ以上の接地バス160は、接地コンタクト116bを互いに電気的に一体化するために設けられる。換言すれば、各接地バス160は、任意の一つの接地コンタクト116bから全ての他の接地コンタクト116bへの連続する電気経路を提供する。コンタクト116の図示の実施形態では、二つの接地バス160aと160bが設けられている。しかしながら、任意の他の数の接地バス160が設けられてもよい。幾つかの実施形態では、唯一つの接地バス160(例えば、接地バス160a又は接地バス160b)が設けられる。
【0046】
接地バス160aは、接地バス160aが接地コンタクト116bの取付けセグメント144を互いに電気的に一体化するように、接地コンタクト116bの取付けセグメント144同士の間に延在し、それによって、これらの取付けセグメント144を相互接続する。換言すれば、接地バス160aは、任意の一つの接地コンタクト116bの取付けセグメント144から各隣接する接地コンタクト116bの取付けセグメント144へ延在する。接地コンタクト116bの図示の実施形態では、接地バス160aは、図7に見られることができるように、接地コンタクト116bの各々の取付けセグメント144同士の間に延在して、それによって、これらの取付けセグメント144を相互接続する。他の実施形態では、接地バス160aは、接地コンタクト116bの内の幾つかのみの取付けセグメント144同士の間を延在して、それによって、これらの取付けセグメント144を相互接続する。
【0047】
接地コンタクト116bの取付けセグメント144の長手に沿う接地バス160aの図示の位置に加えて又はその代替として、接地バス160aは、接地コンタクト116bの取付けセグメント144の長手の任意の他の位置(単数又は複数)に延在してもよい。接地バス160aの図示の実施形態では、接地バス160aは、接地コンタクト116bの取付けセグメント144の長手に対して略垂直に延在する略真直ぐなバーである。しかしながら、接地バス160aは、略真直ぐでなくてもよく、接地バス160aは、(ここに示されている垂直な角度に)加えて又はその代替として、接地コンタクト116bの取付けセグメント144の長手に対して任意の他の角度で延在してもよい。接地バス160aは、本明細書では、「第1の」や「第2の」接地バスと呼ばれてもよい。
【0048】
接地バス160aは、レセプタクルコネクタ110の電気性能を向上することができる。例えば、接地バス160aは、望ましくない共振周波数ノイズスパイクの発生を低減でき、信号ノイズの相殺や低減を可能とし、対同士間の信号スキューを向上でき、所定のインピーダンスの整合や提供等を可能とする。
【0049】
接地バス160bは、接地バス160bが接地コンタクト116bの嵌合セグメント142を互いに電気的に一体化するように、接地コンタクト116bの嵌合セグメント142同士の間に延在して、それによって、これらの嵌合セグメント42を相互接続する(例えば、接地バス160bは、任意の一つの接地コンタクト116bの嵌合セグメント142から各隣接する接地コンタクト116bの嵌合セグメント142に延在する)。接地コンタクト116bの図示の実施形態では、接地バス160bは、接地コンタクト116bの各々の嵌合セグメント142同士の間に延在して、それによって、これらの嵌合セグメント142を相互接続する。しかしながら、他の実施形態では、接地バス160bは、幾つかのみの接地コンタクト116bの嵌合セグメント142同士の間に延在して、それによって、これらの嵌合セグメント142を相互接続する。
【0050】
接地コンタクト116bの嵌合セグメント142の長手に沿う接地バス160bの図示の位置に加えて又はその代替として、接地バス160bは、接地コンタクト116bの嵌合セグメント142の長手に沿う任意の他の位置(単数又は複数)に延在してもよい。接地バス160bの図示の実施形態では、接地バス160bは、接地コンタクト116bの嵌合セグメント142の長手に略垂直に延在する略直線状のバーである。しかしながら、接地バス160bは、略直線状でなくてもよく、接地バス160bは、(ここに示されている垂直な角度に)加えて又はその代替として、接地コンタクト116bの嵌合セグメント142の長手に対して任意の他の角度で延在してもよい。接地バス160bは、本明細書では、「第1の」や「第2の」接地バスと呼ばれてもよい。
【0051】
接地バス160bは、レセプタクルコネクタ110の電気性能を向上することができる。例えば、接地バス160bは、望ましくない共振周波数ノイズスパイクの発生を低減でき、信号ノイズの相殺や低減を可能とし、対同士間の信号スキューを向上でき、所定のインピーダンスの整合や提供等を可能とする。
【0052】
接地コンタクト116b及び接地バス160aと160bは、接地コンタクト116b及び接地バス160aと160bが、単一で一体のリードフレーム162を画定するように、単一で一体の連続構造体として同じシート材料から一体的に製造される。接地コンタクト116b及び接地バス160aと160bを同じシート材料から連続構造体として一体的に製造するプロセスの一例は、接地コンタクト116b及び接地バス160aと160bを一枚のシート材料から切断する工程と切断された構造体をここで示されているリードフレーム162の仕上げ形状に成形する工程を含む。制限するわけではないが、打ち抜き工程、レーザ切断工程、水切断工程、プラズマ切断工程、切断ツール(例えば、のこ、刃等)を使用する切断工程等のような任意の切断プロセス(単数又は複数)が、切断され且つ成形されたリードフレームとしてリードフレーム162を製造するために使用されることができる。さらに、制限するわけではないが、圧縮成形工程、引っ張り成形工程、組合せ圧縮及び引っ張り成形工程、湾曲工程、せん断工程、打ち抜き工程、ダイ成形工程、鍛造工程、インデント(凹ませ)工程、圧延工程、引き伸ばし工程、拡張工程、凹ませ工程、深絞り工程、旋圧工程、フランジ成形工程、アップセット膨張工程等の任意の成形プロセス(単数又は複数)が、切断され且つ成形されたリードフレームとしてリードフレーム162を製造するために使用されることができる。幾つかの実施形態では、リードフレーム162は、一枚のシート材料から打ち抜かれた、打ち抜かれ且つ成形されたリードフレームである。リードフレーム162が打ち抜かれ且つ成形されたリードフレームであるような実施形態では、任意の他のタイプの成形方法や任意の他の数の成形方法が、切断され且つ成形されたリードフレーム162としてリードフレーム162を製造するために前記打ち抜きプロセス(単数又は複数)に加えて使用されることができる。
【0053】
例えば、切断及び成形プロセスを使用して、単一で一体の連続構造体として同じ一枚の材料から接地コンタクト116b及び接地バス160aと160bを一体的に製造することは、接地コンタクト116bと、接地バス160aと160bとの間の分離可能インターフェースを排除し、それによって、レセプタクルコネクタ110と相手コネクタとの間の嵌合法線力のより大きな制御を可能とすることができる。さらに、接地コンタクト116bと、接地バス160aと160bとの間の分離可能インターフェースを排除することによって、レセプタクルコネクタ110の信頼性を向上することができる。
【0054】
図9は、一群のコンタクト116のアセンブリの一部の平面図である。ここで、図8及び図9を参照すると、図示の実施形態では、信号コンタクト116aの取付けセグメント144は、図8及び図9に見られることができるように、接地コンタクト116bの取付けセグメント144として、ほぼ同じ平面P図8では、表示されていない)に配置される。接地バス160aは、信号コンタクト116aが接地バス160aと電気的短絡することを防止するために、信号コンタクト116aの取付けセグメント144からオフセットされる。具体的には、接地バス160aは、取付けセグメント144の平面Pからオフセットされる。図示の実施形態では、接地バス160aは、矢印Aの方向へ取付けセグメント144の平面Pからオフセットする。しかしながら、接地バス160aは、それに加えて又はその代替として、矢印Bの方向へ取付けセグメント144の平面Pからオフセットしてもよい。
【0055】
図10は、一群のコンタクト116のアセンブリの一部の立面図である。ここで、図8図9を参照すると、図示の実施形態では、信号コンタクト116aの嵌合セグメント142は、図8図10に見られることができるように、接地コンタクト116bの嵌合セグメント142と略同じ平面P図8では、表示されていない)に配置される。接地バス160bは、信号コンタクト116aが接地バス160bと電気的に短絡することを防止するために、信号コンタクト116aの嵌合セグメント142からオフセットされる。より詳細には、接地バス160bは、嵌合セグメント142の平面Pからオフセットされる。図示の実施形態では、接地バス160bは、矢印Cの方向へ嵌合セグメント142の平面Pからオフセットされている。しかしながら、接地バス160bは、それに加えて又はその代替として、矢印Dの方向へ平面Pからオフセットしてもよい。
【0056】
ここで記述された実施形態やここで図示された実施形態は、向上された電気性能を有するレセプタクルコネクタを提供することができる。ここで記述された実施形態やここで図示された実施形態は、例えば、少なくとも幾つかの既知のレセプタクルコネクタに比較して、レセプタクルコネクタと相手コネクタとの間の嵌合法線力のより大きな制御を可能とすることができる。ここで記述された実施形態やここで図示された実施形態は、より信頼できるレセプタクルコネクタを提供することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10