特許第6705737号(P6705737)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6705737駐車場予約システム、駐車場予約方法、コンピュータプログラム及びコンピュータプログラムを記録した記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6705737
(24)【登録日】2020年5月18日
(45)【発行日】2020年6月3日
(54)【発明の名称】駐車場予約システム、駐車場予約方法、コンピュータプログラム及びコンピュータプログラムを記録した記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20200525BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20200525BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20200525BHJP
   G08G 1/14 20060101ALI20200525BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20200525BHJP
【FI】
   G06Q50/10
   G06Q10/02
   G06Q30/06 350
   G08G1/14 A
   G01C21/26 A
【請求項の数】19
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-232431(P2016-232431)
(22)【出願日】2016年11月30日
(65)【公開番号】特開2018-92209(P2018-92209A)
(43)【公開日】2018年6月14日
【審査請求日】2019年2月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】501271479
【氏名又は名称】株式会社トヨタマップマスター
(74)【代理人】
【識別番号】100095577
【弁理士】
【氏名又は名称】小西 富雅
(74)【代理人】
【識別番号】100100424
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 知公
(74)【代理人】
【識別番号】100188411
【弁理士】
【氏名又は名称】阪下 典子
(72)【発明者】
【氏名】磯和 賢一
【審査官】 牧 裕子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−091465(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G01C 21/26
G08G 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場提供者が駐車場の貸出しを申し出るオファーと該駐車場への駐車場利用車両の駐車を依頼するリクエストとを含む駐車場予約システムであって、
前記駐車場利用車両のプローブ情報を保存するプローブ情報保存部と、
前記駐車場利用車両の前記プローブ情報に含まれるイグニションオフ状態下における車両位置情報もしくは目的地に関する情報に基づいて、前記駐車場利用車両の評価を決定する決定部と、
前記決定された評価に基づいて、前記オファー及び前記リクエストの調整を行う調整部であって、前記決定された評価を有する前記駐車場利用車両へのみ貸し出し可能なよう調整する、もしくは、前記駐車場提供者が希望する評価を有する前記駐車場利用車両へのみ貸し出し可能なよう調整する前記調整部と、
を含む、駐車場予約システム。
【請求項2】
前記プローブ情報保存部から前記駐車場利用車両の前記イグニションオフ状態下における車両位置情報を駐車プローブ情報として抽出する抽出部、を備え、
前記決定部は、前記抽出された駐車プローブ情報に基づいて、前記評価を決定する、
請求項1に記載の駐車場予約システム。
【請求項3】
前記決定部は、前記抽出された駐車プローブ情報のうち、第1の条件及び第2の条件を満たす駐車プローブ情報が存在するとき、前記評価を決定し、
前記第1の条件は、一定領域に一定期間連続して駐車したことであり、
前記第2の条件は、前記第1の条件を満たす駐車プローブ情報が一定頻度で発生したことである、
請求項2に記載の駐車場予約システム。
【請求項4】
前記一定頻度は、週単位における頻度であり、
前記決定部は、前記第1の条件及び前記第2の条件を満たす駐車プローブ情報が2パターン存在するとき、前記評価を決定する、
請求項3に記載の駐車場予約システム。
【請求項5】
前記プローブ情報保存部から前記プローブ情報として前記駐車場利用車両の目的地に関する情報を抽出する抽出部、を備え、
前記決定部は、前記抽出された目的地が予め定められた目的地属性に属するとき、前記評価を決定する、
請求項1に記載の駐車場予約システム。
【請求項6】
前記決定部で決定された評価を、前記駐車場予約システムを新規に利用する駐車場利用車両の初期評価とする、
請求項1〜5に記載の駐車場予約システム。
【請求項7】
駐車場利用車両のプローブ情報を保存するプローブ情報保存部と、
前記駐車場利用車両の前記プローブ情報に基づいて、前記駐車場利用車両の評価を決定する決定部と、
前記決定された評価に基づいて、駐車場提供者が駐車場の貸出しを申し出るオファー及び該駐車場への前記駐車場利用車両の駐車を依頼するリクエストの調整を行う調整部と、
を備えた駐車場予約システムを用いる駐車場予約方法であって、
前記決定部が、前記駐車場利用車両の前記プローブ情報に含まれるイグニションオフ状態下における車両位置情報もしくは目的地に関する情報に基づいて前記駐車場利用車両の評価を決定する決定ステップと、
前記調整部が、前記決定された評価を有する前記駐車場利用車両へのみ貸し出し可能なよう調整する、もしくは、前記駐車場提供者が希望する評価を有する前記駐車場利用車両へのみ貸し出し可能なよう調整する調整ステップと、
を含む、駐車場予約方法。
【請求項8】
前記駐車場予約システムは抽出部を更に備え、
抽出部が、前記プローブ情報保存部から前記駐車場利用車両の前記イグニションオフ状態下における車両位置情報を駐車プローブ情報として抽出する抽出ステップ、を含み
前記決定ステップでは、前記抽出された駐車プローブ情報に基づいて、前記評価を決定する、
請求項7に記載の駐車場予約方法。
【請求項9】
前記決定ステップでは、前記抽出された駐車プローブ情報のうち、第1の条件及び第2の条件を満たす駐車プローブ情報が存在するとき、前記評価を決定し、
前記第1の条件は、一定領域に一定期間連続して駐車したことであり、
前記第2の条件は、前記第1の条件を満たす駐車プローブ情報が一定頻度で発生したことである、
請求項8に記載の駐車場予約方法。
【請求項10】
前記一定頻度は、週単位における頻度であり、
前記決定ステップでは、前記第1の条件及び前記第2の条件を満たす駐車プローブ情報が2パターン存在するとき、前記評価を決定する、
請求項9に記載の駐車場予約方法。
【請求項11】
前記駐車場予約システムは抽出部を更に備え、
該抽出部が、前記プローブ情報保存部から前記プローブ情報として前記駐車場利用車両の目的地に関する情報を抽出する抽出ステップ、を含み
前記決定ステップでは、前記抽出された目的地が予め定められた目的地属性に属するとき、前記評価を決定する、
請求項7に記載の駐車場予約方法。
【請求項12】
前記決定ステップで決定された評価を、前記駐車場予約システムを新規に利用する駐車場利用車両の初期評価とする、
請求項7〜11に記載の駐車場予約方法。
【請求項13】
駐車場提供者が駐車場の貸出しを申し出るオファーと該駐車場への駐車場利用車両の駐車を依頼するリクエストとを含む駐車場予約のためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、
前記駐車場利用車両のプローブ情報を保存するプローブ情報保存手段と、
前記駐車場利用車両の前記プローブ情報に含まれるイグニションオフ状態下における車両位置情報もしくは目的地に関する情報に基づいて前記駐車場利用車両の評価を決定する決定手段と、
前記決定された評価に基づいて、前記オファー及び前記リクエストの調整を行う調整手段であって、前記決定された評価を有する前記駐車場利用車両へのみ貸し出し可能なよう調整する、もしくは、前記駐車場提供者が希望する評価を有する前記駐車場利用車両へのみ貸し出し可能なよう調整する前記調整手段
として機能させるコンピュータプログラム。
【請求項14】
前記コンピュータを、更に、
前記プローブ情報保存手段から前記駐車場利用車両の前記イグニションオフ状態下における車両位置情報を駐車プローブ情報として抽出する抽出手段、として機能させ、
前記決定手段は、前記抽出された駐車プローブ情報に基づいて、前記評価を決定する、
請求項13に記載のコンピュータプログラム。
【請求項15】
前記決定手段は、前記抽出された駐車プローブ情報のうち、第1の条件及び第2の条件を満たす駐車プローブ情報が存在するとき、前記評価を決定し、
前記第1の条件は、一定領域に一定期間連続して駐車したことであり、
前記第2の条件は、前記第1の条件を満たす駐車プローブ情報が一定頻度で発生したことである、
請求項14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項16】
前記一定頻度は、週単位における頻度であり、
前記決定手段は、前記第1の条件及び前記第2の条件を満たす駐車プローブ情報が2パターン存在するとき、前記評価を決定する、
請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
前記コンピュータを、更に、
前記プローブ情報保存手段から前記プローブ情報として前記駐車場利用車両の目的地に関する情報を抽出する抽出手段、として機能させ、
前記決定手段は、前記抽出された目的地が予め定められた目的地属性に属するとき、前記評価を決定する、
請求項13に記載のコンピュータプログラム。
【請求項18】
前記決定手段で決定された評価を、前記駐車場予約システムを新規に利用する駐車場利用車両の初期評価とする、
請求項13〜17に記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
請求項13〜18のいずれかに記載のコンピュータプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場予約システム、駐車場予約方法、コンピュータプログラム及びコンピュータプログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
個人等が所有する駐車場を有効活用すべく、外出等で該個人が所有する駐車場が空いている際に該駐車場を貸し出すシステムが知られている。このようなシステムの一例として、特許文献1には、駐車場を所定時間の間貸し出す駐車場貸出システムであって、駐車場の解放を受け付け、該受け付けた駐車場を解放駐車場として解放時間と共に登録するとともに、該駐車場貸出システムのユーザから受け付けた解放駐車場の予約に基づいて、該受け付けた予約の利用希望に添う解放駐車場を該登録されている解放駐車場の中から検索し、該検索された解放駐車場の中からユーザが選択した解放駐車場を予約して貸し出す駐車場貸出システム、が開示されている。このような駐車場の検索は、一般に、駐車場位置、駐車可能時間、駐車料金等に基づいて行われている。
また、上記駐車場の予約において、駐車予約の対象車両のプローブ情報としての位置情報を利用したシステムとして、駐車予約を送信する車両と該駐車予約の対象となる駐車場との間の位置関係を取得し、該駐車場における駐車スペースの空き情報を取得し、該位置関係及び該空き情報に基づいて駐車予約の受諾の可否を判定する駐車場予約管理システムが提案されている(特許文献2)。
本発明に関連する従来技術を開示する特許文献3〜5も参照されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−366682号公報
【特許文献2】特開2009−187346号公報
【特許文献3】特開2004−78527号公報
【特許文献4】特開2006−172061号公報
【特許文献5】特開2005−31766号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術によれば、駐車場位置、駐車可能時間、駐車料金等が合致すれば、駐車場利用車両ユーザは該駐車場を予約可能であるため、駐車場提供者の希望に反する駐車場利用車両に駐車場を提供する可能性がある。仮に、既に該駐車場予約システムを利用した駐車場利用車両に関する評価情報等が存在する場合には、該評価情報を利用して駐車場提供者の希望に適う駐車場利用車両にのみ検索ヒットするよう設定することで駐車場の提供を制限することが可能である。しかしながら、評価情報等の蓄積がない該駐車場予約システムの新規駐車場利用車両に対して、このような駐車場提供者の希望を反映させることは困難である。
本発明者は、上記状況に鑑みて駐車場提供者が安心して該駐車場予約システムを利用できるよう鋭意検討を重ねてきた結果、駐車場利用車両のプローブ情報に基づき該駐車場利用車両の評価を決定し、該駐車場予約システムにおいて駐車場提供者の駐車場の貸出しの申し出(オファー)と該駐車場への駐車場利用車両の駐車の依頼(リクエスト)との調整を行う際に、該決定された評価を利用することに想到した。駐車場利用車両のプローブ情報によれば該車両の行動履歴等を推定可能であり、このような情報に基づけば実際に即した蓋然性の高い評価を行うことが可能である。即ち、プローブ情報に基づいて決定される駐車場利用車両の評価を利用することは、駐車場提供者にとって便宜である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、その第1の局面は次のように規定される。即ち、
駐車場提供者が駐車場の貸出しを申し出るオファーと該駐車場への駐車場利用車両の駐車を依頼するリクエストとを含む駐車場予約システムであって、
前記駐車場利用車両のプローブ情報を保存するプローブ情報保存部と、
前記駐車場利用車両の前記プローブ情報に基づいて、前記駐車場利用車両の評価を決定する決定部と、
前記決定された評価に基づいて、前記オファー及び前記リクエストの調整を行う調整部と、
を含む、駐車場予約システム。
【0006】
このように規定される第1の局面の駐車場予約システムによれば、駐車場提供者が駐車場の貸出しを申し出るオファーと該駐車場への駐車場利用車両の駐車を依頼するリクエストとを含む駐車場予約システムにおいて、該駐車場利用車両のプローブ情報を保存し、該駐車場利用車両のプローブ情報に基づいて、該駐車場利用車両の評価を決定し、該決定された評価に基づいて、上記オファー及び上記リクエストの調整を行う。このような駐車場予約システムによれば、オファーとリクエストとの調整を行う際に、駐車場位置、駐車可能時間、駐車料金のマッチングだけでなく、駐車場提供者の希望に適う駐車場利用車両へ駐車場を提供できるよう調整することが可能となる。
【0007】
この発明の第2の局面は次のように規定される。即ち、
第1の局面に規定の駐車場予約システムにおいて、前記プローブ情報保存部から前記駐車場利用車両の駐車に関するプローブ情報を駐車プローブ情報として抽出する抽出部、を備え、
前記決定部は、前記抽出された駐車プローブ情報に基づいて、前記評価を決定する。
このように規定される第2の局面の駐車場予約システムによれば、駐車場利用車両のプローブ情報のうち駐車に関するプローブ情報を駐車プローブ情報として抽出し、該駐車プローブ情報に基づいて駐車場利用車両の評価を行う。このような駐車プローブ情報を用いることにより、駐車場利用車両の駐車に関する行動履歴をより実際に即して評価することが可能となる。このような評価は、該駐車場提供者の希望に適う駐車場利用車両であるか否かの大きな指標となりうる。
【0008】
この発明の第3の局面は次のように規定される。即ち、
第2の局面に規定の駐車場予約システムにおいて、前記決定部は、前記抽出された駐車プローブ情報のうち、第1の条件及び第2の条件を満たす駐車プローブ情報が存在するとき、前記評価を決定し、
前記第1の条件は、一定領域に一定期間連続して駐車したことであり、
前記第2の条件は、前記第1の条件を満たす駐車プローブ情報が一定頻度で発生したことである。
駐車場提供者にとって、駐車場利用車両の駐車に関する行動履歴が定常性を有していることは、駐車場を提供するに際して安心の指標となりうる。この駐車場予約システムでは、定常性を有する駐車プローブ情報の条件として、駐車場利用車両が一定領域に一定期間連続して駐車し(第1の条件)、該駐車が一定頻度で発生している(第2の条件)ことを条件とした。例えば、ある領域での一定時間の駐車が繰り返し発生している行動履歴を有する駐車場利用車両であれば、該駐車場利用車両を駐車場提供者の駐車場に放置される等の懸念が低いと推定されるからである。上記条件に該当する駐車場利用車両として、通勤車両、営業車両、宅配/配達車両、定期的に買い物等に利用される車両等が挙げられる。
【0009】
この発明の第4の局面は次のように規定される。即ち、
第3の局面に規定の駐車場予約システムにおいて、前記一定頻度は、週単位における頻度であり、
前記決定部は、前記第1の条件及び前記第2の条件を満たす駐車プローブ情報が少なくとも2パターン存在するとき、前記評価を決定する。
さらなる定常性を有する駐車プローブ情報の条件として、駐車場利用車両が一定領域に一定期間連続して駐車し(第1の条件)、該駐車が週単位で一定頻度発生している(第2の条件)ことを条件とし、上記評価部は、第1の条件及び第2の条件を満たす駐車プローブ情報が少なくとも2パターン存在するとき駐車場利用車両の評価を決定する。このような条件を満たす駐車場利用車両は、例えば、通勤車両や営業車両に代表されるように、日常的に一定の行動履歴を有しており、駐車場提供者にとって駐車場を提供するに際し安心感は高い。したがって、このような条件を満たす駐車場利用車両に高評価を付与することができる。
【0010】
この発明の第5の局面は次のように規定される。即ち、
第1の局面に規定の駐車場予約システムにおいて、前記プローブ情報保存部から前記プローブ情報として前記駐車場利用車両の目的地に関する情報を抽出する抽出部、を備え、
前記決定部は、前記抽出された目的地が予め定められた目的地属性に属するとき、前記評価を決定する。
このように規定される第5の局面の駐車場予約システムによれば、駐車場利用車両のプローブ情報として該駐車場利用車両の目的地に関する情報を抽出し、該抽出された目的地が予め定められた目的地属性に属するか否かに基づいて、該駐車場利用車両の評価を行う。駐車場利用車両の目的地は、該駐車場利用車両ユーザの趣味、嗜好を表現しうる一方、駐車場提供者は、自己の趣味、嗜好に合わないユーザの駐車場利用車両の駐車を敬遠したい場合がある。したがって、上記評価を用いて駐車場予約の調整を行えば、駐車場提供者は、自己の希望に沿わない駐車場利用車両の駐車予約を制限することが可能となる。上記評価は、例えば、予め目的地となる施設等に目的地を表す種別としての目的地属性「ファミリー」、「娯楽」、「ギャンブル」、「いかがわしい」、「危険」等を付与しておき、このような目的地属性のうち駐車場提供者が許容可能な目的地属性を選択しておき、上記抽出された目的地が該選択された目的地属性に属するか否かによって行うことが可能である。あるいは、上記目的地属性に対して更に該目的地属性の優良度合い「優」、「良」、「可」等を付与しておき、上記抽出された目的地が該優良度合いのうち一定の優良度合いが付与された目的地属性又は該優良度合いのうち駐車場提供者が選択した優良度合いが付与された目的地属性に属するか否かによって行うこととしてもよい。
【0011】
この発明の第6の局面は次のように規定される。即ち、
第1〜第5のいずれかの局面に規定の駐車場予約システムにおいて、前記決定部で決定された評価を、前記駐車場予約システムを新規に利用する駐車場利用車両の初期評価とする。
上記のようにして決定された評価を駐車場利用車両の初期評価として用いれば、駐車場提供者は、駐車場利用車両がこの駐車場予約システムを新規に利用する場合であっても自己の希望に適う駐車場利用車両へ駐車場を提供することが可能となる。
【0012】
また、この発明の第7の局面は次のように規定される。即ち、
駐車場提供者が駐車場の貸出しを申し出るオファーと該駐車場への駐車場利用車両の駐車を依頼するリクエストとを含む駐車場予約方法であって、
前記駐車場利用車両のプローブ情報をプローブ情報保存部に保存する保存ステップと、
決定部が、前記駐車場利用車両の前記プローブ情報に基づいて、前記駐車場利用車両の評価を決定する決定ステップと、
調整部が、前記決定された評価に基づいて、前記オファー及び前記リクエストの調整を行う調整ステップと、
を含む、駐車場予約方法。
このように規定される第7の局面に規定の発明によれば、第1の局面と同等の効果を奏する。
【0013】
この発明の第8の局面は次のように規定される。即ち、
第7の局面に規定の方法において、抽出部が、前記プローブ情報保存部から前記駐車場利用車両の駐車に関するプローブ情報を駐車プローブ情報として抽出する抽出ステップ、を備え、
前記決定ステップでは、前記抽出された駐車プローブ情報に基づいて、前記評価を決定する。
このように規定される第8の局面に規定の発明によれば、第2の局面と同等の効果を奏する。
【0014】
この発明の第9の局面は次のように規定される。即ち、
第8の局面に規定の方法において、前記決定ステップでは、前記抽出された駐車プローブ情報のうち、第1の条件及び第2の条件を満たす駐車プローブ情報が存在するとき、前記評価を決定し、
前記第1の条件は、一定領域に一定期間連続して駐車したことであり、
前記第2の条件は、前記第1の条件を満たす駐車プローブ情報が一定頻度で発生したことである。
このように規定される第9の局面に規定の発明によれば、第3の局面と同等の効果を奏する。
【0015】
この発明の第10の局面は次のように規定される。即ち、
第9の局面に規定の方法において、前記一定頻度は、週単位における頻度であり、
前記決定ステップでは、前記第1の条件及び前記第2の条件を満たす駐車プローブ情報が2パターン存在するとき、前記評価を決定する。
このように規定される第10の局面に規定の発明によれば、第4の局面と同等の効果を奏する。
【0016】
この発明の第11の局面は次のように規定される。即ち、
第7の局面に規定の方法において、前記プローブ情報保存部から前記プローブ情報として前記駐車場利用車両の目的地に関する情報を抽出する抽出ステップ、を備え、
前記決定ステップでは、前記抽出された目的地が予め定められた目的地属性に属するとき、前記評価を決定する。
このように規定される第11の局面に規定の発明によれば、第5の局面と同等の効果を奏する。
【0017】
この発明の第12の局面は次のように規定される。即ち、
第7〜第11のいずれかの局面に規定の方法において、前記決定ステップで決定された評価を、前記駐車場予約システムを新規に利用する駐車場利用車両の初期評価とする。
このように規定される第12の局面に規定の発明によれば、第6の局面と同等の効果を奏する。
【0018】
更に、この発明の第13の局面は次のように規定される。即ち、
駐車場提供者が駐車場の貸出しを申し出るオファーと該駐車場への駐車場利用車両の駐車を依頼するリクエストとを含む駐車場予約のためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、
前記駐車場利用車両のプローブ情報を保存するプローブ情報保存手段と、
前記駐車場利用車両の前記プローブ情報に基づいて、前記駐車場利用車両の評価を決定する決定手段と、
前記決定された評価に基づいて、前記オファー及び前記リクエストの調整を行う調整手段、
として機能させるコンピュータプログラム。
このように規定される第13の局面に規定の発明によれば、第1の局面と同等の効果を奏する。
【0019】
この発明の第14の局面は次のように規定される。即ち、
第13の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、更に、
前記プローブ情報保存手段から前記駐車場利用車両の駐車に関するプローブ情報を駐車プローブ情報として抽出する抽出手段、として機能させ、
前記決定手段は、前記抽出された駐車プローブ情報に基づいて、前記評価を決定する。
このように規定される第14の局面に規定の発明によれば、第2の局面と同等の効果を奏する。
【0020】
この発明の第15の局面は次のように規定される。即ち、
第14の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記決定手段は、前記抽出された駐車プローブ情報のうち、第1の条件及び第2の条件を満たす駐車プローブ情報が存在するとき、前記評価を決定し、
前記第1の条件は、一定領域に一定期間連続して駐車したことであり、
前記第2の条件は、前記第1の条件を満たす駐車プローブ情報が一定頻度で発生したことである。
このように規定される第15の局面に規定の発明によれば、第3の局面と同等の効果を奏する。
【0021】
この発明の第16の局面は次のように規定される。即ち、
第15の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記一定頻度は、週単位における頻度であり、
前記決定手段は、前記第1の条件及び前記第2の条件を満たす駐車プローブ情報が2パターン存在するとき、前記評価を決定する。
このように規定される第16の局面に規定の発明によれば、第4の局面と同等の効果を奏する。
【0022】
この発明の第17の局面は次のように規定される。即ち、
第13の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、更に、
前記プローブ情報保存手段から前記プローブ情報として前記駐車場利用車両の目的地に関する情報を抽出する抽出手段、として機能させ、
前記決定手段は、前記抽出された目的地が予め定められた目的地属性に属するとき、前記評価を決定する。
このように規定される第17の局面に規定の発明によれば、第5の局面と同等の効果を奏する。
【0023】
この発明の第18の局面は次のように規定される。即ち、
第13〜第17のいずれかの局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記決定手段で決定された評価を、前記駐車場予約システムを新規に利用する駐車場利用車両の初期評価とする。
このように規定される第18の局面に規定の発明によれば、第6の局面と同等の効果を奏する。
【0024】
第13〜第18のいずれかの局面に規定されるコンピュータプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体が第19の局面として規定される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は、本発明の実施の形態の駐車場予約システム1の構成を示すブロック図である。
図2図2は、本発明の実施の形態の駐車場予約システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
図3図3は、本発明の他の実施の形態の駐車場予約システム21の構成を示すブロック図である。
図4図4は、本発明の他の実施の形態の駐車場予約システム21の動作の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、本発明の実施例の駐車場予約システム51の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
この発明の実施の形態の駐車場予約システムを説明する。
図1に、駐車場予約システム1の概略構成を示す。
図1に示すように、この駐車場予約システム1は、第1の提供者端末(P1)101、第1の利用車両端末(C1)102及び駐車場予約サーバ装置103を備えており、提供者端末101と駐車場予約サーバ装置103とはネットワークN1を介して、利用車両端末102と駐車場予約サーバ装置103とはネットワークN2を介して夫々無線接続されている。提供者端末及び利用車端末は夫々一に限られず、第1の提供者端末101の他に第2〜第nの提供者端末を、第1の利用車両端末102の他に第2〜第mの利用車両端末を備えていてもよい。
【0027】
第1の提供者端末101は、駐車場予約サーバ装置103に対して、駐車場提供者が駐車場の貸し出しを申し出ることが可能な端末であればよく、このような端末として、例えば、スマートフォン、スマートテレビ、スマートブック、タブレット端末、携帯電話機、ノート型PC、PDA(Portable Digital Assistants)、携帯ゲーム機、PND(Portable Navigation Device)、デスクトップ型PC等が挙げられる。第1の提供者端末101は、例えば、第1の提供者端末101を有する第1の提供者が貸し出しを希望する駐車場の位置、貸出可能日時、貸出料金、駐車場サイズ等の情報に加えて、駐車場の貸出対象となる駐車場利用車両に対して要求する評価を駐車場予約サーバ装置103に送信する。
【0028】
第1の利用車両端末102は、駐車場予約サーバ装置103に対して、駐車場への駐車場利用車両の駐車を依頼することが可能であり、該駐車場利用車両のプローブ情報を提供可能な端末であればよく、このような端末として、例えば、車載ナビゲーション装置等が挙げられる。第1の利用車両端末102は、例えば、第1の利用車両端末102を備える第1の利用車両の駐車を希望する駐車領域、駐車日時、駐車場料金、車種、プローブ情報等の情報を駐車場予約サーバ装置103に送信する。
【0029】
駐車場予約サーバ装置103は、プローブ情報保存部3、リクエスト受付部4、オファー登録部5、決定部7及び調整部9を備える。
プローブ情報保存部3には、第1の利用車両102から通信部(図示せず)を介して取得されるプローブ情報が保存される。当該プローブ情報には、少なくとも座標情報、時間情報、目的地設定情報、プローブカーを特定するID情報が含まれる。GPS等の位置検出機能を有する車両であればこれらの情報を特定することができる。
【0030】
リクエスト受付部4は、上記通信部を介して第1の利用車両102からのリクエストを受け付ける。当該リクエストとして、駐車を希望する駐車領域、駐車日時、駐車場料金、車種等の情報が挙げられるが、これらの情報に限定されるものではない。
オファー登録部5は、上記通信部を介して第1の提供者端末101からのオファーを登録する。当該オファーとして、貸し出しを希望する駐車場の位置、貸出可能日時、貸出料金、駐車場サイズ等の情報が挙げられるが、これらの情報に限定されるものではない。
決定部7は、リクエスト受付部4でリクエストを受け付けた第1の利用車両102のプローブ情報に基づいて、第1の利用車両102の評価を決定する。当該評価は、第1の利用車両102の行動履歴の定常性や、目的地の属性等によって決定することができる。
【0031】
前者の評価は、例えば、次の方法で決定することができる。まず、第1の利用車両のプローブ情報のうち一定期間(例えば、1時間以上)連続して停止したプローブ情報の位置を特定し、更に当該特定された位置又は該位置から所定領域内に一定期間連続して停止した別のプローブ情報を特定する(第1の条件)。そして、それらのプローブ情報の発生頻度を特定し、該頻度が所定頻度(例えば、1回/週、1回/月)以上であるとき(第2の条件)、第1の利用車両102の評価を決定する。当該評価は、該頻度が所定頻度以上であれば「定常性有」と決定することができ、別の例として、その頻度に応じて三段階等段階的に決定することとしてもよい。該頻度は、例えば、週単位における頻度とすることができ、5回〜/週以上のとき「優」、2〜4回/週のとき「良」、1回/週のとき「可」等の評価を付与することができる。さらには、該頻度が週単位の頻度であって、上記第1の条件及び第2の条件を満たすプローブ情報が少なくとも2パターン存在するとき、更に上位の評価を付与することができる。また、該プローブ情報が毎週特定の曜日に発生している等、所定のパターンを有している場合にも評価の対象とすることができる。このような評価を行う際に、第1の利用車両102から取得されたプローブ情報のうち、駐車に関するプローブ情報を好適に用いることができる。また、第1の利用車両102が停止を示しているか否かは、例えば、プローブ情報としてのイグニションオフ情報に基づいて判断することができる。
【0032】
後者の評価、すなわち、第1の利用車両の目的地の属性に基づく評価は、例えば、次の方法で決定することができる。この場合、予め目的地となる施設等に目的地属性及び該目的地属性の優良度合い「優」、「良」、「可」が付与されている。そして、第1の利用車両102に備えられたナビゲーション装置で設定されたプローブ情報としての目的地設定情報に基づき、その目的地がいずれかの目的地属性に分類されるとき、上記設定された目的地が該分類された目的地属性の優良度合い、例えば、「優」等を第1の利用車両102の評価として決定することができる。
【0033】
調整部9は、決定部7で決定された評価に基づいて、第1の提供者101からのオファー及び第1の利用車両からのリクエストの調整を行う。当該調整の方法は、位置、時間、料金のマッチングの他、駐車場予約が第1の提供者101の希望に沿うよう、例えば、決定部7で評価が決定された第1の利用車両102へのみ貸し出し可能なよう調整することができる。別の例として、第1の提供者101から所定の評価(例えば、「優」のみ、「良」以上、等)を有する第1の利用車両102への貸し出しを希望する旨の情報が提供されている場合には、該希望の評価を有する第1の利用車両102へのみ貸し出し可能なよう調整することとしてもよい。
【0034】
図2を用いて、図1に示す駐車場予約システム1の動作の一例を説明する。この例では、第1の利用車両の目的地の目的地属性に基づいて該第1の利用車両の評価を決定し、該評価に基づいて第1の提供者のオファーと第1の利用車両のリクエストとの調整を行う駐車場予約システム1の動作の一例を説明する。また、第1の利用車両端末102はプローブ情報として目的地設定情報を駐車場予約サーバ装置103に送信し、プローブ情報保存部3には該目的地設定情報が保存されているものとする。
【0035】
ステップ101では、第1の提供者端末101内送信部(図示せず)は、駐車場の貸し出しを申し出るべく、貸し出しを希望する駐車場の位置、貸出可能日時、貸出料金等の情報に加えて、駐車場の貸出対象となる駐車場利用車両に対して要求する評価をオファーとして駐車場予約サーバ装置103へ送信する。該送信されたオファーは、駐車場予約サーバ装置103内受信部(図示せず)にて受信され、オファー登録部5に登録される(ステップ301)。
ステップ201では、第1の利用車両端末102内送信部(図示せず)は、駐車場への駐車場利用車両の駐車を依頼するべく、駐車を希望する駐車領域、駐車日時、駐車場料金等の情報をリクエストとして駐車場予約サーバ装置103へ送信する。該送信されたリクエストは、駐車場予約サーバ装置103内受信部にて受信され、リクエスト受付部4に登録される(ステップ302)。
【0036】
ステップ202では、第1の利用車両端末102内送信部は、該車両の車載ナビゲーション装置で設定されたプローブ情報としての目的地設定情報を駐車場予約サーバ装置103へ送信する。該送信された目的地設定情報は、駐車場予約サーバ103内受信部にて受信され、プローブ情報保存部3に保存される(ステップ303)。
ステップ304では、決定部7は、ステップ303で保存された目的地設定情報に基づき、該目的地の属性を特定する。ステップ304は、例えば、予め用意された、目的地としての施設と該施設の施設属性とを関連付けて格納する施設属性データベース(図示しない)を参照して、ステップ303の目的地の目的地属性を特定することにより実行される。この例において、施設属性データベース中、施設「ショッピングモールMUN」と施設属性「ファミリー」が関連付けて格納されている場合、ステップ303の目的地「ショッピングモールMUN」の目的地属性は「ファミリー」と特定される。
【0037】
ステップ305では、決定部7は、ステップ304で特定された目的地属性の優良度合いを特定する。ステップ305は、例えば、目的地属性に該目的地の優良度合いが更に関連付けられた上記施設属性データベースを参照して、ステップ304で特定された目的地属性の優良度合いを特定することにより実行される。この例において、施設属性データベース中、施設属性「ファミリー」と優良度合い「優」が関連付けて格納されている場合、ステップ304の目的地属性「ファミリー」の優良度合いは「優」と特定される。すなわち、ステップ304及び305によって、決定部7は、第1の利用車両で設定された目的地「ショッピングモールMUN」が、目的地属性「ファミリー」に属することにより、第1の利用車両を「優」と評価する。
【0038】
ステップ307では、調整部9は、ステップ306で決定された評価が、ステップ301のオファー中の駐車場利用車両に対して要求する評価を満たしているか判定し、満たしている場合(ステップ307:Yes)、ステップ308へ進む。
ステップ308では、調整部9は、ステップ301のオファー中の上記評価以外のオファー、すなわち、駐車場の位置、貸出可能日時、貸出料金等が、ステップ302のリクエスト、すなわち、駐車を希望する駐車領域、駐車日時、駐車場料金等を満たしているか判定し、満たしている場合(ステップ308:Yes)、ステップ309へ進む。
【0039】
ステップ309では、駐車場予約サーバ装置103内送信部は、ステップ301のオファーに対応する駐車場を提案すべく、該駐車場のオファーに関する情報を第1の利用車両端末102へ送信する。第1の利用車両端末102は、該送信された駐車場の情報を受信し、該情報を表示部(図示せず)へ表示する(ステップ203)。
ステップ204では、第1の利用車両ユーザがステップ309で提案された駐車場への駐車を希望する場合、第1の利用車両端末102内入力部(図示せず)を介して、ステップ309で送信された駐車場の予約を登録し、該登録情報を駐車場予約サーバ装置103へ送信する。駐車場予約サーバ装置103は、該送信された登録情報を受信し、ステップ309の駐車場の予約を完了する(ステップ310)。
【0040】
ステップ311では、駐車場予約サーバ装置103内送信部は、ステップ310の予約完了に関する情報を第1の提供者端末101及び第1の利用車両端末102に送信する。第1の提供者端末101及び第1の利用車両端末102は、ステップ310の予約完了に関する情報を受信し、表示する(ステップ102、205)。なお、ステップ311において、駐車場予約サーバ装置103が第1の提供者端末101へ送信する第1の利用車両の情報としては、例えば、当該氏名、連絡先、自動車登録番号(ナンバープレート)、車種が挙げられ、第1の利用車両のプローブ情報までを送信することを要しない。即ち、第1の利用車両のプローブ情報は、駐車場予約サーバ装置103内でのみ利用されることが好ましい。
【0041】
図3に、他の実施の形態の駐車場予約システム21を示す。図3において、図1と同一の要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
図3に示すのは、図1に示す駐車場予約システム1において、駐車場予約サーバ装置103に代えて駐車場予約サーバ装置203を備える駐車場予約システム21である。
駐車場予約サーバ装置203は、駐車場予約サーバ装置103において、抽出部23を更に備え、決定部7に代えて決定部25を備える。
【0042】
抽出部23は、プローブ情報保存部3から第1の利用車両の駐車に関するプローブ情報を駐車プローブ情報として抽出する。当該抽出の方法としては、例えば、第1の利用車両のイグニションオフ情報に基づいて、該第1の利用車両のプローブ情報からイグニションオフの状態であったプローブ情報を抽出する方法が挙げられる。また、別の例として、イグニションオフの状態が一定期間連続したプローブ情報、該イグニションオフの状態であった位置が第1の利用車両102ユーザの自宅や勤務先、施設又はそれらの駐車場、目的地又は経由地として設定した場所であるプローブ情報等を駐車プローブ情報として抽出することとしてもよい。当該抽出の方法は、第1の利用車両102のプローブ情報から駐車プローブ情報を抽出することができれば、これらの方法に限定されない。
この駐車場予約サーバ装置203において、決定部25は、抽出部23で抽出された駐車プローブ情報に基づいて、第1の利用車両102の評価を決定する。決定部25は、決定部7と同様に機能するが、特に、第1の利用車両102の行動履歴の定常性を好適に評価しうる。
【0043】
図4を用いて、図3に示す駐車場予約システム21の動作の一例を説明する。この例では、第1の利用車両の行動履歴の定常性に基づいて該第1の利用車両の評価を決定し、該評価に基づいて第1の提供者のオファーと第1の利用車両のリクエストとの調整を行う駐車場予約システム1の動作の一例を説明する。
【0044】
ステップ121では、第1の提供者端末101内送信部(図示せず)は、貸し出しを希望する駐車場の位置、貸出可能日時、貸出料金等の情報に加えて、駐車場の貸出対象となる駐車場利用車両に対して要求する評価をオファーとして駐車場予約サーバ装置203へ送信する。該送信されたオファーは、駐車場予約サーバ装置203内受信部(図示せず)にて受信され、オファー登録部5に登録される(ステップ321)。
ステップ221では、第1の利用車両端末102内送信部(図示せず)は、駐車を希望する駐車領域、駐車日時、駐車場料金等の情報をリクエストとして駐車場予約サーバ装置203へ送信する。該送信されたリクエストは、駐車場予約サーバ装置203内受信部にて受信され、リクエスト受付部4に登録される(ステップ322)。
【0045】
ステップ222では、第1の利用車両端末102内送信部は、該車両のプローブ情報を駐車場予約サーバ装置203へ送信する。該送信されたプローブ情報は、駐車場予約サーバ203内受信部にて受信され、プローブ情報保存部3に保存される(ステップ323)。
ステップ324では、抽出部23は、ステップ323で保存されたプローブ情報から、イグニションオフの状態であったプローブ情報を駐車プローブ情報として抽出する。
ステップ325では、決定部25は、ステップ324で抽出された駐車プローブ情報のうち、第1の条件を満たす駐車プローブ情報、すなわち、一定領域に一定期間(例えば、1時間以上)連続してイグニションオフであった複数の駐車プローブ情報を特定する。
【0046】
ステップ326では、決定部25は、ステップ325で特定された複数の駐車プローブ情報が第2の条件を満たすか否か、すなわち、ステップ325で特定された複数の駐車プローブ情報が一定頻度で発生しているか否か判定し、第2の条件を満たすとき(ステップ326:Yes)、ステップ327へ進む。
ステップ327では、決定部25は、第1の利用車両の評価を「定常性有」と決定する。
【0047】
ステップ328では、調整部9は、ステップ327で決定された評価が、ステップ321のオファー中の駐車場利用車両に対して要求する評価を満たしているか判定し、満たしている場合(ステップ328:Yes)、ステップ329へ進む。
ステップ329では、調整部9は、ステップ321のオファー中の上記評価以外のオファー、すなわち、駐車場の位置、貸出可能日時、貸出料金等が、ステップ322のリクエスト、すなわち、駐車を希望する駐車領域、駐車日時、駐車場料金等を満たしているか判定し、満たしている場合(ステップ329:Yes)、ステップ330へ進む。
【0048】
ステップ330では、駐車場予約サーバ装置203内送信部は、ステップ321のオファーに対応する駐車場を提案すべく、該駐車場のオファーに関する情報を第1の利用車両端末102へ送信する。第1の利用車両端末102は、該送信された駐車場の情報を受信し、該情報を表示部(図示せず)へ表示する(ステップ223)。
ステップ224では、第1の利用車両ユーザがステップ330で提案された駐車場への駐車を希望する場合、第1の利用車両端末102内入力部(図示せず)を介して、ステップ330で送信された駐車場の予約を登録し、該登録情報を駐車場予約サーバ装置203へ送信する。駐車場予約サーバ装置203は、該送信された登録情報を受信し、ステップ330の駐車場の予約を完了する(ステップ331)。
【0049】
ステップ332では、駐車場予約サーバ装置203内送信部は、ステップ331の予約完了に関する情報を第1の提供者端末101及び第1の利用車両端末102に送信する。第1の提供者端末101及び第1の利用車両端末102は、ステップ331の予約完了に関する情報を受信し、表示する(ステップ122、225)。
【0050】
図5に、実施例の駐車場予約システム51を示す。図5において、図1及び図3と同一の要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
駐車場予約システム51は、第1〜第nの提供者(P1〜Pn)、第1〜第mの利用車両(C1〜Cm)及び駐車場予約サーバ装置503を備えている。
駐車場予約サーバ装置503は、図3に示す駐車場予約サーバ装置203が備える各構成、すなわち、プローブ情報保存部3、リクエスト受付部4、オファー登録部5、抽出部23、決定部25及び調整部9に加えて、制御部531、メモリ部532、入力部533、インターフェース部534、通信部535、利用車両データベース537及び提供者データベース538を備えている。
【0051】
制御部531はCPU、バッファメモリその他の装置を備えたコンピュータ装置であり、駐車場予約サーバ装置503を構成する他の要素を制御する。
メモリ部532にはコンピュータプログラムが保存され、このコンピュータプログラムはコンピュータ装置である制御部531に読み込まれて、これを機能させる。このコンピュータプログラムは、駐車場予約サーバ装置の記憶装置としての内蔵ハードディスク又は内蔵メモリ、駐車場予約サーバ装置に差し替え可能な記憶媒体としてのSD(登録商標)メモリカード、メモリスティック、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、DVD等の汎用的な媒体へ保存できる。
【0052】
入力部533は、例えば、駐車場予約サーバ装置503の管理者の入力に用いられる。入力部533として、マウス、ライトペン又はディスプレイの表示内容と協働するタッチパネル等のポインティングデバイスやキーボード又はマイクロホン等の音声入力装置を用いることができる。
【0053】
インターフェース部534は駐車場予約サーバ装置503を無線ネットワーク等へ連結させる。
通信部535は、第1〜第nの提供者端末及び第1〜第mの利用車両端末との上記情報の送受信を可能とする。
【0054】
利用車両データベース537には、利用車両の各種情報が利用車両IDと関連付けて格納される。格納される情報として、例えば、利用車両ユーザの氏名、連絡先、クレジットカード番号、自動車登録番号、車種、過去の駐車場予約実績、過去の駐車場利用に関する提供者の評価等が挙げられる。
提供者データベース538には、提供者の各種情報が提供者IDと関連付けて格納される。格納される情報として、例えば、提供者の氏名、住所、連絡先、貸出駐車場の位置及びサイズ等が挙げられる。
本発明の駐車場予約システムによれば、上記利用車両データベース内に利用車両の評価に関する情報を有しない、新規利用車両に対しても評価の初期値を付与することができる。
【0055】
以上、本発明の実施の形態及び実施例について説明してきたが、これらのうち、2つ以上の実施の形態(実施例)を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態(実施例)を部分的に実施しても構わない。さらには、これらのうち、2つ以上の実施の形態(実施例)を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
【0056】
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【符号の説明】
【0057】
1 21 駐車場予約システム
3 プローブ情報保存部
4 リクエスト受付部
5 オファー登録部
7 25 決定部
9 調整部
23 抽出部
101 第1の提供者端末
102 第1の利用車両端末
103 203 駐車場予約サーバ装置
図1
図2
図3
図4
図5