【実施例】
【0015】
図1ないし
図5に示す発明の第1の実施例において、1は上下が開口された筒状の内筒部材で、この内筒部材1の下部には軸心方向の切割り溝2が形成されている。
【0016】
3は前記内筒部材1の切割り溝2が形成された部位を回動可能ではあるが内筒部材1を抜け出し不能に覆う筒状に形成されたラセン部材で、このラセン部材3の内部には下端部まで達する螺旋溝4が形成されている。この内筒部材1にラセン部材3を抜け出し不能とする方法にはいろいろな手段が考案されているがいずれの手段でも良く、図の説明では内筒部材1のほぼ中央部に環状に形成した膨出部5をラセン部材3の上部に形成した凹溝6でくわえ込むことで内筒部材1を抜け出し不能とする手段について説明している。また、本発明の構造に一般的に使用される螺旋溝4は左ネジであるので、図の説明も螺旋溝4が左ネジのものについて説明する。
【0017】
7は化粧料20を上部に収納して前記内筒部材1内に上下移動可能に形成された皿部材で、この皿部材7の下部外面には前記内筒部材1の切割り溝2及びラセン部材3の螺旋溝4と係合する円筒形状の係合ピン8が形成され、内筒部材1とラセン部材3を回動させることで内筒部材1内で皿部材7を上下移動可能として化粧料20を内筒部材1の上端面から出没させている。この皿部材7の係合ピン8は切割り溝2の幅よりも若干小径となるように形成されている。
【0018】
9はラセン部材3の外周を抜け出し不能でさらに回動不能に覆うハカマ部材で、このハカマ部材9は図の説明ではハカマ部材本体10とその上部に固定された蓋嵌合部が形成された嵌合部材本体11より構成されるものとしてあるが、これに限らずハカマ部材9はハカマ部材本体10と嵌合部材本体11が1部品で形成されたものであっても良い。
【0019】
12は皿抜け出し防止機構で、この皿抜け出し防止機構12は内筒部材1の切割り溝2と皿部材7の係合ピン8の上方部に形成された回転防止部13、切割り溝2の下端に切割り溝2の下端を閉鎖することで形成され係合ピン8を係止して皿部材7が内筒部材1の下方へ脱落することを阻止する切割り溝下面15、この切割り溝下端面15の側面から内筒部材1の下端まで連通する導入溝16によって構成されている。
【0020】
導入溝16は切割り溝下端面15の側面にから内筒部材1の下端まで達するように形成されているので、その幅は内筒部材1に皿部材7をセットする際には皿部材7の係合ピン8がこの導入溝16を通過して内筒部材1の切割り溝2まで達することができる寸法に構成されている。
【0021】
皿部材7の回転防止部13は通常使用時においては常に切割り溝2内に位置すると共に内筒部材1の外周部より外部へ突出することがない高さに構成することでラセン部材3との接触を避けられるように構成され、さらに切割り溝2の導入溝16が形成された側の側面(図の説明では右側)は内筒部材1の切割り溝2の同側の側面によって常に回転を防止されている。
【0022】
さらにこの回転防止部13は皿部材7の係合ピン8が切割り溝2の切割り溝下端面15と当接する位置にある場合、すなわち皿部材7が最下点にあるときには皿部材7の係合ピン8は切割り溝2での
連通する導入溝16方向への回転防止が出来ずに導入溝16へ入り込んでしまうものであるが、この時点でこの回転防止部13が導入溝16の最上端よりも上まで達しており切割り溝12の導入溝16が形成されている側と当接していることで皿部材7の回転が防止されている。
【0023】
本来ならばこのような構造とした場合には、内容部材1内に皿部材7をセットする際に導入溝16内で回転防止部13が導入溝16内の上端部まで達しても係合ピン8は切割り溝2の下端まで達しておらず、皿部材7の係合ピン8を切割り溝2導くことができないが、この回転防止部13の上方
は上方に向かって縮径となるような傾斜面18として形成され、容器組立時に内筒部材1に皿部材7をセットする際には
まず係合ピン8が導入溝16内を上昇し、回転防止部13が導入溝16の上端まで達すると傾斜面18が内筒部材1を押し広げるようにして内筒部材1内に潜り込み、次に係合ピン8が導入溝16の上端まで達すると切割り溝2へ導かれ、それによって回転防止部13も内筒部材1の潜り込みから外れ切割り溝2内に収まるように構成され、それによって係合ピン8が導入溝16を通過する際には回転防止部13が支障となることがない。
【0024】
前記ラセン部材3には内部には下端部まで達する螺旋溝4が形成されているが、その上端は閉鎖されたラセン溝上端面19として構成され、皿部材7の係合ピン8はこのラセン溝上端面19と当接することで皿部材7の上昇が止められる。すなわち皿部材7はこの位置より上へ行くことはない。
【0025】
さらに皿部材7が
この位置、すなわち上死点にある時に回転防止部13の傾斜面18が切割り溝2の上端部へ潜り込んでしまっては回転トルクに異常値を発生させてしまうので、皿部材7がこの
上死点にあるときでも回転防止部13の傾斜面18がまだ切割り溝2内にあるように切割り溝2の上方の長さが決められ、
回転防止部13が内筒部材1に潜り込むことが無いように構成されている。
【0026】
14はハカマ部材9に形成された蓋嵌合部と着脱自在に嵌合する蓋である。
【0027】
このように構成された化粧品収納容器21においては、化粧品収納容器21を組み立てる際にはラセン部材3の上部より内筒部材1の下部を挿入してセットする。次に皿部材7を内筒部材1の下部より係合ピン8と導入溝16を位置合わせし、さらにラセン溝4と位置合わせして挿入するが、その際には皿部材7の回転防止部13の傾斜面18が回転防止部13と一緒に一瞬だが内筒部材1の内面に潜りこむ。さらに皿部材7を押し込む、あるいは係合ピン8が切割り溝2へ向かう方向へ回転させると係合ピン8が切割り溝2内へ導かれる。皿部材7がこの位置まで来ると内筒部材1内に潜り込んでいた回転防止部13も潜り込みから外れて切割り溝2内へ導かれていて、内筒部材1とラセン部材3を回動させることで皿部材7は内筒部材1内で通常使用での上下移動ができるようになる。次にハカマ部材9をラセン部材3にセットすることで組立が完了する。
【0028】
次に発明の異なる実施例について説明する。
図6および
図8に示す第2の実施例において、第1の実施例と主に異なる点は内筒部材1aの切割り溝2aと皿部材7aの係合ピン8a、回転防止部13aで、この皿部材7aの係合ピン8aとそれよりやや右方向に位置させた回転防止部13aを併せた幅は切割り溝2aの幅よりも若干小幅となるように構成したもので、このように構成した化粧品収納容器21aでは皿部材7aの回転止めは係合ピン8aと回転防止部13aが左右別々に行うことになり、このように構成した棒状化粧品収納容器21aとしても良い。
【0029】
このように構成した棒状化粧品収納容器21aの皿部材7aの最上点位置は、皿部材7aの係合ピン8aと切割り溝2aの上部が当接する切割り溝上端面17で決めることができ、さらに切割り溝2aは皿部材7aの回転防止部13aが内筒部材1aに潜り込まぬよう回転防止部13aが入る幅でさらに上方まで形成しておくのが良い。この構造とした場合にはラセン部材3のラセン溝上端面19はその役をしなくなる。