【文献】
スマホもデジカメも!写真撮影から送る、保存、印刷するがやさしくできる本,日本,株式会社KADOKAWA,2014年 2月19日,p.26-27
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システム1のシステム構成を示す図である。情報処理システム1は、情報処理装置10と、端末20とを有する。情報処理装置10と端末20とはネットワーク30を介して接続される。ネットワーク30は、有線のネットワークと、無線のネットワークとを含む。
【0011】
情報処理装置10は、例えばサーバにより実現される。情報処理装置10は、動画コンテンツを、端末20に配信する。また、情報処理装置10は、端末20のユーザにSNS(Social Networking Service)を提供する。また、ここで言うSNSは当然にインスタントメッセンジャー機能を含む概念である。情報処理装置10は、SNSで提供するサービスとしてチャットサービス、SNS上でユーザのイベントを表示するタイムラインサービス等を提供する。なお、動画コンテンツの配信と、SNSの提供とは別の情報処理装置10により実行されてもよい。
【0012】
端末20は、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、携帯電話機、ゲーム用コンソール、タッチパッド、電子書籍リーダ、又はウェアラブル端末等である。端末20は、情報処理装置10から動画コンテンツを取得し、端末20の画面で動画コンテンツを再生する。例えば、端末20は、動画コンテンツを再生する機能を有するアプリケーション上で、取得した動画コンテンツを再生する。
【0013】
端末20は、ユーザの指示を受けて、再生中の動画コンテンツを撮像し、スクリーンショットを生成する。端末20は、ユーザの指示を受けて、生成されたスクリーンショットを他のユーザと共有するために、情報処理装置10に送信する。
【0014】
<スクリーンショットの生成>
図2を用いて、スクリーンショットの生成の手順について説明する。
図2には、端末20のソフトウエア構成の一例を示している。端末20には、OS2(Operating System)、動画コンテンツの再生やSNSに係る機能等を実行するアプリケーション3がインストールされている。スクリーンショットの生成の指示を受けて実行する機能は、OS2に設けられている。また、生成されたスクリーンショットを記憶する記憶領域であるフォトライブラリが設けられている。
【0015】
端末20が、ユーザからスクリーンショットの生成の指示を受け付け、生成されたスクリーンショットが画面に表示するまで手順は、例えば、次のように実行される。
【0016】
OS2は、スクリーンショットの生成の指示を受け付けると(ステップ(1))、画面を撮像しスクリーンショットを生成する(ステップ(2))。アプリケーション3は、OS2から、スクリーンショットの生成の処理に関する通知を受信する(ステップ(3))。OS2は、生成されたスクリーンショットを、フォトライブラリ4に保存する(ステップ(4))。アプリケーション3は、フォトライブラリ4から生成されたスクリーンショットを取得し画面に表示する(ステップ(5))。アプリケーション3は、画面に表示されたスクリーンショットに対する指示をユーザから受け付ける。例えば、アプリケーション3は、生成されたスクリーンショットを他のユーザと共有する指示を、ユーザから受け付ける。
【0017】
本実施形態に係るアプリケーション3は、動画コンテンツの再生等をしつつ、OS2と連携して生成されたスクリーンショットを表示する。これにより、スクリーンショットの生成に伴い、端末のユーザの動画コンテンツの視聴が中断されることを回避することができる。
【0018】
図3を用いて、スクリーンショットが画面に表示される様子について説明する。
図3の(A)は、端末20の画面21に、再生中の動画コンテンツが表示される様子を示している。
図3の(B)は、生成されたスクリーンショットが画面21に表示される様子を示している。画面21の動画コンテンツの表示領域22(以下、第1の表示領域)に動画コンテンツが表示される。この際に、動画コンテンツの再生は継続している。生成されたスクリーンショットは、スクリーンショット表示領域23(以下、第2の表示領域)に表示される。第2の表示領域23には、スクリーンショット23Aに加えて、スクリーンショットへの指示に関するメッセージ23B(「スクリーンショットを共有しますか?」)、スクリーンショットへの指示の選択ボタン25C(「共有する」、「共有しない」)が表示される。
図3の(B)に示すように、第1の表示領域22と第2の表示領域23とは重複しないように、画面内の領域のサイズ及び位置は調整、つまり表示制御されてもよい。
【0019】
第1の表示領域22、及び第2の表示領域23に加えて付加情報表示領域24(以下、第3の表示領域)が設けられてもよい。第3の表示領域24には、例えば、広告、再生中の動画コンテンツに関する情報、又はSNSに係る各種情報等が表示される。
【0020】
ユーザから選択ボタン25Cの「共有する」の選択を受け付けた場合、共有先を設定するメニューが起動され画面に表示される。共有先を設定するメニューが起動された場合でも、第1の表示領域22に動画コンテンツが表示され、動画コンテンツの再生が継続される。
【0021】
図3の(C)は、生成されたスクリーンショットが表示される様子を示している。
図3の(C)では、第2の表示領域25が画面の中央に設けられる。第2の表示領域25は、第1の表示領域26に重畳して設けられている。第2の表示領域25には、
図3の(B)と同様に、スクリーンショット25Aに加えて、スクリーンショットへの指示に関するメッセージ25B、及びスクリーンショットへの指示の選択ボタン25Cが表示される。第1の表示領域26の第2の表示領域25と重畳していない領域(26A、26B)には、動画コンテンツが表示され、動画コンテンツの再生が継続される。例えば、再生中の動画コンテンツの左側の部分が領域26Aに表示され、再生中の動画コンテンツの右側の部分が領域26Bに表示されたり、再生中の動画コンテンツの重畳している領域以外、つまり重畳している部分だけが表示されないように動画コンテンツが表示されたりされる。
【0022】
本実施形態に係る、スクリーンショットの生成方法によれば、ユーザに、端末20での動画コンテンツの視聴を継続させつつ、スクリーンショットの生成及び他のユーザとの共有に係る処理を端末20に実行させることができる。
【0023】
<ハードウエア構成>
次に、情報処理システム1に含まれる各装置のハードウエア構成について説明する。
【0024】
(1)情報処理装置
情報処理装置10は、一般的なコンピュータの構成有している。
図4は、本実施形態に係るコンピュータのハードウエア構成の一例を示す図である。
図4において、コンピュータ300は、例えば、CPU(Central Processing Unit)301、RAM(Random Access Memory)302、ROM(Read Only Memory)303、ストレージ装置304、入力装置305、表示装置306、通信I/F(Interface)307、及び外部I/F308を有し、ハードウエアの各構成要素は、バスBを介して接続される。
【0025】
CPU301は、ROM303やストレージ装置304等のメモリからプログラムやデータをRAM302上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ300の制御や機能を実現する演算装置である。ROM303は、コンピュータ300の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS(Operating System)の設定、及び各種設定等のプログラムやデータが格納されている。RAM302は、プログラムやデータを一時保持する揮発性のメモリである。ストレージ装置304は、プログラムやデータを格納している大容量の記憶装置である。
【0026】
入力装置305は、例えばキーボードやマウス等であり、ユーザが各種操作信号を入力するのに用いられる。表示装置306は、例えばディスプレイ等であり、コンピュータ300による処理結果を表示する。なお、入力装置305又は/及び表示装置306は、必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
【0027】
通信I/F307は、コンピュータ300をネットワーク30に接続するためのインタフェースである。外部I/F308は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、外部記憶媒体308a等がある。これにより、コンピュータ300は外部I/F308を介して外部記憶媒体308aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。外部記憶媒体308aには例えば、各種の光学ディスクや、各種のメモリカード等が含まれる。
【0028】
CPU301が、ROM303等に格納されているプログラムを実行することにより、情報処理装置10の各機能を実現することができる。
【0029】
(2)端末
図5は、本実施形態における端末20のハードウエア構成の一例を示す図である。
【0030】
端末20は、CPU201、ROM202、RAM203、記憶装置204、入出力装置205、通信I/F206、及びディスプレイ207(表示装置)を備える。なお、端末20のハードウエアの各構成要素は、バスBを介して相互に接続される。
【0031】
記憶装置204は各種プログラムを記憶する。CPU201は、記憶装置204に記憶された各種プログラムを実行するコンピュータである。
【0032】
ROM202は不揮発性メモリである。ROM202は、記憶装置204に記憶された各種プログラムをCPU201が実行するために必要な各種プログラムやデータ等を記憶する。
【0033】
RAM203は、各種プログラムがCPU201によって実行される際に展開される作業領域として機能する。
【0034】
入出力装置205は、端末20に対する各種指示を入力する入力装置、及び端末20で処理された処理結果を出力する出力装置の機能を含む。入出力装置205は、ディスプレイ207に接続される。本実施形態において、ディスプレイ207は、タッチ反応型ディスプレイ(タッチパネル)とすることができる。通信I/F206は、ネットワーク30を介して端末20と情報処理装置10との通信を行う。
【0035】
CPU201が、記憶装置204等に格納されているプログラムを実行することにより、端末20の各機能を実現することができる。
【0036】
<機能構成>
(1)情報処理装置の機能構成
図6を用いて、情報処理装置10の機能構成について説明する。情報処理装置10は、送受信部110、動画コンテンツ配信部120、及びSNS制御部130を有する。これらの機能は、情報処理装置10にインストールされた1以上のプログラムを、CPU301に処理させることにより実現される。
【0037】
また、情報処理装置10は、情報記憶部140を有する。情報記憶部140は、例えば、ストレージ装置304により実現できる。
【0038】
送受信部110は、端末20との間でデータの送受信を行う。
【0039】
動画コンテンツ配信部120は、端末20からの動画コンテンツの配信要求に応じて、端末20により配信を要求された動画コンテンツを端末20に配信する。動画コンテンツ配信部120は、情報記憶部140から動画コンテンツを取得し、取得した動画コンテンツを、端末20に配信する。
【0040】
SNS制御部130は、端末20のユーザにSNSを提供するための制御を実行する。SNS制御部130は、端末20からコンテンツを受信し、指定された宛先のユーザの端末20にコンテンツを送信する。ここで、コンテンツとは、メッセージ、静止画、動画、スタンプ、及びこれらの組み合わせである。
【0041】
情報記憶部140は、端末20に配信する動画コンテンツや、SNSのユーザの各種情報を記憶している。
【0042】
(2)端末の機能構成
次に、
図7を用いて、端末20の機能構成について説明する。端末20は、送受信部210、受付部220、動画コンテンツ制御部230、SNS処理部240、スクリーンショット生成部250、及び表示制御部260を有する。これらの機能は、端末20にインストールされた1以上のプログラムを、CPU201に処理させることにより実現される。
また、端末20は、情報記憶部270を有する。情報記憶部270は、スクリーンショット管理テーブル271及び撮像データ管理テーブル272を有する。情報記憶部270は、例えば、記憶装置204により実現される。
【0043】
送受信部210は、情報処理装置10との間でデータの送受信を行う。
【0044】
受付部220は、端末20のユーザからの指示を受け付ける。受付部220は、ユーザから動画コンテンツの配信の指示、スクリーンショットの生成の指示、及びSNS上でのコンテンツの送受信の指示を受け付ける。
【0045】
動画コンテンツ制御部230は、情報処理装置10から配信された動画コンテンツを再生する。
【0046】
スクリーンショット生成部250は、受付部220がユーザからの指示を受けたことに応じて、ユーザから指示を受けたタイミングで画面に表示されている動画コンテンツを撮像し、かかるタイミングにおける動画コンテンツのスクリーンショットを生成する。スクリーンショット生成部250は、生成したスクリーンショットと、スクリーンショットを生成した時刻とを対応付けて、写真や動画等のデータを管理するテーブルである撮像データ管理テーブル272に記憶する。スクリーンショット生成部250は、スクリーンショットを生成するイベントの通知を、SNS処理部240に送信する。
【0047】
SNS処理部240は、端末20のユーザのSNSに係る処理を実行する。SNS処理部240は、生成されたスクリーンショットを、SNSに加入している他のユーザ等と共有するための処理を実行する。具体的には、SNS処理部240は、共有先に設定された他のユーザの端末20やSNS上の場所に、スクリーンショットを配信することを、情報処理装置10に指示する。
【0048】
SNS処理部240は、撮像データ管理テーブル272から、生成されたスクリーンショットを取得し、動画コンテンツのスクリーンショットを管理するスクリーンショット管理テーブル271に記憶させる。この時に、SNS処理部240は、スクリーンショット生成部250から、スクリーンショットを生成するイベントの通知を受信し、SNS処理部240は、通知を受けた時刻を記憶する。SNS処理部240は、記憶した時刻を基に生成されたスクリーンショットを特定してもよい。
【0049】
また、SNS処理部240は、撮像データ管理テーブル272に記憶されているスクリーンショットの生成時刻と、再生されている動画コンテンツの再生時刻とから、生成されたスクリーンショットの再生中の動画コンテンツ上の対応する位置を特定する。ここで、コンテンツ上の対応する「位置」とは、再生中の動画コンテンツの時間位置である(以下、単に位置と記載)。
【0050】
そして、SNS処理部240は、特定した位置を、スクリーンショットと対応付けて、スクリーンショット管理テーブル271に記憶させる。例えば、スクリーンショットの生成時刻が2016年3月28日18時5分10秒で、動画コンテンツの再生開始時刻が2016年3月28日18時の場合、SNS処理部240は、生成されたスクリーンショットの再生中の動画コンテンツ上の対応する位置を、再生開始から5分10秒開始した位置と特定する。また、SNS処理部240は、スクリーンショットに対応する動画コンテンツの識別子や、動画コンテンツにアクセスするためのネットワーク上の場所を表すURL等を、スクリーンショット管理テーブル271に記憶させてもよい。
【0051】
SNS処理部240は、ユーザから予め設定されたスクリーンショットの共有先を基に、生成されたスクリーンショットに対する処理を実行してもよい。
【0052】
例えば、スクリーンショットの共有先として予めチャットグループ(トークルーム)が設定されている場合、SNS処理部240は、スクリーンショットを、情報処理装置10に送信すると共に、スクリーンショットを該チャットグループに投稿する処理を実行することを情報処理装置10に指示する。
【0053】
例えば、スクリーンショットの共有先として端末20のユーザのタイムラインが設定されている場合、SNS処理部240は、スクリーンショットを、情報処理装置10に送信すると共に、スクリーンショットをタイムラインに投稿する処理を実行するように情報処理装置10に指示する。
【0054】
例えば、スクリーンショットの共有先として他のユーザが設定されている場合、SNS処理部240は、スクリーンショットを、情報処理装置10に送信すると共に、スクリーンショットを他のユーザに送信することを情報処理装置10に指示する。
【0055】
表示制御部260は、動画コンテンツ、生成されたスクリーンショット、及びSNSに係る情報等を画面に表示する。表示制御部260は、動画コンテンツを表示する画面内の表示領域(第1の表示領域)やスクリーンショットを表示する画面内の表示領域(第2の表示領域)を設定する。表示制御部260は、第1の表示領域を、画面全体に設定してもよい。そして、生成されたスクリーンショットを表示するタイミングで、表示制御部260は、第1の表示領域に加えて、スクリーンショットの表示領域(第2の表示領域)を設定し、画面の其々の表示領域に動画コンテンツと、スクリーンショットとを表示する。第1の表示領域と第2の表示領域とが設定されるため、スクリーンショットを表示させて、スクリーンショットに対する各種処理を実行しつつ、動画コンテンツの再生を継続することが可能となる。
【0056】
情報記憶部270は、OS、アプリケーション、その他各種データを記憶する。撮像データ管理テーブル272は、スクリーンショット生成部250により生成されたスクリーンショットを、スクリーンショットが生成された時刻と対応付けて記憶する。撮像データ管理テーブル272には、スクリーンショットに加えて、端末20にて撮像された写真や動画等のデータが記憶されてもよい。
図8の(A)に撮像データ管理テーブル272の一例を示す。
【0057】
スクリーンショット管理テーブル271は、SNS処理部240による指示を基に、撮像された動画コンテンツのスクリーンショットが、動画コンテンツの識別子と対応付けられて記憶される。
図8の(B)にスクリーンショット管理テーブル271の一例を示す。
図8の(B)のスクリーンショット管理テーブル271では、「生成日時」、動画コンテンツを一意に特定する「動画コンテンツの識別子」、スクリーンショットの動画コンテンツ中における「位置」、及び「動画コンテンツのURL」が、スクリーンショットと対応付けられて記憶されている。なお、生成日時には、スクリーンショットの生成イベントの通知を受けた日時が設定されてもよい。
【0058】
各機能は、端末20のOS又はアプリケーションのいずれかに配備され、相互に連携して処理が実行される。例えば、スクリーンショット生成部250はOSの機能として配備され、動画コンテンツ制御部230、SNS処理部240、及び表示制御部260として配備されてもよい。この場合、受付部220がユーザからスクリーンショットの生成の指示を受け付けると、OSが動作しスクリーンショット生成部250の機能を実行する。そして、アプリケーションに配備されている各機能が、OSにより生成されたスクリーンショットを取得し、スクリーンショットに対する各種制御を実行する。この際に、アプリケーションに配備されている各機能は、動画コンテンツの再生等の処理を継続する。
【0059】
<動作手順>
(1)動作シーケンス
図9を用いて、動作シーケンスについて説明する。なお、ユーザAが端末20#Aを使用し、ユーザBが端末20#Bを使用し、ユーザCが端末20#Cを使用しているものとする。また、ユーザA、ユーザB、及びユーザCはグループAに属しているものとする。
【0060】
ステップS901で、端末20#Aは、ユーザAから動画コンテンツの取得の指示を受け付ける。
【0061】
ステップS902で、端末20#Aは、動画コンテンツの配信要求を、情報処理装置10に送信する。
【0062】
ステップS903で、動画コンテンツの配信要求に応じて、情報処理装置10は、動画コンテンツを、端末20#Aに配信する。端末20の画面の第1の表示領域には、動画コンテンツが再生される。なお、動画コンテンツが全画面に表示される場合、第1の表示領域は画面全体となる。
【0063】
ステップS904で、端末20#Aは、画面に表示されている動画コンテンツのスクリーンショットの生成指示を、ユーザAから受け付ける。端末20#Aは、指示を受けてスクリーンショットを生成する。
【0064】
ステップS905で、端末20#Aは、第1の表示領域に加えて、第2の表示領域を画面に設定し、生成したスクリーンショットに表示する。この際に、動画コンテンツは、第1の表示領域で再生が継続される。
【0065】
ステップS906で、端末20#Aは、スクリーンショットの共有に係る処理を受け付ける。ここでは、端末20#Aは、ユーザAから生成されたスクリーンショットをグループA宛てに投稿する指示を受け付けたものとする。
【0066】
ステップS907で、端末20#Aは、スクリーンショットを、情報処理装置10に送信すると共に、スクリーンショットをグループAに投稿することを指示する。
【0067】
ステップS908で、端末20#Aからの指示を受けて、情報処理装置10は、グループAに属するユーザA以外のユーザがユーザB及びユーザCであること、及びユーザB及びユーザCの端末20(20#B、20#C)を特定する。
【0068】
ステップ909で、情報処理装置10は、スクリーンショットを端末20#Bに送信する。
【0069】
ステップS910で、情報処理装置10は、スクリーンショットを端末20#Cに送信する。
【0070】
次に、スクリーンショットを受信した他のユーザからの応答を受信した場合の動作シーケンスについて説明する。ここでは、ユーザBの端末20#Bからスクリーンショットへの応答としてコンテンツが送信されたものとする。
【0071】
ステップS911で、端末20#Bのユーザは、スクリーンショットへの応答として、メッセージやスタンプ等のコンテンツを送信することを端末20#Bに指示する。
【0072】
ステップS912で、端末20#Bは、スクリーンショットの応答として、コンテンツをグループA宛てに送信する。なお、コンテンツにはスクリーンショットへの応答である旨を含む。
【0073】
ステップS913で、情報処理装置10は、コンテンツを受信すると、受信したコンテンツをユーザAの端末20#Aに送信する。
【0074】
ステップS914で、端末20#Aは、受信したコンテンツを表示する。ここで、端末20#Aは、動画が再生されている第1の表示領域に受信したコンテンツを表示してもよい。これにより、ユーザAは、送信したスクリーンショットに対する応答のコンテンツと認識することができる。端末20#Aは、第3の表示領域に受信したコンテンツを表示してもよい。
【0075】
ステップS915で、情報処理装置10は、コンテンツを受信すると、受信したコンテンツを、ユーザCの端末20#Cに送信する。
【0076】
上述した実施形態では、スクリーンショットを受信したユーザからのコンテンツを表示させる場合について説明したが、配信したスクリーンショットに対する応答について同様の表示制御を適用可能なことは勿論である。例えば、タイムラインにスクリーンショットを投稿したときに、タイムラインへのコメントを他のユーザから受けた場合、同様の表示制御方法を用いてコメントが、端末20#Aに表示されてもよい。
【0077】
(2)動作フロー
次に、
図10を用いて端末20の動作フローについて説明する。
【0078】
ステップS1001で、動画コンテンツ制御部230は、動画コンテンツの配信要求を、情報処理装置10に送信する。
【0079】
ステップS1002で、動画コンテンツ制御部230は、情報処理装置10から動画コンテンツを取得すると、表示制御部260に動画コンテンツの表示を指示する。指示を受けて、表示制御部260は、動画コンテンツを画面に表示する。動画コンテンツ制御部230は、取得した動画コンテンツを画面の第1の表示領域で再生する。
【0080】
ステップS1003で、スクリーンショット生成部250は、受付部220がスクリーンショットの生成の指示をユーザから受け付けたか否かを判断する。スクリーンショットの生成の指示を受け付けた場合(ステップS1003 Yes)、ステップS1004に進む。一方、スクリーンショットの生成の指示を受けていない場合、ステップS1002に戻る。
【0081】
ステップS1004で、スクリーンショット生成部250は、画面に表示されている動画コンテンツを撮像し、スクリーンショットを生成する。スクリーンショット生成部250は、生成したスクリーンショットを撮像データ管理テーブル272に記憶させる。
【0082】
ステップS1005で、スクリーンショット生成部250からのスクリーンショットの生成に係る通知を受けて、SNS処理部240は、撮像データ管理テーブル272から生成されたスクリーンショットを取得する。
【0083】
ステップS1006で、スクリーンショット生成部250は、スクリーンショットの表示を、表示制御部260に指示する。表示制御部260は、スクリーンショットを画面に表示するため、第1の表示領域に加えて、第2の表示領域を画面に設定する。そして、表示制御部260は、第1の表示領域で動画コンテンツの再生を継続させつつ、第2の表示領域に生成されたスクリーンショットを表示する。また、スクリーンショット生成部250は、スクリーンショットの動画コンテンツにおける位置を特定し、スクリーンショットと共にスクリーンショット管理テーブル271に記憶させる。
【0084】
ステップS1007で、受付部220が、ユーザからスクリーンショットに対する共有の指示を受け付けたことに応じて、SNS処理部240は、スクリーンショットの共有の処理を行う。具体的には、SNS処理部240は、スクリーンショットを情報処理装置10に送信すると共に、指定した共有先にスクリーンショットを送信することを指示する。
【0085】
ここで、ユーザからの共有の指示には、スクリーンショットの共有先を含んでもよいし、予め共有先の設定がされている場合には、共有先を含まなくてもよい。予め共有先を設定することにより、スクリーンショットの共有の処理に係る時間を短縮することが可能となる。
【0086】
なお、上述した実施形態では、動画コンテンツを情報処理装置10から取得する場合について説明したが、端末20に記憶されている動画コンテンツを画面に表示する場合でも同様の処理を適用することが可能なことは勿論である。
【0087】
<変形例>
次に、第1の実施形態に係る変形例について説明する。変形例では、スクリーンショットを共有することに加えて、スクリーンショットが生成された動画コンテンツ内の位置等を特定する情報を共有し、スクリーンショット等を共有した他のユーザが、スクリーンショットが生成された場所から動画コンテンツを視聴し易くすることを特徴としている。
図11を用いて変形例に係る動作フローについて説明する。ユーザAが端末20#Aを使用し、ユーザBが端末20#Bを使用しているものとする。この際に、端末20#Aのスクリーンショット管理テーブル271には、
図8の(B)に示す情報が記憶されているものとして説明する。
【0088】
ステップS1101で、端末20#Aは、ユーザAから、ユーザBとスクリーンショット(CCC.jpg)を共有する旨の指示を受け付ける。
【0089】
ステップS1102で、端末20#Aは、スクリーンショットをユーザBと共有する指示を、情報処理装置10に送信する。共有する指示には、スクリーンショット(CCC.jpg)、動画コンテンツの識別子(#123)、スクリーンショットの位置(06:15)、及び動画コンテンツのURLを含む。
【0090】
ステップS1103で、情報処理装置10は指示に応じて、ユーザBの端末20#Bにスクリーンショットの共有の通知を送信する。共有の通知には、スクリーンショット(CCC.jpg)、動画コンテンツの識別子(#123)、スクリーンショットの位置(06:15)、及び動画コンテンツのURLを含む。
【0091】
ステップS1104で、端末20#Bは、受信したスクリーンショット(CCC.jpg)を画面に表示する。
【0092】
ステップS1105で、端末20#Bは、ユーザBからスクリーンショット(CCC.jpg)に対応する動画コンテンツの配信指示を受け付ける。
【0093】
ステップS1106で、端末20#Bは、動画コンテンツの配信要求を、情報処理装置10に送信する。動画コンテンツの配信要求には、ステップS1103で端末20#Bが受信した動画コンテンツのURL及びスクリーンショットの位置を含む。
【0094】
ステップS1107で、情報処理装置10は、動画コンテンツの配信要求に応じて、動画コンテンツの配信を開始する。ここで、情報処理装置10は、指定されたURLで特定される動画コンテンツを、スクリーンショットに対応する位置から再生する。
【0095】
これにより、スクリーンショットを共有した他のユーザも、スクリーンショットに対応する動画コンテンツを容易に視聴することが可能となる。
【0096】
なお、上述した動作手順では、スクリーンショットに対応する位置から動画のコンテンツが配信されているが、スクリーンショットに対応する位置より所定時間前の位置から動画コンテンツの配信を開始してもよい。スクリーンショットが作成された位置は、動画コンテンツのハイライト場面である可能性が高く、スクリーンショットを共有されたユーザに、所定時間前(例えば、2〜3分前)から視聴させた方が、動画コンテンツの一連の展開を理解させることができるためである。
【0097】
例えば、端末20#AがステップS1102で、スクリーンショットより所定時間前の位置を情報処理装置10に通知してもよい。この場合、所定時間は、ユーザAの指示により調整されてもよい。また、情報処理装置10がステップS1103で、スクリーンショットより所定時間前の位置を決定し、端末20#Bに通知してもよい。
【0098】
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。第2の実施形態では、端末20内で動作するOSとアプリケーションとの間の連携処理について説明する。具体的には、スクリーンショット生成部250がOSの機能として実現され、SNS処理部240等がアプリケーションの機能として実現されたときに、OSの機能であるスクリーンショット生成部250と、アプリケーションの機能であるSNS処理部240との連携処理について説明する。
【0099】
OSに配備された機能を用いてアプリケーションを実行する場合、OSとアプリケーションとの間のインタフェースであるAPI(Application Program Interface)に従って、アプリケーションに配備された機能は動作する必要がある。OSにスクリーンショットを生成する機能が配備された場合、アプリケーションは、APIを介してOSでスクリーンショットに係る処理イベントが発生した旨の通知を受け取ることは可能であるが、スクリーンショット処理の起動のタイミング等を制御することはできない。このため、第2の実施形態に係るアプリケーションは、イベントが発生した旨の通知を受けた後に、動画コンテンツの画面に対応するスクリーンショットを特定し、アプリケーションにおける処理に用いることを特徴としている。
【0100】
<機能構成>
第2の実施形態に係る端末20は、第1の実施形態の端末20と同様の機能構成を有する。スクリーンショット生成部250は、端末20にインストールされたOSの機能により実現される。動画コンテンツ制御部230、SNS処理部240、及び表示制御部260はSNSや動画配信等に係るアプリケーションの機能により実現される。
【0101】
スクリーンショット生成部250は、受付部220がスクリーンショットの生成指示を受けたことに応じて、画面に再生されている動画コンテンツのスクリーンショットを生成する。また、スクリーンショット生成部250は、APIを介して、スクリーンショットの生成イベントに関する通知を、SNS処理部240に通知する。スクリーンショット生成部250は、生成されたスクリーンショットを、撮像データ管理テーブル272に記憶させる。なお、撮像データ管理テーブル272は、フォトライブラリと呼ばれてもよい。
【0102】
SNS処理部240は、スクリーンショットの生成イベントに関する通知を受信すると、スクリーンショットが、撮像データ管理テーブル272に記憶されている画像データの監視を開始する。SNS処理部240は、撮像データ管理テーブル272に新たな画像データが記憶されたことを検知すると、新たな画像データを生成されたスクリーンショットと判断し、撮像データ管理テーブル272から取得する。
【0103】
<動作シーケンス>
次に、
図12を用いて、第2の実施形態に係る端末20の機能ブロック間の動作シーケンスについて説明する。
【0104】
ステップS1200で、動画コンテンツ制御部230は、情報処理装置10から受信した動画コンテンツを画面に表示するように、表示制御部260に指示する。指示を受けて、表示制御部260は、動画コンテンツを画面に表示する。これにより、端末20の画面に動画コンテンツが再生されている状態となる。
【0105】
ステップS1201で、スクリーンショット生成部250は、受付部220がユーザからスクリーンショットの生成の指示を受けたことに応じて、スクリーンショットの生成の処理を開始する。
【0106】
ステップS1202で、スクリーンショット生成部250は、APIを介して、スクリーンショットの生成イベントを、SNS処理部240に通知する。
【0107】
ステップS1203で、SNS処理部240は、撮像データ管理テーブル272に記憶されている画像データの監視を開始する。具体的には、SNS処理部240は、新たな画像データが撮像データ管理テーブル272に記憶されるかを監視する。
【0108】
ステップS1204で、スクリーンショット生成部250は、撮像データ管理テーブル272に、生成したスクリーンショットを記憶させる。
【0109】
ステップS1205で、SNS処理部240は、新たな画像データが撮像データ管理テーブル272に記憶されたことを、検知する。
【0110】
ステップS1206で、SNS処理部240は、新たに記憶された画像データを生成されたスクリーンショットに対応すると判断し、新たに記憶された画像データの取得要求を、撮像データ管理テーブル272に送信する。
【0111】
ステップS1207で、SNS処理部240は、画像データを撮像データ管理テーブル272から取得する。
【0112】
ステップS1208で、SNS処理部240は、取得した画像データを再生中の動画コンテンツのスクリーンショットとして、画面に表示することを表示制御部260に指示する。
【0113】
ステップS1209で、表示制御部260は、第1の表示領域と第2の表示領域とを画面に設定し、第1の表示領域に動画コンテンツを再生しつつ、第2の表示領域にスクリーンショットを表示する。
【0114】
ステップS1210で、SNS処理部240は、取得した画像データを生成されたスクリーンショットとして、スクリーンショット管理テーブル271に記憶させる。この際に、画像データは、生成日時、再生中の動画コンテンツの識別子、位置、及び動画コンテンツのURL等と対応付けて記憶されてもよい。
【0115】
上述した動作手順によれば、OSの機能であるスクリーンショット生成部250からスクリーンショットの生成処理の通知を、アプリケーションの機能であるSNS処理部240が、既存のAPIの枠組みを用いて受信した時に、適切なスクリーンショットを取得し、アプリケーションの処理に用いることが可能となる。
【0116】
なお、上述した実施形態では、SNS処理部240は、新たに撮像データ管理テーブル272に記憶された画像データを生成されたスクリーンショットと判断していたが、スクリーンショットの生成イベントの通知を受信した時刻を基に、生成イベントに対応するスクリーンショットを特定してもよい。例えば、SNS処理部240は、イベントの通知を受信した時刻以降であって、通知を受信した時刻から最も近い時刻に生成された画像データをスクリーンショットに対応する画像データと判断してもよい。
また、上述した実施形態では、スクリーンショット生成部250とSNS処理部240との間でAPIを介してスクリーンショットの生成に係るイベントが通知される場合を例に挙げて説明したが、イベントの送信元と受信先の機能ブロックには特に限定はない。APIを介してアプリケーションに配備された機能ブロックが、スクリーンショットの生成に係るイベントを受信したことに応じて、撮像データ管理テーブル272(例えば、フォトライブラリ)の監視をすることにより、同様の処理を実現できるのは勿論である。
【0117】
<変形例>
第2の実施形態の変形例について説明する。変形例では、スクリーンショットが生成されるときの画面の表示が変更されることを特徴としている。
図13を用いて、第2の実施形態の変形例に係る動作シーケンスについて説明する。
【0118】
ステップS1300乃至ステップS1302の処理については、ステップS1200乃至ステップS1202の処理と同じであるため説明を省略する。
【0119】
ステップS1303で、SNS処理部240は、動画コンテンツをスクリーンショット生成用の表示態様で表示することを指示する。ここで、スクリーンショット生成用の表示態様とは、例えば、再生されている動画コンテンツと共に表示されている動画コンテンツの操作用のアイコンや、広告等の情報を非表示とし、動画コンテンツ以外の情報がなるべく画面に表示されないようにすることである。また、スクリーンショット生成用の表示態様とは、例えば、動画コンテンツを全画面表示で表示することである。
【0120】
ステップS1304で、表示制御部260は、動画コンテンツをスクリーンショット生成用の表示態様で画面に表示する。例えば、表示制御部260は、操作用のアイコンや、広告等の情報が表示されている場合、これらの情報を非表示とする処理を実行する。また、例えば、表示制御部260は、動画コンテンツが全画面表示で表示されていないときには、動画コンテンツを全画面表示で表示する処理を実行する。
【0121】
ステップS1305で、表示制御部260は、動画コンテンツの表示態様をスクリーンショット生成用に変更した旨を、SNS処理部240に通知する。
【0122】
ステップS1306で、SNS処理部240は、APIを介してスクリーンショットの生成指示をスクリーンショット生成部250に通知する。
【0123】
ステップS1307で、スクリーンショット生成部250は、APIを介して、スクリーンショットの生成イベントを、SNS処理部240に通知する。
【0124】
以降の処理は、ステップS1203乃至ステップS1210と同じであるため、説明を省略する。
【0125】
なお、SNS処理部240は、ステップS1307で、スクリーンショットの生成イベントを受信した時刻以降に、撮像データ管理テーブル272に記憶されたスクリーンショットを取得する。
図13の動作シーケンスが端末20で実行されると、2つのスクリーンショットが生成されるが、ステップS1306以降に生成されるスクリーンショットが、適切な表示態様の画面に対応するためである。
【0126】
また、上述した動作シーケンスでは、SNS処理部240から、スクリーンショット生成部250に、APIを介してスクリーンショットの生成指示を通知しているが、アプリケーションに配備された他の機能からAPIを介して、生成指示を送信してもよいことは勿論である。
【0127】
次に、
図14を用いて、第2の実施形態に係る端末20のアプリケーションの機能の動作フローについて説明する。
【0128】
ステップS1400で、動画コンテンツ制御部230は、情報処理装置10から受信した動画コンテンツを画面に表示するように、表示制御部260に指示する。表示制御部260は動画コンテンツを、画面に表示する。
【0129】
ステップS1401で、SNS処理部240は、スクリーンショットの生成イベントを、APIを介してスクリーンショット生成部250から受信する。
【0130】
ステップS1402で、SNS処理部240からの指示を受けて表示制御部260は、動画コンテンツがスクリーンショットを生成するのに適した表示態様で画面に表示されているか否かを判断する。
【0131】
スクリーンショットを生成するのに適した表示態様で動画コンテンツが、画面に表示されている場合(ステップS1402 Yes)、ステップS1403に進む。一方、スクリーンショットを生成するのに適した表示態様で動画コンテンツが、画面に表示されていない場合(ステップS1402 No)、ステップS1407に進む。
【0132】
ステップS1403で、SNS処理部240は、撮像データ管理テーブル272の監視を開始する。
【0133】
ステップS1404で、SNS処理部240は、撮像データ管理テーブル272に新たな画像データが記憶されたことを検知すると、SNS処理部240は、新たな画像データを取得し、取得した画像データを生成されたスクリーンショットと判断する。
【0134】
ステップS1405で、SNS処理部240は、スクリーンショットを表示することを、表示制御部260に指示する。
【0135】
ステップS1406で、SNS処理部240は、スクリーンショットを、スクリーンショット管理テーブル271に記憶させた後、処理を終了する。
【0136】
ステップS1407で、SNS処理部240は、スクリーンショットを生成するのに適した表示態様で、動画コンテンツを表示することを、表示制御部260に指示する。指示を受けて、表示制御部260は、スクリーンショットを生成するのに適した表示態様で動画コンテンツを、画面に表示する。
【0137】
ステップS1408で、SNS処理部240は、スクリーンショットの生成指示を、APIを介してスクリーンショット生成部250に送信し、ステップS1401の処理に進む。
【0138】
次に、変形例に係る、端末20の画面表示について、
図15を用いて説明する。
【0139】
図15の(A)は、ステップS1402でスクリーンショットを生成するのに適した表示態様で、動画コンテンツが表示されていないと判断されたときの画面表示の一例を示す図である。端末20の画面には、再生中の動画コンテンツ33と共に、動画コンテンツ33の操作用のアイコン31や、広告等のメッセージ32が表示されている。
【0140】
図15の(B)は、ステップS1402でスクリーンショットを生成するのに適した表示態様で、動画コンテンツが表示されていると判断されたときの画面表示の一例を示す図である。端末20の画面には、再生中の動画コンテンツ33が表示されており、操作用のアイコンや広告用のメッセージ等は表示されていない。
【0141】
変形例に係る実施形態によれば、スクリーンショット生成用の表示態様で表示されているときの動画コンテンツを基に、スクリーンショットが生成することが可能となる。
【0142】
なお、変形例では、SNS処理部240が、スクリーンショットの生成指示を、APIを介してスクリーンショット生成部250に送信しているが、端末20のユーザから、スクリーンショットの生成指示を受付部220が受信したことに応じて、スクリーンショット生成部250がスクリーンショットの生成の処理を実行してもよい。例えば、スクリーンショットを生成するのに適した表示態様で動画コンテンツが表示されたときに、スクリーンショットの指示を受付部220に入力することをユーザに依頼するメッセージを、表示制御部260が画面に表示し、ユーザからの入力に基づいて、スクリーンショット生成部250に、スクリーンショットを生成させてもよい。
【0143】
<ハードウエア構成>
次に、第2の実施形態に係る端末20のハードウエア構成について説明する。端末20は第1の実施形態と同様のハードウエア構成を有する。
【0144】
ROM202及び/又は記憶装置204に記憶されているアプリケーションのプログラム、及びOSのプログラムを読み出してCPU201に実行させることにより端末20の各機能を実現する。
【0145】
例えば、CPU201が、OSのプログラムを実行することにより、画面を撮像しスクリーンショットを生成するスクリーンショット生成部250が実現される。例えば、アプリケーションのプログラムを実行することにより、SNSに係る処理を実行するSNS処理部240、受信した動画コンテンツに係る処理を実行する動画コンテンツ制御部230、及び画面に動画コンテンツや生成されたスクリーンショットを表示する表示制御部260が実現される。
【0146】
端末20のユーザから入出力装置205を介して、スクリーンショットの生成指示を受けたことに応じて、CPU201は、スクリーンショット生成部250を動作させて、スクリーンショットを生成する処理を実行すると共に、APIを介してアプリケーションにスクリーンショットの生成イベントを通知する処理を実行する。
【0147】
APIを介してスクリーンショットの生成イベントを受けたことに応じて、CPU201は、SNS処理部240を動作させて、記憶装置204に記憶されている撮像データ管理テーブル272を監視する処理を開始する。SNS処理部240は、撮像データ管理テーブル272に新たな画像データが格納されたことを検出すると、新たな画像データを、生成されたスクリーンショットとして取得する処理を実行する。
【0148】
また、CPU201は、SNS処理部240を動作させて、スクリーンショットの生成の実行を、APIを介して、スクリーンショット生成部250に指示する。また、CPU201は、SNS処理部240を動作させて、画面に表示されている動画コンテンツを、スクリーンショットを生成するのに適した表示態様で表示することを、表示制御部260に指示する。CPU201は、表示制御部260を動作させて、画面に表示されている動画コンテンツを、スクリーンショットを生成するのに適した表示態様で表示する。
【0149】
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について説明する。第1の実施形態及び第2の実施形態と共通する部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0150】
<システム構成>
第3の実施形態に係る情報処理システム1Aについて、
図16を用いて説明する。情報処理システム1Aは、端末20a(20a#A、20a#B、20a#C)及び情報処理装置10aに加えて、配信管理端末40を有する。端末20a、情報処理装置10a、及び配信管理端末40は、ネットワーク30に接続される。
【0151】
配信管理端末40は、動画コンテンツの提供者により管理される装置であり、動画コンテンツを配信する情報処理装置10aとの間で各種情報の送受信を行う。
【0152】
情報処理装置10aは、端末20aからの要求に応じて、動画コンテンツを配信する(ステップ(1))。
図16では、端末20a#A、端末20a#B、及び端末20a#Cに動画コンテンツが配信されている様子を示しているが、配信先の端末20aの数には特に限定はない。
【0153】
端末20aの各々は、配信された動画コンテンツを画面に表示し、再生する。端末20aの各々のユーザから動画コンテンツを再生中に、動画コンテンツに対する所定の操作を受け付けた場合、端末20aの各々は、操作の通知を、情報処理装置10aに送信する(ステップ(2))。操作の通知には、再生中の動画コンテンツの位置を特定する情報を含む。所定の操作とは、例えば、画面に表示された動画コンテンツのスクリーンショットを生成するための操作や、動画コンテンツの再生中の箇所のお気に入り登録の操作等である。
【0154】
情報処理装置10aは、受信した操作の通知の統計処理を実行する(ステップ(3))。例えば、動画コンテンツの位置毎の操作を受けた数を集計する。統計処理を実行することにより、動画コンテンツを視聴したユーザの注目度が高い動画コンテンツ内の位置、つまり動画コンテンツ内のシーンが明らかになる。
【0155】
情報処理装置10aは、統計処理の結果を、配信管理端末40に通知する(ステップ(4))。
【0156】
配信管理端末40は、受信した統計処理の結果を基に、動画コンテンツに対する各種処理を実行する。例えば、配信されている動画コンテンツが生放送の場合、動画コンテンツの提供者は、配信管理端末40が受信した統計処理の結果を閲覧し、生放送の動画コンテンツの進行に利用してもよい。
【0157】
情報処理装置10aは、統計処理の結果を基に、動画コンテンツ内のハイライト部分を設定したり、動画コンテンツの選択を受け付ける画面に表示させるサムネイルを設定したりしてもよい。なお、これらの設定は、情報処理装置10aが、配信管理端末40からの指示を基に実行してもよい。
【0158】
<統計処理の概要>
図17を用いて、上述した統計処理の概要について説明する。
図17の(A)は、動画コンテンツ#1の配信時の情報処理装置10aによる統計処理の結果をグラフで示したものである。横軸は、「動画コンテンツの再生開始からの経過時間」を示しており、縦軸は、「操作の回数」を示している。
図17の(A)から、時刻Ta/Tb/Tc/Tdで、ユーザから受ける操作の数が際立って多いことが分かる。
【0159】
上述したように、情報処理装置10aは、動画コンテンツ内のハイライト部分の設定や、サムネイルの設定を行う。
【0160】
動画コンテンツ#1の前編(期間T1)、中編(期間T2)、及び後編(期間T3)のハイライト部分を設定する場合に、情報処理装置10aは、期間T1、期間T2、及び期間T3内の所定の期間の動画コンテンツ#1をハイライト部分として設定する。例えば、情報処理装置10aは、時刻Taを含む所定の期間を、前編のハイライト部分とし、時刻Tcを含む所定の期間を中編のハイライト部分とし、時刻Tdを含む所定の期間を後編のハイライト部分としてもよい。
【0161】
情報処理装置10aは、動画コンテンツ#1の時刻Tcにおける画面を基に、動画コンテンツ#1の選択を促すときに端末20aの画面に表示させるサムネイルを生成してもよい。
【0162】
同様に、情報処理装置10aは、動画コンテンツ#1の時刻Ta、Tc、Tdにおける画面を基に、動画コンテンツ#1の前編のハイライト部分、中編のハイライト部分、及び後編のハイライト部分の選択を促すときに端末20aの画面に表示させるサムネイルを生成してもよい。
【0163】
なお、この場合、動画コンテンツ#1の再生時間は30分であり、期間T1は動画コンテンツ#1の再生開始から10分間の期間であり、期間T2は、動画コンテンツ#1の再生開始の10分経過後から20分までの10分間の期間であり、期間T3は、動画コンテンツ#1の再生開始の20分経過後から30分までの10分間の期間である。また、期間T4は動画コンテンツの再生開始から終了までの期間である。
【0164】
図17の(B)は、統計処理結果を基に生成された動画コンテンツ#1の選択画面が端末20aに表示される様子を示す図である。動画コンテンツの選択ボタンが、サムネイルと対応付けられて表示される。
【0165】
ユーザから、動画コンテンツの選択ボタンである「本編を再生41」、「ハイライト(前編)を再生43」、「ハイライト(中編)を再生45」、又は「ハイライト(後編)を再生47」の選択を受け付ける、つまり、生成されたサムネイルの選択を受け付けると、端末20aは、対応する動画コンテンツを情報処理装置10aから取得し、取得した動画コンテンツを端末20aの画面で再生する。
【0166】
例えば、サムネイル42には、操作の回数が最も多い時刻であるTcにおける動画コンテンツ#1を基に生成されたサムネイルが表示されてもよい。サムネイル44には、期間T1で操作の回数が最も多い時刻であるTaにおける動画コンテンツ#1を基に生成されたサムネイルが表示されてもよい。サムネイル46には、期間T2で操作の回数が最も多い時刻であるTcにおける動画コンテンツ#1を基に生成されたサムネイルが表示されてもよい。サムネイル48には、期間T3で操作の回数が最も多い時刻であるTdにおける動画コンテンツ#1を基に生成されたサムネイルが表示されてもよい。
【0167】
なお、
図17の(B)の例では、動画コンテンツ#1の本編、ハイライト前編、ハイライト中編、及びハイライト後編の其々に1つのサムネイルが対応付けられているが、動画コンテンツ#1の本編、ハイライト前編、ハイライト中編、及びハイライト後編の其々に複数のサムネイルが対応付けられてもよいことは勿論である。この場合、端末20aはユーザの操作を受け付けて表示されるサムネイルを変更する。例えば、情報処理装置10aは、配信される動画コンテンツの期間(例えば、期間T1/T2/T3/T4)の中において、操作の回数が多い時刻を特定し、所定の順位内(例えば、5位以内)の時刻における動画コンテンツを基にサムネイルを生成し、表示してもよい。
【0168】
<機能構成>
(1)情報処理装置
図18を用いて、情報処理装置10aの機能構成について説明する。第1の実施形態及び第2の実施形態と同じ機能については同一の符号を付している。
【0169】
情報処理装置10aは、送受信部110、動画コンテンツ配信部120、統計処理部150、及び動画コンテンツ設定部160を有する。これらの機能は、情報処理装置10aにインストールされた1以上のプログラムを、CPU301に処理させることにより実現される。
【0170】
また、情報処理装置10aは、情報記憶部140を有する。情報記憶部140は、操作情報記憶テーブル141、及び動画設定管理テーブル142を有する。情報記憶部140は、例えば、ストレージ装置304により実現できる。
【0171】
送受信部110及び動画コンテンツ配信部120の機能については、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様のため説明を省略する。
【0172】
統計処理部150は、端末20aから動画コンテンツに対する操作の通知を受信し、受信した操作の通知を基に統計処理を実行する。操作の通知には、動画コンテンツの識別子と、操作を受けた位置とを含む。また、操作の通知には、操作の内容を含んでもよい。操作の内容とは、例えば、スクリーンショットの生成の操作、お気に入り登録の操作、又は動画コンテンツの録画に係る操作等である。
【0173】
統計処理とは、例えば、動画コンテンツ内の各位置における操作を受けた数を集計する処理を実行することである。統計処理部150は、集計する処理に加えて、操作を受けた数の変化(増加率、減少率)を算出してもよい。また、操作の通知に操作の内容を含む場合、統計処理部150は、操作毎の統計情報を算出してもよい。
【0174】
統計処理部150は、統計処理の結果を、操作情報記憶テーブル141に記憶させる。また、統計処理部150は、統計処理の結果を配信管理端末40に通知する。統計処理部150は、統計処理の結果を基にグラフ等を生成し、生成されたグラフ等を配信管理端末40に通知してもよい。
【0175】
なお、統計処理部150は、操作の通知を送信する対象となる操作を、端末20aに予め通知してもよい。
【0176】
動画コンテンツ設定部160は、操作情報記憶テーブル141に記憶されている情報を基に、動画コンテンツの選択画面に表示されるサムネイルの生成の処理や、ハイライト部分の設定の処理を実行し、実行結果を、動画設定管理テーブル142に記憶させる。動画コンテンツ設定部160は、配信管理端末40からの指示に応じて、動画コンテンツに対する処理を実行してもよい。
【0177】
次に、情報記憶部140に記憶されている操作情報記憶テーブル141、及び動画設定管理テーブル142について、
図19と
図20とを用いて説明する。
【0178】
操作情報記憶テーブル141の一例を
図19に示す。操作情報記憶テーブル141には、統計処理部150により処理された統計処理の結果が記憶される。
図19の例では、操作情報記憶テーブル141に、動画コンテンツの識別子と、動画コンテンツの再生開始からの経過時間(つまり、動画コンテンツ内の位置)と、操作を受けた数とが対応付けられて記憶される様子を示している。操作情報記憶テーブル141に、操作を受けた数の変化が記憶されてもよい。また、操作の通知に操作の内容を含む場合、操作の内容毎の操作を受けた数が記憶されてもよい。
【0179】
動画設定管理テーブル142の一例を
図20に示す。動画設定管理テーブル142には、動画コンテンツ設定部160により設定された動画コンテンツに対する設定の処理結果が記憶される。
図20の例では、動画コンテンツ識別子と、本編の設定内容と、ハイライト部分の設定内容とが対応付けられて記憶されている。本編に対する設定内容として、動画コンテンツのデータである「動画コンテンツ」、サムネイルの設定位置、及びサムネイルのデータであるサムネイルが記憶されている。また、ハイライト部分の設定内容として、ハイライト部分の識別子であるハイライト識別子、端末20aの画面に表示するときのタイトルである表示タイトル、動画コンテンツ内でハイライト部分が設定されている時間を表す設定時間、サムネイルの設定位置、及びサムネイルのデータである「サムネイル」が記憶されている。
【0180】
(2)配信管理端末
図21を用いて配信管理端末40の機能構成について説明する。なお、配信管理端末40は、一般的なコンピュータと同様のハードウエア構成を有しており、例えば、
図4に示すハードウエアにより実現される。
【0181】
配信管理端末40は、送受信部410、表示制御部420、受付部430、及び動画コンテンツ設定調整部440を有する。これらの機能は、配信管理端末40にインストールされた1以上のプログラムを、CPU301に処理させることにより実現される。また、配信管理端末40は、情報記憶部450を有する。情報記憶部450は、例えば、ストレージ装置304により実現できる。
【0182】
送受信部410は、情報処理装置10aとの間でデータの送受信を行う。
【0183】
表示制御部420は、情報処理装置10aから受信した動画コンテンツに関する統計処理の結果(例えば、グラフ等)を、配信管理端末40の画面に表示する。
【0184】
受付部430は、配信管理端末40の使用者であるコンテンツ提供者から、動画コンテンツの設定に関する各種指示を受け付ける。例えば、受付部430は、サムネイルを生成する動画コンテンツ内の位置や、ハイライト部分の設定に係る指示を受け付けてもよい。
【0185】
動画コンテンツ設定調整部440は、受付部430が動画コンテンツに対する指示を受け付けたことに応じて、情報処理装置10aに動画コンテンツへの設定の指示を送信する。
【0186】
情報記憶部450は、各種情報を記憶する。例えば、情報記憶部450は、情報処理装置10aから受信した動画コンテンツに関する統計処理の結果を記憶する。
【0187】
(3)端末
図22を用いて端末20aの機能構成について説明する。第1の実施形態及び第2の実施形態と同じ機能については同一の符号を付している。端末20aは、送受信部210、受付部220、動画コンテンツ制御部230、スクリーンショット生成部250、表示制御部260、及び操作検知部280を有する。これらの機能は、情報処理装置10aにインストールされた1以上のプログラムを、CPU301に処理させることにより実現される。
【0188】
また、端末20aは、情報記憶部270を有する。また、情報記憶部270は、スクリーンショット管理テーブル271、撮像データ管理テーブル272、操作管理テーブル273を有する。情報記憶部270は、例えば、ストレージ装置304により実現できる。
【0189】
送受信部210、受付部220、動画コンテンツ制御部230、スクリーンショット生成部250、及び表示制御部260の機能については第1の実施形態及び第2の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0190】
操作検知部280は、受付部220が端末20aのユーザから受けた操作の内容を検知し、予め定められた操作と合致するか否か判断する。操作の内容が、予め定められた操作と合致する場合、操作検知部280は、操作の内容を、再生中の動画コンテンツの識別子、及び動画コンテンツ中の位置と共に、情報処理装置10aに通知する。操作検知部280は、操作管理テーブル273を参照し、操作の内容が、予め定められた操作と合致するか否かを判断する。例えば、予め定められた操作がスクリーンショットの生成の操作の場合、操作検知部280は、操作を検知した旨を、情報処理装置10aに通知する。
【0191】
スクリーンショット管理テーブル271及び撮像データ管理テーブル272については、第1の実施形態及び第2の実施形態と同じ情報を管理するため、説明を省略する。
【0192】
操作管理テーブル273は、動画コンテンツに対する操作を受付部220がユーザから受け付けたときに、情報処理装置10aに通知すべき操作が設定されている。操作管理テーブル273に記憶される情報は、情報処理装置10aからの指示に基づいて設定されてもよい。また、通知すべき操作の内容は、動画コンテンツ毎に設定されてもよい。
【0193】
<動作手順>
(1)動作シーケンス
図23を用いて第3の実施形態に係る動作シーケンスについて説明する。
図23では、ユーザAが、端末20a#Aを使用し、ユーザBが端末20a#Bを使用し、ユーザCが端末20a#Cを使用し、ユーザDが端末20a#Dを使用するものとする。また、端末20aには、ユーザからスクリーンショットを生成する操作を受け付けた場合に、操作の通知を情報処理装置10aに送信するように設定されているものとする。まず、
図23の(A)を用いて、情報処理装置10aが、端末20aから操作の通知を受けたときの動作シーケンスについて説明する。
【0194】
ステップS2301で、情報処理装置10aは、端末20a#Aに動画コンテンツ#1を配信する。
【0195】
ステップS2302で、情報処理装置10aは、端末20a#Bに動画コンテンツ#1を配信する。
【0196】
ステップS2303で、情報処理装置10aは、端末20a#Cに動画コンテンツ#1を配信する。
【0197】
ステップS2304で、端末20a#Aは、ユーザAからスクリーンショットの生成の操作を受け付ける。
【0198】
ステップS2305で、端末20a#Aは、スクリーンショットを生成する操作を受け付けたことに応じて、操作の通知を、情報処理装置10aに送信する。操作の通知には動画コンテンツ#1の識別子、スクリーンショットの操作を受け付けたときの動画コンテンツ#1の位置を含む。
【0199】
ステップS2306及びステップS2307で、ステップS2304及びステップS2305と同様の処理が、端末20a#Bで実行される。また、ステップS2308及びステップS2309で、ステップS2304及びステップS2305と同様の処理が、端末20a#Cで実行される。
【0200】
ステップS2310で、情報処理装置10aは、操作の通知の統計処理を実行する。例えば、情報処理装置10aは、動画コンテンツ#1の位置毎に、操作を受け付けた数を集計する。
【0201】
ステップS2311で、情報処理装置10aは、統計処理の結果を、配信管理端末40に通知する。
【0202】
ステップS2312で、配信管理端末40は、統計処理の結果を、画面に表示する。
【0203】
ステップS2313で、情報処理装置10aは、統計処理の結果に基づいて、動画コンテンツ#1に対する処理を実行する。例えば、情報処理装置10aは、動画コンテンツ#1のサムネイルの設定、ハイライト部分の設定等を行う。
【0204】
なお、動画コンテンツ#1の配信先の端末20aは、端末20a#A/端末20a#B/端末20a#Cに限定されないことは勿論である。
【0205】
次に、ステップS2313が実行された後で、端末20a#Dから、動画コンテンツ#1の配信要求を受けたときの動作シーケンスについて説明する。
【0206】
ステップS2314で、端末20a#Dは、動画コンテンツ#1の配信要求を、情報処理装置10aに送信する。
【0207】
ステップS2315で、情報処理装置10aは、動画コンテンツ#1の選択画面を端末20a#Dに表示させる。
【0208】
ステップS2316で、端末20a#Dは、画面に動画コンテンツ#1の選択画面が表示される。端末20a#Dの画面には、ステップS2313で設定された動画コンテンツ#1のサムネイルやハイライト部分に関する情報が表示される。例えば、
図17の(B)の画面が、端末20a#Dの画面に表示される。
【0209】
ステップS2317で、端末20a#Dは、ユーザDからの動画コンテンツ#1の選択を受け付ける。ここでは、ユーザDから動画コンテンツ#1のハイライト部分(前編)の選択を受け付けたものとして説明を進める。
【0210】
ステップS2318で、端末20a#Dは、動画コンテンツ#1のハイライト部分(前編)の配信要求を、情報処理装置10aに送信する。
【0211】
ステップS2319で、情報処理装置10aは、動画コンテンツ#1のハイライト部分(前編)を、端末20a#Dに配信する。
【0212】
(2)動作フロー
次に、
図24を用いて、情報処理装置10aの動作フローについて説明する。
【0213】
ステップS2401で、情報処理装置10aの動画コンテンツ配信部120は、複数の端末20aに動画コンテンツ#1を配信する。
【0214】
ステップS2402で、統計処理部150は、端末20aの各々から、操作の通知を受信する。操作の通知には、動画コンテンツ#1の識別子と、操作が実行されたときの動画コンテンツ#1内の位置とを含む。
【0215】
ステップS2403で、統計処理部150は、端末20aの各々から受信した操作の通知を基に統計処理を実行する。例えば、統計処理部150は、動画コンテンツ#1の位置毎に、操作を受け付けた数を集計してもよい。統計処理部150は、処理結果を操作情報記憶テーブル141に記憶させる。
【0216】
ステップS2404で、統計処理部150は、統計処理の結果を、配信管理端末40に送信する。
【0217】
ステップS2405で、動画コンテンツ設定部160は、配信管理端末40から動画コンテンツの設定に関する指示を受信したか否かを判断する。指示を受信した場合(ステップS2405 Yes)、ステップS2406に進む。一方、指示を受信していない場合(ステップS2405 No)、ステップS2407に進む。
【0218】
ステップS2406で、動画コンテンツ設定部160は、配信管理端末40からの指示に基づいて、動画コンテンツ#1に対する設定を実行する。動画コンテンツ#1に対する設定とは、動画コンテンツ#1のサムネイルの設定、及びハイライト部分の設定等である。動画コンテンツ設定部160は、動画コンテンツ#1に対する設定の内容を、動画設定管理テーブル142に記憶させる。
【0219】
ステップS2407で、動画コンテンツ設定部160は、操作情報記憶テーブル141に記憶されている動画コンテンツ#1に対する操作の統計処理結果を基に、動画コンテンツ#1に対する設定を実行する。
【0220】
上述したように、第3の実施形態を用いることにより、動画コンテンツに対してユーザの操作が実行された位置や操作の内容を、動画コンテンツの配信元である情報処理装置10aが収集し統計処理を行うことができる。そして、統計処理結果を基に、動画コンテンツの提供者が生放送で配信されている動画コンテンツの進行を調整することや、情報処理装置10aが、動画コンテンツのハイライト部分の設定や、動画コンテンツをユーザに選択させるときに表示するサムネイルの設定をすることが可能となる。
【0221】
[その他]
送受信部110は、受信部の一例である。動画コンテンツ設定部160は、生成部の一例である。配信管理端末40は、管理端末の一例である。
【0222】
上述した実施の形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、端末20に供給してもよい。そして、端末20が、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、上述の実施形態が、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体には、上述した表示制御方法を、端末20に実行させるプログラムが記憶される。
【0223】
具体的には、動画コンテンツを端末に配信する情報処理装置に実行させるプログラムであって、配信した前記動画コンテンツに対する前記端末のユーザからの操作を受けた旨の通知であって、前記操作を受けた前記動画コンテンツ上の時間位置を含む通知を、前記端末の各々から受信するステップと、受信した前記通知の各々に含まれる前記動画コンテンツ上の時間位置を基に、前記動画コンテンツのサムネイル画像を生成するステップと、を実行させるプログラムが、記憶媒体に記憶される。
【0224】
そして、これらの記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになる。
【0225】
また、コンピュータ装置が読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に従って、コンピュータ装置上で動作しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部または全部を行ってもよい。さらに、その処理によって前述した実施形態の機能が実現されてもよいことは言うまでもない。
【0226】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。