特許第6706313号(P6706313)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6706313
(24)【登録日】2020年5月19日
(45)【発行日】2020年6月3日
(54)【発明の名称】光学検出設備
(51)【国際特許分類】
   G01N 23/04 20180101AFI20200525BHJP
【FI】
   G01N23/04
【請求項の数】8
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-239427(P2018-239427)
(22)【出願日】2018年12月21日
(65)【公開番号】特開2020-52027(P2020-52027A)
(43)【公開日】2020年4月2日
【審査請求日】2018年12月21日
(31)【優先権主張番号】107133899
(32)【優先日】2018年9月26日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】509069560
【氏名又は名称】テスト リサーチ, インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【弁理士】
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 俊弘
(72)【発明者】
【氏名】陳世宗
(72)【発明者】
【氏名】▲蔡▼知典
(72)【発明者】
【氏名】徐健銘
【審査官】 嶋田 行志
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭61−264220(JP,A)
【文献】 特開2006−258640(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第104003113(CN,A)
【文献】 中国実用新案第203889509(CN,U)
【文献】 特開2005−298086(JP,A)
【文献】 特開2014−024015(JP,A)
【文献】 特開2000−292371(JP,A)
【文献】 米国特許第05183144(US,A)
【文献】 特開2012−083286(JP,A)
【文献】 特開2009−149387(JP,A)
【文献】 光電センサ 概要[オンライン],オムロン 制御機器,日本,オムロン株式会社,2017年 6月12日,<URL:https://web.archive.org/web/20170621152034/https://www.fa.omron.co.jp/guide/technicalguide/43/2/index.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 23/00−23/2276
B65G 43/00−43/10
H01L 21/68
JSTPlus/JST7580/JSTChina(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光走査装置と、
前記光走査装置に設けられる少なくとも1つの反射型センサと、
被検物を伝送するためのトランスミッション部品と、
前記光走査装置、前記反射型センサと前記トランスミッション部品に電気的に接続され、前記反射型センサが前記被検物を感知した後で、前記トランスミッション部品が前記被検物に対する伝送を一時中止するように制御することで、前記光走査装置が前記被検物に対して光走査を行うようにするプロセッサーと、
を含む光学検出設備であって、
前記光走査装置は、
前記トランスミッション部品の一方に位置し、X線の発生に用いられるX線発生器と、
前記トランスミッション部品の他方に位置し、前記X線発生器から発生し前記被検物を通過する前記X線を検出するためのX線検出器と、
を含み、
前記反射型センサは、前記X線発生器と前記X線検出器の少なくとも一方に設けられ、
前記被検物は前記X線発生器と前記X線検出器の間で停止する光学検出設備。
【請求項2】
前記反射型センサは、
前記X線発生器に設けられ、前記被検物を感知すると、前記プロセッサーにより前記トランスミッション部品が前記被検物を減速して伝送するように制御される第1の反射型センサと、
前記X線発生器に設けられ、前記第1の反射型センサと互いに離隔され、前記被検物を感知すると、前記プロセッサーにより前記トランスミッション部品が前記被検物に対する伝送を一時中止するように制御される第2の反射型センサと、
を含む請求項に記載の光学検出設備。
【請求項3】
前記X線発生器にX線出力ポートがあり、前記X線出力ポートの上流側に前記第1の反射型センサ、下流側に前記第2の反射型センサが配置されており、前記X線出力ポートを挟んで対向した位置に設けられる請求項に記載の光学検出設備。
【請求項4】
前記反射型センサは、
前記X線発生器に設けられ、前記被検物を感知すると、前記プロセッサーにより前記トランスミッション部品が前記被検物を減速して伝送するように制御される第1の反射型センサと、
前記X線検出器に設けられ、前記第1の反射型センサと互いに離隔され、前記被検物を感知すると、前記プロセッサーにより前記トランスミッション部品が前記被検物に対する伝送を一時中止するように制御される第2の反射型センサと、
を含む請求項に記載の光学検出設備。
【請求項5】
前記反射型センサは、
前記X線検出器に設けられ、前記被検物を感知すると、前記プロセッサーにより前記トランスミッション部品が前記被検物を減速して伝送するように制御される第1の反射型センサと、
前記X線発生器に設けられ、前記第1の反射型センサと互いに離隔され、前記被検物を感知すると、前記プロセッサーにより前記トランスミッション部品が前記被検物に対する伝送を一時中止するように制御される第2の反射型センサと、
を含む請求項に記載の光学検出設備。
【請求項6】
前記反射型センサは、
前記X線検出器に設けられ、前記被検物を感知すると、前記プロセッサーにより前記トランスミッション部品が前記被検物を減速して伝送するように制御される第1の反射型センサと、
前記X線検出器に設けられ、前記第1の反射型センサと互いに離隔され、前記被検物を感知すると、前記プロセッサーにより前記トランスミッション部品が前記被検物に対する伝送を一時中止するように制御される第2の反射型センサと、
を含む請求項に記載の光学検出設備。
【請求項7】
前記反射型センサは、単一の反射型センサであり、前記単一の反射型センサが前記X線発生器又は前記X線検出器に設けられ、前記単一の反射型センサが前記被検物を感知すると、前記プロセッサーは、前記トランスミッション部品の伝動速度により停止時点を予測し、更に前記停止時点に前記トランスミッション部品が前記被検物に対する伝送を一時中止させるようにする請求項に記載の光学検出設備。
【請求項8】
前記被検物は、回路基板である請求項1に記載の光学検出設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検出設備に関し、特に、光学検出設備に関する。
【背景技術】
【0002】
光学検出は、マシンビジョンをテスト標準技術として使用し、従来の人力で光学機器を使用する検出の欠点を改良する。
【0003】
従来の自動X線検出機械は、何れもプレート供給時にコンベアにおけるコントラストセンサを主とする。しかし、実際の適用において、被検物のプレート厚さが異なることで、コントラストセンサが統一な閾値を使用できなく、操作者は、異なるプレート厚さによってセンサ閾値を調整する必要がある。且つコントラストセンサは、指向角に制限があるので、コンベアの異なるプレート広さでの平坦度に対する要求も高い。
【0004】
しかしながら、従来のコンベアにおけるコントラストセンサをプレート停止の検知とし、被検物が薄くなると、光遮蔽の範囲が小さくなり、被検物が正確な位置に停止できないため、検出に異常が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、背景技術の問題を解決する光学検出設備を提出する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施例において、本発明は、光走査装置と、光走査装置に設けられる少なくとも1つの反射型センサと、被検物を伝送するためのトランスミッション部品と、光走査装置、反射型センサとトランスミッション部品に電気的に接続され、反射型センサが被検物を感知した後で、トランスミッション部品が被検物に対する伝送を一時中止するように制御することで、光走査装置が被検物に対して光走査を行うようにするプロセッサーと、を含む光学検出設備を提供する。
【0007】
本発明の一実施例において、光走査装置は、トランスミッション部品の一方に位置し、X線の発生に用いられるX線発生器と、トランスミッション部品の他方に位置し、X線発生器から発生して被検物を通過するX線を検出するためのX線検出器と、を含む。
【0008】
本発明の一実施例において、反射型センサは、X線発生器とX線検出器の少なくとも一方に設けられる。
【0009】
本発明の一実施例において、反射型センサは、X線発生器に設けられ、被検物を感知すると、プロセッサーによりトランスミッション部品が被検物を減速して伝送するように制御される第1の反射型センサと、X線発生器に設けられ、第1の反射型センサと互いに離隔され、被検物を感知すると、プロセッサーによりトランスミッション部品が被検物に対する伝送を一時中止するように制御される第2の反射型センサと、を含む。
【0010】
本発明の一実施例において、X線発生器にX線出力ポートがあり、第1の反射型センサと第2の反射型センサはそれぞれX線出力ポートの対向する両側に設けられる。
【0011】
本発明の一実施例において、反射型センサは、X線発生器に設けられ、被検物を感知すると、プロセッサーによりトランスミッション部品が被検物を減速して伝送するように制御される第1の反射型センサと、X線検出器に設けられ、第1の反射型センサと互いに離隔され、被検物を感知すると、プロセッサーによりトランスミッション部品が被検物に対する伝送を一時中止するように制御される第2の反射型センサと、を含む。
【0012】
本発明の一実施例において、反射型センサは、X線検出器に設けられ、被検物を感知すると、プロセッサーによりトランスミッション部品が被検物を減速して伝送するように制御される第1の反射型センサと、X線発生器に設けられ、第1の反射型センサと互いに離隔され、被検物を感知すると、プロセッサーによりトランスミッション部品が被検物に対する伝送を一時中止するように制御される第2の反射型センサと、を含む。
【0013】
本発明の一実施例において、反射型センサは、X線検出器に設けられ、被検物を感知すると、プロセッサーによりトランスミッション部品が被検物を減速して伝送するように制御される第1の反射型センサと、X線検出器に設けられ、第1の反射型センサと互いに離隔され、被検物を感知すると、プロセッサーによりトランスミッション部品が被検物に対する伝送を一時中止するように制御される第2の反射型センサと、を含む。
【0014】
本発明の一実施例において、反射型センサは、単一の反射型センサであり、単一の反射型センサがX線発生器又はX線検出器に設けられ、単一の反射型センサが被検物を感知すると、プロセッサーは、トランスミッション部品の伝動速度により停止時点を予測し、更に停止時点にトランスミッション部品が被検物に対する伝送を一時中止させるようにする。
【0015】
本発明の一実施例において、被検物は、回路基板である。
【発明の効果】
【0016】
要するに、本発明の技術的解決策は、背景技術よりも明らかな利点及び有利な効果を有する。本発明の技術的解決策により、光走査装置における反射型センサのプレート停止方式(即ち、被検物の伝送を停止する)は、プロセッサーによってソフトウェアでプレート停止位置を設定し、プレート停止安定性を向上させることができ、且つ操作者がハードウェア設定を変える必要はない。
【0017】
以下、実施形態によって上記説明を詳しく描き、本発明の技術的解決策を更に解釈する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
添付図面についての説明は、本発明の上記及び他の目的、特徴、メリット及び実施例をより分かりやすくするためのものである。
図1】本発明の一実施例による光学検出設備を示す前面模式図である。
図2】本発明の他の一実施例による光学検出設備を示す側面模式図である。
図3】本発明の他の一実施例による光学検出設備を示す側面模式図である。
図4】本発明の他の一実施例による光学検出設備を示す側面模式図である。
図5】本発明の他の一実施例による光学検出設備を示す側面模式図である。
図6】本発明の他の一実施例による光学検出設備を示す側面模式図である。
図7】本発明の他の一実施例による光学検出設備を示す側面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の記述をより詳細化し充実させるためには、添付図面及び下記の様々な実施例を参照されたい。図面において、同じ番号は、同じ又は類似の素子を示す。一方、本発明を必要以上に制限しないように、周知の素子と工程は、実施例に記述されていない。
【0020】
実施形態と特許請求の範囲において、「接続」に関する説明は、1つの素子が他の素子によって間接的に他の素子に結合され、又は1つの素子が他の素子によらずに直接他の素子に結合されることを総括して指してもよい。
【0021】
実施形態と特許請求の範囲において、「電気的接続」に関する説明は、1つの素子が他の素子によって間接的に他の素子に電気的に結合され、又は1つの素子が他の素子によらずに他の素子に物理的に接続されることを総括して指してもよい。
【0022】
実施形態と特許請求の範囲において、正文で冠詞を特別に限定しない限り、「一」と「前記」は、単一又は複数を総括して指してもよい。
【0023】
図1は、本発明の一実施例による光学検出設備100を示す前面模式図である。図1に示すように、光学検出設備100は、光走査装置110、少なくとも1つの反射型センサ120、トランスミッション部品130及びプロセッサー140を含む。構造上、反射型センサ120が光走査装置110に設けられ、プロセッサー140が光走査装置110、反射型センサ120とトランスミッション部品130に電気的に接続される。例として、トランスミッション部品130は、ステッピングモータ、コンベヤベルト等の素子を含むコンベアであってよい。プロセッサー140は、中央プロセッサー、コントローラ又は他の処理回路であってよい。
【0024】
動作時に、トランスミッション部品130は、被検物190の伝送に用いられる。反射型センサ120が被検物190を感知した後で、プロセッサー140によりトランスミッション部品130が被検物190に対する伝送を一時中止するように制御されることで、光走査装置110が被検物190に対して光走査を行うことができる。例として、被検物190は、回路基板、半導体ウエハ、ディスプレイパネル又は他の物であってよい。
【0025】
図1において、光走査装置110は、X線発生器112とX線検出器114を含む。構造上、X線発生器112がトランスミッション部品130の一方に位置し、X線検出器114がトランスミッション部品130の他方に位置する。動作時に、X線発生器112はX線の発生に用いられ、X線検出器114はX線発生器から発生して被検物190を通過するX線を検出することに用いられる。本実施例において、X線発生器112がトランスミッション部品130の上方に位置し、X線検出器114がトランスミッション部品130の下方に位置するが、これは本発明を限定しない。他の実施例において、X線発生器112がトランスミッション部品130の下方に位置し、X線検出器114がトランスミッション部品130の上方に位置してもよい。当業者により、当時の要求に応じて、柔軟に選択できる。
【0026】
理解すべきなのは、図1には、反射型センサ120がX線発生器112に置かれ、例として、X線発生器112のX線出力ポート113の側辺に設けられるように示されるが、本発明はこれらに限定されない。実作上、反射型センサ120はX線発生器112とX線検出器114の少なくとも一方に設けられる。例として、反射型センサ120は、X線発生器112とX線検出器114に干渉しないように、赤色光センサ、青色光センサ、不可視光センサ(例えば、赤外線センサ)、レーザー光センサ又は他の非X線センサであってよい。
【0027】
上記の反射型センサ120を更に説明するために、図2図7をそれぞれ参照されたい。図2図7は、本発明の複数の実施例による光学検出設備200、300、400、500、600、700を示す側面模式図である。
【0028】
図2において、反射型センサ120は、第1の反射型センサ210及び第2の反射型センサ220を含む。構造上、第1の反射型センサ210がX線発生器112に設けられ、第2の反射型センサ220がX線発生器112に設けられ、第1の反射型センサ210と第2の反射型センサ220とが互いに離隔される。具体的に、X線発生器112にX線出力ポート113がある。スペースを節約するために、第1の反射型センサ210と第2の反射型センサ220とがそれぞれX線出力ポート113の対向する両側に設けられる。
【0029】
動作時に、被検物190がトランスミッション部品130により伝送され、まず第1の反射型センサ210を通過してから、第2の反射型センサ220を通過する。第1の反射型センサ210が被検物190を感知すると、プロセッサー140は、トランスミッション部品130が被検物190を減速して伝送するように制御する。次に、第2の反射型センサ220が被検物190を感知すると、プロセッサー140は、トランスミッション部品130の被検物190に対する伝送を一時中止するように制御することで、X線発生器112がX線を発生し、X線検出器114がX線発生器112から発生して被検物190を通過するX線を検出するようにする。これにより、X線発生器112とX線検出器114は被検物190に対して光走査を行うことができる。
【0030】
又は、光走査を行う前に、例として、プロセッサー140は、X線発生器112とX線検出器114によって被検物190の実際停止位置と目標位置(例えば、システムデフォルト値)との間のオフセット量を確認することができる。プロセッサー140は、トランスミッション部品130によって被検物190の位置を微調整し又はX線発生器112と/又はX線検出器114を移動して、前記オフセット量の影響を除き、光学検出設備200の光走査をより正確にすることができる。
【0031】
図3において、反射型センサ120は、第1の反射型センサ310及び第2の反射型センサ320を含む。構造上、第1の反射型センサ310がX線発生器112に設けられ、第2の反射型センサ320がX線検出器114に設けられ、第1の反射型センサ310及び第2の反射型センサ320が垂直投影において互いにオフセットされ、第1の反射型センサ310がX線出力ポート113の被検物190の前進方向に一番近い側に設けられる。
【0032】
動作時に、被検物190がトランスミッション部品130により伝送され、まず第1の反射型センサ310を通過してから、第2の反射型センサ320を通過する。第1の反射型センサ310が被検物190を感知すると、プロセッサー140により、トランスミッション部品130が被検物190を減速して伝送するように制御される。そして、第2の反射型センサ320が被検物190を感知すると、プロセッサー140によりトランスミッション部品130が被検物190に対する伝送を一時中止するように制御されることで、X線発生器112がX線を発生し、X線検出器114がX線発生器112から発生して被検物190を通過するX線を検出する。これにより、X線発生器112とX線検出器114は被検物190に対して光走査を行うことができる。
【0033】
又は、光走査を行う前に、例として、プロセッサー140は、X線発生器112とX線検出器114によって被検物190の実際停止位置と目標位置(例えば、システムデフォルト値)との間のオフセット量を確認することができる。プロセッサー140は、トランスミッション部品130によって被検物190の位置を微調整し又はX線発生器112と/又はX線検出器114を移動して、前記オフセット量の影響を除き、光学検出設備300の光走査をより正確にすることができる。
【0034】
図4において、反射型センサ120は、第1の反射型センサ410及び第2の反射型センサ420を含む。構造上、第1の反射型センサ410がX線検出器114に設けられ、第2の反射型センサ420がX線発生器112に設けられ、第1の反射型センサ410及び第2の反射型センサ420が垂直投影において互いにオフセットされ、第2の反射型センサ420がX線出力ポート113の被検物190の前進方向に一番遠い側に設けられる。
【0035】
動作時に、被検物190がトランスミッション部品130により伝送され、まず第1の反射型センサ410を通過してから、第2の反射型センサ420を通過する。第1の反射型センサ410が被検物190を感知すると、プロセッサー140により、トランスミッション部品130が被検物190を減速して伝送するように制御される。そして、第2の反射型センサ420が被検物190を感知すると、プロセッサー140によりトランスミッション部品130が被検物190に対する伝送を一時中止するように制御されることで、X線発生器112がX線を発生し、X線検出器114がX線発生器112から発生して被検物190を通過するX線を検出する。これにより、X線発生器112とX線検出器114は被検物190に対して光走査を行うことができる。
【0036】
又は、光走査を行う前に、例として、プロセッサー140は、X線発生器112とX線検出器114によって被検物190の実際停止位置と目標位置(例えば、システムデフォルト値)との間のオフセット量を確認することができる。プロセッサー140は、トランスミッション部品130によって被検物190の位置を微調整し又はX線発生器112と/又はX線検出器114を移動して、前記オフセット量の影響を除き、光学検出設備400の光走査をより正確にすることができる。
【0037】
図5において、反射型センサ120は、第1の反射型センサ510及び第2の反射型センサ520を含む。構造上、第1の反射型センサ510がX線検出器114に設けられ、第2の反射型センサ520がX線検出器114に設けられ、第1の反射型センサ510と第2の反射型センサ520とが互いに離隔される。具体的に、第1の反射型センサ510は、第2の反射型センサ520よりも被検物190の前進方向に近い。
【0038】
動作時に、被検物190がトランスミッション部品130により伝送され、まず第1の反射型センサ510を通過してから、第2の反射型センサ520を通過する。第1の反射型センサ510が被検物190を感知すると、プロセッサー140により、トランスミッション部品130が被検物190を減速して伝送するように制御される。そして、第2の反射型センサ520が被検物190を感知すると、プロセッサー140によりトランスミッション部品130が被検物190に対する伝送を一時中止するように制御されることで、X線発生器112がX線を発生し、X線検出器114がX線発生器112から発生して被検物190を通過するX線を検出する。これにより、X線発生器112とX線検出器114は被検物190に対して光走査を行うことができる。
【0039】
又は、光走査を行う前に、例として、プロセッサー140は、X線発生器112とX線検出器114によって被検物190の実際停止位置と目標位置(例えば、システムデフォルト値)との間のオフセット量を確認することができる。プロセッサー140は、トランスミッション部品130によって被検物190の位置を微調整し又はX線発生器112と/又はX線検出器114を移動して、前記オフセット量の影響を除き、光学検出設備500の光走査をより正確にすることができる。
【0040】
図6において、反射型センサ120は、単一の反射型センサ610を含む。構造上、反射型センサ610がX線発生器112に設けられる。具体的に、反射型センサ610は、X線出力ポート113の被検物190の前進方向に一番近い側に設けられてよい。
【0041】
動作時に、被検物190は、トランスミッション部品130により伝送される。反射型センサ610が被検物190を感知すると、プロセッサー140は、トランスミッション部品130の伝動速度により停止時点を予測し、更に前記停止時点にトランスミッション部品130の被検物190に対する伝送を一時中止するように制御することで、X線発生器112がX線を発生し、X線検出器114がX線発生器112から発生して被検物190を通過するX線を検出するようにする。これにより、X線発生器112とX線検出器114は被検物190に対して光走査を行うことができる。
【0042】
又は、光走査を行う前に、例として、プロセッサー140は、X線発生器112とX線検出器114によって被検物190の実際停止位置と目標位置(例えば、システムデフォルト値)との間のオフセット量を確認することができる。プロセッサー140は、トランスミッション部品130によって被検物190の位置を微調整し又はX線発生器112と/又はX線検出器114を移動して、前記オフセット量の影響を除き、光学検出設備600の光走査をより正確にすることができる。
【0043】
図7において、反射型センサ120は、単一の反射型センサ710を含む。構造上、反射型センサ710がX線検出器114に設けられる。
【0044】
動作時に、被検物190はトランスミッション部品130により伝送される。反射型センサ710が被検物190を感知すると、プロセッサー140は、トランスミッション部品130の伝動速度により停止時点を予測し、更に前記停止時点にトランスミッション部品130の被検物190に対する伝送を一時中止するように制御することで、X線発生器112がX線を発生し、X線検出器114がX線発生器112から発生して被検物190を通過するX線を検出するようにする。これにより、X線発生器112とX線検出器114は被検物190に対して光走査を行うことができる。
【0045】
又は、光走査を行う前に、例として、プロセッサー140は、X線発生器112とX線検出器114によって被検物190の実際停止位置と目標位置(例えば、システムデフォルト値)との間のオフセット量を確認することができる。プロセッサー140は、トランスミッション部品130によって被検物190の位置を微調整し又はX線発生器112と/又はX線検出器114を移動して、前記オフセット量の影響を除き、光学検出設備700の光走査をより正確にすることができる。
【0046】
要するに、本発明の技術的解決策は、背景技術よりも明らかな利点及び有利な効果を有する。本発明の技術的解決策により、光走査装置における反射型センサのプレート停止方式(即ち、被検物の伝送を停止する)は、プロセッサーによってソフトウェアでプレート停止位置を設定し、プレート停止安定性を向上させることができ、且つ操作者がハードウェア設定を変える必要はない。
【0047】
本発明の実施形態を前述の通りに開示したが、これは、本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、多様の変更や修飾を加えてもよく、したがって、本発明の保護範囲は、後の特許請求の範囲で指定した内容を基準とするものである。
【符号の説明】
【0048】
下記の添付符号についての説明は、本発明の上記及び他の目的、特徴、メリット及び実施例をより分かりやすくするためのものである。
100、200、300、400、500、600、700 光学検出設備
110 光走査装置
112 X線発生器
113 X線出力ポート
114 X線検出器
120 反射型センサ
130 トランスミッション部品
140 プロセッサー
190 被検物
210、310、410、510 第1の反射型センサ
220、320、420、520 第2の反射型センサ
610、710 反射型センサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7